JP6541360B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明の一形態は、半導体装置、その駆動方法、およびその作製方法等に関する。
本発明の一形態は、上記の技術分野に限定されない。明細書、図面および特許請求の範囲(以下、”本明細書等”と呼ぶ。)で開示する発明の一形態の技術分野は、物、方法、または、製造方法に関するものである。または、本発明の一形態は、プロセス、マシン、マニュファクチャ、または、組成物(コンポジション・オブ・マター)に関するものである。そのため、より具体的に本明細書で開示する本発明の一形態の技術分野としては、半導体装置、表示装置、液晶表示装置、発光装置、照明装置、蓄電装置、記憶装置、それらの駆動方法、または、それらの作製方法を一例として挙げることができる。
半導体集積回路の一つとして、出荷後にユーザがプログラミングすることにより回路機能を一度あるいは複数回変更することが可能なプログラマブルロジックデバイス(PLD:Programmable Logic Device)が知られている。PLDは、コンフィギャラブル回路、コンフィギャラブル・デバイスともよばれることがある。回路機能を複数回変更することが可能なPLD回路を、特に、リコンフィギャラブル(再構成可能)回路と呼ぶ場合がある。
PLDとしては、例えば、小規模なPAL(Programmable Array Logic)やGAL(Generic Array Logic)、規模の大きなCPLD(Complex Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)が挙げられる。
PLDは、プログラマブル・ロジック・エレメント(PLE:Programmable Logic Element)及びプログラマブルスイッチエレメント(PSE:Programmable Switch Element)を有している。PLDは、各PLEの機能や、PSEによるPLE間の接続構造を、製造後においてユーザがプログラミングにより変更することで、回路構成が切り換えられ、その機能を変更することができる。PLEの機能やこの接続構造を設定するデータは、コンフィギュレーション・データと呼ばれ、このデータを格納する記憶回路はコンフィギュレーション・メモリと呼ばれている。コンフィギュレーション・メモリに格納されている設定データを書き込むことをコンフィギュレーションと呼ぶ。
PLDが組み込まれているシステムの稼働中にPLDの回路構成を切り換える技術、所謂動的再構成(ダイナミック・リコンフギュレーション)技術が知られている。動的再構成の方法の1つとして、マルチコンテキスト方式と呼ばれる方法が知られている。マルチコンテキスト方式とは、PLDに、複数の回路構成に対応するコンフィギュレーション・データの複数のセットを格納し、使用するコンフィギュレーション・データのセットを切り換えることでPLDの回路構成を切り換える方式である。
PLDの微細化に伴い、消費電力の増加が問題となる。この問題への解決手段として、例えば、特許文献1では、パワー・ゲーティング・スイッチを用いて、未使用または非アクティブな回路ブロックへの電源供給を停止している。例えば、特許文献1では、回路構成の変更に合わせて、酸化物半導体が用いられたプログラム素子により、回路構成に寄与しないブロックへの電源供給を停止している。例えば、特許文献2では、コンフィギュレーション・データを格納するメモリセルに、酸化物半導体膜を有するトランジスタを設けることで、リフレッシュ動作が不要な構成としている。
特開2011−172214号公報 特開2012−186797号公報
マルチコンテキスト方式のPLD(以下、”MC−PLD”と呼ぶ場合がある。)では、コンフィギュレーション・メモリは、複数のコンテキストを格納できるメモリ構造を有している。具体的には、コンフィギュレーション・メモリは、コンテキスト数に応じたメモリセルを有しており、コンテキストを選択する信号に基づいて、使用するコンテキストに対応したコンフィギュレーション・データをメモリセルから読み出す。マルチコンテキスト方式に対応したコンフィギュレーション・メモリを、ここでは、”MC−CFGM”と呼ぶ場合がある。図9に、MC−CFGMの一例を示す。図9は、コンテキスト数が2の例を示す。
図9に示すように、MC−CFGM1は、2つのメモリセル(MemC)1、トランジスタM1、トランジスタM2、および回路3を有する。以下、2つのコンテキストを識別番号、”0”、”1”で区別する。また、これに準じて、信号や配線等にも、[0]、[1]を付す。また、符号を付した構成要素に[0]、[1]をつけて識別する場合、その符号の記載を省略する場合がある。
ノードN0は、MC−CFGM1の出力ノードである。ノードN1は、MemC[0]の出力ノードであり、ノードN2は、MemC[1]の出力ノードである。トランジスタM1、トランジスタM2は、それぞれ、信号Context[0]、信号Context[1]により、その導通状態が制御される。トランジスタM1、トランジスタM2はパストランジスタとして機能することが可能である。トランジスタM1は、ノードN1とノードN0間の導通状態を制御することが可能であり、トランジスタM2は、ノードN2とノードN0間の導通状態を制御することが可能である。ノードN0の電位レベルが、使用するコンテキストに対応したコンフィギュレーション・データに対応する。
トランジスタM1、M2がnチャネル型トランジスタであるMC−CFGM1において、MemC[0]またはMemC[1]から高(H)レベルのデータが出力される場合、ノードN0の電位は、ノードN1またはノードN2と同じ電位まで上昇せず、トランジスタM1、M2のしきい値電圧分低下してしまう。このようなノードN0の電位の低下は、MC−CFGM1を組み込んだPLDの誤動作を招く恐れがある。PLDの駆動電圧が低電圧であると、この問題が顕在化する。そのため、ノードN0でHレベルの電位をより確実に出力するため、例えば、図9に示すような回路3が出力ノードN0に設けられる。回路3は、キーパー回路と呼ばれる場合がある。図9の例では、回路3は、トランジスタMp3およびインバータINV3を有する。VH1は、高電源電位である。
ノードN1がHレベルであり、トランジスタM1がオン状態、トランジスタM2がオフ状態の場合を想定する。この場合、回路3において、ノードN0はHレベルとなるため、インバータINV3の出力は低(L)レベルとなり、トランジスタMp3が導通状態となる。これにより、ノードN0に高電源電位VH1を供給することができる。つまり、トランジスタM1のしきい値電圧の影響をうけずに、ノードN0にVH1の電位を与えることができる。
また、トランジスタM1、トランジスタM2がpチャネル型トランジスタの場合は、これらトランジスタのしきい値電圧によるノードN0の電位の上昇を防止するため、回路3において、トランジスタMp3をnチャネル型とし、VH1の代わりに、低電源電位を供給すればよい。
回路3を用いることで、ノードN0の電位をトランジスタM1、トランジスタM2のしきい値電圧の影響を受けない電位にすることが可能である。しかしながら、回路3では、VH1の供給、インバータINV3への電源電位の供給により電力が消費されてしまう。特に、PLDを低電圧で駆動する場合、回路3での消費電力量が問題となる。
本発明の一形態の課題の1つは、新規な半導体装置、または新規な同駆動方法、または新規な同作製方法等を提供することである。例えば、本発明の一形態の課題の1つは、コンフィギュレーション・メモリとして機能することが可能な新規な半導体装置を提供することである。例えば、本発明の一形態の課題の1つは、消費電力を低減することが可能な半導体装置、または同駆動方法を提供することである。例えば、本発明の一形態の課題の1つは、誤動作を抑制することが可能な半導体装置、または同駆動方法を提供することである。
なお、列記された課題以外の課題も、明細書、図面、及び特許請求の範囲等の記載から、自ずと明らかとなるものであり、明細書、図面、及び特許請求の範囲等の記載から、本発明の各形態について、これら以外の課題を抽出することが可能である。また、本発明の一形態は、これらの課題の全てを解決する必要はない。
本発明の一形態は、第1の出力ノードと、k個の第1の回路と(kは2以上の整数)、を有する半導体装置であって、第1の回路は、第2の出力ノードを有する第1のメモリ回路と、第1のトランジスタと、第2のトランジスタと、キャパシタとを有し、k個の第1の信号は、それぞれ、互いに異なるk個の第1の回路の何れか1に入力され、キャパシタの一方の端子は第1の出力ノードに電気的に接続され、キャパシタの他方の端子は第2の出力ノードに電気的に接続され、第1のトランジスタは第1の出力ノードと第2の出力ノードとの間の導通状態を制御することができる機能を有し、第2のトランジスタは、第1のトランジスタのゲートへの第1の信号の供給を制御することができる機能を有する半導体装置である。本形態において、k個の第1の回路において、前記第2のトランジスタは、共通の第2の信号により導通状態が制御されていてもよい。
なお、本明細書において、半導体装置とは、半導体特性を利用した装置であり、半導体素子(トランジスタ、ダイオード等)を含む回路、同回路を有する装置等をいう。また、半導体特性を利用することで機能しうる装置全般をいう。例えば、集積回路、集積回路を備えたチップは、半導体装置の一例である。また、表示装置、発光装置、照明装置及び電子機器等は、半導体装置を有している場合がある。
本発明の一形態により、新規な半導体装置、新規なその駆動方法、または新規なその作製方法等を提供することができる。例えば、本発明の一形態により、コンフィギュレーション・メモリとして機能することが可能な新規な半導体装置を提供することが可能になる。例えば、本発明の一形態により、消費電力を低減することが可能な半導体装置、または同駆動方法を提供することが可能にある。例えば、本発明の一形態により、誤動作を抑制することが可能な半導体装置、または同駆動方法を提供することが可能になる。
なお、これらの効果の記載は、他の効果の存在を妨げるものではない。また、本発明の一形態は、必ずしも、例示した効果の全てを有する必要はない。また、本発明の一形態について、上記以外の課題、効果、および新規な特徴については、本明細書の記載および図面から自ずと明らかになるものである。
マルチコンテキスト方式のコンフィギュレーション・メモリの構成例を示す回路図。 図1のコンフィギュレーション・メモリの駆動方法の一例を示すタイミングチャート。 信号を生成する機能を有する回路の構成の一例を示す回路図。 A、B:メモリセルの構成の一例を示す回路図。 FPGAの構成の一例を示すブロック図。 PLEの構成の一例を示すブロック図。 スイッチ回路(SWC)の構成の一例を示す回路図。 ルーティングスイッチ(MC−RS)の構成の一例を示す回路図。 マルチコンテキスト方式のコンフィギュレーション・メモリの一例を示す回路図。 半導体装置の構成の一例を示す断面図。 半導体装置の構成の一例を示す断面図。 A:電子部品の作製方法の一例を示すフローチャート。B:電子部品の構成の一例を示す斜視模式図。 A−F:電子機器の一例を説明する図。
以下に、図面を用いて、本発明の実施の形態について詳細に説明する。ただし、本発明の一形態は、以下の説明に限定されず、本発明の趣旨およびその範囲から逸脱することなくその形態および詳細を様々に変更し得ることは、当業者であれば容易に理解される。したがって、本発明の一形態は、以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
なお、XとYとが接続されている、と明示的に記載する場合は、XとYとが電気的に接続されている場合と、XとYとが機能的に接続されている場合と、XとYとが直接接続されている場合とを含むものとする。ここで、X、Yは、対象物(例えば、装置、素子、回路、配線、電極、端子、導電膜、層、など)であるとする。したがって、所定の接続関係、例えば、図または文章に示された接続関係に限定されず、図または文章に示された接続関係以外のものも含むものとする。
