JP6516876B2 - 多機能ビスコース繊維及びその調製方法 - Google Patents

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Description

[関連出願の相互参照]
本願は、2015年5月22日に中国特許庁に提出した、出願番号が201510267761.8、発明の名称が「多機能ビスコース繊維及びその調製方法」である中国特許出願の優先権を主張しており、その全内容が援用により本願に組み入れられる。
本発明は、ビスコース繊維の技術分野に属し、特に多機能ビスコース繊維及びその調製方法に関する。
ビスコース繊維は、主にコットンリンター、木材、植物のワラ由来のセルロースに対し、酸加水分解、アルカリ加水分解及び漂白等の一連のプロセスを行って調製された高純度セルロース溶解パルプを原料とし、アルカリ浸漬、圧搾、エージング、キサントゲン酸化、溶解、濾過、紡糸、後処理等の一連の工程を経て調製されるものである。一般的なビスコース繊維は、綿繊維と類似する性能を有し、着用性に優れ、良好な吸湿性、可染性を有し、ほかの化学繊維が比較にならない利点を有する。消費者による衣物等の材料の機能性、たとえば、遠赤外線放射性、抗紫外線性、耐放射線性、帯電防止性、抗菌性、制菌性等に対する要求が高まるに伴い、多機能ビスコース繊維は現在の研究焦点の1つとなっている。
現在、従来技術では複数種の多機能ビスコース繊維が開示されており、たとえば、中国出願番号200510104907.3の中国特許文献において、パルプ混合、ビスコース液調製、紡糸、集束、切断、精練、乾燥及び梱包のステップを含み、ビスコース液調製又は紡糸過程において、ナノ粒子の大きさが50〜65nmであるナノ銀コロイド溶液を添加する、銀含有抗菌性ビスコース繊維及びその調製方法が開示されており、該方法で調製されたビスコース繊維は、高い制菌機能、殺菌機能や一定の帯電防止機能等を有するものの、該調製方法ではナノ銀粒子のビスコース液調製や紡糸過程での凝集を解決できず、ナノ銀粒子の作用や効果に悪影響を与える。そして、該方法は、ナノ銀コロイド溶液を直接添加するため、得られたビスコース繊維は制菌性を有するが、遠赤外線放射性、耐放射線性等のほかの性能が不十分である。従って、発明者らは、優れた遠赤外線放射性、抗紫外線性、耐放射線性、帯電防止性、制菌性や抗菌性等の機能を有する多機能ビスコース繊維を調製しようとしている。
以上に鑑み、本発明の目的は、ナノ粒子が均一に分布し、且つ優れた遠赤外線放射性、抗紫外線性、耐放射線性、帯電防止性、制菌性や抗菌性等の性能を有する多機能ビスコース繊維及びその調製方法を提供することにある。
本発明は、ビスコース繊維、グラフェン及びナノ銀を含み、前記ナノ銀が前記グラフェンシートにその場で担持されている多機能ビスコース繊維を提供する。
好ましくは、前記グラフェンは、
過酸化水素水又は次亜塩素酸ナトリウムでセルロースを漂白処理して、第1の中間生成物を得て、
ニッケル塩、鉄塩、コバルト塩又はマンガン塩のうちの1種又は複数種である活性化剤で前記第1の中間生成物を活性化させて、第2の中間生成物を得て、
保護性ガスの条件において、前記第2の中間生成物を600〜1400℃で炭化処理して、後処理ステップを経てグラフェンを得る、調製方法により調製される。
好ましくは、前記ナノ銀は、前記グラフェンの1wt%〜50wt%、前記グラフェンは、前記ビスコース繊維の0.01wt%〜10wt%を占める。
好ましくは、前記ナノ銀は、前記グラフェンの2wt%〜30wt%、前記グラフェンは、前記ビスコース繊維の0.1wt%〜5wt%を占める。
好ましくは、前記セルロースは多孔質セルロースであり、
前記活性化剤は、塩化ニッケル、硝酸ニッケル、硫酸ニッケル、酢酸ニッケル、塩化鉄、塩化第一鉄、硝酸鉄、硫酸鉄、硫酸第一鉄、酢酸鉄、塩化コバルト、硝酸コバルト、硫酸コバルト、酢酸コバルト、塩化マンガン、硝酸マンガン、硫酸マンガン及び酢酸マンガンのうちの1種又は複数種である。
本発明は、
グラフェンを水溶液に分散させて、グラフェン分散液を得るステップa)と、
銀塩を前記グラフェン分散液に溶解して、還元剤を添加して還元反応させ、ナノ銀を担持したグラフェン溶液を得るステップb)と、
前記ナノ銀を担持したグラフェン溶液とビスコース液を均一に混合して、紡糸して多機能ビスコース繊維を得るステップc)とを含む、ことを特徴とする多機能ビスコース繊維の調製方法を更に提供する。
好ましくは、前記グラフェンは、
過酸化水素水又は次亜塩素酸ナトリウムでセルロースを漂白処理して、第1の中間生成物を得て、
ニッケル塩、鉄塩、コバルト塩又はマンガン塩のうちの1種又は複数種である活性化剤で前記第1の中間生成物を活性化させて、第2の中間生成物を得て、
保護性ガスの条件において、前記第2の中間生成物を600〜1400℃で炭化処理して、後処理を経てグラフェンを得る、調製方法により調製される。
好ましくは、前記ステップa)は具体的に、
グラフェンを水に超音波分散させて、遠心処理又は静置して、均一なグラフェン分散溶液を得るステップa1)と、
前記均一なグラフェン分散溶液と安定剤を混合して、安定したグラフェン分散液を得るステップa2)とを含む。
