JP6529074B2 - 木造建物の壁パネル - Google Patents

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本発明は、木造建物の壁パネルに関し、特に、筋交いおよび間柱が組み込まれた壁パネルに関する。
木造建物の壁パネルとしては、特許文献1に記載されているように、間柱および筋交いが組み込まれた外壁パネルが提案されている。この外壁パネルにおいては、防湿シートが張り付けられた保温材が内部に配置され、断熱性が付与されている。また、外壁パネルの四隅には、内部に組み込まれている筋交いの端面が露出しており、木造軸組に対して筋交いを確実に取り付けることができるようになっている。
特開2000−64500号公報
このような筋交いを備えた壁パネルにおいては、筋交いと木造軸組の基礎あるいは梁と柱との間の仕口には、一般に、鋼板製の添え板等がボルト等によって取り付けられる。筋交い端部における接合金物等の使用に当っては、建築基準法施行令等の規定に適合する規格のものでなければならないとされている。また、規格以外の筋交い端部の接合金物等を使用する場合にあっては、所定の規定(平12建告1460号第1項第1号)に基づき、仕様と同等以上の引張耐力を有する接合方法であることを評価しなければならないとされている。
本発明の課題は、一般的に採用されている筋交い端部の接合構造を用いることなく、それらと同等以上の耐力を有する筋交いと木造軸組との間の接合部分を構築できるようにした木造建物の壁パネルを提供することにある。
また、本発明の課題は、上記課題に加えて、気密、断熱性に優れた木造建物の壁パネルを提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明は、木造建物における間柱および筋交いを備えた矩形枠体からなる壁パネルにおいて、矩形枠体を、広葉樹木材から製作した部材を用いて強固に組み付けると共に、筋交いの両側の筋交い端部を、広葉樹木材からなる部材とボルトあるいはスクリューを用いて、基礎あるいは梁、柱に接合するようにしている。
すなわち、本発明は、4本の枠材と筋交いと間柱とによって構成される一定厚さの矩形枠体を備えた、木造建物の壁パネルであって、
前記筋交いが架け渡されている前記矩形枠体の2つの角部において、相互に直交する方向に延びる2本の前記枠材の枠材端部の間に、前記筋交いの筋交い端部と、当該筋交い端部の両側に接合した広葉樹木材からなる第1、第2端部材が配置され、これら第1、第2端部材を介して前記枠材端部のそれぞれが前記筋交い端部の両側の端面に接合されており、
前記筋交い端部の端面は、前記角部の直角な出隅面を規定している直交端面であり、
前記角部のそれぞれには、前記筋交い端部を木造建物の軸組を構成する垂直材あるいは
横架材に接合するためのボルトあるいはスクリューが取り付けられており、
前記ボルトあるいはスクリューを用いて、前記第1端部材あるいは前記第2端部材と、前記垂直材あるいは前記横架材との間に、前記筋交い端部を挟んだ状態で、これら三部材を締結できることを特徴としている。
一般に木造住宅等の木造建築の構造材には針葉樹木材が使用されている。本発明においては、針葉樹に比べて、硬度、耐衝撃性、剛性、圧縮強さ等の高い広葉樹木材を用いて製作した端部材を用いて筋交いが架け渡された矩形枠体の角部を補強すると共に、端部材およびボルトあるいはスクリューを用いて、筋交い端部を木造軸組の垂直材(柱)、横架材(基礎、梁)に接合している。本発明者等は、本発明の壁パネルについて筋交い端部接合部の評価のための面内せん断試験等を行って、本発明の壁パネルが建築基準法の規定に適合するものであることを確認した。
本発明の壁パネルにおいて、間柱と筋交いとの間の接合部にも広葉樹木材からなる間柱受け材を用いて接合強度を高めることが望ましい。例えば、前記間柱は、4本の前記枠材のうち相互に平行に延びる2本の第1、第2枠材の間に、これらの第1、第2枠材に直交する方向に配置され、前記筋交いと前記第1枠材の間に架け渡した第1間柱と前記筋交いと前記第2枠材の間に架け渡した第2間柱に分割される。この場合には、前記第1、第2間柱における前記筋交いの側の間柱端部に対峙する前記筋交いの両側の端面に、それぞれ、ボルトあるいはスクリューによって広葉樹木材からなる間柱受け材を固定し、前記第1、第2間柱における前記筋交いの側の間柱端部を前記間柱受け材に固定すればよい。
