JP3877995B2 - 張弦桁橋の構築方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願に係る発明は、橋桁の一形式である張弦桁橋、すなわち両端部で支持される桁の下側に引張部材を設け、この引張部材と前記桁との間を圧縮部材で連結した張弦桁橋の構築方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
張弦桁橋は、桁の下側に引張部材が張設され、その両端が桁の両端部に連結された構造形式であり、桁の曲げ変形に対して引張部材がその軸引張力によって抵抗する。このため、桁自重を小さくすることができ、基礎構造が簡略化される等、経済的に優れた構造となる。このような張弦桁橋の架設は、まず桁を支保工上で形成したり、架設ガーダー等を用いて、あらかじめ形成された桁を架設する。そして、その下側に引張部材を取付けるという方法が一般に採用されている。
【0003】
一方、コンクリートの桁を有する橋梁であって、桁の下側に引張部材を有するものに、上路式吊構造橋があり、特開平11−323841号公報に開示されている。この構造形式は、橋梁の架設位置の両端部に2つの橋台を設け、これらの間に張架した吊材上に、支持部材を介して桁を支持するものである。この上路式吊構造橋は、プレキャストコンクリート部材を吊材に支持させて配列し、所定の位置でこれらを連結することによって構築することができるものであり、大きな架設機械等を用いることなく、低コストで構築できるという利点を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような上路式吊構造橋では、次のような問題点がある。
この構造形式の橋梁では、橋体の自重及び走行車輌による活荷重等ほとんどの荷重を吊材の引張力によって支持し、この引張力が両側の橋台に伝達される。このため、橋台はアースアンカー等によって地盤又は岩盤に強固に固定されている必要があり、強固な地盤又は岩盤が得られない状況での適用は難しい。
【0005】
一方、特開2001−182016号公報には、上記のような上路式吊構造橋において、上路桁を完成した後に吊材の両端部を上路桁と連結し、橋台に対する係止を解放して、吊材の反力を上路桁の軸方向力によって支持する形式、すなわち上述の張弦桁橋とすることが記載されている。しかし、この形式では、上路桁の端部に吊材を定着し、さらに桁自体を支持するための支承を設ける必要があり、これらのための補強等によって桁端部の構造が複雑となる。そして、このような桁端部に、橋台に支持されている吊材の反力を転移させることになり、作業が煩雑化するともに、桁端部のコンクリートを強固なものに仕上げるのが難しい場合が生じる。
【0006】
本願に係る発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、コンクリートからなる桁を備えた張弦桁橋を、大きな機械等を用いることなく、経済的かつ確実に構築することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、 二つの橋台又は橋脚上に、それぞれ橋桁の端部となるコンクリートブロックを形成し、 該コンクリートブロックをそれぞれ橋台又は橋脚の上に固定するとともに、これらのコンクリートブロック間に第1のケーブルを張架し、 該第1のケーブルに沿って二つのコンクリートブロックと連続し、これら二つのコンクリートブロック間で圧縮力に抵抗するコンクリート部材を、該第1のケーブルに支持させて形成し、 前記コンクリート部材の下側に、前記コンクリートブロックのそれぞれに両端を係止して第2のケーブルを張架し、 該第2のケーブルと前記コンクリート部材との間に所定の間隔で圧縮方向の軸力を許容する支持部材を配置して、前記第2のケーブルと前記コンクリート部材とを連結し、 前記2つのコンクリートブロックの少なくとも一方について、橋桁の軸線方向の水平移動が可能となるように固定を解放し、これら二つコンクリートブロックを介して第2のケーブルの引張力を前記コンクリート部材の圧縮力によって抵抗させることを特徴とする張弦桁橋の構築方法を提供するものである。
【0008】
この張弦桁橋の構築方法では、最初に橋桁の端部となるコンクリートブロックを形成するので、作業の障害となるものがほとんどなく、強固な桁端部を確実かつ効率良く構築することができる。そして、これらのコンクリートブロック間に第1のケーブルを張架し、これに支持させて上記コンクリートブロック間を連結するコンクリート部材を形成するので、支保工等が不要となる。
