JP2003326641A - 多孔質導電膜および多孔質導電膜の製造方法 - Google Patents

多孔質導電膜および多孔質導電膜の製造方法

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    • Y02E60/50Fuel cells

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、電気めっき法、真空蒸着法、導電ペ
ースト塗布法等に比べ、簡便及び安価に製造可能であ
り、且つ、高温での熱処理が不要で、広範な基材に対応
可能な導電膜およびその製造方法を提供しようとするも
のである。 【解決手段】 単位面積あたりの溶媒吸収量が1cc/
2以上である多孔質基材の表面及び/または層中に、
金属及び/又は金属酸化物微粒子の集合体よりなり、骨
格の平均径が500nm以下の3次元網目骨格であり、
連続気孔構造を有する導電性多孔質層が形成されている
ことを特徴とする導電性多孔質層およびせその製造方法
を提供するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多孔質な導電膜を
必要とする用途、具体的には、ガス透過性導電膜が必要
である燃料電池や酸素分離装置、湿度センサ、ガスセン
サなどの用途に対して有用な導電性多孔質層及びその製
造方法に関する。詳しくは、金属及び/又は金属酸化物
微粒子を含んだ溶液と溶媒吸収量の大きい材料を用い、
湿式方式により簡便及び安価に製造可能であり、かつ、
高温での熱処理が不要で、広範な材料に対応可能な導電
性多孔質層およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、多孔質な導電膜を形成する技術と
しては、スパッタリング法や真空蒸着法、金属箔のエッ
チング、導電ペーストの塗布、発泡体へのめっきまたは
金属粉末スラリー塗布などが挙げられる。スパッタリン
グ法や真空蒸着法に関しては、成膜後のフォトリソグラ
フィー法やイオンミリング法によるエッチング処理を行
い導電性多孔質層を形成する方法や、真空度を調節する
などの成膜条件を制御することによって金属および金属
酸化物微粒子が集合した多孔質体となるように形成する
方法がとられてきた。金属箔のエッチングに関しては、
フォトリソグラフィー法やイオンミリング法によるエッ
チング処理を行い導電性多孔質層を形成する方法がとら
れている。導電ペーストの塗布に関しては、塗布後の高
温処理により、ペースト中の導電性微粒子以外の化合物
を焼失させることにより導電性多孔質層を形成する方法
がとられている。発泡体へのめっきまたは金属粉末スラ
リー塗布に関しては、発泡ウレタンなどの発泡体に、導
電性処理後めっき処理、または、金属粉末スラリーを塗
布し、焼結とともにウレタンなどを除去する方法が取ら
れている。
【0003】しかしながら、真空蒸着法に関しては、成
膜が高真空中で行われることから、設備費及び設備の維
持費が大きいこと、成膜工程におけるランニングコスト
が高いこと、及び成膜工程中に基材が高温となることか
ら基材が耐熱性という面で限定されてしまうことが課題
として挙げられる。また、スパッタリング法に関して
は、真空蒸着法と同様に、成膜が高真空中で行われるこ
とから、設備費及び設備の維持費が大きいこと、成膜工
程におけるランニングコストが高いこと、基材は高温と
なることはないが荷電した粒子が基材に高速で衝突する
ためその衝突に対して劣化しない基材を用いらなければ
ならない、などの課題が挙げられる。また、フォトリソ
グラフィー法やイオンミリング法によるエッチング処理
を行う場合には、さらに工程数が増えてコスト高となっ
てしまい、これは、金属箔を用いる場合にも当てはま
る。導電ペーストを用いる場合には、高温処理が必要と
なり基材が限定されてしまうといった課題が残る。ま
た、発泡体へのめっきまたは金属粉末スラリー塗布に関
しても、やはり高温処理が必要となり基材が限定されて
しまうといった課題が残る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
の問題点を鑑みてなされたもので、簡便及び安価に製造
可能であり、且つ、高温での熱処理が不要で、広範な基
材に対応可能な多孔質導電膜およびその製造方法を提供
しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、単位