また、電気的に接続されているとは、電流、電圧または電位が、供給可能、或いは伝送可能な状態にすることができるような回路構成になっていることを含む。よって、2つの構成要素が接続しているとは、それらが直接接続している回路構成に限定されるものではなく、電流、電圧または電位が、供給可能、或いは伝送可能であるように、配線、抵抗、ダイオード、トランジスタなどの素子を介して、それらが電気的に接続している回路構成も、その範疇に含む。
また、回路図上は独立している構成要素どうしが接続されている場合であっても、実際には、例えば配線の一部が電極としても機能する場合など、一の導電膜が、複数の構成要素の機能を併せ持っている場合もある。本明細書において接続とは、このように、一の導電膜が複数の構成要素の機能を併せ持っている場合も、その範疇に含める。
なお、例えば、トランジスタのソース(または第1の端子など)が、Z1を介して(または介さず)、Xと電気的に接続され、トランジスタのドレイン(または第2の端子など)が、Z2を介して(または介さず)、Yと電気的に接続されている場合や、トランジスタのソース(または第1の端子など)が、Z1の一部と直接的に接続され、Z1の別の一部がXと直接的に接続され、トランジスタのドレイン(または第2の端子など)が、Z2の一部と直接的に接続され、Z2の別の一部がYと直接的に接続されている場合では、以下のように表現することができる。
例えば、「XとYとトランジスタのソース(または第1の端子など)とドレイン(または第2の端子など)とは、互いに電気的に接続されており、X、トランジスタのソース(または第1の端子など)、トランジスタのドレイン(または第2の端子など)、Yの順序で電気的に接続されている。」と表現することができる。または、「トランジスタのソース(または第1の端子など)は、Xと電気的に接続され、トランジスタのドレイン(または第2の端子など)はYと電気的に接続され、X、トランジスタのソース(または第1の端子など)、トランジスタのドレイン(または第2の端子など)、Yは、この順序で電気的に接続されている」と表現することができる。または、「Xは、トランジスタのソース(または第1の端子など)とドレイン(または第2の端子など)とを介して、Yと電気的に接続され、X、トランジスタのソース(または第1の端子など)、トランジスタのドレイン(または第2の端子など)、Yは、この接続順序で設けられている」と表現することができる。これらの例と同様な表現方法を用いて、回路構成における接続の順序について規定することにより、トランジスタのソース(または第1の端子など)と、ドレイン(または第2の端子など)とを、区別して、技術的範囲を決定することができる。なお、これらの表現方法は、一例であり、これらの表現方法に限定されない。ここで、X、Y、Z1、Z2は、対象物(例えば、装置、素子、回路、配線、電極、端子、導電膜、層、など)であるとする。
なお、電圧とは2点間における電位差のことをいい、電位とはある一点における静電場の中にある単位電荷が持つ静電エネルギー(電気的な位置エネルギー)のことをいう。ただし、一般的に、ある一点における電位と基準となる電位(例えば接地電位)との電位差のことを、単に電位もしくは電圧と呼び、電位と電圧が同義語として用いられることが多い。このため、本明細書では特に指定する場合を除き、電位を電圧と読み替えてもよいし、電圧を電位と読み替えてもよいこととする。
トランジスタは、ゲート、ソース、およびドレインと呼ばれる3つの端子を有する。ソースまたはドレインとして機能する2つの端子は、トランジスタのチャネル型及び各端子に与えられる電位の高低によって、一方がソースとして機能し、他方がドレインとして機能する。一般的に、nチャネル型トランジスタでは、低い電位が与えられる端子がソースと呼ばれ、高い電位が与えられる端子がドレインと呼ばれる。逆に、pチャネル型トランジスタでは、低い電位が与えられる端子がドレインと呼ばれ、高い電位が与えられる端子がソースと呼ばれる。以下では、回路構成やその動作の理解を容易にするため、トランジスタの2端子の一方をソースに、他方をドレインに限定して説明する場合がある。もちろん、駆動方法によっては、トランジスタの各端子に印加される電圧の大小関係が変化し、ソースとドレインが入れ替わる場合がある。
以下では、回路構成やその動作の理解を容易にするため、トランジスタの2端子の一方をソースに、他方をドレインに限定して説明する場合がある。nチャネル型トランジスタの場合、Hレベルの信号および電源電位が主として入力される端子(電極)をドレインと呼び、Lレベルの信号および電源電位が主として入力される端子(電極)をソースと呼ぶことにする。pチャネル型トランジスタの場合は、その逆である。もちろん、駆動方法によっては、トランジスタの各端子に印加される電圧の大小関係が変化し、ソースとドレインが入れ替わる場合がある。したがって、本発明の一形態において、トランジスタのソースとドレインの区別は、明細書での記載に限定されるものではない。
本発明の一形態において、スイッチとしては、様々な形態のものを用いることができる。スイッチは、導通状態(オン状態)、または、非導通状態(オフ状態)になり、電流を流すか流さないかを制御する機能を有している。または、スイッチは、電流を流す経路を選択して切り替える機能を有し、例えば、経路1に電流を流すことができるようにするか、経路2に電流を流すことができるようにするかを選択して切り替える機能を有している。スイッチの一例としては、電気的スイッチまたは機械的なスイッチなどを用いることができる。つまり、スイッチは、電流を制御できるものであればよく、特定のものに限定されない。スイッチの一例としては、トランジスタ(例えば、バイポーラトランジスタ、MOS(Metal−Oxide−Semiconductor)トランジスタなど)、ダイオード(例えば、PNダイオード、PINダイオード、ショットキーダイオード、MIM(Metal Insulator Metal)ダイオード、MIS(Metal Insulator Semiconductor)ダイオード、ダイオード接続のトランジスタなど)、またはこれらを組み合わせた論理回路などがある。機械的なスイッチの一例としては、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)のように、MEMS(マイクロ・エレクトロ・メカニカル・システム)技術を用いたスイッチがある。そのスイッチは、機械的に動かすことが可能な電極を有し、その電極が動くことによって、導通と非導通とを制御して動作する。
本発明の一形態において、素子として意図的に設けられるキャパシタのデバイス構造に特段の制約はない。例えば、MIM型のキャパシタを用いることも、MOS型のキャパシタを用いることもできる。
本明細書において、「平行」とは、二つの直線が−10°以上10°以下の角度で配置されている状態をいう。従って、−5°以上5°以下の場合も含まれる。また、「垂直」とは、二つの直線が80°以上100°以下の角度で配置されている状態をいう。従って、85°以上95°以下の場合も含まれる。
また、本明細書において、結晶が三方晶または菱面体晶である場合、六方晶系として表す。
本明細書において、発明の実施の形態の説明に用いられる図面において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
また、本明細書において、例えば、クロック信号CLKを、単に信号CLK、CLK等と省略して記載する場合がある。これは、他の信号、電圧、電位、回路、素子等についても同様である。
また、以下に複数の本発明の実施の形態を示すが、互いの実施の形態を適宜組み合わせることが可能である。また、1つの実施の形態の中に、いくつかの構成例が示される場合は、互い構成例を適宜組み合わせることが可能である。
(実施の形態1)
本実施の形態では、半導体装置の一例としてPLDについて説明する。ここでは、一例として、マルチコンテキスト方式のPLD(MC−PLD)について説明する。
<<コンフィギュレーション・メモリ>>
まず、MC−PLDに組み込むことが可能なメモリ装置について説明する。図1は、コンフィギュレーション・メモリの構成の一例を示す回路図である。MC−PLDのコンフィギュレーション・メモリは、少なくともコンテキスト数と同数のメモリセルを有している。図1には、一例として、コンテキスト数2のデータセットを格納することが可能なデバイス構造のメモリ装置を示している。
<コンフィギュレーション・メモリの構成例>
図1に示すように、コンフィギュレーション・メモリ(MC−CFGM)10は、2つのメモリセル(MemC)11、トランジスタM10、トランジスタM11、回路13および回路20を有する。
MemC11は、データを記憶することが可能なメモリ回路である。2つのMemC11の一方は、コンテキスト”0”のコンフィギュレーション・データを格納するメモリセル(MemC[0])であり、他方は、コンテキスト”1”のコンフィギュレーション・データを格納するメモリセル(MemC[1])である。
ノードN0は、MC−CFGM10の出力ノードであり、信号outが出力される。ノードN1は、MemC[0]の出力ノードであり、ノードN2は、MemC[1]の出力ノードである。MC−CFGM10は、入力ノード(a1、a2、a3、a4)を有する。これら入力ノードa1−a4には、それぞれ、MC−CFGM10を制御する機能を有する信号(Context[0]、Context[1]、bw、rst)が入力される。
ここでは、回路構成やその動作の理解を容易にするため、トランジスタのソースとドレインを区別することとする。上述したように、トランジスタに印加される電位や、その導電型によって、ソースおよびドレインが入れ替わる場合がある。
トランジスタM10、トランジスタM11は、それぞれ、パストランジスタとして機能させることが可能である。トランジスタM10は、ノードN1とノードN0間の導通状態を制御することが可能なスイッチとして機能する。トランジスタM10のゲートは回路20に接続され、そのソースはノードN1に接続され、そのドレインはノードN0に接続されている。トランジスタM11は、ノードN2とノードN0間の導通状態を制御することが可能なスイッチとして機能する。トランジスタM11のゲートは、回路20に接続され、そのソースはノードN2に接続され、そのドレインはノードN0に接続されている。
回路13は、ノードN0の電位レベルをHレベルまたはLレベルにする回路(リセット回路)として機能させることが可能である。ここでは、回路13は、ノードN0の電位レベルをLレベルにリセットする回路として設けられている。回路13は、トランジスタM13を有する。トランジスタM13は、ノードN0と低電源電位VSS1が供給される配線間の導通状態を制御することが可能なスイッチとして機能する。トランジスタM13のゲートはノードa4に接続され、そのソースはVSS1が供給される配線に接続され、そのドレインはノードN0に接続されている。
回路20は、トランジスタM10およびトランジスタM11の導通状態を制御する機能を有する回路である。別言すると、回路20は、コンテキストを切り換える機能を有している回路ともいうことができ、コンテキスト選択回路あるいはコンテキスト切り換え回路と呼ぶことができる。回路20は、トランジスタM20、トランジスタM21、キャパシタC20およびキャパシタC21を有する。
トランジスタM20のゲートはノードa3に接続され、そのソースはトランジスタM10のゲート(ノードN3)に接続され、そのドレインはノードa1に接続されている。トランジスタM21のゲートはノードa3に接続され、そのソースはトランジスタM11のゲート(ノードN4)に接続され、そのドレインはノードa2に接続されている。トランジスタM20は、ノードa1とノードN3間の導通状態を制御するスイッチとして機能し、トランジスタM21は、ノードa2とノードN4間の導通状態を制御するスイッチとして機能する。
キャパシタC20は、ノードN3の電位を保持するための保持容量として機能することができる。その2つの端子の一方はノードN3に接続され、他方はノードN0に接続されている。キャパシタC21は、ノードN4の電位を保持するための容量として機能することができる。その2つの端子の一方はノードN4に接続され、他方はノードN0に接続されている。
