JP3030615B2 - 筋違入り壁パネル及びその取付け方法 - Google Patents

筋違入り壁パネル及びその取付け方法

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JP3030615B2
JP3030615B2 JP8278625A JP27862596A JP3030615B2 JP 3030615 B2 JP3030615 B2 JP 3030615B2 JP 8278625 A JP8278625 A JP 8278625A JP 27862596 A JP27862596 A JP 27862596A JP 3030615 B2 JP3030615 B2 JP 3030615B2
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昭 上原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木造住宅建築の軸
組構造に使用される筋違入り壁パネル及びその取付け方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】木造住宅建築の代表的な工法として、壁
式工法(いわゆるツーバイフォー工法)と軸組工法(い
わゆる在来工法)とがよく知られている。このうち、軸
組工法は、コンクリートで地面に帯状に連続した布基礎
(連続フーチング基礎)を形成し、その上面に水平に土
台を据え、土台の上に垂直に柱を立て、柱と柱との間に
梁等の横架材を水平に渡し、さらに、2本の柱と土台と
横架材との間、あるいは2本の柱と上下の2本の横架材
との間に、補強材として筋違及び間柱を組み込んで軸組
構造を構成するものである。上述の軸組構造を構成する
各部材のうち、土台、柱、及び横架材は、一般に、工場
等であらかじめ所定の寸法、所定の形状に加工され、加
工後のものが現場に搬入されて現場で組み立てられる。
したがって、これらは精度よく均一に加工され、また精
度よく組み立てることができる。これに対し、筋違及び
間柱は、普通、現場で1本1本、所定の寸法、所定の形
状に加工される。加工後、筋違は、左右の2本の柱と、
上下2本の横架材(以下、横架材には土台も含まれるも
のとする。)との間に形成された長方形状の空間に、対
角線状に1本又は2本のものが組み込まれ、柱及び横架
材と相俟ってトラスを構成し、主に横風や地震の横揺れ
等の水平力に対する補強を行う。一方、間柱は、必要に
応じて1本ないし数本のものが下の横架材と上の横架材
との間に垂直に嵌め込まれ、こちらは主として建物の自
重や地震の縦揺れ等の垂直力に対する補強を行うもので
ある。
【0003】一方、建物外部と建物内部との間の断熱効
果を持たせるための手段として、一般的には、壁の内部
に断熱材を設けるにとどまるものが多かった。
【0004】また、中壁内及び室内壁の結露を防ぐ方法
として、あるいは、建物内を乾燥させる方法として、壁
の内部に、多数の突起を備えたポリエチレン製の薄板
を、建物の土台付近から天井まで、縦方向に並べて通気
層を構成するものがあった。この方法によると、土台付
近の空気が低温であるのに対し、天井付近の空気が高温
であるため、空気の温度差によって低温空気がポリエチ
レン製の薄板に沿って天井まで立ち上がり、自然換気が
できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ように、現場において、筋違や間柱を1本1本所定の寸
法に切り、柱等に取り付けていたのでは、足場が悪くて
作業の効率が悪かったり、また、作業が屋外で行われる
ため天候によって左右されたりするので、施工に時間を
要し、工期が長びくという問題がある。さらに、工期の
長期化に加え、筋違、間柱の寸法切り、取付け等を精度
よく行うには熟練を要するため、熟練大工でないと施工
が難しく、人件費がかかるという問題もあった。
【0006】一方、木造住宅においては、壁に断熱材を
設けるだけでは充分な断熱効果を発揮するという問題が
あった。
【0007】さらに、中壁内及び室内壁の結露を防ぐ方
法として、あるいは、建物内を乾燥させる方法として、
ポリエチレン製の薄板を、建物の基礎部分から天井ま
で、縦方向に並べる方法では、この薄板の製造が容易で
はなく、取付けにも時間がかかるという問題があった。
【0008】そこで、本発明は、上述の問題点を解消す
るため、現場以外の、例えば、工場において製造し、現
場において、柱間に嵌め込むことのできる、筋違、間柱
が組み込まれている筋違入り壁パネル及びその取付け方
法を提供することを目的とするものである。
【0009】さらに、他の目的は、この筋違入り壁パネ
ルに、通気層となるような竹メッシュ等によるスペーサ
を設け、低コストかつ加工容易にして、断熱効果を持た
せて、建物内部を、冬は暖かく、夏は涼しくするととも
に、中壁内及び室内壁の結露の防止、建物内の乾燥を可
能ならしめることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明(筋
違入り壁パネル)は、 斜めに配置した1本の筋違と、
この筋違を対角線として方形枠形を構成する左右上下の
4本の間柱止めと、これら4本の間柱止めのうちの上の
間柱止めと下の間柱止めとの間に渡された間柱と、前記
4本の間柱止めによって構成された方形枠形の一方の面
の全体を覆う2枚の防水性の面状部材と、これら2枚の
面状部材を所定の間隙に保持して、前記面状部材間に通
気層を形成するスペーサと、を有する通気壁と、を備
え、前記スペーサが、竹を縦割りにした状態の複数の割
竹を平織り状に組んで構成した竹メッシュであり、 木
造の軸組構造の左右2本の柱と上下2本の横架材との間
に取り付けられる、ことを特徴とする。
【0011】請求項2記載の発明は、それぞれの中央部
で相互に交差する2本の筋違と、この筋違を2本の対角
線として方形枠形を構成する左右上下の4本の間柱止め
と、これら4本の間柱止めのうちの上の間柱止めと下の
間柱止めとの間に渡された間柱と、前記4本の間柱止め
