JP2021056359A - 印刷装置及び閾値マトリクス生成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】階調再現性を大きく低下させることなく閾値マトリクスを生成する。【解決手段】制御部(10)は、1024階調ディザマトリクス(DM1)の各閾値をガンマ変換テーブル(GT)によって変換することにより、256階調ディザマトリクス(DM2)を生成する生成処理と、256階調の入力データに対して256階調ディザマトリクスを適用することにより、256階調の入力データを二値化した露光データに変換する二値化処理と、を実行する。【選択図】図2

Description

本発明は、印刷装置等に関する。
特許文献1には、1画素M階調の入力階調画像データに対して多値ディザ処理を行うことにより、1画素N(M>N>2)階調の出力画像データに変換する画像処理装置が開示されている。
特開2001−61064号公報
特許文献1の画像処理装置では、閾値プレーン(閾値マトリクス)の閾値にガンマ変換特性を組み込む処理が行われている。この処理においては、閾値優先順位表からON画素分の抽出を行い、ONさせるドット数に応じて全閾値プレーン間の優先順位の小さい順に多値ディザの閾値を割り当てる処理を、全階調にわたって繰返し行う。
本発明の一態様は、特許文献1とは異なる計算手法により、階調再現性を大きく低下させることなく閾値マトリクスを生成可能な印刷装置等を実現することを目的とする。
前記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る印刷装置は、感光体と、前記感光体を露光する露光部と、前記感光体に現像剤を供給して現像剤像を形成する現像部と、制御部と、を備え、前記制御部は、M階調の閾値マトリクスと、入力データの階調と前記現像部により現像された現像剤像の濃度とを対応させるガンマ変換テーブルと、を記憶しており、前記M階調の閾値マトリクスの各閾値を前記ガンマ変換テーブルによって変換することにより、N階調(M>N)の閾値マトリクスを生成する生成処理と、N階調の入力データに対して前記N階調の閾値マトリクスを適用することにより、前記N階調の入力データを二値化した露光データに変換する二値化処理と、を実行する。
前記構成によれば、制御部は、階調再現性を大きく低下させることなくN階調の閾値マトリクスを生成できる。制御部は、このN階調の閾値マトリクスを用いて二値化処理を実行することにより、露光データにおける入力データに対する階調再現性を向上させることができる。
また、制御部は、N階調の入力データに対してガンマ変換を行うことなく、N階調の閾値マトリクスを適用するだけで、二値化処理を実行できる。そのため、制御部は、印刷処理に係る処理効率を向上させることができる。
本発明の一態様に係る印刷装置では、前記制御部は、所定の露光濃度を示す露光データによって前記現像部に現像剤像を形成させ、形成された現像剤像の濃度を読み取ることによって、前記ガンマ変換テーブルを変更する変更処理を実行しても構わない。
前記構成によれば、ガンマ変換テーブルを変更できるので、制御部は、例えば印刷状況に応じて、N階調の閾値マトリクスの各閾値に微調整を施すことができる。
本発明の一態様に係る印刷装置では、M≧4Nであっても構わない。
前記構成によれば、階調再現性を低下させることなくN階調の閾値マトリクスを生成できる。そのため、制御部は、露光データにおける入力データに対する階調再現性をさらに向上させることができる。
本発明の一態様に係る印刷装置では、前記M階調の閾値マトリクスは、前記入力データの各画素を複数に分割した補助画素毎に閾値が設定され、前記制御部は、前記二値化処理において、前記N階調の入力データの各画素を、前記補助画素単位で二値化した露光データに変換しても構わない。
前記構成によれば、N階調の入力データの各画素を補助画素単位で二値化できるため、高精細に表現した露光データを生成できる。
本発明の一態様に係る閾値マトリクス生成方法は、感光体と、前記感光体を露光する露光部と、前記感光体に現像剤を供給して現像剤像を形成する現像部と、を備える印刷装置により用いられる閾値マトリクスを生成する閾値マトリクス生成方法であって、M階調の閾値マトリクスの各閾値を、入力データの階調と前記現像部により現像された現像剤像の濃度とを対応させるガンマ変換テーブルによって変換することにより、N階調(M>N)の閾値マトリクスを生成する生成工程を含む。
前記方法によれば、階調再現性を大きく低下させることなくN階調の閾値マトリクスを生成できる。印刷装置は、このN階調の閾値マトリクスを用いて二値化処理を実行することにより、露光データにおける入力データに対する階調再現性を向上させることができる。また、印刷装置は、N階調の入力データに対してガンマ変換を行う必要が無いため、印刷処理に係る処理効率を向上させることができる。
本発明の一態様に係る印刷装置及び閾値マトリクス生成方法によれば、階調再現性を大きく低下させることなく閾値マトリクスを生成できる。
印刷装置の構成の一例を示す断面図である。 図1に示す印刷装置の構成の一例を示す機能ブロック図である。 ガンマ変換テーブルの生成処理の一例を説明するための図である。 1024階調ディザマトリクスの一例と、当該1024階調ディザマトリクスに図3に示すガンマ変換テーブルを適用することにより生成される256階調ディザマトリクスの一例と、を示す図である。 図3とは異なるガンマ変換テーブルについて説明するための図である。 図4に示す1024階調ディザマトリクスと、当該1024階調ディザマトリクスに図5に示すガンマ変換テーブルを適用することにより生成される256階調ディザマトリクスの一例と、を示す図である。 本実施形態の印刷装置による処理の一例を示すフローチャートと、比較例としての印刷装置による処理の一例を示すフローチャートと、を示す図である。 1024階調ディザマトリクスの別例と、当該1024階調ディザマトリクスに図3に示すガンマ変換テーブルを適用することにより生成される256階調ディザマトリクスの一例と、を示す図である。 図8に示す1024階調ディザマトリクスと、当該1024階調ディザマトリクスに図5に示すガンマ変換テーブルを適用することにより生成される256階調ディザマトリクスの一例と、を示す図である。 256階調の入力データの一例と、当該入力データに対して、図9に示す256階調ディザマトリクスを適用することにより、当該入力データを二値化した露光データの一例と、を示す図である。
