以下、図1〜図9を用いて、本発明に係る画像形成装置を説明する。画像形成装置として複合機100を例に挙げて説明する。但し、本実施の形態に記載されている構成、配置等の各要素は、発明の範囲を限定するものではなく単なる説明例にすぎない。
(複合機100の概要)
まず、図1を用いて実施形態に係る複合機100を説明する。図1は、実施形態に係る複合機100の一例を示す図である。
複合機100は、制御部1(制御基板)と記憶部2を含む。制御部1は、装置全体の動作を統括し複合機100の各部を制御する。制御部1は、演算、制御を行うCPU11、印刷に必要な画像処理を画像データに施す画像処理部12を含む。記憶部2はROM、RAM、HDDのような記憶装置を含み、制御用プログラムや各種データを記憶する。
又、制御部1は、原稿搬送部3a、画像読取部3b(データ入力部に相当)と通信可能に接続される。原稿搬送部3aは、セットされた原稿を読み取り位置に向けて搬送する。画像読取部3bは、原稿搬送部3aに搬送される原稿や、原稿台(コンタクトガラス、不図示)にセットされた原稿を読み取り、画像データを生成する。制御部1は、原稿搬送部3aと画像読取部3bの動作を制御する。
制御部1は、操作パネル4と通信可能に接続される。操作パネル4は、表示パネル41(報知部、表示装置に相当)、タッチパネル部42、ハードキー43を含む。制御部1は表示パネル41の表示を制御する。制御部1は、設定用画面、複合機100の状態、メッセージのような情報を表示パネル41に表示させる。制御部1は、タッチパネル部42の出力に基づき、表示パネル41に表示されたソフトキーやボタンのような操作画像のうち、操作された操作画像を認識する。また、制御部1は、操作されたハードキー43を認識する。そして、制御部1は操作された操作画像やハードキー43に応じた画面への切替を表示パネル41に行わせる。また、制御部1は、操作パネル4でなされた設定操作の内容を認識し、設定どおりに動作するように複合機100を制御する。
又、複合機100は、印刷部5を含む。印刷部5は、給紙部5a、搬送部5b、画像形成部5c、中間転写部5d、定着部5eを含む。制御部1は、印刷ジョブのとき用紙を一枚ずつ給紙部5aに供給させる。制御部1は、用紙を画像形成部5c、定着部5eを経て排出トレイ(不図示)まで搬送部5bに搬送させる。制御部1は、搬送部5bより搬送される用紙にのせるトナー像を画像形成部5cに形成させる。また、制御部1は、画像形成部5cで形成されたトナー像の一次転写を中間転写部5dに受けさせ、トナー像の用紙への二次転写を中間転写部5dに行わせる。制御部1は、用紙に転写されたトナー像を定着部5eに定着させる。搬送部5bは、印刷済用紙を排出トレイに排出する。
又、複合機100(制御部1)は通信部13(データ入力部、報知部に相当)を含む。通信部13は、PCやサーバーのようなコンピューター200と通信するためのインターフェイスである。尚、通信部13とコンピューター200はUSBケーブルなどにより直接的に通信可能に接続されてもよい。通信部13は、コンピューター200から画像データのような印刷内容を示すデータや印刷に関する設定を示すデータを含むジョブ用データD0を受信する。制御部1は、ジョブ用データD0に基づく印刷を印刷部5に行わせる。
(各画像形成ユニット51と現像装置6)
次に、図2を用いて、実施形態に係る各画像形成ユニット51の一例を説明する。図2は、実施形態に係る各画像形成ユニット51の一例を示す図である。
画像形成部5cは、4色分の画像形成ユニット51Bk、51Y、51C、51Mを含む。また、画像形成部5cは、感光体ドラム53をレーザービームで走査露光する露光装置52も含む(図1参照)。各画像形成ユニット51Bk〜51Mは形成するトナー像の色が異なるが、いずれも同様の構成である。そこで、以下ではブラック用の画像形成ユニット51Bkを例に挙げて説明する。他の画像形成ユニット51も同様に説明にでき、以下の説明では色を示すBk、Y、C、Mの符号は特に説明する場合を除き省略する。
図2に示すように、各画像形成ユニット51は、感光体ドラム53、帯電装置54、現像装置6、除電装置55、クリーニング装置56を含む。感光体ドラム53(像担持体)は、モーター5f(図1参照)の駆動力を受け所定の周速で回転する。帯電装置54は、感光体ドラム53の表面を一定電位で帯電させる。露光装置52は、画像データをカラー色分解した画像信号に基づいた光信号(レーザー光、図2で破線で図示)で帯電後の感光体ドラム53の走査露光を行う。これにより、感光体ドラム53の周面に画像データに併せた静電潜像が形成される。
