JP6817774B2 - 画像形成装置、画像形成方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、ドキュメントファイリングデータの再印刷時に拡縮率もしくは印字位置が補正済みのラスターイメージを印刷するための、画像形成装置、画像形成方法及びプログラムに関する。
従来より、レーザープリンタ等の画像形成装置がある。このような画像形成装置では、用紙にトナーを熱により定着して印刷を行なうため、用紙自体が収縮し、用紙に印刷されたトナー画像も縮小してしまう。このため、両面印刷のように同一の用紙に複数回の定着を行う場合、用紙第一面(表面)と用紙第二面(裏面)に同一のラスターイメージを印刷しても、用紙の大きさが変化しているため、表裏でトナー画像の大きさや印字位置が一致しないとういう問題が発生する。また、用紙第一面(表面)のみに印刷を行う場合(片面印刷)であっても、熱定着で用紙の大きさが変化するため、所望の大きさのトナー画像が得られない問題が発生する。これらの問題を解決するためにラスターイメージを拡大もしくは縮小し、また、印字位置を変更して印刷を行うことで、所望のトナー画像を得る方法が知られている。
特許文献1及び2に記載の技術では、LSU(Laser scanner unite)ポリゴン制御や搬送制御で変更することでラスターイメージの拡縮を行い、所望のトナー画像を得る方法(プリントエンジンの機械的な構造を制御した拡縮:LSU制御による拡縮)が開示されている。このような技術では、表裏で印刷時の拡縮率が異なる場合、両面印刷の印字面の切り替え時に、LSUポリゴンの回転が安定するまでの待ち時間が発生したり、搬送速度低下による印刷速度が低下したり、搬送速度・感光体回転速度等の切り替え時間が発生したりして、プリント速度が低下する。
このため、特許文献3に記載の技術では、ホストコンピュータから送信されるプリントデータからラスターイメージを生成する際に、予め拡縮率を補正済みのラスターイメージを生成することでトナー画像を補正して印刷する方法(プリンタRIP(Raster Image Processor)による拡縮)で、プリント速度の低下を抑えつつ、所望のトナー画像を得ることができる方法が開示されている。
特開2009−29003号公報 特開2004−29514号公報 特開2000−255124号公報
しかしながら、上述したような特許文献3に記載されるようなプリンタRIPによる拡縮技術では、ドキュメントファイリングデータの再印刷を行う場合、拡縮率もしくは印字位置補正済みのラスターイメージを使用して印刷することになる。このため、両面設定が変更されて用紙の印字面が変わった場合や、給紙トレイの用紙入れ替え等により、ドキュメントファイリングデータ生成時から拡縮率が変更されている場合、そのまま補正済みラスターイメージを印刷すると、大きさのずれ、印字位置のずれが発生して、所望のトナー画像が得られなかった。この場合、再度、PC(Personal Computer)から送信したプリントデータからラスターイメージを生成する必要があるが、プリントデータを生成した際のドキュメントデータがPC等に保持されていない場合、ラスターイメージの再生成ができない。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、ドキュメントファイリングデータの再印刷時に拡縮率もしくは印字位置が補正済みのラスターイメージを印刷する際に、両面印刷設定等の印刷設定が変更となり、該ラスターイメージの印字面が変更となる場合でも、適切なサイズで印刷を行うことができる。
本発明の第1の観点によれば、所定の用紙に対して両面印刷を行う画像形成装置において、プリントデータからラスターイメージを生成する際に所定の倍率値でラスターイメージの拡縮を行う拡縮手段と、印刷する用紙の各用紙面に対する倍率値を記憶する第1記憶手段と、該用紙面に対する倍率値に応じて拡縮されたラスターイメージを記憶する第2記憶手段と、を有し、該第1記憶手段に記憶された所定の倍率値で拡縮されたラスターイメージを該第2記憶手段から読み出して印刷する際に、両面印刷の設定が変更されたか否かに応じて、該ラスターイメージが印字される印字面の倍率値と、該ラスターイメージ生成時の倍率値から、該ラスターイメージを当該印字面に印刷する際の倍率値を算出し、該算出した倍率値を用いてラスターイメージの拡縮を行い印刷する、ことを特徴とする画像形成装置が提供される。
本発明の第2の観点によれば、所定の用紙に対して両面印刷を行い、プリントデータからラスターイメージを生成する際に所定の倍率値でラスターイメージの拡縮を行う拡縮手段と、印刷する用紙の各用紙面に対する倍率値を記憶する第1記憶手段と、該用紙面に対する倍率値に応じて拡縮されたラスターイメージを記憶する第2記憶手段と、を有する画像形成装置で実行される画像形成方法であって、該第1記憶手段に記憶された所定の倍率値で拡縮されたラスターイメージを該第2記憶手段から読み出して印刷する際に、両面印刷の設定が変更されたか否かに応じて、該ラスターイメージが印字される印字面の倍率値と、該ラスターイメージ生成時の倍率値から、該ラスターイメージを当該印字面に印刷する際の倍率値を算出し、該算出した倍率値を用いてラスターイメージの拡縮を行い印刷するステップを含む、ことを特徴とする画像形成方法が提供される。
本発明の第3の観点によれば、所定の用紙に対して両面印刷を行い、プリントデータからラスターイメージを生成する際に所定の倍率値でラスターイメージの拡縮を行う拡縮手段と、印刷する用紙の各用紙面に対する倍率値を記憶する第1記憶手段と、該用紙面に対する倍率値に応じて拡縮されたラスターイメージを記憶する第2記憶手段と、を有する画像形成装置を制御するコンピュータを、該第1記憶手段に記憶された所定の倍率値で拡縮されたラスターイメージを該第2記憶手段から読み出して印刷する際に、両面印刷の設定が変更されたか否かに応じて、該ラスターイメージが印字される印字面の倍率値と、該ラスターイメージ生成時の倍率値から、該ラスターイメージを当該印字面に印刷する際の倍率値を算出し、該算出した倍率値を用いてラスターイメージの拡縮を行い印刷するように機能させる、ことを特徴とするプログラムが提供される。
