JP6494453B2 - キャリア芯材並びにこれを用いた電子写真現像用キャリア及び電子写真用現像剤 - Google Patents

キャリア芯材並びにこれを用いた電子写真現像用キャリア及び電子写真用現像剤 Download PDF

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本発明は、キャリア芯材並びにこれを用いた電子写真現像用キャリア及び電子写真用現像剤に関するものである。
例えば、電子写真方式を用いたファクシミリやプリンター、複写機などの画像形成装置では、感光体の表面に形成された静電潜像にトナーを付着させて可視像化し、この可視像を用紙等に転写した後、加熱・加圧して定着させている。高画質化やカラー化の観点から、現像剤としては、キャリアとトナーとを含むいわゆる二成分現像剤が広く使用されている。
二成分現像剤を用いた現像方式では、キャリアとトナーとを現像装置内で撹拌混合し、摩擦によってトナーを所定量まで帯電させる。そして、回転する現像ローラに現像剤を供給し、現像ローラ上で磁気ブラシを形成させて、磁気ブラシを介して感光体へトナーを電気的に移動させて感光体上の静電潜像を可視像化する。トナー移動後のキャリアは現像ローラ上に残留し、現像装置内で再びトナーと混合される。このため、キャリアの特性として、磁気ブラシを形成する磁気特性及び所望の電荷をトナーに付与する帯電特性が要求される。このようなキャリアとしては、マグネタイトや各種フェライト等からなるキャリア芯材の表面を樹脂で被覆した、いわゆるコーティングキャリアがこれまで多く用いられていた。
近年、画像形成装置における画像形成速度の高速化という市場要求に対応するため、現像ローラの回転速度を速めて、現像領域への現像剤の単位時間当たりの供給量を増加させる傾向にある。
また十分な画像濃度を得るために現像部における実効電界を高くする必要があり、キャリアとしては絶縁抵抗を低くする傾向にある。キャリアの絶縁抵抗を低くする方法としては、コート層の絶縁抵抗を低くすること、キャリア芯材の絶縁抵抗を低くすることなどが考えられるが、キャリア芯材の絶縁抵抗を低くすると、絶縁破壊抵抗も同時に低下し電荷注入による感光体等へのキャリア付着が懸念される。
このため、キャリア芯材は高抵抗を維持させつつ、コート層にカーボンブラックやITO(酸化インジウムスズ:tin-doped indium oxide)などの導電性物質を添加することによりコート層の絶縁抵抗を下げる技術が提案されている。
一方、キャリア芯材の絶縁抵抗を高めるために、焼成後に酸化処理を行いキャリア芯材の表面に高絶縁抵抗層を形成することがこれまで行われてきた(例えば特許文献1,2)。
特開2013−178414号公報 特開2012−13865号公報
ところが、キャリア芯材の表面に高絶縁抵抗層を形成すると、キャリア芯材の粒子表層での電荷移動が遅くなり現像後のカウンターチャージのリークが円滑に行われず、高速画像形成に対して良好な画像濃度が得られない可能性がある。
そこで、本発明の目的は、画像形成速度が速くなっても十分な画像濃度が得られるキャリア芯材を提供することにある。
また本発明の他の目的は、長期間の使用においても安定して良好な画質画像を形成することができる電子写真現像用キャリア及び電子写真用現像剤を提供することにある。
前記目的を達成する本発明に係るキャリア芯材は、組成式MFe3−X(但し、Mは、Mn,Mg,Ca,Sr,Ti,Cu,Zn,Niからなる群より選ばれる少なくとも1種以上の金属である,0<X≦1)で表されるキャリア芯材であって、粉末X線回折パターンにおける面指数(311)のピークから算出される半値幅が0.15°以上0.20°未満であり、キャリア芯材の粉砕を経て、粉砕前後での、粉末X線回折パターンにおける面指数(311)のピークから算出される格子定数の差が絶対値で0.005Å以下であることを特徴とする。
前記構成において、ブリッジ式抵抗測定において絶縁破壊が生じる電圧が700V以上1400V未満であるのが好ましい。
また前記構成において、ブリッジ式抵抗測定で電圧1000V印加したときの比抵抗が1.0×10Ω・cm以上1.0×10Ω・cm以下の範囲であるのが好ましい。
また前記構成において、体積平均粒径が25μm以上40μm以下であるのが好ましい。
また前記構成において、飽和磁化σsが60Am/kg以上85Am/kg以下であり、磁化σ1kが50Am/kg以上75Am/kg以下であるのが好ましい。
