JP2017063594A - ブラシレスモータ - Google Patents

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Hirotsugu Yamada
洋次 山田
晃尚 服部
Akihisa Hattori
晃尚 服部
晃司 三上
Koji Mikami
晃司 三上
横山 誠也
Seiya Yokoyama
誠也 横山
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【課題】渦電流損を低減させることができるアキシャルギャップ型のブラシレスモータを提供する。【解決手段】ロータ10は、周方向に並ぶ複数の磁極を有する。一対のステータ20,30は、周方向に並ぶ複数のティースを有するステータコア及びティースに集中巻にて巻装されたU相、V相、W相の3相のコイル26,36からなるコイル群22,32を有し、ロータ10の軸方向の両側に配置されている。磁極の数は(2m×n)、各ステータ20,30におけるスロット25,35の数は3n(m、nは自然数)である。一方のステータ20のコイル群22と他方のステータ30のコイル群32とは、軸方向の一方側から見て3相のコイル26,36の周方向の並び順が等しく、且つ、周方向の位置が相対的にずれている。【選択図】図4

Description

本発明は、アキシャルギャップ型のブラシレスモータに関するものである。
従来、ブラシレスモータには、ステータとロータとが軸方向に対向配置されたアキシャルギャップ型のものがある。例えば特許文献1に記載されたブラシレスモータの一対のステータは、周方向に並ぶ複数のティースを有するステータコアと、各ティースに集中巻にて巻装された複数のコイルとをそれぞれ備えている。この一対のステータは、一方のステータの各コイルの周方向の位置と他方のステータの各コイルの周方向の位置とが一致するように軸方向に対向して配置されている。そして、一対のステータの間に、各ステータとの間に軸方向の隙間を有するように配置されたロータは、周方向に並ぶ複数の磁極を有する。
特開2015−116033号公報
ところで、特許文献1に記載されたアキシャルギャップ型のブラシレスモータは、一般的に、U相、V相、W相の3相の交流電流を各ステータのコイルに供給して当該モータを駆動する。この場合、図16に示すように、一方のステータ110と他方のステータ120とは、それぞれ同相のコイル(即ち、U相コイル111uとU相コイル121u、V相コイル111vとV相コイル121v、W相コイル111wとW相コイル121w)が軸方向に対向するように配置される。そして、各コイルに交流電流が供給されると、一対のステータ110,120で発生する回転磁界に応じて、一対のステータ110,120の間に配置され両ステータ110,120と軸方向に対向するロータ130が回転される。このようなブラシレスモータにおいて、例えば、通電により一方のステータ110のU相コイル111uにおいて磁束が最大になったとき(即ち図16に示す状態のとき)には、他方のステータ120のV相コイル121v内の磁束とW相コイル121w内の磁束とは、それぞれU相コイル111u内の磁束の半分以下となる。なお、図16には、ステータ110,120における磁束の流れを矢印にて図示している。すると、U相コイル111uが巻装されたティースに磁束が集中し、ステータコアにおいてU相コイル111uが巻装されたティース付近で渦電流が大きくなり、渦電流損が大きくなってしまうという問題がある。V相コイル111v及びW相コイル111w内で磁束が最大になった場合にも、同様の磁束集中が生じるため、渦電流損が大きくなってしまう。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、渦電流損を低減させることができるアキシャルギャップ型のブラシレスモータを提供することにある。
上記課題を解決するブラシレスモータは、周方向に並ぶ複数の磁極を有するロータと、周方向に並ぶ複数のティースを有するステータコア及び前記ティースに集中巻にて巻装されたU相、V相、W相の3相のコイルからなるコイル群をそれぞれ有し前記ロータの軸方向の両側に配置された一対のステータと、を備えたアキシャルギャップ型のブラシレスモータであって、前記磁極の数は(2m×n)、各前記ステータにおける複数の前記ティースの間のスロットの数は3n(m、nは自然数)であり、一方の前記ステータの前記コイル群と他方の前記ステータの前記コイル群とは、軸方向の一方側から見て3相の前記コイルの周方向の並び順が等しく、且つ、周方向の位置が相対的にずれている。
この構成によれば、一方のステータの各コイルには、他方のステータの周方向に隣り合う2つのコイルがそれぞれ軸方向に対向することになる。そのため、一方のステータと他方のステータとの間では、一方のステータの1つのコイルと、当該1つのコイルと軸方向に対向する他方のステータの2つのコイルとの間で磁束が流れる。例えば、一方のステータのS極になった1つのコイルと、当該1つのコイルと軸方向に対向する他方のステータのN極になった2つのコイルとの間で磁束が流れる。従って、一方のステータの各コイルに対して他方のステータのコイルが1つずつ軸方向に対向する場合に比べて、即ち、一方のステータの1つのコイルと当該1つのコイルと軸方向に対向する他方のステータの1つのコイルとの間で磁束が流れる場合に比べて、磁束を分散させることができる。従って、磁束集中による渦電流の増大を抑制することができるため、渦電流損を低減することができる。また、局所的な磁気飽和が起こることを抑制できるため、漏れ磁束を低減できる。また、局所的に磁束密度が高くなることを抑制できるため、ロータとステータとの間の磁気吸引力が局所的に大きくなることが抑制される。よって、ロータ及びステータに作用するアキシャル荷重(軸方向の荷重)が局所的に大きくなることを抑制できるため、ブラシレスモータの駆動時における振動の発生を抑制することができる。
上記ブラシレスモータにおいて、一方の前記ステータの前記コイル群と他方の前記ステータの前記コイル群とは、周方向に機械角で((360/3n)/2)°相対的にずれていることが好ましい。
この構成によれば、一方のステータの各コイルの周方向の中央部は、他方のステータのスロットとそれぞれ軸方向に対向する。即ち、一方のステータの各コイルは、他方のステータの周方向に隣り合う2つのコイルと均等に軸方向に対向する。そのため、一対のステータにおいてより磁束を分散させやすくなり、局所的な磁束の集中をより抑制することができる。従って、磁束集中による渦電流の増大をより抑制することができるため、渦電流損をより低減することができる。また、局所的な磁気飽和が起こることをより抑制できるため、漏れ磁束をより低減できる。また、局所的に磁束密度が高くなることをより抑制できるため、ロータとステータとの間の磁気吸引力が局所的に大きくなることがより抑制される。よって、ロータ及びステータに作用するアキシャル荷重(軸方向の荷重)が局所的に大きくなることをより抑制できるため、ブラシレスモータの駆動時における振動の発生をより抑制することができる。
上記ブラシレスモータにおいて、一方の前記ステータの前記コイル群と他方の前記ステータの前記コイル群とは、同相の前記コイルが周方向に機械角で((360/(2m×n))×m)°相対的にずれていることが好ましい。
この構成によれば、一方のステータのコイル群と他方のステータのコイル群とは、同相のコイルが周方向にずれることになる。そのため、一対のステータにおいてより磁束を分散させやすくなり、局所的な磁束の集中をより抑制することができる。従って、磁束集中による渦電流の増大をより抑制することができるため、渦電流損をより低減することができる。また、局所的な磁気飽和が起こることをより抑制できるため、漏れ磁束をより低減できる。また、局所的に磁束密度が高くなることをより抑制できるため、ロータとステータとの間の磁気吸引力が局所的に大きくなることがより抑制される。よって、ロータ及びステータに作用するアキシャル荷重(軸方向の荷重)が局所的に大きくなることをより抑制できるため、ブラシレスモータの駆動時における振動の発生をより抑制することができる。
上記ブラシレスモータにおいて、一方の前記ステータの前記コイル群と他方の前記ステータの前記コイル群とは、周方向に機械角で{(360/3n)/2±(360/(6m×n))/2}°相対的にずれていることが好ましい。
この構成によれば、一方のステータのコイル群と他方のステータのコイル群とを、一対のステータにおいて磁束を分散させるように、周方向に相対的に容易にずらすことができる。よって、局所的な磁束の集中を容易に抑制することができる。従って、磁束集中による渦電流の増大を容易に抑制することができるため、渦電流損を容易に低減することができる。また、局所的な磁気飽和が起こることを容易に抑制することができるため、漏れ磁束を容易に低減できる。また、局所的に磁束密度が高くなることを容易に抑制することができるため、ロータとステータとの間の磁気吸引力が局所的に大きくなることが容易に抑制される。よって、ロータ及びステータに作用するアキシャル荷重(軸方向の荷重)が局所的に大きくなることを容易に抑制できるため、ブラシレスモータの駆動時における振動の発生を容易に抑制することができる。また、一方のステータに起因するトルクリプルと、他方のステータに起因するトルクリプルとが打ち消し合うようになるため、トルクリプルに起因する振動の発生を抑制することができる。
