JP4044488B2 - 遮音シート及び遮音工法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は配管の断面形状と相似又は類似の形状を有する遮音シートに関し、詳しくは、建築物内の壁面や天井面等を構成する内装ボードや壁体等の建築物の仕切りに、給排水管や給排気用ダクト等の配管を通すために開けられた開口部と配管との間隙を遮蔽し、遮音効果を簡便に得ることができる遮音シート及びそれを用いた遮音工法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、集合住宅や事務所等の建築物の給排水管等から発生する騒音を防止する方法として、給排水管や給排気ダクト等の表面に、例えばグラスウール等の断熱材を巻き付け、さらにその上に鉄粉等を配合した塩化ビニル樹脂系の遮音シートを巻き付ける工法が採用されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
元来、実際の建築物においては、給排水管や冷暖房用・換気用のダクト等の配管は、建築物の空間を区画する仕切りを貫通するように配置することは避けられず、建築物の仕切りに設けた開口部と配管との間には隙間が生じ、この隙間を通して漏れ出るあるいは伝幡される騒音を遮断することが必要である。
このような場合の遮音には、通常、配管と開口部との間隙にロックウール等の断熱材を充填し、プラスターやシール材でコーキングしたり、壁体がコンクリートの場合には間隙をモルタルで埋戻すこと等が行われている。これらの工法は、コーキング材が壁材から剥れ易いという問題や断熱材を充填してからコーキングする等、施工手順が煩雑で手間が掛かり、コスト面でも高くなり、遮音効果も十分でない。又、長尺の遮音シートを用いることも行なわれているが、長尺遮音シートを使用する場合には、現場で切断、加工し、接着剤を用いて貼着することから、手間の掛かる作業効率の悪い施工であり、品質の問題や端材等のゴミ処理の問題があり、コストの面でも高くなるという問題がある。円形の遮音シートが用いられることもあるが(例えば、特許文献2参照)、作業現場で配管径に応じて円形シートの中心部を切り取る等、長尺遮音シートの場合と同様の問題がある。更に、遮音シートの使用は、現場で接着剤を使用することから作業者の健康安全の点でも問題がある。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−170783号公報
【特許文献2】
特開2001−254454公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、上記の問題が解決され、種々の大きさ、断面形状の配管に適用可能で、作業性に優れ、作業者に安全な建築物の仕切りに設けた開口部とそれを貫通する配管との間隙からの騒音を遮断するための遮音シート及び遮音工法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる本発明によれば、建築物の仕切りに設けた開口部と該開口部を貫通する配管との間隙を遮蔽する前記配管の断面形状と相似又は類似の形状を有する遮音シートであって、該シートは塩化ビニル樹脂に無機充填剤または金属粉末を配合してなるシート状基材からなり、
該シートには、その中心から、配管が貫通可能な複数の切込が、それぞれの端部が該シートの外縁に達せず、かつ配管の断面形状と拡大相似形の線上に位置するように設けられ、切込の端部を結ぶ線上には第一の折目が形成され、且つ該第一の折目の内側には該第一の折目と相似形状の少なくとも1本の第二の折目が形成され、
該シートの一方の面の少なくとも各切込端部を結ぶ線と該シートの外縁との間の部分に接着剤層が形成されている遮音シート及びこの遮音シートを使用する遮音工法が提供される。
【0007】
又、本発明によれば、建築物の仕切りに設けた開口部と該開口部を貫通する配管との間隙を遮蔽する長尺の遮音シートであって、
該シートは塩化ビニル樹脂に無機充填剤または金属粉末を配合してなるシート状基材からなり、