〔実施形態1〕
<印刷装置100の構成>
印刷装置100の構成について図1及び図2に基づいて説明する。図1は、実施形態1に係る印刷装置100の構成の一例を示す断面図である。図2は、図1に示す印刷装置100の構成の一例を示す機能ブロック図である。印刷装置100は、カラープリンタであって、図1に示すように、感光体1C,1M,1Y,1Kと、露光部2と、現像部3と、定着部4と、を備えている。その他、印刷装置100は、給紙トレイ5と、排紙トレイ6と、転写ローラ7C,7M,7Y,7Kと、搬送ローラ71,72,73,74,75,76と、ベルト8と、センサ9と、を備えている。
感光体1C,1M,1Y,1Kは、それぞれ、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各色に対応する感光体である。露光部2は、複数の露光器2C,2M,2Y,2Kを有し、露光器2C,2M,2Y,2Kは、それぞれ、CMYKの各色に対応するレーザスキャナまたはLED(Light Emitting Diode)プリントヘッドである。露光器2C,2M,2Y,2Kは、それぞれ、感光体1C,1M,1Y,1Kを露光する。
現像部3は、複数の現像器3C,3M,3Y,3Kを有し、現像器3C,3M,3Y,3Kは、それぞれ、CMYKの各色に対応する現像器である。現像器3C,3M,3Y,3Kはそれぞれ、感光体1C,1M,1Y,1Kに現像剤を供給して現像剤像を形成する。つまり、現像部3は、CMYKの各色に対応した4色の現像剤で現像剤像を形成する複数の現像器を有する。
現像器3Cは、現像ローラ31Cと、C色の現像剤を収容する収容部32Cと、を有する交換可能なカートリッジである。現像器3M,3Y,3Kについても同様に、現像器3M,3Y,3Kは、それぞれ、現像ローラ31M,31Y,31Kと、収容部32M,32Y,32Kと、を有する交換可能なカートリッジである。収容部32M,32Y,32Kは、それぞれ、M色,Y色,K色の現像剤を収容する。
なお、現像器3C,3M,3Y,3Kについて、現像ローラ31C,31M,31Y,31Kと、収容部32C,32M,32Y,32Kと、が分離可能であってもよい。この場合、交換の対象は、収容部32C,32M,32Y,32Kである。
定着部4は、シートに形成された現像剤像をシートに定着させる。給紙トレイ5は、印刷前のシートが載置されるトレイであり、排紙トレイ6は、印刷後のシートが載置されるトレイである。転写ローラ7C,7M,7Y,7Kは、それぞれ、ベルト8上を搬送されるシートに現像剤を転写する。搬送ローラ71,72,73,74,75,76は、それぞれ、シートを搬送するローラである。ベルト8は、搬送ローラ74,75に巻回された無端状のベルト部材である。
センサ9は、像担持体としてのベルト8に形成された現像剤像の濃度を検知するセンサである。具体的には、センサ9は、ベルト8に形成された濃度検出用のパッチを現像剤像として検知することにより、当該現像剤像の濃度を検知する。さらに、センサ9は、発光素子(図示せず)と受光素子(図示せず)とが一対となる反射型の光学センサである。
センサ9は、発光素子にてベルト8に形成された現像剤像に光を照射し、現像剤像で反射した光を受光素子が受光する構成となっている。センサ9は、受光素子が受光した光から現像剤像の濃度を検知する。センサ9は、検知した現像剤像の濃度を後述する制御部10に送信する。
<印刷装置の機能ブロック図に係る説明>
また、印刷装置100は、図2に示すように、制御部10と、画像形成部20と、通信部30とを備えている。制御部10は、センサ9、画像形成部20及び通信部30のそれぞれと電気的に接続されている。さらに、制御部10は、CPU(Central Processing Unit)110と、ROM(Read Only Memory)120と、RAM(Random Access Memory)130と、NVRAM(Non-Volatile Random Access Memory)140とを備えている。
CPU110は、ROM120から読み出したプログラムにしたがって処理を行い、その処理の結果をRAM130またはNVRAM140に記憶させながら、印刷装置100の各部を制御する。
ROM120には、各種のプログラムが記憶されており、各種のプログラムには、例えば、印刷装置100の各部を制御するためのプログラムが含まれる。RAM130は、CPU110が各種のプログラムを実行する際の作業領域及びデータの一時的な記憶領域として利用される。
NVRAM140は、書き換え可能な不揮発性メモリである。NVRAM140には、例えば、M階調の閾値マトリクスの一例としての1024階調ディザマトリクスDM1と、ガンマ変換テーブルGTと、が記憶されている。ガンマ変換テーブルGTは、入力データの階調と、現像部3により現像された現像剤像の濃度とを対応させるものである。
また、NVRAM140には、1024階調ディザマトリクスDM1と、ガンマ変換テーブルGTと、を用いて生成される、N階調の閾値マトリクスの一例としての256階調ディザマトリクスDM2が記憶される。MとNとの大小関係は、M>Nである。1024階調ディザマトリクスDM1、ガンマ変換テーブルGT、及び256階調ディザマトリクスDM2の具体例については後述する。
画像形成部20は、感光体1C,1M,1Y,1Kと、露光部2と、現像部3と、定着部4とを備えている。画像形成部20では、まず、感光体1Cの表面が帯電部(図示せず)により一様に帯電された後、露光器2Cにより露光される。これにより、露光された部分の電位が下がって、感光体1Cに印刷データに基づく静電潜像が形成される。感光体1M,1Y,1Kにも同様に、印刷データに基づく静電潜像が形成される。