上記ブラシレスモータにおいて、一方の前記ステータの前記コイル群と他方の前記ステータの前記コイル群とは、同相の前記コイルが周方向に機械角で{(360/(2m×n))×m±(360/(6m×n))/2}°相対的にずれていることが好ましい。
この構成によれば、一方のステータのコイル群と他方のステータのコイル群とは、同相のコイルが周方向にずれることになる。そのため、一対のステータにおいてより磁束を分散させやすくなり、局所的な磁束の集中をより抑制することができる。従って、磁束集中による渦電流の増大をより抑制することができるため、渦電流損をより低減することができる。また、局所的な磁気飽和が起こることをより抑制できるため、漏れ磁束をより低減できる。また、局所的に磁束密度が高くなることをより抑制できるため、ロータとステータとの間の磁気吸引力が局所的に大きくなることがより抑制される。よって、ロータ及びステータに作用するアキシャル荷重(軸方向の荷重)が局所的に大きくなることをより抑制できるため、ブラシレスモータの駆動時における振動の発生をより抑制することができる。また、一方のステータに起因するトルクリプルと、他方のステータに起因するトルクリプルとが打ち消し合うようになるため、トルクリプルに起因する振動の発生を抑制することができる。
上記ブラシレスモータにおいて、一方の前記ステータの前記コイル群と他方の前記ステータの前記コイル群とは、別の駆動系統になっており、一方の前記ステータの前記コイル群と他方の前記ステータの前記コイル群とでは、同相の前記コイルの通電位相差が電気角で(180×k±30)°であり、一方の前記ステータの前記コイル群の前記コイルの巻回方向と他方の前記ステータの前記コイル群の前記コイルの巻回方向とが、異なる場合にはk=1、同じ場合にはk=0であることが好ましい。
この構成によれば、一対のステータにおいて更に磁束を分散させやすくなり、局所的な磁束の集中を更に抑制することができる。従って、磁束集中による渦電流の増大を更に抑制することができるため、渦電流損を更に低減することができる。また、局所的な磁気飽和が起こることを更に抑制できるため、漏れ磁束を更に低減できる。また、局所的に磁束密度が高くなることを更に抑制できるため、ロータとステータとの間の磁気吸引力が局所的に大きくなることが更に抑制される。よって、ロータ及びステータに作用するアキシャル荷重(軸方向の荷重)が局所的に大きくなることを更に抑制できるため、ブラシレスモータの駆動時における振動の発生を更に抑制することができる。
上記ブラシレスモータにおいて、前記磁極の数は2nであることが好ましい。
この構成によれば、一方のステータのコイルと他方のステータのコイルとを共通化できる。従って、ステータを構成する部品の種類を低減できるため、製造コストを低減することができる。
上記課題を解決するアキシャルギャップ型のブラシレスモータは、周方向に並ぶ複数のティースを軸方向の両端部にそれぞれ有するステータコア、前記ステータコアの軸方向の一端部で前記ティースに集中巻にて巻装されたU相、V相、W相の3相のコイルからなる第1のコイル群、及び、前記ステータコアの軸方向の他端部で前記ティースに集中巻にて巻装されたU相、V相、W相の3相のコイルからなる第2のコイル群を有するステータと、前記ステータの軸方向の両側に配置され周方向に並ぶ複数の磁極をそれぞれ有する一対のロータと、を備え、各前記ロータにおける前記磁極の数は(2m×n)、前記ステータコアの軸方向の両端部のそれぞれにおける複数の前記ティースの間のスロットの数は3n(m、nは自然数)であり、前記第1のコイル群と前記第2のコイル群とは、軸方向の一方側から見て3相の前記コイルの周方向の並び順が等しく、且つ、周方向の位置が相対的にずれている。
この構成によれば、第1のコイル群の各コイルには、第2のコイル群の周方向に隣り合う2つのコイルがそれぞれ軸方向に重なることになる。そのため、ステータにおいては、第1のコイル群の1つのコイルと、当該1つのコイルと軸方向に対向する第2のコイル群の2つのコイルとの間で磁束が流れる。例えば、第1のコイル群のN極の1つのコイルと、当該1つのコイルと軸方向に対向する第2のコイル群のS極の2つのコイルとの間で磁束が流れる。従って、第1のコイル群の各コイルに対して第2のコイル群のコイルが1つずつ軸方向に対向する(重なる)場合に比べて、即ち、第1のコイル群の1つのコイルと当該1つのコイルと軸方向に対向する第2のコイル群の1つのコイルとの間で磁束が流れる場合に比べて、磁束を分散させることができる(磁束の集中を抑制することができる)。従って、磁束集中による渦電流の増大を抑制することができるため、渦電流損を低減することができる。また、局所的な磁気飽和が起こることを抑制できるため、漏れ磁束を低減できる。また、局所的に磁束密度が高くなることを抑制できるため、各ロータとステータとの間の磁気吸引力が局所的に大きくなることが抑制される。よって、各ロータ及びステータに作用するアキシャル荷重(軸方向の荷重)が局所的に大きくなることを抑制できるため、ブラシレスモータの駆動時における振動の発生を抑制することができる。
上記ブラシレスモータにおいて、前記第1のコイル群と前記第2のコイル群とは、周方向に機械角で{(360/3n)/2±(360/(6m×n))/2}°相対的にずれていることが好ましい。
この構成によれば、第1のコイル群と第2のコイル群とを、ステータにおいて磁束を分散させるように、周方向に相対的に容易にずらすことができる。よって、局所的な磁束の集中を容易に抑制することができる。従って、磁束集中による渦電流の増大を容易に抑制することができるため、渦電流損を容易に低減することができる。また、局所的な磁気飽和が起こることを容易に抑制することができるため、漏れ磁束を容易に低減できる。また、局所的に磁束密度が高くなることを容易に抑制することができるため、各ロータとステータとの間の磁気吸引力が局所的に大きくなることが容易に抑制される。よって、各ロータ及びステータに作用するアキシャル荷重(軸方向の荷重)が局所的に大きくなることを容易に抑制できるため、ブラシレスモータの駆動時における振動の発生を容易に抑制することができる。また、第1のコイル群に起因するトルクリプルと、第2のコイル群に起因するトルクリプルとが打ち消し合うようになるため、トルクリプルに起因する振動の発生を抑制することができる。
上記ブラシレスモータにおいて、前記第1のコイル群と前記第2のコイル群とは、同相の前記コイルが周方向に機械角で{(360/(2m×n))×m±(360/(6m×n))/2}°相対的にずれていることが好ましい。
この構成によれば、第1のコイル群と第2のコイル群とは、同相のコイルが周方向にずれることになる。そのため、ステータにおいてより磁束を分散させやすくなり、局所的な磁束の集中をより抑制することができる。従って、磁束集中による渦電流の増大をより抑制することができるため、渦電流損をより低減することができる。また、局所的な磁気飽和が起こることをより抑制できるため、漏れ磁束をより低減できる。また、局所的に磁束密度が高くなることをより抑制できるため、各ロータとステータとの間の磁気吸引力が局所的に大きくなることがより抑制される。よって、各ロータ及びステータに作用するアキシャル荷重(軸方向の荷重)が局所的に大きくなることをより抑制できるため、ブラシレスモータの駆動時における振動の発生をより抑制することができる。また、第1のコイル群に起因するトルクリプルと、第2のコイル群に起因するトルクリプルとが打ち消し合うようになるため、トルクリプルに起因する振動の発生を抑制することができる。
上記ブラシレスモータにおいて、前記第1のコイル群と前記第2のコイル群とは、別の駆動系統になっており、前記第1のコイル群と前記第2のコイル群とでは、同相の前記コイルの通電位相差が電気角で(180×k±30)°であり、前記第1のコイル群の前記コイルの巻回方向と前記第2のコイル群の前記コイルの巻回方向とが、異なる場合にはk=1、同じ場合にはk=0であることが好ましい。
この構成によれば、ステータにおいて更に磁束を分散させやすくなり、局所的な磁束の集中を更に抑制することができる。従って、磁束集中による渦電流の増大を更に抑制することができるため、渦電流損を更に低減することができる。また、局所的な磁気飽和が起こることを更に抑制できるため、漏れ磁束を更に低減できる。また、局所的に磁束密度が高くなることを更に抑制できるため、各ロータとステータとの間の磁気吸引力が局所的に大きくなることが更に抑制される。よって、各ロータ及びステータに作用するアキシャル荷重(軸方向の荷重)が局所的に大きくなることを更に抑制できるため、ブラシレスモータの駆動時における振動の発生を更に抑制することができる。
上記ブラシレスモータにおいて、各前記ロータにおける前記磁極の数は2nであることが好ましい。
