JP6519061B1 - 一体成形物とその製造方法、およびプライマー組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】接合強度(接着強度)に優れた、一体成形物とその製造方法を提供すること。【解決手段】プライマー層を介して、金属と樹脂が付着している一体成形物であって、前記プライマー層は、ベースポリマーとして、オキサゾリン基含有ポリマーを含有するプライマー組成物から形成されることを特徴とする一体成形物。【選択図】なし

Description

本発明は、一体成形物とその製造方法、およびプライマー組成物に関する。
電気・自動車分野を中心に、幅広い分野で金属と樹脂を付着させる技術が開発されている。従来、金属と樹脂の付着には、これらの接合界面の接合強度(接着強度)を向上させるため、あるいは接合界面の密着性を向上させるため、様々な検討がなされている。
例えば、特許文献1では、上記の接合強度(接着強度)を向上させるため、アルミニウム金属部材と熱可塑性樹脂部材を、トリアジンチオールが存在する陽極酸化被膜を介して、接合している樹脂金属接合体が開示されている。
また、特許文献2では、上記の密着性を向上させるため、ステンレス鋼板と厚みが10〜100μmの熱融着性ポリオレフィン系樹脂を、カルボキシル基含有樹脂、オキサゾリン基含有樹脂および塩基性リン酸化合物を含有する樹脂組成物から形成される有機無機複合樹脂層を介して、付着している電池外装用積層体が開示されている。
WO2009/078377号公報 特開2012−164565号公報
上記のような特許文献で開示された金属と樹脂の接合体または積層体においては、一定の接合強度(接着強度)の向上、あるいは、一定の密着性の向上効果が期待される。しかし、市場では、射出成形やトランスファーモールド成形などの一体成形によって製造される一体成形物において、より強固な接合強度(接着強度)を有するものが求められている。
本発明は、上記の実情に鑑みてなされたものであり、接合強度(接着強度)に優れた、一体成形物とその製造方法を提供する。
また、本発明は、前記一体成形物を得るために使用するプライマー組成物を提供する。
本発明は、プライマー層を介して、金属と樹脂が付着している一体成形物であって、前記プライマー層は、ベースポリマーとして、オキサゾリン基含有ポリマーを含有するプライマー組成物から形成されることを特徴とする一体成形物に関する。
また、本発明は、前記一体成形物の製造方法であって、前記金属と前記樹脂を、前記プライマー組成物から形成される前記プライマー層を介して、付着させる工程を含むことを特徴とする一体成形物の製造方法に関する。
さらに、本発明は、前記プライマー組成物であって、前記プライマー組成物中、前記オキサゾリン基含有ポリマーの割合が、0.001重量%以上50重量%以下であることを特徴とするプライマー組成物に関する。
本発明の一体成形物における効果の作用メカニズムの詳細は不明な部分があるが、以下のように推定される。ただし、本発明は、この作用メカニズムに限定して解釈されなくてもよい。
本発明の一体成形物(射出成形やトランスファーモールド成形などの一体成形によって製造される成形物)は、ベースポリマーとして、オキサゾリン基含有ポリマーを含有するプライマー組成物から形成されるプライマー層を介して、金属と樹脂が付着しているものである。該プライマー組成物は、オキサゾリン基含有ポリマーを主成分として含有するため、オキサゾリン基がカルボキシル基、水酸基、チオール基、アミノ基などと反応するため、一体成形物の樹脂と架橋し、また金属への配位や分子間結合できることが推定されることから、当該プライマーを使用して得られる、金属と樹脂の一体成形物は、接合強度(接着強度)が優れる。
また、本発明の一体成形物は、前記プライマー層中のオキサゾリン基含有ポリマーが、0.05μg/cm以上2500μg/cm以下程度である含有量(付着量)であっても、上記の接合強度(接着強度)が優れるため、一体成形物の生産性を高められる観点から有用である。
また、本発明の一体成形物は、金属と樹脂が強固に密着していると推定されることから、金属と樹脂の接合界面における封止特性が優れるため、水分やガスなどの気体の漏れによる問題が懸念される部材にも適用可能である。
さらに、本発明の一体成形物は、ブラストやエッチング処理などによって粗化された金属、また、プラズマ処理などによって活性化された金属を用いることにより、上記の金属と樹脂の接合界面における接合強度(接着強度)をより向上させることができる。
実施例における接合強度(接着強度)の評価に用いた一体成形物を示す図である。(a)は斜視図、(b)は上面図、(c)は(a)のA−A’線断面図を示す。 実施例18のサンドブラスト処理により粗化処理された金属表面のSEM写真を示す。 実施例35のエッチング処理により粗化処理された金属表面のSEM写真を示す。 実施例37のサンドブラスト処理およびエッチング処理により粗化処理された金属表面のSEM写真を示す。 実施例における封止特性の評価に用いた一体成形物を示す図である。(a)は上面図、(b)は(a)のB−B’線断面図を示す。
<一体成形物>
本発明の一体成形物は、ベースポリマーとして、オキサゾリン基含有ポリマーを含有するプライマー組成物から形成されるプライマー層を介して、金属と樹脂が付着しているものである。
<プライマー組成物>
