JP6582775B2 - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置、画像形成方法に関する。
電子写真方式を用いた複写機、プリンタ等の画像形成装置では、例えばドラム状に形成された感光体を一様に帯電し、この感光体を画像情報に基づいて制御された光で露光して感光体上に静電潜像を形成する。そして、現像装置によってこの静電潜像をトナーによる可視像(トナー像)とする(以後、「現像する」と表記する)。更にこのトナー像を記録材に転写し、これを定着装置によって定着して画像形成している。
特許文献1には、トナー及びキャリアからなる2成分現像剤を撹拌する撹拌手段と、撹拌手段によって撹拌される2成分現像剤のトナー濃度を検出するトナー濃度検出手段と、トナー濃度検出手段の検出出力に基づいてトナー補給装置から供給されるトナーのトナー量を供給制御するトナー濃度制御手段とを備えた現像装置によって、像担持体上の潜像を顕在化する像形成装置において、トナー像濃度制御手段は、トナー濃度検出手段の検出出力が適正濃度レベルよりも低濃度レベルを示すとき、トナー補給装置から現像装置にトナーを供給させる処理と、像形成動作を休止させる状況を確保して撹拌手段を駆動する処理とを、トナー濃度検出手段の検出出力が適正濃度レベルを示すまで実行することを特徴とするものが開示されている。
また特許文献2には、トナー容器の交換時には画像形成動作を禁止する画像形成装置において、次に現像部で現像される画像のドット数を測定する現像画像ドット数測定手段と、トナー容器の交換後における画像形成動作禁止時間中に現像画像ドット数測定手段の測定値から次に現像部で現像される画像のドット数が所定の値以下である場合に画像形成動作を可能とする動作可能化手段とを備えたものが開示されている。
特開昭63−8770号公報 特開平10−10929号公報
画像形成装置は、画像形成に必要なトナーが不足すると画像濃度が低下するため、トナーに不足が生じた場合は、画像形成動作を中断し、トナーを収容するトナーカートリッジの交換をユーザに促すことが従来から行われている。そしてトナーカートリッジの交換後は、画像濃度が十分に復帰したことが確認されるまでトナー供給動作を行い、その後に画像形成動作を開始するのが一般的である。
しかしながらユーザによっては、画像濃度が薄くても印刷物を早く受け取りたい場合がある。また出力する画像が文字等を主とする場合、画像濃度が薄くても目立たず、許容できる場合がある。
本発明は、ユーザの要求に応じて、画像の形成を開始する時期を選択できる画像形成装置等を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、トナー像を形成するトナー像形成手段と、前記トナー像形成手段でトナー像の形成を開始する時期についての条件を、トナーを収容するトナー収容手段の交換後にユーザに対し選択させる選択手段と、トナー特性に関する情報として、前記トナー収容手段内の容積に対するトナーの体積の比を取得するトナー特性取得手段と、前記トナー像形成手段へのトナーの供給量が充足するまでの時間を、前記トナー収容手段内の容積に対するトナーの体積の比、および前記トナー像形成手段へトナーの供給を開始してからの時間とトナーの供給量との関係を基に予測する予測手段と、選択された条件および前記トナー像形成手段へのトナーの供給量が充足するまでの時間に従い前記トナー像形成手段でのトナー像の形成を実行する実行手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置である。
請求項2に記載の発明は、前記トナー特性に関する情報を基に予測され、前記トナー像形成手段へのトナーの供給量が充足するまでの時間をユーザに対し表示する表示手段さらに備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置である。
請求項3に記載の発明は、前記予測手段は、前記トナー像形成手段へのトナーの供給量が充足するまでの時間を、トナー濃度の不足量をさらに加味して予測することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置である。
請求項に記載の発明は、前記選択手段は、前記トナー像形成手段へのトナーの供給量が充足しない場合でも、トナーが当該トナー像形成手段に供給され始めたときは、トナー像の形成を開始する場合をユーザが選択できるようにすることを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の画像形成装置である。
請求項に記載の発明は、前記選択手段は、前記トナー像形成手段へのトナーの供給量が充足しない場合でも、当該トナー像形成手段でのトナーの使用量が画像密度との関係で足りるときは、トナー像の形成を開始する場合をユーザが選択できるようにすることを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の画像形成装置である。
請求項に記載の発明は、前記トナー特性に関する情報として、トナーを収容するトナー収容手段内のトナー重量、当該トナー収容手段にトナーを収容した日付、前記画像形成装置内の温度および当該画像形成装置内の湿度のうち少なくとも1つをさらに加味することを特徴とする請求項乃至の何れか1項に記載の画像形成装置である。
請求項に記載の発明は、トナー像を形成するトナー像形成手段でトナー像の形成を開始する時期についての条件を、トナーを収容するトナー収容手段の交換後にユーザに対し選択させ、トナー特性に関する情報として、前記トナー収容手段内の容積に対するトナーの体積の比を取得し、前記トナー像形成手段へのトナーの供給量が充足するまでの時間を、前記トナー収容手段内の容積に対するトナーの体積の比、および前記トナー像形成手段へトナーの供給を開始してからの時間とトナーの供給量との関係を基に予測し、選択された条件および前記トナー像形成手段へのトナーの供給量が充足するまでの時間に従い前記トナー像形成手段でのトナー像の形成を実行することを特徴とする画像形成方法である。
請求項に記載の発明は、前記トナー像形成手段へのトナーの供給量が充足するまでの時間をユーザに対し表示することをさらに行うことを特徴とする請求項に記載の画像形成方法である。
請求項1の発明によれば、ユーザの要求に応じて、画像の形成を開始する時期を選択できる画像形成装置を提供することができる。また、トナー像形成手段へのトナーの供給量が充足するまでの時間をより容易に予測することができる。
請求項2の発明によれば、画像の形成を開始する時期を選択する際に、重要な判断情報を提示することができる。
請求項3の発明によれば、トナー像形成手段へのトナーの供給量が充足するまでの時間をより正確に予測することができる。
請求項の発明によれば、トナー像形成手段へのトナーの供給量が充足するまでの時間を経過しなくても、画像の形成を開始することができる。
請求項の発明によれば、トナー像形成手段へのトナーの供給量が充足するまでの時間を経過しない状態で画像の形成を開始しても、トナー濃度が薄くなりにくい。
請求項の発明によれば、トナー特性に関する情報として、より適切なものを使用することができる。
請求項の発明によれば、ユーザの要求に応じて、画像の形成を開始する時期を選択できる画像形成方法を提供することができる。また、トナー像形成手段へのトナーの供給量が充足するまでの時間をより容易に予測することができる。
請求項の発明によれば、画像の形成を開始する時期を選択する際に、重要な判断情報を提示することができる。