この構成によれば、第1のコイル群のコイルと第2のコイル群のコイルとを共通化できる。従って、ステータを構成する部品の種類を低減できるため、製造コストを低減することができる。
本発明のアキシャルギャップ型のブラシレスモータによれば、渦電流損を低減させることができる。
第1実施形態のブラシレスモータの斜視図。 第1実施形態のブラシレスモータの側面図。 (a)は第1実施形態における第1のステータの平面図、(b)は第1実施形態における第2のステータの平面図。 第1実施形態のブラシレスモータの一部を平面状に展開した模式図。 第2実施形態のブラシレスモータの一部を平面状に展開した模式図。 第2実施形態のブラシレスモータの斜視図。 第2実施形態のブラシレスモータの側面図。 (a)は第2実施形態におけるステータの平面図、(b)は第2実施形態におけるステータの底面図。 第3実施形態のブラシレスモータの一部を平面状に展開した模式図。 第3実施形態のブラシレスモータにおけるロータの回転角度とトルクとの関係を示すグラフ。 (a)は第3実施形態における第1のステータの平面図、(b)は第3実施形態における第2のステータの平面図。 (a)は第4実施形態におけるステータの平面図、(b)は第4実施形態におけるステータの底面図。 第4実施形態のブラシレスモータの一部を平面状に展開した模式図。 別の形態のブラシレスモータの一部を平面状に展開した模式図。 別の形態のブラシレスモータの一部を平面状に展開した模式図。 従来のアキシャルギャップ型のブラシレスモータの一部を平面状に展開した模式図。
<第1実施形態>
以下、ブラシレスモータの第1実施形態について説明する。
図1に示すように、ブラシレスモータ1は、円柱状をなす回転軸2に一体回転可能に固定された円盤状のロータ10と、ロータ10の軸方向の両側に配置された一対のステータ20,30(即ち第1のステータ20及び第2のステータ30)とを備えたアキシャルギャップ型のブラシレスモータである。なお、ロータ10及びステータ20,30は、図示しないハウジングに収容されるとともに、回転軸2は、当該ハウジングに対して回転可能に支持されている。
図1及び図2に示すように、ロータ10は、円板状をなすロータコア11と、ロータコア11の軸方向の両端面に固定された第1の磁石12及び第2の磁石13とを備えている。ロータコア11は、その径方向の中央部に回転軸2が圧入されることにより回転軸2と一体回転可能となっている。
ロータコア11の軸方向の一端面(図1及び図2において上側の端面)に固定された第1の磁石12は、N極とS極とが周方向に交互に並ぶように設けられており、周方向に8個の磁極(ロータコア11と反対側の軸方向の端面に形成される磁極)を有している。第1の磁石12の8個の磁極は、周方向に等角度間隔に設けられている。
ロータコア11の軸方向の他端面(図1及び図2において下側の端面)に固定された第2の磁石13は、第1の磁石12と同様の形状をなしており、周方向に等角度間隔に設けられた8個の磁極を有する。この第2の磁石13は、第1の磁石12に対して磁極1つ分だけ周方向にずれるようにロータコア11に対して固定されている。そのため、軸方向に重なる第1の磁石12の各磁極と第2の磁石13の各磁極は、互いに異なる磁極(N極とS極)となっている。
なお、本実施形態のロータ10の磁極の数(各磁石12,13において周方向に並ぶ磁極の数)は、2m×n(m,nは自然数)となっている。本実施形態では、m=1、n=4であることから、ロータ10の磁極の数は「8」となっている。
前記第1のステータ20は、第1のステータコア21と、第1のステータコア21に巻装された第1のコイル群22とを備えている。
図3(a)に示すように、第1のステータコア21は、円環状の板状をなす第1のベース部23と、第1のベース部23からロータ10側に向けて軸方向に突出した(軸方向に延びる)12個の第1のティース24とを有する。12個の第1のティース24は、周方向に等角度間隔(本実施形態では30°間隔)に設けられている。また、12個の第1のティース24は、全て同じ形状をなしている。詳しくは、各第1のティース24は、軸方向から見た形状が周方向に沿った円弧状をなす柱状をなしている。また、周方向に隣り合う第1のティース24同士は、周方向に離間している。そして、第1のステータコア21において、周方向に隣り合う第1のティース24の間の空間が第1のスロット25となっている。第1のステータコア21は、12個の第1のティース24を有することにより、12個の第1のスロット25を有する。
第1のコイル群22は、各第1のティース24に集中巻にて巻回された12個の第1のコイル26から構成されている。なお、本実施形態の12個の第1のコイル26は、巻回方向が全て同じ方向となっている。
12個の第1のコイル26のうち周方向に等角度間隔(本実施形態では90°間隔)となる位置に設けられた4個の第1のコイル26が第1のU相コイル26uとなっている。また、残りの8個の第1のコイル26のうち周方向に等角度間隔(本実施形態では90°間隔)となる位置に設けられた4個の第1のコイル26が第1のV相コイル26vとなっている。更に、残りの4個の第1のコイル26は、周方向に等角度間隔(本実施形態では90°間隔)となる位置に設けられた第1のW相コイル26wとなっている。そして、本実施形態では、第1のステータ20を第1のティース24の先端側から見ると(即ち図3(a)に示す状態)、12個の第1のコイル26は、時計方向に、第1のU相コイル26u、第1のV相コイル26v、第1のW相コイル26wの順に周方向に繰り返し並んでいる。このように、本実施形態の第1のコイル群22は、U相、V相、W相の3相のコイル26から構成されている。
前記第2のステータ30は、第1のステータ20と同様の構成をなしている。即ち、第2のステータ30は、第1のステータコア21と同様の形状をなす第2のステータコア31と、第2のステータコア31に巻装された第2のコイル群32とを備えている。
図3(a)及び図3(b)に示すように、第2のステータコア31は、第1のベース部23と同様の円環状の板状をなす第2のベース部33と、第2のベース部33からロータ10側に向けて軸方向に突出した(軸方向に延びる)12個の第2のティース34とを有する。12個の第2のティース34は、12個の第1のティース24と同じ形状をなしており、周方向に等角度間隔(本実施形態では30°間隔)に設けられている。そして、第2のステータコア31において、隣り合う第2のティース34の間の空間が第2のスロット35となっている。第2のステータコア31は、12個の第2のティース34を有することにより、12個の第2のスロット35を有する。
第2のコイル群32は、各第2のティース34に集中巻にて巻回された12個の第2のコイル36から構成されている。なお、本実施形態の12個の第2のコイル36は、巻回方向が全て同じ方向となっている。また、第2のティース34の先端側から見た各第2のコイル36の巻回方向は、第1のティース24の先端側から見た第1のコイル26の巻回方向と同じ方向となっている。
12個の第2のコイル36のうち周方向に等角度間隔(本実施形態では90°間隔)となる位置に設けられた4個の第2のコイル36が第2のU相コイル36uとなっている。また、残りの8個の第2のコイル36のうち周方向に等角度間隔(本実施形態では90°間隔)となる位置に設けられた4個の第2のコイル36が第2のV相コイル36vとなっている。更に、残りの4個の第2のコイル36は、周方向に等角度間隔(本実施形態では90°間隔)となる位置に設けられた第2のW相コイル36wとなっている。即ち、本実施形態の第2のコイル群32は、U相、V相、W相の3相のコイルから構成されている。そして、本実施形態では、第2のステータ30を第2のティース34の先端側から見ると(即ち図3(b)に示す状態)、12個の第2のコイル36は、反時計方向に、第2のU相コイル36u、第2のV相コイル36v、第2のW相コイル36wの順に周方向に繰り返し並んでいる。従って、第1のステータ20の第1のコイル群22と第2のステータ30の第2のコイル群32とは、軸方向の一方側から見て、3相のコイル26u,26v,26wと3相のコイル36u,36v,36wとの周方向の並び順が等しくなっている。
なお、本実施形態では、第1のステータ20の複数の第1のティース24の間の第1のスロット25の数、及び第2のステータ30の複数の第2のティース34の間の第2のスロット35の数は、それぞれ3n(nは自然数)となっている。前述したように、本実施形態では、n=4であることから、第1のステータ20における第1のスロット25の数、及び第2のステータ30における第2のスロット35の数は、それぞれ「12」となっている。
図1及び図2に示すように、第1のステータ20は、ロータ10に対して第1の磁石12側に配置され、第1のティース24の先端面と第1の磁石12とが軸方向に対向している。また、第2のステータ30は、ロータ10に対して第2の磁石13側に配置され、第2のティース34の先端面と第2の磁石13とが軸方向に対向している。そして、軸方向に対向する第1のステータ20とロータ10との間、並びに、軸方向に対向する第2のステータ30とロータ10との間には、僅かな空隙が設けられている。また、第1のステータコア21の第1のベース部23、第2のステータコア31の第2のベース部33、及びロータコア11は、軸方向と直交するとともに、互いに平行をなしている。更に、第1及び第2のステータ20,30とロータ10とは、中心軸線が一致している。なお、第1のステータ20及び第2のステータ30は、図示しないハウジングの内部に収容されるとともに、当該ハウジングに固定されている。