本発明のプライマー組成物は、ベースポリマーとして、オキサゾリン基含有ポリマーを含有する。ここでベースポリマーとは、前記プライマー組成物の固形分中、前記オキサゾリン基含有ポリマーの割合が、少なくとも、65重量%以上であるものであり、そして、70重量%以上であることが好ましく、80重量%以上であることがより好ましく、90重量%以上であることがさらに好ましく、95重量%以上であることがよりさらに好ましく、98重量%以上であることがよりさらに好ましい。
前記オキサゾリン基含有ポリマーとしては、例えば、(メタ)アクリル骨格、および/またはスチレン骨格からなる主鎖を含み、その主鎖の側鎖にオキサゾリン基を有するポリマーなどが挙げられる。これらのなかでも(メタ)アクリル骨格からなる主鎖を含み、その主鎖の側鎖にオキサゾリン基を有しているオキサゾリン基含有(メタ)アクリル系ポリマーが好ましい。前記オキサゾリン基含有ポリマーは、単独で用いてもよく2種類以上を併用してもよい。
前記オキサゾリン基としては、例えば、2−オキサゾリン基、3−オキサゾリン基、4−オキサゾリン基などが挙げられ、これらの中でも、2−オキサゾリン基が好ましい。2−オキサゾリン基としては、一般に、下記一般式(1)で表される。
(式中、R〜Rは、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アラルキル基、フェニル基、又は、置換フェニル基を示す。)
前記オキサゾリン基含有ポリマーは、オキサゾリン基以外の他の官能基を有していてもよく、オキサゾリン基含有ポリマーの保存安定性を低下させない観点から、オキサゾリン基とは反応しない官能基、例えば、ポリオキシアルキレン基、アルコール性水酸基等を有していてもよい。
前記オキサゾリン基含有ポリマーは、オキサゾリン価が、オキサゾリン基含有ポリマーの溶液の粘度を高め、均一なプライマー層の薄膜を形成させる観点から、50g solid/eq.以上であることが好ましく、100g solid/eq.以上であることがより好ましく、そして、一体成形時に未反応のオキサゾリン基による接合強度の低下を防止する観点から、1,500g solid/eq.以下であることが好ましく、1,000g solid/eq.以下であることがより好ましく、500g solid/eq.以下であることがさらに好ましい。また、前記オキサゾリン基含有ポリマーは、重量平均分子量が5,000以上であることが好ましく、10,000以上であることがより好ましく、そして、1,000,000以下であることが好ましい。
前記プライマー組成物は、前記オキサゾリン基含有ポリマーの塗装性を向上させる観点から、媒体を含むことが好ましい。前記媒体は、前記オキサゾリン基含有ポリマーを溶解、あるいは分散などできるものであれば、何ら限定されず、例えば、水やメチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコールなどのアルコールなどの有機溶媒などが挙げられ、とくに、水を主成分とした媒体が好ましい。また、前記オキサゾリン基含有ポリマーは、作業性の観点から、水溶性のものが好ましい。
前記プライマー組成物に前記媒体を含む場合、前記プライマー組成物中、前記オキサゾリン基含有ポリマーの割合は、0.001重量%以上50重量%以下であることが好ましい。前記プライマー組成物中、前記オキサゾリン基含有ポリマーの割合は、後述するプライマー層中の前記オキサゾリン基含有ポリマーの含有量(付着量)を所定の範囲に制御する観点から、0.005重量%以上であることが好ましく、0.01重量%以上であることがより好ましく、0.03重量%以上であることがさらに好ましく、そして、25重量%以下であることが好ましく、10重量%以下であることがより好ましい。なお、一体成形物の生産性を高める観点から、前記プライマー組成物中、前記オキサゾリン基含有ポリマーの割合は、5重量%以下であることが好ましく、3重量%以下であることがより好ましく、1重量%以下であることがさらに好ましい。
前記オキサゾリン基含有ポリマー(の溶液)としては、具体的には、「エポクロスWS−300」、「エポクロスWS−500」、「エポクロスWS−700」(いずれも(株)日本触媒製)などのオキサゾリン基含有(メタ)アクリル系ポリマー(溶液);「エポクロスK−1000シリーズ」、「エポクロスK−2000シリーズ」(いずれも(株)日本触媒製)などのオキサゾリン基含有(メタ)アクリル/スチレン系ポリマー(の溶液)などが挙げられる。
また、前記プライマー組成物には、本発明の効果を損なわない程度に、さらに、プライマー組成物の経時安定性を向上させるなどの観点から、他の成分を添加することができる。他の成分としては、例えば、シランカップリング剤、チタネートカップリング剤、シリカやジルコニウム化合物等の無機充填剤などが挙げられる。前記他の成分を添加する場合、その含有量は、通常、前記プライマー組成物の固形分中、0.1〜40重量%程度である。
<プライマー層>
本発明のプライマー層は、前記プライマー組成物から形成される層である。
前記プライマー層中、前記オキサゾリン基含有ポリマーの含有量(付着量)が、0.05μg/cm以上2000μg/cm以下であることが好ましい。前記プライマー層中、前記オキサゾリン基含有ポリマーは、金属と樹脂の接合界面における接合強度(接着強度)を向上させる観点から、0.1μg/cm以上であることがより好ましく、0.2μg/cm以上であることがさらに好ましく、1μg/cm以上であることがよりさらに好ましく、5μg/cm以上であることがよりさらに好ましく、
