JP6498932B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、物、方法、または、製造方法に関する。または、本発明は、プロセス、マシン、マニュファクチャ、または、組成物(コンポジション・オブ・マター)に関する。特に、本発明の一態様は、半導体装置、表示装置、発光装置、蓄電装置、記憶装置、それらの駆動方法、または、それらの製造方法に関する。例えば、本発明は、ハードウェアの構成を変更することができるプログラマブルロジックデバイスと、上記プログラマブルロジックデバイスを用いた半導体装置に関する。
ブースティング機能を有するパストランジスタを用いたプログラマブルロジックデバイス(PLD:Programmable Logic Device)は、高速動作が可能であり、従来のSRAMを用いたプログラマブルロジックデバイスと比較して素子数も少ないため、面積効率が高い。下記の非特許文献1には、ブースティング機能を有するパストランジスタを用いた、マルチコンテキスト方式のPLDについて記載されている。
ところで、低消費電力であることは、PLDなどの半導体装置の性能を評価する上で重要なポイントである。しかし、半導体装置の低消費電力化を図るために電源電圧を低くすると、トランジスタのオン電流が小さくなる。よって、ブースティング機能を持つパストランジスタを利用した、マルチコンテキスト方式のPLDでは、電源電圧を低くすると、パストランジスタが有するゲートへの電位の供給を制御するブースティングトランジスタの、電流供給能力が低くなる。そのため、コンテキストを切り替える際に、パストランジスタが有するゲートの電位の切り替えに時間を要する。
また、ブースティングトランジスタとしてnチャネル型のトランジスタを用いる場合、パストランジスタのゲートに与えられるハイレベルの電位は、ブースティングトランジスタの閾値電圧分降下する。よって、消費電力を低減するためにPLDの電源電圧を低くすると、ゲートの電位が低くなりすぎるためにパストランジスタがオンしなくなり、PLDが正常に動作しなくなる。
上述したような技術的背景のもと、本発明の一態様では、正常な動作を確保しつつ、低消費電力化を実現できる半導体装置の提供を、課題の一つとする。
なお、本発明の一態様は、新規な半導体装置などの提供を、課題の一つとする。なお、これらの課題の記載は、他の課題の存在を妨げるものではない。なお、本発明の一態様は、必ずしも、これらの課題の全てを解決する必要はない。なお、これら以外の課題は、明細書、図面、請求項などの記載から、自ずと明らかとなるものであり、明細書、図面、請求項などの記載から、これら以外の課題を抽出することが可能である。
本発明の一態様にかかる半導体装置は、第1のトランジスタ、及び上記第1のトランジスタが有するゲートへの、第1の信号の供給を制御する第2のトランジスタを有する第1の回路と、上記第2のトランジスタが有するゲートに供給され、なおかつ上記第1の信号よりも振幅が大きい第2の信号を、生成する第2の回路と、を有する。
本発明の一態様にかかる半導体装置は、第1のトランジスタ、及び上記第1のトランジスタが有するゲートへの、第1の信号の供給を制御する第2のトランジスタを有する第1の回路と、上記第2のトランジスタが有するゲートに供給され、なおかつ上記第1の信号よりも振幅が大きい第2の信号を、生成する第2の回路と、を有し、上記第2の信号に含まれるパルス信号のハイレベルの電位は、上記第1の信号のハイレベルの電位よりも高い。
本発明の一態様にかかる半導体装置は、第1のトランジスタ、及び上記第1のトランジスタが有するゲートへの、第1の信号の供給を制御する第2のトランジスタを有する第1の回路と、上記第2のトランジスタが有するゲートに供給され、なおかつ上記第1の信号よりも振幅が大きい第2の信号を、生成する第2の回路と、を有し、上記第2の信号に含まれるパルス信号のローレベルの電位は、上記第1の信号のローレベルの電位よりも低い。
本発明の一態様にかかる半導体装置は、第1のトランジスタ、及び上記第1のトランジスタが有するゲートへの、第1の信号の供給を制御する第2のトランジスタをそれぞれ有する一対の第1の回路と、上記第2のトランジスタが有するゲートに供給され、なおかつ上記第1の信号よりも振幅が大きい第2の信号を、生成する第2の回路と、を有し、一対の上記第1の回路がそれぞれ有する上記第1のトランジスタのソース及びドレインの一方は、互いに電気的に接続されており、一対の上記第1の回路において、上記第1のトランジスタが有するゲートにそれぞれ供給される上記第1の信号は、論理レベルの異なる電位を有する。
さらに、本発明の一態様にかかる半導体装置は、上記第2のトランジスタが酸化物半導体膜にチャネル形成領域を有していてもよい。
さらに、本発明の一態様にかかる半導体装置は、上記酸化物半導体膜が、In、Ga、及びZnを含んでいてもよい。
本発明の一態様により、正常な動作を確保しつつ、低消費電力化を実現する半導体装置を、提供することができる。
なお、本発明の一態様により、新規な半導体装置などを提供することができる。なお、これらの効果の記載は、他の効果の存在を妨げるものではない。なお、本発明の一態様は、必ずしも、これらの効果の全てを有する必要はない。なお、これら以外の効果は、明細書、図面、請求項などの記載から、自ずと明らかとなるものであり、明細書、図面、請求項などの記載から、これら以外の効果を抽出することが可能である。
半導体装置の構成を示す図。 半導体装置の動作を示すタイミングチャート。 半導体装置の動作を示すタイミングチャート。 半導体装置の動作を示すタイミングチャート。 スイッチ回路の構成を示す図。 スイッチ回路の構成を示す図。 スイッチ回路の構成を示す図。 スイッチ回路の動作を示すタイミングチャート。 回路14の構成を示す図。 レベルシフタの構成を示す図。 PLDの構成の一部を示す図。 ロジックブロックの具体的な構成を示す図。 記憶回路の構成を示す図。 回路61及び回路62の構成を示す図。 マルチプレクサの構成を示す図。 マルチプレクサの構成を示す図。 PLDの構成を示す図。 半導体装置の断面構造を示す図。 トランジスタの構造を示す図。 トランジスタの構造を示す図。 半導体装置の断面構造を示す図。 電子機器の図。 回路13とリングオシレータの構成を示す図。 測定によって得られた、リングオシレータに供給する電源電圧と、一の回路13が有するトランジスタ11の動作周波数の関係を示す図。 試作された、FPGAを含むチップの写真。 試作されたチップを拡大した写真。 試作されたFPGAの動作に用いたタイミングチャート。 測定によって得られた、FPGAに供給する電源電圧と、FPGAの動作周波数の関係を示す図。 算出された、ロジックブロック一つあたりの消費電力の値を示す図。
以下では、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。ただし、本発明は以下の説明に限定されず、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは、当業者であれば容易に理解される。したがって、本発明は、以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
なお、本発明の一態様のプログラマブルロジックデバイスは、マイクロプロセッサ、画像処理回路、半導体表示装置用のコントローラ、DSP(Digital Signal Processor)、マイクロコントローラ、2次電池などのバッテリーの制御回路または保護回路などの、半導体素子を用いた各種半導体集積回路をその範疇に含む。また、本発明の一態様の半導体装置は、上記半導体集積回路を用いたRFタグ、半導体表示装置などの各種装置を、その範疇に含む。半導体表示装置には、液晶表示装置、有機発光素子(OLED)に代表される発光素子を各画素に備えた発光装置、電子ペーパー、DMD(Digital Micromirror Device)、PDP(Plasma Display Panel)、FED(Field Emission Display)等や、半導体素子を駆動回路に有しているその他の半導体表示装置が、その範疇に含まれる。
なお、本明細書において、トランジスタのソースとは、活性層として機能する半導体膜の一部であるソース領域、或いは上記半導体膜に接続されたソース電極を意味する。同様に、トランジスタのドレインとは、上記半導体膜の一部であるドレイン領域、或いは上記半導体膜に接続されたドレイン電極を意味する。また、ゲートはゲート電極を意味する。
トランジスタが有するソースとドレインは、トランジスタの導電型及び各端子に与えられる電位の高低によって、その呼び方が入れ替わる。一般的に、nチャネル型トランジスタでは、低い電位が与えられる端子がソースと呼ばれ、高い電位が与えられる端子がドレインと呼ばれる。また、pチャネル型トランジスタでは、低い電位が与えられる端子がドレインと呼ばれ、高い電位が与えられる端子がソースと呼ばれる。本明細書では、便宜上、ソースとドレインとが固定されているものと仮定して、トランジスタの接続関係を説明する場合があるが、実際には上記電位の関係に従ってソースとドレインの呼び方が入れ替わる。
〈半導体装置の構成例1〉
まず、本発明の一態様に係る半導体装置の構成例について説明する。図1に、本発明の一態様に係る半導体装置10の構成を例示する。
本発明の一態様に係る半導体装置10は、トランジスタ11及びトランジスタ12を有する回路13と、トランジスタ12が有するゲートに供給される信号を生成する機能を有する回路14と、を有する。また、トランジスタ12は、配線A2を介して入力される信号の、トランジスタ11が有するゲートへの供給を制御する機能を有する。
具体的に、トランジスタ11が有するソース及びドレインは、一方が配線A3に、他方が配線A4に、電気的に接続されている。トランジスタ12が有するソース及びドレインは、一方が配線A2に、他方がトランジスタ11のゲートに、電気的に接続されている。また、トランジスタ12が有するゲートは、配線A1に電気的に接続されており、回路14で生成される信号は、配線A1を介してトランジスタ12が有するゲートに供給される。
配線A1に供給される信号の電位に従ってトランジスタ12が導通状態になると、配線A2に与えられる信号の電位が、トランジスタ12を介してトランジスタ11のゲート(ノードNDで示す)に与えられる。トランジスタ11は、ゲートの電位に従って導通状態または非導通状態が制御される。
そして、本発明の一態様では、回路14において生成され、配線A1に与えられる信号は、配線A2に与えられる信号よりも、振幅が大きいものとする。具体的に、トランジスタ11及びトランジスタ12がnチャネル型である場合、配線A1に与えられる信号に含まれるパルス信号のハイレベルの電位が、配線A2に与えられる信号のハイレベルの電位よりも高いものとする。また、トランジスタ11及びトランジスタ12がpチャネル型である場合、配線A1に与えられる信号に含まれるパルス信号のローレベルの電位が、配線A2に与えられる信号のローレベルの電位よりも低いものとする。
本発明の一態様では、上記構成により、例えばトランジスタ11及びトランジスタ12がnチャネル型である場合には、配線A1に与えられるパルス信号を有する期間において、トランジスタ12のゲートとソース間の電圧に相当するゲート電圧を、閾値電圧よりも高くすることができる。そのため、配線A2に与えられる信号のハイレベルの電位が、トランジスタ12を介してトランジスタ11のゲートに与えられる際に、トランジスタ11の閾値電圧分、降下するのを防ぐことができる。また、本発明の一態様では、上記構成により、例えばトランジスタ11及びトランジスタ12がpチャネル型である場合には、配線A1に与えられるパルス信号を有する期間において、トランジスタ12のゲートとソース間の電圧に相当するゲート電圧を、閾値電圧よりも低くすることができる。そのため、配線A2に与えられる信号のローレベルの電位が、トランジスタ12を介してトランジスタ11のゲートに与えられる際に、トランジスタ11の閾値電圧分、上昇するのを防ぐことができる。
そして、配線A1に与えられるパルス信号を有する期間から、パルス信号を有さない期間に移行すると、トランジスタ12は非導通状態になる。トランジスタ12が非導通状態になると、トランジスタ11のゲートに相当するノードNDは浮遊状態となる。よって、ノードNDに与えられた電位は、ノードNDにおいて保持される。
また、回路13では、トランジスタ12が非導通状態にあるときノードNDが浮遊状態になることから、以下に述べるブースティング効果が期待できる。すなわち、回路13では、ノードNDが浮遊状態にあると、配線A3の電位がローレベルからハイレベルに変化するのに伴い、トランジスタ11のソースとゲートの間に形成される容量Cgsにより、ノードNDの電位が上昇する。そして、そのノードNDの電位の上昇幅は、トランジスタ11のゲートに与えられた電位によって異なる。
具体的に、トランジスタ11及びトランジスタ12がnチャネル型である場合を例に挙げて、ノードNDの電位の上昇幅について説明する。トランジスタ11のゲートに与えられた電位が十分低いとき、すなわち、当該電位が配線A2に与えられた信号のローレベルの電位に近いとき、トランジスタ11は弱反転モードにある。そのため、ノードNDの電位の上昇に寄与する容量Cgsには、ゲート電極の電位、すなわちノードNDの電位に依存しない容量Cosが含まれる。具体的に、容量Cosには、ゲート電極とソース領域とが重畳する領域に形成されるオーバーラップ容量と、ゲート電極とソース電極の間に形成される寄生容量などが含まれる。
一方、トランジスタ11のゲートに与えられた電位が十分高いとき、すなわち、当該電位が配線A2に与えられた信号のハイレベルの電位に近いとき、トランジスタ11は強反転モードにある。そのため、ノードNDの電位の上昇に寄与する容量Cgsには、上述した容量Cosに加えて、ゲート電極とドレイン電極の間に形成される容量Codと、チャネル形成領域とゲート電極の間に形成される容量Coxの一部とが含まれる。したがって、トランジスタ11が強反転モードにあるとき、ノードNDの電位の上昇に寄与するトランジスタ11の容量Cgsが、トランジスタ11が弱反転モードにあるときよりも大きいこととなる。よって、トランジスタ11及びトランジスタ12がnチャネル型である場合、トランジスタ11が強反転モードにあるときの方が、トランジスタ11が弱反転モードにあるときよりも、配線A3の電位の変化に伴い、ノードNDの電位をより高く上昇させるブースティング効果を大きく得ることができる。よって、トランジスタ11が強反転モードにあるとき、ブースティング効果は大きいので、配線A3の電位の変化に伴い、トランジスタ11のスイッチ速度を向上させることができる。また、トランジスタ11が弱反転モードにあるとき、配線A3の電位の変化に伴うブースティング効果は小さいので、トランジスタ11は非導通状態を維持する。
そして、本発明の一態様では、トランジスタ12のオフ電流が著しく小さいことが望ましい。シリコンよりもバンドギャップが広く、真性キャリア密度がシリコンよりも低い半導体膜に、チャネル形成領域が形成されるトランジスタは、オフ電流を著しく小さくすることが可能である。よって、上記トランジスタは、トランジスタ12として用いるのに好適である。このような半導体としては、例えば、シリコンの2倍以上の大きなバンドギャップを有する、酸化物半導体、窒化ガリウムなどの化合物半導体などが挙げられる。上記半導体を有するトランジスタは、通常のシリコンやゲルマニウムなどの半導体で形成されたトランジスタに比べて、オフ電流を極めて小さくすることができる。
トランジスタ12のオフ電流が著しく小さいことにより、トランジスタ12が非導通状態のとき、ノードNDは他の電極や配線との間における絶縁性が極めて高い浮遊状態になる。よって、トランジスタ12が非導通状態のとき、ノードNDにおいて電位が保持される。
なお、特に断りがない限り、本明細書でオフ電流とは、遮断領域においてトランジスタのソースとドレイン間に流れる電流を意味する。
或いは、本発明の一態様にかかる半導体装置10では、配線A1に与えられる信号と、配線A2に与えられる信号とが、配線A3に与えられる信号よりも、振幅が大きくても良い。具体的に、トランジスタ11及びトランジスタ12がnチャネル型である場合、配線A1に与えられる信号に含まれるパルス信号のハイレベルの電位と、配線A2に与えられる信号に含まれるパルス信号のハイレベルの電位とが、配線A3に与えられる信号のハイレベルの電位よりも高いものとする。また、トランジスタ11及びトランジスタ12がpチャネル型である場合、配線A1に与えられる信号に含まれるパルス信号のローレベルの電位と、配線A2に与えられる信号に含まれるパルス信号のローレベルの電位とが、配線A3に与えられる信号のローレベルの電位よりも低いものとする。
