JP7056239B2 - 画像形成装置、画像形成方法、およびプログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成方法、およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP7056239B2
JP7056239B2 JP2018038733A JP2018038733A JP7056239B2 JP 7056239 B2 JP7056239 B2 JP 7056239B2 JP 2018038733 A JP2018038733 A JP 2018038733A JP 2018038733 A JP2018038733 A JP 2018038733A JP 7056239 B2 JP7056239 B2 JP 7056239B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
power supply
supply voltage
voltage value
predetermined value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018038733A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019152788A (ja
Inventor
智樹 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2018038733A priority Critical patent/JP7056239B2/ja
Publication of JP2019152788A publication Critical patent/JP2019152788A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7056239B2 publication Critical patent/JP7056239B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、画像形成装置、画像形成方法、およびプログラムに関する。
従来、電子写真方式の画像形成装置に用いられる定着ヒータは、所定の定着品質を確保するために大量の電力を短時間に必要とする。また、この電力は商用電源から生成しているが、商用電源の電源電圧が規定値よりも低い場合には画像形成装置が正常動作できない。そのよう場合にも印刷速度を低下させることで定着性能を損なわずに画像形成装置を動作させる方法が知られている。また、定着性能を損なわないようにトナーの量を下げる方法も知られている。
また、例えば、特許文献1には、トナー画像を加熱定着させるための熱量が不足する場合においても定着不良を発生させないようにするために、定着の温度と目標温度との差分によりトナーの付着量を下げるように画像形成部を制御することにより定着不良を発生させない構成が開示されている。
しかしながら、上記に示されるような、低電圧時にも定着性能を損なわずに画像形成装置を動作させる方法では、印刷速度を低下させて、印刷時に必要となる定着ヒータでの消費電力を抑制しているにすぎなかった。また、特許文献1に示される技術にあっては、トナー付着量を少なくさせるものの、印字領域が少ない画像でも出力画像が薄くなってしまうという問題点があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、電源電圧値が低い場合にトナー付着量が少ない画像での定着品質を確保するとともに、電源電圧が回復した際に元の画像を出力することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、供給される電源電圧値を電圧検出部により検出し、前記電源電圧値が予め定めた所定値以上であるかを監視する電圧監視部と、前記電源電圧値が所定値未満である場合、印刷要求の画像データによる通常画像と、前記通常画像よりも画像濃度を低くした補正画像とを生成する画像生成部と、前記電源電圧値が所定値未満である場合に前記補正画像による印刷を実行し、前記電源電圧値が所定値以上の場合に前記通常画像による印刷を実行する印刷制御部と、を備え、前記画像生成部において前記補正画像を生成した後に、前記電圧監視部における前記電源電圧値が所定値以上となった場合、前記印刷制御部は前記通常画像による印刷を実行する、ことを特徴とする。
本発明は、電源電圧値が低い場合にトナー付着量が少ない画像での定着品質を確保するとともに、電源電圧が回復した際に元の画像を出力することができるという効果を奏する。
図1は、実施の形態にかかる画像形成装置の全体構成例を示す説明図である。 図2は、定着ローラの温度制御例を示すグラフである。 図3は、実施の形態にかかる画像形成装置のシステム構成を示すブロック図である。 図4は、実施の形態にかかるコントローラの構成を示すブロック図である。 図5は、実施の形態にかかる画像処理部の機能構成を示すブロック図である。 図6は、印刷画像の濃度例を示す説明図である。 図7は、実施の形態にかかる画像処理例(1)を示すフローチャートである。 図8は、実施の形態にかかる画像処理例(2)を示すフローチャートである。 図9は、実施の形態にかかる画像処理例(3)を示すフローチャートである。 図10は、実施の形態にかかる画像処理例(4)を示すフローチャートである。 図11は、実施の形態にかかる画像処理例(5)を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる画像形成装置、画像形成方法、およびプログラムの一実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態)