10μg/cm以上であることがよりさらに好ましく、そして、2000μg/cm以下であることがより好ましく、1750μg/cm以下であることがさらに好ましく、1500μg/cm以下であることがよりさらに好ましい、1250μg/cm以下であることがよりさらに好ましい。
<金属>
本発明の金属は、後述する一体成形を適用できるものであれば、何ら限定されず、例えば、ステンレス、アルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム合金、チタン、チタン合金、銅、銅合金、ニッケル、ニッケル合金、クロム、クロム合金などが挙げられる。
前記金属は、樹脂を付着させて、金属−樹脂複合体を形成できるような形状を有している限り、とくにその形状は限定されない。前記金属の形状としては、例えば、金属の塊、板材、棒材などから塑性加工、鋸加工、フライス加工、放電加工、ドリル加工、プレス加工、研削加工、研磨加工などを単独、又はこれらの加工を組み合わせて所望の形状に機械加工されたものなどが使用できる。
また、前記金属は、前記金属と前記樹脂の接合界面における金属面が、後述する粗化工程によって、凹凸形状に粗化されていてもよく、また、後述する活性化工程によって、金属表面が活性化処理されていてもよい。当該接合界面における金属面が、粗化されていること、および/または活性化されていることにより、当該接合界面における接合強度(接着強度)をより向上させることができる。
前記凹凸形状の表面粗さ(Ra)は、金属と樹脂の接合界面における接合強度(接着強度)を向上させる観点から、0.2μm以上であることが好ましく、0.3μm以上であることがより好ましく、そして、3μm以下であることが好ましく、2μm以下であることがより好ましい。
<樹脂>
本発明の樹脂は、後述する一体成形を適用できるものであれば、何ら限定されず、例えば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂などが挙げられる。
前記熱可塑性樹脂としては、特に限定はされないが、ポリエチレン樹脂(PE)、ポリプロピレン樹脂(PP)、ポリスチレン樹脂(PS)、ポリ塩化ビニル樹脂(PVC)、ポリ塩化ビニリデン樹脂(PVDC)、アクリロニトリル・スチレン共重合樹脂(AS)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合樹脂(ABS)、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)、ポリエチレンナフタレート樹脂(PEN)、アクリル樹脂、ポリビニルアルコール樹脂(PVA)、エチレン・酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン・アクリル酸共重合樹脂、エチレン・メタクリル酸共重合樹脂などの汎用樹脂;ポリアミド6、ポリアミド66、ポリフタルアミドなどのポリアミド樹脂(PA);ポリカーボネート樹脂(PC)、ポリアセタール樹脂(POM)、ポリフェニレンエーテル樹脂(PPE)、変性ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリスルホン樹脂(PSU)、ポリエーテルスルホン樹脂(PES)、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)、ポリアリレート樹脂(PAR)、ポリアミドイミド樹脂(PAI)、ポリエーテルイミド樹脂(PEI)、ポリエーテルケトン樹脂(PEEK)、芳香族ポリエーテルケトン樹脂、ポリイミド樹脂(PI)、液晶性ポリエステル樹脂(LCP)、ポリテトラフルオロエチレン樹脂(PTFE)、シンジオタクチックポリスチレン樹脂(SPS)、フッ素樹脂、ポリエーテルサルフォン樹脂(PES)などのエンジニアリングプラスチック;これら2種以上を組み合わせたものを例示することができる。前記熱可塑性樹脂としては、複合体の特性(耐熱性等)が向上することから、エンジニアリングプラスチックであることが好ましい。また、これら樹脂は機械的強度等を向上させるため、ガラス繊維、無機フィラー等が配合されていてもよいし、配合されていなくてもよい。
前記熱可塑性樹脂は、前記熱可塑性樹脂からなる組成物、あるいは、前記熱可塑性樹脂を主成分とする組成物であってもよい。また、本発明の効果を損なわない程度に、従来公知の各種無機・有機充填剤、難燃剤、難燃助剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、光安定剤、着色剤、カーボンブラック、加工助剤、核剤、離型剤、可塑剤、繊維状補強材などの添加剤を含有する組成物であってもよい。
前記熱硬化性樹脂としては、特に限定はされないが、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂、ポリウレタン樹脂、ジアリルフタレート樹脂、アルキド樹脂、イソシアネート樹脂など、また、これら2種以上を組み合わせたものが挙げられる。これらの中でも、オキサゾリン基含有ポリマーとの反応性の観点から、カルボキシル基、チオール基、水酸基、エポキシ基、アミノ基、スルフィン酸基等の官能基を含むものが好ましく、芳香族チオール基、スルフィン酸基、カルボキシル基の官能基を含むものがさらに好ましい。
前記熱硬化性樹脂としては、前記熱硬化性樹脂からなる組成物であってもよく、あるいは、前記熱硬化性樹脂を主成分とする組成物であってもよい。また、本発明の効果を損なわない程度に、従来公知の各種無機・有機充填剤、難燃剤、難燃助剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、光安定剤、着色剤、カーボンブラック、加工助剤、核剤、離型剤、可塑剤、繊維状補強材などの添加剤を含有する組成物であってもよい。