【0009】
さらに、2つのコンクリートブロック間がコンクリート部材で連結された後に、上記2つのコンクリートブロック間に第2のケーブルを張架することにより、第2のケーブルに作用する引張力の反力は、上記コンクリート部材の軸圧縮力となり、橋台又は橋脚への負荷が大幅に増加するのを抑制することができる。そして、上記第2のケーブルとコンクリート部材とを、圧縮方向の軸力に耐え得る支持部材を介して連結することにより、第2のケーブルが下弦材として機能し、その引張力によってコンクリート部材の曲げ変形に抵抗する。
【0010】
さらに、第2のケーブルの反力をコンクリートブロックを介してコンクリート部材に伝達することにより、コンクリートブロックの橋台又は橋脚への固定を開放することができ、地震時等の水平方向力以外は、橋台または橋脚の鉛直反力によって上記構造すなわち張弦桁を支持することができる。したがって、完成系においては、橋台又は橋脚に大きな水平方向力は作用せず、強固な地盤又は岩盤が得られない場合にも、信頼性の高い構造とすることができる。
【0011】
請求項2に係る発明は、 請求項1に記載の張弦桁橋の構築方法において、前記コンクリート部材とその下側に張架された第2のケーブルとを前記支持部材で連結した後、下方にたわみが生じている前記第2のケーブルに緊張力を導入して二つのブロック間のケーブル長を短縮し、前記支持部材を介して前記コンクリート部材を上方に押し上げる工程を含むものとする。
【0012】
この方法では、第1のケーブルに沿って形成したコンクリート部材が下方にたわんだ状態、すなわちサグが生じた状態であっても、第2のケーブルの緊張によりコンクリート部材を上方に押し上げ、上弦材又は上路桁として機能するコンクリート部材を水平又は所定の高さに設定することができる。
なお、上記コンクリート部材は変形にともなって生じる応力度を許容限度内とする必要があるが、薄い版状の部材とすることによって、大きな変形が生じても断面応力度の発生を小さく抑えることができる。
【0013】
請求項3に係る発明は、 請求項1に記載の張弦桁橋の構築方法において、 前記第2のケーブルを張架した後、該第2のケーブルを埋め込むようにコンクリートの版状部材を形成し、前記支持部材の下端は、該版状部材を介して前記第2のケーブルと連結するものとする。
【0014】
この方法では、下弦材が第2のケーブルとコンクリートの版状部材との合成部材となり、断面積が大きくなる。このため、剛性が大きくなり変形の小さい構造とすることができる。
【0015】
請求項4に係る発明は、 請求項1に記載の発明において、前記コンクリート部材は、下方にたわんだ状態の第1のケーブルを埋め込むとともに、少なくとも上面が平坦又は上方に凸状となるように形成するものとする。
【0016】
この方法では、張架した第1のケーブルは、サグによって下方にたわみを生じているが、この第1のケーブルを埋め込むように形成するコンクリート部材は、上面を平坦又は上方に凸状とすることにより、道路の縦断線形に対応した橋面を形成することが可能となる。
【0017】
請求項5に係る発明は、 二つの橋台又は橋脚上に、それぞれ橋桁の端部となるコンクリートブロックを形成し、 該コンクリートブロックをそれぞれ橋台又は橋脚の上に固定するとともに、これらのコンクリートブロック間にケーブルを張架し、 該ケーブルに支持され、上方に立ち上げられた支持部材上に、前記二つのコンクリートブロック間で連続し、これら二つのコンクリートブロック間で圧縮力に抵抗するコンクリート部材を形成し、 前記2つのコンクリートブロックの少なくとも一方について、橋桁の軸線方向の水平移動が可能となるように固定を解放し、これら二つコンクリートブロックを介して第2のケーブルの引張力を前記コンクリート部材の圧縮力によって抵抗させることを特徴とする張弦桁橋の構築方法を提供するものである。
【0018】
この張弦桁橋の構築方法では、橋桁の端部となるコンクリートブロックを最初に形成するので、作業性が良好となり強固な桁端部を確実かつ効率良く構築することができる。そして、2つのコンクリートブロック間にケーブルを張架し、これに立設した支持部材上にコンクリート部材を形成するので支保工等が不要となり、仮設構築物が簡略化されて効率の良い構築が可能となる。
【0019】
また、2つのコンクリートブロック間を連結するコンクリート部材を形成した後は、上記コンクリートブロック部材の橋台又は橋脚に対する固定を解放したときに、ケーブルの反力はコンクリート部材の軸圧縮力となり、張弦桁として安定した構造となる。
