JP6381291B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、これらの複数の機能を有する複合機などの画像形成装置に関し、特に、現像剤を強制的に供給させる強制供給モードを有する構成に関する。
一般に、電子写真方式などの画像形成装置では、画像比率(印字率)の低い画像形成が行なわれる割合が多いと、現像装置内の現像スリーブから感光ドラムに移行するトナーの割合が少なくなる。そのような状態で、現像装置が長時間駆動し続けると、現像装置内でトナーの劣化が生じるため、トナー飛散やかぶりなどと言った画像不良が生じ易くなる。このため、従来から、現像装置に強制的にトナーを消費させる(現像装置によりトナーが強制的に供給される)ことを行っていた。
例えば、画像形成毎に使用される現像剤量を指標する値が設定された基準の現像剤量よりも小さい場合にその差分を算出し、その算出された差分を積算した積算値が所定値に達するとトナーの強制消費(強制供給)を実行する発明が提案されている(特許文献1)。特許文献1に記載の発明の場合、基準の現像剤量を印字率5%で固定している。
特開2006−23327号公報
上述の特許文献1に記載の発明のように、基準の現像剤量を固定とした場合、トナーの強制消費の実行が、条件によってはトナー劣化度に応じたものでない可能性がある。例えば、新品の現像装置の設置直後や、高印字率の画像を大量に出力した後では、現像装置内のトナーは劣化が進行していない。このような劣化が進行していない現像剤が大半を占める状態であっても、引用文献1に記載の発明の場合、低印字率の画像が連続して形成されるとトナー強制消費が実行されることになる。そして、この場合には、トナー劣化度が進行していないにも関わらず必要以上のトナー強制吐き出しを実行してしまうことになり好ましくない。
本発明は、このような事情に鑑み、トナー劣化に応じてトナーの強制供給を適切に行える構成を実現すべく発明したものである。
本発明は、複数の記録材への画像形成を連続的に実行する連続画像形成ジョブを実行可能な画像形成装置であって、像担持体と、前記像担持体に形成された静電潜像を、トナーを用いて現像するための現像装置と、前記連続画像形成ジョブの実行中において記録材と当該記録材に後続する記録材との間の非画像領域に対応する前記像担持体の領域に対して前記現像装置によりトナーが強制的に供給される強制供給モードの動作を実行する制御部と、を備える。
そして、本発明の一態様に係る画像形成装置は以下のような構成を備える。前記制御部は、前記連続画像形成ジョブの実行中において第1の枚数よりも多い所定の第2の枚数の記録材への画像形成で消費されるトナー量が所定の閾値よりも少ない第1の期間中に前記第1の枚数の記録材への画像形成で消費されるトナー量が所定量であるときの前記強制供給モードの動作が実行される頻度よりも、前記連続画像形成ジョブの実行中において前記第2の枚数の記録材への画像形成で消費されるトナー量が前記所定の閾値以上である第2の期間中に前記第1の枚数の記録材への画像形成で消費されるトナー量が前記所定量であるときの前記強制供給モードの動作が実行される頻度の方が低くなるように制御することを特徴とする。
また、本発明の他の一態様に係る画像形成装置は以下のような構成を備える。前記制御部は、前記連続画像形成ジョブの実行中において前記現像装置を第1の時間よりも長い所定の第2の時間だけ駆動したときの記録材への画像形成で消費されるトナー量が所定の閾値よりも少ない第1の期間中に前記現像装置を前記第1の時間だけ駆動したときの記録材への画像形成で消費されるトナー量が所定量であるときの前記強制供給モードの動作が実行される頻度よりも、前記連続画像形成ジョブの実行中において前記現像装置を前記第2の時間だけ駆動したときの記録材への画像形成で消費されるトナー量が前記所定の閾値以上である第2の期間中に前記現像装置を前記第1の時間だけ駆動したときの記録材への画像形成で消費されるトナー量が前記所定量であるときの前記強制供給モードの動作が実行される頻度の方が低くなるように制御することを特徴とする。
また、本発明の他の一態様に係る画像形成装置は以下のような構成を備える。前記制御部は、前記連続画像形成ジョブの実行中において前記現像装置の初期状態からの画像形成枚数が第1の枚数よりも多い所定の第2の枚数に達した後の第1の期間中に前記第1の枚数の記録材への画像形成で消費されるトナー量が所定量であるときの前記強制供給モードの動作が実行される頻度よりも、前記連続画像形成ジョブの実行中において前記現像装置の初期状態からの画像形成枚数が前記第2の枚数に達するまでの第2の期間中に前記第1の枚数の記録材への画像形成で消費されるトナー量が前記所定量であるときの前記強制供給モードの動作が実行される頻度の方が低くなるように制御することを特徴とする。
また、本発明の他の一態様に係る画像形成装置は以下のような構成を備える。前記制御部は、前記連続画像形成ジョブの実行中において前記現像装置の初期状態からの前記現像装置の駆動時間が第1の時間よりも長い所定の第2の時間に達した後の第1の期間中に前記現像装置を前記第1の時間だけ駆動したときの記録材への画像形成で消費されるトナー量が所定量であるときの前記強制供給モードの動作が実行される頻度よりも、前記連続画像形成ジョブの実行中において前記現像装置の初期状態からの前記現像装置の駆動時間が前記第2の時間に達するまでの第2の期間中に前記現像装置を前記第1の時間だけ駆動したときの記録材への画像形成で消費されるトナー量が前記所定量であるときの前記強制供給モードの動作が実行される頻度の方が低くなるように制御することを特徴とする。
本発明によれば、トナー劣化に応じてトナーの強制消費を適切に行える。
本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の概略構成図。 第1の実施形態に係る画像形成ステーションの概略構成図。 第1の実施形態に係る画像形成装置のシステム構成を示すブロック図。 第1の実施形態に係る現像装置の概略構成横断面図。 同じく概略構成縦断面図。 第1の実施形態に係る現像装置に備えられた温度センサの制御ブロック図。 各印字率において、画像形成枚数に対するトナーの平均滞在枚数を示す図。 各印字率において、画像形成枚数に対するBET値を示す図。 各印字率において、トナーの平均滞在枚数に対するBET値を示す図。 第1の実施形態に係る強制消費モードの動作の制御ブロック図。 第1の実施形態に係る長期平均印字率の算出方法の3例を説明するための模式図。 第1の実施形態に係る強制消費モードの実行可否の判断を行うためのフローチャート。 第1の実施形態に係る強制消費モードの動作を示すフローチャート。 第1の実施形態に係る実施例1を説明する図。 実施例1と比較例1との画像形成枚数に対するBET値を示す図。 第1の実施形態に係る実施例2を説明する図。 実施例2と比較例2との画像形成枚数に対するBET値を示す図。 第1の実施形態に係る実施例3を説明する図。 実施例3と比較例3との画像形成枚数に対するBET値を示す図。 本発明の第2の実施形態に係る強制消費モードの動作の制御ブロック図。 第2の実施形態に係る強制消費モードの動作を示すフローチャート。 第2の実施形態に係る実施例4と比較例4、5との画像形成枚数に対するBET値を示す図。
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態について、図1ないし図13を用いて説明する。まず、本実施形態の画像形成装置の概略構成について、図1ないし図3を用いて説明する。
[画像形成装置]
本実施形態の画像形成装置100は、図1に示すように、それぞれ像担持体としての感光ドラム101(101Y、101M、101C、101K)を備えた4つの画像形成ステーションY、M、C、K、を有する。各画像形成ステーションの下方には、中間転写装置120が配置されている。中間転写装置120は、中間転写体としての中間転写ベルト121が、ローラ122、123、124に張設されて、矢印方向に走行するように構成されている。