また、上記の熱可塑性樹脂、または熱硬化性樹脂の以外の樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、スチレン樹脂などを含む光硬化性樹脂組成物;ゴム、エラストマーなどを含む反応硬化性樹脂組成物などが挙げられる。
<一体成形物の製造方法>
本発明の一体成形物の製造方法は、前記金属と前記樹脂を、前記プライマー組成物から形成される前記プライマー層を介して、付着させる工程(付着工程)を含む。
前記プライマー層は、前記プライマー組成物を、前記金属の表面に塗布し、必要に応じ、前記媒体などを乾燥することにより形成できる。
前記塗布の方法は、公知の各種塗布(塗装)方法が適用でき、例えば、浸漬塗装、スプレー塗装、バーコート、ロールコーター、フィルムアプリケータ、スピンコート、スクリーン印刷などが挙げられる。
前記乾燥の条件は、通常、乾燥用オーブン、ブロアー、赤外線などを用い、温度が、50〜230℃程度であることが好ましく、65〜200℃程度であることがより好ましい。前記乾燥の時間は、前記乾燥の温度に影響を受けるため、一概に決定できないが、通常、1〜120分程度であることが好ましく、5〜30分程度であることがより好ましい。
前記プライマー層を介して、前記金属と前記樹脂を付着させる方法は、射出成形、押出成形、加熱プレス成形、圧縮成形、トランスファーモールド成形、注型成形、レーザー溶着成形、反応射出成形(RIM成形)、リム成形(LIM成形)などの一体成形の方法が採用できる。前記一体成形の方法の成形条件は、使用する前記樹脂に応じて、公知の条件を採用することができる。
また、本発明の一体成形物の製造方法では、前記付着工程の前に、前記金属の表面を凹凸形状に粗化する工程(粗化工程)を含んでいてもよく、また、前記金属の表面を活性化する工程(活性化工程)を含んでいてもよい。前記金属と前記樹脂の接合界面における金属面を粗化すること、および/または活性化することにより、当該接合界面における接合強度(接着強度)をより向上させることができる。
前記粗化工程において、粗化処理(方法)としては、例えば、サンドブラスト処理、ショットブラスト処理、研削処理、バレル処理、ドライアイスブラスト処理などの機械研磨処理;化成処理などの化学処理;酸系エッチング剤、アルカリ系エッチング剤などによるエッチング処理;陽極酸化、電解研磨処理、粗化めっきなどの電気化学処理などが挙げられ、これら粗化方法は、使用する前記金属の特性に応じ、適宜採用することができる。これらの中でも、機械研磨処理は、クラマー効果(エキソエレクトロン効果)により、後述する活性化工程も兼ねることから、とくに好ましい。なお、前記エッチング処理としては、公知の条件を採用でき、例えば、特開2013−52671号公報、特開2013−22761号公報、特開2014−111392号公報、特開2016−104896号公報などに記載の処理方法が挙げられる。
また、前記活性化工程において、活性化処理(方法)としては、コロナ処理、プラズマ処理、フレーム処理、オゾン処理、UV改質などが挙げられる。これら処理により、金属表面が活性化され、当該表面に、カルボキシル基やヒドロキシル基などの極性基が形成されるものと推定される。なお、前記極性基の形成は、処理雰囲気における水分量に影響を受けるため、当該処理は適度な湿度下で行うことが好ましい。また、活性化処理(方法)としては、金属表面に酸化ケイ素を形成するようなイトロ処理が挙げられる。
なお、本発明の一体成形物の製造方法では、必要に応じ、脱脂工程、水洗工程、超音波洗浄工程、乾燥工程などの他の工程を適宜採用できる。
また、本発明の一体成形物は、後述する接合強度(接着強度)の評価において、引張せん断強度(MPa)が、15MPa以上であることが好ましく、20MPa以上であることがより好ましく、25MPa以上であることがさらに好ましく、30MPa以上であることがよりさらに好ましく、40MPa以上であることがさらに好ましい。
本発明の一体成形物は、電子機器用部品、家電機器用部品、あるいは輸送機械用部品などの各種機械用部品などの製造に用いられ、さらに詳しくは、モバイル用途などの各種電子機器用部品、家電製品用部品、医療機器用部品、車両用構造部品、車両搭載用部品、その他の電気部品や放熱用部品などの製造に好適である。
次に、本発明の実施例について比較例と併せて説明する。なお、本発明は下記の実施例に限定して解釈されるものではない。
<一体成形物の製造>
<実施例1>
ステンレス鋼板(スタンダードテストピース社製 SUS316L;JIS G4305準拠、幅40mm、長さ20mm、厚み2mm)を用意し、これをアルカリ性脱脂剤(奥野製薬工業製「エースクリーン850」を濃度50g/Lに調整したもの)に50℃で10分間浸漬した。その後、40℃の水に1分間浸漬した後、常温で水洗処理を行い、乾燥させて、金属の試験片を準備した。次に、オキサゾリン基含有ポリマーの溶液(「エポクロスWS−300」(固形分10重量%、(株)日本触媒製))を水で希釈し、オキサゾリン基含有ポリマーの割合が0.05重量%のプライマー組成物を調製した。当該プライマー組成物を、上記の金属の試験片の片面(40mm×20mm)の全面に塗布し、塗布したプライマー組成物の重量を記録した後、乾燥オーブンにて、75℃条件下、90分間乾燥処理を行い、プライマー層が設けられた金属の試験片を得た。なお、表1〜2に示すプライマー層中のオキサゾリン基含有ポリマーの含有量(付着量)(μg/cm)は、金属に塗布したプライマー組成物の量(重量部)から算出した。