本発明の一態様では、上記構成により、例えばトランジスタ11及びトランジスタ12がnチャネル型である場合には、配線A2に与えられる信号のハイレベルの電位が、トランジスタ12を介してトランジスタ11のゲートに与えられる際に、トランジスタ11の閾値電圧分、降下したとしても、ブースティング効果によりノードNDの電位を十分に高めることができる。よって、配線A3の電位の変化に伴い、トランジスタ11のスイッチ速度を向上させることができる。また、例えばトランジスタ11及びトランジスタ12がpチャネル型である場合には、配線A2に与えられる信号のローレベルの電位が、トランジスタ12を介してトランジスタ11のゲートに与えられる際に、トランジスタ11の閾値電圧分、上昇したとしても、ブースティング効果によりノードNDの電位を十分に低くすることができる。よって、配線A3の電位の変化に伴い、トランジスタ11のスイッチ速度を向上させることができる。
〈半導体装置の動作例〉
次いで、図1に示した半導体装置10の、具体的な動作の一例について、図2に示すタイミングチャートを用いて説明する。ただし、図2では、トランジスタ11及びトランジスタ12がnチャネル型である場合のタイミングチャートを例示している。
まず、図2に示すように、時刻T0乃至時刻T1において、配線A1乃至配線A3に与えられる信号の電位は全てローレベルの電位VSSとなる。また、ノードNDの電位も電位VSSであるとする。よって、時刻T0乃至時刻T1では、トランジスタ12は非導通状態にあり、ノードNDは電位VSSを維持する。そして、ノードNDが電位VSSであるので、トランジスタ11も非導通状態にある。
次いで、時刻T1乃至時刻T1bにおいて、配線A1に与えられる信号の電位がハイレベル、具体的には電位VDD+ΔVとなる。また、配線A2に与えられる信号の電位がハイレベル、具体的には電位VDDとなる。よって、トランジスタ12が導通状態となり、ノードNDの電位は上昇する。そして、本発明の一態様では、配線A2に与えられる信号の電位よりもΔVだけ高い電位が、トランジスタ12のゲートに与えられる。そのため、ノードNDに与えられる電位が、トランジスタ12の閾値電圧分降下するのを防ぐことができる。よって、時刻T1bには、ノードNDは配線A2の電位VDDに限りなく近づく。
また、本発明の一態様では、配線A2に与えられる信号の電位よりもΔVだけ高い電位が、トランジスタ12のゲートに与えられるため、配線A2に与えられる信号の電位とトランジスタ12のゲートに与えられる電位とが同じである場合に比べて、トランジスタ12の電流供給能力を高めることができる。よって、時刻T1乃至時刻T1bの期間が短くても、ノードNDの電位を電位VDDに限りなく近づけることができる。
また、時刻T1乃至時刻T1bにおいて、配線A3に与えられる信号の電位はVSSである。
次いで、時刻T1b乃至時刻T10において、配線A1に与えられる信号が電位VSSとなる。よって、トランジスタ12は非導通状態となり、ノードNDの電位が保持される。また、図2では、時刻T1b乃至時刻T10において、配線A2に与えられる信号は電位VDDを維持しているが、配線A2に与えられる信号の電位は、トランジスタ12が非導通状態になった後、電位VSSからトランジスタ12の閾値電圧を差し引いた電位よりも高い値を有していれば良い。
次いで、時刻T10乃至時刻T11において、配線A1に与えられる信号は電位VSSを有する。よって、トランジスタ12は非導通状態にある。また、配線A2に与えられる信号の電位は、時刻T1b乃至時刻T10と同様に、電位VDDまたは電位VSSからトランジスタ12の閾値電圧を差し引いた電位よりも高い値を有する。そして、時刻T10乃至時刻T11では、配線A3に与えられる信号の電位がハイレベル、具体的には電位VDDとなる。よって、トランジスタ11は導通状態にあるので、配線A4の電位は上昇する。
なお、時刻T1b乃至時刻T10では、ノードNDが電位VDDであるため、トランジスタ11は強反転モードにある。そのため、時刻T10において配線A3に与えられる信号が、電位VSSから電位VDDまで上昇すると、ブースティング効果により、ノードNDの電位は電位VDDからさらに上昇する。よって、本発明の一態様では、時刻T10乃至時刻T11において、配線A3に与えられる信号の電位よりも高い電位が、トランジスタ11のゲートに与えられるため、配線A4に与えられる電位が、トランジスタ11の閾値電圧分降下するのを防ぐことができる。よって、時刻T11には、配線A4は配線A3の電位VDDに限りなく近づく。
また、本発明の一態様では、配線A3に与えられる信号の電位よりも高い電位が、トランジスタ11のゲートに与えられるため、配線A3に与えられる信号の電位とトランジスタ11のゲートに与えられる電位とが同じである場合に比べて、トランジスタ11の電流供給能力を高めることができる。よって、時刻T10乃至時刻T11の期間が短くても、配線A4の電位を配線A3の電位VDDに限りなく近づけることができる。
次いで、時刻T11乃至時刻T2において、配線A1に与えられる信号は電位VSSを有する。よって、トランジスタ12は非導通状態にある。また、配線A2に与えられる信号の電位は、時刻T10乃至時刻T11と同様に、電位VDDまたは電位VSSからトランジスタ12の閾値電圧を差し引いた電位よりも高い値を有する。そして、時刻T11乃至時刻T2では、配線A3に与えられる信号が電位VSSとなる。よって、ノードNDの電位は下降し、電位VDDに戻る。そして、トランジスタ11は導通状態にあるので、配線A3が電位VSSとなることで、配線A4の電位も電位VSSまで下降する。
〈比較例1〉
なお、比較例として、図1に示した半導体装置10の別の動作について、図3(A)に示すタイミングチャートを用いて説明する。ただし、図3(A)では、トランジスタ11及びトランジスタ12がnチャネル型である場合のタイミングチャートを例示している。具体的に、図3(A)では、配線A1に与えられる信号が常に電位VDDを有する場合のタイミングチャートを例示している。
まず、図3(A)では、時刻T0乃至時刻T1において、配線A2及び配線A3に与えられる信号は電位VSSとなり、配線A1に与えられる信号は電位VDDとなる。よって、時刻T0乃至時刻T1では、トランジスタ12は導通状態にあり、ノードNDは電位VSSとなる。そして、ノードNDが電位VSSであるので、トランジスタ11は非導通状態にある。
次いで、時刻T1乃至時刻T10において、配線A1に与えられる信号は電位VDDを維持する。また、配線A2に与えられる信号の電位がハイレベル、具体的には電位VDDとなる。よって、トランジスタ12が導通状態となり、ノードNDの電位は上昇する。ただし、図3(A)の場合、時刻T1乃至時刻T10において、配線A1と配線A2とが同じ電位VDDであるので、図2に示す時刻T1乃至時刻T1bのように、配線A2に与えられる信号の電位よりもΔVだけ高い電位が、トランジスタ12のゲートに与えられる場合に比べて、トランジスタ12の電流供給能力が低い。よって、ノードNDの電位の上昇には時間を要する。
また、図3(A)に示すタイミングチャートの場合、配線A1と配線A2とが同じ電位VDDであるので、時刻T1乃至時刻T10の期間が十分に長かったとしても、最終的にノードNDの電位は、トランジスタ12の閾値電圧分降下した高さまでしか上昇しない。図3(A)では、時刻T10において、ノードNDが電位VDDからトランジスタ12の閾値電圧分降下した値よりも、さらに低い電位VDD−Δaである場合を例示している。
次いで、時刻T10乃至時刻T11において、配線A1及び配線A2に与えられる信号は電位VDDを有する。よって、トランジスタ12は導通状態にある。そして、時刻T10乃至時刻T11では、配線A3に与えられる信号の電位がハイレベル、具体的には電位VDDとなる。よって、トランジスタ11は導通状態にあるので、配線A4の電位は上昇する。
ただし、図3(A)に示すタイミングチャートの場合、時刻T10乃至時刻T11において、トランジスタ12が導通状態にあるので、時刻T10において配線A3に与えられる信号が、電位VSSから電位VDDまで上昇しても、ノードNDの電位は上昇途中であり、ブースティング効果によるノードNDの電位の上昇は見込めない。また、ノードNDの電位は上昇途中Δであるため、トランジスタ11の電流供給能力は、図2の時刻T10乃至時刻T11におけるトランジスタ11に比べて小さい。よって、配線A4の電位は、電位VDDよりも低い値までしか上昇しない。
次いで、時刻T11乃至時刻T2において、配線A1及び配線A2に与えられる信号は電位VDDを有する。よって、トランジスタ12は導通状態にある。そして、時刻T11乃至時刻T2では、配線A3に与えられる信号が電位VSSとなる。よって、トランジスタ11は導通状態にあるので、配線A3が電位VSSとなることで、配線A4の電位も電位VSSまで下降する。
〈比較例2〉
次いで、比較例として、図1に示した半導体装置10の別の動作について、図3(B)に示すタイミングチャートを用いて説明する。ただし、図3(B)では、トランジスタ11及びトランジスタ12がnチャネル型である場合のタイミングチャートを例示している。具体的に、図3(B)では、配線A1に与えられる信号が常に電位VDD+ΔVを有する場合のタイミングチャートを例示している。
まず、図3(B)では、時刻T0乃至時刻T1において、配線A2及び配線A3に与えられる信号は電位VSSとなり、配線A1に与えられる信号は電位VDD+ΔVとなる。よって、時刻T0乃至時刻T1では、トランジスタ12は導通状態にあり、ノードNDは電位VSSとなる。そして、ノードNDが電位VSSであるので、トランジスタ11は非導通状態にある。
次いで、時刻T1乃至時刻T10において、配線A1に与えられる信号は電位VDD+ΔVを維持する。また、配線A2に与えられる信号の電位がハイレベル、具体的には電位VDDとなる。よって、トランジスタ12が導通状態となり、ノードNDの電位は上昇する。
そして、図3(B)の場合、図2に示す時刻T1乃至時刻T1bの場合と同様に、時刻T1乃至時刻T10において、配線A2に与えられる信号の電位よりもΔVだけ高い電位が、トランジスタ12のゲートに与えられる。そのため、ノードNDに与えられる電位が、トランジスタ12の閾値電圧分降下するのを防ぐことができる。よって、時刻T10には、ノードNDは配線A2の電位VDDに限りなく近づく。
また、本発明の一態様では、配線A2に与えられる信号の電位よりもΔVだけ高い電位が、トランジスタ12のゲートに与えられるため、配線A2に与えられる信号の電位とトランジスタ12のゲートに与えられる電位とが同じである場合に比べて、トランジスタ12の電流供給能力を高めることができる。よって、時刻T1乃至時刻T1bの期間が短くても、ノードNDの電位を電位VDDに限りなく近づけることができる。
次いで、時刻T10乃至時刻T11において、配線A1に与えられる信号は電位VDD+ΔVを有する。また、配線A2に与えられる信号は電位VDDを有する。よって、トランジスタ12は導通状態にある。そして、時刻T10乃至時刻T11では、配線A3に与えられる信号の電位がハイレベル、具体的には電位VDDとなる。よって、トランジスタ11は導通状態にあるので、配線A4の電位は上昇する。
ただし、図3(B)に示すタイミングチャートの場合、時刻T10乃至時刻T11において、トランジスタ12が導通状態にあるので、時刻T10において配線A3に与えられる信号が、電位VSSから電位VDDまで上昇しても、ブースティング効果によるノードNDの電位の上昇は見込めない。よって、ノードNDが電位VDDであり、配線A3も電位VDDであるため、配線A4の電位は、トランジスタ11の閾値電圧分降下した高さまでしか上昇しない。
次いで、時刻T11乃至時刻T2において、配線A1に与えられる信号は電位VDD+ΔVを有する。また、配線A2に与えられる信号は電位VDDを有する。よって、トランジスタ12は導通状態にある。そして、時刻T11乃至時刻T2では、配線A3に与えられる信号が電位VSSとなる。よって、トランジスタ11は導通状態にあるので、配線A3が電位VSSとなることで、配線A4の電位も電位VSSまで下降する。
〈比較例3〉
次いで、比較例として、図1に示した半導体装置10の別の動作について、図4に示すタイミングチャートを用いて説明する。ただし、図4では、トランジスタ11及びトランジスタ12がnチャネル型である場合のタイミングチャートを例示している。具体的に、図4では、配線A1に与えられる信号が、期間T1乃至期間T1bにおいて電位VDDを有し、それ以外の期間では電位VSSを有する場合のタイミングチャートを例示している。
まず、図4では、時刻T0乃至時刻T1において、配線A2及び配線A3に与えられる信号は電位VSSとなる。また、ノードNDの電位も電位VSSであるとする。よって、時刻T0乃至時刻T1では、トランジスタ12は非導通状態にあり、ノードNDは電位VSSを維持する。そして、ノードNDが電位VSSであるので、トランジスタ11も非導通状態にある。
次いで、時刻T1乃至時刻T1bにおいて、配線A1及び配線A2に与えられる信号の電位がハイレベル、具体的には電位VDDとなる。よって、トランジスタ12が導通状態となり、ノードNDの電位は上昇する。ただし、図4の場合、時刻T1乃至時刻T1bにおいて、配線A1と配線A2とが同じ電位VDDであるので、図2に示す時刻T1乃至時刻T1bのように、配線A2に与えられる信号の電位よりもΔVだけ高い電位が、トランジスタ12のゲートに与えられる場合に比べて、トランジスタ12の電流供給能力が低い。よって、ノードNDの電位の上昇には時間を要する。
また、図4に示すタイミングチャートの場合、配線A1と配線A2とが同じ電位VDDであるので、時刻T1乃至時刻T1bの期間が十分に長かったとしても、最終的にノードNDの電位は、トランジスタ12の閾値電圧分降下した高さまでしか上昇しない。図4では、時刻T1b乃至時刻T10において、ノードNDが電位VDDからトランジスタ12の閾値電圧分降下した値よりも、さらに低い電位VDD−Δbである場合を例示している。
次いで、時刻T10乃至時刻T11において、配線A1に与えられる信号は電位VSSを有する。また、配線A2に与えられる信号は電位VDDを有する。よって、トランジスタ12は非導通状態にある。そして、時刻T10乃至時刻T11では、配線A3に与えられる信号の電位がハイレベル、具体的には電位VDDとなる。よって、トランジスタ11は導通状態にあるので、配線A4の電位は上昇する。
ただし、図4に示すタイミングチャートの場合、時刻T10におけるノードNDは電位VDD−Δbと低い。そのため、時刻T10において配線A3に与えられる信号が、電位VSSから電位VDDまで上昇しても、ブースティング効果によるノードNDの電位の上昇幅は、図2に示す時刻T10乃至時刻T11の場合に比べて小さい。よって、配線A4の電位は、電位VDDよりも低い値までしか上昇しない。
次いで、時刻T11乃至時刻T2において、配線A1に与えられる信号は電位VSSを有する。また、配線A2に与えられる信号は電位VDDを有する。よって、トランジスタ12は非導通状態にある。そして、時刻T11乃至時刻T2では、配線A3に与えられる信号が電位VSSとなる。よって、トランジスタ11は導通状態にあるので、配線A3が電位VSSとなることで、配線A4の電位も電位VSSまで下降する。
〈半導体装置の構成例2〉
次いで、回路13を構成要素に含むスイッチ回路SWの構成例を、図5に示す。本発明の一態様にかかるスイッチ回路SWは、回路13と、トランジスタ20と、トランジスタ21とを有する回路22を、複数有する。具体的に図5では、スイッチ回路SWが、回路22−1及び回路22−2で示す2つの回路22を有する場合を例示している。
そして、トランジスタ20は、ゲートが、配線WL[0]及び配線WL[1]で示す複数の配線WLの一つに電気的に接続されている。また、トランジスタ20は、ソース及びドレインの一方が配線BLに、ソース及びドレインの他方がトランジスタ21のゲートに、それぞれ電気的に接続されている。トランジスタ21は、ソース及びドレインの一方が配線ILに、ソース及びドレインの他方が、回路13が有するトランジスタ11のソース及びドレインの一方に、それぞれ電気的に接続されている。トランジスタ11のソース及びドレインの他方は、配線OLに電気的に接続されている。回路13が有するトランジスタ12は、ゲートが配線SLに電気的に接続されている。また、トランジスタ12は、ソース及びドレインの一方が、配線CL[0]及び配線CL[1]で示す複数の配線CLの一つに電気的に接続されている。また、トランジスタ12は、ソース及びドレインの他方が、トランジスタ11のゲートに電気的に接続されている。
