JP2008107717A - 画像形成装置 - Google Patents

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康弘 舩山
Makoto Kanai
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Abstract

【課題】現像装置内の二成分現像剤のトナーの濃度が変化しても、記録用紙に形成される画像の濃度を一定にする。
【解決手段】感光体ドラムに形成された潜像を、トナーとキャリアとからなる二成分現像剤で現像してトナー像とする画像形成装置において、画像形成条件算出部が濃度検出センサで検出された基準パッチ画像の検出濃度と、トナー濃度と相関関係のある現像バイアス値に応じて設定される目標濃度との差に基づいて、新たな現像バイアス値を算出する。
【選択図】図4

Description

本発明は、トナーとキャリアとからなる二成分現像剤を用いて現像処理をする画像形成装置に関連するものである。
電子写真方式を利用した複写機、プリンタ等の画像形成装置において、表面が帯電された像保持体に露光装置が画像データに基づいて潜像を形成し、現像装置によって潜像がトナー像に現像されることで画像が形成されるものがある。
画像形成装置によって形成される画像の目標濃度は、画像形成装置の環境毎に設定される。しかし、形成される画像の濃度は、記録用紙に画像を形成した累積枚数や画像形成装置の環境変動等によって安定しない可能性がある。
この問題を解決するために、従来技術として、像保持体を帯電させる帯電ローラのバイアスを、累積印字枚数に応じて制御する発明が開示されている(特許文献1)。
特許文献1によると、像保持体、帯電ローラ、現像装置等が一体化されたカートリッジを画像形成装置が備え、当該カートリッジを新しく交換した場合に、累積印字枚数が多くない初期状態において生じる印字ライン幅が細すぎたり画像濃度が薄かったりする事象を、帯電ローラに供給するバイアスを初期状態時のみ所定のステップで変動させて防止している。
特開平9−120198号公報
しかしながら、特許文献1の発明は、カートリッジが初期状態のときの画像濃度と初期状態を過ぎたときの画像濃度とを一致させることができるが、現像剤がトナーとキャリアとで構成される二成分現像剤においてトナーの濃度が変動することにより、形成される画像の濃度変動には対応できない。
本発明は上記事実を考慮し、現像装置内の二成分現像剤のトナーの濃度が変化しても、記録用紙に形成される画像の濃度を一定にできる画像形成装置を得るということが目的である。
本発明は、帯電した像保持体の表面に対して、露光装置から照射される光ビームで画像データに基づいた潜像を形成し、現像装置がトナーとキャリアとからなる二成分現像剤で潜像を現像してトナー像とし画像を形成する画像形成手段と、前記画像の濃度を制御する画像形成条件に応じた基準パッチ画像の目標濃度のテーブルを記憶するテーブル記憶手段と、画像形成手段で形成された前記基準パッチ画像の濃度を検出する濃度検出手段と、前記濃度検出手段で検出された前記基準パッチ画像の検出濃度と、前記基準パッチ画像の形成時の前記画像形成条件に応じた前記目標濃度と、の差に基づいて、新たな画像形成条件を算出する画像形成条件算出手段と、算出された前記画像形成条件を更新記憶する画像形成条件記憶手段と、前記画像形成条件記憶手段に記憶される前記画像形成条件で、前記画像形成手段を制御する画像形成制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、像保持体の表面に露光装置が形成した潜像を、現像装置がトナーとキャリアとからなる二成分現像剤で現像してトナー像とする、画像形成手段によって形成された、基準パッチ画像の濃度を濃度検出手段で検出する。そして、画像形成条件算出手段は、基準パッチ画像の検出濃度と目標濃度との差に基づいて画像濃度を制御する新たな画像形成条件を算出する。