上記で得られたプライマー層が設けられた金属の試験片と、ポリフタルアミド樹脂(DSM社製、PPA樹脂、「NMX33」)を用いて、表4に示す成形条件にて射出成形(竪型射出成型機「STX20S2V」、日精樹脂工業社製)とアニール処理(定温乾燥機「DRA330DB」、アドバンテック社製)して、図1(a)〜(c)に示すように、プライマー層が設けられた金属1と、樹脂2とが一端側で上下に重なりあっている一体成形物(接合面積5mm×10mm、ISO19095準拠)を得た。
<実施例2〜17>
金属の種類、樹脂の種類、およびプライマー組成物中のオキサゾリン基含有ポリマーの割合を、表1に示すように変更したこと以外は、実施例1と同様の操作により、実施例2〜17の一体成形物を得た。なお、使用した樹脂における射出成形とアニール処理の条件は、表4に示す。
<比較例1〜7>
プライマー組成物を使用せずに、金属の種類、および樹脂の種類を、表1に示すように変更したこと以外は、実施例1と同様の操作により、比較例1〜7の一体成形物を得た。なお、使用した樹脂における射出成形とアニール処理の条件は、表4に示す。
<実施例18>
ステンレス鋼板(スタンダードテストピース社製 SUS316L;JIS G4305準拠、幅40mm、長さ20mm、厚み2mm)を用意した。この表面を、サンドブラスター(ブラストキャビネットBA−1型、厚地鉄工社製、直圧式 条件:0.5MPa)を用い、アルミナ(粒径#120)でサンドブラスト処理した(レーザー顕微鏡(3CCDカラーコンフォーカル顕微鏡「OPTELICS H1200」、レーザーテック社製)によって求めたRaは、1.3μmであった)。次いで、ブラスト処理したステンレス鋼板をアルカリ性脱脂剤(奥野製薬工業製「エースクリーン850」を濃度50g/Lに調整したもの)に50℃で10分間浸漬した。その後、40℃の水に1分間浸漬した後、常温で水洗処理を行い、乾燥させて、サンドブラスト処理した金属の試験片を準備した。次に、オキサゾリン基含有ポリマーの溶液(「エポクロスWS−300」(固形分10重量%、(株)日本触媒製))を水で希釈し、オキサゾリン基含有ポリマーの割合が0.05重量%のプライマー組成物を調製した。当該プライマー組成物を、上記のサンドブラスト処理した金属の試験片の片面(40mm×20mm)の全面に塗布し、塗布したプライマー組成物の重量を記録した後、乾燥オーブンにて、75℃条件下、90分間乾燥処理を行い、プライマー層が設けられた金属の試験片を得た。
上記で得られたプライマー層が設けられた金属の試験片と、ポリフタルアミド樹脂(DSM社製、PPA樹脂、「NMX33」)を用いて、表4に示す成形条件にて射出成形(竪型射出成型機「STX20S2V」、日精樹脂工業社製)とアニール処理(定温乾燥機「DRA330DB」、アドバンテック社製)して、図1(a)〜(c)に示すように、プライマー層が設けられた金属1と、樹脂2とが一端側で上下に重なりあっている一体成形物(接合面積5mm×10mm、ISO19095準拠)を得た。
<実施例19〜34>
金属の種類、樹脂の種類、およびプライマー組成物中のオキサゾリン基含有ポリマーの割合を、表2に示すように変更したこと以外は、実施例18と同様の操作により、実施例19〜34の一体成形物を得た。なお、使用した樹脂における射出成形とアニール処理の条件は、表4に示す。
<実施例35>
AZ−91Dマグネシウム合金ダイキャスト(幅40mm、長さ20mm、厚み2mm)を、エッチング剤(N,N−ジエチルヒドロキシルアミンを2重量%と、35重量%塩酸水溶液を1.5重量%含有する水溶液)中に浸漬処理してエッチング(温度が30℃、時間が180秒、深さ方向の片面エッチング量(溶解量)が2.7μm)を行い、水洗および超音波洗浄を行った後、乾燥して、エッチング処理した金属の試験片を準備した。次に、オキサゾリン基含有ポリマーの溶液(「エポクロスWS−300」(固形分10重量%、(株)日本触媒製))を水で希釈し、オキサゾリン基含有ポリマーの割合が0.1重量%のプライマー組成物を調製した。当該プライマー組成物を、上記のエッチング処理した金属の試験片の片面(40mm×20mm)の全面に塗布し、塗布したプライマー組成物の重量を記録した後、乾燥オーブンにて、75℃条件下、90分間乾燥処理を行い、プライマー層が設けられた金属の試験片を得た。
上記で得られたプライマー層が設けられた金属の試験片と、ポリブチレンテレフタレート樹脂(東レ社製、PBT樹脂、「1101G」)を用いて、表4に示す成形条件にて射出成形(竪型射出成型機「STX20S2V」、日精樹脂工業社製)とアニール処理(定温乾燥機「DRA330DB」、アドバンテック社製)して、図1(a)〜(c)に示すように、プライマー層が設けられた金属1と、樹脂2とが一端側で上下に重なりあっている一体成形物(接合面積5mm×10mm、ISO19095準拠)を得た。
<実施例36>
AZ−31Dマグネシウム合金ダイキャスト(幅40mm、長さ20mm、厚み2mm)を、エッチング剤(N,N−ジエチルヒドロキシルアミンを6重量%と、35重量%塩酸を4.5重量%含有する水溶液)中に浸漬処理してエッチング(温度が30℃、時間が135秒、深さ方向の片面エッチング量(溶解量)が6.2μm)を行い、エッチング処理した金属の試験片を得たこと以外は、実施例35と同様の操作により、実施例36の一体成形物を得た。なお、使用した樹脂における射出成形とアニール処理の条件は、表4に示す。
