JP6497242B2 - 画像形成装置、画像形成方法及び画像形成システム - Google Patents

画像形成装置、画像形成方法及び画像形成システム Download PDF

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この発明は、画像形成装置、画像形成方法及び画像形成システムに関する。
従来から、画像形成装置における画像形成に用いる画像データに対し、画像形成エンジンの経時変化や環境の変化に起因する階調の乱れを抑えるため、階調補正を行うことが知られている。例えば、所定のパターンの画像を形成すると共に実際に形成された画像の色を検出し、その色が想定される色と異なっていた場合に、その差異を補償するための補正を画像データに加える等である。
また、特許文献1には、このような階調補正を行う場合に、ディザ処理に用いるディザマトリクスに、色の差異を補償するための変更を加え、その変更後のディザマトリクスを用いてディザ処理を行うことが開示されている。このようにすれば、階調補正処理とディザ処理とを単一の処理で行うことができ、これらの処理を別々に行う場合に比べ、階調補正処理による、再現可能な階調数の減少を抑えることができる。
ところで、画像形成エンジンの状態や、エンジン周囲の環境は、時々刻々と変動するものであり、画像形成の実行中にも、当然変動するものである。特に、多数ページの画像形成を行う場合、その開始時と終了時では、画像形成エンジンの状態やエンジン周囲の環境に大きな変動があることが予想される。
しかしながら、特許文献1においては、このような画像形成の実行中の状態変化は特に考慮されておらず、画像形成の実行中における状態変化に応じた階調補正ができないという問題があった。
この発明は、このような問題を解決し、画像形成の実行中に、画像形成エンジンの状態や、エンジン周囲の環境が変化した場合でも、安定した階調性を維持した画像を形成できるようにすることを目的とする。
この発明の画像形成装置は、所定の記憶手段から第1ディザテーブルを読み出す読出手段と、階調補正量を定めるための基準とする階調補正情報を取得する補正情報取得手段と、上記補正情報取得手段が取得した階調補正情報に基づき、上記第1ディザテーブルを補正するための補正データを取得する補正データ取得手段と、
上記読出手段が読み出した上記第1ディザテーブルを上記補正データ取得手段が取得した補正データに従って補正した第2ディザテーブルを生成する補正手段と、
記録媒体上に形成すべき画像の画像データに対し、上記第2ディザテーブルを用いてディザ処理を行う処理手段と、
上記処理手段による処理後の画像データに基づき上記記録媒体上に画像を形成する画像形成手段とを備え、
上記補正手段は、上記処理手段による上記画像データ中のある範囲のディザ処理と並行して、そのある範囲の処理よりも後で行うディザ処理に使用する第2ディザテーブルを生成することを特徴とする画像形成装置。
上記構成によれば、画像形成の実行中に、画像形成エンジンの状態や、エンジン周囲の環境が変化した場合でも、安定した階調性を維持した画像を形成できるようにすることができる。
この発明の一実施形態である画像形成システムの構成を示す図である。 図1に示した画像形成装置の制御系を含むハードウェア構成を示す図である。 図1に示したプリントサーバのハードウェア構成を示す図である。 図2に示した階調補正処理部の機能構成を示す図である。 図4に示した第1ディザテーブル候補記憶部171に記憶させる第1ディザテーブルの候補の例を示す図である。 第1ディザマトリクスの具体例を示す図である。 階調補正テーブルの具体例を示す図である。 第2ディザマトリクスの具体例を示す図である。 印刷実行時の図2に示した各部の動作の流れを示すシーケンス図である。 図9に示した動作における階調補正処理部中の各部の動作をより詳細に示す図である。 図10の続きの動作を示す図である。 印刷実行時のディザ処理部の動作のフローチャートである。 同じく第2ディザテーブル生成部の動作のフローチャートである。 同じくキャリブレーション演算部の動作のフローチャートである。 キャリブレーション演算部が階調補正テーブルの候補を複数記憶した状態の例を示す図である。
以下、この発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に、この発明の一実施形態である画像形成システムの構成を示す。
図1に示す画像形成システム1は、画像形成装置100と、プリントサーバ200とを、通信路300を介して接続して構成したものである。
このうちプリントサーバ200は、ユーザあるいは他の装置から、画像形成装置100に印刷を実行させる指示を受け付け、その指示に従い、画像形成装置100に実行させる印刷ジョブのデータを生成して、画像形成装置100へ送信する機能を備える。このような機能を備える装置は、プロダクションプリンティングの分野ではDFE(デジタルフロントエンド)とも呼ばれる。
このプリントサーバ200が生成及び送信する印刷ジョブは、印刷制御情報と、印刷すべき文書の各ページの画像データとを含む。
これらのうち、印刷制御情報は、印刷に用いる設定情報(用紙サイズ、用紙種類、印刷部数、片面/両面など)と、各ページの画像データが示す画像の種類を示す画像種類情報とを含む。印刷に用いる設定は、ユーザあるいは他の装置から印刷の実行指示と共に受け付けたものである。画像種類情報は、文字か、グラフィックか、イメージ写真かといった、印刷対象の画像の種類を示す情報である。この情報は、画像データの全体について用意しても、ページ毎に用意しても、ページ内の領域毎に用意してもよい。
画像データは、印刷の実行指示と共に受け付けた設定に基づき、印刷を指示された文書のデータに対して画像処理を行った後に印刷データの展開処理(ラスタイメージ処理(RIP))を行って生成したビットマップ形式の画像データである。
プリントサーバ200は、以上の印刷ジョブを、通信路300を介して画像形成装置100へ送信する。通信路300は、複数レーンの高速シリアルI/F(インタフェース)を用いて構成される。例えばPCI(Peripheral Component Interconnect) Express規格やV−by−One(登録商標)規格のI/Fを用いることができる。