本発明の壁パネルがたすき掛け筋交いを備えている場合には、2本の第1、第2筋交いのうち、一方の前記第2筋交いは、前記第1筋交いとの交差部分において分割された2本の分割筋交いとすることができる。この場合には、前記第1、第2間柱が固定されている前記間柱受け材のそれぞれを、前記第1筋交いと、前記分割筋交いとの間に形成される一対の入隅部にそれぞれ配置される楔形状の木片とし、前記分割筋交いにおける前記第1筋交いの側の端部を、前記間柱受け材材に、ボルトあるいはスクリューによって締結固定すればよい。
これに加えて、前記第1筋交いと、前記分割筋交いとの間に形成される入隅部のうち、前記間柱受け材が配置されていない一対の入隅部のそれぞれに、広葉樹木材からなる筋交い連結材を配置して、ボルトあるいはスクリューによって、前記筋交い連結材を介して、前記第1筋交いと前記分割筋交いのそれぞれとを固定することが望ましい。
次に、本発明の壁パネルに断熱性を付与するには、前記矩形枠体における室外側の外面を、当該矩形枠体に張り付けた防水シートによって覆うと共に、前記矩形枠体における室内側の内面を、当該矩形枠体に張り付けた気密シートによって覆うことが望ましい。
この場合、前記防水シートおよび前記気密シートのそれぞれを前記矩形枠体よりも一回り大きなサイズのものとし、矩形枠体から外方に延びる四周縁部分を前記矩形枠体の外周縁に沿って当該矩形枠体内に収まるように折り畳んでおけばよい。壁パネルを木造軸組に組み付けた後に、防水シートおよび気密シートの折り畳み部分を広げて、外周側の柱、梁、基礎の側面に張り付ける。これにより、壁パネルと柱、梁との間の隙間も確実に封鎖されるので、断熱性に優れた壁面を構築できる。
本発明を適用した片掛け筋交いを備えた壁パネルを示す室外面側斜視図、組み付け状態を示す室外面側斜視図、壁パネルの室内面側斜視図、組み付け状態を示す室内面側斜視図である。 図1の壁パネルの室内側正面図および広葉樹木材からなる端部材等を示す説明図である。 図1の壁パネルの組み付け状態を示す室内側正面図、側面図および断面図である。 本発明を適用したたすき掛け筋交いを備えた壁パネルを示す室外面側斜視図、組み付け状態を示す室外面側斜視図、壁パネルの室内面側斜視図、組み付け状態を示す室内面側斜視図である。 図4の壁パネルの室内側正面図および広葉樹木材からなる端部材等を示す説明図である。 図4の壁パネルの組み付け状態を示す室内側正面図、側面図および断面図である。
以下に、図面を参照して、本発明を適用した木造建物の壁パネルの実施の形態を説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明を適用した片掛け筋交いを備えた壁パネルを示し、(a)はその室外面側斜視図、(b)は木造軸組に組み付けた状態を示す室外面側斜視図、(c)は壁パネルの室内面側斜視図、(d)は木造軸組に組み付けた状態を示す室内面側斜視図である。
壁パネル1は、一定厚さの矩形枠体2と、その室外側の外面に張り付けた透湿性のある外部防風防水シート3と、その室内側の内面に張り付けた透湿性のある内部気密シート4とを備えている。
外部防風防水シート3は、図1(a)に示すように、矩形枠体2よりも大きさサイズのシートであり、矩形枠体2と同一大きさのシート本体部分3aから外方に延びるシート四周縁部分3bがある。このシート四周縁部分3bは、矩形枠体2の外周縁に沿って、当該矩形枠体2内に収まるようにシート本体部分3aの側に折り畳まれている。内部側の内部気密シート4も同様であり、図1(c)に示すように、シート四周縁部分4bが、矩形枠体2の外周縁に沿って、当該矩形枠体2内に収まるようにシート本体部分4aの側に折り畳まれている。
図2(a)は壁パネル1の矩形枠体2を室内側から見た場合を示す正面図であり、図2(b)〜(d)はそこに組み付けられている端板材および間柱受け材を示す説明図である。矩形枠体2は、図2(a)に示すように、上枠板11、下枠板12、左右の側枠板13、14と、1本の筋交い15と、間柱16、17とを備えている。上枠板11、下枠板12、側枠板13、14は、例えば、厚さ35mm、幅75mmのスギ材であり、筋交い15は厚さ90mm、幅75mmのスギ材であり、間柱16、17は厚さ35mm、幅75mmのスギ材である。
矩形枠体2の4つの角部21〜24のうち、角部22と角部24の間に筋交い15が架け渡されている。角部22においては、側枠板14の下側の枠板端部14aと下枠板12の一方の枠板端部12aとの間に、筋交い15の下側の筋交い端部15aと、楔形状の第1、第2端部材31、32とが配置されている。筋交い15の筋交い端部15aの下端面は、垂直端面15dおよび水平端面15eからなる直交端面となっており、角部22の出隅面を規定している。