本実施の形態の画像形成装置の概要を示す図である。 現像器の側部断面図を示している。 図2をIII方向から見た現像器の上面図を示している。 トナーカートリッジと画像形成ユニットの現像器との距離がより近い画像形成装置と、より遠い画像形成装置とで、単位時間当たりのトナーの供給量を比較した図である。 (a)は、トナーカートリッジ内のトナー収容量がより多い場合と、より少ない場合で、トナーカートリッジ内におけるトナーの分布を示した図である。(b)は、CaseA〜CaseDにおいて、単位時間当たりのトナーの供給量を比較した図である。 制御部の機能構成例を示したブロック図である。 トナーが空になったときにUIに表示される画面の一例を示した図である。 トナーカートリッジの交換を行った後に、UIに表示される画面の一例を示した図である。 トナーカートリッジの交換を行った後に、トナーの供給を開始してからの経過時間とトナーの供給量との関係を示した図である。 (a)〜(c)は、実際にリカバリ時間の予測を行った例を示している。 トナーカートリッジの交換を行った後に、トナーの供給を開始してからの経過時間と画像の形成を開始可能な画像密度との関係を示した図である。 制御部の通常動作について説明したフローチャートである。 制御部のリカバリ動作について説明したフローチャートである。 制御部のリカバリ動作について説明したフローチャートである。 制御部のリカバリ動作について説明したフローチャートである。 制御部のリカバリ動作について説明したフローチャートである。 トナー濃度を検知するセンサを備える現像器の例を示した図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<画像形成装置の全体構成の説明>
図1は、本実施の形態の画像形成装置1の概要を示す図である。
この画像形成装置1は、例えば電子写真方式にて各色成分のトナー像を形成するトナー像形成手段の一例である複数(本実施の形態では4つ)の画像形成ユニット10(具体的には10Y(イエロー)、10M(マゼンタ)、10C(シアン)、10K(ブラック))を備える。また、この画像形成装置1は、各画像形成ユニット10で形成された各色成分トナー像を順次転写(一次転写)保持させる中間転写ベルト20を具備する。さらに、この画像形成装置1は、中間転写ベルト20に転写されたトナー像を用紙(記録材)Pに一括転写(二次転写)させる二次転写装置30を備える。さらにまた、この画像形成装置1は、二次転写されたトナー像を用紙P上に定着させる定着装置50、および画像形成装置1の各機構部を制御する制御手段の一例である制御部60を有している。
各画像形成ユニット10(10Y、10M、10C、10K)は、使用されるトナーの色を除き、同じ構成を有している。そこで、イエローの画像形成ユニット10Yを例に説明を行う。イエローの画像形成ユニット10Yは、図示しない感光層を有し、矢印A方向に回転可能に配設され、像を保持する感光体ドラム11を具備している。この感光体ドラム11の周囲には、帯電ロール12、露光部13、現像器14、一次転写ロール15、およびドラムクリーナ16が配設される。また画像形成ユニット10Yには、濃度検出センサ17が配置されている。濃度検出センサ17は、現像器14の感光体ドラム11回転方向下流側に、現像器14と隣接して配置されており、感光体ドラム11上に形成されたイエローのトナー像を読み取って、その濃度を検知する。
このうち、帯電ロール12は、感光体ドラム11の表面を帯電させ、感光体ドラム11に接触配置される回転体である。そして図示しない帯電電源に接続される。この帯電電源は、帯電ロール12に対し予め定められた周波数の交流帯電バイアスを重畳した負極性の直流帯電バイアスを供給する。
露光部13は、帯電ロール12により帯電した感光体ドラム11の表面を露光して静電潜像を形成する。露光部13は、帯電ロール12によって帯電された感光体ドラム11に、レーザ光Bmによって静電潜像を書き込む。現像器14は、対応する色成分トナー(イエローの画像形成ユニット10Yではイエローのトナー)を収容し、このトナーによって感光体ドラム11上の静電潜像を現像する。なおこのトナーは、トナーを収容するトナー収容手段の一例である図示しないトナーカートリッジより、図示しないトナー補給モータを駆動することで現像器14に供給される。一次転写ロール15は、感光体ドラム11上に形成されたトナー像を中間転写ベルト20に一次転写する。ドラムクリーナ16は、一次転写後の感光体ドラム11上の残留物(トナー等)を除去する。なお現像器14には予め定められた現像バイアスを印加するための図示しない現像バイアス電源が、一次転写ロール15には予め定められた転写バイアスを印加するための図示しない転写バイアス電源が、それぞれ接続されている。
中間転写ベルト20は、複数(本実施の形態では5つ)の支持ロールに回転可能に張架支持される。これらの支持ロールのうち、駆動ロール21は、中間転写ベルト20を張架するとともに中間転写ベルト20を駆動して矢印B方向に回転させる。また、張架ロール22および張架ロール25は、中間転写ベルト20を張架するとともに駆動ロール21によって駆動される中間転写ベルト20に従がって回転する。補正ロール23は、中間転写ベルト20を張架するとともに中間転写ベルト20の搬送方向に直交する方向の蛇行を規制するステアリングロール(軸方向一端部を支点として傾動自在に配設される)として機能する。さらに、バックアップロール24は、中間転写ベルト20を張架するとともに後述する二次転写装置30の構成部材として機能する。
また、中間転写ベルト20を挟んで駆動ロール21と対向する部位には、二次転写後の中間転写ベルト20上の残留物(トナー等)を除去するベルトクリーナ26が配設されている。
二次転写装置30は、中間転写ベルト20のトナー像保持面側に圧接配置される二次転写ロール31と、中間転写ベルト20の裏面側に配置されて二次転写ロール31の対向電極をなすバックアップロール24とを備えている。このバックアップロール24には、トナーの帯電極性と同極性の二次転写バイアスを印加する給電ロール32が接触して配置されている。一方、二次転写ロール31は接地されている。
また、用紙搬送系は、用紙トレイ40、搬送ロール41、レジストレーションロール42、搬送ベルト43、および排出ロール44を備える。用紙搬送系では、用紙トレイ40に積載された用紙Pを搬送ロール41にて搬送した後、レジストレーションロール42で一旦停止させ、その後予め定められたタイミングで二次転写装置30の二次転写位置へと送り込む。また、二次転写後の用紙Pを、搬送ベルト43を介して定着装置50へと搬送し、定着装置50から排出された用紙Pを排出ロール44によって機外へと送り出す。
次に、この画像形成装置1の基本的な作像プロセスについて説明する。今、図示しないスタートスイッチがオン操作されると、予め定められた作像プロセスが実行される。具体的に述べると、例えばこの画像形成装置1をプリンタとして構成する場合には、PC(パーソナルコンピュータ)等、外部から入力されるデジタル画像信号をメモリに一時的に蓄積する。そして、メモリに蓄積されている4色(Y(イエロー)色、M(マゼンタ)色、C(シアン)色、K(ブラック)色)のデジタル画像信号に基づいて各色のトナー像形成を行う。すなわち、各色のデジタル画像信号に応じて各画像形成ユニット10(具体的には10Y、10M、10C、10K)をそれぞれ駆動する。次に、各画像形成ユニット10では、帯電ロール12により帯電された感光体ドラム11に、露光部13によりデジタル画像信号に応じたレーザ光Bmを照射することで、静電潜像を形成する。そして、感光体ドラム11に形成された静電潜像を現像器14により現像し、各色のトナー像を形成させる。なお、この画像形成装置1を複写機として構成する場合には、図示しない原稿台にセットされる原稿をスキャナで読み取り、得られた読み取り信号を処理回路によりデジタル画像信号に変換した後、上記と同様にして各色のトナー像の形成を行うようにすればよい。