感光ドラム101の周囲には、一次帯電装置102(102Y、102M、102C、102K)、現像装置104(104Y、104M、104C、104K)、クリーナ109(109Y、109M、109C、109K)などが配置されている。このような感光ドラム周りの構成及び画像形成動作について、図1及び図2を用いて説明する。なお、各色について感光ドラム回りの構成は同様である為、特に区別する必要がない場合には、各色の画像形成ステーションの構成であることを示す添え字を省略して説明する。
感光ドラム101は、矢印方向に回転駆動される。感光ドラム101の表面は、非接触帯電式(コロナ式)の一次帯電装置102によって一様に帯電される。帯電された感光ドラム101の表面には、露光装置であるレーザ発光素子103によって露光されることで静電潜像が形成される。このように形成された静電潜像は、現像装置104でトナーにより可視像化され、感光ドラム101上にトナー像が形成される。各画像形成ステーションでは、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナー像が形成される。
各画像形成ステーションで形成されたトナー像は、一次転写ブレード105(105Y、105M、105C、105K)による一次転写バイアスによって、ポリイミド系樹脂からなる中間転写ベルト121上に転写され重ね合わせられる。中間転写ベルト121上に形成された4色のトナー像は、ローラ124と対向して配置された二次転写手段としての二次転写ローラ125によって記録材(例えば用紙、OHPシートなどのシート材)Pに転写される。記録材Pに転写されずに中間転写ベルト121に残ったトナーは、中間転写ベルトクリーナ114bによって除去される。トナー像が転写された記録材Pは、定着ローラ131、132を備えた定着装置130によって加圧/加熱され、トナー像が定着される。また、一次転写後に感光ドラム101上に残った一次転写残トナーは、クリーナ109により除去され、更に前露光ランプ10にて感光ドラム101上の電位が消去され、感光ドラム101は再び画像形成に供される。また現像装置4内には現像装置内の現像剤の温度検知手段としての温度センサ104Tが配置されている。
次に、本実施形態の画像形成装置100における画像処理ユニットのシステム構成について図3を用いて説明する。図3において、200は外部入力インタフェース(外部入力I/F)である。外部入力インタフェース200を介して必要に応じて原稿スキャナ、コンピュータ(情報処理装置)等の不図示の外部装置からRGB画像データとしてカラー画像データが入力される。201はLOG変換部であり、ROM210に格納されているデータ等により構成されるルックアップテーブル(LUT)に基づいて入力されたRGB画像データの輝度データをCMYの濃度データ(CMY画像データ)に変換する。202はマスキング・UCR部であり、CMY画像データから黒(Bk)成分データを抽出し、記録色材の色濁りを補正すべく、CMKY画像データにマトリクス演算を施す。203はルックアップテーブル部(LUT部)であり、画像データをプリンタ部の理想的な階調特性に合わせるためにガンマルックアップテーブル(γルックアップテーブル)を用いて入力されたCMYK画像データの各色毎に濃度補正を施す。なお、γルックアップテーブルはRAM211上に展開されたデータに基づいて作成され、そのテーブル内容はCPU206によって設定される。204はパルス幅変調部であり、LUT部203から入力された画像データ(画像信号)のレベルに対応するパルス幅のパルス信号を出力する。このパルス信号に基づいてレーザドライバ205がレーザ発光素子103を駆動し、感光ドラム101上を照射することで静電潜像が形成される。
ビデオ信号カウント部207はLUT部203に入力された画像データの(本実施形態では600dpiにおける)1画素毎のレベル(0〜255レベル)を画像1面分積算する。この画像データ積算値を、ビデオカウント値と呼ぶ。このビデオカウント値は出力画像が全面すべて255レベルだった場合に最大値1023となる。なお、回路の構成上制限があるときは、ビデオ信号カウント部207のかわりにレーザ信号カウント部208を用いて、レーザドライバ205からの画像信号を同様に計算することで、ビデオカウント値を求めることが可能である。
[現像装置]
次に、本実施形態の現像装置104について、図4ないし図6を用いて詳しく説明する。現像装置104は、現像容器20を備え、現像容器20内に現像剤としてトナーとキャリアを含む2成分現像剤が収容されている。また、現像容器20内に、現像剤担持体としての現像スリーブ24と、現像スリーブ24上に担持された現像剤の穂を規制する穂切り部材25とを有している。
現像容器20の内部は、その略中央部が図4の紙面に垂直方向に延在する隔壁23によって現像室21aと攪拌室21bに水平方向の左右に区画されており、現像剤は現像室21a及び攪拌室21bに収容されている。現像室21a及び攪拌室21bには、現像剤攪拌・搬送手段としての搬送部材である第1及び第2の搬送スクリュー22a、22bがそれぞれ配置されている。図5に示すように、第1の搬送スクリュー22aは、現像室21aの底部に現像スリーブ24の軸方向に沿ってほぼ平行に配置されており、回転することで現像室21a内の現像剤を軸線方向に沿って一方向に搬送する。また、第2の搬送スクリュー22bは、攪拌室21b内の底部に第1の搬送スクリュー22aとほぼ平行に配置され、攪拌室21b内の現像剤を第1の搬送スクリュー22aとは反対方向に搬送する。
このように、第1及び第2の搬送スクリュー22a、22bの回転による搬送によって、現像剤が隔壁23の両端部の開口部(即ち、連通部)26、27(図5参照)を通じて現像室21aと攪拌室21bとの間で循環される。本実施形態では、現像室21aと攪拌室21bは水平方向の左右に配置されるが、現像室21aと攪拌室21bが上下に配置された現像装置、或いは、その他の形態の現像装置においても、本発明は適用可能である。
現像容器20の感光ドラム101に対向した現像領域Aに相当する位置には開口部があり、この開口部に現像スリーブ24が感光ドラム方向に一部露出するように回転可能に配設されている。本実施形態では、現像スリーブ24の直径は20mm、感光ドラム101の直径は80mm、この現像スリーブ24と感光ドラム101との最近接領域を約400μmの距離とする。この構成によって、現像領域Aに搬送した現像剤を感光ドラム101と接触させた状態で、現像が行なえるように設定されている。なお、この現像スリーブ24は、アルミニウムやステンレスのような非磁性材料で構成され、その内部には磁界手段であるマグネットローラ24mが非回転状態で設置されている。
上記構成にて、現像スリーブ24は、現像時に図示矢印方向(反時計方向)に回転し、穂切り部材25による磁気ブラシの穂切りによって層厚を規制された2成分現像剤を担持する。現像スリーブ24は、層厚が規制された現像剤を感光ドラム101と対向した現像領域Aに搬送し、感光ドラム101上に形成された静電潜像に現像剤を供給して潜像を現像する。この時、現像効率、つまり、潜像へのトナーの付与率を向上させるために、現像スリーブ24には電源から直流電圧と交流電圧を重畳した現像バイアス電圧が印加される。本実施形態では、−500Vの直流電圧と、ピーク・ツウ・ピーク電圧Vppが1800V、周波数fが12kHzの交流電圧とした。しかし、直流電圧値、交流電圧波形はこれに限られるものではない。
