JP6518997B2 - 入場検知システム、サーバ - Google Patents

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Description

本発明は、遊技場に入場した遊技者を検知する入場検知システム、サーバに関する。
パチンコ機やスロットマシンなどが設置される遊技場では、来店した遊技者に向けた様々なサービスが提供されている。
その中でも、来店の特典として遊技者にポイントを付与するサービスが知られている。
例えば、会員が所持する会員カードを、遊技場内に設置されたカードリーダに挿入し又は近接させることにより、会員カードに記録された会員IDが読み取られ、管理サーバにより、読み取った会員IDの認証が得られた場合は、その会員である遊技者に対してポイントが付与されるサービスがある。
このため、遊技者にとっては、来店により付与されたポイントの範囲内で所望の景品等と交換することができ、遊技場側にとっても、集客が見込め、また、管理サーバの記録から会員の来店動向を把握することができる等、遊技者、遊技場側の双方にとってメリットのあるサービスとなっている。
ところで、近年、スマートフォンなどの携帯端末の普及に伴い、携帯端末を遊技場システムに組み込んだサービスが提案されている。
このような携帯端末を組み込んだサービスの形態として、例えば、特許文献1に開示されているような遊技用システムが提案されている。
特許文献1の遊技用システムによれば、顧客が携帯している携帯端末が遊技場に設置されたアダプタにセットされると、携帯端末の端末識別情報がアダプタを介して管理装置に受け渡され、管理装置において、予め記憶装置に登録した端末識別情報との照合により会員認証を行うようになっている。
このため、会員カードを自宅等に忘れたときでも、会員が携帯している携帯端末により会員認証を行い、ポイント付与の特典を受けることができる。
特開2002−360898号公報
本発明は入場検知システム、サーバの提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の入場検知システムは、遊技場に入場した遊技者を検知する入場検知システムであって、遊技者が携帯する通信端末手段と、前記遊技場に設置され、所定の固有情報を、受信エリア内に位置する前記通信端末手段により受信可能に発信する固有情報発信手段と、前記通信端末手段と無線通信可能に接続され、前記固有情報を受信した前記通信端末手段から送信される入場情報を受信する入場情報受信手段と、前記入場情報受信手段による前記入場情報の受信に基づいて前記通信端末手段を携帯する遊技者の前記遊技場への入場と、前記通信端末手段を携帯する遊技者の遊技場内における位置とを判定する判定手段と、前記判定手段による遊技者の入場判定と、前記入場情報に含まれる前記通信端末手段を携帯する遊技者を特定可能な識別情報に基づいて、所定の特典を前記遊技者に付与する付与手段と、を備え、前記通信端末手段は、遊技者が前記受信エリア外から前記受信エリア内に入ることにより、前記固有情報を受信すると、遊技者の操作を介することなく前記入場情報受信手段との通信を開始し、前記入場情報受信手段への前記入場情報の送信を自動的に行う入場情報自動送信手段を有し、前記付与手段は、前記判定手段により前記通信端末手段を携帯する遊技者の位置に基づき、管理者により予め指定された特定の遊技機において遊技したと判定された場合に、前記所定の特典を前記遊技者に付与する構成としてある。
本発明の第一実施形態に係る入場検知システムの概略構成図である。 本発明の第一実施形態に係る入場検知システムを構成するビーコン発信機のブロック図である。 本実施形態に係るビーコン発信機から発信されるビーコン情報の構成を示す図である。 本発明の第一実施形態に係る入場検知システムを構成するローカルサーバのブロック図である。 本発明の第一実施形態に係る入場検知システムを構成する携帯端末のブロック図である。 ユーザ情報の一覧を示す図である。 ユーザ情報の詳細を示す図である。 ポイント履歴を示す図である。 メッセージの登録を行う際の新規メッセージ配信画面を示す図である。 メッセージの配信スケジュールを示す図である。 店舗情報を示す図である。 本発明の第一実施形態に係る入場検知システムの動作を示す動作手順図である。 携帯端末に表示される画面であって、(a)は、WiFi設定が有効でない場合の表示画面、(b)は、ネットワーク設定がされてない場合の表示画面を示す図である。 ユーザ情報の登録時に携帯端末に表示される画面であって、(a)は、ユーザ情報の入力時の表示画面、(b)は、ユーザ情報の登録中の画面、(c)は、ユーザ情報の登録完了時の表示画面を示す図である。 携帯端末に表示される画面であって、(a)は、ポイントが付与されたときの表示画面、(b)は、ポイントが付与されるとともに所定のメッセージを受信したときの表示画面、(c)は、自動通信アプリが起動されていないときにメッセージを受信したときの表示画面を示す図である。 本発明の第二実施形態に係る入場検知システムにおいて、遊技者の滞在時間によってポイント付与を行う動作を示す動作手順図である。 本発明の第三実施形態に係る入場検知システムにおいて、遊技者が遊技を行っている遊技機を特定する方法を説明するための図である。 ビーコン発信機と遊技者との距離と、遊技機の台番号との対応付けからなるデータテーブルである。
以下、本発明に係る入場検知システムの好ましい実施形態について図面を参照して説明する。
[第一実施形態]
図1に示すように、本発明の第一実施形態に係る入場検知システム100は、複数の遊技機101が設置される遊技場に備えられ、主に、ビーコン発信機1と、ローカルサーバ2と、携帯端末3で構成されている。
ローカルサーバ2と携帯端末3とは、通信ネットワークを介して通信可能に接続される。
例えば、図1に示すように、携帯端末3は、遊技場に設置された無線LANアクセスポイント4と無線通信可能に接続(Wi−Fi接続)され、さらに、遊技場内のLAN(Local Area Network)102との接続を介してローカルサーバ2と双方向通信可能に接続される。
また、携帯端末3は、3G回線やLTE回線等の移動体通信網を介してインターネット回線103と無線通信可能に接続され、さらに、LAN102との接続を介してローカルサーバ2と双方向通信可能に接続される。
