JP2020091396A - 画像形成装置、劣化状態検出方法および劣化状態検出プログラム - Google Patents

画像形成装置、劣化状態検出方法および劣化状態検出プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 記録媒体に転写する直前のトナーの劣化状態を容易に検出すること。【解決手段】 画像形成装置は、静電潜像が形成される像担持体と、トナーを含む現像剤を収容する収容し、像担持体に形成された静電潜像を現像するためにトナーを像担持体に付与する現像器と、現像器に収容されるトナーの劣化に相関する劣化量に基づいて、像担持体から用紙に付与される直前のトナーの劣化状態を決定する劣化状態決定部と、を備える。【選択図】 図12

Description

この発明は、画像形成装置、劣化状態検出方法および劣化状態検出プログラムに関し、特に、非磁性体のトナーと磁性体のキャリアとからなる現像剤を用いて画像を形成する画像形成装置、その画像形成装置で実行される劣化状態検出方法およびコンピューターにその劣化状態検出方法を実行させる劣化状態検出プログラムに関する。
MFP(Multi Function Peripheral)で代表される画像形成装置は、非磁性体のトナーと磁性体のキャリアとからなる現像剤を現像器で攪拌することによって摩擦帯電させ、トナー粒子に電荷を付与することによって感光体ドラムにトナー像を形成している。現像器で現像剤が攪拌されることによって現像剤に物理的なストレスが加わることにより、トナーに外添されている外添剤がトナーから離脱したり、またはトナー内に埋没したりする等して、トナーが劣化する場合がある。トナーが劣化するとトナーが有する現像性や転写性などの機能が低下するため、トナーで形成される画像の品質が悪化する。
この問題に対応するための技術として、例えば、特開2016−62023号公報には、トナーが平均して現像器内に枚数ベースで何枚分滞在しているかを示すトナー平均滞在枚数が所定枚数以上にならないようにトナーリフレッシュ制御を実行する技術が記載されている。
しかしながら、現像器内のトナーは、現像器から感光体ドラム等の像担持体を介して用紙に転写されるため、特開2016−62023号公報に記載の技術は、用紙に転写する直前のトナーの劣化状態を判断できないといった問題がある。
特開2016−62023号公報
この発明の他の目的は、記録媒体に転写する直前のトナーの劣化状態を容易に検出することが可能な画像形成装置を提供することである。
この発明の他の目的は、記録媒体に転写する直前のトナーの劣化状態を容易に検出することが可能な劣化状態検出方法を提供することである。
この発明のさらに他の目的は、記録媒体に転写する直前のトナーの劣化状態を容易に検出することが可能な劣化状態検出プログラムを提供することである。
この発明のある局面によれば、画像形成装置は、トナーを含む現像剤を収容する現像手段と、現像手段に収容されたトナーの一部で生成されるトナー像を担持する像担持体と、現像手段に収容されるトナーの劣化に相関する劣化量に基づいて、像担持体から記録媒体に付与される直前のトナーの劣化状態を決定する劣化状態決定手段を備える。
この局面に従えば、記録媒体に付与される直前のトナーの劣化状態を容易に検出可能な画像形成装置を提供することができる。
好ましくは、劣化状態決定手段は、現像手段に収容されたトナーのうちから現像手段に収容されたすべてのトナーに占める割合が所定割合以上になるまで劣化量が小さい順に選択された対象トナーの劣化量に基づいて像担持体から記録媒体に付与される直前のトナーの劣化状態を決定する。
好ましくは、現像手段に収容されたトナーの劣化量の分散に基づいて、所定割合を決定する割合決定手段を、さらに備える。
この局面に従えば、現像手段に収容されたトナーの劣化量の分散の違いに対応することができる。
好ましくは、劣化状態決定手段は、現像手段に収容されているトナーが消費される消費量と、現像手段にトナーが供給される供給量とに基づいて、劣化状態を決定する。
この局面に従えば、像担持体から記録媒体に付与される直前のトナーの劣化状態を容易に決定することができる。
好ましくは、画像形成の対象となる画像データに基づいて現像手段に収容されたトナーの消費量を決定する消費量決定手段を、さらに備える。
この局面に従えば、トナーの消費量を正確に決定できる。
好ましくは、劣化状態決定手段により決定された劣化状態に基づいて、現像手段に収容されるトナーの少なくとも一部を入れ換える入換制御手段を、さらに備える。
この局面に従えば、入れ換えるトナーの量をできるだけ少なくしてトナーが無駄に消費されないようにできる。
好ましくは、劣化状態は対象トナーの劣化量の平均値であり、入換制御手段は、対象トナーの劣化量の平均値が上限しきい値以上の場合に、現像手段に収容されるトナーの少なくとも一部を入れ換える。
この局面に従えば、トナーを入れ換えるタイミングを容易に決定することができる。
好ましくは、入換量決定手段は、ユーザーによる所定操作が入力されることに応じて、入換量を決定する。
好ましくは、入換制御手段は、劣化状態決定手段により決定される劣化状態が有効状態になるまで現像手段に収容されるトナーの少なくとも一部を入れ換える。
好ましくは、有効状態は対象トナーの劣化量の平均値が有効しきい値以下の状態である。
好ましくは、入換制御手段は、予め定められた消費用データに基づいて現像手段にトナーを消費させる。
この局面に従えば、現像手段に予め定められた量のトナーを消費させることができる。
好ましくは、トナーの劣化量は現像手段が駆動した累積時間である。
好ましくは、トナーの劣化量はトナーが現像手段に収容されている間に現像手段がトナー像を生成した回数である。
好ましくは、像担持体により担持されたトナー像を記録媒体に転写する転写手段を、さらに備え、トナーの劣化量はトナーが現像手段に収容されている間に像担持体により担持されたトナー像が転写手段により記録媒体に転写された回数である。
この発明のさらに他の局面によれば、劣化状態検出方法は、画像形成装置で実行される劣化状態検出方法であって、画像形成装置は、トナーを含む現像剤を収容する現像手段と、現像手段に収容されたトナーの一部で生成されるトナー像を担持する像担持体と、を備え、現像手段に収容されるトナーの劣化に相関する劣化量に基づいて、像担持体から記録媒体に付与される直前のトナーの劣化状態を決定する劣化状態決定ステップを含む。
この局面に従えば、記録媒体に付与される直前のトナーの劣化状態を容易に検出することが可能な劣化状態検出方法を提供することができる。
この発明のさらに他の局面によれば、劣化状態検出プログラムは、画像形成装置を制御するコンピューターで実行される劣化状態検出プログラムであって、画像形成装置は、トナーを含む現像剤を収容する現像手段と、現像手段に収容されたトナーの一部で生成されるトナー像を担持する像担持体と、を備え、現像手段に収容されるトナーの劣化に相関する劣化量に基づいて、像担持体から記録媒体に付与される直前のトナーの劣化状態を決定する劣化状態決定ステップをコンピューターに実行させる。
この局面に従えば、記録媒体に付与される直前のトナーの劣化状態を容易に検出することが可能な劣化状態検出プログラムを提供することができる。