<実施例37>
ステンレス鋼板(スタンダードテストピース社製 SUS316L;JIS G4305準拠、幅40mm、長さ20mm、厚み2mm)を用意した。この表面を、サンドブラスター(ブラストキャビネットBA−1型、厚地鉄工社製、直圧式 条件:0.5MPa)を用い、アルミナ(粒径#120)でサンドブラスト処理した。次いで、ブラスト処理したステンレス鋼板をアルカリ性脱脂剤(奥野製薬工業製「エースクリーン850」を濃度50g/Lに調整したもの)に50℃で10分間浸漬した。その後、40℃の水に1分間浸漬した後、常温で水洗処理を行い、乾燥させて、サンドブラスト処理した金属の試験片を準備した。続いて、当該金属の試験片を、エッチング剤(38重量%FeCl水溶液10重量%と、35重量%塩酸水溶液を10重量%含有する水溶液)中に浸漬処理してエッチング(温度が50℃、時間が240秒、深さ方向の片面エッチング量(溶解量)が1μm)を行い、水洗後、35重量%の硝酸水溶液(24℃)に浸漬(不働態化処理)し、水洗および超音波洗浄して、サンドブラスト処理およびエッチング処理した金属の試験片を準備した。次に、オキサゾリン基含有ポリマーの溶液(「エポクロスWS−300」(固形分10重量%、(株)日本触媒製))を水で希釈し、オキサゾリン基含有ポリマーの割合が0.1重量%のプライマー組成物を調製した。当該プライマー組成物を、上記のサンドブラスト処理およびエッチング処理した金属の試験片の片面(40mm×20mm)の全面に塗布し、塗布したプライマー組成物の重量を記録した後、乾燥オーブンにて、75℃条件下、90分間乾燥処理を行い、プライマー層が設けられた金属の試験片を得た。
上記で得られたプライマー層が設けられた金属の試験片と、ポリブチレンテレフタレート樹脂(東レ社製、PBT樹脂、「1101G」)を用いて、表4に示す成形条件にて射出成形(竪型射出成型機「STX20S2V」、日精樹脂工業社製)とアニール処理(定温乾燥機「DRA330DB」、アドバンテック社製)して、図1(a)〜(c)に示すように、プライマー層が設けられた金属1と、樹脂2とが一端側で上下に重なりあっている一体成形物(接合面積5mm×10mm、ISO19095準拠)を得た。
<実施例38〜40>
金属の種類、および樹脂の種類を、表2に示すように変更したこと以外は、実施例37と同様の操作により、実施例38〜40の一体成形物を得た。なお、使用した樹脂における射出成形とアニール処理の条件は、表4に示す。
<比較例8〜9>
プライマー組成物を使用せずに、樹脂の種類を、表2に示すように変更したこと以外は、実施例18と同様の操作により、比較例8〜9の一体成形物を得た。なお、使用した樹脂における射出成形とアニール処理の条件は、表4に示す。
<比較例10〜11>
プライマー組成物として、2,4,6−トリメルカプト−s−トリアジンモノナトリウム塩(三協化成社製、「サンチオールN−1」、0.004重量%の水溶液)を使用したこと以外は、実施例1、および実施例18と同様の操作により、比較例10、比較例11の一体成形物を得た。なお、使用した樹脂における射出成形とアニール処理の条件は、表4に示す。
<接合強度(接着強度)の評価>
接合強度(接着強度)は、上記で得られた実施例および比較例の一体成形物について、オートグラフ(島津製作所社製、「AGX−10kNX」)により、引張速度10mm/分で、図1(c)に示す方向Zに金属を引っ張って、金属と樹脂が剥がれるときの引張せん断強度(MPa)によって、評価した。結果を表1〜3に示す。なお、表中の0MPaは、金属と樹脂が接着しなかったことを示す。
表1〜3中の金属において、
SUS316L、SUS420、SUS430は、JIS G4305規定のステンレス鋼板(スタンダードテストピース社製);
A5052、A6063は、JIS H4000規定のアルミニウム合金板(スタンダードテストピース社製);
TP340は、ASTM規格のGrade2(JIS H4600の2種)規定の純チタン板(スタンダードテストピース社製);
64Tiは、ASTM規格のGrade5(JIS H4600の60種)規定のチタン合金板(スタンダードテストピース社製);
AZ91は、ASTM規格のAZ91D(JIS H5303のMDC1D)規定のマグネシウム合金ダイキャスト(スタンダードテストピース社製);
AZ31は、ASTM規格のAZ31展伸材(JIS H5303のMP1)規定のマグネシウム合金ダイキャスト(スタンダードテストピース社製);を示す。
表1〜3中の樹脂において、
PPAは、ポリフタルアミド樹脂(DSM社製、「NMX33」);
PBTは、ポリブチレンテレフタレート樹脂(東レ社製、「1101G」);
PPSは、ポリフェニレンサルファイド樹脂(ポリプラスチック社製、「1135MF1」);を示す。
表1〜2中のプライマー層において、
WS−300は、オキサゾリン基含有ポリマー(日本触媒社製、「エポクロスWS−300」);
WS−700は、オキサゾリン基含有ポリマー(日本触媒社製、「エポクロスWS−700」);を示す。
また、表3中のプライマー層において、
サンチオールは、2,4,6−トリメルカプト−s−トリアジンモノナトリウム塩(三協化成社製、「サンチオールN−1」)を示す。
<実施例41、比較例12>
<封止特性の評価>
封止特性は、以下の方法によって評価した。