図5に示すスイッチ回路SWでは、回路22−1が有する回路13において、配線CL[0]が図1に示す配線A2に相当する。配線SLが図1に示す配線A1に相当する。トランジスタ21のソース及びドレインの他方が、配線A3に相当する。配線OLが、図1に示す配線A4に相当する。
また、図5に示すスイッチ回路SWでは、回路22−2が有する回路13において、配線CL[1]が図1に示す配線A2に相当する。配線SLが図1に示す配線A1に相当する。トランジスタ21のソース及びドレインの他方が、配線A3に相当する。配線OLが、図1に示す配線A4に相当する。
図5に示すスイッチ回路SWを複数有するスイッチ回路SWsの構成例を、図6に示す。図6では、複数のスイッチ回路SWがm行n列で配置されている。そして、i列j行目(iはn以下の自然数を意味し、jはm以下の自然数を意味する)のスイッチ回路SWは、配線BL[i−1]、配線SL、配線CL[1:0]、配線WL[2j−1:2j−2]、配線IL[i−1]、配線OL[j−1]に電気的に接続されている。
なお、配線CL[1:0]は、配線CL[0]及び配線CL[1]を意味する。また、配線WL[2m−1:2m−2]は、配線WL[2m−2]及び配線WL[2m−1]を意味する。
次いで、図6に示すスイッチ回路SWsのより具体的な構成例を用いて、スイッチ回路SWsの動作例について説明する。図7に、図6に示すスイッチ回路SWsのより具体的な構成例を示す。また、図8に、図7に示すスイッチ回路SWsのタイミングチャートを示す。図8では、スイッチ回路SWsが有する全てのトランジスタがnチャネル型である場合のタイミングチャートを例示している。
初めに、時刻T1乃至時刻T6において行われる、スイッチ回路SWsへのデータの書き込みについて説明する。時刻T1乃至時刻T6では、配線SL、全ての配線ILに、ローレベルの電位が与えられる。
まず、時刻T1乃至時刻T2において、配線WL[0]にハイレベルの電位が、配線WL[0]以外の全ての配線WLにローレベルの電位が与えられる。また、配線BL[0]乃至配線BL[n−1]に、データを含む信号の電位が与えられる。図8では、配線BL[1]にハイレベルの電位が、配線BL[1]以外の全ての配線BLにはローレベルの電位が与えられる場合を例示している。
上記動作により、配線WL[0]に電気的に接続されたスイッチ回路SWへの、データの書き込みが行われる。具体的に、配線WL[0]と、配線BL[1]とに電気的に接続されたスイッチ回路SWにおいて、トランジスタ21のゲートにハイレベルの電位が与えられることによって、”1”の論理値に対応したデータが格納される。また、配線WL[0]と、配線BL[1]以外の配線BLにそれぞれ電気的に接続された複数のスイッチ回路SWにおいて、トランジスタ21のゲートにローレベルの電位が与えられることによって、”0”の論理値に対応したデータが格納される。
次いで、時刻T2乃至時刻T3において、配線WL[1]にハイレベルの電位が、配線WL[1]以外の全ての配線WLにローレベルの電位が与えられる。また、配線BL[0]乃至配線BL[n−1]に、データを含む信号の電位が与えられる。図8では、配線BL[0]にハイレベルの電位が、配線BL[0]以外の全ての配線BLにはローレベルの電位が与えられる場合を例示している。
上記動作により、配線WL[1]に電気的に接続されたスイッチ回路SWへの、データの書き込みが行われる。具体的に、配線WL[1]と、配線BL[0]とに電気的に接続されたスイッチ回路SWにおいて、トランジスタ21のゲートにハイレベルの電位が与えられることによって、”1”の論理値に対応したデータが格納される。また、配線WL[1]と、配線BL[0]以外の配線BLにそれぞれ電気的に接続された複数のスイッチ回路SWにおいて、トランジスタ21のゲートにローレベルの電位が与えられることによって、”0”の論理値に対応したデータが格納される。
同様に、時刻T3乃至時刻T4においても、配線WL[3]乃至配線WL[2m−3]に電気的に接続されたスイッチ回路SWへの、データの書き込みが順に行われる。
次いで、時刻T4乃至時刻T5において、配線WL[2m−2]にハイレベルの電位が、配線WL[2m−2]以外の全ての配線WLにローレベルの電位が与えられる。また、配線BL[0]乃至配線BL[n−1]に、データを含む信号の電位が与えられる。図8では、配線BL[0]にハイレベルの電位が、配線BL[0]以外の全ての配線BLにはローレベルの電位が与えられる場合を例示している。
上記動作により、配線WL[2m−2]に電気的に接続されたスイッチ回路SWへの、データの書き込みが行われる。具体的に、配線WL[2m−2]と、配線BL[0]とに電気的に接続されたスイッチ回路SWにおいて、トランジスタ21のゲートにハイレベルの電位が与えられることによって、”1”の論理値に対応したデータが格納される。また、配線WL[2m−2]と、配線BL[0]以外の配線BLにそれぞれ電気的に接続された複数のスイッチ回路SWにおいて、トランジスタ21のゲートにローレベルの電位が与えられることによって、”0”の論理値に対応したデータが格納される。
次いで、時刻T5乃至時刻T6において、配線WL[2m−1]にハイレベルの電位が、配線WL[2m−1]以外の全ての配線WLにローレベルの電位が与えられる。また、配線BL[0]乃至配線BL[n−1]に、データを含む信号の電位が与えられる。図8では、配線BL[1]にハイレベルの電位が、配線BL[1]以外の全ての配線BLにはローレベルの電位が与えられる場合を例示している。
上記動作により、配線WL[2m−1]に電気的に接続されたスイッチ回路SWへの、データの書き込みが行われる。具体的に、配線WL[2m−1]と、配線BL[1]とに電気的に接続されたスイッチ回路SWにおいて、トランジスタ21のゲートにハイレベルの電位が与えられることによって、”1”の論理値に対応したデータが格納される。また、配線WL[2m−1]と、配線BL[1]以外の配線BLにそれぞれ電気的に接続された複数のスイッチ回路SWにおいて、トランジスタ21のゲートにローレベルの電位が与えられることによって、”0”の論理値に対応したデータが格納される。
次いで、時刻T6乃至時刻T16において行われる、配線ILと配線OLの間における導通状態と非導通状態とを、スイッチ回路SWに格納されているデータに従って切り替える動作について、説明する。時刻T6乃至時刻T16では、全ての配線WLにローレベルの電位が与えられる。
まず、時刻T6乃至時刻T7において、配線CL[0]にハイレベルの電位が与えられ、配線CL[1]にローレベルの電位が与えられる。また、配線SLに、配線CL[0]に与えられる電位よりも高い、ハイレベルの電位が与えられる。上記動作により、配線CL[0]に電気的に接続されたスイッチ回路SWにおいて、トランジスタ11が導通状態となる。よって、配線CL[0]に電気的に接続されたスイッチ回路SWに格納されているデータに従って、配線ILと配線OLの間における導通状態と非導通状態とを、切り替えることができる。
具体的に、配線WL[0]に電気的に接続された複数のスイッチ回路SWのうち、配線BL[1]に電気的に接続されたスイッチ回路SWに、”1”の論理値に対応したデータが格納されている。よって、配線IL[1]と配線OL[0]とが導通状態となる。また、配線WL[2m−2]に電気的に接続された複数のスイッチ回路SWのうち、配線BL[0]に電気的に接続されたスイッチ回路SWに、”1”の論理値に対応したデータが格納されている。よって、配線IL[0]と配線OL[m−1]とが導通状態となる。
次いで、時刻T7乃至時刻T8において、配線SLにローレベルの電位が与えられる。上記動作により、配線CL[0]に電気的に接続されたスイッチ回路SWにおいて、トランジスタ12は導通状態から非導通状態に切り替わる。
次いで、時刻T8乃至時刻T9において、配線SLにローレベルの電位が与えられる。また、配線IL[0]の電位がローレベルからハイレベルに切り替わる。上記動作により、配線OL[m−1]の電位がローレベルからハイレベルに切り替わる。
次いで、時刻T9乃至時刻T10において、配線SLにローレベルの電位が与えられる。また、配線IL[0]の電位がハイレベルからローレベルに切り替わる。上記動作により、配線OL[m−1]の電位がハイレベルからローレベルに切り替わる。また、配線IL[1]の電位がローレベルからハイレベルに切り替わる。上記動作により、配線OL[0]の電位がローレベルからハイレベルに切り替わる。
次いで、時刻T10乃至時刻T11において、配線SLにローレベルの電位が与えられる。また、配線IL[1]の電位がハイレベルからローレベルに切り替わる。上記動作により、配線OL[0]の電位がハイレベルからローレベルに切り替わる。
次いで、時刻T11乃至時刻T12において、配線CL[0]にローレベルの電位が与えられ、配線CL[1]にハイレベルの電位が与えられる。また、配線SLに、配線CL[1]に与えられる電位よりも高い、ハイレベルの電位が与えられる。上記動作により、配線CL[1]に電気的に接続されたスイッチ回路SWにおいて、トランジスタ11が導通状態となる。よって、配線CL[1]に電気的に接続されたスイッチ回路SWに格納されているデータに従って、配線ILと配線OLの間における導通状態と非導通状態とを、切り替えることができる。
具体的に、配線WL[1]に電気的に接続された複数のスイッチ回路SWのうち、配線BL[0]に電気的に接続されたスイッチ回路SWに、”1”の論理値に対応したデータが格納されている。よって、配線IL[0]と配線OL[0]とが導通状態となる。また、配線WL[2m−1]に電気的に接続された複数のスイッチ回路SWのうち、配線BL[1]に電気的に接続されたスイッチ回路SWに、”1”の論理値に対応したデータが格納されている。よって、配線IL[1]と配線OL[m−1]とが導通状態となる。
次いで、時刻T12乃至時刻T13において、配線SLにローレベルの電位が与えられる。上記動作により、配線CL[1]に電気的に接続されたスイッチ回路SWにおいて、トランジスタ12は導通状態から非導通状態に切り替わる。
次いで、時刻T13乃至時刻T14において、配線SLにローレベルの電位が与えられる。また、配線IL[0]の電位がローレベルからハイレベルに切り替わる。上記動作により、配線OL[0]の電位がローレベルからハイレベルに切り替わる。
次いで、時刻T14乃至時刻T15において、配線SLにローレベルの電位が与えられる。また、配線IL[0]の電位がハイレベルからローレベルに切り替わる。上記動作により、配線OL[0]の電位がハイレベルからローレベルに切り替わる。また、配線IL[1]の電位がローレベルからハイレベルに切り替わる。上記動作により、配線OL[m−1]の電位がローレベルからハイレベルに切り替わる。
次いで、時刻T15乃至時刻T16において、配線SLにローレベルの電位が与えられる。また、配線IL[1]の電位がハイレベルからローレベルに切り替わる。上記動作により、配線OL[m−1]の電位がハイレベルからローレベルに切り替わる。
なお、少なくとも、配線SLにハイレベルの電位が与えられている時刻T6乃至時刻T7の期間において、配線CL[0]にハイレベルの電位が与えられ、配線CL[1]にローレベルの電位が与えられていればよい。また、少なくとも、配線SLにハイレベルの電位が与えられている時刻T11乃至時刻T12の期間において、配線CL[0]にローレベルの電位が与えられ、配線CL[1]にハイレベルの電位が与えられていればよい。よって、時刻T6より前の期間と、時刻T7より後で時刻T11より前の期間と、時刻T12より後の期間とでは、配線CL[0]及び配線CL[1]にそれぞれ与えられる電位は、ローレベルとハイレベルのどちらであってもよい。
〈回路14の構成例〉
次いで、図1に示す回路14の、具体的な構成の一例について説明する。
図9(A)に、回路14の構成例を示す。図9(A)では、電位VSSと電位VDDが回路14に与えられている。そして、図9(A)では、配線A1に供給するパルス信号の振幅をΔVだけ増幅するために、レベルシフタを用いる場合を例示する。
具体的に、図9(A)に示す回路14は、D型フリップフロップ(D−FF)30と、XOR回路31と、インバータ32と、レベルシフタ(LS)33とを有する。
D−FF30では、D端子に信号extraContext[0]が入力され、C端子にクロック信号CLKが入力されると、クロック信号の1周期分だけ信号extraContext[0]が遅延した信号が、端子Qから出力される。XOR回路31では、端子Qから出力される信号と、信号extraContext[0]とが入力されると、パルス信号が出力される。当該パルス信号は、信号extraContext[0]の電位が切り替わったタイミングから、クロック信号CLKの一周期分に相当する期間において、ハイレベルの電位VDDを有する。
XOR回路31から出力される信号は、LS33において、その振幅が増幅される。具体的に、LS33には、電位VSSと電位HVDDが与えられている。電位HVDDは、電位VDD+ΔVに相当する。そして、XOR回路31から出力されるパルス信号は、LS33において、電位VSSと電位VDDの差分に相当する振幅から、電位VSSと電位HVDDの差分に相当する振幅へと、増幅される。LS33から出力される信号owは、例えば図5に示すスイッチ回路SWに、配線SLを介して与えられる。
また、インバータ32は、信号extraContext[0]が入力されると、その極性を反転させた信号Context[1]を生成する。信号Context[1]は、例えば図5に示すスイッチ回路SWに、配線CL[1]を介して与えられる。また、信号extraContext[0]は、例えば図5に示すスイッチ回路SWに、信号Context[0]として配線CL[0]を介して与えられる。
次いで、図9(B)に、回路14の別の構成例を示す。図9(B)では、電位VSSと電位HVDDが回路14に与えられている。そして、図9(B)では、信号Context[0]及び信号Context[1]の振幅を小さくするために、レベルシフタを用いる場合を例示する。
具体的に、図9(B)に示す回路14は、D−FF30と、XOR回路31と、インバータ32と、LS33aと、LS33bとを有する。
そして、図9(B)に示す回路14では、図9(A)に示す回路14と同様に、XOR回路31からパルス信号が出力される。ただし、図9(B)に示す回路14の場合、当該パルス信号が、ハイレベルの電位HVDDを有する点において、図9(A)に示す回路14と異なる。図9(B)では、XOR回路31から出力される信号が、信号owとして、例えば図5に示すスイッチ回路SWに、配線SLを介して与えられる。
また、LS33a及びLS33bには、電位VSSと電位VDDが与えられている。信号extraContext[0]は、LS33aにおいて、電位VSSと電位HVDDの差分に相当する振幅から、電位VSSと電位VDDの差分に相当する振幅へと、調整される。また、インバータ32から出力される信号Context[1]は、LS33bにおいて、電位VSSと電位HVDDの差分に相当する振幅から、電位VSSと電位VDDの差分に相当する振幅へと、調整される。
振幅が調整された信号Context[1]は、例えば図5に示すスイッチ回路SWに、信号Context[1]として配線CL[1]を介して与えられる。また、振幅が調整された信号extraContext[0]は、例えば図5に示すスイッチ回路SWに、信号Context[0]として配線CL[0]を介して与えられる。
なお、図9(B)において、LS33aまたはLS33bの代わりに、インバータまたはバッファなどを用いることも可能である。
次いで、図10に、図9(A)に示すLS33、或いは、図9(B)に示すLS33aまたはLS33bの、具体的な構成例を図10に示す。
図10に示すLS(LS33、LS33a、またはLS33bに相当する)は、nチャネル型のトランジスタ34及びトランジスタ35と、pチャネル型のトランジスタ36及びトランジスタ37と、インバータ38とを有する。
トランジスタ34のゲートは、入力端子INに電気的に接続されている。また、トランジスタ34は、ソース及びドレインの一方に電位VSSが与えられ、ソース及びドレインの他方がトランジスタ37のゲートに電気的に接続されている。
トランジスタ36のゲートは、出力端子OUTに電気的に接続されている。また、トランジスタ36は、ソース及びドレインの一方に電位VDDまたは電位HVDDが与えられ、ソース及びドレインの他方はトランジスタ37のゲートに電気的に接続されている。
インバータ38は、入力端子INの電位が与えられ、出力される電位はトランジスタ35のゲートに与えられる。また、インバータ38には、電位VSSと、電位VDDまたは電位HVDDとの電位差が、電源電圧として与えられている。
