JP5603613B2 - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、多値画像データをより階調数の少ない画像データに変換する画像処理装置および画像処理方法に関する。
近年、電子写真方式やインクジェット方式、熱転写方式等を用いたデジタル複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置が広く普及してきている。一般にこれらの画像形成装置においては、当該装置の出力可能な階調数が、入力された画像データの階調数よりも低い場合が多いため、入力された画像データに対して擬似中間調処理(ハーフトーン処理)を行っている。ハーフトーン処理としては、誤差拡散法等に代表される注目画素の周辺濃度を考慮して閾値を決定する条件付き決定法と、組織的ディザ法やサブマトリクス法に代表される注目画素のみで閾値を決定する独立決定法が知られている。
ここで、独立決定法によるハーフトーン処理について説明する。まず組織的ディザ法は、例えば二次元平面上に配置したN×N画素(Nは整数)の閾値マトリクスを階調再現の1単位として用意し、各画素に対して、閾値マトリクスの閾値と多値の入力画像の画素値を比較することで量子化を行う方法である。また、サブマトリクス法は例えば、8×8画素の閾値マトリクス(サブマトリクス)を4個組み合わせて、16×16画素で構成される大きな閾値マトリクスを新たに1単位として、各画素に設定した閾値と多値の入力画素値を比較して量子化を行う方法である。このような独立決定法によるハーフトーン処理は、条件付き決定法に比べて処理が簡単であり、高速処理が要求される場合に有効である。また、特にサブマトリクス法ではより大きなサイズのマトリクスを適用することにより、より多くの階調再現が可能となる点で優れている。
しかしながら、上述したサブマトリクス法において多くの階調数を再現するためには、階調数に対応する大きなサイズの閾値マトリクスが必要となり、その閾値マトリクスを記録しておくためのメモリ容量が膨大となるという問題がある。また、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の色毎に異なる閾値マトリクスを用意すると、メモリ容量がさらに膨大となる。
そこで、上記サブマトリクス法で用いられる閾値マトリクスを、基本パターン情報と配置パターン情報の2つに分割してROMに記憶させておく方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この方法は、画像形成装置内のROMに記憶された上記基本パターン情報と配置パターン情報に基づく演算をコントローラ部で行い、該演算によって生成された閾値マトリクスをコントローラ部の内部メモリに記憶するものである。
特開平10−166664号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載されたハーフトーン処理によれば、以下のような問題があった。上記手法では、ROMに記憶された基本パターン情報と配置パターン情報に基づく演算によってサイズの大きい閾値マトリクスを生成し、これをコントローラ部の内部メモリに記憶していた。そのため、コントローラ部の内部メモリでは、閾値マトリクスの容量を削減できないという問題がある。
そこで本発明においては、閾値マトリクスを用いるハーフトーン処理において、出力画像の画質を落とすことなく、該閾値マトリクスを保持するためのメモリ容量を削減する画像処理装置および画像処理方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための一手段として、本発明の画像処理装置は以下の構成を備える。
すなわち、多値画像データにおける各画素値を分割することによって、それぞれが該多値画像データと同じ画素数からなる第1の画像データと第2の画像データを生成する分割手段と、
前記第1の画像データに対し、第1の閾値マトリクスを用いた量子化を行う第1の量子化手段と、
前記第1の量子化手段による量子化結果を前記第2の画像データに加算して合成画像データを生成する合成手段と、
前記合成画像データに対し、M×N個の閾値で構成される第2の閾値マトリクス(M,Nは共に2以上の整数)を用いた量子化を行う第2の量子化手段とを有し、
前記第1の量子化手段は、前記第1の閾値マトリクスを構成する個々の閾値を、M×N画素に適用して量子化し、
前記第2の量子化手段は、前記第2の閾値マトリクスを、合成画像データのM×N画素毎に繰り返し用いることを特徴とする。
上記構成からなる本発明によれば、閾値マトリクスを用いたハーフトーン処理において、出力画像の画質を落とすことなく、該閾値マトリクスを保持するためのメモリ容量を削減することができる。
第1実施形態における画像形成装置のシステム構成を示すブロック図、 第1実施形態における画像処理部の詳細構成を示すブロック図、 第1実施形態におけるプリンタエンジン部の詳細構成を示す模式図、 第1実施形態における画像処理を示すフローチャート、 第1実施形態におけるハーフトーン処理を示すフローチャート、 第1実施形態におけるサブマトリクスと係数マトリクスの一例を示す図、 第1実施形態におけるハーフトーン処理部の詳細構成を示すブロック図、 第1実施形態における入力画像データの分割例を示す図、 第1実施形態における下位ビット画像データのハーフトーン処理例を示す図、 第1実施形態における合成画像データ例を示す図、 第1実施形態における合成画像データのハーフトーン処理例を示す図、 第2実施形態におけるスクリーン角度を有する網点セル例を示す図、 第2実施形態におけるサブマトリクスと係数マトリクスの一例を示す図、 第2実施形態における入力画像データの分割例を示す図、 第2実施形態における合成画像データのハーフトーン処理例を示す図、 第3実施形態におけるサブマトリクスと係数マトリクスの一例を示す図、 第3実施形態における入力画像データの分割例を示す図、 第3実施形態における合成画像データのハーフトーン処理例を示す図、である。
