JP6507735B2 - ステップトリムの支持構造 - Google Patents

ステップトリムの支持構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6507735B2
JP6507735B2 JP2015048136A JP2015048136A JP6507735B2 JP 6507735 B2 JP6507735 B2 JP 6507735B2 JP 2015048136 A JP2015048136 A JP 2015048136A JP 2015048136 A JP2015048136 A JP 2015048136A JP 6507735 B2 JP6507735 B2 JP 6507735B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rib
step trim
claw
carpet
trim
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015048136A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016168869A (ja
Inventor
眸美 森
眸美 森
浩二 神尾
浩二 神尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp, Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP2015048136A priority Critical patent/JP6507735B2/ja
Publication of JP2016168869A publication Critical patent/JP2016168869A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6507735B2 publication Critical patent/JP6507735B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)

Description

本発明は、車両乗降口の下縁部に取り付けられるステップトリムの支持構造に関する。
従来、車両の乗降口となる開口部の敷居部分には、ステップトリム(スカッフプレート)と呼ばれる美装部品が取り付けられることがある。ステップトリムは、乗降時に足が載せられる面を平坦にするための部品であり、サイドシルから車室内のフロアマットにかけての部位を覆うように取り付けられる。また、フロアマットは、例えばその端辺をステップトリムに付き合わせた姿勢で固定され、あるいは、固定レールに上方から押さえ込まれた格好で固定される。なお、ステップトリムとフロアパネルとで囲まれた空間は、ワイヤハーネスやその他の各種装置を配設するための通路として利用される(特許文献1〜3参照)。
特開2009-046036号公報 特開2004-268807号公報 特許第3364258号公報
ところで、ステップトリムの剛性が低いと、乗降時の荷重を受けて踏面がたわみやすくなり、乗員に違和感やチープな印象を与えうる。そこで、従来のステップトリムでは、乗降時の荷重に対する剛性を高めるべく、その裏面に頑丈な補強構造が設けられる。例えば、ステップトリムの裏面からフロアパネルに達する補強支柱が設けられ、乗降時の荷重をフロアパネルで支えるような構造とされる。しかしながら、ステップトリムの下方空間に配設されるワイヤハーネスやその他の各種装置と補強構造とが干渉しやすく、異音の発生やワイヤハーネスの損傷などを招くおそれが生じる。
また、ステップトリムの下方空間に発泡部材やゴム部材などの嵩上げ部材を挿入することで、頑丈な補強構造を設けることなく、ステップトリムのたわみを小さくすることも考えられる。このような嵩上げ構造は、車外から車室内に伝達される騒音を抑制する上でも有利である。しかしこの場合、ステップトリムの下方空間が狭められるため、ワイヤハーネスやその他の各種装置を配設できなくなり、空間の利用効率が低下してしまう。
本件の目的の一つは、上記のような課題に鑑み創案されたものであり、内装品質を高めつつ遮音性を向上させたステップトリムの支持構造を提供することである。なお、この目的に限らず、後述する「発明を実施するための形態」に示す各構成から導き出される作用効果であって、従来の技術では得られない作用効果を奏することも、本件の他の目的として位置付けることができる。