本発明によれば、ドキュメントファイリングデータの再印刷時に拡縮率もしくは印字位置が補正済みのラスターイメージを印刷する際に、両面印刷設定等の印刷設定が変更となり、該ラスターイメージの印字面が変更となる場合でも、所望のトナー画像を得ることができる。
本発明の印刷システムを適用可能な画像形成装置の構成例を示す図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の画像形成措置のHDDに記憶されるドキュメントファイリングデータ内の印刷ジョブデータの構成の一例を説明する図である。 ドキュメントファイリングデータの再印刷時の印字面と補正倍率設定の一例を示す図である。 ドキュメントファイリングデータの再印刷時の印刷指示を行う操作画面の一例を示す図である。 図3の構成を有する画像形成装置によって実行される印刷実行処理の一例を説明するためのフローチャートである。 図3の構成を有する画像形成装置によって実行される印刷実行処理の一例を説明するためのフローチャートである。 図3の構成を有する画像形成装置によって実行される印刷実行処理の一例を説明するためのフローチャートである。 図3の構成を有する画像形成装置によって実行される印刷実行処理の一例を説明するためのフローチャートである。 図3の構成を有する画像形成装置によって実行される印刷実行処理の一例を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。実施の形態では、本発明の画像形成装置を、複合機、プリンタのような印刷装置に適用した場合を例として説明する。実施形態における画像形成装置は、ホストコンピュータを含め印刷システムを構成し、接続されたホストコンピュータから文字、図形、写真等の画像データをプリンタ言語の形式で取得し、印刷可能な出力画像データを生成して画像を形成する。
<第1の実施形態>
印刷システムは、図2に示すように、画像形成装置1と、ホストコンピュータ200で構成される。画像形成装置1は、通信路を介して、ホストコンピュータ200と通信可能に接続される。通信路は、例えば、シリアル回線、パラレル回線、又はLAN(Local Area Network)等のネットワークにより実現される。
図1は、本実施の形態における画像形成装置1の構成例を示す例示図である。図1においては図2に示すプリンタコントローラ100及び操作パネル120は図示されておらず、図2の画像形成部111に対応する部分を示している。画像形成装置1は、外部から取得した画像データに応じて、所定の記録用紙に対して多色又は単色の画像を形成する。また、画像形成装置1は、露光ユニット11、現像器12a〜12d、感光体ドラム13a〜13d、帯電器15a〜15d、クリーナユニット14a〜14d、中間転写ベルトユニット18、定着ユニット22と、用紙搬送路S、給紙トレイ20及び排紙トレイ29等を有している。
本実施の形態における画像形成装置1で扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じたものである。したがって、現像器12a〜12d、感光体ドラム13a〜13d、帯電器15a〜15d、クリーナユニット14a〜14dは、各色に応じた4種類の潜像を形成するように、各色に対応した4つの画像ステーションを構成している。
感光体ドラム13a〜13dは、画像形成装置1の上部に配置されている。帯電器15a〜15dは、感光体ドラム13a〜13dの表面を所定の電位に均一に帯電させるための帯電手段である。感光体ドラム13a〜13dは、図1に示すように、接触型のローラ型又はブラシ型の帯電器の他、チャージャー型の帯電器が用いられてもよい。露光ユニット11は、図1に示すようにレーザ照射部及び反射ミラーを備えたレーザスキャニングユニット(LSU)を用いる構成の他に、発光素子をアレイ状に並べた例えばEL又はLED書込みヘッドを用いる構成もある。
帯電された感光体ドラム13a〜13dを、入力された画像データに応じて露光することにより、その表面に画像データに応じた静電潜像を形成する。現像器12a〜12dは、それぞれの感光体ドラム13a〜13d上に形成された静電潜像を(K、C、M、Y)のトナーにより顕像化するものである。
クリーナユニット14a〜14dは、現像・画像転写後における感光体ドラム13a〜13d上の表面に残留したトナーを除去・回収するものである。
中間転写ベルトユニット18は、感光体ドラム13a〜13dの上方に配置されている。中間転写ベルトユニット18は、中間転写ベルト17、中間転写ベルト駆動ローラ171、中間転写ベルト従動ローラ172、中間転写ベルトテンション機構173、中間転写ローラ16a〜16d、及び中間転写ベルトクリーニングユニット19を備えている。中間転写ベルト駆動ローラ171、中間転写ベルトテンション機構173、中間転写ローラ16a〜16d、中間転写ベルト従動ローラ172等は、中間転写ベルト17を張架し、矢印B方向に回転駆動させるものである。
中間転写ローラ16a〜16dは、中間転写ベルトユニット18の中間転写ベルトテンション機構173の中間転写ローラ取付部に回転可能に支持されている。中間転写ローラ16a〜16dは、感光体ドラム13a〜13dのトナー像を、中間転写ベルト17上に転写するための転写バイアスを与える。
また、中間転写ベルト17は、夫々の感光体ドラム13a〜13dに接触するように設けられ、感光体ドラム13a〜13dに形成された各色のトナー像を中間転写ベルト17に順次に重ねて転写する。これにより、中間転写ベルト17上にカラーのトナー像(多色トナー像)が形成される。この中間転写ベルト17は、厚さ1100μm〜1150μm程度のフィルムを用いて無端状に形成されている。
感光体ドラム13a〜13dから中間転写ベルト17へのトナー像の転写は、中間転写ベルト17の裏側に接触している中間転写ローラ16a〜16dによって行なわれる。中間転写ローラ16a〜16dには、トナー像を転写するために高電圧の転写バイアス(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)が印加されている。中間転写ローラ16a〜16dは、直径18〜110mmの金属(例えばステンレス)軸をベースとし、その表面が導電性の弾性材(例えばEPDM、発砲ウレタン等)により覆われているローラである。この導電性の弾性材により、中間転写ベルト17に対して均一に高電圧を印加することができる。本実施の形態では、転写電極としてローラ形状を使用しているが、それ以外にブラシ等を用いてもよい。
