JP6560358B2 - Vcm重合用pvoh分散剤 - Google Patents

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Description

本明細書で開示した実施形態は概して分散剤に関する。より具体的には、本明細書で開示した実施形態は、ビニル化合物の懸濁重合時に有用な分散剤に関する。更に具体的には、本明細書で開示した実施形態は、塩化ビニルモノマーをより効率的に重合するために使用できるポリビニルアルコール系分散剤に関する。
ポリ塩化ビニルは、一般的に懸濁重合プロセスを用いて製造される。懸濁重合プロセスは、一般的に、ポリビニルアルコール等の分散剤の存在下、水性媒体中に塩化ビニルモノマーを分散させる工程を有する。
塩化ビニルモノマーの重合時に発泡を制限し、所望の粒径及び/又は粒径分布のポリ塩化ビニルを形成し、反応器投入及び/又は重合条件下で比較的安定な溶液を形成する等の目的で様々なポリビニルアルコール分散剤が提案されてきた。例えば、特許文献1、2、3、4及び5等には様々なポリビニルアルコール分散剤が記載されている。
得られるポリ塩化ビニルの品質には多くの要因が影響し得る。特許文献1に記載の通り、分散液安定剤が相当な効果を示す場合がある。
米国特許第7070731号明細書 米国特許第8389633号明細書 米国特許第5977273号明細書 米国特許第5780547号明細書 米国特許第7193012号明細書
一態様において、本明細書で開示した実施形態は、懸濁重合プロセスに有用な分散剤に関する。該分散剤は、加水分解度が60〜80モル%の範囲のポリビニルアルコールを含み、上記ポリビニルアルコールの0.1重量%水溶液として波長320nmで測定した吸光度が0.3以上であり、残存エステル基のブロックキャラクターが0.4〜0.5の範囲であり、且つ、上記ポリビニルアルコールの1重量%水溶液として測定した曇点が35℃〜50℃の範囲であり、上記ポリビニルアルコールの1H−NMRスペクトルは、CHを3.85±0.02ppmに最も近いピーク面積として定義した場合、5.52±0.02ppmに最も近いピーク面積として定義される積分値(a)が0.05〜0.15pph CHの範囲であり、5.88±0.02ppmに最も近いピーク面積として定義される積分値(b)が0.1〜0.4pph CHの範囲であり、6.53±0.02ppmに最も近いピーク面積として定義される積分値(c)が0.7〜0.8pph CHの範囲であり、且つ、7.40±0.01ppmに最も近いピーク面積として定義される積分値(d)が0.2〜0.3pph CHの範囲であるものであってもよい。
他の態様において、本明細書で開示した実施形態は、懸濁重合プロセスに有用な分散剤に関する。該分散剤はポリビニルアルコールを含み、上記ポリビニルアルコールは、加水分解度が60〜80モル%の範囲であり、上記ポリビニルアルコールの0.1重量%水溶液として波長320nmで測定した吸光度が0.3以上であり、残存アセチル基のブロックキャラクターが0.4〜0.5であり、CHを3.85±0.02ppmに最も近いピーク面積として定義した場合、5.52±0.02ppmに最も近いピーク面積として定義される積分値(a)が.05〜.15pph CHの範囲であり、且つ、5.88±0.02ppmに最も近いピーク面積として定義される積分値(b)が.1〜.4pph CHの範囲であり、6.53±0.02ppmに最も近いピーク面積として定義される積分値(c)が0.7〜0.8pph CHの範囲であり、且つ、7.40±0.01ppmに最も近いピーク面積として定義される積分値(d)が0.2〜0.3pph CHの範囲であるものであってもよい。
上記分散剤を水等の水性媒体と混合するなどして、上述の分散剤を形成する分散液又は懸濁液を使用できる。これらの分散剤又は分散液は、塩化ビニル等のビニルモノマーの溶液重合等、溶液重合プロセスで有用となり得る。
他の態様及び利点は、以下の記載及び添付した特許請求の範囲から明らかとなるであろう。
本明細書の実施形態に係る組成物の1H−NMRスペクトルを市販の分散剤と比較したものであって、0〜9ppmのスペクトルを示す。 本明細書の実施形態に係る組成物の1H−NMRスペクトルを市販の分散剤と比較したものであって、5〜9ppmのスペクトル範囲に対する拡大したデータを示す。 本明細書の実施形態に係る組成物の1H−NMR積分の一例を示す。
本明細書で開示した実施形態は概して分散剤に関する。より具体的には、本明細書で開示した実施形態は、ビニル化合物の懸濁重合時に有用な分散剤に関する。更に具体的には、本明細書で開示した実施形態は、塩化ビニルモノマーをより効率的に重合するために使用できるポリビニルアルコール系分散剤に関する。