また、図2、図3(a)、図3(b)及び図4に示すように、第1のステータ20の第1のコイル群22と第2のステータ30の第2のコイル群32とは、周方向の位置が相対的にずれている。
詳述すると、第1のコイル群22と第2のコイル群32とは、周方向に機械角で((360/3n)/2)°相対的にずれている(「3n」は各ステータ20,30におけるスロット数である)。この((360/3n)/2)°を第1のずれ角度θ1とすると、本実施形態では、n=4であることから、第1のずれ角度θ1は15°である。従って、第1のコイル群22と第2のコイル群32とは、周方向に機械角で15°(基準線L1と基準線L2との間の角度)相対的にずれている。本実施形態では、第1のコイル群22と第2のコイル群32とは、第1のコイル26(若しくは第2のコイル36)の半分分だけ周方向に相対的にずれることになるため、12個の第1のティース24の周方向の位置が、12個の第2のスロット35の周方向の位置と同じ位置になっている。
また、第1のコイル群22と第2のコイル群32とは、同相のコイル26,36が周方向に機械角で((360/(2m×n))×m)°相対的にずれている(「2m×n」は各磁石12,13における磁極の数である)。この((360/(2m×n))×m)°を第2のずれ角度θ2とする。本実施形態では、m=1、n=4であることから、第2のずれ角度θ2は45°である。従って、第1のコイル群22と第2のコイル群32とは、同相のコイル(即ち、第1のU相コイル26uと第2のU相コイル36u、第1のV相コイル26vと第2のV相コイル36v、第1のW相コイル26wと第2のW相コイル36w)が周方向に機械角で45°相対的にずれている。例えば、図3(a)の左上に図示された第1のU相コイル26uに対して、図3(b)の下中央に図示された第2のU相コイル36uは、基準線L1と基準線L3との間の45°だけ周方向にずれている。そして、周方向に隣り合う2つの第1のU相コイル26uの中間に、第2のU相コイル36uが1つずつ位置している。
次に、本実施形態の作用について説明する。
図4に示すように、ロータ10は、第1のコイル26及び第2のコイル36への通電により第1のステータ20及び第2のステータ30にて発生される回転磁界に応じて回転される。なお、第1のU相コイル26uに供給されるU相の交流電流と、第1のV相コイル26vに供給されるV相の交流電流と、第1のW相コイルに供給されるW相の交流電流とは、互いに位相がずれている。同様に、第2のU相コイル36uに供給されるU相の交流電流と、第2のV相コイル36vに供給されるV相の交流電流と、第2のW相コイルに供給されるW相の交流電流とは、互いに位相がずれている。
第1のコイル群22と第2のコイル群32とは、周方向の位置が相対的にずれている。即ち、第1のコイル群22と第2のコイル群32とは、周方向に機械角で第1のずれ角度θ1(本実施形態では15°)だけ相対的にずれている。また、第1のコイル群22と第2のコイル群32とは、同相のコイル(即ち、第1のU相コイル26uと第2のU相コイル36u、第1のV相コイル26vと第2のV相コイル36v、第1のW相コイル26wと第2のW相コイル36w)が周方向に機械角で第2のずれ角度θ2(本実施形態では45°)だけ相対的にずれている。
そのため、第1のステータ20の各第1のコイル26には、第2のステータ30の周方向に隣り合う2つの第2のコイル36がそれぞれ軸方向に対向することになる。同様に、第2のステータ30の各第2のコイル36には、第1のステータ20の周方向に隣り合う2つの第1のコイル26がそれぞれ軸方向に対向することになる。従って、第1のステータ20と第2のステータ30との間では、一方のステータの1つのコイルと、当該1つのコイルと軸方向に対向する他方のステータの2つのコイルとの間で磁束が流れる。
例えば、第1のステータ20のS極になった各第1のU相コイル26uと、各第1のU相コイル26uと軸方向に対向する第2のステータ30のN極になった第2のV相コイル36v及び第2のW相コイル36wとの間で磁束が流れる。図4には、コイル26,36への通電により第1のU相コイル26u及び第2のU相コイル36uにおいて磁束が最大になった状態を図示するとともに、第1及び第2のステータ20,30における磁束の流れを矢印にて図示している。本実施形態では、図4に示す状態のときには、第2のV相コイル36v内の磁束及び第2のW相コイル36w内の磁束は、それぞれ第1のU相コイル26u内の磁束の半分程度となる。同様に、第1のV相コイル26v内の磁束及び第1のW相コイル26w内の磁束は、それぞれ第2のU相コイル36u内の磁束の半分程度となる。
従って、一方のステータの各コイルに対して他方のステータのコイルが1つずつ軸方向に対向する場合に比べて、即ち、一方のステータの1つのコイルと当該1つのコイルと軸方向に対向する他方のステータの1つのコイルとの間で磁束が流れる場合に比べて、磁束を分散させることができる(磁束の集中を抑制することができる)。
次に、本実施形態の特徴的な効果を記載する。
(1)磁束集中による渦電流の増大を抑制することができるため、渦電流損を低減することができる。また、局所的な磁気飽和が起こることを抑制できるため、漏れ磁束を低減できる。また、局所的に磁束密度が高くなることを抑制できるため、第1及び第2のステータ20,30とロータ10との間の磁気吸引力が局所的に大きくなることが抑制される。よって、ロータ10並びに第1及び第2のステータ20,30に作用するアキシャル荷重(軸方向の荷重)が局所的に大きくなることを抑制できるため、ブラシレスモータ1の駆動時における振動の発生を抑制することができる。
(2)第1のコイル群22と第2のコイル群32とは、周方向に機械角で((360/3n)/2)°(本実施形態では15°)相対的にずれている。そのため、第1のステータ20の各第1のコイル26の周方向の中央部は、第2のステータ30の第2のスロット35とそれぞれ軸方向に対向する。即ち、第1のステータ20の各第1のコイル26は、第2のステータ30の周方向に隣り合う2つの第2のコイル36と均等に軸方向に対向する。同様に、第2のステータ30の各第2のコイル36の周方向の中央部は、第1のステータ20の第1のスロット25とそれぞれ軸方向に対向する。即ち、第2のステータ30の各第2のコイル36は、第1のステータ20の周方向に隣り合う2つの第1のコイル26と均等に軸方向に対向する。そのため、第1及び第2のステータ20,30においてより磁束を分散させやすくなり、局所的な磁束の集中をより抑制することができる。従って、磁束集中による渦電流の増大をより抑制することができるため、渦電流損をより低減することができる。また、局所的な磁気飽和が起こることをより抑制できるため、漏れ磁束をより低減できる。また、局所的に磁束密度が高くなることをより抑制できるため、ロータ10と、第1及び第2のステータ20,30との間の磁気吸引力が局所的に大きくなることがより抑制される。よって、ロータ10並びに第1及び第2のステータ20,30に作用するアキシャル荷重(軸方向の荷重)が局所的に大きくなることをより抑制できるため、ブラシレスモータ1の駆動時における振動の発生をより抑制することができる。
(3)第1のコイル群22と第2のコイル群32とは、同相のコイル26,36が周方向に機械角で((360/(2m×n))×m)°(本実施形態では45°)相対的にずれている。この構成によれば、第1のコイル群22と第2のコイル群32とは、同相のコイル(即ち、第1のU相コイル26uと第2のU相コイル36u、第1のV相コイル26vと第2のV相コイル36v、第1のW相コイル26wと第2のW相コイル36w)が周方向にずれることになる。そのため、第1及び第2のステータ20,30においてより磁束を分散させやすくなり、局所的な磁束の集中をより抑制することができる。従って、磁束集中による渦電流の増大をより抑制することができるため、渦電流損をより低減することができる。また、局所的な磁気飽和が起こることをより抑制できるため、漏れ磁束をより低減できる。また、局所的に磁束密度が高くなることをより抑制できるため、ロータ10と、第1及び第2のステータ20,30との間の磁気吸引力が局所的に大きくなることがより抑制される。よって、ロータ10並びに第1及び第2のステータ20,30に作用するアキシャル荷重(軸方向の荷重)が局所的に大きくなることをより抑制できるため、ブラシレスモータ1の駆動時における振動の発生をより抑制することができる。
(4)ロータ10の磁極の数は2n(本実施形態では8)、第1のステータ20における第1のスロット25の数及び第2のステータ30における第2のスロット35の数はそれぞれ3n(本実施形態では12)である。そのため、第1のステータ20の第1のコイル26と第2のステータ30の第2のコイル36とを共通化できる。従って、第1及び第2のステータ20,30を構成する部品の種類を低減できるため、製造コストを低減することができる。
