JP6509096B2 - 張出架設方法 - Google Patents

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Description

本発明は、橋梁の張出架設方法に関する。
従来、この分野の技術として、例えば特許文献1に記載の張出架設工法が知られている。この張出架設工法では、柱頭部に設置される左右2台の架設作業車のうち一方の架設作業車の主構(フレーム)は、レールの幅を狭めて他方の架設作業車の内部に設置されている。これにより、柱頭部上の架設作業車を載置する面を狭くし、柱頭部を小さく構築することが提案されている。
特開2004−218316号公報
特許文献1では、柱頭部から橋桁を左右に張出施工しつつ両架設作業車をそれぞれ前進させ、架設作業車相互の橋軸方向の重なりが解消した後、一方の架設作業車のレール及び主構を横移動させて規定幅に拡げている。そのために、レールの下面にはレールを横移動させるための横移動装置が介装され、左右の主構同士の間にも主構を横移動させるための別の横移動装置が介装されている。そして、各横移動装置をそれぞれ作動させて、主構がレールに載置されたままの状態で、主構とレールとを共に横移動させる。従って、大掛かりで複雑な機構が必要となる。
また、柱頭部上に設置された架設作業車には、張出方向の前方に転倒しようとする転倒モーメントを支持する機構が必要となる。そのために、架設作業車をその後端部に設置されるアンカーによって柱頭部の充実部分に固定する方法が知られている。しかしながら、架設作業車をアンカーによって固定した状態では、上述の横移動が困難である。そのため、特許文献1では、上記転倒モーメントを支持するための反力支持鋼棒を張出架設作業車に設け、この反力支持鋼棒をそれぞれ橋脚に取り付けるといった大掛かりで複雑な機構によって転倒モーメントを支持している。
以上のように、特許文献1の張出架設工法では、移動作業車を設置するための柱頭部を複雑な機構によって狭小化しており、適用困難な場合が多い。
上記の事情に鑑み、本発明は、簡易な方法によって、移動作業車を設置するための柱頭部を狭小化して張出施工することができる張出架設方法を提供することを目的とする。
本発明に係る張出架設方法は、柱頭部の橋軸方向の一端から張出施工を行う第1移動作業車と、柱頭部の橋軸方向の他端から張出施工を行う第2移動作業車と、を用いた張出架設方法であって、柱頭部の一端側に第1移動作業車を設置する第1設置工程と、第1設置工程の後に、柱頭部の他端側に第2移動作業車の前方側の一部である前方トラス部を設置する第2設置工程と、を備え、第2設置工程は、前方トラス部を継材によって第1移動作業車に接続する接続工程を有する。
上記張出架設方法によれば、柱頭部上に設置された第2移動作業車の前方トラス部は、継材によって第1移動作業車に接続される。これにより、前方トラス部を張出方向の前方に転倒させる転倒モーメントは、継材を介して第1移動作業車によって支持される。そのため、設置するための後部を省略した状態で第2移動作業車の前方トラス部を設置可能となり、橋軸方向に短いスペースに設置することができる。従って、第1移動作業車及び第2移動作業車を設置するための柱頭部は、その橋軸方向の長さを短くすることができる。以上より、簡易な方法によって、移動作業車を設置するための柱頭部を狭小化して張出施工することができる。
本発明に係る張出架設方法は、接続工程の前に、第1設置工程で設置された第1移動作業車に足場ステージを設置する足場ステージ設置工程を更に備えていてもよい。この構成によれば、足場ステージ設置工程後の第1移動作業車は、足場ステージの重量を利用して自重を大きくすることができる。そのため、第1移動作業車は、接続工程の際に、継材によって接続された前方トラス部の自重による転倒モーメントを、より安定させた状態で支持することができる。