通信部30は、無線通信方式または有線通信方式により、PC(Personal Computer)等の外部機器200と通信を行い、データを受信する。通信部30は、LAN(Local Area Network)等のインターフェースである。なお、通信部30は、複数の外部機器200と通信を行ってもよい。
<制御部における具体的処理>
(256階調ディザマトリクスの生成処理例)
制御部10は、1024階調ディザマトリクスDM1の各閾値を、ガンマ変換テーブルGTによって変換することにより、256階調ディザマトリクスDM2を生成する生成処理を実行する。具体的には、制御部10は、ガンマ変換テーブルGTを生成する第1生成処理と、1024階調ディザマトリクスDM1にガンマ変換テーブルGTを適用することにより、256階調ディザマトリクスDM2を生成する第2生成処理と、を実行する。
(第1生成処理−ガンマ変換テーブルの生成処理)
まず、図3を用いて、ガンマ変換テーブルGTの生成処理について説明する。図3は、ガンマ変換テーブルGTの生成処理の一例を説明するための図である。
制御部10は、画像形成部20を制御することにより、ベルト8に現像剤像としての所定の露光濃度を有するパッチを形成する。つまり、制御部10は、所定の露光濃度を示す露光データによって、当該所定の露光濃度に対応する現像剤像を現像部3に形成させる。
ベルト8には、例えば、露光器2Cによる露光濃度が20%,40%,60%,80%である4つのC色のパッチが形成される。露光器2M,2Y,2Kにおいても同様に、M色,Y色,K色のそれぞれについて、ベルト8には、露光濃度が20%,40%,60%,80%である4つのパッチが形成される。
センサ9は、ベルト8に形成されたこれらのパッチの濃度としての現像剤像の濃度を検知する。例えば、露光濃度が20%,40%,60%,80%である4つのM色のパッチの濃度をセンサ9により測定した結果である測定値を、図3の符号3001の表に示す。符号3001は、所定の露光濃度と、所定の露光濃度を1024階調で表現したときの階調値と、所定の露光濃度をセンサにより測定した結果である測定値と、の対応関係を示す表の一例である。測定値は、センサ9により検知された現像剤像の濃度に対応する階調である。
本実施形態では、所定の露光濃度に対応する階調は1024階調で表現され、所定の露光濃度に対するセンサ9による測定値は256階調で表現される。そのため、100%の露光濃度に対応する階調値は、常に1023になるものとし、100%の露光濃度に対するセンサ9による測定値は255になるものとする。
符号3001の表に示すように、M色について20%,40%,60%,80%の露光濃度を1024階調で表現すると、それぞれ204,408,612,816となる。露光濃度が20%,40%,60%,80%である4つのM色のパッチの濃度をセンサ9により測定した結果である測定値は、それぞれ、51,102,153,204となる。
露光濃度に対応する階調をガンマ変換前の入力値とし、センサ9により測定される測定値をガンマ変換後の出力値とすると、図3の符号3002に示すグラフとなる。符号3002は、露光濃度に対応する階調値と、センサ9により測定される測定値と、を用いて、補間演算を行った結果の一例を示すグラフであり、符号3003は、その結果を示すガンマ変換テーブルGTである。
制御部10は、センサ9から読み取った各パッチの濃度に基づき、ガンマ変換テーブルGTを生成する。具体的には、制御部10は、露光濃度に対応する階調をガンマ変換前の入力値に設定し、センサ9により測定される測定値をガンマ変換後の出力値に設定する。制御部10は、格子点上にない出力値については、格子点上の出力値を基に補間演算を用いて算出する。補間演算としては、種々の公知の補間演算を用いることができ、例えば、直線補間が挙げられる。その結果、制御部10は、ガンマ変換前の全ての入力値に対応する、ガンマ変換後の出力値をそれぞれ算出する。これにより、制御部10は、符号3002のグラフに示されるような、符号3003に示すガンマ変換テーブルGTを生成する。
制御部10は、C色、Y色,K色のそれぞれについても同様の処理を行うことにより、符号3003に示すようなガンマ変換テーブルGTを生成する。なお、ガンマ変換後の出力値としては、補間演算によるものではなく、全て測定値であっても構わない。また、ガンマ変換後の出力値は、測定値を用いず、補間演算のみによって算出されたものでも構わない。ガンマ変換テーブルGTは、ガンマ変換後の各出力値が極端に偏在した値とならないように設定されればよい。
(第2生成処理−ガンマ変換テーブルに基づく256階調ディザマトリクスの生成処理)
次に、図4を用いて、256階調ディザマトリクスDM2の生成処理について説明する。図4は、600dpi(dots per inch)の印刷装置100に用いる1024階調ディザマトリクスDM1の一例と、当該1024階調ディザマトリクスDM1に、図3に示すガンマ変換テーブルGTを適用することにより生成される256階調ディザマトリクスDM2の一例と、を示す図である。図4には、1024階調ディザマトリクスDM1の一部と、当該一部に対応する256階調ディザマトリクスDM2の一部を示している。図6、図8及び図9についても同様である。
1024階調ディザマトリクスDM1は、C色、M色、Y色、K色のそれぞれについて、NVRAM140に記憶されている。1024階調ディザマトリクスDM1は、例えば、図4に示すような4×4のサブマトリクスを、縦に8個、横に8個配列した、閾値マトリクスである。つまり、1024階調ディザマトリクスDM1は、32×32=1024個の閾値を有する閾値マトリクスである。1024階調ディザマトリクスDM1の各閾値は、1〜1023の値が規則的に配置されるように設定される。図4に示す1024階調ディザマトリクスDM1では、例えば、出力線数150lpi(lines per inch)、ディザ角度0°のドット集中型のディザパターンの生成方法に従って、1〜1023の値のそれぞれが各閾値として設定されている。なお、1024階調ディザマトリクスDM1は、C色、M色、Y色、K色の色毎に異なるディザ角度で設定されている。