その後、各感光体ドラム11上に形成されたトナー像は、感光体ドラム11と中間転写ベルト20とが接する一次転写位置で、一次転写ロール15によって中間転写ベルト20の表面に順次一次転写される。一方、一次転写後に感光体ドラム11上に残存するトナーは、ドラムクリーナ16によってクリーニングされる。
このようにして中間転写ベルト20に一次転写されたトナー像は中間転写ベルト20上で重ね合わされ、中間転写ベルト20の回転に伴って二次転写位置へと搬送される。一方、用紙Pは予め定められたタイミングで二次転写位置へと搬送され、バックアップロール24に対して二次転写ロール31が用紙Pを挟持する。
そして、二次転写位置において、二次転写ロール31とバックアップロール24との間に形成される転写電界の作用で、中間転写ベルト20上に保持されたトナー像が用紙Pに二次転写される。トナー像が転写された用紙Pは、搬送ベルト43により定着装置50へと搬送される。定着装置50では、用紙P上のトナー像が加熱・加圧定着され、その後、機外に設けられた排紙トレイ(図示せず)に送り出される。一方、二次転写後に中間転写ベルト20に残存するトナーは、ベルトクリーナ26によってクリーニングされる。
<現像剤の説明>
次に、本実施の形態で用いられるトナーを含む現像剤について詳細に説明する。
本実施の形態で用いられる現像剤は、磁性を有する磁性体であるキャリアと、イエロー色、マゼンタ色、シアン色、あるいはブラック色に着色された非磁性体であるトナーとを含んでいる。また、現像剤には、感光体ドラム11(図1参照)とドラムクリーナ16(図1参照)との間に働く摩擦力を低減し、感光体ドラム11に設けられた感光層の摩耗を抑制するクリーニング助剤(助剤)も含まれている。さらに、現像剤には、外添剤が予め定められた量添加されている。
本実施の形態の現像剤では、キャリアとしては、例えば、平均粒径が約35μmのフェライトビーズが用いられる。また、クリーニング助剤としては、ほぼ無色透明であるステアリン酸亜鉛を用いることができる。このステアリン酸亜鉛は、トナーとは逆極性の帯電極性(本実施の形態では正極性)を有している。なお、現像剤中におけるクリーニング助剤の含有量は、例えば、約0.5%である。さらに、外添剤としては、シリカおよびチタニア等の無機微粒子が用いられる。
<現像器の説明>
次に、現像器14について詳細に説明する。
図2は、現像器14の側部断面図を示しており、図3は図2をIII方向から見た現像器14の上面図を示している。
現像器14は、感光体ドラム11に対向する開口部(現像用開口)を有し、かつ内部にはトナーおよびキャリアを含む現像剤(図示せず)が収容される現像ハウジング71と、この現像ハウジング71の開口部に面した箇所に配設され、感光体ドラム11と対向して回転するように配され、静電潜像を現像してトナー像を形成する現像ロール73とを備えている。また、現像ハウジング71内であって、感光体ドラム11からみて現像ロール73の背面下側には、感光体ドラム11の軸方向とほぼ平行に配設され、現像ロール73に現像剤を搬送する一対のスクリューオーガー74、75が設けられている。なお、以下の説明では、現像ロール73から遠い側にあるスクリューオーガー74を第1のスクリューオーガー74、現像ロール73に近い側にあるスクリューオーガー75を第2のスクリューオーガー75と呼ぶ。また、第1のスクリューオーガー74と、第2のスクリューオーガー75の間には、これら第1のスクリューオーガー74、第2のスクリューオーガー75を仕切る仕切り壁71aが設けられている。この仕切り壁71aは、現像ハウジング71と一体的に形成されている。また、現像ロール73の上側には、現像ロール73と予め定められた距離をもって配設され、現像ロール73上の現像剤層厚さを規制するトリマ79が設けられている。
ここで、現像ロール73は、回転可能に配設される現像スリーブ76と、現像スリーブ76の内側に固定的に配設されると共に、内部に複数の磁極が配列される磁石ロール77とを有している。現像スリーブ76は、図示しないモータにより矢印方向に回転駆動されるようになっており、感光体ドラム11と対向する現像位置において感光体ドラム11と同方向に回転するようになっている。また、現像スリーブ76は、例えばアルミニウム等の金属にて構成されており、交流を重畳した直流バイアスからなる現像バイアスを印加する図示しない現像バイアス電源が接続されている。
磁石ロール77には、その外周面に沿って5極の磁極N1〜N3およびS1〜S2が形成されている。ここで、磁極N2(ピックアップ極)は、第2のスクリューオーガー75によって攪拌搬送される現像剤を現像スリーブ76上に吸着する機能を有している。磁極S2(トリミング極)は、現像スリーブ76の外周面に現像剤層を形成する機能を有している。また、磁極N1(搬送極)は、現像スリーブ76上に吸着された現像剤を現像スリーブ76の回転に伴って搬送する。さらに、磁極S1(現像極)は、現像スリーブ76上に吸着される現像剤を搬送すると共に、感光体ドラム11と対向する現像領域における現像剤の穂立ちを形成する機能を有している。そして、磁極N3(ピックオフ極)は、隣接する磁極N2(ピックアップ極)と共に反発磁界を形成し、現像スリーブ76上に吸着された現像剤を現像スリーブ76から剥離させる機能を有している。
また、第1のスクリューオーガー74は、図3に示すように、回転軸74aとその外周に螺旋状に取り付けられる羽根74bとを有しており、図中右側に向けて現像剤を搬送するようになっている。一方、第2のスクリューオーガー75も、回転軸75aとその外周に螺旋状に取り付けられる羽根75bとを有しており、図中左側に向けて現像剤を搬送するようになっている。なお、第1のスクリューオーガー74の回転軸74aおよび第2のスクリューオーガー75の回転軸75aは、現像ハウジング71に回転可能に支持されており、一方の端部は現像ハウジング71よりも外部に突出して配置されている。そして、図示しない駆動機構によってこれら第1のスクリューオーガー74および第2のスクリューオーガー75が回転駆動されている。
さらに、現像ハウジング71の軸方向両端側には、仕切り壁71aが存在しないことにより、第1のスクリューオーガー74と第2のスクリューオーガー75との間で現像剤を受け渡すための連絡口78(具体的には78a、78b)が設けられている。ここで、第1のスクリューオーガー74の現像剤搬送方向下流側すなわち連絡口78a側には、羽根74bよりもピッチが短く且つ羽根74bとは逆向きの羽根74cが形成されており、第1のスクリューオーガー74によって搬送されてきた現像剤を連絡口78aに向けて送り込めるようになっている。一方、第2のスクリューオーガー75の現像剤搬送方向下流側すなわち連絡口78b側には、羽根75bよりもピッチが短く且つ羽根75bとは逆向きの羽根75cが形成されており、第2のスクリューオーガー75によって搬送されてきた現像剤を連絡口78bに向けて送り込めるようになっている。
そして、現像剤搬送方向下流側であって、現像剤を貯留する現像剤ボトル(図示せず)から供給される新たな現像剤を現像器14内に供給するための現像剤補給口82が形成されている。
さらに、現像剤補給口82よりも現像剤搬送方向下流側には、現像器14内で古くなった現像剤を現像器14の外部に一定の割合で排出するための現像剤排出口83が形成されている。
<現像器の動作の説明>
次に、現像器14の基本的な動作について説明する。
現像剤は、回転駆動される第1のスクリューオーガー74および第2のスクリューオーガー75により、現像ハウジング71内を攪拌されながら循環搬送される。この攪拌動作により、現像剤を構成するキャリアおよびトナーは互いに摩擦され、トナーは摩擦により負極性に帯電する。また、キャリアやクリーニング助剤は摩擦により正極性に帯電する。そして、攪拌搬送される現像剤が現像ロール73との対向部に搬送されると、磁石ロール77に設けられた磁極N1の磁力により、現像剤の一部が現像ロール73側に転移し、回転駆動される現像スリーブ76の回転に伴って搬送されていく。
