JP5129079B2 - キャリア芯材とその製造方法および電子写真現像剤用磁性キャリア - Google Patents

キャリア芯材とその製造方法および電子写真現像剤用磁性キャリア Download PDF

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Description

本発明は、二成分系電子写真用現像剤において、トナーと混合されて使用される二成分系電子写真用現像剤用キャリアに関する。
近年、電子写真方式を用いた複写機、プリンター等の装置が広く普及するに従い、その用途も多岐にわたっている。そして、市場において、当該電子写真に関しては高画質化の要求が高まっている。
従来から、二成分系電子写真用現像剤において、使用されているトナーの粒子を小粒径化することにより、電子写真の高画質化が可能であると考えられていた。しかしながら、トナー粒子の小粒径化に伴い、当該トナー粒子の帯電能力が低下することとなる。このトナー粒子の帯電能力の低下に対処する為、二成分系電子写真用現像剤において当該トナーと混合されて用いられているキャリア芯材(以下、「キャリア」と記載する場合がある。)を小粒径化し、比表面積を大きくする対策がとられた。しかし、当該小粒径化されたキャリアは、キャリア付着やキャリア飛散といった異常現象を発生し易いという問題があった。
キャリア付着、キャリア飛散の抑制手段としては、たとえば特許文献1に見られるような印加磁場1000Oeにおける磁化が67emu/g〜88emu/g、および飛散物と本体との磁化率の差が10emu/g以下に規定されたキャリア芯材を用いることにより、磁気ブラシの保持力を向上させる方法が提案されている。
一方で、電子写真現像において高品位の画像特性を安定して実現するためには、磁性キャリアが高い電気抵抗を有していることが要求される。たとえば、特許文献2に見られるように、印加電圧100Vにおける電気抵抗が107Ω・cm以上であるキャリア芯材を使用することにより、高品位の画像特性が安定して得られ、高電圧を印加した場合でもキャリアのブレークダウンが防止できる。また、キャリア芯材の高い電気抵抗は、焼成後の酸化処理(後述の高抵抗化処理)によって付与することができることが報告されている。
特開2002−296846号公報 特許3347193号
上記の事項に見られるように、電子写真現像法における画質特性の向上には、現像剤用キャリアの磁気特性、絶縁性が重要な特性となる。
しかしながら本発明者らの検討の結果、従来技術に関するキャリア芯材を現像剤用キャリアとして用いた場合、画質異常の発生等により長期にわたって安定した画像特性を得ることが困難であった。そして、その原因が、キャリアの磁気特性、絶縁性が温度によって変化するためであることを突き止めた。
本発明者らは、現像機の使用環境およびその運転状態により、現像剤中のキャリアが35℃を超える温度下にさらされることを確認し、さらに常温である23℃と高温下である35℃以上では、キャリアの電磁気的特性が大きく変化することを確認した。
そして、さらにその変化率をある範囲内になるよう調整したキャリア芯材を製造する手
法を見出し、この芯剤を現像剤用キャリア化して用いることにより、安定した画像特性を得ることが可能であることを確認し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明の第1の局面は、
40℃での抵抗率と23℃での抵抗率の比を抵抗変化率としたときに、前記抵抗変化率が0.1以上10以下であるキャリア芯材を提供する。
また、本発明の第2の局面は、
静置式での絶縁破壊電圧が1000V以上である請求項1に記載されたキャリア芯材を提供する。
また本発明の第3の局面は、
印加磁界1000Oeでの磁化が60emu/g以上である請求項1または2の何れかの請求項に記載されたキャリア芯材を提供する。
また本発明の第4の局面は、