上述したように、各感光体ドラム13a〜13d上で各色相に応じて顕像化された静電像は、中間転写ベルト17で積層され、装置に入力された画像情報となる。このように、積層された画像情報は中間転写ベルト17の回転により、後述の用紙と中間転写ベルト17の接触位置に配置される転写ローラ21により、用紙上に転写される。この際、中間転写ベルト17と転写ローラ21とは所定ニップで圧接されると共に、転写ローラ21にはトナー像を用紙に転写させるための電圧が印加される(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)。更に、転写ローラ21が前記ニップを定常的に得るために、転写ローラ21若しくは中間転写ベルト駆動ローラ171の何れか一方を硬質材料(金属等)とし、他方を弾性ローラ等の軟質材料(弾性ゴムローラ、又は発砲性樹脂ローラ等々)とする。
また、感光体ドラム13a〜13dと接触することにより中間転写ベルト17に付着したトナー、又は転写ローラ21によって用紙上に転写が行なわれず中間転写ベルト17上に残存したトナーは、次工程でトナーの混色を発生させる原因となる。したがって、これらのトナーは、中間転写ベルトクリーニングユニット19によって除去・回収されるように設定されている。中間転写ベルトクリーニングユニット19には、中間転写ベルト17に接触するクリーニング部材として例えば、クリーニングブレードが備えられている。クリーニングブレードが接触する中間転写ベルト17は、裏側から中間転写ベルト従動ローラ172で支持されている。
給紙トレイ20は、画像形成に使用する記録用紙を蓄積しておくためのトレイであり、画像形成装置1の露光ユニット11の下側に設けられている。また、画像形成装置1の上部に設けられている排紙トレイ29は、印刷済みの記録用紙をフェイスダウンで載置するためのトレイである。
また、本実施形態の画像形成装置1には、給紙トレイ20の記録用紙を転写ローラ21又は定着ユニット22を経由させて排紙トレイ29に送るための、略垂直形状の用紙搬送路Sが設けられている。さらに、給紙トレイ20から排紙トレイ29までの用紙搬送路Sの近傍には、ピックアップローラ28a,28b、レジストローラ23、転写ローラ21、定着ユニット22、記録用紙を搬送する搬送ローラ27a〜27h等が配されている。
搬送ローラ27a〜27hは、記録用紙の搬送を促進・補助するための小型のローラであり、用紙搬送路Sに沿って複数設けられている。ピックアップローラ28aは、給紙トレイ20の端部に備えられ、給紙トレイ20から記録用紙を1枚毎に用紙搬送路Sに供給する呼び込みローラである。
また、レジストローラ23は、用紙搬送路Sを搬送されている記録用紙を一旦保持するものである。そして、感光体ドラム13a〜13d上のトナー像の先端と記録用紙の先端を合わせるタイミングで記録用紙を転写部(転写ローラ21)に搬送する機能を有している。
定着ユニット22は、ヒートローラ24,加圧ローラ25等を備えており、ヒートローラ24及び加圧ローラ25は、記録用紙を挟んで回転するようになっている。また、ヒートローラ24は、図示しない温度検出器からの信号に基づいて所定の定着温度となるように設定されており、加圧ローラ25とともに記録用紙を熱圧着することにより、記録用紙に転写された多色トナー像を溶融・混合・圧接し、記録用紙に対して熱定着させる機能を有している。
なお、多色トナー像の定着後の記録用紙は、搬送ローラ27h,27g,27cによって用紙搬送路Sの反転排紙経路に搬送され、反転された状態で(多色トナー像を下側に向けて)、排紙トレイ29上に排出されるようになっている。
次に、記録用紙搬送経路を詳細に説明する。前記画像形成装置1には予め記録用紙を収納する給紙トレイ20が配置されると共に、ユーザが少数枚の印字を行なう時に給紙トレイ20の開閉動作を行わなくてもよいように、給紙トレイ20の他に手差しトレイ26が配置されている。これら両方のトレイ20,26からの給紙を行なうために、各々ピックアップローラ28a,28bが配置され、各トレイ20,26から記録用紙を1枚ずつ搬送路に導くようになっている。
記録用紙の片面のみに印字を行なう片面印字が要求された場合、給紙トレイ20から搬送される記録用紙は、搬送路中の搬送ローラ27aによってレジストローラ23まで搬送され、記録用紙の先端と中間転写ベルト17上の画像情報の先端を整合するタイミングで転写ローラ21に搬送され、記録用紙上に画像情報が書き込まれる。その後、記録用紙は定着ユニット22を通過することによって記録用紙上の未定着トナーが熱で溶融・固着され、搬送ローラ27bを経て搬送ローラ27cから排紙トレイ29上に排出される。
他方、手差しトレイ26に積載される記録用紙はピックアップローラ28bによって給紙され、複数の搬送ローラ27f、27e、27dを経てレジストローラ23に到達し、それ以降は給紙トレイ20から給紙される記録用紙と同様の経過を経て排紙トレイ29に排出される。
また、印字要求内容が両面印字要求の時は、上述したように、片面印字が終了して定着ユニットの各ローラ24,25等を通過した記録用紙の後端が搬送ローラ27cでチャックされ、排紙ローラが逆回転することによって搬送ローラ27g,27hに導かれた後、レジストローラ23を経て裏面印字が行われた後に排紙トレイ29に排出される。
図2は、本発明の実施形態に係る画像形成装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。
画像形成装置1は、図2に示すように、プリンタコントローラ100と、プリントエンジン110と、操作パネル120と、を備える。
即ち、画像形成装置1は、プリンタコントローラ100、上述したような給紙、排紙、転写、定着等を行なう画像形成部111を含むプリントエンジン110、及び所定画像データに基づく印刷指示等を受け付ける操作パネル120を有する。プリントエンジン110と操作パネル120とが、プリンタコントローラ100に接続されている。また、プリンタコントローラ100には、ページ記述言語形式のデータを送信してくるホストコンピュータ200が接続されている。