(1)ここで開示するステップトリムの支持構造は、車両の乗降口の下縁部に取り付けられるステップトリムの支持構造である。この支持構造には、前記車両の車室内に敷設され、前記ステップトリムの下方に延設されたカーペットと、前記ステップトリムの車室内側の端辺に形成され、前記カーペットをボデーとの間に挟み込んで係止する接地部とが設けられる。また、前記接地部よりも車室外側にて前記ステップトリムから下方へ延設された爪リブと、前記カーペットの表裏を貫通する切れ込み状に形成され、前記爪リブと係合するスリットと、前記爪リブから車室内側に向かって前記爪リブの延設方向に沿って前記爪リブの全長にわたって突設されたガイドリブとが設けられる。
(2)前記爪リブは、車室外側及び車室内側に面する向きとなる板状に形成されることが好ましい。また、上記の支持構造には、前記爪リブの車室外側に面する室外側側面に隣接して前記室外側側面の幅方向の両端から垂直に延設されるとともに前記ステップトリムから垂直に下方へ延設され、前記カーペットの上面に当接する支持リブをさらに設けることが好ましい。なお、前記支持リブを、互いに平行に配置することが好ましい。
(3)この場合、前記ステップトリムから下方へ延設され、前記支持リブと一体に形成された筒状の筒リブをさらに設けることが好ましい。前記筒リブは、前記支持リブの車室外側に隣接して配置されることが好ましい。
(4)前記スリットは、上面視で車室内側に開いたコ字型に切り込まれて形成されることが好ましい。
)前記爪リブは、その先端が前記ボデーに対して非接触となる長さに形成されることが好ましい。
(6)前記爪リブは、車室外側及び車室内側に面する向きとなる板状に形成され、前記ガイドリブは、前記爪リブの車室内側に面する室内側板面の幅方向の中央部で前記板面に対して垂直に形成されることが好ましい。
開示のステップトリムの支持構造によれば、乗降時の荷重に対し、カーペットの接地部とスリットとの間で張力を増大させることができ、ステップトリムのたわみを抑制することができる。また、カーペットがステップトリムの下方まで延設されることから、車室内への騒音を軽減することができる。したがって、内装品質を高めつつ遮音性を向上させることができる。
実施形態の支持構造が適用された車両を示す斜視図である。 ステップトリムの支持構造を説明するための分解斜視図である。 ステップトリムの周囲の断面図である。 ステップトリムの下面(裏面)を示す斜視図である。 (A),(B)は爪リブ周辺の拡大図である。 (A),(B)は本構造の作用を説明するための断面図である。
図面を参照して、実施形態としてのステップトリムの支持構造について説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができるとともに、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることが可能である。また、以下の説明では、特記しない限り、ステップトリムが車両に取り付けられた状態を基準として上下方向を説明する。
[1.構成]
本実施形態のステップトリム3は、図1に示す車両10の乗降口の下縁部に取り付けられる樹脂,金属の成形品である。ここでは、後部座席用の右側面ドア13が設けられる開口部14の敷居部分に取り付けられるステップトリム3を取り上げて説明する。
敷居部分の構造を、図2に分解して示す。図2中の符号11はフロアパネルであり、符号12はサイドシルである。これらのボデー部材11,12上には、車室床面を覆う美装材であるカーペット1が敷設される。また、ステップトリム3は、カーペット1の上から、フロアパネル11やサイドシル12に対して取り付けられる。本実施形態のステップトリム3は、これらのボデー部材11,12だけでなく、カーペット1にも支持されて固定される。カーペット1によるステップトリム3の支持構造については後述する。
[1−1.ボデー]
図1に示すように、車両10の開口部14の下方には、サイドシル12が配設される。サイドシル12は、フロアパネル11の左右両端辺に沿って車両前後方向に延設される。サイドシル12の断面は閉断面形状であり、例えばハット型断面を持つ複数本の部材を重ね合わせて中空筒状に形成される。例えば図3に示すように、サイドシル12は、インナ部材21,リンフォース部材22,アウタ部材23の各フランジを重ね合わせて形成される。インナ部材21は車室内側に突出したハット型断面を有し、リンフォース部材22,アウタ部材23は車室外側に突出したハット型断面を有する。
フロアパネル11の左右両端部には、図3に示すように、車室床面をなすフロア部24から一段下がった段差部25が設けられ、フロア部24と段差部25との間が傾斜面27で接続される。段差部25のうち、車室内側の部位は、フロア部24よりも低い位置でほぼ水平に設けられる。一方、段差部25のうち、車室外側の部位は、サイドシル12の上面に沿って車室外側に向かう上り勾配に傾斜して設けられる。また、段差部25の車室外側の端辺は、サイドシル12のフランジと重ね合わされて接合される。