主成分がMnxFe(3-x)4(ただし、0.5<x≦1.0)である請求項1乃至3の何れか1の請求項に記載されたキャリア芯材を提供する。
また本発明の第5の局面は、
粒子表面から略1μmまでの表層部分飽和磁化が、前記表層部分以外の飽和磁化に対して0.5以上0.95以下の範囲である請求項1乃至4の何れか1の請求項に記載されたキャリア芯材を提供する。
また本発明の第6の局面は、
請求項1乃至5の何れか1の請求項に記載されたキャリア芯材が樹脂被覆された電子写真現像剤用キャリアを提供する。
また本発明の第7の局面は、
金属鉄またはその化合物と金属マンガンまたはその化合物から造粒物を得る工程と、
前記造粒物を焼成し焼成物を得る工程と、
前記焼成物を酸性溶媒中で処理する工程を含む
キャリア芯材の製造方法を提供する。
また本発明の第8の局面は、
前記焼成物を得る工程は、900℃から1500℃の温度中で前記造粒物を焼成する工程である請求項7に記載されたキャリア芯材の製造方法を提供する。
また本発明の第9の局面は、
前記酸性溶媒中で処理する工程は、硫酸中で行う請求項7または8の何れかの請求項に記載されたキャリア芯材の製造方法を提供する。
本発明によれば、複写機、プリンター等の電子写真現像剤として使用した際に、キャリア付着等の異常現象を低減し、長期にわたり安定した画像特性を得ることが可能な電子写真現像剤用キャリアおよび電子写真現像剤を提供することが可能である。
以下、本発明について、1.電子写真現像剤用キャリア芯材、2.電子写真現像剤用キ
ャリア芯材の製造方法、3.電子写真現像剤用キャリア、4.電子写真現像剤、の順で説明する。
<組成>
本発明に関するキャリア芯材となる物質は、主成分が一般式:MnxFe3-x4(但し0<x≦1)で表されるマンガンフェライトであることが望ましい。これは、上記の物質が高い磁化率を持つともに、良好な絶縁性を有しているからである。
<磁気特性>
本発明に関するキャリア芯材となる物質は、印加磁界1000Oe下における磁化:σ1000が、σ1000≧60emu/gを満たすことが好ましい。芯材の磁化率が上記の範囲を満たすとき、現像機内で磁気ブラシの保持力が強く、キャリア付着現象を生じにくくなるためである。
<絶縁性>
本発明に関するキャリア芯材となる物質は、静置式での絶縁破壊電圧が1000V以上であることが望ましい。尚、本発明で言う静置式での絶縁破壊電圧とは、後述する測定方法により粉体抵抗の電圧依存性を測定し、抵抗率が1.0×106Ω・cm以下となる電圧の最小値を指す。
<絶縁性の温度依存性>
本発明に関するキャリア芯材は、使用温度による絶縁性すなわち抵抗率の変化が小さいことを特徴とする。具体的には、後に示す抵抗変化率が23℃から33℃より好ましくは23℃から40℃の間で0.1以上10以下、望ましくは、0.5以上2.0以下であることが好ましい。一般的な複写機の使用環境は常温下を23℃とし、高温環境を33℃前後と想定しているが、使用状況によっては複写機内部において現像剤が33℃以上の環境にさらされる可能性もある。このため、40℃程度までは抵抗の変化率が1.0に近いことが好ましい。
また、抵抗の変化率の絶対値が10倍(20dB)を超える場合は、経年変化で現像特性が変化するおそれが高くなる。また、それに伴って、絶縁破壊電圧も低下する。特に絶縁破壊電圧は、不測のサージ電圧に耐える必要から十分安定である必要があり、経年変化のおそれは少ないほうが好ましい。
<粒径>
本発明に関するキャリア芯材は、平均粒径10μm以上80μm以下であることが好ましい。キャリア芯材の粒径が10μmより小さいとキャリア粒子ひとつひとつの磁化が小さくなるためキャリア付着現象を抑制することが困難となり好ましくない。また粒径が80μmよりも大きいと現像した際に所望の画質特性を得にくく、好ましくない。
<粒子表面形態>