1024階調ディザマトリクスDM1の各閾値は、ドット集中型のディザパターンの生成方法に限らず、公知の手法により設定されればよい。また、1〜1023の全ての値が閾値として設定される必要は必ずしもなく、例えば1〜1000程度の値が閾値として設定されても構わない。つまり、1024階調ディザマトリクスDM1の各閾値としては、入力データの階調よりも大きい値まで設定可能であればよい。
本実施形態では、入力データの階調数の4倍の階調数を有する1024階調ディザマトリクスDM1が記憶されている。これに限らず、入力データの階調数よりも大きな階調を有するM階調の閾値マトリクスがNVRAM140に設定されていればよい。つまり、M>Nであればよい。
制御部10は、CMYKの各色について、階調ディザマトリクスDM1の各閾値を、ガンマ変換テーブルGTを用いて変換する。制御部10は、1024階調ディザマトリクスDM1の各マスにおける閾値を、ガンマ変換テーブルGTにおけるガンマ変換前の入力値とした場合の、当該入力値に対応するガンマ変換後の出力値を特定する。制御部10は、1024階調ディザマトリクスDM1の各マスにおける閾値を、特定したガンマ変換後の出力値に変換した結果として、256階調ディザマトリクスDM2を生成する。
例えば、図3のガンマ変換テーブルGTでは、ガンマ変換前の入力値「513」が、ガンマ変換後の出力値「128」に変換されている。そのため、図4の例に示す256階調ディザマトリクスDM2では、1024階調ディザマトリクスDM1における「513」の閾値が設定されたマスに対応するマスにおいて、「128」の閾値が設定されている。
次に、図5及び図6を用いて、図3とは異なるガンマ変換テーブルGTに基づいて256階調ディザマトリクスDM2を生成する例について説明する。図5は、図3とは異なるガンマ変換テーブルGTについて説明するための図である。図5の符号5001は、図3に示す表の別例である。符号5002は、露光濃度に対応する階調値と、センサ9により測定される測定値を出力値と、を用いて、補間演算を行った結果の一例を示すグラフであり、符号5003は、その結果を示すガンマ変換テーブルGTである。
測定値は、前記第1生成処理で説明したように、センサ9が、ベルト8に形成された4つのM色のパッチの濃度を検知することにより得られる。符号5001の表に示すように、露光濃度が20%,40%,60%,80%である4つのM色のパッチの濃度をセンサ9により測定した結果である測定値は、それぞれ、102,128,153,173となる。
制御部10は、前記第1生成処理で説明したように、4つのM色の濃度に対応する階調をガンマ変換前の入力値とし、測定値をガンマ変換後の出力値とすると共に、格子点上にない出力値については、格子点上の出力値を基に補間演算を用いて算出する。図5の例においても、制御部10は直線補間を実行する。その結果、制御部10は、符号5002のグラフに示されるような、符号5003に示すガンマ変換テーブルGTを生成する。制御部10は、C色,Y色,K色のそれぞれについても同様の処理を行うことにより、符号3003に示すようなガンマ変換テーブルGTを生成する。
制御部10は、前記第2生成処理で説明したように、図6に示す1024階調ディザマトリクスDM1に、図5に示すガンマ変換テーブルGTを適用することにより256階調ディザマトリクスDM2を生成する。図6は、図4に示す1024階調ディザマトリクスDM1と、当該256階調ディザマトリクスDM2との一例を示す図である。
例えば、図5のガンマ変換テーブルGTでは、ガンマ変換前の入力値「513」が、ガンマ変換後の出力値「141」に変換されている。そのため、図6の例に示す256階調ディザマトリクスDM2では、1024階調ディザマトリクスDM1における「513」の閾値が設定されたマスに対応するマスにおいて、「141」の閾値が設定されている。
(二値化処理)
制御部10は、N階調の入力データの一例としての256階調の入力データに対して、二値化処理を実行する。
ここで、256階調の入力データは、印刷データをCMYKの階調データに変換したデータである。印刷データは、256階調の階調データであって、画像データ等を含むRGBの階調データである。
256階調の、CMYKの階調データとしての入力データは、印刷データに、NVRAM140に記憶されたルックアップテーブルを適用することにより生成される。ルックアップテーブルは、R(レッド),G(グリーン),B(ブルー)の各色の階調と、CMYKの各色の階調と、を対応付けるテーブルである。また、ルックアップテーブルは、例えば、約1600万色分のRGBの階調をCMYKの階調に変換するためのテーブルである。換言すると、ルックアップテーブルは、RGBの各色について256階調となるデータを、CMYKの各色について256階調となるデータに変換するテーブルである。
制御部10は、CMYKの階調データに変換された256階調の入力データに対して、CMYKの各色に対応する256階調ディザマトリクスDM2を適用することにより、256階調の入力データを二値化した露光データに変換する二値化処理を実行する。
制御部10は、CMYKの各色において、256階調の入力データの任意の部分に対して、256階調ディザマトリクスDM2を適用する。制御部10は、256階調ディザマトリクスDM2の各マスに対応する、256階調の入力データの各画素において、各マスの閾値と各画素の階調値とを比較する。制御部10は、画素の階調値が閾値以下である画素の値を0、画素の階調値が閾値を超えている画素の値を1としたデータを生成する。制御部10は、この処理を繰り返すことにより、256階調の入力データの全てについて、1又は0の二階調の値を有するデータに変換する。ここで、1はシート上にドットを形成することを示し、0はシート上にドットを形成しないことを示す。