また現像スリーブ76により搬送される現像剤層がトリマ79を通過する際に、現像剤層の厚さは予め定められた厚さに規制され、予め定められた搬送量となって感光体ドラム11と対向する現像ハウジング71の開口部に運ばれる。なお、トリマ79の部分を通過できなかった現像剤は、重力によって現像ハウジング71内に戻される。
現像ロール73の表面にある現像スリーブ76には、現像スリーブ76を予め定められた電位にする図示しない現像バイアス電源が接続されている。そして現像バイアス電源は、予め定められた現像バイアスを印加する。これにより、感光体ドラム11と最近接する現像領域において、現像スリーブ76上の現像剤層より感光体ドラム11上の潜像形成領域にトナーが転移し、静電潜像を現像して可視像化する。これがトナー像である。
その後、現像ハウジング71の開口部を通過し現像を終了した現像剤層は現像スリーブ76上に保持された状態でさらに搬送される。そして、現像スリーブ76上の現像剤層は、磁極N3、N2間に形成される反発磁界によって現像ロール73から離脱して現像ハウジング71内に落下し、再び第1のスクリューオーガー74および第2のスクリューオーガー75によって攪拌搬送され、次の現像を待つこととなる。
トナーは消耗品であるため、トナーが不足した場合、形成される画像の濃度が薄くなり、画質が低下する。よってこの場合、画像形成動作を中断しトナーカートリッジの交換を行う必要がある。
一方、最近、画像形成装置は省スペースの観点で画像形成装置のサイズを小さくすることが要求され、画像形成ユニット10とトナーカートリッジのレイアウト上の制約から、両者の距離が長くならざるを得ない場合がある。
図4は、トナーカートリッジと画像形成ユニット10の現像器14との距離がより近い画像形成装置1と、より遠い画像形成装置1とで、単位時間当たりのトナーの供給量を比較した図である。
図4で横軸は、トナー補給モータを駆動しトナーの供給を開始してからの経過時間を表し、縦軸は、単位時間当たりのトナーの供給量を表す。そして点線は、トナーカートリッジと現像器14との距離がより近い画像形成装置1の場合を示し、実線は、この距離がより遠い画像形成装置1の場合を示している。
図示するようにトナーが供給され始める時間は、点線で示した場合、時間t1Sとなり、実線で示した場合、時間t2Sとなる。この場合、t1S<t2Sであり、点線で示した場合の方が、実線で示した場合よりトナーがより短い時間で供給され始める。さらにトナーの供給量が充足する定常状態に達するまでの時間は、点線で示した場合、時間t1pとなり、実線で示した場合、時間t2pとなる。この場合、t1p<t2pであり、点線で示した場合の方が、実線で示した場合よりも短い時間で定常状態に達する。
そしてトナーカートリッジと現像器14との距離がより遠くなると、これらの時間について、画像形成装置1の機器毎やトナーカートリッジ毎のばらつきも大きくなりやすい。
また別の要求としてユーザの多様なニーズに対応するため、トナーカートリッジに収容されるトナーの量が多いものと少ないものを複数種類用意することも行われている。そして要求毎にトナーカートリッジと画像形成装置1本体の構成を変更するとコストが高くなるので、画像形成装置1本体の構成は変更せず、収容するトナーの量を変えるだけに留めることが望ましい。そのときにトナーの量を少なくすると、トナーカートリッジから現像器14にトナーが供給されるまでの時間が長くなることがある。
図5(a)は、トナーカートリッジ内のトナー収容量がより多い場合と、より少ない場合で、トナーカートリッジ内におけるトナーの分布を示した図である。
このうちCaseAは、トナーカートリッジ内のトナー収容量がより多い場合を示している。この場合、トナーは、トナーカートリッジ内をほぼ満たし、トナーの偏りは生じず、ほぼ均一に分布している。
またCaseB〜CaseDは、トナーカートリッジ内のトナー収容量がより少ない場合を示している。このうちCaseBは、トナーカートリッジ内でトナーの偏りは生じず、ほぼ均一に分布している場合である。しかしトナーは、トナーカートリッジ内で占める体積が少ないため、偏りが生じる場合がある。CaseCおよびCaseDは、このような場合を示している。このうちCaseCは、トナーカートリッジ内でトナーが排出口H付近に集まり、偏りが生じている場合である。またCaseDは、トナーカートリッジ内でトナーが排出口Hの反対側に集まり、偏りが生じている場合である。
図5(b)は、CaseA〜CaseDにおいて、単位時間当たりのトナーの供給量を比較した図である。
図5(b)で横軸は、トナー補給モータを駆動しトナーの供給を開始してからの経過時間を表し、縦軸は、実際に供給される単位時間当たりのトナーの供給量を表す。
図示するようにトナーが供給されるまでの時間は、CaseAおよびCaseC(CaseAでは、tAs、CaseCでは、tCs)が最も短く、CaseB(tBs)、CaseD(tDs)の順となる。
またトナーの供給量が充足する定常状態に達するまでの時間は、CaseA(tAp)、CaseC(tCp)、CaseB(tBp)、CaseD(tDp)の順となる。つまりトナーカートリッジ内のトナーの量を少なくすると、トナーがトナーカートリッジ内で偏りが生じることに起因して、これらの時間にばらつきが生じやすくなる。
そして適切な画像濃度を確保するため、現像器14におけるトナー像の形成をトナーの供給量が充足する定常状態に達してから行うとすると、想定される中で最も長い時間に合わせる必要がある。よってトナーカートリッジと画像形成ユニット10の現像器14との距離がより遠い場合や、トナーカートリッジ内のトナーの量を少なくした場合は、画像形成装置1による画像形成の開始がより遅くなりやすい。その結果、ユーザの待ち時間がより長くなりやすくなる。
一方、トナーの供給量が充足しなくても、画像を形成してかまわない場合がある。これは、トナー像を形成するためのトナーが不足し、画像濃度が薄くなり、画質が低下するが、ユーザがそれを許容できる場合である。例えば、ユーザが急いでおり、画像濃度が薄くなっても、画質より印刷物を早く受け取ることを優先する場合が該当する。また例えば、画像が文字等で主に構成されるときは、画像濃度が薄くなっても、あまり目立たないため、ユーザが問題にしない場合が該当する。
そこで本実施の形態では、画像の形成を開始する時期について、ユーザが、画質を優先させるのか、待ち時間が短い方を優先させるのかにより、ユーザに選択を行わせる。
<制御部の説明>
以下、これを実現する制御部60について説明を行う。
図6は、制御部60の機能構成例を示したブロック図である。
なお図6では、制御部60が有する種々の機能のうち本実施の形態に関係するものを選択して図示している。
図示するように制御部60は、濃度検出センサ17から出力されるセンサ出力を取得するセンサ出力取得部61と、センサ出力からトナー濃度を判定するトナー濃度判定部62と、判定されたトナー濃度からトナーの供給量を算出するトナー供給量算出部63と、トナーカートリッジの交換後のリカバリ時間を予測するリカバリ時間予測部64と、ユーザがトナー像の形成を開始するタイミングについての条件を選択したときに、この情報を選択情報として取得する選択情報取得部65と、印刷ジョブを受け付ける印刷ジョブ受付部66と、画像形成装置1で印刷ジョブを実行する印刷ジョブ実行部67と、トナー特性に関する情報を取得するトナー特性取得部68とを備える。
センサ出力取得部61は、基準パッチを濃度検出センサ17が読み取ったときに、濃度検出センサ17から出力されるセンサ出力を取得する。