JIS G4305に規定されたステンレス鋼板SUS316L(厚み:2mm)を、外形55mmの寸法に切断し、中央に20mmφの穴をあけて封止特性評価用の試験片を用意した。この金属の試験片の樹脂と接合する断面部分を、サンドブラスター(ブラストキャビネットBA−1型、厚地鉄工社製、直圧式 条件:0.5MPa)を用い、アルミナ(粒径#120)でサンドブラスト処理した。レーザー顕微鏡(3CCDカラーコンフォーカル顕微鏡「OPTELICS H1200」、レーザーテック社製)によって求めたRaは、1.3μmであった。次いで、ブラスト処理したSUS316Lをアルカリ性脱脂剤(奥野製薬工業製「エースクリーン850」を濃度50g/Lに調整したもの)に50℃で10分間浸漬した。その後、40℃の水に1分間浸漬した後、常温で水洗処理を行い、乾燥させて、サンドブラスト処理した金属の試験片を準備した。次に、オキサゾリン基含有ポリマーの溶液(「エポクロスWS−300」(固形分10重量%、(株)日本触媒製))を水で希釈し、オキサゾリン基含有ポリマーの割合が0.1重量%のプライマー組成物を調製した。当該プライマー組成物を、上記のサンドブラスト処理した金属の試験片の樹脂との接合部に塗布し、乾燥オーブンにて、75℃条件下、90分間乾燥処理を行い、プライマー層が設けられた金属の試験片を得た。上記で得られたプライマー層が設けられた金属の試験片と、ポリフタルアミド樹脂(DSM社製、PPA樹脂、「NMX33」)を用いて、表4に示す成形条件にて射出成形(竪型射出成型機「STX20S2V」、日精樹脂工業社製)とアニール処理(定温乾燥機「DRA330DB」、アドバンテック社製)して、図5(a)〜(b)に示す形状の金属1と樹脂2とが接合された一体成形物(ISO19095準拠)を得た。得られた一体成形物をヘリウムリークディテクタ(島津製作所社製、MSE−2000S)にセットし、ディテクタ内のヘリウム分圧を真空(吹付け前の分圧)になるまで下げた後、上記一体成形物にヘリウムガスを吹き付けた際のディテクタ内のヘリウム分圧(吹付け後の分圧)を測定した。吹付け前後の分圧において、変化がない、あるいは変化が小さいものは、封止特性に優れる。当該測定を10回行った。結果を表5に示す。なお、比較例としては、上記の操作のうち、プライマー組成物を使用しなかった一体成形物を作製し、その封止特性を評価した。
<実施例42>
アルミニウム合金板(スタンダードテストピース社製 A6063、幅45mm、長さ18mm、厚み2mm)を用意した。この表面を、アルカリ性脱脂剤(奥野製薬工業製「エースクリーン850」を濃度50g/Lに調整したもの)に50℃で10分間浸漬した。その後、40℃の水に1分間浸漬した後、常温で水洗処理を行い、乾燥させて、金属の試験片を準備した。次いで、この表面を、ドライアイスブラスト装置(ドライアイススノー洗浄システム、エア・ウォーター社製、条件:スイープ速度3mm/min)を用い、ドライアイスブラスト処理をし、ドライアイスブラスト処理した金属の試験片を準備した。次に、オキサゾリン基含有ポリマーの溶液(「エポクロスWS−300」(固形分10重量%、(株)日本触媒製))を水で希釈し、オキサゾリン基含有ポリマーの割合が0.1重量%のプライマー組成物を調製した。当該プライマー組成物を、上記のアイスブラスト処理した金属の試験片の片面の全面に塗布し、塗布したプライマー組成物の重量を記録した後、乾燥オーブンにて、75℃条件下、90分間乾燥処理を行い、プライマー層が設けられた金属の試験片を得た。なお、表6に示すプライマー層中のオキサゾリン基含有ポリマーの含有量(付着量)(μg/cm)は、金属に塗布したプライマー組成物の量(重量部)から算出した。
上記で得られたプライマー層が設けられた金属の試験片と、ポリブチレンテレフタレート樹脂(東レ社製、PBT樹脂、「2107G」)を用いて、表4に示すポリブチレンテレフタレート樹脂(東レ社製、PBT樹脂、「1101G」)の成形条件にて射出成形(竪型射出成型機「STX20S2V」、日精樹脂工業社製)とアニール処理(定温乾燥機「DRA330DB」、アドバンテック社製)して、図1(a)〜(c)に示すように、プライマー層が設けられた金属1と、樹脂2とが一端側で上下に重なりあっている一体成形物(接合面積5mm×10mm、ISO19095準拠)を得た。次いで、当該一体成形物に関し、上述した接合強度(接着強度)について評価した。結果を表6に示す。
<実施例43>
アルミニウム合金板(スタンダードテストピース社製 A6063、幅45mm、長さ18mm、厚み2mm)を用意した。この表面を、1級メタノールに浸漬しながら常温で10分間超音波洗浄した。その後、常温の1級メタノールでリンスした後、乾燥させて、金属の試験片を準備した。次いで、この表面を、イトロ処理装置(イトロ処理システム、イトロ社製、条件:WD20mm、処理速度500mm/sec、4パス、エアー200NL/min、可燃ガス8NL/min、イトロ1.2NL/min)を用い、イトロ処理をした金属の試験片を準備した。次に、オキサゾリン基含有ポリマーの溶液(「エポクロスWS−300」(固形分10重量%、(株)日本触媒製))を水で希釈し、オキサゾリン基含有ポリマーの割合が0.1重量%のプライマー組成物を調製した。当該プライマー組成物を、上記のイトロ処理した金属の試験片の片面の全面に塗布し、塗布したプライマー組成物の重量を記録した後、乾燥オーブンにて、75℃条件下、90分間乾燥処理を行い、プライマー層が設けられた金属の試験片を得た。