該シートには、その長手方向の少なくとも一方の端部に任意の間隔で、該端部から該シートの幅方向に該シートの長手方向の他方の端部に達しない一定長さの切込が設けられ、
少なくとも各切込の端部を結ぶ線上に折目が形成され、
該シートの一方の面に接着剤層が形成されている遮音シート及びこの遮音シートを使用する遮音工法が提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を更に詳細に説明する。
本発明の遮音シートは、戸建ておよびマンション等の建築における建築物の仕切りに設けた開口部とそれを貫通する金属製あるいはプラスチック製等のパイプやダクト等の配管との間隙から漏れ出る給排水時の流体等によって発せられる騒音や該間隙から一方の区画から他方の区画へ伝幡される話し声やピアノ等の音等を遮断するためのものである。
【0009】
本発明において、建築物の仕切りとは、戸建てやマンション等において給排水管、冷暖房用・給排気用ダクト(円形のほか長方形の形状が多い)、電気配線管等の配管を貫通して配置するための開口部が形成される建築物の空間を区画する仕切りの総称であり、その種類や材質は特に限定されるものではない。例えば、間仕切り材、天井材、床材等の内装ボード、壁体等が挙げられ、材質としては、例えば、石膏ボード、合板、発泡コンクリート板等が挙げられる。
【0010】
配管は、通常、冷却水管や排気ダクトのように保温が不要な配管は、そのまま、あるいは断熱材を被覆せずに遮音材を被覆して使用され、冷水配管、空調給気ダクトのように保温・防露が必要な配管には断熱材及び遮音材が順に被覆される。本発明では上記の配管がいずれも対象である。
通常、保温を必要とする場合の断熱材及び遮音材は、配管工事後に配管に被覆される場合が多い。建築物の仕切りに設けた開口部を貫通した配管と開口部中およびその近傍の部分には、端物やちぎられた断熱材が詰められたり、仕切り材が発泡コンクリート製の場合には間隙はモルタルで埋め戻される。しかし、開口部近傍の配管に遮音材は巻き付けられていない。従って、このような状態では、開口部周辺の遮音材のない部分から騒音が漏れ出てしまう。モルタルで埋め戻した場合でも断熱材を透過、経由して音は隣室に伝播する。保温なしの配管の場合であっても貫通開口と配管の間隙は上記と同様にして塞がれるが、例えば、内装ボードにモルタルを詰めると材料の熱収縮の程度によっては間隙が生じるなど問題がある。そこで、建築物の仕切りに設けた開口部周辺面と配管外面(断熱材及び/又は遮音材で被覆された配管にあってはこれらの被覆材表面)を覆い、開口部間隙周辺からの騒音の漏洩、伝幡を遮断するのが本発明の遮音シートである。
【0011】
本発明における遮音シートは、塩化ビニル樹脂に無機充填剤または金属粉末を配合してなるシート状基材からなり、(1)外形が配管の断面形状と相似又は類似形状に形成されたシート状のものと、(2)長尺シート状のものが含まれる。
(1)では、前記シートの中心から、その端部が前記シートの外縁に達しない、配管が挿入可能な複数の切込が、各切込端部が配管の断面形状と拡大相似形をなす線上に位置するように設けられ、各切込端部を結ぶ線上には第一の折目が形成され、且つ該第一の折目の内側には該第一の折目と相似形状の少なくとも1本の第二の折目が形成されている。ここで、拡大相似形とは、配管の断面形状が、例えば、円形の場合、その直径(断熱材及び遮音材を含めた)より大きい円形に形成されていることをいう。
(2)では、前記シートの長手方向の一方又は両方の端部に任意の間隔で、該端部から、該シートの幅方向の、該シートの長手方向の他方の端部に達しない一定長さの切込が設けられており、少なくとも各切込の端部を結ぶ線上には折目が形成されている。また、(1)では前記シートの表裏一方の面の少なくとも上記各切込端部を結ぶ線と前記シートの外縁との間の部分に、(2)では前記シートの表裏一方の全面に、それぞれ接着剤層が形成されている。
【0012】