面積あたりの溶媒吸収量が1cc/m2以上である多孔
質基材の表面及び/または層中に、金属及び/又は金属
酸化物微粒子の集合体よりなり、骨格の平均径が500
nm以下の3次元網目骨格であり、気孔構造を有する導
電性多孔質層が形成されていることを特徴とする多孔質
導電膜である。
【0006】請求項2の発明は、前記多孔質基材が、微
粒子及び/または繊維状物質を含んでいることを特徴と
する請求項1記載の多孔質導電膜である。
【0007】請求項3の発明は、前記多孔質基材が、前
記金属及び/又は金属酸化物の微粒子の表面電荷を中和
する機能を有することを特徴とする請求項1又は2に記
載の多孔質導電膜である。
【0008】請求項4の発明は、前記多孔質基材が、複
数層からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか
に記載の多孔質導電膜である。
【0009】請求項5の発明は、単位面積あたりの溶媒
吸収量が1cc/m2以上である多孔質基材に、1次粒
子の直径が50nm以下である金属及び/又は金属酸化
物微粒子を含んだ溶液を、単位面積あたりの塗布量とし
て、該多孔質基材の単位面積あたりの溶媒吸収量以下で
湿式塗布することにより、該多孔質基材の表面及び/ま
たは層中に、金属及び/又は金属酸化物微粒子の集合体
よりなり、骨格の平均径が500nm以下の3次元網目
骨格であり、気孔構造を有する導電性多孔質層を形成す
ることを特徴とする多孔質導電膜の製造方法である。
【0010】請求項6の発明は、前記多孔質基材が、前
記金属及び/又は金属酸化物の微粒子の表面電荷を中和
する機能を有することを特徴とする請求項5記載の多孔
質導電膜の製造方法である。
【0011】請求項7の発明は、前記多孔質基材が、複
数層からなることを特徴とする請求項5又は6に記載の
多孔質導電膜の製造方法である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明における一実施の形
態を具体的に説明する。本発明は少なくとも多孔質基材
(1)、導電性多孔質層(2)を有し、多孔質基材
(1)上に金属及び/又は金属酸化物の微粒子を含む溶
液を塗布することにより、多孔質基材(1)の表面及び
/又は層中に、導電性多孔質層(2)を形成するもので
ある。
【0013】本発明は、溶媒吸収量の大きい多孔質基材
(1)を用いることを特徴としており、単位重量あたり
の表面積が非常に大きく、各種化合物の吸着作用が非常
に大きい多孔質材料からなることが好ましい。
【0014】本発明は以下の現象を利用している。金属
及び/又は金属酸化物の微粒子を含んだ溶液を、溶媒浸
透性の良好な多孔質基材(1)へ塗布することにより、
溶媒の迅速な多孔質基材(1)への浸透が起こる。それ
に伴い、金属及び/又は金属酸化物の微粒子を含んだ溶
液が、濃縮されることにより金属及び/又は金属酸化物
の微粒子同士の凝集が起こる。凝集した金属及び/又は
金属酸化物の微粒子が、多孔質(1)の細孔より大きく
なると、溶媒及び、溶媒に溶解している分散剤などや、
金属及び/又は金属酸化物の微粒子に吸着している分散
剤などが選択的に細孔へ浸透していく。相対して、多孔
質基材(1)表面付近では選択的に金属及び/又は金属
酸化物の微粒子の凝集体が堆積していき、さらに金属及
び/又は金属酸化物の微粒子に比べて分散剤などの量が
十分に少なくなることから、金属及び/又は金属酸化物
の微粒子同士の接触面積が大きくなり、それに比例して
導通パス数が増大し、導電性良好な導電性多孔質層
(2)が多孔質基材(1)表面付近に形成される。さら
には、前記多孔質基材(1)は、金属及び/又は金属酸
化物の微粒子との相互作用、例えばイオン的な中和作用
などにより、金属及び/又は金属酸化物の微粒子の凝集
を促進させる効果を持つことが好ましく、持たない場合
に比べて、さらに良好な導電性の導電性多孔質層(2)
が形成される。
【0015】前記多孔質基材に用いられる多孔質材料
は、その種類にもよるが、総じて、小さな化合物を吸着
する傾向にあり、ほとんどの場合、金属及び/又は金属
酸化物の微粒子に比べると分散剤などは小さいので、選
択的に分散剤が多孔質材料に吸着され易い。そして、多
孔質基材(1)表面付近部では、多孔質材料に吸着され
にくい金属及び/又は金属酸化物の微粒子に比べて分散
剤などの量が、十分に少なくなることから金属及び/又
は金属酸化物の微粒子同士の接触面積が大きくなり、そ