回路20において、信号(Context[0]、Context[1])は、コンテキストを切り換えるコンテキスト選択信号として用いることが可能である。信号bwは、トランジスタM20、トランジスタM21の導通状態を制御する信号として用いることが可能である。また、回路13において、信号rstは、ノードN0の電位をLレベルまたはHレベルにリセットする動作を制御するリセット信号として用いることが可能である。
回路20は、パストランジスタのゲートの電位を保持する、あるいはゲートに電位を供給するための回路を、少なくともコンテキストの数(パストランジスタの数)有している回路ということができる。図1の例では、このような回路を2つ有している。具体的には、回路20は、トランジスタM10のゲートに接続されている回路21[0]と、トランジスタM11のゲートに接続されている回路21[1]を有する。よって、図1に示すように、MC−CFGM10は、MemC11、パストランジスタ、および回路21を、それぞれ、少なくともコンテキスト数と同数有するメモリ装置ということもできる。
回路21[0]は、信号bwにより導通状態が制御されるトランジスタM20、およびトランジスタM10のゲートに接続されているキャパシタC20を有する回路である。回路21[1]は、信号bwにより導通状態が制御されるトランジスタM21、およびトランジスタM11のゲートに接続されているキャパシタC21を有する回路である。回路21[0]、21[1]において、トランジスタM20、M21は、トランジスタM10、M11のゲートへの信号Context[0]、Context[1]の供給を制御するスイッチとして機能させることができる。
<コンフィギュレーション・メモリの駆動方法例>
図2を参照して、MC−CFGM10の駆動方法の一例を説明する。ここでは、トランジスタ(M10、M11、M20、M21)がnチャネル型トランジスタの場合の駆動方法例を示す。図2は、MC−CFGM10の動作例を示すタイミングチャートである。図2には、入力信号(Context[0]、Context[1]、bw、rst)の波形、およびノード(N0、N1、N2、N3、N4)の電位の変化を示す。また、VDDは高電源電位であり、VSSは低電源電位である。ΔVは、トランジスタM10のゲートの結合容量の容量値等で決まる値を持つ。なお、ノードN1、N2のハッチングで示されている領域は、電位レベル(データ値)が不定であることを表している。t0、t1等は時刻を表している。
図2の例では、コンフィギュレーション動作(t0−t1)、コンテキスト0動作(t1−t2)、コンテキスト1動作(t3−t4)、コンテキスト0動作(t5−t6)が行われている。なお、コンテキスト動作とは、指定されたコンフィギュレーション・データのセットによる回路構成でPLDを動作させるモードである。コンテキストh動作(hは0または1)とは、コンテキスト”h”のデータセットによる回路構成でPLDが動作するモードであり、MC−CFGM10では、MemC[h]に格納されているコンフィギュレーション・データを常時読み出す動作が行われる。
(コンフィギュレーション動作:t0−t1)
時刻t0でコンフィギュレーションが開始する。t0−t1では、rstがHレベルとなり、ノードN0は、Lレベルに固定される。Context[0]及びContext[1]は、Lレベルに固定される。この期間に、MemC[0]およびMemC[1]にそれぞれ、コンフィギュレーション・データが書き込まれる。ここでは、MemC[0]にデータ値”1”(Hレベル)のデータを書き込み、MemC[1]にデータ値”0”(Lレベル)のデータを書き込むこととする。コンフィギュレーション・データの書き込みが終了すると、MemC[0]の出力ノードN1はHレベルとなり、MemC[1]の出力ノードN2はLレベルに固定される。
図2の例では、MC−CFGM10が動作している期間、bwはHレベルとなっている。そのため、トランジスタM20、およびトランジスタM21は導通状態となっている。
(コンテキスト0動作:t1−t2)
時刻t1において、コンフィギュレーション動作が終了する。t1−t2では、Context[0]がHレベルとなり、rstがLレベルとなり、Context[1]はLレベルのままである。時刻t1で、トランジスタM20を介してノードN3へのVDDの書き込みが開始し、かつ、トランジスタM21を介してノードN4にはLレベルの電位の書き込みが開始する。これにより、トランジスタM10のオン抵抗が低下し、トランジスタM11のオン抵抗が高いままである。ノードN0の電位が上昇して、ノードN3の電位がVDD+ΔVとなることで、ノードN0の電位はVDDとなる。
ノードN3の電位の上昇に伴い、トランジスタM20のソースーゲート間の電圧がしきい値電圧未満となると、トランジスタM20は非導通状態となる。これによりノードN3は電気的に浮遊状態となるので、キャパシタC20等の容量結合により、ノードN3の電位はVDDの電位よりも高くなる(ブースティング動作)。このときのノードN3の電位はVDD+ΔVとなる。ノードN3の電位がVDD+ΔVとなることで、トランジスタM10は導通状態となり、ノードN0は、ノードN1の電位に対応する電位が書き込まれる。容量結合により増加する電位ΔVは、トランジスタM10のしきい値電圧以上の値とすることが好ましい。このような値を持つように、キャパシタC20の容量値等を決定すればよい。これにより、ノードN0にHレベルのデータを書き込む場合に、ノードN0の電位を、トランジスタM10のしきい値電圧分電圧降下させることなく、VDDとすることができる。
この様に、回路21[0]では、Hレベルのデータの読み出し時に、ブースティング効果により、パストランジスタ(M10)のゲートの電位を、VDDよりも高い電位に上昇させることができる。これは、回路21[1]でも同様である。回路20を設けることで、パストランジスタ(M10、M11)のしきい値電圧の影響を受けずに、MC−CFGM10からVDDを出力することが可能になる。その結果、MC−CFGM10を組み込んだPLDの誤動作を抑制することが可能に、あるいは最少化することが可能になる。また、このPLDの駆動電圧を低下することが可能になるため、信頼性を確保しつつ、PLD全体の消費電力を削減することが可能になる。
(リセット動作:t2−t3)
図2の例では、コンテキスト0動作とコンテキスト1動作の間にリセット動作が行われる。リセット動作は、rstをHレベルにし、Context[0]およびContext[1]をLレベルにすることで実行される。トランジスタM20を介して、Context[0]の電位がノードN3に書き込まれ、トランジスタM21を介して、Context[1]の電位がノードN4に書き込まれる。これにより、ノードN3、ノードN4はLレベルとなる。また、トランジスタM13を介してノードN0にはLレベルの電位が書き込まれる。リセット動作により、MC−CFGM10の出力信号outはLレベルの信号となる。
(コンテキスト1動作:t3−t4)
t3−t4では、Context[1]がHレベルとなり、rstがLレベルとなり、Context[0]はLレベルのままである。時刻t3において、Context[1]がHレベル(Context[0]はLレベルのまま)となり、rst信号がLレベルとなることで、コンテキスト1動作が開始する。
ノードN3はLレベルのまま維持され、他方ノードN4の電位は上昇し、Hレベルとなる。これにより、トランジスタM10は非導通状態となり、トランジスタM11は導通状態となる。よって、ノードN0はノードN2の電位が書き込まれる。リセット動作により、ノードN2、ノードN0ともLレベルとなっているため、ノードN0からの出力信号outは変化しない。
(リセット動作:t4−t5)
再び、リセット動作が行われ、ノードN0、ノードN3、およびノードN4はLレベルとなる。
(コンテキスト0動作:t5−t6)
コンテキスト0動作を実行することで、ノードN3の電位はVDD+ΔVとなり、ノードN4はLレベルが維持され、ノードN0の電位はVDDとなる。
以上述べたように、回路20は、コンテキストの切り換え機能を備えるとともに、図9の回路3と同様に、パストランジスタ(M10、M11)のしきい値電圧によるノードN0の電位の降下を抑制する機能を有している。
図2の駆動方法例では、コンテキスト動作では、MemC11から読み出すデータがHレベルである場合、トランジスタM20及びトランジスタM21が非導通状態となることで、ノードN3及びノードN4が電気的に浮遊状態となる。よって、ノードN3、ノードN4の電圧降下をできるだけ抑制するため、トランジスタM20及びトランジスタM21はリーク電流が非常に小さいトランジスタであることが好ましい。リーク電流が小さいトランジスタとしては、OSトランジスタが挙げられる。ここでは、チャネルが酸化物半導体層に形成されるトランジスタを、OSトランジスタと呼ぶことにする。
OSトランジスタはオフ状態での抵抗(オフ抵抗)が極めて高い。別言するとOSトランジスタは、オフ状態でのリーク電流(オフ電流)が極めて小さいトランジスタでもある。オフ電流が極めて小さいとは、チャネル幅1μmあたりのオフ電流が100zA以下であることをいう。オフ電流は小さいほど好ましいため、この規格化されたオフ電流が10zA/μm(10×10−21A/μm)以下、あるいは1zA/μm(1×10−21A/μm)以下とすることが好ましく、10yA/μm(10×10−24A/μm)以下であることがさらに好ましい。OSトランジスタのオフ電流が極めて小さいのは、チャネルを構成する酸化物半導体がSi、Ge等の14族の半導体よりもバンドギャップが広い(3.0eV以上)からである。これにより、OSトランジスタは、熱励起によるリーク電流が小さくなり、オフ電流が極めて小さくなる。
OSトランジスタは、半導体基板を用いて形成されたトランジスタ(例えば、Siトランジスタ)等の上に積層して設けることができる。例えば、MC−CFGM10において、トランジスタ(M20、M21)をOSトランジスタとし、トランジスタ(M10、M11、M13)をSiトランジスタとすることで、回路20をMC−CFGM10に設けたことによる面積オーバーヘッドを削減することができる。
<制御信号生成回路>
図2の駆動方法例では、リセット動作を制御する信号rst、コンテキストの選択を制御する信号(Context[0]、Context[1])のうち、いずれか1つの信号をHレベルにしている。図3に、このような信号を生成することが可能な回路の一例を示す。
図3に示す回路30は、回路38および回路39を有する。回路30は、入力信号(Context、cfg)から、信号(Context[0]、Context[1]、rst)を生成することが可能な回路である。
回路38は、入力される信号(ここでは、Context)の遅延信号を生成する機能を有する。回路38は、例えば、1つのバッファ回路31、またはカスケード接続されている複数のバッファ回路31で構成することができる。回路38で遅延された信号Contextを信号ContextDと呼ぶことにする。
回路39は、入力信号(Context、cfg)の論理演算機能を備えたロジック部として機能する。図3の例では、回路39は、NAND回路32、OR回路33、EXOR回路34、NOR回路35、NOR回路36、およびOR回路37を有する。
信号Contextは、コンテキスト動作を制御する制御信号として機能させることができる。信号cfgは、コンフィギュレーション動作を制御する制御信号として機能させることができる。ここでは、cfgは、コンフィギュレーション動作を行う期間のみHレベルとなる信号である。
回路39の動作例を説明する。ContextとContextDとの否定論理積(NAND)をとった信号が、ノードN32に出力され、これらの論理和(OR)を行った信号がノードN33に入力される。ノードN32の電位とcfgの否定論理和(NOR)をとった信号がContext[0]であり、ノードN33の電位とcfgのNORをとった信号がContext[1]である。よって、cfgがHレベルの期間は、Context[0]及びContext[1]はLレベルとなる。また、回路30の例では、ContextDの遅延時間分、Context[0]とContext[1]信号が共にLレベルとなる期間を有する(図2参照)。つまり、MC−CFGM10からコンフィギュレーション・データを読み出さない期間が生じる。
