JP6509048B2 - バスダクトの貫通部構造及びバスダクトの貫通部の施工方法 - Google Patents

バスダクトの貫通部構造及びバスダクトの貫通部の施工方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6509048B2
JP6509048B2 JP2015113012A JP2015113012A JP6509048B2 JP 6509048 B2 JP6509048 B2 JP 6509048B2 JP 2015113012 A JP2015113012 A JP 2015113012A JP 2015113012 A JP2015113012 A JP 2015113012A JP 6509048 B2 JP6509048 B2 JP 6509048B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
case
bus duct
deformation preventing
flame
preventing device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015113012A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016223605A (ja
Inventor
裕亮 深尾
裕亮 深尾
雄基 佐々木
雄基 佐々木
遼 清水
遼 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2015113012A priority Critical patent/JP6509048B2/ja
Publication of JP2016223605A publication Critical patent/JP2016223605A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6509048B2 publication Critical patent/JP6509048B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Building Environments (AREA)

Description

本発明は、火災区域を分離する隔壁を貫通するバスダクトの貫通部構造及びバスダクトの貫通部の施工方法に関する。
従来のバスダクトの貫通部構造としての防火区画貫通部構造は、防火区画を画成する仕切り部に形成された貫通孔を貫通するケーブル・配管類及び前記ケーブル・配管類を支持するケーブルラックと貫通孔(仕切り部)との隙間に複数個の成形充填材が互いに密接するように配置され、最初にあった隙間が閉塞された状態となっているものがある。なお、成形充填材は、熱膨張性耐火材の小片を内包する発泡体を含んでいる(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−291795号公報(段落番号0009〜0013及び図1〜図3)
従来の防火区画貫通部構造は以上のように構成され、配管やケーブル及びこれらを支持するケーブルラックに対しての適用を想定したものである。これをバスダクトが貫通する隔壁に適用した場合には、火炎の熱の影響でバスダクトのケースが変形した場合、特に内側に凹むと、ケースと隔壁との間に充填された成形充填材との間に火炎が目視できる程度の隙間が生じてしまうため、長時間の遮炎性能が得られなかった。
この発明は前記のような問題点を解決するためになされたものであり、火災区域を分離する隔壁をバスダクトが貫通する貫通部の遮炎性能を確保できるバスダクトの貫通部構造を得ること及びバスダクトの貫通部の施工方法を提供することを目的とする。
この発明に係るバスダクトの貫通部構造においては、
火災区域を画成する隔壁に形成された貫通孔をバスダクトのケースが貫通するバスダクトの貫通部構造であって、
遮炎部材と固定部材と変形防止装置とを備え、
前記遮炎部材は、遮炎性を有するともに変形可能なものであってかつ前記ケースを周回して環状に形成されるとともに一方の端部が前記ケースの貫通方向と交差する方向に曲げられ前記固定部材により前記隔壁に固定されるものであり、
前記変形防止装置は、前記遮炎部材の外側に前記貫通方向と交差する方向に前記遮炎部材を周回して設けられ前記ケースが外側へ変形するのを防止するものである。
この発明に係るバスダクトの貫通部の施工方法においては、次の工程を有するものである。
ア)火災区域を画成する隔壁に形成された貫通孔を貫通するバスダクトのケースに、遮炎性を有するともに変形可能な巻き付け部材を巻き付けて前記ケースを周回するとともに一方の端部が前記ケースの貫通方向と交差する方向に曲げられ前記隔壁に接する遮炎部材を形成する工程。
イ)前記一方の端部を、前記隔壁に固定する端部固定工程。
ウ)前記遮炎部材を取り囲んで変形防止部材を配設して前記変形防止部材を組み立て前記ケースが外側へ変形するのを防止する変形防止装置を設ける変形防止装置設置工程。
この発明に係るバスダクトの貫通部構造は、