【0020】
請求項6に係る発明は、 請求項5に記載の発明において、前記ケーブルを張架した後、該ケーブルを埋め込むようにコンクリートの版状部材を形成し、 前記支持部材は、該版状部材上に立設するものとする。
【0021】
この方法では、下弦材がいわゆる吊床版となって断面積が増大する。このため、剛性の大きい構造となり、変形が小さくなる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本願に係る発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は、請求項1、請求項2又は請求項3に係る発明の実施によって構築することができる張弦桁橋の概略側面図である。
この張弦桁橋は、二つの橋台1,2間に架設されたものであり、沓を介して橋台上に支持されたコンクリートの端部ブロック3,4と、これらの端部ブロック間に張架された下弦ケーブル5と、この下弦ケーブル5上に立設された支持部材6と、前記端部ブロック3,4間で連続するように形成され、上記支持部材6によって支持されるコンクリートの上路桁7と、で主要部が構成されている。
【0023】
上記橋台1,2は、橋を架設する位置の強固な地盤上に鉄筋コンクリートによって構築され、架設時にはアースアンカー8によって地盤9又は岩盤上に強固に固定される。橋桁が完成した後は、上記アースアンカー8は不要となり、撤去することもできるが、そのまま残してもよい。
【0024】
上記端部ブロック3,4は、現場打ちコンクリートで形成してもよいし、工場等であらかじめ製作されたプレキャストコンクリートとしてもよい。これらの端部ブロック3,4には、図2に示すように、下弦ケーブル5を挿通するすることができる貫通孔と、上路桁7に埋め込まれるPC鋼材11を挿通する貫通孔が形成されており、これらの下弦ケーブル5及びPC鋼材11が定着されるため、定着端の支圧力に耐え得るように充分な鉄筋補強がなされている。
【0025】
上記沓12は、ゴム沓、鋳造された沓等を用いることができる。これらの沓12は、橋の軸線と直角方向の水平な軸線回りに回転が可能に桁を支持するものであり、桁の両端部を支持する二つの沓のうち、一方は橋の軸線方向の移動を拘束し、他方は移動を許容するものとなっている。
【0026】
上記下弦ケーブル5は、合成樹脂で被覆された鋼より線が用いられており、端部には、鋼からなる管状の定着体が圧着されている。この定着体の外周面には、ねじ山が形成され、ナット5aを螺号してコンクリートの端部ブロック3に定着することができるようになっている。この下弦ケーブル5は、4本のケーブルからなり、図3に示すように、桁の幅方向に4本のケーブルが平行に配列されている。
【0027】
上記上路桁7は、二つの端部ブロック3,4と連続するように形成された版状の部材であり、橋の軸線方向にプレストレスが導入されている。
上記支持部材6は、鋼管からなるものであり、下弦ケーブル5上に立設され、上路桁7を支持するものである。また、図3に示すように、橋の幅方向には上路桁7とともにトラス構造を形成している。
【0028】
次に、請求項1、請求項2又は請求項3に記載の発明の一実施形態であって、上記張弦桁橋を構築する方法について説明する。
まず、図4(a)に示すように、橋を架設する位置の両側にそれぞれ橋台1,2を構築する。この橋台1,2は、大きな水平方向の力に抵抗できるように、アースアンカー8によって地盤9又は岩盤に固着する。次に、図4(b)に示すように、これらの橋台1,2上に沓を介して端部ブロック3,4を形成し、これらを橋台1,2に固定する。端部ブロック3,4の固定は、図5(a)に示すように、沓12の前方に鉛直方向の仮固定ブロック13を介挿し、鉛直方向の仮固定鋼材14で締め付ける。また、端部ブロック3の背面側には水平方向の仮固定ブロック15を橋台1との間に介挿し、水平方向の仮固定鋼材16によって締め付ける。なお、橋台1の後部は、仮固定鋼材16の反力及び後で説明するPC鋼材11の反力がが作用したときに、橋台1の断面に過度の引張応力が生じないように、鉛直方向のPC鋼材17によって補強している。
【0029】
上記端部ブロック3,4の固定が完了すると、図4(c)に示すように、これらの端部ブロック3,4間にPC鋼材11(第1のケーブル)を張架する。このPC鋼材には鋼より線が用いられ、端部には外周面にねじ山が形成された定着体が圧着されている。したがって、PC鋼材11は図5(b)に示すように、端部ブロック3の貫通孔に挿通し、上記定着体に螺号したナット11aによって、端部ブロック3に定着することができる。また、定着体の先端には鋼棒20が接続され、この鋼棒20の他端を橋台1に定着して、PC鋼材11の張力の一部又は全部を橋台1に負担させる。