本発明で使用する塩化ビニル樹脂は、通常、重合度が300〜900であれば、特に制限されない。無機充填剤としては、例えば、炭酸カルシウム、タルク、シリカ等が挙げられる。これらは、比重が4以上のものが好ましい。金属粉末の金属としては、例えば、鉄、鉛、銅、クロム、マンガン等の金属単体およびこれらの化合物が使用される。金属の化合物としては、例えば、酸化鉄(Fe34、Fe23)、Baフェライト、Caフェライト、酸化鉛、硫酸鉛、硫酸バリウムあるいはこれらを含む鉱物等が使用される。これらの無機充填剤または金属粉末は、通常、40メッシュより細かい粒度のものが好ましく、さらに好ましくは80メッシュより細かいものである。
【0013】
無機充填剤または金属粉末は、通常、塩化ビニル樹脂100重量部当たり80〜1000重量部、好ましくは、100〜800重量部の割合で配合される。本発明の遮音シートのシート状基材の面密度は、1.5〜4となるように調整される。シート状基材には、必要に応じて、可塑剤、安定剤、その他の添加剤を適宜添加することができる。
【0014】
本発明の前記(1)および(2)の遮音シートは、厚さが0.5〜1.5mm程度のシート状に成形された基材からなり、(1)のものは、外形が配管の断面形状に相似又は類似の形状に該基材を打ち抜き、(2)のものは該基材を長尺シートに成形し、それぞれ切込及び折目を入れることによって製造される。
通常、配管は、断面形状が円や長方形等の四角形のものが多く、(1)に関しては本発明では配管の断面形状は特に限定されないが、以下では円形および長方形の遮音シートを例に説明する。ここで、配管の断面形状と相似又は類似の形状とは、配管の断面形状が円形の場合は、いずれも円形であるが、断面形状が四角形、例えば、長方形の場合の類似形状とは、配管の断面形状と非相似の長方形や正方形をいう。又、本発明で配管の断面形状と拡大(縮小)相似形とは、配管の断面形状と相似で、配管の断面形状より大きい(小さい)ことをいう。
【0015】
遮音シートの形状が円形の場合の例を図1に示す。円形の直径は、特に限定されないが、例えば、配管に断熱材及び遮音材が被覆される場合には15〜25cm程度である。
円形遮音シート1は、円の中心から、該シートの外縁3に達しない同じ長さの、放射状の複数の切込2が12本形成されている。切込の長さは、想定される断熱材等で被覆された最大径の配管が挿入可能に設定される。又、各切込2は、その各端部が、配管の断面形状の円より大きい該シート1と同心の円4上に位置するように形成される。切込2の数は配管の挿入を容易にする数、例えば、中心点から数えて4本以上であれば特に限定されず、例えば8〜12本程度が好適である。
【0016】
又、少なくとも各切込2の端部を結ぶ線(該シート1と同心の円4)上には、ミシン目等の折目6が設けられている。各切込2と折目6によって形成される三角形状の各切込片5は、ミシン目による折目6が形成されていることから、該シート1へ配管を挿入する使い方をする場合には、各切込片5は、予め曲げ起こしておかなくても配管挿入時の押力で容易に起立する方向に曲げられ、配管の挿入を容易にする。折目6の本数は特に限定されず、管径(断熱材等の被覆材で被覆されている場合には被覆材を含めた外径)の異なる配管に容易に対応できるよう、折目6(同心円4)より中心に近い同心円4′上等に適宜折目6′等を任意の本数設けることができる。
【0017】
このような円形遮音シート1は、建築物の仕切りに設けた開口部の周辺面に貼着、固定させてから配管を挿入する際に使用することができる。該シート1の表裏一方の面の全面、好ましくは三角形状の各切込片5を除く部分、即ち、各切込2の端部を結ぶ線上に設けた折目6と該シート1の外縁3との間の円環部分7のみに接着剤層(その表面には剥離紙が積層されている)(不図示)が設けられている。円環部分7は、円形遮音シート1の直径によって異なるが、通常、幅が15〜40mm程度となるように該シート1の直径を調節することで形成される。折目6は、該シート1に配管が挿入された時に、配管の進行方向に沿って各切込片5が曲げ起こされ易くなるものであればどのようなものでもよく、例えば、上記のミシン目や折目となる同心円部を凹部に形成する等の方法が挙げられる。ミシン目の大きさ(長さ)、太さや数は特に限定されない。