遮炎性を有するともに変形可能なものであってかつバスダクトのケースを周回して環状に形成されるとともに一方の端部が貫通方向と交差する方向に曲げられ固定部材により隔壁に固定される遮炎部材と、
遮炎部材の外側に貫通方向と交差する方向に遮炎部材を周回して設けられケースが外側へ変形するのを防止する変形防止装置と、
を有するので、
火災時の熱によりケースが内側に変形しても遮炎部材により隔壁とケースとの間がふさがれた状態が維持され、かつ変形防止装置によりケースが外方へ広がらないように規制されケースが外方に変形して遮炎部材を損傷するおそれがないので、火災区域を分離する隔壁をバスダクトが貫通する貫通部の遮炎性能を確保できるバスダクトの貫通部構造を得ることができる。
この発明に係るバスダクトの貫通部の施工方法は、
火災区域を画成する隔壁に形成された貫通孔を貫通するバスダクトのケースに、遮炎性を有するともに変形可能な巻き付け部材を巻き付けてケースを周回するとともに一方の端部がケースの貫通方向と交差する方向に曲げられ隔壁に接する遮炎部材を形成する工程と、
一方の端部を隔壁に固定する端部固定工程と、
遮炎部材を取り囲んで変形防止部材を配設して変形防止部材を組み立てケースが外側へ変形するのを防止する変形防止装置を設ける変形防止装置設置工程と、
を有するので
火災時の熱によりケースが内側に変形しても遮炎部材により隔壁とケースとの間がふさがれた状態が維持され、かつ変形防止装置によりケースが外方へ広がらないように規制されケースが外方に変形して遮炎部材を損傷するおそれがないので、火災区域を分離する隔壁をバスダクトが貫通する貫通部の遮炎性能を確保できるバスダクトの貫通部構造の施工方法を提供できる。
この発明の実施の形態1であるバスダクトの貫通部構造の構成を示す構成図である。 図1の遮炎部材の製造工程を示す説明図である。 この発明の実施の形態2であるバスダクトの貫通部構造の構成を示す構成図である。 この発明の実施の形態3であるバスダクトの貫通部構造の構成を示す断面図である。 図4の遮炎部材の製造工程を示す説明図である。
実施の形態1.
図1及び図2は、この発明を実施するための実施の形態1であるバスダクトの貫通部構造を示すものであり、図1(a)は全体の構成を示す斜視図、図1(b)は図1(a)におけるバスダクトの延在方向断面を示す断面図、図2は図1の遮炎部材の製造工程を示す説明図である。図1において、建築物における耐火性を有する隔壁としての耐火壁1は、火災区域を他の区域と分離するため、または防火区画を画成するために設けられるものである。耐火壁1は、図1(b)における左右方向に貫通する断面矩形の貫通孔を形成する貫通孔形成部1aを有する。貫通孔形成部1aは、この実施の形態ではモルタルで形成されている。バスダクト4は、ケース4aを有し、貫通孔形成部1aを貫通している。ケース4aの内部に導体が収容されているが、図1(b)においては図示を省略している。ケース4aは、断面(ケースの延在方向と直交する方向(以下、径方向と称する)の断面)が矩形であり、鋼板で形成されている。ケース4a内の導体は、ケース4aの延在方向すなわちバスダクト4の長手方向に延在している。
バスダクトの貫通部構造10は、ブランケット11,12、遮炎部材13、変形防止装置としての枠体15、締め付け部材16、固定部材としての粘着テープ17、粘着テープ18を有する。ブランケット11は、所定の耐火性と弾性を有する材料にて断面がL形のアングル状に形成されたものであり、ケース4aを周回してケース4aの外周部及び耐火壁1の側壁の双方に接してかつ遮炎部材13を介して枠体15により圧縮され弾性変形した状態で設けられている。ブランケット12は、所定の耐火性と弾性を有する帯状の部材をケース4aに巻き付けて形成されている。ブランケット12は、図1(b)の左右方向に互いに間隔を設けて、かつブランケット11から所定寸法右方に離れて2箇所設けられている。遮炎部材13は、詳細は後述するがシート状のシリカクロス(図2のシリカクロス113参照)をケース4aを周回するように複数回巻き付けて、断面矩形の環状に形成されている。遮炎部材13の図1(b)における左方の端部13aはバスダクト4の径方向に折り曲げられ、貫通孔形成部1aの側面に当接している。遮炎部材13の右方の端部13bはケース4aの外周部に接している。
枠体15は、図1(a)に示すように、4個の変形防止部材としてのL形鋼で形成された枠部材15aを有し、枠部材15aが矩形に組み合わされて、遮炎部材13の外周部に、図1(b)に示すように遮炎部材13を上下左右から挟んですなわち遮炎部材13を取り囲んで設けられている。枠体15は、遮炎部材13を介してブランケット11が圧縮され弾性変形した状態になるようにして設けられている。枠体15は、火災が発生したときに熱によりケース4aが変形して外方に広がって遮炎部材13を損傷しないように設けられているものであり、ケース4aが内方に凹むような変形を防止することは、必ずしも必要としない。従って、枠体15はブランケット11が圧縮されたときの反発力により生じる遮炎部材13との間の摩擦力で図1(b)の左右方向に移動しないようにするか、接着剤にて遮炎部材13に接着するかなど、軽く遮炎部材13に固定すればよい。