目標濃度は、画像濃度を制御するための画像形成条件に応じたテーブルとしてテーブル記憶手段に記憶される。この画像形成条件は、現像装置内のトナー濃度に対応して画像の濃度を制御するための条件である。トナー濃度が変動しても、目標濃度を画像形成条件毎に応じて定めることで画像濃度を略一定に保つことができる。
また、本発明において、前記画像形成条件は、前記現像装置に印加する現像バイアスの直流成分であることを特徴とする。
現像装置に印加する現像バイアスの直流成分は、現像装置内のトナーの濃度と相関関係がある。そのため、現像バイアスの直流成分に応じた目標濃度を算出することで、形成される画像の濃度を略一定にすることができる。
さらに、本発明において、前記画像形成条件は、前記露光装置が前記像保持体に照射する光ビームの露光量であることを特徴とする。
画像形成条件を露光装置が像保持体に照射する光ビームの露光量とすることで、像保持体に形成される潜像の電位を変化させ、潜像に吸着するトナー量を制御することができる。そのため、光ビームの露光量に応じた目標濃度を算出することで、形成される画像の濃度を略一定にすることができる。
また、本発明において、第2の基準パッチ画像の濃度検出手段による検出濃度と第2の目標濃度との差に基づいて前記現像装置への二成分現像剤の補給量を算出する第2の算出手段と、前記基準パッチ画像の前記濃度検出手段による検出濃度と目標濃度との差に基づいて、前記画像形成条件算出手段によって算出された画像形成条件が、環境に対応して設定される所定の範囲にない場合に前記第2の目標濃度を変更するように制御する第2の目標濃度変更手段と、を更に備えることを特徴とする。
第2の基準パッチ画像は、現像バイアスの直流成分で形成されるため、トナー濃度の影響を受けやすい。そして、第2の基準パッチ画像の検出濃度と第2の基準パッチ画像に対応した第2の目標濃度との差に基づいて第2の算出手段は、現像装置への二成分現像剤の補給量を算出する。また、算出された画像形成条件が、画像形成装置の例えば湿度等の環境に対応して設定される所定の範囲にない場合に、第2の目標濃度変更手段が第2の目標濃度を変更する。それにより画像形成条件が所定の範囲に収まるようになる。
さらに、本発明において、前記画像形成条件算出手段により算出された前記画像形成条件が前記環境に対応して設定される所定の範囲の上限を超えた場合に、前記第2の算出手段が、現像剤のトナー濃度を高くするように二成分現像剤の補給量を算出することを特徴とする
画像形成条件が、所定の範囲の上限を超えるということは、トナー濃度が適正な値よりも低い場合である。そのため、第2の算出手段が、トナー濃度を高くするように補給量を算出することで、トナー濃度が適正な値となる。
また、本発明において、前記画像形成条件算出手段により算出された前記画像形成条件が前記環境に対応して設定される所定の範囲の下限未満の場合に、前記第2の算出手段が、現像剤のトナー濃度を低くするように二成分現像剤の補給量を算出することを特徴とする。
画像形成条件が、所定の範囲の下限未満ということは、トナー濃度が適正な値よりも高い場合である。そのため、第2の算出手段が、トナー濃度を低くするように補給量を算出することで、トナー濃度が適正な値となる。
以上説明した如く本発明では、現像装置内の二成分現像剤のトナーの濃度が変化しても、記録用紙に形成される画像の濃度を一定にできるという優れた効果を有する。
(第1の実施の形態)
図1に本実施の形態に係る画像形成装置10を示す。
画像形成装置10には、画像形成手段としてエンジン部12が備えられ、エンジン部12の下部には、給紙ユニット14が設けられる。
給紙ユニット14は、記録用紙Pが積載される記録用紙トレイ22、記録用紙トレイ22から記録用紙Pを送り出す給紙ロール24、で構成される。給紙ロール24により記録用紙トレイ22から一枚ずつ持ち出された記録用紙Pは、搬送ロール26、28を経て給紙路30を通過し、転写ロール74へ搬送される。
記録用紙Pは、転写ロール74によってトナー像が転写され、定着部32の定着ロール32Aで定着される。定着ロール32Aは、例えば、ハロゲンランプ等のランプの点灯によって所定温度に加熱される。前記トナー像は、この加熱された定着ロール32Aによる加熱及び加圧によって記録用紙Pにトナー像が定着される。