本発明の第1の実施の形態におけるMFPの外観を示す斜視図である。 本実施の形態におけるMFPのハードウェア構成の概要を示すブロック図である。 MFPの内部構成を示す模式的断面図である。 現像器の断面図である。 画質ランクの推移を示す図である。 現像器に収容されたトナーの劣化状態の推移の一例を示す図である。 現像器に収容されるトナーと中間転写ベルトに形成されるトナー像を構成するトナーそれぞれのSi比率の一例を示す図である。 現像器収容された新たなトナーと劣化したトナーのSi比率の分布の一例を示す図である。 現像器に収容されたトナーのSi比率の分散と選別割合との一例を示す図である。 本実施の形態におけるMFPが備えるCPUが有する機能の一例を示すブロック図である。 供給制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。 劣化状態検出処理の流れの一例を示すフローチャートである。 トナーリフレッシュ制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下の説明では同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるMFPの外観を示す斜視図である。図2は、本実施の形態におけるMFPのハードウェア構成の概要を示すブロック図である。図1および図2を参照して、MFP(Multi Function Peripheral)100は、画像処理装置の一例であり、メイン回路110と、原稿を読み取る原稿読取部130と、原稿を原稿読取部130に搬送する自動原稿搬送装置120と、画像データに基づいて用紙に画像を形成する画像形成部140と、画像形成部140に用紙を供給する給紙部150と、ユーザーインターフェースとしての操作パネル160とを含む。
自動原稿搬送装置120は、原稿トレイ上にセットされた複数枚の原稿を1枚ずつ自動的に原稿読取部130の原稿読み取り位置まで搬送し、原稿読取部130により原稿に形成された画像が読み取られた原稿を原稿排紙トレイ上に排出する。
原稿読取部130は、原稿を読み取るための矩形状の読取面を有する。読取面は、例えばプラテンガラスにより形成される。自動原稿搬送装置120は、読取面の1つの辺に平行な軸を中心に回転可能にMFP100の本体に接続され、開閉可能である。自動原稿搬送装置120の下方に、原稿読取部130が配置されており、自動原稿搬送装置120が回転して開いた開状態で、原稿読取部130の読取面が露出する。このため、ユーザーは、原稿読取部130の読取面に原稿を載置可能である。自動原稿搬送装置120は、原稿読取部130の読取面が露出する開状態と、読取面を覆う閉状態とに状態を変化可能である。
画像形成部140は、給紙部150により搬送される用紙に、周知の電子写真方式により画像を形成する。本実施の形態では、画像形成部140は、画像データと、用紙の媒体種別に対応する画像形成条件で、給紙部150により搬送される用紙に画像を形成する。画像が形成された用紙は排紙トレイ159に排出される。
メイン回路110は、MFP100の全体を制御するCPU(中央演算処理装置)111と、通信インターフェース(I/F)部112と、ROM(Read Only Memory)113と、RAM(Random Access Memory)114と、大容量記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)115と、ファクシミリ部116と、外部記憶装置118と、を含む。CPU111は、プログラムを実行するコンピューターの一例である。CPU111は、プログラムを実行することにより、自動原稿搬送装置120、原稿読取部130、画像形成部140、給紙部150および操作パネル160と接続され、MFP100の全体を制御する。
ROM113は、CPU111が実行するプログラム、またはそのプログラムを実行するために必要なデータを記憶する。RAM114は、CPU111がプログラムを実行する際の作業領域として用いられる。また、RAM114は、原稿読取部130から連続的に送られてくる画像データを一時的に記憶する。
操作パネル160は、MFP100の上部に設けられる。操作パネル160は、表示部161と操作部163とを含む。表示部161は、例えば、液晶表示装置(LCD)であり、ユーザーに対する指示メニューや取得した画像データに関する情報等を表示する。なお、LCDに代えて、画像を表示する装置であれば、例えば、有機EL(electroluminescence)ディスプレイを用いることができる。
操作部163は、タッチパネル165と、ハードキー部167とを含む。タッチパネル165は、静電容量方式である。なお、タッチパネル165は、静電容量方式に限らず、例えば、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式等の他の方式を用いることができる。
タッチパネル165は、その検出面が表示部161の上面または下面に表示部161に重畳して設けられる。ここでは、タッチパネル165の検出面のサイズと、表示部161の表示面のサイズとを同じである。このため、表示面の座標系と検出面の座標系は同じである。タッチパネル165は、ユーザーが、表示部161の表示面を指示する位置を検出面で検出し、検出した位置の座標をCPU111に出力する。表示面の座標系と検出面の座標系は同じなので、タッチパネル165が出力する座標を、表示面の座標に置き換えることができる。
ハードキー部167は、複数のハードキーを含む。ハードキーは、例えば接点スイッチである。タッチパネル165は、表示部161の表示面中でユーザーにより指示された位置を検出する。ユーザーがMFP100を操作する場合は直立した姿勢となる場合が多いので、表示部161の表示面、タッチパネル165の操作面およびハードキー部167は、上方を向いて配置される。ユーザーが表示部161の表示面を容易に視認することができ、ユーザーは指で操作部163を容易に指示できる。
通信I/F部112は、ネットワークにMFP100を接続するためのインターフェースである。通信I/F部112は、TCP(Transmission Control Protocol)またはFTP(File Transfer Protocol)等の通信プロトコルで、ネットワークに接続された他のコンピューターまたはデータ処理装置と通信する。通信I/F部112が接続されるネットワークは、ローカルエリアネットワーク(LAN)であり、接続形態は有線または無線を問わない。また、ネットワークは、LANに限らず、ワイドエリアネットワーク(WAN)、公衆交換電話網(PSTN)、インターネット等であってもよい。
ファクシミリ部116は、公衆交換電話網(PSTN)に接続され、PSTNにファクシミリデータを送信する、またはPSTNからファクシミリデータを受信する。ファクシミリ部116は、受信したファクシミリデータを、HDD115に記憶するとともに、画像形成部140でプリント可能なプリントデータに変換して、画像形成部140に出力する。これにより、画像形成部140は、ファクシミリ部116により受信されたファクシミリデータの画像を用紙に形成する。また、ファクシミリ部116は、HDD115に記憶されたデータをファクシミリデータに変換して、PSTNに接続されたファクシミリ装置に送信する。
外部記憶装置118は、CPU111により制御され、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)118A、または半導体メモリが装着される。本実施の形態においては、CPU111は、ROM113に記憶されたプログラムを実行する例を説明するが、CPU111は、外部記憶装置118を制御して、CD−ROM118AからCPU111が実行するためのプログラムを読出し、読み出したプログラムをRAM114に記憶し、実行するようにしてもよい。
CPU111は、画像形成部140を制御し、用紙などの記録媒体に画像データの画像を形成させる。CPU111が画像形成部140に出力する画像データは、原稿読取部130から入力される画像データの他、外部から受信されるプリントデータ等の画像データを含む。