トランジスタ35は、ソース及びドレインの一方に電位VSSが与えられ、ソース及びドレインの他方がトランジスタ36のゲートに電気的に接続されている。
トランジスタ37は、ソース及びドレインの一方に電位VDDまたは電位HVDDが与えられ、ソース及びドレインの他方はトランジスタ36のゲートに電気的に接続されている。
〈ロジックアレイの構成例〉
次いで、本発明の一態様に係る半導体装置の一例に相当する、PLDの構成例について説明する。
図11に、PLD40の構成の一部を例示する。PLD40は、複数のロジックブロック41と、複数のロジックブロック41の入力端子または出力端子に電気的に接続されている複数の配線42と、配線42間の導通状態を制御する機能を有するSWsとを有する。複数の配線42とSWsとにより、ロジックブロック41間の導通状態が制御される。
なお、図11に示すPLD40には、複数のロジックブロック41の入力端子または出力端子に電気的に接続されている配線42に加えて、クロック信号CLKや信号RESをロジックブロック41に供給する機能を有する配線が設けられていても良い。クロック信号CLKは、例えば、ロジックブロック41が有するフリップフロップからの信号の出力のタイミングを制御するのに用いることができる。また、信号RESは、例えば、ロジックブロック41が有するフリップフロップに保持されているデータを、初期化するタイミングを制御するのに用いることができる。
〈ロジックブロックの構成例〉
次いで、ロジックブロック41の構成例について説明する。
図12(A)に、ロジックブロック41の一形態を例示する。図12(A)に示すロジックブロック41は、LUT(ルックアップテーブル)43と、フリップフロップ44とを有する。LUT43では、回路情報を含むデータに従って、入力端子45に入力される入力信号の論理値に対する、出力信号の論理値が定められる。フリップフロップ44は、LUT43の出力信号に含まれるデータを保持し、クロック信号CLKに同期して当該データに対応した出力信号を、出力端子46から出力する。
また、回路情報を含むデータによって、フリップフロップ44の種類を定義できる構成にしても良い。具体的には、回路情報を含むデータに従って、フリップフロップ44がD型フリップフロップ、T型フリップフロップ、JK型フリップフロップ、またはRS型フリップフロップのいずれかの機能を有するようにしても良い。
また、図12(B)に、ロジックブロック41の別の一形態を例示する。図12(B)に示すロジックブロック41は、図12(A)に示したロジックブロック41に、AND回路47が追加された構成を有している。AND回路47には、フリップフロップ44からの信号が、正論理の入力として与えられ、信号INITの電位が、負論理の入力として与えられている。上記構成により、信号INITの電位に従って、出力端子46の電位を初期化することができる。
また、図12(C)に、ロジックブロック41の別の一形態を例示する。図12(C)に示すロジックブロック41は、図12(A)に示したロジックブロック41に、マルチプレクサ48が追加された構成を有している。また、図12(C)に示すロジックブロック41は、記憶回路49を有している。
LUT43は、回路情報を含むデータに従って、入力信号の論理値に対する出力信号の論理値が定められる。また、マルチプレクサ48は、LUT43からの出力信号と、フリップフロップ44からの出力信号とが入力されている。そして、マルチプレクサ48は、記憶回路49に格納されているデータに従って、上記2つの出力信号のいずれか一方を選択し、出力する機能を有する。マルチプレクサ48からの出力信号は、出力端子46から出力される。
また、図12(D)に、ロジックブロック41の別の一形態を例示する。図12(D)に示すロジックブロック41は、図12(C)に示したロジックブロック41に、マルチプレクサ50が追加された構成を有している。また、図12(D)に示すロジックブロック41は、記憶回路51を有している。
マルチプレクサ50には、LUT43からの出力信号と、端子52から入力された、他のロジックブロック41が有するフリップフロップ44からの出力信号とが入力されている。そして、マルチプレクサ50は、記憶回路51に格納されている回路情報を含むデータに従って、上記2つの出力信号のいずれか一方を選択し、出力する機能を有する。
〈記憶回路について〉
次いで、ロジックブロックが有する、回路情報を記憶する機能を有する記憶回路の構成例について説明する。
図13に記憶回路60の構成を、一例として示す。記憶回路60は、図12(C)に示す記憶回路49として、或いは、図12(D)に示す記憶回路49または記憶回路51として用いることができる。また、記憶回路60は、LUT43が有する記憶回路として用いることができる。
記憶回路60は、データを記憶する機能を有する複数の回路61を有する。図13では、複数の回路61がm行n列で配置されている場合を例示している。そして、i列j行目(iはn以下の自然数を意味し、jはm以下の自然数を意味する)の回路61は、配線BL[i−1]、配線CL[1:0]、配線WL[2j−1:2j−2]、配線OL[j−1]に電気的に接続されている。
図14(A)に、i列j行目の、回路61のより具体的な構成の一例を示す。回路61は、データを記憶する機能を有する複数の回路62と、複数の回路62からそれぞれ出力されるデータを選択する機能を有するマルチプレクサ63とを有する。具体的に、図14(A)では、回路61が回路62a及び回路62bで示す2つの回路62を有する場合を例示している。
具体的に、入力される信号の極性が互いに反転している配線BL[i−1]及び配線BLb[i−1]は、共に、回路62a及び回路62bに電気的に接続されている。配線WL[2j−2]及び配線WL[2j−1]は、回路62a及び回路62bにそれぞれ電気的に接続されている。配線CL[0]及び配線CL[1]は、マルチプレクサ63に電気的に接続されている。回路62aから出力されるデータと、回路62bから出力されるデータとは、マルチプレクサ63において、配線CL[0]及び配線CL[1]から供給される信号に含まれるデータに従って、いずれかが選択される。
なお、回路61が有する回路62の数は、3以上であっても良い。この場合、回路61に電気的に接続される配線WL及び配線CLの数も、回路62の数に合わせて調整することが望ましい。また、回路61が有する回路62の数は、単数であっても良い。この場合、配線WL及び配線CLの数も、回路62の数に合わせて調整することが望ましい。さらに、回路61が有する回路62の数が単数である場合は、マルチプレクサ63を回路61に設けず、回路62から出力されるデータを配線OL[j−1]に入力するようにしても良い。
次いで、図14(B)に、回路62の具体的な構成を一例として示す。図14(B)に示す回路62は、トランジスタ64乃至トランジスタ67を少なくとも有する。また、回路62は、図14(B)に示すように、容量素子68及び容量素子69を有していても良い。
トランジスタ64は、回路62内のノードND1への、データを含む第1信号の電位の供給を制御する機能を有する。具体的には、トランジスタ64が導通状態であるとき、配線BL[i−1]に与えられたデータを含む第1信号の電位が、ノードND1に供給される。また、トランジスタ64が非導通状態であるとき、ノードND1の電位が保持される。容量素子68の一方の電極はノードND1に電気的に接続されており、容量素子68は、ノードND1の電位を保持する機能を有する。容量素子68の他方の電極は、例えば、一定の電位を供給することができる機能を有する配線に接続されている。例えば、GND線に接続されている。ただし、その配線の電位は、0ボルトであることに限定されない。
トランジスタ64における導通状態または非導通状態の選択は、配線WL[2j−1]または配線WL[2j−2]に与えられる信号の電位に従って行われる。
トランジスタ65は、ノードND1の電位に従って、配線70と配線72の間における導通状態と非導通状態とを切り替える機能を有する。具体的には、トランジスタ65が導通状態であるとき、配線70と配線72とが導通状態となる。また、トランジスタ65が非導通状態であるとき、配線70と配線72とは非導通状態となる。
また、トランジスタ66は、回路62内のノードND2への、データを含む第2信号の電位の供給を、制御する機能を有する。具体的には、トランジスタ66が導通状態であるとき、配線BLb[i−1]に与えられたデータを含む第2信号の電位が、ノードND2に供給される。また、トランジスタ66が非導通状態であるとき、ノードND2の電位が保持される。容量素子69の一方の電極はノードND2に電気的に接続されており、容量素子69は、ノードND2の電位を保持する機能を有する。容量素子69の他方の電極は、例えば、一定の電位を供給することができる機能を有する配線に電気的に接続されている。例えば、GND線に電気的に接続されている。ただし、その配線の電位は、0ボルトであることに限定されない。なお、容量素子69の他方の電極は、容量素子68の他方の電極と、電気的に接続されていてもよい。ただし、本発明の一態様は、これに限定されない。
トランジスタ66における導通状態または非導通状態の選択は、配線WL[2j−1]または配線WL[2j−2]に与えられる信号の電位に従って行われる。
トランジスタ67は、ノードND2の電位に従って、配線71と配線72の間における導通状態と非導通状態とを切り替える機能を有する。具体的には、トランジスタ67が導通状態であるとき、配線71と配線72とが導通状態となる。また、トランジスタ67が非導通状態であるとき、配線71と配線72とは非導通状態となる。
なお、配線70にはハイレベルの電位VDDが与えられ、配線71にはローレベルの電位VSSが与えられるものとする。そして、データを回路62に書き込むときには、第1信号の電位と、第2信号の電位は、互いに極性が反転している、すなわち論理レベルが反転している。よって、トランジスタ65とトランジスタ67とは、一方が導通状態にあるとき、他方が非導通状態にある。また、トランジスタ65とトランジスタ67のうち、どちらが導通状態にあり、どちらが非導通状態にあるかは、第1信号と第2信号の電位、すなわちデータによって定まる。そのため、データによって、配線72に与えられる電位が、ハイレベルの電位VDDであるか、ローレベルの電位VSSであるかが定まる。
配線72に与えられる電位をデータとして含む信号は、図14(A)に示すマルチプレクサ63に入力される。
なお、図14(B)に示す回路62において、トランジスタ64及びトランジスタ66に用いられるトランジスタは、ノードND1及びノードND2の電位を保持する機能を有しているため、オフ電流の著しく小さいトランジスタであることが望ましい。シリコンよりもバンドギャップが広く、真性キャリア密度がシリコンよりも低い半導体膜に、チャネル形成領域が形成されることを特徴とするトランジスタは、オフ電流を著しく小さくすることができるので、トランジスタ64及びトランジスタ66に用いるのに好適である。このような半導体としては、例えば、シリコンの2倍以上の大きなバンドギャップを有する、酸化物半導体、窒化ガリウムなどが挙げられる。よって、上記構成を有するトランジスタをトランジスタ64及びトランジスタ66に用いることで、ノードND1及びノードND2に保持されている電荷が、リークするのを防ぐことができる。
なお、トランジスタ64にnチャネル型のトランジスタが用いられる場合、ノードND1を電位VSSにすることは容易であるが、ノードND1を電位VDDにすることは、上記トランジスタの閾値電圧を考慮すると難しい。そのため、トランジスタ65にpチャネル型のトランジスタが用いられていると、トランジスタ65を完全に非導通状態にすることが難しくなり、トランジスタ65を介して貫通電流が流れやすくなる。よって、トランジスタ64にnチャネル型のトランジスタが用いられる場合、トランジスタ65には、nチャネル型のトランジスタを用いることが、貫通電流を防止するために望ましい。トランジスタ66とトランジスタ67にも同様のことが言える。すなわち、トランジスタ66にnチャネル型のトランジスタが用いられる場合、トランジスタ67には、nチャネル型のトランジスタを用いることが、貫通電流を防止するために望ましい。
また、トランジスタ64にpチャネル型のトランジスタが用いられる場合、ノードND1を電位VDDにすることは容易であるが、ノードND1を電位VSSにすることは、上記トランジスタの閾値電圧を考慮すると難しい。そのため、トランジスタ65にnチャネル型のトランジスタが用いられていると、トランジスタ65を完全に非導通状態にすることが難しくなり、トランジスタ65を介して貫通電流が流れやすくなる。よって、トランジスタ64にpチャネル型のトランジスタが用いられる場合、トランジスタ65には、pチャネル型のトランジスタを用いることが、貫通電流を防止するために望ましい。トランジスタ66とトランジスタ67にも同様のことが言える。すなわち、トランジスタ66にpチャネル型のトランジスタが用いられる場合、トランジスタ67には、pチャネル型のトランジスタを用いることが、貫通電流を防止するために望ましい。
〈マルチプレクサの構成例〉
次いで、本発明の一態様にかかるマルチプレクサの構成例について説明する。
図15に、マルチプレクサ(MUX)75の具体的な構成を一例として示す。本発明の一態様にかかるマルチプレクサは、図1に示す回路13を複数有する。具体的に、図15では、回路13a及び回路13bで示す複数の回路13を有する、MUX75の構成を例示している。そして、MUX75は、回路情報を含むデータに従って、回路13a及び回路13bの動作が制御されることで、複数の配線76に入力された信号のうち、いずれか一つを選択して配線77に供給することができる。
配線76aを複数の配線76の一つと仮定すると、具体的に、回路13aは、回路情報を含む信号に従って、配線76aに入力された信号の配線77aへの供給の有無を制御する機能を有する。また、配線76bを複数の配線76の別の一つと仮定すると、具体的に、回路13bは、回路情報を含む信号に従って、配線76bに入力された信号の配線77aへの供給の有無を制御する機能を有する。
なお、配線76a及び配線76bは、図1の配線A3に相当し、配線77aは、図1の配線A4に相当する。
具体的に、トランジスタ12は、ソース及びドレインの一方に、配線79から回路情報を含む信号が入力され、ソース及びドレインの他方が、トランジスタ11のゲートに接続されている。トランジスタ11は、ソース及びドレインの一方が配線76aまたは配線76bに接続されており、ソース及びドレインの他方が、配線77aに接続されている。
そして、回路13aと回路13bにそれぞれ入力される、回路情報を含む信号は、論理レベルが互いに異なるものとする。具体的に、図15では、回路13aに入力される信号の論理レベルをインバータ78により反転させた信号が、回路13bに入力されている場合を例示している。ただし、インバータ78を用いずに、回路13aと回路13bのそれぞれに、論理レベルの異なる上記信号が入力されるようにしても良い。
なお、図15では、インバータ78がMUX75に含まれるものとして、MUX75の構成を例示しているが、MUX75はインバータ78をその構成要素に含んでいなくても良い。
上記構成により、回路13a及び回路13bは、いずれか一方においてトランジスタ11が導通状態となり、他方においてトランジスタ11が非導通状態となる。すなわち、配線76aまたは配線76bに入力された信号のいずれか一方のみが回路13a及び回路13bにより選択されて、配線77aに供給されることとなる。
なお、複数の配線76の数によっては、MUX75に回路13a及び回路13bを複数設ける場合もあり得る。その場合、MUX75には、複数の回路13a及び回路13bによって選択された信号が入力される配線77aが、複数存在することとなる。そして、上記MUX75の場合は、複数の配線77aに入力される信号をさらに選択するための単数または複数の回路13a及び回路13bを有する。複数の回路13a及び回路13bにより繰り返し信号の選択を行うことで、最終的に一の信号が配線77に供給される。
そして、本発明の一態様では、トランジスタ12はトランジスタ11に比べてオフ電流が著しく小さいことが望ましい。シリコンよりもバンドギャップが広く、真性キャリア密度がシリコンよりも低い半導体膜に、チャネル形成領域が形成されることを特徴とするトランジスタは、オフ電流が著しく小さいので、トランジスタ12として用いるのに好適である。このような半導体としては、例えば、シリコンの2倍以上の大きなバンドギャップを有する、酸化物半導体、窒化ガリウムなどが挙げられる。