トナー像が定着された記録用紙Pは、切替爪34の位置選択によって、排出ロール36又は排出ロール38により、エンジン部12の上部に設けられた第1の排出トレイ16又は第2の排出トレイ18へ排出される。
ここで、両面印刷の場合、上記のような順序で表面の印刷が終わった後、第1の排出トレイ16へ記録用紙Pが完全に排出される前に、排出ロール36が逆転し、記録用紙Pが反転路40へ供給される。そして、搬送ロール42、44、46、48を経て再び給紙路30に戻され、記録用紙Pの裏面側が印刷される。
ここで、画像形成装置10の図1の右側には、トナーと磁性キャリアとからなる各色毎の二成分現像剤が充填された4個のトナーカートリッジ64が配設される。このトナーカートリッジ64は、それぞれ現像剤供給路65によって、図1の上から順に配列された後述する現像装置60Y、60M、60K、60Cと接続されており、トナーカートリッジ64中の二成分現像剤が現像装置60Y、60M、60K、60Cへ供給される。
トナーカートリッジ64の図1の左側には、露光装置62が配置される。露光装置62からは、画像信号に応じた4本の光ビームL(Y)、L(M)、L(K)、L(C)が、露光装置62の図1の左側に配置された感光体ユニット50を構成する感光体ドラム52Y、52M、52K、52Cへ向けて発せられる。光ビームLは、感光体ドラム52Y、52M、52K、52Cに潜像を形成する。
なお、感光体ドラム52Y、52M、52K、52C、現像装置60Y、60M、60K、60C、光ビームL(Y)、L(M)、L(K)、L(C)各々についてY、M、C、Kを区別する必要がある場合は、符号の後にY、M、K、Cの何れかを付し、Y、M、K、Cを区別する必要がない場合は、Y、M、K、Cを省略し、単に各々「感光体ドラム52」、「現像装置60」、「光ビームL」という。
露光装置62は、光源部から射出された各色の光ビームLを、ポリゴンモータ63を用いて回転するポリゴンミラー67により走査(主走査)される。ポリゴンミラー67により走査された各色の光ビームLは、ミラー群69により各色に対応する感光体ドラム52の配設方向に反射されて各感光体ドラム52上に結像される。
感光体ユニット50は、各感光体ドラム52に対応して、帯電ロール56及びリフレッシュロール54が備えられており(図1では感光体ユニット50Yに対応するもののみに符号を記載)、それぞれ感光体ドラム52に接触回転するように設けられている。帯電ロール56は、感光体ドラム52を一様に帯電させる。帯電された感光体ドラム52には前述したように露光装置62により光ビームが走査され、画像データに基づいた潜像が形成される。当該潜像は、現像ユニット58によってトナー像に現像される。リフレッシュロール54は感光体ドラム52を放電させ、感光体ドラム52の表面に付着した残留トナーを取り除く。
ここで、現像ユニット58は、それぞれの感光体ユニット50の図1右下側に配置されており、各感光体ドラム52に対応して4つの現像装置60が縦方向に並べられる。それぞれの現像装置60は、トナーカートリッジ64から二成分現像剤が供給され、充填される。二成分現像剤は現像装置60に供給されると、トナーと磁性キャリアとが攪拌されて所定の極性に摩擦帯電される。そして、現像ロール80内の図示しないマグネットロールの磁力によって磁性キャリアと共にトナーが現像ロール80の表面に吸着する。現像ロール80には、直流成分と交流成分とが重畳された現像バイアスが印加され、帯電された感光体ドラム52の表面と対向すると、現像電界により、現像剤に含まれるトナーのみが感光体ドラム52の潜像部分に付着して現像が行われる。しかし、画像形成装置10の環境(湿度等)の変動によってトナー濃度が変動する。また、環境の変動以外でも、例えば、短時間に画像を多量に形成するときに、トナーとキャリアの攪拌が不十分となりトナー濃度が変動する。