第1、第2端部材31、32は、筋交い端部15aの両側の端面15b、15cにそれぞれ接合されており、第1、第2端部材31、32に、側枠板14の枠板端部14aおよ
び下枠板12の枠板端部12aがそれぞれ接合されている。第1、第2端部材31、32は、広葉樹木材、例えばシイ材から製作されている。
第1端部材31は、厚さが例えば75mmの全体として三角形輪郭の木片である。第1端部材31は、図2(b)に示すように、傾斜面31aと、垂直面31bと水平面31cとを備えている。傾斜面31aは筋交い端部15aの上側の端面15bに当接する筋交い接合面である、垂直面31bは、筋交い端部15aの垂直端面15dから側枠板14の外側端面14bに繋がる外側端面である。水平面31cは枠材接合面であり、その垂直面31bの側に一定幅、一定深さで段状に切り込まれた枠板受け部31dが形成されており、ここに、側枠板14の枠板端部14aが固定される。この形状の第1端部材31は、例えば、釘(N75、2本斜め打ち)によって、筋交い端部15aの上側端面15bに固定されている。
第2端部材32も第1端部材31と同じく広葉樹木材、例えばシイ材から製作されており、基本的に同様な形状をした木片である。すなわち、第2端部材32は、厚さが例えば75mmの全体として三角形輪郭の木片であり、図2(c)に示すように、傾斜面32aと、垂直面32bと、水平面32cとを備えている。傾斜面32aは筋交い端部15aの下側の端面15cに当接する筋交い接合面である。水平面32cは、筋交い端部15aの水平端面15eから下枠板12の下側端面12bに繋がる外側端面である。垂直面32bは枠材接合面であり、その水平面32cの側に一定幅、一定深さで段状に切り込まれた枠板受け部32dが形成されており、ここに、下枠板12の枠板端部12aが固定される。
第2端部材32には、その垂直面32bの側から、締結用のボルトあるいはスクリュー33(以下、ボルトとして説明する。)、例えば、2本のラグスクリュー(LS12,L=150mm)が水平に筋交い端部15aに通されている。これらのボルト33をねじ込むと、その脚先端部分が筋交い端部15aの垂直端面15dから外方に所定長さだけ突出する。
矩形枠体2における筋交い15の上側の筋交い端部15gが架け渡されている上側の角部24は、上記の角部22と回転対称の構造となっている。すなわち、筋交い端部15gと、第1、第2端部材31、32とによって角部24が構成されており、2本のボルト33が取り付けられている。
矩形枠体2における角部21は、上枠板11の端部と側枠板14の上側端部とが、例えば釘(N100、2本打ち)により、直角に固定された構造となっている。同様に、矩形枠体2の下側の角部23においても、下枠板12の端部と側枠板13の下側端部とが、例えば釘(N100、2本打ち)で、直角に固定された構造となっている。
次に、間柱16、17は、矩形枠体2における幅方向の中央の位置において、上下方向に垂直に配置されている。上側の間柱16は、上枠板11と筋交い15との間に配置されている。間柱16の上端部16aは上枠板11の下側端面に対して、例えば、釘(N100、2本打ち)により固定されている。間柱16の下端部16bは、これに対峙する位置にある筋交い15の上側端面15bに固定した間柱受け材34によって支持されている。
間柱受け材34は、広葉樹木材、例えばシイ材から製作した厚さが例えば75mmの楔形状の木片である。図2(d)に示すように、間柱受け材34は、左右一対の傾斜面34a、34bと、水平面34cとを備えている。一方の傾斜面34aは、筋交い15の上側端面15bに当接する面である。水平面34cの中央部分には矩形に切り込んだ間柱受け部34dが形成されている。
この形状の間柱受け材34は、筋交い15の側から通した締結用のボルト35、当該間柱受け材34の側から通したボルト36によって、筋交い15の上側端面15bに固定されている。ボルト35、36としては、例えば、ラグスクリュー(LS12、L=150)を用いることができる。
筋交い15の上側端面15bに締結固定された間柱受け材34は、間柱受け部34dが上方を向き、ここに、間柱16の下端部16bが固定される。例えば、両側から、釘(N75、2本斜め打ち)によって固定される。
下側の間柱17は、矩形枠体2における下枠板12と筋交い15の間に配置されており、その取付け構造は、上側の間柱16に対して回転対称となっている。すなわち、間柱17の下端部は釘等によって下枠板12に固定される。間柱17の上端部は、下向き姿勢でボルト35、36によって筋交い15に取り付けた間柱受け材34によって支持され、釘止めされている。