前記のように1又は0の値に変換されたデータが、CMYKの各色に対応する、露光部2による露光のための露光データである。つまり、露光データは、露光器2C,2M,2Y,2KのON及びOFFに対応したデータである。
(印刷処理)
制御部10は、CMYKの各色について、256階調の入力データを二値化した露光データに基づき、露光部2による露光処理を実行することにより、感光体1に露光データに基づく静電潜像が形成される。制御部10は、現像部3を制御することにより、CMYKの各色について、静電潜像が形成された感光体1に現像剤を供給して現像剤像を形成する。その後、転写ローラ7C,7M,7Y,7Kにより、CMYKの各色に対応する現像剤像がシートに転写され、定着部4により各現像剤像がシートに定着することにより、印刷データが示す画像等の、シートへの印刷処理が完了する。
<印刷装置の処理>
次に、図7を用いて、本実施形態の印刷装置100の処理の一例と、比較例に係る印刷装置の処理の一例と、について説明する。符号7001及び7002は、印刷装置100による処理の一例を示すフローチャートである。
(256階調ディザマトリクスの生成方法)
まず、符号7001のフローチャートを用いて、印刷装置100により用いられる閾値マトリクスとしての256階調ディザマトリクスDM2を生成する閾値マトリクス生成方法の一例について説明する。以降、閾値マトリクス生成方法を、単に生成方法とも称する。
符号7001に示すように、制御部10は、CMYKの各色について、ベルト8に所定の露光濃度を有するパッチを形成する(S1)。センサ9は、CMYKの各色について、ベルト8に形成されたパッチの濃度を検知し、検知結果としての測定値のデータを制御部10に送信する。つまり、制御部10は、CMYKの各色について、センサ9から測定値のデータを取得する(S2)。
制御部10は、前述したように、CMYKの各色について、パッチの濃度と測定値とに基づき補間演算を行うことにより、ガンマ変換テーブルGTを生成する(S3)。制御部10は、CMYKの各色について、NVRAM140に記憶された1024階調ディザマトリクスDM1に対して、生成したガンマ変換テーブルGTを適用する。これにより、制御部10は、CMYKの各色について、1024階調ディザマトリクスDM1の各閾値を、1以上255以下の値に変換する(S4)。その結果、制御部10は、CMYKの各色について、256階調ディザマトリクスDM2を生成する(S5)。つまり、S4及びS5の生成工程において、CMYKの各色について、1024階調ディザマトリクスDM1の各閾値をガンマ変換テーブルGTによって変換することにより、256階調ディザマトリクスDM2を生成する。
本生成方法は、印刷装置100の制御部10により実行される必要は必ずしもない。例えば、印刷装置100と通信可能に接続される外部機器200の制御部により、本生成方法に係るガンマ変換工程及び生成工程が実行されても構わない。換言すれば、外部機器200の制御部が、前述した生成処理を実行しても構わない。
(256階調ディザマトリクスを用いた印刷方法)
次に、符号7002のフローチャートを用いて、印刷装置100により実行される印刷方法の一例について説明する。
符号7002に示すように、制御部10は、外部機器200から通信部30を介して、256階調のRGBの階調データとしての印刷データを取得する(S11)。制御部10は、プロファイル変換処理を実行することにより、256階調のRGBの階調データを、256階調のCMYKの階調データに変換する(S12)。256階調のCMYKの階調データが、256階調の入力データである。
制御部10は、CMYKの各色について、256階調の入力データに対して、前記生成方法にて生成した256階調ディザマトリクスDM2を適用することにより、256階調の入力データを二値化した露光データに変換する二値化処理を実行する(S13)。制御部10は、CMYKの各色について、露光データに基づき、露光部2による露光処理を実行する(S14)。その後、制御部10は、画像形成部20により、静電潜像に基づく現像剤像をシートへ転写及び定着させる。
<制御部における具体的処理の変形例>
制御部10は、記憶しているガンマ変換テーブルGTを変更する変更処理を実行しても構わない。制御部10は、前述した第1生成処理に示すように、4つのM色の濃度に対応する階調をガンマ変換前の入力値とし、測定値をガンマ変換後の出力値とすると共に、格子点上にない出力値については、格子点上の出力値を基に補間演算を用いて算出する。制御部10は、ガンマ変換テーブルGTの出力値を、この算出により得られた出力値に書き換えることにより、記憶しているガンマ変換テーブルGTを変更する。この場合、印刷装置100は、例えば印刷状況に応じて、256階調ディザマトリクスDM2の各閾値に微調整を施すことができる。なお、前記変更処理は、例えば、印刷装置100の初回起動時、現像器3C,3M,3Y又は3Kの交換時に実行されてよい。
<主たる効果>
本実施形態では、制御部10は、入力データの階調数よりも大きい階調で表現された値をガンマ変換前の入力値とし、入力データの階調で表現された値をガンマ変換後の出力値としたガンマ変換テーブルGTを生成する。例えば、制御部10は、ガンマ変換前の入力値「1」及び「M−1」に、ガンマ変換後の出力値「1」及び「N−1」をそれぞれ対応させる。制御部10は、ガンマ変換前の入力値「2」〜「M−2」に対応するガンマ変換後の出力値を、前述した補間演算等により算出する。
ガンマ変換前の入力値の設定範囲である入力階調は、ガンマ変換後の出力値の設定範囲である出力階調よりも大きいため、隣接する入力値に対応する出力値同士が、隣接する値となるか、又は同じ値となる可能性を増大できる。つまり、隣接する出力値間において、2以上離れた値が設定される可能性を低減できる。