なお、本実施形態においては、ベタ画像形成時の感光ドラム101上の単位面積当たりのトナー量を0.7mg/cmになるように、上述の直流電圧値とレーザ発光素子103によっての露光電位(即ちベタ部電位)との電位差を制御している。ここで、ベタ画像とは、感光ドラム101の画像形成可能領域の全面に形成したトナー像であり、画像比率(印字率)が100%の場合を言う。また、一般に、2成分磁気ブラシ現像法においては、交流電圧を印加すると現像効率が増して画像は高品位になるが、逆にカブリが発生し易くなる。このため、現像スリーブ24に印加する直流電圧と感光ドラム1の帯電電位(即ち白地部電位)との間に電位差を設けることにより、カブリを防止することが行なわれる。
穂切り部材(規制ブレード)25は、現像スリーブ24の長手方向軸線に沿って延在した板状のアルミニウムなどで形成された非磁性部材で構成される。また、穂切り部材25は、感光ドラム101よりも現像スリーブ回転方向上流側に配設されている。そして、この穂切り部材25の先端部と現像スリーブ24との間を現像剤のトナーとキャリアの両方が通過して現像領域Aへと送られる。
なお、穂切り部材25と現像スリーブ24の表面との間隙を調整することによって、現像スリーブ24上に担持した現像剤磁気ブラシの穂切り量が規制されて現像領域へ搬送される現像剤量が調整される。本実施形態においては、穂切り部材25によって、現像スリーブ24上の単位面積当りの現像剤コート量を30mg/cmに規制している。また、穂切り部材25と現像スリーブ24は、間隙を200〜1000μm、好ましくは300〜700μmに設定される。本実施形態では500μmに設定した。
また、現像領域Aにおいては、現像装置104の現像スリーブ24は、共に感光ドラム101の移動方向と順方向で移動し、周速比は、対感光ドラム1.75倍で移動している。この周速比に関しては、1.3〜2.0倍の間で設定され、好ましくは、0.5〜2.0倍の間に設定されれば、何倍でも構わない。移動速度比は、大きくなればなるほど現像効率はアップするが、あまり大きすぎると、トナー飛散、現像剤劣化等の問題点が発生するので、上記の範囲内で設定することが好ましい。
更に、現像容器20内の開口部(即ち、連通部)26には現像剤の温度検知手段としての温度センサ104Tが配置されている。温度センサ104Tは、現像装置内の現像剤中に配置されており、現像剤の温度を直接検知している。温度センサ104Tの現像容器20内における配置場所に関しては、検知精度向上のため現像剤にセンサ面が埋まる位置が望ましい。但し、温度センサの配置場所に関しては、これに限らない。精度は若干落ちるが、画像形成装置本体に設けられた温度センサを用いて現像装置内の温度を検知する構成であっても良い。
ここで、温度センサ104Tについて、図6を用いて詳しく説明する。本実施形態では、温度センサ104Tとしてセンシリオン(SENSIRION)社製温湿度センサSHT1Xシリーズを用いた。その構成は、湿度検知デバイスとして静電容量ポリマーのセンシング素子1001、温度検知デバイスとしてバンドギャップ温度センサ1002を実装している。これらは、いずれも14ビットA/Dコンバータ1003にカップリングされ、デジタルインタフェース1004を通じてシリアル出力を行う仕様のCMOSデバイスである。
温度検知デバイスであるバンドギャップ温度センサは、温度に対して線形に抵抗値が変化するサーミスタを用いることで、その抵抗値から温度を算出している。また、湿度検知デバイスであるセンシング素子1001は、誘電体としてポリマーを挿入したコンデンサである。このようなセンシング素子1001は、湿度に応じてポリマーに吸着する水分量が変化する結果、コンデンサの静電容量が湿度に対して線形に変化することを利用して、静電容量を湿度に変換することで検知している。本実施形態において用いた温度センサ104Tは、温度と湿度の両方を検知できるものだが、実際には温度の検知結果のみしか利用しないので、その他の温度のみ検知できるセンサで十分である。
[現像剤の補給]
次に、本実施形態における現像剤の補給方法について図4及び図5を用いて説明する。現像装置104の上部には、現像剤の消費量に応じてトナーを現像装置104に補給する補給手段としてのトナー補給装置30が配置される。トナー補給装置30は、トナーとキャリアを混合した補給用の2成分現像剤を収容するホッパー31を備える。このホッパー31は、下部にスクリュー状の補給部材、即ち、補給スクリュー32を備え、補給スクリュー32の一端が現像装置104の後端部に設けられた現像剤補給口30Aの位置まで延びている。
画像形成によって消費された分のトナーは、補給スクリュー32の回転力と、現像剤の重力によって、ホッパー31から現像剤補給口30Aを通過して、現像容器20内に補給される。このようにしてホッパー31から現像装置104に補給される補給現像剤の量は、補給スクリュー32の回転数によっておおよそ定められる。この回転数は画像データのビデオカウント値と、図2に示した濃度センサ11の検知結果とに基づいて、制御手段としてのCPU206(図3)によって定められる。濃度センサ11は、感光ドラム101上に形成された基準潜像を現像して得られたパッチ画像(基準トナー像)の濃度を検知する。
ここで、現像容器20に収容されているトナーとキャリアからなる2成分現像剤について詳しく説明する。トナーは、結着樹脂、着色剤、そして、必要に応じてその他の添加剤を含む着色樹脂粒子と、コロイダルシリカ微粉末のような外添剤が外添されている着色粒子とを有している。トナーは、負帯電性のポリエステル系樹脂であり、体積平均粒径は4μm以上、10μm以下が好ましい。より好ましくは8μm以下であることが好ましい。
また、キャリアは、例えば表面酸化或は未酸化の鉄、ニッケル、コバルト、マンガン、クロム、希土類などの金属、及びそれらの合金、或は酸化物フェライトなどが好適に使用可能であり、これらの磁性粒子の製造法は特に制限されない。キャリアは、重量平均粒径が20〜60μm、好ましくは30〜50μmであり、抵抗率が10Ωcm以上、好ましくは10Ωcm以上である。本実施形態では10Ωcmのものを用いた。
なお、本実施形態にて用いられるトナーについて、体積平均粒径は、以下に示す装置及び方法にて測定した。測定装置としては、SD−2000シースフロー電気抵抗式粒度分布測定装置(シスメックス社製)を使用した。測定方法は以下に示す通りである。即ち、一級塩化ナトリウムを用いて調製した1%NaCl水溶液の電解水溶液100〜150ml中に、分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスルホン酸塩を0.1ml加え、測定試料を0.5〜50mg加える。試料を懸濁した電解水溶液は、超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行なう。そして、上記のSD−2000シースフロー電気抵抗式粒度分布測定装置により、アパーチャーとして100μmアパーチャーを用いて2〜40μmの粒子の粒度分布を測定して体積平均分布を求める。こうして求めた体積平均分布より、体積平均粒径を得る。
また、本実施形態にて用いられるキャリアの抵抗率は、測定電極面積4cm、電極間間隔0.4cmのサンドイッチタイプのセルを用いた。片方の電極に1kgの重量の加圧下で、両電極間の印加電圧E(V/cm)を印加して、回路に流れた電流から、キャリアの抵抗率を得る方法によって測定した。
[強制消費モード(強制供給モード)