なお、CPU111が実行するためのプログラムを記憶する記録媒体としては、CD−ROM118Aに限られず、フレキシブルディスク、カセットテープ、光ディスク(MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、ICカード、光カード、マスクROM、EPROM(Erasable Programmable ROM)などの半導体メモリ等の媒体でもよい。さらに、CPU111がネットワークに接続されたコンピューターからプログラムをダウンロードしてHDD115に記憶する、または、ネットワークに接続されたコンピューターがプログラムをHDD115に書込みするようにして、HDD115に記憶されたプログラムをRAM114にロードしてCPU111で実行するようにしてもよい。ここでいうプログラムは、CPU111により直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
図3は、MFPの内部構成を示す模式的断面図である。図3を参照して、自動原稿搬送装置120は、原稿トレイに載置された1以上の原稿をさばいて、1枚ずつ原稿読取部130に搬送する。原稿読取部130は、自動原稿搬送装置120により原稿ガラス11上にセットされた原稿の画像を、その下方を移動するスライダー12に取付けられた露光ランプ13で露光する。原稿からの反射光は、ミラー14と2枚の反射ミラー15,15Aによりレンズ16に導かれ、CCD(Charge Coupled Devices)センサー18に結像する。露光ランプ13とミラー14とは、スライダー12に取付けられており、スライダー12は、スキャナモーター17により、図3中に示す矢印方向(副走査方向)へ複写倍率に応じた速度Vで移動する。これにより、原稿ガラス11上にセットされた原稿を全面にわたって走査することができる。また、露光ランプ13とミラー14の移動に伴い、2枚の反射ミラー15,15Aは、速度V/2で図3中矢印方向へ移動する。これにより、露光ランプ13で原稿に照射された光が、原稿で反射してからCCDセンサー18に結像するまでの光路長が常に一定となる。
CCDセンサー18に結像した反射光は、CCDセンサー18内で電気信号としての画像データに変換される。画像データは、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の印字用データに変換されて、画像形成部140に出力される。
画像形成部140は、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックそれぞれの画像形成ユニット20Y,20M,20C,20Kを備える。ここで、“Y”、“M”、“C”および“K”は、それぞれイエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックを表す。画像形成ユニット20Y,20M,20C,20Kの少なくとも1つが駆動されることにより、画像が形成される。画像形成ユニット20Y,20M,20C,20Kのすべてが駆動されると、フルカラーの画像を形成する。画像形成ユニット20Y,20M,20C,20Kには、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの印字用データがそれぞれ入力される。画像形成ユニット20Y,20M,20C,20Kは、取扱うトナーの色彩が異なるのみなので、ここでは、イエローの画像を形成するための画像形成ユニット20Yについて説明する。
画像形成ユニット20Yは、イエローの印字用データが入力される露光装置21Yと、像担持体である感光体ドラム23Yと、感光体ドラム23Yの表面を一様に帯電するための帯電ローラー22Yと、現像器24Yと、感光体ドラム23Y上に形成されたトナー像を電界力の作用で中間転写ベルト30上に転写するための1次転写ローラー25Yと、感光体ドラム23Y上の転写残トナーを除去するためドラム清掃ブレード27Yと、トナーボトル41Yと、トナーホッパー42Yと、を備える。
トナーボトル41Yは、イエローのトナーを収容する。トナーボトル41Yは、トナーボトルモーターを駆動源として回転する。トナーボトル41Yは、その内壁にらせん状の突起が形成されている。トナーボトル41Yが回転すると、トナーが突起に沿って移動してトナーボトル41Yの外部に排出される。トナーボトル41Yから排出されたトナーは、トナーホッパー42Yに供給される。トナーホッパー42Yは、トナーを収容する収容室と、収容室の下部に設けられたスクリューと、スクリューを回転させるトナー補給モーターとを備える。収容室のスクリューの端部の近傍に現像器24Yに連通する連結部材が取り付けられている。トナーホッパー42Yは、現像器24Yに収容されたトナーの残量が予め定められた下限値以下になることに応じて現像器24Yにトナーを供給する。具体的には、トナー補給モーターがスクリューを回転させると、収容室に収容されたトナーがスクリューに沿って移動し、トナーが連結部材を通って現像器24Yに供給される。トナーホッパー42Yのスクリューの回転量を調整することにより、現像器24Yに供給されるトナーの量が調整される。
感光体ドラム23Yの周辺に、帯電ローラー22Y、露光装置21Y、現像器24Y、1次転写ローラー25Y、ドラム清掃ブレード27Yが、感光体ドラム23Yの回転方向に沿って順に配置される。
。感光体ドラム23Yは、帯電ローラー22Yによって帯電された後、露光装置21Yが発光するレーザー光が照射される。露光装置21Yは、感光体ドラム23Yの表面の画像対応部を露光して静電潜像を形成する。これにより、感光体ドラム23Yに静電潜像が形成される。続いて、現像器24Yが、電界力の作用で、感光体ドラム23Yに形成された静電潜像を帯電したトナーで現像する。これにより、静電潜像上にトナーが載せられたトナー像が感光体ドラム23Yに形成される。感光体ドラム23Y上に形成されたトナー像は、像担持体である中間転写ベルト30上に1次転写ローラー25Yにより電界力の作用で転写される。感光体ドラム23Y上で転写されずに残ったトナーは、ドラム清掃ブレード27Yにより感光体ドラム23Yから除去される。
一方、中間転写ベルト30は、駆動ローラー33Cとローラー33Aとにより弛まないように懸架されている。駆動ローラー33Cが図3中で反時計回りに回転すると、中間転写ベルト30が所定の速度で図中反時計回りに回転する。中間転写ベルト30の回転に伴って、ローラー33Aが、反時計回りに回転する。
これにより、画像形成ユニット20Y,20M,20C,20Kが、順に中間転写ベルト30上にトナー像を転写する。画像形成ユニット20Y,20M,20C,20Kそれぞれが、中間転写ベルト30上にトナー像を転写するタイミングは、中間転写ベルト30に付された基準マークを検出することにより、調整される。これにより、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックのトナー像が中間転写ベルト30上に重畳される。
中間転写ベルト30に形成されたトナー像は、2次転写ローラー26によって電界力の作用で、タイミングローラー31により搬送される用紙に転写される。トナー像が転写された用紙は、定着ローラー対32に搬送され、定着ローラー対32により加熱および加圧される。これにより、トナーが溶かされて用紙に定着する。その後、用紙は排紙トレイ39に排出される。
中間転写ベルト30の画像形成ユニット20Yの上流に、ベルト清掃ブレード28が設けられている。ベルト清掃ブレード28は、中間転写ベルト30上で用紙に転写されずに残ったトナーを除去する。
給紙カセット35,35A,35Bには、それぞれサイズの異なる用紙がセットされている。給紙カセット35,35A,35Bそれぞれに収容された用紙は、給紙カセット35,35A,35Bにそれぞれ取付けられている取出ローラー36,36A,36Bにより、搬送経路へ供給され、給紙ローラー37によりタイミングローラー31へ送られる。
MFP100は、フルカラーの画像を形成する場合、画像形成ユニット20Y,20M,20C,20Kのすべてを駆動するが、モノクロの画像を形成する場合、画像形成ユニット20Y,20M,20C,20Kのいずれか1つを駆動する。また、画像形成ユニット20Y,20M,20C,20Kの2以上を組み合わせて画像を形成することもできる。なお、ここでは、用紙に4色のトナーそれぞれを形成する画像形成ユニット20Y,20M,20C,20Kを備えたタンデム方式のMFP100について説明するが、1つの感光体ドラムで4色のトナーを順に用紙に転写する4サイクル方式のMFPであってもよい。