また、画像形成装置100は、プリントサーバ200から転送された印刷ジョブに従って用紙等の記録媒体上に電子写真方式の印刷により画像を形成する装置である。画像形成装置100が備える画像形成手段である画像形成部110には、駆動ローラ111、2次転写バックアップローラ112及び従動ローラ113に巻き掛けられた中間転写ベルト116が配置されている。さらに、画像形成部110には中間転写ベルト116に対向して配置されたイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)各色のカートリッジ117Y,117C,117M,117Kを有している。
各カートリッジ117Y〜117Kは、それぞれ異なる色のトナー像が形成される感光体を有している。また、各カートリッジ117Y〜117Kは帯電ローラを有しており、帯電ローラに帯電された電圧が感光体表面に印加され感光体の表面は所定の極性に帯電される。帯電後の感光体に、光書き込み装置114から射出される、該当色の画像データに従ってオンオフ制御されるレーザ光が照射され、色毎の画像データに従った静電潜像が形成される。各カートリッジ117Y〜117Kは、感光体表面上に形成された静電潜像に対してトナーを付着させてトナー像を形成する。感光体上に形成された各トナー像は、中間転写ベルト116を挟んで反対側の1次転写ローラ115に電圧が印加されることにより、中間転写ベルト116に重ねて1次転写される。
また、2次転写バックアップローラ112に巻き掛けられた中間転写ベルト116と対向して配置された2次転写ローラ118との間に給紙装置101から印刷用紙が搬送される。このとき、2次転写ローラ118には所定の電圧が印加され、中間転写ベルト116上の、YCMKの4色分のトナー像が、印刷用紙に2次転写される。トナー像が2次転写された印刷用紙は定着装置119を通り、印刷用紙上のトナー像は熱と圧力により画像として定着され、排紙装置120に搬送される。
排紙装置120は、画像が定着済みの用紙を排紙トレイ121及び122に選択的に排出する装置である。
以上の各部による画像形成に係る動作が、画像形成手順の動作である。
また、上記の他、画像形成部110は、中間転写ベルト116上に形成された画像を読み取る読取手段である読取センサ125を備える。この読取センサ125は、所定の画像データに従って中間転写ベルト116上に形成されたマーク等の画像の色を読み取り、画像形成に用いる画像データに対する階調補正量を定めるための基準とする階調補正情報を取得するために用いる。この階調補正情報は、例えば、マーク等の画像の色そのものを表す情報や、その色の、想定値からのずれ量を表す情報であるが、その形式は任意である。画像形成部110において中間転写ベルト116上に形成される画像の色が想定値になるようにするために、画像データに対してどのような階調補正をどの程度の量行えばよいかを算出するために必要な情報が含まれていればよい。なお、階調補正量の算出自体は、この階調補正情報に基づき、後述する階調補正処理部140が行う。
次に、図2に、画像形成装置100の制御系を含むハードウェア構成を示す。図2において、実線(太線を除く)の矢印は画像データの伝送経路を、破線の矢印は制御信号の伝送経路を、太線は用紙の搬送経路を示す。
図2に示すように、画像形成装置100は、印刷制御部130、階調補正処理部140、プリンタエンジン150、給紙トレイ160を備える。
このうち印刷制御部130は、CPU131及びメモリ132を備え、CPU131がメモリ132に格納されたプログラムを実行することにより、画像形成装置100が実行する印刷全般を制御する機能を備える。メモリ132は、プリントサーバ200から受信した制御情報等の格納にも用いることができる。
階調補正処理部140は、CPU141、フラッシュメモリ142及び処理回路143を備え、プリントサーバ200から受信した画像データに対し、階調補正処理及びディザ処理を行う機能を備える。これらの機能の一部は、CPU141がフラッシュメモリ142に格納されたプログラムを実行することにより実現され、他の一部は、処理回路143により実現される。処理回路143としては、例えばFPGA(Field-Programmable Gate Array)を用いることができる。
より具体的には、階調補正処理部140は、プリントサーバ200から展開処理後の画像データをYCMKの色プレーン毎に受信し、その画像データに対し、現状の画像形成装置100の状態に合わせた濃度補正処理及びディザ処理を色プレーン毎に行い、プリンタエンジン150における光書き込み装置114の各色用のレーザ光を制御するための画像データを生成する。階調補正処理部140は、上記濃度補正処理を、プリンタエンジン150から受信した階調補正情報に基づきディザ処理に用いるディザマトリクスを補正することにより行う。
プリンタエンジン150は、図1に示した機械的な構成のうち給紙トレイ以外の部分と対応するものであり、読取部150a、転写部150b、定着部150c等を備えており印刷用紙への画像形成処理を行う機能を備える。
給紙トレイ160は、印刷用紙を用紙搬送路上に供給する装置であり、プリンタエンジン150により制御される。
図2に示すように画像形成装置100とプリントサーバ200とは制御線、データ線それぞれで接続される。制御線は印刷制御部130に接続され、プリントサーバ200より送られた印刷設定を含む制御情報は印刷制御部130のCPU131により解析される。印刷制御部130は、解析した制御情報を元に、画像形成装置100内の各ブロックへ印刷動作に伴う様々な指示を発行する。一方、データ線は階調補正処理部140へと接続され、画像データの転送に用いられる。
これらの制御線とデータ線は、図1に示した通信路300に該当する。
次に、図3に、プリントサーバ200のハードウェア構成を示す。
図3に示すように、プリントサーバ200は、CPU201、ROM202、RAM203、HDD(ハードディスクドライブ)204、通信I/F(インタフェース)205、操作部206、表示部207を備え、これらをシステムバス210により接続した構成としている。
そして、CPU201が、RAM203をワークエリアとしてROM202あるいはHDD204に記憶されたプログラムを実行することによりプリントサーバ200全体を制御し、種々の機能を実現する。
