JP2008172918A - アキシャルギャップ型モータおよび圧縮機 - Google Patents

アキシャルギャップ型モータおよび圧縮機 Download PDF

Info

Publication number
JP2008172918A
JP2008172918A JP2007003346A JP2007003346A JP2008172918A JP 2008172918 A JP2008172918 A JP 2008172918A JP 2007003346 A JP2007003346 A JP 2007003346A JP 2007003346 A JP2007003346 A JP 2007003346A JP 2008172918 A JP2008172918 A JP 2008172918A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stator
axial gap
rotor
gap type
type motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007003346A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinari Asano
能成 浅野
Shin Nakamasu
伸 中増
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2007003346A priority Critical patent/JP2008172918A/ja
Publication of JP2008172918A publication Critical patent/JP2008172918A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
  • Compressor (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Abstract

【課題】特性を低下させることなく、簡単な構成でコギングトルクやトルクリプルを低減できるアキシャルギャップ型モータを提供する。
【解決手段】第1ステータ10の三相のコイル13と第2ステータ20の三相のコイル23は、周方向に順に各相が巻回された集中巻であって、ロータ側から見て同一方向に巻回される。第1ステータ10においてU相とV相のコイル13が巻回されたティース12の中間に対応する部分に、第2ステータ20のW相のコイル23が巻回されたティース22が配置され、第1ステータ10においてV相とW相のコイル13が巻回されたティース12の中間に対応する部分に、第2ステータ20のU相のコイル23が巻回されたティース22が配置され、第1ステータ10においてW相とU相のコイル13が巻回されたティース12の中間に対応する部分に、第2ステータ20のV相のコイル23が巻回されたティース22が配置される。
【選択図】図1