ContextとContextDとの排他的論理和(EXOR)をとった信号がノードN34に出力される。信号rstは、ノードN34の電位とcfgとの論理和(OR)をとることにより生成される。つまり、コンテキストが選択されない期間、およびコンフィギュレーション動作期間(cfgがHレベルの期間)、rstはHレベルとなる。そのため、これらの期間、MC−CFGM10の出力ノードN0をLレベルに維持するための信号として、rstを使用することができる。
図3は、回路30が2つのコンテキスト選択信号(Context[1:0])を生成する例を示している。コンテキスト数が3以上の場合は、回路38において、信号Contextの遅延信号を2種類以上生成すればよい。回路39において、信号Context、複数の遅延信号および信号cfgの論理演算を行い、コンテキスト選択信号(Context[k:0]kは2以上の整数)を生成すればよい。
<コンフィギュレーション・メモリの構成例>
図4Aおよび図4Bに、MC−CFGM10のMemC11として用いることが可能なメモリ回路の構成例を示す。
図4Aは、SRAMを用いたメモリセル(MemC)の構成の一例を示す回路図である。MemC41は、インバータINV41、インバータINV42、トランジスタM41、およびトランジスタM42を有する。MemC41は、配線BL、配線BLBおよび配線WLに接続されている。
配線(BL、BLB)は、データ線(ビット線)として機能させることが可能である。例えば、コンフィギュレーション動作時には、配線BLには、コンフィギュレーション・データに対応するデータ信号が入力され、配線BLBには、配線BLに入力されるデータ信号の反転信号が入力される。配線WLは、選択信号線(ワード線)として機能させることが可能である。例えば、配線WLには、コンフィギュレーション・データを書き込むMemC41を選択する信号(選択信号)が入力される。
図4Bに、メモリセルの他の構成例を示す。図4Bに示すMemC51も、MemC41と同様に、1ビットのデータを格納するメモリ回路であり、配線(BL、BLB、WL)に接続されている。また、MemC51には、高電源電位VH5が供給され、低電源電位VL5が供給されている。
MemC51は、データ値”1”(Hレベルのデータ)を出力することが可能な回路52、およびデータ値”0”(Lレベルのデータ)を出力することが可能な回路53を有する。回路52はトランジスタM52、トランジスタM54、キャパシタC52、およびノードFN52を有し、回路53は、トランジスタM53、トランジスタM55、及びキャパシタC53、ノードFN53を有する。ノードFN52、ノードFN53は電気的に浮遊状態となることが可能なノードであり、それぞれ回路52、回路53の電荷保持部であり、MemC51の不揮発性のデータ保持部として機能する。
回路52の構成を説明する。トランジスタM52は、ゲートが配線WLに接続され、ソースが配線BLに接続され、ドレインがノードFN52に接続されている。キャパシタC52の2つの端子(ノード)のうち一方は、ノードFN52に接続され、他方は、電位VL5を供給する配線に接続されている。トランジスタM54は、ゲートがノードFN52に接続され、ソースがVH5を供給する配線に接続され、ドレインがMemC51の出力ノードN50に接続されている。
回路53は回路52と同様の回路構成を有しており、トランジスタM53が配線BLBに接続されている点、および、VL5が供給される配線にトランジスタM55が接続されている点が、回路52と異なる。
MemC51へのデータの書き込みは、トランジスタM52、トランジスタM53を、導通状態にすることで行われる。これにより、ノードFN52およびノードFN53にコンフィギュレーション・データに対応する電位が書き込まれる。MemC51に、データ値”1”(Hレベルのデータ)を格納する場合は、配線BLにHレベルのデータ信号が入力され、データ値”0”(Lレベルのデータ)を格納する場合は、配線BLにLレベルのデータ信号が入力される。
トランジスタM52、トランジスタM53が非導通状態となることで、データの書き込み動作が完了する。書き込み動作により、ノードFN52、ノードFN53の一方がHレベルとなり、他方がLレベルとなる。ノードFN52がHレベルであれば、MemC51の出力ノードN50はHレベルとなり、ノードFN53がHレベルであれば、ノードN50はLレベルとなる。
コンテキスト動作期間において、ノードN50の電位の変動を抑えることが好ましい。そのためには、例えば、ノードFN52およびノードFN53の電位の変動を抑えればよい。そのため、トランジスタM52およびトランジスタM53としては、オフ電流が極めて小さいトランジスタが好ましく、例えば、OSトランジスタとすればよい。OSトランジスタを用いることで、MemC51を不揮発性のメモリ回路として機能させることが可能になる。
もちろん、MC−CFGM10のMemC11は、図4Aおよび図4Bに示すメモリ回路に限定されるものでない。例えば、MTJ(磁気トンネル接合)素子や、相変化素子が用いられたメモリ回路を適用することができる。
<<FPGAの構成例>>
以下では、MC−CFGM10を備えたPLDとして、FPGAの構成例について説明する。
<FPGA>
図5は、マルチコンテキスト方式のFPGAの構成の一例を示すブロック図である。図5に示すFPGA100は、コンフィギュレーション・コントローラ110、ビット駆動回路121、ワード駆動回路122、入出力部(IO)123、124、およびロジック・アレイ・ブロック(LAB)125を有する。FPGA100のコンテキスト数は2であり、信号Context[1:0]により、コンテキストを切り換えることが可能である。以下では、ビット駆動回路121およびワード駆動回路122を合わせて、駆動回路(121、122)と呼ぶ場合がある。
コンフィギュレーション・コントローラ110は、駆動回路(121、122)を制御する機能、およびコンテキストの切り換えを制御する機能等を有する。コンフィギュレーション・コントローラ110は、回路30(図3)およびコントローラ111を有する。コントローラ111は、駆動回路(121、122)の制御信号、および信号cfgを生成する機能等を有する回路である。回路30は、信号cfg、およびFPGA100外部から入力される信号Contextから、信号Context[1:0]および信号rstを生成する。信号Context[1:0]は、入出力部123、入出力部124、およびLAB125に出力される。信号rstはLAB125に入力される。
ビット駆動回路121、ワード駆動回路122は、それぞれ、LAB125に含まれているコンフィギュレーション・メモリの制御信号を生成する機能を有する。
入出力部123、124は、LAB125の回路の配列に応じて、複数の入出力回路(IO)を有する。図5の例では入出力部123は、10個の入出力回路(IO[00]−IO[09])を有し、入出力部124も10個の入出力回路(IO[10]−IO[19])を有する。
LAB125には、ルーティング・スイッチ・アレイ(RSA)131、132、133、およびプログラマブル・ロジック・エレメント・アレイ(PLEA)134、135を有する。図5の例では、FPGA100は20個のプログラマブル・ロジック・エレメント(PLE)80を有し、PLEA134には、10個のPLE(PLE[00]−PLE[09])が設けられ、PLEA135には、10個のPLE(PLE[10]−PLE[19])が設けられている。
RSA131‐133は、複数のスイッチ回路(SWC)81を有する。SWC81は、配線間を接続するスイッチ回路として機能する。なお、図中のSWC81のブロック内に記載されている”PLE[0*] to IO[00]”とは、該当するSWC81が、PLE[00]−PLE[09]の出力のいずれか1つを選択し、入出力部123のIO[00]に接続する機能を有するスイッチ回路であることを示している。
<PLE:プログラマブル・ロジック・エレメント>
図6に、PLE80の構成の一例を示す。PLE80は、フリップフロップ154とマルチプレクサ群151、マルチプレクサ152、マルチプレクサ155、コンフィギュレーション・メモリ群(MC−CFGM)153を有する。図6の例では、MC−CFGM153は、q行r列のMC−CFGM10を含む(q、rは2以上の整数)。また、LUT(ルックアップテーブル)156は、マルチプレクサ群151及びMC−CFGM153の一部のMC−CFGM10から構成される。
LUT156では、回路情報を含むデータに従って、入力端子inに入力される入力信号の論理値に対する、出力信号の論理値が定められる。マルチプレクサ152はMC−CFGM10に格納されているデータに従って、LUT156の出力信号、または外部入力信号157のいずれか一方を選択し、出力する機能を有する。マルチプレクサ152の出力信号はフリップフロップ154に入力される。フリップフロップ154は、マルチプレクサ152からの出力信号、または外部入力信号157に含まれるデータを保持し、クロック信号CLKに同期して当該データに対応した信号を出力する。マルチプレクサ155は、MC−CFGM10に格納されているデータに従って、LUT156の出力信号、またはフリップフロップ154の出力信号のいずれか一方を選択し、出力する機能を有する。外部入力信号157は、他の隣接するPLE80が有するフリップフロップ154の出力信号である。
なお、図6の例では、信号bwとして、FPGA100で使用される高電源電位VDDを供給している。配線WLは、ワード駆動回路122に接続され、配線BL、BLBはビット駆動回路121に接続されている。信号Context[1:0]および信号rstは、回路30から供給される。
<SWC:スイッチ回路>
図7にSWC81の構成の一例を示す。SWC81は、m行n列に配列されたルーティングスイッチ(MC−RS)170を有する(m、nは1以上の整数)。MC−RS170は、マルチコンテキスト方式の再構成可能なスイッチ回路である。SWC81は、MC−RS170の配列に対応して、n本の配線BL(BL[n−1:0])、2m本の配線WL(WL[2m−1:0])、n個の入力ノードswIN(swIN[n−1:0])、m個の出力ノードswOUT(swOUT[m−1:0])、およびContext[1:0]が入力される2本の配線CL(CL[1:0])を有する。
入力ノードswIN[n−1:0]は、PLE80、または、入出力部(123、124)のIO回路の出力ノードに接続されている。他方、出力ノードswOUT[m−1:0]は、PLE80、または、IO(123、124)のIO回路の入力ノードに接続されている。MC−RS170は、コンフィギュレーション・データを格納するメモリ機能を備えている。MC−RS170に格納されたコンフィギュレーション・データにより、入力ノードswIN[n−1:0]と、出力ノードswOUT[m−1:0]間の接続構造が決定される。
(MC−RS)
図8に、MC−RS170の構成の一例を示す。図8には、代表的にアドレス[j、k]のMC−RS170を示している。j、kは整数であり、0≦j≦n−1、0≦k≦m−1を満たす。
MC−RS170は、2つの回路172、および回路173を有する。回路172は、コンテキスト数と同じ数だけ、設けられる。回路172は、コンフィギュレーション・データを格納する機能を有するプログラム可能なスイッチ回路である。回路172において、トランジスタM72はパストランジスタとして機能する。トランジスタM72のゲート(ノードFN71)にコンフィギュレーション・データが書き込まれる。コンフィギュレーション・データの書き込みはトランジスタM71を制御することで行われる。