図1は、実施の形態にかかる画像形成装置の全体構成例を示す説明図である。図1において、画像形成装置100内のほぼ中央に感光体ベルト102が配設されている。感光体ベルト102のまわりには、電子写真プロセスにしたがって感光体ベルト102の駆動方向(図中時計回り)に順に、帯電チャージャ103、現像ユニット104、転写チャージャ105、クリーニングユニット106等が配置されている。感光体ベルト102の上側には光書込み部107が配置され、装置本体の下部には、記録媒体を収納した給紙カセット108が着脱自在に取り付けられている。
感光体ベルト102は、図中時計まわり方向に駆動され、その際、帯電チャージャ103によって表面が一様に帯電され、その後、光書込み部107から印刷データに応じたレーザ光が照射されて静電潜像が形成される。この潜像は、現像ユニット104を通過するときトナーによって可視像化(現像)される。
一方、記録媒体は、給紙コロ109を回転して給紙カセット108内から一枚繰り出され搬送される。搬送された記録媒体は、トナー像との搬送タイミングをとってレジストローラ対110で感光体ベルト102の下側に搬送される。そして、感光体ベルト102上に形成された可視像が搬送されてきた記録媒体の上面に転写チャージャ105により転写される。転写後の画像転写後の感光体ベルト102は、クリーニングユニット106で残留トナーを除去される。
画像転写後の記録媒体は、定着ユニット111に搬送され、その定着ユニット111で転写画像を定着する。そして、定着ユニット111を通過した記録媒体は、FD/FU(フェイスダウン/フェイスアップ)切替えソレノイド爪112により、フェイスダウン搬送路113内に搬送され、フェイスダウン排紙ローラ対114によってフェイスダウン排紙トレイ115上へと記録面を下にしたフェイスダウンで排出される。または、上記記録媒体は、FD/FU切替えソレノイド爪112により、フェイスアップ方向に切り替えられると、そのままフェイスアップ排紙トレイ116上へと記録面を上にしたフェイスアップで排出される。
本例では、定着ユニット111は、加熱ヒータ120を中空部に内蔵した定着ローラ121と定着ローラ121に対向して所定圧で付勢された加圧ローラ122、および定着ローラ121の表面温度を検知するサーミスタ(不図示)等を備える。加熱ヒータ120は、定着ローラ121の表面を所定温度に加熱する棒状のヒータである。定着ユニット111は、定着ローラ121と加圧ローラ122とで形成されるニップ部分で、画像転写後の記録媒体上の未定着トナーを熱と加圧の作用によって定着する。なお、定着ユニット111の構成については、定着ローラ121による構成例を挙げたがこれに限らず、ベルト定着等の構成であってもよい。
ここで、定着ユニット111は、図2に示すように、転写画像を確実に定着させるために加熱ヒータ120のオン/オフ制御により定着ローラ121の温度を一定範囲内に保つように動作する。
図3は、実施の形態にかかる画像形成装置100のシステム構成を示すブロック図である。コントローラ200は、外部のホストコンピュータ(以下、PC210という)からの印刷データにより印刷画像の描画データを作成する。エンジン制御部201は、コントローラ200で生成された印刷データ(描画データ)により作像エンジン202、定着ユニット111等を動作させ、上述したプロセス動作により記録媒体に画像を形成する。操作パネル203は、ユーザーによる画像形成装置100の各種の設定操作や画像形成装置100の状態表示を行う。電源装置204は、主電源220を介して供給される電力を画像形成装置100各部に供給する。電圧検出部205は、主電源220を介して供給される電源電圧値を検出する。
図4は、実施の形態にかかるコントローラ200の構成を示すブロック図である。図4において、コントローラ200は、CPU301、ROM302、RAM303、エンジンI/F304、LAN I/F305、画像処理部306、不揮発メモリ307、大容量不揮発メモリ308を備える。
CPU(Central Processing Unit)301は、コントローラ200全体の制御を司る。ROM(Read Only Memory)302には、CPU301が実行するプログラムが格納され、CPU301がこのプログラムをROM302から読み出し実行する。RAM(Random Access Memory)303には、印刷データから生成された画像データ(ビットマップデータ)が格納される。エンジンI/F(Interface)304は、図示しない画像読取装置としてのスキャナ、印字装置としてのプリンタ(プロッタ)などの作像エンジン202とのインターフェイスである。LAN I/F305は、外部のPC210等と接続され、PC210からの印刷データの通信を行う。
画像処理部306は、CPU301で描画し、不揮発メモリ307または大容量不揮発メモリ308に格納されたデータの加工処理を行う。第2記憶装置としての不揮発メモリ307は、NVRAM(Non-Volatile RAM)にて構成され、プログラム以外のユーザーデータや、画像処理部306で使用される設定データが保存される。第1記憶装置としての大容量不揮発メモリ308は、HDD(ハードディスクドライブ)にて構成され、不揮発メモリ307と同様に印刷データから生成された画像データが格納される。大容量の印刷データは、大容量不揮発メモリ308に保存され、画像処理部306により変換された画像データが不揮発メモリ307に格納される。
