JP7009762B2 - 多孔体および多孔体の製造方法 - Google Patents
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例えば、多孔体を人の目に触れる形で使用する場合、使用者の好みに合わせた色彩を付与するといったデザイン性も重視される。
上記微細化セルロースのそれぞれは、少なくとも一部又は全部が上記平板状銀微粒子に取り込まれるとともに、残部あればその残部が当該平板状銀微粒子の表面に露出する。
上記微細化セルロース分散液と、銀イオンを含有する溶液と、を混合して混合溶液を得る工程と、
上記混合溶液中の上記銀イオンを還元して平板状銀微粒子を成長させるとともに、上記平板状銀微粒子と微細化セルロースとを複合化して複合体を得る工程と、
上記複合体を含む分散液に多孔体を浸漬して、該複合体を少なくともその表面および内部に備える多孔体を得る工程と、
を含む。
先ず、本発明の一実施形態に係る多孔体に含まれる複合体について説明する。
図1は、本実施形態における多孔体に含まれる複合体の構成を模式的に示す斜視図である。図1に示すように、本実施形態の多孔体に含まれる複合体1は、平板状の銀微粒子(平板状銀微粒子)2と、少なくとも一つ以上の微細化されたセルロース3とが複合化された、平板状銀微粒子と微細化セルロースとの複合体であり、それぞれの微細化セルロース3について少なくとも一部(一部分)又は全部が平板状銀微粒子2に取り込まれており、残部があればその残部が平板状銀微粒子2の表面に露出するように複合化されたものである。
平板状銀微粒子2の粒子径は、20~300nmが好ましく、20~200nmがより好ましい。
平板状銀微粒子2の粒子厚みは、5~100nmが好ましく、8~50nmがより好ましい。
平均アスペクト比(粒子径/粒子厚み)は、2.0以上が好ましく、2.0~100がより好ましく、2.0~50が更に好ましい。
(1)粒子径の測定法
複合体を含む分散液をTEM観察用支持膜付き銅グリッド上にキャストして風乾したのち、透過型電子顕微鏡観察を行う。得られた画像中の平板状銀ナノ粒子を、円で近似した際の径を平面方向の粒子径として算出する。
(2)粒子厚みの測定法
複合体を含む分散液をPETフィルム上にキャストして風乾し包埋樹脂で固定したものをミクロトームで断面方向に切削し、透過型電子顕微鏡観察を行う。得られた画像中の平板状銀ナノ粒子の厚みを平面方向に対する粒子厚みとして算出する。
(3)アスペクト比の算出方法
上述のようにして求めた粒子径をaとし、粒子厚みをbとした際に、粒子径aを粒子厚みbで割った値を、アスペクト比=a/bとして算出する。
なお、上述した測定方法および算出方法は一例であり、特にこれらに限定されるものではない。
次に、本実施形態の多孔体について説明する。多孔体とはその表面や内部に微細な細孔を有する物体の総称であり、軽量であることや比表面積の大きさが特徴である。一般的に細孔が微細化するに従い比表面積が増大し、物質の吸着性や触媒活性といった各種特性が向上することから、吸収性物品、触媒担体、断熱材、吸音材、フィルターといった用途が考えられる。多孔体を構成する材料としては特に限定されないが、例えばポリオレフィン系(ポリエチレン、ポリプロピレン等)、ポリエステル系(ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等)、セルロース系(トリアセチルセルロース、ジアセチルセルロース、セロファン等)、ポリアミド系(6-ナイロン、6,6-ナイロン等)、アクリル系(ポリメチルメタクリレート等)、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリイミド、ポリビニルアルコール、ポリカーボネート、エチレンビニルアルコール、ポリウレタン、等の有機高分子化合物が挙げられる。