によって構成された方形枠形の一方の面の全体を覆う2
枚の防水性の面状部材と、これら2枚の面状部材を所定
の間隙に保持して、前記面状部材間に通気層を形成する
スペーサと、を有する通気壁と、を備え、前記スペーサ
が、竹を縦割りにした状態の複数の割竹を平織り状に組
んで構成した竹メッシュであり、木造の軸組構造の左右
2本の柱と上下2本の横架材との間に取り付けられる、
ことを特徴とする。
【0012】請求項3記載の発明は、斜めに配置した1
本の筋違と、この筋違を対角線として方形枠形を構成す
る左右上下の4本の間柱止めと、これら4本の間柱止め
のうちの上の間柱止めと下の間柱止めとの間に渡された
間柱と、前記4本の間柱止めによって構成された方形枠
形の一方の面の全体を覆う2枚の防水性の面状部材と、
これら2枚の面状部材を所定の間隙に保持して、前記面
状部材間に通気層を形成するスペーサと、を有する通気
壁と、を備え、前記スペーサが、上下方向に貫通された
通気溝を有する複数の横板によって構成されていて、前
記通気溝が横板の裏面と表面とに横板の長手方向に交互
に形成されており、さらに相互に隣接する表面側の通気
溝と裏面側の通気溝とを相互に逆方向に傾斜させハ字形
に形成されていて、木造の軸組構造の左右2本の柱と上
下2本の横架材との間に取り付けられる、ことを特徴と
する。
【0013】請求項4記載の発明は、それぞれの中央部
で相互に交差する2本の筋違と、この筋違を2本の対角
線として方形枠形を構成する左右上下の4本の間柱止め
と、これら4本の間柱止めのうちの上の間柱止めと下の
間柱止めとの間に渡された間柱と、前記4本の間柱止め
によって構成された方形枠形の一方の面の全体を覆う2
枚の防水性の面状部材と、これら2枚の面状部材を所定
の間隙に保持して、前記面状部材間に通気層を形成する
スペーサと、を有する通気壁と、を備え、前記スペーサ
が、上下方向に貫通された通気溝を有する複数の横板に
よって構成されていて、前記通気溝が横板の裏面と表面
とに横板の長手方向に交互に形成されており、さらに相
互に隣接する表面側の通気溝と裏面側の通気溝とを相互
に逆方向に傾斜させハ字形に形成されていて、木造の軸
組構造の左右2本の柱と上下2本の横架材との間に取り
付けられる、ことを特徴とする。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項1、請求項
2、請求項3、または請求項4記載の筋違入り壁パネル
において、面状部材が、防水紙、布状部材、板状部材の
うちのいずれかによって形成されている、ことを特徴と
する。
【0015】請求項6記載の発明は、斜めに配置した1
本の筋違と、この筋違を対角線として方形枠形を構成す
る左右上下の4本の間柱止めと、これら4本の間柱止め
のうちの上の間柱止めと下の間柱止めとの間に渡された
間柱と、を備え、木造の軸組構造の左右2本の柱と上下
2本の横架材との間に取り付けられる筋違入り壁パネル
を木造軸組構造に取り付ける取付け方法において、前記
木造軸組構造の縦方向の1本の柱と、横方向の上の横架
材と、横方向の下の横架材とによって3方を囲まれた部
分に、前記筋違入り壁パネルの左右の間柱止めのうちの
一方の間柱止めが前記1本の柱に、また前記上の間柱止
めが前記上の横架材に、また前記下の間柱止めが前記下
の横架材にそれぞれ接触するように嵌め込み、取付け具
によって前記1本の柱と前記筋違とを固定し、前記上の
横架材と下の横架材との間に、前記左右の間柱止めのう
ちの他方の間柱止めに接触するように他の柱を立て、前
記取付け具によって前記他の柱と前記筋違とを固定す
る、ことを特徴とする。
【0016】請求項7記載の発明は、それぞれの中央部
で相互に交差する2本の筋違と、この筋違を2本の対角
線として方形枠形を構成する左右上下の4本の間柱止め
と、これら4本の間柱止めのうちの上の間柱止めと下の
間柱止めとの間に渡された間柱と、を備え、木造の軸組
構造の左右2本の柱と上下2本の横架材との間に取り付
けられる筋違入り壁パネルを木造軸組構造に取り付ける
取付け方法において、前記木造軸組構造の縦方向の1本
の柱と、横方向の上の横架材と、横方向の下の横架材と
によって3方を囲まれた部分に、前記筋違入り壁パネル
の左右の間柱止めのうちの一方の間柱止めが前記1本の
柱に、また前記上の間柱止めが前記上の横架材に、また
前記下の間柱止めが前記下の横架材にそれぞれ接触する
ように嵌め込み、取付け具によって前記1本の柱と前記
筋違とを固定し、前記上の横架材と下の横架材との間
に、前記左右の間柱止めのうちの他方の間柱止めに接触
するように他の柱を立て、前記取付け具によって前記他
の柱と前記筋違とを固定する、ことを特徴とする。
【0017】請求項8記載の発明は、斜めに配置した1
本の筋違と、この筋違を対角線として方形枠形を構成す
る左右上下の4本の間柱止めと、これら4本の間柱止め
のうちの上の間柱止めと下の間柱止めとの間に渡された
間柱と、前記4本の間柱止めによって構成された方形枠
形の一方の面の全体を覆う2枚の防水性の面状部材と、
これら2枚の面状部材を所定の間隙に保持して、前記面
状部材間に通気層を形成するスペーサと、を有する通気
壁と、を備え、木造の軸組構造の左右2本の柱と上下2
本の横架材との間に取り付けられる筋違入り壁パネルを
木造軸組構造に取り付ける取付け方法において、前記木
造軸組構造の縦方向の1本の柱と、横方向の上の横架材
と、横方向の下の横架材とによって3方を囲まれた部分
に、前記筋違入り壁パネルの左右の間柱止めのうちの一
方の間柱止めが前記1本の柱に、また前記上の間柱止め
が前記上の横架材に、また前記下の間柱止めが前記下の
横架材にそれぞれ接触するように嵌め込み、取付け具に
よって前記1本の柱と前記筋違とを固定し、前記上の横
架材と下の横架材との間に、前記左右の間柱止めのうち
の他方の間柱止めに接触するように他の柱を立て、前記
取付け具によって前記他の柱と前記筋違とを固定する、
ことを特徴とする。
【0018】請求項9記載の発明は、それぞれの中央部
で相互に交差する2本の筋違と、この筋違を2本の対角