Description

この発明は、アキシャルギャップ型モータおよび圧縮機に関する。
従来、アキシャルギャップ型モータとしては、ロータと、上記ロータの軸方向にエアギャップを介して対向するステータとを備えたものがある。
上記従来のアキシャルギャップ型モータは、薄型化できる点や磁極面積を大きくすることによりトルク密度を向上できる点で望ましい。
また、上記アキシャルギャップ型モータでは、ロータにスラスト力が発生するが、例えば二つのロータを一つのステータに対して互いに反対側に設けたり、二つのステータを一つのロータに対して互いに反対側に設けたりして、アキシャルギャップ型モータに生じるストラス力を打ち消し合うことができる。
特に、一つのロータに対して二つのステータを設ける場合が望ましい。なぜなら、ロータが一つであるため、風損を低減できると共に、ロータを回転軸に対して保持することが容易であるためである。
なお、特許文献1(特開2001−136721号公報)および特許文献2(特開2006−25486号公報)には、一つのロータに対して二つのステータを設けたアキシャルギャップ型モータが紹介されている。この特許文献1では、上記ロータは、互いに極性が異なる二つの磁極面を有する磁石の複数を有し、上記磁極面の一方がステータの一方に対向し、上記磁極面の他方がステータの他方に対向している。また、特許文献2では、2以上のステータの巻線方式が異なる。また、特許文献3(特開2002−369467号公報)では、2つのステータをわずか周方向にずらすことで、いわゆるスキュー効果を実現している。
上述した特許文献1のアキシャルギャップ型モータにおいて、2面有する空隙のいずれもが、ロータの磁極とステータのティースとの位置関係が同一であり、コギングトルクやトルクリプルが増大する。
また、特許文献2は、2以上のステータが、少なくとも2つの異なる巻線方式を有している。例えばトロイダル巻と分布巻,といった組合せである。軸長を短くしようとすれば、集中巻かトロイダル巻が良いが、トロイダル巻は、集中巻に比べると、ヨーク部にコイルが巻回されるため、外径が大きくなってしまう。
また、特許文献3は、2つのステータを周方向にずらすことで、いわゆるスキュー効果により、コギングトルクやトルクリプルを低減しようというものである。しかし、例えば最大トルク制御をしようとした場合、スキューにより、いずれのステータにとっても、個々に最大トルク制御をした場合と比べ、起磁力は低下して、トルクが低下する。また、個々の最大トルク制御となるように制御するには、2つのインバータが必要となり構成が複雑となる。
このように、ロータの軸方向両側にステータを有するアキシャルギャップ型モータにおいて、特性を低下させることなく、コギングトルクやトルクリプルを低減することが容易にできないという問題がある。
特開2001−136721号公報 特開2006−25486号公報 特開2002−369467号公報
そこで、この発明の課題は、ロータの軸方向両側にステータを有するアキシャルギャップ型モータの特性を低下させることなく、簡単な構成でコギングトルクやトルクリプルを容易に低減できるアキシャルギャップ型モータおよびそれを用いた圧縮機を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明のアキシャルギャップ型モータは、
回転軸に固定されたロータと、上記ロータの軸方向両側にエアギャップを介して夫々対向する第1ステータおよび第2ステータとを備えたアキシャルギャップ型モータであって、
上記ロータは、軸方向両側に面する第1磁極面および第2磁極面が互いに異なる極性を呈する磁石を有し、
上記第1,第2ステータは、バックヨークと、上記バックヨークの上記ロータ側に軸方向に設けられた複数のティースと、上記複数のティースに巻回された三相のコイルとを有し、
上記第1ステータの上記コイルと上記第2ステータの上記コイルは、周方向に順に各相が巻回された集中巻であって、上記ロータ側から見て同一方向に巻回されており、
上記第1ステータにおいて第一の相と第二の相の上記コイルが巻回された上記ティースの中間に対応する部分に、上記第2ステータの第三の相の上記コイルが巻回された上記ティースが配置され、
上記第1ステータにおいて上記第二の相と第三の相の上記コイルが巻回された上記ティースの中間に対応する部分に、上記第2ステータの第一の相の上記コイルが巻回された上記ティースが配置され、
上記第1ステータにおいて上記第三の相と上記第一の相の上記コイルが巻回された上記ティースの中間に対応する部分に、上記第2ステータの第二の相の上記コイルが巻回された上記ティースが配置されていることを特徴とする。
ここで「同一方向に巻回される」とは、実際に巻線工程において、どの方向に向かって巻回されたかではなく、例えば、電源から中性点に向けて通電したとき、通電方向が同一になる場合をさす。
上記構成のアキシャルギャップ型モータによれば、上記第1,第2ステータのコイルに通電される電流により発生する磁界は、2つの第1,第2ステータで180°位相がずれることなり、対向するロータの位相が180°ずれるので、同一トルク、同一スラスト力を発生する。また、ティースは、2つの第1,第2ステータで、ティースピッチの1/2ずれるため、コギングトルクやトルクリプルも低減される。したがって、同時に最大トルク制御を行うことができるために特性の低下がなく、コギングトルクやトルクリプルを低減する。このように、ロータの軸方向両側にステータを有するアキシャルギャップ型モータの特性を低下させることなく、簡単な構成でコギングトルクやトルクリプルを容易に低減できる。
また、一実施形態のアキシャルギャップ型モータでは、
上記ロータは、多極着磁された1つの上記磁石を軸方向に1層だけ設け、
上記1つの磁石の上記同一極の軸方向に面する両面が、互いに異なる極性を呈する上記第1磁極面および上記第2磁極面である。
上記実施形態によれば、多極着磁された1つの磁石が軸方向に1層だけ設けられ、上記1つの磁石の同一極の軸方向に面する両面を、互いに異なる極性を呈する第1磁極面および第2磁極面とすることによって、磁石量を低減でき、生産性を更に向上させることができると共に、2つのステータに略同一量の磁束を鎖交させることができる。
また、一実施形態のアキシャルギャップ型モータでは、
上記ロータは、周方向に配置された複数の上記磁石を軸方向に1層だけ設け、
上記各磁石の軸方向に面する両面が、互いに異なる極性を呈する上記第1磁極面および上記第2磁極面である。
上記実施形態によれば、周方向に配置された複数の磁石が軸方向に1層だけ設けられ、各磁石の軸方向に面する両面を、互いに異なる極性を呈する第1磁極面および第2磁極面とすることによって、磁石量を低減でき、生産性を更に向上させることができると共に、2つのステータに略同一量の磁束を鎖交させることができる。
また、一実施形態のアキシャルギャップ型モータでは、上記磁石の両面に、磁極毎に磁気的に分離された磁性体鉄心を設けた。
上記実施形態によれば、上記磁石の両面に、磁極毎に磁気的に分離された磁性体鉄心を設けることによって、磁石の減磁をより効率良く防止できる。
また、一実施形態のアキシャルギャップ型モータでは、上記ロータの周方向に隣接する上記磁石の間に、磁気的に隔てられて、上記ロータの両側に磁性体を設けた。
上記実施形態によれば、上記ロータの周方向に隣接する上記磁石の間に、磁気的に隔てられて、ロータの両側に設けられた磁性体は、q軸にロータを貫通する磁路を作るためのいわゆるq軸磁束磁路を形成する。これによって、q軸インダクタンスが高くなり、q軸インダクタンスとd軸インダクタンスの差に比例して発生するリラクタンストルクを利用することができる。
また、一実施形態のアキシャルギャップ型モータでは、上記第1ステータと上記第2ステータとは、略同一形状である。
上記実施形態によれば、上記第1ステータと第2ステータが略同一形状(巻線仕様も同一)であることによって、2つのステータの磁気抵抗を略同一にすることができ、2つのステータに略同一量の磁束を鎖交させることができる。