プリンタコントローラ100は、CPU(Central Processing Unit)101と、RAM(Random Access Memory)102と、HDD(Hard Disk Drive)103と、ネットワークコントローラ104と、ビデオコントローラ105と、を有する。
CPU101は、プリンタコントローラ100の各部を制御し、OSや各種制御用プログラムを読み込み、読み込んだOSや制御用プログラムをRAM102に展開させながら、これらのOSや各種制御用プログラムに基づいた演算処理を行なう。CPU101が、演算結果に基づいて画像形成装置1内のハードウェアを制御することにより、画像形成装置1の機能は実現される。つまり、画像形成装置1は、ハードウェアとソフトウェアが協働することにより実現することができる。
RAM102は、CPU101がプログラムを実行する上で一時的に必要とされるデータを格納し、ホストコンピュータ200から送られてくるデータ、印刷すべき画像データ等の各種データを一時格納する。
HDD103は、印刷すべき画像データ等の各種データを記憶する。HDD103には、後述するドキュメントファイリングデータ等の再印刷用の各種データが記憶される。
ネットワークコントローラ104は、他の装置(本実施形態においては、ホストコンピュータ200)との通信を行う部分である。ネットワークコントローラ104による通信により、ホストコンピュータ200との間で通信を行って、ホストコンピュータ200から印刷に必要なプリントデータを取得する。
ビデオコントローラ105は、プリントエンジン110(詳細には、後述する画像形成部111)に対して、印刷用の画像データを出力する制御を行う。
プリントエンジン110は、用紙に対して印刷を行う。プリントエンジン110は、画像形成部111を有する。
画像形成部111は、ビデオコントローラ105から出力された画像データ(詳細には、後述するラスターイメージ)に基づいて紙等の印刷記録媒体(以下、「用紙」という。)に印刷を行う。画像形成部111は、具体的には、感熱体ドラム、熱定着機構、用紙送り機構等の機械的な構造により構成される。また、画像形成部111は、機械的な構造を制御することにより、用紙に対して拡縮率の異なる印刷を行うことができる。
操作パネル120は、ユーザの操作を受け付けて、プリンタコントローラ100に対して、受け付けた操作を出力可能なタッチパネル等により構成される。
このように構成される画像形成装置1では、印刷に際して、再印刷に用いるドキュメントファイリングデータを生成して、HDD103に保存する。
詳細には、画像形成装置1では、印刷に際して、ホストコンピュータ200から受信したプリントデータをラスターイメージへ変換し、変換したラスターイメージと、印刷のジョブ設定の情報(以下、「ファイリング時ジョブ設定情報」という。)から印刷ジョブデータを形成して、ドキュメントファイリングデータに含めて、HDD103に保存する。
また、画像形成装置1では、両面印刷において、用紙第一面と用紙第二面の倍率値が設定される場合、プリントデータからの変換時に所定の倍率値に応じて拡縮したラスターイメージを生成して、最終的に印刷ジョブデータとしてドキュメントファイリングデータに含めて、HDD103に保存する。画像形成装置1では、これらの変換処理にメモリであるRAM102を利用する。
さらに、画像形成装置1では、ドキュメントファイリングデータを用いて再印刷する場合、HDD103に保存されたドキュメントファイリングデータに含まれる印刷ジョブデータを読み出して伸張しプリントエンジン110の画像形成部111に送信する。画像形成部111では、書込み系(上述したレーザ露光ユニットやLED露光ユニット等の露光ユニット)、搬送系(上述した搬送ローラ)を制御して印刷を実行することになる。
なお、画像形成装置1では、再印刷時に、プリントエンジンの機械的な構造を制御した拡縮を行う場合、書込み系及び搬送系を制御して、所定の補正倍率値に応じた拡縮(LSU制御による拡縮)を実現する。
ここで、ドキュメントファイリングデータ内の印刷ジョブデータについて説明する。
図3は、本発明の画像形成装置1のHDD103に記憶されるドキュメントファイリングデータ内の印刷ジョブデータの構成の一例を説明する図である。
ドキュメントファイリングデータは、図3に示すように、例えば、複数の印刷ジョブデータ(印刷ジョブデータA,B)を含む。
印刷ジョブデータは、ファイリング時ジョブ設定情報と、ラスターイメージから構成される。
ファイリング時ジョブ設定情報は、プリントデータからラスターイメージを生成した際の印刷のジョブ設定の情報で構成される。
具体的には、ファイリング時ジョブ設定情報は、両面印刷の有無(ON/OFF)、白紙プリント禁止の有無(ON/OFF)、白紙ページ数、白紙ページ番号(No.)、倍率設定(用紙第一面、用紙第二面)と、プリントデータの保存の有無(あり/なし)を含む。
ラスターイメージは、各ページのイメージ画像(本実施形態においては、ビットマップ画像)である。
具体的には、印刷ジョブデータAは、ファイリング時ジョブ設定情報([両面印刷:ON],[白紙プリント禁止:OFF],[白紙ページ数:1],[白紙ページNO.:2],[倍率値設定−用紙第一面:100.200,用紙第二面:99.600],[プリントデータ保存:なし])となっており、4ページ分のラスターイメージにより構成される。
印刷ジョブデータBは、ファイリング時ジョブ設定情報([両面印刷:OFF],[白紙プリント禁止:OFF],[白紙ページ数:0],[白紙ページNO.:N/A],[倍率値設定−用紙第一面:100.000,用紙第二面:100.000],[プリントデータ保存:なし])となっており、4ページ分のラスターイメージにより構成される。
図4は、ドキュメントファイリングデータの再印刷時の印字面と補正倍率設定の一例を示す図である。