ROM202及びHDD204は、不揮発性記憶媒体(記憶手段)であり、CPU201が実行する各種プログラムや処理に必要な各種データを格納している。
通信I/F205は、画像形成装置100等の他の装置と通信するためのインタフェースである。通信I/F205は、少なくとも、画像形成装置100との間を上述した制御線とデータ線により接続するためのインタフェースを含む。これに加えて、さらに他の装置と通信するためのインタフェースを備えていてもよい。
操作部206は、ユーザからの操作を受け付けるための操作手段であり、各種のキー、ボタン、タッチパネル等により構成することができる。
表示部207は、プリントサーバ200の動作状態や設定内容、メッセージ等をユーザに提示するための提示手段であり、液晶ディスプレイやランプ等を備える。
なお、操作部206及び表示部207は外付けであってもよい。また、プリントサーバ200がユーザからの操作を直接受ける必要がない(通信I/F205を介して接続された外部装置により操作を受け付けたり情報の提示を行ったりすればよい)場合には、操作部206や表示部207を設けなくてよい。
以上の画像形成システム1において特徴的な点の一つは、画像形成装置100の階調補正処理部140における、階調補正処理の手順、およびその手順の処理を実現するための各部の構成である。以下、この点について詳述する。
まず図4に、階調補正処理部140の機能構成を示す。なお、図4に示す各部は、全て色プレーン毎に処理を行うものである。図5乃至図8に示すテーブルやデータも、色プレーン毎に用意されるが、複数の色プレーンで共通のテーブルやデータを使用する構成も妨げられない。
図4に示すように、階調補正処理部140は、第1ディザテーブル候補記憶部171、第1ディザテーブル読出部172、エンジンI/F部173、階調補正情報取得部174、キャリブレーション演算部175、テーブルメモリ176、第2ディザテーブル生成部177、階調補正テーブルバッファ178、第2ディザテーブル記憶部179a,179b(個体を特定しない場合には符号「179」を用いる)、画像データ入力部180、ディザ処理部181、画像データ出力部182を備える。
このうち第1ディザテーブル候補記憶部171は、図5に示すように、ディザ処理に用いるディザマトリクステーブルである第1ディザテーブルを、画像データの種類と対応付けて複数記憶する記憶手段の機能を備える。
図5の例では、第1ディザテーブル候補記憶部171は、文字の画像を印刷する場合に用いる文字用第1ディザテーブル171aと、グラフィックの画像を印刷する場合に用いるグラフィック用第1ディザテーブル171bと、イメージの画像を印刷する場合に用いるイメージ用第1ディザテーブル171cとを記憶している。また、この実施形態では、画像データの階調は各色256階調であるが、第1ディザテーブルは、階調補正による表現可能色数の減少を避けるべく、4096階調の成長順序マトリクスとして形成している。
以上の第1ディザテーブル候補記憶部171は、フラッシュメモリ142に設けることができる。
第1ディザテーブル読出部172は、印刷制御部130から供給される、印刷に用いる画像データの画像種類情報に従い、画像データの種類と対応する第1ディザテーブルを、ディザ処理に使用するテーブルとして第1ディザテーブル候補記憶部171から読み出してテーブルメモリ176に格納する読出手段の機能を備える。第1ディザテーブル読出部172は、画像種類情報が変わる度に第1ディザテーブルの読み出しと格納を行う。この読み出しが、読出手順の動作である。
エンジンI/F部173は、階調補正処理部140がプリンタエンジン150から情報を取得するためのインタフェースの機能を備える。
階調補正情報取得部174は、印刷制御部130からの指示に従い、エンジンI/F部173を介して、プリンタエンジン150から読取センサ125により読み取った階調補正情報を取得する補正情報取得手段の機能を備える。また、この補正情報の取得が、補正情報取得手順の動作である。
キャリブレーション演算部175は、階調補正情報取得部174が取得した階調補正情報に基づき、第1ディザテーブルを補正するため補正データである階調補正テーブルを生成して取得し、これをテーブルメモリ176に記憶させる補正データ取得手段の機能を備える。また、この階調補正テーブルの生成が、補正データ取得手順の動作である。
階調補正テーブルは、第1ディザマトリクスにおける4096階調の階調値と、実際にディザ処理に用いる第2ディザマトリクスにおける256階調の階調値との対応関係を規定したテーブルである。
ここで、図6に第1ディザマトリクスの、図7に階調補正テーブルの、図8に第2ディザマトリクスの具体例を示す。
第1ディザマトリクスは、各画素をオン(ドットあり)にするかとオフ(ドットなし)にするかを判定するための閾値を、16×16画素に亘って規定したテーブルであり、図6にはそのうち3×3画素分のみ示している。また、上述のように、各閾値は4096階調の階調値として記述している。
また、図7に示す階調補正テーブルは、4096階調の階調値(in)のそれぞれを、256階調のどの階調値(out)に変換するかを規定している。
図8に示す第2ディザマトリクスは、図7に示した階調補正テーブルに従って、図6に示した第1ディザマトリクスの各画素の階調値を256階調の階調値に置き換えて得たものである。例えば、図7の階調補正テーブルでは4096階調の「1041」の階調値を256階調の「52」の階調値に置き換えるべきことが規定されているため、第1ディザマトリクスで「1041」であった中央の画素の画素値は、図8の第2ディザマトリクスでは「52」となる。
従って、階調補正テーブルにおいて、各inの値に対するoutの値を大きくすれば、全体として第2ディザマトリクスにおける階調値が大きくなり、ディザ処理後にオンになる画素数を減らすことができる。従って、該当色の画像を薄くすることができる。逆に、各inの値に対するoutの値を小さくすれば、該当色の画像を濃くすることができる。
図4のキャリブレーション演算部175は、この関係を利用し、階調補正情報が示す、画像の色の想定値(理想値)と、実際に掲載された画像の色とのずれを階調できるように、階調補正テーブルにおける、各inの値に対するoutの値を設定する。