また、一実施形態のアキシャルギャップ型モータでは、上記第1,第2ステータの上記ティースの先端に少なくとも周方向に幅広とした幅広部を設けた。
上記実施形態によれば、上記ステータのティースの先端に少なくとも周方向に幅広とした幅広部を設けることによって、ロータの磁束をより多く第1,第2ステータに鎖交させることができる。
また、一実施形態のアキシャルギャップ型モータでは、上記第1ステータの上記ティースと上記第2ステータの上記ティースの軸方向に投影した部分は、少なくとも周方向全周にわたって存在する。
上記実施形態によれば、上記第1ステータのティースと第2ステータのティースを軸方向に投影した部分が、少なくとも周方向全周にわたって存在するようにしたことによって、コギングトルクを更に低減でき、また、磁石の動作点磁束密度を向上できる。
また、一実施形態のアキシャルギャップ型モータでは、上記ステータの上記バックヨークに位置決め手段を有する。
上記実施形態によれば、上記第1,第2ステータのバックヨークに位置決め手段を設けることによって、2つのステータの位置決めが容易にでき、信頼性が高い。また、位置決め手段としてバックヨークに外周カットや穴を設けた場合、このアキシャルギャップ型モータを圧縮機に搭載した場合、バックヨークに外周カットや穴を油戻り通路として利用することができる。
また、この発明の圧縮機では、上記のいずれか1つのアキシャルギャップ型モータを搭載したことを特徴とする。
上記構成によれば、ロータの軸方向両側に第1,第2ステータを有するアキシャルギャップ型モータの特性を低下させることなく、簡単な構成でコギングトルクやトルクリプルを容易に低減できるアキシャルギャップ型モータを搭載することにより、高性能な圧縮機を実現できる。
以上より明らかなように、この発明のアキシャルギャップ型モータによれば、ロータの軸方向両側にステータを有するアキシャルギャップ型モータの特性を低下させることなく、簡単な構成でコギングトルクやトルクリプルを容易に低減できるアキシャルギャップ型モータを実現することができる。
また、一実施形態のアキシャルギャップ型モータによれば、多極着磁された1つの磁石が軸方向に1層だけ設けられ、上記1つの磁石の同一極の軸方向に面する両面を、互いに異なる極性を呈する第1磁極面および第2磁極面とすることによって、磁石量を低減でき、生産性を更に向上させることができると共に、2つのステータに略同一量の磁束を鎖交させることができる。
また、一実施形態のアキシャルギャップ型モータによれば、周方向に配置された複数の磁石が軸方向に1層だけ設けられたロータにおいて、各磁石の軸方向に面する両面を、互いに異なる極性を呈する第1磁極面および第2磁極面とすることによって、磁石量を低減でき、生産性を更に向上させることができると共に、2つのステータに略同一量の磁束を鎖交させることができる。
また、一実施形態のアキシャルギャップ型モータによれば、上記ロータの磁石の両面に、磁極毎に磁気的に分離された磁性体鉄心を設けることによって、磁石の減磁をより効率良く防止することができる。
また、一実施形態のアキシャルギャップ型モータによれば、上記ロータの周方向に隣接する磁石の間に、かつ、ロータの両側に磁気的に隔てられて設けられた磁性体は、q軸にロータを貫通する磁路を作るためのいわゆるq軸磁束磁路を形成するので、q軸インダクタンスが高くなり、q軸インダクタンスとd軸インダクタンスの差に比例して発生するリラクタンストルクを利用することができる。
また、一実施形態のアキシャルギャップ型モータによれば、上記第1ステータと第2ステータが略同一形状(巻線仕様も同一)であることによって、2つのステータに略同一量の磁束を鎖交させることができる。
また、一実施形態のアキシャルギャップ型モータによれば、上記ステータのティースの先端に少なくとも周方向に幅広とした幅広部を設けることによって、ロータの磁束をより多く第1,第2ステータに鎖交させることができる。
また、一実施形態のアキシャルギャップ型モータによれば、上記第1ステータのティースを軸方向に投影した部分と第2ステータのティースを軸方向に投影した部分が、少なくとも周方向全周にわたって存在することによって、コギングトルクを更に低減できると共に、磁石の動作点磁束密度を向上できる。
また、一実施形態のアキシャルギャップ型モータによれば、上記第1,第2ステータのバックヨークに位置決め手段を設けることによって、2つのステータの位置決めが容易にでき、信頼性を向上できる。
また、この発明の圧縮機によれば、特性を低下させることなく、簡単な構成でコギングトルクやトルクリプルを容易に低減できるアキシャルギャップ型モータを搭載することにより、高性能な圧縮機を実現することができる。
以下、この発明のアキシャルギャップ型モータおよび圧縮機を図示の実施の形態により詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1はこの発明の第1実施形態のアキシャルギャップ型モータの第1,第2ステータを展開してロータ側から見た平面図を示している。この第1実施形態のアキシャルギャップ型モータは、回転軸(図示せず)に固定されたロータ30(図2に示す)と、上記ロータ30の軸方向両側にエアギャップを介して夫々対向する第1ステータ10および第2ステータ20とを備えている。図1に示すように、第1ステータ10は、円板形状のバックヨーク11と、そのバックヨーク11のロータ側に立設されたティース12と、上記ティース12に巻回された三相のコイル13とを有している。また、第2ステータ20は、円板形状のバックヨーク21と、そのバックヨーク21のロータ側に立設されたティース22と、上記ティース22に巻回された三相のコイル23とを有している。なお、図1は、第1ステータ10と第2ステータ20の間の折り曲げ線(一点鎖線)を基準にして、第1ステータ10と第2ステータ20を展開した図である。また、図1において、第1ステータ10のコイルU1とコイルV1との間の部分が第2ステータ20のコイルW4とが対向し、第1コイルU1とコイルV1との間の部分から時計回りにコイルV1とコイルW1との間の部分, コイルW1とコイルU2との間の部分,…の順に、第2ステータ20のコイルW4から反時計回りに各相のコイルが対向している。
上記第1ステータ10のコイル13と第2ステータ20のコイル23は、周方向に順に各相が巻回された集中巻であって、第1,第2ステータ10,20に軸方向両側から挟まれるロータ30(図2に示す)側から見て同一方向に巻回されている。上記第1ステータ10のコイル13の巻き始め(または巻き終わり)を中性点側(図1の15に示す)とし、第2ステータ20のコイル23の巻き始め(または巻き終わり)が中性点側(図1の25に示す)とし、第1,第2ステータ10,20の巻線仕様を同一としている。
また、図2は上記アキシャルギャップ型モータのロータ30の分解斜視図を示している。ロータ30は、界磁部31と連結部35とを備え、回転軸(図示せず)を中心として回転可能である。なお、図2では、界磁部31と連結部35とが回転軸に沿ってずれて示されている。実際には、ロータ30は、軸方向両側から図1に示す第1ステータ10と第2ステータ20により挟まれた状態で配置される。
上記界磁部31は、磁石32と、上記磁石32を軸方向両側から挟む磁性体鉄心の一例としての磁性体板33,34とを有する。上記磁石32は、軸方向両側に互いに異なる極性を呈する第1磁極面および第2磁極面を有する。例えば、第1磁極面はN極を呈し、第2磁極面はS極を呈する。
上記磁石32には、磁束密度が大きくするため、焼結された希土類磁石を採用することが望ましい。この場合、希土類磁石、特に焼結した磁石は導電率が高く、渦電流損が生じやすいが、後述する磁性体板33,34に、希土類磁石に比べて導電率の小さい磁性材を用いることで、渦電流損の発生を抑制することができる。
また、上記磁性体板33,34はそれぞれ、磁石32の第1磁極面および第2磁極面に設けられる。このとき、磁性体板33,34は、接着剤等を用いて磁石32に固定する。