好ましくは、前記ステップa2)において、前記安定剤は、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリビニルアルコール、ツイーン80、ドデシル硫酸ナトリウム又はドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムのうちの1種又は複数種である。
好ましくは、前記ステップb)において、前記銀塩は硝酸銀、前記還元剤は水素化ホウ素ナトリウム、エチレングリコール、グルコース又はクエン酸のうちの1種又は複数種であり、
前記還元剤と銀塩とのモル比は1〜10:1である。
好ましくは、前記ステップb)において、還元剤を添加して還元反応させ、得られた反応生成物を超音波処理する。
好ましくは、前記超音波処理の時間は10min〜60minである。
従来技術に比べ、本発明は、先ず液相in−situ合成方法によりナノ銀を担持したグラフェンを得た後、ビスコース液に添加して紡糸し、ナノ銀とグラフェンを添加したビスコース繊維を得るものであり、該ビスコース繊維は、優れた遠赤外線放射性、抗紫外線性、帯電防止性、耐放射線性、抗菌性や制菌性等の性能を有する。
出願人が検討したところ、グラフェンのみを添加して得たビスコース繊維は抗菌性と耐放射線性が向上するが、向上程度が顕著ではなく、ナノ銀のみを添加して得たビスコース繊維はナノ銀粒子の分散程度に対する要求が高く、且つビスコース繊維の遠赤外線による昇温性、抗紫外線性や耐放射線性の向上も不十分であり、ナノ銀と改良Hummers法で調製されたグラフェンとを同時に添加して得たビスコース繊維は、遠赤外線放射性、抗菌性や耐放射線性の向上が不十分であるのに対し、ナノ銀をグラフェンシートに担持してビスコース繊維に添加すると、ビスコース繊維の遠赤外線放射性、抗菌性及び耐放射線性を効果的に向上させることができ、ナノ銀を改良Hummers法で調製されたグラフェンに担持してビスコース繊維に添加すると、ビスコース繊維の遠赤外線放射性、抗菌性及び耐放射線性を効果的に向上させることができ、特定方法で調製されたシート欠陥が少ないグラフェンにナノ銀をその場(in−situ)で担持して、ビスコース繊維に添加すると、ビスコース繊維の遠赤外線放射性、抗菌性及び耐放射線性を著しく向上させることができることを見出した。実験結果から明らかなように、未添加型ビスコース繊維に比べ、本発明で調製された多機能ビスコース繊維は、遠赤外線による昇温性が100%以上向上し、紫外線保護係数が70%以上向上し、制菌性が99.9%に達し、100%以上向上し、それに対し、ほかの方法で調製されたビスコース繊維は、遠赤外線による昇温性の向上が50%未満、紫外線保護係数の向上が40%未満、制菌性の向上が50%未満であった。
本発明の実施例又は従来技術の技術案をより明瞭に説明するために、以下では実施例又は従来技術の説明に必要な図面を簡単に説明するが、勿論、以下の説明における図面は本発明の実施例に過ぎず、当業者であれば、進歩的労働を払わずに、提供された図面に基づいて他の図面を想到し得る。
図1は本発明の実施例1に係るグラフェンのラマンスペクトルである。 図2は本発明の実施例1に係るグラフェンの透過型電子顕微鏡像である。 図3は本発明の実施例1に係るグラフェンの透過型電子顕微鏡像である。 図4はナノ銀を担持していないグラフェンの走査電子顕微鏡写真である。 図5はナノ銀を担持したグラフェンの走査電子顕微鏡写真である。 図6はナノ銀を担持したグラフェンの走査電子顕微鏡写真である。
以下、本発明の実施例の図面を参照して、本発明の実施例の技術案を明瞭且つ完全に説明するが、勿論、説明される実施例は本発明の実施例の一部に過ぎず、すべての実施例ではない。本発明の実施例に基づき、当業者が進歩的労働を払わずに想到し得るすべてのその他の実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属する。
本発明は、ビスコース繊維、グラフェン及びナノ銀を含み、前記ナノ銀が前記グラフェンシートにその場で担持されている多機能ビスコース繊維を提供する。
本発明は、グラフェンを担体とし、先ずナノ銀をその場で担持した後、ビスコース繊維に添加することにより、ビスコース繊維の遠赤外線放射性、抗紫外線性、耐放射線性、帯電防止性、抗菌性や制菌性等の性能を著しく向上させることができる。
本発明において、前記グラフェンについて特に制限がなく、改良Hummers法で調製されたグラフェン等であれば、使用できる。
性能がより優れたビスコース繊維を調製するために、本発明が用いるグラフェンは、好ましくは、以下の調製方法で調製される。
1)、過酸化水素水又は次亜塩素酸ナトリウムでセルロースを漂白処理して、第1の中間生成物を得る。本発明において、前記過酸化水素水又は次亜塩素酸ナトリウムは、前記多孔質セルロースに対し、好ましくは1質量%〜10質量%、より好ましくは2質量%〜8質量%である。本発明において、前記過酸化水素水又は次亜塩素酸ナトリウムによる漂白の漂白温度は、好ましくは60℃〜130℃、より好ましくは80℃〜100℃であり、前記過酸化水素水又は次亜塩素酸ナトリウムによる漂白の漂白時間は、好ましくは1h〜10h、より好ましくは2h〜8hである。
2)、活性化剤で第1の中間生成物を活性化させて、第2の中間生成物を得る。本発明において、前記活性化の温度は、好ましくは20℃〜180℃、より好ましくは50℃〜150℃、最も好ましくは80℃〜140℃である。本発明において、前記混合時間は、好ましくは2h〜10h、より好ましくは5h〜7hである。