線として方形枠形を構成する左右上下の4本の間柱止め
と、これら4本の間柱止めのうちの上の間柱止めと下の
間柱止めとの間に渡された間柱と、前記4本の間柱止め
によって構成された方形枠形の一方の面の全体を覆う2
枚の防水性の面状部材と、これら2枚の面状部材を所定
の間隙に保持して、前記面状部材間に通気層を形成する
スペーサと、を有する通気壁と、を備え、木造の軸組構
造の左右2本の柱と上下2本の横架材との間に取り付け
られる筋違入り壁パネルを木造軸組構造に取り付ける取
付け方法において、前記木造軸組構造の縦方向の1本の
柱と、横方向の上の横架材と、横方向の下の横架材とに
よって3方を囲まれた部分に、前記筋違入り壁パネルの
左右の間柱止めのうちの一方の間柱止めが前記1本の柱
に、また前記上の間柱止めが前記上の横架材に、また前
記下の間柱止めが前記下の横架材にそれぞれ接触するよ
うに嵌め込み、取付け具によって前記1本の柱と前記筋
違とを固定し、前記上の横架材と下の横架材との間に、
前記左右の間柱止めのうちの他方の間柱止めに接触する
ように他の柱を立て、前記取付け具によって前記他の柱
と前記筋違とを固定する、ことを特徴とする。
【0019】
【作用】筋違、間柱の組み込まれた筋違入り壁パネル
を、例えば、工場等において、高精度の治道等を使用す
ることで、大工専門職でない、通常の作業員でも、この
筋違入り壁パネルを、精度よく組み立てることができ
る。さらに、現場での柱間等に取り付けるに際しては、
筋違入り壁パネル自体の精度がでているので、単に取り
付けていくだけで柱等に対する筋違等の精度を簡単にだ
すことができる。
【0020】また、筋違入り壁パネルに通気層を設けた
ときは、基礎付近の空気より屋根裏付近の空気の方が気
温が高いことから、施工後において、布基礎に対して水
平に据えられた土台近傍から低温の空気が通気層を通っ
て天井裏、小屋裏に吸い上げられ、軒桁近傍及び屋根裏
から排気される。これによって自然換気が可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明の実
施の形態について説明する。 〈実施の形態1〉図1は、本発明に係る筋違入り壁パネ
ル1の実施の形態の正面図である。この筋違入り壁パネ
ル1は、間柱止め11、12、13、14と筋違21、
22と間柱31、32、33とを備えている。間柱止め
11、12、13、14は、長方形の枠形を構成する左
右上下の4本からなり、それぞれ幅30mm、厚さ(筋
違入り壁パネル1の厚さ方向の寸法をいう。以下同
じ。)120mmの木材である。筋違21、22は、こ
の長方形の枠形の対角線状に2本設けられている。いず
れの筋違21、22も、幅120mm、厚さ60mmの
木材からなり、この2本の筋違21、22はそれぞれの
中央部で立体的に交差するように構成されている。筋違
21、22の両端は枠形を形成する間柱止め11、1
2、13、14と嵌合するように切り欠き21a、21
b、22a、22bを有し、さらに、間柱止め11、1
2、13、14の側面から釘やボルト等によって、間柱
止め11、12、13、14と筋違21、22とが固定
される。間柱31、32、33は、4本の間柱止め1
1、12、13、14のうちの上の間柱止め13と下の
間柱止め14との間に渡されており、相互に平行でかつ
等間隔に、3本設けられている。この間柱31、32、
33は、間柱止め11、12、13、14同様、幅30
mm、厚さ120mmの木材によって形成されている。
3本の間柱31、32、33のうち、2本の筋違21、
22が相互に交差する部分を通る間柱32は、筋違2
1、22相互が交差する部分で上部32aと下部32b
とに切断されており、それぞれが、筋違21、22に、
釘によって打ち付けられ結合されている。一方、筋違2
1、22相互が交差する部分を通らない間柱31、33
は、それぞれ筋違21、22と交差する部分に厚さ60
mmの切欠き31a、31b、33a、33bを有し、
筋違21、22と嵌合するように構成されている。そし
て、間柱31、32、33は、間柱止め13、14の側
面から釘やボルトによって、間柱止め13、14に固定
される。筋違入り壁パネル1を組み立てた状態で筋違2
1、22の両端部は筋違入り壁パネル1の長方形の枠形
の四隅において露出している。このため、筋違入り壁パ
ネル1を建物の軸組の一部として嵌め込んだときに、筋
違21、22と柱41、44(図3参照)、筋違21、
22と横架材45、42、43が直接固定される。すな
わち、間柱止め11、12、13、14は、筋違入り壁
パネル1をつくる際には、各間柱間31、32、33を
固定するために使用され、また、筋違入り壁パネル1を
柱間等に取り付ける際には、補強部材としての筋違2
1、22及び間柱31、32、33の柱等に対する取付
け精度を向上させるための、いわゆる定規として作用す
るものである。このようにして、製造された筋違入り壁
パネル1は、幅W=1702mm、長さL=2730m
m、厚さt=120mmの大きさをを有する。
【0022】図2は、この筋違入り壁パネル1の図1に
おけるA−A線矢視図である。間柱止め11、12、1
3、14、間柱31、32、33はそれぞれ厚さ120
mmであり、2本の筋違21、22はそれぞれ厚さ60
mmであって立体的に交差しているので、4本の間柱止
め11、12、13、14と3本の間柱31、32、3
3とは筋違入り壁パネル1の内側と外側とでそれぞれ同
一平面を構成し、また、一方の筋違21は一方の同一平
面上に配置され、また、他方の筋違22は他方の同一平
面上に配置されるように構成されることとなる。すなわ
ち、筋違入り壁パネル1全体の厚さは120mm均一と
なり、筋違入り壁パネル1を構成する各部材はすべての
寸法(120mm)内に収まるように構成されている。
【0023】図3に基づいて、上述構成の筋違入り壁パ
ネル1を柱間等に取り付ける際の取付け方法を説明す
る。まず、木造軸組構造の通し柱41と、1階部分(図
3の下半部)にあっては、胴差(上の横架材)42と土
台(下の横架材)43とによって3方を囲まれた部分に