【0030】
PC鋼材11が張架されると、図6(a)に示すように、上路桁7(コンクリート部材)を形成するためのプレキャストコンクリート板21を上記PC鋼材11に懸垂支持させる。上記プレキャストコンクリート板21は、図7に示すように上路桁の下側部分となる薄い部材であり、これを型枠として上部にさらにコンクリートを打ち足すことができるようにしている。そして、このプレキャストコンクリート板21はPC鋼材11の軸線方向に移動が可能に係止するものとし、橋台1付近の作業性が良好な位置で支持させ、PC鋼材11に沿って所定の位置まで移動させる。また、プレキャストコンクリート板21の下側には、支持部材6を吊り下げるように取りつけた後に所定の位置に移動する。
【0031】
PC鋼材11に沿ってプレキャストコンクリート板21の配置が完了すると、隣り合うプレキャストコンクリート板の間及びプレキャストコンクリート板と端部ブロック3,4との間にコンクリートを打設し、図6(b)に示すように二つの端部ブロック3,4間で連続する上路桁7を形成する。
【0032】
続いて、図6(c)に示すように、二つの端部ブロック3,4間に下弦ケーブル5を張架する。下弦ケーブル5は、図8に示すように、端部ブロック3に形成された貫通孔に挿通し、端部の定着体に係止したナット18によって端部ブロック3に定着する。この下弦ケーブル5は、図7に示すように、支持部材6の下端部に係止される。そして、図9(a)に示すように、端部で緊張力を導入することによって、下弦ケーブル5の下方への撓み、すなわちサグが減少し、支持部材6を介して上路桁7が上方に押し上げられる。これにより、上路桁7を所定の位置に設定する。なお、このとき、上路桁7は、上方に大きな変形を生じるが、長さに比べて充分に薄い部材となっており、断面に生じる応力度は小さく、有害なひび割れ等が生じないように考慮されている。
【0033】
上路桁7が所定の位置に設定されると、図9(b)に示すように、この上路桁7の上側部分のコンクリートを打設する。このとき、図3に示すように、2次PC鋼材19を埋め込んでおき、コンクリートの硬化後、この2次PC鋼材19を緊張することによって、上路桁7にプレストレスを導入する。その後、橋台1,2に係止していたPC鋼材11の延長部分の張力を解放し、端部ブロック3,4すなわち完成した桁の端部で、PC鋼材11の張力の全てを負荷することにより、張弦桁が完成する(図9(c))。
【0034】
以上に説明した張弦桁橋の構築方法では、下弦ケーブルを緊張して上路桁を上方の押し上げる工程を含んでいるが、このとき上路桁は端部ブロック間で連続しているために、変形による応力度が発生する。これによって連続した上路桁に有害なひび割れが生じる場合には、下弦ケーブルの緊張による上路桁の変形を小さく制限しなければならず、上路桁を水平もしくは上方に凸状とすることができない場合が生じる。また、下弦ケーブルの緊張によって上路桁を上方に凸状となるように押し上げると、幅員の小さい桁では側方への安定性が悪くなる場合もある。このような場合には、次にように対処することができる。なお、この方法は請求項4に記載の発明の一実施形態である。
【0035】
上路桁の下側部分となるプレストレストコンクリート板をPC鋼材(第1のケーブル)に吊支持させた状態では、PC鋼材は下側にたわんだ状態となっており、これに支持されるプレキャストコンクリート板もサグによって、中央部で下側にたわんだ状態に配列される。しかし、図11及び図12に示すように、このプレキャストコンクリート板31が備える側面板31aを、桁の全長にわったってほぼ同じ高さとし、プレキャストコンクリート板31のほぼ水平な板状部分31bが、支間中央部でPC鋼材33とともに下側にたわんだ状態でも上記側面板31aの上下縁が水平もしくは上方に凸状となって所定の縦断線形と対応するものとしておく。そして、このプレキャストコンクリート板31を型枠として上路桁35の上側部分のコンクリート32を打設すると、支間の中央部と端部付近とで上路桁35の版厚が異なるものとなるが、上面は所定の縦断線形に沿って水平又は上方に凸状に仕上げることができる。また、側面の形状は、図10に示すように側面板31aによって版厚の変化は外観に現れず、上路桁の側面形状を縦断線形に沿ったものとすることができる。なお、上記方法によると、上路桁の版厚が、桁の中央部で厚くなるが、図11に示すように円形又は多角形の断面を有する中空の埋め込み型枠34を用いることによって、上路桁の自重の増加を抑えることができる。