このとき、inの値が増加するにつれてoutの値が単調増加するようにしておけば、初めに用意した第1ディザマトリクスの特性を維持した第2ディザマトリクスを生成することができる。
なお、第2ディザマトリクスは、プリントサーバ200から供給される画像データと同じ階調数で作成しているが、第1ディザマトリクスはこれより多い階調数で作成している。これは、上述のようにoutの値を単調増加させる場合、仮にinとoutが同じ階調数であると、どこかの階調値において、複数のinに対してoutの階調値を同じ値にする必要が生じ、その結果、outにおいて使われない階調値が生じて、結果的にoutにおいて使用可能な階調数が減ってしまうためである。inの階調数を多くすれば、複数のinに対してoutの階調値を同じ値にすることがあっても、outの全ての階調値をinのいずれかの階調値と対応付けることができる。このため、階調補正を行っても、outの全ての階調値を第2ディザマトリクスにおいて使用することができ、使用可能な階調数が減ることはない。
図4の説明に戻ると、テーブルメモリ176は、第1ディザテーブル読出部172が読み出した第1ディザテーブルと、キャリブレーション演算部175が生成した階調補正テーブルとを記憶する機能を備える。
第2ディザテーブル生成部177は、テーブルメモリ176に記憶されている第1ディザテーブルと階調補正テーブルとを取得し、それらに基づき、図6乃至図8を用いて説明したように第2ディザテーブルを生成する補正手段の機能を備える。
なお、実際には、第2ディザテーブル生成部177は、1ページ分の画像データの処理開始時に、その時点でテーブルメモリ176に記憶されている階調補正テーブルを階調補正テーブルバッファ178にコピーする。そして、第2ディザテーブルの生成には、階調補正テーブルバッファ178に記憶させた階調補正テーブルを用いる。1ページの画像の印刷中にキャリブレーション演算部175により階調補正テーブルを更新されてしまうと、その更新箇所で画像にムラが生じてしまう可能性があるので、ページ内では常に同じ階調補正テーブルを使用できるようにするためである。
また、第2ディザテーブル生成部177は、第2ディザテーブルを1ライン分ずつ生成し、2つの第2ディザテーブル記憶部179a,179bに交互に記憶させる。1ライン目は第2ディザテーブル記憶部179a、2ライン目は第2ディザテーブル記憶部179b、3ライン目は第2ディザテーブル記憶部179aという具合である。その他、第2ディザテーブル生成部177の動作の詳細については、図10及び図11を用いて後に詳述する。
階調補正テーブルバッファ178は、上述のように第2ディザテーブルの生成に用いる階調補正テーブルを一時的に記憶する機能を備える。
第2ディザテーブル記憶部179a,179bは、それぞれ1ライン分の第2ディザテーブルのデータを記憶する機能を備えるラインバッファである。
画像データ入力部180は、プリントサーバ200から、記録媒体上に形成すべき画像の画像データの入力を受け付ける機能を備える。
ディザ処理部181は、画像データ入力部180に入力された画像データに対し、第2ディザテーブル記憶部に記憶された第2ディザテーブルを用いてディザ処理を行う機能を備える。このディザ処理は、第1ディザテーブルに従ったディザ処理と、階調補正データに従った階調補正処理とを、一つの処理によりまとめて行うものに相当する。また、このディザ処理は、画像データの1ラインに対して、第2ディザテーブル記憶部179a,179bの一方に記憶された1ライン分の第2ディザテーブルを適用し、画像データの次の1ラインに対し、他方に記憶された1ライン分の第2ディザテーブルを適用して行う。
画像データ出力部182は、ディザ処理部181におけるディザ処理後の画像データをプリンタエンジン150へ出力し、その画像データに基づく画像を記録媒体上に形成させる機能を備える。
次に、以上説明してきた画像形成システム1において、プリントサーバ200から送信した印刷ジョブに従い画像形成装置100に印刷を実行させる場合の、各部の動作手順について説明する。
まず図9に、図2に示した各部の動作の流れを示す。
まず、プリントサーバ200は、ユーザあるいは他の装置から画像形成装置100に印刷を実行させる指示を受けると、画像形成装置100の印刷制御部130に対し、制御線を介して、印刷制御情報を含む印刷要求を通知する(S11)。
印刷要求を受けた印刷制御部130は、階調補正処理部140及びプリンタエンジン150に対して印刷制御情報を転送する(S12,S13)。
この印刷制御情報を受け取った階調補正処理部140は、プリントサーバ200よりデータ線を介して印刷用の画像データの受信を行う(S13)。この画像データは、色プレーン毎に送信され、色プレーン毎に受信する。送受信のタイミングは、色プレーン毎に異なってよい。
また、プリンタエンジン150は、ステップS12で印刷制御情報を受信すると、その印刷制御情報に含まれる受信した用紙サイズ等の印刷条件に従い、給紙トレイ160の動作を制御して印刷のための用紙搬送を開始する。そして、印刷用紙が所定の位置まで搬送されると、階調補正処理部140に対して、印刷準備完了を通知する(S14)。
この通知を受けた階調補正処理部140は、ステップS13で受信した画像データをプリンタエンジン150に転送する準備が完了していれば、プリンタエンジン150に対して転送準備完了を通知する(S15)。そしてその後、1ライン分ずつ所定のタイミングで画像データをプリンタエンジン150に送信する(S16〜S18)。1ページ分のNラインの画像データの送信を完了すると、ページ毎にステップS14以降の処理をくり返す。
プリンタエンジン150が、ステップS15乃至S18の動作により送信された画像データに基づき用紙上に画像を形成することにより、画像形成装置100は、プリントサーバ200から要求された印刷を実行することができる。
以上の動作において、印刷準備完了通知、転送準備完了通知及び画像データの送信は、色プレーン毎に行う。説明を簡単にするため、図9には1色分の画像データ送信タイミングを示しているが、各色のカートリッジ117の配置に合わせ、実際には、色プレーン毎に異なるタイミングでこれらの通知及び画像データの送信がなされる。