本発明に係る張出架設方法は、第1移動作業車によって一端側の第1ブロックを張出施工する一端側第1ブロック張出工程と、一端側第1ブロック張出工程の後に、第1移動作業車に連結された状態の前方トラス部によって他端側の第1ブロックを張出施工する他端側第1ブロック張出工程と、を更に備えていてもよい。ここで、張出施工の際には、張出方向の転倒モーメントは更に大きくなることが考えられる。この構成によれば、一端側第1ブロック張出工程後の第1移動作業車は、張出施工された一端側第1ブロックの重量を利用して自重を大きくすることができる。そのため、第1移動作業車は、他端側第1ブロック張出工程の際に、前方トラス部によって張出施工された他端側第1ブロックの重量による転倒モーメントを、より安定させた状態で支持することができる。
本発明に係る張出架設方法は、一端側第1ブロック張出工程による施工済の一端側第1ブロック上に第1移動作業車を前進させる第1移動作業車前進工程と、第1移動作業車前進工程の後に、前方トラス部の後方に第2移動作業車の後方側の一部である後方トラス部を構築して第2移動作業車を完成させる第2移動作業車組立工程と、を更に備えていてもよい。この構成によれば、第2移動作業車組立工程において、第1移動作業車は施工済の一端側第1ブロック上に移動している。そのため、第2移動作業車の前方トラス部の後方に後方トラス部を構築するための領域を、容易に確保することができる。
本発明に係る張出架設方法は、第1移動作業車前進工程の前に、他端側第1ブロック張出工程による施工済の他端側第1ブロック上に設けた支柱で前方トラス部を支持すると共に前方トラス部と第1移動作業車との継材による接続を解除する接続解除工程を更に備えていてもよい。
本発明に係る張出架設方法は、第1移動作業車前進工程の後に、第1移動作業車によって一端側の第2ブロックを張出施工する一端側第2ブロック張出工程と、第2移動作業車組立工程の後に、他端側第1ブロック張出工程による施工済の他端側第1ブロック上に第2移動作業車を前進させる第2移動作業車前進工程と、第2移動作業車前進工程の後に、第2移動作業車と第1移動作業車とを再び継材で接続する再接続工程と、再接続工程の後に、第2移動作業車によって他端側の第2ブロックを張出施工する他端側第2ブロック張出工程と、を更に備えていてもよい。
本発明に係る張出架設方法の柱頭部の上面における橋軸方向の長さは、第1移動作業車と第2移動作業車とを設置可能な最小限の長さよりも短いものであってもよい。この構成によれば、柱頭部を比較的小さく構築することができる。そのため、柱頭部を構築するために要する工期を短縮することができる。
本発明に係る張出架設方法によれば、簡易な方法によって、移動作業車を設置するための柱頭部を狭小化して張出施工することができる。
本発明の実施形態に係る張出架設方法が適用される橋梁及び移動作業車を示す側面図である。 張出架設方法の手順を示す側面図である。(a)は、第1設置工程を示す図である。(b)は、第2設置工程を示す図である。 張出架設方法の手順を示す側面図である。(a)は、一端側第1ブロック張出工程を示す図である。(b)は、他端側第1ブロック張出工程を示す図である。 張出架設方法の手順を示す側面図である。(a)は、第1移動作業車前進工程を示す図である。(b)は、第2移動作業車組立工程を示す図である。 張出架設方法の手順を示す側面図である。(a)は、第2移動作業車前進工程を示す図である。(b)は、一端側及び他端側第2ブロック張出工程を示す図である。
以下、本発明に係る実施の形態について図面を参照しながら具体的に説明する。便宜上、実質的に同一の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。
図1は、橋梁100及び移動作業車1を示す側面図である。移動作業車1は、橋梁100における橋桁103の張出架設方法に用いられる。橋梁100上には、一対の移動作業車1が設置されている。移動作業車1は、張出施工が予定される予定施工位置P側を張出方向として、橋桁103の既設部分からそれぞれ外方に張り出している。移動作業車1は、橋桁103の上面において橋軸方向に移動可能な移動台座部3を備え、移動台座部3には吊下構造体5が吊り下げられ支持されている。
橋桁103の上面には橋軸方向に延在するレール7が敷設されており、移動台座部3はレール7上を橋軸方向に移動可能である。移動台座部3は、橋軸直角方向に配列された左右一対のワーゲンフレーム10と、ワーゲンフレーム10に架け渡され橋軸直角方向に延びる2本の上梁20と、を備えている。