なお、外部サーバ104とLAN102とをインターネット回線103を介して接続することによって、外部サーバ104を、各店舗のローカルサーバ2のバックアップ用として、また、各店舗におけるローカルサーバ2の機能を統括的に提供可能なクラウドサーバとして用いることができる(図1参照)。
このような構成からなる入場検知システム100では、遊技場内に位置する携帯端末3が、ビーコン発信機1からのビーコン情報を受信すると、所定の入場情報を、通信ネットワークを介してローカルサーバ2に送信し、ローカルサーバ2は、携帯端末3から入場情報を受信すると、遊技者(すなわち、その携帯端末3を携帯する遊技者)が遊技場に入場したとの入場判定を行う。
そして、入場が判定された遊技者に対して、来店の特典として、ポイントを付与し、所定のメッセージを通知するようになっている。
以下、入場検知システム100の各装置の構成について詳細に説明する。
(ビーコン発信機)
ビーコン発信機1は、所定の固有情報を含むビーコン情報を発信する固有情報発信手段である。
ビーコン発信機1は、具体的には、図2に示すように、予めビーコン情報が記憶された記憶部11と、送信アンテナを有し記憶部11に記憶されたビーコン情報を発信するビーコン発信部12と、CPU等からなる制御部13とを備える。
ビーコン発信部12は、近距離無線通信規格であるBluetooth Low Energy(以下、BLEという。「Bluetooth」は登録商標。)に基づき、周波数帯域2.4GHz帯の小出力の電波を用いてビーコン情報を周囲に発信する。
このように、BLEの規格上、小出力の電波を搬送波として用いるようになっているため、機器全体の消費電力を抑えることができる。また、BLEの規格上、受信デバイスと発信デバイスとのペアリングを行わないため、デバイス間において事前の交信処理を行うことなく円滑に通信を開始できるようになっている。
ビーコン発信部12は、ビーコン情報を連続的に発信する。具体的には、1秒間隔で、常時、発信するようになっている。
図3は、ビーコン情報に含まれる機器IDの構成を示す図である。
機器IDは、図3に示すように、ビーコン発信機1を一意に特定可能な固有の識別情報であるUUID(Universally Unique IDentifier:128bit)と、2つの引数(Major、Minor:16bit)とによって構成される。
本実施形態において、引数(例えば、Major)には、店舗、遊技機島、機種等の識別が可能な識別情報を格納する。
制御部13は、記憶部11に記憶されたプログラムに従い、記憶部11に記憶されているビーコン情報を、ビーコン発信部12から発信させる。
これにより、各ビーコン発信機1を中心とした約10mの範囲内(以下、受信エリアという)において、ビーコン情報の受信が可能となる。
このため、ビーコン情報を受信した受信デバイス(携帯端末3)のおおよその位置(即ち、携帯端末3を携帯する遊技者の位置)は、機器IDによって特定されるビーコン発信機1の位置から特定することができる。
本実施形態では、複数のビーコン発信機1を、その受信エリアがホール全体をカバーし、かつ、遊技場外にはみ出ないように複数台設置するようにしている。
このようにすると、携帯端末3を携帯する遊技者が遊技場に入ったとき又は遊技場内に滞在しているときに限り、その携帯端末3がビーコン情報を受信することになるため、入場判定を正確に行うことが可能となる。この入場判定に関連する処理については、後記「ローカルサーバ」にて詳細に説明する。
なお、BLEと同様の近距離無線通信規格にNFC(Near Field Communication)があるが、NFCは、リーダライタに近接させたRFタグが、リーダライタから出力される電波によって電磁誘導により給電され、RFタグに記憶されている情報をリーダライタに出力することで通信を行う技術である。このため、NFCでは、リーダライタにRFタグをかざす等の人の操作を必要とする。
この点、本実施形態に係るBLEは、ビーコン情報の受信エリア内に携帯端末3が位置するだけでビーコン発信機1からのビーコン情報の受信が可能となる技術であり、携帯端末3を携帯する利用者が受信エリア内に位置するだけで円滑に通信を開始できる点で異なる。
(ローカルサーバ)
ローカルサーバ2は、本実施形態に係るサーバの一例であり、プログラム制御により動作する情報処理装置であって、入場情報の受信、入場判定、メッセージ情報の記憶・送信等を行う。
具体的には、ローカルサーバ2は、図4に示すように、主に、LAN通信部21、記憶部22、操作部23、表示部24、制御部25を有している。
LAN通信部21は、遊技場内のLAN102と接続され、さらに、このLAN102に接続された無線LANアクセスポイント4を介して携帯端末3と無線通信可能に接続される。
LAN通信部21は、携帯端末3から送信される入場情報を受信し、携帯端末3にポイント情報やメッセージ情報を送信する。
操作部23は、キーボードやマウスなどの入力装置からなり、ユーザ情報の編集、ポイントの交換、メッセージの登録等を行う。
表示部24は、液晶モニターなどの表示装置からなり、ユーザ情報の表示画面(図6,7参照)、ポイント履歴画面(図8参照)、ポイント交換時の操作画面(図示せず)、メッセージの登録・一覧画面(図9,10参照)等を表示する。
記憶部22は、ローカルサーバ2が備える各種機能を実行するためのプログラムやデータを記憶する。記憶部22に記憶されるデータには、例えば、ユーザ情報、所定のメッセージ情報、店舗情報、各ビーコン発信機1の機器IDに関する対応付けデータがある。「対応付けデータ」は、同一機種の遊技機島ごとにビーコン発信機1が設置される場合等、ビーコン情報の受信エリアと遊技機島(機種)とが対応している場合、機器ID、ビーコン発信機1の位置情報、及び遊技機島(機種)の識別情報を紐付けたデータとすることができる。
記憶部22に記憶されるデータの詳細について説明する。
まず、ユーザ情報について説明する。
図6は、ユーザ情報の一覧を示す図である。
ローカルサーバ2は、ユーザ情報を表示部24に表示することができる。