締め付け部材16は、遮炎部材13の外側であって遮炎部材13を介してブランケット12に対向する位置にケース4aを周回して設けられている。締め付け部材16は、遮炎部材13を介してブランケット12をバスダクト4の径方向に押圧し、ブランケット12が圧縮され弾性変形した状態になるようにして設けられている。遮炎部材13の折り曲げられた左方の端部13aは、粘着剤が塗布された耐熱性の粘着テープ17(例えば粘着アルミテープ)により耐火壁1の側面に接着固定され、端部13aと耐火壁1との間が封止されている。遮炎部材13の右方の端部13bは、粘着テープ18によりケース4aの外周部に接着固定され、ケース4aと遮炎部材13との間が封止されている。
なお、ブランケット11,12は、例えば、分類温度が1300℃で発がん性分類の対象とならない生体溶解性繊維であるアルカリアースシリケートウールを用い、繊維を積層しブランケット状とすることで弾性を持たせている。ブランケット11、ブランケット12は、ケース4aが変形して遮炎部材13とケース4aとの間に隙間が生じた際に、圧縮された状態から復元して隙間を埋めるためのものであるが、必須のものではない。遮炎部材13はシリカクロスにて形成されている(後述)。
次に、図2によって遮炎部材13の形成方法及びバスダクトの貫通部の施工方法を説明する。この作業は、バスダクト4の設置現場で、貫通孔形成部1aにバスダクト4を貫通させた後に行われる。まず、所定寸法の矩形の変形可能な巻き付け部材としてのシリカクロス113を用意する。シリカクロス113はシリカ(SiO)を主成分とした無機繊維のシートであり、耐熱性、柔軟性を有する。以下の説明において、図2におけるシリカクロス113の前後方向(遮炎部材13の長さ方向になる)の各端部を端部113a,113bとし、左方の端部を端部113cとして説明する。右方の端部はシリカクロス113が図の左右方向に長いので図示していない。また、予め、ブランケット11、ブランケット12がケース4aに設置されているものとする。シリカクロス113に、ケース4aに巻き付けられたときにケース4aのコーナ部に対応する折り曲げ部L1,L2,L3,・・に折り曲げ線L10の深さまでの切り込みを形成する切り込み部S1,S2,S3,・・・を加工する。
次に、端部113aを図3(a)に示すように図3(a)の上方へ起こし、シリカクロス113を断面L型のアングル状にして、図3(b)に示すようにケース4aの上部に載せる。このとき、切り込み部S1,S2が,ケース4aのコーナ部に位置するように位置合わせし、かつ折り曲げられた端部113aが、耐火壁1に当接するようにする。次に、図3(c)に示すように、シリカクロス113の左方の端部113cを下へ折り曲げる。続いて、図3(d)に示すようにシリカクロス113の右方の端部側を下方に折り曲げる。さらに、ケース4aを周回するように、ケース4aのコーナ部でシリカクロス113を折り曲げながら時計方向に2周巻回して、一方の端部13aが外方へ折り曲げられた遮炎部材13を形成する。
続いて、枠部材15aをケース4aの所定の位置に位置させ矩形に組み合わせてボルト15bにて締結し、遮炎部材13及びブランケット11をケース4aの径方向および長さ方向に押圧し、ブランケット11を弾性変形させた状態で組み立て、枠体15を形成する。また、ケース4aのブランケット12が設けられた部分においては、帯状のステンレス鋼で形成された締め付け部材16にて遮炎部材13及びブランケット12をケース4aの径方向に押圧し、ブランケット12を弾性変形させた状態で遮炎部材13を締め付ける。遮炎部材13の一方の端部13aは耐火壁1の側面に粘着テープ17に接着固定され、他方の端部13bはケース4aに粘着テープ18にて接着固定される。
このように構成されたバスダクトの貫通部構造は、バスダクト4(のケース4a)と耐火壁1との間が遮炎部材13により遮炎(封止)されることになり遮炎性能が向上し、耐火壁1の一方側に火災が発生したときに、他方側へ炎が侵入するのを防止することができる。また、遮炎部材13の一方の端部13aは、火熱による熱膨張によりケース4aが径方向に凹んだり、バスダクト4がその貫通方向に伸びた場合でも、端部13aはその変形に追随することなく粘着テープ18にて耐火壁1に接着固定された状態を維持するとともに、他方の端部13bは粘着テープ18にてケース4aに接着固定されかつケース4aの所定範囲内の変形に追随してその密着固定状態が保たれる。
従って、火災時の熱によりケース4aが内側に変形しても遮炎部材13により貫通孔形成部1aとケース4aとの間がふさがれた状態が維持されるので、封止性能が向上し、遮炎性が向上する。なお、ケース4aは、枠体15により外方へ広がらないように規制されるので変形したケース4aにより遮炎部材13が損傷するおそれはない。また、遮炎部材13はケース4aの延在方向に充分な長さをとっているので、遮炎部材13の他方の端部13bは、ケース4aが変形した場合追随して変形してケース4aとの間に大きな間隙ができないようにされており、かつ遮炎部材13の長さが充分に長いので間隙ができたとしても火炎に対する流路抵抗が大きく火炎が貫通孔形成部1aを通り抜けて左方へ侵入するおそれはない。なお、耐熱性及び柔軟性を有する素材であればシリカクロスに限らず遮炎部材として用いることが可能である。