例えば、上述した印刷ジョブデータAのように、全4ページの白紙ページを含むラスターイメージを保持する印刷ジョブデータにおいて、図4(a)に示すように、ファイリング時ジョブ設定情報が[両面印刷:ON],[白紙プリント禁止:OFF]であり、再印刷指示時の両面印刷設定において[両面印刷:OFF],[白紙プリント禁止:OFF]が指定された場合には、以下のような再印刷時の補正倍率値となる。
なお、補正倍率値は、次の式(1)により算出される。
100×再印刷設定での印字面の倍率値/ファイリング時の印字面の倍率値・・・(1)
両面印刷ファイリング時設定:印字面(倍率値)は、Page1:用紙第一面(100.2),白紙ページのPage2:用紙第二面(99.6),Page3:用紙第一面(100.2),Page4:用紙第二面(99.6)となる。
再印刷時設定:印字面(倍率値)は、[両面印刷:OFF]の片面印刷であるため、Page1〜Page4:用紙第一面(100.2)となる。
補正倍率値は、ファイリング時に用紙第一面(100.2)であるPage1は、変更なく[100.0]となり、ファイリング時に用紙第二面(99.6)であるPage2は、補正倍率値算出式:100.2/99.6で[100.6]となり、ファイリング時に用紙第一面(100.2)であるPage3は、変更なく[100.0]となり、ファイリング時に用紙第二面(99.6)であるPage4は、補正倍率値算出式:100.2/99.6で[100.6]となる。
また、図4(b)に示すように、再印刷指示時の両面印刷設定において[両面印刷:ON],[白紙プリント禁止:OFF]が指定された場合には、以下のような再印刷時の補正倍率値となる。
再印刷時設定:印字面(倍率値)は、[両面印刷:ON]の両面印刷であるため、Page1:用紙第一面(100.2)となり、Page2は白紙ページのため印刷なしとなり、Page2が印刷されないため印字面が繰り上がりPage3:用紙第二面(99.6)となり、同じく繰り上がりPage4:用紙第一面(100.2)となる。即ち、Page2は印字なしとなるため、Page3の印字面が用紙第一面から用紙第二面に変更となる。Page4の印字面が、用紙第二面から用紙第一面に変更となる。この場合、Page3とPage4について、補正倍率値算出式から補正倍率値を算出することになる。
補正倍率値は、ファイリング時に用紙第一面(100.2)であるPage1は、変更なく[100.0]となり、ファイリング時に用紙第一面(100.2)であるPage3は、用紙第二面(99.6)となるため、補正倍率値算出式:99.6/100.2で[99.6]となり、ファイリング時に用紙第二面(99.6)であるPage4は、用紙第一面(100.2)となるため、補正倍率値算出式:100.2/99.6で[100.6]となる。
なお、ドキュメントファイリングされた印刷ジョブデータに対して、特定のページの削除が行われた場合も、印字面が変更となる。例えば、図3に示す印刷ジョブデータにおいて、2ページ目が削除された場合、この印刷ジョブデータを再印刷する場合、印字面が変更となるため、補正倍率値を算出することになる。
また、ドキュメントファイリングデータの再印刷時の印刷指示は、操作パネル120に表示される画面で行われる。
ドキュメントファイリングデータの再印刷時の印刷指示を行う操作画面には、図5の例に示すように、[部数:1〜99]と、[用紙選択:自動〜用紙サイズ指定]と、[両面印刷:ON/OFF]と、[白紙プリント禁止:ON/OFF]の選択画面と、Pageのプレビュー画面が表示される。
なお、図5は、ドキュメントファイリングデータの再印刷時の印刷指示を行う操作画面の一例を示す図である。
上述したように構成される画像形成装置1では、両面印刷の表裏の印刷倍率合わせで、予め決められた拡縮率で表裏それぞれに対して画像の生成及び印刷を行う必要があるが、通常印刷/再印刷等で、プリント生産性の低下を軽減しつつ、予め決められた拡縮率での印刷を実現することができる。
また、本実施形態の画像形成装置1では、再印刷に際して、「画質優先」モードと、「速度優先」モードと、の2つのモードが設定可能に構成される。
「画質優先」モードとは、速度優先モードのときよりはプリント速度が低下するが、良好な画質で再印刷を実現するモードである。
「画質優先」モード下では、ドキュメントファイリングデータ生成時は、プリンタRIPによる拡縮を実施せず、再印刷時に、LSU制御による拡縮を実施する。
これに対して、「速度優先」モードとは、プリント速度を低下させずに、再印刷を実現するモードである。
「速度優先」モード下では、ドキュメントファイリングデータ生成時は、プリンタRIPによる拡縮を実施する。再印刷時は、拡縮率の変更が必要になった場合には、プリンタRIPによる拡縮率を加味した上で、LSU制御による拡縮を実施する。これにより、プリンタRIPによる拡縮を最大限利用することができ、プリンタ生産性を低下させずに、印字倍率合わせが可能となる。
なお、モード設定を行わない通常印刷時においては、プリンタRIPによる拡縮を実行し、画像データを生成して、印刷を行う。これにより、プリンタ生産性を低下させずに、印字倍率合わせが可能となる。
次に、図3の構成を有する画像形成装置1によって実行される印刷実行処理について説明する。本実施形態の印刷実行処理は、モード(画質優先/速度優先モード)に応じて、ドキュメントファイリングデータの保存内容や、再印刷時の拡縮の制御を変更する。
図6〜8は、図3の構成を有する画像形成装置1によって実行される印刷実行処理の一例を説明するためのフローチャートである。まず、比較的に通常印刷時の印刷実行処理について説明し、その後、本実施形態の再印刷を目的とした印刷実行処理を、ドキュメントファイリングデータ保存時、ドキュメントファイリングデータを用いた再印刷時の順に説明する。
[通常印刷]
ステップS11において、CPU101は、対応するラスターイメージに対してプリンタRIPによる拡縮を実施して、トナー画像を生成する。
ステップS12において、画像形成部111は、生成した拡縮済みのトナー画像に基づいて、両面印字を行う。
[ドキュメントファイリングデータの保存時]
ステップS31において、CPU101は、ネットワークコントローラ104を介して、ホストコンピュータ200からモードの有無を含むプリンタジョブを受信する。