現像装置6は、現像容器60(ハウジング)の内部にトナーと磁性キャリアを含む現像剤(不図示)を収容する。画像形成ユニット51Bkの現像装置6はブラック、画像形成ユニット51Yの現像装置6はイエロー、画像形成ユニット51Cの現像装置6はシアン、画像形成ユニット51Mの現像装置6はマゼンタのトナーを含む。つまり、現像装置6は、複合機100内に複数設けられる。そして、それぞれの現像装置6は、収容するトナーの色が異なる。
現像装置6は、対応する感光体ドラム53の静電潜像をトナーにより現像する。現像により生成されたトナー像は、中間転写部5dの中間転写ベルト57転写される。除電装置55は、感光体ドラム53に対し光を照射し、転写後の感光体ドラム53の除電を行う。クリーニング装置56は、感光体ドラム53の表面を擦って残トナーを除去する。
そして、現像装置6は、現像容器60内に、第1攪拌部材61、第2攪拌部材62、磁気ローラー63、現像ローラー64を含む。現像容器60は、仕切壁60aにより第1攪拌室6aと第2攪拌室6bに区画される。第1攪拌室6aにトナー補給口が設けられる。トナー補給口から現像容器60の内部に、補給部7(図3参照)から送られてきた新しいトナーが投入される。
また、第1攪拌室6aには、第1攪拌部材61が、第2攪拌室6bには、第2攪拌部材62が設けられる。第1攪拌部材61及び第2攪拌部材62は、螺旋状の羽根を有する。各攪拌部材は、現像剤を攪拌しつつ軸方向に搬送する(搬送方向は逆)。攪拌、搬送によりトナーを帯電させる。なお、仕切壁60aの両端部(接続通路部)で第1攪拌室6aと第2攪拌室6bは接続され、現像剤は、第1攪拌室6aと第2攪拌室6bで循環する。
現像容器60は、回転可能に支持された磁気ローラー63と現像ローラー64を含む。磁気ローラー63は、第2攪拌部材62の上方(第2攪拌室6b内)に設けられる。現像ローラー64は、磁気ローラー63の斜め左上の位置に設けられる。磁気ローラー63は現像剤を担持する。現像容器60のうち、現像ローラー64と感光体ドラム53が向かい合う部分は開口されている。
磁気ローラー63と現像ローラー64には磁石が内蔵されている。これらの磁石により磁気ローラー63と現像ローラー64と間に磁気ブラシが形成される。現像を行うとき、現像ローラー64には、直流電圧と交流電圧が印加される。磁気ローラー63にも直流電圧が印加される。磁気ローラー63に印加する直流電圧と現像ローラー64に印加する直流電圧に差を持たせることにより、磁気ブラシから現像ローラー64にトナーのみが移動する。これにより、現像ローラー64上にトナー薄層が形成される。現像ローラー64に印加された交流電圧により、現像ローラー64から感光体ドラム53へトナーが飛翔する。そして、感光体ドラム53上の静電潜像が現像される。
現像装置6内の第1攪拌部材61と第2攪拌部材62は、ギア列を介してモーター5fに連結される。制御部1は、現像装置6を動作させるとき、モーター5fを回転させ、各攪拌部材を回転させる。なお、ギア列を介し、モーター5fにより、現像ローラー64と磁気ローラー63のスリーブを回転させることもできる。
(ジョブ用データD0)
次に、図3を用いて、実施形態に係る複合機100でのジョブ用データD0の取り扱いについて説明する。図3は、実施形態に係る複合機100でのジョブ用データD0の取り扱いを説明するための図である。
本実施形態の複合機100では、印刷を伴うジョブとして、コピージョブ、プリントジョブ、ボックス印刷ジョブがある。コピージョブは、画像読取部3bが原稿を読み取って生成した画像データに基づき印刷を行うジョブである。プリントジョブは、コンピューター200から送信されたデータに基づき印刷を行うジョブである。
ボックス印刷ジョブは、記憶部2の不揮発的な領域に設けられたボックス領域に画像データを不揮発的に記憶しておき、ボックス領域に記憶された画像データに基づき印刷を行うジョブである。複合機100のボックス機能では、画像読取部3bが原稿を読み取って生成した画像データや、通信部13の受信データに基づく画像データを記憶部2に不揮発的に記憶させることができる。ボックス印刷ジョブは、記憶させた画像データを後日、再利用するジョブともいえる。
コピージョブでは、画像読取部3bが原稿を読み取って原稿の画像データを生成する。制御部1は、画像読取部3bが生成した画像データをジョブ用データD0として記憶部2に記憶させる。画像処理部12は、操作パネル4でのコピーに関する設定に応じた画像処理を画像データに施す。記憶部2は、画像処理後の画像データを記憶する。そして、コピージョブの開始に伴って画像処理後の画像データは印刷部5(露光装置52)に向けて送信される。印刷部5は受信した画像データに基づきコピージョブを行う。