図5は、実施の形態にかかる画像処理部306の機能構成を示すブロック図である。電圧監視部10は、供給される電源電圧値を電圧検出部205により検出し、電源電圧値が予め定めた所定値以上であるかを監視する。画像生成部11は、電源電圧値が所定値未満である場合、印刷要求の画像データによる通常画像400と、通常画像400よりも画像濃度を低くした補正画像401とを生成する。印刷制御部12は、電源電圧値が所定値未満である場合に補正画像401による印刷を実行し、電源電圧値が所定値以上の場合に通常画像400による印刷を実行する。
なお、上記図5の機能の一部または全部をソフトウェアまたはハードウェアで構成してもよい。
図6は、印刷画像の濃度例を示す説明図である。図6では、(a)~(e)の各画像濃度について印刷画像を、拡大画像(1)、拡大画像(2)で示している。図6において、(a)は画像濃度6%を示し、4×4の画素中に1dotのみ黒画像がある画像について表している。以下同様に(b)は画像濃度が38%の例、(c)は画像濃度が57%の例、(d)は画像濃度が76%の例、(e)は画像濃度が100%の例についてそれぞれ示している。
下記表1に入力電圧(電源電圧)に対する印刷可能な画像濃度の関係を示す。印刷可能な画像濃度は、加熱ヒータ120に該当する入力電圧(電源電圧)を印加した場合に定着性を損なわないレベル、すなわち入力電圧に対して予め定められた定着率以上の画質が得られる濃度を意味する。
Figure 0007056239000001
図7は、実施の形態にかかる画像処理例(1)を示すフローチャートである。まず、画像形成装置100の主電源220がオン(ON)されると、コントローラ200、エンジン制御部201の電源もオン(ON)され、コントローラ201、作像エンジン202の各プログラムが起動される(ステップS101)。続いて、電圧監視部10は、電圧検出部205により電源電圧値を検出する(ステップS102)。なお、ここでは欧州モデルとしての230V電源での制御について記載する。
続いて、上記検出された電源電圧値が150V以上であるか否かを判断する(ステップS103)。ここで、150V未満の場合には電源電圧が低すぎるとしてマシンの起動を停止させる(ステップS104)。一方、ステップS103で上記検出された電源電圧値が150V以上の場合は、画像形成装置100が起動され、検出された電源電圧値をコントローラ200に転送する(ステップS105)。ここで転送する手段は、作像エンジン202のステータスをコントローラ200に通知するシリアル通信を使用してもよく専用信号を設定してもよい。
続いて、印刷データをPC210から受信し(ステップS106)、電源電圧値が正常な場合の画像描画を行い、大容量不揮発メモリ(HDD)308に格納する(ステップS107)。さらに電源電圧値(正常な電源電圧値ではないが印刷可能な値(表1参照))に応じた画像補正した画像描画を行い、不揮発メモリ(NVRAM)307に格納する(ステップS108)。
ここでは、例えば上記表1に示す電源電圧と出力可能画像濃度の関係により出力可能な画像濃度を設定する。電圧が187V以上であった場合には画像濃度が100%の画像でも正常に定着可能な状態で出力可能であり、電源電圧値が175Vの場合には表1から画像濃度が60%を閾値として60%以下の画像濃度の場合にはそのままの濃度で出力可能である。画像濃度が60%以上の場合には画像濃度を60%以下になるように濃度調整を実施した画像描画を行う。
画像濃度の算出は印刷データをビットマップデータに変換後、または、変換する際にトナーが載る部分(例えばデータ=1の部分)をカウントし、印刷記録媒体全体のサイズとの割合を計算による。このデータを大容量不揮発メモリ(HDD)308に格納する。画像濃度の算出結果が57%(図6(c)の画像)の場合には濃度の調整を行わずに大容量不揮発メモリ(HDD)308の画像データを使用し画像データをエンジン制御部201に転送する(ステップS109)。
画像濃度が76%(図6(d)の画像)の場合には画像生成部11が画像濃度調整を行い、大容量不揮発メモリ(HDD)308に展開された76%濃度の画像データを、例えば3/4の濃度に修正して不揮発メモリ(NVRAM)307に格納する。3/4の濃度に補正したため、76*(3/4)=57となり、60%以下の濃度としてエンジン制御部201に転送する。続いて、エンジン制御部201は、作像エンジン202のプロセス制御に合わせて画像印刷を行う(ステップS110)。
図8は、実施の形態にかかる画像処理例(2)を示すフローチャートである。本動作は、検出した電源電圧値に応じて出力される画像データを分けて濃度変更処理を実施する場合について示している。図8のステップS201~S205は、前述した図7のステップS101~S105と同様であるので、ここでの重複説明は省略する。
ステップS205の動作後、画像描画は画像形成装置100での定常処理であり、PC210からの印刷データを出力用の画像データに変換する。その際に画像データは大容量不揮発メモリ(HDD)308に格納する(ステップS206)。
続いて、描画dot数が規定値以下である否かを判断して画像データの濃度の検出を行う(ステップS207)。ここではトナーが載る部分(例えばデータ=1の部分)をカウントし、印刷記録媒体全体のサイズとの割合を計算し画像データの濃度を算出する。算出された画像濃度とそのまま印刷可能な電源電圧値の関係は前述した表1に基づく。