ユーザ情報は、遊技者に関する登録情報を含んでおり、例えば、図6の下欄に示すように、ニックネーム,性別,遊技者が携帯する携帯端末3のメールアドレス及び物理アドレス(MACアドレス)、最終接続日時、最終付与日時、現在ポイント数(現在PT)、累計ポイント数(累計PT)等がある。
「最終接続日時」は、来店に際し、携帯端末3と接続を行った直近の日時である。「最終付与日時」は、来店に際し、その特典等によりポイント付与を行った直近の日時である。このため、多くの場合、「最終接続日時」と「最終付与日時」は同じ日時となるが、景品交換等によりポイント交換を行ったときは、対応するポイントを減算したとき(マイナスのポイントを付与したとき)が「最終付与日時」となる。
「現在PT」は、「最終接続日時」におけるポイントの累計値であり、「累計PT」は、「最終付与日時」におけるポイントの累計値である。
図6に示すユーザ情報の表示画面において、操作部23を介し、「詳細」を選択することで任意のユーザに関する詳細な情報を個別に閲覧することができる。
図7は、ユーザ情報の詳細を示す図である。
例えば、ユーザ情報一覧(図6)において、「管理番号:26」のユーザ欄の「詳細」を選択することで、管理番号♯26のユーザに関する詳細なユーザ情報を表示部24に表示することができる。
また、図6に示すユーザ情報の表示画面において、操作部23を介し、「編集」又は「削除」を選択することで、任意のユーザに関するユーザ情報を編集又は削除することができる。
また、図6の上欄に示すように、任意の項目(「接続状態(接続中のみ)」、「性別」、「ポイント」、「デバイス」)を指定することで、該当する項目のユーザ情報だけを見易く表示させることができる。
また、図8に示すように、ポイント付与(加算・減算)の履歴を、表示部24に一覧表示することができる。
次に、メッセージ情報について説明する。
図9は、新規メッセージの登録画面を示す図である。
ローカルサーバ2は、新規メッセージの登録画面を表示部24に表示することができる。
そして、ローカルサーバ2は、図9に示す登録画面に基づき、来店の特典として遊技者に通知するメッセージを、操作部23を介して登録することができる。
「即時配信」、「配信時間指定」、「配信タイミング指定」は、メッセージの配信タイミングを指定するものである。
「即時配信」は、遊技者の入場が判定されたと同時にメッセージ送信を行う場合、「配信時間指定」は、遊技場に滞在している遊技者に対し、時刻や時間帯を予約的に指定してメッセージ送信を行う場合に選択する項目である。
「配信タイミング指定」は、来店から「○○分後」といった配信タイミングを指定する場合に、それぞれ選択する項目である。有用なメッセージを来店後即座に提供するのではなく、一定時間遊技を行った遊技者にのみ提供したい場合に有効である。
メッセージの欄には、任意のメッセージを入力することができる。例えば、「本日もご来店頂き、ありがとうございます。本日、○時○分から、カウンターにて、○○の限定販売を行います。」、「本日、○時○分から、○○コーナーにて新台をオープンします。」など、利用者にとって有益なメッセージを入力して登録することができる。
なお、「現在のWi−Fi接続者数」を表示することもできる(図9参照)。
この「Wi−Fi接続」とは、携帯端末3と無線LANアクセスポイント4との単なる接続ではなく、来店をきっかけに、携帯端末3が、ビーコン情報を受信し、Wi−Fi接続が行われた上で入場情報が送信され、これをローカルサーバ2が受信した状態をいう。
つまり、「現在のWi−Fi接続者数」は、遊技者が、遊技場に入場した数に相当する。
このため、遊技場の店員は、遊技場の入場者数である「現在のWi−Fi接続者数」の多少に応じ、配信するメッセージのタイミングや内容を変えて登録することができる。
図10は、メッセージの配信スケジュールを示す図である。
この配信スケジュールによれば、登録したメッセージの配信スケジュールの一覧を閲覧することができる。
また、この配信スケジュールにおいて、「削除」を選択することで、不要な配信スケジュールを削除することができる。
また、メッセージを追加したい場合は、「新規メッセージ」を選択すると、新規メッセージ配信の画面(図9)に移行して、新規なメッセージを追加登録することができる。
また、任意のスケジュールを選択することで、具体的なスケジュール内容が表示され(図示せず)、編集することができる。
図11は、店舗情報を示す図である。
店舗情報は、図11に示すように、遊技場の店舗名、店舗グループ名、サーバIP(ローカルサーバ2のIPアドレス)等といった店舗に固有の情報である。
店舗情報は、例えば、遊技者に通知するメッセージ情報に付加することによって、遊技者が携帯する携帯端末3に表示させることができる(図15(a),(b)参照)。
また、店舗情報は、各店舗のユーザ情報等をバックアップする際のインデックス情報として、外部サーバ104に記憶することができる。
制御部25は、CPUを備えるコンピュータで構成され、記憶部22に記憶されているプログラムを読み込むことで、ローカルサーバ2が備える各種機能を実行する。
例えば、制御部25は、ユーザ登録手段として機能することで、サービスを希望する遊技者のユーザ情報の登録を行う。例えば、遊技機メーカや遊技場が開設している登録サイトにおいて、携帯端末3から登録に必要なユーザ情報が入力され、記憶部22に記憶される。
また、制御部25は、入場情報受信手段として機能することで、携帯端末3と無線通信可能に接続された状態において、ビーコン情報を受信した携帯端末3から送信される入場情報を、LAN通信部21を介して受信する。
具体的には、遊技者が、ビーコン情報の受信エリア外(例えば、遊技場の場外)から受信エリア内(例えば、遊技場の場内)に入ったことを契機に、遊技者が携帯する携帯端末3から自動的に送信される入場情報を受信する。
制御部25は、入場情報受信手段の他の機能として、携帯端末3から退場情報を受信する。
具体的には、制御部25は、遊技者が、ビーコン情報の受信エリア内から受信エリア外に出ることにより、ビーコン情報の受信が不能になったことを契機に、遊技者が携帯する携帯端末3から自動的に送信される退場情報を受信する。
そして、制御部25は、入場判定手段として機能することで、受信した入場情報に基づいて、携帯端末3を携帯する遊技者の遊技場への入場を判定する。