また前記構成において、MがMn及びMgの少なくとも一方であるのが好ましい。
また本発明によれば、前記のいずれかに記載のキャリア芯材の表面を樹脂で被覆したことを特徴とする電子写真現像用キャリアが提供される。
そしてまた本発明によれば、前記記載の電子写真現像用キャリアとトナーとを含む電子写真用現像剤が提供される。
本発明のキャリア芯材によれば、感光体などへのキャリア付着が抑制され、画像形成速度が速くなっても十分な画像濃度が得られる。
また本発明の電子写真現像用キャリア及び電子写真用現像剤によれば、長期間の使用においても安定して良好な画質画像を形成することができる。
磁気ブラシ現像を行う現像装置の一例を示す概説図である。
本発明に係るキャリア芯材の大きな特徴の一つは、粉末X線回折パターンにおける面指数(311)のピークから算出される半値幅が0.15°以上0.20°未満であることである。この半値幅の値が大きいほどキャリア芯材の酸化が進んでいることを示している。前記半値幅が0.20°以上の場合、キャリア芯材の酸化が進みすぎて局所的に絶縁抵抗の高い部分が生じる。このため、現像後のカウンターチャージのリークが円滑に行われず、高速画像形成において良好な画像濃度が得られないことがある。一方、前記半値幅が0.15°未満である場合、キャリア芯材の酸化が不十分で絶縁破壊抵抗が低下し電荷注入による感光体等へのキャリア付着が生じることがある。前記半値幅のより好ましい範囲は0.15°以上0.17以下の範囲である。
また本発明に係るキャリア芯材のもう一つの大きな特徴は、キャリア芯材の粉砕を経て、粉砕前後での、粉末X線回折パターンにおける面指数(311)のピークから算出される格子定数の差が絶対値で0.005Å以下であることである。この格子定数の差は、キャリア芯材の粒子表面と内部との物性差を示す指標であって、格子定数差が所定値以下であることでキャリア芯材の粒子表面と内部とが均質であるといえる。格子定数差が所定値より大きい場合は、キャリア芯材内部は絶縁抵抗が低いが、キャリア芯材の表層部分は非常に絶縁抵抗の高い状態となっているために、現像後のカウンターチャージのリークが円滑に行われず、高速画像形成において良好な画像濃度が得られないことがある。
前記半値幅が所定の範囲で且つ前記格子定数差が所定値以下であることによって、本願発明のキャリア芯材は粒子表面と内部共に高絶縁抵抗であることが規定される。
本発明のキャリア芯材の絶縁抵抗としては、ブリッジ式抵抗測定において絶縁破壊が生じる電圧(Break Down 電圧,「BD電圧」)が700V以上1400V未満であるのが好ましい。より好ましくは1100V以上1200V以下である。
また、ブリッジ式抵抗測定で電圧1000V印加したときの比抵抗が1.0×10Ω・cm以上1.0×10Ω・cm以下の範囲であるのが好ましい。
本発明のキャリア芯材の体積平均粒径としては、25μm以上40μm未満の範囲が好ましく、より好ましくは30μm以上40μm以下の範囲である。
本発明のキャリア芯材の飽和磁化σsとしては、60Am/kg以上85Am/kg以下の範囲が好ましく、より好ましくは65Am/kg以上75Am/kg以下の範囲である。
また、本発明のキャリア芯材の磁化σ1kとしては、50Am/kg以上75Am/kg以下の範囲が好ましく、より好ましくは55Am/kg以上65Am/kg以下の範囲である。
本発明のキャリア芯材の組成としては、組成式MFe3−X(但し、Mは、Mn,Mg,Ca,Sr,Ti,Cu,Zn,Niからなる群より選択される少なくとも1種の金属元素、0<X≦1)で表されるものが挙げられる。これらの中でも、一般式(MnO)x(MgO)y(Fe)zで表され、x,y,zがそれぞれ35mol%〜50mol%,0〜10mol%,30mol%〜55mol%であり、MnO及び/又はMgOの一部をSrOで0.15mol%〜1.0mol%置換したものが好ましい。
本発明のキャリア芯材の製造方法に特に限定はないが、以下に説明する製造方法が好適である。
まず、Fe成分原料、M成分原料、Sr成分原料を秤量する。なお、MはMn,Mg,Ca,Sr,Ti,Cu,Zn,Ni等の2価の価数をとり得る金属元素から選ばれる少なくとも1種の金属元素である。Fe成分原料としては、Fe等が好適に使用される。M成分原料としては、MnであればMnCO、Mn等が使用でき、MgであればMgO、Mg(OH)、MgCOが好適に使用できる。また、Ca成分原料としては、CaO、Ca(OH)、CaCO等から選択される少なくとも1種の化合物が好適に使用される。Sr成分原料としては、SrCO、Sr(NOなどが好適に使用される。