次に、現像器24Y,24M,24C,24Kについて説明する。現像器24Y,24M,24C,24Kは、収容されるトナーの色が異なるが構成は同じなので、ここでは、現像器24Yを例に説明する。
図4は、現像器の断面図である。図4の紙面上下方向を上下方向、図4の紙面垂直方向を前後方向と定義する。現像器24Yは、ケース200Y、撹拌スクリュー201Y、供給スクリュー203Y、現像ローラー205Yを備えている。
ケース200Yは、現像剤、撹拌スクリュー201Y、供給スクリュー203Yおよび現像ローラー205Yを収容する筐体である。ケース200Yは、前後方向に延在しており、左右方向に隣り合う撹拌空間Sp1および供給空間Sp2を有する。撹拌空間Sp1は、ケース200Yにおいて供給空間Sp2よりも左側に設けられている。撹拌空間Sp1と供給空間Sp2とは、前後方向の両端において繋がっている。
撹拌スクリュー201Yは、撹拌空間Sp1内に設けられ、前後方向に延在している。撹拌スクリュー201Yは、モーターにより回転させられることにより、現像剤を撹拌しながら後ろ側から前側へと搬送する。これにより、トナーが負に帯電し、キャリアが正に帯電する。撹拌スクリュー201Yにより搬送された現像剤は、撹拌空間Sp1の前側の端部から供給空間Sp2に流入する。
供給スクリュー203Yは、供給空間Sp2内に設けられ、前後方向に延在している。供給スクリュー203Yは、モーターにより回転させられることにより、現像剤を前側から後ろ側へと搬送する。そして、供給スクリュー203Yにより搬送された現像剤は、供給空間Sp2の後ろ側の端部から撹拌空間Sp1に流入する。よって、現像剤は、撹拌空間Sp1と供給空間Sp2との間を循環している。
現像ローラー205Yは、供給空間Sp2内に設けられ、前後方向に延在している。これにより、現像ローラー205Yは、供給スクリュー203Yと対向している。更に、現像ローラー205Yは、ケース200Yから露出しており、感光体ドラム23Yと対向している。現像ローラー205Yは、磁石を内蔵しており、磁力により磁性体のキャリアを非磁性体のトナーと共に吸着して、供給スクリュー203Yにより搬送されてきた現像剤を担持する。
ケース200Yに、ケース200Y内の現像剤の量を検出するセンサーが取り付けられている。センサーが検出した現像剤の量が所定値よりも少ない場合には、トナーホッパー42Yからケース200Yに現像剤が供給される。
現像ローラー205Yは、トナーを感光体ドラム23Yに付与して静電潜像を現像する。具体的には、現像ローラー205Yには、現像バイアスが印加されている。これにより、現像ローラー205Yの周面の電位は、感光体ドラム23Yの周面の露光装置21Yによりレーザービームが照射された部分の電位(略0V)よりも低く、かつ、感光体ドラム23Yの周面のレーザービームが照射されていない部分の電位よりも高くなる。現像ローラー205Yが担持している現像剤の内の非磁性トナーは、負に帯電しているので、感光体ドラム23Yの周面のレーザービームが照射された部分に付着する。これにより、感光体ドラム23Yの周面には負に帯電したトナーによりトナー像が形成される。
次に、現像器24Yに収容されたトナーの劣化について説明する。現像器24Yに収容されたトナーは、現像器24Yにより攪拌されることにより劣化する。トナーの劣化は、トナーに外添されている外添剤がトナーから離脱したり、またはトナー内に埋没したりする等の現象であり、劣化の程度は、現像器24Y内で攪拌される時間に相関する。本実施の形態においては、現像剤が攪拌されて受けるストレスの量を示す単位を劣化量という。劣化量は、現像器24Yに収容されたトナーについてトナーの劣化に相関する値である。ここでは、MFP100が記録媒体に画像を形成するごとに現像器24Yが駆動するものとし、劣化量の単位をプリント枚数とする。プリント枚数は、MFP100が記録媒体に画像を形成する回数を示し、画像が形成される記録媒体の枚数である。そして、現像器24Yに収容されたトナーの劣化状態を、現像器24Yに収容されたトナーの劣化量の平均値とする。
図5は、画質ランクの推移を示す図である。図5を参照して、横軸にプリント枚数が示され、縦軸に画質ランクが示される。画質ランクは、MFP100により用紙に形成されたトナー画像の画質を目視で検査した結果を示し、ランク5が最も画質が高く、ランク1が最も画質が低い。図5に示すグラフは、MFP100に画像を形成させた実験の結果を示す。実験の条件は、MFP100に印字率が1%の画像データの画像をプリント枚数が24kpになるまで用紙に形成させ、その後、トナーを所定量だけ入れ換えるトナーリフレッシュ制御を8回実行する場合を示している。ただし、kpは1000枚を示す。プリント枚数が8kp、16kp、24pそれぞれにおいて画像が形成された用紙の画質を目視で評価した結果と、トナーリフレッシュ制御を2回実行するごとに用紙に画像を形成させて画像が形成された用紙の画質を目視で評価した結果を示す。プリント枚数が1〜100枚の初期の状態において、画質ランクが5であり、プリント枚数が増加するごとに画質ランクが低下する。プリント枚数が24kpの後はトナーリフレッシュ制御を実行する回数が増加するごとに画質ランクが増加し、トナーリフレッシュ制御の回数が8回目で、画質ランクが5に回復する。
図6は、現像器に収容されたトナーの劣化状態の推移の一例を示す図である。図6に示す推移は、図5における実験における現像器24Yに収容されたトナーの劣化状態の推移を示す。ここでは、トナーの劣化状態の単位を、kpとしている。なお、トナーの劣化状態の単位はkpに限らず、現像器24Y内で攪拌される時間等の別の単位を用いてもよい。図6を参照して、横軸にプリント枚数が示され、縦軸に現像器24Yに収容されるトナーの劣化状態が示される。プリント枚数が1〜100枚の初期の状態において、現像器24Yに収容されるトナーの劣化状態を0としている。
プリント枚数が増加するにつれて劣化量の平均が増加する。プリント枚数が8kpにおいて現像器24Yに収容されるトナーの劣化状態が約6kpである。また、プリント枚数24kpとなった時点で現像器24Yに収容されるトナーの劣化状態が約12kpとなり、その後、トナーリフレッシュ制御を12回実行する場合を示している。
図5に示した画質ランクの推移においては、トナーリフレッシュ制御を8回実行した時点で画像ランクが回復した。これに対して、図6においては、トナーリフレッシュ制御が8回目において、現像器24Yに収容されるトナーの劣化状態が約6kpとなる。トナーリフレッシュ制御が実行される前の段階で現像器24Yに収容されるトナーの劣化状態が約6kpとなるのは、プリント枚数が8kpの場合である。これに対して、図5に示した画質ランクの推移においては、プリント枚数6kpにおいては、画質ランクが3未満である。
画像ランク3を維持するための現像器24Yに収容されるトナーの劣化状態を2kpとすれば、図6に示した結果に従えば、トナーリフレッシュ制御を開始してから現像器24Yに収容されるトナーの劣化状態が2kpとなるのは、リフレッシュ回数が8回より多くなる。このため、画質レベルが回復しているにもかかわらず、トナーリフレッシュ制御が実行されてトナーが無駄に消費されるとともに、トナーリフレッシュ制御が実行される時間が長くなる。
したがって、現像器24Yに収容されたトナーの劣化状態を基準にトナーリフレッシュ回数を決定すると、正確なリフレッシュ回数を求めることができない。
このため、本実施の形態におけるMFP100においては、中間転写ベルト30から用紙に転写される直前のトナーの劣化状態に基づいてトナーリフレッシュ制御を実行する。