3)、保護性ガスの条件において、前記第2の中間生成物を600℃〜1400℃で炭化処理して、後処理ステップを経て活性多孔質グラフェンを得る。本発明において、炭化時間は2h〜12h、好ましくは4h〜8hである。
前記セルロースは多孔質セルロースである。
前記多孔質セルロースの調製方法は、植物や農業・林業廃棄物のうちの1種又は複数種を含むバイオマス材料を酸中で加水分解して、リグノセルロースを得るステップA)と、前記リグノセルロースを酸処理、塩処理又は有機溶剤処理により処理して、多孔質セルロースを得るステップB)とを含む。本発明において、前記加水分解温度は、好ましくは90℃〜180℃、より好ましくは120℃〜150℃である。本発明において、前記加水分解時間は、好ましくは2h〜10h、より好ましくは2h〜8h、最も好ましくは3h〜6hである。本発明において、前記加水分解用酸は、好ましくは硫酸、硝酸、塩酸、蟻酸、亜硫酸、リン酸及び酢酸のうちの1種又は複数種、より好ましくは硫酸、硝酸、塩酸、リン酸又は酢酸、最も好ましくは硫酸、硝酸又は塩酸である。本発明において、前記加水分解の酸使用量は、前記バイオマス材料に対し、好ましくは3wt%〜20wt%、より好ましくは5wt%〜15wt%、最も好ましくは8wt%〜12wt%である。
本発明において、前記塩処理の方法は、好ましくは酸性亜硫酸塩法又はアルカリ性亜硫酸塩法が使用される。本発明において、前記酸性亜硫酸法による処理過程において、pH値は、好ましくは1〜7、より好ましくは2〜5、最も好ましくは3〜4である。本発明において、前記酸性亜硫酸塩法の処理温度は好ましくは70℃〜180℃、より好ましくは90℃〜150℃、最も好ましくは100℃〜120℃である。本発明において、前記酸性亜硫酸塩法の処理時間は、好ましくは1h〜6h、より好ましくは2h〜5h、最も好ましくは3h〜4hである。
本発明において、前記酸性亜硫酸塩法による処理に用いる酸は好ましくは硫酸である。本発明において、前記酸性亜硫酸塩法による処理過程での酸使用量は、前記リグノセルロースに対し、好ましくは4wt%〜30wt%、より好ましくは8wt%〜25wt%、最も好ましくは10wt%〜20wt%である。本発明において、前記酸性亜硫酸塩法による処理に用いる酸の重量百分率濃度は、液固比が好ましくは(2〜20):1、より好ましくは(4〜16):1、最も好ましくは(8〜12):1になるようにする。
本発明において、前記酸性亜硫酸塩法による処理に用いる亜硫酸塩は、好ましくは亜硫酸カルシウム、亜硫酸マグネシウム、亜硫酸ナトリウム又は亜硫酸アンモニウム、より好ましくは亜硫酸マグネシウム又は亜硫酸ナトリウムである。本発明において、前記酸性亜硫酸塩法による処理過程での亜硫酸塩の使用量について、特に制限がなく、当業者が公知する亜硫酸塩法によるパルプ化過程での亜硫酸塩の使用量とすればよい。
本発明において、前記アルカリ性亜硫酸法による処理過程において、pH値は、好ましくは7〜14、より好ましくは8〜13、最も好ましくは9〜12である。本発明において、前記アルカリ性亜硫酸塩法の処理温度は、好ましくは70℃〜180℃、より好ましくは90℃〜150℃、最も好ましくは100℃〜120℃である。本発明において、前記アルカリ性亜硫酸塩法の処理時間は、好ましくは1h〜6h、より好ましくは2h〜5h、最も好ましくは3h〜4hである。
本発明において、前記アルカリ性亜硫酸塩法による処理に用いるアルカリは、好ましくは水酸化カルシウム、水酸化ナトリウム、水酸化アンモニウム又は水酸化マグネシウム、より好ましくは水酸化ナトリウム又は水酸化マグネシウムである。本発明において、前記アルカリ性亜硫酸塩法による処理過程でのアルカリの使用量は、前記リグノセルロースに対し、好ましくは4wt%〜30wt%、より好ましくは8wt%〜25wt%、最も好ましくは10wt%〜20wt%である。本発明において、前記アルカリ性亜硫酸塩法による処理に用いるアルカリの重量百分率濃度は、液固比が好ましくは(2〜20):1、より好ましくは(4〜16):1、最も好ましくは(8〜12):1になるようにする。
本発明において、前記アルカリ性亜硫酸塩法による処理に用いる亜硫酸塩は、好ましくは亜硫酸カルシウム、亜硫酸マグネシウム、亜硫酸ナトリウム又は亜硫酸アンモニウム、より好ましくは亜硫酸マグネシウム又は亜硫酸ナトリウムである。本発明において、前記アルカリ性亜硫酸塩法の処理過程での亜硫酸塩の使用量について、特に制限がなく、当業者が公知する亜硫酸塩法によるパルプ化過程での亜硫酸塩の使用量とすればよい。
前記ステップA)におけるバイオマス材料は、農業・林業廃棄物である。
前記農業・林業廃棄物は、トウモロコシ茎葉、トウモロコシの穂軸、モロコシ茎葉、ビートパルプ、バガス、フルフラール生産廃棄物、キシロース生産廃棄物、鋸屑、綿の茎及び葦のうちの1種又は複数種を含む。
前記農業・林業廃棄物はトウモロコシの穂軸である。
前記ステップA)における酸は、硫酸、硝酸、塩酸、蟻酸、亜硫酸、リン酸及び酢酸のうちの1種又は複数種を含む。
前記ステップA)において、酸の使用量は前記バイオマス材料に対して3wt%〜20wt%である。
前記ステップA)において、加水分解温度は90℃〜180℃であり、
前記ステップA)において、加水分解時間は10min〜10hである。