なお、図10から図12に示す張弦桁橋において、支持部材36、下弦ケーブル37、端部ブロック38,39等は、図1に示す張弦桁橋と同じものを用いることができる。
【0036】
図13は、請求項1、請求項2又は請求項3に係る発明の実施によって構築することができる張弦桁橋の他の例を示す概略側面図である。
この張弦桁橋は、二つの橋台41,42上に沓を介して支持されており、端部ブロック43,44間に張架された下弦ケーブル45と、この下弦ケーブル45上に立設された支持部材46と、前記端部ブロック43,44間で連続するように形成され、上記支持部材46によって支持されるコンクリートの上路桁47と、で主要部が構成されている。
【0037】
この張弦桁橋では、図1に示すものと異なり、支持部材46が桁の軸線方向に交互に傾斜しており、上路桁47を上弦材、下弦ケーブル45を下弦材とするワレントラスを形成している。これにより支持部材46が斜材として機能し、せん断力に抵抗することができるので、桁全体の剛性が向上し、活荷重載荷時等における変形を小さく抑えることができる。
【0038】
このような張弦桁橋の構築は、図14に示すように、PC鋼材48(第1のケーブル)を端部ブロック43,44間に張架した後、これに吊支持させてプレキャストコンクリート板49を所定の位置に配列するときに、このプレキャストコンクリート板49の下側に取りつける支持部材46の形状を、下端に頂角を有する三角形状にしておく。そして、この頂角部に下弦ケーブル45を係止することによって図1に示す張弦桁橋とほぼ同様に構築することができる。
【0039】
次に、請求項5又は請求項6に係る張弦桁橋の構築方法及びこの方法によって構築される張弦桁橋について説明する。
図15は、請求項5又は請求項6に係る発明の実施によって構築することができる張弦桁橋の概略側面図である。
この張弦桁橋は、二つの橋台51,52上に沓58を介して支持されたコンクリートの端部ブロック53,54と、これらの端部ブロック間に吊支持されたコンクリートの下床版55と、この下床版55上に立設された支持部材56と、前記端部ブロック53,54間で連続するように形成され、上記支持部材56によって支持されるコンクリートの上路桁57と、で主要部が構成されている。
【0040】
上記橋台51,52、沓58、端部ブロック53、54は、図1に示す張弦桁橋と同様のものを用いることができる。
【0041】
上記下床版55は、二つの端部ブロック53,54間に張架されたケーブル59をコンクリートの板状の部材に埋め込んだものであり、いわゆる吊床版となっている。したがって、この下床版55は、ケーブル59の引張力によって支持されるものであり、厚さが長さに比べて充分に小さくなっているので、柔軟に変形しても有害なひび割れを生じないものとなっている。
【0042】
上記支持部材56は、鋼管をからなり、上記下床版55上で桁の軸線方向に傾斜するように立設されたものであり、上路桁57の重量及びこの上に載荷される荷重を支持することができる充分な強度を有するものである。
上記上路桁57は、プレキャストコンクリート板を配列し、これらの相互間及び端部ブロック53,54との間にコンクリートを打設して、端部ブロック53,54間で連続するように形成されたものであり、桁の軸線方向にプレストレスが導入されている。
【0043】
上記張弦桁橋は、次のような工程によって構築することができる。なお、この構築方法は、請求項5又は請求項6に係る発明の一実施形態である。
【0044】
図16(a)に示すように、橋を架設する位置の両側にそれぞれ構築された橋台51,52上に沓58を介して端部ブロック53,54を形成し、これらを橋台53,54に固定する。端部ブロック53,54の固定は、図17(a)に示すように、沓58の前方に鉛直方向の仮固定ブロック61を介挿し、鉛直方向の仮固定鋼材62で締め付ける。また、端部ブロック53の背面側には水平方向の仮固定ブロック63を橋台51との間に介挿し、水平方向の仮固定鋼材64によって締め付ける。なお、橋台51は必要に応じて、PC鋼材65等によって補強する。
【0045】
上記端部ブロック53,54の固定が完了すると、図16(b)に示すように、これらの端部ブロック53,54間にケーブル59を張架する。このケーブル59は、図17(b)に示すように、定着具66によって端部ブロック53に係止するとともに、その先端に鋼棒67を接続し、この鋼棒67を橋台51に係止してケーブル59の張力の一部又は全部を橋台51に直接に負担させる。これにより、端部ブロック53の仮固定構造に過度の負荷が作用するのを防止する。