ステップS32において、CPU101は、受信したプリンタジョブを参照して、速度優先モードであるか否かを判定する。
速度優先モードでない場合(画質優先モードである場合)には、ステップS32においてNOと判定されて、処理はステップS34に進む。
速度優先モードの場合には、ステップS32においてYESと判定されて、処理はステップS33に進む。
ステップS33において、CPU101は、拡縮率が変わる用紙面に対して、プリンタRIPによる拡縮を実行して、ラスターイメージを生成する。
ステップS34において、CPU101は、ラスターイメージと、拡縮率を対応させてHDD103に記憶させる。詳細には、拡縮率をファイリング時ジョブ設定情報として、ラスターイメージと共に印刷ジョブデータを構成してドキュメントファイリングデータとしてHDD103に記憶させる。
[ドキュメントファイリングデータを用いた再印刷時]
ステップS51において、CPU101は、HDD103からドキュメントファイリングデータを読み出す。
ステップS52において、CPU101は、ホストコンピュータ200からの再印刷指示により、HDD103ドキュメントファイリングデータから対応する印刷ジョブデータを参照して、ラスターイメージの拡縮率が変更されてプリンタRIPによる拡縮があったか否かを判定する。
プリンタRIPによる拡縮がある場合には、ステップS52においてYESと判定されて、処理はステップS54に進む。
プリンタRIPによる拡縮がない場合には、ステップS52においてNOと判定されて、処理はステップS53に進む。
ステップS53において、画像形成部111は、プリンタRIPによる拡縮がなかったため、対応する用紙面に対してLSU制御による拡縮を実施する。その後、処理はステップS56に進む。
ステップS54において、CPU101は、ドキュメントファイリングデータの保存時から拡縮の設定に変更があったか否かを判定する。
拡縮の設定に変更がない場合には、ステップS54においてNOと判定されて、処理はステップS56に進む。
拡縮の設定に変更がある場合には、ステップS54においてYESと判定されて、処理はステップS55に進む。
ステップS55において、画像形成部111は、プリンタRIPによる拡縮があり、かつ、拡縮の設定に変更があったため、プリンタRIPによる拡縮率を加味して、LSU制御による拡縮を実施する。
ステップS56において、画像形成部111は、トナー画像に基づいて、所定の拡縮率となるように両面印字を行う。即ち、ファイリング時にプリンタRIPによる拡縮を行っていない場合には、LSU制御による拡縮を実行して、印刷を行う。
ファイリング時にプリンタRIPによる拡縮を行っている場合には、拡縮率に変更がなければ、そのまま印刷を行い、拡縮率に変更があれば、プリンタRIPによる拡縮率を加味して、LSU制御による拡縮を実行して印刷を行う。
<第2の実施形態>
本実施形態では、上述した第1の実施形態における印刷実行処理とは異なる観点で、運用し、印字面が変更になる等の再印刷時に拡縮率が変更になった場合に、対応した拡縮率に変更して印刷を行う。
図9は、図3の構成を有する画像形成装置1によって実行される印刷実行処理の一例を説明するためのフローチャートである。
ステップS101において、CPU101は、ホストコンピュータ200等から再印刷指示を受け付ける。
ステップS102において、CPU101は、HDD103に記憶されるドキュメントファイリングデータから再印刷指示された印刷ジョブデータを読み出す。
ステップS103において、CPU101は、再印刷指示が読み出された印刷ジョブデータのファイリング時ジョブ設定情報から変更があったか否かを判定する。
ファイリング時ジョブ設定情報から変更がない場合には、ステップS103においてNOと判定されて、処理はステップS108に進む。
ファイリング時ジョブ設定情報から変更があった場合には、ステップS103においてYESと判定されて、処理はステップS104に進む。
ステップS104において、CPU101は、再印刷指示が読み出された印刷ジョブデータのファイリング時ジョブ設定情報から用紙面の倍率値が異なるか否かを判定する。
用紙面の倍率値と同じである場合には、ステップS104においてNOと判定されて、処理はステップS108に進む。
用紙面の倍率値と異なる場合には、ステップS104においてYESと判定されて、処理はステップS105に進む。
ステップS105において、CPU101は、再印刷指示が読み出された印刷ジョブデータのファイリング時ジョブ設定情報から用紙面の変更があったか否かを判定する。
用紙面の変更がない場合には、ステップS105においてNOと判定されて、処理はステップS108に進む。
用紙面の変更があった場合には、ステップS105においてYESと判定されて、処理はステップS106に進む。
ステップS106において、CPU101は、再印刷指示と、印刷ジョブデータのファイリング時ジョブ設定情報に基づいて、各ページのラスターイメージの補正倍率値を算出する。CPU101は、上述した補正倍率値の算出式(1)を用いて補正倍率値を算出する。
ステップS107において、画像形成部111は、算出した補正倍率値に基づいて、プリントエンジンの機械的な構造を制御して、ラスターイメージの拡縮を行い印刷する。その後、再印刷処理は終了する。
ステップS108において、画像形成部111は、ラスターイメージを印刷する。その後、再印刷処理は終了する。
<第3の実施形態>
本実施形態は、第2の実施形態の構成に、さらに、プリントデータがHDD103等に保存されている場合について、説明する。
再印刷時に拡縮が生じるイベントがあった場合に、プリントデータを保存している場合には、プリンタRIPによる拡縮が可能であるため、プリントデータから拡縮済みのラスターイメージを再生成することで、対応することができる。このため、印刷時には、プリントエンジンの機械的な構造を制御してラスターイメージを拡縮して印刷を行う必要がなくなり、プリンタの印刷速度を低下させることがない。
図10は、図3の構成を有する画像形成装置1によって実行される印刷実行処理の一例を説明するためのフローチャートである。