次いで、原料を分散媒中に投入しスラリーを作製する。本発明で使用する分散媒としては水が好適である。分散媒には、前記仮焼成原料の他、必要によりバインダー、分散剤等を配合してもよい。バインダーとしては、例えば、ポリビニルアルコールが好適に使用できる。バインダーの配合量としてはスラリー中の濃度が0.5質量%〜2質量%程度とするのが好ましい。また、分散剤としては、例えば、ポリカルボン酸アンモニウム等が好適に使用できる。分散剤の配合量としてはスラリー中の濃度が0.5質量%〜2質量%程度とするのが好ましい。その他、潤滑剤や焼結促進剤等を配合してもよい。スラリーの固形分濃度は50質量%〜90質量%の範囲が望ましい。より好ましくは60質量%〜80質量%である。60質量%以上であれば、造粒物中に粒子内細孔が少なく、焼成時の焼結不足を防ぐことができる。
なお、秤量した原料を混合し仮焼成し解粒した後、分散媒に投入しスラリーを作製してもよい。仮焼成の温度としては750℃〜900℃の範囲が好ましい。750℃以上であれば、仮焼による一部フェライト化が進み、焼成時のガス発生量が少なく、固体間反応が十分に進むため、好ましい。一方、900℃以下であれば、仮焼による焼結が弱く、後のスラリー粉砕工程で原料を十分に粉砕できるので好ましい。また、仮焼成時の雰囲気としては大気雰囲気が好ましい。
次に、以上のようにして作製されたスラリーを湿式粉砕する。例えば、ボールミルや振動ミルを用いて所定時間湿式粉砕する。粉砕後の原材料の平均粒径は5μm以下が好ましく、より好ましくは1μm以下である。振動ミルやボールミルには、所定粒径のメディアを内在させるのがよい。メディアの材質としては、鉄系のクロム鋼や酸化物系のジルコニア、チタニア、アルミナなどが挙げられる。粉砕工程の形態としては連続式及び回分式のいずれであってもよい。粉砕物の粒径は、粉砕時間や回転速度、使用するメディアの材質・粒径などによって調整される。
そして、粉砕されたスラリーを噴霧乾燥させて造粒する。具体的には、スプレードライヤーなどの噴霧乾燥機にスラリーを導入し、雰囲気中へ噴霧することによって球形に造粒する。噴霧乾燥時の雰囲気温度は100℃〜300℃の範囲が好ましい。これにより、粒径10μm〜200μmの球形の造粒物が得られる。次いで、得られた造粒物を振動ふるいを用いて分級し所定の粒径範囲の造粒物を作製する。
次に、前記の造粒物を所定温度に加熱した炉に投入して、フェライト粒子を合成するための一般的な手法で焼成することにより、フェライト粒子を生成させる。焼成温度としては1100℃〜1300℃の範囲が好ましい。焼成温度が1100℃未満であると、相変態が起こりにくくなるとともに焼結も進みにくくなる。また、焼成温度が1300℃を超えると、過剰焼結による過大グレインの発生がするおそれがある。保持時間としては3時間以上が好ましく、6時間以上がより好ましい。前記焼成温度に至るまでの昇温速度としては250℃/h〜500℃/hの範囲が好ましい。
また、前記の半値幅を所定範囲とし且つキャリア芯材の粉砕前後の特定の格子定数差を所定値以下とする、すなわち粒子表面及び内部ともに高絶縁抵抗とするには、焼成の時間や温度、焼成時の酸素濃度等を制御すればよい。焼成工程には、焼成温度における焼成段階と、焼成後に冷却する冷却段階があり、特に、冷却段階における酸素濃度が、キャリア芯材の絶縁抵抗及び粒子表面と内部との均質性に影響を与える。具体的には、昇温段階及び焼結温度保持段階では酸素濃度を10000ppm以上30000ppm以下の範囲とする。そして、冷却前期段階(温度600℃以上)では酸素濃度を10000ppm以上30000ppm以下の範囲とし、冷却後期段階(温度600℃未満)では酸素濃度を5000ppm以下とするのが好ましい。このように冷却前期段階で高酸素濃度とすることによってフェライト芯材の粒子内部まで酸化が進行し高絶縁抵抗化することができる。また、冷却後期段階で低酸素濃度とすることによってフェライト芯材の粒子表面の高絶縁抵抗層の形成を抑制することができBD電圧の過度の上昇を防止できる。
このようにして得られた焼成物を解粒する。具体的には、例えば、ハンマーミル等によって焼成物を解粒する。解粒工程の形態としては連続式及び回分式のいずれであってもよい。