対して、筋違入り壁パネル1は、その左の間柱止め11
が通し柱41に、また上の間柱止め13が胴差42に、
また下の間柱止め14が土台43にそれぞれ接触するよ
うに嵌め込まれ、取付け具51(後に詳述)によって、
通し柱41に筋違21、22が固定される。次に、胴差
42と土台43との間に、管柱44を立て、この管柱4
4を矢印K1方向に移動させ、右の間柱止め12に接触
するようにして、取付け具51によって筋違21、22
に管柱44を固定する。さらに、次の筋違入り壁パネル
1を、左の間柱止め11がこの管柱44に、また上の間
柱止め13が胴差42に、また下の間柱止め14が土台
43にそれぞれ接触するように嵌め込み、取付け具51
によって、管柱44に筋違21、22を固定する。すな
わち、筋違入り壁パネル1の嵌め込みと管柱44の嵌め
込みとを交互に繰り返すことによって、筋違入り壁パネ
ル1が建物の軸組の一部として嵌め込まれる。なお、2
階部分(図3の上半部)にあっては、1階部分における
上述の胴差42が軒桁(上の横架材)45に代わり、上
述の土台43が胴差(下の横架材)42に代わる。ま
た、木造建物の軸組である、通し柱41、管柱44、土
台43、胴差42、軒桁45の厚さはすべて120mm
となっており、筋違入り壁パネル1の厚さと同一とな
る。これによって、室内壁や外壁を張る際に作業が容易
となる。ここで、通し柱41とは、2階以上の建物にお
いて、土台43上から軒桁45までを1本で通した柱の
ことをいい、管柱44とは、2階以上の建物の柱のうち
階ごとに立て込まれる柱をいう。
【0024】図4は筋違入り壁パネル1を通し柱41や
管柱44に取り付ける時の取付け具51を示している。
この取付け具51は、鉄筋によって形成された棒状の本
体51aとこの本体51aの両端部に、それぞれ他端部
に向けて形成された逆目51b、51cとを有してい
る。そして、一方の逆目51bが、筋違入り壁パネル1
の筋違21に開けられた穴21cに打ち込まれ、他方の
逆目51cが筋違入り壁パネル1に固定する右の管柱4
4に開けられた穴44aに打ち込まれるように構成され
ている。この取付け具51は、その両端に逆目51b、
51cを有しているので、筋違入り壁パネル1と管柱4
4とに差し込んだ時に、筋違入り壁パネル1と管柱44
とを強固に結合することが可能となる。なお、図3に示
すように、この取付け具51は、一方の逆目51bが2
本の筋違21、22のそれぞれの両端に打ち込まれ、こ
れら筋違21、22が当接する通し柱41や管柱44に
他方の逆目51cが打ち込まれる。なお、図5に示すよ
うに、上述の筋違入り壁パネル1は、治具としての鉄骨
枠組台61によって工場等において製造することができ
る。この鉄骨枠組台61は、左右上下4本の溝形鋼外枠
61a、61b、61c、61dをその開口部が外側を
向くようにして長方形状に組み立てられたものであり、
その内側の寸法は、製造される筋違入り壁パネル1より
も、幅方向に2mm、長さ方向に2mm、それぞれ大き
めにつくられている。さらに、この鉄骨枠組台61は、
安定性を維持するために、横方向に2本の溝形鋼外枠補
強材61e、61fが橋渡しされている。また、図5、
図6(図5におけるB矢視図)に示すように、鉄骨枠組
台61は、間柱止め11、12、13、14が安定して
載置できるように、溝形鋼外枠61a、61b、61
c、61dの内周に、間柱止めガイド61g、61h、
61i、61jを備えている。上述の鉄骨枠組体61
は、溝形鋼によって構成されているため、木材が吸湿乾
燥等によって寸法の精度が落ちるのとは異なり、高精度
に形成することができる。
【0025】図7は、鉄骨枠組台61を使用して筋違入
り壁パネル1を組み立てている状態を示す正面図であ
る。この組立においては、まず、寸法通りに切った2本
の筋違21、22を載置し、次に間柱止め11、12、
13、14、間柱31、32、33と順次載置する。図
6、図7に示すように、溝形鋼外枠61a、61b、6
1c、61dには、それぞれの外側から、間柱止め1
3、14と間柱31、32、33、及び間柱止め11、
12、13、14と筋違21、22とを釘Nで打ち付け
るための穴が開けられている。さらに、後述するよう
に、通気壁を設ける場合には、2枚の面状部材と竹メッ
シュや横板などのスペーサが、鉄骨枠組台61に載置さ
れた状態の筋違入り壁パネル1に取り付けられる。
【0026】上述のように、筋違入り壁パネル1は、鉄
骨枠組台61を使って工場等において製造される。鉄骨
枠組台61は、筋違入り壁パネル1を製造するための高
精度の形枠であり、これに筋違21、22、間柱31、
32、33、間柱止め11、12、13、14が嵌め込
まれるので、容易に精度の高い筋違入り壁パネル1を製
造できることとなる。この筋違入り壁パネル1が、建物
の軸組の一部として、建物に嵌め込まれると、管柱44
が筋違入り壁パネル1に当接して立てられることとな
る。この場合において、筋違入り壁パネル1は精度高く
製造されているので、これに当接させるだけで、精度よ
く管柱44を立てることができることとなる。このよう
に、筋違21、22、間柱31、32、33、管柱44
を精度よく建物の軸組として組み込むことができるので
縦横の振動に対して強い構造の軸組が出来上がる。上述
のように、筋違入り壁パネル1を建物の軸組構造に取り
付けた後にこの筋違入り壁パネル1に胴縁111が釘等
によって取り付けられ、さらにこの胴縁111にサイデ
ィングボード121(図14参照)が取り付けられる。
【0027】なお、図8に示すように、筋違入り壁パネ
ル1は、3本の間柱31、32、33に代えて、2本の
間柱31、33のものであってもよく、図9に示すよう
に、1本の間柱31のものであってもよい。
【0028】また、図10に示すように、筋違入り壁パ
ネル1は、2本の筋違21、22である必要はなく、4
本の間柱止め11、12、13、14によって構成され
る長方形の枠形の対角線状に1本の筋違21を構成要素
とするものであってもよい。
【0029】〈実施の形態2〉図11は、床柱47、4