段差部25の上部は、ワイヤハーネス15やその他の各種装置が配置される空間となる。本実施形態のステップトリム3は、段差部25の上に取り付けられる。ステップトリム3の下方に収容される各種装置を固定するための固定具,ブラケットなどは、段差部25の上面に取り付けられる。なお、ワイヤハーネス15を貫通させるための開口部や導線孔,グロメット,キャップ,各種プラグ類などを段差部25に設けてもよい。
フロア部24と段差部25とを接続する傾斜面27の中腹部分には、傾斜勾配がやや小さく形成された段丘状の支持部26が設けられる。この支持部26は、ステップトリム3の車室内側の端辺を支持する部位であり、車両前後方向に延設される。なお、支持部26は、後述するステップトリム3の車室内側の端辺(接地部4の端辺)と対向する部位となる。
[1−2.カーペット]
カーペット1は、表皮材やバッキング材,緩衝材,吸音材などを積層してなる内装部品であり、あらかじめ車室床面の凹凸に対応する形状に形成される。本実施形態のカーペット1は、サイドシル12の上面まで達する程度の幅を有し、その左右両端辺が車室床面からステップトリム3の下方まで延設されている。
図3に示すように、カーペット1は、少なくともフロアパネル11の支持部26と接触するように敷きつめられる。また、カーペット1の車室外側の端辺は、フロアパネル11に対して隙間ができるように宙に浮いた状態とされる。これにより、カーペット1の下方の空間がワイヤハーネス15やその他の各種装置を配置するための収容スペースとなる。カーペット1の剛性は、バッキング材,緩衝材,吸音材などの剛性で確保される。なお、カーペット1の車室外側の端辺は、フロアパネル11に接触させてもよい。
図2に示すように、カーペット1のうち、ステップトリム3の下方となる部位には、カーペット1の表裏を貫通する切れ込み状に形成されたスリット2が設けられる。このスリット2は、カーペット1にステップトリム3を支持させるために切断された部位である。カーペット1が車室床面に敷設されたときのスリット2の位置は、支持部26よりも車室外側となるように設定される。ここで図3に示すように、カーペット1のうち、フロアパネル11のフロア部24に沿って敷設される部位を平面部1Aと呼ぶ。また、傾斜面27に沿って車室外側に向かって下り勾配となる部位を勾配部1Bと呼ぶ。さらに、段差部25の上部で水平方向に配設される部位を水平部1Cと呼ぶ。スリット2は、勾配部1Bと水平部1Cとの境界付近、すなわちカーペット1の折り曲げ箇所の近傍に配置される。
また、本実施形態のスリット2は、図2に示すように、上面視で車室内側に開いたコ字型に切り込まれて形成される。カーペット1のうち、スリット2よりも車室外側の部位は、ステップトリム3に当接してステップトリム3から伝達される荷重を受ける部位となる。以下、この部位を当接部2Aと呼ぶ。また、スリット2よりも車室内側の部位は、ステップトリム3の艤装性を高めるように機能する部位となる。以下、この部位を案内部2Bと呼ぶ。案内部2Bは、その車室内側の端部を支点として、弾性的に湾曲変形しうる剛性を有する。
[1−3.ステップトリム]
図2に示すように、ステップトリム3の踏面となる部位は、ほぼ水平な平面状に形成され、その表面には滑り止めとして機能する多数の凹凸条が形成される。また、ステップトリム3の下面側(裏側)には、図4に示すように、多数のリブ5〜9,接地部4,はめ込み溝16が形成される。なお、図4中で符号が付されていない格子状のリブは、ステップトリム3の面剛性を高めるためのものであり、説明を省略する。
接地部4は、ステップトリム3の車室内側の端辺に形成された部位である。ステップトリム3の車室内側の端辺には、図3に示すように、ステップトリム3の踏面よりも上方に向かって突出した凸条が形成され、その先端が接地部4となる。接地部4は、フロアパネル11の支持部26に近接するように形成される。接地部4と支持部26との間の隙間寸法は、ステップトリム3が取り付けられた時点でカーペット1の厚みよりもやや狭い寸法となるように設定される。これにより、カーペット1は、接地部4と支持部26との間に挟み込まれて係止されることになる。以下、カーペット1のうち、接地部4とフロアパネル11の支持部26とで固定される部位のことを支点17と呼ぶ。
はめ込み溝16は、ステップトリム3の車室外側の端辺に沿って車両前後方向に形成される。図3に示すように、はめ込み溝16の内側には、サイドシル12のフランジとフロアパネル11の端辺とが挟み込まれて固定される。
リブ5〜9は、乗員の乗降時に作用する荷重に対するステップトリム3の剛性を高め、踏面のたわみを抑制するための補強構造部材である。これらのリブ5〜9のうち、円筒状に形成される円筒リブ9は、図3に示すように、その下端がフロアパネル11に当接する長さに形成される。一方、他のリブ5〜8は、ワイヤハーネス15などが配置される空間を確保するために、その先端がフロアパネル11に対して接触しない長さに形成される。これらのリブ5〜8について詳述する。なお、本実施形態ではこれらのリブ5〜8がステップトリム3と一体に形成される。
