JPS626814Y2 - - Google Patents

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JPS626814Y2
JPS626814Y2 JP75682U JP75682U JPS626814Y2 JP S626814 Y2 JPS626814 Y2 JP S626814Y2 JP 75682 U JP75682 U JP 75682U JP 75682 U JP75682 U JP 75682U JP S626814 Y2 JPS626814 Y2 JP S626814Y2
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JP
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bus duct
shielding
shielding plate
wall
fire prevention
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JP75682U
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JPS57145014U (ja
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  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はビル等建築物におけるバスダクト貫通
部に関し、より詳しくには床や壁とそれを貫通す
るバスダクトとの間の隙を完全になくするように
した防火遮へい構造に関する。
ビル等の給電幹線としてバスダクトを使用する
ことが多く、その場合バスダクトは各階の床(天
井)を貫通して垂直布設したり壁を貫通して横
(水平)布設しているが、かかる床、壁のバスダ
クトを貫通させる孔が火災延焼上の大きな役割を
果している問題が判明した。
従来かかる問題に鑑み、第1図に示すように、
床あるいは壁100とこれを貫通するバスダクト
10とにおいて、壁100に鉄板等の遮へい板1
をボルト101、ナツト102で固定設置し、そ
の遮へい板1の孔縁1aをバスダクト10に近接
させ、もつて壁100とバスダクト10との間を
仕切るようにするものがあつた。
しかしその場合、バスダクト10のコ字形ダク
ト板の複数個を用いて構成するダクト外被10a
が補強の為四方に屈折縁を張り出し形成していて
凹凸変化の大きい複雑な表面形状となつている
為、その表面に適合する孔を遮へい板1に求める
のは非常に困難であつて、多くの場合遮へい板1
とバスダクト10の外周面との間には隙を生じて
おり、この隙を通じて炎や煙が通り抜け噴出する
という思わぬ事態となることがあつた。
一方遮へい板1に加えてその板1によつて仕切
られた床あるいは壁100の貫通孔内に石綿やガ
ラスウールを充填した遮へい板一不燃材料充填の
併用方式も考えられているが、かかる石綿やガラ
スウールは気密性に乏しくしかもその充填具合に
よつてバスダクト外周への密着度合が変化し確実
な遮へいを得るには不安の面がある。
このように従来は壁とバスダクトとの間の特に
バスダクトへの完全気密な遮へいを実現させるの
が困難を極めていた。
本考案の目的はそうした従来技術の欠点つまり
遮へい効果の不十分さを充分解決できる防火遮へ
い構造を持つバスダクト貫通部を容易に得ること
にある。すなわち本考案の要旨とするところは、
床あるいは壁に設置された遮へい板上に第2の遮
へい板を間隙を設定しつつ締付部材で取付け、そ
してかかる両遮へい板相互の間隙に結合剤と無機
質不燃性繊維を主成分とする防火組成物を充填
し、さらに両遮へい板を締付部材で相互圧縮を図
つてかかる防火組成物をバスダクト外周面に溢出
密着するようにした防火遮へい構造にある。
上記防火組成物としては種々のものが適用でき
るが、その好適なものとしては樹脂特に合成樹脂
を結合剤とし、これに例えばアスベストの如き無
機質不燃性繊維を適当量混入した組成物である。
この組成物としては樹脂分が5〜60重量%の塩
素を含有する水性エマルジヨン樹脂に前記樹脂分
100重量部当り40〜260重量部の無機質不燃性繊維
を分散混入したものが使用される。
塩素を含むのは加熱時に分解し、不燃性ガスを
生じさせ自己消火機能を惹起せしめる為である。
その塩素含有量において5%以下では樹脂分が燃
焼し、60%以上ではそれに応じた効果が失なわれ
いわゆる飽和状態になるが故に上述の最適範囲が
選び出されている。
不燃性ガスを生ずるものとしては必ずしも上記
に限らず、また樹脂自体に直接化学的に結びつい
ている場合のほか別成分としてかかる構造の物質
を混合添加するものでもよく、また樹脂自体が不
燃性のものであれば、とくに添加のないものであ
つてもよい。
樹脂を結合剤とすることは破壊強度の確保(シ
ツクイなどは破壊強度に弱い)の上から非常に有
効であり、かつ乾燥時の過大な収縮防止(樹脂を
結合剤としないシツクイなどは収縮が大きすぎ
る)の上からも有効である。
またかかる組成物がバスダクト外周面に拡がつ
て着合すること、内部に電気用導体を収納してい
る点を考えるとダクト外被が防水構造を特に付与
していない場合防火組成物中に水分が含まれない
方が望ましく、水溶性結合剤の使用を避けたい。
そうした場合は前記組成において不燃性エポキシ
を使用することでその目的を充分に達成すること
のできることを考案者らは見出している。
本来エポキシは不燃性のものであるので、特に
塩素分等の含有は要しないが含有せしめればさら
に効果が上昇する。
以下本考案の実施例図面第2図乃至第5図につ
いて説明する。
図において100は床(天井)あるいは壁(以
下単に壁と称する。)を示し、10は壁100の
貫通孔100aを貫通して布設されたバスダクト
を示す。
1は遮へい板であり、これは従来同様壁100
の面に該壁100に植え込まれたボルト101を
貫通させつつ密接にセツトされ、そしてナツト1
02で締付固定して設置され、その孔縁1aをバ
スダクト10の外周面上に沿うようにしてある。
しかして遮へい板1を基体つまり第1の遮へい
板としてその上に第2の遮へい板2を設けてあ
り、夫々の遮へい板1,2にボルト4を貫通させ
てナツト5を螺設しておくことにより、相互に圧