感光体ユニット50の図1の左側には、中間転写ユニット66が配置されており、3つのドラム状の中間転写体68、70、72が備えられる。2つの第1中間転写体68、70は、図1の縦方向に上下に並べられており、図1の上部の第1中間転写体68が、感光体ドラム52のうち図1の上部に配置された2つの感光体ドラム52Y、52Mに接触回転する。そして、図1の下部の第1中間転写体70が、図1の下部に配置された2つの感光体ドラム52K、52Cに接触回転する。また、第2中間転写ドラム72は、第1中間転写体68、70の双方に接触回転し、この第2中間転写ドラム72に、前述した転写ロール74が接触回転する。
したがって、感光体ドラム52Y、52Mから各トナー像が第1中間転写体68に転写され、感光体ドラム52K、52Cから各トナー像が第1中間転写体70にそれぞれ転写される。この第1中間転写体68、70に転写された各2色のトナー像が、第2中間転写ドラム72に転写されて4色となり、この4色のトナー像が転写ロール74により記録用紙Pに転写される。
これらの中間転写体68、70、72の近傍には、それぞれクリーニングロール76及びクリーニングブラシ78が配置されており、中間転写体68、70、72の表面の残留トナーが掻き落とされる。
また、濃度検出センサ90が、その検出面を転写ロール74の周面に対向するように配設される。この濃度検出センサ90は、反射型のセンサであり、転写ロール74の表面の検出位置に形成された基準パッチ画像に対してLED等の発光素子から光を照射し、その反射光をフォトダイオード等の受光素子で検出することで、基準パッチ画像の濃度値に応じた電気信号を出力する。
図2は、画像形成装置10の制御系の要部を示す図である。
画像形成装置10は、画像形成装置10の全体の制御を司るCPU100を備える。CPU100は、ROM102、RAM104、ハードディスク記憶装置106、画像データ入力部108、操作表示部110、画像形成制御部112、画像データ処理部114、濃度検出センサ90とコントロールバスやデータバス等のバス116を介して接続される。
ROM102は、画像形成装置10を制御するための制御プログラム等を記憶する。RAM104は、種々のデータ等を処理するためのワークスペースとして用いられる。
ハードディスク記憶装置106は、画像データや基準パッチ画像を形成するための基準パッチデータ、画像形成に関する種々のデータ等を記憶する。
画像データ入力部108は、図示しないパソコン等から画像データの入力を受け付ける。入力された画像データは、ハードディスク記憶装置106に送信される。
操作表示部110は、操作機能と表示機能とが一体化されたタッチパネルの他、ユーザーが各種操作を行うための操作ボタンを含んで構成される。操作表示部110は、記録用紙Pへの画像形成の開始等の操作を受け付け、画像形成装置10の制御の状態等をユーザーに報知する。
画像形成制御部112は、画像形成条件に従いエンジン部12を制御し、画像データに基づいて記録用紙Pに画像を形成する。
ここで、画像形成条件として、現像装置60の現像ロール80に印加する現像バイアスの直流成分が挙げられる。現像バイアスは、現像装置60内のトナー濃度と相関関係があり、トナー濃度の変動に対応して変動する。トナー濃度が高い場合、トナーの帯電量が下がるので現像バイアスは小さくなる。一方、トナー濃度が低い場合、トナーの帯電量が上がるので現像バイアスは大きくなる。
図3(A)に横軸を現像装置60の現像バイアス、縦軸を感光体ドラム52に形成される基準パッチ画像の目標濃度、並びに記録用紙Pに形成された画像の濃度とし、現像バイアスと基準パッチ画像の目標濃度(図3(A)の破線A)、現像バイアスと画像濃度(図3(A)の実線B)との関係を示す。このときの画像形成装置10の環境は、常温中湿環境(温度22度、湿度55%)である。
図3(A)の破線Aに示されるように基準パッチ画像の目標濃度を現像バイアスの高低、すなわち現像装置60内のトナー濃度の高低によらず一定とした場合、記録用紙Pに形成される画像の濃度は、図3(A)の実線Bに示されるように、現像バイアスが低いとき、すなわちトナー濃度が高いときは高くなり、現像バイアスが高いとき、すなわちトナー濃度が低いときは低くなり、一定とはならない。
