JP6553913B2 - 区画貫通部用のカバー部材および区画貫通部構造 - Google Patents
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Description
[1]建築物の区画体に貫通孔が設けられた区画貫通部用のカバー部材であって、
バンド部と、
前記バンド部に第1端部で取り付けられ、第1端部から第1端部とは反対側の他端に向かって径方向に拡張可能な環状本体と、
バンド部または環状本体の前記第1端部もしくはその付近に取り付けられる熱膨張性充填材と、
を備えたカバー部材。
[2]前記バンド部の長さを短くするための絞り手段をさらに備えたことを特徴とする項1に記載のカバー部材。
[3] 前記環状本体が、アルミガラスクロス、ガラス不織布、および耐火性シートから選択された耐火性材料を含むことを特徴とする項1に記載のカバー部材。
[4]建築物の区画体に設けられた貫通孔をケーブル・配管類が貫通する、区画貫通部構造であって、項1〜3のいずれか一項に記載のカバー部材のバンド部がケーブル・配管類の周囲に巻き付けられ、項1〜3のいずれか一項に記載のカバー部材の環状本体の第2端部が、区画体における貫通孔を区画形成する部分を覆うように配置されていることを特徴とする区画貫通部構造。
[5] 建築物の区画体に貫通孔が設けられた区画貫通部用のカバー部材であって、 バンド部と、 前記バンド部に第1端部で取り付けられ、両側面を合わせて環状にされる本体と、バンド部または前記本体の前記第1端部に取り付けられる熱膨張性充填材と、を備えたカバー部材。
・カバー部材1の2つの端部3を結び付けることでカバー部材1をケーブル・配管類16に巻き付けることができ、カバー部材1を簡単にケーブル・配管類16に装着することができる。
・熱膨張性充填材10は、第1実施形態ではバンド部2に予め装着されたものを示したが、バンド部2とは別体として提供され、施工時にバンド部2に取り付けられてもよい。このように、バンド部2および環状本体4と、熱膨張性充填材10とが別体となったキットの態様のカバー部材も本発明の範囲に包含される。
・図3に示すように、区画貫通部構造の耐火性を高めるために、貫通孔に、追加の耐火構造を備えてもよい。すなわち、図3では、図4により詳細に示すように、床12に上端24aで引っ掛かり、長手方向に延びる部分24bが貫通孔14を区画形成する壁に沿って延び、下端部24cで上端部24aとは逆方向に延びて板状部材20を支持する複数の支持部材24が区画形成する壁に沿って環状に離間して設けられており、ケーブル・配管類16を挿通させた板状部材20は支持部材24に支持された状態で貫通孔14内に嵌合されている。支持部材24は例えば金属製の金具である。このように、支持部材24の上端が床12に引っ掛かっているため、板状部材20が貫通孔14内で床12の下に落下するのが防止されると共に、板状部材20は貫通孔14に嵌合しているため、貫通孔14を介した床下から床上への、またはその逆方向への火炎の延焼や熱の伝達が防止される。
・図6に示すように、板状部材20が配置される位置は、図3のような貫通孔14内に限定されず、板状部材20の全体の寸法を貫通孔14よりも大きくし、貫通孔14の開口端15に近接し、床12の上に配置してもよい。この場合、床12に対する板状部材20の位置がずれないように、板状部材20を数か所、金具19等で打ちつけて床12に対して固定することが好ましい。なお、板状部材20が貫通孔14に近接するとは、板状部材20が貫通孔14に直接接しているか、または直接接していなくとも貫通孔14を閉塞できる程度に貫通孔14の付近に位置していることを指す。
・カバー部材1のバンド部2を補強するために、図3に示すように、バンド部2の径方向外側、内部、または径方向内側に、金属、被覆した金属、樹脂組成物等の環状の留め具25をさらに施してもよい。
・カバー部材1の環状本体4の第2端部7は、留め具18で床12に対して固定する代わりに、図7に示すように、複数の磁石26で固定してもよい。図3に示すような金属製の金具である支持部材24が貫通孔14に配置されている場合、磁石26が支持部材24にくっつくため、床12に孔を空けなくても、環状本体4の第2端部7の位置で環状本体4の上に磁石26を載せておけば、環状本体4の第2端部7が間接的にではあるが床12に対して固定され、環状本体4を床12に対して固定できる。