トナーは、外添剤がトナーから離脱したり、またはトナーに埋没したりすることにより劣化する。本実施の形態においては、外添剤の代表であるシリカを計測対象とし、トナー表面におけるシリカの量を計測する実験をした。
図7は、現像器に収容されるトナーと中間転写ベルトに形成されるトナー像を構成するトナーそれぞれのSi比率の一例を示す図である。Si比率は、トナー表面に占めるシリカの面積の割合である。実験では、現像器24Yに収容されるトナーの量および劣化量と、現像器24から感光体ドラム23Yを経て中間転写ベルト30に転写されたトナーの量および劣化量を測定した。プリント枚数が初期状態、8kp、16kp、24kp、トナーリフレッシュ制御2回、トナーリフレッシュ制御4回、トナーリフレッシュ制御8回それぞれにおける、現像器24Yにおけるトナーと、中間転写ベルト30に形成されるトナー像を構成するトナーとでそれぞれのSi比率を計測した。実験では複数のトナーのSi比率を計測し、平均を算出した。図7を参照して、プリント枚数が初期状態、8kp、16kp、24kp、トナーリフレッシュ制御2回、トナーリフレッシュ制御4回、トナーリフレッシュ制御8回のいずれにおいても中間転写ベルト30上のトナーのSi比率が現像器24Yに収容されるトナーのSi比率より高い。これは、現像器24Yに収容されたトナーのうち劣化量が小さいトナーが優先的に感光体ドラム23Yに付与されて、中間転写ベルト30に転写されることを示している。
図7に示した実験結果から、中間転写ベルト30に転写されたトナー像を構成するトナーは、現像器24Yに収容されたすべてのトナーのうち劣化量が小さいトナーの集合であるといえる。
図8は、現像器収容された新たなトナーと劣化したトナーのSi比率の分布の一例を示す図である。現像器24Yに収容されているトナーのSi比率を実験で計測したところ、新たなトナーのSi比率の平均が14%であり、劣化したトナーのSi比率の平均が9%であった。図8を参照して、Si比率が正規分布すると想定して、新たなトナーのSi比率の分布を平均が14%で分散をxに想定した正規分布で示し、劣化したトナーのSi比率の分布を平均が9%で分散を2xに想定した正規分布で示している。図7に示した、現像器に収容されるトナーと中間転写ベルト30に形成されるトナー像を構成するトナーそれぞれのSi比率との関係から、現像器24Yに収容されたトナーのうち中間転写ベルト30に転写されるトナーのうち劣化したトナーのSi比率の分布は平均が9.6%で分散が2xの正規分布と考えられる。この結果から、現像器24Yに収容されたトナーのうちSi比率が7.2%以上のトナーが中間転写ベルトに転写されたと考えられる。現像器24Yに収容されたトナーのうちSI比率が7.2%以上のトナーが現像器24Yに収容されたトナーに占める割合は8割であることがわかった。
図7に示したように中間転写ベルト30に転写されたトナーのSi比率と現像器24Yに収容されたトナーのSi比率との差は、プリント枚数にかかわらずほぼ同じである。したがって、現像器24Yに収容されたトナーのSi比率の平均値にかかわらず、現像器24Yに収容されたトナーのSi比率の分布が同じであれば、選別割合は一定となると考えられる。選別割合は、中間転写ベルト30に転写されるトナーのSi比率の最低値を基準値としたときに、現像器24Yに収容されるトナーにおいて基準値となるSi比率以上のSi比率のトナーが占める割合である。
現像器24Yに収容されたトナーのSi比率の分布が異なる場合は、選別割合が異なる。次に、現像器24Yに収容されたトナーのSi比率の分布と選別割合との関係について検討する。
図9は、現像器に収容されたトナーのSi比率の分散と選別割合との一例を示す図である。現像器24Yに収容されたトナーのSi比率が0.6%以上の場合と、0.7%以上の場合とで実験した結果を示す。図9に示した実験結果から、分散が異なっても選別割合が7割〜9割の間となる。分散が高くなれば約9割で飽和する。したがって、現像器24Yに収容されているトナーのうち劣化量が小さいトナーの7割〜9割のトナーが中間転写ベルト30に転写されることになる。また、現像器24Yに収容されたトナーの劣化量の分散と選別割合との関係を定めるようにすれば、現像器24Yに収容されたトナーの劣化量の分散から選別割合を求めることができる。ここでは、現像器24Yに収容されたトナーの劣化量の分散と選別割合との関係を定めた分散割合データが予め定められている場合を例に説明する。
図10は、本実施の形態におけるMFPが備えるCPUが有する機能の一例を示すブロック図である。図10に示すCPU111の機能は、MFP100が備えるCPU111が、ROM113、HDD115またはCD−ROM118Aに記憶された劣化状態検出プログラムを実行することにより、CPU111により実現される機能である。CPU111は、現像器24Y,24M,24C,24Kそれぞれに対してトナーリフレッシュ制御をするが、制御方法はすべて同じなので、ここでは、現像器24Yに対するトナーリフレッシュ制御を例に説明する。
図10を参照して、CPU111は、劣化状態決定部51と、消費量決定部53と、供給制御部55と、入換制御部59と、を含む。
消費量決定部53は、現像器24Yにより消費されるトナーの量を消費量に決定する。消費量決定部53は、消費量を劣化状態決定部51に出力する。消費量は、画像形成の対象となる画像データから定まる印字率から画像データに対してトナーが消費される量を算出し、画像形成するごとに算出されたトナーが消費された量を積算した値を消費量として算出する。なお、消費量決定部53は、印字率に加えて、画像データに基づき算出されるトナーの量の理論値に対して実際に記録媒体に転写されるトナーの量の割合を示す転写効率を用いて、画像データに対してトナーが消費される量を算出するようにしてもよい。また、消費量決定部53は、現像器24Yに収容された現像剤のトナー濃度を検出する濃度検出センサーと、現像器24Yに収容された現像剤の量を検出する現像剤量検出センサーにより検出された量とから消費量を算出してもよい。
供給制御部55は、現像器24Yに収容された現像剤の量が所定量以下になると、トナーホッパー42Yを制御して、現像器24Yにトナーを供給させる。供給制御部55は、現像器24Yに収容されたトナーの残量が予め定められた下限値以下になることに応じてトナーホッパー42Yが備えるスクリューを回転させることにより、現像器24Yにトナーを供給させる。また、トナーホッパー42Yが備えるスクリューの1回転当たりの供給量が単位供給量として予め定められており、供給制御部55は、スクリューの回転量からトナーホッパー42Yから現像器24Yに供給されるトナー量を供給量として算出する。供給制御部55は、供給量を劣化状態決定部51に出力する。
劣化状態決定部51は、中間転写ベルト30から用紙に転写される直前のトナーの劣化状態を決定する。劣化状態決定部51は、分布決定部61と、分散決定部63と、劣化状態算出部65と、を含む。
現像器24Yには、トナーホッパー42Yから所定量のトナーが断続的に供給される。したがって、現像器24Yに収容されたトナーは、劣化量が同じトナーの集合を複数の劣化量ごとに含む。分布決定部61は、消費量決定部53から入力される消費量と供給制御部55から入力される供給量とに基づいて、現像器24Yに収容されたトナーについて劣化量に対するトナーの量の分布を決定する。分布決定部61は、現像器24Yにトナーホッパー42Yから単位供給量のトナーが供給されるごとに、分布を決定する。トナーホッパー42Yから供給されるトナーの劣化量はゼロである。分布決定部61は、トナーホッパー42Yからトナーが供給されると、現像器24Yに収容されているトナーの劣化量の分布を、トナーホッパー42Yから供給されるトナーを追加した分布に修正する。