以上のようにして、遮炎部材13を形成してバスダクトの貫通部構造を構成することにより、貫通孔形成部1aとケース4aとの間に隙間があったり、火災時の熱によりケース4aが変形例えば湾曲して隙間ができても、遮炎性能すなわち通常の火災時における火炎を有効に遮るために防火設備に必要とされる遮炎性能を確保でき、信頼性の高いバスダクトの貫通部構造を得ること及びバスダクトの貫通部の施工方法を提供する事ができる。
実施の形態2.
図3は、実施の形態2であるバスダクトの貫通部構造の構成を示す構成図である。図3において、バスダクトの貫通部構造20は、次のように構成されている。遮炎部材13の端部13aが、固定部材及び押さえ部材としての押さえ板21を介して押圧され、締結部材としてのねじ22にて耐火壁1に固定されている。ねじ22は、例えば耐火壁1に埋設された図示しないプラグにねじ22を螺合させて締め付ける。その他の構成については、図1に示した実施の形態1と同様のものであるので、相当するものに同じ符号を付して説明を省略する。これにより、遮炎部材13の端部13aが強固に固定され、信頼性が向上する。
実施の形態3.
図4及び図5は、実施の形態3を示すものであり、図4はバスダクトの貫通部構造の構成を示す断面図、図5は遮炎部材の形成方法を示す説明図である。図4において、バスダクトの貫通部構造30は、次のように構成されている。遮炎部材33は、シリカクロス(後述、図5のシリカクロス313参照)をケース4aに巻回して環状に形成され、左方の端部33aが径方向に曲げられたアールの大きいアングル状の形状にされている。端部33aと耐火壁1との間には、弾性及び耐火性を有するブランケット32が設けられている。端部33aは、固定部材及び押さえ部材としての押さえ板31にてその全周にわたって耐火壁1の方向に押圧され、ブランケット32が圧縮された状態で、ねじ22にて押さえ板31が耐火壁1に固定されている。ねじ22は、例えば耐火壁1に埋設した図示しないプラグにねじ22を螺合させて押さえ板31を締め付ける。ブランケット33は、実施の形態1におけるブランケット11,12と同様の材料にて形成されている。その他の構成については、図1に示した実施の形態1と同様のものであるので、相当するものに同じ符号を付して説明を省略する。
次に遮炎部材33の形成方法について図5により説明する。図5において、所定寸法の矩形の充分に柔軟性を有する巻き付け部材としてのシリカクロス313を用意する。シリカクロス313は、実施の形態1で用いたシリカクロス113に比して薄く、より柔軟性の高いものを用意し、ケース4aの外周に6回巻回する。大きな包帯を巻き付ける要領で線L20の部分にて端部313aを折り曲げ耐火壁1に接するようにしながら線L21,L22等で折り曲げながら巻き付けていく。このとき、端部313aが曲げられる線L20の近傍においては、皺が発生する可能性があるが、成形しながら全体としては端部313aがアールの大きいアングルを形成するようにしながら6回巻回する。
これにより、バスダクト4を周回して環状に形成されるとともに、径方向に曲げられ耐火壁1に接する端部33aを有する遮炎部材33が形成される。そして、端部33aを全周にわたって押さえ板31にて押さえ、ブランケット32を圧縮した状態でねじ22にて押さえ板31を耐火壁1に固定する。押さえ板31は鋼板で製作された矩形環状の平板であり、施工現場でケース4aの外周に取り付ける必要があるので、二つに分割されたものを組み合わせて矩形環状にして、端部33aを押さえる。遮炎部材33の端部33aは、全周にわたって押さえ板31にて押さえられるので、複数回巻回され重なったシリカクロス313により充分な遮炎性能が確保される。従って、端部33aの皺や形状のゆがみは問題とならない。
このようにして形成された遮炎部材33の外側に、遮炎部材33を取り囲むように4個の枠部材15aを配設し、ボルト15bにて相互に固定して矩形の枠体15を組み立てる。
これにより、遮炎部材33の端部33aが耐火壁1に強固に固定されるとともに、端部33aと耐火壁1と間にブランケット32を配設しているので耐火壁1の面に凹凸があっても隙間が生じることがなく、相乗効果により封止性に一層優れたものとなる。
以上の実施の形態において、火災時の熱によるケース4aの変形を抑制するために、枠体15に加えて、枠体15の位置に対応するケース4aの内側、ブランケット12、遮炎部材13の位置に対応するケース4aの内側等にケース4aが内側に変形するのを抑制する抑制部材を設置してもよい。さらに、締め付け部材16の外側に、枠体15と同様の変形防止用の枠を設けてもよい。また、遮炎部材13,33は、ブランケット11と同様のアルカリアースシリケートウールや他の材料を用いてもよい。
本発明は、その発明の範囲内において、上述した各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変更、省略したりすることが可能である。
1 耐火壁、1a 貫通孔形成部、4 バスダクト、4a ケース、13 遮炎部材、
13a 端部、15 枠体、15a 枠部材、17 粘着テープ、21 押さえ板、
22 ボルト、31 押さえ板、33 遮炎部材、33a 端部、
113,313 シリカクロス。