本明細書の実施形態に係るポリビニルアルコール分散剤は、ギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、ピバル酸ビニル、バーサチック酸ビニル等の当該分野で公知の直鎖又は分岐状飽和ビニルエステル等の様々なビニルエステル化合物を主体としたものであってもよい。これらのビニルエステル化合物を2種以上混合したものや、ビニルエステルと他のコモノマーとを混合したものも使用できる。いくつかの実施形態において、本明細書の実施形態に係るポリビニルアルコール分散剤は、酢酸ビニルモノマー(VAM)又はVAMを含む混合物を主体としたものであってもよい。更に他の実施形態において、本明細書の実施形態に係るポリビニルアルコール分散剤は、酢酸ビニルモノマーからなる又は実質的に酢酸ビニルモノマーからなるモノマーを用いて製造できる。
ポリビニルアルコール分散剤は、ビニルエステル化合物を重合又は共重合することにより形成できる。こうして得られたビニルエステル重合体を部分的にケン化(部分的に加水分解)することによって、ビニルアルコール重合体を形成できる。その後、得られたビニルアルコール重合体を更に処理して、ポリマー主鎖にポリエン基(共役二重結合)を導入でき、滴定で測定した加水分解度が約60〜約80%の範囲のポリビニルアルコールを得ることができる。
上記ポリビニルアルコールは、例えば以下の簡略化した反応順序を含むプロセスで製造できる。
Figure 0006560358
式中、Acはアセチル基であり、OHはヒドロキシ基であり、x、y及びzは、重合体の各構成部位の相対モル分率を表し、x+y+z=1であり、それぞれ0〜1の間である。すなわち、x+y+z=1であり、いずれもゼロではない。yとzとの比は加水分解度と類似しており、xは典型的には約0.001〜約0.2の範囲、例えば約0.001〜約0.05の範囲である。各基の位置及び個数は、得られるポリビニルアルコールが界面活性剤又は分散剤として作用する能力に対して重要である。ポリマー鎖中には、それぞれ隣り合う複数の共役二重結合セグメント(セグメントx)を有することが望ましい。また、アセチル含有基及びヒドロキシ含有基(セグメントy及びz)に対して相対的にブロックキャラクターを有することが望ましい。このようにして、鎖の炭化水素様部位及びヒドロキシ含有部位が水性媒体中で配向して安定したエマルション又は懸濁液を得ることができる。酢酸ビニルモノマーについて説明したが、上記反応スキームによって他のエステルモノマーを用いて本明細書の実施形態に係るポリビニルアルコール分散剤を製造することもできる(すなわち、上記式のAcが別のエステル基に置換される)。
反応工程(1)において、例えば、説明したような酢酸ビニルモノマー(VAM)等のビニルエステル化合物を重合することによって、ポリ酢酸ビニル等のポリビニルエステルを形成できる。いくつかの実施形態において、反応工程(1)は、アルデヒド又はケトン等の連鎖移動剤の非存在下又は実質的な非含有下で実施してもよい。さらに、いくつかの実施形態において、反応工程(1)は、例えばスチレン、エチレン、プロピレン等のオレフィン系コモノマーといったコモノマーの非存在下又は実質的な非含有下で実施してもよい。本明細書中、「非存在下」又は「実質的な非含有下」とは、コモノマーや連鎖移動剤を意図的には添加していないことを意味しており、連鎖移動剤又はコモノマーとして分類できるVAM供給原料中に通常含まれる不純物レベルの各種化合物を包含しないものではない。上記重合は、例えば塊状重合、溶液重合、乳化重合、懸濁重合等で実施できる。重合条件としては、ビニルエステルの重合に適当な任意の温度、例えば約−80℃〜約300℃の範囲が挙げられ、過酸化物又はアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)開始剤等のラジカル開始剤を使用して実施してもよい。