具体的には、ステップS105の後に、プリントデータの有無を判定する処理(ステップS105−1)を設け、対応するプリントデータがあった場合には、プリントデータから拡縮済みのラスターイメージを再生成する処理(ステップS105−2)を設けることで構成する。ステップS108では、再生成したラスターイメージで印刷を行う。
以上のように構成される画像形成装置1は、所定の用紙に対して両面印刷を行う。
また、画像形成装置1は、CPU101と、HDD103と、を有する。
CPU101は、プリントデータからラスターイメージを生成する際に所定の倍率値でラスターイメージの拡縮を行い、拡縮手段となる。
HDD103は、印刷する用紙の各用紙面に対する倍率値を記憶し、一部の記憶領域が第1記憶手段となる。
HDD103は、該用紙面に対する倍率値に応じて拡縮されたラスターイメージを記憶し、第1記憶手段となる記憶領域以外の少なくとも一部の記憶領域が第2記憶手段となる。
また、画像形成装置1では、該HDD103に記憶された所定の倍率値で拡縮されたラスターイメージを該HDD103から読み出して印刷する際に、両面印刷の設定が変更されたか否かに応じて、該ラスターイメージが印字される印字面の倍率値と、該ラスターイメージ生成時の倍率値から、該ラスターイメージを当該印字面に印刷する際の倍率値を算出し、該算出した倍率値を用いてCPU101によってラスターイメージの拡縮を行って印刷する。
従来の画像形成装置では、ドキュメントファイリングデータの再印刷で、両面印刷から片面印刷変更された場合、両面印刷で用紙第二面への印刷を想定して、拡縮済みのラスタ―イメージを、用紙第一面に印刷されることになるため、そのまま拡縮済みのラスタ―イメージを印刷した場合、所望のトナー画像が得られない。
そこで、上述したように画像形成装置1を構成することにより、拡縮時の拡縮率と用紙の印字面の拡縮率から、該拡縮済みのラスタ―イメージに対する再補正を行うことで、用紙第一面へ印刷した場合でも、所望の大きさおよび印字位置の印刷画像を得ることができる。なお、片面印刷から両面印刷に変更された場合も、同様に倍率修正が必要となる。
また、画像形成装置1では、ドキュメントファイリングデータの再印刷において、算出した倍率値を用いてプリントエンジンの機械的な構造を制御してラスターイメージの拡縮を行い印刷するか否かを、印刷ジョブの設定の変更により、当該ラスターイメージの用紙の印字面が変更となる場合に行う。
画像形成装置1では、印刷ジョブの両面設定が変更されない場合や、白紙プリント禁止設定が変更されていない場合は、用紙の印字面は変わらないため、ラスターイメージの再補正する必要がない。このようにプリントエンジン機械的な構造を制御して印刷する必要ないため、画像形成装置1では、プリント速度を低下させることなく再印刷が可能となる。
また、画像形成装置1では、ドキュメントファイリングデータの再印刷において、算出した倍率値を用いてプリントエンジンの機械的な構造を制御してラスターイメージの拡縮を行い印刷するか否かを、用紙第一面と用紙第二面に対する所定の倍率値が異なる場合に行う。
画像形成装置1では、用紙第一面と用紙第二面とで同じ倍率値が設定されている場合、用紙の印字面が変わっても、ラスターイメージを再補正する必要がない。このようにプリントエンジン機械的な構造を制御して印刷する必要ないため、画像形成装置1では、プリント速度を低下させることなく再印刷が可能となる。
また、画像形成装置1では、ドキュメントファイリングデータの再印刷において、印刷ジョブに白紙ページが含まれている場合に、算出した倍率値を用いてプリントエンジンの機械的な構造を制御してラスターイメージの拡縮を行い印刷するか否かを、ドキュメントファイリングデータ生成時に記憶した白紙ページ数及び白紙ページ位置情報と、再印刷時のジョブ設定情報の白紙ページ印刷許可設定と、から、用紙の印字面が変更となる場合に行う。
したがって、画像形成装置1では、ファイリング時に白紙ページ数及び白紙ページ位置を記憶しておくことにより、再印刷時に白紙ページ禁止設定が変更された場合でも、プリントエンジンの機械的な構造を制御してラスターイメージの拡縮を行い印刷するか否かを判別することで、プリント速度を低下させることなく再印刷が可能となる。
また、画像形成装置1では、第1のモードである画質優先モードと、該第1のモードよりも速度を優先した第2のモードである速度優先モードを有する。
このような画像形成装置1では、該第2のモード下においては、ドキュメントファイリングデータの保存時には、ラスターイメージの拡縮を行い、再印刷時に該ラスターイメージの拡縮を加味して、プリントエンジンの機械的な構造を制御して印刷を行う。
したがって、画像形成装置1では、プリンタRIPによる拡縮を最大限利用することができ、プリンタ生産性を低下させずに、印字倍率合わせが可能となる。
また、画像形成装置1では、第1のモードである画質優先モード下においては、ドキュメントファイリングデータの保存時には、ラスターイメージの拡縮を行わず、再印刷時にプリントエンジンの機械的な構造を制御して印刷を行う。
したがって、画像形成装置1では、画質を低下させることなく、印字倍率合わせが可能となる。
また、画像形成装置1では、保存したプリントデータからラスターイメージの再生成を行う。
したがって、画像形成装置1では、既存のデータを再利用して、簡単、かつ、プリント速度を低下させることなく再印刷を行うことができる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
上述の実施形態では、プリントデータや拡縮を実行していないラスターイメージを保存しておき、再印刷時に拡縮が生じた場合に、使用するように構成してもよい。
なお、上記の設定システムに含まれる、各機器のそれぞれは、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。また、上記の設定システムに含まれる、各機器により行なわれる設定方法も、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。ここで、ソフトウェアによって実現されるとは、コンピュータがプログラムを読み込んで実行することにより実現されることを意味する。
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
