JP6541171B2 - 車載機器の固定構造 - Google Patents
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また、駆動源としての電動機を備えた電気自動車やハイブリッド車(以下、これらを総称して電動車両という)では、駆動用バッテリと電動機との間で直流,交流の電力変換を行うインバータが搭載される。インバータは、他の機器と比較して高電圧な部位を備えているため、車両衝突時に他の機器と干渉することで破損した場合、高電圧部位が露出して漏電等の二次災害のおそれが生じうる。
前記ブラケットは、前後方向に延設されるとともに、延設方向の途中で幅の異なる開口が形成された底面部を有する。
前記底面部は、前記後側固定部よりも前方に位置し、法線の向きが変化する湾曲部を境にして設けられた前側の第1部分と後側の第2部分とを有し、前記第1部分が前傾姿勢で前後方向に延設され、前記第2部分が前記第1部分に対して相対的に下方に傾斜して延設されている。
前記第1部分には前記開口のなかで幅の狭い第1開口部が形成され、前記第2部分には前記開口のなかで幅が広く前記第1開口部の後端から連続した第2開口部が形成されている。
前記第1開口部は、前記前側固定部の一部を構成する締結用の開口部であり、前記締結部材の最も大きな外径よりも小さい幅を有するとともに前記締結部材が挿通されて前記ブラケットを締結する。
前記第2開口部は、前記締結部材の前記外径よりも大きい幅を有する。
(2)前記底面部は、前記第2部分の後端から連続的に形成され、前記第2部分に対して相対的に上方に傾斜した第3部分をさらに有し、前記第1部分の下面と前記第3部分の上面との距離が、前記第1部分の下面と前記締結部材の下面との距離よりも大きく設定されることが好ましい。
(3)前記第2開口部は、前端に前記幅が曲線状に漸増した漸増部を有することが好ましい。
(4)前記第2部分が、後方になるほど漸次低くなるとともに湾曲形状に構成されることが好ましい。
図1に示すように、本実施形態に係る固定構造は、車両の前部に設けられるエンジンルームやモータルーム(空間)に配置される車載機器3を車体4へ固定するための構造である。本実施形態の車載機器3は、駆動源としての電動機と駆動用バッテリ(何れも図示略)との間で直流,交流の電力変換を行うインバータであり、モータルーム内に配置される。すなわち、本実施形態の車両は、駆動源としての電動機を備えた電気自動車又はハイブリッド車(電動車両)である。なお、モータルーム内には、インバータ3の他にも電動機や補機バッテリ,空調装置など、様々な機器が搭載されている。
なお、前側底面部分11Aに対し後側底面部分11Cが傾斜しているため、外側面11Aaと内側面11Caとの距離が内側面11Caの前後方向の位置によって異なる。このような場合は、内側面11Caの前縁(すなわち境界線L2上の位置)における距離を上記の距離ΔH1とする。
次に、図5(a),(b)を用いて本固定構造による作用を説明する。図5(a)は通常の状態(車両衝突前の状態)を示す左側面図であり、図1に対して周辺構造を追加したものである。図5(b)は車両の前面衝突後の状態を示す左側面図である。図5(a)に示すように、前傾姿勢で車体4に固定されたインバータ3の後方には、ダッシュパネル4Cの前面に固定された他の機器7が配置される。この機器7は、車幅方向においてインバータ3と重なる位置に配置され、仮にインバータ3が上下方向にほぼ移動せずに後退したとすると、インバータ3と衝突するものである。
上述した実施形態に関わらず、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。本実施形態の各構成は、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせてもよい。
上記実施形態では、車載機器としてインバータ3を例示して説明したが、ブラケット1で固定される車載機器はインバータ3に限られず、エンジンルーム又はモータルームに搭載されるものであれば適用可能である。
上記実施形態では、各側面部12の上縁を段差のあるクランク形状としたが、側面部12の上縁を段差のない真っ直ぐな形状としても良い。また、例えば車載機器3の重量が軽い場合など、ブラケット1が底面部11だけでも車載機器3を安定して固定できる場合には、ブラケット1の両側面部12を省略することも可能である。