爪リブ5は、ステップトリム3の下面から下方に向かってほぼ垂直に延設された板状の突起である。その先端形状は、図5(A),(B)に示すように、角が落とされて半円状に丸められる。爪リブ5の二つの板面5A,5Bは、それぞれが車室外側,車室内側に面する向きとなるように配置される。また、ステップトリム3が車両10の取り付けられたときに、爪リブ5の先端側がカーペット1のスリット2に差し込まれて互いに係合するように、爪リブ5の位置が設定される。なお、爪リブ5の二つの板面5A,5Bのうち、車室外側に面する板面5Aは、カーペット1のスリット2(切断面)に対して面接触するように、平面状に形成されることが好ましい。
ガイドリブ6は、爪リブ5の車室内側に面する板面5Bから車室内側に向かって突設された板状の突起である。このガイドリブ6は、上下方向の荷重に対する爪リブ5の剛性を高めるように機能する部位であり、爪リブ5の延設方向に沿って、爪リブ5の先端部から基端部にかけての全長にわたって形成される。また、ガイドリブ6の位置は、図5(B)に示すように、爪リブ5の板面5Bにおける幅方向の中央部付近に設定される。これにより、爪リブ5及びガイドリブ6の水平断面形状は、ガイドリブ6を縦線とし、爪リブ5を横線としたT字状となる。
支持リブ7は、ステップトリム3の下面から下方に向かってほぼ垂直に延設された板状のリブであり、爪リブ5の車室外側に隣接するように配置される。支持リブ7の下端辺はカーペット1の上面に当接する部位となり、ステップトリム3がカーペット1の上面に支持されることになる。本実施形態の支持リブ7は、図5(A),(B)に示すように、爪リブ5の板面5Aに対して垂直な二枚の支持リブ7がほぼ平行に配置される。また、それぞれの支持リブ7は、板面5Aにおける幅方向の両端に接続される。これにより、爪リブ5及び支持リブ7の水平断面形状は、爪リブ5を縦線とし、二つの支持リブ7を横線としたコ字状となる。
筒リブ8は、ステップトリム3の下面から下方に向かってほぼ垂直に延設された円筒状のリブであり、支持リブ7の車室外側に隣接して配置される。筒リブ8の直径は、二つの支持リブ7の間隔よりも大きな寸法とされる。また、ステップトリム3の下面を基準とした筒リブ8の長さは、例えば支持リブ7とほぼ同一寸法に設定され、少なくとも支持リブ7の長さ以下の寸法に設定される。これにより、支持リブ7及び筒リブ8の双方がカーペット1の上面に当接し、ステップトリム3が安定的に支持される。本実施形態では、図5(B)に示すように、下面視で支持リブ7に近い半周側が支持リブ7と同一の長さに形成され、他の半周側が支持リブ7よりも短く形成される。
[2.作用]
ステップトリム3は、カーペット1がフロアパネル11上に敷設された後、その上から取り付けられる。図6(A)に示すように、カーペット1上でステップトリム3を滑らせながら車室外側へ移動させると、爪リブ5及びガイドリブ6の先端がスリット2の案内部2Bを下方へ押し込みながら移動し、カーペット1のスリット2に差し込まれて係合する。このとき、スリット2の案内部2Bは、その車室内側の端部を支点として弾性的に湾曲変形するため、爪リブ5はカーペット1に当接した状態でスムーズに移動する。
その後、ステップトリム3のはめ込み溝16をサイドシル12のフランジに挟み込めば、ステップトリム3の取り付けが完了する。ステップトリム3の車室外側に設けられている円筒リブ9の先端は、図3に示すようにフロアパネル11に当接した状態となる。
このとき、カーペット1の支点17は、接地部4と支持部26とに挟み込まれて固定される。一方、カーペット1は爪リブ5によって車室外側へ引っ張られ、支点17とスリット2との間に張力が増大した状態となる。また、カーペット1のスリット2よりも車室外側の部位である当接部2Aの上面には、支持リブ7及び筒リブ8が当接した状態となる。これにより、当接部2Aの上下方向への移動が拘束され、カーペット1の張力が維持される。さらに、スリット2の形状が車室内側に開いたコ字状であることから、スリット2に差し込まれた爪リブ5は、案内部2Bの弾性力を受けて当接部2A側へと押し付けられる。これにより、爪リブ5とスリット2との係合が外れにくくなり、係合状態が安定的に維持される。
乗員の乗降時には、ステップトリム3の踏面に下方への荷重が作用する。この荷重は、カーペット1の当接部2Aを下方へと押し込むように作用する。しかし、支点17とスリット2との間には、図6(B)に示すように、黒矢印で示す方向への張力が作用している。そのため、カーペット1の沈み込みが抑制され、ステップトリム3がカーペット1の上に支持された状態が維持される。したがって、ステップトリム3の踏面のたわみ変形が抑制される。また、ステップトリム3の踏面が凹みにくくなることから、ワイヤハーネス15やその他の各種装置を配置するための空間が、カーペット1の下方に確保される。なお、ステップトリム3のリブ5〜8の先端はフロアパネル11に対して接触しないため、異音の発生も抑制される。