次に、図10及び図11に、図9に示した動作における階調補正処理部140中の各部の動作をより詳細に示す。これらの図に示す動作も、ステップS31を除き、色プレーン毎に行われるものである。
図10に示すように、図9のステップS12で印刷制御部130から送信される印刷制御情報を階調補正処理部140において受け取るのは、ディザ処理部181である(S31)。そして、ディザ処理部181は、この印刷制御情報を受け取ると、そこに含まれる用紙サイズや解像度等の画素数を決める情報を第2ディザテーブル生成部177に渡して、ディザ処理に用いる第2ディザテーブルの生成を指示する(S32)。
第2ディザテーブル生成部177は、ステップS31の生成指示を受けると、キャリブレーション演算部175により生成されテーブルメモリ176にその時点で保存ざれている階調補正テーブルをリードして(S33)、階調補正テーブルバッファ178へライトする(S34)。
その後、第2ディザテーブル生成部177は、テーブルメモリ176から第1ディザテーブルの1ライン目をリードし(S35)、また、先に階調補正テーブルバッファ178へライトした階調補正テーブルをリードする(S36)。そして、これらに基づき、第1ディザテーブルを階調補正テーブルに従って補正する階調補正を実行し(S37)、その結果である第2ディザテーブルの1ライン目を、第2ディザテーブル記憶部179aにライトする(S38)。このライトは、ここでは第2ディザテーブル記憶部179aへ行っているが、ライトの時点で空いている第2ディザテーブル記憶部のどちらに対して行ってもよい。以上のステップS36の動作は、補正手順の動作であり、補正手段の機能と対応する。
その後、第2ディザテーブル生成部177は、第2ディザテーブル記憶部179aへの書き込み完了を、ディザ処理部181へ通知する(S39)。
一方、ディザ処理部181は、画像データ入力部180を介してプリントサーバ200から印刷すべき画像の画像データを受信する(S41)。そして、ディザ処理部181は、第2ディザテーブル生成部177からの書き込み完了通知(S39)を受けると、その通知で示された第2ディザテーブル記憶部179aから、第2ディザテーブルの1ライン目をリードして(S42)、そのデータを用いて、ステップS40で受信した画像データの1ライン目に対してディザ処理を行う(S43)。このステップS43の動作は、処理手順の動作であり、処理手段の機能と対応する。
そして、ディザ処理部181は、その処理後の画像データを、画像データ出力部182へ送信する(S44)。この画像データは、画像データ出力部182により、適当なタイミングで図9のステップS16の動作によりプリンタエンジン150に送信される。
また、ディザ処理部181は、ステップS44の送信が終わると、第2ディザテーブル記憶部179aのディザテーブルの使用を完了した旨を、第2ディザテーブル生成部177に通知する(S45)。第2ディザテーブル生成部177は、この通知を受けると、第2ディザテーブル記憶部179aは空き領域になったと判断する。
また、第2ディザテーブル生成部177は、ステップS38の後、第2ディザテーブルの2ライン目を生成する処理を行う。すなわち、テーブルメモリ176から第1ディザテーブルの2ライン目をリードし(S51)、階調補正テーブルバッファ178から階調補正テーブルをリードする(S52)。ステップS52でリードする階調補正テーブルは、ステップS36でリードしたテーブルと同じものである。そして、これらに基づき、ステップS37と同様に階調補正を実行し(S53)、その結果である第2ディザテーブルの2ライン目を、第2ディザテーブル記憶部179bにライトする(S54)。179bへライトするのは、この時点で空いている第2ディザテーブル記憶部が179bのみだからである。以上のステップS53の動作も、補正手順の動作であり、補正手段の機能と対応する。
その後、第2ディザテーブル生成部177は、第2ディザテーブル記憶部179bへの書き込み完了を、ディザ処理部181へ通知する(S55)。この通知のタイミングは、ディザ処理部181におけるディザ処理の進行と同期している必要はない。
次に、処理は図11に示す部分へ進む。
ディザ処理部181は、ステップS44の送信が終わった時点で第2ディザテーブル生成部177からステップS55の書き込み完了通知を受けていると、その通知で示された第2ディザテーブル記憶部179bから、第2ディザテーブルの1ライン目をリードする(S61)。そして、そのデータを用いて、ステップS41で受信した画像データの2ライン目に対してディザ処理を行う(S62)。このステップS62の動作も、処理手順の動作であり、処理手段の機能と対応する。
そして、ディザ処理部181は、その処理後の画像データを、画像データ出力部182へ送信する(S63)。この画像データは、画像データ出力部182により、適当なタイミングで図9のステップS17の動作によりプリンタエンジン150に送信される。
また、ディザ処理部181は、ステップS63の送信が終わると、第2ディザテーブル記憶部179bのディザテーブルの使用を完了した旨を、第2ディザテーブル生成部177に通知する(S64)。第2ディザテーブル生成部177は、この通知を受けると、第2ディザテーブル記憶部179bは空き領域になったと判断する。
一方、第2ディザテーブル生成部177は、図10のステップS55の後、第2ディザテーブルの3ライン目を生成する処理を、図10のステップS34〜S36の場合と同様に行う(S71〜S73)。そして、この時点では図10のステップS45の通知により第2ディザテーブル記憶部179aは空き領域であると認識しているため、第2ディザテーブル生成部177は、第2ディザテーブルの3ライン目を第2ディザテーブル記憶部179aに書き込み(S74)、その旨をディザ処理部181に通知する(S75)。
以後、第2ディザテーブル生成部177は、同様に第2ディザテーブルを1ラインずつ生成して第2ディザテーブル記憶部179a,179bに交互に書き込む。そして、ディザ処理部181は、その第2ディザテーブルを1ラインずつ参照して画像データに対するディザ処理と、処理後の画像データの画像データ出力部182への送信を行う。そして、第2ディザテーブル生成部177及びディザ処理部181は、1ページ分の画像データの出力完了までこれらの処理をくり返す。