ワーゲンフレーム10は、側面視において一対のトラス構面を有している。ワーゲンフレーム10は、一対のトラス構面によって略平行四辺形状をなしており、当該平行四辺形の鈍角を形成する一方の頂点と他方の頂点とを連結する鉛直材11が設けられている。また、ワーゲンフレーム10は、上弦材12と、前方斜材13と、後方斜材14と、下弦材15と、を有している。ワーゲンフレーム10のうち、鉛直材11、上弦材12、及び前方斜材13によって形成される前方側の一部であるトラス構面を前方トラス部16と称し、鉛直材11、後方斜材14、及び下弦材15によって形成される後方側の一部であるトラス構面を後方トラス部17と称する。一対のトラス構面のうち、後方トラス部17が橋桁103の既設部分の鉛直上方に位置し、前方トラス部16の前方側の部分が予定施工位置Pの鉛直上方に位置するように、移動台座部3が配置される。
ワーゲンフレーム10は、アンカージャッキ31と、メインジャッキ32と、を更に備えている。アンカージャッキ31は、後方トラス部17の後端に設けられ、メインジャッキ32は、鉛直材11の下端部に設けられている。ここで、張出施工の際には、コンクリート質量等の荷重はワーゲンフレーム10によって受け持たれ、上記荷重によってワーゲンフレーム10を張出方向の前方に転倒させる大きな転倒モーメントが発生する。この転倒モーメントが、ワーゲンフレーム10のアンカージャッキ31とメインジャッキ32とによって支持される。すなわち、上記転倒モーメントに起因してワーゲンフレーム10の後端に発生する上向きの力がアンカージャッキ31により支持され、下弦材15の前端に発生する下向きの力がメインジャッキ32により支持される。
アンカージャッキ31は、張出施工の際に、ワーゲンフレーム10を橋梁100上に固定する。具体的には、柱頭部102又は橋桁103の既設部分には、ワーゲンフレーム10を支持可能なアンカー30が埋め込まれており、ワーゲンフレーム10は、アンカージャッキ31を介してアンカー30と接続される。このアンカー30によって、上記転倒モーメントが支持される。また、メインジャッキ32は、張出施工の際に、柱頭部102上又は橋桁103の既設部分上においてワーゲンフレーム10の水平位置を固定する。
2本の上梁20は、ワーゲンフレーム10の上弦材12上で橋軸方向に配列されている。2本の上梁20のうち、後方の上梁20は上弦材12の後端に設置され、前方の上梁20は上弦材12の前端に設置される。すなわち、後方の上梁20は橋桁103の既設の部分の鉛直上方に位置し、前方の上梁20は予定施工位置Pの鉛直上方に位置している。
吊下構造体5は、前後2本の上梁20の一つずつに設けられている。吊下構造体5は、上梁20の両端部から下方に延在し橋桁103を間に挟んで両側に配置された一対の吊材21と、橋桁103の下方で橋軸直角方向に延在し一対の吊材21によって両持ちで吊下げ支持される横梁22と、を有している。吊材21は、上梁20に対して上下移動可能に設置されている。また、2本の横梁22上に架け渡すように、橋軸方向に延在する複数の縦梁23が橋軸直角方向に複数配列されている。このような2本の横梁22と複数の縦梁23とによって、橋桁103の下方に足場ステージ24が構築されている。また、足場ステージ24と橋桁103との間には、吊材21に支持された型枠受梁25,26が配置されている。
以上のように構成される移動作業車1は、橋梁100における橋脚101上の柱頭部102の端部から張出方向に向かって橋桁103の張出施工を開始し、張出施工が予定される予定施工位置P側を張出方向として、橋桁103の既設部分から外方に段階的に張出施工を行っていく。第1移動作業車1Aは、柱頭部102の橋軸方向の一端102Aから張出施工を行う。第2移動作業車1Bは、柱頭部102の橋軸方向の他端102Bから張出施工を行う。このように、予め計画された張出スパン長毎にブロック単位で複数回の施工が行われることによって、橋桁103が張出方向に伸長される。
次に、図2〜図5を参照して、第1移動作業車1Aと第2移動作業車1Bとを用いた張出架設方法について説明する。この張出架設方法は、第1設置工程と、第2設置工程と、一端側第1ブロック張出工程と、他端側第1ブロック張出工程と、第1移動作業車前進工程と、第2移動作業車組立工程と、第2移動作業車前進工程と、一端側第2ブロック張出工程と、他端側第2ブロック張出工程と、を備える。