れに比例して導通パス数が増大し、導電性の導電性多孔
質層(2)が多孔質基材(1)表面付近に形成される。
【0016】本発明の多孔質基材(1)は、上述のよう
に、溶媒浸透性が重要であるが、僅かでも溶媒浸透能力
が有れば良い訳ではない。一般的に多量の金属及び/又
は金属酸化物の微粒子を溶液に分散させる場合、多量の
分散剤、例えば櫛形ポリマーなどを含有させなければな
らず、非常に溶媒浸透能力が良好な基材にその溶液を塗
布しても、多量の分散剤により導通パスが得られにく
く、良好な導電性が得られない。そのため、溶液中に分
散させる金属及び/又は金属酸化物の微粒子の濃度とし
ては10体積%以下であることが好ましい。金属及び/
又は金属酸化物の微粒子の濃度が10体積%以下の溶液
の塗布量としては、1cc/m2以上が好ましい。つま
り、多孔質基材(1)の溶媒浸透能力としては、1cc
/m2以上であることが好ましく、さらには、迅速な溶
媒浸透を実現すべく2cc/m2以上であることがより
好ましく、さらに、金属及び/又は金属酸化物の微粒子
が10体積%以上である溶液は保存安定性に乏しい場合
が多く、より希薄な溶液を用いる場合が多いため、それ
に伴い、多孔質基材(1)の溶媒浸透能力としては、5
cc/m2以上であることが好ましい。
【0017】また、導電性多孔質層(2)は下記のよう
なメカニズムで形成される。金属及び/又は金属酸化物
の微粒子が分散している溶液を溶媒浸透性良好な多孔質
基材(1)に塗布すると、前述したように、溶媒の浸透
と金属及び/又は金属酸化物の微粒子同士の凝集が同時
に進行する。つまり、平面状に金属及び/又は金属酸化
物の微粒子が堆積した後に凝集が起こるわけではなく、
溶媒中で凝集した凝集体が、溶媒の浸透とともに堆積す
る。その際、空間的に溶媒を含んだ形状で凝集すること
から、溶媒の多孔質基材(1)への浸透後は、空孔を有
し、金属及び/又は金属酸化物微粒子が3次元網目状に
凝集した導電性多孔質層が形成される。また、該導電性
多孔質層は、気孔構造を有するものである。
【0018】多孔質基材(1)は、多孔質な板やシー
ト、フィルムなどを用いても良いし、微粒子及び/又は
繊維状物質を含む多孔質層(1b)を支持体(1a)上
に形成して用いても良い。なお支持体(1a)は多孔質
でなくても良く、その上に多孔質層(1b)を積層し、
多孔質基材(1)としたときに前記したような溶媒吸収
能力があれば良い。また、2層以上でも構わない。
【0019】多孔質基材(1)の具体例としては、紙
材、多孔質磁器、セラミックフォーム、多孔質ガラス、
プラスチックフォーム、その他の多孔質フィルムもしく
はシートなどが挙げられるが、その限りではない。
【0020】多孔質基材(1)が支持体(1a)上に多
孔質層(1b)を設ける場合の支持体(1a)として
は、紙材、多孔質磁器、セラミックフォーム、多孔質ガ
ラス、プラスチックフォーム、その他の多孔質フィルム
もしくはシートなどの多孔質材料や多孔質でないフィル
ムやシートなどが挙げられる。なお、ガスセンサーなど
に応用する場合、支持体(1a)も多孔質であることが
好ましい。多孔質層(1b)は、多孔質基材(1)とし
たときに前記したような溶媒吸収能力があれば良く、特
に限定するものではないが、微粒子及び/又は繊維状物
質を含むものであることが好ましい。
【0021】多孔質層(1b)に微粒子が含まれる場
合、該微粒子の粒径や形状は、特に限定されず、該層を
形成した構成での多孔質基材(1)の単位面積あたりの
溶媒吸収量が1cc/m2以上となっていれば良い。一
般的には、粒径が1μm以下であり、さらに微粒子自体
が多孔質な微粒子である場合が、溶媒吸収能力に優れ好
ましい。
【0022】該微粒子の種類についても特に限定される
ものではないが、適当な粒径を持つ公知の微粒子の中か
ら適宜選択して用いることができる。具体例としては、
炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムなどの炭酸塩系微粒
子;水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウムなどの水
酸化物系微粒子;酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化
錫、インジウム/錫酸化物、酸化鉄などの酸化物系微粒
子;ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウ
ム、ケイ酸カルシウムなどのケイ酸及びケイ酸塩系微粒
子;ポリスチレン樹脂、ポリメタクリル酸メチル樹脂、
フェノールホルムアルデヒド樹脂などの樹脂系微粒子な
どが挙げられる。
【0023】多孔質層(1b)に繊維状物質が含まれる
場合、該繊維状物質の種類についても、特に限定される
ものではなく、公知の繊維状物質の中から適宜選択して
用いることができる。具体例としては、木材繊維、綿繊
維、羊毛繊維、絹繊維、麻繊維、セルロース繊維、レイ
ヨン繊維、キュプラ繊維、アセテート繊維、ビニロン繊
維、ナイロン繊維、ビニリデン繊維、ポリ塩化ビニル繊
維、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ポリエチレン繊
維、ポリプロピレン繊維、ポリウレタン繊維、ポリクラ
ール繊維、ガラス繊維、などが挙げられる。
【0024】また、多孔質基材(1)や多孔質基材
(1)に用いられる支持体(1a)や多孔質層(1b)
は、金属及び/または金属酸化物の微粒子との相互作用
により金属及び/または金属酸化物の微粒子の凝集を促
進する機能を持っていることがより好ましい。凝集を促
進させる効果を持つ組成としては、金属及び/又は金属
酸化物微粒子とイオン的な相互作用により、金属及び/
又は金属酸化物微粒子の凝集を促進するような、表面が
イオン性である微粒子や電解質を含んでいる組成であっ
たり、また、金属及び/又は金属酸化物微粒子が吸着挙
動をしめす物質や構造、例えば、電荷異動相互作用もし
くは化学結合生成を起こす官能基を持つ化合物や、毛管
凝集により吸着を起こすような微細孔を持った微粒子や
繊維状物質を含む組成、もしくは微粒子間あるいは繊維
状物質間の隙間より成る微細孔構造を持っている組成、
などが例示されるが、その限りではない。
【0025】また、多孔質基材(1)や多孔質基材
(1)に用いられる支持体(1a)、多孔質層(1b)
は、バインダなどの添加剤を含んでいてもよく、添加剤
としては、その種類及び含有率は特に限定されものでは
なく、公知の物質の中から適宜選択して用いることがで
きる。具体例としては、ポリエチレン、デンプン、ポリ
ビニルアセタール、ポリビニルアルコール、ポリアクリ
ルアミド、セルロース誘導体、ポリウレタン、ポリエス
テル、アクリル系樹脂などのバインダ、アルキルケテン
ダイマー、タルク、炭酸カルシウム、カオリンなどのサ
イズ剤、などが挙げられる。
【0026】また、多孔質支持体(1a)や多孔質層
(1b)の細孔径に関しても特に限定はされず、多孔質
基材(1)の単位面積あたりの溶媒吸収量が1cc/m
2以上となるような細孔が存在していれば良い。一般的
な分散剤や金属及び/または金属酸化物微粒子の大きさ
を考慮すると、平均細孔径は、1nmから1μmである
ことが好ましい。
【0027】本発明において溶媒吸収量とは、金属及び
/または金属酸化物微粒子溶液に用いられる溶媒の、各
層への吸収量である。溶媒吸収量は以下の方法にしたが
って測定することができる。面積既知の基材の中央部に
溶媒を少量ずつ滴下し、その都度へら等で均一に伸ばし
て吸収させる。この操作を溶媒が溢れるまで繰り返し、
基材表面に残った溶媒は布等でふき取る。溶媒の吸収前
後の基材の重量差と溶媒の比重から溶媒吸収量を求め
る。
【0028】導電性多孔質層(2)を形成する金属及び
/又は金属微粒子酸化物の微粒子としては特に制限する
ものではないが、具体例としては、金、銀、銅、パラジ
ウム、ニッケル、クロム、亜鉛、コバルト、モリブデ
ン、タングステン、ルテニウム、オスミニウム、イリジ
ウム、鉄、マンガン、白金、ゲルマニウム、錫、ガリウ
ム、インジウム、から選ばれる元素から成る物質、及び
その酸化物、及びそれらの合金及び混合物などが挙げら
れる。中でも導電性の点から金属を用いることが好まし
い。
【0029】前記金属及び/又は金属微粒子酸化物の微
粒子の粒径としては、分散剤などを用いることにより使
用する溶媒に分散可能であれば特に限定されるものでは
ない。一般に、分散剤などを用いても溶媒に分散可能な
粒径としては、1μm以下であることが好ましく、さら
に好ましくは、100nm以下であることがより好まし
く、また、粒子のサイズが小さくなることによる表面効
果の一つである融点降下が現れ、低温で金属及び/又は
金属酸化物の微粒子同士が融着し、導電性多孔質層
(2)の導電性が著しく向上するためには、50nm以