具体的には、入場情報に含まれるMACアドレスに基づいてそのMACアドレスを有する携帯端末3を携帯する遊技者が遊技場に入場したことを判定することができる。
また、制御部25は、入場判定手段の他の機能として、受信した退場情報に基づいて、携帯端末3を携帯する遊技者の遊技場への退場を判定する。
具体的には、退場情報に含まれるMACアドレス及び退場したことを識別するための識別情報に基づいてそのMACアドレスを有する携帯端末3を携帯する遊技者が退場したことを判定することができる。
さらに、制御部25は、入場情報に含まれるビーコン情報の機器IDをキーとして、記憶部22に記憶されてある「各ビーコン発信機1の機器IDに関する対応付けデータ」を検索し、機器IDが一致するビーコン発信機1の位置情報及び遊技機島(機種)の識別情報を取得する。
このため、取得したビーコン発信機1の位置情報に基づいて、携帯端末3を携帯する遊技者の遊技場におけるおおよその位置(ビーコン発信機1から10mの範囲内)を特定することができる。
また、取得した遊技機島(機種)の識別情報に基づいて、遊技者が、遊技を行っている遊技機島や機種を特定することができる。
また、制御部25は、特典付与手段として機能することで、遊技者の入場判定と、入場情報に含まれるMACアドレス等の遊技者識別情報(携帯端末3を携帯する遊技者を特定可能な識別情報)に基づいて、所定の特典を、携帯端末3を携帯する遊技者に付与する。なお、遊技者識別情報は、MACアドレスに限らず、メールアドレス、ニックネーム等であってもよい。
所定の特典は、具体的には、ポイントの付与や、所定のメッセージの通知が該当する。
このうち、ポイントの付与は、入場情報に含まれるMACアドレスをキーとしてユーザ情報を検索し、一致したユーザ情報に紐付けてポイントを記録することで行う。
制御部25は、ポイントが付与された場合、付与されたポイント情報を携帯端末3に送信する。
メッセージの通知は、入場情報に含まれる遊技者識別情報に基づいて行う。
例えば、入場情報に含まれるMACアドレスをキーとしてユーザ情報を検索し、一致したユーザ情報に含まれる携帯端末3のメールアドレスを宛先として、所定のメッセージ情報を送信することで行う。
具体的には、前述した図9に示す新規メッセージの登録画面を介して登録した内容に従って、任意のメッセージを配信スケジュールに従って送信することができる。
また、退場を判定した場合に、退場情報に含まれる遊技者識別情報に基づいて所定のメッセージを退場した遊技者に通知することもできる。
例えば、「来店ありがとうございました。またのお越しをお待ちしております。」などのメッセージを、携帯端末3に送信することもできる。
(携帯端末)
携帯端末3は、本実施形態に係る通信端末の一例であり、例えば、携帯電話、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistant)といった遊技者が携帯する通信端末手段である。
携帯端末3は、ビーコン発信機1から発信されたビーコン情報を受信する。
また、携帯端末3は、ローカルサーバ2と双方向通信可能に接続され、ローカルサーバ2に入場情報を送信し、ローカルサーバ2からメッセージを受信する。
携帯端末3は、具体的には、図5に示すように、主に、ビーコン受信部31と、無線LAN通信部32と、記憶部33と、表示部34と、制御部35とを備えている。
ビーコン受信部31は、BLE規格に対応したモジュールであって、図示しないアンテナを有する。
このため、ビーコン受信部31は、携帯端末3がビーコン情報の受信エリア内に位置する場合に、同規格のビーコン発信機1から発信されるビーコン情報を受信することができる。
具体的には、遊技者が遊技場外から遊技場内に入ると、遊技者が携帯する携帯端末3のビーコン受信部31がビーコン情報を受信するようになっている。
他方、遊技者が、受信エリア内(遊技場内)から受信エリア外(遊技場外)に出ると、携帯端末3のビーコン受信部31は、ビーコン情報の受信が不能となる。
無線LAN通信部32は、無線LANアクセスポイント4及び無線LANアクセスポイント4が接続されたLAN102を介してローカルサーバ2と通信可能に接続される。
無線LAN通信部32は、ローカルサーバ2に入場情報や退場情報を送信し、ローカルサーバ2から所定のメッセージを受信する。
記憶部33は、携帯端末3が備える各種機能を実行するためのプログラムやデータを記憶する。
記憶部33に記憶されるデータには、携帯端末3のMACアドレス、メールアドレス等が含まれる。
また、記憶部33には、携帯端末3上で実行可能な機能に対応したアプリケーションプログラム(以下、アプリという)が記憶されている。このアプリは、予め記憶されている又は携帯端末3の利用形態に応じてウェブサイトからダウンロード等によって取得されたアプリである。
また、記憶部33には、ビーコン発信機1からビーコン情報を受信すると、自動的にローカルサーバ2との通信を開始し、所定の入場情報や退場情報をローカルサーバ2に自動送信する自動通信アプリが記憶されている。
表示部34は、タッチ操作可能なタッチパネルで構成されるものであって、動画、画像、テキスト、テンキー等を表示するとともに、指やタッチペンで画面上の表示に触れることにより入力(例えば、通信操作、文字入力操作、選択操作等)を受け付ける。
例えば、表示部34には、制御部35によって実行される各種アプリの実行結果が表示される。
制御部35は、CPUを備えるコンピュータで構成され、記憶部33に記憶されているプログラムを読み込んで実行することで、携帯端末3が備える各種機能を実行する。
具体的には、制御部35は、ビーコン発信機1から発信されるビーコン情報を受信すると、記憶部33に記憶されている自動通信アプリが起動されて、以下の動作が行われる。
制御部35は、入場情報自動送信手段として機能することで、遊技者が、ビーコン情報の受信エリア外から受信エリア内に入ることにより、ビーコン情報を受信すると、携帯端末3の操作を介することなく、ローカルサーバ2(入場情報受信手段)との通信を開始し、ローカルサーバ2への入場情報の送信を自動的に行う。
制御部35は、例えば、ビーコン発信機1から受信したビーコン情報に、その店舗を示すUUID等の機器IDが含まれる場合に、入場情報の送信動作を行う。
「入場情報」には、ビーコン情報に含まれる機器ID、及び、携帯端末3のMACアドレスを含む。