(第1設置工程)
まず、柱頭部102の一端102A側に第1移動作業車1Aを設置する。図2(a)に示されるように、橋脚101上には柱頭部102が形成されている。この柱頭部102上にレール7を敷設する。そして、柱頭部102の外方に張り出すように第1移動作業車1Aをレール7上に載置する。具体的には、後方トラス部17が柱頭部102の一端102A側の鉛直上方に位置し、前方トラス部16の前方側の部分が予定施工位置の鉛直上方に位置するように、移動台座部3をレール7上に載置する。移動台座部3は、ワーゲンフレーム10及び上梁20が構築された状態で、例えば、クレーン等によって所定位置に搬送する。そして、アンカージャッキ31及びメインジャッキ32を柱頭部102上に設置すると共に、アンカージャッキ31によって、ワーゲンフレーム10を橋梁100上に固定する。
続けて、第1設置工程で設置された第1移動作業車1Aに足場ステージ24を設置する(足場ステージ設置工程)。柱頭部102上に設置されたワーゲンフレーム10には、2本の上梁20が架け渡されている。そして、それぞれの上梁20の長手方向における両端に吊材21を介して横梁22、縦梁23、型枠受梁25,26を吊架する。この横梁22及び縦梁23によって足場ステージ24が形成される。
(第2設置工程)
次に、柱頭部102の他端102B側に第2移動作業車1Bの前方側の一部である前方トラス部16を設置する。図2(b)に示されるように、柱頭部102上にはレール7が敷設され、レール7上における柱頭部102の一端102A側には第1移動作業車1Aが設置されている。その状態で、柱頭部102の外方に張り出すように第2移動作業車1Bの前方トラス部16をレール7上に設置する。なお、第2移動作業車1Bの前方トラス部16は、柱頭部102上に設置してもよい。その場合、後述する第2移動作業車組立工程において、第2移動作業車1Bをレール7上に設置する。前方トラス部16は、上梁20が構築された状態で、例えば、クレーン等によって所定位置に搬送する。そして、メインジャッキ32を柱頭部102上に設置する。
続けて、第2移動作業車1Bの前方トラス部16を継材40によって第1移動作業車1Aに接続する(接続工程)。レール7上に設置された第2移動作業車1Bの前方トラス部16には、2本の上梁20が架け渡されている。そして、2本の上梁20のうち後方の上梁20に、継材40の一端を連結する。また、この継材40の他端を、第1移動作業車1Aの後方の上梁20に連結する。すなわち、第2移動作業車1Bの前方トラス部16の背面上端部と第1移動作業車1Aの背面上端部とに継材40を連結する。継材40としては、タイロッドを用いてもよく、その他の引張材を用いてもよい。その後、第1移動作業車1Aの場合と同様に、第2移動作業車1Bの前方トラス部16に足場ステージ24を設置する。
ここで、上記の工程により、柱頭部102上には、第1移動作業車1Aと第2移動作業車1Bの前方トラス部16とが設置されることになる。したがって、柱頭部102の上面における橋軸方向の長さLは、第1移動作業車1Aと第2移動作業車1Bの前方トラス部16とを設置可能な長さであればよい。すなわち、柱頭部102の上面における橋軸方向の長さLは、第1移動作業車1Aと第2移動作業車1Bとを設置可能な最小限の長さよりも短くてもよい。例えば、長さLは、後方トラス部17のトラス構面方向の長さの2倍よりも短くてもよく、下弦材15の長さの2倍よりも短くてもよい。あるいは、長さLは、1つのワーゲンフレーム10におけるアンカージャッキ31が設けられる位置とメインジャッキ32が設けられる位置との距離の2倍よりも短くてもよい。
(一端側第1ブロック張出工程)
次に、第1移動作業車1Aによって一端102A側の第1ブロック(一端側第1ブロック)a1を張出施工する。図3(a)に示されるように、柱頭部102上には第1移動作業車1Aが設置されている。この状態で、橋桁103の第1ブロックa1を張出施工する。まず、型枠受梁25,26に型枠27を配置する。このとき、型枠27は、予め計画された張出スパン長に対応した予定施工位置(一端102A側の第1ブロックa1)に位置するように配置する。続いて、鉄筋及びPC(Prestressed Concrete)鋼材の組立を行い、コンクリートを打設する。コンクリートの養生期間が終了したらPC鋼材の緊張を行い、型枠27を解体する。