前記ステップB)において、塩処理方法は酸性亜硫酸塩法又はアルカリ性亜硫酸塩法である。
前記酸性亜硫酸塩法による処理過程において、pH値は1〜7である。
前記酸性亜硫酸塩法による処理過程において、酸使用量は前記リグノセルロースに対して4wt%〜30wt%であり、
前記酸性亜硫酸塩法による処理に用いる酸の重量百分率濃度は、液固比が(2〜20):1になるようにする。
前記酸性亜硫酸塩法の処理温度は70℃〜180℃であり、
前記酸性亜硫酸塩法の処理時間は1h〜6hである。
前記アルカリ性亜硫酸塩法による処理過程において、pH値は7〜14であり、
前記アルカリ性亜硫酸塩法による処理過程において、アルカリの使用量は前記リグノセルロースに対して4wt%〜30wt%であり、
前記アルカリ性亜硫酸塩法による処理に用いるアルカリの重量百分率濃度は、液固比が(2〜20):1になるようにする。
前記アルカリ性亜硫酸塩法の処理温度は70℃〜180℃であり、
前記アルカリ性亜硫酸塩法の処理時間は1h〜6hである。
前記ステップ2)において、活性化剤とセルロースとの質量比は(0.05〜0.9):1である。
前記ステップ2)において、活性化剤は、塩化ニッケル、硝酸ニッケル、硫酸ニッケル、酢酸ニッケル、塩化鉄、塩化第一鉄、硝酸鉄、硫酸鉄、硫酸第一鉄、酢酸鉄、塩化コバルト、硝酸コバルト、硫酸コバルト、酢酸コバルト、塩化マンガン、硝酸マンガン、硫酸マンガン又は酢酸マンガンのうちの1種又は複数種である。
前記ステップ3)において、保護性ガスは窒素ガス及び不活性ガスから選ばれる1種又は複数種である。
本発明に記載のセルロースは、好ましくはトウモロコシの穂軸セルロースであり、トウモロコシの穂軸セルロースは、繊維が短く、分散性に優れ、繊維同士の交差密度が小さく、過酸化水素水又は次亜塩素酸ナトリウムで漂白することで活性が高まり、金属活性化剤の触媒下で、窒素ガスにより保護され、温度を大幅に変化させる必要がなく、且つ600℃〜1400℃で活性を有するバイオマスグラフェンが得られる。調製された活性バイオマスグラフェンは、優れた導電性を有するとともに、溶液での分散性が良好である。実験結果から明らかなように、本発明に係る方法で調製された活性バイオマスグラフェンは導電性が最高で40000S/mに達する。
上記方法で調製されたグラフェンについて透過電子顕微鏡でテストした結果、シートが薄く、10層以下であり、たとえば3〜7層のバイオマスグラフェンである。上記方法で調製されたバイオマスグラフェンについてラマンスペクトルテストを行った結果、Spハイブリダイゼーションレベルが高い。導電率計で、上記方法で調製されたバイオマスグラフェンの導電性をテストした結果、導電性が最高で40000S/mに達する。そのため、上記方法で調製された活性多孔質グラフェンはシートが薄く、Spハイブリダイゼーションレベルが高い。
本発明に係る多機能ビスコース繊維は、ナノ銀が上記方法で調製されたグラフェンにその場で担持されており、好ましくはグラフェンシートの表面に担持されている。その場で担持されたナノ銀により、グラフェンシート構造に均一に分布させ、且つナノ銀粒子の粒子径が制御可能であるとともに均一である。本発明において、前記ナノ銀は、前記グラフェンに対し、好ましくは2wt%〜50wt%、より好ましくは5wt%〜20wt%である。本発明において、前記ナノ銀の粒子径は好ましくは50nm未満である。
本発明に係る多機能ビスコース繊維において、グラフェンは、前記ビスコース繊維に対し、好ましくは0.01wt%〜5wt%、より好ましくは0.1wt%〜3wt%である。
本発明に係る多機能ビスコース繊維において、ビスコース繊維は、トウモロコシの穂軸セルロース、葦セルロース、竹セルロース、トウモロコシワラセルロース、綿の茎セルロース、木材パルプセルロース、又はキシロース生産廃棄物、バガス等の滓で調製されたセルロース原料のうちの1種又は複数種であってもよい。本発明においてそれについて特に制限がない。
本発明に係る多機能ビスコース繊維において、銀ナノ粒子がグラフェンシートの表面に完全に担持され、且つ共有結合が発生するため、調製されたナノ銀粒子を担持したグラフェン溶液は、後続の濾過脱水ステップを行ってナノ銀を担持したグラフェン溶液の分散安定性を維持することなく、ビスコース液と直接混合することができる。また、本発明において、ナノ銀を担持したグラフェンをビスコース繊維に添加することにより、ビスコース繊維の着用性や後続の調色、配色の工程に悪影響を与えることはない。
本発明に係る多機能ビスコース繊維は、優れた遠赤外線放射機能を有し、遠赤外線放射織物や衣物に用いることで人体表面の温度を上昇することができる。
本発明に係る多機能ビスコース繊維は、優れた抗菌機能や消臭機能等の機能を有し、抗菌マスク、下着、消臭ソックス、包帯、ガーゼの調製に利用できる。
本発明に係る多機能ビスコース繊維は、良好な抗紫外線性、帯電防止性、耐放射線性等の機能を有し、抗紫外線性、帯電防止性や耐放射線性を有する織物、服装等の調製に利用できる。
本発明は、
グラフェンを水溶液に分散させて、グラフェン分散液を得るステップa)と、
銀塩を前記グラフェン分散液に溶解して、還元剤を添加して還元反応させ、ナノ銀を担持したグラフェン溶液を得るステップb)と、
前記ナノ銀を担持したグラフェン溶液とビスコース液を均一に混合して、紡糸して多機能ビスコース繊維を得るステップc)とを含む多機能ビスコース繊維の調製方法を更に提供する。