また、前述の有機高分子化合物の中から、少なくとも1種以上の成分を持つ、或いは共重合成分に持つ、或いはそれらの化学修飾体を成分に有する有機高分子材料も可能である。また、ポリ乳酸、バイオポリオレフィンなど植物から化学合成されるバイオプラスチック、ヒドロキシアルカノエートなど微生物が生産するプラスチック等を用いることも可能である。さらには、シリカ、ゼオライト、アルミナ、アパタイト、酸化カルシウム、酸化チタンなどの無機酸化物や、各種金属、炭素、炭化物、窒化物といった無機化合物も単独あるいは複数種類を組合せて用いることができる。本実施形態においては、上記複合体を上記多孔体に簡便な方法で付与することにより、多孔体を得ることが可能となる。
次に、上述した本実施形態の複合体1の製造方法について説明する。本実施形態の複合体1の製造方法は、微細化されたセルロースと銀イオンとを含む分散液中で、銀を還元析出させて銀結晶を生成するとともに、異方性をもってこの銀結晶を成長させることにより、平板状銀微粒子と微細化セルロースとの複合体を得る方法である。
先ず、第1工程では、本実施形態の複合体を構成する微細化セルロースを調製する。この第1工程は、繊維状の微細化セルロースを調製する工程と、微細化セルロースの結晶表面にカルボキシ基を導入する工程と、を含んでいる。
本実施形態の複合体の製造方法に用いる微細化セルロースは、その構造の少なくとも一辺がナノメートルオーダーであればよく、その調製方法については特に限定されない。通常、微細化セルロースは、ミクロフィブリル構造由来の繊維形状を取るため、本実施形態の製造方法に用いる微細化セルロースとしては、以下に示す範囲にある繊維形状の物が好ましい。すなわち、微細化セルロースの形状としては、繊維状であることが好ましい。また、繊維状の微細化セルロースは、短軸径において数平均短軸径が1nm以上100nm以下であればよく、好ましくは2nm以上50nm以下であればよい。ここで、数平均短軸径が1nm未満では高結晶性の剛直な微細化セルロース繊維構造をとることができず、銀微粒子の異方成長を十分に促進することができない。一方、100nmを超えると、銀微粒子に対してサイズが大きくなり過ぎるため、平板状銀微粒子と微細化セルロースとの複合体の形状を取ることができない。また、数平均長軸径においては特に制限はないが、好ましくは数平均短軸径の10倍以上であればよい。数平均長軸径が数平均短軸径の10倍未満であると、銀微粒子の異方成長を十分に促進することができないために好ましくない。
本実施形態で用いられる木材由来のCSNFは、木材由来のセルロースを酸化する工程と、微細化して分散液化する工程と、によって得ることができる。また、CSNFに導入するカルボキシ基の含有量としては、0.1mmol/g以上5.0mmol/g以下が好ましく、0.5mmol/g以上2.0mmol/g以下がより好ましい。ここで、カルボキシ基量が0.1mmol/g未満であると、セルロースミクロフィブリル間に静電的な反発が働かないため、セルロースを微細化して均一に分散させることは難しい。また、5.0mmol/gを超えると化学処理に伴う副反応によりセルロースミクロフィブリルが低分子化するため、高結晶性の剛直な微細化セルロース繊維構造をとることができず、銀微粒子の異方成長を十分に促進することができない。
木材系天然セルロースとしては、特に限定されず、針葉樹パルプや広葉樹パルプ、古紙パルプ、など、一般的にセルロースナノファイバーの製造に用いられるものを用いることができる。精製および微細化のしやすさから、針葉樹パルプが好ましい。
次に、第2工程では、上記第1工程で調製した微細化セルロースを溶媒中に分散させて微細化セルロース分散液を得る。
次に、第3工程では、上述の第2工程で得られた微細化セルロース分散液と、銀イオンを含有する溶液と、を混合して混合溶液を得る。