8間に組み込まれた、図10に示す筋違入り壁パネル1
のC−C線矢視図である。床柱47、48のように建物
の内部の軸組構造においては、柱の一部を床から天井ま
で露出させる必要がある場合がある。本実施の形態2に
おける筋違入り壁パネル1は、筋違22を1本、間柱3
1を1本有するものである。床柱47、48の厚さが1
20mmに対し、筋違22の厚さが60mm、間柱31
の厚さが98mmとなっている。そして、間柱31は、
筋違22と交差する部分で60mmの厚さの切り欠き3
1aが形成されており、この切り欠き31aで筋違22
と嵌合する。したがって、この間柱31に化粧板71を
張っても、化粧板71が薄いものであれば、床柱47、
48を露出させることができる。
【0030】〈実施の形態3〉次に通気壁を備えた筋違
入り壁パネル2(以下単に「筋違入り壁パネル2」とい
う。)について説明する。
【0031】図12、図13、図14は、それぞれ筋違
入り壁パネル2を示す。なお、図12は筋違入り壁パネ
ル2の正面図を、また、図13は図12に示した通気壁
の縦断面図を、さらに、図14は筋違入り壁パネル2が
建物に嵌め込まれた状態の縦断面図を、それぞれ示す。
筋違入り壁パネル2は、前述の筋違入り壁パネル1に、
通気壁80を設けたものであり、この通気壁80は、2
枚の防水性の面状部材と、これら2枚の面状部材を所定
の間隙に保持して、これら面状部材間に通気層Sを形成
するスペーサを有している。これら2枚の防水性の面状
部材は、防水紙81、82によって形成されている。防
水紙81、82は、中に繊維材が混入しており、両面に
防水処理が施されている。また、スペーサは、竹メッシ
ュ83によって形成されており、この竹メッシュ83
は、竹を縦割りにした状態の複数の割竹を平織り状に組
んで構成されている。防水紙81は、間柱止め11、1
2、13、14によって構成された長方形の枠形の一方
の面の全体を覆っている。そして、この防水紙81の全
体の面を竹メッシュ83が覆い、さらに、この竹メッシ
ュ83の全体の面を防水紙82が覆っている。なお、竹
メッシュ83により、これら2枚の防水紙81、82の
間隙は15mmに保持され、したがって、2枚の防水紙
間81、82に形成される通気層Sは、全体的に15m
mの幅が確保されている。通気壁80は、間柱止め1
1、12、13、14、間柱31、32、33及び筋違
21、22に釘で打ち付けられ、実施の形態1の筋違入
り壁パネル1と一体となる。2枚の防水紙81、82と
竹メッシュ83は、筋違入り壁パネル1より一回り大き
く形成されている。すなわち、筋違入り壁パネル1が上
述の2階建て建物の1階部分に嵌め込まれる場合におい
て、筋違入り壁パネル1が、幅1702mm、長さ27
30mm、厚さ120mmであるのに対し、2枚の防水
紙81、82及び竹メッシュ83は、この筋違入り壁パ
ネル1の上方向に胴差42の高さの1/2にあたる10
5mm、下方に土台43の高さにあたる120mm、左
右方向にそれぞれ管柱44の幅の1/2にあたる60m
m大きく形成されている。また、筋違入り壁パネル1が
上述の2階建て建物の2階部分に嵌め込まれる場合にお
いては、筋違入り壁パネル1が、上述同様幅1702m
m、長さ2730mm、厚さ120mmであるのに対
し、2枚の防水紙81、82、及び竹メッシュ83は、
この筋違入り壁パネル1の上方向に軒桁45の長さにあ
たる210mm、下方向に胴差42の高さの1/2にあ
たる105mm、左右方向に柱の幅の1/2のあたる6
0mm、それぞれ大きく設けらている。また、上述にお
いて、中壁20全体における左右の端部、すなわち、建
物の「すみ」に対応する部分には、それぞれすみ柱(通
し柱41のうち建物の「すみ」に立てられている柱)4
6が立てられているが、このすみ柱に取り付けられる筋
違入り壁パネル2はすみ柱46の中心(1/2)を越え
て端部まで覆う幅となっている。次に、図15を用い
て、筋違入り壁パネル2が嵌め込まれた柱の一方がすみ
柱46である場合の防水紙81、82の取付けについ
て、説明する。図15はすみ柱46近傍の平面図であ
る。2枚の防水紙81、82の間隙にあたる15mmの
厚さであって、幅20mmの角材91が、すみ柱46端
部に、すみ柱46に沿って上下方向に設けられており、
この2枚の防水紙81、82が、この角材91を介して
すみ柱46に釘で打ち付けられる。このため、この角材
91によって防水紙81、82の端部がふさがれて、通
気層Sの通気が円滑に行われるような構成をとってい
る。上述構成の筋違入り壁パネル2が、建物の軸組の一
部として嵌め込まれ中壁20の外周面に上下左右に敷き
詰められると、上下左右に隣接する筋違入り壁パネル2
相互が連通することとなる。これにより、中壁20に沿
って、下方の空間、すなわち基礎51の上に配設された
土台(横架材)43近傍の空間と、上方の空間、すなわ
ち軒桁(横架材)45近傍の空間とを連通させる通気層
Sが形成される。
【0032】上述構成の筋違入り壁パネル2は、軒桁4
5近傍の空気が暖かく、土台43近傍の空気が冷たく、
両者に温度差が生じることに基づき、空気が通気層S
を、図14に示す矢印K3方向、すなわち、下方の土台
43付近から上方の軒桁45付近に向かって上昇するた
め、自然換気を行うことができる。通気層Sにおいて
は、常時通気されているので、断熱効果を発揮するとと
もに、中壁及び室内壁の結露防止、建物内の乾燥を可能
ならしめる。
【0033】〈実施の形態4〉図16、図17は、筋違
入り壁パネル2の他の実施の形態を示す。図16(a)
(b)は、それぞれスペーサを構成する横板の平面図、
正面図を示す。また、図17は筋違入り壁パネル2が建
物の軸組の一部として嵌め込まれている状態を示す斜視
図である。この筋違入り壁パネル2の通気壁80は上述
同様、2枚の面状部材とスペーサとを備えている。2枚
の面状部材は、防水紙81、82によって形成されてい
る。また、通気壁80を構成するスペーサは、上下方向
に貫通された通気溝84aを有する複数の横板84によ
って構成されている。横板84は、例えば、木材からな