図3(B)に、トナー濃度が変化した場合において、画像濃度を一定とする実験結果を示す。図3(B)の横軸を現像装置60の現像バイアスとし、縦軸を感光体ドラム52に形成される基準パッチ画像の目標濃度、並びに記録用紙Pに形成された画像の濃度とする。また、図3(B)のプロットのうち、丸形プロットは高温高湿環境、菱形プロットは常温中湿環境、三角形プロットは常温低湿環境における実験結果を示す。
図3(B)の白抜きプロットは、画像濃度が線Cで示されるように一定となるように現像バイアス毎に定めた目標濃度を示している。黒抜きプロットは、白抜きプロットで示された目標濃度で基準パッチ画像が形成されたときの画像濃度であり、現像バイアス(トナー濃度)の高低に係らず略一定となった。この結果、現像装置60内のトナー濃度が変動しそれに伴い現像バイアスが変動する場合に、記録用紙Pに形成される画像の濃度を一定に保つためには、図3(B)の破線Dで近似されるように、現像バイアスに応じて目標濃度を設定する必要があることが分かった。
そこで、記録用紙Pに形成される画像の濃度を現像装置60内のトナー濃度の高低に係らず一定とするために、濃度検出センサ90で基準パッチ画像の濃度を検出し、画像形成制御部112で検出濃度と目標濃度とを比較し、差が生じている場合は、現像バイアス目標に応じた濃度を算出する。
図4に、画像形成制御部112で行われる現像バイアスの算出に係る機能ブロック図を示す。
画像形成制御部112は、画像形成条件算出部200を備える。
画像形成条件算出部200は、濃度比較部202、現像バイアス値決定部204、目標濃度記憶部206、目標濃度テーブル記憶部208、現像バイアス値記憶部210で構成される。
濃度比較部202は、濃度検出センサ90で検出された基準パッチ画像の濃度である検出濃度と、目標濃度記憶部206に記憶される目標濃度とを比較し検出濃度と目標濃度との濃度差を現像バイアス値決定部204へ送信する。
目標濃度は、トナーの濃度と相関関係がある現像バイアスに応じた値が設定されており、その対応関係を示すテーブルは、目標濃度テーブル記憶部208に記憶されている。また、目標濃度テーブルは、図3(B)の線Dに基づいて定められた現像バイアス値毎の目標濃度を示したテーブルである。
現像バイアス値決定部204は、検出濃度と目標濃度との濃度差に基づいて(1)式から新たな現像バイアス値を決定する。
Figure 2008107717

(1)式は関数であり、Vは現像バイアス値である。また、Δxは検出濃度と目標濃度との濃度差であり、(2)式を用いて算出される。
Figure 2008107717

(2)式のCは検出濃度、Cは目標濃度である。
ここで、図3(B)を参照して、現像バイアス値決定部204による現像バイアス値の決定手順を説明する。
現像バイアスを図3(B)のV(目標濃度は図3(B)の線Dから、図3(B)のCt1である。)として基準パッチ画像を作成し、基準パッチ画像の検出濃度が図3(B)のCd1である場合を例として挙げる。
図3(B)より、検出濃度Cd1は目標濃度Ct1よりも濃度が低く、(2)式から算出される濃度差Δxは負の値となる。Δxを(1)式に代入することで、図3(B)に示される新たな現像バイアス値としてVが算出される。現像バイアス値Vは、Vよりも高い値となる。一方、Δxが正の値である場合は、(1)式で求められる現像バイアスの値は元の値よりも低い値となる。
現像バイアス値決定部204で決定された新たな現像バイアス値は、現像バイアス値記憶部210に更新記憶される。
現像装置制御部214は、現像バイアス値記憶部210で記憶された現像バイアス値を読み取り、現像装置60の現像ロール80に現像バイアスを印加する。
以下に第1の実施の形態の作用を説明する。
図5のフローチャートを参照して、画像形成装置10が記録用紙Pに画像を形成する前に行う、現像バイアスの算出処理について説明する。