ステップS207において描画dot数、すなわち記録媒体全体の画像濃度が表1の出力可能範囲であれば、濃度補正を実施せずに大容量不揮発メモリ(HDD)308に格納された画像データを出力する(ステップS208)。一方、ステップS207において記録媒体全体の画像濃度が表1の出力可能範囲外の場合には、画像生成部11が画像濃度調整を行い、補正した画像を不揮発メモリ(NVRAM)307に保存する(ステップS209)。その後、不揮発メモリ(NVRAM)307のデータを使用して画像データを印刷する(ステップS210)。なお、ここで表1の設定値は画像形成装置や使用するトナーの種類によって変更してもよい。
図9は、実施の形態にかかる画像処理例(3)を示すフローチャートである。本動作は、画像補正後に電源電圧値の検出により電源電圧が復旧した場合について示している。まず、前述した図8の動作にて1ページ目の画像を出力する(ステップS301)。この時点で2ページ目の画像補正前のデータおよび画像濃度情報は大容量不揮発メモリ(HDD)308に格納されている。また、補正画像は不揮発メモリ(NVRAM)307に展開されている。
続いて、ステップS302~S305では、前述した図7のステップS102~S105と同様の動作を行い、電源電圧値を検出してコントローラ200に電源電圧値を転送する。
続いて、2ページ目の印刷開始前に、当該検出して得られた電源電圧値で2ページ目の印刷が100%の画像濃度で印刷可能であるか否かを判断する(ステップS306)。ここで2ページ目の印刷が100%の画像濃度で印刷可能であると判断した場合、大容量不揮発メモリ(HDD)308に格納されている画像データで印刷を行う(ステップS307)。一方、ステップS306において2ページ目の印刷が100%の画像濃度で印刷ができないと判断した場合、表1に基づき不揮発メモリ(NVRAM)307に格納されている画像データ(補正画像)で印刷を行う(ステップS308)。
続いて、次ページも印刷するか否かを判断し(ステップS309)、印刷要求があれば、ステップS302に戻り、再度電源電圧値を検出して、以降の動作を繰り返し実行し、印刷要求がなければ印刷終了する(ステップS310)。
図10は、実施の形態にかかる画像処理例(4)を示すフローチャートである。本動作は、画像補正に使用する濃度パターンのすべての画像データに生成する場合について示している。図10のステップS401~S405は、前述した図7のステップS101~S105と同様であるので、ここでの重複説明は省略する。
ステップS405の動作後、100%の画像濃度による画像を描画し、大容量不揮発メモリ(HDD)308に保存する(ステップS406)。以下、ステップS407~S410において、80%の画像濃度による画像の描画、60%の画像濃度による画像の描画、40%の画像濃度による画像の描画、20%の画像濃度による画像の描画を行い、大容量不揮発メモリ(HDD)308に保存する。
続いて、検出した電源電圧値に最適な画像データを選定し(ステップS411)、大容量不揮発メモリ(HDD)308から選定したデータを読み出して印刷を行う(ステップS412)。
図11は、実施の形態にかかる画像処理例(5)を示すフローチャートである。本動作は、画像補正に使用する画像濃度のすべての画像データに生成する場合について示している。図11のステップS501~S505は、前述した図7のステップS101~S105と同様であるので、ここでの重複説明は省略する。
ステップS505の動作後、前述した100%、80%、60%、40%、20%の5種類の画像濃度の異なる画像データを同時に生成し、大容量不揮発メモリ(HDD)308に保存する(ステップS506)。続いて、検出した電源電圧値に最適な画像データを選定し(ステップS507)、大容量不揮発メモリ(HDD)308から選定したデータを読み出して印刷を行う(ステップS508)。
なお、上記5種類の画像データの描画については、画像生成用の個別のハードウェアを準備してもよいが、図10のようにCPU301にて処理を行う場合でも同一パターンの画像を生成する時間を省くことができるため、画像生成までの時間が短縮可能である。
次に、前述した従来技術についてさらに具体的に説明する。従来の電源電圧が低電圧時にも定着性能を損なわずに画像形成装置を動作させる方法では、印刷速度を低下させて、印刷時に必要となる定着ヒータでの消費電力を抑制している。具体的に説明すると、例えば、電源電圧が220Vで1分間に30枚の印刷性能を持つ画像形成装置の場合には、電源電圧が187V~253Vの範囲で正常動作する。187Vより低い場合には印刷性能を15枚に低下させ、記録媒体を1枚定着によるヒータ温度の低下分を戻すのに必要となる時間を確保するようにしていた。ヒータ温度の低下分は1枚目定着終了~2枚目定着前までに戻すことが必要となる。このように電源電圧が180Vの場合には、定着ヒータで必要な電力が確保できず、定着後の温度低下を戻すための時間が不足する。本来の印刷性能では定着ヒータの温度が戻らないため、正常に定着処理できないことが考えられる。正常に定着処理できない場合には印刷後にトナーが剥がれてしまう、いわゆる定着不良が発生する。
また、定着性能を損なわないようにトナーの量を少なくする方法では、現像バイアスの設定電圧を変更する方法や半導体レーザの点灯時間を変更する方法が知られている。また、画像形成装置は機器に最適となるように帯電バイアス、現像バイアス、半導体レーザパワーを調整する制御が一般に行われている。この場合の現像バイアスを変更する方法は、ジョブ全体やページ全体の出力画像を全体的に薄くしているだけであり、印字領域が少ない画像でも出力画像が薄くなる。また、これに対応するためにコントローラにて電源電圧に応じて画像データを生成した場合には、補正画像のみを作成するため電源電圧が復旧した場合に元の画像を出力することができない。