そのため、制御部10は、1〜M−1の範囲の各値が閾値として設定されたM階調の閾値マトリクスにガンマ変換テーブルGTを適用することにより、入力データの階調数からの低下量を低減したN階調の閾値マトリクスを生成できる。制御部10は、このN階調の閾値マトリクスを用いて二値化処理を実行するため、露光データにおける入力データに対する階調再現性を向上させることができる。つまり、露光データにおいて、互いに異なる入力階調値に対して同じ出力階調値が対応するという階調飛びの影響を受ける可能性を低減できる。
なお、ガンマ変換前の入力階調がガンマ変換後の出力階調よりも大きい程、前記出力値同士が、隣接する値となるか、又は同じ値となる可能性が増大する。特に、M≧4Nである場合、ガンマ変換テーブルGTにおいて、前記出力値同士を、隣接する値又は同じ値とすることができる。そのため、前記M階調の閾値マトリクスにガンマ変換テーブルGTを適用することにより生成したN階調の閾値マトリクスにおいて、入力データの階調数からの低下量をさらに低減できる。従って、露光データにおいて、入力データの階調再現性をさらに向上させることができる。
この点を考慮し、本実施形態では、入力データの階調数がN=256であるため、M=256×4=1024階調の閾値マトリクスとしての1024階調ディザマトリクスDM1を、NVRAM140に記憶している。
また、N階調の入力データに対してガンマ変換を行いつつ、入力データの階調数からの低下量を低減させるためには、例えば、入力データをN階調より大きいL階調に変換することが考えられる。しかしこの場合、L階調に変換するための処理負荷が制御部10にかかってしまうと共に、L階調に変換するための処理時間がかかってしまう。本実施形態では、制御部10は、N階調の入力データに対してガンマ変換を行うことなく、N階調の閾値マトリクスを適用するだけで二値化処理を実行できる。そのため、前記処理負荷及び処理時間を生じさせることなく、印刷処理に係る処理効率を向上させることができる。
<比較例における処理方法>
次に、図7を用いて、比較例に係る印刷装置による処理の一例について説明する。符号7003は、比較例に係る印刷装置による処理の一例を示すフローチャートである。比較例に係る印刷装置では、制御部は、例えば、256階調ディザマトリクスと、ガンマ変換テーブルと、を記憶している。
本比較例では、所定の露光濃度に対応する階調は256階調で表現され、所定の露光濃度に対するセンサ9による測定値も256階調で表現される。そのため、100%の露光濃度に対応する階調値は、常に255になるものとし、100%の露光濃度に対するセンサ9による測定値は255になるものとする。
制御部は、例えば、センサ9により検知されたパッチの濃度に対応する階調値を入力値とし、測定値を出力値とすると共に、格子点上にない出力値については、格子点上の出力値を基に、直線補間等の補間演算を用いて算出する。制御部は、このように算出された入力値と出力値との関係を逆にすることにより、ガンマ変換テーブルを生成する。つまり、制御部は、算出した出力値をガンマ変換前の入力値とし、算出した入力値をガンマ補正後の出力値としたガンマ変換テーブルを生成する。制御部は、ガンマ変換テーブルを、CMYKの各色について生成し、記憶する。
制御部は、256階調の印刷データを取得した後(S21後)、256階調の印刷データに対してプロファイル変換処理を実行することにより(S22)、256階調のCMYKの階調データである入力データを生成する。制御部は、生成した256階調のCMYKの入力データに対して、前述のように生成したガンマ変換テーブルを適用する。これにより、制御部は、CMYKの各色について、各画素の階調値がガンマ変換後の出力値に変換された256階調の入力データを生成する。
制御部は、ガンマ変換後の256階調の入力データに対して、記憶している256階調ディザマトリクスを適用することにより、当該入力データを二値化した露光データに変換する二値化処理を実行する(S24)。その後、制御部は、露光データに基づき露光処理を実行する(S25)。
(本実施形態に係る処理との比較)
本比較例では、ガンマ変換テーブルにおいて、ガンマ変換前の入力階調は、入力データの階調と同数の256である。そのため、パッチの濃度測定及び補間演算に基づき設定されたガンマ変換後の、隣接する出力値間において、2以上離れた値が設定される可能性が高くなる。そのため、このガンマ変換テーブルを256階調の入力データに適用することにより得られる露光データにおいて、階調再現性が低下する可能性が高くなる。
本実施形態では、前述したように、ガンマ変換テーブルGTにおいて、ガンマ変換前の入力階調は、入力データの階調数よりも大きい。また、入力データの階調数よりも大きい1024階調ディザマトリクスDM1を記憶している。制御部10は、1024階調ディザマトリクスDM1に対してガンマ変換テーブルGTを適用して生成した256階調ディザマトリクスDM2を、256階調の入力データに適用することにより、露光データを生成する。そのため、本実施形態では、本比較例に比べ、露光データにおける階調再現性を向上させることができる。
<別の比較例>
本比較例に係る印刷装置では、制御部は、例えば、1024階調ディザマトリクスと、ガンマ変換テーブルと、を記憶している。この場合、所定の露光濃度に対応する階調は1024階調で表現され、所定の露光濃度に対するセンサ9による測定値も1024階調で表現される。
制御部は、例えば、センサ9による検知されたパッチの濃度に対応する階調値をガンマ変換前の入力値とし、測定値をガンマ変換後の出力値とすると共に、格子点上にない出力値については、格子点上の出力値を基に、直線補間等の補間演算を用いて算出する。その結果、制御部は、1024階調で表現されるガンマ変換前の入力値とガンマ変換後の出直値とを有するガンマ変換テーブルを生成する。制御部は、このガンマ変換テーブルを、CMYKの各色について生成する。
制御部は、S22の処理後、256階調のCMYKの階調データを、1024階調のCMYKの階調データに変換する多階調変換を実行する。この多階調変換としては、公知の手法が用いられてよい。制御部は、多階調変換した1024階調のCMYKの階調データに対して、生成したガンマ変換テーブルを適用する。これにより、制御部は、CMYKの各色について、当該階調データの各画素の階調値がガンマ変換後の出力値に変換された1024階調の入力データを生成する。