下であることがより好ましい。粒径50nm以下の金属
及び/又は金属酸化物の微粒子を用いた場合、得られる
導電性多孔質層(2)の3次元網目骨格の骨格径は50
0nm以下となる。
【0030】前記金属及び/又は金属酸化物の微粒子を
含む溶液の調整法としては、特に限定されることなく、
既知の方法を用いて調製できる。具体的には、気相法、
液相法、粉砕法、晶析法などの方法により得られた微粒
子と、少なくとも溶媒を混合して調製する。分散性向上
の目的で、必要が有れば分散剤を添加する。
【0031】前記金属及び/又は金属酸化物の微粒子を
含む溶液の溶媒としては、分散剤などを用いて前記金属
及び/又は金属酸化物の微粒子が分散するような溶媒で
あれば、分散剤を適宜選択することにより特に限定はさ
れない。具体例としては、水;n−ヘキサン、n−ヘプ
タン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、エチルベンゼンなどの炭化水素系溶媒;塩化メチレ
ン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素系溶媒;メ
タノール、エタノール、イソプロパノールなどのアルコ
ール系溶媒;ジエチルエーテル、テトラヒドロフランな
どのエーテル系溶媒;アセトン、メチルエチルケトンな
どのケトン系溶媒;酢酸メチル、酢酸エチルなどのエス
テル系溶媒;エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、エチレングリコールモノメチルエーテルなどの多価
アルコール及びその誘導体;ギ酸、酢酸などの脂肪酸系
溶媒;フェノール、クレゾールなどのフェノール系溶
媒、などが挙げられる。また、これらは単独で使用して
も良く、また2種以上混合して使用しても良い。また、
沸点が200℃以上の溶媒であると、前記金属及び/ま
たは金属酸化物微粒子を含む溶液を塗布後の、溶媒を乾
燥させるための熱処理温度が高くなり、耐熱性の基材に
限定されてしまうことから、溶媒の沸点は200℃以下
が好ましい。
【0032】前記分散剤としては、前記金属及び/又は
金属酸化物の微粒子が、使用する前記溶媒に分散するも
のであれば特に限定はされない。一般的には、用いる溶
媒が水やメタノールなどの極性溶媒単体もしくは混合物
の場合、前記金属及び/又は金属酸化物の微粒子の表面
の電位がゼロとならないよう、溶液のpHを調製するた
めに、各種電解質、具体的には塩化ナトリウムや硝酸カ
リウム、クエン酸ナトリウムなどを分散剤として添加す
る例が挙げられる。ただ、過剰に添加すると分散性が悪
くなる場合もある。また、各種ポリマー、具体的にはポ
リビニルアルコールやポリビニルピロリドンなどを分散
剤として添加する例も挙げられる。用いる溶媒が非極性
溶媒の場合、前記金属及び/又は金属酸化物の微粒子の
表面に吸着する官能基と非極性基を有する化合物を添加
する例が挙げられる。具体例として、脂肪族アミン、脂
肪族チオールなどが挙げられる。また、アミン系ポリマ
ーなどの高分子を分散剤として添加する例も挙げられ
る。
【0033】多孔質基材(1)への前記金属及び/又は
金属酸化物の微粒子を含む溶液の塗布法としては、前記
金属及び/又は金属酸化物の微粒子を含む溶液の塗布が
可能であれば、特に限定はされない。具体例としては、
グラビアコート法、スピンコート法、インクジェット
法、ロールコート法、スプレーコート法、バーコート
法、コンマコート法、カーテンコート法、ディップコー
ト法、スクリーン印刷法などが挙げられる。また、塗布
する際、公知の印刷法を用いることによりパターニング
することもできる。
【0034】前述したように、平面状に金属及び/又は
金属酸化物の微粒子が堆積した後に凝集が起こるわけで
はなく、溶媒中で凝集した凝集体が溶媒の浸透とともに
堆積し、空間的に溶媒を含んだ形状で凝集することか
ら、溶媒の多孔質基材(1)への浸透後は、空孔を有
し、金属及び/又は金属酸化物微粒子が3次元網目状に
凝集した導電性多孔質層が形成される。その際、金属及
び/又は金属酸化物の微粒子の溶液の塗布量に関して
は、該塗布量は、多孔質基材(1)の溶媒吸収量以上で
あると、迅速な溶媒の吸収が起こらず、そのことから、
金属及び/又は金属酸化物の微粒子の溶液の迅速な濃縮
が起こらない。濃縮が迅速でないと、強固な凝集が起こ
らないことから導通パスが得られず、また、乾燥中の溶
液の対流などにより、3次元網目構造となりにくい。よ