回路173は、コンテキスト切り換え回路として機能する。回路173は、コンテキスト数に対応した数の、スイッチとして機能するトランジスタを有する。ここでは、回路173は、トランジスタM73およびトランジスタM74を有する。信号Context[0]によりトランジスタM73の導通状態が制御され、信号Context[1]によりトランジスタM74の導通状態が制御される。例えば、コンテキスト0動作では、トランジスタM73が導通状態となる。対応する回路172[0]のノードFN71がHレベルであれば、トランジスタM72も導通状態となるため、入力ノードswIN[j]と出力ノードswOUT[k]が電気的に接続されることになる。
MC−RS170において、トランジスタM71の導通状態を制御することで、コンフィギュレーション・データの書き込み、保持を行っている。そのためコンフィギュレーション・データに相当する電位をノードFN71で保持する期間において、ノードFN71の電位の変動を抑えるため、トランジスタM71もオフ電流の小さいトランジスタが好ましい。例えば、トランジスタM71をOSトランジスタで形成すればよい。
(実施の形態2)
本実施の形態では、半導体装置のデバイス構造について説明する。実施の形態1で述べたように、半導体装置をSiトランジスタとOSトランジスタとで構成することが可能である。このような構成例においては、SiトランジスタとOSトランジスタを積層することで、半導体装置を小型化することが可能である。図10、図11を参照して、このような積層構造を有する半導体装置の構成例について説明する。
図10に、半導体装置の断面構造の一部を示す。なお、図10では、半導体装置として代表的に、トランジスタMOS1、及びトランジスタMS1を示す。図10では、トランジスタMOS1は、チャネル形成領域が設けられている酸化物半導体層を有するOSトランジスタであり、トランジスタMS1は、単結晶のシリコン基板にチャネル形成領域を有するトランジスタであり、トランジスタMOS1がトランジスタMS1上に形成されている場合を例示している。
破線A1−A2で示す区間には、トランジスタMOS1、及びトランジスタMS1のチャネル長方向における断面構造を示し、破線A3−A4で示す区間には、トランジスタMOS1、及びトランジスタMS1のチャネル幅方向における断面構造を示している。実際の半導体装置では、トランジスタMOS1のチャネル長方向とトランジスタMS1のチャネル長方向とが、必ずしも一致していなくともよい。なお、チャネル長方向とは、ソース領域及びドレイン領域として機能する一対の不純物領域間において、キャリアが最短距離で移動する方向を意味し、チャネル幅方向は、チャネル長方向に対して垂直の方向を意味する。
トランジスタMS1は、非晶質、微結晶、多結晶または単結晶である、シリコンまたはゲルマニウムなどの半導体膜または半導体基板に、チャネル形成領域を有していてもよい。或いは、トランジスタMS1は、酸化物半導体膜または酸化物半導体基板に、チャネル形成領域を有していてもよい。全てのトランジスタが酸化物半導体膜または酸化物半導体基板に、チャネル形成領域を有している場合、トランジスタMOS1はトランジスタMS1上に積層されていなくとも良く、トランジスタMOS1とトランジスタMS1とは、同一の層に形成されていてもよい。
シリコンの薄膜を用いてトランジスタMS1を形成する場合、当該薄膜には、プラズマCVD法などの化学気相成長(CVD)法若しくはスパッタリング法で作製された非晶質シリコン、非晶質シリコンをレーザーアニールなどの処理により結晶化させた多結晶シリコン、単結晶シリコンウェハに水素イオン等を注入して表層部を剥離した単結晶シリコンなどを用いることができる。
トランジスタMS1が形成される基板400は、例えば、シリコン基板、ゲルマニウム基板、シリコンゲルマニウム基板等を用いることができる。図10では、単結晶シリコン基板を基板400として用いる場合を例示している。
トランジスタMS1は、素子分離法により電気的に分離されている。素子分離法として、トレンチ分離法(STI法:Shallow Trench Isolation)等を用いることができる。図10では、トレンチ分離法を用いてトランジスタMS1を電気的に分離する場合を例示している。具体的に、図10では、エッチング等により基板400に形成されたトレンチに、酸化珪素などが含まれる絶縁物を埋め込んだ後、当該絶縁物をエッチング等により部分的に除去することで形成される素子分離領域401により、トランジスタMS1を素子分離させる場合を例示している。
また、トレンチ以外の領域に存在する基板400の凸部には、トランジスタMS1の不純物領域402及び不純物領域403と、不純物領域402及び不純物領域403に挟まれたチャネル形成領域404とが設けられている。さらに、トランジスタMS1は、チャネル形成領域404を覆う絶縁膜405と、絶縁膜405を間に挟んでチャネル形成領域404と重なるゲート電極406とを有する。
トランジスタMS1では、チャネル形成領域404における凸部の側部及び上部と、ゲート電極406とが絶縁膜405を間に挟んで重なることで、チャネル形成領域404の側部と上部を含めた広い範囲においてキャリアが流れる。そのため、トランジスタMS1の基板上における専有面積を小さく抑えつつ、トランジスタMS1におけるキャリアの移動量を増加させることができる。その結果、トランジスタMS1は、オン電流が大きくなると共に、電界効果移動度が高められる。特に、チャネル形成領域404における凸部のチャネル幅方向における幅(チャネル幅)をW、チャネル形成領域404における凸部の膜厚をTとすると、チャネル幅Wに対する膜厚Tの比に相当するアスペクト比が高い場合、キャリアが流れる範囲はより広くなるため、トランジスタMS1のオン電流をより大きくすることができ、電界効果移動度もより高められる。
なお、バルクの半導体基板を用いたトランジスタMS1の場合、アスペクト比は0.5以上であることが望ましく、1以上であることがより望ましい。
トランジスタMS1上には、絶縁膜411が設けられている。絶縁膜411には開口部が形成されている。そして、上記開口部には、不純物領域402、不純物領域403にそれぞれ電気的に接続されている導電膜412、導電膜413と、ゲート電極406に電気的に接続されている導電膜414とが、形成されている。
導電膜412は、絶縁膜411上に形成された導電膜416に電気的に接続されており、導電膜413は、絶縁膜411上に形成された導電膜417に電気的に接続されており、導電膜414は、絶縁膜411上に形成された導電膜418に電気的に接続されている。
導電膜416乃至導電膜418上には、絶縁膜420が設けられている。絶縁膜420上には、酸素、水素、水の拡散を防ぐブロッキング効果を有する絶縁膜421が設けられている。絶縁膜421は、密度が高くて緻密である程、また未結合手が少なく化学的に安定である程、より高いブロッキング効果を示す。酸素、水素、水の拡散を防ぐブロッキング効果を示す絶縁膜421として、例えば、酸化アルミニウム、酸化窒化アルミニウム、酸化ガリウム、酸化窒化ガリウム、酸化イットリウム、酸化窒化イットリウム、酸化ハフニウム、酸化窒化ハフニウム等を用いることができる。水素、水の拡散を防ぐブロッキング効果を示す絶縁膜421として、例えば、窒化シリコン、窒化酸化シリコン等を用いることができる。
絶縁膜421上には絶縁膜422が設けられており、絶縁膜422上には、トランジスタMOS1が設けられている。
トランジスタMOS1は、絶縁膜422上に、酸化物半導体を含む半導体膜430と、半導体膜430に電気的に接続された、ソース電極またはドレイン電極として機能する導電膜432及び導電膜433と、半導体膜430を覆っているゲート絶縁膜431と、ゲート絶縁膜431を間に挟んで半導体膜430と重なるゲート電極434と、を有する。なお、絶縁膜420乃至絶縁膜422には開口部が設けられており、導電膜433は、上記開口部において導電膜418に接続されている。
トランジスタMOS1に、絶縁膜422を間に挟んで半導体膜430と重なるゲート電極(バックゲート電極)を、さらに有していてもよい。トランジスタMOS1が、一対のゲート電極を有している場合、一方のゲート電極には導通状態または非導通状態を制御するための信号が与えられ、他方のゲート電極は、電位が他から与えられている状態であってもよい。この場合、一対のゲート電極に、同じ高さの電位が与えられていてもよいし、他方のゲート電極にのみ接地電位などの固定の電位が与えられていてもよい。他方のゲート電極に与える電位の高さを制御することで、トランジスタの閾値電圧を制御することができる。
また、図10の例では、トランジスタMOS1は、一のゲート電極434に対応した一のチャネル形成領域を有する、シングルゲート構造のトランジスタである。トランジスタMOS1の構造はこれに限定されるものではなく、例えば、トランジスタMOS1は、1つの酸化物半導体層に複数のチャネル形成領域を複数有する、マルチチャネル構造としてもよい。
トランジスタMOS1は、半導体膜430が、絶縁膜422上において順に積層された酸化物半導体膜430a乃至酸化物半導体膜430cを有する場合を例示している。ただし、本発明の一形態では、トランジスタMOS1が有する半導体膜430が、単膜の金属酸化物膜で構成されていてもよい。
絶縁膜422は、加熱により酸素の一部を酸化物半導体膜430a乃至酸化物半導体膜430cに供給する機能を有する絶縁膜であることが望ましい。また、絶縁膜422は、欠陥が少ないことが好ましく、代表的には、ESR(電子スピン共鳴)測定により得られる、シリコンのダングリングボンドに由来するg=2.001を持つスピンの密度が1×1018spins/cm以下であることが好ましい。
絶縁膜422は、加熱により上記酸素の一部を酸化物半導体膜430a乃至酸化物半導体膜430cに供給する機能を有するため、酸化物であることが望ましく、例えば、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化珪素、酸化窒化珪素、窒化酸化珪素、酸化ガリウム、酸化ゲルマニウム、酸化イットリウム、酸化ジルコニウム、酸化ランタン、酸化ネオジム、酸化ハフニウムおよび酸化タンタルなどを用いることができる。絶縁膜422は、プラズマCVD法またはスパッタリング法等により、形成することができる。
なお、本明細書において、酸化窒化物は、その組成として、窒素よりも酸素の含有量が多い材料を指し、窒化酸化物は、その組成として、酸素よりも窒素の含有量が多い材料を指す。
トランジスタMOS1は、チャネル領域が形成される酸化物半導体膜430bの端部のうち、導電膜432及び導電膜433とは重ならない端部、言い換えると、導電膜432及び導電膜433が位置する領域とは異なる領域に位置する端部と、ゲート電極434とが、重なる構成を有する。酸化物半導体膜430bの端部は、当該端部を形成するためのエッチングでプラズマに曝されるときに、エッチングガスから生じた塩素ラジカル、フッ素ラジカル等が、酸化物半導体を構成する金属元素と結合しやすい。よって、酸化物半導体膜の端部では、当該金属元素と結合していた酸素が脱離しやすい状態にあるため、酸素欠損が形成され、n型化しやすいやすいと考えられる。図10に示すトランジスタMOS1では、導電膜432及び導電膜433とは重ならない酸化物半導体膜430bの端部と、ゲート電極434とが重なるため、ゲート電極434の電位を制御することにより、当該端部にかかる電界を制御することができる。よって、酸化物半導体膜430bの端部を介して導電膜432と導電膜433の間に流れる電流を、ゲート電極434に与える電位によって制御することができる。このようなトランジスタMOS1の構造を、Surrounded Channel(S−Channel)構造とよぶ。
具体的に、S−Channel構造の場合、トランジスタMOS1がオフとなるような電位をゲート電極434に与えたときは、当該端部を介して導電膜432と導電膜433の間に流れるオフ電流を小さく抑えることができる。そのため、トランジスタMOS1では、大きなオン電流を得るためにチャネル長を短くし、その結果、酸化物半導体膜430bの端部における導電膜432と導電膜433の間の長さが短くなっても、トランジスタMOS1のオフ電流を小さく抑えることができる。よって、トランジスタMOS1は、チャネル長を短くすることで、オンのときには大きいオン電流を得ることができ、オフのときにはオフ電流を小さく抑えることができる。