【0018】
上記の円形遮音シート1は、建築物の仕切りに設けた開口部を貫通して固定された配管と開口部の間隙を配管施工後に遮蔽する場合にも使用することができる。その場合には、例えば、複数の切込2の1つを、その端部が円形遮音シート1の外縁3に達するように、図1の点線で示すように延長して自由端部8を形成したものを使用することが好ましいが、切込端部の延長の仕方は特に限定されない。これによって形成された自由端部8を開くことで該シート1を配管に外側から被せることができる隙間を作ることができる(図8(1)参照)。
【0019】
遮音シートの形状が円形の場合の他の例を図2(参考例)((1)は平面図及び底面図、(2)は正面図、背面図及び左側面図、(3)は右側面図)及び図4(実施例)に示す。
図2に示す円環状遮音シート1′は、図1の円形遮音シート1の中心部を、該シート1と同心で、それより直径の小さい円形に打ち抜いた円環状シートであり、中心部を円形に打ち抜いたこと以外は前記の円形遮音シート1と同じである。円環の内円9の直径は、断熱材等を含む配管の外径によって異なるが、図4に示すように内円9の直径を小さくすることで種々の配管径に対応させることができる。内円9の直径は特に制限されないが、配管径が比較的大きい場合には、例えば、切込2′の長さが外縁3の直径の10〜25%程度となる直径である。切込の形成及び数も円形遮音シート1の場合と同様であり、4本以上で、例えば8〜12本程度が好適である。図2の例では、複数の切込2′の1つを、その端部が外縁3に達するように延長して自由端部8′を形成した例である。この場合も、円環状遮音シート1′は、それらを外側から配管に被せ、配管への固定を容易にするため、少なくとも各切込2′の端部を結ぶ線(同心円4)上に折目6が設けられる。折目6の形成方法は前記と同様である。自由端部8′を有する円環状遮音シート1′の各切込片2′を折目6に沿ってシート面の一方側に曲げ起こした状態の斜視図を図3に、該シート1′を外側から配管に被せるために自由端部8′を開いた状態の斜視図を図8(1)に示す。
【0020】
図4に示す円環状遮音シート1″は、種々の配管径(断熱材等の被覆材を含めた)に対応できるように内円9の直径を配管径(断熱材等の被覆材を含めた)より小さくして、切込2″の長さを長くして配管径が大きいものにも対応できるようにした例である。折目は折目6以外にも折目6″等を適宜設けることができる。配管径が小さい場合には中央部(内円9)に近い切込片5″−1が曲げ起こり、配管径が大きい場合には該シート1″の切込片5″全体が曲げ起こることで該シートを配管に被せたり、該シートへの配管の貫通が容易となる。
【0021】
自由端部8′を有する円環状遮音シート1′、1″は、表裏一方の面の全部に、遮音シートを建築物の仕切りに設けた開口部の周辺面および配管に貼着、固定するための接着剤層(表面に剥離紙が積層)(不図示)が設けられており、前記の自由端部を有する円形遮音シート1と同様の方法に使用される。
これらの自由端部8、8′を有する円形及び円環状遮音シートは、配管径が小さい場合には、例えば、該シートの一方の自由端部を有する部分を該開口部周辺面に貼着、固定し、当該部分の切込片を配管上に貼着、固定する操作を該シートの一方の端から逐次行なって該開口部周辺全面及び配管の全周を被覆し、該シートの残余の部分を該シートの既に貼着、固定した部分上に重ねて貼着、固定することで該シートを縮円させて対応させることができる。
又、円環状遮音シート1′、1″には、上記の自由端部8′を有しないものも含まれ、この場合には、接着剤層は表裏一方の面の、各切込片5′、5″を除く部分、即ち、各切込2′、2″の端部を結ぶ線上に設けた折目6と該シート1′、1″の外縁3との間の円環部分7のみに設けられる。この自由端部を有しない円環状遮音シートは、前記の自由端部を有しない円形遮音シート1の場合と同様な方法に使用される。
【0022】