上記で得られたプライマー層が設けられた金属の試験片と、ポリブチレンテレフタレート樹脂(東レ社製、PBT樹脂、「2107G」)を用いて、表4に示すポリブチレンテレフタレート樹脂(東レ社製、PBT樹脂、「1101G」)の成形条件にて射出成形(竪型射出成型機「STX20S2V」、日精樹脂工業社製)とアニール処理(定温乾燥機「DRA330DB」、アドバンテック社製)して、図1(a)〜(c)に示すように、プライマー層が設けられた金属1と、樹脂2とが一端側で上下に重なりあっている一体成形物(接合面積5mm×10mm、ISO19095準拠)を得た。次いで、当該一体成形物に関し、上述した接合強度(接着強度)について評価した。結果を表6に示す。
<実施例44>
アルミニウム合金板(スタンダードテストピース社製 A6063、幅45mm、長さ18mm、厚み2mm)を用意した。この表面を、1級メタノールに浸漬しながら常温で10分間超音波洗浄した。その後、常温の1級メタノールでリンスした後、乾燥させて、金属の試験片を準備した。次いで、この表面を、プラズマ処理装置(大気圧プラズマシステム、日本プラズマトリート社製、条件:WD5mm、処理速度5m/min、発信周波数21kHz、出力電圧280V、電流値9.6A、ガス消費量30L/min)を用い、プラズマ処理をした金属の試験片を準備した。次に、オキサゾリン基含有ポリマーの溶液(「エポクロスWS−300」(固形分10重量%、(株)日本触媒製))を水で希釈し、オキサゾリン基含有ポリマーの割合が0.1重量%のプライマー組成物を調製した。当該プライマー組成物を、上記のプラズマ処理した金属の試験片の片面の全面に塗布し、塗布したプライマー組成物の重量を記録した後、乾燥オーブンにて、75℃条件下、90分間乾燥処理を行い、プライマー層が設けられた金属の試験片を得た。
上記で得られたプライマー層が設けられた金属の試験片と、ポリブチレンテレフタレート樹脂(東レ社製、PBT樹脂、「2107G」)を用いて、表4に示すポリブチレンテレフタレート樹脂(東レ社製、PBT樹脂、「1101G」)の成形条件にて射出成形(竪型射出成型機「STX20S2V」、日精樹脂工業社製)とアニール処理(定温乾燥機「DRA330DB」、アドバンテック社製)して、図1(a)〜(c)に示すように、プライマー層が設けられた金属1と、樹脂2とが一端側で上下に重なりあっている一体成形物(接合面積5mm×10mm、ISO19095準拠)を得た。次いで、当該一体成形物に関し、上述した接合強度(接着強度)について評価した。結果を表6に示す。
<実施例45〜46>
金属の種類を、表6に示すように変更したこと以外は、実施例44と同様の操作により、実施例45〜46の一体成形物を得た。次いで、当該一体成形物に関し、上述した接合強度(接着強度)について評価した。結果を表6に示す。
表6において、
SUS316Lは、JIS G4305規定のステンレス鋼板(スタンダードテストピース社製);
A5052、A6063は、JIS H4000規定のアルミニウム合金板(スタンダードテストピース社製);
PBTは、ポリブチレンテレフタレート樹脂(東レ社製、「2107G」);
WS−300は、オキサゾリン基含有ポリマー(日本触媒社製、「エポクロスWS−300」);を示す。
1:金属
2:樹脂

Claims (7)

  1. プライマー層を直接介して、金属と樹脂が付着している一体成形物であって、
    前記プライマー層は、ベースポリマーとして、オキサゾリン基含有ポリマーを含有するプライマー組成物から形成され
    前記樹脂は、熱可塑性樹脂であり、
    前記一体成形物は、射出成形物、押出成形物、加熱プレス成形物、圧縮成形物、トランスファーモールド成形物、注型成形物、レーザー溶着成形物、反応射出成形(RIM成形)物、またはリム成形(LIM成形)物であることを特徴とする一体成形物。
  2. 前記プライマー層中、前記オキサゾリン基含有ポリマーが、0.05μg/cm以上2500μg/cm以下であることを特徴とする請求項1記載の一体成形物。
  3. 前記オキサゾリン基含有ポリマーの割合が、前記プライマー組成物の固形分中、65重量%以上であることを特徴とする請求項1または2記載の一体成形物。
  4. 前記金属が、ステンレス、アルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム合金、チタン、チタン合金、銅、銅合金、ニッケル、ニッケル合金、クロム、またはクロム合金であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の一体成形物。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の一体成形物の製造方法であって、
    前記金属と前記樹脂を、前記プライマー組成物から形成される前記プライマー層を直接介して、付着させる工程を含み、
    前記付着させる工程が、射出成形、押出成形、加熱プレス成形、圧縮成形、トランスファーモールド成形、注型成形、レーザー溶着成形、反応射出成形(RIM成形)、またはリム成形(LIM成形)であることを特徴とする記載の一体成形物の製造方法。
  6. 前記金属の表面を粗化する工程および/または前記金属の表面を活性化する工程を含むこと特徴とする請求項5記載の一体成形物の製造方法。
  7. 請求項1〜4のいずれかに記載のプライマー組成物であって、
    前記プライマー組成物中、前記オキサゾリン基含有ポリマーの割合が、0.001重量%以上50重量%以下であることを特徴とするプライマー組成物。
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