次に、本実施形態の強制消費モード(強制供給モード)について、図7ないし図13を用いて説明する。まず、本実施形態では、画像比率(印字率)の低い画像形成が連続した場合など、後述する条件を満たした場合に、画像形成を中断して、或いは、画像形成ジョブの終了に伴う後回転時に、トナーを強制的に消費する強制消費モードを実行可能である。特に、画像形成を中断して強制消費モード(強制供給モード)を行う場合、複数の記録材への画像形成を連続的に実行する連続画像形成ジョブの実行中において記録材と当該記録材に後続する記録材との間の非画像領域に対応する感光ドラム101の領域に対して現像装置104によりトナーが強制的に供給される。即ち、低Dutyの画像が連続した場合、現像容器20内から感光ドラム101へ移行するトナーの割合が少なくなる。このため、現像容器20内のトナーは第1及び第2の搬送スクリュー22a、22bによる攪拌や、穂切り部材25を通過するときの摺擦を長時間受けることになる。その結果、前述したトナーの外添剤が剥れたり、トナー表面に埋め込まれたりしてトナーの流動性や帯電性能が低下し、画像品質が劣化してしまう。ここで重要なことは、トナー劣化は現像装置内にトナーが滞在し続ける時間に比例する点であり、この滞在時間を短くすることがトナー劣化抑制につながる。そこで、一般に画像形成を中断して(ダウンタイムを設けて)、或いは、後回転時に、現像装置104内の劣化したトナーを感光ドラム101の非画像域に現像し、強制的に吐き出す(消費する)強制消費モードを実行する。
この際、印字率によってトナー劣化の進行が異なる(印字率が低いほど劣化したトナーの割合が多くなる)ことに着目し、印字率に応じてトナー吐き出し動作によるダウンタイムの時間やトナー吐き出し頻度を変えている。なお、印字率とは最大画像形成領域に形成されるトナー面積であって、例えば、黒ベタ画像が100%であり、白ベタ画像は0%となる。
次に印字率の異なる画像形成を複数枚行った場合に、トナーの現像装置内の滞在時間がどのように変化してトナー劣化がどのように進行していくかを、図7を用いて説明する。図7は、印字率が異なる画像で複数枚の画像形成を実施した場合の、現像装置内のトナー平均滞在枚数と画像形成枚数の関係を示す。トナー平均滞在枚数とは、トナーが平均して現像装置内に枚数ベースで何枚分滞在しているかを示すものである。
図7の実線は、印字率0%の画像形成をなされた場合のトナー平均滞在枚数を示している。印字率0%では、トナーを消費しないために画像形成枚数1枚増えるごとに現像装置内のトナー全てが1枚分現像装置内に滞在していたことになり、トナー平均滞在枚数は1枚分増加する。図7の細かい点線は、印字率1%の画像形成をなされた場合のトナー平均滞在枚数を示している。印字率0%時に比べてトナー消費が1%印字率分なされるために1%印字率に相当する分が補給トナー、即ち新しいトナーとして交換が行われる。その結果、トナー平均滞在枚数は耐久枚数1枚増えるごとに平均滞在枚数は1枚より新しいトナーに交換分若干1枚未満で増加し、画像形成枚数が進むと飽和する傾向になる。
図7のもう一方の点線は、印字率2%の画像形成をなされた場合のトナー平均滞在枚数を示している。印字率1%と比較して2%印字率分すなわち2倍の新しいトナーと交換が為されるために更にトナー平均滞在枚数の増加率が低下して、飽和するトナー平均滞在枚数が低くなっていることがわかる。また同様に印字率5%の画像形成が為された場合は、1点鎖線が示すとおり、増加率が更に低下して飽和するトナー平均滞在枚数が更に低くなっていることがわかる。トナー平均滞在枚数の飽和値は、平均印字率と反比例の関係にあり、本実施形態の条件においては、印字率1%時は約7200枚、印字率2%時は約3600枚、印字率5%時は約1450枚になっている。
次に上記で説明したトナー平均滞在枚数と、トナー劣化度は比例の関係にあることを説明する。先に説明したとおり現像装置内で長期間の攪拌及び摺擦劣化を受けると、トナー粒子に含まれる外添剤の剥がれや埋め込みが発生して、トナー流動性・帯電性の変化を生じる。このような外添剤の状態変化は、BET値を用いて定量的に把握することが可能である。本実施形態においてはトナーのBET値測定には、カンタクローム社製クワドラソーブSIを用いて測定した。外添剤のトナー表面への付着状態変化として用いたトナーのBET値は、トナー表面の外添剤の付着量を示すものであり、トナー表面に存在する外添剤が少なくなると共にトナーのBET値が小さくなる。つまり、トナー母体表面にBET値の大きい外添剤が外添されることによりトナーとしてのBET値も大きくなるが、外添剤のトナー樹脂内への埋め込みやトナー表面からの離脱によりトナーのBET値が小さくなる。トナー表面から外添剤がなくなった場合にはトナーのBET値はトナー母体のBET値と同じになる。
次に30℃環境条件で、0%、1%、2%印字率で画像形成を行った際に1000枚間隔で現像剤をサンプリングし、トナー劣化度の指標であるBET値と画像形成枚数、同BET値とトナー平均滞在枚数との関係を調べた。この結果を図8及び図9に示す。まず図8から画像形成に伴ったBET値が減少している様子が見て取れ、低印字率画像の方が画像形成に伴うBET値の変化が大きい様子がわかる。なおBET値1.6m/g付近で下げ止まるのは、外添剤がほとんどなくなり上記で述べたトナー母体のBET値相当になったことを示唆する。図9は図8の横軸をトナー平均滞在枚数に換算した場合のグラフである。図9から画像印字率0%、1%、2%にかかわらずトナー平均滞在枚数とBET値は同相関にあり、すなわちトナー平均滞在枚数によって一意にトナー劣化度(本実施例ではBET値)を把握することが可能であることが分かる。
なお、本実施形態においては、トナー劣化度であるBET値が2.0m/g以下になると、トナー飛散・かぶり・粒状感が顕著に現れてくる。すなわち図9で示すとおり、BET値2.0m/gのときのトナー平均滞在枚数4000枚が上記課題を発生する閾値であることがわかる。例えば印字率2%であれば、図7で示したトナー平均滞在枚数の飽和枚数が3600枚であるため、同印字率画像で長期間画像形成を行っても上記課題を発生しない。一方、印字率1%の場合は、画像形成枚数約6000枚を超えたあたりで画像弊害が発生する。すなわち本実施形態においては印字率が2%以上の画像であれば、画像形成によりトナーが劣化しても、かぶり・粒状感が顕著になるレベルに至らないことがわかる。以上述べたように、低印字率の画像形成をなされた場合、現像装置内にトナーが長期間滞在することによりトナー劣化が生じるため、トナー平均滞在枚数が所定枚数以上にならないようにトナー吐き出し制御を実行すれば良いことがわかる。
ここで重要なことは、トナー劣化度に比例するトナー平均滞在枚数は、画像印字率にもよるが、低印字率画像を継続して画像形成しても、数1000〜10000枚程度の画像形成が余分にかかる点にある。詳細には、例えば1%印字率の画像を行った場合は、トナー平均滞在枚数4000枚に到達するまで実際の画像形成枚数は約6000枚を要する。逆にいうと、1%印字率画像で画像形成したとしても、画像形成枚数6000枚までは画像弊害が発生しないことになる。
前述した特許文献1に記載されたような従来のトナー強制吐き出し制御の場合、この点を考慮されていなかった。特許文献1に記載された制御に従えば、同じ印字率の画像形成が寿命までなされた場合でもトナー劣化度が想定レベルに超えることがない値を基準現像剤量として、トナー強制吐き出しを実行している。即ち、特許文献1に記載の制御にしたがうと、2%未満の印字率の画像形成を行った場合、トナー平均滞在枚数に関わらずトナー強制吐き出しを実行するので、必要量以上のトナーを消費する場合があった。そこで、本実施形態においては、以下に説明するように、トナー強制吐き出し制御(強制消費モード)を実行するようにしている。
本実施形態の場合、制御手段としてのCPU206が、現像装置に強制的にトナーを消費させる強制消費モードを実行可能である。このためにCPU206は、差分算出手段、積算手段、実行手段の機能を備える。差分算出手段は、画像形成の所定の単位毎に消費されるトナー量に応じた消費値(ビデオカウント値V)とこの所定の単位に対して設定される基準値(トナー劣化閾値ビデオカウントVt)との差分(Vt−V)を算出する。積算手段は、差分算出手段により算出した上述の差分(Vt−V)を積算して積算値(トナー劣化積算値X)を求める。そして、実行手段は、この積算値が閾値(実行閾値A)よりも大きい場合に、強制消費モードを実行する。