上記磁性体板33,34の軸方向の厚みを、接着剤の分だけ小さくすることで、界磁部31の軸方向の厚みの増加が回避できる。しかし、磁性体板33,34の厚みが減少した分だけ、磁気特性が低下する恐れがあるので、接着剤には、磁性材から成るものを採用することが望ましい。磁性材からなる接着剤を用いることにより、磁性体板33,34の厚みを減少したことによる磁気特性の低下を補うことができる。
磁性体板33,34には、磁気的に等方性を有する圧粉磁心を採用すること、特に圧粉鉄心を採用することにより、磁性体板33,34で渦電流損が生じにくくできる。
上記界磁部31は、回転軸の周りで周方向に沿って環状に配置され、周方向に沿って互いに離間している。このとき、磁石32についてみれば、磁石32も回転軸の周りで周方向に沿って環状に配置される。
周方向において互いに隣接する磁石32は、軸方向両側において互いに異なる極性を呈する。つまり、隣接する一方の磁石32が軸方向の一方の側に第1磁極面を向けている場合、隣接する他方の磁石32は同じ軸方向の一方の側には第2磁極面を向けている。軸方向の他方側においても同様である。ただし、この発明はこれに限定されるものではない。
また、上記連結部35は、非磁性体から成り、界磁部31同士を連結する。上記連結部35の非磁性体は、樹脂などの非金属であっても良いし、アルミやステンレスなどの金属であっても良い。上記連結部35に非金属を採用すれば、連結部35で渦電流損が生じない。他方、上記連結部35に金属を採用すれば、連結部35の強度が高まる。
なお、ロータは、軸方向両側に現れる磁極が逆になればよい。そのために、最小の構成は、軸方向における磁石の層数が1である。また、磁石両側にコア(磁性体板)が存在するのは、磁石内部の渦電流を低減するためである。特に、PWM制御のキャリア成分の磁束の変化による渦電流損を低減できる。
図3Aは上記アキシャルギャップ型モータに用いることができる他のロータ130の平面図を示し、図3Bは図3AのIIIB−IIIB線から見た断面図を示している。
図3A,図3Bに示すように、ロータ130は、円筒形状の連結部135から半径方向外向に放射状に設けられた磁性体の一例としてのコア131と、上記コア131の間に周方向に配置された磁石132とを有している。また、磁石132の軸方向の両端にもコア131が配置される。コア131は、磁石に接する部分と、磁石間に半径方向に放射状に設けられる部分とは、磁束の漏洩を防止するため、スリット131aで隔てられる。上記磁石132の間にコア131を設けることによって、q軸インダクタンスが高くなり、電流位相をq軸から所定角度進めることにより、q軸インダクタンスとd軸インダクタンスの差に比例して発生するリラクタンストルクを利用することができる。
また、図4は上記アキシャルギャップ型モータに用いることができる他のもう一つのロータ230の斜視図を示している。
図4に示すように、ロータ230は、1枚の磁石232を有し、その磁石232を周方向に多極着磁して利用する。この場合、磁石の内径を小さくして直接回転軸(図示せず)に勘合させても良いが、非磁性体の磁石ホルダー(図示せず)を介して回転軸に勘合させてもよい。
また、図5は上記アキシャルギャップ型モータに用いることができる他のもう一つのロータ330の斜視図を示している。
図5に示すように、ロータ330は、バックヨーク331と、そのバックヨーク331の軸方向両側に周方向に配置された複数の磁石332とを有している。この磁石332を軸方向に2層に設けているが、磁極の配置は上記図2のロータ30と同一である。こうすることにより、バックヨーク331の厚みを小さくすることができる。バックヨーク331は、磁石332を保持し、かつ、内周に設けられた円穴331aに回転軸(図示せず)を勘合するために用いられる。例えば、周方向に隣接する磁極へ流れずに、軸方向に対向する磁石へ磁束が流れるためである。
上記ロータ30(130,230,330)の軸方向の一方の側に、わずかな空隙(エアギャップ)を隔てて第1ステータ10が対向すると共に、ロータ30(130,230,330)の軸方向の他方の側に、わずかな空隙(エアギャップ)を隔てて第2ステータ20が対向する。
この発明のアキシャルギャップ型モータの第1,第2ステータは、円盤状のバックヨークから、回転軸の周りで周方向に沿ってかつ互いに離間して配置された磁性体からなる複数のティースが設けられ、ティースに対してそれぞれ単独にコイルが巻回される集中巻である。
このアキシャルギャップ型モータのロータの極数と第1,第2ステータのティース数の関係は、回転磁界を発生してロータが回転する限りにおいて任意であるが、3相巻線が施される場合、2n/3n、8n/9n、10n/12n(nは自然数)等が考えられるが、この第1実施形態においては、ロータの極数と第1,第2ステータのティース数の関係は8/12である。
この場合、ティースには、U相、V相、W相、U相、V相、W相、U相、V相、W相、U相、V相、W相の順に巻回される。それぞれの相は、通常スター結線、または、場合によってはデルタ結線され、その端子を、3相電源として機能するインバータ出力端子に接続される。
なお、同一ロータ内の同一相のコイルは、直列に接続してもよいし、並列に接続してもよい。
図6に示すように、同一相のコイルを並列に接続した場合、いずれのコイルも一方が直接電源側につながれ、他方が中性点側につながれる。すなわち、図6では、コイルU1,U2,U3,U4の一端が電源側に接続され、コイルV1,V2,V3,V4の一端が電源側に接続され、コイルW1,W2,W3,W4の一端が電源側に接続される一方、コイルU1,U2,U3,U4の他端とコイルV1,V2,V3,V4の他端とコイルW1,W2,W3,W4の他端が中性点側で接続されている。
一方、図7に示すように、同一相のコイルを直列に接続した場合、一のコイルの巻き始めが他のコイルの巻き終わりに接続される。すなわち、図7では、直列接続されたコイルU1,U2,U3,U4の一端が電源側に接続され、直列接続されたコイルV1,V2,V3,V4の一端が電源側に接続され、直列接続されたコイルW1,W2,W3,W4の一端が電源側に接続される一方、直列接続されたコイルU1,U2,U3,U4の他端と直列接続されたコイルV1,V2,V3,V4の他端と直列接続されたコイルW1,W2,W3,W4の他端が中性点側で接続されている。
この説明では、より電源側に近いか、中性点側に近いかで、「電源側」「中性点側」という表現を用いる。
この発明のアキシャルギャップ型モータの第1ステータと第2ステータとの結線も、同一相のコイルを直列に接続してもよいし、同一相のコイルを並列に接続してもよい。並列の場合、第1ステータと第2ステータとは単独に中性点接続ができる。
上記第1ステータも、ロータ側から見て、所定の巻回方向に巻回されたコイルを有し、第1ステータにおいて第一の相と第二の相のコイルが巻回されるティースの中間に対応する部分に、第2ステータの第三の相のコイルが所定の巻回方向と同一方向に巻回される。また、第1ステータにおいて第二の相と第三の相のコイルが巻回されるティースの中間に対応する部分に、第2ステータの第一の相のコイルが所定の巻回方向と同一方向に巻回される。さらに、第1ステータにおいて第三の相と第一の相のコイルが巻回されるティースの中間に対応する部分に、第2ステータの第二の相のコイルが所定の巻回方向と同一方向に巻回される。
具体的には、図1に示すように、第1ステータのU相のコイルU1とV相のコイルV1が巻回されるティースの間に対応する位置において、第2ステータでは、W相のコイルW4が巻回されるティースを有する。例えば、第1ステータのU相のコイルとV相のコイルの合成磁界は、3相平衡である限り、U+V+W=0であるため、U+V=−Wとなる。つまり、第1ステータのU相のコイルとV相のコイルの間は、−Wと等価となる。
一方、これに対向する第2ステータは、W相のコイルの巻回されたティースがあり、−W相のからW相に、対向するロータの磁極との関係において、2つの第1,第2ステータは、ロータに対して、同一の回転磁界を発生するとみることができる。