本発明に関するキャリア芯材は、その表面の物性を表面処理により変質させることを特徴としている。この表面処理は、粒子表面を硫酸などの酸化性の酸で処理することにより、芯材の絶縁性を向上させるとともに、抵抗率の温度変化を抑制することを目的としたものである。
次に、粒子表面の物性を評価する方法について説明する。対象となるキャリア芯材をサンプルミル(協立加工株式会社製、SK―M10型)に投入し、
(研磨前の芯材の平均粒径)-(研磨後の芯材の平均粒径)=1.0μm
となるよう3000〜8000rpm間で回転数を調整し、3分間研磨処理を行い、キャ
リア芯材を表層約1μmの領域とその内部の領域とに分離した。研磨処理を行ったキャリア芯材を、目開き20μmの篩により分級処理を行った。
この処理の結果、篩の上側は表面1μmの領域が除去された後のキャリア芯材となり、篩の下側は芯材表面1μmの領域が細かく破砕された微粉末となるよう分離される。この微粉末を分析することにより、元のキャリア芯材の表面1μmの領域の物性を評価することが可能である。
<キャリア芯材の製造方法>
次に、キャリア芯材の製造方法について、原料、造粒工程、焼成工程、表面処理工程の順に説明する。
<磁性キャリア芯材の原料>
本発明に係る磁性キャリア芯材の組成は、金属鉄またはその化合物と、金属マンガンまたはその化合物であればよいが、常温常圧下で安定に存在し、酸化物であるFe23およびMn23またはMn34などが一般的に用いられる。
<造粒工程>
〔スラリー化〕
上記の原料を所定の混合比となるよう秤量した後、これらを媒体液中で混合撹拌することによってスラリー化する(スラリー化工程)。当該スラリー化前に、必要に応じて、原料混合物へ乾式で粉砕処理を加えてもよい。原料粉と媒体液の混合比は、スラリーの固形分濃度が50〜90質量%になるようにすることが望ましい。媒体液は、水にバインダー、分散剤等を添加したものを用意する。混合攪拌して得られたスラリーに対し、さらに湿式粉砕を施すことが好ましい。
〔造粒〕
造粒は、上記スラリーを噴霧乾燥機に導入することによって好適に実施できる。噴霧乾燥時の雰囲気温度は100〜300℃程度とすればよい。これにより、概ね、粒子径が10〜200μmの造粒粉を得ることができる(造粒工程)。得られた造粒粉は製品最終粒径を考慮し、振動ふるい等を用いて、粗大粒子や微粉を除去することにより粒度調整することが望ましい。
<焼成工程>
次に、造粒粉を加熱した炉に投入して焼成することにより、目的とするマンガンフェライトを生成させる。焼成温度に関しては、十分な生産性を確保できる反応速度を得るため900℃以上の温度が必要である。また、1500℃以上の温度では、粒子同士の過剰焼結が起こり、粉体の形態で焼成物を得ることが難しくなる。当該観点からは、焼成温度は900〜1500℃の範囲にあることが好ましい。より好ましくは1000℃〜1300℃であれば、焼成後の粒子が十分な強度を持つため良好な形態である。
得られた焼成物は、この段階で粒度調整することが望ましい。例えば、焼成物をハンマーミル等で解粒し、振動篩などで分級を行うことにより、所望の粒径を持った粒子を得ることができる。
<表面処理工程>
次に上記の粒子を酸化性の酸溶液で表面処理を行う。
使用する酸としては、酸化性の酸である硫酸、硝酸などを使用するが、比較的安価で大量に入手できる硫酸を用いることができる。酸溶液の濃度は比較的高いことがよく、50
%以上好ましくは70%以上のものを使うのがよい。希硫酸、希硝酸など濃度の薄い酸を使用すると、芯材が酸溶液中に溶け出してしまうため、好ましくない。
表面処理の方法は、焼成工程で得られた粒子を酸溶液に投入することで行う。本発明では粒子の表層部分を酸処理するのが目的であるので、投入時間は酸溶液の濃度や温度によって適宜変更される。また、処理中、酸溶液を加熱若しくは攪拌を行ってもよい。
<電子写真現像剤用キャリア>
本発明に係る電子写真現像剤用キャリア芯材をシリコーン系樹脂等で被覆し、帯電性の付与および耐久性を向上させることで電子写真現像剤用キャリアを得ることが出来る。当該シリコーン系樹脂等の被覆方法は、公知の手法により行えば良い。