ここで、強制消費モードを実行するために使用する、画像形成の所定の単位に対して設定される基準値であるトナー劣化閾値の設定について説明する。なお、画像形成の所定の単位とは、例えば、A4サイズの記録材1枚のような、画像形成を行う上で設定される単位である。この所定の単位は、サイズや枚数はこれに限らず、例えば、A3、B5などのサイズでも良く、1/2枚や複数枚など、その画像形成装置で主として使用される記録材のサイズや使用状況などに応じて適宜設定される。本実施形態では、A4サイズの記録材1枚を所定の単位とする。
前述したように、感光ドラムへのトナー移行の割合が少なく、現像容器20へのトナー補給が少ない場合(印字率が低い場合)トナー劣化が進行してしまう。どの程度に印字率が低い場合にトナー劣化による画像品質低下が発生するのかを表わす値(上記基準値)として、本実施形態では「トナー劣化閾値ビデオカウントVt」を設定する。
本実施形態の場合、所定枚数(第1の枚数よりも多い所定の第2の枚数)あたりの、或いは、現像装置の所定駆動時間(第1の時間よりも長い所定の第2の時間)あたりの平均トナー消費量に関する情報(所定枚数(後述するように本実施形態では5000枚)毎に消費されるトナー量の移動平均値に関する情報)に基づいて、上述の基準値を複数設定している。本実施形態の場合、この平均トナー消費量に関する情報は、各画像形成に用いられるビデオカウント値を所定枚数(本実施形態では5000枚)分平均して算出される平均印字率(平均画像比率)であり、以下、これを長期平均印字率と言う。この長期平均印字率は、所定の第2の枚数の記録材への画像形成で消費されるトナー量、又は、現像装置を所定の第2の時間だけ駆動したときの記録材への画像形成で消費されるトナー量に相当する。CPU206は、上述の基準値を、この長期平均印字率が、所定の基準トナー消費量に対応する値未満の(所定の閾値よりも少ない)場合に第1基準値に、長期平均印字率が所定の基準トナー消費量に対応する値以上の(所定の閾値以上である)場合に、第1基準値よりも低い第2基準値に設定する。この所定の基準トナー消費量に対応する値(所定の閾値)とは、本実施形態では印字率(画像比率)であり、同じ印字率の画像形成が装置の寿命までなされたとしてもトナー劣化度が想定レベル(出力画像に影響がないレベル)の範囲内となるような値である。本実施形態では、所定の基準トナー消費量に対応する値を、印字率2%とした。即ち、前述したように、印字率が2%以上の画像であれば、画像形成によりトナーが劣化しても、かぶり・粒状感が顕著になるレベルに至らないため、所定の基準トナー消費量に対応する値を印字率2%とした。
なお、本実施形態では、長期平均印字率として、1枚プリント毎のビデオカウント値を用いて算出しているが、以下でも代用が可能である。例えば、プリント毎ではなく、現像スリーブの所定回転時間あたり(現像装置の所定駆動時間あたり)の平均トナー消費量を用いても良い。このトナー消費量は、同様にビデオカウント値から算出する。即ち、1枚プリント毎の現像スリーブの回転数が同じであれば、このような定義として制御上、特に変わりがない。他方、プリント間で現像スリーブの回転を伴う割り込み制御などが実行される場合などは、その分の現像スリーブ回転に伴うトナー劣化が生じるため、現像スリーブ回転時間当たりの消費量として制御することが好ましい。
また、本実施形態では、トナー消費量をビデオカウントによって算出しているが、例えば補給トナー量を制御検出してトナー消費量として用いても良い。補給トナー量検出手段としては、公知の補給スクリューの回転数などを用いて算出することが可能である。
ここで、本実施形態の強制消費モードの制御の特徴的なところは、基準値(トナー劣化閾値ビデオカウントVt)を固定値ではなく、長期平均印字率に応じて変更するところにある。先に説明したようにトナー劣化度はトナー平均滞在枚数に比例して進行し、またトナー平均滞在枚数の飽和値は図7に示したとおり印字率に対して反比例の相関にある。ここで重要なことは、トナー平均滞在枚数は、数千枚程度の画像形成枚数(長期枚数)によって飽和する傾向になるため、ある程度の長期枚数にわたっての印字率平均値に対して相関が出ることになる。
したがって、本実施形態においては、5000枚分を平均した長期平均印字率を用いてトナー平均滞在枚数に比例するトナー劣化度を予測し、トナー劣化度に合わせてトナー劣化閾値ビデオカウント値を変更している。さらに詳細に述べると、トナー平均滞在枚数の飽和値は、予め設定されている現像装置内の現像剤量中の総トナー量と、所定の基準トナー消費量である所定印字率2%に相当するトナー量で除した値である。本実施形態においては、総トナー量は現像剤400g中の8%の32gであり、印字率2%トナー量は0.0088gである。このため、トナー平均滞在枚数の飽和枚数は約3600枚である。
図7に示したように、所定印字率2%のトナー平均滞在枚数の飽和に要する画像形成枚数(11000枚程度)は、トナー平均滞在枚数の飽和値(3600枚)よりも多い(飽和値の3倍程度)。このため、長期平均印字率の所定枚数は、トナー平均滞在枚数の飽和値よりも高く設定されることが好ましい。即ち、飽和枚数3600枚より長い値に設定することが好ましい。ここで、長期平均印字率の枚数を、トナー平均滞在枚数の飽和枚数3600枚より少なくした場合、トナー劣化度を予測するための枚数としては少なすぎて、必要以上に強制消費モードが実行される可能性がある。即ち、上述したように、トナー平均滞在枚数は、数千枚程度の画像形成枚数(長期枚数)によって飽和する傾向になるため、ある程度の長期枚数にわたっての印字率平均値に対して相関が出る。このため、トナー平均滞在枚数が飽和する前の枚数で長期平均印字率を算出した場合、長期平均印字率(印字率平均値)に対するトナー平均滞在枚数の相関が現れていない可能性がある。即ち、トナー劣化度の予測を適切に行えない可能性がある。
一方、長期平均印字率の所定枚数を多くしすぎた場合、本来、基準値(トナー劣化閾値ビデオカウントVt)を変更しなければならないような「低DUTYで且つ画像形成枚数が多い状態」になっても、この基準値が変更されない可能性がある。例えば、印字率1%で画像形成を行った場合、前述したように、約6000枚で画像弊害が発生してしまう。このため、本実施形態では、長期平均印字率の所定枚数を6000枚未満としている。まとめると、長期平均印字率の所定枚数(所定の第2の枚数)は、3600枚以上6000枚未満に設定することが好ましく、本実施形態では、5000枚に設定している。
ここで、長期平均印字率の算出方法について、図11を用いて説明する。本実施形態では、図11(a)に示すように、画像形成1枚毎のビデオカウント値5000枚分をV1〜V5000まで記憶しておく。即ち、所定枚数(本実施形態では5000枚)毎に消費されるトナー量の移動平均値に関する情報を記憶しておく。そして、5000枚のビデオカウント値の積算値を平均し、印字率100%=ビデオカウント512から長期平均印字率を算出している。また、次の画像形成時には、1枚目のビデオカウント値V1を削除し、5001枚目までのビデオカウント値V5001を含めた5000枚分のビデオカントを記憶及び平均化することで算出する。
なお、この場合、5000枚分のビデオカウント値を記憶しておく必要があり5000個分のメモリ容量が必要になる。このため、図11(b)に示すように、100枚毎のビデオカウント値を積算し平均化して記憶して、100枚分をまとめて近似的に計算しても良い。本発明では、このように算出した長期平均印字率も、所定枚数(本実施形態では5000枚)毎に消費されるトナー量の移動平均値に関する情報である。即ち、1〜100枚目までのビデオカウント値を逐次積算し積算ビデオカウント値V1として記憶し、次の101〜200枚目までのビデオカウント値も同様に逐次積算し積算ビデオカウント値V2として記憶する。これを100枚分×50個分V1〜V50記憶し、V1〜V50の各ビデオカウント値を積算して平均化することで平均ビデオカウントを算出して100枚間隔で長期平均印字率を得ることができる。次の画像形成100枚時にはV1を削除しつつ、5001〜5100枚目までを逐次積算して積算ビデオカウントV51として記憶し、V2〜V51から長期平均印字率を求めることができる。トナー劣化度の進行は、一般的な現像剤容量と使用トナー量においては100枚の画像形成枚数内での変化量は微小である。このため、100枚間隔で計算しても影響度は少ないため、メモリ容量を少なく実施する場合は適宜、選択可能である。