反応工程(2)のケン化は、例えば、ビニルエステル重合体をアルカリと接触させてエステル交換又は直接加水分解を行うことで実施できる。ケン化温度は、例えば約10℃〜約70℃の範囲、例えば約20℃〜約50℃の範囲であってもよい。本明細書の実施形態において有用なアルカリ組成物としては、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム及び水酸化リチウム等のアルカリ金属水酸化物;並びにナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムメトキシド、カリウムエトキシド及びカリウムt−ブトキシド等のアルカリ金属アルコラート等が挙げられる。いくつかの実施形態において、ケン化は、ビニルエステル重合体をアルカリと酸化剤との混合物に接触させることで実施してもよい。酸化剤は、ポリマー鎖に沿ってカルボニル基を導入するのに有用であり得る任意の酸素含有化合物を含んでいてもよく、例えば様々な酸、過酸化物、過塩素酸塩及び塩素化イソシアヌレート等が挙げられる。いくつかの実施形態において、上記酸化剤は、過酸化水素又は過酢酸等の過酸化物である。いくつかの実施形態において、上記部分ケン化は、水酸化ナトリウムと過酸化水素との混合物の存在下で実施する。上記酸化剤は、例えば、ポリビニルエステルに対して最大で約5重量%の量、例えば約1重量%〜約4重量%の量で使用してもよい。水酸化アルカリ等のアルカリは、例えば、ポリビニルエステル1モル当たり約0.0005モル〜約0.01モルの範囲、他の実施形態においては例えば約0.001モル〜約0.003モルの範囲、例えば0.002モルの量で使用してもよい。
ケン化を実施するのに有用な溶媒としては、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、n−プロピルアルコール、n−ブタノール、イソブタノール、sec−ブタノール、t−ブタノール、アミルアルコール及びシクロヘキサノール等のアルコール;テトラヒドロフラン及びジオキサン等の環状エーテル;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン及びピナコリン等のケトン;ジメチルスルホキシド等のスルホキシド;トルエン、ベンゼン、n−ヘキサン及びシクロヘキサン等の炭化水素;並びにこれらの混合物といった、ビニルエステル重合体及び/又は得られるビニルアルコール重合体を膨潤又は溶解させることが可能な化合物が挙げられる。
その後、ケン化したビニルアルコール重合体を単離して更に処理してもよい。例えば、組成物中に残留したアルカリを中和し、重合体を洗浄及び乾燥して、精製されたポリビニルアルコール重合体を回収してもよい。単離方法は、得られるビニルアルコール重合体の使用した処理溶媒中での溶解度により決定してもよく、貧溶媒析出、乾燥又はこれらの組み合わせが挙げられる。
上述した通り、上記反応中にポリマー鎖に沿ってカルボニル基を導入してもよい。カルボニル基の導入量は、使用する酸化剤、酸化剤の使用量や、用いる反応条件により決定してもよい。一般に、酸化剤の量が増加すると、重合体に導入されるカルボニル基の量も増加する。例えば、いくつかの実施形態において、約0.01モル%〜約3モル%の範囲、例えば約0.01モル%〜約1.5モル%の範囲、他の実施形態においては約0.2モル%〜約1モル%の範囲の量のカルボニル基をポリマー鎖に沿って導入してもよい。
その後、得られたビニルアルコール重合体を工程(3)で更に処理して、ポリマー主鎖にポリエン基を導入でき、所望の加水分解度を有するポリビニルアルコールを得ることができる。得られたポリビニルアルコール分散剤は、例えば、滴定分析により表される加水分解度が、いくつかの実施形態においては約60〜約80%の範囲、他の実施形態においては約65〜約75%の範囲、更に他の実施形態においては約69〜約75%の範囲であってもよい。
いくつかの実施形態において、反応工程(3)は、部分加水分解ポリビニルアルコールを加熱することで実施してもよく、該加熱は、例えば酢酸ナトリウム等のナトリウム、アルミニウム、亜鉛、マグネシウム若しくはカルシウム塩等の塩又は触媒を添加しないで実施してもよい。このように、熱処理によって脂肪酸を開裂させて、ポリマー鎖の主鎖に二重結合を導入できる。熱処理は、約50℃〜約200℃の範囲、例えば約90℃〜約180℃の範囲又は約100℃〜約160℃の範囲の温度で実施してもよい。
上述の通り、反応工程(2)及び(3)を組み合わせた処理によって、ポリマー鎖の主鎖に沿ってカルボニル基に最も近い位置に共役二重結合(ポリエン)を導入できる。すなわち、本明細書で開示したプロセスによって、ポリマー鎖に沿ってカルボニル共役二重結合が形成される。上記ポリエンとしては、例えば、上記反応工程(3)の「x」基を拡大した以下の式で表されるような2つの共役二重結合基(ダブレット)又は3つの共役二重結合基(トリプレット)が挙げられる。
Figure 0006560358