また、制御部35は、退場情報自動送信手段として機能することで、遊技者が、受信エリア内から受信エリア外に出ることにより、ビーコン情報が受信不能になると、携帯端末3の操作を介することなく、ローカルサーバ2(入場情報受信手段)との通信を開始し、ローカルサーバ2への退場情報の送信を自動的に行う。
具体的には、制御部35は、ビーコン情報の受信信号強度を監視しており、受信信号強度が一定のレベル以下になったときに、退場情報の送信動作を行う。
「退場情報」には、ビーコン情報に含まれる機器ID、携帯端末3のMACアドレス、及び退場したことを識別するための識別情報を含む。
さらに、制御部35は、ローカルサーバ2から受信したポイント情報やメッセージを表示部34に表示する。
このポイント情報及びメッセージは、ローカルサーバ2により入場が判定されたときに特典として付与されるポイント情報及びメッセージである。
例えば、図15(a)に示すように、自動通信アプリに従い、付与されたポイント(「5ポイント」)とともに遊技場の店舗情報(店舗グループ「ABC」、店舗名「○○店」)を表示する。
また、図15(b)に示すように、自動通信アプリに従い、ローカルサーバ2から受信したメッセージ(「本日もご来店頂き、・・・」)を表示する。
なお、図15(c)に示すように、自動通信アプリを起動していない状態においても、メッセージ(プッシュメッセージ)を表示することができる。
なお、このようなプッシュメッセージの表示を行わない場合、例えば、図15(a),(b)に示す「プッシュ通知」ボタンを操作して「OFF」に設定する。
次に、以上のような構成からなる本実施形態の入場検知システム100の動作について、各図を参照して説明する。
図12は、本実施形態に係る入場検知システムの動作を示す動作手順図である。
まず、携帯端末3において自動通信アプリが起動されているものとする。
ここで、携帯端末3の制御部35は、Wi−Fi設定が有効か否かの判断を行う(S1)。
Wi−Fi設定が有効でない場合(S1−OFF)、制御部35は、表示部34に、アラート画面を表示する(S2)。
アラート画面は、例えば、図13(a)に示すように、Wi−Fi設定の有効化を促すメッセージ(「Wi−FiをONにして下さい。」)とともに、Wi−Fi設定を有効にするか否かを選択するためのボタン(「ON」、「キャンセル」)を表示する。
Wi−Fi設定が有効である場合、又は、S2において、Wi−Fi設定を有効にする設定が行われた場合(S1−ON)、制御部35は、ネットワーク設定がされているか否かの判断を行う(S3)。
具体的には、遊技場の無線LANアクセスポイント4とのWi−Fi接続、ビーコン発信機1からのビーコン情報の受信、ローカルサーバ2との接続等を可能とするために必要なデータ設定(例えば、WEPデータ、BLEの有効化、IPアドレスの設定等)が適切に行われているか否かを判断する。
ネットワーク設定がされていない場合(S3−未設定)、制御部35は、表示部34に、ネットワーク設定画面を表示する(S4)。
ネットワーク設定画面は、例えば、図13(b)に示すように、プロファイルのダウンロードを促すメッセージ(「プロファイルダウンロード」)とともに、プロファイルのダウンロードを行うか否かを選択するためのボタン(「ON」、「キャンセル」)を表示する。
「プロファイル」は、ネットワーク設定に必要なデータを一括して設定するためのユーティリティである。例えば、図13(b)において、「ON」を選択すると、3G回線やLTE回線等を介して所定のファイルサーバにアクセスし、ダウンロードを行う。ダウンロードしたプロファイルをインストールすることによって、ネットワーク設定が自動的に行われる。
ネットワーク設定が設定されている場合、又は、S4において、ネットワーク設定が行われた場合(S3−設定済)、携帯端末3は、ビーコン情報の受信が可能な状態となる。
ここで、携帯端末3がビーコン情報を受信すると(S5)、制御部35は、自動アプリに従い、入場情報をローカルサーバ2に送信する(S6)。
ローカルサーバ2は、入場情報を受信すると、遊技者の遊技場への入場を判定する(S7)。
次に、ローカルサーバ2は、受信した入場情報をキーとしてユーザ情報を検索することにより、ユーザ情報が登録されているか否かを判断する(S8)。
ユーザ情報が登録されていない場合(S8−NO)、携帯端末3は、登録画面を表示する(S9)。具体的には、ローカルサーバ2が、所定の登録要求信号を携帯端末3に送信し、携帯端末3は、この登録要求信号を受信すると所定の登録画面を表示部34に表示する。
登録画面は、例えば、図14(a)に示すように、性別、生年月日、メールアドレス等のユーザ情報の登録を促す画面を表示する。ユーザ情報の入力後、「登録」ボタンを選択すると、入力したユーザ情報がローカルサーバ2に送信され、登録が行われる。
ユーザ情報の登録の際は、その進捗に従って、登録が完了するまでは「登録中」と表示され(図14(b))、登録が完了すると登録画面が「登録完了」と表示される(図14(c))。
ユーザ情報が登録されている場合、又は、S9において、ユーザ情報が登録された場合(S8−YES)、遊技者にポイントが付与される(S10)。
具体的には、S8において登録が確認されたユーザ情報に紐付けてポイントが記録される。
また、遊技者に対し所定のメッセージが通知される(S11)。
具体的には、S8において登録が確認されたユーザ情報に含まれるメールアドレスを宛先として所定のメッセージ情報を送信する。
携帯端末3は、ローカルサーバ2から所定のメッセージ情報を受信すると、表示部34に表示する。
ところで、上記S1〜S11の工程は、自動通信アプリが起動された状態における動作として説明したが、自動通信アプリが起動されていない場合であっても、ビーコン情報を受信したことをトリガーとしてS5〜S11の動作が自動的に行われる。
すなわち、S1〜S4に係るWi−Fi設定及びネットワーク設定が適切に行われていれば、ビーコン情報の受信をトリガーとして自動的に入場判定が行われ、加えて、S8に係るユーザ情報が登録されていれば、自動的に特典付与が行われる。