プリントジョブでは、通信部13がコンピューター200から受信した印刷用のデータに基づき印刷ジョブが行われる。通信部13は、ページ記述言語で記述されたデータや画像データやコンピューター200のプリンタードライバーソフトウェアで設定された設定値のデータを受信する。制御部1は、通信部13が受信したデータをジョブ用データD0として記憶部2に記憶させる。画像処理部12は、ページ記述言語で記述されたデータをラスターデータ化し、コンピューター200でなされた設定に応じた画像処理を画像データに施す。そして、プリントジョブの開始に伴って画像処理後の画像データは印刷部5に向けて送信される。印刷部5は受信した画像データに基づきプリントジョブを行う。
ボックス印刷ジョブでは、操作パネル4は、ボックス領域に記憶された画像データのうち今回利用する画像データの選択を受け付ける。画像処理部12は、操作パネル4でのボックス印刷ジョブに関する設定に応じた画像処理を、選択された画像データに施す。記憶部2は、画像処理後の画像データを記憶する。そして、ボックス印刷ジョブの開始に伴って画像処理後の画像データは印刷部5に向けて送信される。印刷部5は受信した画像データに基づきコピージョブを行う。
このように、画像読取部3b、通信部13は、コピージョブ、プリントジョブ、ボックス印刷ジョブのような印刷ジョブに用いるジョブ用データD0を画像形成装置に入力する。そして、記憶部2は、ジョブ用データD0を記憶する。印刷部5は、ジョブ用データD0(画像データ)に基づき形成された静電潜像の現像を現像装置6に行わせ、ジョブ用データD0に基づく印刷を行う。
(トナー補給)
次に、図4、図5を用いて、各現像装置6へのトナー補給を説明する。図4は、実施形態に係る各現像装置6へのトナー補給に関する部分の一例を示す図である。尚、図4ではトナーの流れを白抜き矢印で示している。図5は、実施形態に係る現像装置6へのトナー補給の流れの一例を示す図である。
複合機100内には、現像装置6に補給するトナーを収容するトナー容器8と、トナー容器8のトナーを現像装置6に補給する(送る)補給部7が設けられる。トナー容器8は「トナーコンテナ」と称されることもある。印刷に伴って磁性キャリアも少しずつ減る場合もあり、トナー容器8にはトナーの他に微量の磁性キャリアを混ぜることもある。現像装置6の個数に対応して、トナー容器8が複数、複合機100の内部に設けられる。具体的に、ブラック、シアン、イエロー、マゼンタの計4つのトナー容器8が設けられる。各トナー容器8は、交換可能である。トナー容器8は、空になると取り替えられる。
各補給部7は、トナー容器8と現像装置6を繋ぐトナー搬送管、トナー搬送管内に設けられトナー容器8から現像装置6に向けてトナーを送る搬送用スクリュー、搬送用スクリューを回転させる補給用モーター5fやギアを含む。補給部7も、それぞれの現像装置6に対応して複数設けられる。言い換えると、補給部7は、トナー容器8と現像装置6の組み合わせに対して1つ設けられる。また、各現像装置6には、トナー補給の要否を判断し、トナー残量(現像剤中のトナーの量)を検知するための第1残量センサー65が設けられる。1つの現像装置6につき、1つの第1残量センサー65が取り付けられる。
消費によりトナーが減少すると現像剤中、磁性キャリアの割合が増える。これにより、現像剤(第1残量センサー65周辺)の透磁率が変化する。そのため、第1残量センサー65には、透磁率センサーのような現像剤中のトナーの量によって出力が変化するセンサーを用いることができる。例えば、コイル、発振回路、コンデンサーを含み、現像剤中のトナーの量によって出力の周波数や電圧値が変化するセンサーを第1残量センサー65として用いることができる。
各第1残量センサー65の出力は、制御部1に入力される。制御部1は、各現像装置6に対して設けられた各第1残量センサー65の出力に基づき、各現像装置6に含まれるトナー量を示す第1残量値を求める。記憶部2には、第1残量センサー65の出力値に対する第1残量値を定めた第1残量検知用データD1が記憶される。制御部1は、各第1残量センサー65の出力と第1残量検知用データD1に基づき、各現像装置6のトナー残量を検知する。制御部1は、主電源投入時、通常モードに復帰したとき、印刷実行中、印刷ジョブの開始前、印刷ジョブの終了時のような予め定められた補給要否判断時に、各現像装置6のトナー補給の要否を判断する。
具体的に、制御部1は、第1残量値が規定値以下になった現像装置6をトナー補給が必要な現像装置6と判断する。規定値は、予め定められた値である。規定値は、現像装置6内に確保しておきたいトナー量である。トナー補給が必要な現像装置6があると判断したとき、制御部1は、現像装置6への補給を開始する。以下、図5を用いて、現像装置6へのトナー補給の流れを説明する。なお、図5のフローチャートは、1つの現像装置6を対象とする。複数の現像装置6に同時にトナー補給を行うとき、現像装置6ごとに図5のフローチャートが実行される。
