JP4104910B2 - コンクリートアーチ橋のアーチリブ架設方法 - Google Patents

コンクリートアーチ橋のアーチリブ架設方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、コンクリートアーチ橋におけるアーチリブの架設方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、コンクリートアーチ橋のアーチリブを架設する方法の1つとして、いわゆるメラン工法が知られている。このメラン工法は、メラン材(鋼製の補強材)を用いてアーチ連結する工法であって、これを採用することにより長大アーチ橋を架設する際においても安定構造を確保することが可能となる。
【0003】
このメラン工法においては、アーチ支間全長にわたってメラン材を配置する場合と、アーチ中央部にのみメラン材を配置する場合とがある。
【0004】
前者の工法としては、メラン合成鋼管巻き立て工法が知られている(例えば特開2000−45231号公報参照)。この工法においては、メラン材としての鋼管をアーチ支間全長にわたって架設するとともに、この鋼管内に充填コンクリートを打設して合成アーチを構築した後、簡易な移動作業車でメラン材をコンクリートで巻き立てることにより、アーチリブを完成させるようになっている。
【0005】
一方、後者の工法としては、メラン併用カンチレバー工法が知られている(例えば特開2000−64227号公報参照)。この工法においては、カンチレバー工法(ピロン張出し工法またはトラス張出し工法)によりアーチ両端部に張出し架設部を構築した後、これら張出し架設部をアーチ中央部においてメラン材により閉合するとともに、このメラン材をコンクリートで巻き立てることにより、アーチリブを完成させるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記メラン合成鋼管巻き立て工法は、支間長100m程度の中規模アーチにおいては経済的な工法であるが、大規模アーチにこれを適用した場合にはメラン鋼重が増大して不経済になってしまう、という問題がある。
【0007】
これに対し、上記メラン併用カンチレバー工法は大規模アーチにも適用可能である。しかしながら、このメラン併用カンチレバー工法においては、アーチ基部の施工にはカンチレバー工法用の大型の移動作業車が用いられ、アーチ中央部の施工にはメラン材巻き立て施工用の簡易な移動作業車が用いられるので、移動作業車の段取り換えを行うことが必要となり、その分だけ余分な手間が掛かるため工期が長く掛かってしまう、という問題がある。その際、大型の移動作業車で簡易な移動作業車を代用することも可能であるが、このようにした場合には設計的にも施工的にも無駄が生じてしまう、という問題がある。
【0008】
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、コンクリートアーチ橋のアーチリブをメラン工法により架設する場合において、工期短縮および大規模アーチへの適用容易化を図ることができるコンクリートアーチ橋のアーチリブ架設方法を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本願発明は、メラン材をアーチ支間全長にわたって配置するようにした上で、このメラン材を2段階に分けて架設することにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
【0010】
すなわち、本願発明に係るコンクリートアーチ橋のアーチリブ架設方法は、
コンクリートアーチ橋のアーチリブをメラン工法により架設する方法であって、
アーチ両端部において、アーチ基部を構成する所定長の第1メラン材を各々斜吊り架設した後、
これら斜吊り架設された各第1メラン材のコンクリート巻き立て施工を行うとともに、これら1対の第1メラン材と連結させるようにしてアーチ中央部に第2メラン材を架設し、
その後、この第2メラン材をコンクリートで巻き立てることにより、上記アーチリブの架設を行い、かつ、
上記各第1メラン材の両側部を構成する1対の主構を、上記アーチリブの両側部を構成する1対のウェブの内側面に露出させるように配置した状態で、上記各第1メラン材に対するコンクリートの巻き立て施工を行う、ことを特徴とするものである。
【0011】