ポリマー鎖の主鎖に沿って二重結合が存在するため、分散剤が塩化ビニル等のビニルモノマーと相互作用する能力を向上できる。共役二重結合セグメント(セグメントx)については、2つ以上の隣接した二重結合セグメントからなるブロック、例えば3つの隣接した共役二重結合セグメントを有するブロックを有することが望ましい。ダブレット及びトリプレットの量は、ポリビニルアルコール分散剤の0.1重量%水溶液の紫外線吸収スペクトル(−CO−(CH=CH)−は280nmに対応し、−CO−(CH=CH)−は320nmに対応する)を用いて測定できる。
本明細書の実施形態に係るポリビニルアルコール分散剤は、該ポリビニルアルコールの0.1重量%水溶液として測定した波長320nmの吸光度が0.3以上であってもよい。他の実施形態において、ポリビニルアルコール分散剤は、該ポリビニルアルコールの0.1重量%水溶液として測定した波長320nmの吸光度が、約0.3〜約0.6の範囲、他の実施形態においては約0.3〜約0.4の範囲であってもよい。
本明細書の実施形態に係るポリビニルアルコール分散剤は、該ポリビニルアルコールの0.1重量%水溶液として測定した波長280nmの吸光度が0.4以上であってもよい。他の実施形態において、ポリビニルアルコール分散剤は、該ポリビニルアルコールの0.1重量%水溶液として測定した波長320nmの吸光度が約0.4〜約0.5の範囲であってもよい。更に他の実施形態において、ポリビニルアルコール分散剤は、該ポリビニルアルコールの0.1重量%水溶液として波長280nmに対する波長320nmの吸光度比(共役二重結合ダブレットに対する共役二重結合トリプレットの比)が、0.3〜1.0の範囲、例えばいくつかの実施形態については約0.5〜約0.85の範囲、他の実施形態については約0.65〜約0.8の範囲であってもよい。
アセチル含有基及びヒドロキシ含有基(セグメントy及びz)に対するブロックキャラクターに対しては、特許文献5(ηの測定及び算出に関連する記載箇所を参照により本明細書に組み込む。)に記載されるように、13C−NMRによってポリビニルアルコールのブロック指数(η)を測定してもよい。いくつかの実施形態において、本明細書に記載のポリビニルアルコール分散剤は、ブロック指数ηが約0.4〜約0.5の範囲、例えば約0.4〜約0.48の範囲であってもよい。
さらに、ポリマー鎖の主鎖に沿って存在する二重結合であるセグメントx(x1及びx2を含む)に関して、本明細書の実施形態に係る組成物は、1H−NMRスペクトルにおいて、約5.25ppm〜約6ppmの間及び約6ppm〜8ppmの間にピークを有していてもよい。より具体的には、上記1H−NMRスペクトルは、5重量%DMSO溶液として調製したサンプルを用いてBruker社の機器によって400MHzで記録したもの(LB:単一指数関数型/0.2Hz;スキャン回数:1024回(prodigy型プローブ)又は10000回(通常型プローブ);遅延時間:1秒;パルス間隔:12マイクロ秒;DMSOピークトップ:2.49ppmに設定)であり、以下で定義するような主ピーク積分値に対する積分値の比が特定値であってもよい。
主ピーク:高磁場極限から低磁場極限までの範囲、例えば約3.65又は3.7ppm〜約4.0又は4.05ppmを包含する幅を有していてもよい約3.85±0.02ppmの位置にあるCHピークの積分値(曲線下面積)。
(a):高磁場極限から低磁場極限までの範囲、例えば約5.42、5.43又は5.44ppm〜約5.59、5.6、5.61又は5.62ppmを包含する幅を有していてもよい約5.52±0.02ppmの位置にあるピークの積分値。
(b):約5.76〜約5.8ppmの高磁場極限と約5.96〜約6.0ppmの低磁場極限との間等の範囲を包含する幅を有していてもよい約5.88±0.02ppmの位置にあるピークの積分値。
(c):約5.95〜約6.0ppmの高磁場極限と約7.0〜約7.1ppmの低磁場極限との間等の範囲を包含する幅を有していてもよい約6.53±0.02ppmの位置にあるピークの積分値。
(d):約7.07〜約7.12ppmの高磁場極限と約7.68〜約7.72ppmの低磁場極限との間等の範囲を包含する幅を有していてもよい約7.40±0.02ppmの位置にあるピークの積分値。
いくつかの実施形態において、本明細書の実施形態に係る組成物の積分値は、例えば以下の基準に基づいて算出してもよい。
Figure 0006560358
上記比は、主ピークの百分率(pph)に基づいて算出する。例えば、値(a)のpphは、(a)の積分値を主ピークの積分値で除したものに100を乗じて算出してもよい。本明細書の実施形態に係る組成物の各積分面積の相対値は、以下のうち1つ以上を含んでいてもよい。
積分値(a)は、様々な実施形態において、約0.05〜約1pph CHの範囲、例えば約0.08〜約0.9pph CHの範囲又は約0.1〜約0.88pph CHの範囲であり;