り、幅W=82mmの長方形のものであって、厚さ12
mmとする。また、通気溝84aは、横板84の裏面側
と表面側とに横板84の長手方向に交互に形成されてお
り、さらに、相互に隣接する表面側の通気溝84aと裏
面側の通気溝84aとを相互に逆方向に傾斜させハ字形
に形成する。通気溝84aを横板84の裏面側と表面側
とに横板84の長手方向に交互に形成すると満遍無く通
気層Sの通気をすることができる。さらに、相互に隣接
する表面側の通気溝84aと裏面側の通気溝84aとを
相互に逆方向に傾斜させハ字形に形成することによっ
て、より満遍無く通気層Sの通気をすることができる。
一方、通気層Sの通気を円滑ならしめるためには、通気
溝84aを深くかつ幅広くすることが望ましいが、板材
は強度面において限界を有するので、通気溝84aを横
板84の裏面側と表面側とに横板84の長手方向に交互
に形成することによって、また、相互に隣接する表面側
の通気溝84aと裏面側の通気溝84aとを相互に逆方
向に傾斜させハ字形に形成することによって、板材の強
度を高くすることができる。防水紙81は、間柱止め1
1、12、13、14によって構成される長方形の枠形
の一方の面を全体に覆っている。そして、この防水紙8
1に対して、この横板84が上下方向に一定の空間を設
けながら等間隔に複数配置され、さらに、これら複数の
横板84全体の面を防水紙82が覆っている。このよう
にして、通気壁80が出来上がり、この通気壁80が間
柱31、32、33、間柱止め11、12、13、1
4、筋違21、22に釘等で打ち付けられることによっ
て、通気壁80を備えた筋違入り壁パネル1、つまり、
筋違入り壁パネル2が出来上がる。図17に示すよう
に、2枚の防水紙81、82と横板84は、筋違入り壁
パネル1より左右方向に一回り大きく形成されている。
すなわち、筋違入り壁パネル1が建物の軸組として嵌め
込まれる場合において、筋違入り壁パネル1が、幅17
02mm、長さ2730mm、厚さ120mmであるの
に対し、2枚の防水紙81、82及横板84は、この筋
違入り壁パネル1の左右方向にそれぞれ柱44の幅の1
/2にあたる60mm大きく形成されている。このよう
な構成から、筋違入り壁パネル1を、施工し、建物の軸
組として嵌め込んだときに、左右に隣接する筋違入り壁
パネル2相互が連通することとなる。これによって、胴
縁111(図14参照)を取り付けやすくなる。なお、
筋違入り壁パネル2を取り付ける一方の柱がすみ柱46
である場合には、横板84の端部によって、すみ柱46
が完全に覆われるような大きさ、すなわち、筋違入り壁
パネル1よりすみ柱46の幅である120mm、すみ柱
46方向に、大きくなるような横板84を取り付ける。
また、横板84は、まず土台43に、土台43の下端か
ら45mmの高さのところに横板84の下端がくるよう
に取り付けられ、筋違入り壁パネル1には、土台に取り
付けられた横板84と300mmの間隔を設けて順次取
り付けられる。なお、横板84は木材に限らない。ま
た、形状も長方形に限らない。さらに、通気溝84a
が、横板84のいずれか一面に形成されていてもよく、
さらに、相互に隣接する表面側の通気溝14aと裏面側
の通気溝14aを、例えば、長手方向に対して直角に切
り欠いて通気溝84aを設けるようにしてもよい。ただ
し、強度等を考慮すると、前述のようなハ字形が好まし
い。
【0034】筋違入り壁パネル2に備えられている横板
84に代えて、縦板をスペーサとしてもよい。縦板は、
縦長の板状の木材でできている。等間隔の複数の縦板
が、2枚の防水紙に挟まれた状態で軸組に取り付けられ
ると、この2枚の防水紙と2枚の隣り合う縦板とによっ
て通気層Sが形成される。なお、縦板の材質は、木材に
限らず、プラスチックや金属等のものでもよい。また、
縦板は、横板84とは異なり、通気溝を必要としない。
【0035】なお、防水性の面状部材として、前述の実
施の形態3、4においては、防水紙81、82を使用し
ているが、このほか、ポリエチレン製の不織布のような
防水性の布状の部材同士、防水液を含ませた繊維状の木
材質を固めた防水性の板状の部材同士であってもよい。
また、防水紙、布状の部材、板状の部材それぞれ任意の
組み合わせであってもよい。さらに、中壁に当接する方
の防水性の面状部材は、中壁内の湿気、室内の湿気を通
気層Sに十分に逃がすことができるように、透湿性のも
のであるとよい。
【0036】
【発明の効果】本発明によると、筋違、間柱が組み込ま
れている筋違入り壁パネル1を、例えば工場において製
造し、現場においては、単に柱間にはめ込めばよいの
で、足場の悪いところでする作業が少なくてすみ、ま
た、作業が天候に左右されることもないので、施工に時
間がかからず、工期の短縮化が可能である。
【0037】また、工場において製造される筋違入り壁
パネルは精度よく組み立てられ、さらに、この筋違入り
壁パネルに当接して組み立てられる柱の精度もよくなる
ため、筋違や、柱等の軸組の強度が高くなる。さらに、
工期の短縮化に加え、取付けには熟練を要しないため、
熟練大工でなくとも精度のよい施工が可能なので、人件
費がかからない。一方、この筋違入り壁パネルに、通気
層を形成することで、断熱効果を持たせて、建物内部
を、冬は暖かく、夏は涼しくするとともに、中壁内及び
室内壁の結露の防止、建物の乾燥を可能ならしめてい
る。特に竹メッシュや、上下方向の通気を可能とする通
気溝を有する複数の横板を利用することで、容易な加工
かつ低コストで、断熱効果を発揮させ、中壁及び室内壁
の結露防止、建物内の乾燥を可能ならしめることができ
る。また、竹メッシュをスペーサとして使用する場合に
は、竹が臭いを吸収するという性質から、消臭効果を有
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】筋違入り壁パネルの正面図。
【図2】筋違入り壁パネルのA−A線矢視図。
【図3】取付け状態にある筋違入り壁パネルの正面図。
【図4】取付け状態にある取付け具の正面図。
【図5】鉄骨枠組台の正面図。