このとき、ティースに対する巻回方向、すなわち、現にどこから巻き始めてどちらの方向に巻回したかは重要ではなく、例えば、電源から中性点に向けて通電したとき、通電方向が同一になる場合をさす。すなわち、結線との関係で、どちら向きに電流が流れるような状態かをいう。ただし、製造の面からは、コイルを単体で同一方向に巻回したものを、それぞれのステータに設けることを考えると、実際の巻回方向も同一であることが望ましい。
これにより、ステータの突極性を除けば、ステータのコイルに通電される電流により発生する磁界は、2つの第1,第2ステータで180°位相がずれることなり、対向するロータの位相が180°ずれるので、同一トルク、同一スラスト力を発生することは明らかである。また、ティースは、2つの第1,第2ステータで、15°ずれて設けられているため、コギングトルクやトルクリプルにとっては、低減される方向となる。したがって、同時に最大トルク制御を行うことができるために特性の低下がなく、コギングトルクやトルクリプルを低減することができる。
2つの第1,第2ステータのコイル端を結線する場合は、少なくともロータの外周を通っていくしかない。そこで、ティースの外周側で結線するのがより好適であるが、ティースの外周側ほど周長が長くなるため、ティースもできるだけ外周部に配置させたい。そうすると、結線を内周に持ってくる方が、特性の面からは望ましい。
図9は、上記ステータと置き換え可能なステータ110の鉄心形状を示す。図9に示すステータの鉄心形状は、バックヨーク111と、バックヨーク111に立設されたティース112と、そのティース112の先端に配置された幅広コア113を有する。上記ステータ110は、この発明の第1,第2ステータである。
また、図10は図9に示す幅広コア113の平面図を示している。図10に示すように、幅広コア113を設けることによって、空隙面積が増大し、ロータの磁束をより多くステータに鎖交させることができる。この幅広コア113は、隣接する幅広コア113間を、短絡しない程度に離す必要がある。例えば、隣接する幅広コアの間隔は、ロータと幅広コアとの間の空隙長の2倍を超えることが望ましい。ただし、第1ステータのティースと、第2ステータのティースとは、軸方向に投影すると、少なくとも周方向全周にわたって存在することが望ましい。つまり、ロータの磁極面は、2つのステータに対向するいずれかの面において、ステータ鉄心が近接していれば、磁気抵抗が高い部分が発生しにくくなり、磁石全体の動作点磁束密度が上がり、また、パーミアンス係数が高くなり、減磁にも有利である。
また、図11は、図9における幅広コアの別の形態を示している。図11に示すように、幅広コア213は、外周および内周において薄肉部213aで連結されることにより一体として扱うことができる。また、この場合、ロータと幅広コアとの間の空隙面の精度も良好である。なお、薄肉で連結された部分は、ロータの磁極と対向しない方が良い。
図12〜図15は、図2に示すロータ30(コアを除く)と図1に示す第1,第2ステータ10,20を、磁石を含む円筒面で切断した部分を展開した断面図である。図8はこの発明のアキシャルギャップ型モータの通電状態の三相電流波形を示しており、A点は図12の状態、B点は図13の状態、C点は図14の状態、D点は図15の状態を示している。
なお、図12〜図15において、「○」印の中に「・」のある記号は、紙面の裏面から表面に向かって電流が流れている状態を示し、「○」印の中に「×」のある記号は、紙面の表面から裏面に向かって電流が流れている状態を示す。図12〜図15中の矢印は、巻き線電流による磁束の方向を示している。図より、2つのステータが発生する起磁力は同一であることがわかる。
図12〜図15に示すように、磁気回路としては、第1ステータ10からロータ30を貫通して第2ステータ20に渡るという磁路を通ることになる。第1ステータ10と第2ステータ20を同一形状、また、同一巻数、同一電流を流すことで、2面の空隙にほぼ同一のトルクが働くと共に、スラスト力が働く。この第1ステータ10と第2ステータ20の磁気力によるスラスト力は軸方向逆向きであるので、両者は互い打ち消し合ってキャンセルされる。
また、図16は、図12において図1に示す第1,第2ステータ10,20のティースの先端に幅広コアを設けた場合の断面図を示している。図16において、14,24は幅広部の一例としての幅広コアである。
上記第1,第2ステータ10,20のティースの先端に少なくとも周方向に幅広とした幅広部である幅広コア14,24を設けることによって、ロータ30の磁束をより多く第1,第2ステータ10,20に鎖交させることができる。
また、上記第1ステータ10のティースを軸方向に投影した部分と第2ステータ20のティースを軸方向に投影した部分が、少なくとも周方向全周にわたって存在することによって、コギングトルクを更に低減できると共に、磁石32の動作点磁束密度を向上できる。さらに、隣接する幅広コア14,24間の隙間を、半径方向からずらせば、スキュー効果によるコギングトルクの更なる低減が可能となる。
上記第1実施形態のアキシャルギャップ型モータによれば、ロータ30(130,230,330)の軸方向両側に第1,第2ステータ10,20を有するアキシャルギャップ型モータにおいて、特性を低下させることなく、コギングトルクやトルクリプルを低減できるアキシャルギャップ型モータを実現することができる。
また、図4に示すように、多極着磁された1つの磁石232が軸方向に1層だけ設けられ、その1つの磁石232の同一極の軸方向に面する両面を、互いに異なる極性を呈する第1磁極面および第2磁極面とすることによって、磁石量を低減でき、生産性を更に向上させることができると共に、2つのステータに略同一量の磁束を鎖交させることができる。
また、図2,図3A,図3Bに示すように、周方向に配置された複数の磁石32,132が軸方向に1層だけ設けられたロータ30,130において、各磁石32,132の軸方向に面する両面を、互いに異なる極性を呈する第1磁極面および第2磁極面とすることによって、磁石量を低減でき、生産性を更に向上させることができると共に、2つのステータに略同一量の磁束を鎖交させることができる。
また、図2に示すように、ロータ30の磁石32の両面に、磁極毎に磁気的に分離された磁性体鉄心である磁性体板33,34を設けることによって、磁石32の減磁をより効率良く防止することができる。
また、図3A,図3Bに示すロータ130の周方向に隣接する磁石132の間に、かつ、ロータ130の両側に磁気的に隔てられて設けられた磁性体の一例としてのコア131が、q軸にロータ130を貫通する磁路を作るためのいわゆるq軸磁束磁路を形成する。これによって、q軸インダクタンスが高くなり、q軸インダクタンスとd軸インダクタンスの差に比例して発生するリラクタンストルクを利用することができる。
また、上記第1ステータ10と第2ステータ20が略同一形状(巻線仕様も同一)で、さらに、2面の空隙長を略同一とすることで、2つのステータに略同一量の磁束を鎖交させることができる。
〔第2実施形態〕
図17Aはこの発明の第2実施形態のアキシャルギャップ型モータを搭載したロータリ圧縮機の縦断面図である。このロータリ圧縮機は、高圧ドーム型である。なお、この第2実施形態のロータリ圧縮機には、第1実施形態のアキシャルギャップ型モータを用いる。
この第2実施形態のロータリ圧縮機は、図17Aに示すように、密閉容器401と、上記密閉容器401内に配置された圧縮機構部402と、上記密閉容器401内かつ圧縮機構部402の上側に配置され、圧縮機構部402を回転軸404を介して駆動するアキシャルギャップ型モータ403とを備えている。上記密閉容器401の下側側方に、吸入管441を接続する一方、密閉容器401の上側に吐出管442を接続している。上記吸入管441から供給される冷媒ガスは、圧縮機構部402の吸込側に導かれる。
上記アキシャルギャップ型モータ403は、密閉容器401内側に外周側の一部が固定され、中央部を回転軸404が貫通する2つの上側の第1ステータ410,下側の第2ステータ420と、上記第1ステータ410, 第2ステータ420の軸方向の間に配置され、回転軸404に外嵌して固定されたロータ430を有する。上記ロータ430が固定された回転軸404の下端側を圧縮機構部2に連結している。