以下、添付の図面を参照して、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態においては、説明を簡単にするために、電子写真方式のカラーレーザプリンタに本発明を適用した例について説明する。但し、本発明はこの例に限られるものではなく、例えばインクジェット方式のカラープリンタや熱転写方式のカラープリンタ等の画像形成装置に適用しても良いし、モノクロプリンタに適用しても良い。また、複写機やファクシミリ等の画像形成装置あるいは表示装置等に適用しても良い。すなわち、以下の実施形態において示す構成は一例に過ぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。
<第1実施形態>
●システム構成
図1は、本実施形態に係る画像形成装置のシステム構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態の画像形成システムは、ホストコンピュータ101と画像形成装置110がネットワーク100を介して接続されて構成されている。また画像形成装置110は、コントローラ部120とプリンタエンジン部130を備えている。
ネットワーク100は例えばLAN(Local Area Network)であり、ネットワーク100に接続された各ユニット相互の情報授受やデータ転送を行う。ホストコンピュータ101は、例えばアプリケーションプログラムにより色情報、文字、図形、イメージ画像、印刷枚数、印刷モード等の印刷情報を、画像形成装置110内のコントローラ部120へ送出する。
コントローラ部120は、例えばCPU121、I/Oインターフェース122、メモリインターフェース123、画像処理部124、内部メモリ125で構成される。コントローラ部120には、外部イメージメモリ111、ROM112が接続されている。
CPU121は、各部とのアクセスおよび処理を統括的に制御する。CPU121は、例えばホストコンピュータ101から送出された印刷対象のデータを複数色成分で表現した画像データに変換して外部イメージメモリ111に展開する処理など、各種データの処理や転送命令を行う中央処理装置である。外部イメージメモリ111は、CPU121が展開した画像データ等を一時格納する領域を備えており、例えばDRAMにより構成される。ROM112は、コントローラ部120を制御するためのプログラムや画像処理部124が用いるデータ等を格納するメモリである。I/Oインターフェース122は、外部から接続される装置との間でデータの入出力を制御する。メモリインターフェース123は、外部イメージメモリ111から出力された画像データなどを画像処理部124に出力する。画像処理部124は、画像データに対し、予め定められた各種画像処理を施し、処理した画像データをプリンタエンジン部130に出力する。なお、画像処理部124の詳細な構成については後述する。内部メモリ125は、例えば揮発性メモリであり、SRAMにより構成される。内部メモリ125では、画像形成装置110の電源オンに、CPU121の制御で、ROM112から内部メモリ125へ画像処理部124の各種画像処理で用いるデータが送出され、格納する。なお、ここでは、内部メモリ125としてSRAMを適用する例を示したが、内部メモリ125としてはこの例に限らず、例えば、画像形成装置110の電源オフ後も記憶内容を保持する不揮発性メモリを用いても良い。
プリンタエンジン部130は、画像処理部124から出力された画像信号に基づいて画像形成を行う。
●画像処理部と内部メモリ
以下、画像形成装置110のコントローラ部120における画像処理部124および内部メモリ125の詳細構成について、図2のブロック図を用いて説明する。画像処理部124は、色変換部201、濃度補正処理部203、ハーフトーン処理部205、ハーフトーンパラメータ選択部206を備えている。また内部メモリ125には、各種画像処理で用いるデータを格納するために、色変換テーブル格納部202、濃度補正テーブル格納部204、ハーフトーンパラメータ格納部207、を備えている。
色変換部201は、例えばメモリインターフェース123を介して外部イメージメモリ111に格納されたRGB形式の画像データを、色変換テーブル格納部202に格納された変換テーブルを参照して、CMYK形式の画像データに変換する。濃度補正処理部203は、色変換部201により変換されたCMYK形式の画像データに対して、濃度補正テーブル格納部204に格納された補正テーブルを参照した濃度補正処理を行う。ハーフトーンパラメータ選択部206は、外部イメージメモリ111に格納された、印刷モードに対応するハーフトーンパラメータをハーフトーンパラメータ格納部207から選択する。ハーフトーンパラメータ格納部207は、各種印刷モードに対応する複数のハーフトーンパラメータを格納している。ここで印刷モードとは、印刷の際に重視される項目を示す画像処理モードであり、例えば画像形成装置における階調性を重視する階調モードや、解像性を重視する解像モード等がある。