<電子写真現像剤>
本発明に係る電子写真現像剤用キャリアと適宜なトナーとを混合することで、本発明に係る電子写真現像剤を得ることが出来る。
以降より、本発明の実施例を示すにあたり、各物性値の測定方法について記述する。
<粒度分布>
キャリア芯材の粒度分布は、マイクロトラック(日機装(株)製、Model:9320−X100)を用いて測定した。得られた粒度分布より、体積率50%までの積算粒径D50を算出した。尚、本発明においてはこのD50の値を芯材の平均粒径として記述した。
<磁気特性>
キャリア芯材の磁気特性は、VSM(東英工業株式会社製、VSM−P7)を用いて磁化率の測定を行い、印加磁界1000Oeにおける磁化σ1000(emu/g)を得た。なお、本明細書中では、印加磁界を10kOeとしたときの磁化を飽和磁化とする。
<抵抗率および絶縁破壊電圧の測定>
キャリア芯材の、絶縁性の評価は以下のようにして測定を行なった。電極として表面を電解研磨した板厚2mmの真鍮板2枚を電極間距離が2mmとなるように配置し、2枚の電極板の間の空隙に被測定粉体200mgを装入した。そして、それぞれの電極板の背後に断面積240mm2の磁石を配置し、電極間に被測定粉体のブリッジを形成させた。この状態で電極間に10V〜1500Vの直流電圧を印加し、被測定粉体を流れる電流値を4端子法により測定した。その電流値と、電極間距離2mmおよび断面積240mm2から、被測定粉体の抵抗率を算出した。
尚、使用する磁石は粉体がブリッジを形成できる限り、種々のものが使用できるが、本発明の実施例では表面磁束密度が1500ガウスの永久磁石(フェライト磁石)を使用した。
(実施例1)
Fe23(平均粒径:0.6μm)7.2kg、Mn34(平均粒径:0.9μm)2.8kgを純水6.0kg中に分散し、分散剤としてポリカルボン酸アンモニウム系分散剤を60g添加して混合物とした。当該混合物を湿式ボールミル(メディア径φ2mm)により粉砕処理し、Fe23とMn34との混合スラリーを得た。原料の混合比は、前述のフェライトの組成式MnxFe3-x4において、x=0.85となるよう算出したものである。
このスラリーをスプレードライヤーにて約130℃の熱風中に噴霧し、粒径10〜100μmの乾燥造粒粉を得た。尚、このとき、粒径が100μmを超えるような造粒粉は、篩により除去した。
この造粒粉を、電気炉に投入して窒素ガスフロー中にて1200℃で3時間焼成した。得られた焼成品を粉砕処理したのち、篩により分級することにより、粒径50μmの磁性粉末を得た。
さらに、この磁性粉末を75%硫酸中に投入し、1時間攪拌することにより、実施例1に関するキャリア芯材を得た。得られたキャリア芯材の特性を表1に示す。
(実施例2)
Fe23(平均粒径:0.6μm)7.7kg、Mn34(平均粒径:0.9μm)2.3kgを純水6.0kg中に分散し、分散剤としてポリカルボン酸アンモニウム系分散剤を60g添加して混合物とした。当該混合物を湿式ボールミル(メディア径φ2mm)により粉砕処理し、Fe23とMn34との混合スラリーを得た。原料の混合比は、前述のフェライトの組成式MnxFe3-x4において、x=0.70となるよう算出したものである。
このスラリーをスプレードライヤーにて約130℃の熱風中に噴霧し、粒径10〜100μmの乾燥造粒粉を得た。尚、このとき、粒径が100μmを超えるような造粒粉は、篩により除去した。
この造粒粉を、電気炉に投入して窒素ガスフロー中にて1150℃で3時間焼成した。得られた焼成品を粉砕処理したのち、篩により分級することにより、粒径50μmの磁性粉末を得た。
さらに、この磁性粉末を75%硫酸中に投入し、1時間攪拌することにより、実施例2に関するキャリア芯材を得た。実施例2に係るキャリア芯材の特性を表1に示す。
(実施例3)
