JP6552929B2 - 回転電機およびエレベータ - Google Patents

回転電機およびエレベータ Download PDF

Info

Publication number
JP6552929B2
JP6552929B2 JP2015183146A JP2015183146A JP6552929B2 JP 6552929 B2 JP6552929 B2 JP 6552929B2 JP 2015183146 A JP2015183146 A JP 2015183146A JP 2015183146 A JP2015183146 A JP 2015183146A JP 6552929 B2 JP6552929 B2 JP 6552929B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
magnetic poles
stator
permanent magnets
rotating electrical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015183146A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017060299A (ja
Inventor
靖人 上田
靖人 上田
高橋 博
博 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2015183146A priority Critical patent/JP6552929B2/ja
Priority to US15/259,625 priority patent/US10361598B2/en
Publication of JP2017060299A publication Critical patent/JP2017060299A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6552929B2 publication Critical patent/JP6552929B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • H02K1/22Rotating parts of the magnetic circuit
    • H02K1/27Rotor cores with permanent magnets
    • H02K1/2706Inner rotors
    • H02K1/272Inner rotors the magnetisation axis of the magnets being perpendicular to the rotor axis
    • H02K1/2726Inner rotors the magnetisation axis of the magnets being perpendicular to the rotor axis the rotor consisting of a single magnet or two or more axially juxtaposed single magnets
    • H02K1/2733Annular magnets
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • H02K1/12Stationary parts of the magnetic circuit
    • H02K1/14Stator cores with salient poles
    • H02K1/145Stator cores with salient poles having an annular coil, e.g. of the claw-pole type
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K21/00Synchronous motors having permanent magnets; Synchronous generators having permanent magnets
    • H02K21/12Synchronous motors having permanent magnets; Synchronous generators having permanent magnets with stationary armatures and rotating magnets
    • H02K21/125Synchronous motors having permanent magnets; Synchronous generators having permanent magnets with stationary armatures and rotating magnets having an annular armature coil
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K7/00Arrangements for handling mechanical energy structurally associated with dynamo-electric machines, e.g. structural association with mechanical driving motors or auxiliary dynamo-electric machines
    • H02K7/10Structural association with clutches, brakes, gears, pulleys or mechanical starters
    • H02K7/1004Structural association with clutches, brakes, gears, pulleys or mechanical starters with pulleys
    • H02K7/1008Structural association with clutches, brakes, gears, pulleys or mechanical starters with pulleys structurally associated with the machine rotor
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K11/00Structural association of dynamo-electric machines with electric components or with devices for shielding, monitoring or protection
    • H02K11/20Structural association of dynamo-electric machines with electric components or with devices for shielding, monitoring or protection for measuring, monitoring, testing, protecting or switching
    • H02K11/21Devices for sensing speed or position, or actuated thereby