前記方法によりグラフェンを調製した後、水中に分散させて、グラフェン分散液を得る。具体的に、
グラフェンを水に超音波分散させて、遠心処理又は静置して、均一なグラフェン分散溶液を得るステップa1)と、
前記均一なグラフェン分散溶液と安定剤を混合して、安定したグラフェン分散液を得るステップa2)とを含む方法により、グラフェン分散液を得る。
先ずグラフェンを水に超音波分散させて、次に遠心処理又は静置して層化させる。その上澄み液は安定的に分散しているグラフェンコロイド溶液である。本発明において、前記超音波分散時間は、10min〜120min、より好ましくは30min〜100minである。前記遠心処理条件は、1000rpm〜4000rpm、より好ましくは1500rpm〜3500rpm、前記遠心処理時間は2min〜30min、より好ましくは5〜10minである。前記静置処理時間は、好ましくは20h〜30h、より好ましくは24hである。前記グラフェンと水との質量比は、好ましくは0.01〜5:100、より好ましくは0.1〜3.5:100である。
得られた均一なグラフェン分散溶液と安定剤を混合して、グラフェンを安定的に分散させ、グラフェンコロイド溶液の凝集を防止する。本発明において、前記安定剤は界面活性剤であり、ツイーン系界面活性剤、スルホン酸塩系界面活性剤又は硫酸塩系界面活性剤等を含むが、これらに制限されず、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(SDBS)、ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)又はツイーン80等が好ましい。本発明において、前記安定剤の添加量について、特に制限はなく、グラフェンコロイド溶液を安定的に分散させることができるものであればよい。
グラフェン分散液を得た後、銀塩を前記グラフェン分散液に溶解して、還元剤を添加して還元反応させ、ナノ銀を担持したグラフェン溶液を得る。本発明において、前記銀塩は好ましくは硝酸銀である。本発明において、好ましくは銀塩を撹拌しながらグラフェン分散液に溶解し、硝酸銀の添加量はグラフェンに対して1wt%〜50wt%、より好ましくは5wt%〜30wt%である。前記還元剤は、好ましくは水素化ホウ素ナトリウム、エチレングリコール、グルコース又はクエン酸、より好ましくは水素化ホウ素ナトリウムである。本発明において、好ましくは撹拌しながら還元剤を添加する。前記還元剤と銀塩とのモル比は、好ましくは1〜10:1、より好ましくは2〜8:1であり、前記反応は、好ましくは室温下で撹拌しながら行われ、反応時間は、好ましくは30min〜120min、より好ましくは50min〜100minである。
反応終了後、得られた反応生成物を超音波処理して、ナノ銀を担持したグラフェン溶液を得る。前記超音波処理の時間は、好ましくは10min〜60min、より好ましくは20min〜50minである。
ナノ銀を担持したグラフェン溶液を得た後、ビスコース液と均一に混合して、紡糸して多機能ビスコース繊維を得る。本発明において、グラフェンは、ビスコース繊維に占める比率が好ましくは0.1‰〜5%、より好ましくは0.1%〜3%である。本発明において、好ましくはナノ銀を担持したグラフェン分散液をビスコース液に緩やかに添加して、高速撹拌して混合し、ナノ銀を担持したグラフェン分散液を十分に混合する。
本発明において、ビスコース液は従来技術で公知するビスコース液であり、その調製方法は、パルプを原料として、浸漬、圧搾、粉砕、エージング、キサントゲン酸化、溶解、熟成、濾過、脱泡等の工程を行う。パルプを濃度18%程度の水酸化ナトリウム水溶液で浸漬することにより、セルロースをアルカリセルロースに転化し、ヘミセルロースを溶け出し、重合度を部分的に低下させ、次に圧搾ステップを経て余分なアルカリ溶液を除去し、ブロック状のアルカリセルロースを粉砕機で粉砕して、多孔質綿状体を得て、表面積の増大により以降の化学反応の均一性を向上させる。アルカリセルロースが酸素作用下で酸化分解して平均重合度を低下させるステップはエージングと呼ばれる。エージング後、アルカリセルロースと二硫化炭素を反応させて、セルローススルホネートを生成し、キサントゲン酸化と呼ばれ、それにより大分子間の水素結合を弱め、スルホン酸基の親水性により、セルロースの希アルカリ液での溶解性が大幅に向上する。固体のセルローススルホネートを希アルカリ液に溶解して、ビスコース液を得る。
ビスコース液を得た後、上記方法に従ってナノ銀を担持したグラフェン分散液を添加し、次に当業者が熟知する方法で紡糸して、多機能ビスコース繊維を得る。調製したばかりのビスコース液は、粘度と塩分値が高いため成形しにくく、ナノ銀を担持したグラフェン分散液に加えた後にも所定温度で所定時間放置する必要があり、すなわち熟成であり、それにより、ビスコース液中のセルローススルホン酸ナトリウムを徐々に加水分解して鹸化させ、エステル化度を低減させ、それにつれて粘度による電解質作用の安定性も変わる。熟成後、脱泡と濾過を経て気泡や異物を除去し、次に当業者が熟知する方法で紡糸すればよい。
本発明において、パルプの由来について制限がなく、トウモロコシの穂軸セルロース、葦セルロース、竹セルロース、トウモロコシ茎葉セルロース、綿の茎セルロース、木材パルプセルロースであってもよく、又は、キシロース生産廃棄物、バガス等の滓で調製されたセルロース原料であってもよい。