具体的には、先ず、銀または銀を含む化合物を水などの溶媒に溶解させて、銀イオンを含有する溶液(銀イオン含有溶液)を調製する。次に、微細化セルロース分散液を攪拌しながら、調製した銀イオン含有溶液を少しずつ添加することにより、微細化セルロース分散液と銀イオン含有溶液との混合溶液を得る。
次に、第4工程では、上述の第3工程で得られた混合溶液中の銀イオンを還元して平板状銀微粒子を成長させるとともに、平板状銀微粒子と微細化セルロースとを複合化する。
本実施形態の製造方法の第4工程では、先ず、混合溶液中への還元剤の添加により、微細化セルロース3に設けたカルボキシ基を起点に銀の析出が開始する。そして、析出した銀は一次粒子(銀ナノ粒子)2aを形成する(図2中の左図を参照)。さらに反応が進むと、これらの一次粒子2aを起点として、平板状の銀微粒子(すなわち、平板状銀微粒子)2を形成する。この際、CSNF(微細化セルロースの繊維)3の一部3aが巻き込まれるとともに残部3bが露出した状態で複合化する(図2中の右図を参照)。
以上の工程により、本実施形態の平板状銀微粒子2と微細化セルロース3との複合体1を得ることができる。
上記平板状銀微粒子と微細化セルロースとの複合体を、水または有機溶媒に分散させることによって、複合体の分散液としたものに、多孔体を含浸するだけの簡便な方法で、複合体を、少なくともその表面および内部に備える多孔体をえることが可能である。ここで、有機溶媒としては、特に限定されないが、メタノール、エタノール、IPAなどのアルコール類を用いることが好ましい。
また、上記複合体の分散液は、pH調整に用いられるアルカリ水溶液等に加え、必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で、任意の添加成分を含んでいてもよい。上記任意の添加成分としては、特に限定されず、上記多孔体の用途等に応じて、公知の添加剤のなかから適宜選択できる。具体的には、アルコキシシラン等の有機金属化合物またはその加水分解物、無機層状化合物、無機針状鉱物、消泡剤、無機系粒子、有機系粒子、潤滑剤、酸化防止剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤、安定剤、磁性粉、配向促進剤、可塑剤、架橋剤、等が挙げられる。
(木材セルロースのTEMPO酸化)
針葉樹クラフトパルプ70gを蒸留水3500gに懸濁し、蒸留水350gにTEMPOを0.7g、臭化ナトリウムを7g溶解させた溶液を加え、20℃まで冷却した。ここに2mol/L、密度1.15g/mLの次亜塩素酸ナトリウム水溶液450gを滴下により添加し、酸化反応を開始した。系内の温度は常に20℃に保ち、反応中のpHの低下は0.5Nの水酸化ナトリウム水溶液を添加することでpH10に保ち続けた。セルロースの重量に対して、水酸化ナトリウムの添加量の合計が3.50mmol/gに達した時点で、約100mLのエタノールを添加し反応を停止させた。その後、ガラスフィルターを用いて蒸留水によるろ過洗浄を繰り返し、酸化パルプを得た。
上記TEMPO酸化で得た酸化パルプおよび再酸化パルプを固形分重量で0.1g量りとり、1%濃度で水に分散させ、塩酸を加えてpHを2.5とした。その後0.5M水酸化ナトリウム水溶液を用いた電導度滴定法により、カルボキシ基量(mmol/g)を求めた。結果は1.6mmol/gであった。
上記TEMPO酸化で得た酸化パルプ1gを99gの蒸留水に分散させ、ジューサーミキサーで30分間微細化処理し、CSNF濃度1%のCSNF水分散液を得た。このCSNF水分散液に含まれるCSNFの数平均短軸径は4nm、数平均長軸径は1110nmであった。また、レオメーターを用いて定常粘弾性測定を行ったところ、このCSNF分散液はチキソトロピック性を示した。
硝酸銀50mgを蒸留水10mLに溶解させ、硝酸銀水溶液を調製した。
水素化ホウ素ナトリウム50mgを蒸留水10mLに溶解させ、水素化ホウ素ナトリウム水溶液を調製した。