1ページ分の画像データの出力が完了すると、第2ディザテーブル生成部177は、図10のステップS33及びS34の処理を行って、階調補正テーブルバッファ178の内容を、最新の階調補正テーブルに更新する。その後、第2ディザテーブル生成部177及びディザ処理部181は、次のページについて、図10のステップS35以降及び図11と同様にディザ処理と処理後の画像データの出力を行う。
このように、画像形成装置100において、第2ディザテーブル生成部177は、1ページ分のディザ処理が完了する毎に、その時点の最新の階調補正テーブルを用いて第2ディザテーブルの生成を行う。
従って、図4に示したキャリブレーション演算部175が、プリンタエンジン150による画像形成動作の実行中に任意のタイミングで階調補正テーブルを更新する場合でも、少なくとも次のページの画像データについてディザ処理を行うタイミングで、その更新を画像形成動作に反映させることができる。このことにより、画像形成動作の進行に応じてプリンタエンジン150あるいはその周囲の状況の変化が発生しても、その変化の影響を受けない均一な品質の画像を形成することが可能となる。
このような、画像形成動作の実行中における階調補正テーブルの更新反映は、第2ディザテーブル生成部177が、画像データ中のある範囲(ここでは1ライン分)のディザ処理と並行して、そのある範囲の処理よりも後で行うディザ処理に使用する第2ディザテーブルを生成することにより実現されている。常にこの動作を行うことにより、階調補正テーブルの更新がいつ行われるかを監視しなくても、適当なタイミングでその更新をディザ処理に反映することができ、処理のアルゴリズムを単純化することができる。また、このような並行処理は、メモリ容量の低減にも資する。
すなわち、第2ディザテーブル生成部177は、第2ディザテーブルを1ライン分ずつ生成し、ディザ処理部181による1ライン分のディザ処理と並行して、それよりも後のラインのディザ処理に使用する第2ディザテーブルを生成するようにしている。このことにより、第2ディザテーブルを記憶させるためのメモリ領域は2ライン分でよく、少ないメモリ容量でのディザ処理が可能となっている。
なお、必ずしも1ライン分ずつでなく、複数ライン数分ずつ第2ディザテーブル記憶部179a,179bに記憶させてもよく、ディザ処理部181にもそれに対応して複数ライン分のディザ処理を行わせることも考えられる。しかし、メモリ容量低減の観点からは、上述した1ライン分ずつの生成が最も望ましい。
また、画像形成装置100側にて以上のような階調補正テーブルの更新及びディザ処理を通じた画像データへの適用(階調補正処理の実行)を行うことにより、プリンタエンジン150の状態変化を、迅速に画像形成動作へ反映させることができる。
次に、以上説明してきた図9乃至図11の動作の流れを実現するための各部の動作につき、図12乃至図14のフローチャートを用いて説明する。これらの図に示す動作も、色プレーン毎に行われるものである。以下のフローチャートに示す動作は、特に断らない限り、階調補正処理部140が備える処理回路143により実行されるものである。特に、ディザテーブルの生成、ディザ処理及びディザ処理後の画像データの出力に係る動作は、高速化と安定性の観点から、専用の処理回路により実行することが好ましい。しかし、これらの動作を含め、図12乃至図14のフローチャートに示す動作の全部又は一部を、CPU141に所要のプログラムを実行させることにより実現することも、妨げられない。
まず図12に、ディザ処理部181の動作のフローチャートを示す。
ディザ処理部181は、プリントサーバ200から図10のステップS31に示した印刷指示を受信したことをトリガに、図12のフローチャートに示す動作を開始する。
この動作において、ディザ処理部181はまず、第2ディザテーブル生成部177に対し、第2ディザテーブルの生成指示を送信する(S101)。その後、プリントサーバ200から、画像データ入力部180を介して印刷に使用する画像データを受信する(S102)。
次に、ディザ処理部181は、第2ディザテーブル生成部177からの、第2ディザテーブル記憶部179a,179bのいずれかについての書き込み完了信号を受信するまで待機する(S103)。その後、ディザ処理部181は、書き込み完了信号により書き込み完了が通知された第2ディザテーブル記憶部179から、1ライン分の第2ディザテーブルを読み出し(S104)、その読み出した第2ディザテーブルを用いて、ステップS102で受信した画像データのうち1ライン分の画像データのディザ処理を実行する(S105)。そして、ディザ処理後の画像データを画像データ出力部182へ出力する(S106)。
その後、ディザ処理部181は、第2ディザテーブル生成部177に対し、ステップS103で受信した第2ディザテーブル記憶部179に記憶されている第2ディザテーブルの使用を完了した旨の使用完了信号を送信する(S107)。
ディザ処理部181は、ジョブの実行終了まで(受信する画像データの処理が全て完了するまで)以上のステップS103乃至S107を繰り返し、ジョブの実行が終了すると(S108のYes)、図12の動作を終了する。なお、ステップS102における画像データの受信は、少なくとも1ライン分を受信すればステップS103以降の動作に進むことができる。そして、以後の受信とステップS103以降の動作を並行して行ってもよい。
次に図13に、第2ディザテーブル生成部177の動作のフローチャートを示す。
第2ディザテーブル生成部177は、ディザ処理部181から、図10のステップS32及び図12のステップS101に示した第2ディザテーブルの生成指示を受信したことをトリガに、図13のフローチャートに示す動作を開始する。1ページ当たり何ライン、全何ページ分の第2ディザテーブルを生成すべきかは、第2ディザテーブルの生成指示にて指定される。