また、具体的に、S−Channel構造の場合、トランジスタMOS1がオンとなるような電位をゲート電極434に与えたときは、当該端部を介して導電膜432と導電膜433の間に流れる電流を大きくすることができる。当該電流は、トランジスタMOS1の電界効果移動度とオン電流の増大に寄与する。そして、酸化物半導体膜430bの端部と、ゲート電極434とが重なることで、酸化物半導体膜430bにおいてキャリアの流れる領域が、ゲート絶縁膜431に近い酸化物半導体膜430bの界面近傍のみでなく、酸化物半導体膜430bの広い範囲においてキャリアが流れるため、トランジスタMOS1におけるキャリアの移動量が増加する。この結果、トランジスタMOS1のオン電流が大きくなると共に、電界効果移動度が高くなり、代表的には電界効果移動度が10cm/V・s以上となり、さらには20cm/V・s以上となる。なお、ここでの電界効果移動度は、酸化物半導体膜の物性値としての移動度の近似値ではなく、トランジスタの飽和領域における電流駆動力の指標であり、見かけ上の電界効果移動度である。
図10を例に半導体装置のデバイス構造を説明したが、デバイス構造はこれに限定されない。例えば、図11に示すような構造とすることもできる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、OSトランジスタ、および酸化物半導体等について説明する。
<酸化物半導体の構造>
酸化物半導体は、単結晶酸化物半導体と、それ以外の非単結晶酸化物半導体とに分けられる。非単結晶酸化物半導体としては、CAAC−OS(C Axis Aligned Crystalline Oxide Semiconductor)、多結晶酸化物半導体、nc−OS(nanocrystalline Oxide Semiconductor)、擬似非晶質酸化物半導体(a−like OS:amorphous like Oxide Semiconductor)、非晶質酸化物半導体などがある。
また別の観点では、酸化物半導体は、非晶質酸化物半導体と、それ以外の結晶性酸化物半導体とに分けられる。結晶性酸化物半導体としては、単結晶酸化物半導体、CAAC−OS、多結晶酸化物半導体、nc−OSなどがある。
非晶質構造の定義としては、一般に、準安定状態で固定化していないこと、等方的であって不均質構造を持たないことなどが知られている。また、結合角度が柔軟であり、短距離秩序性は有するが、長距離秩序性を有さない構造と言い換えることもできる。
逆の見方をすると、本質的に安定な酸化物半導体の場合、完全な非晶質(completely amorphous)酸化物半導体と呼ぶことはできない。また、等方的でない(例えば、微小な領域において周期構造を有する)酸化物半導体を、完全な非晶質酸化物半導体と呼ぶことはできない。ただし、a−like OSは、微小な領域において周期構造を有するものの、鬆を有し、不安定な構造である。そのため、物性的には非晶質酸化物半導体に近いといえる。
<CAAC−OS>
CAAC−OSは、c軸配向した複数の結晶部を有する酸化物半導体の一つである。
透過型電子顕微鏡(TEM:Transmission Electron Microscope)によって、CAAC−OSの明視野像と回折パターンとの複合解析像(高分解能TEM像ともいう。)を観察すると、複数のペレットを確認することができる。一方、高分解能TEM像ではペレット同士の境界、即ち結晶粒界(グレインバウンダリーともいう。)を明確に確認することができない。そのため、CAAC−OSは、結晶粒界に起因する電子移動度の低下が起こりにくいといえる。以下では、球面収差補正機能が用いられたた高分解能TEM像を、特にCs補正高分解能TEM像と呼ぶ。
試料面と平行な方向から観察したCAAC−OSの断面のCs補正高分解能TEM像により、結晶部において、金属原子が層状に配列していることを確認できる。金属原子の各層の配列は、CAAC−OSの膜を形成する面(被形成面ともいう。)または上面の凹凸を反映しており、CAAC−OSの被形成面または上面と平行となる。また、Cs補正高分解能TEM像から、1の結晶部の大きさは1nm以上3nm以下程度であり、結晶部と結晶部との傾きにより生じる隙間の大きさは0.8nm程度であることを確認することができる。したがって、結晶部をナノ結晶(nc:nanocrystal)と呼ぶこともできる。また、CAAC−OSを、CANC(C−Axis Aligned nanocrystals)を有する酸化物半導体と呼ぶこともできる。
また、試料面と略垂直な方向から観察したCAAC−OSの平面のCs補正高分解能TEM像により、結晶部は、金属原子が三角形状、四角形状または六角形状に配列していることを確認できる。しかしながら、異なる結晶部間で、金属原子の配列に規則性は見られない。
次に、X線回折(XRD:X−Ray Diffraction)によって解析したCAAC−OSについて説明する。例えば、InGaZnOの結晶を有するCAAC−OSに対し、out−of−plane法による構造解析を行うと、回折角(2θ)が31°近傍にピークが現れる場合がある。このピークは、InGaZnOの結晶の(009)面に帰属されることから、CAAC−OSの結晶がc軸配向性を有し、c軸が被形成面または上面に略垂直な方向を向いていることが確認できる。
CAAC−OSのout−of−plane法による構造解析では、2θが31°近傍のピークの他に、2θが36°近傍にもピークが現れる場合がある。2θが36°近傍のピークは、CAAC−OS中の一部に、c軸配向性を有さない結晶が含まれることを示している。より好ましいCAAC−OSは、out−of−plane法による構造解析では、2θが31°近傍にピークを示し、2θが36°近傍にピークを示さない。
CAAC−OSに対し、c軸に略垂直な方向からX線を入射させるin−plane法による構造解析を行うと、2θが56°近傍にピークが現れる。このピークは、InGaZnOの結晶の(110)面に帰属される。CAAC−OSの場合は、2θを56°近傍に固定し、試料面の法線ベクトルを軸(φ軸)として試料を回転させながら分析(φスキャン)を行っても、明瞭なピークは現れない。これに対し、InGaZnOの単結晶酸化物半導体であれば、2θを56°近傍に固定してφスキャンした場合、(110)面と等価な結晶面に帰属されるピークが6本観察される。したがって、XRDを用いた構造解析から、CAAC−OSは、a軸およびb軸の配向が不規則であることが確認できる。
次に、電子回折によって解析したCAAC−OSについて説明する。例えば、InGaZnOの結晶を有するCAAC−OSに対し、試料面に平行にプローブ径が300nmの電子線を入射させると、回折パターン(制限視野透過電子回折パターンともいう。)が現れる場合がある。この回折パターンには、InGaZnOの結晶の(009)面に起因するスポットが含まれる。したがって、電子回折によっても、CAAC−OSに含まれるペレットがc軸配向性を有し、c軸が被形成面または上面に略垂直な方向を向いていることがわかる。一方、同じ試料に対し、試料面に垂直にプローブ径が300nmの電子線を入射させたとき、リング状の回折パターンが確認される。したがって、電子回折によっても、CAAC−OSに含まれるペレットのa軸およびb軸は配向性を有さないことがわかる。
上述したように、CAAC−OSは結晶性の高い酸化物半導体である。酸化物半導体の結晶性は不純物の混入や欠陥の生成などによって低下する場合があるため、逆の見方をするとCAAC−OSは不純物や欠陥(酸素欠損など)の少ない酸化物半導体ともいえる。
不純物は、酸化物半導体の主成分以外の元素で、水素、炭素、シリコン、遷移金属元素などがある。例えば、シリコンなどの、酸化物半導体を構成する金属元素よりも酸素との結合力の強い元素は、酸化物半導体から酸素を奪うことで酸化物半導体の原子配列を乱し、結晶性を低下させる要因となる。また、鉄やニッケルなどの重金属、アルゴン、二酸化炭素などは、原子半径(または分子半径)が大きいため、酸化物半導体の原子配列を乱し、結晶性を低下させる要因となる。
酸化物半導体が不純物や欠陥を有する場合、光や熱などによって特性が変動する場合がある。例えば、酸化物半導体に含まれる不純物は、キャリアトラップとなる場合や、キャリア発生源となる場合がある。また、酸化物半導体中の酸素欠損は、キャリアトラップとなる場合や、水素を捕獲することによってキャリア発生源となる場合がある。
不純物および酸素欠損の少ないCAAC−OSは、キャリア密度の低い酸化物半導体である。具体的には、キャリア密度を8×1011/cm未満、好ましくは1×1011/cm未満、さらに好ましくは1×1010/cm未満であり、1×10−9/cm以上とすることができる。そのような酸化物半導体を、高純度真性または実質的に高純度真性な酸化物半導体と呼ぶ。CAAC−OSは、不純物濃度が低く、欠陥準位密度が低い。即ち、安定な特性を有する酸化物半導体であるといえる。
<nc−OS>
nc−OSは、高分解能TEM像において、結晶部を確認することのできる領域と、明確な結晶部を確認することのできない領域と、を有する。nc−OSに含まれる結晶部は、1nm以上10nm以下、または1nm以上3nm以下の大きさであることが多い。なお、結晶部の大きさが10nmより大きく100nm以下である酸化物半導体を微結晶酸化物半導体と呼ぶことがある。nc−OSは、例えば、高分解能TEM像では、結晶粒界を明確に確認できない場合がある。
nc−OSは、微小な領域(例えば、1nm以上10nm以下の領域、特に1nm以上3nm以下の領域)において原子配列に周期性を有する。また、nc−OSは、異なるペレット間で結晶方位に規則性が見られない。そのため、膜全体で配向性が見られない。したがって、nc−OSは、分析方法によっては、a−like OSや非晶質酸化物半導体と区別が付かない場合がある。例えば、nc−OSに対し、結晶部よりも大きい径のX線を用いるXRD装置を用いて構造解析を行う場合、out−of−plane法による解析では、結晶面を示すピークは検出されない。また、nc−OSに対し、結晶部よりも大きいプローブ径(例えば50nm以上)の電子線を用いる電子回折を行うと、ハローパターンのような回折パターンが観測される。一方、nc−OSに対し、結晶部の大きさと近いまたは結晶部より小さいプローブ径の電子線を用いるナノビーム電子回折を行うと、スポットが観測される。また、nc−OSに対しナノビーム電子回折を行うと、円を描くように(リング状に)輝度の高い領域が観測される場合がある。さらに、リング状の領域内に複数のスポットが観測される場合がある。
このように、結晶部(ナノ結晶)間では結晶方位が規則性を有さないことから、nc−OSを、RANC(Random Aligned nanocrystals)を有する酸化物半導体、またはNANC(Non−Aligned nanocrystals)を有する酸化物半導体と呼ぶこともできる。
nc−OSは、非晶質酸化物半導体よりも規則性の高い酸化物半導体である。そのため、nc−OSは、a−like OSや非晶質酸化物半導体よりも欠陥準位密度が低くなる。ただし、nc−OSは、異なる結晶部間で結晶方位に規則性が見られない。そのため、nc−OSは、CAAC−OSと比べて欠陥準位密度が高くなる。
<a−like OS>
a−like OSは、nc−OSと非晶質酸化物半導体との間の構造を有する酸化物半導体である。
a−like OSは、高分解能TEM像において鬆(ボイドともいう。)が観察される場合がある。また、高分解能TEM像において、明確に結晶部を確認することのできる領域と、結晶部を確認することのできない領域とが確認される。
鬆を有するため、a−like OSは、nc−OSおよびCAAC−OSと比べて密度の低い構造である。具体的には、a−like OSの密度は、同じ組成の単結晶酸化物半導体の密度の78.6%以上92.3%未満となる。また、nc−OSの密度およびCAAC−OSの密度は、同じ組成の単結晶酸化物半導体の密度の92.3%以上100%未満となる。単結晶酸化物半導体の密度の78%未満となる酸化物半導体は、成膜すること自体が困難である。