更に簡易的には、図11(c)に示すように画像形成1枚目から5000枚目まで各ビデオカウント値を逐次積算及び平均化して平均ビデオカウント値を算出し、長期平均印字率を算出する。次の画像形成時には1〜5000枚目までの積算ビデオカウント値に5001枚目のビデオカウント値を加え、5000枚までの平均ビデオカウント値を差し引いた値を平均化することで、平均ビデオカウント値を算出して長期平均印字率を得る。本発明では、このように算出した長期平均印字率も、所定枚数(本実施形態では5000枚)毎に消費されるトナー量の移動平均値に関する情報である。
本実施形態では、このような制御を行うために、図10に示すように、ビデオ信号カウント部207、メモリ212、CPU206、画像形成部209を有する。図10の制御ブロック図は、図3の制御ブロック図の一部を抜き出して簡略化したものである。ビデオ信号カウント部207は、前述したようにビデオカウント値を求める。CPU206は、ビデオ信号カウント部207で求めたビデオカウント値を積算したりするなど、上述のような各種演算を行う。メモリ212は、ビデオ信号カウント部207で求めたビデオカウント値やCPU206の演算結果などが記憶される。また、CPU206は、ビデオ信号カウント部207で求めたビデオカウント値やメモリ212に記憶された情報から、次述する図12のフローにしたがって、強制消費モードの実行の可否を判断する。そして、後述する図13のフローにしたがって、画像形成部209に強制消費モードを実行させる。画像形成部209は、前述した各画像形成ステーションの各部の構成を駆動制御する。
[強制消費モードの実行可否の判断]
次に、強制消費モードの実行可否の判断の詳細について、図12を用いて説明する。前提として、各色の強制消費モードの思想は同様である。したがって、以降のフローチャート等で色についての記述を省略している場合があるが、その場合は各色で共通の制御を行なっている。本実施形態においては分かりやすい例として1枚当たりの印字率がYMCKそれぞれの色に対してY=5%、M=5%、C=5%、K=1.5%の画像(以下、「ブラック低Duty画像チャート」)をA4サイズ用紙で連続画像形成した場合を考える。
まず画像形成がスタートすると、図3、10に示すビデオ信号カウント部207が、1枚プリントごとに各色のビデオカウント値V(Y)、V(M)、V(C)、V(K)を算出する。即ち、上述の消費値を算出する(S1)。本実施形態においては、ある1色についてA4サイズ用紙片面の全面ベタ画像(印字率100%の画像)のビデオカウントは512である。すると「ブラック低Duty画像チャート」のビデオカウントは、V(Y)=26、V(M)=26、V(C)=26、V(K)=8である。ここでビデオカウントの算出において小数点以下は四捨五入する。
次にトナー劣化閾値ビデオカウントVt(基準値)の設定を行う。ここでいうトナー劣化閾値ビデオカウントVtは、トナー劣化による画像品質の劣化を発生させない為に、最低限必要なトナー消費量に相当するビデオカウント値を意味する。本実施形態では、上述したように、トナー劣化閾値ビデオカウントVtを、長期平均印字率(平均トナー消費量に関する情報)によって変更させている。具体的には、各画像形成に用いられるビデオカウント値を5000枚分平均することで、長期平均印字率を算出している(S2)。
そして、この長期平均印字率が所定印字率2%未満(長期平均印字率<2%)であるか否かを判定する(S3)。長期平均印字率が所定印字率2%未満の場合(S3のY)、トナー劣化閾値ビデオカウントVtを10(2%印字率相当、第1基準値)に設定する(S4)。一方、長期平均印字率が2%以上の場合(S3のN)、少なくとも2%印字率未満の値としてトナー劣化閾値ビデオカウントVtを5(1%印字率相当、第2基準値)に設定する(S5)。
なお、交換直後などの初期の現像装置(初期現像剤)においては平均印字率が存在しないため、トナー劣化度として略同等である100%平均印字率として扱い計算を実施する。ここで、100%印字画像を5000枚行った場合のトナー平均滞在枚数は約70枚で、図9で示される通り、この際のトナー劣化指標であるBET値は初期剤と略同じであるため近似的に用いることが可能である。即ち、本実施形態では、CPU206は、現像装置の初期状態からの画像形成枚数が所定枚数(5000枚、第1の枚数よりも多い所定の第2の枚数)まで、長期平均印字率に拘らず、トナー劣化閾値ビデオカウントVtとして5(第2基準値)を使用する。なお、長期平均印字率(移動平均値)を現像装置の駆動時間で算出する場合は、現像装置の初期状態からの駆動時間が所定駆動時間(5000枚に相当する時間、第1の時間よりも長い所定の第2の時間)までの間は、長期平均印字率に拘らず、トナー劣化閾値ビデオカウントVtとして5を使用する。
次に、S1で算出したビデオカウント値Vと、S3〜5で設定したトナー劣化閾値ビデオカウントVtとの差分Vt−Vを算出する(S6)。そして、この差分Vt−Vの正負を判断する(S7)。即ち、基準値であるトナー劣化閾値ビデオカウントVtから消費値であるビデオカウント値Vを減じて差分を算出する。そして、差分Vt−V>0であるか否かを判定し、差分が正の値(Vt−V>0、S7のY)である場合には、印字率が低いのでトナー劣化が進行してしまう状態であるから、差分を積算して積算値、即ち、トナー劣化積算値Xを求める。言い換えれば、トナー劣化積算値Xに差分Vt−Vを加算していく(S8)。一方、差分が負の値(Vt−V<0)及び差分が0であれば(S7のN)、印字率が高いのでトナー劣化が進行しない状態であるから、トナー劣化積算値Xに0を加算する(S9)。言い換えれば、差分が負の値であればトナー劣化積算値Xに0を加算し、それ以外の場合にはトナー劣化積算値Xに差分を加算する。ここでトナー劣化積算値Xとは現在のトナー劣化状態を表す指標であり、Vt−Vによって算出されるビデオカウント値の積算値である。
なお、本実施形態では印字率が高い場合、即ち、差分が負の値の場合は、トナー劣化積算値Xに0を加算している。但し、印字率が高い画像をプリントした場合、トナー入れ替わりによってトナー劣化状態が回復するため、回復分を考慮して負の値を加算する構成をとっても良い。この場合、単純計算ではトナー劣化積算値Xが0以下になる場合があるが、トナー劣化積算値が0以下の場合は0に設定する方が好ましい。なぜなら印字率が高い画像プリントを継続してトナー入れ替わりが頻繁になっても初期状態よりも劣化が回復することがないからである。
次いで、S8又はS9によって画像形成毎に算出・更新されるトナー劣化積算値Xに対して、吐き出し実行閾値A(閾値)との差分(A−X)を算出する(S10)。ここで、吐き出し実行閾値Aは任意に設定できる閾値であり、この吐き出し実行閾値Aが小さい程、同じ印字率の連続画像形成に対してもトナー吐き出し動作(強制消費モード)を実行する頻度が多くなる。(現像装置の単位駆動時間あたりに強制消費モードにて消費されるトナー量が多くなる。)吐き出し実行閾値Aは本実施形態においては512に設定している。吐き出し実行閾値Aの設定値が大きすぎると、トナー吐き出し動作を実行するまでにトナー劣化が進行する時間が多くなるので、望ましくはA4〜A3サイズ用紙片面の全面ベタ画像(印字率100%の画像)のビデオカウント値と同等程度が良い。また例えば現像容器20内に保持できる現像剤の容量が多いほど、トナー吐き出し実行閾値Aを大きめに設定できる傾向がある。