上述した1%CSNF水分散液50gを温度一定(15℃)に保ち攪拌しながら、硝酸銀水溶液2mLを添加した。5分攪拌を続けたのち、水素化ホウ素ナトリウム水溶液を2mL添加し、さらに30分ほど攪拌を続けることによって平板状銀微粒子と微細化セルロースとの複合体を作製した。
得られた平板状銀微粒子と微細化セルロースとの複合体を、高速冷却遠心機を用い、75,600g(30分×5セット)の条件で精製・分画した。精製済みの平板状銀微粒子をシリコンウェハ板上にキャストし、白金蒸着処理を施した後、走査型電子顕微鏡(日立ハイテク社製、「S-4800」)を用いて垂直方向から観察した。結果を図3に示す。平板状銀微粒子とCSNFとの同時観察を行うことで、CSNFと平板状銀微粒子間の相互結合状態を確認した。
平板状銀微粒子と微細化セルロースとの複合体の水分散液を石英セルに入れ、分光光度計(島津製作所社製、「UV-3600」)を用いて分光スペクトルの測定を行った。結果を表1および図7に示す。
平板状銀微粒子と微細化セルロースとの複合体の水分散液にPTFEメンブレンフィルター(ミリポア社製、孔径0.2μm)を1分間含浸したあと、引き上げて風乾した。さらに風乾した上記フィルターを縦方向に切断し、断面を光学顕微鏡で観察して複合体の染み込み状況を確認し、内部まで複合体が浸透しているかを評価した。評価基準としては、内部中心部まで浸透しているものは○、浸透しているが内部まで達していないものは△、ほとんど浸透していないものは×とした。結果を表1に示す。
上記フィルターをさらに純水に1分間再浸漬したあと取り出し、純水中に再溶出した複合体の有無を調べた。再溶出の有無については浸漬後の純水の分光透過スペクトルを測定し、平板状銀ナノ粒子に由来する吸収スペクトルが確認できるかどうかを評価した。評価基準としては、再溶出が見られなかったサンプルは○、再溶出が見られたサンプルは×とした。結果を表1に示す。
実施例1において、硝酸銀水溶液の添加量を1mLとした以外は、実施例1と同様の条件で平板状銀/微細化セルロース複合体を作成し、得られた平板状銀/微細化セルロース複合体の電子顕微鏡観察および分光吸収スペクトルの測定、さらにフィルターへの染込み状態の観察および再溶出試験を実施例1と同様の方法で行った。結果を表1および図7に示す。
実施例1において、硝酸銀水溶液の添加量を0.5mLとした以外は、実施例1と同様の条件で平板状銀/微細化セルロース複合体を作成し、得られた平板状銀/微細化セルロース複合体の電子顕微鏡観察および分光吸収スペクトルの測定、さらにフィルターへの染込み状態の観察および再溶出試験を実施例1と同様の方法で行った。結果を表1および図7に示す。
実施例1において、CSNFの濃度を1.5%、硝酸銀水溶液の添加量を3mL、水素化ホウ素ナトリウム水溶液の添加量を3mLとした以外は、実施例1と同様の条件で平板状銀/微細化セルロース複合体を作成し、得られた平板状銀/微細化セルロース複合体の電子顕微鏡観察および分光吸収スペクトルの測定、さらにフィルターへの染込み状態の観察および再溶出試験を実施例1と同様の方法で行った。結果を表1および図7に示す。
多孔体を浸漬する分散液として、Fe2O3を含む顔料インク(大日精化社製、TMレッド8270)を用いたこと以外は、実施例1と同様の条件でフィルターを作製し、さらにフィルターへの染込み状態の観察および再溶出試験を実施例1と同様の方法で行った。結果を表1に示す。
多孔体を浸漬する分散液として、特許文献7に記載の実施例3に従い作製した平板状銀ナノ粒子を含む分散液を用いたこと以外は、実施例1と同様の条件でフィルターを作製し、さらにフィルターへの染込み状態の観察および再溶出試験を実施例1と同様の方法で行った。結果を表1に示す。
図3(a)及び図3(b)に示すように、驚くべきことに遠心分離による分画精製処理後にもかかわらず、平板状銀微粒子にCSNFが結合している様子が確認された。シリコンウェハの他の部分にはCSNFが単独で存在している様子は見られなかったことからも、銀とCSNFは完全に結合していて不可分であることが示された。