図5のスタートは、第1残量値が規定値以下になったため、制御部1がある現像装置6のトナー補給が必要と判断した時点である。まず、制御部1は、印刷中であるか否かを確認する(ステップ♯11)。印刷中であるとき(ステップ♯11のYes)、制御部1は印刷ジョブを一時停止させる(ステップ♯12)。具体的に、制御部1は、新たな用紙の給紙を給紙部5aに行わせず、給紙済の用紙まで印刷し、排出させる。
そして、制御部1は、補給を行う現像装置6に対応する補給部7を動作させる(ステップ♯13)。また、トナー補給中、制御部1は、第1攪拌部材61と第2攪拌部材62を回転させる(ステップ♯14)。これにより、新しいトナーの電位が上昇し、現像装置6内の新旧のトナーが混ぜ合わされる。
制御部1は、一定周期で第1残量値を求め、第1残量値が規定値を上回ったか否かを確認する(ステップ♯15)。ステップ♯15がNoのとき、フローはステップ♯13に戻る(トナー補給の継続)。一方、ステップ♯15がYesのとき、制御部1は所定時間、補給部7を動作させてから補給部7を停止させる(ステップ♯16)。頻繁なトナー補給を避けるため、制御部1は、第1残量値が規定値を十分に上回り、かつ、補給しすぎとなる前に補給部7を停止させる。
そして、制御部1は、トナーの帯電と混合のため、各攪拌部材を一定時間、回転させ続けた後、各攪拌部材を停止させる(ステップ♯17)。そして、本フローは終了する。なお、印刷を一時中断している場合(ステップ♯12)、制御部1は、本フローの終了後、制御部1は、印刷ジョブを印刷部5に再開させる。この場合、ステップ♯17をスキップし、各攪拌部材を回転させ続けていても良い。
(印刷ジョブの流れ)
次に、図6〜図9を用いて、実施形態に係る複合機100での印刷ジョブの流れの一例を説明する。図6は、実施形態に係る複合機100での印刷ジョブの流れの一例を示す図である。図7は実施形態に係る第1通知画面S1の一例を示す図である。図8は、実施形態に係る第2通知画面S2の一例を示す図である。図9は、実施形態に係るページ選択画面S3の一例を示す図である。
図6のスタートは、実行予定ジョブのジョブ用データD0に基づき印刷を開始しようとする時点である。コピージョブのとき、操作パネル4のスタートキー(ジョブの実行を指示するキー)が操作されたときである。プリントジョブのとき、通信部13がコンピューター200からジョブ用データD0を受信した時点である。ボックス印刷ジョブのとき、操作パネル4で記憶されたジョブ用データD0のうち、印刷するジョブ用データD0が選択され、続けてスタートキーが操作された時点である。
まず、制御部1(画像処理部12)は、実行しようとする印刷ジョブ(実行予定ジョブ)のトナー消費量の予測値V1を色ごと(現像装置6ごと)に求める(ステップ♯21)。なお、白黒印刷のとき、ブラック1色のみ予測値V1を求める。ここで、画像処理部12は、ジョブ用データD0に基づく印刷を行ったときのトナー消費量を求め得る。例えば、10ページの印刷を行うジョブのとき、画像処理部12は、10ページ印刷したときのトナー消費量の予測値V1を求める。
予測値V1の求め方は様々である。まず、複合機100の露光装置52は、半導体レーザー装置52aを含む(図2参照)。露光装置52は、ポリゴンミラー52b(図2参照)を用いて半導体レーザー装置52aの照射位置を主走査方向で移動させつつ、半導体レーザー装置52aの点消灯を行って静電潜像を感光体ドラム53に形成する。画像処理部12は、露光装置52の露光制御(静電潜像形成)のため、実行予定ジョブのジョブ用データD0を処理して、ドットごとに露光するか否か(ドットにレーザー光を照射するか否か)を指示するデータを画像データとして生成する。生成された画像データは、露光装置52に与えられる。露光装置52は、与えられた画像データに基づき、半導体レーザー装置52aの点消灯を行う。各感光体ドラム53に画像データに応じた静電潜像が形成される。露光により電荷がキャンセルされたドットにトナーがのる。1ページ内で露光されたドットが多いほど、1ページの印刷で消費されるトナーの量は多くなる。
画像処理部12は、実行予定ジョブのジョブ用データD0を画像処理し、印刷開始前に各ページの露光装置52用の画像データを色ごとに生成する。そして、画像処理部12は、色ごとに、印刷ジョブでトナーをのせるドット数を求める。複数ページの印刷ジョブのとき、画像処理部12は、色ごとに、全ページ分のトナーをのせるドット数を求める。そして、画像処理部12は、予め定められた1ドットあたりのトナー消費量に求めたドット数を乗じてジョブ用データD0に基づき印刷を行ったときのトナー消費量の予測値V1を色ごとに求める。制御部1は、ジョブ用データD0と関連付けつつ、予測値V1を記憶部2に記憶させる(図3参照)。