更に、S10によって算出した、トナー劣化積算値Xと吐き出し実行閾値Aとの差分(A−X)の正負を判断する(S11)。即ち、差分(A−X)が0以上(A−X≧0)であるか否か判定する。そして、(A−X)が正及び0の場合(A−X≧0、S11のY)は、トナー吐き出し動作を今すぐ実行しなければならない程にトナー劣化が進行している訳では無いと判断し、続けて画像形成を実行する(S12)。一方、(A−X)が負の場合、即ち、トナー劣化積算値Xが吐き出し実行閾値Aよりも大きい場合(S11のN)には、トナー劣化が十分に進行している為に、今すぐトナー吐き出し動作を実行する必要があると判断する。そして、画像形成を中断してトナー吐き出し動作を実行する(S13)。トナー吐き出し動作を実行したら、トナー劣化積算値Xを0にリセットする(S14)。即ち、強制消費モードを実行した場合には、積算値であるトナー劣化積算値Xを0にリセットする。
ここで、トナー吐き出し動作(強制消費モード)について、図13を用いて説明する。トナー吐き出し動作では、まず一次転写バイアスに通常画像形成時とは逆極性の転写バイアス(即ち感光ドラム上のトナー像と同極性の転写バイアス)を印加する(S101)。次に、吐き出し実行閾値Aと同等のビデオカウント値(本実施形態では512)に相当するトナー量を感光ドラムに吐き出し、使用したトナー量分を補給実施する(S102)。即ち、1回の強制消費モードで、閾値である吐き出し実行閾値Aに相当する量のトナーを消費させる。本実施形態では、トナー劣化閾値ビデオカウントVtの設定に拘らず、強制消費モードでのトナー消費量は、吐き出し実行閾値Aに相当する量で同じとしている。
なお、吐き出し動作の実行中には、少なくとも現像スリーブが1回転以上回転するように吐き出し動作が制御されることが好ましい。トナー吐き出しの為の感光ドラム上の潜像は、吐き出しによるダウンタイムを最小限に抑える為に、感光ドラムの長手方向に対して全面ベタ画像であることが望ましい。さらに感光ドラム上に吐き出されたトナーは、一次転写バイアスが通常時とは逆極性なので、中間転写ベルトには殆ど転写されずに感光ドラム上に残り、クリーナで回収される(S103)。ここでトナー劣化積算値Xを0にリセットする(S104)。そして最後に、一次転写バイアスを通常画像形成時の極性のバイアスに戻し(S105)、トナー吐き出し動作を完了して通常の画像形成動作に復帰する。
[実施例1]
このような本実施形態の具体例としての実施例1について、図14及び図15を用いて説明する。実施例1では、前述した「ブラック低Duty画像チャート」(Y=5%、M=5%、C=5%、K=1.5%)を10000枚連続で画像形成した場合を具体的に考える。まず「ブラック低Duty画像チャート」を1枚画像形成した場合に、実施例1のトナー吐き出し制御におけるトナー劣化積算値Xが各色でどのように算出されるかを図14の表に示した。図14の表にあるように「ブラック低Duty画像チャート」の画像形成においては、Y(イエロー)とM(マゼンタ)とC(シアン)については常に印字率が十分に高い為にトナー劣化積算値Xは常に0である。
一方、K(ブラック)については連続画像形成の前半(即ち、最初の5000枚)で、長期平均印字率が2%以上である(100%として扱う)。このために、前半では、トナー劣化閾値ビデオカウントVtが5に設定される。また、K(ブラック)のビデオカウント値V(k)=8がこのトナー劣化閾値ビデオカウントVt=5を超えているために(Vt−V=−3)、1枚当たりのトナー劣化積算値Xは0である。これに対して、連続画像形成の後半(5001枚から10000枚)では、ブラック(K)の長期平均印字率が1.5%で、所定印字率2%未満となるため、トナー劣化閾値ビデオカウントVtが10に設定される。また、K(ブラック)のビデオカウント値V(k)=8がこのトナー劣化閾値ビデオカウントVt=10よりも小さくなるために(Vt−V=+2)、1枚当たりのトナー劣化積算値は0→+2まで大きくなる。
さらに具体的に説明すると、「ブラック低Duty画像チャート」のA4サイズ用紙で連続10000枚画像形成においては、まず0枚〜5000枚まで(現像装置の初期状態からの画像形成枚数が第2の枚数に達するまでの第2の期間中、又は、現像装置の初期状態からの現像装置の駆動時間が第2の時間に達するまでの第2の期間中に相当)はトナー吐き出し動作は実行されない。すなわち5000枚目までは長期平均印字率が2%以上であるために、上記で述べた機序と同様に、トナー劣化積算値は0のままである。5001枚目〜10000枚目まで(現像装置の初期状態からの画像形成枚数が第2の枚数に達した後の第1の期間中、又は、現像装置の初期状態からの現像装置の駆動時間が第2の時間に達した後の第1の期間中に相当)は、長期平均印字率が1.5%で、2%未満になるために、1枚当たりのトナー劣化積算値Xが+2である為にトナー吐き出しは実行される。そして、その頻度は、吐き出し実行閾値Aが512であることから、512/2=256枚(小数点以下切り下げ)毎である。
以上より、本実施形態に従った実施例1では、「ブラック低Duty画像チャート」のA4サイズ用紙での連続10000枚画像形成において、19回程、画像形成を中断してトナー吐き出しを実行する。また1回のトナー吐き出し動作でビデオカウント値512に相当するトナー量を消費する。ここで、本実施形態のように長期平均印字率によってトナー劣化閾値ビデオカウントVtを変更しないで、実施例1と同様の条件で強制消費モードを実行した例を比較例1とする。比較例1では、トナー劣化閾値ビデオカウントVtを10に固定して、図12のS6以降の動作を行った。即ち、比較例1では、同じ印字率の画像形成が寿命までなされた場合でもトナー劣化度が想定レベルに超えることがない値(比較例1は2%印字率)を基準現像剤量として、トナー吐き出し動作を実行する。このような比較例1の場合、計39回もトナー吐き出し動作を実行しなければならない。したがって、本実施形態に基づく実施例1では、比較例1に対してトナー吐き出し量を大幅に削減することができる。
また、実施例1では、10000枚画像形成中にトナー劣化による画像品質の劣化を発生させることもなかった。図15は、実施例1の制御と比較例1の制御とをそれぞれおこなった場合のトナーBET値の推移を示す。この結果、BET値の最小値、即ち、最もトナー劣化が進行した状態であっても、上述した画像弊害が発生し始めるBET値(閾値)2.0m/gを下回らないことがわかる。
以上、本実施形態での制御手段では、第1の所定枚数毎に消費されるトナー量、もしくは、現像装置の第1の所定駆動時間あたりに消費されるトナー量、の移動平均値に関する情報と、第1の所定枚数よりも少ない第2の所定枚数、もしくは、前記現像装置の前記第1の所定駆動時間よりも短い第2の所定駆動時間毎の画像比率(印字率)に関する情報と、に基づいて、強制消費モードを実行している。ここで、第1の所定枚数とは、例えば、上述の5000枚であり、第1の所定駆動時間とは、例えば、5000枚に相当する駆動時間である。また、第2の所定枚数とは、上述の5000枚よりも少ない枚数で、例えば、1枚や2枚であり、第2の所定駆動時間はこの枚数に相当する駆動時間である。また、画像比率に関する情報とは、例えば、ビデオカウント値である。
具体的に、強制消費モードを前回実行してから、所定画像比率以下(所定印字率(本実施形態では2%))以下である同一印字率の画像を形成する場合を考える。ここで、所定画像比率以下の画像を形成する場合とは、低印字率の画像を形成する場合であり、例えば、印字率が2%以下の1.5%、1.0%などの場合である。この場合、強制消費モードを前回実行した直後の長期平均印字率(移動平均値)に基づいて、現像装置の単位駆動時間あたりに強制消費モードにて消費されるトナー量を制御している。より具体的には、強制消費モードを前回実行した直後において、長期平均印字率(移動平均値)が基準値(上述の所定印字率、本実施形態では2%)よりも小さい場合の方が、大きい場合よりも、現像装置の単位駆動時間あたりに強制消費モードにて消費されるトナー量が多くなるように制御している。ここで、現像装置の単位駆動時間あたりに強制消費モードにて消費されるトナー量が多くなるとは、強制消費モードで消費されるトナー量自体が多くなる場合の他、1回の強制消費モードで消費されるトナー量自体は同じだが、強制消費モードの実行頻度が多くなる場合なども含む。