ハーフトーン処理部205は、濃度補正処理部203によって補正されたCMYK形式の各色の画像データに対して、ハーフトーンパラメータ選択部206で選択されたハーフトーンパラメータを参照した比較演算によるハーフトーン処理を行う。これにより、CMYK形式の各色の画像データが、印刷モードに対応した階調数の画像データに変換する。ハーフトーン処理部205で変換された画像データは、レーザ露光の照射時間に相当するパルス幅に各画素が変調され、プリンタエンジン部130へ送出される。
●プリンタエンジン部
以下、画像形成装置110におけるプリンタエンジン部130の詳細構成について、図3を用いて説明する。図3に示すようにプリンタエンジン部130においては、複数色の画像形成ユニット310a〜dが中間転写ベルト321上に矢印の移動方向に沿って順次配列されている。画像形成ユニット310aには、感光ドラム311aが像担持体として中心に軸支され、感光ドラム311aの外周面に対向し回転方向に、帯電器312a、レーザスキャナ313a、現像器314a、クリーニング装置315aが配置されている。なお、他の画像形成ユニット310b〜dについても、画像形成ユニット310aと同様の構成であるため、説明を省略する。プリンタエンジン部130にはさらに、給紙カセット330、印刷用紙S、用紙搬送ベルト331、定着器322、中間転写ベルト321上のクリーニング装置323、が備えられている。
ここで、プリンタエンジン部130における画像形成動作について、特に画像形成ユニット310aを例として説明する。まず、帯電器312aにおいて感光ドラム311aの表面に均一な帯電量の電荷が与えられる。次に、レーザスキャナ313aにより、画像信号に応じて変調した半導体レーザなどの光線で感光ドラム311a上を露光し、感光ドラム311a上に静電潜像を形成する。次に、例えばシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのいずれかの色の現像剤(以下、トナーと称する)を収納した現像器314aによって、上記静電潜像をトナー像とし、可視化する。次に、感光ドラム311上のトナー像を中間転写ベルト321上に一次転写する。なお、この一次転写処理は、他の画像形成ユニット310b〜dにおいても、トナー色が変わるだけで同様に行われ、中間転写ベルト321上に4色のトナー像が重畳される。次に、給紙カセット330から給紙された印刷用紙Sが、用紙搬送ベルト331上を搬送され、印刷用紙Sに中間転写ベルト321上のトナー像を二次転写する。次に、定着器322は、上記印刷用紙S上のトナー像を熱と圧力とによって定着する。その後、トナー像定着後の印刷用紙Sは、排出ローラによって排紙トレイに排出される。なお、感光ドラム311上や中間転写ベルト321上に残った残留トナーは、感光ドラム311上のクリーニング装置315、中間転写ベルト321上のクリーニング装置323により回収される。
以上説明した画像形成プロセスにより、ホストコンピュータ101から入力された印刷情報は、画像形成装置110により印刷される。
●画像処理概要
以下、本実施形態の画像形成装置110における画像処理部124の一連の動作について、図4のフローチャートを用いて説明する。
まずS401で、ホストコンピュータ101からネットワーク100を介し入力された印刷情報が、I/Oインターフェース122、メモリインターフェース123経由で、外部イメージメモリ111に格納される。ここでの印刷情報とは、例えばRGB形式の画像データに加え、ホストコンピュータ101で設定された印刷モードや印刷枚数等の情報を含む。なお、以下では入力される画像データをRGB形式として説明するが、入力の形式はこの例に限定されず、例えば、単色画像データやCMYK形式の画像データ等であっても良い。
次にS402で、色変換部201において、S401で外部イメージメモリ111に格納されたカラー入力画像データに対し、色変換テーブル格納部202に格納された色変換テーブルを用いて、RGBからCMYK画像データへの色変換を行う。色変換テーブルは、RGBの入力値をCMYKの出力値に変換するテーブルであるから、例えば3入力値から4出力値を得るLUT(ルックアップテーブル)を用いれば良い。
次にS403で、濃度補正処理部203において、S402で色変換されたCMYK画像データに対し、濃度補正テーブル格納部204に格納された濃度補正テーブルを用いた濃度補正を行う。濃度補正テーブルとしては、例えば濃度特性が印刷画像の濃度値と入力画像の画素値に線形となるLUTを用いれば良い。なお本実施形態では、S402の色変換処理後、およびS403の濃度補正処理後において、各画素データを8ビットデータとして扱うが、それ以上の階調数への変換を行っても構わない。
次にS404で、ハーフトーン処理部205において、S403で濃度補正されたCMYK各画像データに対し、ハーフトーンパラメータ選択部206で選択されたハーフトーンパラメータを用いたハーフトーン処理を行う。ハーフトーンパラメータ選択部206は、ハーフトーンパラメータ格納部207から、指定された印刷モードに対応するハーフトーンパラメータを選択する。ハーフトーン処理部205では、CMYK各色8ビットの画像データのそれぞれについて、階調数を減じるようにQ値化する(ここでQは2以上8未満の整数)。Q値化された画像データは、レーザ露光の照射時間に相当するパルス幅に各画素が変調され、最終的に2値画像データとして、画像形成プロセスを行うプリンタエンジン部130へ送出される。なお、ハーフトーン処理部205およびハーフトーンパラメータ選択部206の詳細な構成および動作については後述する。
●ハーフトーン処理