って、金属及び/又は金属酸化物の微粒子の溶液の塗布
量は、基材の溶媒吸収量以下であることが好ましい。
【0035】また、前記金属及び/又は金属酸化物の微
粒子を含む溶液に関しては、塗布後の導通パス確保の観
点から、溶媒と金属及び/又は金属酸化物の微粒子以外
の、分散剤などの添加剤の含有率は、十分に分散性が良
好となるような溶液であれば、少ない方が好ましい。
【0036】ここで、本発明の具体例を例示すると、図
1に示すように、多孔質基材(1)の表面及び/又は層
中に、導電性多孔質層(2)が形成されている構成が挙
げられる。ここで、導電性多孔質層(2)は、全面に形
成しても、または部分的に形成してもよい。
【0037】また、図2に示すように、支持体(1a)
と多孔質層(1b)よりなる多孔質基材(1)の表面及
び/又は層中に、導電性多孔質層(2)が形成されてい
る構成が挙げられる。ここで、導電性多孔質層(2)
は、全面に形成しても、または部分的に形成してもよ
い。また、多孔質層(1b)は複数層よりなっていても
よい。
【0038】本発明の多孔質導電膜は、基材、導電層共
に多孔質であるため、ガスとの接触面積が大きく、ガス
センサーなどに好適であり、湿度センサなどのガスセン
サーの電極として使用することができる。具体的には公
知のガスセンサーの電極部分として用いればよい。ま
た、応用の一例としては、両面にガス透過性の多孔質電
極が設けられた多孔質セラミックス板が挙げられる。例
えばLiZnVO4等の金属酸化物で被覆された粒径2
〜3μmのZnCr24等のセラミックスからなる多孔
質なセラミックス板の両面に、金微粒子溶液を塗布する
ことにより得られるものや、多孔質導電膜が設けられた
多孔質基材を、多孔質導電膜が多孔質セラミックス板と
接するように張り合わせることによって得られる部材が
挙げられる。また、燃料電池や酸素分離装置など様々な
用途に対しても有用である。
【0039】
【実施例】(銀微粒子水溶液の調製)Carey−Le
aが1889年に発表した方法(Am.J.Sci.,
vol.37,pp.491,1889)により、銀微
粒子分散水溶液を調製した。TEM観察により平均一次
粒子径は約7nmであった。さらに、Ag濃度が7重量
%となるように蒸留水にて希釈し調製し、銀微粒子水溶
液を得た。
【0040】(多孔質層形成用塗布液)表面がカチオン
性である球状シリカゾル水溶液(日産化学工業製 スノ
ーテックスAk、シリカ分20重量%)を25重量部及
び、ポリビニルアルコール(クラレ製 PVA217)
の10重量%水溶液を5重量部、及び蒸留水を100重
量部の割合で混合した溶液を30分間攪拌して調製し、
多孔質層形成用塗布液を得た。
【0041】(評価方法)基材の溶媒吸収量は、銀微粒
子水溶液を塗布する前の、蒸留水の吸収量であり、前述
の測定方法により測定された値である。形成された導電
膜の表面抵抗は、三菱化学(株)製の表面抵抗計ロレス
タAP(MCP−T400)を用い測定した。形成され
た導電膜の形状は走査電子顕微鏡を用いて観察を行っ
た。
【0042】<実施例>上質紙(王子製紙製OKプリン
ス上質紙、米坪127.9g/m2)上に、ディップコ
ート法により、乾燥後の膜厚が50μmとなるよう多孔
質層形成用塗布液を塗布せしめ、120℃で1分間乾燥
させ、多孔質層を形成した。この多孔質層上に銀微粒子
水溶液をワイヤーバーコート法により、ウェット膜厚で
7μmとなるよう塗布せしめた後、120℃で1分間乾
燥させ、導電膜付きシートを作製した。
【0043】<比較例>鹸化処理したトリアセチルセル
ロースフィルム(富士写真フィルム製フジタックTD8
0U)上に、銀微粒子水溶液をワイヤーバーコート法に
より、ウェット膜厚で7μmとなるよう塗布せしめた
後、120℃で1分間乾燥させ、導電膜付きシートを作
製した。
【0044】作成された導電膜の特性と形状、導電膜形
成前の基材の溶媒吸収量を以下の表1に示す。
【0045】
【表1】
【0046】上記表1及び図3,4より、溶媒吸収量が
大きい多孔質基材を用いた場合、得られる導電膜は多孔
質であり、且つ、導電性が良好となることがわかる。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、溶媒吸収量が大きい多
孔質基材に、粒子径の十分小さな金属/及び金属酸化物
微粒子を含む溶液を塗布することにより、高温での熱処
理を行うことなく、高い導電性を示す多孔質導電膜が得