基準パッチは、Y色、M色、C色、K色毎に作成されるトナー像であり、Y色、M色、C色、K色のそれぞれについて、例えば、設定濃度が100%、80%、60%、40%、20%で作成される。濃度検出センサ17は、基準パッチを読み取ったときに、基準パッチのトナー濃度に応じたセンサ出力を出力し、これがセンサ出力取得部61で取得される。
トナー濃度判定部62は、センサ出力からトナー濃度を算出する。さらにトナー濃度が制御範囲より小さいか否かを判定する。そしてトナー濃度が制御範囲より小さいときは、トナーが空になったと判断し、印刷ジョブ実行部67に対し、印刷動作を中止させる。さらにトナー濃度判定部62は、表示情報としてトナーが空になった旨のメッセージやトナーカートリッジの交換をユーザに促すメッセージを出力する。このメッセージは、例えば、画像形成装置1のUI(User Interface)に表示される。このUIは、表示手段の一例であり、例えば、タッチパネルにより構成される。
図7は、トナーが空になったときにUIに表示される画面の一例を示した図である。
図示する例は、M色のトナーが空になった場合であり、この場合、「M色のトナーカートリッジを交換してください。」のメッセージとともに、画像形成装置1内のM色トナーカートリッジの位置が示される。
またトナー濃度判定部62では、トナーカートリッジの交換を行った後に、選択情報取得部65が取得した選択情報に基づき、トナー像の形成を開始するタイミングを決定する。印刷ジョブ実行部67では、この決定に基づき画像の形成を開始する。なおこの事項については、後で詳述する。またトナー濃度判定部62は、画像の形成を開始するときは、トナーが空になった旨のメッセージを解除するための表示情報を出力する。
トナー供給量算出部63は、トナー濃度判定部62が算出したトナー濃度を基に、トナーの供給量を算出する。印刷ジョブ実行部67では、算出された供給量でトナーの供給することで画像の形成が行われる。
リカバリ時間予測部64は、トナーが空になりトナーカートリッジの交換を行った後に、画像形成ユニット10へのトナーの供給量が充足するまでの時間を予測する予測手段の一例である。この時間は、図4で説明したトナーの供給量が定常状態に達するまでの時間である。またトナーの供給量が通常の状態に戻るまでの時間であると言うこともできる。ここでは、この時間を以後、「リカバリ時間」と言うことがある。またリカバリ時間予測部64は、表示情報としてとしてリカバリ時間を出力する。
詳しくは後述するが、リカバリ時間予測部64は、リカバリ時間を、トナー特性に関する情報、および画像形成ユニット10へトナーの供給を開始してからの時間とトナーの供給量との関係を基に予測する。
図8は、トナーカートリッジの交換を行った後に、UIに表示される画面の一例を示した図である。
図示する例では、「画像濃度が復帰するまで2分〜6分かかります。」のメッセージがユーザに対し表示されている。この「2分〜6分」は、上述したリカバリ時間である。さらにこの画面では、ユーザがトナー像の形成を開始するタイミングについての条件を選択させるラジオボタンR1〜R3が表示される。
ユーザが、「画像濃度が復帰するまで待つ」に対応するラジオボタンR1を選択した場合、画像濃度が復帰する2分〜6分の時間を待つことをユーザが選択したことを意味する。
またユーザが、「ページ毎に出力可能になり次第出力する(※最初のうちはプリントの間隔が長い場合があります。)」に対応するラジオボタンR2を選択した場合、詳しくは後述するが、ユーザは、トナーの供給量が充足しない場合でも、画像形成ユニット10でのトナーの使用量が画像密度との関係で足りるときは、トナー像の形成を開始する場合をユーザが選択したことを意味する。
さらにユーザが、「すぐにプリントを再開する(※最初のうちは濃度が薄い場合があります。)」に対応するラジオボタンR3を選択した場合、トナーの供給量が充足しない場合でも、トナーが画像形成ユニット10に供給され始めたときは、トナー像の形成を開始する場合をユーザが選択したことを意味する。このとき画像を形成してしばらくはトナーの供給量が不足するため、「(※最初のうちは濃度が薄い場合があります。)」のメッセージを表示している。
なおこの場合、UIは、画像形成ユニット10でトナー像の形成を開始する時期についての条件を、トナーを収容するトナーカートリッジの交換後にユーザに対し選択させる選択手段であると捉えることもできる。
選択情報取得部65は、図8に例示した画面で、ユーザがトナー像の形成を開始するタイミングについての条件を選択したときに、この情報を選択情報として取得する。
印刷ジョブ受付部66は、ユーザから送信された印刷ジョブを受信する。印刷ジョブとは、ユーザからの印刷指示とともに送信される1つのデータ群であり、印刷する画像の内容や、何ページのものを何部印刷するかといった印刷枚数の内容、1枚の用紙に何ページ分印刷するか、片面印刷か両面印刷どちらで印刷するか、といった印刷形態の内容等が含まれる。この印刷ジョブについて、印刷ジョブ受付部66は、例えば、ネットワークを介して印刷ジョブを受け付ける。ネットワークは、例えば、LAN(Local Area Network)やインターネットである。
印刷ジョブ実行部67は、画像形成装置1の各機構部を動作させ、印刷ジョブを実行し用紙に印刷を行う。
印刷ジョブ実行部67は、選択情報取得部65が取得した選択情報に従い、画像の形成を開始する。よって印刷ジョブ実行部67は、この選択情報に従い画像形成ユニット10のトナー像の形成を実行する実行手段であると捉えることもできる。
トナー特性取得部68は、トナー特性に関する情報を取得するトナー特性取得手段の一例である。
トナー特性に関する情報は、ここではトナーカートリッジ内の容積に対するトナーの体積の比、トナーカートリッジにトナーを収容した日付である。
<リカバリ時間の予測の説明>
次にリカバリ時間予測部64がリカバリ時間を予測する方法について説明を行う。
図9は、トナーカートリッジの交換を行った後に、トナーの供給を開始してからの経過時間とトナーの供給量との関係を示した図である。
ここでCase1からCase9に向かうに従い、トナーの供給を開始してから、実際にトナーが供給されるまでの時間はより長くなっていく。さらにCase1からCase9に向かうに従い、トナーの供給量が定常状態に達するまでの時間(リカバリ時間)は、より長くなっていく。なおここで定常状態のトナーの供給量は、300mg/sである。
そしてトナー特性に関する情報として、トナーカートリッジ内の容積に対するトナーの体積の比と、トナーカートリッジにトナーを収容した日付を利用する場合を考える。この場合、トナーカートリッジ内の容積に対するトナーの体積の比が、より大きい場合を「大容量」とし、中程度の場合を「中容量」とし、より小さい場合を「小容量」としている。またトナーを収容した日付から日数があまり経過していない場合を「通常」とし、日数がかなり経過している場合を「長期在庫」としている。その結果、トナー特性は、「大容量通常」、「大容量長期在庫」、「中容量通常」、「中容量長期在庫」、「小容量通常」、「小容量長期在庫」の6種類に分類できる。
その上で、6種類のトナー特性のそれぞれについて、Case1〜Case9の何れが適用できるのかを実際に測定を行う。まず「大容量通常」については、図5(a)のCaseAと同様であり、Case1が適用できる。また「小容量通常」については、図5(a)のCaseB〜CaseDと同様であり、トナーカートリッジ内でトナーの偏りが生じることがある。その結果、実際にトナーが供給されるまでの時間やトナーの供給量が定常状態に達するまでの時間(リカバリ時間)は、ばらつくことになる。よってこの場合、Case1〜Case6が適用できる。また「中容量通常」については、「大容量通常」と「小容量通常」との間となるため、Case1〜Case3が適用できる。