【0046】
ケーブル59が張架されると、図16(c)に示すように、下床版を形成するためのプレキャストコンクリート板71を上記ケーブル59に懸垂支持させ、ケーブル59に沿って順次移動して、ケーブルのほぼ全長にわたり、複数のプレキャストコンクリート板を所定の位置に配列する。これらのプレキャストコンクリート板71には、図16(c)に示すように、あらかじめ支持部材56を取りつけておく。
【0047】
上記プレキャストコンクリート板71が所定の位置に配列されると、隣り合うプレストレストコンクリート板の間及びプレキャストコンクリート板71と端部ブロック53,54との間にコンクリートを打設し、二つの端部ブロック53,54間で連続する下床版55(吊床版)を形成する。打設したコンクリートが硬化した後、埋め込んだ2次鋼材を緊張して下床版55に適宜プレストレスを導入する。そして、図16(d)に示すように、支持部材56上には仮設レール72を設け、この仮設レール72上を走行させて、上路桁57を形成するためのプレキャストコンクリート板73を順次配列する。
【0048】
上記上路桁57となるプレキャストコンクリート板73の間及びプレキャストコンクリート板73と端部ブロック53,54との間にもコンクリートを打設し、上路桁57を二つの端部ブロック53,54間で連続したものとする。その後、図16(e)に示すように、ケーブル59の両端に接続した鋼棒67の橋台51,52に対する負荷を解放し、ケーブル59の引張力よる反力を端部ブロック53,54に負荷させる。この反力は上路桁57の軸力となり、両端で単純支持された張弦桁となる。
【0049】
なお、上記方法では、下床版55を端部ブロック間で連続する構造とした後、上路桁57となるプレキャストコンクリート板73の配列を行っているが、下床版を形成するためのプレキャストコンクリート板71を配列した後、連結する前に上路桁とするプレキャストコンクリート板73を配列し、その後下床版55と上路桁57とについてプレキャストコンクリート板の間のコンクリート打設を同時に又は続いて行うこともできる。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように、本願に係る発明の張弦桁橋の構築方法では、橋桁の両端を支持する橋台又は橋脚上に、橋桁の端部となるコンクリートブロックを仮に固定し、これらの端部ブロック間に張架したケーブルに支持させて桁を構築するので、大規模な支保工等を必要とすることなく、桁を架設することができる。また、桁端部のコンクリートブロックを橋台又は橋脚から解放することにより、コンクリート部材の圧縮力とケーブルの引張力とが桁構造内でつり合った張弦桁橋を容易に構築することができる。
【0051】
さらに、ケーブルに支持させて連続するコンクリート部材を形成した後、これらの両端部にケーブルを係止して、このケーブルの引張力の反力をコンクリート部材に負担させることにより、上記コンクリート部材を仮設時に支持するケーブルの橋台又は橋脚への拘束を解放することができ、容易に張弦桁を構築することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1、請求項2又は請求項3に係る発明の実施によって構築することができる張弦桁橋の概略側面図である。
【図2】 図1に示す張弦桁橋の桁端部の縦断面図である。
【図3】 図1に示す張弦桁橋の横断面図である。
【図4】 図1に示す張弦桁橋を構築する工程を示す概略図である。
【図5】 図4に示す工程における桁端部と橋台との状態を示す概略断面図である。
【図6】 図1に示す張弦桁橋を構築する工程を示す概略図である。
【図7】 図6に示す工程における桁断面図である。
【図8】 図6に示す工程における桁端部と橋台との状態を示す概略断面図である。
【図9】 図1に示す張弦桁橋を構築する工程を示す概略図である。
【図10】 請求項4に係る発明の実施によって構築することができる張弦桁橋を示す概略側面図である。
【図11】 図10に示す張弦桁橋の構築途中及び完成時における桁断面図である。
【図12】 図10に示す張弦桁橋の構築途中及び完成時における桁断面図である。
【図13】 請求項1、請求項2又は請求項3に係る発明の実施によって構築することができる張弦桁橋の他の例を示す概略側面図である。
【図14】 図13に示す張弦桁橋の構築途中の状態を示す概略側面図である。