Description

本発明の実施形態は、回転電機およびエレベータに関する。
回転電機のひとつとして、横方向磁束型回転電機が知られている。横方向磁束型回転電機は、回転軸の回転方向に沿う環状の巻線を有した固定子と、固定子に対して相対的に回転可能な回転子とを備える。
ところで、回転電機の分野では、振動の要因となるトルクの脈動分(以下、「トルク脈動」と称する場合がある。)の低減が期待されている。
特開2015−70767号公報
本発明が解決しようとする課題は、トルクの脈動分の低減を図ることができる回転電機およびエレベータを提供することである。
実施形態の回転電機は、巻線と、L個(Lは任意の整数)の固定子磁極と、L個の回転子磁極と、を持つ。前記巻線は、回転軸の回転方向に沿う環状である。前記L個の固定子磁極は、前記回転方向に分かれて配置され、それぞれ前記巻線に面する。前記L個の回転子磁極は、互いに同じ極性を有するとともに前記回転方向に分かれて配置され、前記L個の固定子磁極に対向する。前記L個の固定子磁極は、それらの外周面で環状構造体によって結合され、互いの間に空隙を空けながら位置が定まっている。トルク脈動の基本波成分の次数をNとすると、前記L個の固定子磁極および前記L個の回転子磁極のいずれか一方におけるM個(M≦L)の磁極間距離が(Θ,Θ+Θ/M,Θ+Θ×2/M,…,Θ+Θ×(M−1)/M)の組合せであり、前記Θは電気角で(180°/N)<Θ<(540°/N)を満たす。
第1の実施形態の回転電機を示す斜視図。 第1の実施形態の回転電機を示す断面図。 第1の実施形態の固定子を示す正面図。 第1の実施形態の回転子を示す正面図。 第1の実施形態の固定子のひとつの具体例を示す正面図。 第2の実施形態の回転電機を示す斜視図。 第2の実施形態の回転電機を示す断面図。 第2の実施形態の固定子の一部を示す断面図。 第2の実施形態の固定子の積層鋼板を示す正面図。 第2の実施形態の回転子を示す正面図。 トルク脈動が低減する原理の一例を示す図。 第2の実施形態の回転子の一部を拡大して示す正面図。 第1および第2の実施形態の回転電機駆動系のシステム構成を示すブロック図。 第1および第2の実施形態の駆動回路部の構成例を示す回路構成図。 第1および第2の実施形態のリングコイルに流れる電流の一例を示す図。 第1および第2の実施形態のリングコイルに流れる電流の他の一例を示す図。 第1および第2の実施形態のエレベータを示す側面図。
以下、実施形態の回転電機およびエレベータを、図面を参照して説明する。なお以下の説明では、同一または類似の機能を有する構成に同一の符号を付す。そして、それら構成の重複する説明は省略する場合がある。
(第1の実施形態)
図1から図5を参照して、第1の実施形態の回転電機1について説明する。
図1は、第1の実施形態の回転電機1を示す斜視図である。
図1に示すように、本実施形態の回転電機1は、例えば横方向磁束型回転電機である。詳しく述べると、回転電機1は、回転軸2と、この回転軸2を回転駆動する複数(例えば3つ)の駆動要素3a,3b,3cとを備える。また、回転電機1は、複数の駆動要素3a,3b,3cを収容する図示しない筐体を備える。
回転軸2は、前記筐体に設けられた1対の軸受によって回転可能に支持されている。
ここで、説明の便宜上、回転軸2の軸方向Z、径方向r、および回転方向Rを定義する。回転軸2の軸方向Zは、回転軸2の延伸方向である。回転軸2の径方向rは、軸方向Zとは略直交する方向であり、回転軸2から放射状に離れる方向である。回転軸2の回転方向Rは、軸方向Zおよび径方向rとは略直交する方向であり、回転軸2から一定の距離を保ちながら、回転軸2の中心線の周りを回る方向である。
図2は、本実施形態の回転電機1を示す断面図である。
図2に示すように、複数の駆動要素3a,3b,3cは、それぞれ、固定子11と、回転子12とを備える。言い換えると、回転電機1は、固定子11と回転子12の組を、回転軸2の軸方向Zに複数有する。ここで、回転電機1は、多相構造を有する。すなわち、上記複数の組では、回転方向Rにおける固定子11と回転子12との相対位置関係が互いに異なる。なお「相対位置」とは、位相のことである。すなわち、各駆動要素3a,3b,3cの回転子12(または固定子11)は、回転方向Rにおいて、所定の位相差を有する。
例えば、本実施形態の回転電機1は、3相構造のモータである。すなわち、第1駆動要素3aの固定子11と回転子12の組が「a相」、第2駆動要素3bの固定子11と回転子12の組が「b相」、第3駆動要素3cの固定子11と回転子12の組が「c相」に対応する。3相は、一般的に、U,V,Wを用いて表現される。なお以下の説明において、単に「固定子11」または「回転子12」と言う場合、それらの表現は、いずれの相の固定子または回転子であるかを区別しない意味で用いる。
まず、固定子11について説明する。
図3は、本実施形態の固定子11を示す正面図である。
図3に示すように、各固定子11は、リングコイル21と、複数のU字型鉄心22とを有する。
リングコイル21は、「巻線」の一例である。リングコイル21は、回転軸2の回転方向Rに沿う環状に設けられている。すなわち、リングコイル21は、回転軸2を中心として、回転軸2の回転方向Rに巻かれている。図2に示すように、リングコイル21は、各相に1つずつ設けられている。すなわち、本実施形態の回転電機1は、合計で3つのリングコイル21を有する。3つのリングコイル21には、例えば、位相が120°ずつ異なる電流が供給される。なお、リングコイル21に供給される電流の位相は、上記例に限られない。
図3に示すように、複数のU字型鉄心22は、回転軸2の回転方向Rにおいて、互いに間隔を空けて分かれて配置されている。また、U字型鉄心22に覆われていないリングコイル21の部分は、複数のU字型鉄心22の間の空隙に面している。
図2に示すように、各U字型鉄心22は、U字状に形成されており、第1部分22a、第2部分22b、および第3部分22cを有する。第1部分22aは、回転軸2の軸方向Zで、リングコイル21に面する。第2部分22bは、リングコイル21に対して、第1部分22aとは反対側に位置する。すなわち、第2部分22bは、第1部分22aとは反対側からリングコイル21に面する。第3部分22cは、リングコイル21の環状外側(すなわち径方向rの外周側)からリングコイル21に面する。これにより、U字型鉄心22は、U字状の凹部によって、リングコイル21の一部を3方向から囲む。U字型鉄心22の第1部分22aおよび第2部分22bは、回転子12に面する磁極を形成する。本実施形態では、U字型鉄心22の第1部分22aおよび第2部分22bは、それぞれ「固定子磁極24」の一例である。
本実施形態の固定子11は、上記のような複数のU字型鉄心22によって形成された第1強磁性体ユニット25を備える。第1強磁性体ユニット25は、回転軸2の回転方向Rに分かれて配置された複数の固定子磁極24を有する。本実施形態の固定子11は、回転軸2の回転方向Rに分かれて配置されたL個(Lは任意の整数)の固定子磁極として、例えば24個の固定子磁極24を有する。
次に、回転子12について説明する。
図2に示すように、各回転子12は、例えば固定子11の内側に配置され、回転軸2の回転方向Rに回転可能である。詳しく述べると、回転子12は、固定子11の第1強磁性体ユニット25との間に空隙を空けて配置されている。回転子12は、回転軸2を中心として、固定子11に対して相対的に回転可能である。
図4は、本実施形態の回転子12を示す正面図である。
なお図4では、回転子12として採用可能な2種類の回転子121Aおよび回転子121Bを示す。すなわち、回転電機1は、回転子121Aおよび回転子121Bのいずれを備えてもよい。なお以下の説明において、回転子121Aおよび回転子121Bを区別せずに表現する場合は、単に回転子12と称する。
まず、図4中の(a)に示す回転子121Aについて説明する。
図4中の(a)に示すように、回転子121Aは、非磁性リング31A、複数のI字型鉄心32、および、複数の永久磁石33を有する。
非磁性リング31Aは、回転軸2を囲む環状に形成されている。非磁性リング31Aは、回転軸2の外周面に取り付けられている。
複数のI字型鉄心32の各々は、回転軸2の径方向rに沿う板状に形成されている。I字型鉄心32は、回転軸2の径方向rで非磁性リング31Aの外周側に配置され、非磁性リング31Aの外周面に固定されている。複数のI字型鉄心32は、回転軸2の回転方向Rにおいて、互いに間隔を空けて分かれて配置されている。
図2に示すように、I字型鉄心32は、回転軸2の軸方向Zに延びている。I字型鉄心32は、回転軸2の径方向rで、固定子11のリングコイル21と、U字型鉄心22の第1部分22aおよび第2部分22bとに面する。I字型鉄心32は、後述する永久磁石33によって磁化されて、固定子11に面する磁極を形成する。回転子121Aでは、I字型鉄心32は、「回転子磁極34」の一例である。
複数の永久磁石33は、図4中の(a)に示すように、回転軸2の回転方向Rにおいて、複数のI字型鉄心32と交互に配置されている。回転軸2の回転方向Rで隣り合う2つの永久磁石33の磁化方向は、例えば位相が180°異なる。
また、図2に示すように、永久磁石33は、固定子11のU字型鉄心22の第1部分22aに面する位置と、U字型鉄心22の第2部分22bに面する位置とにそれぞれ配置されている。回転軸2の軸方向Zで隣り合う2つの永久磁石33の磁化方向は、例えば位相が180°異なる。
回転子121Aは、上記のような複数のI字型鉄心32および複数の永久磁石33によって形成された第2強磁性体ユニット35を備える。第2強磁性体ユニット35は、回転軸2の回転方向Rに分かれて配置された複数の回転子磁極34を有する。この複数の回転子磁極34は、互いに同じ極性を有するとともに回転軸2の回転方向Rに分かれて配置されたL個の回転子磁極34を含む。なお本願で言う「極性が同じ」とは、固定子11(固定子磁極24)に対する極性(N極またはS極)が同じであることを意味する。
例えば、図4中の(a)に示す回転子121Aでは、複数のI字型鉄心32は、固定子11のU字型鉄心22の略半分のピッチで配置されている。これにより、回転子121Aは、固定子磁極24の倍の数(例えば48個)の回転子磁極34を有する。ここで、複数の回転子磁極34は、複数の永久磁石33によって、回転軸2の回転方向Rに「N極、S極、N極、S極…」のように交互に磁化されている。このため、回転子121Aの複数の回転子磁極34は、固定子11に対してN極が向いたL個の回転子磁極34と、固定子11に対してS極が向いたL個の回転子磁極34とを含む。言い換えると、回転子121Aでは、複数の回転子磁極34のなかで、ひとつ置きに配置された回転子磁極34が「L個の回転子磁極34」に対応する。なお、以下の説明において、単に「L個の回転子磁極」と称する場合は、「互いに極性が同じL個の回転子磁極」のことを意味する。
次に、図4中の(b)に示す回転子121Bについて説明する。
図4中の(b)に示すように、回転子121Bは、磁性リング31B、複数のI字型鉄心32、および、複数の永久磁石33を有する。
磁性リング31Bは、回転軸2を囲む環状に形成されている。磁性リング31Bは、回転軸2の外周面に取り付けられている。
複数のI字型鉄心32の各々は、回転軸2の径方向rに沿う板状に形成されている。I字型鉄心32は、回転軸2の径方向rで磁性リング31Bの外周側に配置され、磁性リング31Bの外周面に固定されている。複数のI字型鉄心32は、回転軸2の回転方向Rにおいて、互いに間隔を空けて分かれて配置されている。