また、同様の理由から、上記実施形態では、中間底面部分(第2部分)11Bを後方になるほど漸次低くなるように且つ湾曲状に構成したが、ブラケット1を高強度材料により形成するような場合には、前側底面部分(第1部分)11Aに対する相対的な中間底面部分11Bの角度θ1を、垂直若しくは垂直に近い急角度にする構成や直線状の構成も可能である。
この理由について説明する。上述したようにインバータ3の後部がブラケット1から解放されると、インバータ3自体が上方へと移動するようになる。したがって、締結部材5が、後側開口部14Bに進入してブラケット1から解放された後、後側底面部分11C(内側面11Ca)に到達する前にインバータ3の後部及び締結部材5が上昇するケースも考えられる。このようなケースが試験やシミュレーションに基づいて予想される場合には、締結部材5の上昇分を見込んで距離ΔH1を距離ΔH2よりも短めに設定することも可能である。
ただし、余裕を見て、本実施形態のように距離ΔH1を距離ΔH2よりも大きく設定するのが好ましい。
2 支持部材
3 車載機器
4 車体
5 締結部材
5a ボルト(締結部材)
5b ワッシャ(締結部材)
10A 前側固定部
10B 後側固定部
11 底面部
11A 前側底面部分(第1部分)
11Aa 前側底面部分11Aの外側面(下面)
11B 中間底面部分(第2部分)
11C 後側底面部分(第3部分)
11Ca 後側底面部分11Cの内側面(上面)
13 円筒部
14 開口
14A 前側開口部(第1開口部)
14B 後側開口部(第2開口部)
14Ba 漸増部
33 後側締結部
51 ボルトヘッド
DW ワッシャ5bの外径
WS 第1幅寸法
WL 第2幅寸法
WB ボルトヘッド51の寸法
ΔH1 下面11Aaと上面11Caとの距離
ΔH2 下面11Aaとボルトヘッド下面51aとの距離
Claims (4)
- 車両前側に配置され、車体に対して固定される車載機器の固定構造であって、
前記車体に固定されて前記車載機器の下方に延設されるとともに、前記車載機器の後面よりも後方へ突出した突部を有する支持部材と、
締結部材により前記車載機器の後部下面に固定される前側固定部と、前記支持部材の前記突部の後端に固定される後側固定部とを有するブラケットと、を備え、
前記ブラケットは、前後方向に延設されるとともに延設方向の途中で幅の異なる開口が形成された底面部を有し、
前記底面部は、前記後側固定部よりも前方に位置し、法線の向きが変化する湾曲部を境にして設けられた前側の第1部分と後側の第2部分とを有し、前記第1部分が前傾姿勢で前後方向に延設され、前記第2部分が前記第1部分に対して相対的に下方に傾斜して延設され、
前記第1部分には前記開口のなかで幅の狭い第1開口部が形成され、前記第2部分には前記開口のなかで幅が広く前記第1開口部の後端から連続した第2開口部が形成され、
前記第1開口部は、前記前側固定部の一部を構成する締結用の開口部であり、前記締結部材の最も大きな外径よりも小さい幅を有するとともに前記締結部材が挿通されて前記ブラケットを締結し、
前記第2開口部は、前記締結部材の前記外径よりも大きい幅を有する
ことを特徴とする、車載機器の固定構造。 - 前記底面部は、前記第2部分の後端から連続的に形成され、前記第2部分に対して相対的に上方に傾斜した第3部分をさらに有し、
前記第1部分の下面と前記第3部分の上面との距離が、前記第1部分の下面と前記締結部材の下面との距離よりも大きく設定された
ことを特徴とする、請求項1に記載の車載機器の固定構造。 - 前記第2開口部は、前端に前記幅が曲線状に漸増した漸増部を有する
ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の車載機器の固定構造。 - 前記第2部分が、後方になるほど漸次低くなるとともに湾曲形状に構成された
ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載の車載機器の固定構造。
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