このように、制御部1は、実行予定ジョブで消費されるトナーの予測値V1を求める。そのため、コピージョブでは、原稿の全ページの読み取りがなされ、全ページの画像データを記憶部2に記憶し、予測値V1を求めてから印刷が開始される。また、プリントジョブでは、通信部13が全てのジョブ用データD0を受信し、受信したジョブ用データD0を記憶部2に記憶し、予測値V1を求めてから印刷が開始される。なお、ボックス印刷ジョブでは、画像データの記憶部2への記憶時と再利用時の間隔が開いている。そのため、制御部1は、画像データをボックス領域に記憶させる段階で予測値V1を求め、画像データに対応付けて予測値V1を記憶部2に不揮発的に記憶させてもよい(図3参照)。
続いて、制御部1は、第2残量センサー81の出力に基づき、トナー容器8内のトナー量である第2残量値を、トナー容器8ごとに求める(ステップ♯22)。各トナー容器8に対し、第2残量センサー81が設けられる(図4参照)。第2残量センサー81は、トナー容器8内のトナー量(残量)を検知するためのセンサーである。第2残量センサー81には重量センサーや光センサーのようなトナー容器8内のトナー量に応じて出力値が変化するセンサーを用いることができる。
各第2残量センサー81の出力は、制御部1に入力される。制御部1は、各第2残量センサー81の出力に基づき、各トナー容器8のトナーの残量を示す第2残量値を求める。記憶部2には、第2残量センサー81の出力値に対する第2残量値を定めた第2残量検知用データD2が記憶される。制御部1は、各第2残量センサー81の出力と第2残量検知用データD2に基づき、各トナー容器8のトナー残量(第2残量値)を検知する。制御部1は、主電源投入時、通常モードに復帰したとき、印刷実行中、印刷ジョブの開始前、印刷ジョブの終了時のような予め定められた判断時に、各トナー容器8の残量を検知する。そして、制御部1は、全てのトナー容器8で第2残量値が予測値V1以下であるか否かを確認する(ステップ♯23)。言い換えると、制御部1は、実行予定ジョブを行うと、いずれかのトナー容器8が空になるか否かを確認する。
第2残量値≦予測値V1であるトナー容器8があるとき(ステップ♯23のYes)、制御部1は、実行予定ジョブの実行中にトナーエンプティが生じると判定する(ステップ♯24)。一方、第2残量値>予測値V1であるトナー容器8がないとき(ステップ♯23のNo)、制御部1は、実行予定ジョブの実行中にどのトナー容器8でもトナーエンプティは生じないと判定する(ステップ♯25)
なお、補給部7の動作中、制御部1は、周期的にトナーエンプティが生じたか否か(トナー容器8が空になったか否か)を判定する。制御部1は、第1残量センサー65を監視し、補給部7にトナー補給を続けさせても現像装置6のトナーの増加を検知できないとき、その現像装置6に対応するトナー容器8が空になったと判定する。あるいは、制御部1は、第2残量値がゼロになったトナー容器8が空になったと判定する。
トナーエンプティと判定すると、制御部1は、トナー容器8が交換されるまで、複合機100を印刷禁止状態(印刷できない状態)で保つ。制御部1は、第2残量値がゼロであったのに、第2残量値がゼロで無くなったとき、トナー容器8が交換されたと判定する。あるいは、制御部1は、第2残量値が増えたトナー容器8に対応する補給部7を動作させ、現像装置6のトナーの増加を認識できたとき、トナー容器8が交換されたと判定する。トナー容器8の交換判定により、制御部1は、印刷禁止状態を解除する。
トナー容器8のいずれもトナーエンプティが生じないと判定したとき(ステップ♯25)、制御部1は、実行予定ジョブの印刷枚数を印刷速度(仕様上の単位時間あたりの印刷枚数)で除すことにより、印刷に要する時間(印刷時間)を求める(ステップ♯26)。複合機100の仕様上の単位時間あたりの印刷枚数が40枚/1分であるとする。実行予定ジョブの印刷枚数が20枚のとき、制御部1は、30秒を印刷時間として求める。
また、制御部1は、各現像装置6の第1残量値を求める(ステップ♯27)。そして、制御部1は、各現像装置6の第1残量値と実行予定ジョブのジョブ用データD0の各色の予測値V1に基づき、実行予定ジョブの実行中にトナー補給が発生するか否か、現像装置6ごとに判定する(ステップ♯28)。具体的に、制御部1は、それぞれの第1残量値から規定値を減じた値(トナー補給開始まで消費できるトナー量)が予測値V1以下の現像装置6で実行予定ジョブの実行中にトナー補給が発生すると判定する。