Fe23(平均粒径:0.6μm)7.1kg、Mn34(平均粒径:0.9μm)2.9kgを純水6.0kg中に分散し、分散剤としてポリカルボン酸アンモニウム系分散剤を60g添加して混合物とした。当該混合物を湿式ボールミル(メディア径φ2mm)により粉砕処理し、Fe23とMn34との混合スラリーを得た。原料の混合比は、前述のフェライトの組成式MnxFe3-x4において、x=0.90となるよう算出したものである。
このスラリーをスプレードライヤーにて約130℃の熱風中に噴霧し、粒径10〜100μmの乾燥造粒粉を得た。尚、このとき、粒径が100μmを超えるような造粒粉は、篩により除去した。
この造粒粉を、電気炉に投入して窒素ガスフロー中にて1150℃で3時間焼成した。得られた焼成品を粉砕処理したのち、篩により分級することにより、粒径50μmの磁性粉末を得た。
さらに、この磁性粉末を75%硫酸中に投入し、1時間攪拌することにより、実施例3に関するキャリア芯材を得た。実施例3に係るキャリア芯材の特性を表1に示す。
(実施例4)
Fe23(平均粒径:0.6μm)6.8kg、Mn34(平均粒径:0.9μm)3.2kgを純水6.0kg中に分散し、分散剤としてポリカルボン酸アンモニウム系分散剤を60g添加して混合物とした。当該混合物を湿式ボールミル(メディア径φ2mm)により粉砕処理し、Fe23とMn34との混合スラリーを得た。原料の混合比は、前述のフェライトの組成式MnxFe3-x4において、x=1.00となるよう算出したものである。
このスラリーをスプレードライヤーにて約130℃の熱風中に噴霧し、粒径10〜100μmの乾燥造粒粉を得た。尚、このとき、粒径が100μmを超えるような造粒粉は、篩により除去した。
この造粒粉を、電気炉に投入して窒素ガスフロー中にて1150℃で3時間焼成した。得られた焼成品を粉砕処理したのち、篩により分級することにより、粒径50μmの磁性粉末を得た。
さらに、この磁性粉末を75%硫酸中に投入し、1時間攪拌することにより、実施例4に関するキャリア芯材を得た。実施例4に係るキャリア芯材の特性を表1に示す。
(実施例5)
実施例2において、焼成後の硫酸処理時間を5時間とする以外は同様にして実施し、実施例5に関するキャリア芯剤を得た。実施例5に係るキャリア芯材の特性を表1に示す。
(比較例1)
Fe23(平均粒径:0.6μm)10kgを純水6.0kg中に分散し、分散剤としてポリカルボン酸アンモニウム系分散剤を60g添加して混合物とした。当該混合物を湿式ボールミル(メディア径φ2mm)により粉砕処理し、Fe23とMn34との混合スラリーを得た。原料の混合比は、前述のフェライトの組成式MnxFe3-x4において、x=0.00となるよう算出したものである。
このスラリーをスプレードライヤーにて約130℃の熱風中に噴霧し、粒径10〜100μmの乾燥造粒粉を得た。尚、このとき、粒径が100μmを超えるような造粒粉は、篩により除去した。
この造粒粉を、電気炉に投入して窒素ガスフロー中にて1150℃で3時間焼成した。得られた焼成品を粉砕処理したのち、篩により分級することにより、粒径50μmの磁性粉末を得た。
さらに、この磁性粉末を75%硫酸中に投入し、1時間攪拌することにより、比較例1に関するキャリア芯材を得た。比較例1に係るキャリア芯材の特性を表1に示す。
(比較例2)
Fe23(平均粒径:0.6μm)8.4kg、Mn34(平均粒径:0.9μm)1.6kgを純水6.0kg中に分散し、分散剤としてポリカルボン酸アンモニウム系分散剤を60g添加して混合物とした。当該混合物を湿式ボールミル(メディア径φ2mm)により粉砕処理し、Fe23とMn34との混合スラリーを得た。原料の混合比は、前述のフェライトの組成式MnxFe3-x4において、x=0.50となるよう算出したものである。
このスラリーをスプレードライヤーにて約130℃の熱風中に噴霧し、粒径10〜100μmの乾燥造粒粉を得た。尚、このとき、粒径が100μmを超えるような造粒粉は、