例えば、In:Ga:Zn=1:1:1[原子数比]を満たす酸化物半導体において、菱面体晶構造を有する単結晶InGaZnOの密度は6.357g/cmとなる。よって、例えば、In:Ga:Zn=1:1:1[原子数比]を満たす酸化物半導体において、a−like OSの密度は5.0g/cm以上5.9g/cm未満となる。また、例えば、In:Ga:Zn=1:1:1[原子数比]を満たす酸化物半導体において、nc−OSの密度およびCAAC−OSの密度は5.9g/cm以上6.3g/cm未満となる。
なお、同じ組成の単結晶が存在しない場合がある。その場合、任意の割合で組成の異なる単結晶を組み合わせることにより、所望の組成における単結晶に相当する密度を見積もることができる。所望の組成の単結晶に相当する密度は、組成の異なる単結晶を組み合わせる割合に対して、加重平均を用いて見積もればよい。ただし、密度は、可能な限り少ない種類の単結晶を組み合わせて見積もることが好ましい。
以上のように、酸化物半導体は、様々な構造をとり、それぞれが様々な特性を有する。例えば、OSトランジスタの半導体領域は、非晶質酸化物半導体、a−like OS、nc−OS、CAAC−OSのうち、二種以上を有する積層膜であってもよい。
(実施の形態4)
本実施の形態では、半導体装置の作製方法例について説明する。
半導体装置を構成する導電膜や半導体膜の成膜方法としては、スパッタ法や、プラズマCVD法が代表的である。その他の方法、例えば、熱CVD法により形成すること可能である。熱CVD法として、例えば、有機金属気相成長(MOCVD:Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法や原子層堆積(ALD:Atomic Layer Deposition)法を使用することができる。
熱CVD法は、プラズマを使わない成膜方法のため、プラズマダメージにより欠陥が生成されることが無いという利点を有する。熱CVD法は、チャンバー内を大気圧または減圧下とし、原料ガスと酸化剤を同時にチャンバー内に送り、基板近傍または基板上で反応させて基板上に堆積させることで成膜を行ってもよい。
また、ALD法は、チャンバー内を大気圧または減圧下とし、反応のための原料ガスが順次にチャンバーに導入され、そのガス導入の順序を繰り返すことで成膜を行ってもよい。例えば、それぞれのスイッチングバルブ(高速バルブとも呼ぶ)を切り換えて2種類以上の原料ガスを順番にチャンバーに供給し、複数種の原料ガスが混ざらないように第1の原料ガスと同時またはその後に不活性ガス(アルゴン、或いは窒素など)などを導入し、第2の原料ガスを導入する。なお、同時に不活性ガスを導入する場合には、不活性ガスはキャリアガスとなり、また、第2の原料ガスの導入時にも同時に不活性ガスを導入してもよい。また、不活性ガスを導入する代わりに真空排気によって第1の原料ガスを排出した後、第2の原料ガスを導入してもよい。第1の原料ガスが基板の表面に吸着して第1の単原子層を成膜し、後から導入される第2の原料ガスと反応して、第2の単原子層が第1の単原子層上に積層されて薄膜が形成される。このガス導入順序を制御しつつ所望の厚さになるまで複数回繰り返すことで、段差被覆性に優れた薄膜を形成することができる。薄膜の厚さは、ガス導入順序を繰り返す回数によって調節することができるため、精密な膜厚調節が可能であり、微細なFETを作製する場合に適している。
MOCVD法やALD法などの熱CVD法は、これまでに記載した実施形態に開示された導電膜や半導体膜を形成することができ、例えば、InGaZnO(X>0)膜を成膜する場合には、トリメチルインジウム、トリメチルガリウム、及びジメチル亜鉛を用いる。なお、トリメチルインジウムの化学式は、(CHInである。また、トリメチルガリウムの化学式は、(CHGaである。また、ジメチル亜鉛の化学式は、(CHZnである。また、これらの組み合わせに限定されず、トリメチルガリウムに代えてトリエチルガリウム(化学式(CGa)を用いることもでき、ジメチル亜鉛に代えてジエチル亜鉛(化学式(CZn)を用いることもできる。
例えば、ALDを利用する成膜装置によりタングステン膜を成膜する場合には、WFガスとBガスを順次繰り返し導入して初期タングステン膜を形成し、その後、WFガスとHガスを同時に導入してタングステン膜を形成する。なお、Bガスに代えてSiHガスを用いてもよい。
例えば、ALDを利用する成膜装置により酸化物半導体膜、例えばInGaZnO(X>0)膜を成膜する場合には、In(CHガスとOガスを順次繰り返し導入してInO層を形成し、その後、Ga(CHガスとOガスを同時に導入してGaO層を形成し、更にその後Zn(CHとOガスを同時に導入してZnO層を形成する。なお、これらの層の順番はこの例に限らない。また、これらのガスを混ぜてInGaO層やInZnO層、GaInO層、ZnInO層、GaZnO層などの混合化合物層を形成してもよい。なお、Oガスに変えてAr等の不活性ガスでバブリングして得られたHOガスを用いてもよいが、Hを含まないOガスを用いる方が好ましい。また、In(CHガスにかえて、In(Cガスを用いてもよい。また、Ga(CHガスにかえて、Ga(Cガスを用いてもよい。また、Zn(CHガスを用いてもよい。
(実施の形態5)
本実施の形態では、半導体装置を電子部品に適用する例、及び該電子部品を具備する電子機器に適用する例等について説明する。
図12Aは、電子部品に適用される半導体装置の作製方法例を示すフローチャートである。電子部品は、半導体パッケージ、またはIC用パッケージともいう。この電子部品は、端子取り出し方向や、端子の形状に応じて、複数の規格や名称が存在する。そこで、本実施の形態では、その一例について説明することにする。
トランジスタで構成される半導体装置は、組み立て工程(後工程)を経て、プリント基板に脱着可能な部品が複数合わさることで完成する。後工程は、図12Aに示す各工程を経ることで完成了することができる。具体的には、前工程で得られる素子基板が完成(ステップS1)した後、基板の裏面を研削する(ステップS2)。この段階で基板を薄膜化することで、前工程での基板の反り等を低減し、部品としての小型化を図るためである。
基板の裏面を研削して、基板を複数のチップに分離するダイシング工程を行う。そして、分離したチップを個々にピックアップしてリードフレーム上に搭載し接合する、ダイボンディング工程を行う(ステップS3)。このダイボンディング工程におけるチップとリードフレームとの接着は、樹脂による接着や、テープによる接着等、適宜製品に応じて適した方法を選択する。なお、ダイボンディング工程におけるチップとリードフレームとの接着は、インターポーザ上にチップを搭載して行ってもよい。
次いでリードフレームのリードとチップ上の電極とを、金属の細線(ワイヤー)で電気的に接続する、ワイヤーボンディングを行う(ステップS4)。金属の細線には、銀線や金線を用いることができる。また、ワイヤーボンディングは、ボールボンディングや、ウェッジボンディングを用いることができる。
ワイヤーボンディングされたチップは、エポキシ樹脂等で封止される、モールド工程が施される(ステップS5)。モールド工程を行うことで電子部品の内部が樹脂で充填され、機械的な外力による内蔵される回路部やワイヤーに対するダメージを低減することができ、また水分や埃による特性の劣化を低減することができる。
次いでリードフレームのリードをメッキ処理する。そしてリードを切断及び成形加工する(ステップS6)。このめっき処理によりリードの錆を防止し、後にプリント基板に実装する際のはんだ付けをより確実に行うことができる。
次いでパッケージの表面に印字処理(マーキング)を施す(ステップS7)。そして最終的な検査工程(ステップS8)を経て電子部品が完成する(ステップS9)。
以上説明した電子部品は、上述の実施の形態で説明した半導体装置を含む構成とすることができる。そのため、消費電力の低減、及び小型化が図られた電子部品を実現することができる。
また、完成した電子部品の斜視模式図を図12Bに示す。図12Bでは、電子部品の一例として、QFP(Quad Flat Package)の斜視模式図を示している。図12Bに示すように、電子部品700は、リード701及び回路部703を有する。電子部品700は、例えばプリント基板702に実装される。このような電子部品700が複数組み合わされて、それぞれがプリント基板702上で電気的に接続されることで電子機器の内部に搭載することができる。完成した回路基板704は、電子機器等の内部に設けられる。
実施の形態1に係る半導体装置は、回路構成をユーザが変更することが可能な半導体装置であるため、この半導体装置自体をプロセッサとして、あるいはこの半導体装置をCPU(中央演算処理装置)、MCU(マイクロコントローラユニット)等に組み込んで、各種の処理を実行するプロセッサとして用いることができる。後者の場合、例えば、実施の形態1に係る半導体装置と他の回路を1つの半導体チップ(ICチップ)実装した、System−on−a−chip(SOC、SoC)として電子部品を構成することができる。
また、実施の形態1に係る半導体装置は、動的消費電力が低減されているため、これを組み込んだプロセッサ自体の消費電力も低減できる。このようなプロセッサは、デジタル信号処理、ソフトウェア無線、アビオニクス(通信機器、航法システム、自動操縦装置、飛行管理システム等の航空に関する電子機器)、ASICのプロトタイピング、医療用画像処理、音声認識、暗号、バイオインフォマティクス(生物情報科学)、機械装置のエミュレータ、および電波天文学における電波望遠鏡等の、幅広い分野の電子機器のプロセッサに用いることが可能である。
このような電子機器の例として、表示装置、パーソナルコンピュータ、記録媒体を備えた画像再生装置(DVD等の記録媒体の画像データを読み出し、その画像を表示するディスプレイを有する装置)に用いることができる。その他に、携帯電話、携帯型を含むゲーム機、携帯情報端末、電子書籍端末、カメラ(例えば、ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ等)、ゴーグル型ディスプレイ(ヘッドマウントディスプレイ)、ナビゲーションシステム、音響再生装置(カーオーディオ、デジタルオーディオプレーヤ等)、複写機、ファクシミリ、プリンタ、プリンタ複合機等が挙げられる。これら電子機器の具体例を図13A−図13Fに示す。
図13Aは携帯型ゲーム機の構成の一例を示す外観図である。携帯型ゲーム機900は、筐体901、筐体902、表示部903、表示部904、マイクロホン905、スピーカ906、操作キー907、およびスタイラス908等を有する。
図13Bは携帯情報端末の構成の一例を示す外観図である。携帯情報端末910は、筐体911、筐体912、表示部913、表示部914、接続部915、および操作キー916等を有する。表示部913は筐体911に設けられ、表示部914は筐体912に設けられている。接続部915により筐体911と筐体912は接続されており、筐体911と筐体912の間の角度は、接続部915により変更可能となっている。そのため、表示部913の画像を、接続部915における筐体911と筐体912との間の角度に従って、切り換える構成としてもよい。また、表示部913および/または表示部914としてタッチパネル付の表示装置を使用してもよい。
図13Cはノート型パーソナルコンピュータの構成の一例を示す外観図である。パーソナルコンピュータ920は、筐体921、表示部922、キーボード923、およびポインティングデバイス924等を有する。
図13Dは、電気冷凍冷蔵庫の構成の一例を示す外観図である。電気冷凍冷蔵庫930は、筐体931、冷蔵室用扉932、および冷凍室用扉933等を有する。
図13Eは、ビデオカメラの構成の一例を示す外観図である。ビデオカメラ940は、筐体941、筐体942、表示部943、操作キー944、レンズ945、および接続部946等を有する。操作キー944およびレンズ945は筐体941に設けられており、表示部943は筐体942に設けられている。そして、筐体941と筐体942は、接続部946により接続されており、筐体941と筐体942の間の角度は、接続部946により変えることが可能な構造となっている。筐体941に対する筐体942の角度によって、表示部943に表示される画像の向きの変更や、画像の表示/非表示の切り換えを行うことができる。
図13Fは、自動車の構成の一例を示す外観図である。自動車950は、車体951、車輪952、ダッシュボード953、およびライト954等を有する。