制御部は、ガンマ変換後の1024階調の入力データに対して、記憶している1024階調ディザマトリクスを適用することにより、当該入力データを二値化した露光データに変換する二値化処理を実行する(S24)。その後、制御部は、露光データに基づき露光処理を実行する(S25)。
(本実施形態に係る処理との比較)
本比較例では、ガンマ変換テーブルにおいて、ガンマ変換前の入力階調及びガンマ変換後の出力階調は、入力データの階調数よりも大きく、また、入力データの階調数よりも大きい1024階調ディザマトリクスを記憶している。この点においては、本実施形態の制御部10と同じである。
しかし本比較例の制御部は、多階調変換により生成された1024階調の入力データに対してガンマ変換テーブルを適用することにより、ガンマ変換後の1024階調の入力データを生成する。その後、制御部は、当該入力データに対して1024階調ディザマトリクスを適用することにより、露光データを生成する。そのため、本比較例では、多階調変換に伴う制御部への処理負荷及び処理時間がかかってしまう。
本実施形態では、前述したように、制御部10は、ガンマ変換テーブルGTの出力値を反映した256階調ディザマトリクスDM2を用いて露光データを生成する。そのため、制御部10は、256階調の入力データに対してガンマ変換を実行する必要が無い。従って、本実施形態では、前記処理時間及び処理時間を生じさせることなく露光データにおける階調再現性を向上させることができる。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。以降の実施形態について同様である。
<1024階調ディザマトリクスの別例>
まず、図8に基づき、1024階調ディザマトリクスDM1の別例を用いた場合について説明する。図8は、1024階調ディザマトリクスDM1の別例と、当該1024階調ディザマトリクスDM1に、図3に示すガンマ変換テーブルGTを適用することにより生成される256階調ディザマトリクスDM2の一例と、を示す図である。なお、図8では図面の制約上、各閾値を横向きに図示している。図9、及び図10の露光データに反映した閾値についても同じである。
図8に示す1024階調ディザマトリクスDM1は、3×3のサブマトリクスをその一部に含む閾値マトリクスである。1024階調ディザマトリクスDM1は、例えば、3×3のサブマトリクスを、縦に4個、横に4個配列したものである。
実施形態1の1024階調ディザマトリクスDM1は、1画素に対応する1マスについて、1つの閾値が設定されている。実施形態2の1024階調ディザマトリクスDM1では、1マスが複数のマスに分割されている。本例では、1マスが8個のマスに分割されている。すなわち、入力データの1画素を8つの補助画素に分割し、当該補助画素毎に閾値が設定されている。従って、図8に示すように、3×3のサブマトリクスは、3×3×8=72個のマスを有しており、1024階調ディザマトリクスDM1全体としては、72×4×4=1152個のマスを有している。つまり、図8に示す1024階調ディザマトリクスDM1は、1152個の閾値を有する閾値マトリクスである。実施形態1と同様、1152個の各閾値として、1〜1023の値のそれぞれが設定されている。
制御部は、この1024階調ディザマトリクスDM1に対して、図3に示すガンマ変換テーブルGTを適用することにより、図8に示す256階調ディザマトリクスDM2を生成する。図8に示すように、256階調ディザマトリクスDM2についても、1マスが8分割された、計1152個の閾値を有する閾値マトリクスとなる。
図9には、図8に示す1024階調ディザマトリクスDM1と、当該1024階調ディザマトリクスDM1に、図5に示すガンマ変換テーブルGTを適用することにより生成される256階調ディザマトリクスDM2の一例と、が示されている。
<露光データの具体例>
次に、図10を用いて、256階調の入力データに対して、図9に示す256階調ディザマトリクスDM2を適用したときに生成される露光データの例について説明する。図10は、256階調の入力データの一例と、当該入力データに対して、図9に示す256階調ディザマトリクスDM2を適用することにより、当該入力データを二値化した露光データの一例と、を示す図である。図10では、入力データ及び露光データの一部を示している。また、図10の露光データには、説明容易化のために、図9に示す256階調ディザマトリクスDM2の閾値を示している。図10の露光データにおいて、網掛け部分は、256階調の入力データの階調値が、256階調ディザマトリクスDM2の閾値より大きい画素を示す。つまり、網掛け部分は、1の値を有する画素を示す。
256階調の入力データの任意の部分としての3×3画素のそれぞれが、図10に示す階調値を有しているものとする。この3×3画素に対して、図9に示す256階調ディザマトリクスDM2を適用した場合、露光データは、図10に示すようになる。
具体的には、入力データの画素Pi1の階調値は、256階調ディザマトリクスDM2において対応するマスの各分割部分の何れの閾値と比較しても、当該閾値より大きい。そのため、露光データの画素Pe1は、その全体が「1」に設定される。なお、前記分割部分は前記補助画素に対応する。入力データの画素Pi2,Pi4,Pi5,Pi6,Pi7のそれぞれに対応する露光データの画素Pe2,Pe4,Pe5,Pe6,Pe7についても同様である。入力データの画素Pi3の階調値は、256階調ディザマトリクスDM2において対応するマスの各分割部分の何れの閾値と比較しても、当該閾値以下である。そのため、露光データの画素Pe3は,その全体が「0」に設定される。入力データの画素Pi9に対応する露光データの画素Pe9についても同様である。