・バンド部2の端部3の構成は、図1に示した実施形態の他に、図8に示すように、一つの端部3のみを長くし、他方の端部3または他のバンド部2の位置にホック、ピン、ねじ等の固定手段27を止め付けてもよいし、図9に示すように、金属線28をバンド部2の長手方向に沿って配置し、金属線28を両端で引っ張ってバンド部2の長さを短くしてもよいし、または接着材などの接着手段(非図示)で一つの端部3を他方の端部3または他のバンド部2の位置に止め付ける構成でもよい。これら手段も、バンド部2の長さまたは直径を短くするための絞り手段として作用する。
・図10に示すように、環状本体4の切れ込み8は省略されてもよい。
・図11に示すように、カバー部材1の本体30が、環状でなくてもよい。この例では、カバー部材1が、バンド部2と、バンド部2に第1端部31で取り付けられ、両側面32を合わせて環状にされる本体30と、バンド部2または本体30の第1端部31に取り付けられた熱膨張性充填材10とを備えている。本体30の両側面32は、両側面32に取り付けられた、例えばバンド部2または環状本体4と同じかまたは異なる耐火材からなる1または複数の側方帯状部材34(図では6本)を結び付けることで環状にされる。好ましくは、バンド部2は、複数の折り返しひだ35を有し、両側面32を合わせて環状にしたときに第1端部31から第1端部31とは反対側の第2端部33に向かって径方向に拡張可能である。
・バンド部2はインシュロック状の金属結束(メタルタイ)などで、バンド部2の延びる方向に沿ってバンド部2の上を環状に結束されてもよい。
・防火区画体は、床12に限られず、壁、天井、間仕切り壁、および板材等であってもよい。また、防火区画体の構造としては、コンクリート構造、軽量気泡コンクリート(ALC)構造、中空押出セメント板(ECP)構造、中空コンクリート構造、木材、合成樹脂、金属等の支持部材、およびこれらの1つまたは複数を組み合わせた構造等が挙げられる。
・第1実施形態では、貫通孔2の形状が断面略円形であったため、カバー部材10も断面略円形に広がるように示したが、カバー部材10の断面形状は貫通孔2の形状に合わせて環状に適宜変更可能である。
Claims (5)
- 建築物の区画体に貫通孔が設けられ、前記貫通孔をケーブル・配管類が貫通する区画貫通部用のカバー部材であって、
前記カバー部材は、バンド部と環状本体とを有し、
前記環状本体は、第1端部と前記第1端部とは反対側の第2端部とを有し、前記第1端部において前記バンド部に取り付けられ、前記第1端部から前記第2端部に向かって径方向に拡張可能となるように構成され、
前記バンド部は前記ケーブル・配管類の周囲に巻き付けられて用いられ、前記第2端部は前記区画体に固定されて用いられ、
前記バンド部または前記環状本体の前記第1端部もしくはその付近に熱膨張性充填材が取り付けられ、前記第2端部もしくはその付近には、熱膨張性充填材が取り付けられていないことを特徴とする、カバー部材。 - 建築物の区画体に貫通孔が設けられ、前記貫通孔をケーブル・配管類が貫通する区画貫通部用のカバー部材であって、
前記カバー部材は、バンド部と本体とを有し、
前記本体は、第1端部と前記第1端部とは反対側の第2端部とを有し、前記第1端部において前記バンド部に取り付けられ、
前記バンド部は前記ケーブル・配管類の周囲に巻き付けられて用いられ、前記第2端部は前記区画体に固定されて用いられ、前記本体の両側面が合わされて環状とされ、
前記バンド部または前記本体の前記第1端部もしくはその付近に熱膨張性充填材が取り付けられ、前記第2端部もしくはその付近には、熱膨張性充填材が取り付けられていないことを特徴とする、カバー部材。 - 前記バンド部の長さを短くするための絞り手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のカバー部材。
- 前記環状本体又は前記本体が、アルミガラスクロス、ガラス不織布、および耐火性シートから選択された耐火性材料を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のカバー部材。
- 区画貫通部構造であって、前記区画貫通部構造は、貫通孔が設けられた建築物の区画体と、前記貫通孔に挿通されたケーブル・配管類と、前記請求項1〜4のいずれか一項に記載のカバー部材とを有し、
前記カバー部材のバンド部がケーブル・配管類の周囲に巻き付けられ、前記カバー部材の環状本体又は前記本体の第2端部が区画体に固定されて、前記カバー部材が区画体における貫通孔を区画形成する部分を覆うように配置されていることを特徴とする区画貫通部構造。
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