また、分布決定部61は、現像器24Yに収容されているトナーが消費されるごとに、現像器24Yに収容されているトナーの劣化量の分布を決定する。例えば、プリント回数が1kp増加するごとに分布を決定する。具体的には、現像器24Yに収容されているトナーそれぞれの劣化量を1kp増加させる。また、劣化量が同じトナーの集合とごとに、その集合に含まれるトナーのトナー量を、消費率だけ減少させる。例えば、現像器24Yに収容されるすべてのトナーの量MSとし、消費されたトナーの量MCとする場合、消費率はMC/MSである。劣化量が同じトナーの集合に含まれるトナーのトナー量をMAとすれば、その集合のトナーが現像器24Yに残存する量MRは、MR=MA×MC/MSとなる。
分散決定部63は、分布決定部61により現像器24Yに収容されたトナーの劣化量の分布が決定されるごとに、現像器24Yに収容されたトナーの劣化量の分散を決定する。
劣化状態算出部65は、分散割合データを参照して、分散決定部63により決定された分散に対応する選別割合を決定する。選別割合は、6割〜9割の値である。
劣化状態算出部65は、分布決定部61により決定されたトナーの量の分布に基づいて、対象トナーを決定する。対象トナーは、現像器24Yに収容されたトナーのうち劣化量が所定の値以下のトナーであって、現像器24Yに収容されたすべてのトナーに占める割合が選別割合以上のトナーである。劣化状態算出部65は、現像器24Yに収容されたトナーのうちから現像器24Yに収容されたすべてのトナーに占める割合が選別割合以上になるまで劣化量が小さい順にトナーを選択することにより、選択したトナーを対象トナーに決定する。具体的には、劣化状態算出部65は、現像器24Yに収容されたすべてのトナーの量のうち選別割合のトナーの量を選別量に決定する。そして、劣化状態算出部65は、現像器24Yに収容されたトナーのうち劣化量が同じトナーの集合を、トナー量の合計が選別量になるまで、劣化量が小さい順に選択し、選択された集合のトナーの量の累計を算出する。劣化状態算出部65は、トナーの量の累計値が選別量を超えた時点で選択された集合のトナーを対象トナーに決定する。劣化状態算出部65は、対象トナーの劣化量の平均値を、中間転写ベルト30から用紙に転写される直前のトナーの劣化状態に決定する。
劣化状態決定部51は、劣化状態算出部65により算出されたトナーの劣化量の平均値が予め定められた上限しきい値TH2以上になる場合、入換制御部59に入換指示を出力する。
入換制御部59は、入換指示が入力されることに応じて、現像器24Yに収容されたトナーを入れ換える。入換制御部59は、強制消費部71を備える。強制消費部71は、画像形成ユニット20Yを制御して、消費用データに基づいて露光装置21Yに感光体ドラム23Yを露光させる。これにより、感光体ドラム23Yに露光装置21Yにより形成された静電潜像が現像器24Yにより現像され、現像器24Yに収容されたトナーが消費される。消費用データは、予め定められた画像データであり、例えば、現像器24Yに収容されたトナーが感光体ドラム23Yに付与される量が最大となる画像データであるのが好ましい。現像器24Yによる1回あたりの現像で、現像器24Yに収容されたトナーが消費されるトナーをできるだけ多くするためである。例えば、消費用データは、イエローのべた画像を表すデータである。なお、感光体ドラム23Yに形成されるトナー像は、中間転写ベルト30に転写された後、ベルト清掃ブレード28により回収される。また、2次転写ローラー26は、中間転写ベルト40から離隔した位置に退避される。
現像器24Yに収容されたトナーが消費されて現像剤が所定量以下になると、トナーホッパー32Yから新たなトナーが単位供給量だけ現像器24Yに供給される。強制消費部71は、劣化状態決定部51により決定される、中間転写ベルト30から用紙に転写される直前のトナーの劣化状態が有効状態になるまで画像形成ユニット20Yを制御して、消費用データに基づいて露光装置21Yに感光体ドラム23Yを露光させる。有効状態は対象トナーの劣化量の平均値が予め定められた有効しきい値TH1以下の状態である。
図11は、供給制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。供給制御処理は、MFP100が備えるCPU111が、ROM113、HDD115またはCD−ROM118Aに記憶された劣化状態検出プログラムを実行することにより、CPU111により実行される処理である。図11を参照して、CPU111は、現像器24Yに収容されているトナーのトナー残量が下限値以下となったか否かを判断する。トナー残量が下限値以下になるまで待機状態となり(ステップS21でNO)、トナー残量が下限値以下ならば処理をステップS22に進める。ステップS22においては、現像器24にトナーを供給し、処理をステップS21に戻す。具体的には、CPU111は、トナーホッパー42Yを制御して、単位供給量のトナーを現像器24Yに供給させる。
図12は、劣化状態検出処理の流れの一例を示すフローチャートである。劣化状態検出処理は、MFP100が備えるCPU111が、ROM113、HDD115またはCD−ROM118Aに記憶された劣化状態検出プログラムを実行することにより、CPU111により実行される処理である。図12を参照して、CPU111は、現像器24Yが駆動したか否かを判断する(ステップS01)。現像器24Yが駆動したならば処理をステップS02に進めるが、そうでなければ処理をステップS05に進める。現像器24Yが駆動する場合は、例えば、画像形成部140が記録媒体である用紙に画像を形成する場合、キャリブレーションのために中間転写ベルトにテスト用のトナー像を形成する場合等である。
ステップS02においては、消費量を算出する。感光体ドラム23Yに静電潜像を形成させるために、露光装置21Yに出力した画像データに基づいて、現像器24Yで消費されるトナーの量を消費量として算出する。次のステップS03においては、累積消費量を算出し、処理をステップS04に進める。ステップS02において算出された消費量を累積することにより、累積消費量を算出する。ステップS04においては、現像器24Yに収容されているトナーの量を残トナー量として算出する。ステップS04が実行される前の残トナー量から累積消費量を減算した値を、新たな残トナー量に設定する。
ステップS05においては、現像器24Yにトナーが供給されたか否かを判断する。トナーホッパー42Yから現像器24Yにトナーが供給されたならば処理をステップS06に進めるが、そうでなければ処理をステップS07に進める。ステップS06においては、残トナー量を算出し、処理をステップS07に進める。ステップS04が実行される前の残トナー量に単位供給量を加算した値を、新たな残トナー量に設定する。
ステップS07においては、現像器24Yに収容されたトナーの劣化量の分布を決定し、処理をステップS08に進める。ステップS08においては、現像器24Yに収容されたトナーの劣化量の分散を決定し、処理をステップS09に進める。ステップS09においては、トナーの劣化量の分散に対応する選別割合を決定し、処理をステップS10に進める。ステップS10においては、対象トナーを決定し、処理をステップS11に進める。具体的には、CPU111は、現像器24Yに収容されたすべてのトナーの量のうち選別割合のトナーの量を選別量に決定する。そして、CPU111は、現像器24Yに収容されたトナーのうち劣化量が同じトナーの集合を劣化量が小さい順に選択し、選択された集合のトナーの量の累計が選別量になるまで積算する。CPU111は、トナーの量の累計値が選別量を超えた時点で、それまでに選択された集合のトナーを対象トナーに決定する。
ステップS11においては、対象トナーの劣化量の平均値を、中間転写ベルト30から用紙に転写される直前のトナーの劣化状態に決定し、処理をステップS01に戻す。