トナー補給が発生すると判定したとき(ステップ♯28のYes)、制御部1は、印刷時間に補給時間を加算した時間を実行予定ジョブの開始から完了までに要する時間である所要時間として求める(ステップ♯29)。トナー補給に伴い印刷が停止する目安の時間が補給時間として予め定められる。例えば、補給時間は、現像装置61つあたり、約15秒〜約30秒程度と定めることができる。補給時間は、現像装置6の色ごとに異なっていてもよい。また、トナー補給が発生すると判定した現像装置6が複数あるとき、制御部1は、各現像装置6の補給時間の合計に印刷時間を加算した時間を所要時間として求める。別々のタイミングでトナー補給が開始され得ることを考慮し、印刷が停止される最大の時間を求め、印刷時間に加算することにより所要時間が求められる。
例えば、補給時間が20秒であり、トナー補給が発生すると判定された現像装置6が2つであり、印刷時間が20秒のとき、制御部1は、20秒(印刷時間)+(20×2)(2つの現像装置6のトナー補給に要する時間)=60秒を所要時間として求める。一方、トナー補給が発生する現像装置6が1つもないと判定したとき(ステップ♯28のNo)、制御部1は、印刷時間を所要時間として求める(ステップ♯210)。
そして、制御部1は、トナー補給の有無と合計時間を報知部に報知させる(ステップ♯211)。また、実行予定ジョブの実行中にトナーエンプティが生じると判定したとき(ステップ♯24)、制御部1は、合計時間とトナー補給の有無に代えて、トナーエンプティが生ずる可能性を知らせるエンプティ通知を報知部に報知させる(ステップ♯212)。コピージョブとボックス印刷ジョブでは、操作パネル4の表示パネル41が報知部として用いられる。プリントジョブでは、通信部13が報知部として用いられる。
コピーとボックス印刷でかつステップ♯211のとき、制御部1は、トナー補給の有無と合計時間を知らせる第1通知画面S1を表示パネル41に表示させる。プリントジョブでかつステップ♯211のとき、制御部1は、プリントジョブのデータを送信したコンピューター200に向けてトナー補給の有無と合計時間を通信部13に送信させる。そして、制御部1は、コンピューター200のディスプレイ201(図1参照、表示装置に相当)に第1通知画面S1を表示させる。
図7は、表示パネル41に表示された第1通知画面S1の一例を示す。プリントジョブの場合、コンピューター200のディスプレイ201に同様の第1通知画面S1が表示される。図7には、5ページの印刷ジョブを実行すると、トナー補給が2回、トナー補給の動作を含め、印刷開始から終了まで60秒要することを使用者に知らせる第1通知画面S1を示している。
コピーとボックス印刷でかつステップ♯212のとき、制御部1は、トナーエンプティを知らせる第2通知画面S2を表示パネル41に表示させる。プリントジョブでかつステップ♯212のとき、制御部1は、プリントジョブのデータを送信したコンピューター200に向けてトナーエンプティの発生の可能性を通信部13に送信させる。そして、第2通知画面S2をコンピューター200のディスプレイ201に表示させる。
図8は、表示パネル41に表示された第2通知画面S2の一例を示す。プリントジョブの場合、コンピューター200のディスプレイ201に同様の第2通知画面S2が表示される。図8には、実行予定ジョブを実行すると、トナーエンプティが生ずるおそれがあること、及び、トナーエンプティが生ずるおそれがあるトナーの色を使用者に知らせる第2通知画面S2を示している。
ここで、制御部1は、第1通知画面S1と第2通知画面S2内に、通常印刷キーK1、印刷不実行キーK2、トナー節約印刷キーK3、ページ選択キーK4を表示させる。タッチパネル部42の出力に基づき、制御部1は、操作されたキーを認識できる。
時間がかかってもよいので、通常どおり印刷するための操作画像が通常印刷キーK1である。通常印刷キーK1が操作されたとき、制御部1は、通常どおり、実行予定ジョブのジョブ用データD0に基づく印刷を印刷部5に行わせる。言い換えると、通常印刷キーK1が操作されたとき、制御部1は、トナーを通常量消費する通常量モードで印刷を行う。
時間がかかるので他の画像形成装置で印刷を行いたいときのための操作画像が印刷不実行キーK2である。印刷不実行キーK2が操作されたとき、制御部1は、いったん実行しようとしたジョブの印刷を行わない(中止する)。
トナーの消費を減らし、トナー補給やトナーエンプティが生じない印刷を試みるための操作画像がトナー節約印刷キーK3である。トナー節約印刷キーK3が操作されたとき、制御部1は、実行予定ジョブのジョブ用データD0に基づき印刷を開始するが、通常量モード(通常印刷キーK1が操作されたとき)よりも、消費されるトナー量を減らす。言い換えると、トナー節約印刷キーK3が操作されたとき、制御部1は、通常量モードよりも消費されるトナー量を減らす減量モードで印刷を行う。