I字型鉄心32は、回転軸2の軸方向Zに延びている。これにより、I字型鉄心32は、回転軸2の径方向rで、固定子11のリングコイル21と、U字型鉄心22の第1部分22aおよび第2部分22bとに面する。I字型鉄心32は、後述する永久磁石33によって磁化されて、固定子11に面する磁極を形成する。回転子121Bでは、I字型鉄心32は、「回転子磁極34」の一例である。
複数の永久磁石33は、図4中の(b)に示すように、回転軸2の回転方向Rにおいて、複数のI字型鉄心32と交互に配置されている。回転軸2の回転方向Rで隣り合う2つの永久磁石33の磁化方向は、例えば位相が同じである。回転子121Bでは、永久磁石33は、「回転子磁極34」の一例である。
また、永久磁石33は、固定子11のU字型鉄心22の第1部分22aに面する位置と、U字型鉄心22の第2部分22bに面する位置とにそれぞれ配置されている。回転軸2の軸方向Zで隣り合う2つの永久磁石33の磁化方向は、例えば位相が180°異なる。
回転子121Bは、上記のような複数のI字型鉄心32および複数の永久磁石33によって形成された第2強磁性体ユニット35を備える。第2強磁性体ユニット35は、回転軸2の回転方向Rに分かれて配置された複数の回転子磁極34を有する。この複数の回転子磁極34は、互いに同じ極性を有するとともに回転軸2の回転方向Rに分かれて配置されたL個の回転子磁極34を含む。
例えば、図4中の(b)に示す回転子121Bでは、上記複数の永久磁石33がN極であれば、上記複数のI字型鉄心32はS極に磁化されている。また、上記複数の永久磁石33がS極であれば、上記複数のI字型鉄心32はN極に磁化されている。このため、回転子121Bの複数の回転子磁極34は、固定子11に対してN極が向いたL個の回転子磁極34と、固定子11に対してS極が向いたL個の回転子磁極34とを含む。言い換えると、回転子121Bでは、複数の回転子磁極34のなかで、ひとつ置きに配置された回転子磁極34が「L個の回転子磁極34」に対応する。
次に、固定子11の磁極間距離、および回転子12の磁極間距離について説明する。本実施形態では、固定子11のM個の磁極間距離(θ,θ,…,θ)、および回転子12の磁極間距離(Ψ,Ψ,…,Ψ)のいずれか一方が不均等に設定される。
すなわち、図3に示すように、各固定子11は、上記L個の固定子磁極24を有する。そして、上記L個の固定子磁極24は、任意のM個(Mは整数、M≦L)の磁極間距離(θ,θ,…,θ)に基づいて配置される。
具体的な一例では、M個の磁極間距離(θ,θ,…,θ)は、回転方向Rに連続して並ぶM+1個の固定子磁極24の間に設定される。そして、固定子11は、上記のようにM個の磁極間距離(θ,θ,…,θ)が設定された固定子磁極24のセット(以下、磁極セットS1と称する。)を複数有する。なお、隣り合う2つの磁極セットS1の境界に位置する固定子磁極24は、2つの磁極セットS1で共有される。
同様に、図4に示すように、各回転子12は、上記L個の回転子磁極34を有する。そして、上記L個の回転子磁極34は、任意のM個(Mは整数、M≦L)の磁極間距離(Ψ,Ψ,…,Ψ)に基づいて配置される。
具体的な一例では、M個の磁極間距離(Ψ,Ψ,…,Ψ)は、上記L個の回転子磁極34のなかで、回転方向Rに連続して並ぶM+1個の回転子磁極34の間に設定される。そして、回転子12は、上記のようにM個の磁極間距離(Ψ,Ψ,…,Ψ)が設定されたM+1個の回転子磁極34のセット(以下、磁極セットS2と称する。)を複数有する。なお、隣り合う2つの磁極セットS2の境界に位置する回転子磁極34は、2つの磁極セットS2で共有される。
なお、本願で言う「磁極間距離」とは、対象となる2つの磁極において、一方の磁極の回転方向Rにおける中心と、他方の磁極の回転方向Rにおける中心との間の角度(機械角または電気角)のことである(図3および図4参照)。なお、「磁極間距離」は、「磁極間ピッチ」と称してもよい。
そして本実施形態では、固定子11のM個の磁極間距離(θ,θ,…,θ)、および回転子12の磁極間距離(Ψ,Ψ,…,Ψ)のいずれか一方が不均等に設定される。具体的には、低減すべきトルク脈動の周期(機械角)をφとすると、M個の磁極間距離(θ,θ,…,θ)およびM個の磁極間距離(Ψ,Ψ,…,Ψ)のいずれか一方は、(Θ,Θ+φ/M,Θ+φ×2/M,…,Θ+φ×(M−1)/M)の組合せに設定される。ここで、Θは、任意に設定される角度である。
なお、本願で言う「組合せに設定される」とは、例えば、(θ,θ,θ,…)がこの順番通りに(Θ,Θ+φ/M,Θ+φ×2/M,…)に対応してもよく、または(θ,θ,θ,…)がこの順番とは異なる順番で(Θ,Θ+φ/M,Θ+φ×2/M,…)に対応してもよいことを意味する。なお、(θ,θ,θ,…)がこの順番通りに(Θ,Θ+φ/M,Θ+φ×2/M,…)に対応するとは、θがΘに設定され、θがΘ+φ/Mに設定され、θがΘ+φ×2/Mに設定されることを意味する。一方で、(θ,θ,θ,…)がこの順番とは異なる順番で(Θ,Θ+φ/M,Θ+φ×2/M,…)に対応するとは、例えば、θがΘに設定され、θがΘ+φ/Mに設定され、θがΘ+φ×2/Mに設定されることなどを意味する。なおこれは、回転子12の磁極間距離(Ψ,Ψ,…,Ψ)についても同様である。
より一般化すると、固定子磁極24または回転子磁極34が回転方向RにL個ある場合に、電気角の基本次数に対するN×1、N×2、…、N×(M−1)次の脈動分(MとNは整数、M≦L)を低減するには、固定子11のM個の磁極間距離(θ,θ,…,θ)および回転子12のM個の磁極間距離(Ψ,Ψ,…,Ψ)のいずれか一方は、(Θ,Θ+Θ/M,Θ+Θ×2/M,…,Θ+Θ×(M−1)/M)の組合せに設定される。ここで、前記Θは、電気角で例えば(360°/N)に設定される。
なお、Θ=(360°/N)は、前記Θの一例である。前記Θは、角度に幅を有してもよい。前記Θは、電気角で(180°/N)<Θ<(540°/N)を満たせばよい。
本実施形態では、M個の磁極間距離は、回転方向Rにおいて、前記Θ/Mずつ順に大きくなる。すなわち、固定子11のM個の磁極間距離(θ,θ,…,θ)または回転子12のM個の磁極間距離(Ψ,Ψ,…,Ψ)は、回転方向Rにおいて、前記Θ/Mずつ順に大きくなる。
また、上記L個の固定子磁極24および上記L個の回転子磁極34のいずれか他方(すなわち、磁極間距離が均等に設定されている方)における磁極間距離をωとすると、前記Θは、不均等に設定された前記M個の磁極間距離の和がMωとなるように設定される。
言い換えると、図4中の(a)に示す回転子121Aを含む回転電機1では、例えば、固定子磁極24のM個の磁極間距離が不均等に設定される場合、前記Θは、固定子磁極24のM個の磁極間距離の和が2Mτとなるように設定される。なお、τは、回転子12における磁極の極ピッチ(例えば隣り合う永久磁石33の中心間の距離)である。なお、図4中の(b)に示す回転子121Bでは、τは、回転方向RにおけるI字型鉄心32の中心と、回転方向Rにおける永久磁石33の中心との間の距離である。
またこれは、回転子121A,121Bにおいて回転子磁極34のM個の磁極間距離が不均等に設定される場合も同様である。すなわち、回転子磁極34のM個の磁極間距離が不均等に設定される場合は、複数の固定子磁極24の均等な磁極間距離をωとすると、前記Θは、回転子磁極34の前記M個の磁極間距離の和がMωとなるように設定される。
なお、M個の磁極間距離の和は、上記例に限られない。すなわち、M個の磁極間距離の和は、Mωまたは2Mτとならなくてもよい。
次に、具体的な一例について説明する。例えば、固定子磁極24の数を24個(L=24)、磁極間距離の数を2(M=2)、3相構造のため6次の高調波成分の脈動(N=6)を低減対象とすると、電気角Θ/M=((360°/6)/2)=30°となる。なお、電気角表現では、2極分(すなわち磁極ピッチの2倍)を360°としている。
図5は、本実施形態の固定子11の具体的な一例を示す正面図である。
上述の具体例を別の表現で示すと、複数の固定子磁極24は、交互に異なる2個の磁極間距離(θ+Δθ,θ−Δθ)に基づいて配置される。例えば、前記θは、極対数をpとすると、θ=(360°/p)と表すことができる。また、低減すべきトルク脈動の周期(機械角)をφとすると、前記Δθは、0<Δθ<(φ/2)を満たす。例えば、前記Δθは、φ/4に設定される。すなわち、低減すべきトルク脈動の周期(機械角)をφとすると、2個の磁極間距離(θ−Δθ,θ+Δθ)は(Θ,Θ+φ/2)となり、(θ−Δθ)=Θとなり、前記Δθは、φ/4になる。
例えば、固定子磁極の数が24であり、2.5°周期(6次の高調波成分)のトルク脈動を低減したい場合、複数の固定子磁極24は、2つの磁極間距離(15+2.5/4)°と(15−2.5/4)°に基づいて配置される。なお、回転子磁極34についても、上記と同様に表現されてもよい。
また、回転電機1には、上述の不均等な磁極間距離に加えて、U字型鉄心22を径方向rまわりに回転させるスキューが設けられてもよい。
このような構成の回転電機1によれば、無通電時および通電時に、回転位置に対するトルクの脈動分の低減を図ることができる。なお上記構成によってトルクの脈動を低減することができる原理は、第2の実施形態の回転電機1の説明のなかで詳しく後述する。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態の回転電機1について説明する。
図6から図10は、第2の実施形態の回転電機1を示す。本実施形態は、固定子11および回転子12の構成が第1の実施形態とは異なる。なお、本実施形態のその他の構成は、第1の実施形態と同様である。
図6は、本実施形態の回転電機1を示す斜視図である。
図6に示すように、本実施形態の回転電機1は、第1の実施形態と同様に、3相構造の横方向磁束型回転電機である。すなわち、回転電機1は、「a相」、「b相」、「c相」に対応する複数の駆動要素3a,3b,3cを有する。各駆動要素3a,3b,3cは、固定子11と、回転子12とを備える。
まず、本実施形態の固定子11について説明する。
図7は、本実施形態の回転電機1を示す断面図である。
図7に示すように、各固定子11は、バルク鉄心41、リングコイル21、および複数の積層鋼板(電磁鋼板)42a,42b,42c,42dを有する。
バルク鉄心41は、回転軸2の回転方向Rに沿う円筒状に形成されている。
リングコイル21は、回転軸2の回転方向Rに沿う環状に設けられ、バルク鉄心41の内周面に固定されている。リングコイル21は、各相に1つずつ設けられている。
図8は、本実施形態の固定子11の一部を示す断面図である。なお、図8では、説明の便宜上、リングコイル21の図示を省略している。
図8に示すように、複数の積層鋼板42a,42b,42c,42dは、第1から第4の積層鋼板42a,42b,42c,42dを含む。第1および第2の積層鋼板42a,42bは、リングコイル21に対して、回転軸2の軸方向Zの第1側に設けられている。一方で、第3および第4の積層鋼板42c,42dは、リングコイル21に対して、回転軸2の軸方向Zの第2側(すなわち積層鋼板42a,42bとは反対側)に設けられている。言い換えると、リングコイル21は、1組の積層鋼板42a,42bと、別の1組の積層鋼板42c,42dとの間に挟まれている。
図9は、本実施形態の固定子11の積層鋼板42aを示す正面図である。
図8および図9に示すように、各積層鋼板42a,42b,42c,42dは、回転軸2の回転方向Rに交互に設けられた複数の凸部44と複数の凹部45とを有する。各凸部44は、固定子11の内周側に向けて突出している。凹部45は、隣り合う2つの凸部44の間に設けられている。積層鋼板42a,42b,42c,42dの複数の凸部44は、リングコイル21の両側に分かれて配置されている。また、積層鋼板42b,42cの凸部44は、それぞれリングコイル21に面している。また、凸部44が面しないリングコイル21の部分は、凹部45によって形成される空隙に面している。