次に、図3(a)は壁パネル1を木造建物の軸組に取り付けた状態を示す正面図であり、図3(b)はその側面図であり、図3(c)はその断面図である。壁パネル1は、図3(a)に示すように、木造建物の軸組を構成している構造材に取り付けられる。図示の例では、基礎梁41、梁42と2本の柱43、44との間に壁パネル1が取り付けられる。壁パネル1の矩形枠体2の上枠板11、下枠板12、左右の側枠板13、14は、梁42、基礎梁41、左右の柱43、44の内側の端面に釘止めされる。
また、筋交い端部15a、15gが位置する矩形枠体2の角部22、24は、それぞれ、ボルト33によって、基礎梁41と柱44の仕口部分、梁42と柱45の仕口部分に締結固定される。すなわち、角部22においては、第1端部材31には、その垂直面31bの側から、2本の締結ボルト33が水平に筋交い端部15aに通されている。これらのボルト33によって、第1端部材31と柱44との間に筋交い端部15aを挟んだ状態で、これらの三部材が締結固定された状態が形成される。他方の角部24においても同様である。これにより、壁パネル1の筋交い15が確実に木造軸組の構造材に固定されるので、木造建物の耐震性等を確保できる。
また、このようにして壁パネル1の矩形枠体2を固定した後は、図1(b)に示すように、その外部防風防水シート3のシート四周縁部分3bを広げて周囲の基礎梁41、梁42、左右の柱43、44の室外側の側面に張り付ける。同様に、図1(d)に示すように、その内部気密シート4のシート四周縁部分4bを広げて周囲の基礎梁41、梁42、左右の柱43、44の室内側の側面に張り付ける。これにより、壁パネル1と周囲の柱、梁との間の気密性が確保されるので、断熱性に優れた壁面を構築できる。なお、これらのシート3、4の間に、断熱材等を予め充填しておくことも可能である。
(実施の形態2)
図4〜図6は本発明を適用した実施の形態2に係る壁パネルを示す図である。本例の壁パネル100はたすき掛け筋交いを備えた壁パネルの例である。壁パネル100は2本の筋交いを備えている点と、2本の筋交いの交差部分を備えている点が、実施の形態1の壁パネル1と相違している。これ等以外の構成は基本的に同一であるので、双方の壁パネル1、100における対応する部位は同一の符号を付し、それらの説明は省略する。
本例の壁パネル100は、たすき掛けした筋交い15および筋交い115を備えている。筋交い115は、筋交い15との交差部分において上下に分割された上側筋交い115aと下側筋交い115bとなっている。矩形枠体102の4つの角部121〜124には筋交いの端部が架け渡されており、壁パネル1の角部22、24と同一構造であり、第1
、第2端部材31、32、ボルト33が配置されている。
上側筋交い115aの下端部115cと筋交い15の上側部分との間の鋭角の入隅部分には、間柱受け材34が配置されている。同様に、下側筋交い115bの上端部115dと筋交い15の下側部分との間の鋭角の入隅部分にも、下向き姿勢で間柱受け材34が配置され、これらの間柱受け材34は、ボルト35、36によって筋交い15に締結固定されている。
また、上側筋交い115aの下端部115cと筋交い15の下側部分との間の鈍角の入隅部分には筋交い連結材137が配置されている。同様に、下側筋交い115bの上端部115dと筋交い15の上側部分との間の鈍角の入隅部分には筋交い連結材137が配置されている。
筋交い連結材137は、広葉樹木材、例えばシイ材からなる楔形状の木片であり、たとえは厚さが75mmである。筋交い連結材137は、図5(e)に示すように、垂直面137aと、上下の傾斜面137b、137cを備えている。傾斜面137b、137cは、交差する筋交いの側面に当接する。これら左右の筋交い連結材137は、ボルト138によって、筋交いおよび間柱受け材34に固定されている。
このように、筋交い15、上側筋交い115a、下側筋交い115bの交差部分は、上下の間柱受け材34と、左右の筋交い連結材137とによって補強され、ボルトによって一体となるように締結固定されている。これにより、耐震性等に優れた壁パネルを実現できる。
1 壁パネル
2 矩形枠体
3 外部防風防水シート
3a シート本体部分
3b シート四周縁部分
4 内部気密シート
4a シート本体部分
4b シート四周縁部分
11 上枠板
12 下枠板
13、14 側枠板
14a 枠板端部