図13は、トナーリフレッシュ制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。トナーリフレッシュ制御処理は、MFP100が備えるCPU111が、ROM113、HDD115またはCD−ROM118Aに記憶された劣化状態検出プログラムを実行することにより、CPU111により実行される処理である。図13を参照して、CPU111は、劣化状態検出処理が実行されて決定される劣化状態が上限しきい値TH2以上か否かを判断する(ステップS21)。劣化状態検出処理が実行されて決定される劣化状態は、対象トナーの劣化量の平均値であり、中間転写ベルト30から用紙に転写される直前のトナーの劣化状態を示す。劣化状態決定処理が実行されて決定される劣化状態が上限しきい値TH2以上ならば処理をステップS23に進めるが、そうでなければ処理をステップS22に進める。
ステップS22においては、所定操作を受け付けたか否かを判断する。所定操作を受け付けたならば処理をステップS23に進めるが、そうでなければ処理をステップS21に戻す。所定操作は、予め定められた操作である。所定操作は、例えば、トナーリフレッシュの実行を指示する操作が割り当てられたボタンを指示する操作である。トナーリフレッシュの実行を指示する操作が割り当てられたボタンは、表示部161に表示され、ユーザーがそのボタンを指示したことがタッチパネル165によって検出されると、所定の操作受け付ける。また、所定操作を、プリント条件のうち記録媒体の種類として予め定められた種類が設定されている状態で、ユーザーにより画像形成を指示する操作としてもよい。予め定められた種類は、例えば、エンボス紙である。エンボス紙は、エンボス加工されて凹凸のある模様が付された紙である。また、予め定められた種類を、厚紙やコート紙としてもよい。また、所定の操作を、所定の画質による画像形成条件が設定されている状態で、ユーザーにより画像形成を指示する操作としてもよい。所定の画質による画像形成条件は、例えば、解像度の高い画像に対する画像形成条件、濃度変化が滑らかな画像に対する画像形成条件、画質を重視する写真モード、高画質モードなどの画像形成条件である。
ステップS23においては、強制消費制御を実行し、処理をステップS24に進める。具体的には、露光装置21Yを制御して、消費用データにしたがって感光体ドラム23Yに静電潜像を形成させる。これにより、現像器24Yに収容されたトナーによって静電潜像が現像され、現像器24Yに収容されたトナーが消費される。
ステップS24においては、劣化状態検出処理が実行されて決定される劣化状態が有効しきい値TH1以上か否かを判断する。劣化状態検出処理が実行されて決定される劣化状態が有効しきい値TH1以上ならば処理を終了するが、そうでなければ処理をステップS25に進める。ステップS25においては、現像器24Yにトナーが供給されたか否かを判断する。トナーホッパー42Yからトナーが供給されたならば処理をステップS26に進めるが、そうでなければ処理をステップS23に戻す。ステップS26においては、ステップS24と同様に、劣化状態検出処理が実行されて決定される劣化状態が有効しきい値TH1以上か否かを判断する。劣化状態検出処理が実行されて決定される劣化状態が有効しきい値TH1以上ならば処理を終了するが、そうでなければ処理をステップS23に戻す。
ステップS21において、劣化状態検出処理が実行されて決定される劣化状態が上限しきい値TH2以上か否かを判断し、劣化状態検出処理が実行されて決定される劣化状態が上限しきい値TH2以上の場合に、ステップS23以降の処理を実行するようにした。このため、画像形成の途中でトナーが入れ換えられるので、画質を維持することができる。なお、ステップS23以降の処理は、MFP100がユーザーにより操作されている間は実行することなく、ユーザーによる指示に基づく画像形成動作が終了した後に実行してもよい。これにより、ユーザーがMFP100を操作中にトナーリフレッシュ制御が実行されないようにして、ユーザーの待ち時間が発生しないようにできる。また、ステップS21が実行される前に、中間転写ベルト30から用紙に転写される直前のトナーの劣化状態を予測し、予測された値を上限しきい値TH2と比較してもよい。この場合、画像形成する前にトナーが入れ換えられるので、用紙に形成される画像の画質が低下しないようにできる。
以上説明したように本実施の形態におけるMFP100は、中間転写ベルト30から記録媒体である用紙に転写される直前のトナーの劣化状態を容易に決定することができる。このため、記録媒体である用紙に転写されるトナー画像の画質を正確に検出することができる。
また、MFP100は、現像器24Yに収容されたトナーのうちから現像器24Yに収容されたすべてのトナーに占める割合が選別割合以上になるまで劣化量が小さい順に選択された対象トナーの劣化量に基づいて現像器24Yから感光体ドラム23Yに付与されるトナーの劣化状態を決定する。このため、中間転写ベルト30から記録媒体である用紙に転写される直前のトナーの劣化状態を正確に決定することができる。
また、MFP100は、現像器24Yに収容されたトナーの劣化量の分散に基づいて選別割合を決定するので、現像器24Yに収容されたトナーの劣化量の分散の違いに対応することができる。
また、MFP100は、現像器24Yに収容されているトナーが消費される消費量と、現像器24Yにトナーホッパー42Yから供給されるトナーの供給量とに基づいて、中間転写ベルト30から記録媒体である用紙に転写される直前のトナーの劣化状態を決定する。このため、中間転写ベルト30から記録媒体である用紙に転写される直前のトナーの劣化状態を容易に決定することができる。
また、MFP100は、画像形成の対象となる画像データに基づいてトナーの消費量を決定するので、トナーの消費量を容易に決定することができる。
また、MFP100は、予め定められた画像データである消費用データに基づいて現像器24Yにトナーを消費させる。これにより、現像器24Yにできだけ多くのトナーを消費させることができる。
また、MFP100は、対象トナーの劣化量の平均値が上限しきい値TH2以上の場合に、現像器24Yに収容されるトナーの少なくとも一部を入れ換えるので、トナーを入れ換えるタイミングを適切に決定することができる。このため、トナーリフレッシュ制御が実行される回数をできるだけ少なくしてトナーが無駄に消費されないようにできる。
また、MFP100は、中間転写ベルト30から記録媒体である用紙に転写される直前のトナーの劣化状態が有効状態になるまで現像器24Yに収容されるトナーの少なくとも一部を入れ換えるので、トナーリフレッシュ制御で入れ換えられるトナーの量をできるだけ少なくしてトナーが無駄に消費されないようにできる。
なお、本実施の形態においては、トナーの劣化量を、トナーが現像器24Yに収容されている間に感光体ドラム23Yから中間転写ベルト30に転写されたトナー像が用紙などの記録媒体に2次転写ローラー26により転写された回数であるプリント枚数としたが、現像器24Yが駆動した累積時間としてもよい。また、トナーの劣化量を現像ローラー205Yの外周面が移動する距離を示す現像駆動距離としてもよい。この場合、現像器24Yの現像ローラー205Yの回転速度が可変の場合に対応することができる。トナーの劣化量を、現像器24Yが駆動した累積時間または現像駆動距離とする場合、記録媒体に画像を形成しない間に現像器24Yが駆動することによるトナーの劣化の成分を劣化量が含むので、トナーの劣化量を正確に定めることができる。
また、トナーの劣化量を、トナーが現像器24Yに収容されている間に現像器24Yが感光体ドラム23Yに形成された静電潜像を現像した回数としてもよい。
また、現像器24Yに収容されたトナーの劣化量と同等の方法で、現像器24M,24C,24Kそれぞれのトナーの劣化量を求めることができる。現像器24Y,24M,24C,24Kそれぞれで、トナーリフレッシュ制御を開始するタイミングを決定することができる。換言すれば、現像器24M,24C,24Kそれぞれのトナーリフレッシュ制御を同時に実行してもよいし、別々のタイミングで実行してもよい。