本実施形態では、回転軸2の軸方向Zに並ぶ第1積層鋼板42aの1つの凸部44と第2積層鋼板42bの1つの凸部44とによって、1つの固定子磁極24が形成されている。言い換えると、この固定子磁極24は、第1積層鋼板42aと第2積層鋼板42bとによって2つに分割されている。同様に、回転軸2の軸方向Zに並ぶ第3積層鋼板42cの1つの凸部44と第4積層鋼板42dの1つの凸部44とによって、別の1つの固定子磁極24が形成されている。言い換えると、この固定子磁極24は、第3積層鋼板42cと第4積層鋼板42dとによって2つに分割されている。
本実施形態の固定子11は、上記のようなバルク鉄心41および複数の積層鋼板42a,42b,42c,42dによって形成された第1強磁性体ユニット25を備える。本実施形態の固定子11は、回転軸2の回転方向Rに分かれて配置されたL個(Lは任意の整数)の固定子磁極として、例えば24個の固定子磁極24を有する。
本実施形態では、4つの積層鋼板42a,42b,42c,42dは、回転軸2の回転方向Rに互いにずらして設けられている。すなわち、積層鋼板42a,42b,42c,42dの凸部44は、回転軸2の回転方向Rに互いにわずかにずらして配置されている。これにより、スキュー構造に相当する構造が実現されている。なお、この内容は詳しく後述する。
次に、本実施形態の回転子12について説明する。
図7に示すように、各回転子12は、バルク鉄心51、複数の積層鋼板(電磁鋼板)52、および、複数の永久磁石53を有する。
バルク鉄心51は、回転軸2を囲む円筒状に形成されている。バルク鉄心51は、回転軸2の外周面に取り付けられている。
複数の積層鋼板52は、それぞれバルク鉄心51を囲む環状に形成されている。複数の積層鋼板52は、それぞれバルク鉄心51の外周面に固定されている。
複数の永久磁石53は、回転子12の積層鋼板52に設けられている。複数の永久磁石53は、回転軸2の回転方向Rに並べられている。回転軸2の回転方向Rで隣り合う2つの永久磁石53の磁化方向は、例えば位相が180°異なる。
また、複数の永久磁石53は、第1および第2の積層鋼板42a,42bの凸部44に面する位置と、第3および第4の積層鋼板42c,42dの凸部44に面する位置とにそれぞれ配置されている。回転軸2の軸方向Zで隣り合う2つの永久磁石53の磁化方向は、例えば位相が180°異なる。
本実施形態では、回転子12は、上記のようなバルク鉄心51、積層鋼板52、よび永久磁石53よって形成された第2強磁性体ユニット35を備える。
図10は、本実施形態の回転子12を示す正面図である。
なお図10では、回転子12として採用可能な3種類の回転子122A,回転子122B、および回転子122Cを示す。すなわち、回転電機1は、回転子122A、回転子122B、および回転子122Cのいずれを備えてもよい。なお、バルク鉄心51、積層鋼板(電磁鋼板)52、および、複数の永久磁石53に関する上記説明は、回転子122A、回転子122B、および回転子122Cで共通である。また以下の説明において、回転子122A、回転子122B、および回転子122Cを区別せずに表現する場合は、単に回転子12と称する。
まず、図10中の(a)に示す回転子122Aについて説明する。
図10中の(a)に示すように、回転子122Aは、積層鋼板52と、複数の永久磁石53とを有する。複数の永久磁石53は、複数の第1永久磁石53Aと、複数の第2永久磁石53Bとを含む。複数の第1永久磁石53A、および複数の第2永久磁石53Bは、それぞれ積層鋼板52の内部に設けられている。
複数の第1永久磁石53Aは、回転軸2の回転方向Rに互いに間隔を空けて分かれて配置されている。第1永久磁石53Aは、例えば回転軸2の回転方向Rに磁化されている。
複数の第2永久磁石53Bは、複数の第1永久磁石53Aよりも径方向rの内周側に配置されている。複数の第2永久磁石53Bは、回転軸2の回転方向Rに並べられている。第2永久磁石53Bは、例えば回転軸2の径方向rに磁化されている。
回転子122Aでは、積層鋼板52のなかで複数の第1永久磁石53Aの間に位置する部分(以下、磁極部52aと称する。)が固定子11に面する磁極を形成する。すなわち、磁極部52aは、「回転子磁極34」の一例である。このため、回転子122Aは、回転軸2の回転方向Rに分かれて配置された複数の回転子磁極34を有する。この複数の回転子磁極34は、互いに同じ極性を有するとともに回転軸2の回転方向Rに分かれて配置されたL個の回転子磁極34を含む。
例えば、複数の磁極部52aは、複数の永久磁石53によって、回転軸2の回転方向Rに「N極、S極、N極、S極…」のように交互に磁化されている。このため、回転子122Aの複数の回転子磁極34は、固定子11に対してN極が向いたL個の回転子磁極34と、固定子11に対してS極が向いたL個の回転子磁極34とを含む。言い換えると、回転子122Aでは、複数の回転子磁極34のなかで、ひとつ置きに配置された回転子磁極34が「L個の回転子磁極34」に対応する。
次に、図10中の(b)に示す回転子122Bについて説明する。
図10中の(b)に示すように、回転子122Bは、積層鋼板52と、複数の永久磁石53とを有する。複数の永久磁石53は、積層鋼板52の内部に設けられている。複数の永久磁石53は、回転軸2の回転方向Rに並べられている。永久磁石53は、例えば回転軸2の径方向rに磁化されている。回転軸2の回転方向Rで隣り合う2つの永久磁石53の磁化方向は、例えば位相が180°異なる。
回転子122Bでは、複数の永久磁石53の各々が、「回転子磁極34」の一例である。このため、回転子122Bは、回転軸2の回転方向Rに分かれて配置された複数の回転子磁極34を有する。この複数の回転子磁極34は、互いに同じ極性を有するとともに回転軸2の回転方向Rに分かれて配置されたL個の回転子磁極34を含む。例えば、回転子122Bの複数の回転子磁極34は、固定子11に対してN極が向いたL個の回転子磁極34と、固定子11に対してS極が向いたL個の回転子磁極34とを含む。言い換えると、回転子122Bでは、複数の回転子磁極34のなかで、ひとつ置きに配置された回転子磁極34が「L個の回転子磁極34」に対応する。
次に、図10中の(c)に示す回転子122Cについて説明する。
図10中の(c)に示すように、回転子122Cは、積層鋼板52と、複数の永久磁石53とを有する。複数の永久磁石53は、積層鋼板52の外周面に取り付けられている。複数の永久磁石53は、回転軸2の回転方向Rに並べられている。複数の永久磁石53は、例えば回転軸2の径方向rに磁化されている。回転軸2の回転方向Rで隣り合う2つの永久磁石53の磁化方向は、例えば位相が180°異なる。
回転子122Cでは、複数の永久磁石53の各々が、「回転子磁極34」の一例である。このため、回転子122Cは、回転軸2の回転方向Rに分かれて配置された複数の回転子磁極34を有する。この複数の回転子磁極34は、互いに同じ極性を有するとともに回転軸2の回転方向Rに分かれて配置されたL個の回転子磁極34を含む。例えば、回転子122Cの複数の回転子磁極34は、固定子11に対してN極が向いたL個の回転子磁極34と、固定子11に対してS極が向いたL個の回転子磁極34とを含む。言い換えると、回転子122Cでは、複数の回転子磁極34のなかで、ひとつ置きに配置された回転子磁極34が「L個の回転子磁極34」に対応する。
次に、固定子11の磁極間距離、および回転子12の磁極間距離について説明する。本実施形態でも、固定子11のM個の磁極間距離(θ,θ,…,θ)、および回転子12の磁極間距離(Ψ,Ψ,…,Ψ)のいずれか一方が不均等に設定される。
詳しく述べると、図9に示すように、各固定子11は、上記L個の固定子磁極24を有する。そして、上記L個の固定子磁極24は、第1の実施形態と同様に、任意のM個(Mは整数、M≦L)の磁極間距離(θ,θ,…,θ)に基づいて配置される。
また、図10に示すように、各回転子12は、上記L個の回転子磁極34を有する。そして、上記L個の回転子磁極34は、第1の実施形態と同様に、任意のM個(Mは整数、M≦L)の磁極間距離(Ψ,Ψ,…,Ψ)に基づいて配置される。
そして本実施形態でも、固定子11のM個の磁極間距離(θ,θ,…,θ)、および回転子12の磁極間距離(Ψ,Ψ,…,Ψ)のいずれか一方が不均等に設定される。具体的には、低減すべきトルク脈動の周期(機械角)をφとすると、M個の磁極間距離(θ,θ,…,θ)およびM個の磁極間距離(Ψ,Ψ,…,Ψ)のいずれか一方は、(Θ,Θ+φ/M,Θ+φ×2/M,…,Θ+φ×(M−1)/M)の組合せに設定される。ここで、Θは、任意に設定される角度である。
より一般化すると、固定子磁極24または回転子磁極34が回転方向RにL個ある場合に、電気角の基本次数に対するN×1、N×2、…、N×(M−1)次の脈動分(MとNは整数、M≦L)を低減するには、固定子11のM個の磁極間距離(θ,θ,…,θ)および回転子12のM個の磁極間距離(Ψ,Ψ,…,Ψ)のいずれか一方は、(Θ,Θ+Θ/M,Θ+Θ×2/M,…,Θ+Θ×(M−1)/M)の組合せに設定される。ここで、前記Θは、電気角で例えば(360°/N)に設定される。
なお、Θ=(360°/N)は、前記Θの一例である。前記Θは、角度に幅を有してもよい。前記Θは、電気角で(180°/N)<Θ<(540°/N)を満たせばよい。
本実施形態では、M個の磁極間距離は、回転方向Rにおいて、前記Θ/Mずつ順に大きくなる。すなわち、固定子11のM個の磁極間距離(θ,θ,…,θ)または回転子12のM個の磁極間距離(Ψ,Ψ,…,Ψ)は、回転方向Rにおいて、前記Θ/Mずつ順に大きくなる。
また、上記L個の固定子磁極24および上記L個の回転子磁極34のいずれか他方(すなわち、磁極間距離が均等に設定されている方)における磁極間距離をωとすると、前記Θは、不均等に設定された前記M個の磁極間距離の和がMωとなるように設定される。
言い換えると、図10に示す回転子122A,122B,122Cのいずれかを含む回転電機1では、例えば、固定子磁極24のM個の磁極間距離が不均等に設定される場合、前記Θは、固定子磁極24のM個の磁極間距離の和が2Mτとなるように設定される。なお、τは、回転子12における磁極の極ピッチ(例えば隣り合う永久磁石53の中心間の距離)である。またこれは、回転子磁極34のM個の磁極間距離が不均等に設定される場合も同様である。すなわち、回転子磁極34のM個の磁極間距離が不均等に設定される場合は、複数の固定子磁極24の均等な磁極間距離をωとすると、前記Θは、回転子磁極34の前記M個の磁極間距離の和がMωとなるように設定される。
なお、M個の磁極間距離の和は、上記例に限られない。すなわち、M個の磁極間距離の和は、Mωまたは2Mτとならなくてもよい。
次に、具体的な一例について説明する。例えば、固定子磁極24の数を24個(L=24)、磁極間距離の数を2(M=2)、3相構造のため6次の高調波成分の脈動(N=6)を低減対象とすると、電気角Θ/M=((360°/6)/2)=30°となる。また、この具体例な一例は、第1の実施形態の図5と同様に表現することもできる。
本実施形態では、上記のような不均等な磁極間距離に加えて,積層鋼板42a,42b,42c,42dを回転軸2の回転方向Rに互いにずらすスキューが設けられる。