上記構成を有するトランジスタ12を用いることで、トランジスタ12が非導通状態のときに、トランジスタ11のゲートに接続されたノードNDに保持されている電荷がリークするのを防ぐことができる。そして、ノードNDに電荷が保持されることで、トランジスタ11の導通状態または非導通状態が保持されるので、回路13a及び回路13bに信号が選択された状態も、維持される。
次いで、2ビットの信号が入力されるMUX75の構成を、図16に一例として示す。図16に示すMUX75は、回路13a乃至回路13fで示す回路13を6つ有する。回路13a乃至回路13fは、それぞれトランジスタ11及びトランジスタ12を有しており、トランジスタ11とトランジスタ12の接続構造は、図15に示すMUX75と同じである。
ただし、図16に示すMUX75では、回路13a及び回路13cが有するトランジスタ12は、ソース及びドレインの一方が配線79aに接続されている。また、回路13b及び回路13dが有するトランジスタ12は、ソース及びドレインの一方が、インバータ78aの出力端子に接続されている。インバータ78aの入力端子は、配線79aに接続されている。また、回路13eが有するトランジスタ12は、ソース及びドレインの一方が配線79bに接続されている。また、回路13fが有するトランジスタ12は、ソース及びドレインの一方が、インバータ78bの出力端子に接続されている。インバータ78bの入力端子は、配線79bに接続されている。
また、図16に示すMUX75では、回路13a乃至回路13dがそれぞれ有するトランジスタ11は、ソース及びドレインの一方が配線76a乃至配線76dにそれぞれ接続されている。また、回路13a及び回路13bがそれぞれ有するトランジスタ11は、ソース及びドレインの他方が、回路13eが有するトランジスタ11のソース及びドレインの一方に接続されている。また、回路13c及び回路13dがそれぞれ有するトランジスタ11は、ソース及びドレインの他方が、回路13fが有するトランジスタ11のソース及びドレインの一方に接続されている。回路13e及び回路13fが有するトランジスタ11のソース及びドレインの他方は、配線77に接続されている。
図16に示すMUX75では、配線79a及び配線79bから入力される、回路情報を含む信号に従って、トランジスタ11の導通状態と非導通状態が定められる。そして、配線76a乃至配線76dにそれぞれ入力された信号のいずれか一つが、上記信号に従い、回路13a乃至回路13fによって選択され、配線77に入力される。
なお、図15に示すマルチプレクサは、配線79に与えられる信号が、回路情報を含む信号である場合において、回路13a及び回路13bにおいてブースティング効果を得ることができる。よって、図15に示すマルチプレクサは、図12に示すロジックブロック41のLUT43に含まれるマルチプレクサとして用いるよりも、図12(C)に示すロジックブロック41のマルチプレクサ48、図12(D)に示すロジックブロック41のマルチプレクサ48またはマルチプレクサ50として用いた方が、回路13a及び回路13bにおいてブースティング効果を得ることができるので、望ましい。
〈PLDの構成例〉
次いで、図17にPLD80の構成例を示す。図17では、PLD80が、2列10行で配列された複数のロジックブロック41を有する場合を例示している。具体的に、図17では、(x+1)列(y+1)行目(x+1は2以下の自然数を意味し、y+1は10以下の自然数を意味する)のロジックブロック41を、ロジックブロック41[xy]として図示する。
また、図17に示すPLD80は、複数のスイッチ回路SWsを有する。具体的に、図17では、ロジックブロック41[0y]への信号の入力を制御するスイッチ回路SWsを、スイッチ回路81a[0y]として図示する。また、ロジックブロック41[1y]からロジックブロック41[0y]への信号の入力を制御するスイッチ回路SWsを、スイッチ回路81b[0y]として図示する。
また、I/Oは、複数のI/Oブロックを有する。I/Oブロックは、PLD80の外部回路からの信号の入力、または外部回路への信号の出力を制御する、インターフェースとしての機能を有する。そして、図17に示すPLD80は、I/Oブロック[00]乃至I/Oブロック[09]を含むI/Oブロック(I/O[00]−I/O[09])と、I/Oブロック[10]乃至I/Oブロック[19]を含むI/Oブロック(I/O[10]−I/O[19])とを有する。
また、図17では、I/Oブロック[0y]からロジックブロック41[0y]への信号の入力を制御するスイッチ回路SWsを、スイッチ回路81c[0y]として図示する。また、ロジックブロック41[0y]からI/Oブロック[0y]への信号の入力を制御するスイッチ回路SWsを、スイッチ回路81d[0y]として図示する。
また、図17では、ロジックブロック41[1y]への信号の入力を制御するスイッチ回路SWsを、スイッチ回路81a[1y]として図示する。また、ロジックブロック41[0y]からロジックブロック41[1y]への信号の入力を制御するスイッチ回路SWsを、スイッチ回路81b[1y]として図示する。
また、図17では、I/Oブロック[1y]からロジックブロック41[1y]への信号の入力を制御するスイッチ回路SWsを、スイッチ回路81c[1y]として図示する。また、ロジックブロック41[1y]からI/Oブロック[1y]への信号の入力を制御するスイッチ回路SWsを、スイッチ回路81d[1y]として図示する。
また、スイッチ回路を介さずに、隣接するロジックブロックに出力信号を供給する配線が、PLD80に設けられていても良い。これらの配線は、複数のロジックブロックでシフトレジスタ、加算回路、減算回路などを構成する際に有効である。更に、ロジックブロックに1ビット分の半加算回路、全加算回路を付加することで、複数のロジックブロックで構成される加算回路、減算回路を、一のロジックブロックで構成することができるなど、少ない数のロジックブロックで所望の演算回路を実現することができる。
また、PLD80は、ロジックブロック41の記憶回路60が有する配線BL、または、スイッチ回路SWsが有する配線BLへの、信号の供給を制御する駆動回路(Bit Driver)と、複数の配線CLに供給される電位の選択を行う駆動回路(Configuration Controller)と、ロジックブロック41の記憶回路60が有する配線WL、または、スイッチ回路SWsが有する配線WLへの、信号の供給を制御する駆動回路(Word Driver)とを有する。
〈半導体装置の断面構造の例〉
図18に、図1に示した回路13を有する半導体装置の断面構造を、一例として示す。
なお、図18では、酸化物半導体膜にチャネル形成領域を有するトランジスタ12が、単結晶のシリコン基板にチャネル形成領域を有するトランジスタ11の上層に形成されている場合を例示している。
トランジスタ11は、非晶質、微結晶、多結晶または単結晶である、シリコン又はゲルマニウムなどの半導体膜または半導体基板に、チャネル形成領域を有していても良い。或いは、トランジスタ11は、酸化物半導体膜または酸化物半導体基板に、チャネル形成領域を有していても良い。全てのトランジスタが酸化物半導体膜または酸化物半導体基板に、チャネル形成領域を有している場合、トランジスタ12はトランジスタ11上に積層されていなくとも良く、トランジスタ12とトランジスタ11とは、同一の層に形成されていても良い。
シリコンの薄膜を用いてトランジスタ11を形成する場合、当該薄膜には、プラズマCVD法などの気相成長法若しくはスパッタリング法で作製された非晶質シリコン、非晶質シリコンをレーザーアニールなどの処理により結晶化させた多結晶シリコン、単結晶シリコンウェハに水素イオン等を注入して表層部を剥離した単結晶シリコンなどを用いることができる。
トランジスタ11が形成される半導体基板601は、例えば、シリコン基板、ゲルマニウム基板、シリコンゲルマニウム基板等を用いることができる。図18では、単結晶シリコン基板を半導体基板601として用いる場合を例示している。
また、トランジスタ11は、素子分離法により電気的に分離されている。素子分離法として、選択酸化法(LOCOS法:Local Oxidation of Silicon法)、トレンチ分離法(STI法:Shallow Trench Isolation)等を用いることができる。図18では、トレンチ分離法を用いてトランジスタ11を電気的に分離する場合を例示している。具体的に、図18では、半導体基板601にエッチング等によりトレンチを形成した後、酸化珪素などを含む絶縁物を当該トレンチに埋め込むことで形成される素子分離領域610により、トランジスタ11を素子分離させる場合を例示している。
トランジスタ11上には、絶縁膜611が設けられている。絶縁膜611には開口部が形成されている。そして、上記開口部には、トランジスタ11のソース及びドレインにそれぞれ電気的に接続されている導電膜625及び導電膜626と、トランジスタ11のゲートに電気的に接続されている導電膜627とが、形成されている。
そして、導電膜625は、絶縁膜611上に形成された導電膜634に電気的に接続されており、導電膜626は、絶縁膜611上に形成された導電膜635に電気的に接続されており、導電膜627は、絶縁膜611上に形成された導電膜636に電気的に接続されている。
導電膜634乃至導電膜635上には、絶縁膜612が形成されている。絶縁膜612には開口部が形成されており、上記開口部に、導電膜636に電気的に接続された導電膜637が形成されている。そして、導電膜637は、絶縁膜612上に形成された導電膜651に、電気的に接続されている。
また、導電膜651上には、絶縁膜613が形成されている。絶縁膜613には開口部が形成されており、上記開口部に、導電膜651に電気的に接続された導電膜652が形成されている。そして、導電膜652は、絶縁膜613上に形成された導電膜653に、電気的に接続されている。また、絶縁膜613上には、導電膜644が形成されている。
導電膜653及び導電膜644上には絶縁膜661が形成されている。そして、図18では、絶縁膜661上にトランジスタ12が形成されている。
トランジスタ12は、絶縁膜661上に、酸化物半導体を含む半導体膜701と、半導体膜701上の、ソース電極またはドレイン電極として機能する導電膜721及び導電膜722と、半導体膜701、導電膜721及び導電膜722上のゲート絶縁膜662と、ゲート絶縁膜662上に位置し、導電膜721と導電膜722の間において半導体膜701と重なっているゲート電極731と、を有する。なお、導電膜722は、絶縁膜661に設けられた開口部において、導電膜653に電気的に接続されている。
そして、トランジスタ12では、半導体膜701において、導電膜721に重なる領域と、ゲート電極731に重なる領域との間に、領域710が存在する。また、トランジスタ12では、半導体膜701において、導電膜722に重なる領域と、ゲート電極731に重なる領域との間に、領域711が存在する。領域710及び領域711に、導電膜721、導電膜722、及びゲート電極731をマスクとしてアルゴン、p型の導電型を半導体膜701に付与する不純物、或いは、n型の導電型を半導体膜701に付与する不純物を添加することで、半導体膜701のうちゲート電極731に重なる領域よりも、領域710及び領域711の抵抗率を下げることができる。
そして、トランジスタ12上に、絶縁膜663が設けられている。
なお、図18において、トランジスタ12は、ゲート電極731を半導体膜701の片側において少なくとも有していれば良いが、半導体膜701を間に挟んで存在する一対のゲート電極を有していても良い。
トランジスタ12が、半導体膜701を間に挟んで存在する一対のゲート電極を有している場合、一方のゲート電極には導通状態または非導通状態を制御するための信号が与えられ、他方のゲート電極は、電位が他から与えられている状態であっても良い。この場合、一対のゲート電極に、同じ高さの電位が与えられていても良いし、他方のゲート電極にのみ接地電位などの固定の電位が与えられていても良い。他方のゲート電極に与える電位の高さを制御することで、トランジスタの閾値電圧を制御することができる。
また、図18では、トランジスタ12が、一のゲート電極731に対応した一のチャネル形成領域を有する、シングルゲート構造である場合を例示している。しかし、トランジスタ12は、電気的に接続された複数のゲート電極を有することで、一の活性層にチャネル形成領域を複数有する、マルチゲート構造であっても良い。
〈トランジスタについて〉
次いで、酸化物半導体膜にチャネル形成領域を有するトランジスタ90の構成例について説明する。
図19に、酸化物半導体膜にチャネル形成領域を有するトランジスタ90の構成を、一例として示す。図19(A)には、トランジスタ90の上面図を示す。なお、図19(A)では、トランジスタ90のレイアウトを明確にするために、各種の絶縁膜を省略している。また、図19(A)に示した上面図の、破線A1−A2における断面図を図19(B)に示し、破線A3−A4における断面図を図19(C)に示す。
図19に示すように、トランジスタ90は、基板97に形成された絶縁膜91上において順に積層された酸化物半導体膜92a及び酸化物半導体膜92bと、酸化物半導体膜92bに電気的に接続され、ソース電極またはドレイン電極としての機能を有する導電膜93及び導電膜94と、酸化物半導体膜92b、導電膜93及び導電膜94上の酸化物半導体膜92cと、ゲート絶縁膜としての機能を有し、なおかつ酸化物半導体膜92c上に位置する絶縁膜95と、ゲート電極としての機能を有し、なおかつ絶縁膜95上において酸化物半導体膜92a乃至酸化物半導体膜92cと重なる導電膜96とを有する。なお、基板97は、ガラス基板や半導体基板などであってもよいし、ガラス基板や半導体基板上に半導体素子が形成された素子基板であってもよい。
また、トランジスタ90の、具体的な構成の別の一例を、図20に示す。図20(A)には、トランジスタ90の上面図を示す。なお、図20(A)では、トランジスタ90のレイアウトを明確にするために、各種の絶縁膜を省略している。また、図20(A)に示した上面図の、破線A1−A2における断面図を図20(B)に示し、破線A3−A4における断面図を図20(C)に示す。
図20に示すように、トランジスタ90は、絶縁膜91上において順に積層された酸化物半導体膜92a乃至酸化物半導体膜92cと、酸化物半導体膜92cに電気的に接続され、ソース電極またはドレイン電極としての機能を有する導電膜93及び導電膜94と、ゲート絶縁膜としての機能を有し、なおかつ酸化物半導体膜92c、導電膜93及び導電膜94上に位置する絶縁膜95と、ゲート電極としての機能を有し、なおかつ絶縁膜95上において酸化物半導体膜92a乃至酸化物半導体膜92cと重なる導電膜96とを有する。
なお、図19及び図20では、積層された酸化物半導体膜92a乃至酸化物半導体膜92cを用いるトランジスタ90の構成を例示している。トランジスタ90が有する酸化物半導体膜は、積層された複数の酸化物半導体膜で構成されているとは限らず、単膜の酸化物半導体膜で構成されていても良い。
酸化物半導体膜92a乃至酸化物半導体膜92cが順に積層されている半導体膜をトランジスタ90が有する場合、酸化物半導体膜92a及び酸化物半導体膜92cは、酸化物半導体膜92bを構成する金属元素の少なくとも1つを、その構成要素に含み、伝導帯下端のエネルギーが酸化物半導体膜92bよりも0.05eV以上、0.07eV以上、0.1eV以上または0.15eV以上、かつ2eV以下、1eV以下、0.5eV以下または0.4eV以下、真空準位に近い酸化物膜である。さらに、酸化物半導体膜92bは、少なくともインジウムを含むと、キャリア移動度が高くなるため好ましい。
上記構成の半導体膜をトランジスタ90が有する場合、ゲート電極に電圧を印加することで、半導体膜に電界が加わると、半導体膜のうち、伝導帯下端のエネルギーが小さい酸化物半導体膜92bにチャネル領域が形成される。即ち、酸化物半導体膜92bと絶縁膜95との間に酸化物半導体膜92cが設けられていることによって、絶縁膜95と離隔している酸化物半導体膜92bに、チャネル領域を形成することができる。
また、酸化物半導体膜92cは、酸化物半導体膜92bを構成する金属元素の少なくとも1つをその構成要素に含むため、酸化物半導体膜92bと酸化物半導体膜92cの界面では、界面散乱が起こりにくい。従って、当該界面においてキャリアの動きが阻害されにくいため、トランジスタ90の電界効果移動度が高くなる。
また、酸化物半導体膜92bと酸化物半導体膜92aの界面に界面準位が形成されると、界面近傍の領域にもチャネル領域が形成されるために、トランジスタ90の閾値電圧が変動してしまう。しかし、酸化物半導体膜92aは、酸化物半導体膜92bを構成する金属元素の少なくとも1つをその構成要素に含むため、酸化物半導体膜92bと酸化物半導体膜92aの界面には、界面準位が形成されにくい。よって、上記構成により、トランジスタ90の閾値電圧等の電気的特性のばらつきを、低減することができる。