本発明に係る多機能ビスコース繊維において、銀ナノ粒子がグラフェンシートの表面に完全に担持され、且つ共有結合が発生するため、調製されたナノ銀粒子を担持したグラフェン溶液は、後続の濾過脱水ステップを行ってナノ銀を担持したグラフェン溶液の分散安定性を維持することなく、ビスコース液と直接混合することができる。
本発明に係る多機能ビスコース繊維は、優れた遠赤外線放射機能、抗紫外線性、帯電防止性、耐放射線性、抗菌性や制菌性等の機能を有し、遠赤外線放射性織物又は衣物、抗菌マスク、下着、消臭ソックス、包帯、ガーゼ、抗紫外線性や帯電防止性を有する服装、耐放射線性服装等の調製に利用できる。
以下、実施例を参照して本発明に係る多機能ビスコース繊維及びその調製方法について更に説明する。
実施例1
120℃で、トウモロコシの穂軸をその質量に対して3質量%の硫酸において30min加水分解して、リグノセルロースを得た。
70℃で、前記リグノセルロースを酸性亜硫酸塩法で1h処理して、多孔質セルロースを得て、前記酸性亜硫酸塩法による処理過程において、pH値は1、酸は硫酸、亜硫酸塩は亜硫酸マグネシウム、前記硫酸の質量は前記リグノセルロースの質量の4%、液固比は2:1である。
前記多孔質セルロースを、その質量に対して5質量%の過酸化水素水において、100℃で5h漂白した。
漂白した多孔質セルロースと塩化ニッケルを0.1:1の質量比で、20℃で2時間撹拌しながら活性化処理を行い、得られた活性化処理済みの生成物を70℃で乾燥させ、含水量が10wt%未満の生成物を得た。
上記生成物を炭化炉に投入して、200mL/minのガス導入量で、前記炭化炉に窒素ガスを保護ガスとして導入し、800℃に昇温して、6時間保温後、60℃以下に冷却させた。
60℃で、上記冷却後の生成物を、濃度3質量%の水酸化ナトリウム水溶液で4時間洗浄して、第1の洗浄生成物を得た。70℃で、前記第1の洗浄生成物を、濃度4質量%の塩酸水溶液で4時間洗浄して、第2の洗浄生成物を得た。前記第2の洗浄生成物を蒸留水で中性になるまで洗浄した後、乾燥させてバイオマスグラフェンを得た。
得られたグラフェンに対しラマンスペクトルテストを行い、テスト結果は図1に示され、図1は本発明の実施例1に係るグラフェンのラマンスペクトルであり、図1から明らかなように、本発明の実施例1に係る方法で調製されたグラフェンは、Spハイブリダイゼーションレベルが高い。本発明の実施例1で調製されたグラフェンに対し透過電子顕微鏡テストを行い、テスト結果は図2〜図3に示され、図2〜図3は本発明の実施例1に係るグラフェンの透過型電子顕微鏡像であり、図2〜図3から分かるように、本発明の実施例1に係る方法で調製されたグラフェンは、シートが薄く、10層以下であり、バイオマスグラフェンである。
実施例2
実施例1で調製されたグラフェン1gを水100gに100min超音波分散させ、2000rpmの速度で5min遠心分離し、上澄み液にSDSを添加してグラフェンコロイド溶液を得た。グラフェンコロイド溶液を再び水に100min超音波分散させて、グラフェンコロイド溶液を得た。
上記グラフェンコロイド溶液を再び水に100min超音波分散させて、グラフェン分散液を得た。撹拌しながら、グラフェン分散液に0.02mol/L硝酸銀を添加し、遮光条件下で撹拌して溶解した後、0.2mol/Lの水素化ホウ素ナトリウム溶液を緩やかに添加し、室温で100min反応させ、ここで、硝酸銀とグラフェンとの質量比は1:10、水素化ホウ素ナトリウムと硝酸銀とのモル比は10:1である。
反応させて得た反応物を30min超音波処理して、ナノ銀を担持したグラフェン溶液を得た。
キサントゲン酸化したトウモロコシの穂軸セルロースを希水酸化ナトリウム溶液に溶解して、上記ナノ銀を担持したグラフェン溶液をトウモロコシの穂軸セルロースに対して0.1%添加し、熟成させて8%のビスコース液を得て、高速で1h撹拌した。濾過して脱泡し、次に紡糸、脱硫、水洗、乾燥を経て、多機能ビスコース繊維を得た。凝固浴の組成は、硫酸105g/L、硫酸ナトリウム200g/L、硫酸亜鉛12g/Lである。
得られたナノ銀を担持したグラフェン溶液を吸引濾過して、濾液を収集し、濾液にアニオンがなくなるまで洗浄して真空条件において60℃で乾燥させ、ナノ銀を担持したグラフェンを得た。前記ナノ銀を担持したグラフェンに対し電子顕微鏡走査を行い、結果は図4、図5及び図6に示されている通り、図4は、ナノ銀を担持していないグラフェンの走査電子顕微鏡写真、図5と図6はナノ銀を担持したグラフェンの走査電子顕微鏡写真である。図4、図5及び図6から明らかなように、本発明に係る方法によれば、ナノ銀は粒子径が均一で、グラフェンの表面に均一に担持されている。
実施例3
トウモロコシの穂軸セルロースをトウモロコシ茎葉セルロースに変更する以外、実施例2で開示されている方法とステップにより多機能ビスコース繊維を調製した。
実施例4
硝酸銀とグラフェンとの質量比が1:100である以外、実施例2で開示されている方法とステップにより多機能ビスコース繊維を調製した。
実施例5
硝酸銀とグラフェンとの質量比が1:2である以外、実施例2で開示されている方法とステップにより多機能ビスコース繊維を調製した。
実施例6
グラフェンがトウモロコシの穂軸セルロースの0.05%である以外、実施例2で開示されている方法とステップにより多機能ビスコース繊維を調製した。