[3.効果]
(1)上記のステップトリム3の支持構造では、カーペット1がフロアパネル11(ボデー)とステップトリム3の接地部4との間に挟み込まれた状態で、爪リブ5とスリット2とが係合する。これにより、ステップトリム3の上面に荷重が作用したときに、カーペット1の支点17(接地部4とフロアパネル11とに挟み込まれた部分)とスリット2との間で張力を増大させることができ、ステップトリム3のたわみを抑制することができる。つまり、足載せ時における乗降口の剛性を確保することができる。また、カーペット1がステップトリム3の下方まで敷設されることから、車室内への騒音を軽減することができ、遮音性能を向上させることができる。
したがって、上記のステップトリム3の支持構造によれば、内装品質を高めつつ遮音性を向上させることができる。
(2)上記の支持構造によれば、爪リブ5に隣接するように支持リブ7を設けてカーペット1の上面に当接させることで、ステップトリム3をカーペット1上で安定的に保持することができる。これにより、足載せ時における乗降口の安定性を向上させることができ、乗員の違和感を払拭することができる。したがって、内装品質をさらに向上させることができる。
また、支持リブ7を爪リブ5の板面5Aに対して垂直に設けることで、爪リブ5の湾曲変形や座屈を抑制することができる。これにより、ステップトリム3の形状安定性が向上するだけでなく、カーペット1の張力を維持しやすくすることができ、ステップトリム3のたわみをより確実に抑制することができる。また、二枚の平行な支持リブ7を設けることで、これらの効果をさらに高めることもできる。
(3)上記の支持構造によれば、支持リブ7に隣接して筒リブ8を配置することで、支持リブ7の周囲の剛性を高めることができ、ステップトリム3が踏み込まれたときの形状安定性をさらに向上させることができる。
また、筒リブ8の長さを支持リブ7とほぼ同一寸法に設定することで、カーペット1の上面に当接する部位の接触面積を大きくすることができる。これにより、ステップトリム3をより安定的に支持することができる。
(4)上記の支持構造によれば、ガイドリブ6を爪リブ5の板面5Bに突設することで、ステップトリム3の艤装時に爪リブ5がカーペット1の表面に引っかかりにくくなり、爪リブ5をスリット2に係合させやすくすることができる。これにより、ステップトリム3の艤装性を向上させることができる。また、爪リブ5が確実にスリット2と係合することから、カーペット1の支点17とスリット2との間に確実に張力を作用させることができ、ステップトリム3のたわみ抑制効果を高めることができる。
(5)上記の支持構造では、スリット2が車室内側に開いたコ字状に形成される。これにより、案内部2Bを湾曲変形しやすくすることができ、爪リブ5の先端を滑らせながらスリット2の奥部へと案内させることができる。したがって、爪リブ5とスリット2とを確実に係合させることができる。また、爪リブ5とスリット2とが係合した後には、その係合が外れにくくなるような弾性力を生じさせることができる。したがって、ステップトリム3をより安定的に支持することができる。
(6)上記の支持構造では、図3に示すように、リブ5〜8の先端がフロアパネル11に対して接触しないように、各リブ5〜8の長さが設定される。これにより、ワイヤハーネス15やその他の各種装置を配置するための空間をカーペット1の下方に確保することができる。また、乗員の乗降時であってもリブ5〜8がフロアパネル11と接触しないため、異音の発生を防止することができる。なお、ワイヤハーネス15やその他の各種装置が配置されない部位には、フロアパネル11に常時接触するような円筒リブ9を設けることで、異音を発生させることなくステップトリム3の形状安定性をさらに向上させることができる。
[4.変形例]
上述の実施形態では、スリット2の形状を車室内側に開いたコ字型に形成したものを例示したが、スリット2の具体的な形状はこれに限定されない。少なくとも、爪リブ5と係合する形状であればよく、例えば直線状の切れ込みや長方形状の切れ込みとしてもよい。なお、爪リブ5の板面5Aとスリット2とを面接触させれば、爪リブ5でカーペット1を適切に引っ張ることができ、カーペット1の張力を安定させることができる。したがって、スリット2の形状を板面5Aの水平断面形状に対応させてもよい。爪リブ5の形状についても同様であり、具体的な形状は任意に設定しうる。
1 カーペット
2 スリット
3 ステップトリム
4 接地部
5 爪リブ
6 ガイドリブ
7 支持リブ
8 筒リブ
9 円筒リブ
10 車両
11 フロアパネル(ボデー,ボデー部材)
12 サイドシル(ボデー,ボデー部材)