次に長方形の遮音シートについて説明する。切込の形成以外は円形又は円環状遮音シート1、1′、1″の場合と同様である。図5に断面形状が長方形のダクト等の配管に使用する配管の断面形状と類似形の長方形遮音シートの例を示す。大きさは、ダクト等の配管に対応できるように形成され、寸法は特に制限されない。
図5(1)の長方形遮音シート10は、長方形シート11の中心(対角線の交点)から対角線方向に、それぞれの端部が長方形シート11の外縁に達しない切込12が形成されている。そして、この切込12は、長方形シート11と同心の、配管の断面形状と拡大相似形の仮想長方形14の頂点となるように設け、該仮想長方形14の各辺上に折目13が形成されている。種々の大きさの配管に適用可能とするために、必要ならば切込12及び折目13に加えて、例えば、点線で示すような切込15、小破線で示すような折目16を適宜設けることができる。又、例えば、切込12や15のどれか1つを、その端部が長方形シート11の外縁に達するように延長して点線で示す自由端部18を形成することもできる。自由端部を形成しない場合には、長方形遮音シート10の表裏一方の面の、折目13と長方形シート11の外縁の間の長方形枠状部分17にのみに接着剤層を設けることができる。自由端部を形成する場合には、接着剤層は長方形遮音シート10の表裏一方の面の全面に設けることが好ましい。
【0023】
図5(2)の長方形遮音シート10′は、図5(1)の長方形遮音シートの中心部から配管断面形状と相似、同心の縮小長方形19を打ち抜いて形成された長方形枠状体の遮音シートである。切込12′、折目13は図5(1)の例と同様に形成したものであり、必要により切込及び折目を増加し、又、自由端部18′を形成することができる。自由端部の形成は、特に限定されず、図5(1)の例と同様であっても、点線で示すような他の形成の仕方であってもよい。この長方形遮音シート10′の表裏一方の面の全面には接着剤層が設けられる。
尚、これらの遮音シート10、10′の使用方法は前記の円形又は円環状遮音シート1、1′、1″の場合と同様である。
【0024】
最後に、長尺遮音シートについて説明する。
図6(1)、(2)に例示するように、長尺遮音シート20、20′は、長尺シート21の長手方向の一方又は両方の端部24、25に任意の間隔で、該端部から、該シート21の幅方向に、それぞれの端部が該シート21の長手方向の他方の端部に達しない一定の長さの切込22、22′を形成したものである。折目23、23′は、少なくとも各切込22、22′の端部を結ぶ線上に形成することが好ましく、必要により折目を、折目23、23′に平行に適宜増加することができる。切込の数も特に限定されず、施工の容易さを考慮して設定される。
【0025】
これらの長尺遮音シート20、20′は、長方形等の矩形やその他の多角形等の種々の断面形状及び大きさの配管に適用することができる。長尺シートの幅、長さ、切込の長さ、切込の間隔は、適宜設定することができ、特に制限されない。例えば、(1)は建築物の仕切りに設けた開口部近傍には配管(ダクト)の接合部がない場合等に使用されるもので、例えば、幅は10〜15cm程度、切込の長さは5〜10cm程度、切込の間隔は2.5〜5cm程度の等間隔であり、長尺シートの長さは任意であり、例えば、巻き取られた状態から施工現場で適宜必要な長さに切断して使用される。(2)は該開口部付近に配管の接合部が存在する場合等に使用されるものであり、例えば、幅は15〜20cm程度、切込の長さは5〜10cm程度、切込の間隔は2.5〜5cm程度である。長さは(1)の場合と同様である。
これらの長尺遮音シートの一方の面の全面には接着剤層が設けられる。
【0026】
本発明の遮音シートの裏面に設ける接着剤層は、遮音シートを種々の材質の建築物の仕切り及び配管に(断熱材や遮音材を被覆する場合には、これらに)強固、かつ長期にわたって固定できるものであればとくに限定されない。例えば、アクリル樹脂系、ウレタン系、エポキシ系、合成ゴム系、シアノアクリレート系、シリコーン系等の接着剤が挙げられる。また、接着剤層上には剥離紙が積層されるが、剥離紙はとくに制限されず、公知の剥離紙がいずれも使用できる。