以下、本実施形態におけるハーフトーン処理部205の構成および動作について、詳細に説明する。なお、以下では説明を簡略化するため、8ビット(256値)の画像データ1色に対し、本実施形態のハーフトーン処理によって2値画像を生成する方法について説明する。但し、本発明はこの例に限らず、任意の画像データに対し、2値以上の画像を生成するハーフトーン処理に適用できる。
図6は、ハーフトーン処理部205およびハーフトーンパラメータ選択部206の詳細構成を示すブロック図である。図6に示すように、ハーフトーン処理部205は画像データ分割部601、第1の量子化部602、画像データ合成部604、合成画像量子化部605からなる。またハーフトーンパラメータ選択部206は、ハーフトーンパラメータ格納部207から第1の閾値マトリクスとして選択された係数マトリクス603と、第2の閾値マトリクスとして選択されたサブマトリクス606を、ハーフトーン処理部205に提供する。
ハーフトーン処理部205において、画像データ分割部601は、多値の入力画像データを受信して、後述する方法により第1の画像データと第2の画像データに分割する。第1の量子化部602は、分割された第1の画像データを、ハーフトーンパラメータ選択部206で選択された係数マトリクス603を用いて2値化する。画像データ合成部604は、2値化された第1の画像データと、第2の画像データを画像合成する。合成画像量子化部605は、画像データ合成部604で合成された画像データに対し、ハーフトーンパラメータ選択部206で選択されたサブマトリクス606を用いて2値化する、第2の量子化を行う。なおこの第2の量子化は、入力画像データの画素値とサブマトリクスあるいは係数マトリクスの各画素に設定された閾値を比較することによって行うとする。具体的には、入力画像データの画素値が閾値より大きい値である場合は1、閾値以下である場合は0とすることで2値化する。なお、入力画像データの画素値が最大値である場合、例えば入力画像データが8ビット表現でその値が255である場合には、その2値化結果は1となる。
ここで図7に、本実施形態で用いる係数マトリクス603とサブマトリクス606の例を示す。図7に示すように、サブマトリクス606は、例えば出力解像度600DPI、スクリーン線数150LPI、スクリーン角度0度の場合における1つの網点セルを表しており、4×4画素で構成され、各画素に閾値(0〜15の全16閾値)が設定されている。また、係数マトリクス603を各画素に閾値(0〜15の全16閾値)を設定した4×4画素とする。なお、本実施形態における係数マトリクス603とサブマトリクス606のそれぞれにおける閾値はそれぞれ4ビットで表される。したがって、これら2つのマトリクスを組み合わせて用いることで、入力画像データと同等の8ビット(256階調)表現が可能となる。すなわち、本実施形態における係数マトリクス603とサブマトリクス606のそれぞれにおける閾値数は、その組み合わせによって入力画像データと同等の階調数が表現可能となるように設定されている。言い換えれば、係数マトリクス603の閾値を表すビット数と、サブマトリクス606の閾値を表すビット数との和が、入力画像データの階調を表すビット数に等しくなるように設定されていれば良い。なお、サブマトリクス606や係数マトリクス603の各画素の閾値を変えることで、出力画像をドット集中型やドット分散型にすることができる。
以下、ハーフトーン処理部205における処理、すなわち上記S404のハーフトーン処理の詳細について、図5のフローチャートを用いて説明する。
まずS501で、上記S403で濃度補正されたCMYK各色8ビットの画像データをハーフトーン処理部205で受信する。次にS502で、上記S401で外部イメージメモリ111に格納された印刷モードを、ハーフトーンパラメータ選択部206で受信する。ここで印刷モードとは、例えば画像形成装置における階調性を重視する階調モードや、解像性を重視する解像モードであり、階調性や解像性は、サブマトリクスの大きさ、つまりスクリーン線数の違いにより表現できる。スクリーン線数を低くした場合、サブマトリクスのサイズが大きくなり、表現できる階調数が増える。また、スクリーン線数を高くした場合、サブマトリクスのサイズが小さくなり、サブマトリクスの繰り返し周期が高周波となるため、解像性が増す。
次にS503で、ハーフトーンパラメータ選択部206において、印刷モードに対応したハーフトーンパラメータをハーフトーンパラメータ格納部207から選択する。なお、上述したように内部メモリ125は、画像形成装置110の電源オン時にROM112から送出された画像処理パラメータを格納する。ここで、内部メモリ125内のハーフトーンパラメータ格納部207は、CMYK各色に対応するサブマトリクスと係数マトリクスを1組とし、複数組を記憶することで、複数の印刷モードに対応する。
次にS504で、画像データ分割部601において、S501で受信した入力画像データを、それぞれが該入力画像データと同じ画素数からなる第1の画像データと第2の画像データに分割する。詳細には、多値画像データの各画素値において、サブマトリクス606の閾値を表すビット数分の上位ビットデータを第2の画像データとし、下位ビットデータを第1の画像データとして分割する。