以上のように、本発明の第一実施形態に係る入場検知システム100によれば、遊技者が遊技場に入場すると、遊技者の携帯する携帯端末3が、ビーコン情報を受信し、これにより、自動通信アプリが自動的に起動し、この自動通信アプリに従って、ローカルサーバ2に入場情報が送信される。
このため、ローカルサーバ2では、携帯端末3から受信した入場情報に基づいて、携帯端末3を携帯する遊技者の遊技場への入場を判定することができる。
加えて、遊技場への入場の特典として遊技者にポイントを付与し、所定のメッセージを通知できるようになっている。
このため、遊技場に来店した遊技者は、何らの操作を行うことなく、ポイント付与や情報配信の特典を自動的に受けることができる。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態に係る入場検知システム1について、図16を用いて説明する。
図16は、遊技者の滞在時間に応じてポイント付与を行う動作を示す動作手順図である。
本実施形態は、第一実施形態と比較して、携帯端末3が、ビーコン情報を受信したことを契機に、その携帯端末3を携帯する遊技者の遊技場への入場を判定し、入場が判定された遊技者にポイントを付与する点において共通する。
しかしながら、第一実施形態では、携帯端末3が、ビーコン情報を一回受信しただけで、その後に入場判定やポイント付与を行う構成としているのに対し、本実施形態では、図16に示すように、同一の機器IDを含むビーコン情報を所定時間連続して受信した場合に、入場判定やポイント付与を行う点で相違する。
すなわち、本実施形態では、同一受信エリア内における遊技者の滞在時間に基づいて入場判定及び特典付与を行うことを特徴としている。その他の構成は同じである。
具体的な動作手順について、図16を参照しながら説明する。
図16に示すように、ビーコン発信機1は、ビーコン情報を連続発信している。
ここで、携帯端末3を携帯する遊技者が、受信エリア外から受信エリア内に入ると、携帯端末3は、ビーコン情報を受信する。
携帯端末3は、ビーコン情報を受信すると、図示しないタイマーを起動して計時処理を開始し、その受信したビーコン情報の機器IDと同一機器IDのビーコン情報が連続して受信した時間を計測する(a)。
携帯端末3は、ビーコン情報の連続受信時間が所定時間(例えば30分)に達すると、入場情報をローカルサーバ2に送信する(b)。
ローカルサーバ2では、受信した入場情報に基づいて入場判定を行い、入場が判定された遊技者にポイントを付与する(c)。
そして、ローカルサーバ2は、ポイントの通知を行い(d)、携帯端末3は、通知されたポイントを表示する(e)。
なお、遊技者の滞在時間の測定を、ローカルサーバ2で行う構成とすることもできる。
この場合、携帯端末3は、ビーコン発信機1からビーコン情報を受信すると、上記(a)と同様の計時処理を行うが、例えば、連続受信時間が1分に達するたびに機器IDを含む入場情報をローカルサーバ2に送信する。
ローカルサーバ2は、同一機器IDの入場情報の連続受信回数を計数し、この連続計数回数が、30回(=30分÷1分)に達すると、受信した入場情報に基づいて入場判定を行い、入場が判定された遊技者にポイントを付与する。
そして、ローカルサーバ2は、ポイントの通知を行い、携帯端末3は、通知されたポイントを表示する。
このように、本発明の第二実施形態の入場検知システム100によれば、同一受信エリア内に滞在する遊技者の滞在時間を、ビーコン情報の連続受信時間を計測等することによって測定するようにしている。
そして、滞在時間が一定時間に達した場合に限り、遊技者の入場を認め、ポイント付与を行うようにしている。
このため、遊技場に入場後、すぐに退場したり、遊技場内を移動しているに過ぎない来店者等、実質的に遊技を行わない来店者には特典を付与しないようにすることができる。
[第三実施形態]
次に、本発明の第三実施形態に係る入場検知システム1について、図17及び図18を用いて説明する。
図17は、遊技者が遊技を行っている遊技機を特定する方法を説明するための図である。また、図18は、ビーコン発信機と遊技者の距離と、台番号との対応付けからなるデータテーブルである。
本実施形態は、第一実施形態と比較して、遊技場における遊技者の所在を判定できる点において共通する。
しかしながら、第一実施形態では、遊技者の遊技場内における詳細な位置特定まで行わないのに対し、本実施形態では、複数のビーコン発信機1から受信したビーコン情報の受信強度に基づき、携帯端末3の詳細な位置を特定できる点で相違する。
すなわち、本実施形態に係るローカルサーバ2の制御部25は、遊技者位置特定手段として機能することで、携帯端末3が受信するビーコン情報の受信強度(受信信号強度)に基づいて、携帯端末3を携帯する遊技者の遊技場内における位置を特定する。その他の構成は同じである。
以下、携帯端末3を携帯する遊技者Aの遊技場内における位置として、遊技者Aが遊技を行っている遊技機を特定する例について説明する。
この例において、図17に示すように、複数の遊技機からなる遊技機島ごとにビーコン発信機1が取り付けられ、すべての遊技機の設置場所において、複数のビーコン発信機1からビーコン情報を受信できるものとする。
まず、図18に示す「ビーコン発信機と遊技者の距離」と「台番号」とを対応付けたデータテーブル(以下、テーブルという)の生成方法について説明する。
このテーブルは、ある遊技機の設置場所において受信されるビーコン情報の受信信号強度(dB)を実際に測定し、その測定値に基づいて、各ビーコン発信機1と遊技機との距離を求め、求めた距離を、その遊技機の台番号と対応するビーコン番号の欄に入力することで生成され、この処理を、すべての遊技機に対して行うことで完成することができる。
例えば、台番号777の位置におけるビーコン情報の受信信号強度を実測し、受信信号強度が高い順から4つを選んで各ビーコン発信機1との距離を算出する。具体的な算出方法についての説明は省略する。
この結果、ビーコン番号(3)との距離は5m、ビーコン番号(4)との距離は1m、ビーコン番号(7)との距離は6m、ビーコン番号(8)との距離は3mとの算出値を得たものとする。
このため、テーブルの777番台の行において、ビーコン番号(3)の欄に「5」を入力し、ビーコン番号(4)の欄に「1」を入力し、ビーコン番号(7)の欄に「6」を入力し、ビーコン番号(8)の欄に「3」を入力する。