【図15】 請求項5又は請求項6に係る発明の実施によって構築することができる張弦桁橋の例を示す概略側面図である。
【図16】 図15に示す張弦桁橋を構築する工程を示す概略図である。
【図17】 図16に示す工程における桁端部と橋台との状態を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1,2 橋台
3,4 端部ブロック
5 下弦ケーブル
6 支持部材
7 上路桁
8 アースアンカー
9 地盤
11 PC鋼材
12 沓
13 仮固定ブロック
14 鉛直方向の仮固定鋼材
15 仮固定ブロック
16 水平方向の仮固定鋼材
17 鉛直方向のPC鋼材
18 ナット
19 2次PC鋼材
20 鋼棒
21,31 プレキャストコンクリート板
32 現場打設したコンクリート
33,48 PC鋼材
34 埋め込み型枠
35,47 上路桁
36,46 支持部材
37,45 下弦ケーブル
38,39,43,44,53,54 端部ブロック
41,42,51,52 橋台
49 プレキャストコンクリート板
55 下床版
56 支持部材
57 上路桁
58 沓
59 ケーブル
61,63 仮固定ブロック
62 鉛直方向の仮固定鋼材
64 水平方向の仮固定鋼材
65 PC鋼材
66 定着具
67 鋼棒
71 下床版となるプレキャストコンクリート板
72 仮設レール
73 上路桁となるプレキャストコンクリート板

Claims (6)

  1. 二つの橋台又は橋脚上に、それぞれ橋桁の端部となるコンクリートブロックを形成し、
    該コンクリートブロックをそれぞれ橋台又は橋脚の上に固定するとともに、これらのコンクリートブロック間に第1のケーブルを張架し、
    該第1のケーブルに沿って二つのコンクリートブロックと連続し、これら二つのコンクリートブロック間で圧縮力に抵抗するコンクリート部材を、該第1のケーブルに支持させて形成し、
    前記コンクリート部材の下側に、前記コンクリートブロックのそれぞれに両端を係止して第2のケーブルを張架し、
    該第2のケーブルと前記コンクリート部材との間に所定の間隔で圧縮方向の軸力を許容する支持部材を配置して、前記第2のケーブルと前記コンクリート部材とを連結し、
    前記2つのコンクリートブロックの少なくとも一方について、橋桁の軸線方向の水平移動が可能となるように固定を解放し、これら二つコンクリートブロックを介して第2のケーブルの引張力を前記コンクリート部材の圧縮力によって抵抗させることを特徴とする張弦桁橋の構築方法。
  2. 前記コンクリート部材とその下側に張架された第2のケーブルとを前記支持部材で連結した後、下方にたわみが生じている前記第2のケーブルに緊張力を導入して二つのブロック間のケーブル長を短縮し、前記支持部材を介して前記コンクリート部材を上方に押し上げる工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の張弦桁橋の構築方法。
  3. 前記第2のケーブルを張架した後、該第2のケーブルを埋め込むようにコンクリートの版状部材を形成し、前記支持部材の下端は、該版状部材を介して前記第2のケーブルと連結することを特徴とする請求項1に記載の張弦桁橋の構築方法。
  4. 前記コンクリート部材は、下方にたわんだ状態の第1のケーブルを埋め込むとともに、少なくとも上面が平坦又は上方に凸状となるように形成することを特徴とする請求項1に記載の張弦桁橋の構築方法。
  5. 二つの橋台又は橋脚上に、それぞれ橋桁の端部となるコンクリートブロックを形成し、
    該コンクリートブロックをそれぞれ橋台又は橋脚の上に固定するとともに、これらのコンクリートブロック間にケーブルを張架し、
    該ケーブルに支持され、上方に立ち上げられた支持部材上に、前記二つのコンクリートブロック間で連続し、これら二つのコンクリートブロック間で圧縮力に抵抗するコンクリート部材を形成し、
    前記2つのコンクリートブロックの少なくとも一方について、橋桁の軸線方向の水平移動が可能となるように固定を解放し、これら二つコンクリートブロックを介して第2のケーブルの引張力を前記コンクリート部材の圧縮力によって抵抗させることを特徴とする張弦桁橋の構築方法。
  6. 前記ケーブルを張架した後、該ケーブルを埋め込むようにコンクリートの版状部材を形成し、
    前記支持部材は、該版状部材上に立設することを特徴とする請求項5に記載の張弦桁橋の構築方法。
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