そこで、本発明は上述した実施の形態の構成によりこのような不具合を解消している。本実施の形態では、電源電圧値が画像形成装置100の規定値よりも低い場合に、定着性能を損なわずに画像形成装置100を動作させる際に印刷性能(定着性)を低下させず、トナー付着量の少ない画像の場合に出力画像を薄くせず、かつ、電源電圧値が復旧した場合に元の画像を出力できるようにしておくものである。
すなわち、電源電圧の検出の結果をコントローラ200に渡し、コントローラ200に接続されている第1記憶装置としての大容量不揮発メモリ(HDD)308には通常の電源電圧値の場合の画像を生成して保存し、出力画像の転送時に電源電圧値に合わせた画像濃度の変換を行なっている。
したがって、画像形成装置100の電源電圧値が低い場合にも印刷速度の低下がなく、かつ画像濃度が薄くならない出力画像を得ることができる。また、電源電圧が復旧した場合ではすぐに元の画像を出力することができる。
また、印刷要求のあった無変換の画像データを保存し、電源電圧値の情報により、無変換の画像データから電源電圧値に応じた画像を生成する。これにより、電源電圧値が所定値に復旧後に無変換の画像を出力することができる。
また、画像を保存するメモリを、HDD等の大容量不揮発メモリ308で構成することにより、画像を生成後の電源低下においても画像が保存されているため、電源復旧後にすぐに画像出力を行うことができる。
また、大容量不揮発メモリ308から直接読み込んだ画像データを濃度変換し、不揮発メモリ(NVRAM)307に展開することなく作像エンジン202に転送することにより、高速に画像出力を行うことができる。
また、濃度パターンのすべての画像データを大容量不揮発メモリ308に生成して保存することにより、電源の電圧変動で画像を再作成することなく画像出力を行うことができる。
また、すべての濃度パターンの画像データの生成処理を並列で行うことにより、要求される画像出力までの時間を短縮することができる。
(プログラム)
上記実施の形態で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、CD-R、メモリカード、DVD(Digital Versatile Disk)、フレキシブルディスク(FD)等のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記憶されて提供される。
また、上記実施の形態で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するようにしてもよい。また、上記実施の形態で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するようにしてもよい。また、上記実施の形態で実行されるプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するようにしてもよい。
上記実施の形態で実行されるプログラムは、上述した各部をコンピュータ上で実現させるためのモジュール構成となっている。実際のハードウェアとしては、例えば、CPUがROMからプログラムをRAM上に読み出して実行することにより、上記各機能部がコンピュータ上で実現されるようになっている。
なお、上記実施の形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上記新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、及び少なくとも一部のクラウド化などを行うことができる。これらの実施の形態は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 電圧監視部
11 画像生成部
12 印刷制御部
100 画像形成装置
111 定着ユニット
200 コントローラ
201 エンジン制御部
202 作像エンジン
204 電源装置
205 電圧検出部
301 CPU
302 ROM
303 RAM
306 画像処理部
307 不揮発メモリ(第2記憶装置)
308 大容量不揮発メモリ(第1記憶装置)
400 通常画像
401 補正画像
特開2011-28010号公報

Claims (9)

  1. 供給される電源電圧値を電圧検出部により検出し、前記電源電圧値が予め定めた所定値以上であるかを監視する電圧監視部と、
    前記電源電圧値が所定値未満である場合、印刷要求の画像データによる通常画像と、前記通常画像よりも画像濃度を低くした補正画像とを生成する画像生成部と、
    前記電源電圧値が所定値未満である場合に前記補正画像による印刷を実行し、前記電源電圧値が所定値以上の場合に前記通常画像による印刷を実行する印刷制御部と、
    を備え
    前記画像生成部において前記補正画像を生成した後に、前記電圧監視部における前記電源電圧値が所定値以上となった場合、前記印刷制御部は前記通常画像による印刷を実行する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記電圧監視部は、印刷ページ毎に前記電源電圧値を監視することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記通常画像を保存する第1記憶装置と、