積分値(b)は、様々な実施形態において、約0.1〜約0.4pph CHの範囲、例えば約0.11〜約0.19pph CHの範囲又は約0.13〜約0.19pph CHの範囲であり;
積分値(c)は、様々な実施形態において、約0.7〜約0.8pph CHの範囲、例えば約0.72〜約0.77pph CHの範囲又は約0.73〜約0.76pph CHの範囲であり;及び/又は
積分値(d)は、様々な実施形態において、約0.2〜約0.3pph CHの範囲、例えば約0.21〜約0.25pph CHの範囲、約0.22〜約0.24pph CHの範囲又は約0.23pph CHである。
上記を表の形式にすると、本明細書の実施形態に係る組成物の積分値は以下の通りであってもよい。
Figure 0006560358
理論に縛られることを望むものではないが、NMRスペクトルにおける差は、理論上、ポリマー鎖末端からは充分に除かれた、カルボニル基に隣接する内部二重結合ピークの存在によるものと考えられる。内部ピークの移動は、鎖末端に最も近いピークの移動とは異なるため、上記スペクトルによって、本明細書の実施形態に係る組成物を、類似してはいるが異なる材料からなるもの、例えば上述した反応スキームで説明したものとは異なる化学処理方法で形成されたもの等に対して識別することができる。
ポリビニルアルコール分散剤の分子量及び溶解度は、分散剤が安定した懸濁液を形成する能力にも影響を及ぼし得る。本明細書の実施形態に係るポリビニルアルコール分散剤は、該ポリビニルアルコールの4重量%水溶液で測定した粘度が、約4cP〜約10cPの範囲、例えば約4.5cP〜約6.5cPの範囲であってもよい。粘度は、例えば、Brookfield粘度計LVDV−II+Pro型及びスピンドル#18を使用して100rpm及び約20℃で測定できる。
いくつかの実施形態において、本明細書で開示したポリビニルアルコール分散剤は、該ポリビニルアルコールの1重量%水溶液として測定した曇点が、35℃〜50℃の範囲、例えば約38℃〜約45℃の範囲又は約39℃〜約42℃の範囲であってもよい。上記曇点は、ポリビニルアルコール分散剤の溶解性が水溶液中で少なくとも部分的に溶解性を失い、溶解した固体がもはや完全には溶解できずに析出又は第二相を形成して、流体が濁った外観となる温度である。いくつかの実施形態において、本明細書中のポリビニルアルコール分散剤は曇点が約35℃〜約50℃の範囲であってもよいが、得られる溶液は、温度が上昇、例えば約70℃以上にまで上昇したとしても、析出物の蓄積が目視できないような相対的に安定したものにできる。
本明細書で開示したポリビニルアルコール分散剤は、単独で使用しても、1種以上の他の分散剤と混合して使用してもよい。例えば、塩化ビニルモノマー等のビニルモノマーを懸濁重合する場合、本明細書で開示したポリビニルアルコール分散剤を第一の分散剤として使用し、1種以上の第二の分散剤と組み合わせてもよい。第二の分散剤としては、他のポリビニルアルコール重合体又は共重合体や、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシブチルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース及びカルボキシメチルセルロース等のセルロース又はセルロース誘導体等の化合物が挙げられる。また、本明細書で開示したポリビニルアルコール分散剤を第二の分散剤として使用し、1種以上の第一の分散剤(セルロース又はセルロース誘導体等)と組み合わせてもよい。
上述した通り、本明細書に記載のポリビニルアルコール分散剤は、ビニル化合物を懸濁重合するための分散剤として使用できる。以下の考察では、本明細書に記載のポリビニルアルコール分散剤から利点を享受し得る懸濁重合プロセスの態様について言及する。
本明細書で開示したポリビニルアルコール分散剤を用いて懸濁重合を実施する方法として様々な方法を採用できる。該懸濁重合では、上記ポリビニルアルコール分散剤を粉末又は水溶液として、典型的には水性媒体である重合系へ添加してもよく、1つ以上の添加工程で添加してもよい。
塩化ビニルモノマー(VCM)等のビニル化合物の懸濁重合は、当該分野で公知の様々な方法に従って進めることができる。例えば、本明細書の実施形態に係る分散剤を含む1種以上の分散剤及び水を初期投入分として重合反応器へ導入してもよい。次いで、重合するVCMの一部、例えば重合する全VCMの20〜80重量%を添加してもよい。続いて、1種以上の開始剤及びアジュバント(酸化防止剤、pH調整剤等)を重合反応器へ添加してもよい。添加する順番は、通常、装置の技術的能力により異なり、所望通りに選択できる。重合開始剤としては、有機ジアシル過酸化物、ペルオキシエステル、パーオキシジカーボネートの他、アゾ化合物等の化合物や、これらの開始剤の混合物が挙げられる。酸化防止剤としては、例えば立体障害型フェノールが挙げられる。重合系のpH値を調整するために、クエン酸、重炭酸ナトリウム及び/又は他の緩衝塩等の化合物を1種以上使用してもよい。