縮締付けあうようにセツトされる。
第2の遮へい板2は第1の遮へい板1と同様に
バスダクト10の外周を囲むような孔縁2aを一
方に有し、その他方に第1の遮へい板1面に向か
つて延びる屈折縁2bを有し、そして第1の遮へ
い板1との相互面間に所定の間隙3を設定するよ
うに設けられる。20はかかる第1、第2の遮へ
い板1,2の相互面間の間隙3内に充填される防
火組成物を示しており、その一部が両板1,2の
孔縁より溢出して余剰空隙に浸透し、そしてバス
ダクト10の外周面へ密着している。20aはそ
の溢出した組成物の一部を示す。そのような組成
物20の溢出は第1、第2の両遮へい板1,2の
相互圧縮を図ることにより達成される。
すなわち第4図、第5図に示すように、まず第
4図においてボルト4の締付けを緩くして第2の
遮へい板2がその屈折縁2bを第1の遮へい板1
と離間し合うよう遊びをもつてセツトされ、その
セツトされた第2の遮へい板2と第1の遮へい板
1の間に予じめ用意した防火組成物20を充分に
充填しておく。そしてかかる組成物20が固まら
ない中に第5図のようにボルト4でもつて第2の
遮へい板2をその屈折縁2bが第1の遮へい板1
の面に当接するまで締付ける。
そうすることによつて組成物20は両遮へい板
1,2の相互面の押圧を受けしかも背後に屈折縁
2bの存在によつて両板1,2の開離した孔縁1
a,2aよりその圧力を受けた分だけ溢出させる
のである。
このように構成したことによつて、壁100と
これを貫通するバスダクト10とにおいて大部分
の間隙は第1の遮へい板1にて仕切られ遮へいに
供するが、これに加えて第1の遮へい板1とバス
ダクト10との間は、第1の遮へい板1の外面に
密着し、そしてバスダクト10の複雑な凹凸を有
する外周面に強固にしかもくまなく押圧密着した
防火組成物20によつて完全な気密遮へい部が形
成されているもので、壁の一方で火災が発生して
も、その火えんや煙が壁の他方へ噴出するのを確
実に防止できる一大特徴を奏する。
尚、第1の遮へい板1と壁100との間の気密
化をさらに確実にする為、両面間に上述せるよう
な防火組成物20′を介在充填しておくとよいも
のである。
また第2の遮へい板2については、その形状は
種々の変形があることは勿論であるが、バスダク
ト10の外囲を容易にする為適宜構成部片に分け
る(第2図参照)こともできる。
さらにボルト4及びナツト5の貫通位置、本数
個数は任意に選ばれるが、特にボルト4について
は壁100の厚みに応じて中間にターンバツクル
などの伸縮調整機構を介在せしめたり、あるいは
短いボルトとしてその先端を係止固定可能な構造
にしたものなど種々の締付部材が適用できる。
以上説明したように、本考案の防火遮へい構造
は、壁とこれを貫通するバスダクトとの間に、大
部分を仕切るように設けた遮へい板の外側に、第
2の遮へい板を間隙を設定しつつ締付部材で取り
付け、そして両遮へい板相互の間隙に安定な防火
組成物を充填し、さらに両板を締付部材で相互圧
縮を図つて防火組成物をバスダクト外周面へ溢出
密着するようにしたものである為、複雑な表面形
状であるバスダクトへの密着遮へいが確実に成就
でき、もつて完全な防火遮へいを行なうことがで
き、しかもバスダクトへの密着を締付部材の締付
けという簡単な操作でかつ外部から見ながら行な
えるものであるから、部分的に隙を生じさせると
いつた不具合を一掃でき簡単確実に達成できる等
の利点を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は防火遮へい板を施したバスダクト貫通
部を示す従来例の斜視説明図、第2図及び第3図
は本考案の防火遮へい構造を持つバスダクト貫通
部の一実施例を示し、第2図は防火遮へい状況を
示す斜視説明図、第3図は同じく防火遮へい状況
を示す断面説明図、第4図及び第5図は防火組成
物の充填とその部分溢出状況を示す説明図であ
る。 1:第1の遮へい板、2:第2の遮へい板、
3:間隙、4,5:ボルト、ナツト(締付部
材)、20:防火組成物、20a:溢出した防火
組成物、10:バスダクト、100:床(天井)
あるいは壁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 床あるいは壁と、その床あるいは壁を貫通して
    布設されるバスダクトにおいて、床あるいは壁に
    設置されてバスダクト外周に延びる第1の遮へい
    板と、この第1の遮へい板上に間隙を設定しつつ
    バスダクト外周に延びる第2の遮へい板と、かか
    る第1、第2の遮へい板同士を締付ける締付部材
    と、さらに第1、第2の遮へい板相互の間隙に充
    填される結合剤と無機質不燃性繊維を主成分とす
    る防火組成物とを備え、当該防火組成物が締付部
    材の締付けに基いて第1、第2の遮へい板間で圧
    縮されてバスダクト外周面に溢出密着するように
    なしたることを特徴とする建物におけるバスダク
    ト貫通部の防火遮へい構造。
JP75682U 1982-01-07 1982-01-07 Expired JPS626814Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP75682U JPS626814Y2 (ja) 1982-01-07 1982-01-07

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JP75682U JPS626814Y2 (ja) 1982-01-07 1982-01-07

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JPS57145014U JPS57145014U (ja) 1982-09-11
JPS626814Y2 true JPS626814Y2 (ja) 1987-02-17

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JP6509048B2 (ja) * 2015-06-03 2019-05-08 三菱電機株式会社 バスダクトの貫通部構造及びバスダクトの貫通部の施工方法

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