1…画像形成装置,11…露光ユニット,12a〜12d…現像器,13a〜13d…感光体ドラム,14a〜14d…クリーナユニット,15a〜15d…帯電器,16a〜16d…中間転写ローラ,17…中間転写ベルト,18…中間転写ベルトユニット,19…中間転写ベルトクリーニングユニット,20…給紙トレイ,21…転写ローラ,22…定着ユニット,23…レジストローラ,24…ヒートローラ,25…加圧ローラ,26…手差しトレイ,27a〜27h…搬送ローラ,28a,28b…ピックアップローラ,29…排紙トレイ,100…プリンタコントローラ,101…CPU,102…RAM,103…HDD,104…ネットワークコントローラ,105…ビデオコントローラ,110…プリントエンジン,111…画像形成部,120…操作パネル,171…中間転写ベルト駆動ローラ,172…中間転写ベルト従動ローラ,173…中間転写ベルトテンション機構,200…ホストコンピュータ

Claims (8)

  1. 所定の用紙に対して両面印刷を行う画像形成装置において、
    プリントデータからラスターイメージを生成する際に所定の倍率値でラスターイメージの拡縮を行う拡縮手段と、
    印刷する用紙の各用紙面に対する倍率値を記憶する第1記憶手段と、
    該用紙面に対する倍率値に応じて拡縮されたラスターイメージを記憶する第2記憶手段と、を有し、
    該第1記憶手段に記憶された所定の倍率値で拡縮されたラスターイメージを該第2記憶手段から読み出して印刷する際に、両面印刷の設定が変更されたか否かに応じて、該ラスターイメージが印字される印字面の倍率値と、該ラスターイメージ生成時の倍率値から、該ラスターイメージを当該印字面に印刷する際の倍率値を算出し、該算出した倍率値を用いてラスターイメージの拡縮を行い印刷する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置であって、
    該拡縮手段は、ドキュメントファイリングデータの再印刷において、前記算出した倍率値を用いてプリントエンジンの機械的な構造を制御してラスターイメージの拡縮を行い印刷するか否かを、印刷ジョブの設定の変更により、当該ラスターイメージの用紙の印字面が変更となる場合に行う、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は2に記載の画像形成装置であって、
    該拡縮手段は、ドキュメントファイリングデータの再印刷において、前記算出した倍率値を用いてプリントエンジンの機械的な構造を制御してラスターイメージの拡縮を行い印刷するか否かを、用紙第一面と用紙第二面に対する所定の倍率値が異なる場合に行う、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像形成装置であって、
    ドキュメントファイリングデータの再印刷において、
    印刷ジョブに白紙ページが含まれている場合に、
    算出した倍率値を用いてプリントエンジンの機械的な構造を制御してラスターイメージの拡縮を行い印刷するか否かを、
    ドキュメントファイリングデータ生成時に記憶した白紙ページ数及び白紙ページ位置情報と、再印刷時のジョブ設定情報の白紙ページ印刷許可設定と、から、用紙の印字面が変更となる場合に行う、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像形成装置であって、
    第1のモードと、該第1のモードよりも速度を優先した第2のモードを有し、
    該第2のモード下においては、ドキュメントファイリングデータの保存時には、ラスターイメージの拡縮を行い、再印刷時に該ラスターイメージの拡縮を加味して、プリントエンジンの機械的な構造を制御して印刷を行う、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項5に記載の画像形成装置であって、
    前記第1のモード下においては、ドキュメントファイリングデータの保存時には、ラスターイメージの拡縮を行わず、再印刷時にプリントエンジンの機械的な構造を制御して印刷を行う、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  7. 所定の用紙に対して両面印刷を行い、
    プリントデータからラスターイメージを生成する際に所定の倍率値でラスターイメージの拡縮を行う拡縮手段と、
    印刷する用紙の各用紙面に対する倍率値を記憶する第1記憶手段と、
    該用紙面に対する倍率値に応じて拡縮されたラスターイメージを記憶する第2記憶手段と、を有する画像形成装置で実行される画像形成方法であって、
    該第1記憶手段に記憶された所定の倍率値で拡縮されたラスターイメージを該第2記憶手段から読み出して印刷する際に、両面印刷の設定が変更されたか否かに応じて、該ラスターイメージが印字される印字面の倍率値と、該ラスターイメージ生成時の倍率値から、該ラスターイメージを当該印字面に印刷する際の倍率値を算出し、該算出した倍率値を用いてラスターイメージの拡縮を行い印刷するステップを含む、
    ことを特徴とする画像形成方法。
  8. 所定の用紙に対して両面印刷を行い、
    プリントデータからラスターイメージを生成する際に所定の倍率値でラスターイメージの拡縮を行う拡縮手段と、
    印刷する用紙の各用紙面に対する倍率値を記憶する第1記憶手段と、
    該用紙面に対する倍率値に応じて拡縮されたラスターイメージを記憶する第2記憶手段と、を有する画像形成装置を制御するコンピュータを、
    該第1記憶手段に記憶された所定の倍率値で拡縮されたラスターイメージを該第2記憶手段から読み出して印刷する際に、両面印刷の設定が変更されたか否かに応じて、該ラスターイメージが印字される印字面の倍率値と、該ラスターイメージ生成時の倍率値から、該ラスターイメージを当該印字面に印刷する際の倍率値を算出し、該算出した倍率値を用いてラスターイメージの拡縮を行い印刷するように機能させる、
    ことを特徴とするプログラム。
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