解粒処理後、必要により、粒径を所定範囲に揃えるため分級を行ってもよい。分級方法としては、風力分級や篩分級など従来公知の方法を用いることができる。また、風力分級機で1次分級した後、振動篩や超音波篩で粒径を所定範囲に揃えるようにしてもよい。さらに、分級工程後に、磁場選鉱機によって非磁性粒子を除去するようにしてもよい。フェライト粒子の粒径としては25μm以上40μm以下が好ましい。
その後、必要に応じて、分級後のフェライト粒子を酸化性雰囲気中で加熱して、粒子表面に酸化被膜を形成してフェライト粒子の高抵抗化を図ってもよいが(高抵抗化処理)、フェライト粒子の表面と内部とを均質化する観点からは加熱温度は低温であるのが望ましく、具体的には加熱温度は400℃以下であるのが好ましい。酸化性雰囲気としては大気雰囲気又は酸素と窒素の混合雰囲気のいずれでもよい。また、加熱時間は0.5時間以上5時間以下の範囲が好ましい。
以上のようにして作製したフェライト粒子を本発明のキャリア芯材として用いる。そして、所望の帯電性等を得るために、キャリア芯材の外周を樹脂で被覆して電子写真現像用キャリアとする。
キャリア芯材の表面を被覆する樹脂としては、従来公知のものが使用でき、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ−4−メチルペンテン−1、ポリ塩化ビニリデン、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)樹脂、ポリスチレン、(メタ)アクリル系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、並びにポリ塩化ビニル系やポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系等の熱可塑性エストラマー、フッ素シリコーン系樹脂などが挙げられる。
キャリア芯材の表面を樹脂で被覆するには、樹脂の溶液又は分散液をキャリア芯材に施せばよい。塗布溶液用の溶媒としては、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系溶媒;テトラヒドロフラン、ジオキサン等の環状エーテル類溶媒;エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール系溶媒;エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ等のセロソルブ系溶媒;酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶媒;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド系溶媒などの1種又は2種以上を用いることができる。塗布溶液中の樹脂成分濃度は、一般に0.001質量%〜30質量%、特に0.001質量%〜2質量%の範囲内にあるのがよい。
キャリア芯材への樹脂の被覆方法としては、例えばスプレードライ法や流動床法あるいは流動床を用いたスプレードライ法、浸漬法等を用いることができる。これらの中でも、少ない樹脂量で効率的に塗布できる点で流動床法が特に好ましい。樹脂被覆量は、例えば流動床法の場合には吹き付ける樹脂溶液量や吹き付け時間によって調整することができる。
キャリアの粒子径は、一般に、体積平均粒子径で25μm以上40μm以下の範囲、特に30μm以上40μm以下の範囲が好ましい。
本発明に係る電子写真用現像剤は、以上のようにして作製したキャリアとトナーとを混合してなる。キャリアとトナーとの混合比に特に限定はなく、使用する現像装置の現像条件などから適宜決定すればよい。一般に現像剤中のトナー濃度は1質量%〜15質量%の範囲が好ましい。トナー濃度が1質量%未満の場合、画像濃度が薄くなりすぎ、他方トナー濃度が15質量%を超える場合、現像装置内でトナー飛散が発生し機内汚れや転写紙などの背景部分にトナーが付着する不具合が生じるおそれがあるからである。より好ましいトナー濃度は3質量%〜10質量%の範囲である。
トナーとしては、重合法、粉砕分級法、溶融造粒法、スプレー造粒法など従来公知の方法で製造したものが使用できる。具体的には、熱可塑性樹脂を主成分とする結着樹脂中に、着色剤、離型剤、帯電制御剤等を含有させたものが好適に使用できる。
トナーの粒径は、一般に、コールターカウンターによる体積平均粒径で5μm以上15μm以下の範囲が好ましく、7μm以上12μm以下の範囲がより好ましい。