上記組成物は、例えば高速攪拌機、ロータ/ステータシステム又は好適な開口若しくは好適な溝穴を有する均質化ポンプ等の撹拌装置又は分散若しくは均質化装置を用いて撹拌することで均質混合してもよい。本明細書で開示したポリビニルアルコール分散剤を含む1種以上の分散剤を添加することによって、安定した懸濁液又は分散液を形成できる。安定化した分散液としては、例えば平均液滴径が10ミクロン〜200ミクロンの範囲のものが形成できるが、好ましい液滴径は、反応器の種類や重合体のグレード等の要因により異なり得る。また、所望により、アルカンスルホネート又はソルビタンエステル等のイオン性又は非イオン性界面活性剤を1種以上使用して、界面張力を低下させて液滴径を調整しやすくすることもできる。
上記重合は、反応混合物を加熱することにより開始剤を分解させることで開始される。VCMの残部は、早ければ加熱相時に添加し始めることができる。VCM残部(20〜80重量%)の添加は、重合温度に達したら開始することが好ましく、重合温度は、例えば約20℃〜約90℃の範囲であってもよい。VCMの添加は、比較的長い時間かけて行ってもよく、重合が終わりに近づいて通常通り圧力低下が始まったら終了することが好ましい。VCMの添加は、添加速度が変換率、すなわちモノマーからポリマーへの変換率と少なくとも一致するように、あるいはそれを超えるように実施することが好ましい。しかしながら、VCM残部は、変換が起こることによる体積の縮小を少なくとも補うように添加すべきである。VCM残部の添加は、連続的に行ってもよく、複数回に分けて断続的に行ってもよい。
本明細書で開示したポリビニルアルコール分散安定剤を用いてビニル化合物を懸濁重合する場合、使用する分散安定剤の量は特に限定されないが、具体的な反応スキームで所望の液滴径又は所望の性能を容易に得られるように選択できる。いくつかの実施形態において、上記ポリビニルアルコール分散安定剤は、ビニル化合物の全量に対して重量基準で約100ppm〜約50,000ppmの範囲の量で使用してもよい。他の実施形態において、上記ポリビニルアルコール分散安定剤は、ビニル化合物の全量に対して重量基準で約200ppm〜約2000ppmの範囲の量で使用してもよい。更に他の実施形態において、上記ポリビニルアルコール分散安定剤は、ビニル化合物の全量に対して重量基準で約800ppm〜約1500ppmの範囲の量で使用してもよい。得られる液滴径は、分散剤の使用量、ビニルモノマーの相対的な初期投入量、撹拌速度、攪拌機の種類(例えばパドル対インペラ)等の様々な要因によって異なり得る。
実施例1:上述の反応スキーム(反応工程(1)〜(3))に従ってポリビニルアルコール分散剤を調製した。反応工程(1)はコモノマー及び連鎖移動剤を添加しないで実施し、反応工程(2)は水酸化ナトリウム及び過酸化水素を使用して実施し、反応工程(3)は触媒を添加せずに実施した。反応工程(1)は酢酸ビニルを使用して実施して、重合度が600〜1000の範囲のポリ酢酸ビニルを得た。ケン化工程である反応工程(2)では、得られたポリ酢酸ビニルを溶解させて40重量%メタノール溶液を形成した。約25℃〜約40℃の範囲の温度で該溶液にポリ酢酸ビニル1モル当たり0.003モルのNaOHを添加し、約10〜約60分の反応時間で反応を行った。ケン化工程が終わりに近づいたら、該溶液に約0.5重量%〜約4重量%の範囲の量の過酸化水素を添加し、得られた溶液を約100℃〜約150℃の範囲の温度まで加熱した。
その後、得られたポリビニルアルコール分散剤の曇点、加水分解度、溶液粘度、ブロック指数、UV吸光度、VCM分散性等の特性を測定した。分析結果を以下の表3に示し、市販の様々なポリビニルアルコール分散剤で得られた結果と比較する。
曇点は、1重量%分散剤水溶液を加熱しながら目視で測定した。
粘度は、4重量%水溶液に対してBrookfield粘度計LVDV−II+Pro型及びスピンドル#18を使用して100rpm及び20℃で測定した。
加水分解度は、滴定により測定した。
UV吸光度は、0.1重量%分散剤水溶液に対してEvolution600紫外可視光分光光度計(Thermo Fisher社、米国ペンシルバニア州ピッツバーグ)を使用して測定した。