Claims (9)

  1. 火災区域を画成する隔壁に形成された貫通孔をバスダクトのケースが貫通するバスダクトの貫通部構造であって、
    遮炎部材と固定部材と変形防止装置とを備え、
    前記遮炎部材は、遮炎性を有するともに変形可能なものであってかつ前記ケースを周回して環状に形成されるとともに一方の端部が前記ケースの貫通方向と交差する方向に曲げられ前記固定部材により前記隔壁に固定されるものであり、
    前記変形防止装置は、前記遮炎部材の外側に前記貫通方向と交差する方向に前記遮炎部材を周回して設けられ前記ケースが外側へ変形するのを防止するものである
    バスダクトの貫通部構造。
  2. 前記変形防止装置は、前記隔壁から距離を置いて設けられたものである
    請求項1に記載のバスダクトの貫通部構造。
  3. 前記変形防止装置は、前記貫通方向に互いに間隔を設けて複数設けられたものである
    請求項1または請求項2に記載のバスダクトの貫通部構造。
  4. 前記ケースは、前記貫通方向と直交する方向の断面が矩形であ
    求項1から請求項3のいずれか1項に記載のバスダクトの貫通部構造。
  5. 前記遮炎部材は、巻き付け部材を前記ケースに巻き付けて環状に形成されたものである
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のバスダクトの貫通部構造。
  6. 抑制部材を有し、
    前記抑制部材は、前記変形防止装置の位置に対応する前記ケースの内側に設けられ前記ケースが内側に変形するのを抑制するものである
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のバスダクトの貫通部構造。
  7. ブランケットを有し、
    前記ブランケットは、前記変形防止装置と前記ケースとの間に圧縮された状態で設けられたものである
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のバスダクトの貫通部構造。
  8. 次の工程を有するバスダクトの貫通部の施工方法。
    ア)火災区域を画成する隔壁に形成された貫通孔を貫通するバスダクトのケースに、遮炎性を有するともに変形可能な巻き付け部材を巻き付けて前記ケースを周回するとともに一方の端部が前記ケースの貫通方向と交差する方向に曲げられ前記隔壁に接する遮炎部材を形成する工程。
    イ)前記一方の端部を、前記隔壁に固定する端部固定工程。
    ウ)前記遮炎部材を取り囲んで変形防止部材を配設して前記変形防止部材を組み立て前記ケースが外側へ変形するのを防止する変形防止装置を設ける変形防止装置設置工程。
  9. 前記変形防止装置設置工程は、前記変形防止装置を前記隔壁から距離を置いて設けるものである請求項8に記載のバスダクトの貫通部の施工方法。
JP2015113012A 2015-06-03 2015-06-03 バスダクトの貫通部構造及びバスダクトの貫通部の施工方法 Active JP6509048B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015113012A JP6509048B2 (ja) 2015-06-03 2015-06-03 バスダクトの貫通部構造及びバスダクトの貫通部の施工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015113012A JP6509048B2 (ja) 2015-06-03 2015-06-03 バスダクトの貫通部構造及びバスダクトの貫通部の施工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016223605A JP2016223605A (ja) 2016-12-28
JP6509048B2 true JP6509048B2 (ja) 2019-05-08