    前記補正画像を保存する第2記憶装置と、
    をさらに有し、
    前記印刷制御部は、前記電源電圧値が所定値未満である場合、前記第2記憶装置の前記補正画像を読み出して印刷を実行し、前記電源電圧値が所定値以上の場合、前記第1記憶装置の前記通常画像を読み出して印刷を実行することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記所定値は、定着可能な電源電圧値であることを特徴とする請求項1~3の何れか一つに記載の画像形成装置。
  5. 前記画像生成部は、それぞれ異なる電源電圧値に対応した定着可能な画像濃度となる前記補正画像を描画することを特徴とする請求項1~4の何れか一つに記載の画像形成装置。
  6. 前記画像生成部は、それぞれ異なる電源電圧値に対応した定着可能な画像濃度が異なる前記補正画像をそれぞれ描画して前記第1記憶装置に保存し、
    前記印刷制御部は、前記電源電圧値に応じて前記第1記憶装置に保存した前記補正画像を選択して印刷を実行することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  7. 前記第1記憶装置は、ハードディスクドライブであり、前記第2記憶装置は、不揮発メモリであることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  8. 供給される電源電圧値を電圧検出部により検出し、前記電源電圧値が予め定めた所定値以上であるかを監視する電圧監視工程と、
    前記電源電圧値が所定値未満である場合、印刷要求の画像データによる通常画像と、前記通常画像よりも画像濃度を低くした補正画像とを生成する画像生成工程と、
    前記電源電圧値が所定値未満である場合に前記補正画像による印刷を実行し、前記電源電圧値が所定値以上の場合に前記通常画像による印刷を実行する印刷制御工程と、
    を含み、
    前記画像生成工程において前記補正画像を生成した後に、前記電圧監視工程における前記電源電圧値が所定値以上となった場合、前記印刷制御工程において前記通常画像による印刷を実行する、
    ことを特徴とする画像形成方法。
  9. 供給される電源電圧値を電圧検出部により検出し、前記電源電圧値が予め定めた所定値以上であるかを監視する電圧監視ステップと、
    前記電源電圧値が所定値未満である場合、印刷要求の画像データによる通常画像と、前記通常画像よりも画像濃度を低くした補正画像とを生成する画像生成ステップと、
    前記電源電圧値が所定値未満である場合に前記補正画像による印刷を実行し、前記電源電圧値が所定値以上の場合に前記通常画像による印刷を実行する印刷制御ステップと、
    をコンピュータに実行させ
    前記画像生成ステップにおいて前記補正画像を生成した後に、前記電圧監視ステップにおける前記電源電圧値が所定値以上となった場合、前記印刷制御ステップにおいて前記通常画像による印刷を実行する、
    ためのプログラム。
JP2018038733A 2018-03-05 2018-03-05 画像形成装置、画像形成方法、およびプログラム Active JP7056239B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018038733A JP7056239B2 (ja) 2018-03-05 2018-03-05 画像形成装置、画像形成方法、およびプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018038733A JP7056239B2 (ja) 2018-03-05 2018-03-05 画像形成装置、画像形成方法、およびプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019152788A JP2019152788A (ja) 2019-09-12
JP7056239B2 true JP7056239B2 (ja) 2022-04-19

Family

ID=67946212

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018038733A Active JP7056239B2 (ja) 2018-03-05 2018-03-05 画像形成装置、画像形成方法、およびプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7056239B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006069077A (ja) 2004-09-02 2006-03-16 Sharp Corp 画像形成装置、画像処理装置、および、画像形成システム、画像形成プログラム、画像処理プログラム、コンピュータ読取り可能な記録媒体
US20070064027A1 (en) 2005-09-16 2007-03-22 Samsung Electronics Co., Ltd. Fixing control method and device
JP2011141329A (ja) 2010-01-05 2011-07-21 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及び画像形成装置の制御方法