実施例7
グラフェンがトウモロコシの穂軸セルロースの5%である以外、実施例2で開示されている方法とステップにより多機能ビスコース繊維を調製した。
実施例8
ナノ銀を担持したグラフェン溶液は、濃度0.02MのAgNO水溶液100mlに実施例1で調製されたグラフェン0.3gを添加して、3回超音波分散させた後、高速撹拌しながら、濃度0.2MのNaBH水溶液19mLを緩やかに滴下し、次に還元反応終了まで2h撹拌する方法により調製される以外、実施例2で開示されている方法とステップにより多機能ビスコース繊維を調製した。
実施例9
濃度0.05MのNaBH水溶液80mLを緩やかに滴下する以外、実施例8で開示されている方法とステップにより多機能ビスコース繊維を調製した。
実施例10
濃度0.2Mのエチレングリコール溶液5mLを緩やかに滴下する以外、実施例8で開示されている方法とステップにより多機能ビスコース繊維を調製した。
比較例1
キサントゲン酸化したトウモロコシの穂軸セルロースを希水酸化ナトリウム溶液に溶解し、熟成させて8%のビスコース液を得て、高速で1h撹拌し、濾過して脱泡し、次に紡糸、脱硫、水洗、乾燥を経て、ビスコース繊維を得た。凝固浴の組成は、硫酸105g/L、硫酸ナトリウム200g/L、硫酸亜鉛12g/Lである。
比較例2
実施例1で調製されたグラフェンを水に100min超音波分散させて、グラフェン分散液を得た。
キサントゲン酸化したトウモロコシの穂軸セルロースを希水酸化ナトリウム溶液に溶解して、上記グラフェン分散液を添加し、熟成させて8%のビスコース液を得て、高速で1h撹拌し、ここで、グラフェンはトウモロコシの穂軸セルロースの0.1%である。濾過して脱泡し、次に紡糸、脱硫、水洗、乾燥を経て、ビスコース繊維を得た。凝固浴の組成は、硫酸105g/L、硫酸ナトリウム200g/L、硫酸亜鉛12g/Lである。
比較例3
ナノ銀を水に100min超音波分散させて、ナノ銀分散液を得た。
キサントゲン酸化したトウモロコシの穂軸セルロースを希水酸化ナトリウム溶液に溶解して、上記ナノ銀分散液を添加し、熟成させて8%のビスコース液を得て、高速で1h撹拌し、ここで、ナノ銀はトウモロコシの穂軸セルロースの0.1%である。濾過して脱泡し、次に紡糸、脱硫、水洗、乾燥を経て、ビスコース繊維を得た。凝固浴の組成は、硫酸105g/L、硫酸ナトリウム200g/L、硫酸亜鉛12g/Lである。
比較例4
実施例1で調製されたグラフェンを水に100min超音波分散させて、グラフェン分散液を得た。
ナノ銀を水に100min超音波分散させて、ナノ銀分散液を得た。
キサントゲン酸化したトウモロコシの穂軸セルロースを希水酸化ナトリウム溶液に溶解して、上記ナノ銀分散液及びグラフェン分散液を添加し、熟成させて8%のビスコース液を得て、高速で1h撹拌し、ここで、ナノ銀はトウモロコシの穂軸セルロースの0.1%、グラフェン分散液はトウモロコシの穂軸セルロースの0.1%である。濾過して脱泡し、次に紡糸、脱硫、水洗、乾燥を経て、ビスコース繊維を得た。凝固浴の組成は、硫酸105g/L、硫酸ナトリウム200g/L、硫酸亜鉛12g/Lである。
比較例5
グラファイト粉末を原料として、改良Hummers法によりグラフェンを調製した。前記グラフェンを水に100min超音波分散させて、グラフェン分散液を得た。
ナノ銀を水に100min超音波分散させて、ナノ銀分散液を得た。
キサントゲン酸化したトウモロコシの穂軸セルロースを希水酸化ナトリウム溶液に溶解して、上記ナノ銀分散液及びグラフェン分散液を添加し、熟成させて8%のビスコース液を得て、高速で1h撹拌し、ここで、ナノ銀はトウモロコシの穂軸セルロースの0.1%、グラフェン分散液はトウモロコシの穂軸セルロースの0.1%である。濾過して脱泡し、次に紡糸、脱硫、水洗、乾燥を経て、ビスコース繊維を得た。凝固浴の組成は、硫酸105g/L、硫酸ナトリウム200g/L、硫酸亜鉛12g/Lである。
実施例11
グラファイト粉末を原料として、改良Hummers法によりグラフェンを調製した。前記グラフェンを水に100min超音波分散させて、グラフェン分散液を得た。
撹拌しながらグラフェン分散液に0.02mol/Lの硝酸銀を添加し、遮光条件下で撹拌して溶解した後、0.2mol/Lの水素化ホウ素ナトリウム溶液を緩やかに添加し、室温で100min反応させ、ここで、硝酸銀とグラフェンとの質量比は1:10、水素化ホウ素ナトリウムと硝酸銀とのモル比は10:1である。
反応させて得た反応物を30min超音波処理して、ナノ銀を担持したグラフェン溶液を得た。
キサントゲン酸化したトウモロコシの穂軸セルロースを希水酸化ナトリウム溶液に溶解して、上記ナノ銀を担持したグラフェン分散液を添加し、熟成させて8%のビスコース液を得て、高速で1h撹拌し、ここで、グラフェン分散液はトウモロコシの穂軸セルロースの0.1%である。濾過して脱泡し、次に紡糸、脱硫、水洗、乾燥を経て、ビスコース繊維を得た。凝固浴の組成は、硫酸105g/L、硫酸ナトリウム200g/L、硫酸亜鉛12g/Lである。
比較例6
グラファイト粉末を原料として、改良Hummers法により酸化グラフェンを調製した。前記酸化グラフェンを水に100min超音波分散させて、酸化グラフェン分散液を得た。