篩により除去した。
この造粒粉を、電気炉に投入して窒素ガスフロー中にて1150℃で3時間焼成した。得られた焼成品を粉砕処理したのち、篩により分級することにより、粒径50μmの磁性粉末を得た。
さらに、この磁性粉末を75%硫酸中に投入し、1時間攪拌することにより、比較例2に関するキャリア芯材を得た。比較例2に係るキャリア芯材の特性を表1に示す。
(比較例3)
実施例2において、焼成後の硫酸処理を行わないこと意外は同様にして実施し、比較例3に関するキャリア芯材を得た。
(実施例1〜5および比較例1〜3のまとめ)
表1に、実施例1〜5および比較例1〜3にかかるキャリア芯材の特性を示す。尚、表中のσs(s)/σs(i)とは、研磨処理如により分離した、芯材の表面部分の飽和磁化と、表面除去後の芯材の飽和磁化との比である。また、表中の抵抗変化率とは印加電圧250Vにおける、温度40℃と23℃での抵抗率の比である。具体的には(1)式で求めた。
(抵抗変化率)=(40℃での抵抗率)/(23℃での抵抗率)・・・(1)
(組成による影響)
はじめに、図1に実施例1の、そして図2に比較例1に係るキャリア芯材の、各温度における静的抵抗の電圧依存性を示す。それぞれ横軸は印加電圧(V)であり、縦軸は抵抗率(Ω・cm)である。また点線グラフは23℃環境下での測定結果であり、実線は40℃環境下での測定結果である。図2を参照して、比較例1のキャリア芯材の抵抗率は、測定温度によって大きく変化していることがわかる。特に最も差の大きい印加電圧250Vにおいて、抵抗の変化率が100以上と、2オーダーもの変化があることが確かめられた。
これに対し、図1を参照して、実施例1に係るキャリア芯材の抵抗率は温度変化が極めて小さく、印加電圧250Vでの抵抗の変化率は0.9であった。また、この抵抗の電
圧依存性を外挿し、抵抗率が1.0×106(Ω・cm)以下となる電圧、すなわち絶縁破壊電圧は1900Vであった。
同様に、実施例2〜5に関するキャリア芯材に関しても、23℃から40℃での抵抗の温度変化は小さく、絶縁破壊電圧は1000V以上であった。
実施例1から5、及び比較例1から3の結果を図3にまとめて示す。図3は横軸をMnの組成比率を示し、縦軸は抵抗変化率を示す。図中丸印は実施例を表わし三角印は比較例を表わす。図より、主成分MnxFe(3-x)4において、xの範囲が0.5〜1.0であった実施例1乃至5は、抵抗率の温度変化が1.0に近く、ほとんど変化していないことを示している。また、これらのキャリア芯材は絶縁破壊電圧が1000V以上と高い特性を示した。
(表面処理による影響)
次に、実施例2に関するキャリア芯材に対して、処理時間を延長したもの及び表面処理を行わなかったものである実施例5及び比較例3について述べる。
比較例3のキャリア芯材は、焼成後の表面処理を実施しなかったものである。したがって、粒子表面と粒子内部での飽和磁化の差はほとんど生じていない。表1に示したように、この比較例での絶縁破壊電圧は100Vと極端に低く、現像剤用キャリアとして使用
するには好ましくない。
これに対し実施例5のキャリア芯材は、表面処理を長時間実施したため粒子表面の飽和磁化が大きく低下している。この表面処理の結果、絶縁破壊電圧は1300Vとなり絶
縁性の向上がみられるが、抵抗率の温度変化は2.11と実用においては問題ないもののやや大きな値を示した。
したがって、実施例2、5及び比較例3の結果より、高い絶縁性を確保しつつ、抵抗率の温度変化を小さくするには表面処理のレベルに最適な範囲が存在することが確かめられた。
上記の実施例及び比較例より、一般式:MnxFe3-x4(但し0.5<x≦1.0)で表されるキャリア芯材において、粒子表面より略1μmの表層部分の飽和磁化が、粒子内部の飽和磁化に対して0.5〜0.95の範囲にあるよう表面処理したキャリア芯材は、高い絶縁性を示すと同時に、抵抗率の温度変化が小さいことが確かめられた。