Claims (6)

  1. 車両の乗降口の下縁部に取り付けられるステップトリムの支持構造であって、
    前記車両の車室内に敷設され、前記ステップトリムの下方に延設されたカーペットと、
    前記ステップトリムの車室内側の端辺に形成され、前記カーペットをボデーとの間に挟み込んで係止する接地部と、
    前記接地部よりも車室外側にて前記ステップトリムから下方へ延設された爪リブと、
    前記カーペットの表裏を貫通する切れ込み状に形成され、前記爪リブと係合するスリットと、
    前記爪リブから車室内側に向かって前記爪リブの延設方向に沿って前記爪リブの全長にわたって突設されたガイドリブと、
    を備えたことを特徴とする、ステップトリムの支持構造。
  2. 前記爪リブは、車室外側及び車室内側に面する向きとなる板状に形成され、
    前記爪リブの車室外側に面する室外側側面に隣接して前記室外側側面の幅方向の両端から垂直に延設されるとともに前記ステップトリムから垂直に下方へ延設され、前記カーペットの上面に当接する支持リブをさらに備えた
    ことを特徴とする、請求項1記載のステップトリムの支持構造。
  3. 前記ステップトリムから下方へ延設され、前記支持リブの車室外側に隣接して配置された筒状の筒リブをさらに備えた
    ことを特徴とする、請求項2記載のステップトリムの支持構造。
  4. 前記スリットが、上面視で車室内側に開いたコ字型に切り込まれて形成される
    ことを特徴とする、請求項1〜の何れか1項に記載のステップトリムの支持構造。
  5. 前記爪リブは、その先端が前記ボデーに対して非接触となる長さに形成される
    ことを特徴とする、請求項1〜の何れか1項に記載のステップトリムの支持構造。
  6. 前記爪リブは、車室外側及び車室内側に面する向きとなる板状に形成され、
    前記ガイドリブは、前記爪リブの車室内側に面する室内側板面の幅方向の中央部で前記板面に対して垂直に形成される
    ことを特徴とする、請求項1〜5の何れか1項に記載のステップトリムの支持構造。
JP2015048136A 2015-03-11 2015-03-11 ステップトリムの支持構造 Active JP6507735B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015048136A JP6507735B2 (ja) 2015-03-11 2015-03-11 ステップトリムの支持構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015048136A JP6507735B2 (ja) 2015-03-11 2015-03-11 ステップトリムの支持構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016168869A JP2016168869A (ja) 2016-09-23
JP6507735B2 true JP6507735B2 (ja) 2019-05-08