【図6】鉄骨枠組台のB矢視図。
【図7】鉄骨枠組台に組み込まれた筋違入り壁パネル。
【図8】他の実施形態の筋違入り壁パネルの正面図。
【図9】他の実施形態の筋違入り壁パネルの正面図。
【図10】他の実施形態の筋違入り壁パネルの正面図。
【図11】他の実施形態の筋違入り壁パネルの平面図。
【図12】通気壁を備えた筋違入り壁パネルの正面図。
【図13】通気壁の縦断面図。
【図14】通気壁を備えた筋違入り壁パネルを軸組の一
部として嵌め込んだ状態の縦断面図。
【図15】すみ柱近傍の平面図
【図16】(a)スペーサを構成する横板の平面図 (b)スペーサを構成する横板の正面図
【図17】他の実施の形態の通気壁を備えた筋違入り壁
パネルの正面図。
【図18】他の実施の形態の通気壁を備えた筋違入り壁
パネルを軸組の一部として嵌め込んだ状態の縦断面図。
【符号の説明】
1 筋違入り壁パネル 2 通気壁を備えた筋違入り壁パ
ネル 11、12、13、14 間柱止め 21、22 筋違 31、32、33 間柱 41 柱(通し柱) 42 横架材(胴差) 43 横架材(土台) 44 柱(管柱) 45 横架材(軒桁) 51 取付け具 51a、51b 逆目 61 鉄骨枠組台 80 通気壁 81、82 面状部材(防水紙) 83 スペーサ(竹メッシュ) 84 スペーサ(横板)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI E04B 2/56 632 E04B 2/56 632C 632D 632H 644 644H 1/10 1/10 C 1/66 1/66 A 1/70 1/70 D 2/00 E04C 2/46 E J (56)参考文献 特開 平3−202522(JP,A) 特開 昭50−117217(JP,A) 特開 平4−347236(JP,A) 特開 平6−341177(JP,A) 実開 昭62−42608(JP,U) 実開 昭54−50454(JP,U) 実開 平7−6313(JP,U) 実開 昭55−71210(JP,U) 特許2789373(JP,B2) 特公 昭63−11501(JP,B2) 特公 昭59−28768(JP,B2) 実公 昭56−4729(JP,Y2) 実公 平3−37285(JP,Y2) 実公 昭56−7608(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 2/56 605 E04B 2/56 622 E04B 2/56 632 E04B 2/56 644 E04B 1/70 E04B 1/10 E04C 2/46

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 斜めに配置した1本の筋違と、 この筋違を対角線として方形枠形を構成する左右上下の
    4本の間柱止めと、 これら4本の間柱止めのうちの上の間柱止めと下の間柱
    止めとの間に渡された間柱と、 前記4本の間柱止めによって構成された方形枠形の一方
    の面の全体を覆う2枚の防水性の面状部材と、これら2
    枚の面状部材を所定の間隙に保持して、前記面状部材間
    に通気層を形成するスペーサと、を有する通気壁と、を
    備え、 前記スペーサが、竹を縦割りにした状態の複数の割竹を
    平織り状に組んで構成した竹メッシュであり、 木造の軸組構造の左右2本の柱と上下2本の横架材との
    間に取り付けられる、 ことを特徴とする筋違入り壁パネル。
  2. 【請求項2】 それぞれの中央部で相互に交差する2本
    の筋違と、 この筋違を2本の対角線として方形枠形を構成する左右
    上下の4本の間柱止めと、 これら4本の間柱止めのうちの上の間柱止めと下の間柱
    止めとの間に渡された間柱と、 前記4本の間柱止めによって構成された方形枠形の一方
    の面の全体を覆う2枚の防水性の面状部材と、これら2
    枚の面状部材を所定の間隙に保持して、前記面状部材間
    に通気層を形成するスペーサと、を有する通気壁と、を
    備え、 前記スペーサが、竹を縦割りにした状態の複数の割竹を
    平織り状に組んで構成した竹メッシュであり、 木造の軸組構造の左右2本の柱と上下2本の横架材との
    間に取り付けられる、 ことを特徴とする筋違入り壁パネル。
  3. 【請求項3】 斜めに配置した1本の筋違と、 この筋違を対角線として方形枠形を構成する左右上下の
    4本の間柱止めと、 これら4本の間柱止めのうちの上の間柱止めと下の間柱
    止めとの間に渡された間柱と、 前記4本の間柱止めによって構成された方形枠形の一方
    の面の全体を覆う2枚の防水性の面状部材と、これら2
    枚の面状部材を所定の間隙に保持して、前記面状部材間
    に通気層を形成するスペーサと、を有する通気壁と、を
    備え、 前記スペーサが、上下方向に貫通された通気溝を有する
    複数の横板によって構成されていて、前記通気溝が横板
    の裏面と表面とに横板の長手方向に交互に形成されてお
    り、さらに相互に隣接する表面側の通気溝と裏面側の通
    気溝とを相互に逆方向に傾斜させハ字形に形成されてい
    て、 木造の軸組構造の左右2本の柱と上下2本の横架材との
    間に取り付けられる、 ことを特徴とする筋違入り壁パネル。
  4. 【請求項4】 それぞれの中央部で相互に交差する2本
    の筋違と、 この筋違を2本の対角線として方形枠形を構成する左右
    上下の4本の間柱止めと、 これら4本の間柱止めのうちの上の間柱止めと下の間柱
    止めとの間に渡された間柱と、 前記4本の間柱止めによって構成された方形枠形の一方
    の面の全体を覆う2枚の防水性の面状部材と、これら2
    枚の面状部材を所定の間隙に保持して、前記面状部材間
    に通気層を形成するスペーサと、を有する通気壁と、を
    備え、 前記スペーサが、上下方向に貫通された通気溝を有する
    複数の横板によって構成されていて、前記通気溝が横板
    の裏面と表面とに横板の長手方向に交互に形成されてお