図8に示すように、例えば、第1積層鋼板42aの凸部44と、第2積層鋼板42bの凸部44との間のスキュー角を、スキュー角φ1と定義する。また、第3積層鋼板42cの凸部44と、第4積層鋼板42dの凸部44との間のスキュー角を、スキュー角φ2と定義する。また、第1積層鋼板42aの凸部44と、第3積層鋼板42cの凸部44との間のスキュー角を、スキュー角φ3と定義する。回転電機1が48極(すなわち極対数が24)で設計される場合、磁極間距離は、360°/24で15°となる。また、3相構造の場合、最も大きな脈動成分は6次(N=6)であるため、トルク脈動の周期は、15°/6=2.5°となる。
このため、2.5°周期(6次の高調波成分)の脈動を低減するためには、2個の固定子磁極24の間のスキュー角φ3は、(2.5°/2)=1.25°に設定される。また、本実施形態では、各固定子磁極24は、第1および第2の積層鋼板42a,42b、または第3および第4の積層鋼板42c,42dによって2つに分割されている。このため、2.5°周期(6次の高調波成分)の脈動をさらに低減するためには、スキュー角φ1およびφ2が(2.5°/2)=1.25°に設定される。
次に、上記不均等な磁極間距離によってトルク脈動が低減する原理について説明する。
図11は、N=6,M=2を想定した場合のトルク脈動が低減する原理の一例を示す図であり、固定子11と回転子122Cを例に取り上げている。なお図11では、本実施形態の固定子11と回転子122Cの構成を取り上げて説明するが、本実施形態の他の回転子12、および第1の実施形態の構成についても、トルク脈動を低減することができる原理は同様である。
図11に示すように、固定子11の固定子磁極24は、回転軸2の回転方向Rに並ぶ複数の固定子磁極24a,24b,24cを含む。固定子磁極24a,24b,24cは、等間隔に配置されている。固定子磁極24a,24b,24cにより発生する6次のトルク脈動Tpa,Tpb,Tpcは、回転子12の永久磁石53の進行方向の位置xに対して同位相である。そのため、トルク脈動Tpa,Tpb,Tpcは、互いに強め合う。なお、永久磁石53の中に記載した黒三角印は、磁化方向を示す。
一方で、固定子磁極24Bは、固定子磁極24bに対して6次のトルク脈動の半周期分ずらした位置に配置されたものである。この固定子磁極24Bから発生するトルク脈動TpBは、固定子磁極24a,24cから発生するトルク脈動Tpa,Tpcに対して半周期分ずれる。このため、トルク脈動TpBは,トルク脈動Tpa,Tpcの少なくとも一部を相殺する。これにより、6次のトルク脈動を低減することができる。
次に、本実施形態の回転子12の構造の細部について説明する。
図12は、回転子122Aの一部を拡大して示す正面図である。
図12に示すように、回転子122Aの積層鋼板52には、複数の永久磁石53が環状に等間隔で埋め込まれている。また図中の矢印は、永久磁石53の磁化方向を示す。
上述したように、複数の永久磁石53は、複数の第1永久磁石53Aと、複数の第2永久磁石53Bとを含む。
複数の第1永久磁石53Aは、回転軸2の回転方向Rに互いに間隔を空けて分かれて配置されている。第1永久磁石53Aは、例えば回転軸2の回転方向Rに磁化されている。回転軸2の回転方向Rで隣り合う2つの第1永久磁石53Aの磁化方向は、互いに逆である。
また、複数の第2永久磁石53Bは、回転軸2の回転方向Rに並べられている。第2永久磁石53Bは、例えば回転軸2の径方向rに磁化されている。回転軸2の回転方向Rで隣り合う2つの第2永久磁石53Bの磁化方向は、互いに逆である。また、複数の第2永久磁石53Bは、固定子11に面する回転子12の表面(周面)Sに対して、複数の第1永久磁石53Aよりも離れて配置されている。
図12に示すように、回転軸2の径方向rに沿って見た場合、複数の第1永久磁石53Aの間の領域(すなわち磁極部52a)は、第2永久磁石53Bによって覆われている。また別の観点で見ると、積層鋼板52の内周面52bは、回転軸2の径方向rの外周側から、複数の第1永久磁石53Aと複数の第2永久磁石53Bとによって囲まれている。
ここで、永久磁石53A,53Bから出る磁束の一部は、積層鋼板52のなかで永久磁石53A,53Bの側面に面する部分を通り、同じ永久磁石53A,53Bに戻る。このように放たれる永久磁石53A,53Bの磁束の一部は、固定子11を通らない。このため、上記磁束の一部は、トルクの発生に寄与しない。そこで、図11に示すように、積層鋼板52には、永久磁石53A,53Bの各々の側面近傍に、穴(フラックスバリア)61,62,63,64が設けられている。これにより、永久磁石53A,53Bの磁束が永久磁石53A,53Bの側面近傍で積層鋼板52を通りにくくなる。その結果、より多くの磁束が固定子11に作用し、トルクの増大に寄与する。
詳しく述べると、積層鋼板52に設けられる穴61,62,63,64は、第1から第4の穴61,62,63,64を含む。
第1穴61は、回転子122Aの表面Sに対して、複数の第1永久磁石53Aよりも離れた位置に設けられている。第1穴61の少なくとも一部は、回転軸2の回転方向Rで、複数の第2永久磁石53Bの間に位置する。第1穴61の少なくとも一部は、回転軸2の径方向rで、第1永久磁石53Aに重なる。言い換えると、第1穴61の少なくとも一部は、第1永久磁石53Aの磁化方向とは異なる方向から第1永久磁石53Aに面する。
第2穴62は、回転子122Aの表面Sに対して、複数の第2永久磁石53Bよりも離れた位置に設けられている。第2穴62の少なくとも一部は、回転軸2の径方向rで、複数の第2永久磁石53Bの間の領域に重なる。本実施形態では、第2穴62は、回転軸2の径方向rで、複数の第2永久磁石53Bの間の領域を覆う。
第3穴63および第4穴64は、回転子122Aの表面Sに対して、複数の第2永久磁石53Bよりも近い位置に設けられている。第3穴63および第4穴64は、2つの第1永久磁石53Aと第2永久磁石53Bとによって規定される1対の角部に沿って設けられている。第3穴63および第4穴64は、前記角部に沿う三角状に形成されている。第3穴63および第4穴64の各々の一部は、回転軸2の回転方向Rで、第1永久磁石53Aの端部に面する。また、第3穴63および第4穴64の各々の別の一部は、回転軸2の回転方向Rで、第1永久磁石53Aと第2永久磁石53Bとの間の領域に面する。
また、図12に示すように、回転子12の表面S(すなわち積層鋼板52の表面)には、溝66が設けられている。溝66は、回転軸2の回転方向Rにおいて、第1永久磁石53Aと第2永久磁石53Bとの間に位置する。溝66は、積層鋼板52の表面から回転軸2の径方向rの内周側に窪んでいる。溝66は、回転方向Rにおける溝66の中央部に比べて、回転方向Rにおける溝66の端部が深くなる円弧状の底面を有する。すなわち、溝66は、回転方向Rにおける溝66の中央部に比べて、第1永久磁石53Aの近傍で深くなっている。このような溝66が設けられると、永久磁石53A,53Bの磁束が、それら永久磁石53A,53Bの近傍に集中することを抑制することができる。これにより、磁束を分散させることができ、トルク脈動をさらに効果的に低減することができる。なお、上記溝66は、全ての駆動要素3a,3b,3cの回転子12に設けられる。このような構成によれば、トルク脈動の低減をさらに図ることができる。
また、図12に示すように、固定子11の凸部44の先端部は、溝68を有する。溝68は、凸部44の先端面に開口するとともに、回転子12の径方向rの外周側に窪んでいる。このような溝68が設けられると、固定子11と回転子12との間の空隙にて、永久磁石53A,53Bによる磁束密度が、回転方向Rに正弦波に近い分布となる。これにより、トルク脈動をさらに低減することができる。なお、上記溝68は、全ての駆動要素3a,3b,3cの回転子12に設けられる。このような構成によれば、トルク脈動の低減をさらに図ることができる。
以上のような構成の回転電機1によれば、無通電時および通電時に、回転位置に対するトルクの脈動分の低減を図ることができる。
すなわち上記第1および第2の実施形態の回転電機1は、リングコイル21と、L個(Lは任意の整数)の固定子磁極24と、L個の回転子磁極34とを備える。リングコイル21は、回転軸2の回転方向Rに沿う環状である。前記L個の固定子磁極24は、回転方向Rに分かれて配置され、それぞれリングコイル21に面する。前記L個の回転子磁極34は、互いに同じ極性を有するとともに回転方向Rに分かれて配置され、前記L個の固定子磁極24に対向する。そして、トルク脈動の基本波成分の次数をNとすると、前記L個の固定子磁極24および前記L個の回転子磁極34のいずれか一方におけるM個の磁極間距離が(Θ,Θ+Θ/M,Θ+Θ×2/M,…,Θ+Θ×(M−1)/M)の組合せであり、前記Θは電気角で(180°/N)<Θ<(540°/N)を満たす。
このような構成によれば、上述したように、1つの磁極から発生するトルク脈動と、他の磁極から発生するトルク脈動の位相がずれる。これにより、1つの磁極から発生するトルク脈動の少なくとも一部と、他の磁極から発生するトルク脈動の少なくとも一部とが互いに相殺される。これにより、無通電時および通電時のトルク脈動の低減を図ることができる。なお、上記構成によれば、例えば鉄心にスキューを設けなくても、トルクの脈動分を低減することができる。これにより、製造性を高く維持したまま、トルク脈動を低減することができる。
なお、横方向磁束型回転電機以外の回転電機は、隣り合う固定子磁極の極性が一致しない構造である。このため、そのような回転電機における磁極間距離の考え方の角度を本実施形態の回転電機1にそのまま適用しても、トルク脈動の低減を図ることができない場合が想定される。一方で、本実施形態の上記関係式を満たすように磁極間距離を設定することで、本実施形態のような、隣り合う固定子磁極24の極性が一致する回転電機1において、トルク脈動の低減を図ることができる。
また、上記第1および第2の本実施形態では、磁極の間の間隔(例えば磁極間の溝の間隔)を不均等にすることで、上記構成を実現している。すなわち、上記第1および第2の実施形態では、歯(磁極)の幅は変えていない。このような構成によれば、回転電機1の出力トルクを低下させることなく、トルク脈動を低減することができる。
なお、上述の「トルク脈動の基本波成分の次数をNとする」は、「トルク脈動の高調波成分の次数をN×2,…,N×(M−1)とする」と読み替えてもよい。磁極間距離をM個設定することで、例えば、電気角の基本次数に対するN×2、N×3、…、N×(M−1)次の脈動分も低減することができる。これにより、トルク脈動をさらに低減することができる。
本実施形態では、前記L個の固定子磁極および前記L個の回転子磁極のいずれか他方(すなわち、M個の磁極間距離が均等に設定されている方)における磁極間距離をωとすると、前記Θは、前記M個の磁極間距離の和がMωとなるように設定される。
このような構成によれば、M個の磁極間距離の和は、M個の磁極間距離が均等に設定された場合と等しくしながら、M個の磁極間距離を不均等に設定することができる。
本実施形態では、前記Θは電気角で(360°/N)に設定される。
このような構成によれば、1つの磁極から発生するトルク脈動と、他の磁極から発生するトルク脈動とが最も大きく相殺される。これにより、トルク脈動の低減をさらに図ることができる。
本実施形態では、前記M個の磁極間距離は、回転軸2の回転方向Rにおいて、前記Θ/Mずつ順に大きくなる。
このような構成によれば、複数の磁極から発生するトルク脈動の位相が均等にずれるために、複数の磁極から発生したトルク脈動が局所的に強め合うような可能性をさらに小さくすることができる。これにより、トルク脈動の低減をさらに確実に図ることができる。