例えば、入力画像データが8ビットで、サブマトリクス606の各画素に配置された閾値が0〜15の整数値であるとする。この場合、閾値の数が16個(4ビット分)であるため、入力画像データの上位4ビットの画像データが第2の画像データとして分割され、下位4ビットの画像データが第1の画像データとして分割される。なお、サブマトリクスの各画素に配置された閾値の数が4個(2ビット分)である場合には、入力画像データの上位2ビットが第2の画像データに、下位6ビットが第1の画像データに、それぞれ分割される。すなわち、第2の画像データとしての上位ビット数が、サブマトリクスにおける閾値を表すビット数となるように設定される。なお、本実施形態における係数マトリクスとサブマトリクスのそれぞれの閾値数は、その組み合わせによって入力画像データと同等の階調表現が可能となるように設定されている。したがって言い換えれば、第1の画像データとしての下位ビット数が、係数マトリクスの閾値を表すビット数に応じて決定されている、ということになる。
ここで図8に、入力画像データが8ビット、図6で示したサブマトリクス606の閾値数が16個(4ビット分)の場合における分割例を示す。図8において、入力画像データは各画素値が70/255であり、すなわち8ビット表現では01000110であるから、これを上位4ビットと下位4ビットに分割する。すると、上位4ビットである第2の画像データの値は01000000(2進数)、あるいは64/255(10進数)となり、上位4ビットだけの値を示すと、0100(2進数)、あるいは4/15(10進数)である。同様に、下位4ビットである第1の画像データは、0110(2進数)、あるいは6/15(10進数)となる。なお、以降の説明を簡略化するため、便宜的に第1および第2の画像データの画素値を4ビット、10進数で表記する。
次にS505で、S504で分割された第1の画像データに対し、係数マトリクス603を用いた2値化を行う。ここでは、係数マトリクス603の各画素の閾値を、サブマトリクス606のサイズに単純拡大して繰り返し用いるとする。詳細には、係数マトリクス603における各画素をサブマトリクス606を構成する画素数分に拡大して当該画素の閾値で充填し、該拡大された係数マトリクス603を第1の画像データに対して適用する。ここで図9に、第1の画像データを、各画素をサブマトリクス606のサイズに単純拡大した係数マトリクス603によって2値化した結果を示す。
次にS506で、S505により算出された第1の画像データの2値化結果(量子化結果)と、S504で分割された第2の画像データとを合成する。ここでは、第2の画像データの値に第1の画像データの2値化結果、つまり各画素0あるいは1の値を加算することで、画像データを合成する。図10は、第1の画像データの2値化結果と第2の画像データを合成して得られる合成画像データの例を示している。
次にS507で、S506で算出した合成画像データに対し、サブマトリクス606を用いて2値化する。図11は、合成画像データをサブマトリクス606で2値化した例を示している。図11に示すように、4×4画素サイズのサブマトリクス606は、入力画像サイズ分に繰り返し用いられる。なお図11において、2値化された各画素の出力値は0あるいは1の1ビットで表示されているが、画素値が1である画素が、プリンタエンジン部130によりドットが打たれる画素である。
以上のように図5のフローチャートに示す一連の処理によって、1色の画像データのハーフトーン処理が完了し、S503〜S507までの処理をCMYK分繰り返すことで、入力された画像データの全色についてのハーフトーン処理が終了する。
以上説明したように本実施形態によれば、多値の入力画像をサブマトリクス法によってハーフトーン処理する際に、従来のような大きいサイズの閾値マトリクスを用いず、小さいサイズのサブマトリクスと係数マトリクスを用いる。したがって、内部メモリ125に記憶させるべきデータ量はサブマトリクスと係数マトリクスのみであるため、従来のように大きいサイズの閾値マトリクスを記憶する場合に比べ、使用するメモリ容量を少なくすることが可能である。具体的には、8ビットの入力画像データをハーフトーン処理する場合、図7に示したように、サブマトリクスのサイズは4×4=16画素であり、各画素が16階調(4ビット)であるため、データ量は64ビットとなる。同様に、係数マトリクスのデータ量は、64ビットであり、サブマトリクス606と係数マトリクス603のデータ量は合計で128ビットとなる。これに対し、従来は、各画素において256階調(8ビット)のデータ量を持つ16×16=256画素分の閾値マトリクスが必要となるため、データ量は2048ビットとなる。
このように本実施形態では、入力画像データをハーフトーン処理する場合に、サブマトリクス法で使用される閾値マトリクスを用いた場合と同等の画質を維持しつつ、該閾値マトリクスを保持するための内部メモリ(SRAM)容量を削減することができる。したがって、画像処理の高速化も実現される。
なお本実施形態では、8ビット(256階調)の入力画像データに対して、サブマトリクスと係数マトリクスの1セットを用いたハーフトーン処理を行うことによって2値画像を生成する例について説明した。本発明はこのように8値→2値のハーフトーン処理に限らず、P値の入力画像データに対し、多値ハーフトーン処理によってQ値の多値画像を生成することが可能である。Q値画像を生成する場合には、(Q−1)個のサブマトリクスと係数マトリクスを1セット用意すれば良い。具体的には、本実施形態で説明したように、入力画像データを第1および第2の画像データ分割し、第1の画像データを係数マトリクスで2値化する。そして、その2値化結果と第2の画像データを合成し、(Q−1)個のサブマトリクスで量子化すれば、Q値画像を生成することが可能である。このようにQ値(Q>2)へのハーフトーン処理を行う場合においても、従来に比べて、小さいサイズのサブマトリクスと係数マトリクスを用いるため、ハーフトーン処理で使用する内部メモリ容量を抑えることができる。