また、現像器24Yに収容されたトナーの劣化量を、プリント回数が1kpとなるごとに算出するようにしたが、現像器24Yに収容されたトナーの劣化量を算出するタイミングは、より多くの回数としてもよいし、より少ない回数としてもよい。
電子写真プロセスの画像形成ユニット20Yの構成やバイアス電圧等の画像形成条件の違いおよびトナーの種類の違いによりトナーの現像性、転写性が異なる。このため、トナーの劣化量の分散と選別割合との関係を定めた分散割合データは、画像形成条件およびトナーの種類に対して定められてもよい。また、選別割合は、MFP100に予め設定された値でもよい。
また、中間転写ベルト30から記録媒体である用紙に転写される直前のトナーの劣化状態、換言すれば、対象トナーの劣化量の平均値は、トナーリフレッシュ制御とは別の制御に活用することができる。例えば、対象トナーの劣化量の平均値は、1次転写ローラー25Yに印加する電圧を決定する制御、2次転写ローラーに印加する電圧を決定する制御に利用してもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
<付記>
(1) 前記消費量決定手段は、印字率に基づいてトナーの消費量を算出する、請求項5に記載の画像形成装置。
(2) 前記消費量決定手段は、消費量の理論値に対して実際に記録媒体に転写されるトナーの量の割合を示す転写効率にさらに基づいてトナーの消費量を算出する、(1)に記載の画像形成装置。
(3) 前記所定操作は、トナーの入換を指示する操作である、請求項8に記載の画像形成装置。
(4) 前記所定操作は、所定種類の記録媒体に画像の形成を指示する操作である請求項8に記載の画像形成装置。
(5) 前記像担持体は、静電潜像が形成され、前記静電潜像に前記現像手段から前記トナーが付与されることにより前記トナー像が形成される感光体ドラムである、請求項1〜14のいずれかに記載の画像形成装置。
(6) 前記像担持体は、静電潜像が形成され、前記静電潜像に前記現像手段から前記トナーが付与されることにより前記トナー像が形成される感光体ドラムと、前記トナー像が転写されることにより前記トナー像を担持する中間転写ベルトと、を含む、請求項1〜14のいずれかに記載の画像形成装置。
20Y,20M,20C,20K 画像形成ユニット、21Y,21,M,21C,21K 露光装置、22Y,21M,21C,21K 帯電ローラー、23Y,23M,23C,23K 感光体ドラム、24Y,24M,24C,24K 現像器、25Y、25M,25C,25K 1次転写ローラー、28 除去装置、41Y,41M,41C,41K トナーボトル、42Y,42M,42C,42K トナーホッパー、200Y ケース、201Y 撹拌スクリュー、203Y 供給スクリュー、205Y 現像ローラー、111 CPU、51,51A 劣化状態決定部、53 消費量決定部、55 供給制御部、59 入換制御部、61 分布決定部、63 分散決定部、65 劣化状態算出部、71 強制消費部。

Claims (16)

  1. トナーを含む現像剤を収容する現像手段と、
    前記現像手段に収容された前記トナーの一部で生成されるトナー像を担持する像担持体と、
    前記現像手段に収容される前記トナーの劣化に相関する劣化量に基づいて、前記像担持体から記録媒体に付与される直前の前記トナーの劣化状態を決定する劣化状態決定手段と、を備えた画像形成装置。
  2. 前記劣化状態決定手段は、前記現像手段に収容された前記トナーのうちから前記現像手段に収容されたすべての前記トナーに占める割合が所定割合以上になるまで前記劣化量が小さい順に選択された対象トナーの前記劣化量に基づいて前記像担持体から記録媒体に付与される直前の前記トナーの前記劣化状態を決定する、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記現像手段に収容された前記トナーの前記劣化量の分散に基づいて、前記所定割合を決定する割合決定手段を、さらに備えた請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記劣化状態決定手段は、前記現像手段に収容されている前記トナーが消費される消費量と、前記現像手段に前記トナーが供給される供給量とに基づいて、前記劣化状態を決定する、請求項2または3に記載の画像形成装置。
  5. 画像形成の対象となる画像データに基づいて前記現像手段に収容された前記トナーの前記消費量を決定する消費量決定手段を、さらに備えた請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記劣化状態決定手段により決定された前記劣化状態に基づいて、前記現像手段に収容される前記トナーの少なくとも一部を入れ換える入換制御手段を、さらに備えた請求項2〜5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記劣化状態は前記対象トナーの前記劣化量の平均値であり、
    前記入換制御手段は、前記対象トナーの前記劣化量の平均値が上限しきい値以上の場合に、前記現像手段に収容される前記トナーの少なくとも一部を入れ換える、請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記入換制御手段は、ユーザーによる所定操作が入力されることに応じて、前記現像手段に収容される前記トナーの少なくとも一部を入れ換える、請求項6または7に記載の画像形成装置。
  9. 前記入換制御手段は、前記劣化状態決定手段により決定される前記劣化状態が有効状態になるまで前記現像手段に収容される前記トナーの少なくとも一部を入れ換える、請求項6〜8のいずれかに記載の画像形成装置。
  10. 前記有効状態は前記対象トナーの前記劣化量の平均値が有効しきい値以下の状態である、請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記入換制御手段は、予め定められた消費用データに基づいて前記現像手段に前記トナーを消費させる、請求項6〜10のいずれかに記載の画像形成装置。
  12. 前記トナーの前記劣化量は前記現像手段が駆動した累積時間である、請求項2〜11のいずれかに記載の画像形成装置。
  13. 前記トナーの前記劣化量は前記トナーが前記現像手段に収容されている間に前記現像手段が前記トナー像を生成した回数である、請求項2〜11のいずれかに記載の画像形成装置。
  14. 前記像担持体により担持された前記トナー像を記録媒体に転写する転写手段を、さらに備え、
    前記トナーの前記劣化量は前記トナーが前記現像手段に収容されている間に前記像担持体により担持された前記トナー像が前記転写手段により記録媒体に転写された回数である、請求項2〜11のいずれかに記載の画像形成装置。
  15. 画像形成装置で実行される劣化状態検出方法であって、
    前記画像形成装置は、トナーを含む現像剤を収容する現像手段と、
    前記現像手段に収容された前記トナーの一部で生成されるトナー像を担持する像担持体と、を備え、
    前記現像手段に収容される前記トナーの劣化に相関する劣化量に基づいて、前記像担持体から記録媒体に付与される直前の前記トナーの劣化状態を決定する劣化状態決定ステップを含む劣化状態検出方法。
  16. 画像形成装置を制御するコンピューターで実行されるトナーリフレッシュ制御プログラムであって、
    前記画像形成装置は、トナーを含む現像剤を収容する現像手段と、
    前記現像手段に収容された前記トナーの一部で生成されるトナー像を担持する像担持体と、を備え、
    前記現像手段に収容される前記トナーの劣化に相関する劣化量に基づいて、前記像担持体から記録媒体に付与される直前の前記トナーの劣化状態を決定する劣化状態決定ステップを前記コンピューターに実行させる劣化状態検出プログラム。
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