<第2実施形態>
以下、ブラシレスモータの第2実施形態について説明する。なお、本実施形態では、上記第1実施形態と同一の構成や対応する構成には同一の符号を付してその説明を省略する。
図6及び図7に示すように、ブラシレスモータ40は、図示しないハウジングの内部に収容され同ハウジングに固定された円盤状のステータ50と、同ハウジングの内部でステータ50の軸方向の両側に配置された一対のロータ60,70(即ち第1のロータ60及び第2のロータ70)とを備えたアキシャルギャップ型のブラシレスモータである。第1及び第2のロータ60,70は、ハウジングに対して回転可能に支持された回転軸2に一体回転可能に固定されている。
ステータ50は、円環状をなすステータコア51と、ステータコア51に巻装された第1のコイル群22及び第2のコイル群32とを備えている。
図8(a)及び図8(b)に示すように、ステータコア51は、円環状の板状をなすベース部53と、ベース部53から軸方向の一方側(図8(a)において紙面手前側)に突出した12個の第1のティース24と、ベース部53から軸方向の他方側(図8(b)において紙面手前側)に突出した12個の第2のティース34とを有する。そして、ステータコア51において、周方向に隣り合う第1のティース24の間の空間が第1のスロット25となっており、ステータコア51は12個の第1のスロット25を有する。同様に、ステータコア51において、周方向に隣り合う第2のティース34の間の空間が第2のスロット35となっており、ステータコア51は12個の第2のスロット35を有する。
なお、本実施形態では、ステータコア51の軸方向の一端部における第1のスロット25の数、及びステータコア51の軸方向の他端部における第2のスロット35の数は、それぞれ3n(nは自然数)となっている。本実施形態では、n=4であることから、第1のスロット25の数及び第2のスロット35の数は、それぞれ「12」となっている。
12個の第1のティース24には、12個の第1のコイル26(即ち、4個の第1のU相コイル26u、4個の第1のV相コイル26v及び4個の第1のW相コイル26w)からなる第1のコイル群22が巻装されている。また、12個の第2のティース34には、12個の第2のコイル36(即ち、4個の第2のU相コイル36u、4個の第2のV相コイル36v及び4個の第2のW相コイル36w)からなる第2のコイル群32が巻装されている。第1のU相コイル26u、第1のV相コイル26v及び第1のW相コイル26wの周方向の並び順は、第1のティース24の先端側から見て上記第1実施形態と同じ並び順となっている。同様に、第2のU相コイル36u、第2のV相コイル36v及び第2のW相コイル36wの周方向の並び順は、第2のティース34の先端側から見て上記第1実施形態と同じ並び順となっている。
図6及び図7に示すように、第1のロータ60(図において上側のロータ)は、円板状をなす第1のロータコア61と、第1のロータコア61の軸方向の一端面(図において下端面)に固定され周方向に8個の磁極を有する第1の磁石12とを備えている。また、第2のロータ70(図において下側のロータ)は、第1のロータコア61と同様の形状をなす第2のロータコア71と、第2のロータコア71の軸方向の他端面(図において上端面)に固定され周方向に8個の磁極を有する第2の磁石13とを備えている。
なお、本実施形態の各ロータ60,70の磁極の数(各磁石12,13において周方向に並ぶ磁極の数)は、2m×n(m,nは自然数)となっている。本実施形態では、m=1、n=4であることから、各ロータ60,70の磁極の数はそれぞれ「8」となっている。
第1のロータ60は、ステータ50に対して第1のティース24側に配置され、第1のティース24の先端面と第1の磁石12とが軸方向に対向している。また、第2のロータ70は、ステータ50に対して第2のティース34側に配置され、第2のティース34の先端面と第2の磁石13とが軸方向に対向している。なお、第1及び第2のロータ60,70は、第1及び第2のロータコア61,71の径方向の中央部に回転軸2が圧入されることにより回転軸2と一体回転可能となっている。そして、第1のロータ60の第1の磁石12と第2のロータ70の第2の磁石13とは、それぞれ異なる磁極(即ちN極とS極)が軸方向に対向している。また、軸方向に対向する第1のロータ60とステータ50との間、並びに、軸方向に対向する第2のロータ70とステータ50との間には、僅かな空隙が設けられている。更に、ステータコア51のベース部53、第1のロータコア61、及び第2のロータコア71は、軸方向と直交するとともに、互いに平行をなしている。
また、図5、図7、図8(a)及び図8(b)に示すように、ステータ50においては、上記第1実施形態と同様に、第1のコイル群22の周方向の位置と第2のコイル群32の周方向の位置とが相対的にずれている。
詳述すると、第1のコイル群22と第2のコイル群32とは、周方向に機械角で第1のずれ角度θ1である((360/3n)/2)°相対的にずれている。本実施形態では、n=4であることから、第1のコイル群22と第2のコイル群32とは、周方向に機械角で15°相対的にずれている。そのため、本実施形態では、第1のコイル群22と第2のコイル群32とは、第1のコイル26(若しくは第2のコイル36)の半分分だけ周方向に相対的にずれることになるため、12個の第1のティース24の周方向の位置が、12個の第2のスロット35の周方向の位置と同じ位置になっている。
また、ステータ50においては、上記第1実施形態と同様に、第1のコイル群22と第2のコイル群32とは、同相のコイル26,36が周方向に機械角で第2のずれ角度θ2である((360/(2m×n))×m)°相対的にずれている。本実施形態では、m=1、n=4であることから、第1のコイル群22と第2のコイル群32とは、同相のコイル(即ち、第1のU相コイル26uと第2のU相コイル36u、第1のV相コイル26vと第2のV相コイル36v、第1のW相コイル26wと第2のW相コイル36w)が周方向に機械角で45°相対的にずれている。例えば、図8(a)の左上に図示された第1のU相コイル26uに対して、図8(b)の下中央に図示された第2のU相コイル36uは、45°だけ周方向にずれている。そして、周方向に隣り合う2つの第1のU相コイル26uの中間に、第2のU相コイル36uが1つずつ位置している。
次に、本実施形態の作用について説明する。
第1のコイル群22と第2のコイル群32とは、周方向の位置が相対的にずれている。即ち、第1のコイル群22と第2のコイル群32とは、周方向に機械角で第1のずれ角度θ1(本実施形態では15°)だけ相対的にずれている。また、第1のコイル群22と第2のコイル群32とは、同相のコイル(即ち、第1のU相コイル26uと第2のU相コイル36u、第1のV相コイル26vと第2のV相コイル36v、第1のW相コイル26wと第2のW相コイル36w)が周方向に機械角で第2のずれ角度θ2(本実施形態では45°)だけ相対的にずれている。
そのため、第1のコイル群22の各第1のコイル26には、第2のコイル群32の周方向に隣り合う2つの第2のコイル36がそれぞれ軸方向に重なることになる。同様に、第2のコイル群32の各第2のコイル36には、第1のコイル群22の周方向に隣り合う2つの第1のコイル26がそれぞれ軸方向に重なることになる。従って、ステータ50においては、一方のコイル群の1つのコイルと、当該1つのコイルと軸方向に対向する(重なる)他方のコイル群の2つのコイルとの間で磁束が流れる。
例えば、第1のコイル群22のS極になった各第1のU相コイル26uと、各第1のU相コイル26uと軸方向に対向する(重なる)第2のコイル群32のN極になった第2のV相コイル36v及び第2のW相コイル36wとの間で磁束が流れる。図5には、コイル26,36への通電により第1のU相コイル26u及び第2のU相コイル36uにおいて磁束が最大になった状態を図示するとともに、ステータ50における磁束の流れを矢印にて図示している。本実施形態では、図5に示す状態のときには、第2のV相コイル36v内の磁束及び第2のW相コイル36w内の磁束は、それぞれ第1のU相コイル26u内の磁束の半分程度となる。同様に、第1のV相コイル26v内の磁束及び第1のW相コイル26w内の磁束は、それぞれ第2のU相コイル36u内の磁束の半分程度となる。
従って、一方のコイル群の各コイルに対して他方のコイル群のコイルが1つずつ軸方向に対向する場合に比べて、即ち、一方のコイル群の1つのコイルと当該1つのコイルと軸方向に対向する他方のコイル群の1つのコイルとの間で磁束が流れる場合に比べて、磁束を分散させることができる(磁束の集中を抑制することができる)。
本実施形態によれば、以下の特徴的な効果が得られる。加えて、上記第1実施形態の(2),(3)と同様の効果が得られる。