られる。そのような多孔質導電膜はガス透過性導電膜が
必要である燃料電池や酸素分離装置、湿度センサ、ガス
センサなどの用途に関して応用可能である。
【0048】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の多孔質導電膜の1例を示す断面図で
ある。
【図2】 本発明の多孔質導電膜の1例を示す断面図で
ある。
【図3】 実施例により得られた多孔質導電膜の形状を
示す電子顕微鏡写真である。
【図4】 比較例により得られた多孔質導電膜の形状を
示す電子顕微鏡写真である。
【符号の説明】
1 多孔質基材 1a 支持体 1b 多孔質層 2 導電性多孔質層
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01B 5/16 H01B 5/16 H01M 4/86 H01M 4/86 B Fターム(参考) 4D006 GA41 HA41 JA02A JA02B JA02C MA03 MA08 MA31 MB03 MB17 MB20 MC02 MC02X MC03 MC03X MC04 MC09 MC09X MC33X MC84 NA46 NA64 PA05 PB62 PC80 4F100 AA17B AB01B AL05A AL05B AL05C AL05D AL05E AT00A AT00B AT00C AT00D AT00E BA02 BA10A BA10C BA10D BA10E BA13 DC16B DE01A DE01B DE01C DE01D DE01E DG01A DG01B DG01C DG01D DG01E DG10 DJ00A DJ00B DJ00C DJ00D DJ00E EH46 EH462 EJ86 EJ862 GB41 GB90 JG01 JM02 YY00A YY00B YY00C YY00D YY00E 5G307 HA01 HB03 HB05 HC01 HC03 HC04 HC05 5H018 AA01 AS01 BB01 BB08 DD06 DD08 EE02 EE12 HH01 HH04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】単位面積あたりの溶媒吸収量が1cc/m
    2以上である多孔質基材の表面及び/または層中に、金
    属及び/又は金属酸化物微粒子の集合体よりなり、骨格
    の平均径が500nm以下の3次元網目骨格であり、気
    孔構造を有する導電性多孔質層が形成されていることを
    特徴とする多孔質導電膜。
  2. 【請求項2】前記多孔質基材が、微粒子及び/または繊
    維状物質を含んでいることを特徴とする請求項1記載の
    多孔質導電膜。
  3. 【請求項3】前記多孔質基材が、前記金属及び/又は金
    属酸化物の微粒子の表面電荷を中和する機能を有するこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の多孔質導電膜。
  4. 【請求項4】前記多孔質基材が、複数層からなることを
    特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の多孔質導電
    膜。
  5. 【請求項5】単位面積あたりの溶媒吸収量が1cc/m
    2以上である多孔質基材に、1次粒子の直径が50nm
    以下である金属及び/又は金属酸化物微粒子を含んだ溶
    液を、単位面積あたりの塗布量として、該多孔質基材の
    単位面積あたりの溶媒吸収量以下で湿式塗布することに
    より、該多孔質基材の表面及び/または層中に、金属及
    び/又は金属酸化物微粒子の集合体よりなり、骨格の平
    均径が500nm以下の3次元網目骨格であり、気孔構
    造を有する導電性多孔質層を形成することを特徴とする
    多孔質導電膜の製造方法。
  6. 【請求項6】前記多孔質基材が、前記金属及び/又は金
    属酸化物の微粒子の表面電荷を中和する機能を有するこ
    とを特徴とする請求項5記載の多孔質導電膜の製造方
    法。
  7. 【請求項7】前記多孔質基材が、複数層からなることを
    特徴とする請求項5又は6に記載の多孔質導電膜の製造
    方法。
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