また、上記圧縮機構部402は、シリンダ状の本体部440と、この本体部440の上下の開口端のそれぞれに取り付けられた上端板408および下端板409とを備える。上記回転軸404は、上端板408および下端板409を貫通して、本体部440の内部に挿入されている。上記回転軸404は、圧縮機構部402の上端板408に設けられた軸受451と、圧縮機構部402の下端板409に設けられた軸受452により回転自在に支持されている。上記本体部440内の回転軸404にクランクピン405が設けられ、そのクランクピン405に嵌合され駆動されるピストン406とそれに対応するシリンダとの間に形成された圧縮室407により圧縮を行う。ピストン406は偏芯した状態で回転し、または、公転運動を行い、圧縮室407の容積を変化させる。
上記構成のロータリ圧縮機において、アキシャルギャップ型モータ403を回転させることにより圧縮機構部402を駆動すると、吸入管441から圧縮機構部402に冷媒ガスが供給され、圧縮機構部402で冷媒ガスを圧縮する。そうして圧縮機構部402で圧縮された高圧冷媒ガスは、圧縮機構部402の吐出ポート423より密閉容器401内に吐出され、回転軸404の周りに設けられた溝(図示せず)、第1ステータ410, 第2ステータ420およびロータ430の内部を軸方向に貫通する穴(図示せず)、第1ステータ410, 第2ステータ420およびロータ430の外周部と密閉容器401の内面との間の空間等を通ってアキシャルギャップ型モータ403の上部空間に運ばれた後、吐出管442を介して密閉容器401の外部に吐出される。
図17Bは上記ロータリ圧縮機のアキシャルギャップ型モータのホルダーを用いたロータ構造を説明するための模式図である。図17Bにおいて、右側が回転軸側、左側がロータ外周側である。図17Bに示すロータ430の構造は、非磁性体からなるホルダー433に、軸方向両側から磁性体鉄心の一例としてのコア431,431に挟まれた磁石432が埋め込まれている。
また、図17Cは上記ロータリ圧縮機のアキシャルギャップ型モータの樹脂モールドを用いたロータ構造を説明するための模式図である。図17Cにおいて、右側が回転軸側、左側がロータ外周側である。図17Cに示すロータ440の構造は、軸方向両側から磁性体鉄心の一例としてのコア441,441に挟まれた磁石442が樹脂443によりモールドされている。
上記第2実施形態のロータリ圧縮機において、アキシャルギャップ型モータ403の第1ステータ410,第2ステータ420は、位置合わせのための位置決め手段を設けると良い。
例えば、図18に示すように、第1,第2ステータのバックヨーク511,521に位置決め手段の一例としての切り欠き511a,521aを夫々設け、切り欠き511a,521aの位置を合わせるように組み立てる等である。図18において、ティースやコイルは省略し、バックヨークのみ示している。このステータのバックヨーク511,521の切り欠き511a,521aは、圧縮機に搭載した場合、冷凍機油を戻す通路としても用いられる。図18において、512,522は結線板であり、実際はティースが貫通する孔や蒸着された配線パターンが設けられるが、図では省略し、バックヨークとの関係のみを示している。バックヨークと同じ位置に切り欠きを有し、位置合わせを行う。
なお、コイルとコアの絶縁物を2つのステータで変更する場合、それぞれ間違えないよう目印が必要である。
例えば、図19に示すように、第1,第2ステータのバックヨーク611,621に、外周の切り欠き611a,621aと外周付近の穴611b,621bがあり、切り欠き611a,621aと穴611b,621bに対応した絶縁物を設ければ、取り違えがない。上記切り欠き611a,621aと穴611b,621bが位置決め手段である。
このように、第1,第2ステータのバックヨークに位置決め手段を設けることによって、2つのステータの位置決めが容易にでき、信頼性を向上できる。
上記第2実施形態のロータリ圧縮機によれば、ロータ430の軸方向両側に第1,第2ステータ410,420を有するアキシャルギャップ型モータの特性を低下させることなく、簡単な構成でコギングトルクやトルクリプルを容易に低減できるアキシャルギャップ型モータを搭載することにより、高性能な圧縮機を実現することができる。
上記第2実施形態では、ロータリ圧縮機について説明したが、スクロール圧縮機等の他の構成の圧縮機にこの発明を適用してもよい。
この発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。
図1はこの発明の第1実施形態のアキシャルギャップ型モータの第1,第2ステータを展開してロータ側から見た平面図である。 図2は上記アキシャルギャップ型モータのロータの分解斜視図である。 図3Aは上記アキシャルギャップ型モータの他のロータの平面図を示している。 図3Bは図3AのIIIB−IIIB線から見た断面図である。 図4は上記アキシャルギャップ型モータの他のもう一つのロータの斜視図を示している。 図5は上記アキシャルギャップ型モータの他のもう一つのロータの斜視図を示している。 図6は同一相のコイルが並列に接続された図である。 図7は同一相のコイルが直列に接続された図である。 図8はこの発明のアキシャルギャップ型モータの通電状態の三相電流波形を示す図である。 図9は上記ステータと置き換え可能なステータの鉄心形状を示す図である。 図10は図9に示す幅広コアの平面図である。 図11は図9に示す幅広コアの別の形態を示す図である。 図12は図2に示すロータとステータを磁石を含む円筒面で切断した部分を展開した断面図である。 図13は図3に示すロータとステータを磁石を含む円筒面で切断した部分を展開した断面図である。 図14は図4に示すロータとステータを磁石を含む円筒面で切断した部分を展開した断面図である。 図15は図5に示すロータとステータを磁石を含む円筒面で切断した部分を展開した断面図である。 図16は図12においてステータのティースの先端に幅広コアを設けた場合の断面図である。 図17Aは上記アキシャルギャップ型モータを搭載したロータリ圧縮機の縦断面図である。 図17Bは上記ロータリ圧縮機のアキシャルギャップ型モータのホルダーを用いたロータ構造を説明するための模式図である。 図17Cは上記ロータリ圧縮機のアキシャルギャップ型モータの樹脂モールドを用いたロータ構造を説明するための模式図である。 図18は上記アキシャルギャップ型モータのロータの切り欠きによる位置を合わせについて説明するための斜視図である。 図19は上記アキシャルギャップ型モータのロータの切り欠きと穴による位置を合わせについて説明するための斜視図である。
符号の説明
10…第1ステータ
11…バックヨーク
12…ティース
13…コイル
14…幅広コア
20…第2ステータ
21…バックヨーク
22…ティース
23…コイル
24…幅広コア
30…ロータ
31…界磁部
35…連結部
32…磁石
33,34…磁性体板
110…ステータ
111…バックヨーク
112…ティース
113…幅広コア
130…ロータ
131…コア
132…磁石
135…連結部
230…ロータ
231…幅広コア
231a…薄肉部
232…磁石
330…ロータ
331…バックヨーク
332…磁石
331a…円穴
401…密閉容器
402…圧縮機構部
403…アキシャルギャップ型モータ
404…回転軸
405…クランクピン
406…ピストン
407…圧縮室
410…第1ステータ
411…バックヨーク
412…ティース
413…コイル
420…第2ステータ
421…バックヨーク
422…ティース
423…コイル
430…ロータ
408…上端板
409…下端板
440…本体部
441…吸入管
442…吐出管
451,452…軸受
U1,U2,U3,U4,V1,V2,V3,V4,W1,W2,W3,W4…コイル
L1,L2…配線