また「長期在庫」のものは、「通常」のものに対して、トナーの粒子が凝集しやすく、そのため実際にトナーが供給されまでの時間やトナーの供給量が定常状態に達するまでの時間(リカバリ時間)は、より長くなりやすい。その結果、「大容量長期在庫」は、Case1〜Case2が適用される。さらに「中容量長期在庫」は、Case1〜Case5が適用され、「小容量長期在庫」は、Case1〜Case9が適用される。
よってトナー特性に応じてCase1〜Case9の何れが適用できるのかがわかるため、これによりリカバリ時間を予測すればよい。
図10(a)〜(c)は、実際にリカバリ時間の予測を行った例を示している。
このうち図10(a)は、Case1において、トナー濃度判定部62で算出したトナー濃度が、1%不足していた場合、2%不足していた場合、および3%不足していた場合でリカバリ時間の予測を行った例である。そして1%不足していた場合のトナーの不足量が、1350mgであるとする。同様に2%不足していた場合のトナーの不足量が、2700mgであるとし、3%不足していた場合のトナーの不足量が、4050mgであるとする。なお図10(a)では、この場合それぞれを−1350、−2700、−4050として図示している。
トナー濃度が、1%不足していた場合、図9のCase1を参照すると、トナーの供給を開始して、3秒後に4mgのトナーが供給される。よってこの時点でのトナーの不足量は、1350mg−4mg=1346mgとなる。またトナーの供給を開始して、6秒後に15mgのトナーが供給される。よってこの時点でのトナーの不足量は、1346mg−15mg=1331mgとなる。このようにそれぞれの時間毎にトナーの不足量を算出していくと、トナーの供給を開始して、30秒後にトナーの不足量は0となる。つまりリカバリ時間は、この場合、30秒であると予測できる。
また同様にしてトナー濃度が、2%不足していた場合、リカバリ時間は、45秒であり、トナー濃度が、3%不足していた場合、リカバリ時間は、57秒であると予測できる。
また図10(b)は、Case3において、トナー濃度判定部62で算出したトナー濃度が、1%不足していた場合、2%不足していた場合、および3%不足していた場合でリカバリ時間の予測を行った例である。
この場合もリカバリ時間の予測方法は、図10(a)と同様である。よってCase3では、トナー濃度が、1%不足していた場合、リカバリ時間は、45秒であると予測できる。さらにトナー濃度が、2%不足していた場合、リカバリ時間は、60秒であり、トナー濃度が、3%不足していた場合、リカバリ時間は、72秒であると予測できる。
また図10(c)は、Case6において、トナー濃度判定部62で算出したトナー濃度が、1%不足していた場合、2%不足していた場合、および3%不足していた場合でリカバリ時間の予測を行った例である。
Case6では、トナー濃度が、1%不足していた場合、リカバリ時間は、66秒であると予測できる。さらにトナー濃度が、2%不足していた場合、リカバリ時間は、81秒であり、トナー濃度が、3%不足していた場合、リカバリ時間は、93秒であると予測できる。
そしてCase1〜Case9の何れが適用できるかによりリカバリ時間の幅がわかる。例えば、トナー特性が、「大容量通常」の場合、Case1が適用され、トナー濃度が1%不足していたときのリカバリ時間は、30秒である。また「中容量通常」の場合、Case1〜Case3が適用され、トナー濃度が1%不足していたときのリカバリ時間は、30秒〜45秒である。さらに「小容量通常」の場合、Case1〜Case6が適用され、トナー濃度が1%不足していたときのリカバリ時間は、30秒〜66秒である。
このようにリカバリ時間予測部64は、リカバリ時間を、トナー特性に関する情報、および画像形成ユニット10へトナーの供給を開始してからの経過時間とトナーの供給量との関係を基に予測する。また上述した例では、リカバリ時間予測部64は、リカバリ時間を、トナー濃度の不足量をさらに加味して予測する。
<「ページ毎に出力可能になり次第出力する」場合の処理の説明>
次に図8の画面で、ユーザが「ページ毎に出力可能になり次第出力する(※最初のうちはプリントの間隔が長い場合があります。)」に対応するラジオボタンR2を選択した場合の処理について説明する。
この場合、トナーの供給量が充足しない場合でも、画像形成ユニット10でのトナーの使用量が画像密度との関係で足りるときは、トナー像の形成を開始する。つまりリカバリ時間に達する前であっても形成する画像の画像密度が小さいときは、トナーの供給量が足りるため、画像が薄くならない場合がある。そしてそのときは、ユーザがラジオボタンR2を選択したという条件の下、画像の形成を開始する。
図11は、トナーカートリッジの交換を行った後に、トナーの供給を開始してからの経過時間と画像の形成を開始可能な画像密度との関係を示した図である。
図示する画像密度は、A4の大きさの用紙Pを使用した場合において、用紙Pの面積に対して各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)毎の画像が占める面積の割合の合計である。
このときトナー特性に対し適用されるCase1〜Case9のうち最もトナーの供給量が小さいものを選択する。例えば、トナー特性が、「中容量通常」の場合、Case1〜Case3が適用されるが、この場合、Case3を選択する。またトナー特性が、「小容量長期在庫」は、Case1〜Case9が適用されるが、この場合、Case9を選択する。
つまり上述したようにトナー特性に応じ、トナーが供給されるまでの時間にはばらつきが生じるが、最もトナーの供給が遅くなるパターンを選択する。
そして選択したCaseに応じて、次に印刷する画像の画像密度が、図示した画像密度以下になった経過時間で、画像の形成を開始する。なおいったん画像の形成を開始しても、さらに次に印刷する画像の画像密度がより大きくなる場合は、上記条件を満たすまで、再度画像の形成を待機する場合があり得る。これは画像の形成を開始して最初のうちに生じる可能性があり、リカバリ時間の経過後は生じない。よって図8の画面で、「(※最初のうちはプリントの間隔が長い場合があります。)」のメッセージを表示している。
<制御部の動作の説明>
次に制御部60の動作について説明を行う。ここでは制御部60の動作を通常の画像形成の際の通常動作と、トナーカートリッジの交換後のリカバリ動作に分けて説明を行う。
図12は、制御部60の通常動作について説明したフローチャートである。
まず印刷ジョブ受付部66が印刷ジョブを受け付ける(ステップ101)。
次に印刷ジョブ実行部67が印刷ジョブを実行し、用紙Pに画像を形成する(ステップ102)。
そして印刷ジョブ実行部67が、個々の印刷ジョブの終了後に、トナー濃度の測定を行うか否かを判定する(ステップ103)。トナー濃度の測定は、例えば、前回のトナー濃度の測定から印刷枚数が予め定められた枚数以上になったときや、前回のトナー濃度の測定から予め定められた時間が経過したときなど定期的に行われる。
印刷ジョブ実行部67が、トナー濃度の測定を行わないと判定した場合(ステップ103でNo)、ステップ112に移る。
一方、印刷ジョブ実行部67が、トナー濃度の測定を行うと判定した場合(ステップ103でYes)、印刷ジョブ実行部67は、画像形成ユニット10で基準パッチを形成する(ステップ104)。
そしてセンサ出力取得部61が、基準パッチを濃度検出センサ17が読み取ったときのセンサ出力を取得する(ステップ105)。
次にトナー濃度判定部62が、センサ出力から基準パッチのトナー濃度を算出し、トナー濃度が制御範囲より小さいか否かを判定する(ステップ106)。
そしてトナー濃度が制御範囲より小さい場合(ステップ106でYes)、トナー濃度判定部62は、トナー濃度範囲外カウンタをインクリメント(+1)する(ステップ107)。
さらにトナー濃度判定部62が、トナー濃度範囲外カウンタが閾値を超えているか否かを判定する(ステップ108)。