又、遮音シートの表面には、好ましくは金属製表材等の表材が被覆される。金属製表材としては、アルミニウム箔等の金属箔を直接あるいは、ガラス繊維布等の補強材で裏打ちしたものが接着剤を介して積層される。これら以外の表材であってもよい。
【0027】
以下に本発明の遮音シートを使用する遮音工法について説明する。
いずれの遮音シートを使用する場合にも、先ず建築物の仕切りに貫通させる配管よりも大きい開口部を設ける。配管には断熱材及び遮音材が被覆される場合を例に説明する。
〔1〕自由端部を有しない円形遮音シートを使用する工法(図7)
円形遮音シートとして図4に例示する円環状遮音シートで、自由端部のないものを使用して施工する場合を図7を参照して説明する。
先ず、例えば、間仕切り壁に設けた配管を貫通させる開口部に、その中心とほぼ一致するように円環状遮音シートを、その円環部分7にのみ形成した接着剤層を剥離紙を剥して露出させて貼着、固定する(1)。次いで、予め断熱材及び遮音材が被覆された配管を押し込むと、配管はその押力で遮音シートの各切込片を折目を支点として曲げ起こしつつ(2)、貫通すると切込片は配管に沿うように曲げ起こされる(3)。配管を吊り金具等で固定し、配管上の各切込片(この実施の形態では、各切込片の裏面には接着剤層は設けられていない)をテープやゴムひも等で外側から配管に固定する(4)。この工法は、予め断熱材及び遮音材で被覆した配管を開口部を貫通させる場合に適している。
尚、円形遮音シートに代えて、図5(1)に示す長方形遮音シート10を使用して断面形状が長方形の配管に適用する場合も上記と全く同様である。
【0028】
〔2〕自由端部を有する円環状遮音シート(図2)を使用する工法(図8)
円形遮音シートとして図2に例示する円環状遮音シート1′で自由端部のあるものを使用して施工する場合を図8を参照して説明する。建築物の仕切りに設けた開口部に配管をその中心が該開口部の中心とほぼ一致するように通し、配管を吊り金具等により固定し、断熱材非被覆配管を使用した場合には配管を断熱材及び遮音材で被覆し、配管と該開口部の間隙に断熱材を詰める。次いで図2に示すような自由端部を有する円環状遮音シート1′の自由端部を、図8の(1)のように相互に矢印方向に開いて該遮音シートを配管に外側から被せるべく自由端部の両側に間隙(両端矢印で示す)を作り、配管に被せる(2)。その際、必要ならば、該シート1′を配管に被せることを容易にするために各切込片を予め曲げ起こしておく。この円環状遮音シートを該開口部周辺面にできるだけ近い位置で配管に被せ、該シートを該開口部周辺面に接するように移動させ(2)、該シートの表裏一方の面の接着剤層を剥離紙を剥して露出させ、円環部を開口部周辺面に貼着、固定する。次いで、各切込片を配管の遮音材に貼着、固定する(3)。必要なら、各切込片をテープやゴムひも等で固定する(固定補強のため)こともできる。この工法は、配管を該開口部を貫通、固定した後に配管を断熱材及び遮音材で覆う場合に好適であるが、予め断熱材及び遮音材を被覆した配管を使用する場合にも使用できる。尚、図5(2)に例示する自由端部を有する長方形枠状遮音シートを使用する場合も上記と全く同様である。以上は該シートの表裏一方の全面に接着剤層を有する遮音シートに好適な施工例であるが、該シートの環状部分にのみ接着剤層を有する遮音シートを用いる場合には、該シートの自由端部を開き、接着剤層を露出させて該シートを配管に被せ、環状部分を開口部周辺面に貼着、固定し、各切込片を配管にテープやゴムひも等で固定する。
【0029】
〔3〕長尺遮音シート(図6)を使用する工法(図9)
建築物の仕切りに設けた開口部を貫通、固定したダクト等の長方形等の多角形の配管と該開口部の間隙を遮蔽する際に、図6(1)の長手方向の一方の端部に、その幅方向に等間隔の切込のある長尺遮音シート20(通常巻き取られている)を使用する。該シート20を該配管の全周を被覆するのに必要な長さに切断し、切込片を端から順に起こし、裏面の剥離紙を端から剥しながら、切込片を該開口部の周辺面に貼着固定するとともに、この切込片に連続する残りの部分を配管に貼着、固定する操作を順に繰り返し、該シート20を該開口部周辺の全面及び配管の全周に貼着、固定する(図9)。この長尺遮音シート20を用いる工法は、該開口部近傍に配管の接合部がない場合に適している。又、逆に切込のない部分を開口部の周辺面、切込片を配管側に貼着してもよい。