(キャリア化)
次に、実施例1から5および比較例1から3に関するキャリア芯材をコート処理し、キャリア化を行った。コート処理方法は以下のとおりである。
シリコーン系樹脂(信越化学製、KR251)をトルエンに溶解させてコーティング樹脂溶液を準備した。前記キャリア芯材と樹脂溶液とを質量比で、キャリア芯材:樹脂溶液=9:1の割合で撹拌機に導入し、樹脂溶液にキャリア芯材を3時間浸漬しながら150〜250℃の範囲で加熱撹拌した。これにより、キャリア芯材100質量部に対し、樹脂が1.0質量部の割合でコーティングされた。この樹脂被覆されたキャリア芯材を、熱風循環式加熱装置にて250℃で5hr加熱することにより、樹脂被覆層を硬化させて電子写真現像剤用キャリアを得た。
このキャリアと、粒子径約10μm程度の市販のトナーとをV型ブレンダーやポットミルで混合して電子写真現像剤を製造し、画像特性を評価した。
(画像特性)
画像特性については、デジタル反転現像方式を採用する40枚機を評価機として使用し、当該電子写真現像剤を用いてキャリア飛び、画像濃度、カブリ濃度、細線再現性、画質について、初期画像を評価した。このうち、「画質」は全体的な評価を示したものである。評価基準は、◎は非常に良好なレベル、○は良好なレベル、△は使用可能なレベル、×は使用不可なレベルとした。ここで○評価が、現在実用化されている高性能な電子写真現像剤と同等レベルであり、○評価以上を合格と判定した。これらの結果を表2に示す。
表2より、実施例1〜5を用いたキャリアを電子写真現像剤として使用した場合には、常温下のみならず高温下においても優れた現像特性を有することが確認された。
これに対し、比較例1〜3を用いたキャリア芯材は、常温下と高温下での現像特性に大きな差が生じており、特に高温下においては画像特性の著しい悪化が見られ、さらにキャリア飛びなどの異常現象も増加した。
上記の結果より、本発明に関するキャリア芯材を電子写真現像剤用キャリアとして用いることにより、環境による画像特性の変動の少ない電子写真現像が可能であることが確認された。
本発明は、電子写真現像剤として好適に利用できる。
実施例1に関するキャリア芯材の抵抗率の電圧依存性である。 比較例1に関するキャリア芯材の抵抗率の電圧依存性である。 キャリア芯材の組成による抵抗変化率の変化を示す。

Claims (9)

  1. 40℃での抵抗率と23℃での抵抗率の比を抵抗変化率としたときに、前記抵抗変化率が0.1以上10以下であるキャリア芯材。
  2. 静置式での絶縁破壊電圧が1000V以上である請求項1に記載されたキャリア芯材。
  3. 印加磁界1000Oeでの磁化が60emu/g以上である請求項1または2の何れかの請求項に記載されたキャリア芯材。
  4. 主成分がMnxFe(3-x)4(ただし、0.5<x≦1.0)である請求項1乃至3の何れか1の請求項に記載されたキャリア芯材。
  5. 粒子表面から略1μmまでの表層部分飽和磁化が、前記表層部分以外の飽和磁化に対して0.5以上0.95以下の範囲である請求項1乃至4の何れか1の請求項に記載されたキャリア芯材。
  6. 請求項1乃至5の何れか1の請求項に記載されたキャリア芯材が樹脂被覆された電子写真現像剤用キャリア。
  7. 金属鉄またはその化合物と金属マンガンまたはその化合物から造粒物を得る工程と、
    前記造粒物を焼成し焼成物を得る工程と、
    前記焼成物を酸性溶媒中で処理する工程を含む
    キャリア芯材の製造方法。
  8. 前記焼成物を得る工程は、900℃から1500℃の温度中で前記造粒物を焼成する工程である請求項7に記載されたキャリア芯材の製造方法。
  9. 前記酸性溶媒中で処理する工程は、硫酸中で行う請求項7または8の何れかの請求項に記載されたキャリア芯材の製造方法。
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