トナー表面には、必要により、改質剤を添加してもよい。改質剤としては、例えば、シリカ、アルミナ、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化マグネシウム、ポリメチルメタクリレート等が挙げられる。これらの1種又は2種以上を組み合わせて使用できる。
キャリアとトナーとの混合は、従来公知の混合装置を用いることができる。例えばヘンシェルミキサー、V型混合機、タンブラーミキサー、ハイブリタイザー等を用いることができる。
本発明の現像剤を用いた現像方法に特に限定はないが、磁気ブラシ現像法が好適である。図1に、磁気ブラシ現像を行う現像装置の一例を示す概説図を示す。図1に示す現像装置は、複数の磁極を内蔵した回転自在の現像ローラ3と、現像部へ搬送される現像ローラ3上の現像剤量を規制する規制ブレード6と、水平方向に平行に配置され、互いに逆向きに現像剤を撹拌搬送する2本のスクリュー1,2と、2本のスクリュー1,2の間に形成され、両スクリューの両端部において、一方のスクリューから他方のスクリューに現像剤の移動を可能とし、両端部以外での現像剤の移動を防ぐ仕切板4とを備える。
2本のスクリュー1,2は、螺旋状の羽根13,23が同じ傾斜角で軸部11,21に形成されたものであって、不図示の駆動機構によって同方向に回転し、現像剤を互いに逆方向に搬送する。そして、スクリュー1,2の両端部において一方のスクリューから他方のスクリューに現像剤が移動する。これによりトナーとキャリアからなる現像剤は装置内を常に循環し撹拌されることになる。
一方、現像ローラ3は、表面に数μmの凹凸を付けた金属製の筒状体の内部に、磁極発生手段として、現像磁極N、搬送磁極S、剥離磁極N、汲み上げ磁極N、ブレード磁極Sの5つの磁極を順に配置した固定磁石を有してなる。現像ローラ3が矢印方向に回転すると、汲み上げ磁極Nの磁力によって、スクリュー1から現像ローラ3へ現像剤が汲み上げられる。現像ローラ3の表面に担持された現像剤は、規制ブレード6により層規制された後、現像領域へ搬送される。
現像領域では、直流電圧に交流電圧を重畳したバイアス電圧が転写電圧電源8から現像ローラ3に印加される。バイアス電圧の直流電圧成分は、感光体ドラム5表面の背景部電位と画像部電位との間の電位とされる。また、背景部電位と画像部電位とは、バイアス電圧の最大値と最小値との間の電位とされる。バイアス電圧のピーク間電圧は0.5〜5kVの範囲が好ましく、周波数は1〜10kHzの範囲が好ましい。またバイアス電圧の波形は矩形波、サイン波、三角波などいずれであってもよい。これによって、現像領域においてトナー及びキャリアが振動し、トナーが感光体ドラム5上の静電潜像に付着して現像がなされる。
その後現像ローラ3上の現像剤は、搬送磁極Sによって装置内部に搬送され、剥離電極Nによって現像ローラ3から剥離して、スクリュー1,2によって装置内を再び循環搬送され、現像に供していない現像剤と混合撹拌される。そして汲み上げ極Nによって、新たに現像剤がスクリュー1から現像ローラ3へ供給される。
なお、図1に示した実施形態では現像ローラ3に内蔵された磁極は5つであったが、現像剤の現像領域での移動量を一層大きくしたり、汲み上げ性等を一層向上させるために、磁極を8極や10極、12極と増やしてももちろん構わない。
以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説明するが本発明はこれらの例に何ら限定されるものではない。
実施例1
原料として、Fe(平均粒径:0.6μm)21.5kg、MgO(平均粒径:0.8μm)0.65kg、Mn(平均粒径:0.9μm)7.5kg、SrCO(平均粒径:0.6μm)0.07kg、CaCO(平均粒径:1.5μm)0.07kgを純水10.43kg中に分散し、還元剤としてカーボンブラックを126g、分散剤としてポリカルボン酸アンモニウム系分散剤を190g添加して混合物とした。この混合物を湿式ボールミル(メディア径2mm)により粉砕処理し、混合スラリーを得た。
この混合スラリーをスプレードライヤーにて約130℃の熱風中に噴霧し、粒径10μm〜75μmの乾燥造粒物を得た。この造粒物から粒径25μm以下の微小な粒子は篩を用いて除去した。
この造粒物を、電気炉に投入し1300℃まで4.5時間かけて昇温した。その後1200℃で3時間保持することにより焼成を行った。その後10時間かけて室温まで冷却した。昇温段階及び焼成温度保持段階の電気炉内の酸素濃度は30000ppmとし、次いで、冷却前期段階(温度600℃以上)での酸素濃度は30000ppm、冷却後期段階(温度600℃未満)での酸素濃度は5000ppmとなるよう、酸素と窒素とを混合したガスを炉内に供給した。