(他端側第1ブロック張出工程)
次に、第1移動作業車1Aに連結された状態の第2移動作業車1Bの前方トラス部16によって他端102B側の第1ブロック(他端側第1ブロック)b1を張出施工する。図3(b)に示されるように、柱頭部102の一端102A側では、第1移動作業車1Aによって一端側第1ブロック張出工程が行われており、少なくともコンクリートの打設がなされている。この状態で、橋桁103の第1ブロックb1を張出施工する。一端102A側と同様に、型枠受梁25,26に型枠27を配置する。このとき、型枠27は、予め計画された張出スパン長に対応した予定施工位置(他端102B側の第1ブロックb1)に位置するように配置する。続いて、鉄筋及びPC鋼材の組立を行い、コンクリートを打設する。コンクリートの養生期間が終了したらPC鋼材の緊張を行い、型枠27を解体する。
(第1移動作業車前進工程)
次に、一端側第1ブロック張出工程による施工済の第1ブロックa1上に第1移動作業車1Aを前進させる。そのために、図4(a)に示されるように、他端側第1ブロック張出工程による施工済の第1ブロックb1上に設けた支柱41で第2移動作業車1Bの前方トラス部16を支持すると共に第2移動作業車1Bの前方トラス部16と第1移動作業車1Aとの継材40による接続を解除する(接続解除工程)。また、アンカージャッキ31による柱頭部102のアンカー30との固定を解除する。
そして、第1ブロックa1上の前端までレール7を移動し、第1ブロックa1の外方に張り出すように第1移動作業車1Aを前進させる。具体的には、後方トラス部17が橋桁103の第1ブロックa1の鉛直上方に位置し、前方トラス部16の前方側の部分が予定施工位置の鉛直上方に位置するように、移動台座部3をレール7上で移動させる。そして、アンカージャッキ31によって、ワーゲンフレーム10を橋梁100上に固定する。
(第2移動作業車組立工程)
次に、第2移動作業車1Bの前方トラス部16の後方に第2移動作業車1Bの後方側の一部である後方トラス部17を構築して第2移動作業車1Bを完成させる。図4(b)に示されるように、第1移動作業車1Aは、第1移動作業車前進工程において施工済の第1ブロックa1上に移動している。したがって、第2移動作業車1Bの前方トラス部16の後方の領域に後方トラス部17を載置する。そして、第2移動作業車1Bの前方トラス部16と後方トラス部17とを接続し、アンカージャッキ31及びメインジャッキ32を柱頭部102上に設置する。また、第1ブロックb1上に設けた支柱41を取り外す。
(第2移動作業車前進工程)
次に、他端側第1ブロック張出工程による施工済の第1ブロックb1上に第2移動作業車1Bを前進させる。図5(a)に示されるように、第1ブロックb1上の前端までレール7を移動し、第1ブロックb1の外方に張り出すように第2移動作業車1Bを前進させる。具体的には、後方トラス部17が橋桁103の第1ブロックb1の鉛直上方に位置し、前方トラス部16の前方側の部分が予定施工位置の鉛直上方に位置するように、移動台座部3をレール7上で移動させる。そして、アンカージャッキ31によって、ワーゲンフレーム10を橋梁100上に固定する。
続いて、第2移動作業車1Bと第1移動作業車1Aとを再び継材40で接続する(再接続工程)。図5(b)に示されるように、接続工程と同様に、第1移動作業車1A及び第2移動作業車1Bの各2本の上梁20のうち、それぞれ後方の上梁20に継材40を連結する。すなわち、第1移動作業車1A及び第2移動作業車1Bのそれぞれの背面上端部に継材40を連結する。継材40は、接続工程の際の継材40よりも長い継材40を用いてもよく、接続工程の際の継材40を延長して用いてもよい。
(一端側第2ブロック張出工程、他端側第2ブロック張出工程)