図13の動作において、第2ディザテーブル生成部177はまず、テーブルメモリ176から階調補正テーブルを読み出して階調補正テーブルバッファ178へ書き込む(ライト)(S111)。次に、第2ディザテーブル生成部177は、第1ディザテーブル読出部から1ライン分の第1ディザテーブルを読み出して取得する(リード)(S112)とともに、階調補正テーブルバッファから、ステップS111で書き込んだ階調補正データを読み出して取得する(S113)。その後、第2ディザテーブル生成部177は、それらの第1ディザテーブルと階調補正テーブルとに基づき1ライン分の第2ディザテーブルを生成する(S114)。
次に、第2ディザテーブル生成部177は、いずれかの第2ディザテーブル記憶部179が使用可能か否か判断する(S115)。この判断において、第2ディザテーブルの書き込みを行った後、使用完了信号(図10のS45、図12のS107など)を受信していない第2ディザテーブル記憶部179は、使用中であって使用可能でないと判断できる。
そして、ステップS115でNoの場合、第2ディザテーブル生成部177は、いずれかの第2ディザテーブル記憶部179について使用完了信号を受信するまで待機する(S116)。
ステップS115又はステップS116でYesになると、第2ディザテーブル生成部177は、ステップS114で生成した第2ディザテーブルを使用可能な第2ディザテーブル記憶部179に書き込む(S117)。そして、書き込み先の第2ディザテーブル記憶部179に関する書き込み完了信号をディザ処理部181へ送信する(S118)。なお、ステップS115及びステップS116を、ステップS112の前に行い、第2ディザテーブル記憶部179が使用可能になってから、第2ディザテーブルの生成に着手してもよい。
第2ディザテーブル生成部177は、以上のステップS112乃至S118の動作を、1ページ分の第2ディザテーブルの生成が終了するまで繰り返す(S119)。ここで、第2ディザテーブルの生成動作は、前に生成した第2ディザテーブルを用いたディザ処理がディザ処理部181において終了し、使用完了信号を受信すると次のラインに進む。従って、概ね、1ページ分の画像データのディザ処理が終了すると、ステップS119がYesとなる。
ステップS119でYesとなると、第2ディザテーブル生成部177は、再度ステップS111の動作を行い、階調補正テーブルバッファ178の内容を、その時点で最新の階調補正テーブルに更新する。そして、再度ステップS112乃至S118の動作を繰り返す。第2ディザテーブル生成指示にて指示された全ページ分の第2ディザテーブルの生成が終了すると、ステップS120がYesとなり、第2ディザテーブル生成部177は図13の動作を終了する。
次に、図14に、図4のキャリブレーション演算部175の動作のフローチャートを示す。
キャリブレーション演算部175は、印刷制御部130からキャリブレーション実行指示を検出すると、図10及び図11の動作と独立して、図14のフローチャートに示す動作を開始する。印刷制御部130は、プリントサーバ200あるいはプリンタエンジン150の起動時、あるいはプリンタエンジン150において所定枚数の印刷を行った時など、予め定めた条件が満たされた時に上記キャリブレーション実行指示をキャリブレーション演算部175へ送信する。
図14の動作において、キャリブレーション演算部175はまず、階調補正情報取得部174に、プリンタエンジン150から階調補正情報を取得させ(S141)、その階調補正情報をキャリブレーション演算部175へ送信させる。次に、キャリブレーション演算部175は、その階調補正情報に基づき所定のアルゴリズムに従った演算を行うことにより階調補正テーブルを生成して(S142)、生成した階調補正テーブルをテーブルメモリ176へ保存し(S143)、図14の動作を終了する。
以上により、キャリブレーション演算部175は、任意のタイミングで、プリンタエンジン150から取得した階調補正情報に基づき、階調補正テーブルを更新することができる。この更新された階調補正テーブルは、図10のステップS32の処理により第2ディザテーブル生成部177により読み出されて階調補正テーブルバッファ178に保存され、第2ディザテーブルの生成に使用される。従って、キャリブレーション演算部175が1ページ分のディザ処理の実行中にテーブルメモリ176の階調補正テーブルを更新しても、この更新は、次のページ分のディザ処理から第2ディザテーブルの生成に反映される。このため、階調補正テーブルの更新があっても、ページ内で第2ディザテーブルの内容が変更され、画質に悪影響を与えることがない。
以上で実施形態の説明を終了するが、この発明において、装置の具体的な構成、各部の動作の具体的な手順、使用するデータの形式等は、実施形態で説明したものに限るものではない。
例えば、上述した実施形態において、キャリブレーション演算部175が、階調補正情報に基づく演算により階調補正テーブルを生成する例について説明した。しかし、図15に示すように、キャリブレーション演算部175が、階調補正テーブルの候補を複数予め記憶しておき(階調補正テーブル候補175a,175b,175c,・・・)、階調補正情報の値に従ってその中のいずれか1つを選択することにより、第2ディザテーブルの生成に用いる階調補正テーブルを取得するようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、本発明をカラー画像形成装置に適用した例について説明したが、モノクロの画像形成装置にも適用可能であることはもちろんである。
また、以上説明してきた各実施形態及び変形例の構成は、相互に矛盾しない限り任意に組み合わせて実施可能であることは勿論である。
1:画像形成システム、100:画像形成装置、101:給紙装置、110:画像形成部、111:駆動ローラ、112:2次転写バックアップローラ、113:従動ローラ、114:光書き込み装置、115:1次転写ローラ、116:中間転写ベルト、117Y〜117K:カートリッジ、118:2次転写ローラ、119:定着装置、120:排紙装置、121,122:排紙トレイ、125:読取センサ、130:印刷制御部、131,141,201:CPU、132:メモリ、140:階調補正処理部、142:フラッシュメモリ、143:処理回路、150:プリンタエンジン、150a:読取部、150b:転写部、150c:定着部、160:給紙トレイ、171:第1ディザテーブル候補記憶部、171a:文字用第1ディザテーブル、171b:グラフィック用第1ディザテーブル、171c:イメージ用第1ディザテーブル、172:第1ディザテーブル読出部、173:エンジンI/F部、174:階調補正情報取得部、175:キャリブレーション演算部、176:テーブルメモリ、177:第2ディザテーブル生成部、178:階調補正テーブルバッファ、179a,179b:第2ディザテーブル記憶部、180:画像データ入力部、181:ディザ処理部、182:画像データ出力部、200:プリントサーバ、202:ROM、203:RAM、204:HDD、205:通信I/F、206:操作部、207:表示部、210:システムバス、300:通信路