得られた焼成物をハンマーミル(三庄インダストリー社製「ハンマークラッシャーNH−34S」,スクリーン目開き:0.3mm)で2回解粒し、体積平均粒径33.5μmのキャリア芯材を得た。得られたキャリア芯材の組成、粉砕前後の格子定数差、半値幅、磁気特性、電気特性、現像特性などを後述の方法で測定した。測定結果を表2及び表3に示す。
実施例2
原料として、Fe(平均粒径:0.6μm)21.5kg、Mn(平均粒径:0.9μm)9.9kg、SrCO(平均粒径:0.6μm)0.28kgを用い、焼成時の保持温度を1200℃、昇温段階、焼成温度保持段階及び冷却前期段階での酸素濃度を15000ppmとした以外は、実施例1と同様にして平均粒径34.6μmのキャリア芯材を得た。得られたキャリア芯材の組成、粉砕前後の格子定数差、半値幅、磁気特性、電気特性、現像特性などを後述の方法で測定した。測定結果を表2及び表3に示す。
実施例3
原料として、Fe(平均粒径:0.6μm)21.5kg、Mn(平均粒径:0.9μm)9.9kg、SrCO(平均粒径:0.6μm)0.18kgを用い、昇温段階、焼成温度保持段階及び冷却前期段階での酸素濃度を15000ppmとし、冷却後期段階での酸素濃度を2500ppmとし、焼成後に大気雰囲気下、温度330℃で高抵抗化処理を行った以外は、実施例1と同様にして平均粒径34.8μmのキャリア芯材を得た。得られたキャリア芯材の組成、粉砕前後の格子定数差、半値幅、磁気特性、電気特性、現像特性などを後述の方法で測定した。測定結果を表2及び表3に示す。
比較例1
焼成工程における冷却前期段階の酸素濃度を5000ppmとした以外は実施例1と同様にしてキャリア芯材を得、このキャリア芯材を大気雰囲気下、温度500℃でさらに高抵抗化処理した。処理したキャリア芯材の組成、粉砕前後の格子定数差、半値幅、磁気特性、電気特性、現像特性などを後述の方法で測定した。測定結果を表2及び表3に示す。
比較例2
焼成工程における冷却前期段階の酸素濃度を5000ppmとした以外は実施例3と同様にしてキャリア芯材を得、このキャリア芯材を大気雰囲気下、温度500℃でさらに高抵抗化処理した。処理したキャリア芯材の組成、粉砕前後の格子定数差、半値幅、磁気特性、電気特性、現像特性などを後述の方法で測定した。測定結果を表2及び表3に示す。
比較例3
原料として、Fe(平均粒径:0.6μm)21.5kg、Mn(平均粒径:0.9μm)8.1kg、コロイダルシリカ(固形分濃度50%)60gを用い、焼成工程における全段階で酸素濃度を8000ppmとし、焼成後に大気雰囲気下、温度440℃で高抵抗化処理を行った以外は、実施例1と同様にして平均粒径34.6μmのキャリア芯材を得た。得られたキャリア芯材の組成、粉砕前後の格子定数差、半値幅、磁気特性、電気特性、現像特性などを後述の方法で測定した。測定結果を表2及び表3に示す。
比較例4
焼成工程における昇温段階及び焼成温度保持段階の酸素濃度を5000ppmとし、冷却前期段階及び冷却後期段階の酸素濃度を20000ppmとした以外は実施例2と同様にして平均粒径33.8μmのキャリア芯材を得た。得られたキャリア芯材の組成、粉砕前後の格子定数差、半値幅、磁気特性、電気特性、現像特性などを後述の方法で測定した。測定結果を表2及び表3に示す。
比較例5
焼成工程の全段階における酸素濃度を5000ppmとした以外は実施例2と同様にして平均粒径33.8μmのキャリア芯材を得た。得られたキャリア芯材の組成、粉砕前後の格子定数差、半値幅、磁気特性、電気特性、現像特性などを後述の方法で測定した。測定結果を表2及び表3に示す。
(組成分析)
(Feの分析)
鉄元素を含むキャリア芯材を秤量し、塩酸と硝酸の混酸水に溶解させた。この溶液を蒸発乾固させた後、硫酸水を添加して再溶解し過剰な塩酸と硝酸とを揮発させる。この溶液に固体Alを添加して液中のFe3+を全てFe2+に還元する。続いて、この溶液中のFe2+イオンの量を過マンガン酸カリウム溶液で電位差滴定することにより定量分析し、Fe(Fe2+)の滴定量を求めた。
(Mnの分析)
キャリア芯材のMn含有量は、JIS G1311−1987記載のフェロマンガン分析方法(電位差滴定法)に準拠して定量分析を行った。本願発明に記載したキャリア芯材のMn含有量は、このフェロマンガン分析方法(電位差滴定法)で定量分析し得られたMn量である。