そして、一端側第1ブロック張出工程の際と同様にして、第1移動作業車1Aによって一端102A側の第2ブロック(一端側第2ブロック)a2を張出施工する。また、他端側第1ブロック張出工程の際と同様にして、第2移動作業車1Bによって他端102B側の第2ブロック(他端側第2ブロック)b2を張出施工する。本実施形態では、再接続工程において第1移動作業車1Aと第2移動作業車1Bとが継材40によって接続されている。したがって、継材40を介して、第1移動作業車1A及び第2移動作業車1Bのそれぞれのワーゲンフレーム10に互いに逆向きの引張力が作用する。その結果、張出方向に作用する力が打ち消し合い、アンカー30によって支持される張出方向の転倒モーメントを軽減することができる。
そして、施工計画に基づいて以上の施工サイクルが繰り返されることによって、橋桁103が伸長される。同様の張出施工が、橋脚101に隣接する橋脚からも行われている。そして、隣接する橋脚と橋脚101との間で張り出し部分同士が接合されることによって、当該橋脚間の橋桁103が完成する。
上述の張出架設方法による作用効果について説明する。この張出架設方法では、柱頭部102上に設置された第2移動作業車1Bの前方トラス部16は、継材40によって第1移動作業車1Aに接続される(接続工程)。これにより、前方トラス部16を張出方向の前方に転倒させる転倒モーメントは、継材40を介して第1移動作業車1Aによって支持される。そのため、設置するための後部を省略した状態で第2移動作業車1Bの前方トラス部16を設置可能となり、橋軸方向に短いスペースに設置することができる。従って、第1移動作業車1A及び第2移動作業車1Bを設置するための柱頭部102は、その橋軸方向の長さLを短くすることができる。以上より、簡易な方法によって、移動作業車1を設置するための柱頭部102を狭小化して張出施工することができる。
また、この張出架設方法は、接続工程の前に、第1設置工程で設置された第1移動作業車1Aに足場ステージ24を設置する足場ステージ設置工程を更に備える。そのため、足場ステージ設置工程後の第1移動作業車1Aは、足場ステージ24の重量を利用して自重を大きくすることができる。したがって、第1移動作業車1Aは、接続工程の際に、継材40によって接続された第2移動作業車1Bの前方トラス部16の自重による転倒モーメントを、より安定させた状態で支持することができる。
また、この張出架設方法は、第1移動作業車1Aによって一端102A側の第1ブロックa1を張出施工する一端側第1ブロック張出工程と、一端側第1ブロック張出工程の後に、第1移動作業車1Aに連結された状態の第2移動作業車1Bの前方トラス部16によって他端102B側の第1ブロックb1を張出施工する他端側第1ブロック張出工程と、を更に備える。ここで、張出施工の際には、張出方向の転倒モーメントは更に大きくなることが考えられる。この構成により、一端側第1ブロック張出工程後の第1移動作業車1Aは、張出施工された第1ブロックa1の重量を利用して自重を大きくすることができる。そのため、第1移動作業車1Aは、他端側第1ブロック張出工程の際に、第2移動作業車1Bの前方トラス部16によって張出施工された第1ブロックb1の重量による転倒モーメントを、より安定させた状態で支持することができる。
また、この張出架設方法は、一端側第1ブロック張出工程による施工済の第1ブロックa1上に第1移動作業車1Aを前進させる第1移動作業車前進工程と、第1移動作業車前進工程の後に、第2移動作業車1Bの前方トラス部16の後方に第2移動作業車1Bの後方側の一部である後方トラス部17を構築して第2移動作業車1Bを完成させる第2移動作業車組立工程と、を更に備える。そのため、第2移動作業車組立工程において、第1移動作業車1Aは施工済の第1ブロックa1上に移動している。したがって、第2移動作業車1Bの前方トラス部16の後方に後方トラス部17を構築するための領域を、容易に確保することができる。
また、この張出架設方法では、柱頭部102の上面における橋軸方向の長さLは、第1移動作業車1Aと第2移動作業車1Bとを設置可能な最小限の長さよりも短い。そのため、柱頭部102を比較的小さく構築することができる。したがって、柱頭部102を構築するために要する工期を短縮することができる。
本発明は、上述した実施形態を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した様々な形態で実施することができる。また、上述した実施形態に記載されている技術的事項を利用して変形例を構成することも可能である。