また、酸化物半導体膜間に不純物が存在することによって、各膜の界面にキャリアの流れを阻害する界面準位が形成されることがないよう、複数の酸化物半導体膜を積層させることが望ましい。積層された酸化物半導体膜の膜間に不純物が存在していると、酸化物半導体膜間における伝導帯下端のエネルギーの連続性が失われ、界面近傍において、キャリアがトラップされるか、あるいは再結合により消滅してしまうからである。膜間における不純物を低減させることで、主成分である一の金属を少なくとも共に有する複数の酸化物半導体膜を、単に積層させるよりも、連続接合(ここでは特に伝導帯下端のエネルギーが各膜の間で連続的に変化するU字型の井戸構造を有している状態)が形成されやすくなる。
連続接合を形成するためには、ロードロック室を備えたマルチチャンバー方式の成膜装置(スパッタリング装置)を用いて各膜を大気に触れさせることなく連続して積層することが必要となる。スパッタリング装置における各チャンバーは、酸化物半導体にとって不純物となる水等を可能な限り除去すべくクライオポンプのような吸着式の真空排気ポンプを用いて高真空排気(5×10−7Pa乃至1×10−4Pa程度まで)することが好ましい。または、ターボ分子ポンプとコールドトラップを組み合わせて排気系からチャンバー内に気体が逆流しないようにしておくことが好ましい。
高純度の真性な酸化物半導体を得るためには、各チャンバー内を高真空排気するのみならず、スパッタリングに用いるガスの高純度化も重要である。上記ガスとして用いる酸素ガスやアルゴンガスの露点を、−40℃以下、好ましくは−80℃以下、より好ましくは−100℃以下とし、使用するガスの高純度化を図ることで、酸化物半導体膜に水分等が取り込まれることを可能な限り防ぐことができる。具体的に、酸化物半導体膜92bがIn−M−Zn酸化物(Mは、Ga、Y、Zr、La、Ce、またはNd)の場合、酸化物半導体膜92bを成膜するために用いるターゲットにおいて、金属元素の原子数比をIn:M:Zn=x:y:zとすると/yは、1/3以上6以下、さらには1以上6以下であって、z/yは、1/3以上6以下、さらには1以上6以下であることが好ましい。なお、z/yを1以上6以下とすることで、酸化物半導体膜92bとしてCAAC−OS膜が形成されやすくなる。ターゲットの金属元素の原子数比の代表例としては、In:M:Zn=1:1:1、In:M:Zn=3:1:2等がある。
具体的に、酸化物半導体膜92a、酸化物半導体膜92cがIn−M−Zn酸化物(Mは、Ga、Y、Zr、La、Ce、またはNd)の場合、酸化物半導体膜92a、酸化物半導体膜92cを成膜するために用いるターゲットにおいて、金属元素の原子数比をIn:M:Zn=x:y:zとすると/y<x/yであって、z/yは、1/3以上6以下、さらには1以上6以下であることが好ましい。なお、z/yを1以上6以下とすることで、酸化物半導体膜92a、酸化物半導体膜92cとしてCAAC−OS膜が形成されやすくなる。ターゲットの金属元素の原子数比の代表例としては、In:M:Zn=1:3:2、In:M:Zn=1:3:4、In:M:Zn=1:3:6、In:M:Zn=1:3:8等がある。
なお、酸化物半導体膜92a及び酸化物半導体膜92cの厚さは、3nm以上100nm以下、好ましくは3nm以上50nm以下とする。また、酸化物半導体膜92bの厚さは、3nm以上200nm以下、好ましくは3nm以上100nm以下であり、さらに好ましくは3nm以上50nm以下である。
3層構造の半導体膜において、酸化物半導体膜92a乃至酸化物半導体膜92cは、非晶質または結晶質の両方の形態を取りうる。ただし、チャネル領域が形成される酸化物半導体膜92bが結晶質であることにより、トランジスタ90に安定した電気的特性を付与することができるため、酸化物半導体膜92bは結晶質であることが好ましい。
なお、チャネル形成領域とは、トランジスタ90の半導体膜のうち、ゲート電極と重なり、かつソース電極とドレイン電極に挟まれる領域を意味する。また、チャネル領域とは、チャネル形成領域において、電流が主として流れる領域をいう。
例えば、酸化物半導体膜92a及び酸化物半導体膜92cとして、スパッタリング法により形成したIn−Ga−Zn酸化物膜を用いる場合、酸化物半導体膜92a及び酸化物半導体膜92cの成膜には、In−Ga−Zn酸化物(In:Ga:Zn=1:3:2[原子数比])であるターゲットを用いることができる。成膜条件は、例えば、成膜ガスとしてアルゴンガスを30sccm、酸素ガスを15sccm用い、圧力0.4Paとし、基板温度を200℃とし、DC電力0.5kWとすればよい。
また、酸化物半導体膜92bをCAAC−OS膜とする場合、酸化物半導体膜92bの成膜には、In−Ga−Zn酸化物(In:Ga:Zn=1:1:1[原子数比])であり、In−Ga−Zn酸化物を含む多結晶ターゲットを用いることが好ましい。成膜条件は、例えば、成膜ガスとしてアルゴンガスを30sccm、酸素ガスを15sccm用い、圧力を0.4Paとし、基板の温度300℃とし、DC電力0.5kWとすることができる。
なお、酸化物半導体膜92a乃至92cは、スパッタリング法により形成することができるが、他の方法、例えば、熱CVD法により形成してもよい。熱CVD法の例としてMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法やALD(Atomic Layer Deposition)法を使っても良い。
なお、電子供与体(ドナー)となる水分または水素などの不純物が低減され、なおかつ酸素欠損が低減されることにより高純度化された酸化物半導体(purified Oxide Semiconductor)は、キャリア発生源が少ないため、i型(真性半導体)又はi型に限りなく近くすることができる。そのため、高純度化された酸化物半導体膜にチャネル形成領域を有するトランジスタは、オフ電流が著しく小さく、信頼性が高い。そして、当該酸化物半導体膜にチャネル形成領域が形成されるトランジスタは、閾値電圧がプラスとなる電気的特性(ノーマリーオフ特性ともいう。)になりやすい。
具体的に、高純度化された酸化物半導体膜にチャネル形成領域を有するトランジスタのオフ電流が小さいことは、いろいろな実験により証明できる。例えば、チャネル幅が1×10μmでチャネル長が10μmの素子であっても、ソース電極とドレイン電極間の電圧(ドレイン電圧)が1Vから10Vの範囲において、オフ電流が、半導体パラメータアナライザの測定限界以下、すなわち1×10−13A以下という特性を得ることができる。この場合、トランジスタのチャネル幅で規格化したオフ電流は、100zA/μm以下であることが分かる。また、容量素子とトランジスタとを接続して、容量素子に流入または容量素子から流出する電荷を当該トランジスタで制御する回路を用いて、オフ電流の測定を行った。当該測定では、高純度化された酸化物半導体膜を上記トランジスタのチャネル形成領域に用い、容量素子の単位時間あたりの電荷量の推移から当該トランジスタのオフ電流を測定した。その結果、トランジスタのソース電極とドレイン電極間の電圧が3Vの場合に、数十yA/μmという、さらに小さいオフ電流が得られることが分かった。従って、高純度化された酸化物半導体膜をチャネル形成領域に用いたトランジスタは、オフ電流が、結晶性を有するシリコンを用いたトランジスタに比べて著しく小さい。
なお、半導体膜として酸化物半導体膜を用いる場合、酸化物半導体としては、少なくともインジウム(In)あるいは亜鉛(Zn)を含むことが好ましい。また、該酸化物半導体を用いたトランジスタの電気的特性のばらつきを減らすためのスタビライザーとして、それらに加えてガリウム(Ga)を有することが好ましい。また、スタビライザーとしてスズ(Sn)を有することが好ましい。また、スタビライザーとしてハフニウム(Hf)を有することが好ましい。また、スタビライザーとしてアルミニウム(Al)を有することが好ましい。また、スタビライザーとしてジルコニウム(Zr)を含むことが好ましい。
酸化物半導体の中でもIn−Ga−Zn酸化物、In−Sn−Zn酸化物などは、炭化シリコン、窒化ガリウム、または酸化ガリウムとは異なり、スパッタリング法や湿式法により電気的特性の優れたトランジスタを作製することが可能であり、量産性に優れるといった利点がある。また、炭化シリコン、窒化ガリウム、または酸化ガリウムとは異なり、上記In−Ga−Zn酸化物は、ガラス基板上に、電気的特性の優れたトランジスタを作製することが可能である。また、基板の大型化にも対応が可能である。
また、他のスタビライザーとして、ランタノイドである、ランタン(La)、セリウム(Ce)、プラセオジム(Pr)、ネオジム(Nd)、サマリウム(Sm)、ユウロピウム(Eu)、ガドリニウム(Gd)、テルビウム(Tb)、ジスプロシウム(Dy)、ホルミウム(Ho)、エルビウム(Er)、ツリウム(Tm)、イッテルビウム(Yb)、ルテチウム(Lu)のいずれか一種または複数種を含んでいてもよい。
例えば、酸化物半導体として、酸化インジウム、酸化ガリウム、酸化スズ、酸化亜鉛、In−Zn酸化物、Sn−Zn酸化物、Al−Zn酸化物、Zn−Mg酸化物、Sn−Mg酸化物、In−Mg酸化物、In−Ga酸化物、In−Ga−Zn酸化物(IGZOとも表記する)、In−Al−Zn酸化物、In−Sn−Zn酸化物、Sn−Ga−Zn酸化物、Al−Ga−Zn酸化物、Sn−Al−Zn酸化物、In−Hf−Zn酸化物、In−La−Zn酸化物、In−Pr−Zn酸化物、In−Nd−Zn酸化物、In−Ce−Zn酸化物、In−Sm−Zn酸化物、In−Eu−Zn酸化物、In−Gd−Zn酸化物、In−Tb−Zn酸化物、In−Dy−Zn酸化物、In−Ho−Zn酸化物、In−Er−Zn酸化物、In−Tm−Zn酸化物、In−Yb−Zn酸化物、In−Lu−Zn酸化物、In−Sn−Ga−Zn酸化物、In−Hf−Ga−Zn酸化物、In−Al−Ga−Zn酸化物、In−Sn−Al−Zn酸化物、In−Sn−Hf−Zn酸化物、In−Hf−Al−Zn酸化物を用いることができる。
なお、例えば、In−Ga−Zn酸化物とは、InとGaとZnを含む酸化物という意味であり、InとGaとZnの比率は問わない。また、InとGaとZn以外の金属元素を含んでいてもよい。In−Ga−Zn酸化物は、無電界時の抵抗が十分に高くオフ電流を十分に小さくすることが可能であり、また、移動度も高い。
例えば、In−Sn−Zn酸化物では比較的容易に高い移動度が得られる。しかしながら、In−Ga−Zn酸化物でも、バルク内欠陥密度を低減することにより移動度を上げることができる。
また、トランジスタ90において、ソース電極及びドレイン電極に用いられる導電性材料によっては、ソース電極及びドレイン電極中の金属が、酸化物半導体膜から酸素を引き抜くことがある。この場合、酸化物半導体膜のうち、ソース電極及びドレイン電極に接する領域が、酸素欠損の形成によりn型化される。n型化された領域は、ソース領域またはドレイン領域として機能するため、酸化物半導体膜とソース電極及びドレイン電極との間におけるコンタクト抵抗を下げることができる。よって、n型化された領域が形成されることで、トランジスタ90の移動度及びオン電流を高めることができ、それにより、トランジスタ90を用いた半導体装置の高速動作を実現することができる。
なお、ソース電極及びドレイン電極中の金属による酸素の引き抜きは、ソース電極及びドレイン電極をスパッタリング法などにより形成する際に起こりうるし、ソース電極及びドレイン電極を形成した後に行われる加熱処理によっても起こりうる。また、n型化される領域は、酸素と結合し易い導電性材料をソース電極及びドレイン電極に用いることで、より形成されやすくなる。上記導電性材料としては、例えば、Al、Cr、Cu、Ta、Ti、Mo、Wなどが挙げられる。
複数の積層された酸化物半導体膜を有する半導体膜をトランジスタ90に用いる場合、n型化される領域は、チャネル領域となる酸化物半導体膜92bにまで達していることが、トランジスタ90の移動度及びオン電流を高め、半導体装置の高速動作を実現する上で好ましい。
絶縁膜91は、加熱により上記酸素の一部を酸化物半導体膜92a乃至酸化物半導体膜92cに供給する機能を有する絶縁膜であることが望ましい。また、絶縁膜91は、欠陥が少ないことが好ましく、代表的には、ESR測定により得られる、シリコンのダングリングボンドに由来するg=2.001を持つスピンの密度が1×1018spins/cm以下であることが好ましい。
絶縁膜91は、加熱により上記酸素の一部を酸化物半導体膜92a乃至酸化物半導体膜92cに供給する機能を有するため、酸化物であることが望ましく、例えば、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化珪素、酸化窒化珪素、窒化酸化珪素、酸化ガリウム、酸化ゲルマニウム、酸化イットリウム、酸化ジルコニウム、酸化ランタン、酸化ネオジム、酸化ハフニウムおよび酸化タンタルなどを用いることができる。絶縁膜91は、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法またはスパッタリング法等により、形成することができる。
なお、本明細書中において、酸化窒化物は、その組成として、窒素よりも酸素の含有量が多い材料を指し、窒化酸化物は、その組成として、酸素よりも窒素の含有量が多い材料を指す。
なお、図19及び図20に示すトランジスタ90は、チャネル領域が形成される酸化物半導体膜92bの端部のうち、導電膜93及び導電膜94とは重ならない端部、言い換えると、導電膜93及び導電膜94が位置する領域とは異なる領域に位置する端部と、導電膜96とが、重なる構成を有する。酸化物半導体膜92bの端部は、当該端部を形成するためのエッチングでプラズマに曝されるときに、エッチングガスから生じた塩素ラジカル、フッ素ラジカル等が、酸化物半導体を構成する金属元素と結合しやすい。よって、酸化物半導体膜の端部では、当該金属元素と結合していた酸素が脱離しやすい状態にあるため、酸素欠損が形成され、n型化しやすいやすいと考えられる。しかし、図19及び図20に示すトランジスタ90では、導電膜93及び導電膜94とは重ならない酸化物半導体膜92bの端部と、導電膜96とが重なるため、導電膜96の電位を制御することにより、当該端部にかかる電界を制御することができる。よって、酸化物半導体膜92bの端部を介して導電膜93と導電膜94の間に流れる電流を、導電膜96に与える電位によって制御することができる。このようなトランジスタ90の構造を、Surrounded Channel(S−Channel)構造とよぶ。
具体的に、S−Channel構造の場合、トランジスタ90がオフとなるような電位を導電膜96に与えたときは、当該端部を介して導電膜93と導電膜94の間に流れるオフ電流を小さく抑えることができる。そのため、トランジスタ90では、大きなオン電流を得るためにチャネル長を短くし、その結果、酸化物半導体膜92bの端部における導電膜93と導電膜94の間の長さが短くなっても、トランジスタ90のオフ電流を小さく抑えることができる。よって、トランジスタ90は、チャネル長を短くすることで、オンのときには大きいオン電流を得ることができ、オフのときにはオフ電流を小さく抑えることができる。
また、具体的に、S−Channel構造の場合、トランジスタ90がオンとなるような電位を導電膜96に与えたときは、当該端部を介して導電膜93と導電膜94の間に流れる電流を大きくすることができる。当該電流は、トランジスタ90の電界効果移動度とオン電流の増大に寄与する。そして、酸化物半導体膜92bの端部と、導電膜96とが重なることで、酸化物半導体膜92bにおいてキャリアの流れる領域が、絶縁膜95に近い酸化物半導体膜92bの界面近傍のみでなく、酸化物半導体膜92bの広い範囲においてキャリアが流れるため、トランジスタ90におけるキャリアの移動量が増加する。この結果、トランジスタ90のオン電流が大きくなる共に、電界効果移動度が高くなり、代表的には電界効果移動度が10cm/V・s以上、さらには20cm/V・s以上となる。なお、ここでの電界効果移動度は、酸化物半導体膜の物性値としての移動度の近似値ではなく、トランジスタの飽和領域における電流駆動力の指標であり、見かけ上の電界効果移動度である。
以下では、酸化物半導体膜の構造について説明する。
酸化物半導体膜は、単結晶酸化物半導体膜と非単結晶酸化物半導体膜とに大別される。非単結晶酸化物半導体膜とは、非晶質酸化物半導体膜、微結晶酸化物半導体膜、多結晶酸化物半導体膜、CAAC−OS膜などをいう。
非晶質酸化物半導体膜は、膜中における原子配列が不規則であり、結晶成分を有さない酸化物半導体膜である。微小領域においても結晶部を有さず、膜全体が完全な非晶質構造の酸化物半導体膜が典型である。