(1)磁束集中による渦電流の増大を抑制することができるため、渦電流損を低減することができる。また、局所的な磁気飽和が起こることを抑制できるため、漏れ磁束を低減できる。また、局所的に磁束密度が高くなることを抑制できるため、第1及び第2のロータ60,70とステータ50との間の磁気吸引力が局所的に大きくなることが抑制される。よって、第1及び第2のロータ60,70並びにステータ50に作用するアキシャル荷重(軸方向の荷重)が局所的に大きくなることを抑制できるため、ブラシレスモータ40の駆動時における振動の発生を抑制することができる。
(2)第1のロータ60及び第2のロータ70の各々における磁極の数は2n(本実施形態では8)である。更に、ステータコア51の軸方向の一端部における第1のスロット25の数、及びステータコア51の軸方向の他端部における第2のスロット35の数は、それぞれ3n(本実施形態では12)である。そのため、第1のコイル群22の第1のコイル26と第2のコイル群32の第2のコイル36とを共通化できる。従って、ステータ50を構成する部品の種類を低減できるため、製造コストを低減することができる。
<第3実施形態>
以下、ブラシレスモータの第3実施形態について説明する。なお、本実施形態では、上記第1実施形態と同一の構成や対応する構成には同一の符号を付してその説明を省略する。
図9、図11(a)及び図11(b)に示すように、本実施形態のブラシレスモータ80は、上記第1実施形態のブラシレスモータ1と比較すると、第1のステータ20の第1のコイル群22と第2のステータ30の第2のコイル群32との周方向の相対位置が異なる。
詳述すると、第1のコイル群22と第2のコイル群32とは、周方向に機械角で{(360/3n)/2+(360/(6m×n))/2}°相対的にずれている。なお、「3n」は、各ステータ20,30におけるスロット数である。また、「6m×n」は、1回転あたりのコギングトルクの山数に相当する。そして、この{(360/3n)/2+(360/(6m×n))/2}°を第3のずれ角度θ3とすると、本実施形態では、m=1、n=4であることから、第3のずれ角度θ3は22.5°である。従って、第1のコイル群22と第2のコイル群32とは、周方向に機械角で22.5°(基準線L5と基準線L6との間の角度)相対的にずれている。上記第1実施形態のブラシレスモータ1と比較すると、本実施形態のブラシレスモータ80は、第1のコイル群22と第2のコイル群32とが、第1のずれ角度θ1(図3(a)参照)に加えて、コギングトルクの周期(本実施形態では機械角で15°)の半分分(半周期分)だけ更に周方向に相対的にずれている。
また、第1のコイル群22と第2のコイル群32とは、同相のコイル26,36が周方向に機械角で{(360/(2m×n))×m+(360/(6m×n))/2}°相対的にずれている。なお、「2m×n」は、各磁石12,13における磁極の数である。この{(360/(2m×n))×m+(360/(6m×n))/2}°を第4のずれ角度θ4とすると、本実施形態では、m=1、n=4であることから、第4のずれ角度θ4は52.5°である。従って、第1のコイル群22と第2のコイル群32とは、同相のコイル(即ち、第1のU相コイル26uと第2のU相コイル36u、第1のV相コイル26vと第2のV相コイル36v、第1のW相コイル26wと第2のW相コイル36w)が周方向に機械角で52.5°相対的にずれている。例えば、図11(a)の左上に図示された第1のU相コイル26uに対して、図11(b)の下中央に図示された第2のU相コイル36uは、基準線L5と基準線L7との間の52.5°だけ周方向にずれている。そして、周方向に隣り合う2つの第1のU相コイル26uの間に、第2のU相コイル36uが1つずつ位置している。このように、本実施形態のブラシレスモータ80では、上記第1実施形態のブラシレスモータ1と比較すると、第1のコイル群22と第2のコイル群32とは、同相のコイルが、第2のずれ角度θ2(図3(a)参照)に加えて、コギングトルクの周期の半分分(半周期分)だけ更に周方向に相対的にずれている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
第1のコイル群22と第2のコイル群32とは、周方向の位置が相対的にずれている。即ち、第1のコイル群22と第2のコイル群32とは、周方向に機械角で第3のずれ角度θ3(本実施形態では22.5°)だけ相対的にずれている。また、第1のコイル群22と第2のコイル群32とは、同相のコイル(即ち、第1のU相コイル26uと第2のU相コイル36u、第1のV相コイル26vと第2のV相コイル36v、第1のW相コイル26wと第2のW相コイル36w)が周方向に機械角で第4のずれ角度θ4(本実施形態では52.5°)だけ相対的にずれている。
そのため、第1のステータ20の各第1のコイル26には、第2のステータ30の周方向に隣り合う2つの第2のコイル36がそれぞれ軸方向に対向することになる。同様に、第2のステータ30の各第2のコイル36には、第1のステータ20の周方向に隣り合う2つの第1のコイル26がそれぞれ軸方向に対向することになる。従って、第1のステータ20と第2のステータ30との間では、一方のステータの1つのコイルと、当該1つのコイルと軸方向に対向する他方のステータの2つのコイルとの間で磁束が流れる。
例えば、第1のステータ20のS極になった各第1のU相コイル26uと、各第1のU相コイル26uと軸方向に対向する第2のステータ30のN極になった第2のV相コイル36v及び第2のW相コイル36wとの間で磁束が流れる。図9には、コイル26,36への通電により第1のU相コイル26u及び第2のU相コイル36uにおいて磁束が最大になった状態を図示するとともに、第1及び第2のステータ20,30における磁束の流れを矢印にて図示している。
従って、一方のステータの各コイルに対して他方のステータのコイルが1つずつ軸方向に対向する場合に比べて、即ち、一方のステータの1つのコイルと当該1つのコイルと軸方向に対向する他方のステータの1つのコイルとの間で磁束が流れる場合に比べて、磁束を分散させることができる(磁束の集中を抑制することができる)。また、図10に示すように、第1のステータ20に起因するトルクリプルと、第2のステータ30に起因するトルクリプルとを、互いに打ち消し合うようにすることができる。なお、図10では、第1のステータ20とロータ10との間で発生するトルク実線で示し、第2のステータ30とロータ10との間で発生するトルクを破線で示し、本実施形態のブラシレスモータ80が出力するトルクを一点鎖線で示している。
本実施形態によれば、上記第1実施形態の(1),(4)と同様の効果に加えて、以下の特徴的な効果が得られる。
(1)第1のコイル群22と第2のコイル群32とは、周方向に機械角で{(360/3n)/2+(360/(6m×n))/2}°(本実施形態では22.5°)相対的にずれている。このようにすると、第1のコイル群22と第2のコイル群32とを、一対のステータ20,30において磁束を分散させるように、周方向に相対的に容易にずらすことができる。よって、局所的な磁束の集中を容易に抑制することができる。従って、磁束集中による渦電流の増大を容易に抑制することができるため、渦電流損を容易に低減することができる。また、局所的な磁気飽和が起こることを容易に抑制することができるため、漏れ磁束を容易に低減できる。また、局所的に磁束密度が高くなることを容易に抑制することができるため、ロータ10と、第1及び第2のステータ20,30との間の磁気吸引力が局所的に大きくなることが容易に抑制される。よって、ロータ10並びに第1及び第2のステータ20,30に作用するアキシャル荷重(軸方向の荷重)が局所的に大きくなることを容易に抑制できるため、ブラシレスモータ80の駆動時における振動の発生を容易に抑制することができる。また、第1のステータ20に起因するトルクリプルと、第2のステータ30に起因するトルクリプルとが打ち消し合うようになるため、トルクリプルに起因する振動の発生を抑制することができる。
(2)第1のコイル群22と第2のコイル群32とは、同相のコイル26,36が周方向に機械角で{(360/(2m×n))×m+(360/(6m×n))/2}°(本実施形態では、52.5°)相対的にずれている。このようにすると、第1のコイル群22と第2のコイル群32とは、同相のコイル(即ち、第1のU相コイル26uと第2のU相コイル36u、第1のV相コイル26vと第2のV相コイル36v、第1のW相コイル26wと第2のW相コイル36w)が周方向にずれることになる。そのため、第1及び第2のステータ20,30においてより磁束を分散させやすくなり、局所的な磁束の集中をより抑制することができる。従って、磁束集中による渦電流の増大をより抑制することができるため、渦電流損をより低減することができる。また、局所的な磁気飽和が起こることをより抑制できるため、漏れ磁束をより低減できる。また、局所的に磁束密度が高くなることをより抑制できるため、ロータ10と、第1及び第2のステータ20,30との間の磁気吸引力が局所的に大きくなることがより抑制される。よって、ロータ10並びに第1及び第2のステータ20,30に作用するアキシャル荷重(軸方向の荷重)が局所的に大きくなることをより抑制できるため、ブラシレスモータ80の駆動時における振動の発生をより抑制することができる。また、第1のステータ20に起因するトルクリプルと、第2のステータ30に起因するトルクリプルとが打ち消し合うようになるため、トルクリプルに起因する振動の発生を抑制することができる。