印刷物の濃度を通常時よりも低く(明るく、白く)すれば、トナーの消費量は減る。例えば、露光装置52は、減量モードのとき、通常量モードのときよりも半導体レーザー装置52aの照射ドット数を1/2とする。あるいは、画像処理部12は、減量モードのとき、レーザー光の照射するドット数が通常量モードのときよりも少なくなるように、画像データを生成する。
必要なページのみ印刷し、トナー補給やトナーエンプティの発生回避を試みるための操作画像がページ選択キーK4である。ページ選択キーK4が操作されたとき、制御部1は、実行予定ジョブに含まれるページを選ぶためのページ選択画面S3(図9参照)を表示パネル41又はディスプレイ201に表示させる。図9は、表示パネル41に表示されたチェックボックス付きの各ページの縮小画像(サムネイル画像)を複数含むページ選択画面S3の一例を示す。コピージョブ、ボックス印刷ジョブのとき、タッチパネル部42は、チェックボックスによるページ選択を受け付ける。プリントジョブのとき、通信部13は、選択された画像を示す情報をコンピューター200から受信する。そして制御部1は、選択されたページのみ、印刷部5に印刷させる。
制御部1は、第1通知画面S1又は第2通知画面S2の表示後、タッチパネル部42やハードキー43への操作に基づき、印刷実行指示がなされたか否かを確認する(ステップ♯213)。印刷不実行キーK2が操作されたとき(ステップ♯213のNo)、制御部1は、実行予定ジョブのジョブ用データD0に基づく印刷を行わないと認識する(ステップ♯214)。一方、通常印刷キーK1、トナー節約印刷キーK3、ページ選択キーK4が操作され、実行予定ジョブの印刷の実行が指示されたとき、制御部1は、操作されたキーに応じた印刷を印刷部5に行わせる(ステップ♯215)。ステップ♯214とステップ♯215の後、本フローは終了する(エンド)。
このようにして、実施形態に係る画像形成装置(複合機100)は、データ入力部(画像読取部3b、通信部13)、記憶部2、印刷部5、トナー容器8、補給部7、画像処理部12、制御部1、報知部(表示パネル41、通信部13)を備える。データ入力部は、印刷ジョブに用いるジョブ用データD0を画像形成装置に入力する。記憶部2は、ジョブ用データD0を記憶する。印刷部5は、ジョブ用データD0に基づき形成された静電潜像をトナーで現像する現像装置6を含みジョブ用データD0に基づき印刷を行う。トナー容器8は、現像装置6に補給するためのトナーを収容する。補給部7は、トナー容器8のトナーを現像装置6に補給する。画像処理部12は、ジョブ用データD0に基づいて印刷ジョブを行ったときのトナー消費量の予測値V1を求める。制御部1は、現像装置6に対して設けられた第1残量センサー65の出力に基づき現像装置6内のトナー量を示す第1残量値を求め、第1残量値が規定値以下になったとき印刷部5を停止させて補給部7にトナー補給を行わせる。報知部は、制御部1の指示に基づき報知を行う。画像処理部12は、実行しようとする印刷ジョブである実行予定ジョブに対応するジョブ用データD0の予測値V1を求める。制御部1は、実行予定ジョブの印刷枚数と印刷速度に基づき印刷自体に要する時間である印刷時間を求め、第1残量値と実行予定ジョブの予測値V1に基づき、実行予定ジョブの実行中にトナー補給が発生するか否かを判定し、トナー補給が発生すると判定したとき、印刷時間に予め定められた補給時間を加算した時間を実行予定ジョブの開始から完了までに要する所要時間として求め、トナー補給が発生しないと判定したとき、印刷時間を所要時間と定め、トナー補給の有無と所要時間を報知部(表示パネル41、通信部13)に報知させる。
これにより、実行予定ジョブを行ったとき、トナー補給を含めて印刷開始から完了までに要する時間を使用者に知らせることができる。これにより、画像形成装置を有効に利用するための情報を使用者に提供することができる。また、トナー補給により印刷が一時停止すると判定されているとき、急いでいる使用者(できるだけ早く印刷物を得たい使用者)は、他の画像形成装置で印刷すべきと印刷開始前に判断できる。補給動作による印刷の一時停止はないと判定されているとき、使用者は、提供された情報を見て、そのまま印刷を開始すればよいと判断できる。このように、使用者の判断に有益な情報を使用者に提供することができる。