15 筋交い
15a 筋交い端部
15b、15c 端面
15d 垂直端面
15e 水平端面
15g 筋交い端部
16、17 間柱
16a 上端部
16b 下端部
21〜24 角部
31 第1端部材
31a 傾斜面
31b 垂直面
31c 水平面
31d 枠板受け部
32 第2端部材
32a 傾斜面
32b 垂直面
32c 水平面
32d 枠板受け部
33 締結ボルト
34 間柱受け材
34a、34b 傾斜面
34c 水平面
34d 間柱受け部
35 締結ボルト
41 基礎梁
42 梁
43、44 柱
100 壁パネル
115 筋交い
115a 上側筋交い
115b 下側筋交い
121〜124 角部
137 筋交い連結材
137a 垂直
137b、137c 傾斜面
138 ボルト

Claims (7)

  1. 4本の枠材と筋交いと間柱とによって構成される一定厚さの矩形枠体を備えた、木造建物の壁パネルであって、
    前記筋交いが架け渡されている前記矩形枠体の2つの角部においては、相互に直交する方向に延びる2本の前記枠材の枠材端部の間に、前記筋交いの筋交い端部と、当該筋交い端部の両側に接合した広葉樹木材からなる第1、第2端部材が配置され、これら第1、第2端部材を介して前記枠材端部のそれぞれが前記筋交い端部の両側の端面に接合されており、
    前記筋交い端部の端面は、前記角部の直角な出隅面を規定している直交端面であり、
    前記角部のそれぞれには、前記筋交い端部を木造建物の軸組を構成する垂直材あるいは横架材に接合するためのボルトが取り付けられており、
    前記ボルトを用いて、前記第1端部材あるいは前記第2端部材と、前記垂直材あるいは前記横架材との間に、前記筋交い端部を挟んだ状態で、これら三部材を締結可能となっていることを特徴とする木造建物の壁パネル。
  2. 前記第1、第2端部材のそれぞれは、前記枠材端部に接合された枠材接合面と、前記筋交い端部の一方の端面に接合された筋交い接合面と、前記筋交い端部の直交端面と前記枠材端部の枠材外側端面との間を繋ぐ外側端面とを備えた楔形状の一定厚さの木片である請求項1に記載の木造建物の壁パネル。
  3. 前記間柱は、4本の前記枠材のうち相互に平行に延びる2本の第1、第2枠材の間に、これらの第1、第2枠材に直交する方向に配置され、前記筋交いと前記第1枠材の間に架け渡した第1間柱と前記筋交いと前記第2枠材の間に架け渡した第2間柱に分割されており、
    前記第1、第2間柱における前記筋交いの側の間柱端部に対峙する前記筋交いの両側の端面には、それぞれ、ボルトによって広葉樹木材からなる間柱受け材が固定されており、
    前記第1、第2間柱における前記筋交いの側の間柱端部は、前記間柱受け材に固定されている請求項1に記載の木造建物の壁パネル。
  4. 前記矩形枠体には、前記筋交いとして、2本の第1、第2筋交いがたすき掛けされており、
    前記第2筋交いは、前記第1筋交いとの交差部分において分割された2本の分割筋交いであり、
    前記第1、第2間柱が固定されている前記間柱受け材は、前記第1筋交いと、前記分割筋交いとの間に形成される一対の入隅部にそれぞれ配置される楔形状の木片であり、
    前記分割筋交いにおける前記第1筋交いの側の端部は、前記間柱受け材にボルトによって固定されている請求項3に記載の木造建物の壁パネル。
  5. 前記第1筋交いと、前記分割筋交いとの間に形成される入隅部のうち、前記間柱受け材が配置されていない一対の入隅部のそれぞれに、広葉樹木材からなる筋交い連結材が配置されており、
    ボルトによって、前記筋交い連結材を介して、前記第1筋交いと前記分割筋交いのそれぞれとが固定されている請求項4に記載の木造建物の壁パネル。
  6. 前記矩形枠体における室外側の外面は、当該矩形枠体に張り付けた防水シートによって覆われており、
    前記矩形枠体における室内側の内面は、当該矩形枠体に張り付けた気密シートによって覆われている請求項1ないし5のうちのいずれか一つの項に記載の木造建物の壁パネル。
  7. 前記防水シートおよび前記気密シートのそれぞれは、前記矩形枠体よりも大きさサイズのシートであり、前記矩形枠体と同一大きさのシート本体部分から外方に延びるシート四周縁部分を備えており
    当該シート四周縁部分は前記矩形枠体の外周縁に沿って、前記シート本体部分の側に折り畳まれている請求項6に記載の木造建物の壁パネル。
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