【0030】
該開口部近傍に配管の接合部がある場合には図10に示すように、図6(2)の長手方向の両方の端部に等間隔の切込のある長尺遮音シート20′を主に使用する。この場合には、接合部とのフランジ部においてボルトナット締結のための隙間が該開口部面とフランジ部との間に存在する。そこで、該シート20′の両端部の切込片を、両切込片の間隔が該開口部面と配管の接合面の間隔となるように曲げ起こし、上記の場合と同様に該シートの端から剥離紙を剥して接着剤層を露出させ、該開口部周辺面、該面側の配管及び配管接合部に順次貼着、固定して該開口部の間隙部、配管及びその接合部全面を被覆する(1)。次いで該シート20′又は図6(1)の長尺遮音シート20の各切込片(該シート20′を用いる場合には、一方の側の各切込片のみ)を曲げ起こし、該シート20又は20′を端から順に、他方の側の配管接合部と配管に貼着、固定し(2)、最後に配管接合部の遮音シートに、それを覆うように該シート20′を貼着、固定する(3)。
【0031】
【実施例】
以下に図面を参照して本発明を具体的に説明する。
図2に本発明の円環状遮音シートの1例を示す。この円環状遮音シート1′は直径が比較的大きい配管用であり、内円9の直径が10.5cm、外縁3の直径が16.5cmの円環状(ドーナツ状)で、複数の同じ長さの切込2′(長さ2cm:11個)が半径方向に設けられ、各切込の端部を結ぶ同心円上には折目6が形成されている。折目6は、それと各切込2′によって形成される台形状切込片5′を配管の直径に応じて任意の角度で図面の上方部に曲げ起こすためのもので、長さ2mmのミシン目が2mmの間隔で同心円上に形成されている。折目6と外縁3との間の円環部分7は、切込2′の1つによって半径方向に切断されて自由端部8′が形成されている。全ての台形状切込片5′を、折目6に沿って任意の角度で曲げ起こした状態の斜視図を図3に示す。
【0032】
小径の配管用には、図4に示すような内円径が小さく、切込を長くし、折目を複数の同心円上に設け、直径の異なる多くの配管に対応させることもできる。例えば、配管径がより小さい場合には、折目6″に沿って台形状切込片5″−1を曲げ起こし、配管径が大きい場合には、折目6に沿って台形状切込片5″を曲げ起こすことで種々の配管径に対応させることが可能である。
【0033】
図8(2)に図2に示す円環状遮音シート1′を用いて施工した状態の斜視図を、図8(3)に断面図を示す。円環状遮音シート1′の切込のない円環部分7には、建築物の仕切りの開口部周辺面に該シート1′を貼着、固定し、全ての台形状切込片5′を1枚ずつ配管の遮音材にその表面を被覆するように貼着、固定させることで該開口部の間隙は遮蔽され、該開口部と配管との隙間から漏れ出る騒音は遮断される。
【0034】
【発明の効果】
以上の本発明によれば、遮音性に優れ、作業現場での配管径に合わせて遮音シートに孔を開けたり、建築設備や配管に固定するための接着剤の塗布する手間が省略でき、位置合わせが容易で、安全かつ効率的作業が可能な遮音シートが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の遮音シートの1例の正面図である。
【図2】 参考例の遮音シートの1例の正面図及び側面図である。
【図3】 2に例示する遮音シートの斜視図である。
【図4】 本発明の遮音シートの1例の正面図である。
【図5】 本発明の遮音シートの1例の正面図である。
【図6】 本発明の遮音シートの1例の正面図である。
【図7】 本発明の1例の遮音シートを用いた遮音工法を説明するための概略断面図である。
【図8】 本発明の1例の遮音シートを用いた遮音工法を説明するための斜視図及び概略断面図である。