そして、この作業を、すべての遊技機の台番号について行い、対応するビーコン発信機1との距離を入力することで図18のテーブルは完成する。
完成したテーブルは、ローカルサーバ2の記憶部22に記憶する。
次に、具体的な位置(台番号)の特定処理について説明する。
まず、遊技者Aが遊技場に入場した際に、遊技者Aの携帯する携帯端末3が、ローカルサーバ2から図18に示すテーブルをダウンロードする。具体的には、携帯端末3は、遊技場内に設置されたいずれかのビーコン発信機1からビーコン情報を受信すると、自動通信アプリに従い、入場情報をローカルサーバ2に送信する。ローカルサーバ2は、受信した入場情報にもとづき入場判定を行い、入場が判定された遊技者Aが携帯する携帯端末3に対し、記憶部22に記憶しているテーブルを送信する。
携帯端末3は、受信したテーブルを記憶部33に記憶する。
次に、携帯端末3の制御部35は、自動通信アプリに従い、各ビーコン発信機1から受信したビーコン情報の受信信号強度を測定し、測定値を機器IDごとに記憶する。
次に、制御部35は、受信信号強度の高い順から4つの機器IDを選び、それらの機器IDから特定されるビーコン発信機1との距離を受信信号強度に基づいて求める。
この結果、ビーコン番号(2)との距離は4m、ビーコン番号(3)との距離は10m、ビーコン番号(6)との距離は3m、ビーコン番号(7)との距離は9m、とのデータ値を得たものとする。
制御部35は、これらのデータ値とテーブルのデータ値とを対照し、最も近似するところの台番号(77番台)を特定する。
そして、携帯端末3は、特定した台番号の情報をローカルサーバ2に送信し、ローカルサーバ2は、受信した台番号の情報に基づき、遊技者Aの位置を特定する。
本実施形態の場合、遊技者Aは、77番台の遊技機で遊技を行っているものと特定することができる。
このようにすると、例えば、ローカルサーバ2において、特定機種の遊技機(台番号)を事前に指定して記憶しておき、遊技者が、指定する遊技機において遊技したことが判定された場合に、ポイント付与等を行い、又は、そのようなサービスがある旨のメッセージを来店者に通知するようにすることができる。
また、遊技場における遊技者の位置を追跡することができる。
例えば、遊技場のレイアウトを示す画面上に、遊技者の位置を示すマークを表示させることで、遊技者が、どの機種の遊技機でどのくらい遊技を行ったか、遊技台の選択に迷っているかどうか等、様々な遊技者の動向を、視覚を通じて容易に把握することができる。
また、特定の遊技者については、マークを赤く表示させるなど、他の遊技者のマークと区別できるようにすることができる。
このようにすると、不正を行う可能性がある者等、特定の遊技者の行動を特に注視して監視することもできる。
また、店員にも携帯端末3を持たせておき、店員の携帯端末3からの入場情報には、固有の識別情報を含むようにしておくことによって、入場情報を受信したローカルサーバ2では、店員と遊技客のマークを区別して表示することもできる。
このようにすると、遊技者の位置や数に応じた店員の配置等、店員の管理を併せてできるようになる。
以上説明したように、本実施形態の入場検知システム100によれば、遊技者の遊技傾向をより詳細に把握することができ、より付加価値のサービスを提供することができる。
しかしながら、特許文献1に係る遊技用システムは、以下の点で問題があった。
すなわち、特許文献1の遊技用システムにおいて、遊技者は、ポケットやカバンの中から携帯端末を取り出し、取り出した携帯端末をアダプタにセットするといった手間を要する。
これらの手間は、それぞれは簡易な作業であるものの、遊技を目的に来店した遊技者にとって煩わしく感じられることが多い。
また、このような作業は、遊技に直接関係なく、付与されるポイントも比較的小さいことから、遊技者が忘れ易い。
このため、遊技者にとって利用しづらく、利用者が少なくなることで、遊技場にとってもメリットに乏しいサービスとなっていた。
以上、本発明の入場検知システム100の好ましい実施形態について説明したが、本発明に係る入場検知システム100は上述した各実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることはいうまでもない。
例えば、第一実施形態に係る入場検知システム100では、遊技者の遊技場への入場のみならず、遊技場からの退場を検知することができるため、それぞれの時刻から遊技場における滞在時間や滞在時間帯を求めることができる。
このため、遊技者の遊技動向を詳細に把握することができる。
また、第三実施形態において、携帯端末3は、予めローカルサーバ2からテーブルを取得したうえで、ビーコン情報の受信信号強度の計測、携帯端末3とビーコン発信機1の距離の算出、及び遊技者の位置特定を行うようにしているが、これらの処理のうち、携帯端末3とビーコン発信機1の距離の算出や遊技者の位置特定を、ローカルサーバ2において行うことができる。
具体的には、携帯端末3が、各ビーコン発信機1から受信したビーコン情報の受信信号強度を計測し、機器IDとともにローカルサーバ2に送信することによって、ローカルサーバ2は、携帯端末3から受信したビーコン情報の受信信号強度から機器IDによって特定されるビーコン発信機1と携帯端末3との距離を算出し、これらの距離から携帯端末3を携帯する遊技者の位置(遊技機の台番号)を特定することができる。
このようにすると、携帯端末3における距離算出や位置特定に係る処理負担を軽減することができる。
また、第一実施形態において、「退場情報」には、遊技者が退場したことを識別するための識別情報を含むこととしたが、入場情報又は退場情報のいずれか、又は、双方に、遊技者が入場又は退場したことを識別するための識別情報を含むようにすることもできる。
また、入場情報及び退場情報が、このような識別情報を含まないデータ構成であっても入場判定及び退場判定は可能である。
例えば、第一実施形態において、ビーコン発信機1は、一定の発信間隔(1秒間隔)でビーコン情報を発信するようになっている。
そして、携帯端末3においては、ビーコン情報を一旦受信すると、その後は、その受信の都度、入場情報をローカルサーバ2に送信するようになっている。
このため、ローカルサーバ2において、所定時間以上(例えば、5秒以上)、同一の入場情報が受信されなかったことをもって退場判定が可能である。