微結晶酸化物半導体膜は、例えば、1nm以上10nm未満の大きさの微結晶(ナノ結晶ともいう。)を含む。従って、微結晶酸化物半導体膜は、非晶質酸化物半導体膜よりも原子配列の規則性が高い。そのため、微結晶酸化物半導体膜は、非晶質酸化物半導体膜よりも欠陥準位密度が低いという特徴がある。
CAAC−OS膜は、複数の結晶部を有する酸化物半導体膜の一つであり、ほとんどの結晶部は、一辺が100nm未満の立方体内に収まる大きさである。従って、CAAC−OS膜に含まれる結晶部は、一辺が10nm未満、5nm未満または3nm未満の立方体内に収まる大きさの場合も含まれる。CAAC−OS膜は、微結晶酸化物半導体膜よりも欠陥準位密度が低いという特徴がある。CAAC−OS膜を透過型電子顕微鏡(TEM:Transmission Electron Microscope)によって観察すると、結晶部同士の明確な境界、即ち結晶粒界(グレインバウンダリーともいう。)を確認することができない。そのため、CAAC−OS膜は、結晶粒界に起因する電子移動度の低下が起こりにくいといえる。
CAAC−OS膜を、試料面と概略平行な方向からTEMによって観察(断面TEM観察)すると、結晶部において、金属原子が層状に配列していることを確認できる。金属原子の各層は、CAAC−OS膜の膜を形成する面(被形成面ともいう。)または上面の凹凸を反映した形状であり、CAAC−OS膜の被形成面または上面と平行に配列する。
本明細書において、「平行」とは、二つの直線が−10°以上10°以下の角度で配置されている状態をいう。従って、−5°以上5°以下の場合も含まれる。また、「垂直」とは、二つの直線が80°以上100°以下の角度で配置されている状態をいう。従って、85°以上95°以下の場合も含まれる。
一方、CAAC−OS膜を、試料面と概略垂直な方向からTEMによって観察(平面TEM観察)すると、結晶部において、金属原子が三角形状または六角形状に配列していることを確認できる。しかしながら、異なる結晶部間で、金属原子の配列に規則性は見られない。
断面TEM観察および平面TEM観察より、CAAC−OS膜の結晶部は配向性を有していることがわかる。
CAAC−OS膜に対し、X線回折(XRD:X−Ray Diffraction)装置を用いて構造解析を行うと、例えばInGaZnOの結晶を有するCAAC−OS膜のout−of−plane法による解析では、回折角(2θ)が31°近傍にピークが現れる場合がある。このピークは、InGaZnOの結晶の(009)面に帰属されることから、CAAC−OS膜の結晶がc軸配向性を有し、c軸が被形成面または上面に概略垂直な方向を向いていることが確認できる。
一方、CAAC−OS膜に対し、c軸に概略垂直な方向からX線を入射させるin−plane法による解析では、2θが56°近傍にピークが現れる場合がある。このピークは、InGaZnOの結晶の(110)面に帰属される。InGaZnOの単結晶酸化物半導体膜であれば、2θを56°近傍に固定し、試料面の法線ベクトルを軸(φ軸)として試料を回転させながら分析(φスキャン)を行うと、(110)面と等価な結晶面に帰属されるピークが6本観察される。これに対し、CAAC−OS膜の場合は、2θを56°近傍に固定してφスキャンした場合でも、明瞭なピークが現れない。
以上のことから、CAAC−OS膜では、異なる結晶部間ではa軸およびb軸の配向は不規則であるが、c軸配向性を有し、かつc軸が被形成面または上面の法線ベクトルに平行な方向を向いていることがわかる。従って、前述の断面TEM観察で確認された層状に配列した金属原子の各層は、結晶のab面に平行な面である。
なお、結晶部は、CAAC−OS膜を成膜した際、または加熱処理などの結晶化処理を行った際に形成される。上述したように、結晶のc軸は、CAAC−OS膜の被形成面または上面の法線ベクトルに平行な方向に配向する。従って、例えば、CAAC−OS膜の形状をエッチングなどによって変化させた場合、結晶のc軸がCAAC−OS膜の被形成面または上面の法線ベクトルと平行にならないこともある。
また、CAAC−OS膜中の結晶化度が均一でなくてもよい。例えば、CAAC−OS膜の結晶部が、CAAC−OS膜の上面近傍からの結晶成長によって形成される場合、上面近傍の領域は、被形成面近傍の領域よりも結晶化度が高くなることがある。また、CAAC−OS膜に不純物を添加する場合、不純物が添加された領域の結晶化度が変化し、部分的に結晶化度の異なる領域が形成されることもある。
なお、InGaZnOの結晶を有するCAAC−OS膜のout−of−plane法による解析では、2θが31°近傍のピークの他に、2θが36°近傍にもピークが現れる場合がある。2θが36°近傍のピークは、CAAC−OS膜中の一部に、c軸配向性を有さない結晶が含まれることを示している。CAAC−OS膜は、2θが31°近傍にピークを示し、2θが36°近傍にピークを示さないことが好ましい。
CAAC−OS膜を用いたトランジスタは、可視光や紫外光の照射による電気的特性の変動が小さい。よって、当該トランジスタは、信頼性が高い。
なお、酸化物半導体膜は、例えば、非晶質酸化物半導体膜、微結晶酸化物半導体膜、CAAC−OS膜のうち、二種以上を有する積層膜であってもよい。
また、CAAC−OS膜を成膜するために、以下の条件を適用することが好ましい。
成膜時の不純物混入を低減することで、不純物によって結晶状態が崩れることを抑制できる。例えば、処理室内に存在する不純物濃度(水素、水、二酸化炭素、及び窒素など)を低減すればよい。また、成膜ガス中の不純物濃度を低減すればよい。具体的には、露点が−80℃以下、好ましくは−100℃以下である成膜ガスを用いる。
また、成膜時の基板加熱温度を高めることで、基板到達後にスパッタリング粒子のマイグレーションが起こる。具体的には、基板加熱温度を100℃以上740℃以下、好ましくは200℃以上500℃以下として成膜する。成膜時の基板加熱温度を高めることで、平板状又はペレット状のスパッタリング粒子が基板に到達した場合、基板上でマイグレーションが起こり、スパッタリング粒子の平らな面が基板に付着する。
また、成膜ガス中の酸素割合を高め、電力を最適化することで成膜時のプラズマダメージを軽減すると好ましい。成膜ガス中の酸素割合は、30体積%以上、好ましくは100体積%とする。
ターゲットの一例として、In−Ga−Zn酸化物ターゲットについて以下に示す。
InO粉末、GaO粉末及びZnO粉末を所定のmol数比で混合し、加圧処理後、1000℃以上1500℃以下の温度で加熱処理をすることで多結晶であるIn−Ga−Zn酸化物ターゲットとする。なお、X、Y及びZは任意の正数である。ここで、所定のmol数比は、例えば、InO粉末、GaO粉末及びZnO粉末が、2:2:1、8:4:3、3:1:1、1:1:1、4:2:3または3:1:2である。なお、粉末の種類、及びその混合するmol数比は、作製するターゲットによって適宜変更すればよい。
なお、アルカリ金属は酸化物半導体を構成する元素ではないため、不純物である。アルカリ土類金属も、酸化物半導体を構成する元素ではない場合において、不純物となる。特に、アルカリ金属のうちNaは、酸化物半導体膜に接する絶縁膜が酸化物である場合、当該絶縁膜中に拡散してNaとなる。また、Naは、酸化物半導体膜内において、酸化物半導体を構成する金属と酸素の結合を分断する、或いは、その結合中に割り込む。その結果、例えば、閾値電圧がマイナス方向にシフトすることによるノーマリオン化、移動度の低下等の、トランジスタの電気的特性の劣化が起こり、加えて、特性のばらつきも生じる。具体的に、二次イオン質量分析法によるNa濃度の測定値は、5×1016/cm以下、好ましくは1×1016/cm以下、更に好ましくは1×1015/cm以下とするとよい。同様に、Li濃度の測定値は、5×1015/cm以下、好ましくは1×1015/cm以下とするとよい。同様に、K濃度の測定値は、5×1015/cm以下、好ましくは1×1015/cm以下とするとよい。
また、インジウムを含む金属酸化物が用いられている場合に、酸素との結合エネルギーがインジウムよりも大きいシリコンや炭素が、インジウムと酸素の結合を切断し、酸素欠損を形成することがある。そのため、シリコンや炭素が酸化物半導体膜に混入していると、アルカリ金属やアルカリ土類金属の場合と同様に、トランジスタの電気的特性の劣化が起こりやすい。よって、酸化物半導体膜中におけるシリコンや炭素の濃度は低いことが望ましい。具体的に、二次イオン質量分析法によるC濃度の測定値、またはSi濃度の測定値は、1×1018/cm以下とするとよい。上記構成により、トランジスタの電気的特性の劣化を防ぐことができ、半導体装置の信頼性を高めることができる。
〈半導体装置の断面構造の例〉
図21に、図1に示した回路13を有する半導体装置の断面構造を、一例として示す。なお、破線A1−A2で示す領域では、トランジスタ11及びトランジスタ12のチャネル長方向における構造を示しており、破線A3−A4で示す領域では、トランジスタ11及びトランジスタ12のチャネル幅方向における構造を示している。ただし、本発明の一態様では、トランジスタ11のチャネル長方向とトランジスタ12のチャネル長方向とが、必ずしも一致していなくともよい。
なお、チャネル長方向とは、ソース領域及びドレイン領域として機能する一対の不純物領域間において、キャリアが最短距離で移動する方向を意味し、チャネル幅方向は、基板と水平な面内において、チャネル長方向に対して垂直の方向を意味する。
また、図21では、酸化物半導体膜にチャネル形成領域を有するトランジスタ12が、単結晶のシリコン基板にチャネル形成領域を有するトランジスタ11上に形成されている場合を例示している。
トランジスタ11は、非晶質、微結晶、多結晶または単結晶である、シリコン又はゲルマニウムなどの半導体膜または半導体基板に、チャネル形成領域を有していても良い。或いは、トランジスタ11は、酸化物半導体膜または酸化物半導体基板に、チャネル形成領域を有していても良い。全てのトランジスタが酸化物半導体膜または酸化物半導体基板に、チャネル形成領域を有している場合、トランジスタ12はトランジスタ11上に積層されていなくとも良く、トランジスタ12とトランジスタ11とは、同一の層に形成されていても良い。
シリコンの薄膜を用いてトランジスタ11を形成する場合、当該薄膜には、プラズマCVD法などの気相成長法若しくはスパッタリング法で作製された非晶質シリコン、非晶質シリコンをレーザーアニールなどの処理により結晶化させた多結晶シリコン、単結晶シリコンウェハに水素イオン等を注入して表層部を剥離した単結晶シリコンなどを用いることができる。
トランジスタ11が形成される基板400は、例えば、シリコン基板、ゲルマニウム基板、シリコンゲルマニウム基板等を用いることができる。図21では、単結晶シリコン基板を基板400として用いる場合を例示している。
また、トランジスタ11は、素子分離法により電気的に分離されている。素子分離法として、トレンチ分離法(STI法:Shallow Trench Isolation)等を用いることができる。図21では、トレンチ分離法を用いてトランジスタ11を電気的に分離する場合を例示している。具体的に、図21では、エッチング等により基板400に形成されたトレンチに、酸化珪素などが含まれる絶縁物を埋め込んだ後、当該絶縁物をエッチング等により部分的に除去することで形成される素子分離領域401により、トランジスタ11を素子分離させる場合を例示している。
また、トレンチ以外の領域に存在する基板400の凸部には、トランジスタ11の不純物領域402及び不純物領域403と、不純物領域402及び不純物領域403に挟まれたチャネル形成領域404とが設けられている。さらに、トランジスタ11は、チャネル形成領域404を覆う絶縁膜405と、絶縁膜405を間に挟んでチャネル形成領域404と重なるゲート電極406とを有する。
トランジスタ11では、チャネル形成領域404における凸部の側部及び上部と、ゲート電極406とが絶縁膜405を間に挟んで重なることで、チャネル形成領域404の側部と上部を含めた広い範囲においてキャリアが流れる。そのため、トランジスタ11の基板上における専有面積を小さく抑えつつ、トランジスタ11におけるキャリアの移動量を増加させることができる。その結果、トランジスタ11は、オン電流が大きくなると共に、電界効果移動度が高められる。特に、チャネル形成領域404における凸部のチャネル幅方向の長さ(チャネル幅)をW、チャネル形成領域404における凸部の膜厚をTとすると、チャネル幅Wに対する膜厚Tの比に相当するアスペクト比が高い場合、キャリアが流れる範囲はより広くなるため、トランジスタ11のオン電流をより大きくすることができ、電界効果移動度もより高められる。
なお、バルクの半導体基板を用いたトランジスタ11の場合、アスペクト比は0.5以上であることが望ましく、1以上であることがより望ましい。
トランジスタ11上には、絶縁膜411が設けられている。絶縁膜411には開口部が形成されている。そして、上記開口部には、不純物領域402、不純物領域403にそれぞれ電気的に接続されている導電膜412、導電膜413と、ゲート電極406に電気的に接続されている導電膜414とが、形成されている。
そして、導電膜412は、絶縁膜411上に形成された導電膜416に電気的に接続されており、導電膜413は、絶縁膜411上に形成された導電膜417に電気的に接続されており、導電膜414は、絶縁膜411上に形成された導電膜418に電気的に接続されている。
導電膜416乃至導電膜418上には、絶縁膜420が設けられている。そして、絶縁膜420上には、酸素、水素、水の拡散を防ぐブロッキング効果を有する絶縁膜421が設けられている。絶縁膜421は、密度が高くて緻密である程、また未結合手が少なく化学的に安定である程、より高いブロッキング効果を示す。酸素、水素、水の拡散を防ぐブロッキング効果を示す絶縁膜421として、例えば、酸化アルミニウム、酸化窒化アルミニウム、酸化ガリウム、酸化窒化ガリウム、酸化イットリウム、酸化窒化イットリウム、酸化ハフニウム、酸化窒化ハフニウム等を用いることができる。水素、水の拡散を防ぐブロッキング効果を示す絶縁膜421として、例えば、窒化シリコン、窒化酸化シリコン等を用いることができる。
絶縁膜421上には絶縁膜422が設けられており、絶縁膜422上には、トランジスタ12が設けられている。
トランジスタ12は、絶縁膜422上に、酸化物半導体を含む半導体膜430と、半導体膜430に電気的に接続された、ソース電極またはドレイン電極として機能する導電膜432及び導電膜433と、半導体膜430を覆っているゲート絶縁膜431と、ゲート絶縁膜431を間に挟んで半導体膜430と重なるゲート電極434と、を有する。なお、絶縁膜420乃至絶縁膜422には開口部が設けられており、導電膜433は、上記開口部において導電膜418に接続されている。
なお、図21において、トランジスタ12は、ゲート電極434を半導体膜430の片側において少なくとも有していれば良いが、絶縁膜422を間に挟んで半導体膜430と重なるゲート電極を、さらに有していても良い。
トランジスタ12が、一対のゲート電極を有している場合、一方のゲート電極には導通状態または非導通状態を制御するための信号が与えられ、他方のゲート電極は、電位が他から与えられている状態であっても良い。この場合、一対のゲート電極に、同じ高さの電位が与えられていても良いし、他方のゲート電極にのみ接地電位などの固定の電位が与えられていても良い。他方のゲート電極に与える電位の高さを制御することで、トランジスタの閾値電圧を制御することができる。
また、図21では、トランジスタ12が、一のゲート電極434に対応した一のチャネル形成領域を有する、シングルゲート構造である場合を例示している。しかし、トランジスタ12は、電気的に接続された複数のゲート電極を有することで、一の活性層にチャネル形成領域を複数有する、マルチゲート構造であっても良い。
また、図21に示すように、トランジスタ12は、半導体膜430が、絶縁膜422上において順に積層された酸化物半導体膜430a乃至酸化物半導体膜430cを有する場合を例示している。ただし、本発明の一態様では、トランジスタ12が有する半導体膜430が、単膜の金属酸化物膜で構成されていても良い。
〈電子機器の例〉