上記「1対の第1メラン材と連結させるようにしてアーチ中央部に第2メラン材を架設」する際の具体的方法は、特定の方法に限定されるものではなく、例えば、第2メラン材全体を1つの構造体としてクレーン等で吊り下げて1対の第1メラン材の間に配置して両第1メラン材と連結させるようにしてもよいし、各第1メラン材の先端部から張出し架設してアーチクラウン部で閉合するようにしてもよいし、あるいは両者を組み合わせて用いるようにしてもよい。
【0012】
【発明の作用効果】
上記構成に示すように、本願発明に係るコンクリートアーチ橋のアーチリブ架設方法は、アーチ両端部において、アーチ基部を構成する所定長の第1メラン材を各々斜吊り架設した後、これら斜吊り架設された各第1メラン材のコンクリート巻き立て施工を行うとともに、これら1対の第1メラン材と連結させるようにしてアーチ中央部に第2メラン材を架設し、その後、この第2メラン材をコンクリートで巻き立てるように構成されているので、次のような作用効果を得ることができる。
【0013】
すなわち、カンチレバー工法を用いることなくアーチリブを架設することが可能となるので、アーチ中央部におけるコンクリート巻き立て施工用の簡易な移動作業車をアーチ基部におけるコンクリート巻き立て施工にも用いることが可能となる。そしてこれにより移動作業車の段取り換えが不要となるので、施工性向上(省力化)を図ることができ、これにより工期短縮を図ることができる。
【0014】
また、第1メラン材のコンクリート巻き立て施工によってアーチ基部を鋼・コンクリート複合構造とすることにより、アーチ基部の剛性を十分に確保することができるので、アーチ支間全長にわたってメラン材を配置するようにした場合においてもメラン鋼重が過大とならないようにすることができ、これにより経済性を損なうことなく大規模アーチへの適用を図ることができる。
【0015】
このように本願発明によれば、コンクリートアーチ橋のアーチリブをメラン工法により架設する場合において、工期短縮および大規模アーチへの適用容易化を図ることができる。
【0016】
上記構成において、第2メラン材の架設は、各第1メラン材のコンクリート巻き立て施工が完了した後に行うようにしてもよいが、これを各第1メラン材のコンクリート巻き立て施工と並行して行うようにすれば、一層の工期短縮を図ることができる。
【0017】
また本願発明においては、各第1メラン材に対するコンクリートの巻き立て施工を行う際、該第1メラン材の両側部を構成する1対の主構を、アーチリブの両側部を構成する1対のウェブの内側面に露出させるように配置するようになっているので(すなわち、ウェブ構成要素としての主構を、ウェブの内部ではなくウェブの内側面に位置するように配置するようになっているので)、次のような作用効果を得ることができる。
【0018】
すなわち、各主構が各ウェブの内側面に露出しているので、これら各主構をコンクリート打設用の内型枠として兼用することができ、これにより内型枠を不要とすることができる。したがって、両主構を連結する対傾構や横構等の架構を、従来のように内型枠との干渉回避を図るためにコンクリート打設前に撤去する必要もなくすことができる。そしてこれにより施工性を向上させることができる。また、架構を撤去する必要がなくなるので、第1メラン材のねじり剛性が低下してしまうのを防止することができ、これにより施工時の安全性を高めることができる。
【0019】
しかもその際、この架構をアーチ基部におけるコンクリート巻き立て施工の完了後も残すことにより、アーチ基部のねじり剛性を高めることができ、これにより大規模アーチへの適用を一層容易化することができる。
【0020】
また、コンクリートを従来のように各主構の内外両側に打設する必要がなく、外側にのみ打設すれば足りるので、コンクリート打設性能を向上させることができ、かつコンクリートを巻き立てる際の鉄筋配置も容易に行うことができる。
【0021】
上記各「主構」は、ウェブの内側面に露出させるように配置可能なものであれば、その具体的構成は特に限定されるものではないが、ボックス型ガーダを用いるようにすれば、各主構に内型枠の機能を持たせるようにした上で、アーチ基部の剛性向上を図ることができる。
【0022】
また、両主構を連結する架構についても、その具体的構成は特に限定されるものでないが、この架構の上端位置を各主構の上端位置よりも所定寸法下方位置に設定するようにすれば、上床版のコンクリート打設用の型枠や根太を容易に設置することができ、これにより施工性を一層向上させることができる。さらに、この架構の下端位置を、各主構の下端位置よりも所定寸法上方位置に設定するようにすれば、下床版のコンクリート上面の均し作業等を容易に行うことができる。