なお本実施形態では、入力画像データを2つの画像データに分割し、第1の閾値マトリクスと第2の閾値マトリクスの2つを用いてハーフトーン処理を行う例を示した。しかしながら本発明はこの例に限らず、入力画像データを2つ以上の画像データに分割しても良いし、2つ以上の閾値マトリクスを用いても良い。例えば、第1の画像データを更に2つの画像データに分割して第3、第4の画像データとする。また、第1の閾値マトリクスを2つの閾値マトリクスに分割して、第3、第4の閾値マトリクスとする。そして、第3の画像データを第3の閾値マトリクスで2値化し、該2値化結果と第4の画像データを合成し、該合成画像データを第4の閾値マトリクスで量子化すれば良い。
<第2実施形態>
以下、本発明に係る第2実施形態について説明する。上述した第1実施形態では、多値の入力画像をハーフトーン処理によって2値化する際に、閾値マトリクスのスクリーン角度を0度とする場合について説明した。第2実施形態では、スクリーン角度が0度以外でのハーフトーン処理を行う場合について説明する。
図12は、出力解像度600DPI、スクリーン線数212LPI、スクリーン角度45度の場合における1つの網点セルの例を示している。スクリーン角度が45度の場合でも、1つの網点セルに対応するサブマトリクスは、網点セルを表す2方向のベクトルが決まれば作成することができる。
ここで図12において、周知のホラデーアルゴリズム(Holladay Algorithm)を用いてサブマトリクスを作成する例を示す。図12において、1つの網点セルは、原点(0,0)から(2,2)へ延びるベクトル(x,y)と、原点(0,0)から(−2,2)へ延びるベクトル(u,v)の2方向のベクトルで表される。この2つのベクトルの繰り返しを二次元平面上の矩形マトリクスの繰り返しとシフト量で表現したものを、ホラデー・タイル(Holladay Tile)あるいはホラデーの循環マトリクスと呼び、ほとんどの網点セル配置はこれで表現できる。つまり、ホラデー・タイルにより、1つの網点セルを矩形のサブマトリクスとして表わすことができる。なお、シフト量とは、サブマトリクスの繰り返し周期を表したものである。第2実施形態の場合、ホラデーアルゴリズムを用いることで図12に破線で示すように、4×2=8画素のサブマトリクスが抽出され、この場合のシフト量は、主走査方向に2画素、副走査方向に2画素となる。このように、網点セルがスクリーン角度を有するように配置される場合においても、矩形のサブマトリクスを形成することができる。
第2実施形態で用いる係数マトリクスは、サブマトリクスに応じて以下のように設定される。上述した第1実施形態と同様に入力画像データが256階調(8ビット)であるとする。すると、図12に示すサブマトリクスで表現できる階調が8階調(3ビット)であるため、256階調を表現可能とするために、係数マトリクスとしては例えば4×8=32画素(5ビット)を用いる。図13に、第2実施形態で用いるサブマトリクス1301と係数マトリクス1302の例を示す。
●ハーフトーン処理
以下、図13に示したサブマトリクス1301と係数マトリクス1302を用いたハーフトーン処理を行う例について説明する。なお、第2実施形態における画像形成システムの構成は上述した第1実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。以下、図5のフローチャートを用いて、第2実施形態におけるハーフトーン処理について説明する。
まず、S501〜S502で、第1実施形態と同様に、ハーフトーン処理部205で濃度補正後のCMYK各色8ビットの画像データを受信し、ハーフトーンパラメータ選択部206で印刷モードを受信する。そしてS503でやはり第1実施形態と同様に、ハーフトーンパラメータ選択部206で、印刷モードに対応したハーフトーンパラメータをハーフトーンパラメータ格納部207から選択する。このとき第2実施形態では、図13に示したサブマトリクス1301と係数マトリクス1302が選択される。
次にS504で、画像データ分割部601において、S501で受信した入力画像データを第1の画像データと第2の画像データに分割する。このとき第2実施形態では、サブマトリクス1301の閾値数が3ビットで、係数マトリクス1302の閾値数が5ビットであるから、8ビットの入力画像データの下位5ビットを第1の画像データ、上位3ビットを第2の画像データとして分割する。ここで図14に、S504で入力画像データの各画素値90/255を、その下位5ビットからなる第1の画像データと、上位3ビットからなる第2の画像データに分割した例を示す。なお、図14では上述した第1実施形態と同様に、便宜的に第1および第2の画像データの画素値を10進数で表示している。
次にS505で、分割された第1の画像データに対し、係数マトリクス1302を用いた2値化を行う。第2実施形態でも第1実施形態と同様に、係数マトリクス1302の各画素の閾値をサブマトリクスのサイズに単純拡大し、繰り返し用いる。このように係数マトリクス1302を繰り返し用いても、S505で2値化された画像のドット点灯数は変わらないため、係数マトリクス1302の繰り返しには、上述したシフト量は用いなくても良い。
そしてS506で、第1の画像データの2値化結果と、S502で分割された第2の画像データとを合成し、次にS507で、該合成した画像データに対し、サブマトリクス1301を用いた2値化を行う。第2実施形態では、入力画像サイズに合わせてサブマトリクスを繰り返し用いる場合は、上述したシフト量に応じてサブマトリクスを配置する。ここで図15に、第2実施形態におけるS507の2値化結果を示す。