JP2016224395A (ja) 2015-06-03 2016-12-28 株式会社リコー 画像形成装置
JP2017219585A (ja) 2016-06-03 2017-12-14 株式会社リコー 画像形成装置の制御方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006069077A (ja) 2004-09-02 2006-03-16 Sharp Corp 画像形成装置、画像処理装置、および、画像形成システム、画像形成プログラム、画像処理プログラム、コンピュータ読取り可能な記録媒体
US20070064027A1 (en) 2005-09-16 2007-03-22 Samsung Electronics Co., Ltd. Fixing control method and device
JP2011141329A (ja) 2010-01-05 2011-07-21 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及び画像形成装置の制御方法
JP2016224395A (ja) 2015-06-03 2016-12-28 株式会社リコー 画像形成装置
JP2017219585A (ja) 2016-06-03 2017-12-14 株式会社リコー 画像形成装置の制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019152788A (ja) 2019-09-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6150078B2 (ja) 画像形成装置、画像形成システムおよび画像形成制御方法
US8626005B2 (en) Printing apparatus, and control method and storage medium therefor
EP2741146A2 (en) Printing apparatus, control method of the printing apparatus, and program
JP4553831B2 (ja) 画像形成装置
JP2007196574A (ja) 画像形成装置及び画像形成システム
JP6642248B2 (ja) 画像形成装置、画像形成システムおよび報知方法
JP2015036709A (ja) 印刷装置及び印刷処理方法
JP5191930B2 (ja) 画像形成装置、画像形成装置の画質調整方法及びプログラム
US9329821B2 (en) Printing apparatus, method of controlling printing apparatus, and storage medium for displaying print job processing time
JP7056239B2 (ja) 画像形成装置、画像形成方法、およびプログラム
JP2006133310A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
US20210271942A1 (en) Printing apparatus, printing control method, and storage medium
KR20080062359A (ko) 화상형성장치 및 그 방법
JP2010102098A (ja) 画像形成装置
JP2006092165A (ja) 印刷処理方法及び印刷処理装置
US9519256B2 (en) Image forming apparatus, image forming method, and storage medium
JP6817774B2 (ja) 画像形成装置、画像形成方法及びプログラム
JP2018101058A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP7031533B2 (ja) 画像形成装置
JP5721963B2 (ja) 印刷データ処理装置、印刷データ処理方法、画像形成装置、プログラムおよび記録媒体
US20200333728A1 (en) Image forming apparatus and method of controlling the same
JP4417790B2 (ja) 画像形成方法及び画像形成装置
JP6344341B2 (ja) 画像形成装置、画像形成システム及び加熱量制御方法
JP6586869B2 (ja) 画像形成装置及びプログラム
JP2005091766A (ja) 画像形成システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201118

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210915

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211005

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220308

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220321

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7056239

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151