【0023】
さらに上記構成において、第2メラン材に対するコンクリートの巻き立て施工を行う際にも、該第2メラン材の両側部を構成する1対の主構を、アーチ中央部の両側部を構成する1対のウェブの内側面に露出させるように配置すれば、アーチ中央部におけるコンクリート巻き立て施工の際にも、アーチ基部におけるコンクリート巻き立て施工の場合と同様の作用効果を得ることができる。そしてこのようにした場合には、メラン鋼重をさらに低減することができるので、大規模アーチへの適用をより一層容易化することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて、本願発明の実施の形態について説明する。
【0025】
図1は、本実施形態に係るアーチリブの架設方法の対象となるコンクリートアーチ橋10を示す側面図である。
【0026】
図示のように、このコンクリートアーチ橋10は、橋梁架設位置の両側の地盤2に施工された1対のアーチアバット12の間にアーチリブ14をメラン工法により架設した後、各アーチアバット12の上端部にエンドポスト16を構築するとともに、その橋軸方向両側に複数の鉛直材18を互いに所定間隔をおいて配置し、これらエンドポスト16および鉛直材18を介してアーチリブ14の上方に上床版20を施工することにより、その架設が行われるようになっている。
【0027】
アーチリブ14は、アーチ支間全長にわたって配置されたメラン材22にコンクリートCが巻き立てられてなる鋼・コンクリート複合構造を有しており、図2および3に示すような工程で架設されるようになっている。
【0028】
すなわち、まず、図2(a)に示すように、アーチ両端部において、アーチ基部(スプリンキング部)を構成する所定長の第1メラン材22Aを、アーチアバット12からアーチ軸Axに沿って延びるようにして各々斜吊り架設する。その際、各エンドポスト16およびその背面側に隣接する鉛直材18の基礎18aを利用して斜吊り用のフォアステー52およびバックステー54を張設する。
【0029】
次に、同図(b)に示すように、斜吊り架設された各第1メラン材22Aを支保工として、該第1メラン材22Aのコンクリート巻き立て施工を行う。このコンクリート巻き立て施工は、簡易な移動作業車50をアーチ軸Axに沿って所定距離ずつ移動させながら、型枠設置、鉄筋PCの組立ておよびコンクリートの打設養生を繰り返すことによって行う。このコンクリート巻き立て施工と並行して、各第1メラン材22Aの先端部から第2メラン材22B(の一部)を張出し架設する。その際、必要に応じて張出し架設中の第2メラン材22Bを新たなフォアステー56で斜吊りする。
【0030】
そして、同図(c)に示すように、各第1メラン材22Aのコンクリート巻き立て施工を完了させた後、これら各第1メラン材22Aから張出し架設された第2メラン材22Bをアーチクラウン部において閉合することにより、アーチ中央部における第2メラン材22Bの架設を完了させる。そしてこれによりメラン材22がアーチ支間全長にわたって配置されるようにする。
【0031】
その後、図3(d)、(e)に示すように、アーチクラウン部へ向けて第2メラン材22Bのコンクリート巻き立て施工を進めていく。このコンクリート巻き立て施工は、各第1メラン材22Aのコンクリート巻き立て施工に用いた移動作業車50をそのまま前進させてアーチ軸Axに沿って所定距離ずつ移動させながら、型枠設置、鉄筋PCの組立ておよびコンクリートの打設養生を繰り返すことによって行う。
【0032】
そして、同図(f)に示すように、アーチクラウン部における第2メラン材22Bのコンクリート巻き立て施工を完了させることにより、アーチリブ14を完成させる。
【0033】
図4は、アーチリブ14を詳細に示す、図1のIV-IV 線断面拡大図である。
【0034】
図示のように、アーチリブ14は、左右1対のウェブ14Sと上床版14Uおよび下床版14Lとで箱桁状に形成されており、その全幅は7m程度、その全高はアーチクラウン部で2.5m程度、アーチ両端部で4.5m程度に設定されている。
【0035】
上述したように、アーチリブ14は、メラン材22をコンクリートCで巻き立てることにより構成されているが、ウェブ14Sにおけるコンクリート厚は50cm程度に設定されており、上床版14Uおよび下床版14Lのコンクリート厚は各々30cm程度に設定されている。