<第4実施形態>
以下、ブラシレスモータの第4実施形態について説明する。なお、本実施形態では、上記第1乃至第3実施形態と同一の構成や対応する構成には同一の符号を付してその説明を省略する。
図12(a)、図12(b)及び図13に示すように、本実施形態のブラシレスモータ90は、上記第2実施形態のブラシレスモータ40と比較すると、ステータ50において、第1のコイル群22と第2のコイル群32との周方向の相対位置が異なる。
詳述すると、第1のコイル群22と第2のコイル群32とは、周方向に機械角で第3のずれ角度θ3である{(360/3n)/2+(360/(6m×n))/2}°相対的にずれている。本実施形態では、m=1、n=4であることから、第1のコイル群22と第2のコイル群32とは、周方向に機械角で22.5°相対的にずれている。上記第2実施形態のブラシレスモータ40と比較すると、本実施形態のブラシレスモータ90は、第1のコイル群22と第2のコイル群32とが、第1のずれ角度θ1(図8(a)参照)に加えて、コギングトルクの周期(本実施形態では機械角で15°)の半分分(半周期分)だけ更に周方向に相対的にずれている。
また、ステータ50においては、上記第3実施形態と同様に、第1のコイル群22と第2のコイル群32とは、同相のコイル26,36が周方向に機械角で第4のずれ角度θ4である{(360/(2m×n))×m+(360/(6m×n))/2}°相対的にずれている。本実施形態では、m=1、n=4であることから、第1のコイル群22と第2のコイル群32とは、同相のコイル(即ち、第1のU相コイル26uと第2のU相コイル36u、第1のV相コイル26vと第2のV相コイル36v、第1のW相コイル26wと第2のW相コイル36w)が周方向に機械角で52.5°相対的にずれている。例えば、図12(a)の左上に図示された第1のU相コイル26uに対して、図12(b)の下中央に図示された第2のU相コイル36uは、52.5°だけ周方向にずれている。そして、周方向に隣り合う2つの第1のU相コイル26uの間に、第2のU相コイル36uが1つずつ位置している。このように、本実施形態のブラシレスモータ90では、上記第2実施形態のブラシレスモータ40と比較すると、第1のコイル群22と第2のコイル群32とは、同相のコイルが、第2のずれ角度θ2(図3(a)参照)に加えて、コギングトルクの周期の半分分(半周期分)だけ更に周方向に相対的にずれている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
第1のコイル群22と第2のコイル群32とは、周方向の位置が相対的にずれている。即ち、第1のコイル群22と第2のコイル群32とは、周方向に機械角で第3のずれ角度θ3(本実施形態では22.5°)だけ相対的にずれている。また、第1のコイル群22と第2のコイル群32とは、同相のコイル(即ち、第1のU相コイル26uと第2のU相コイル36u、第1のV相コイル26vと第2のV相コイル36v、第1のW相コイル26wと第2のW相コイル36w)が周方向に機械角で第4のずれ角度θ4(本実施形態では52.5°)だけ相対的にずれている。
そのため、第1のコイル群22の各第1のコイル26には、第2のコイル群32の周方向に隣り合う2つの第2のコイル36がそれぞれ軸方向に重なることになる。同様に、第2のコイル群32の各第2のコイル36には、第1のコイル群22の周方向に隣り合う2つの第1のコイル26がそれぞれ軸方向に重なることになる。従って、ステータ50においては、一方のコイル群の1つのコイルと、当該1つのコイルと軸方向に対向する(重なる)他方のコイル群の2つのコイルとの間で磁束が流れる。
例えば、第1のコイル群22のS極になった各第1のU相コイル26uと、各第1のU相コイル26uと軸方向に対向する(重なる)第2のコイル群32のN極になった第2のV相コイル36v及び第2のW相コイル36wとの間で磁束が流れる。図13には、コイル26,36への通電により第1のU相コイル26u及び第2のU相コイル36uにおいて磁束が最大になった状態を図示するとともに、ステータ50における磁束の流れを矢印にて図示している。
従って、一方のコイル群の各コイルに対して他方のコイル群のコイルが1つずつ軸方向に対向する場合に比べて、即ち、一方のコイル群の1つのコイルと当該1つのコイルと軸方向に対向する他方のコイル群の1つのコイルとの間で磁束が流れる場合に比べて、磁束を分散させることができる(磁束の集中を抑制することができる)。また、第1のコイル群22に起因するトルクリプルと、第2のコイル群32に起因するトルクリプルとを、互いに打ち消し合うようにすることができる。
そして、本実施形態によれば、上記第2実施形態の(1),(2)及び上記第3実施形態の(1),(2)と同様の効果を得ることができる。
なお、上記各実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記各実施形態において、各磁石12,13の磁極の数は、2nに限らず、(2m×n)(m、nは自然数)であればよい。
・上記第3実施形態のブラシレスモータ80において、第1のコイル群22と第2のコイル群32とを別の駆動系統とし、第1のコイル群22と第2のコイル群32とでは、同相のコイルの通電位相差が電気角で(180×k±30)°となるように構成してもよい。なお、第1のコイル群22の第1のコイル26の巻回方向(第1のティース24の先端側から見た巻回方向)と第2のコイル群32の第2のコイル36の巻回方向(第2のティース34の先端側から見た巻回方向)とが、異なる場合にはk=1、同じ場合にはk=0である。また、「30°」は、機械角の((360/(6m×n))/2)°に相当するものである。
例えば、上記第3実施形態のブラシレスモータ80を、第1のコイル群22への通電を制御する駆動回路(図示略)と、第2のコイル群32への通電を制御する駆動回路(図示略)とをそれぞれ備えた構成とする。なお、当該ブラシレスモータ80においては、第1のコイル群22の第1のコイル26と第2のコイル群32の第2のコイル36とは、巻回方向が同じであるため、k=0である。そして、第1のコイル群22及び第2のコイル群32には、同相のコイル(即ち、第1のU相コイル26uと第2のU相コイル36u、第1のV相コイル26vと第2のV相コイル36v、第1のW相コイル26wと第2のW相コイル36w)の通電位相差が電気角で30°もしくは−30°となるように通電される。このようにすると、第1及び第2のステータ20,30において更に磁束を分散させやすくなり、局所的な磁束の集中を更に抑制することができる。従って、磁束集中による渦電流の増大を更に抑制することができるため、渦電流損を更に低減することができる。また、局所的な磁気飽和が起こることを更に抑制できるため、漏れ磁束を更に低減できる。また、局所的に磁束密度が高くなることを更に抑制できるため、ロータ10と、第1及び第2のステータ20,30との間の磁気吸引力が局所的に大きくなることが更に抑制される。よって、ロータ10並びに第1及び第2のステータ20,30に作用するアキシャル荷重(軸方向の荷重)が局所的に大きくなることを更に抑制できるため、ブラシレスモータ80の駆動時における振動の発生を更に抑制することができる。
なお、上記第4実施形態についても同様に変更してもよい。
・上記第3実施形態では、第3のずれ角度θ3は、{(360/3n)/2+(360/(6m×n))/2}°であるが、{(360/3n)/2−(360/(6m×n))/2}°であってもよい。また、第4のずれ角度θ4は、{(360/(2m×n))×m+(360/(6m×n))/2}°であるが、{(360/(2m×n))×m−(360/(6m×n))/2}°であってもよい。上記第4実施形態においても同様である。
・上記第1実施形態では、磁極の数は(2m×n)、各ステータ20,30のスロット25,35の数は3nとなっている。そして、m=1、n=4とすることにより、磁極の数は8、各ステータ20,30におけるスロット25,35の数は12となっている。しかしながら、m、nは、自然数であれば、上記第1実施形態の値に限らない。そして、m、nの値に応じて、第1のずれ角度θ1(即ち、((360/3n)/2)°)及び第2のずれ角度θ2(即ち、((360/(2m×n))×m)°)を算出すればよい。なお、第1のコイル群22と第2のコイル群32とは、第1のずれ角度θ1及び第2のずれ角度θ2の両方の角度分周方向にずれるように構成されてもよいし、第1のずれ角度θ1及び第2のずれ角度θ2の何れか一方の角度のみ周方向にずれるように構成されてもよい。