このときトナー濃度範囲外カウンタが閾値を超えていない場合(ステップ108でNo)、トナー供給量算出部63が、トナー濃度からトナーの供給量を算出する(ステップ109)。このトナーの供給量は、例えば、下記(1)式により求めることができる。
(トナーの供給量)=(現在のトナー濃度)−(トナー濃度目標値)×(係数1) …(1)
そして印刷ジョブ受付部66が、トナー供給量算出部63で算出されたトナーの供給量によりトナーを供給する(ステップ110)。
一方、トナー濃度が制御範囲内であった場合(ステップ106でNo)、トナー濃度判定部62は、トナー濃度範囲外カウンタをクリアする(ステップ111)。
ステップ110の後、およびステップ111の後は、印刷ジョブ受付部66が、全ての印刷ジョブが終了したか否かを判定する(ステップ112)。
そして全ての印刷ジョブが終了していない場合(ステップ112でNo)、ステップ102に戻る。また全ての印刷ジョブが終了している場合(ステップ112でYes)、処理を終了する。
一方、トナー濃度範囲外カウンタが閾値を超えていた場合(ステップ108でYes)、トナー濃度判定部62が、表示情報としてトナーが空になった旨のメッセージやトナーカートリッジの交換をユーザに促すメッセージをUIに対し出力する(ステップ113)。このときUIでは、図7で説明した画面が表示される。
さらにトナー濃度判定部62は、印刷ジョブ実行部67の印刷動作を中止させる(ステップ114)。
図13−1〜図13−4は、制御部60のリカバリ動作について説明したフローチャートである。
トナーカートリッジが交換されたとき、まずトナー供給量算出部63が、ステップ109〜ステップ110の処理を行ったときのトナー濃度を基に、トナーの供給量を算出する(ステップ201)。このトナーの供給量は、例えば、下記(2)式により求めることができる。
(トナーの供給量)=(現在のトナー濃度)−(トナー濃度目標値)×(係数2) …(2)
次にトナー特性取得部68がトナー特性に関する情報を取得する(ステップ202)。これは、例えば、トナーカートリッジにトナー情報を記憶するメモリを設け、このメモリからこの情報を読み出せばよい。
そしてリカバリ時間予測部64が、図9〜図10で説明した方法で、リカバリ時間を予測する(ステップ203)。さらにリカバリ時間予測部64は、表示情報としてリカバリ時間をUIに対し出力する(ステップ204)。このときUIでは、図8で説明した画面が表示される。
そして図8の画面で、ユーザが、ラジオボタンR1〜R3の何れかを選択すると、この情報を選択情報取得部65が選択情報として取得する(ステップ205)。
このときユーザが、ラジオボタンR1〜R3の何れを選択したかにより、以下の処理を行う。
(ユーザがラジオボタンR1を選択した場合)
ユーザが、「画像濃度が復帰するまで待つ」に対応するラジオボタンR1を選択した場合(ステップ206でR1)、リカバリ回数をインクリメント(+1)する(ステップ207)。
そして印刷ジョブ受付部66が、トナー供給量算出部63で算出されたトナーの供給量によりトナーの供給を開始する(ステップ208)。
次に印刷ジョブ実行部67が、画像形成ユニット10で基準パッチを形成する(ステップ209)。
そしてセンサ出力取得部61が、基準パッチを濃度検出センサ17が読み取ったときのセンサ出力を取得する(ステップ210)。
次にトナー濃度判定部62が、センサ出力から基準パッチのトナー濃度を算出し、トナー濃度が許容下限値以上になったか否かを判定する(ステップ211)。
そしてトナー濃度が許容下限値以上になった場合(ステップ211でYes)、トナー濃度判定部62は、トナーが空になった旨のメッセージを解除するための表示情報を出力する(ステップ212)。
さらにトナー濃度判定部62は、印刷ジョブ実行部67の印刷動作を再開させる(ステップ213)。
一方、トナー濃度が許容下限値以上になっていない場合(ステップ211でNo)、リカバリ回数が規定回数未満であるか否かを判定する(ステップ214)。
そしてリカバリ回数が規定回数未満であった場合(ステップ214でYes)、ステップ207に戻る。またリカバリ回数が規定回数以上であった場合(ステップ214でNo)、トナー濃度判定部62が、表示情報としてトナーが空になった旨のメッセージやトナーカートリッジの交換をユーザに促すメッセージを再度UIに対し出力する(ステップ215)。このときUIでは、図7で説明した画面が表示される。
さらにトナー濃度判定部62は、印刷ジョブ実行部67の印刷動作を中止させる(ステップ216)。
(ユーザがラジオボタンR2を選択した場合)
またユーザが、図8の画面で、「ページ毎に出力可能になり次第出力する(※最初のうちはプリントの間隔が長い場合があります。)」に対応するラジオボタンR2を選択した場合(ステップ206でR2)、図11で説明したように、トナー特性と次に印刷する画像の画像密度から画像の形成を開始できる時間を、トナー濃度判定部62が求める(ステップ217)。
次にリカバリ回数をインクリメント(+1)する(ステップ218)。
そして印刷ジョブ受付部66が、トナー供給量算出部63で算出されたトナーの供給量によりトナーの供給を開始する(ステップ219)。
次にトナー濃度判定部62が、画像の形成を開始できる時間が経過したか否かを判定する(ステップ220)。
そして時間が経過していない場合(ステップ220でNo)、ステップ220に戻る。
また時間が経過した場合(ステップ220でYes)、トナー濃度判定部62は、トナーが空になった旨のメッセージを解除するための表示情報を出力する(ステップ221)。
さらにトナー濃度判定部62は、印刷ジョブ実行部67の印刷動作を再開させる(ステップ222)。
次に印刷ジョブ実行部67が、画像形成ユニット10で基準パッチを形成する(ステップ223)。
そしてセンサ出力取得部61が、基準パッチを濃度検出センサ17が読み取ったときのセンサ出力を取得する(ステップ224)。
次にトナー濃度判定部62が、センサ出力から基準パッチのトナー濃度を算出し、トナー濃度が許容下限値以上になったか否かを判定する(ステップ225)。
そしてトナー濃度が許容下限値以上になった場合(ステップ225でYes)、処理を終了する。
一方、トナー濃度が許容下限値以上になっていない場合(ステップ225でNo)、リカバリ回数が規定回数未満であるか否かを判定する(ステップ226)。
そしてリカバリ回数が規定回数未満であった場合(ステップ226でYes)、ステップ219に戻る。またリカバリ回数が規定回数以上であった場合(ステップ226でNo)、トナー濃度判定部62が、表示情報としてトナーが空になった旨のメッセージやトナーカートリッジの交換をユーザに促すメッセージを再度UIに対し出力する(ステップ227)。このときUIでは、図7で説明した画面が表示される。
さらにトナー濃度判定部62は、印刷ジョブ実行部67の印刷動作を中止させる(ステップ228)。
(ユーザがラジオボタンR3を選択した場合)
さらにユーザが、図8の画面で、「すぐにプリントを再開する(※最初のうちは濃度が薄い場合があります。)」に対応するラジオボタンR3を選択した場合(ステップ206でR3)、リカバリ回数をインクリメント(+1)する(ステップ229)。
そして印刷ジョブ受付部66が、トナー供給量算出部63で算出されたトナーの供給量によりトナーの供給を開始する(ステップ230)。
次に印刷ジョブ実行部67が、画像形成ユニット10で基準パッチを形成する(ステップ231)。
そしてセンサ出力取得部61が、基準パッチを濃度検出センサ17が読み取ったときのセンサ出力を取得する(ステップ232)。
次にトナー濃度判定部62が、センサ出力から基準パッチのトナー濃度を算出し、トナー濃度が、リカバリ動作開始時より濃くなったか否かを判定する(ステップ233)。これはトナーが画像形成ユニット10に供給され始めたことを意味する。