撹拌しながら酸化グラフェン分散液に0.02mol/Lの硝酸銀を添加し、遮光条件下で撹拌して溶解した後、0.2mol/Lの水素化ホウ素ナトリウム溶液を緩やかに添加し、室温下で100min反応させ、ここで、硝酸銀と酸化グラフェンとの質量比は1:10、水素化ホウ素ナトリウムと硝酸銀とのモル比は10:1である。
反応させて得た反応物を30min超音波処理して、ナノ銀を担持した酸化グラフェン溶液を得た。
キサントゲン酸化したトウモロコシの穂軸セルロースを希水酸化ナトリウム溶液に溶解して、上記ナノ銀を担持した酸化グラフェン分散液を添加し、熟成させて8%のビスコース液を得て、高速で1h撹拌し、ここで、酸化グラフェン分散液はトウモロコシの穂軸セルロースの0.1%である。濾過して脱泡し、次に紡糸、脱硫、水洗、乾燥を経て、ビスコース繊維を得た。凝固浴の組成は、硫酸105g/L、硫酸ナトリウム200g/L、硫酸亜鉛12g/Lである。
応用例
実施例2〜11、比較例1〜6で調製されたビスコース繊維の性能をテストし、テスト方法は下記のとおりである。
遠赤外線放射機能テストはCAS 115−2005『健康機能繊維』とGBT 7287−2008赤外線放射ヒータ試験方法、抗紫外線性の評価は、GBT 18830−2002、静電性能の評価は、GB/T 12703.1−2008、抗菌性や制菌性の評価はGB/T 20944.3−2008に準じる。
結果については表1を参照すること。表1は本発明の実施例及び比較例で調製されたビスコース繊維の性能テスト結果である。
表1 本発明の実施例及び比較例で調製されたビスコース繊維の性能テスト結果
Figure 0006516876
表1から明らかなように、本発明に係る多機能ビスコース繊維は、遠赤外線放射性、耐紫外線放射性、帯電防止性、抗菌性や制菌性等を大幅に向上させる。
以上は本発明の好適な実施形態に過ぎず、当業者であれば、本発明の原理を脱逸せずに、様々な改良や修飾をすることができ、これら改良や修飾も本発明の保護範囲に属すべきである。

Claims (10)

  1. ラフェン及びナノ銀を含み、前記ナノ銀が前記グラフェンシートにその場で担持されている、多機能ビスコース繊維。
  2. 前記グラフェンは、
    過酸化水素水又は次亜塩素酸ナトリウムでセルロースを漂白処理して、第1の中間生成物を得て、
    ニッケル塩、鉄塩、コバルト塩又はマンガン塩のうちの1種又は複数種である活性化剤で前記第1の中間生成物を活性化させて、第2の中間生成物を得て、
    保護性ガスの条件において、前記第2の中間生成物を600〜1400℃で炭化処理して、後処理を経てグラフェンを得る、調製方法により調製される、ことを特徴とする請求項1に記載の多機能ビスコース繊維。
  3. 前記ナノ銀は、前記グラフェンの1wt%〜50wt%、前記グラフェンは、前記ビスコース繊維の0.01wt%〜10wt%を占める、ことを特徴とする請求項1に記載の多機能ビスコース繊維。
  4. 前記ナノ銀は、前記グラフェンの2wt%〜30wt%、前記グラフェンは、前記ビスコース繊維の0.1wt%〜5wt%を占める、ことを特徴とする請求項3に記載の多機能ビスコース繊維。
  5. 前記セルロースは多孔質セルロースであり、
    前記活性化剤は、塩化ニッケル、硝酸ニッケル、硫酸ニッケル、酢酸ニッケル、塩化鉄、塩化第一鉄、硝酸鉄、硫酸鉄、硫酸第一鉄、酢酸鉄、塩化コバルト、硝酸コバルト、硫酸コバルト、酢酸コバルト、塩化マンガン、硝酸マンガン、硫酸マンガン及び酢酸マンガンのうちの1種又は複数種である、ことを特徴とする請求項1に記載の多機能ビスコース繊維。
  6. グラフェンを水溶液に分散させて、グラフェン分散液を得るステップa)と、
    銀塩を前記グラフェン分散液に溶解して、還元剤を添加して還元反応させ、ナノ銀を担持したグラフェン溶液を得るステップb)と、
    前記ナノ銀を担持したグラフェン溶液とビスコース液を均一に混合して、紡糸して多機能ビスコース繊維を得るステップc)とを含む、ことを特徴とする多機能ビスコース繊維の調製方法。
  7. 前記ステップa)は具体的に、
    グラフェンを水溶液に超音波分散させて、遠心処理又は静置して、均一なグラフェン分散溶液を得るステップa1)と、
    前記均一なグラフェン分散溶液と安定剤を混合して、安定したグラフェン分散液を得るステップa2)とを含む、ことを特徴とする請求項6に記載の調製方法。
  8. 前記ステップa2)において、前記安定剤は、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリビニルアルコール、ツイーン80、ドデシル硫酸ナトリウム又はドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムのうちの1種又は複数種である、ことを特徴とする請求項7に記載の調製方法。
  9. 前記ステップb)において、前記銀塩は硝酸銀、前記還元剤は水素化ホウ素ナトリウム、エチレングリコール、グルコース又はクエン酸のうちの1種又は複数種であり、
    前記還元剤と銀塩とのモル比は1〜10:1である、ことを特徴とする請求項6に記載の調製方法。
  10. 前記ステップb)において、還元剤を添加して還元反応させ、得られた反応生成物を超音波処理する、ことを特徴とする請求項6に記載の調製方法。
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