図4に示すように、断面方向から見た平板状銀の形状は長方形であり、短軸方向の長さは約10nmであったことから、平板状銀は厚さ10nm程度の平板状粒子であることが判明した。厚みに関しては実施例1~4のどの試料においても約10nm程度であったことから、硝酸銀水溶液添加量の違いだけで平面に平行方向の粒径サイズのみを選択的に制御可能であることが示された。
図5に示すように、得られた画像中の平板状銀ナノ粒子を、円で近似した際の径を、平面方向の粒子径として算出し、平面方向の粒子径を実施例ごとに比較したところ、実施例1では80~120nm程度、実施例2では100~150nm程度、実施例3では100~250nmが程度、実施例4では80~120nm程度の粒子径を有する平板状銀微粒子/微細化セルロース複合体が多く観察された。
表1及び図6に示すように、分光透過スペクトルの測定結果から、実施例1の吸収ピークは758nm、実施例2は832nm、実施例3は966nm、実施例4は724nmであることが確認された。すなわち、平板状銀微粒子と微細化セルロースとの複合体は、アスペクト比(粒子径/粒子厚み)が大きくなればなるほど吸収ピーク波長が長波長領域へとシフトすることが確認され、近赤外線吸収材料として利用可能であることが確かめられた。
2・・・平板状銀微粒子
3・・・微細化セルロース(CSNF)
3a・・・平板状銀微粒子に取り込まれている部分
3b・・・平板状銀微粒子の表面に露出している部分
Claims (7)
- 平板状の銀微粒子と、少なくとも一つ以上の微細化されたセルロースとが複合化された複合体を、少なくとも多孔体基材の表面および内部に備えてなる多孔体であって、
前記微細化セルロースのそれぞれは、少なくとも一部又は全部が前記平板状銀微粒子に取り込まれるとともに、残部があればその残部が当該平板状銀微粒子の表面に露出しており、
前記多孔体基材は、表面や内部に微細な細孔を有する物体であり、且つ有機高分子化合物、無機酸化物、又は無機化合物で形成されていることを特徴とする多孔体。 - 前記平板状銀微粒子と前記微細化セルロースとが不可分であることを特徴とする請求項1に記載の多孔体。
- 前記平板状銀微粒子の粒子径が、当該平板状銀微粒子の粒子厚みの2倍以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の多孔体。
- 前記微細化セルロースが、結晶表面にアニオン性官能基を有することを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の多孔体。
- 前記微細化セルロースは、数平均短軸径が1nm以上100nm以下、数平均長軸径が50nm以上であり、かつ数平均長軸径が数平均短軸径の10倍以上であることを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の多孔体。
- 微細化セルロースを溶媒中に分散させて微細化セルロース分散液を準備する工程と、
前記微細化セルロース分散液と、銀イオンを含有する溶液と、を混合して混合溶液を得る工程と、
前記混合溶液中の前記銀イオンを還元して平板状銀微粒子を成長させるとともに、前記平板状銀微粒子と微細化セルロースとを複合化して複合体を得る工程と、
前記複合体を含む分散液に多孔体基材を浸漬して、該複合体を少なくともその表面および内部に備える多孔体を得る工程と、
を含むことを特徴とする多孔体の製造方法。 - 前記微細化セルロース分散液を準備する工程において、前記微細化セルロースは結晶表面にアニオン性官能基を有することを特徴とする請求項6に記載の多孔体の製造方法。
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