まず、ステップ500で、プリントジョブとして、画像形成装置10が画像データを受信する。
次に、ステップ502で、現像装置制御部214が、現像バイアス値記憶部210に記憶された現像バイアス値を読み込む。
次に、ステップ504で、現像装置制御部214が、読み込まれた現像バイアス値に基づいて現像装置60の現像ロール80を印加し、基準パッチ画像を転写ロール74上に形成する。
次に、ステップ506で、濃度検出センサ90が、基準パッチ画像の濃度を検出する。
次に、ステップ508で、濃度比較部202が、基準パッチ画像の検出濃度と目標濃度とが同じであるか否かを判断する。検出濃度と目標濃度とが同じ場合は、肯定判定とされ、ステップ516へ移行し、画像データに基づいた画像を記録用紙Pに形成して処理を終了する。する。一方、検出濃度と目標濃度とが異なる場合は、否定判定とされ、ステップ510へ移行する。
ステップ510では、現像バイアス値決定部204が検出濃度と目標濃度との差に基づいて新たな現像バイアス値を算出する。
次に、ステップ512で、現像バイアス値記憶部210に新たな現像バイアス値を更新記憶する。
次に、ステップ514で、現像装置制御部214が、新たな現像バイアス値を現像バイアス値記憶部210から読み込む。
次に、ステップ516で、新たな現像バイアス値に基づいて現像ロール80が印加され、画像データに基づいて記録用紙Pに画像が形成され、処理を終了する。
なお、図5で示される処理は、画像データの受信があるたびに実施するのではなく、印刷枚数が所定の規定値以上に達したときに実施するとしてもよい。
なお、本実施の形態では、画像形成条件を現像装置60に印加する現像バイアスとしたが、画像の濃度を調整できればよく、露光装置62が感光体ドラム52へ光ビームを露光する露光量としてもよい。この場合、目標濃度テーブルは、露光量に対応した目標濃度となる。
以上説明したように、感光体ドラム52に形成された潜像を、トナーとキャリアとからなる二成分現像剤で現像してトナー像とする画像形成装置10において、画像形成条件算出部200が濃度検出センサ90で検出された基準パッチ画像の検出濃度とトナー濃度と相関のある現像バイアス値に応じて設定される目標濃度との差に基づいて、新たな現像バイアス値を算出する。従って、現像装置60内のトナー濃度が変動しても、目標濃度がトナー濃度と相関関係のある現像バイアスに応じて設定されるため、形成される画像の画像濃度を略一定に保つことができる。
(第2の実施の形態)
以下に、本発明の第2の実施の形態を説明する。なお、第1の実施の形態と同一構成部分については、同一の符号を付して、その構成の説明を省略する。
第2の実施の形態は、画像形成装置10の環境に応じて現像装置60の現像バイアスの上限値と下限値とが所定の範囲で決められており、現像バイアスがこの所定の範囲でない場合に、現像装置60内のトナー濃度を変化させることで現像バイアスを所定の範囲にすることを特徴とする。
図6に、第2の実施の形態に係る、画像形成制御部112で行われる画像形成装置10の環境に応じた現像バイアスの制御に係る機能ブロック図を示す。
本実施の形態において、画像形成装置10は、内部の環境として湿度を計測するための湿度センサ300を備える。また、画像形成制御部112は、環境適正判断部302を備える。
環境適正判断部302は、現像バイアス値記憶部210から現像バイアス値決定部204で決定された現像バイアス値と、湿度センサ300から画像形成装置10の内部の湿度値と、を受信する。そして、環境適正判断部302は、現像バイアス値が湿度センサ300で計測された湿度値に応じた所定の範囲であるか否かを判断する。前記所定の範囲は、環境適正判断部302と接続される現像バイアス適正範囲記憶部304に記憶される。
現像バイアス値が所定の範囲にある場合は、現像バイアス値を変更する必要はない。しかし、現像バイアス値が所定の範囲にない場合は、現像バイアスと相関関係のあるトナー濃度が適した濃度にないと判断する。そのため、環境適正判断部302は、現像剤補給量決定部306に、補給量決定処理開始信号を送信する。