例えば、図14に示す例では、m=2、n=4とすることにより、磁極の数は16、各ステータ20,30のスロット25,35の数は12となっている。なお、第1のコイル26と第2のコイル36とは巻回方向が反対方向となっている。即ち、第2のティース34(図3(b)参照)の先端側から見た各第2のコイル36の巻回方向は、第1のティース24(図3(a)参照)の先端側から見た第1のコイル26の巻回方向と反対方向となっている。そして、図14に示す例では、第1のずれ角度θ1は15°、第2のずれ角度θ2は45°となる。従って、第1のコイル群22と第2のコイル群32とは、周方向に機械角で15°相対的にずれている。また、第1のコイル群22と第2のコイル群32とは、同相のコイル(即ち、第1のU相コイル26uと第2のU相コイル36u、第1のV相コイル26vと第2のV相コイル36v、第1のW相コイル26wと第2のW相コイル36w)が周方向に機械角で45°相対的にずれている。このようにしても、上記第1実施形態の(1)〜(3)と同様の効果を得ることができる。
なお、上記変更例は、上記第2実施形態についても同様である。
また、上記第3実施形態においても同様に、m、nは、自然数であれば、上記第3実施形態の値に限らない。そして、m、nの値に応じて、第3のずれ角度θ3(即ち、{(360/3n)/2±(360/(6m×n))/2}°)及び第4のずれ角度θ4(即ち、{(360/(2m×n))×m±(360/(6m×n))/2}°)を算出すればよい。なお、第1のコイル群22と第2のコイル群32とは、第3のずれ角度θ3及び第4のずれ角度θ4の両方の角度分周方向にずれるように構成されてもよいし、第3のずれ角度θ3及び第4のずれ角度θ4の何れか一方の角度のみ周方向にずれるように構成されてもよい。
例えば、図15に示す例では、m=2、n=4とすることにより、磁極の数は16、各ステータ20,30のスロット25,35の数は12となっている。なお、第1のコイル26と第2のコイル36とは巻回方向が反対方向となっている。即ち、第2のティース34(図11(b)参照)の先端側から見た各第2のコイル36の巻回方向は、第1のティース24(図11(a)参照)の先端側から見た第1のコイル26の巻回方向と反対方向となっている。そして、図15に示す例では、第3のずれ角度θ3は22.5°({(360/3n)/2+(360/(6m×n))/2}°で算出)、第4のずれ角度θ4は52.5°({(360/(2m×n))×m+(360/(6m×n))/2}°で算出)である。従って、第1のコイル群22と第2のコイル群32とは、周方向に機械角で22.5°相対的にずれている。また、第1のコイル群22と第2のコイル群32とは、同相のコイル(即ち、第1のU相コイル26uと第2のU相コイル36u、第1のV相コイル26vと第2のV相コイル36v、第1のW相コイル26wと第2のW相コイル36w)が周方向に機械角で52.5°相対的にずれている。このようにしても、上記第1実施形態の(1)及び上記第3実施形態の(1),(2)と同様の効果を得ることができる。
なお、上記変更例は、上記第4実施形態についても同様である。
・上記第1及び第2実施形態において、第1のコイル群22と第2のコイル群32とは、第1のずれ角度θ1及び第2のずれ角度θ2以外の機械角の角度で周方向に相対的にずれていてもよい。また、上記第3及び第4実施形態において、第1のコイル群22と第2のコイル群32とは、第3のずれ角度θ3及び第4のずれ角度θ4以外の機械角の角度で周方向に相対的にずれていてもよい。
1,40,80,90…ブラシレスモータ、10…ロータ、20…ステータとしての第1のステータ、21…ステータコアとしての第1のステータコア、22…コイル群としての第1のコイル群、24…ティースとしての第1のティース、25…スロットとしての第1のスロット、26…コイルとしての第1のコイル、30…ステータとしての第2のステータ、31…ステータコアとしての第2のステータコア、32…コイル群としての第2のコイル群、34…ティースとしての第2のティース、35…スロットとしての第2のスロット、36…コイルとしての第2のコイル、50…ステータ、51…ステータコア、60…ロータとしての第1のロータ、70…ロータとしての第2のロータ。

Claims (12)

  1. 周方向に並ぶ複数の磁極を有するロータと、
    周方向に並ぶ複数のティースを有するステータコア及び前記ティースに集中巻にて巻装されたU相、V相、W相の3相のコイルからなるコイル群をそれぞれ有し前記ロータの軸方向の両側に配置された一対のステータと、
    を備えたアキシャルギャップ型のブラシレスモータであって、
    前記磁極の数は(2m×n)、各前記ステータにおける複数の前記ティースの間のスロットの数は3n(m、nは自然数)であり、
    一方の前記ステータの前記コイル群と他方の前記ステータの前記コイル群とは、軸方向の一方側から見て3相の前記コイルの周方向の並び順が等しく、且つ、周方向の位置が相対的にずれていることを特徴とするブラシレスモータ。
  2. 請求項1に記載のブラシレスモータにおいて、
    一方の前記ステータの前記コイル群と他方の前記ステータの前記コイル群とは、周方向に機械角で((360/3n)/2)°相対的にずれていることを特徴とするブラシレスモータ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のブラシレスモータにおいて、
    一方の前記ステータの前記コイル群と他方の前記ステータの前記コイル群とは、同相の前記コイルが周方向に機械角で((360/(2m×n))×m)°相対的にずれていることを特徴とするブラシレスモータ。
  4. 請求項1に記載のブラシレスモータにおいて、
    一方の前記ステータの前記コイル群と他方の前記ステータの前記コイル群とは、周方向に機械角で{(360/3n)/2±(360/(6m×n))/2}°相対的にずれていることを特徴とするブラシレスモータ。
  5. 請求項1又は請求項4に記載のブラシレスモータにおいて、
    一方の前記ステータの前記コイル群と他方の前記ステータの前記コイル群とは、同相の前記コイルが周方向に機械角で{(360/(2m×n))×m±(360/(6m×n))/2}°相対的にずれていることを特徴とするブラシレスモータ。
  6. 請求項4又は請求項5に記載のブラシレスモータにおいて、
    一方の前記ステータの前記コイル群と他方の前記ステータの前記コイル群とは、別の駆動系統になっており、
    一方の前記ステータの前記コイル群と他方の前記ステータの前記コイル群とでは、同相の前記コイルの通電位相差が電気角で(180×k±30)°であり、一方の前記ステータの前記コイル群の前記コイルの巻回方向と他方の前記ステータの前記コイル群の前記コイルの巻回方向とが、異なる場合にはk=1、同じ場合にはk=0であることを特徴とするブラシレスモータ。
  7. 請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載のブラシレスモータにおいて、
    前記磁極の数は2nであることを特徴とするブラシレスモータ。
  8. 周方向に並ぶ複数のティースを軸方向の両端部にそれぞれ有するステータコア、前記ステータコアの軸方向の一端部で前記ティースに集中巻にて巻装されたU相、V相、W相の3相のコイルからなる第1のコイル群、及び、前記ステータコアの軸方向の他端部で前記ティースに集中巻にて巻装されたU相、V相、W相の3相のコイルからなる第2のコイル群を有するステータと、
    前記ステータの軸方向の両側に配置され周方向に並ぶ複数の磁極をそれぞれ有する一対のロータと、
    を備え、
    各前記ロータにおける前記磁極の数は(2m×n)、前記ステータコアの軸方向の両端部のそれぞれにおける複数の前記ティースの間のスロットの数は3n(m、nは自然数)であり、
    前記第1のコイル群と前記第2のコイル群とは、軸方向の一方側から見て3相の前記コイルの周方向の並び順が等しく、且つ、周方向の位置が相対的にずれていることを特徴とする、アキシャルギャップ型のブラシレスモータ。
  9. 請求項8に記載のブラシレスモータにおいて、
    前記第1のコイル群と前記第2のコイル群とは、周方向に機械角で{(360/3n)/2±(360/(6m×n))/2}°相対的にずれていることを特徴とするブラシレスモータ。
  10. 請求項8又は請求項9に記載のブラシレスモータにおいて、
    前記第1のコイル群と前記第2のコイル群とは、同相の前記コイルが周方向に機械角で{(360/(2m×n))×m±(360/(6m×n))/2}°相対的にずれていることを特徴とするブラシレスモータ。
  11. 請求項9又は請求項10に記載のブラシレスモータにおいて、
    前記第1のコイル群と前記第2のコイル群とは、別の駆動系統になっており、
    前記第1のコイル群と前記第2のコイル群とでは、同相の前記コイルの通電位相差が電気角で(180×k±30)°であり、前記第1のコイル群の前記コイルの巻回方向と前記第2のコイル群の前記コイルの巻回方向とが、異なる場合にはk=1、同じ場合にはk=0であることを特徴とするブラシレスモータ。
  12. 請求項8乃至請求項11の何れか1項に記載のブラシレスモータにおいて、
    各前記ロータにおける前記磁極の数は2nであることを特徴とするブラシレスモータ。
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