【0036】
このアーチリブ14のメラン材22は、左右1対の主構24と、これら1対の主構24を連結する架構26とからなっている。
【0037】
各主構24は、ボックス型ガーダからなり、幅80cm程度で縦長に形成されている。そして、これら各主構24は、アーチリブ14の各ウェブ14Sの内側面14aに露出するように配置されている。
【0038】
架構26は、複数の対傾構28および横構30等からなっている。そして、この架構26は、その上端位置が各主構24の上端位置よりも所定寸法h1(例えばh1=10〜20cm程度)下方位置に設定されており、一方、その下端位置が各主構24の下端位置よりも所定寸法h2(例えばh2=10〜20cm程度)上方位置に設定されている。そして、この架構26は、アーチリブ14の架設完了後もそのまま撤去されずに残されるようになっている。
【0039】
以上詳述したように、本実施形態に係るコンクリートアーチ橋のアーチリブ架設方法は、アーチ両端部において、アーチ基部を構成する所定長の第1メラン材22Aを各々斜吊り架設した後、これら各第1メラン材22Aを支保工として該第1メラン材22Aのコンクリート巻き立て施工を行うとともに、これら1対の第1メラン材22Aと連結させるようにしてアーチ中央部に第2メラン材22Bを架設し、その後、この第2メラン材22Bをコンクリートで巻き立てるように構成されているので、次のような作用効果を得ることができる。
【0040】
すなわち、カンチレバー工法を用いることなくアーチリブ14を架設することが可能となるので、アーチ中央部におけるコンクリート巻き立て施工用の簡易な移動作業車50をアーチ基部におけるコンクリート巻き立て施工にも用いることが可能となる。そしてこれにより移動作業車の段取り換えが不要となるので、施工性向上(省力化)を図ることができ、これにより工期短縮を図ることができる。
【0041】
また、第1メラン材22Aのコンクリート巻き立て施工によってアーチ基部を鋼・コンクリート複合構造とすることにより、アーチ基部の剛性を十分に確保することができるので、アーチ支間全長にわたってメラン材22を配置するようにした場合においてもメラン鋼重が過大とならないようにすることができ、これにより経済性を損なうことなく大規模アーチへの適用を図ることができる。
【0042】
このように本実施形態によれば、コンクリートアーチ橋10のアーチリブ14をメラン工法により架設する場合において、工期短縮および大規模アーチへの適用容易化を図ることができる。
【0043】
特に本実施形態においては、第2メラン材22Bの架設を、各第1メラン材22Aのコンクリート巻き立て施工と並行して行うようになっているので、一層の工期短縮を図ることができる。
【0044】
また本実施形態においては、各第1メラン材22Aに対するコンクリート巻き立て施工を行う際、該第1メラン材22Aの両側部を構成する1対の主構24を、アーチリブ14の両側部を構成する1対のウェブ14Sの内側面に露出させるように配置した状態で、コンクリート巻き立て施工を行うようになっているので、次のような作用効果を得ることができる。
【0045】
すなわち、各主構24が各ウェブ14の内側面14aに露出しているので、これら各主構24をコンクリート打設用の内型枠として兼用することができ、これにより内型枠を不要とすることができる。したがって、両主構24を連結する対傾構28や横構30等の架構26を、従来のように内型枠との干渉回避を図るためにコンクリート打設前に撤去する必要もなくすことができ、これにより施工性を向上させることができる。また、架構26を撤去する必要がなくなるので、第1メラン材22Aのねじり剛性が低下してしまうのを防止することができ、これにより施工時の安全性を高めることができる。
【0046】
しかも本実施形態においては、架構26をアーチ基部におけるコンクリート巻き立て施工の完了後も残すようにしているので、アーチ基部のねじり剛性を高めることができ、これにより大規模アーチへの適用を一層容易化することができる。
【0047】
また本実施形態においては、コンクリートを従来のように各主構24の内外両側に打設する必要がなく、外側にのみ打設すれば足りるので、コンクリート打設性能を向上させることができ、かつコンクリートを巻き立てる際の鉄筋配置も容易に行うことができる。
【0048】