(Mgの分析)
キャリア芯材のMg含有量は、以下の方法で分析を行った。本願発明に係るキャリア芯材を酸溶液中で溶解し、ICPにて定量分析を行った。本願発明に記載したキャリア芯材のMg含有量は、このICPによる定量分析で得られたMg量である。
(Caの分析)
キャリア芯材のCa含有量は、Mgの分析同様にICPによる定量分析で行った。
(Srの分析)
キャリア芯材のSr含有量は、Mgの分析同様にICPによる定量分析で行った。
(Siの分析)
キャリア芯材のSi 含有量は、JIS M8214−1995記載の二酸化珪素重量法に準拠して定量分析を行なった。
(キャリア芯材の半値幅)
リガク社製「UltimaIV」を用いて粉砕前のキャリア芯材の粉末X線回折測定を行った。X線源にはCu管球(Kα)を使用し、加速電圧40kV、電流20mAの条件でX線を発生させた。発散スリット開口角は1°、散乱スリット開口角は1°、受光スリット幅は0.15mm、スキャン範囲は15°≦2θ≦95°とした。得られたX線回折パターンにおける(311)面のピークから半値幅を算出した。
(キャリア芯材の粉砕前後の格子定数差)
(粉砕条件)
作製したキャリア芯材30gを、メディア径6.5mmのCr鋼球250gと共に容積110cmのポッドに入れ小型振動ミル(HEIKO社製「HEIKO Sample Mill TI-100型」)で5時間粉砕を行った。粉砕後におけるキャリア芯材の平均粒径は5μm以下とした。
(格子定数の測定)
リガク社製「UltimaIV」を用いて粉砕前後のキャリア芯材の粉末X線回折測定を行った。X線源にはCu管球(Kα)を使用し、加速電圧40kV、電流20mAの条件でX線を発生させた。発散スリット開口角は1°、散乱スリット開口角は1°、受光スリット幅は0.15mm、スキャン範囲は15°≦2θ≦95°とした。得られたX線回折パターンに対し、分割擬Voigt関数によりピークフィッティングを行い、精度よく回折角を算出した。算出したスピネル構造の(311)面のピーク回折角からブラッグの式により格子定数を算出した。そして、キャリア芯材の粉砕前後における格子定数差を求めた。粉砕前の測定は、キャリア芯材の表面における格子定数であり、粉砕後は、キャリア芯材の組成全体の格子定数である。
(見掛密度)
キャリア芯材の見掛け密度はJIS Z 2504に準拠して測定した。
(流動度)
キャリア芯材の流動度はJIS Z 2502に準拠して測定した。
(体積平均粒径)
キャリア芯材の平均粒径は、レーザー回折式粒度分布測定装置(日機装社製「マイクロトラックModel9320−X100」)を用いて測定した。
(磁気特性)
室温専用振動試料型磁力計(VSM)(東英工業社製「VSM−P7」)を用いて、外部磁場を0〜79.58×10A/m(10000エルステッド)の範囲で1サイクル連続的に印加して、飽和磁化、残留磁化、保磁力及び79.58×10A/m(1000エルステッド)の磁場における磁化σ1k(Am/kg)をそれぞれ測定した。
(電気抵抗)
電極として表面を電解研磨した板厚2mmの真鍮板2枚を電極間距離が2mmとなるように配置し、2枚の電極板の間の空隙にキャリア芯材200mgを装入したのち、それぞれの電極板の背後に断面積240mmの磁石を配置して電極間に被測定粉体のブリッジを形成させた状態で電極間に100V、250V、500V、1000Vの直流電圧を印加し、キャリア芯材を流れる電流値を4端子法により測定した。その電流値と、電極間距離2mmおよび断面積240mmからキャリア芯材の電気抵抗を算出した。
(BD電圧)
電極として表面を電解研磨した板厚2mmの真鍮板2枚を電極間距離が2mmとなるように配置し、2枚の電極板の間の空隙にキャリア芯材200mgを装入したのち、それぞれの電極板の背後に断面積240mmの磁石を配置して電極間に被測定粉体のブリッジを形成させた状態で電極間に、直流電圧を印加し、キャリア芯材を流れる電流値を4端子法により測定した。直流電圧は、100Vを開始電圧とし、100V−100秒を1ステップとし印加電圧を増加した。印加電圧を増加させていく過程において電極間を流れる電流値が100mA以上となる電圧をBD電圧とした。
(現像剤の作製)
得られたキャリア芯材の表面を樹脂で被覆してキャリアを作製した。具体的には、シリコーン樹脂450重量部と、(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン9重量部とを、溶媒としてのトルエン450重量部に溶解してコート溶液を作製した。このコート溶液を、流動床型コーティング装置を用いてキャリア芯材50000重量部に塗布し、温度300℃の電気炉で加熱してキャリアを得た。以下、全ての実施例、比較例についても同様にしてキャリアを得た。