Claims (10)

  1. 回転軸に固定されたロータ(30,130,230,330,430)と、上記ロータ(30,130,230,330,430)の軸方向両側にエアギャップを介して夫々対向する第1ステータ(10,410,710)および第2ステータ(20,420,720)とを備えたアキシャルギャップ型モータであって、
    上記ロータ(30,130,230,330,430)は、軸方向両側に面する第1磁極面および第2磁極面が互いに異なる極性を呈する磁石を有し、
    上記第1,第2ステータ(10,410,710,20,420,720)は、バックヨーク(11,21,711,721)と、上記バックヨーク(11,21,711,721)の上記ロータ(30,130,230,330,430)側に軸方向に設けられた複数のティース(12,22,712,722)と、上記複数のティース(12,22,712,722)に巻回された三相のコイル(13,23,713,723)とを有し、
    上記第1ステータ(10,410,710)の上記コイル(13,713)と上記第2ステータ(20,420,720)の上記コイル(23,723)は、周方向に順に各相が巻回された集中巻であって、上記ロータ(30,130,230,330,430)側から見て同一方向に巻回されており、
    上記第1ステータ(10,410,710)において第一の相と第二の相の上記コイル(13,713)が巻回された上記ティース(12,712)の中間に対応する部分に、上記第2ステータ(20,420,720)の第三の相の上記コイル(23,723)が巻回された上記ティース(22,722)が配置され、
    上記第1ステータ(10,410,710)において上記第二の相と第三の相の上記コイル(13,713)が巻回された上記ティース(12,712)の中間に対応する部分に、上記第2ステータ(20,420,720)の第一の相の上記コイル(23,723)が巻回された上記ティース(22,722)が配置され、
    上記第1ステータ(10,410,710)において上記第三の相と上記第一の相の上記コイル(13,713)が巻回された上記ティース(12,712)の中間に対応する部分に、上記第2ステータ(20,420,720)の第二の相の上記コイル(23,723)が巻回された上記ティース(22,722)が配置されていることを特徴とするアキシャルギャップ型モータ。
  2. 請求項1に記載のアキシャルギャップ型モータにおいて、
    上記ロータ(230)は、多極着磁された1つの上記磁石(232)を軸方向に1層だけ設け、
    上記1つの磁石(232)の上記同一極の軸方向に面する両面が、互いに異なる極性を呈する上記第1磁極面および上記第2磁極面であることを特徴とするアキシャルギャップ型モータ。
  3. 請求項1に記載のアキシャルギャップ型モータにおいて、
    上記ロータ(30,130)は、周方向に配置された複数の上記磁石(32,132)を軸方向に1層だけ設け、
    上記各磁石(32,132)の軸方向に面する両面が、互いに異なる極性を呈する上記第1磁極面および上記第2磁極面であることを特徴とするアキシャルギャップ型モータ。
  4. 請求項2または3に記載のアキシャルギャップ型モータにおいて、
    上記磁石(32,432,442)の両面に、磁極毎に磁気的に分離された磁性体鉄心(33,34,431,441)を設けたことを特徴とするアキシャルギャップ型モータ。
  5. 請求項2乃至4のいずれか1つに記載のアキシャルギャップ型モータにおいて、
    上記ロータの周方向に隣接する上記磁石の間に、磁気的に隔てられて、上記ロータの両側に磁性体を設けたことを特徴とするアキシャルギャップ型モータ。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1つに記載のアキシャルギャップ型モータにおいて、
    上記第1ステータ(10,410,710)と上記第2ステータ(20,420,720)とは、略同一形状であることを特徴とするアキシャルギャップ型モータ。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1つに記載のアキシャルギャップ型モータにおいて、
    上記第1,第2ステータ(110)の上記ティース(112)の先端に少なくとも周方向に幅広とした幅広部(113,213)を設けたことを特徴とするアキシャルギャップ型モータ。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1つに記載のアキシャルギャップ型モータにおいて、
    上記第1ステータの上記ティースと上記第2ステータの上記ティースの軸方向に投影した部分は、少なくとも周方向全周にわたって存在することを特徴とするアキシャルギャップ型モータ。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1つに記載のアキシャルギャップ型モータにおいて、
    上記ステータの上記バックヨークに位置決め手段を有することを特徴とするアキシャルギャップ型モータ。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1つに記載のアキシャルギャップ型モータ(403)を搭載したことを特徴とする圧縮機。
JP2007003346A 2007-01-11 2007-01-11 アキシャルギャップ型モータおよび圧縮機 Pending JP2008172918A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007003346A JP2008172918A (ja) 2007-01-11 2007-01-11 アキシャルギャップ型モータおよび圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007003346A JP2008172918A (ja) 2007-01-11 2007-01-11 アキシャルギャップ型モータおよび圧縮機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008172918A true JP2008172918A (ja) 2008-07-24