特開2004−23767号公報

Claims (10)

  1. 所定の記憶手段から第1ディザテーブルを読み出す読出手段と、
    階調補正量を定めるための基準とする階調補正情報を取得する補正情報取得手段と、
    前記補正情報取得手段が取得した階調補正情報に基づき、前記第1ディザテーブルを補正するための補正データを取得する補正データ取得手段と、
    前記読出手段が読み出した前記第1ディザテーブルを前記補正データ取得手段が取得した補正データに従って補正した第2ディザテーブルを生成する補正手段と、
    記録媒体上に形成すべき画像の画像データに対し、前記第2ディザテーブルを用いてディザ処理を行う処理手段と、
    前記処理手段による処理後の画像データに基づき前記記録媒体上に画像を形成する画像形成手段とを備え、
    前記補正手段は、前記処理手段による前記画像データ中のある範囲のディザ処理と並行して、該ある範囲の処理よりも後で行うディザ処理に使用する第2ディザテーブルを生成することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置であって、
    前記画像形成手段による画像形成の実行中に、前記補正情報取得手段に前記階調補正情報を取得させ、その取得した階調補正情報に基づき、前記補正データ取得手段に前記補正データを更新させる制御手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2に記載の画像形成装置であって、
    前記制御手段は、前記画像形成手段が所定ページ数分の画像形成を行う毎に、前記補正情報取得手段に前記階調補正情報を取得させ、その取得した階調補正情報に基づき、前記補正データ取得手段に前記補正データを更新させることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項2又は3に記載の画像形成装置であって、
    前記補正手段は、前記処理手段が1ページ分の画像データに対するディザ処理を完了した後、次のページの画像データに対するディザ処理を開始する前に、前記第2ディザテーブルの生成に使用する補正データを、前記補正データ取得手段が取得した最新の補正データに更新することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
    前記読出手段は、前記記録媒体上に形成すべき画像データに付された設定情報に従い、前記記憶手段に記憶された複数の第1ディザテーブルのうち1つを選択して読み出すことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
    前記補正手段は、所定ライン数分ずつ前記第2ディザテーブルを生成し、
    前記処理手段は、前記補正手段が前記所定ライン数分前記第2ディザテーブルを生成する毎に、該生成された第2ディザテーブルを用いて該所定ライン数分だけ前記ディザ処理を実行することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項6に記載の画像形成装置であって、
    前記所定ライン数は1ラインであることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
    前記補正データ取得手段は、前記補正情報取得手段が取得した階調補正情報に基づき、前記第1ディザテーブルの補正に用いる補正データを予め選択された候補の中から選択することを特徴とする画像形成装置。
  9. 所定の記憶手段から第1ディザテーブルを読み出す読出手順と、
    階調補正量を定めるための基準とする階調補正情報を取得する補正情報取得手順と、
    前記補正情報取得手順で取得した階調補正情報に基づき、前記第1ディザテーブルを補正するための補正データを取得する補正データ取得手順と、
    前記読出手順で読み出した前記第1ディザテーブルを前記補正データ取得手順で取得した補正データに従って補正した第2ディザテーブルを生成する補正手順と、
    記録媒体上に形成すべき画像の画像データに対し、前記第2ディザテーブルを用いてディザ処理を行う処理手順と、
    前記処理手順による処理後の画像データに基づき前記記録媒体上に画像を形成する画像形成手順とを備え、
    前記補正手順は、前記処理手順による前記画像データ中のある範囲のディザ処理と並行して、該ある範囲の処理よりも後で行うディザ処理に使用する第2ディザテーブルを生成する手順であることを特徴とする画像形成方法。
  10. 所定の記憶手段から第1ディザテーブルを読み出す読出手段と、
    階調補正量を定めるための基準とする階調補正情報を取得する補正情報取得手段と、
    前記補正情報取得手段が取得した階調補正情報に基づき、前記第1ディザテーブルを補正するための補正データを取得する補正データ取得手段と、
    前記読出手段が読み出した前記第1ディザテーブルを前記補正データ取得手段が取得した補正データに従って補正した第2ディザテーブルを生成する補正手段と、
    記録媒体上に形成すべき画像の画像データに対し、前記第2ディザテーブルを用いてディザ処理を行う処理手段と、
    前記処理手段による処理後の画像データに基づき前記記録媒体上に画像を形成する画像形成手段とを備え、
    前記補正手段は、前記処理手段による前記画像データ中のある範囲のディザ処理と並行して、該ある範囲の処理よりも後で行うディザ処理に使用する第2ディザテーブルを生成することを特徴とする画像形成システム。
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