そしてトナー濃度がリカバリ動作開始時より濃くなった場合(ステップ233でYes)、トナー濃度判定部62は、トナーが空になった旨のメッセージを解除するための表示情報を出力する(ステップ234)。
さらにトナー濃度判定部62は、印刷ジョブ実行部67の印刷動作を再開させる(ステップ235)。
またトナー濃度がリカバリ動作開始時より濃くなっていない場合(ステップ233でNo)、およびステップ235の後は、トナー濃度判定部62が、トナー濃度が許容下限値以上になったか否かを判定する(ステップ236)。
そしてトナー濃度が許容下限値以上になった場合(ステップ236でYes)、処理を終了する。
一方、トナー濃度が許容下限値以上になっていない場合(ステップ236でNo)、リカバリ回数が規定回数未満であるか否かを判定する(ステップ237)。
そしてリカバリ回数が規定回数未満であった場合(ステップ237でYes)、ステップ229に戻る。またリカバリ回数が規定回数以上であった場合(ステップ237でNo)、トナー濃度判定部62が、表示情報としてトナーが空になった旨のメッセージやトナーカートリッジの交換をユーザに促すメッセージを再度UIに対し出力する(ステップ238)。このときUIでは、図7で説明した画面が表示される。
さらにトナー濃度判定部62は、印刷ジョブ実行部67の印刷動作を中止させる(ステップ239)。
以上説明した画像形成装置1によれば、ユーザの要求に応じて、画像の形成を開始する時期を選択できる。またこの際に、トナー特性を考慮して予測されたリカバリ時間をユーザに対し表示することで、ユーザは画像の形成を開始する時期を選択する上で重要な判断情報を得ることができる。さらに図8の画面で、「ページ毎に出力可能になり次第出力する(※最初のうちはプリントの間隔が長い場合があります。)」に対応するラジオボタンR2を選択した場合には、トナーの供給量が回復しない状態で画像の形成を開始しても、トナー濃度が薄くなりにくく、その結果、画質が低下しにくい。そのためトナーの供給量が回復してから画像の形成を開始する従来の方法に比較して、より早く画像の形成を開始することができる。
また以上説明した画像形成装置1では、トナー特性として、トナーカートリッジ内の容積に対するトナーの体積の比やトナーカートリッジにトナーを収容した日付を使用していたが、これに限られるものではない。例えば、トナーカートリッジ内の容積に対するトナーの体積の比の代わりにトナーカートリッジ内のトナー重量を使用しても同様のことができる。また画像形成装置1内の温度や湿度を使用してもよい。つまり温度や湿度がより高いと、トナーが凝集しやすくなり、上述した「長期在庫」の場合と同様のことが生じる。
また以上説明した画像形成装置1では、トナー濃度を感光体ドラム11上に形成されたトナー像を読み取る濃度検出センサ17により検出していたがこれに限られるものではない。例えば、中間転写ベルト20上に基準パッチを形成し、これを読み取る濃度検出センサを設けてもよい。
さらに現像器14内にトナー濃度を測定するセンサを設け、これによりトナー濃度を検知してもよい。
図14は、トナー濃度を測定するセンサを備える現像器14の例を示した図である。
図示する現像器14は、トナー濃度を測定するセンサとしてトナー濃度センサ85を備える。図示する例では、第1のスクリューオーガー74に隣接してトナー濃度センサ85を設けた場合を示している。この場合、上述した基準パッチを形成しなくてもトナー濃度を検知することができる。
なお以上説明した画像形成装置1が行う処理は、トナー像を形成する画像形成ユニット10でトナー像の形成を開始する時期についての条件を、トナーカートリッジの交換後にユーザに対し選択させ、選択された条件に従い画像形成ユニット10でのトナー像の形成を実行することを特徴とする画像形成方法と捉えることもできる。
1…画像形成装置、11…感光体ドラム、12…帯電ロール、13…露光部、14…現像器、15…一次転写ロール、17…濃度検出センサ、60…制御部、61…センサ出力取得部、62…トナー濃度判定部、63…トナー供給量算出部、64…リカバリ時間予測部、65…選択情報取得部、66…印刷ジョブ受付部、67…印刷ジョブ実行部、68…トナー特性取得部、P…用紙

Claims (8)

  1. トナー像を形成するトナー像形成手段と、
    前記トナー像形成手段でトナー像の形成を開始する時期についての条件を、トナーを収容するトナー収容手段の交換後にユーザに対し選択させる選択手段と、
    トナー特性に関する情報として、前記トナー収容手段内の容積に対するトナーの体積の比を取得するトナー特性取得手段と、
    前記トナー像形成手段へのトナーの供給量が充足するまでの時間を、前記トナー収容手段内の容積に対するトナーの体積の比、および前記トナー像形成手段へトナーの供給を開始してからの時間とトナーの供給量との関係を基に予測する予測手段と、
    選択された条件および前記トナー像形成手段へのトナーの供給量が充足するまでの時間に従い前記トナー像形成手段でのトナー像の形成を実行する実行手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記トナー特性に関する情報を基に予測され、前記トナー像形成手段へのトナーの供給量が充足するまでの時間をユーザに対し表示する表示手段さらに備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記予測手段は、前記トナー像形成手段へのトナーの供給量が充足するまでの時間を、トナー濃度の不足量をさらに加味して予測することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  4. 前記選択手段は、前記トナー像形成手段へのトナーの供給量が充足しない場合でも、トナーが当該トナー像形成手段に供給され始めたときは、トナー像の形成を開始する場合をユーザが選択できるようにすることを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記選択手段は、前記トナー像形成手段へのトナーの供給量が充足しない場合でも、当該トナー像形成手段でのトナーの使用量が画像密度との関係で足りるときは、トナー像の形成を開始する場合をユーザが選択できるようにすることを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記トナー特性に関する情報として、トナーを収容するトナー収容手段内のトナー重量、当該トナー収容手段にトナーを収容した日付、前記画像形成装置内の温度および当該画像形成装置内の湿度のうち少なくとも1つをさらに加味することを特徴とする請求項乃至の何れか1項に記載の画像形成装置。
  7. トナー像を形成するトナー像形成手段でトナー像の形成を開始する時期についての条件を、トナーを収容するトナー収容手段の交換後にユーザに対し選択させ、
    トナー特性に関する情報として、前記トナー収容手段内の容積に対するトナーの体積の比を取得し、
    前記トナー像形成手段へのトナーの供給量が充足するまでの時間を、前記トナー収容手段内の容積に対するトナーの体積の比、および前記トナー像形成手段へトナーの供給を開始してからの時間とトナーの供給量との関係を基に予測し、
    選択された条件および前記トナー像形成手段へのトナーの供給量が充足するまでの時間に従い前記トナー像形成手段でのトナー像の形成を実行することを特徴とする画像形成方法。
  8. 前記トナー像形成手段へのトナーの供給量が充足するまでの時間をユーザに対し表示することをさらに行うことを特徴とする請求項に記載の画像形成方法。
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