特に本実施形態においては、各主構24としてボックス型ガーダを用いているので、各主構24に内型枠の機能を持たせるようにした上で、アーチ基部の剛性向上を図ることができる。
【0049】
また本実施形態においては、架構26の上端位置が各主構24の上端位置よりも所定寸法h1下方位置に設定されているので、上床版20のコンクリート打設用の型枠や根太を容易に設置することができ、これにより施工性を一層向上させることができる。また、架構26の下端位置が各主構24の下端位置よりも所定寸法h2上方位置に設定されているので、下床版22のコンクリート上面の均し作業等を容易に行うことができる。
【0050】
さらに本実施形態においては、第2メラン材22Bに対するコンクリートの巻き立て施工を行う際にも、該第2メラン材22Bの両側部を構成する1対の主構を、アーチリブ14の両側部を構成する1対のウェブ14Sの内側面に露出させるように配置しているので、アーチ中央部におけるコンクリート巻き立て施工の際にも、アーチ基部におけるコンクリート巻き立て施工の場合と同様の作用効果を得ることができる。そしてこれによりメラン鋼重をさらに低減することができるので、大規模アーチへの適用をより一層容易化することができる。
【0051】
図5は、上記実施形態に係るアーチリブの架設方法の変形例を示す工程図である。
【0052】
本変形例においては、メラン材22の配置完了までの工程は上記実施形態と同様であるが、図5(d)に示すように、アーチクラウン部へ向けて第2メラン材22Bのコンクリート巻き立て施工を進めていく工程の途中で、同図(g)に示すように、アーチクラウン部におけるコンクリート巻き立て施工を先行して行い、その後、同図(h)に示すように、アーチ中央部における残りの部分のコンクリート巻き立て施工を行うようになっている。
【0053】
このようにアーチクラウン部におけるコンクリート巻き立て施工を先行して行うようにすることにより、架設途中のアーチリブ14に対して、そのアーチクラウン部に所定の鉛直荷重を付与することができ、これによりアーチリブ14の応力改善を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態に係るアーチリブの架設方法の対象となるコンクリートアーチ橋を示す側面図
【図2】上記実施形態に係るアーチリブの架設方法を示す工程図(その1)
【図3】上記実施形態に係るアーチリブの架設方法を示す工程図(その2)
【図4】図1のIV-IV 線断面拡大図
【図5】上記実施形態の変形例を示す、図3と同様の図
【符号の説明】
2 地盤
10 コンクリートアーチ橋
12 アーチアバット
14 アーチリブ
14L 下床版
14S ウェブ
14U 上床版
14a 内側面
16 エンドポスト
18 鉛直材
18a 基礎
20 上床版
22 メラン材
22A 第1メラン材
22B 第2メラン材
24 主構
26 架構
28 対傾構
30 横構
50 移動作業車
52、56 フォアステー
54 バックステー
Ax アーチ軸
C コンクリート

Claims (3)

  1. コンクリートアーチ橋のアーチリブをメラン工法により架設する方法であって、
    アーチ両端部において、アーチ基部を構成する所定長の第1メラン材を各々斜吊り架設した後、
    これら斜吊り架設された各第1メラン材のコンクリート巻き立て施工を行うとともに、これら1対の第1メラン材と連結させるようにしてアーチ中央部に第2メラン材を架設し、
    その後、この第2メラン材をコンクリートで巻き立てることにより、上記アーチリブの架設を行い、かつ、
    上記各第1メラン材の両側部を構成する1対の主構を、上記アーチリブの両側部を構成する1対のウェブの内側面に露出させるように配置した状態で、上記各第1メラン材に対するコンクリートの巻き立て施工を行う、ことを特徴とするコンクリートアーチ橋のアーチリブ架設方法。
  2. 上記第2メラン材の架設を、上記各第1メラン材のコンクリート巻き立て施工と並行して行う、ことを特徴とする請求項1記載のコンクリートアーチ橋のアーチリブ架設方法。
  3. 上記第2メラン材の両側部を構成する1対の主構を、上記アーチリブの両側部を構成する1対のウェブの内側面に露出させるように配置した状態で、上記第2メラン材に対するコンクリートの巻き立て施工を行う、ことを特徴とする請求項1または2記載のコンクリートアーチ橋のアーチリブ架設方法。
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