Family

ID=39700466

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007003346A Pending JP2008172918A (ja) 2007-01-11 2007-01-11 アキシャルギャップ型モータおよび圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008172918A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013047076A1 (ja) * 2011-09-28 2013-04-04 アイシン精機株式会社 回転電機
WO2013094165A1 (ja) 2011-12-21 2013-06-27 株式会社ヴァレオジャパン 電動圧縮機
WO2014002608A1 (ja) 2012-06-29 2014-01-03 株式会社ヴァレオジャパン 電動圧縮機
JP2017063594A (ja) * 2015-09-25 2017-03-30 アスモ株式会社 ブラシレスモータ

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0670452U (ja) * 1991-01-08 1994-09-30 株式会社安川電機 回転電機の固定子鉄心
JPH1189199A (ja) * 1997-09-03 1999-03-30 Yaskawa Electric Corp 軸方向空隙形同期モータ
JP3057913U (ja) * 1998-09-22 1999-06-08 譽 燕 王 永久磁石直流モーター
JP2000037052A (ja) * 1998-07-15 2000-02-02 Hitachi Ltd 永久磁石回転電機
JP2001136721A (ja) * 1999-08-26 2001-05-18 Toyota Motor Corp 軸方向間隙型永久磁石同期機
JP2005051841A (ja) * 2003-07-30 2005-02-24 Hitachi Ltd 電動機,圧縮機及び空気調和機
JP2005151725A (ja) * 2003-11-17 2005-06-09 Equos Research Co Ltd アキシャルギャップ回転電機
JP2005333687A (ja) * 2004-05-18 2005-12-02 Seiko Epson Corp 相対駆動装置
JP2006296048A (ja) * 2005-04-07 2006-10-26 Aisan Ind Co Ltd アキシャルギャップ型モータ

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0670452U (ja) * 1991-01-08 1994-09-30 株式会社安川電機 回転電機の固定子鉄心
JPH1189199A (ja) * 1997-09-03 1999-03-30 Yaskawa Electric Corp 軸方向空隙形同期モータ
JP2000037052A (ja) * 1998-07-15 2000-02-02 Hitachi Ltd 永久磁石回転電機
JP3057913U (ja) * 1998-09-22 1999-06-08 譽 燕 王 永久磁石直流モーター
JP2001136721A (ja) * 1999-08-26 2001-05-18 Toyota Motor Corp 軸方向間隙型永久磁石同期機
JP2005051841A (ja) * 2003-07-30 2005-02-24 Hitachi Ltd 電動機,圧縮機及び空気調和機
JP2005151725A (ja) * 2003-11-17 2005-06-09 Equos Research Co Ltd アキシャルギャップ回転電機
JP2005333687A (ja) * 2004-05-18 2005-12-02 Seiko Epson Corp 相対駆動装置
JP2006296048A (ja) * 2005-04-07 2006-10-26 Aisan Ind Co Ltd アキシャルギャップ型モータ

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013047076A1 (ja) * 2011-09-28 2013-04-04 アイシン精機株式会社 回転電機
JP2013074743A (ja) * 2011-09-28 2013-04-22 Aisin Seiki Co Ltd 回転電機
WO2013094165A1 (ja) 2011-12-21 2013-06-27 株式会社ヴァレオジャパン 電動圧縮機
WO2014002608A1 (ja) 2012-06-29 2014-01-03 株式会社ヴァレオジャパン 電動圧縮機
JP2014009625A (ja) * 2012-06-29 2014-01-20 Valeo Japan Co Ltd 電動圧縮機
CN104364525A (zh) * 2012-06-29 2015-02-18 法雷奥日本株式会社 电动压缩机
EP2894333A1 (en) * 2012-06-29 2015-07-15 Valeo Japan Co., Ltd. Motor compressor
EP2894333A4 (en) * 2012-06-29 2016-05-25 Valeo Japan Co Ltd compressor
JP2017063594A (ja) * 2015-09-25 2017-03-30 アスモ株式会社 ブラシレスモータ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN112838693B (zh) 旋转电机
US10110076B2 (en) Single-phase brushless motor
US8058762B2 (en) Rotor, axial gap type motor, method of driving motor, and compressor
US8575810B2 (en) Motor
JP2006050745A (ja) アキシャルギャップ回転電機
WO2006077812A1 (ja) 回転子、アキシャルギャップ型モータ、モータの駆動方法、圧縮機
JP4940955B2 (ja) アキシャルギャップ型モータおよび圧縮機
US9356479B2 (en) Hybrid excitation rotating electrical machine
JP2018093602A (ja) 回転電機
JP4687687B2 (ja) アキシャルギャップ型回転電機及び界磁子
JP2011078202A (ja) アキシャルギャップモータ
JP2008199811A (ja) 回転電機
JP2018082600A (ja) ダブルロータ型の回転電機
JP5359112B2 (ja) アキシャルギャップ型回転電機及びそれを用いた圧縮機
JP2007329985A (ja) アキシャルギャップ型モータおよびその製造方法
JP5061576B2 (ja) アキシャルギャップ型モータおよびそれを用いた圧縮機
JP2008172918A (ja) アキシャルギャップ型モータおよび圧縮機
JP2005151785A (ja) リング状の電機子コイルを有する同期発電機
JP2003333813A (ja) シンクロナスリラクタンスモータのロータ
JP2006325295A (ja) ステータ
JP2011147259A (ja) リラクタンスモータ
US20190140500A1 (en) Permanent magnet motor
JP2014073011A (ja) 回転電機用ステータ及び回転電機
JP2009077491A (ja) ステータコア積層体およびモータ
JP2008187863A (ja) アキシャルギャップ型回転電機及び圧縮機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111206

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120106

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121016

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130305