また、このとき、トナー濃度を検出するために第2の基準パッチ画像が形成される。第2の基準パッチ画像は、現像されるときに、直流成分のみからなる現像バイアスが用いられる。この理由は、直流成分に交流成分を重畳した現像バイアスを現像ロール80に印加して現像した場合に比べ、形成される基準パッチ画像の濃度は、トナー濃度の影響を受けやすいためである。第2の基準パッチ画像の濃度は、濃度検出センサ90で検出される。
現像剤補給量決定部306は、第2の基準パッチ画像の濃度と、第2の目標濃度記憶部308に記憶されるトナー濃度に対応した目標値である第2の目標濃度との差に基づいて二成分現像剤の補給量を決定する。
また、環境適性判断部302は、第2の目標濃度変更部310と接続される。第2の目標濃度変更部310は、現像バイアス値が前記所定の範囲にない場合に、トナー濃度が適した値に修正されるように第2の目標濃度を変更する。
現像剤補給制御部310は、現像剤補給量決定部306と接続され、現像剤補給量決定部306で決定された補給量に基づいてトナーカートリッジ60から現像装置64へ二成分現像剤を補給する。
図7のフローチャートを参照して、算出される現像バイアスを画像形成装置内の湿度に応じた所定範囲とする処理について説明する。
まず、ステップ700で、濃度検出センサ90が、感光体ドラム52に形成された基準パッチ画像の濃度を検出する。
次に、ステップ702で、画像形成条件算出部200が、基準パッチ画像の検出濃度と目標濃度とを比較し、その差に基づいて新たな現像バイアスを算出する。
次に、ステップ704で、環境適正判断部302が、ステップ702で算出された現像バイアスが画像形成装置10内の湿度毎に定められた最適範囲であるか否かを判断する。現像バイアスが最適範囲である場合は、肯定判定とされ、現像バイアス制御処理は終了する。現像バイアスが最適範囲でない場合は、否定判定とされ、ステップ706へ移行する。
ここで、図8(A)並びに図8(B)で、横軸を現像バイアス、縦軸を基準パッチ濃度として低湿環境並びに高湿環境における現像バイアスの最適範囲を示す。
図8(A)に、低湿環境における現像バイアスの最適範囲を示す。図8(A)において、例えば、低湿環境における現像バイアスの最適範囲をαとする。これよりも低い現像バイアス(範囲β)が算出された場合や高い現像バイアス(範囲γ)が算出された場合は、現像バイアスは最適範囲にないとされる。
また、図8(B)に、高湿環境における現像バイアスの最適範囲を示す。高湿環境における現像バイアスの最適範囲は、低湿環境における最適範囲よりも低い値である、例えば、高湿環境における現像バイアスの最適範囲をαとする。これよりも低い現像バイアス(範囲β)が算出された場合や高い現像バイアス(範囲γ)が算出された場合は、現像バイアスは最適範囲にないとされる。
図7のステップ706では、環境適正判断部302が、算出された現像バイアスが最適範囲よりも低いか否かをさらに判断する。算出された現像バイアスが最適範囲よりも低い場合は、肯定判定とされ、ステップ708へ移行する。一方、算出された現像バイアスが最適範囲よりも高い場合は、否定判定とされ、ステップ710へ移行する。
ステップ708では、第2の目標濃度変更部310が第2の目標濃度をトナー濃度が減少する方向に変更する。
ステップ710では、第2の目標濃度変更部310が第2の目標濃度をトナー濃度が増加する方向に変更する。
第2の目標濃度の変更によって、プリント動作が繰り返されると徐々にトナー濃度が変化し、その結果、現像バイアスが最適範囲に収まる。
以上説明したように、現像バイアスが、画像形成装置10内の湿度に対応して設定される所定の範囲にない場合は、トナー濃度が適した値でないと判断され、第2の目標濃度が変更され、その結果、トナー濃度が一定に保たれる。