以上のように第2実施形態においても、図5のフローチャートに示す一連の処理によって、1色の画像データのハーフトーン処理が完了し、S503〜S507までの処理をCMYK分繰り返すことで、全色についてのハーフトーン処理が終了する。
以上説明したように第2実施形態によれば、スクリーン角度を有する場合においても小さいサイズのサブマトリクスと係数マトリクスを用いて、多値の入力画像をハーフトーン処理することが可能である。
<第3実施形態>
以下、本発明に係る第3実施形態について説明する。上述した第1および第2実施形態では、ハーフトーン処理で用いるサブマトリクスおよび係数マトリクスの閾値数が2のべき乗である例について説明した。第3実施形態では、この閾値数が2のべき乗でない場合のハーフトーン処理例を示す。なお、第3実施形態における画像形成システムの構成は第1実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
●ハーフトーン処理
以下、第3実施形態におけるハーフトーン処理について、図5のフローチャートを用いて説明する。まず、S501〜S502で、第1実施形態と同様に、ハーフトーン処理部205で濃度補正後のCMYK各色8ビットの画像データを受信し、ハーフトーンパラメータ選択部206で印刷モードを受信する。そしてS503でやはり第1実施形態と同様に、ハーフトーンパラメータ選択部206で、印刷モードに対応したハーフトーンパラメータをハーフトーンパラメータ格納部207から選択する。このとき第3実施形態では、図16に示すサブマトリクス1601と係数マトリクス1602が選択される。
ここで、第3実施形態におけるサブマトリクス1601と係数マトリクス1602について、詳細に説明する。図16に示したサブマトリクス1601は、例えば、出力解像度600DPI、スクリーン線数120LPI、スクリーン角度0度であり、サイズが5×5=25画素で構成されている。また、サブマトリクス1601の各画素には、0〜24の閾値が配置されている。
係数マトリクス1602は、入力画像データの階調数とサブマトリクス1601で表現できる階調数に応じて、係数マトリクス1602の画素数および各画素の閾値を設定する。すなわち、係数マトリクス1602に設定する最大の閾値として、入力画像データの階調数をサブマトリクス1601の画素数で除算した値をTとして設定し、係数マトリクス1602の各画素の閾値として、0以上でTより小さい整数値が設定される。また、係数マトリクス1602の画素数は、T画素以上の個数があれば良い。より具体的には、入力画像データが8ビット(256階調)、サブマトリクス1601の画素数が25画素の場合、T=256/25=10.24となる。したがってこの場合、係数マトリクス1602の画素数は11画素以上であれば良く、例えば、1×11画素、3×4画素、4×4画素、等の構成となる。係数マトリクス1602の各画素には、Tより小さい整数値である0〜10が閾値として配置される。第3実施形態における係数マトリクス1602は図16に示すように、4×4=16画素の構成であり、各画素に0から10までの閾値が設定されている。
すなわち、第3実施形態における係数マトリクスは、入力された多値画像データの階調数をサブマトリクスの画素数で除算した値Tを基準値とした場合に、その画素数が該基準値以上の整数値で、かつ閾値が該基準値以下の整数値となる。
次にS504で、画像データ分割部601において、S501で受信した入力画像データを第1の画像データと第2の画像データに分割する。このとき第3実施形態では、入力画像データの画素値を上述したTで除算し、得られる商の値を第2の画像データとし、剰余の値を第1の画像データとして、入力画像データを分割する。
第3実施形態における入力画像データの分割方法は、以下のような数式で表される。まず、上述したTは以下の(1)式で表わされる。なお、INPUT_maxは入力画像データの階調数、Matrix_tはサブマトリクスの画素数を示す。
T=(INPUT_max/Matrix_t) ・・・(1)
そして、第1の画像データの画素値および第2の画像データの画素値は以下の(2)、(3)式で表わされる。なお下式においては、int(x)の表記によってxの整数部を示す。また、OUT_sが第1の画像データの画素値、OUT_kが第2の画像データの画素値を示す。また、INPUT_vは入力画像データの画素値、Matrix_tはサブマトリクスの画素数、INPUT_maxは入力画像データの階調数、をそれぞれ示している。
OUT_k=int(INPUT_v/T)=int{(INPUT_v×Matrix_t)/INPUT_max} ・・・(2)
OUT_s=int(INPUT_v−OUT_k×T) ・・・(3)
ここで図17に、入力画像データの各画素値が95/255(8ビット)の場合における、第1の画像データと第2の画像データへの分割例を示す。この場合、第2の画像データの画素値は(2)式より、OUT_k=int(95×25/256)=9となる。また、第1の画像データの画素値は(3)式より、OUT_s=int(95−9×256/25)=2となる。
以上のように、S504で入力画像データを第1および第2の画像データに分割すると、次にS505で該第1の画像データに対し、係数マトリクス1602を用いた2値化を行う。ここでは上述した第1実施形態と同様に、係数マトリクス1602の各画素の閾値をサブマトリクス1601のサイズに単純拡大し、繰り返し用いる。
次にS506で、第1の画像データの2値化結果と、第2の画像データとを合成し、さらにS507で、該合成した画像データに対し、サブマトリクス1601を用いた2値化を行う。ここで図18に、第3実施形態におけるS507の2値化結果を示す。