入力データの画素Pi8の階調値は、露光データの画素Pe8内の補助画素Pe81〜Pe83に対応する、256階調ディザマトリクスDM2のマス内の分割部分の閾値より大きい。一方、当該階調値は、露光データの画素Pe8内の補助画素Pe84〜Pe88に対応する、256階調ディザマトリクスDM2のマスの分割部分の閾値以下である。そのため、露光データの画素Pe8においては、補助画素Pe81〜Pe83の値が「1」に、補助画素Pe84〜Pe88の値が「0」に設定される。
このように、制御部10は、入力データを構成する複数の画素に対応する1マスが複数に分割され、分割された部分のそれぞれが閾値を有する1024階調ディザマトリクスDM1を記憶している。制御部10は、この1024階調ディザマトリクスDM1に基づき256階調ディザマトリクスDM2を生成する。そのため、256階調ディザマトリクスDM2においても、1マスが複数に分割され、分割された部分のそれぞれに閾値が設定される。従って、制御部10は、入力データの各画素の階調値を複数の閾値と比較できる。そのため、露光データの各画素に、複数の閾値との比較結果を反映できる。つまり、制御部10は、前記二値化処理において、256階調の入力データの各画素を、補助画素単位で二値化した露光データに変換する。従って、制御部10は、入力データの階調値、及び1024階調ディザマトリクスDM1における分割数に応じて、露光データの各画素における補助画素毎に、「0」又は「1」の値を設定できる。つまり、本実施形態では、制御部10は、256階調の入力データをより高精細に表現した露光データを生成できる。実施形態2においては、露光器2C,2M,2Y,2Kは、各画素における補助画素が「1」となる割合に応じた露光時間、あるいは露光強度で露光するよう構成してもよい。
なお、図10の入力データに、図8の256階調ディザマトリクスDM2を適用した場合についても同様に、制御部10は、図10の露光データのような、256階調の入力データをより高精細に表現した露光データを生成できる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
印刷装置100の制御ブロック(特に制御部10)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、印刷装置100は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば1つ以上のプロセッサを備えていると共に、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を備えている。そして、上記コンピュータにおいて、上記プロセッサが上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記プロセッサとしては、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いることができる。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(Read Only Memory)等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などをさらに備えていてもよい。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔付記事項〕
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1C,1M,1Y,1K 感光体
2 露光部
3 現像部
10 制御部
100 印刷装置
DM1 1024階調ディザマトリクス(M階調の閾値マトリクス)
DM2 256階調ディザマトリクス(N階調の閾値マトリクス)
GT ガンマ変換テーブル

Claims (5)

  1. 感光体と、
    前記感光体を露光する露光部と、
    前記感光体に現像剤を供給して現像剤像を形成する現像部と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    M階調の閾値マトリクスと、入力データの階調と前記現像部により現像された現像剤像の濃度とを対応させるガンマ変換テーブルと、を記憶しており、
    前記M階調の閾値マトリクスの各閾値を前記ガンマ変換テーブルによって変換することにより、N階調(M>N)の閾値マトリクスを生成する生成処理と、
    N階調の入力データに対して前記N階調の閾値マトリクスを適用することにより、前記N階調の入力データを二値化した露光データに変換する二値化処理と、を実行することを特徴とする印刷装置。
  2. 前記制御部は、
    所定の露光濃度を示す露光データによって前記現像部に現像剤像を形成させ、形成された現像剤像の濃度を読み取ることによって、前記ガンマ変換テーブルを変更する変更処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. M≧4Nであることを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。
  4. 前記M階調の閾値マトリクスは、前記入力データの各画素を複数に分割した補助画素毎に閾値が設定され、
    前記制御部は、前記二値化処理において、前記N階調の入力データの各画素を、前記補助画素単位で二値化した露光データに変換することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の印刷装置。
  5. 感光体と、
    前記感光体を露光する露光部と、
    前記感光体に現像剤を供給して現像剤像を形成する現像部と、を備える印刷装置により用いられる閾値マトリクスを生成する閾値マトリクス生成方法であって、
    M階調の閾値マトリクスの各閾値を、入力データの階調と前記現像部により現像された現像剤像の濃度とを対応させるガンマ変換テーブルによって変換することにより、N階調(M>N)の閾値マトリクスを生成する生成工程を含むことを特徴とする閾値マトリクス生成方法。
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