本実施の形態に示す電子機器には、上掲の実施の形態に係る半導体装置を有する電子部品が搭載されている。このため、消費電力の低減、及び小型化が図られた電子機器を提供することが可能になる。
なお、ある一つの実施の形態の中で述べる内容(一部の内容でもよい)は、その実施の形態で述べる別の内容(一部の内容でもよい)、及び/または、一つ若しくは複数の別の実施の形態で述べる内容(一部の内容でもよい)に対して、適用、組み合わせ、または置き換えなどを行うことができる。
なお、実施の形態の中で述べる内容とは、各々の実施の形態において、様々な図を用いて述べる内容、または明細書に記載される文章を用いて述べる内容のことである。
なお、ある一つの実施の形態において述べる図(一部でもよい)は、その図の別の部分、その実施の形態において述べる別の図(一部でもよい)、及び/または、一つ若しくは複数の別の実施の形態において述べる図(一部でもよい)に対して、組み合わせることにより、さらに多くの図を構成させることができる。
なお、明細書の中の図面や文章において規定されていない内容について、その内容を除くことを規定した発明の一形態を構成することができる。または、ある値について、上限値と下限値などで示される数値範囲が記載されている場合、その範囲を任意に狭めることで、または、その範囲の中の一点を除くことで、その範囲を一部除いた発明の一形態を規定することができる。これらにより、例えば、従来技術が本発明の一形態の技術的範囲内に入らないことを規定することができる。
具体例としては、ある回路において、第1乃至第5のトランジスタを用いている回路図が記載されているとする。その場合、その回路が、第6のトランジスタを有していないことを発明として規定することが可能である。または、その回路が、容量素子を有していないことを規定することが可能である。さらに、その回路が、ある特定の接続構造をとっているような第6のトランジスタを有していない、と規定して発明を構成することができる。または、その回路が、ある特定の接続構造をとっている容量素子を有していない、と規定して発明を構成することができる。例えば、ゲートが第3のトランジスタのゲートと接続されている第6のトランジスタを有していない、と発明を規定することが可能である。または、例えば、第1の電極が第3のトランジスタのゲートと接続されている容量素子を有していない、と発明を規定することが可能である。
別の具体例としては、ある値について、例えば、「ある電圧が、3V以上10V以下であることが好適である」と記載されているとする。その場合、例えば、ある電圧が、−2V以上1V以下である場合を除く、と発明の一形態を規定することが可能である。または、例えば、ある電圧が、13V以上である場合を除く、と発明の一形態を規定することが可能である。なお、例えば、その電圧が、5V以上8V以下であると発明を規定することも可能である。なお、例えば、その電圧が、概略9Vであると発明を規定することも可能である。なお、例えば、その電圧が、3V以上10V以下であるが、9Vである場合を除くと発明を規定することも可能である。なお、ある値について、「このような範囲であることが好ましい」、「これらを満たすことが好適である」等のように記載されていたとしても、ある値は、それらの記載に限定されない。つまり、「好ましい」、「好適である」などと記載されていたとしても、必ずしも、それらの記載には、限定されない。
別の具体例としては、ある値について、例えば、「ある電圧が、10Vであることが好適である」と記載されているとする。その場合、例えば、ある電圧が、−2V以上1V以下である場合を除く、と発明の一形態を規定することが可能である。または、例えば、ある電圧が、13V以上である場合を除く、と発明の一形態を規定することが可能である。
別の具体例としては、ある物質の性質について、例えば、「ある膜は、絶縁膜である」と記載されているとする。その場合、例えば、その絶縁膜が、有機絶縁膜である場合を除く、と発明の一形態を規定することが可能である。または、例えば、その絶縁膜が、無機絶縁膜である場合を除く、と発明の一形態を規定することが可能である。または、例えば、その膜が、導電膜である場合を除く、と発明の一形態を規定することが可能である。または、例えば、その膜が、半導体膜である場合を除く、と発明の一形態を規定することが可能である。
別の具体例としては、ある積層構造について、例えば、「A膜とB膜との間に、ある膜が設けられている」と記載されているとする。その場合、例えば、その膜が、4層以上の積層膜である場合を除く、と発明を規定することが可能である。または、例えば、A膜とその膜との間に、導電膜が設けられている場合を除く、と発明を規定することが可能である。
なお、本明細書等においては、能動素子(トランジスタ、ダイオードなど)、受動素子(容量素子、抵抗素子など)などが有するすべての端子について、その接続先を特定しなくても、当業者であれば、発明の一形態を構成することは可能な場合がある。つまり、接続先を特定しなくても、発明の一形態が明確であると言える。そして、接続先が特定された内容が、本明細書等に記載されている場合、接続先を特定しない発明の一形態が、本明細書等に記載されていると判断することが可能な場合がある。特に、端子の接続先が複数のケース考えられる場合には、その端子の接続先を特定の箇所に限定する必要はない。したがって、能動素子(トランジスタ、ダイオードなど)、受動素子(容量素子、抵抗素子など)などが有する一部の端子についてのみ、その接続先を特定することによって、発明の一形態を構成することが可能な場合がある。
なお、本明細書等においては、ある回路について、少なくとも接続先を特定すれば、当業者であれば、発明を特定することが可能な場合がある。または、ある回路について、少なくとも機能を特定すれば、当業者であれば、発明を特定することが可能な場合がある。つまり、機能を特定すれば、発明の一形態が明確であると言える。そして、機能が特定された発明の一形態が、本明細書等に記載されていると判断することが可能な場合がある。したがって、ある回路について、機能を特定しなくても、接続先を特定すれば、発明の一形態として開示されているものであり、発明の一形態を構成することが可能である。または、ある回路について、接続先を特定しなくても、機能を特定すれば、発明の一形態として開示されているものであり、発明の一形態を構成することが可能である。
なお、本明細書等においては、ある一つの実施の形態において述べる図または文章において、その一部分を取り出して、発明の一形態を構成することは可能である。したがって、ある部分を述べる図または文章が記載されている場合、その一部分の図または文章を取り出した内容も、発明の一形態として開示されているものであり、発明の一形態を構成することが可能であるものとする。そして、その発明の一形態は明確であると言える。そのため、例えば、能動素子(トランジスタ、ダイオードなど)、配線、受動素子(容量素子、抵抗素子など)、導電層、絶縁層、半導体層、有機材料、無機材料、部品、装置、動作方法、製造方法などが単数もしくは複数記載された図面または文章において、その一部分を取り出して、発明の一形態を構成することが可能であるものとする。例えば、N個(Nは整数)の回路素子(トランジスタ、容量素子等)を有して構成される回路図から、M個(Mは整数で、M<N)の回路素子(トランジスタ、容量素子等)を抜き出して、発明の一形態を構成することは可能である。別の例としては、N個(Nは整数)の層を有して構成される断面図から、M個(Mは整数で、M<N)の層を抜き出して、発明の一形態を構成することは可能である。さらに別の例としては、N個(Nは整数)の要素を有して構成されるフローチャートから、M個(Mは整数で、M<N)の要素を抜き出して、発明の一形態を構成することは可能である。さらに別の例としては、「Aは、B、C、D、E、または、Fを有する」と記載されている文章から、一部の要素を任意に抜き出して、「Aは、BとEとを有する」、「Aは、EとFとを有する」、「Aは、CとEとFとを有する」、または、「Aは、BとCとDとEとを有する」などの発明の一形態を構成することは可能である。
なお、本明細書等においては、ある一つの実施の形態において述べる図または文章において、少なくとも一つの具体例が記載される場合、その具体例の上位概念を導き出すことは、当業者であれば容易に理解される。したがって、ある一つの実施の形態において述べる図または文章において、少なくとも一つの具体例が記載される場合、その具体例の上位概念も、発明の一形態として開示されているものであり、発明の一形態を構成することが可能である。そして、その発明の一形態は、明確であると言える。
なお、本明細書等においては、少なくとも図に記載した内容(図の中の一部でもよい)は、発明の一形態として開示されているものであり、発明の一形態を構成することが可能である。したがって、ある内容について、図に記載されていれば、文章を用いて述べていなくても、その内容は、発明の一形態として開示されているものであり、発明の一形態を構成することが可能である。同様に、図の一部を取り出した図についても、発明の一形態として開示されているものであり、発明の一形態を構成することが可能である。そして、その発明の一形態は明確であると言える。
10 コンフィギュレーション・メモリ(MC−CFGM)
11 メモリセル(MemC)
13、2030、38、39 回路
100 FPGA

Claims (5)

  1. 第1の出力ノードと、
    k個の第1の回路と(kは2以上の整数)、を有する半導体装置であって、
    前記第1の回路は、
    第2の出力ノードを有するメモリ回路と、
    第1のトランジスタと、
    第2のトランジスタと、
    キャパシタと、を有し、
    k個の第1の信号は、それぞれ、互いに異なるk個の前記第1の回路の何れか1に入力され、
    前記キャパシタの一方の端子は前記第1の出力ノードに直接接続され、
    前記キャパシタの他方の端子は前記第1のトランジスタのゲートに直接接続され、
    前記半導体装置が動作している期間、前記第2のトランジスタのゲートに印加される電位は、Hレベルとなっており、
    前記第1のトランジスタは前記第1の出力ノードと前記第2の出力ノードとの間の導通状態を制御することができる機能を有し、
    前記第2のトランジスタは、前記第1のトランジスタの前記ゲートへの前記第1の信号の供給を制御することができる機能を有し、
    前記メモリ回路は、第1のインバータと、第2のインバータと、第3のトランジスタと、第4のトランジスタと、を有し、
    前記第1のインバータ及び前記第2のインバータは前記第3のトランジスタと前記第4のトランジスタの間に接続され、
    前記第1のインバータの入力は、前記第2のインバータの出力に接続され、
    前記第1のインバータの出力は、前記第2のインバータの入力に接続され、
    前記第3のトランジスタのゲートは、前記第4のトランジスタのゲートと接続される半導体装置。
  2. 請求項1において、
    k個の前記第1の回路において、前記第2のトランジスタは、共通の第2の信号により導通状態が制御される半導体装置。
  3. 請求項1又は2において、
    第2の回路を有し、
    前記第2の回路は、前記第1の出力ノードに第1の電位を印加することができる機能を有する回路である半導体装置。
  4. 請求項1又は2において、
    のトランジスタおよび第3の回路を有し、
    第3の信号は、前記第のトランジスタの導通状態を制御することができる機能を有し、
    前記第3のトランジスタは、前記第1の出力ノードと配線との間の導通状態を制御することができる機能を有し、
    前記配線には、第1の電位が供給され、
    前記第3の回路は、前記第3の信号およびk個の前記第1の信号を生成することができる機能を有する半導体装置。
  5. 請求項1乃至4の何れか1項において、
    前記第2のトランジスタのチャネルは、酸化物半導体層を有する半導体装置。
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