    り、さらに相互に隣接する表面側の通気溝と裏面側の通
    気溝とを相互に逆方向に傾斜させハ字形に形成されてい
    て、 木造の軸組構造の左右2本の柱と上下2本の横架材との
    間に取り付けられる、 ことを特徴とする筋違入り壁パネル。
  5. 【請求項5】 面状部材が、防水紙、布状部材、板状部
    材のうちのいずれかによって形成されている、 ことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、また
    は請求項4記載の筋違入り壁パネル。
  6. 【請求項6】 斜めに配置した1本の筋違と、 この筋違を対角線として方形枠形を構成する左右上下の
    4本の間柱止めと、 これら4本の間柱止めのうちの上の間柱止めと下の間柱
    止めとの間に渡された間柱と、を備え、木造の軸組構造
    の左右2本の柱と上下2本の横架材との間に取り付けら
    れる筋違入り壁パネルを木造軸組構造に取り付ける取付
    け方法において、 前記木造軸組構造の縦方向の1本の柱と、横方向の上の
    横架材と、横方向の下の横架材とによって3方を囲まれ
    た部分に、前記筋違入り壁パネルの左右の間柱止めのう
    ちの一方の間柱止めが前記1本の柱に、また前記上の間
    柱止めが前記上の横架材に、また前記下の間柱止めが前
    記下の横架材にそれぞれ接触するように嵌め込み、 取付け具によって前記1本の柱と前記筋違とを固定し、 前記上の横架材と下の横架材との間に、前記左右の間柱
    止めのうちの他方の間柱止めに接触するように他の柱を
    立て、 前記取付け具によって前記他の柱と前記筋違とを固定す
    る、 ことを特徴とする筋違入り壁パネルの取付け方法。
  7. 【請求項7】 それぞれの中央部で相互に交差する2本
    の筋違と、 この筋違を2本の対角線として方形枠形を構成する左右
    上下の4本の間柱止めと、 これら4本の間柱止めのうちの上の間柱止めと下の間柱
    止めとの間に渡された間柱と、を備え、木造の軸組構造
    の左右2本の柱と上下2本の横架材との間に取り付けら
    れる筋違入り壁パネルを木造軸組構造に取り付ける取付
    け方法において、 前記木造軸組構造の縦方向の1本の柱と、横方向の上の
    横架材と、横方向の下の横架材とによって3方を囲まれ
    た部分に、前記筋違入り壁パネルの左右の間柱止めのう
    ちの一方の間柱止めが前記1本の柱に、また前記上の間
    柱止めが前記上の横架材に、また前記下の間柱止めが前
    記下の横架材にそれぞれ接触するように嵌め込み、 取付け具によって前記1本の柱と前記筋違とを固定し、 前記上の横架材と下の横架材との間に、前記左右の間柱
    止めのうちの他方の間柱止めに接触するように他の柱を
    立て、 前記取付け具によって前記他の柱と前記筋違とを固定す
    る、 ことを特徴とする筋違入り壁パネルの取付け方法。
  8. 【請求項8】 斜めに配置した1本の筋違と、 この筋違を対角線として方形枠形を構成する左右上下の
    4本の間柱止めと、 これら4本の間柱止めのうちの上の間柱止めと下の間柱
    止めとの間に渡された間柱と、 前記4本の間柱止めによって構成された方形枠形の一方
    の面の全体を覆う2枚の防水性の面状部材と、これら2
    枚の面状部材を所定の間隙に保持して、前記面状部材間
    に通気層を形成するスペーサと、を有する通気壁と、を
    備え、木造の軸組構造の左右2本の柱と上下2本の横架
    材との間に取り付けられる筋違入り壁パネルを木造軸組
    構造に取り付ける取付け方法において、 前記木造軸組構造の縦方向の1本の柱と、横方向の上の
    横架材と、横方向の下の横架材とによって3方を囲まれ
    た部分に、前記筋違入り壁パネルの左右の間柱止めのう
    ちの一方の間柱止めが前記1本の柱に、また前記上の間
    柱止めが前記上の横架材に、また前記下の間柱止めが前
    記下の横架材にそれぞれ接触するように嵌め込み、 取付け具によって前記1本の柱と前記筋違とを固定し、 前記上の横架材と下の横架材との間に、前記左右の間柱
    止めのうちの他方の間柱止めに接触するように他の柱を
    立て、 前記取付け具によって前記他の柱と前記筋違とを固定す
    る、 ことを特徴とする筋違入り壁パネルの取付け方法。
  9. 【請求項9】 それぞれの中央部で相互に交差する2本
    の筋違と、 この筋違を2本の対角線として方形枠形を構成する左右
    上下の4本の間柱止めと、 これら4本の間柱止めのうちの上の間柱止めと下の間柱
    止めとの間に渡された間柱と、 前記4本の間柱止めによって構成された方形枠形の一方
    の面の全体を覆う2枚の防水性の面状部材と、これら2
    枚の面状部材を所定の間隙に保持して、前記面状部材間
    に通気層を形成するスペーサと、を有する通気壁と、を
    備え、木造の軸組構造の左右2本の柱と上下2本の横架
    材との間に取り付けられる筋違入り壁パネルを木造軸組
    構造に取り付ける取付け方法において、 前記木造軸組構造の縦方向の1本の柱と、横方向の上の
    横架材と、横方向の下の横架材とによって3方を囲まれ
    た部分に、前記筋違入り壁パネルの左右の間柱止めのう
    ちの一方の間柱止めが前記1本の柱に、また前記上の間
    柱止めが前記上の横架材に、また前記下の間柱止めが前
    記下の横架材にそれぞれ接触するように嵌め込み、 取付け具によって前記1本の柱と前記筋違とを固定し、 前記上の横架材と下の横架材との間に、前記左右の間柱
    止めのうちの他方の間柱止めに接触するように他の柱を
    立て、 前記取付け具によって前記他の柱と前記筋違とを固定す
    る、 ことを特徴とする筋違入り壁パネルの取付け方法。
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