得られたキャリアと平均粒径5.0μm程度のトナーとを、ポットミルを用いて所定時間混合し、二成分系の電子写真現像剤を得た。この場合、キャリアとトナーとをトナーの重量/(トナーおよびキャリアの重量)=5/100となるように調整した。以下、全ての実施例、比較例についても同様にして現像剤を得た。得られた現像剤を、図1に示す構造の現像装置(現像スリーブの周速度Vs:406mm/sec,感光体ドラムの周速度Vp:205mm/sec,感光体ドラム−現像スリーブ間距離:0.3mm)に投入した。
(画像濃度の評価)
黒ベタ画像を形成して、反射濃度計(東京電色社製「TC−6D」)を用いて画像濃度を測定し下記基準で評価した。
「○」:1.4以上
「△」:1.2以上1.4未満
「×」:1.2未満
(キャリア付着の評価)
A4サイズの白紙を1000枚印刷した後、1000枚目の用紙における黒点の数を目視にて測定し、下記基準で評価した。結果を表2に合わせて示す。
「○」:黒点が0個〜5個
「△」:黒点が6個〜10個
「×」:黒点が11個以上
表2及び表3から明らかなように、本実施例1〜3のキャリア芯材を用いた現像剤では画像濃度及びキャリア付着の発生は抑制されていた。
これに対して、冷却前期段階の酸素濃度が5000ppmと低く且つ高い温度で高抵抗化処理が行われた比較例1,2のキャリア芯材では、酸化が進みすぎて局所的に絶縁抵抗の高い部分が生じ、X線回折パターンにおける半値幅及び格子定数差が本発明の規定範囲よりも大きくなり、現像後のカウンターチャージのリークが円滑に行われず十分な画像濃度が得られなかった。また、焼成工程の全段階において酸素濃度が8000ppmとされ且つ高い温度で高抵抗化処理が行われた比較例3のキャリア芯材、及び冷却全段階において酸素濃度が20000ppmとされた比較例4のキャリア芯材ではキャリア付着は生じなかったものの十分な画像濃度が得られなかった。そしてまた、焼成工程の全段階において酸素濃度が5000ppmとされた比較例5のキャリア芯材では、酸化が不十分で半値幅が小さくなり、絶縁破壊抵抗が低下し電荷注入によってキャリア付着が見られた。
本発明に係るキャリア芯材によれば、感光体等へのキャリア付着を抑制しながら画像形成速度が速くなっても十分な画像濃度が得られ有用である。
3 現像ローラ
5 感光体ドラム

Claims (8)

  1. 組成式MFe3−X(但し、Mは、Mn,Mg,Ca,Sr,Ti,Cu,Zn,Niからなる群より選ばれる少なくとも1種以上の金属である,0<X≦1)で表されるキャリア芯材であって、
    粉末X線回折パターンにおける面指数(311)のピークから算出される半値幅が0.15°以上0.20°未満であり、
    キャリア芯材30gを、メディア径6.5mmのCr鋼球250gと共に容積110cm のポッドに入れ小型振動ミルで5時間粉砕を行った前後での、粉末X線回折パターンにおける面指数(311)のピークから算出される格子定数の差が絶対値で0.005Å以下である
    ことを特徴とするキャリア芯材。
  2. ブリッジ式抵抗測定において絶縁破壊が生じる電圧が700V以上1400V未満である請求項1記載のキャリア芯材。
  3. ブリッジ式抵抗測定において電圧1000V印加したときの比抵抗が1.0×10Ω・cm以上1.0×10Ω・cm以下の範囲である請求項1又は2に記載のキャリア芯材。
  4. 体積平均粒径が25μm以上40μm以下である請求項1〜3のいずれかに記載のキャリア芯材。
  5. 飽和磁化σが60Am/kg以上85Am/kg以下であり、磁化σ1kが50Am/kg以上75Am/kg以下である請求項1〜4のいずれかに記載のキャリア芯材。
  6. MがMn及びMgの少なくとも一方である請求項1〜5のいずれかに記載のキャリア芯材。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載のキャリア芯材の表面を樹脂で被覆したことを特徴とする電子写真現像用キャリア。
  8. 請求項7記載の電子写真現像用キャリアとトナーとを含む電子写真用現像剤。
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