また、第一実施形態において、ローカルサーバ2が記憶する「各ビーコン発信機1の機器IDに関する対応付けデータ」に、「遊技機島(機種)に関する情報」を含むケースについて説明したが、例えば、機種入れ替え等の際に、LAN102上の他の管理装置(図示しないホールコンピュータ等)において、機種入れ替え処理を行った場合には、入れ替え前後の機種情報が管理装置からローカルサーバ2に受け渡され、ローカルサーバ2において自動的に前記対応付けデータを更新するようにすることもできる。
このようにすると、ローカルサーバ2の対応付けデータを人手を介さず、更新することができる。
また、上記実施形態とは異なり、携帯端末3において、ビーコン発信機1からビーコン情報を受信した場合に入場情報を1回に限り送信し、その後、ビーコン情報の受信が不能となったときに、入場情報と同一のデータ構成からなる退場情報をローカルサーバ2に送信する態様した場合、ローカルサーバ2では、受信した入場情報を記憶しておけば、その後、同一のデータ構成からなる退場情報を受信した場合に、退場判定を行うことができる。
また、忘れ物をした遊技者、他店舗等で不正を行った遊技者等、特定の遊技者の識別が可能な識別情報を、ローカルサーバ2のユーザ情報に記録しておき、その遊技者の来店が検知されたときに、LAN102を介してホールコンピュータ等の管理装置に通知することで、円滑な対応ができるようにすることができる。
また、携帯端末3とローカルサーバ2とを接続する通信ネットワークは、Wi−Fi接続ではなく、3G回線やLTE回線等であってもよい。
1 ビーコン発信機
2 ローカルサーバ
3 携帯端末
4 無線LANアクセスポイント
100 入場検知システム
101 遊技機
102 LAN
103 インターネット回線

Claims (6)

  1. 遊技場に入場した遊技者を検知する入場検知システムであって、
    遊技者が携帯する通信端末手段と、
    前記遊技場に設置され、所定の固有情報を、受信エリア内に位置する前記通信端末手段により受信可能に発信する固有情報発信手段と、
    前記通信端末手段と無線通信可能に接続され、前記固有情報を受信した前記通信端末手段から送信される入場情報を受信する入場情報受信手段と、
    前記入場情報受信手段による前記入場情報の受信に基づいて前記通信端末手段を携帯する遊技者の前記遊技場への入場と、前記通信端末手段を携帯する遊技者の遊技場内における位置とを判定する判定手段と、
    前記判定手段による遊技者の入場判定と、前記入場情報に含まれる前記通信端末手段を携帯する遊技者を特定可能な識別情報に基づいて、所定の特典を前記遊技者に付与する付与手段と、を備え、
    前記通信端末手段は、遊技者が前記受信エリア外から前記受信エリア内に入ることにより、前記固有情報を受信すると、遊技者の操作を介することなく前記入場情報受信手段との通信を開始し、前記入場情報受信手段への前記入場情報の送信を自動的に行う入場情報自動送信手段を有し、
    前記付与手段は、前記判定手段により前記通信端末手段を携帯する遊技者の位置に基づき、管理者により予め指定された特定の遊技機において遊技したと判定された場合に、前記所定の特典を前記遊技者に付与する
    ことを特徴とする入場検知システム。
  2. 前記遊技場は、複数の遊技機島から構成され、
    前記固有情報発信手段は、前記遊技場を構成する遊技機島に対応して設けられ、
    前記遊技機島と前記固有情報発信手段との対応関係が管理される
    ことを特徴とする請求項1記載の入場検知システム。
  3. 固有情報発信手段は、前記受信エリアが、前記遊技場全体を含み、かつ、前記遊技場の外を含まないように設置される
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の入場検知システム。
  4. 前記通信端末手段が受信する前記固有情報の受信強度に基づいて、前記通信端末手段を携帯する遊技者の遊技場内における位置を特定する遊技者位置特定手段を備える
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の入場検知システム。
  5. 前記通信端末手段は、遊技者が前記受信エリア内から前記受信エリア外に出ることにより、前記固有情報を受信不能になると、遊技者の操作を介することなく前記入場情報受信手段との通信を開始し、前記入場情報受信手段への退場情報の送信を自動的に行う退場情報自動送信手段を有し、
    前記判定手段は、前記入場情報受信手段による前記退場情報の受信に基づいて前記通信端末手段を携帯する遊技者の前記遊技場からの退場を判定し、
    前記入場情報受信手段による前記入場情報に基づいて前記通信端末手段を携帯する遊技者が前記遊技場に最後に来店した日時に関する情報を管理する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の入場検知システム。
  6. 遊技者の携帯する通信端末手段から送信される所定の情報が受信可能なサーバであって、
    遊技場に設置された固有情報発信手段から受信エリア内に位置する前記通信端末手段により受信可能に発信される所定の固有情報を、遊技者が前記受信エリア外から前記受信エリア内に入ることにより前記通信端末手段が受信したときに、前記遊技者の操作を介することなく前記通信端末手段から自動的に送信される入場情報を受信する入場情報受信手段と、
    前記入場情報受信手段による前記入場情報の受信に基づいて、前記遊技者の前記遊技場への入場と、前記通信端末手段を携帯する遊技者の遊技場内における位置とを判定する判定手段と、
    前記判定手段による遊技者の入場判定と、前記入場情報に含まれる前記通信端末手段を携帯する遊技者を特定可能な識別情報に基づいて、所定の特典を前記遊技者に付与する付与手段と、を備え、
    前記付与手段は、前記判定手段により前記通信端末手段を携帯する遊技者の位置に基づき、管理者により予め指定された特定の遊技機において遊技したと判定された場合に、前記所定の特典を前記遊技者に付与する
    ことを特徴とするサーバ。
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