本実施形態では、回転子12は、積層鋼板52と、複数の第1永久磁石53Aと、複数の第2永久磁石53Bとを有する。複数の第1永久磁石53Aは、積層鋼板52の内部に設けられ、回転軸2の回転方向Rに磁化されている。複数の第2永久磁石53Bは、積層鋼板52の内部に設けられ、回転軸2の径方向rに磁化されている。複数の第1永久磁石53Aのなかで、回転方向Rで隣り合う2つの第1永久磁石53Aの磁化方向は、互いに逆である。複数の第2永久磁石53Bのなかで、回転方向Rで隣り合う2つの第2永久磁石53Bの磁化方向は、互いに逆である。複数の第2永久磁石53Bは、固定子11に面する回転子12の表面Sに対して、複数の第1永久磁石53Aよりも離れた位置に配置されている。
このような構成によれば、固定子11に面する回転子12の表面Sに対して2層構造で配置された第1永久磁石53Aと第2永久磁石53Bとによって大きな磁束を作ることができる。これにより、回転電機1の出力トルクを高めることができる。
本実施形態では、積層鋼板52は、固定子11に面する回転子12の表面Sに対して、第1永久磁石53Aよりも離れた位置に第1穴61を有する。第1穴61の少なくとも一部は、回転軸2の径方向rで、第1永久磁石53Aに重なる。
このような構成によれば、例えば、第1永久磁石53Aから出た磁束が固定子11を通らずに第1永久磁石53Aに戻ることを抑制することができる。また、第2永久磁石53Bから出た磁束が固定子11を通らずに第2永久磁石53Bに戻ることを抑制することができる。これにより、より多くの磁束をトルクの発生に作用させることができる。これにより、回転電機1の出力トルクをさらに高めることができる。
本実施形態では、第1穴61の少なくとも一部は、回転軸2の回転方向Rで、複数の第2永久磁石53Bの間に位置する。
このような構成によれば、複数の第2永久磁石53Bの間のスペースを利用して、第1穴61が配置されている。これにより、多くの磁束をトルクの発生に作用させるとともに、第1穴61を設けることによる回転子12または固定子11の大型化を避けることができる。
本実施形態では、積層鋼板52は、回転子12の表面Sに対して、複数の第2永久磁石53Bよりも離れた位置に第2穴62を有する。第2穴62の少なくとも一部は、回転軸2の径方向rで、複数の第2永久磁石53Bの間の領域に重なる。
このような構成によれば、磁束の経路が狭くなるため、第1および第2の永久磁石53A,53Bから出た磁束がそれら磁石53A,53Bの近傍(側面)を通ってそのまま元の磁石53A,53Bに戻ることを抑制することができる。これにより、磁束の漏れを抑制することができ、より多くの磁束をトルクの発生に作用させることができる。これにより、回転電機1の出力トルクをさらに高めることができる。
なお、上記第1または第2の実施形態の回転電機1は、さまざまな応用を付すこともできる。
例えば、第1および第2の実施形態では3相構造の回転電機について説明したが、本実施形態の構成はそれ以外の多相構造にも適用できる。すなわち、第1および第2の実施形態の回転電機1には、2相構造、4相構造、または5相構造などのモータでもよい。
また、第1および第2の強磁性体ユニット25,35の少なくとも一方は、少なくとも一部に磁気的な異方性を有する強磁性体を有してもよい。なお、磁気異方性とは、方向によって磁化のしやすさが異なる性質を言う。
例えば、第1の実施形態の固定子11のU字型鉄心22が、少なくとも一部に磁気的な異方性を有する強磁性体によって形成されてもよい。この場合、U字型鉄心22は、例えば、第2部分22bから第3部分22cを通り第1部分22aに向かう方向(図2中の矢印A1参照)に磁化しやすい磁気異方性を有する。また、第1の実施形態の回転子12のI字型鉄心32が、少なくとも一部に磁気的な異方性を有する強磁性体によって形成されてもよい。この場合、I字型鉄心32は、例えば、U字型鉄心22の第1部分22aに面する部分から、U字型鉄心22の第2部分22bに面する部分に向かう方向(図2中の矢印A2参照)に磁化しやすい磁気異方性を有する。
また、第2の実施形態の固定子11のバルク鉄心41が、少なくとも一部に磁気的な異方性を有する強磁性体によって形成されてもよい。この場合、バルク鉄心41は、例えば、第3および第4の積層鋼板42c,42dから第1および第2の積層鋼板42a,42bに向かう方向(図7中の矢印A3参照)に磁化しやすい磁気異方性を有する。また、固定子11の第1から第4の積層鋼板42a,42b,42c,42dが、少なくとも一部に磁気的な異方性を有する強磁性体によって形成されてもよい。この場合、積層鋼板42a,42b,42c,42dは、例えば、回転軸2の径方向rに磁化しやすい磁気異方性を有する。また、第2の実施形態の回転子12の積層鋼板52が、少なくとも一部に磁気的な異方性を有する強磁性体によって形成されてもよい。この場合、積層鋼板52は、例えば、固定子11の第1および第2の積層鋼板42a,42bに面する部分から、固定子11の第3および第4の積層鋼板42c,42dに面する部分に向かう方向(図7中の矢印A4参照)に磁化しやすい磁気異方性を有する。
次に、第1および第2の実施形態の「回転電機駆動系のシステム構成」について説明する。
図13は、回転電機駆動系71のシステム構成を示すブロック図である。
図13に示すように、回転電機1を駆動する回転電機駆動系71は、回転角度検出部72、回転制御部73、及び駆動回路部74を有する。
回転角度検出部(測定部)72は、回転子12の回転方向Rの回転角度を検出する。例えば、回転角度検出部72は、回転電機1の回転軸2に取り付けられた回転角度センサ75を有する。回転角度センサ75は、例えばエンコーダである。回転角度検出部72は、回転角度センサ75のセンサ出力から回転角度を検出する。なおこれに代えて、回転角度検出部72は、後述する駆動回路部74が出力する電圧および電流と、回転電機1の物理モデルとに基づいて、回転子12の回転角度を検出してもよい。なお、駆動回路部74の出力と回転電機1の物理モデルとに基づいて回転角度を検出する方法を、センサレス位置推定を称する。
回転制御部(制御部)73は、回転角度検出部72の検出結果から得られる回転角度情報(位置情報出力)に基づいて、駆動回路部74を制御する。例えば、回転制御部73は、前記回転角度情報と、回転電機1の回転制御アルゴリズムとに基づき、駆動回路部74に印加すべき電圧を決定し、その電圧を駆動回路部74に供給する。例えば、回転電機駆動系71は、回転角度センサ75のセンサ出力、または上記センサレス位置推定に基づき、角度フィードバック制御を行ってもよい。
駆動回路部74は、回転制御部73から出力されるパルス出力および電圧出力と、図示しない電源装置から供給される電源とに基づき、回転電機1のリングコイル(電機子巻線)21に電流(電機子励磁電流)を供給する。これにより、回転電機1の回転子12にトルクが加わり、回転電機1が駆動される。
図14は、駆動回路部74の構成例を示す回路構成図である。
図14に示すように、駆動回路部74は、スイッチング回路81と、ゲートドライブ回路82とを有する。スイッチング回路81、例えばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)およびダイオードなどを含む複数のスイッチング部81aを有する。各スイッチング部81aは、各相のリングコイル21にブリッジ接続されている。スイッチング部81aは、ゲートドライブ回路82からのパルス信号に基づいて駆動される。ここでは、3相結線を想定しているが、相数が異なる場合にも、その相数に対応した同様のスイッチング回路が適用可能である。また、リングコイル21に電力増幅回路(図示せず)を適用してもよい。
図15は、リングコイル21に流れる電流の一例を示す。なお、図15は、3相結線をした場合にリングコイル21に流れる電流の例を示す。
図15は、例えば、スイッチング回路81を用いたPWM(Pulse Width Modulation)制御が適用された場合、あるいは、電力増幅回路(図示せず)の出力が適用された場合における3相電流(U相電流91a、V相電流91b、W相電流91c)を示す。実際には3相電流にはノイズが含まれるが、図15には、位相が120度ずつ異なる基本波成分のみを示す。回転子12は、この基本波の周波数に対応した速度で駆動される。
図16は、リングコイル21に流れる電流の他の例を示す。なお、図16は、図15と同様に、3相結線をした場合にリングコイル21に流れる電流の例を示す。
図16に示すように、リングコイル21には、例えば、スイッチング回路81を用いたパルス制御に基づいて、それぞれ位相が120度異なる矩形波状の3相電流(U相電流92a、V相電流92b、W相電流92c)が供給される。
図17は、第1および第2の実施形態の回転電機1を備えたエレベータ100を示す。
図17に示すように、エレベータ100は、乗りかご101、つり合いおもり102、ロープ103、滑車104、および回転電機1を備える。
乗りかご101は、昇降路に配置され、図示しないガイドレールに沿って昇降動作可能である。乗りかご101には、ロープ103の一端部が連結されている。
つり合いおもり102は、昇降路に配置され、図示しない別のガイドレールに沿って昇降動作可能である。つり合いおもり102には、ロープ103の他端部が連結されている。
滑車(シーブ)104には、ロープ103が巻き掛けられている。
回転電機1は、滑車104を駆動する巻上機である。回転電機1は、シャフト105を介して滑車104に連結されている。回転電機1は、滑車104を回転させることで、乗りかご101およびつり合いおもり102を昇降動作させる。
このような構成によれば、エレベータ100は、上記第1または第2の実施形態の構成を有して乗りかご101を駆動する回転電機1を有するため、トルク脈動に基づく乗りかご101の振動の低減を図ることができる。
以上、第1および第2の実施形態の回転電機1について説明した。なお、実施形態の回転電機1は、上記例に限定されない。
例えば、磁極間の個数である上記Mは、2個や、3個、4個、またはその他の個数でもよい。
実施形態に係る回転電機1は、第1および第2の実施形態のように回転子12と固定子11との対向面の法線が回転軸2の径方向rとなるラジアルギャップモータである例に限られない。実施形態の回転電機1は、回転子12と固定子11との対向面の法線が回転軸2の軸方向Zとなるアキシャルギャップモータであってもよい。アキシャルギャップモータでは、リングコイル21を回転軸2の軸方向Zから固定子鉄心によって挟むのではなく、回転軸2の径方向rから固定子鉄心によって挟み込む構成になる。さらに、実施形態の回転電機1は、第1および第2の実施形態のように回転子12が固定子11の内側に位置するインナーロータである例に限られない。実施形態の回転電機1は、回転子12が固定子11の外側に位置するアウターロータであってもよい。
また、第1および第2の実施形態の回転電機1は、エレベータ100の巻上機に限定されず、車両の駆動用モータや、各種の電動機、発電機、その他の機械に幅広く適用可能である。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、トルク脈動の基本波成分の次数をNとすると、複数の固定子磁極および複数の回転子磁極のいずれか一方におけるM個の磁極間距離が(Θ,Θ+Θ/M,Θ+Θ×2/M,…,Θ+Θ×(M−1)/M)の組合せであり、前記Θは電気角で(180°/N)<Θ<(540°/N)を満たす。このような構成によれば、トルクの脈動分の低減を図ることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…回転電機、2…回転軸、11…固定子、12…回転子、21…リングコイル(巻線)、24…固定子磁極、34…回転子磁極、52…積層鋼板、61…第1穴(穴)、100…エレベータ、101…乗りかご、S…回転子の表面、Z…回転軸の軸方向、r…回転軸の径方向、R…回転軸の回転方向。