ブロック指数は、上述の通り、特許文献5と類似の手順を採用して13C−NMRで測定した。
本明細書の実施形態に係るポリビニルアルコール分散剤S1及びS2の特性を市販の分散剤(C1〜C4)と比較する。分散剤の構造を表3にまとめた。
Figure 0006560358
図1及び2において上記サンプルの1H−NMRスペクトルを比較し、図3ではa、b、c及びdの各値に導く積分を説明する。a、b、c及びdのそれぞれの範囲は上で定義した通りである。表3に示すように1H−NMRスペクトルにおける各サンプルの二重結合の位置及び相対量の違いは、調製方法に基づいて生じ得るが、分析により確認できる。C1及びC2の場合、アルデヒド等の連鎖移動剤の使用によって、カルボニル基に隣接する二重結合の位置がポリマー鎖の末端部に限定される。C3及びC4の場合、コモノマーの使用によって、ポリマー鎖に沿って二重結合が導入されるが、320nmでのUV吸光度が極めて低いことから示されるように、該コモノマーのためにカルボニル共役二重結合が欠如している。したがって、本明細書の実施形態に係るポリマー組成物の構造は、識別要因のなかでも特に1H−NMR、UV吸光度及び曇点特性のうち1つ以上に基づいて識別できる。
ポリ塩化ビニルの製造について表3の分散剤を評価した。反応は、Dual Pfaudler型インペラを有する216リットル反応器で実施した。反応処方は、水94.8kg、塩化ビニル73kg、t−ブチルパーオキシネオデカノエート(385ppm/塩化ビニルモノマー)、クミルパーオキシデオデカノエート(150ppm/塩化ビニルモノマー)及び以下の表4に示す投入量(ppm/塩化ビニルモノマー)の分散剤を含む。
Figure 0006560358
反応は、57.5℃、最終圧力0.706MPa、反応時間6時間及び撹拌速度398rpmで実施した。得られたPVCを分析し、比較した結果を表5に示す。
Figure 0006560358
本明細書に記載のポリビニルアルコール分散剤によれば、ポリ塩化ビニル重合体等を製造する懸濁重合プロセス等で使用するのに有利となり得るユニークな特性の組み合わせを得ることができる。本明細書で開示した分散剤は、曇点、ブロック指数及び吸光度のユニークな組み合わせを有するため、温度が上昇した場合でも安定した懸濁液を提供できる。懸濁液が安定しているため、周囲温度又は貯蔵温度が変動しても、分散剤及び水からなる各バッチは一貫した性能を示すことができる。また、本明細書の実施形態に係る分散剤は、優れた分散系形成特性を示すことができるため、少ない用量で同様な液滴径を得たり、同等な用量でより小さい液滴径を得たりすることができるとともに、広範な温度範囲にわたって懸濁液を安定させることができる。さらに、本明細書に記載のポリビニルアルコール分散剤によれば、未測定ではあるものの、発泡、スケーリング及び他の溶液重合の態様について更なる利点を得ることができる。
本開示には限られた数の実施形態しか含まれていないが、本開示の恩恵を受ける当業者であれば、本開示の範囲を逸脱しない他の実施形態も考えられることを理解するであろう。したがって、本開示の範囲は添付の特許請求の範囲によってのみ限定されるべきものである。

Claims (20)

  1. 懸濁重合プロセスに有用な分散剤であって、
    該分散剤はポリビニルアルコールを含み、上記ポリビニルアルコールは、
    加水分解度が60〜80モル%の範囲であり、
    上記ポリビニルアルコールの0.1重量%水溶液として波長320nmで測定した吸光度が0.3以上であり、
    残存エステル基のブロックキャラクターが0.4〜0.5の範囲であり、且つ、
    上記ポリビニルアルコールの1重量%水溶液として測定した曇点が35℃〜50℃の範囲であり、
    上記ポリビニルアルコールの1H−NMRスペクトルは、
    CHを3.85±0.02ppmに最も近いピーク面積として定義した場合、
    5.52±0.02ppmに最も近いピーク面積として定義される積分値(a)が0.05〜0.15pph CHの範囲であり、
    5.88±0.02ppmに最も近いピーク面積として定義される積分値(b)が0.1〜0.4pph CHの範囲であり、
    6.53±0.02ppmに最も近いピーク面積として定義される積分値(c)が0.7〜0.8pph CHの範囲であり、且つ、
    7.40±0.01ppmに最も近いピーク面積として定義される積分値(d)が0.2〜0.3pph CHの範囲である、分散剤。
  2. 上記ポリビニルアルコールは、ポリマー鎖の主鎖に二重結合を有する、請求項1に記載の分散剤。
  3. 上記ポリビニルアルコールは、下記一般式:
    Figure 0006560358
    (式中、Acはアセチル基であり、x、y及びzはそれぞれの基の相対モル分率を表し、それぞれ0〜1の間である)で表される部分加水分解ポリ酢酸ビニルを含む、請求項1に記載の分散剤。
  4. 上記ポリビニルアルコールは加水分解度が69〜75モル%の範囲である、請求項1に記載の分散剤。
  5. 上記ポリビニルアルコールは、上記ポリビニルアルコールの4重量%水溶液で測定した粘度が4cP〜10cPの範囲である、請求項1に記載の分散剤。
  6. 上記ポリビニルアルコールは、上記ポリビニルアルコールの4重量%水溶液で測定した粘度が4.5cP〜6.5cPの範囲である、請求項1に記載の分散剤。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の分散剤の製造方法であって、
    ビニルエステルモノマーを重合してポリビニルエステルを形成する工程;
    上記ポリビニルエステルを部分的に加水分解して部分加水分解ポリビニルエステルを得る工程;及び
    上記部分加水分解ポリビニルエステルを熱処理して上記ポリビニルアルコールを形成する工程を有し、
    上記ポリビニルエステルを部分的に加水分解して部分加水分解ポリビニルエステルを得る工程において、上記ポリビニルエステルを過酸化物及びアルカリに接触させる工程を含む、分散剤の製造方法
  8. 上記ビニルエステルモノマーは酢酸ビニルモノマーを含む、請求項7に記載の分散剤の製造方法
  9. 上記重合工程は、連鎖移動剤又はコモノマーを添加しないで実施する、請求項7に記載の分散剤の製造方法
  10. 上記熱処理工程は、塩又は触媒を添加しないで実施する、請求項7に記載の分散剤の製造方法
  11. 上記部分加水分解工程は、上記ポリビニルエステルを過酸化物及び水酸化アルカリと接触させることを含む、請求項7に記載の分散剤の製造方法
  12. 上記水酸化アルカリは水酸化ナトリウムを含み、上記過酸化物は過酸化水素を含む、請求項11に記載の分散剤の製造方法
  13. 請求項1〜のいずれか1項に記載の分散剤と、水とを含む分散液。
  14. ビニルモノマー及び開始剤の少なくとも一方を更に含む、請求項13に記載の分散液。
  15. 上記ビニルモノマーは塩化ビニルモノマーを含む、請求項13に記載の分散液。
  16. ポリ塩化ビニルを製造する方法であって、
    請求項1〜のいずれか1項に記載の分散剤を塩化ビニルモノマー及び水と混合して懸濁液を形成する工程;及び
    上記塩化ビニルモノマーを重合してポリ塩化ビニルを形成する工程
    を有する方法。
  17. 上記懸濁液は第二の分散剤を更に含む、請求項16に記載の方法。
  18. 懸濁重合プロセスに有用な分散剤であって、
    該分散剤はポリビニルアルコールを含み、上記ポリビニルアルコールは、
    加水分解度が60〜80モル%の範囲であり、
    上記ポリビニルアルコールの0.1重量%水溶液として波長320nmで測定した吸光度が0.3以上であり、
    残存アセチル基のブロックキャラクターが0.4〜0.5であり、
    CHを3.85±0.02ppmに最も近いピーク面積として定義した場合、
    5.52±0.02ppmに最も近いピーク面積として定義される積分値(a)が0.05〜0.15pph CHの範囲であり、
    5.88±0.02ppmに最も近いピーク面積として定義される積分値(b)が0.1〜0.4pph CHの範囲であり、
    6.53±0.02ppmに最も近いピーク面積として定義される積分値(c)が0.7〜0.8pph CHの範囲であり、且つ、
    7.40±0.01ppmに最も近いピーク面積として定義される積分値(d)が0.2〜0.3pph CHの範囲である、分散剤。
  19. 請求項18に記載の分散剤の製造方法であって、
    酢酸ビニルモノマーを重合してポリ酢酸ビニルを形成する工程;
    水酸化ナトリウム及び過酸化水素の存在下、上記ポリ酢酸ビニルを部分的に加水分解して部分加水分解ポリ酢酸ビニルを得る工程;及び
    上記部分加水分解ポリ酢酸ビニルを熱処理して上記ポリビニルアルコールを形成する工程を有する散剤の製造方法
  20. 上記部分加水分解工程は、20℃〜50℃の範囲の温度で行い、上記水酸化ナトリウムはポリ酢酸ビニル1モル当たり0.001〜0.003モルの範囲の量で使用し、上記過酸化水素は1重量%〜4重量%の範囲の量で使用する、請求項1に記載の分散剤の製造方法
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