第1の実施の形態に係る、画像形成装置の全体構成を示す概略図である。 画像形成装置の制御系の要部を示す図である。 (A)は、現像バイアスが変化しても目標濃度を一定にした場合の、記録用紙に形成される画像の濃度を示す図、(B)は、画像濃度を一定になるように設定した目標濃度に対応する現像バイアスを示す図である。 第1の実施の形態に係る、画像形成制御部で行われる現像バイアスの算出に係る機能ブロック図である。 画像形成装置が記録用紙に画像を形成する前に行う、現像バイアスの算出処理に関する制御に係るフローチャートである。 第2の実施の形態に係る、画像形成制御部で行われる画像形成装置の環境に応じた現像バイアスの制御に係る機能ブロック図である。 第2の実施の形態に係る、算出される現像バイアスを画像形成装置内の湿度に応じた所定範囲とする処理に関する制御に係るフローチャートである。 (A)は、低湿環境における現像バイアスの最適範囲を示す図、(B)は、高湿環境における現像バイアスの最適範囲を示す図である。
符号の説明
10 画像形成装置
12 エンジン部(画像形成手段)
52 感光体ドラム(像保持体)
60 現像装置
62 露光装置
90 濃度検出センサ(濃度検出手段)
112 画像形成制御部(画像形成制御手段)
200 画像形成条件算出部(画像形成条件算出手段)
208 目標濃度テーブル(テーブル記憶手段)
210 現像バイアス値記憶部(画像形成条件記憶手段)
306 現像剤補給量決定部(第2の算出手段)
310 第2の目標濃度変更部(第2の目標濃度変更手段)

Claims (6)

  1. 帯電した像保持体の表面に対して、露光装置から照射される光ビームで画像データに基づいた潜像を形成し、現像装置がトナーとキャリアとからなる二成分現像剤で潜像を現像してトナー像とし画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像の濃度を制御する画像形成条件に応じた基準パッチ画像の目標濃度のテーブルを記憶するテーブル記憶手段と、
    画像形成手段で形成された前記基準パッチ画像の濃度を検出する濃度検出手段と、
    前記濃度検出手段で検出された前記基準パッチ画像の検出濃度と、前記基準パッチ画像の形成時の前記画像形成条件に応じた前記目標濃度と、の差に基づいて、新たな画像形成条件を算出する画像形成条件算出手段と、
    算出された前記画像形成条件を更新記憶する画像形成条件記憶手段と、
    前記画像形成条件記憶手段に記憶される前記画像形成条件で、前記画像形成手段を制御する画像形成制御手段と、
    を有する画像形成装置。
  2. 前記画像形成条件は、前記現像装置に印加する現像バイアスの直流成分であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記画像形成条件は、前記露光装置が前記像保持体に照射する光ビームの露光量であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 第2の基準パッチ画像の濃度検出手段による検出濃度と第2の目標濃度との差に基づいて前記現像装置への二成分現像剤の補給量を算出する第2の算出手段と、
    前記基準パッチ画像の前記濃度検出手段による検出濃度と目標濃度との差に基づいて、前記画像形成条件算出手段によって算出された画像形成条件が、環境に対応して設定される所定の範囲にない場合に前記第2の目標濃度を変更するように制御する第2の目標濃度変更手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の画像形成装置。
  5. 前記画像形成条件算出手段により算出された前記画像形成条件が前記環境に対応して設定される所定の範囲の上限を超えた場合に、前記第2の算出手段が、現像剤のトナー濃度を高くするように二成分現像剤の補給量を算出することを特徴とする請求項4項記載の画像形成装置。
  6. 前記画像形成条件算出手段により算出された前記画像形成条件が前記環境に対応して設定される所定の範囲の下限未満の場合に、前記第2の算出手段が、現像剤のトナー濃度を低くするように二成分現像剤の補給量を算出することを特徴とする請求項4項記載の画像形成装置。
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