また、制御部1は、トナー容器8に対して設けられた第2残量センサー81の出力に基づきトナー容器8内のトナー量である第2残量値を求め、第2残量値が予測値V1以下のとき、実行予定ジョブの実行中にトナーエンプティが生じると判定し、トナーエンプティが生じると判定したとき、所要時間とトナー補給の有無のかわりにトナーエンプティの発生の可能性を知らせるエンプティ通知を報知部に報知させる。これにより、実行予定ジョブを行うと、トナーエンプティにより印刷が停止することを知らせることができる。また、トナーエンプティによる停止を避けるため、印刷ジョブの実行前のトナー容器8の交換の必要性を使用者に知らせることができる。また、トナーエンプティ(トナー容器8の交換)による印刷の遅延を許容できない使用者は、提供された情報を見て、他の画像形成装置で印刷すべきと判断できる。
また、現像装置6は、複数設けられる。それぞれの現像装置6は、収容するトナーの色が異なる。トナー容器8及び補給部7は、それぞれの現像装置6に対応して複数設けられる。画像処理部12は、それぞれの現像装置6の予測値V1を求める。補給時間は予め定められる。制御部1は、それぞれの現像装置6の第1残量値を求め、複数の現像装置6のうち、第1残量値が規定値以下になった現像装置6へのトナー補給を補給部7に行わせ、それぞれの現像装置6の第1残量値と実行予定ジョブのジョブ用データD0に基づき各色の予測値V1を求め、それぞれの現像装置6について実行予定ジョブの実行中にトナー補給が発生するか否かを判定し、印刷時間と、実行予定ジョブの実行中にトナー補給が発生すると判定した現像装置6の個数と補給時間を乗じた値と、を加算した時間を所要時間として報知部に報知させる。これにより、印刷ジョブの実行中に、複数回のトナー補給による印刷停止があっても、印刷開始から完了までに要する正確な時間を使用者に知らせることができる。また、急いでいる使用者は、トナー補給による印刷の遅れのために他の画像形成装置で印刷すべきかどうか判断できる。
また、制御部1は、それぞれのトナー容器8に対して設けられた第2残量センサー81の出力に基づき、それぞれのトナー容器8の第2残量値を求め、第2残量値が予測値V1以下のトナー容器8が1つ以上あるとき、実行予定ジョブの実行中にトナーエンプティが生ずると判定し、トナーエンプティが生ずると判定したとき、所要時間に代え、エンプティ通知を報知部に報知させる。これにより、複数のトナー容器8のうち、1つでもトナーエンプティのおそれがあるとき、エンプティ通知を出すことができる。急いでいる使用者は、印刷が停止されるために他の画像形成装置で印刷すべきと判断できる。
また、制御部1は、所要時間又はエンプティ通知を含む通知画面を表示装置(報知部としての表示パネル41、報知部としての通信部13により通知を受けたコンピューター200のディスプレイ201)に表示させる。これにより、印刷ジョブの設定中の使用者に所要時間、エンプティ通知を示すことができる。
また、制御部1は、各通知画面内にトナーを通常量消費して印刷を行う通常量モードで印刷するための通常印刷キーK1と、印刷をしないための印刷不実行キーK2を表示装置に表示させ、通常印刷キーK1が操作されたとき、実行予定ジョブの印刷を通常量モードで印刷部5に行わせ、印刷不実行キーK2が操作されたとき、実行予定ジョブの印刷を印刷部5に行わせない。これにより、印刷の遅れを待てない使用者は、印刷を中止して他の画像形成装置で印刷を行えばよい。待ってもよい使用者は、印刷を開始させればよい。使用者は、自分が急いでいるか、時間的に余裕があるかに基づき、トナー補給やトナーエンプティによる印刷停止の有無を確認したうえで、そのまま印刷を行うか否かを1タッチで定めることができる。従って、使い勝手のよい画像形成装置を提供することができる。
また、制御部1は、各通知画面内に通常量モードよりも消費トナー量を少なくする減量モードで印刷するためのトナー節約印刷キーK3を表示装置に表示させ、トナー節約印刷キーK3が操作されたとき、実行予定ジョブの印刷を減量モードで印刷部5に行わせる。これにより、実行予定ジョブでのトナー消費量を減らすことができる選択肢も用意される。そして、濃度が薄くても早く印刷物が欲しいという使用者の要求を満たすことができる。従って、使い勝手のよい画像形成装置を提供することができる。
また、制御部1は、各通知画面内に実行予定ジョブに含まれるページのうち、印刷するページを選択するためのページ選択キーK4を表示装置に表示させ、ページ選択キーK4への操作に基づき選択されたページのみ、印刷部5に印刷させる。これにより、トナー補給やトナーエンプティが生ずる旨の判定がなされても、使用者が印刷するページを選択し、印刷量(印刷枚数)を限ることでトナー消費量を減らすことができる。従って、現時点の現像装置6やトナー容器8の残量でも、特定ページの印刷物が早く欲しい使用者の要求を満たすことができる。従って、使用者の選択肢を増やし、使い勝手のよい画像形成装置を提供することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。