1A…第1移動作業車、1B…第2移動作業車、16…前方トラス部、17…後方トラス部、24…足場ステージ、40…継材、41…支柱、102…柱頭部(102A…一端、102B…他端)、a1…第1ブロック(一端側第1ブロック)、a2…第2ブロック(一端側第2ブロック)、b1…第1ブロック(他端側第1ブロック)、b2…第2ブロック(他端側第2ブロック)L…長さ(柱頭部の上面における橋軸方向の長さ)。

Claims (7)

  1. 柱頭部の橋軸方向の一端から張出施工を行う第1移動作業車と、前記柱頭部の前記橋軸方向の他端から張出施工を行う第2移動作業車と、を用いた張出架設方法であって、
    前記柱頭部の前記一端側に前記第1移動作業車を設置する第1設置工程と、
    前記第1設置工程の後に、前記柱頭部の前記他端側に前記第2移動作業車の前方側の一部である前方トラス部を設置する第2設置工程と、を備え、
    前記第2設置工程は、前記前方トラス部を継材によって前記第1移動作業車に接続する接続工程を有しており、
    前記接続工程よりも前に、前記第1設置工程で設置された前記第1移動作業車に第1足場ステージを設置し、
    前記接続工程よりも後に、前記第2設置工程で設置された前記前方トラス部に第2足場ステージを設置する、張出架設方法。
  2. 前記第1移動作業車によって前記一端側の第1ブロックを張出施工する一端側第1ブロック張出工程と、
    前記一端側第1ブロック張出工程の後に、前記第1移動作業車に連結された状態の前記前方トラス部によって前記他端側の第1ブロックを張出施工する他端側第1ブロック張出工程と、を更に備える、請求項1に記載の張出架設方法。
  3. 前記一端側第1ブロック張出工程による施工済の一端側第1ブロック上に前記第1移動作業車を前進させる第1移動作業車前進工程と、
    前記第1移動作業車前進工程の後に、前記前方トラス部の後方に前記第2移動作業車の後方側の一部である後方トラス部を構築して前記第2移動作業車を完成させる第2移動作業車組立工程と、を更に備える、請求項2に記載の張出架設方法。
  4. 前記第1移動作業車前進工程の前に、前記他端側第1ブロック張出工程による施工済の他端側第1ブロック上に設けた支柱で前記前方トラス部を支持すると共に前記前方トラス部と前記第1移動作業車との前記継材による接続を解除する接続解除工程を更に備える、請求項3に記載の張出架設方法。
  5. 前記第1移動作業車前進工程の後に、前記第1移動作業車によって前記一端側の第2ブロックを張出施工する一端側第2ブロック張出工程と、
    前記第2移動作業車組立工程の後に、前記他端側第1ブロック張出工程による施工済の前記他端側第1ブロック上に前記第2移動作業車を前進させる第2移動作業車前進工程と、
    前記第2移動作業車前進工程の後に、前記第2移動作業車と前記第1移動作業車とを再び前記継材で接続する再接続工程と、
    前記再接続工程の後に、前記第2移動作業車によって前記他端側の第2ブロックを張出施工する他端側第2ブロック張出工程と、を更に備える、請求項4に記載の張出架設方法。
  6. 前記第2設置工程の後に、前記第1移動作業車によって前記一端側の第1ブロックを張出施工する一端側第1ブロック張出工程と、
    前記一端側第1ブロック張出工程の後に、前記前方トラス部と前記第1移動作業車との前記継材による接続を解除する接続解除工程と、
    前記接続解除工程の後に、前記一端側第1ブロック張出工程による施工済の一端側第1ブロック上に前記第1移動作業車を前進させる第1移動作業車前進工程と、
    前記第1移動作業車前進工程の後に、前記前方トラス部の後方に前記第2移動作業車の後方側の一部である後方トラス部を構築して前記第2移動作業車を完成させる第2移動作業車組立工程と、を備える、請求項1に記載の張出架設方法。
  7. 前記柱頭部の上面における前記橋軸方向の長さは、前記第1移動作業車と前記第2移動作業車とを設置可能な最小限の長さよりも短い、請求項1〜6のいずれか1項に記載の張出架設方法。
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