以上のように第3実施形態においても、図5のフローチャートに示す一連の処理によって、1色の画像データのハーフトーン処理が完了し、S503〜S507までの処理をCMYK分繰り返すことで、全色についてのハーフトーン処理が終了する。
以上説明したように第3実施形態によれば、サブマトリクスおよび係数マトリクスの閾値数が2のべき乗でない場合においても、上述した第1および第2実施形態と同様のハーフトーン処理を行うことが可能である。
<その他の実施形態>
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (11)

  1. 多値画像データにおける各画素値を分割することによって、それぞれが該多値画像データと同じ画素数からなる第1の画像データと第2の画像データを生成する分割手段と、
    前記第1の画像データに対し、第1の閾値マトリクスを用いた量子化を行う第1の量子化手段と、
    前記第1の量子化手段による量子化結果を前記第2の画像データに加算して合成画像データを生成する合成手段と、
    前記合成画像データに対し、M×N個の閾値で構成される第2の閾値マトリクス(M,Nは共に2以上の整数)を用いた量子化を行う第2の量子化手段とを有し、
    前記第1の量子化手段は、前記第1の閾値マトリクスを構成する個々の閾値を、M×N画素に適用して量子化し、
    前記第2の量子化手段は、前記第2の閾値マトリクスを、合成画像データのM×N画素毎に繰り返し用いることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記分割手段は、前記多値画像データにおける各画素値を、前記第2の閾値マトリクスにおける閾値を表すビット数分の上位ビットデータと、それ以外の下位ビットデータに分割し、該下位ビットデータを前記第1の画像データとし、該上位ビットデータを前記第2の画像データとすることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記第1の閾値マトリクスにおける閾値を表すビット数と、前記第2の閾値マトリクスにおける閾値を表すビット数との和が、前記多値画像データの階調数を表すビット数に等しいことを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記第1の量子化手段は、前記第1の閾値マトリクスにおける各閾値をM×Nに拡大し、当該拡大後の前記第1の閾値マトリクスを前記第1の画像データに対して適用することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記第2の閾値マトリクスは、閾値の網点セルがスクリーン角度を有するように配置された場合に抽出される矩形のマトリクスであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記第1の閾値マトリクスは、前記多値画像データの階調数を前記第2の閾値マトリクスの画素数で除算した値を基準値として、該マトリクスを構成する画素数が該基準値以上の整数値で、かつ該マトリクスの有する閾値が該基準値以下の整数値であり、
    前記分割手段は、前記多値画像データにおける各画素値を前記基準値で除算して得られる、商の値を前記第2の画像データとし、剰余の値を前記第1の画像データとすることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  7. さらに、前記第1および第2の閾値マトリクスを組として、複数の画像処理モードに応じた複数組を保持する保持手段を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記第1の閾値マトリクスがS×Tのサイズである場合、(S×M)×(T×N)が前記多値画像データにおける階調数に相当するように、前記第1の閾値マトリクスおよび前記第2の閾値マトリクスのサイズは決定されていることを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の画像処理装置。
  9. 前記第1の閾値マトリクスは、S=4、T=4のサイズであり、前記第2の閾値マトリクスは、M=4、N=4のサイズであることを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
  10. 多値画像データにおける各画素値を分割することによって、それぞれが該多値画像データと同じ画素数からなる第1の画像データと第2の画像データを生成する分割ステップと、
    前記第1の画像データに対し、第1の閾値マトリクスを用いた量子化を行う第1の量子化ステップと、
    前記第1の量子化ステップによる量子化結果を前記第2の画像データに加算して合成画像データを生成する合成ステップと、
    前記合成画像データに対し、M×N個の閾値で構成される第2の閾値マトリクス(M,Nは共に2以上の整数)を用いた量子化を行う第2の量子化ステップとを有し、
    前記第1の量子化ステップでは、前記第1の閾値マトリクスを構成する個々の閾値を、M×N画素に適用して量子化し、
    前記第2の量子化ステップでは、前記第2の閾値マトリクスを、合成画像データのM×N画素毎に繰り返し用いることを特徴とする画像処理方法。
  11. コンピュータで実行されることにより、該コンピュータを請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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