【図9】 本発明の1例の遮音シートを用いた遮音工法を説明するための斜視図である。
【図10】 本発明の1例の遮音シートを用いた遮音工法を説明するための概略断面図である。
【符号の説明】
1:円形遮音シート
1′、1″円環状遮音シート
2、2′、2″:切込
3:外縁(円)
4、4′、4″:同心円
5:三角形切込片
5′、5″、5″−1:台形状切込片
6、6′、6″:折目
7:円環部分
8、8′:自由端部
9:内円
10、10′:長方形遮音シート
11:長方形シート
12、12′、15:切込
13、16:折目
14:仮想長方形
17:長方形枠状部分
18、18′:自由端部
19:縮小長方形
20、20′:長尺遮音シート
21:長尺シート
22、22′:切込
23、23′:折目
24、25:長手方向の端部

Claims (8)

  1. 建築物の仕切りに設けた開口部と該開口部を貫通する配管との間隙を遮蔽する前記配管の断面形状と相似又は類似の形状を有する遮音シートであって、
    該シートは塩化ビニル樹脂に無機充填剤または金属粉末を配合してなるシート状基材からなり、
    該シートには、その中心から、配管が貫通可能な複数の切込が、それぞれの端部が該シートの外縁に達せず、かつ配管の断面形状と拡大相似形の線上に位置するように設けられ、
    切込の端部を結ぶ線上には第一の折目が形成され、且つ該第一の折目の内側には該第一の折目と相似形状の少なくとも1本の第二の折目が形成され、
    該シートの一方の面の少なくとも各切込端部を結ぶ線と該シートの外縁との間の部分に接着剤層が形成されている遮音シート。
  2. 前記シートの中心部が配管の断面形状と縮小相似形に打ち抜かれている請求項1に記載の遮音シート。
  3. 開くことで配管に外側から被せることが可能な自由端部が形成されている請求項1又は2に記載の遮音シート。
  4. 建築物の仕切りに設けた開口部と該開口部を貫通する配管との間隙を遮蔽する長尺の遮音シートであって、
    該シートは塩化ビニル樹脂に無機充填剤または金属粉末を配合してなるシート状基材からなり、
    該シートには、その長手方向の少なくとも一方の端部に任意の間隔で、該端部から該シートの幅方向に該シートの長手方向の他方の端部に達しない一定長さの切込が設けられ、
    少なくとも各切込の端部を結ぶ線上に折目が形成され、
    該シートの一方の面に接着剤層が形成されている遮音シート。
  5. 他方の面が金属製表材で被覆されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の遮音シート。
  6. 建築物の仕切りに、それを貫通させる配管よりも大きい開口部を設け、請求項1又は2に記載の遮音シートを、その中心と該開口部の中心を一致させて該開口部周辺面に貼着、固定し、次いで、配管を該遮音シートに貫通させ、配管に沿って配管を押圧するように曲げ起こされた該遮音シートの各切込片を配管の外側から配管に固定する配管の遮音工法。
  7. 建築物の仕切りに、それを貫通させる配管よりも大きい開口部を設け、該開口部の中心と配管の中心が一致するように配管を貫通及び固定し、次いで一方の全面に接着剤層を有する請求項3に記載の遮音シートを、その自由端部を開いて配管に外側から被せ、該遮音シートを該開口部の周辺面に貼着、固定し、配管に沿って曲げ起こされた遮音シートの各切込片を配管に貼着、固定する配管の遮音工法。
  8. 建築物の仕切りに、それを貫通させる配管よりも大きい開口部を設け、該開口部の中心と配管の中心が一致するように配管を貫通及び固定し、次いで請求項4に記載の遮音シートを所定の長さに切断し、その一方の端部の各切込片を該開口部周辺面に貼着可能に折曲げ、該切込片を該シートの端から順に該開口部周辺面に貼着、固定しつつ、該遮音シートの該切込片以外の残部を配管に貼着、固定するか、各切込片およびそれら以外の残部を貼着、固定する対象を上記と逆にする配管の遮音工法。
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