本発明の一態様に係る半導体装置は、表示機器、パーソナルコンピュータ、記録媒体を備えた画像再生装置(代表的にはDVD:Digital Versatile Disc等の記録媒体を再生し、その画像を表示しうるディスプレイを有する装置)に用いることができる。その他に、本発明の一態様に係る半導体装置を用いることができる電子機器として、携帯電話、携帯型を含むゲーム機、携帯情報端末、電子書籍、ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ等のカメラ、ゴーグル型ディスプレイ(ヘッドマウントディスプレイ)、ナビゲーションシステム、音響再生装置(カーオーディオ、デジタルオーディオプレイヤー等)、複写機、ファクシミリ、プリンタ、プリンタ複合機、現金自動預け入れ払い機(ATM)、自動販売機、医療機器などが挙げられる。これら電子機器の具体例を図22に示す。
図22(A)は携帯型ゲーム機であり、筐体5001、筐体5002、表示部5003、表示部5004、マイクロホン5005、スピーカー5006、操作キー5007、スタイラス5008等を有する。本発明の一態様にかかる半導体装置は、携帯型ゲーム機の各種集積回路に用いることができる。なお、図22(A)に示した携帯型ゲーム機は、2つの表示部5003と表示部5004とを有しているが、携帯型ゲーム機が有する表示部の数は、これに限定されない。
図22(B)は携帯情報端末であり、第1筐体5601、第2筐体5602、第1表示部5603、第2表示部5604、接続部5605、操作キー5606等を有する。本発明の一態様にかかる半導体装置は、携帯情報端末の各種集積回路に用いることができる。第1表示部5603は第1筐体5601に設けられており、第2表示部5604は第2筐体5602に設けられている。そして、第1筐体5601と第2筐体5602とは、接続部5605により接続されており、第1筐体5601と第2筐体5602の間の角度は、接続部5605により変更が可能である。第1表示部5603における映像を、接続部5605における第1筐体5601と第2筐体5602との間の角度に従って、切り替える構成としても良い。また、第1表示部5603及び第2表示部5604の少なくとも一方に、位置入力装置としての機能が付加された表示装置を用いるようにしても良い。なお、位置入力装置としての機能は、表示装置にタッチパネルを設けることで付加することができる。或いは、位置入力装置としての機能は、フォトセンサとも呼ばれる光電変換素子を表示装置の画素部に設けることでも、付加することができる。
図22(C)はノート型パーソナルコンピュータであり、筐体5401、表示部5402、キーボード5403、ポインティングデバイス5404等を有する。本発明の一態様にかかる半導体装置は、ノート型パーソナルコンピュータの各種集積回路に用いることができる。
図22(D)は電気冷凍冷蔵庫であり、筐体5301、冷蔵室用扉5302、冷凍室用扉5303等を有する。本発明の一態様にかかる半導体装置は、電気冷凍冷蔵庫の各種集積回路に用いることができる。
図22(E)はビデオカメラであり、第1筐体5801、第2筐体5802、表示部5803、操作キー5804、レンズ5805、接続部5806等を有する。本発明の一態様にかかる半導体装置は、ビデオカメラの各種集積回路に用いることができる。操作キー5804及びレンズ5805は第1筐体5801に設けられており、表示部5803は第2筐体5802に設けられている。そして、第1筐体5801と第2筐体5802とは、接続部5806により接続されており、第1筐体5801と第2筐体5802の間の角度は、接続部5806により変更が可能である。表示部5803における映像を、接続部5806における第1筐体5801と第2筐体5802との間の角度に従って切り替える構成としても良い。
図22(F)は普通自動車であり、車体5101、車輪5102、ダッシュボード5103、ライト5104等を有する。本発明の一態様にかかる半導体装置は、普通自動車の各種集積回路に用いることができる。
トランジスタ11、トランジスタ12、及び容量素子810を有する回路13と、インバータ800とを用いた回路801を、101段有するリングオシレータ802を作製し、リングオシレータ802からの出力信号OUTの周波数から、一の回路13が有するトランジスタ11の動作周波数を測定した。
なお、周波数の測定には、回路13の構成が異なる2種類のリングオシレータ802を用いた。一種類目は、図23(A)に示すような、チャネル形成領域がシリコン膜に形成されるトランジスタ11(Si)、チャネル形成領域がCAAC−OS膜に形成されるトランジスタ12(OS)、及び容量素子810を用いた回路13(CAAC−OS PSW)を有するリングオシレータ802であった。回路13(CAAC−OS PSW)において、トランジスタ12(OS)はチャネル長Lを1μm、チャネル幅Wを4μmとした。また、トランジスタ11(Si)はnチャネル型であり、チャネル長Lを0.5μm、チャネル幅Wを16μmとした。
二種類目は、図23(B)に示すような、チャネル形成領域がシリコン膜に形成されるトランジスタ11(Si)、及び、チャネル形成領域がSi膜に形成されるトランジスタ12(Si)を用い、トランジスタ11(Si)のゲートにSRAMが電気的に接続された回路13(SRAM PSW)を有するリングオシレータ802であった。回路13(SRAM PSW)において、トランジスタ12(Si)はnチャネル型であり、チャネル長Lを0.5μm、チャネル幅Wを8μmとした。また、トランジスタ11(Si)はnチャネル型であり、チャネル長Lを0.5μm、チャネル幅Wを16μmとした。
なお、図23(B)に示す回路13(SRAM PSW)では、SRAMとして、互いの出力信号が入力信号として与えられるインバータ803及びインバータ804を用いた。インバータ803及びインバータ804には、チャネル形成領域がSi膜に形成されるnチャネル型のトランジスタ及びpチャネル型のトランジスタを用いた。上記nチャネル型のトランジスタのチャネル長Lは0.5μm、チャネル幅Wは16μmとした。また、上記pチャネル型のトランジスタのチャネル長Lは0.5μm、チャネル幅Wは32μmとした。
作製したリングオシレータ802の回路構成を、図23(C)に示す。図23(C)に示すように、リングオシレータ802は回路801−1乃至回路801−101で示す101段の回路を有しており、前段の出力が後段の入力となるように、リング状に電気的に接続される構成を有していた。そして、回路801−101から出力される電位を、出力信号OUTとして、その周波数を測定した。
図24に、測定によって得られた、リングオシレータ802に供給する電源電圧(V)と、一の回路13が有するトランジスタ11の動作周波数(MHz)の関係を示す。また、図24に、一の回路13(CAAC−OS PSW)が有するトランジスタ11の動作周波数に対する、一の回路13(SRAM PSW)が有するトランジスタ11の動作周波数の比を、速度比として示す。図24から、回路13(CAAC−OS PSW)を用いたリングオシレータ802の方が、回路13(SRAM PSW)を用いたリングオシレータ802に比べて、同じ電源電圧が供給されていても、高い動作周波数が得られることが分かった。
次いで、回路13(CAAC−OS PSW)を用いて試作したFPGAについて説明する。
図25に試作されたFPGAを含むチップの写真を示す。また、図26に、図25に示すチップを拡大した写真を示す。そして、下記の表1に、試作されたFPGAの仕様を示す。
次いで、図27に、試作されたFPGAの動作に用いたタイミングチャートを示す。なお、図27に示すタイミングチャートでは、波線の矢印で示す期間において、FPGAへの電源電圧の供給が停止されていた。そして、試作されたFPGAでは、回路情報を含むデータが記憶回路において消失せずに記憶されていたため、電源電圧の供給が再開された後にFPGAの回路情報を上記記憶回路に再度書き込まなくとも、FPGAの回路構成は保持されており、電源電圧の供給が停止される前と同様の動作を実現することができた。
次いで、図23(A)に示す回路13(CAAC−OS PSW)をロジックブロック同士の接続を制御するためのスイッチとして用いたFPGAの動作周波数(MHz)と、図23(B)に示す回路13(SRAM PSW)をロジックブロック同士の接続を制御するためのスイッチとして用いたFPGAの動作周波数(MHz)とを測定した結果について説明する。図28に、測定によって得られた、FPGAに供給する電源電圧(V)と、FPGAの動作周波数(MHz)の関係を示す。また、図28に、回路13(CAAC−OS PSW)を用いたFPGAの動作周波数に対する、回路13(SRAM PSW)を用いたFPGAの動作周波数の比を、速度比として示す。図28から、回路13(CAAC−OS PSW)を用いたFPGAの方が、回路13(SRAM PSW)を用いたFPGAに比べて、同じ電源電圧が供給されていても、高い動作周波数が得られることが分かった。
また、図23(A)に示す回路13(CAAC−OS PSW)をロジックブロック同士の接続を制御するためのスイッチとして、なおかつ、回路情報を記憶するための記憶回路として用いたFPGAにおいて、パワーゲーティングを行わないとき(非PG時)と、パワーゲーティングを行った時(PG時)の、ロジックブロック(LB)一つあたりの消費電力(μW)を、FPGA全体の消費電力の実測値から算出した。
具体的に、消費電力の算出は以下のように行った。まず、非PG時とPG時で、動作条件を統一してFPGA全体の消費電力を測定した。また、SPICEシミュレーションを用いて、ロジックブロック(LB)一つあたりの消費電力がFPGA全体の消費電力に占める割合を算出した。そして、実測したFPGA全体の消費電力と、SPICEシミュレーションにより算出された上記割合とを用いて、ロジックブロック(LB)一つあたりの実測電力を算出した。
図29に、算出された、ロジックブロック(LB)一つあたりの消費電力の値を示す。図29に示すように、パワーゲーティングを行った時(PG時)の方が、99.6%も消費電力が削減されることが分かった。
10 半導体装置
11 トランジスタ
12 トランジスタ
13 回路
13a 回路
13b 回路
13c 回路
13d 回路
13e 回路
13f 回路
14 回路
20 トランジスタ
21 トランジスタ
22 回路
22−1 回路
22−2 回路
30 D−FF
31 XOR回路
32 インバータ
33 LS
33a LS
33b LS
34 トランジスタ
35 トランジスタ
36 トランジスタ
37 トランジスタ
38 インバータ
40 PLD
41 ロジックブロック
42 配線
43 LUT
44 フリップフロップ
45 入力端子
46 出力端子
47 AND回路
48 マルチプレクサ
49 記憶回路
50 マルチプレクサ
51 記憶回路
52 端子
60 記憶回路
61 回路
62 回路
62a 回路
62b 回路
63 マルチプレクサ
64 トランジスタ
65 トランジスタ
66 トランジスタ
67 トランジスタ
68 容量素子
69 容量素子
70 配線
71 配線
72 配線
75 MUX
76 配線
76a 配線
76b 配線
76d 配線
77 配線
77a 配線
78 インバータ
78a インバータ
78b インバータ
79 配線
79a 配線
79b 配線
80 PLD
81a スイッチ回路
81b スイッチ回路
81c スイッチ回路
81d スイッチ回路
90 トランジスタ
91 絶縁膜
92a 酸化物半導体膜
92b 酸化物半導体膜
92c 酸化物半導体膜
93 導電膜
94 導電膜
95 絶縁膜
96 導電膜
97 基板
400 基板
401 素子分離領域
402 不純物領域
403 不純物領域
404 チャネル形成領域
405 絶縁膜
406 ゲート電極
411 絶縁膜
412 導電膜
413 導電膜
414 導電膜
416 導電膜
417 導電膜
418 導電膜
420 絶縁膜
421 絶縁膜
422 絶縁膜
430 半導体膜
430a 酸化物半導体膜
430c 酸化物半導体膜
431 ゲート絶縁膜
432 導電膜
433 導電膜
434 ゲート電極
601 半導体基板
610 素子分離領域
611 絶縁膜
612 絶縁膜
613 絶縁膜
625 導電膜
626 導電膜
627 導電膜
634 導電膜
635 導電膜
636 導電膜
637 導電膜
644 導電膜
651 導電膜
652 導電膜
653 導電膜
661 絶縁膜
662 ゲート絶縁膜
663 絶縁膜
701 半導体膜
710 領域
711 領域
721 導電膜
722 導電膜
731 ゲート電極
800 インバータ
801 回路
802 リングオシレータ
803 インバータ
804 インバータ
810 容量素子
5001 筐体
5002 筐体
5003 表示部
5004 表示部
5005 マイクロホン
5006 スピーカー
5007 操作キー
5008 スタイラス
5101 車体
5102 車輪
5103 ダッシュボード
5104 ライト
5301 筐体
5302 冷蔵室用扉
5303 冷凍室用扉
5401 筐体
5402 表示部
5403 キーボード
5404 ポインティングデバイス
5601 筐体
5602 筐体
5603 表示部
5604 表示部
5605 接続部
5606 操作キー
5801 筐体
5802 筐体
5803 表示部
5804 操作キー
5805 レンズ
5806 接続部

Claims (2)

  1. 第1のトランジスタ乃至第4のトランジスタを有し、
    前記第1のトランジスタのゲートは、前記第2のトランジスタのソース又はドレインの一方に電気的に接続され、
    前記第3のトランジスタのゲートは、前記第4のトランジスタのソース又はドレインの一方に電気的に接続され、
    前記第1のトランジスタのソース又はドレインの一方は、前記第3のトランジスタのソース又はドレインの一方に電気的に接続され、
    前記第1のトランジスタのソース又はドレインの他方は、出力信号が出力される第1の配線に電気的に接続され、
    前記第2のトランジスタのソース又はドレインの他方は、第2の配線に電気的に接続され、
    前記第3のトランジスタのソース又はドレインの他方は、入力信号が供給される第3の配線に電気的に接続され、
    前記第4のトランジスタのソース又はドレインの他方は、第4の配線に電気的に接続され、
    前記第2のトランジスタのゲートは、第5の配線に電気的に接続され、
    前記第5の配線は、第1の信号を供給する機能を有し、
    前記第2の配線は、第2の信号を供給する機能を有し、
    前記第1の信号の振幅は、前記第2の信号の振幅よりも大きい半導体装置。
  2. 第1のトランジスタ乃至第8のトランジスタを有し、
    前記第1のトランジスタのゲートは、前記第2のトランジスタのソース又はドレインの一方に電気的に接続され、
    前記第3のトランジスタのゲートは、前記第4のトランジスタのソース又はドレインの一方に電気的に接続され、
    前記第1のトランジスタのソース又はドレインの一方は、前記第3のトランジスタのソース又はドレインの一方に電気的に接続され、
    前記第1のトランジスタのソース又はドレインの他方は、出力信号が出力される第1の配線に電気的に接続され、
    前記第2のトランジスタのソース又はドレインの他方は、第2の配線に電気的に接続され、
    前記第3のトランジスタのソース又はドレインの他方は、入力信号が供給される第3の配線に電気的に接続され、
    前記第4のトランジスタのソース又はドレインの他方は、第4の配線に電気的に接続され、
    前記第2のトランジスタのゲートは、第5の配線に電気的に接続され、
    前記第5のトランジスタのゲートは、前記第6のトランジスタのソース又はドレインの一方に電気的に接続され、
    前記第7のトランジスタのゲートは、前記第8のトランジスタのソース又はドレインの一方に電気的に接続され、
    前記第5のトランジスタのソース又はドレインの一方は、前記第7のトランジスタのソース又はドレインの一方に電気的に接続され、
    前記第5のトランジスタのソース又はドレインの他方は、前記第1の配線に電気的に接続され、
    前記第6のトランジスタのソース又はドレインの他方は、第6の配線に電気的に接続され、
    前記第7のトランジスタのソース又はドレインの他方は、前記第3の配線に電気的に接続され、
    前記第8のトランジスタのソース又はドレインの他方は、前記第4の配線に電気的に接続され、
    前記第6のトランジスタのゲートは、前記第5の配線に電気的に接続され、
    前記第5の配線は、第1の信号を供給する機能を有し、
    前記第2の配線は、第2の信号を供給する機能を有し、
    前記第6の配線は、第3の信号を供給する機能を有し、
    前記第1の信号の振幅は、前記第2の信号の振幅よりも大きく、
    前記第1の信号の振幅は、前記第3の信号の振幅よりも大きい半導体装置。
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