Claims (12)

  1. 回転軸の回転方向に沿う環状の巻線と、
    前記回転方向に分かれて配置され、それぞれ前記巻線に面するL個(Lは任意の整数)の固定子磁極と、
    互いに同じ極性を有するとともに前記回転方向に分かれて配置され、前記L個の固定子磁極に対向するL個の回転子磁極と、
    を備え、
    前記L個の固定子磁極は、それらの外周面で環状構造体によって結合され、互いの間に空隙を空けながら位置が定まっており、
    トルク脈動の基本波成分の次数をNとすると、前記L個の固定子磁極および前記L個の回転子磁極のいずれか一方におけるM個(M≦L)の磁極間距離が(Θ,Θ+Θ/M,Θ+Θ×2/M,…,Θ+Θ×(M−1)/M)の組合せであり、前記Θは電気角で(180°/N)<Θ<(540°/N)を満たす、
    回転電機。
  2. 前記L個の固定子磁極における前記M個の磁極間距離が(Θ,Θ+Θ /M,Θ+Θ ×2/M,…,Θ+Θ ×(M−1)/M)の組合せであり、
    前記L個の固定子磁極は、前記回転方向に交互に設けられた複数の凸部と複数の凹部とを有する部材の前記複数の凸部によって形成されている、
    請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記L個の固定子磁極における前記M個の磁極間距離が(Θ,Θ+Θ /M,Θ+Θ ×2/M,…,Θ+Θ ×(M−1)/M)の組合せであり、
    前記L個の固定子磁極の各々は、前記回転方向に交互に設けられた複数の凸部と複数の凹部とを有する第1部材の前記複数の凸部の1つと、前記回転方向に交互に設けられた複数の凸部と複数の凹部とを有するとともに前記回転軸の軸方向で前記第1部材と並ぶ第2部材の前記複数の凸部の1つとが重ねられることで形成され、
    前記第2部材の前記複数の凸部の各々は、前記第1部材の前記複数の凸部のいずれか1つの凸部に対して前記回転軸の軸方向で一部が重なるとともに、前記いずれか1つの凸部に対して前記回転方向でずれて配置されている、
    請求項1または請求項2に記載の回転電機。
  4. 前記Mは、4以上の整数である、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の回転電機。
  5. 前記L個の固定子磁極および前記L個の回転子磁極のいずれか他方における磁極間距離をωとすると、前記Θは、前記M個の磁極間距離の和がMωとなるように設定される、
    請求項に記載の回転電機。
  6. 前記Θは、電気角で(360°/N)に設定される、
    請求項または請求項に記載の回転電機。
  7. 前記M個の磁極間距離は、前記回転方向において、前記Θ/Mずつ順に大きくなる、
    請求項に記載の回転電機。
  8. 前記巻線および前記L個の固定子磁極を有した固定子と、
    前記L個の回転子磁極を有した回転子と、を備え、
    前記回転子は、電磁鋼板と、前記電磁鋼板の内部に設けられて前記回転方向に磁化された複数の第1永久磁石と、前記電磁鋼板の内部に設けられて前記回転軸の径方向に磁化された複数の第2永久磁石とを含み、
    前記複数の第1永久磁石のなかで、前記回転方向で隣り合う2つの第1永久磁石の磁化方向は、互いに逆であり、
    前記複数の第2永久磁石のなかで、前記回転方向で隣り合う2つの第2永久磁石の磁化方向は、互いに逆であり、
    前記複数の第2永久磁石は、前記固定子に面する前記回転子の表面に対して、前記複数の第1永久磁石よりも離れて配置された、
    請求項1から請求項のいずれか一項に記載の回転電機。
  9. 前記電磁鋼板は、前記回転子の前記表面に対して、前記複数の第1永久磁石よりも離れた位置に第1穴を有し、
    前記第1穴の少なくとも一部は、前記径方向で、前記第1永久磁石に重なる、
    請求項に記載の回転電機。
  10. 前記第1穴の少なくとも一部は、前記回転方向で、前記複数の第2永久磁石の間に位置する、
    請求項に記載の回転電機。
  11. 前記電磁鋼板は、前記回転子の前記表面に対して、前記複数の第2永久磁石よりも離れた位置に第2穴を有し、
    前記第2穴の少なくとも一部は、前記径方向で、前記複数の第2永久磁石の間の領域に重なる、
    請求項から請求項10のいずれか一項に記載の回転電機。
  12. 乗りかごと、
    前記乗りかごを駆動する請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の回転電機と、
    を備えたエレベータ。
JP2015183146A 2015-09-16 2015-09-16 回転電機およびエレベータ Active JP6552929B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015183146A JP6552929B2 (ja) 2015-09-16 2015-09-16 回転電機およびエレベータ
US15/259,625 US10361598B2 (en) 2015-09-16 2016-09-08 Rotating electrical machine and elevator