Family

ID=57747800

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015113012A Active JP6509048B2 (ja) 2015-06-03 2015-06-03 バスダクトの貫通部構造及びバスダクトの貫通部の施工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6509048B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6895805B2 (ja) * 2017-05-31 2021-06-30 三菱電機株式会社 区画貫通部の耐火構造

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS626814Y2 (ja) * 1982-01-07 1987-02-17
JPH0537251U (ja) * 1991-10-22 1993-05-21 古河電気工業株式会社 防火区画体における可燃性長尺物貫通部の防火構造
JP4044488B2 (ja) * 2002-06-25 2008-02-06 日本ゼオン株式会社 遮音シート及び遮音工法
JP5065840B2 (ja) * 2007-07-24 2012-11-07 積水化学工業株式会社 防火区画貫通部構造
DE102007052278B4 (de) * 2007-11-02 2021-08-26 Saint-Gobain Isover G+H Ag Verfahren zur Abdichtung eines mit einer Baufolie, einer Klebefolie oder einem Klebeband flächig abgedeckten Bauelementes sowie Zuschneideschablone hierfür und System
GB2515332B (en) * 2013-06-20 2020-02-19 Firemac Ltd Improvements in or relating to fire safety
DE102013014511A1 (de) * 2013-08-22 2015-02-26 Aik Flammadur Brandschutz Gmbh Brandschutzvorrichtung zur Absicherung einer eine Versorgungsleitung durchführenden Decken- oder Wandöffnung im Brandfalle
JP6553913B2 (ja) * 2015-03-31 2019-07-31 積水化学工業株式会社 区画貫通部用のカバー部材および区画貫通部構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016223605A (ja) 2016-12-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10920416B2 (en) Drywall and sealing device for sealing a connection joint of a drywall
JP2004169922A (ja) シール装置
KR101687140B1 (ko) 건물의 배관 내 내화충전재 장착장치
JP6895808B2 (ja) 耐火部材、防火構造体および防火構造体の施工方法
KR101925453B1 (ko) 화재확산방지 기능을 갖는 케이블 트레이
FI89957C (fi) Anordning foer kabelgenomfoering
JP2022121454A (ja) 耐火部材
JP6509048B2 (ja) バスダクトの貫通部構造及びバスダクトの貫通部の施工方法
JP2010166738A (ja) バスダクト壁貫通構造およびバスダクト貫通構造
JP2010139056A (ja) 防災配管方法及び耐火カバー
JP2012132183A (ja) Rc躯体間の耐火止水継手構造
JP2016059228A (ja) バスダクトの封止装置及び貫通部構造
JP7065097B2 (ja) 防煙および防火を備えたトランジット
GB2517476A (en) Fire resistant ducting systems
AU2018246335B2 (en) Fire-protection collar
JP6895805B2 (ja) 区画貫通部の耐火構造
JP6394106B2 (ja) バスダクト貫通部の延焼防止装置
AU2018246334B2 (en) Fire-protection collar
JP2001227286A (ja) トンネルなどの構造物における柔継手部の連結構造
JP7283712B2 (ja) 耐火部材
JP7197925B2 (ja) 耐火被覆方法及び鉄骨梁
KR102318532B1 (ko) 선택적 내향 실링을 이용한 벽체 관통구 케이싱 시스템
KR20210103752A (ko) 내화발포재 유닛 및 내화발포재 장치
JP2018184731A (ja) 配管貫通壁の施工方法及びそれに用いる配管用枠部材
JP2510783Y2 (ja) 隔壁貫通配管部材

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171109

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180831

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180918

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181114

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190305

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190402

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6509048

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250