Family

ID=56982931

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015048136A Active JP6507735B2 (ja) 2015-03-11 2015-03-11 ステップトリムの支持構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6507735B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7145408B2 (ja) 2018-04-20 2022-10-03 スズキ株式会社 車両用内装構造
JP7132161B2 (ja) * 2019-03-20 2022-09-06 トヨタ自動車株式会社 ロッカ外装部構造

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61158274U (ja) * 1985-03-25 1986-10-01
JPH0462227U (ja) * 1990-10-08 1992-05-28
JP3264583B2 (ja) * 1994-05-27 2002-03-11 トヨタ自動車株式会社 車両用フロアカーペットとワイヤハーネスの取付方法及びハーネスクランプ
JP3555199B2 (ja) * 1994-10-11 2004-08-18 アラコ株式会社 車両用フロアカーペットの取付構造
JPH0952549A (ja) * 1995-08-11 1997-02-25 Mitsubishi Motors Corp 車両用フロアカーペットの取り付け構造
JP4268387B2 (ja) * 2002-08-21 2009-05-27 株式会社ニフコ 結合クリップ
JP2005324759A (ja) * 2004-05-17 2005-11-24 Kasai Kogyo Co Ltd 自動車のドアスカッフプレートの取付け構造
JP2011158071A (ja) * 2010-02-03 2011-08-18 Honda Motor Co Ltd 車両用部材取付構造
US9586509B2 (en) * 2015-02-18 2017-03-07 Annette Marie Stroud Vehicular floor mat system

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016168869A (ja) 2016-09-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5472474B2 (ja) シートバックボード及び車両用シート
JP6935820B2 (ja) 車両用フロアカーペットの開口部構造
JP4797618B2 (ja) バンパ取付用ブラケット
JP6489425B2 (ja) 内装部材構造
KR102271593B1 (ko) 이동 안내 장치 및 홈 차폐 유닛
US8695279B2 (en) Door frame structure for preventing entry of foreign objects
JP6507735B2 (ja) ステップトリムの支持構造
JP5994646B2 (ja) 車両の内装部材の取付け構造
WO2019017238A1 (ja) 外装体とプロテクタとの接続構造及びワイヤーハーネス
JP6260018B2 (ja) ハーネスプロテクタ
US7857365B2 (en) Vehicle bumper assembly
JP6023886B2 (ja) シートベルトアジャスタ構造
JP4044938B2 (ja) 自動車シートに用いる樹脂サイド・カバー
JP5246546B2 (ja) 車両用フロアカーペットの側端部係止構造
JP6340624B2 (ja) 車両用サンシェード装置
JP5911023B2 (ja) 樹脂部材取付構造
JP4940473B2 (ja) スカッフプレート取付構造
JP2014193653A (ja) カウルサイドトリムの取付構造
JP2010036767A (ja) ドアミラーの取付構造
JP2006205989A (ja) 自動車のスライドレール干渉回避構造
JP2015223955A (ja) 車両用シートの構造
JP2016133137A (ja) クリップ
JP2010023798A (ja) カーペット保持構造
JP7285866B2 (ja) 車両用フロア構造
JP5338111B2 (ja) リアバンパ構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180223

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181211

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190305

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190318

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6507735

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150