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015183146A JP6552929B2 (ja) 2015-09-16 2015-09-16 回転電機およびエレベータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017060299A JP2017060299A (ja) 2017-03-23
JP6552929B2 true JP6552929B2 (ja) 2019-07-31

Family

ID=58237338

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015183146A Active JP6552929B2 (ja) 2015-09-16 2015-09-16 回転電機およびエレベータ

Country Status (2)

Country Link
US (1) US10361598B2 (ja)
JP (1) JP6552929B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10103607B2 (en) * 2014-10-20 2018-10-16 Mitsubishi Electric Corporation Rotation angle detector, rotary electrical machine and elevator hoisting machine
JP2017169343A (ja) 2016-03-16 2017-09-21 株式会社東芝 回転電機、巻上機、およびエレベータ
JP6649238B2 (ja) 2016-12-13 2020-02-19 株式会社東芝 回転電機およびロボット装置
JP6972055B2 (ja) 2019-03-12 2021-11-24 株式会社東芝 回転電機、回転電機システム、車、発電装置、昇降装置、および、ロボット
JP6972056B2 (ja) 2019-03-12 2021-11-24 株式会社東芝 回転電機、回転電機システム、車、発電装置、昇降装置、および、ロボット
JP7160198B2 (ja) * 2019-06-25 2022-10-25 株式会社デンソー モータ
JP2022084156A (ja) * 2020-11-26 2022-06-07 セイコーエプソン株式会社 回転モーターおよびロボット

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3705089A1 (de) * 1987-02-13 1988-08-25 Weh Herbert Transversalflussmaschine in sammleranordnung
JPH10126982A (ja) 1996-10-24 1998-05-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 永久磁石モータ
JP2001333553A (ja) * 2000-05-19 2001-11-30 Fujitsu General Ltd 永久磁石電動機
JP2002112480A (ja) * 2000-09-28 2002-04-12 Fujitsu General Ltd 永久磁石電動機の回転子
JP3590623B2 (ja) 2002-05-23 2004-11-17 三菱電機株式会社 車両用交流回転電機
US20040251759A1 (en) * 2003-06-12 2004-12-16 Hirzel Andrew D. Radial airgap, transverse flux motor
KR100860606B1 (ko) * 2006-12-28 2008-09-26 한국전기연구원 내전형 영구자석 여자 횡자속 전동기
JP2010011637A (ja) * 2008-06-27 2010-01-14 Hitachi Ltd 永久磁石回転電機及びそれを用いたエレベータ用巻上機
JP5592848B2 (ja) 2011-03-30 2014-09-17 株式会社東芝 横方向磁束型回転電機及び車輌
JP2013162556A (ja) * 2012-02-01 2013-08-19 Suzuki Motor Corp 電動回転機
CA2876811A1 (en) 2012-06-21 2013-12-27 Hoganas Ab (Publ) New device
JP6134126B2 (ja) * 2012-11-20 2017-05-24 株式会社東芝 回転電機及び車輌
JP6081304B2 (ja) * 2013-07-10 2017-02-15 株式会社東芝 横方向磁束型回転電機及び車輌
JP6139353B2 (ja) * 2013-09-20 2017-05-31 株式会社東芝 回転電機、電動機、機械、発電機及び発電装置
JP6158022B2 (ja) 2013-09-30 2017-07-05 株式会社東芝 回転電機、及び車輌
JP6539465B2 (ja) * 2015-03-19 2019-07-03 株式会社東芝 横方向磁束型回転電機
JP6567304B2 (ja) * 2015-03-20 2019-08-28 株式会社東芝 回転電機及び巻上機

Also Published As

Publication number Publication date
US20170077792A1 (en) 2017-03-16
JP2017060299A (ja) 2017-03-23
US10361598B2 (en) 2019-07-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6552929B2 (ja) 回転電機およびエレベータ
US10340780B2 (en) Transverse flux machine
CN109510347B (zh) 旋转电机
JP5813254B2 (ja) 永久磁石式回転電機
JP2008206308A (ja) 永久磁石式回転電機
CN108352744B (zh) 永磁型马达
JP2006304546A (ja) 永久磁石式リラクタンス型回転電機
JP2011050216A (ja) 電動機
US20150091403A1 (en) Transverse flux machine and vehicle
JP6789451B1 (ja) ハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機および駆動システム
JP6723349B2 (ja) 永久磁石型モータ
KR20090067057A (ko) 브러시리스 모터
US20080290754A1 (en) AC Motor
JP6760014B2 (ja) 回転電機
WO2017171037A1 (ja) ロータ及びロータの設計方法
JP2015050803A (ja) 回転電機
JP7132729B2 (ja) 回転電機
JP2005278268A (ja) 永久磁石式モータ
JP2017063594A (ja) ブラシレスモータ
JP6451990B2 (ja) 回転電機
JP4459886B2 (ja) ステータおよびモータ
JP4862556B2 (ja) 界磁子及び回転電機
JP6766574B2 (ja) 回転電機
JP2007209197A (ja) Ipmモータ
JP2014220884A (ja) 回転電機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180206

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181031

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181204

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20190204

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190314

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190604

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190703

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6552929

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151