また、本実施形態の制御手段は、別の言い方をすれば以下のような制御を行っている。即ち、前回の強制消費モードが実行されてから次回の強制消費モードが実行されるまでの期間中に、長期平均印字率(移動平均値)が基準値よりも小さい期間が占める割合を考える。本実施形態の制御手段は、この割合が高いほど、同一印字率の画像を形成した場合の、現像装置の単位駆動時間あたりに強制消費モードにて消費されるトナー量が多くなるように制御している。
[実施例2]
次に、上述のような本実施形態の具体例としての実施例2について、図16及び図17を用いて説明する。実施例2では、1枚当たりの印字率がYMCKそれぞれの色に対してY=5%、M=5%、C=5%、K=0.5%の画像(以下では、「ブラック極低Duty画像チャート」と称する)をA4サイズ用紙で10000枚連続画像形成した場合を考える。まず「ブラック極低Duty画像チャート」を1枚画像形成した場合に、実施例2のトナー吐き出し制御におけるトナー劣化積算値Xが各色でどのように算出されるかを図16の表に示した。図16の表にあるように「ブラック極低Duty画像チャート」の画像形成においては、Y(イエロー)とM(マゼンタ)とC(シアン)については常に印字率が十分に高い為にトナー劣化積算値Xは常に0である。
一方、K(ブラック)については連続画像形成の前半(即ち、最初の5000枚)で、長期平均印字率が2%以上である(100%として扱う)。このために、前半では、トナー劣化閾値ビデオカウントVtが5に設定される。また、K(ブラック)のビデオカウント値V(k)=3がこのトナー劣化閾値ビデオカウントVt=5を下回っているために(Vt−V=+2)、1枚当たりのトナー劣化積算値Xは+2である。また、連続画像形成の後半(5001枚から10000枚)では、ブラック(K)の長期平均印字率が0.5%で、所定印字率2%未満となるため、トナー劣化閾値ビデオカウントVtが10に設定される。また、K(ブラック)のビデオカウント値V(k)=3がこのトナー劣化閾値ビデオカウントVt=10よりも小さくなるために(Vt−V=+7)、1枚当たりのトナー劣化積算値は+2→+7まで大きくなる。
さらに具体的に説明すると、「ブラック極低Duty画像チャート」のA4サイズ用紙で連続10000枚画像形成においては、まず0枚〜5000枚まではトナー吐き出し動作は長期平均印字率が2%以上である。このために、トナー劣化閾値ビデオカウント値Vt=5に対してV(k)=3が下回っているためトナー吐き出しは実行され、その頻度は実行閾値Aが512であることから、512/2=256枚(小数点以下切り下げ)毎である。
また、5001枚目〜10000枚目までは、長期平均印字率が1.0%(画像印字率0.5%だが1%相当分トナー吐き出しで消費)で、2%未満になるために、1枚当たりのトナー劣化積算値Xが+5である為にトナー吐き出しは実行される。そして、その頻度は、吐き出し実行閾値Aが512であることから、512/7=73枚(小数点以下切り下げ)毎である。
以上より、本実施形態に従った実施例2では、「ブラック極低Duty画像チャート」のA4サイズ用紙での連続10000枚画像形成において、前半5000枚目までは19回、後半5000枚中で68回、計87回トナー吐き出し動作を実行する。また、また1回のトナー吐き出し動作でビデオカウント値512に相当するトナー量を消費する。ここで、本実施形態のように長期平均印字率によってトナー劣化閾値ビデオカウントVtを変更しないで、実施例2と同様の条件で強制消費モードを実行した例を比較例2とする。比較例2では、トナー劣化閾値ビデオカウントVtを10に固定して、図12のS6以降の動作を行った。即ち、比較例2では、同じ印字率の画像形成が寿命までなされた場合でもトナー劣化度が想定レベルに超えることがない値(比較例2は2%印字率)を基準現像剤量として、トナー吐き出し動作を実行する。このような比較例2の場合、計136回もトナー吐き出しを実行しなければならない。したがって、本実施形態に基づく実施例2では、比較例2に対してトナー吐き出し量を大幅に削減することができる。
また、実施例2では、10000枚画像形成中にトナー劣化による画像品質の劣化を発生させることもなかった。図17は、実施例2の制御と比較例2の制御とをそれぞれおこなった場合のトナーBET値の推移を示す。この結果、BET値の最小値、即ち、最もトナー劣化が進行した状態であっても、上述した画像弊害が発生し始めるBET値(閾値)2.0m/gを下回らないことがわかる。
[実施例3]
次に、上述のような本実施形態の具体例としての実施例3について、図18及び図19を用いて説明する。実施例3では、1枚当たりの印字率がY、M、C、Kそれぞれの色に対して「ブラック低Duty画像チャート」と「ブラック中Duty画像チャート」とを混載させて画像形成した場合を考える。ここで、「ブラック低Duty画像チャート」は、前述したように、Y=5%、M=5%、C=5%、K=1.5%の画像である。一方、「ブラック中Duty画像チャート」は、Y=5%、M=5%、C=5%、K=10%の画像である。
「ブラック中Duty画像チャート」を1枚画像形成した場合に、実施例3のトナー吐き出し制御におけるトナー劣化積算値Xが各色でどのように算出されるかを図18の表に示した。図18の表にあるように「ブラック中Duty画像チャート」の画像形成においては、全色共に常に印字率が十分に高い為にトナー劣化積算値Xは常に0である。
混載条件としては、A4サイズ用紙10000枚連続画像形成で、「ブラック低DUTY画像チャート」を5000枚行った後に、「ブラック中DUTY画像チャート」を500枚行い、その後4500枚「ブラック低DUTYチャート」を行った。
まず「ブラック低Duty画像チャート」を1枚画像形成した場合に、実施例3のトナー吐き出し制御におけるトナー劣化積算値Xが各色でどのように算出されるかは、前述の図14に示した場合と同じである。図14の表にあるように「ブラック低Duty画像チャート」の画像形成においては、Y(イエロー)とM(マゼンタ)とC(シアン)については常に印字率が十分に高い為にトナー劣化積算値Xは常に0である。K(ブラック)については連続画像形成の前半で、長期平均印字率が2%以上であるために、K(ブラック)のビデオカウント値V(k)=8がトナー劣化閾値ビデオカウントVt=5を超えているために、1枚当たりのトナー劣化積算値Xは0である。
ここまでは実施例1と同様の制御になる。次いで、「ブラック中DUTY画像チャート」を500枚画像形成する。「ブラック中DUTY画像チャート」の画像形成においては、全色常に印字率が高いためにトナー劣化積算値Xは常に0である。実施例1との違いは、ブラック中DUTY画像チャートのブランク印字率が10%と高いために、長期平均印字率が後半4500枚においても2%以上である点で異なっている。従って連続画像形成の後半においても、長期平均印字率が2%以上であるために、K(ブラック)のビデオカウント値V(k)=8がトナー劣化閾値ビデオカウントVt=5を超えているために、1枚当たりのトナー劣化積算値Xは0である。
さらに具体的に説明すると、まず「ブラック低Duty画像チャート」0枚〜5000枚まではトナー吐き出し動作は実行されない。即ち5000枚目までは長期平均印字率が2%以上であるために、上記で述べた機序と同様に、トナー劣化積算値は0のままである。5000枚目時点で長期平均印字率が所定印字率2%を下回る寸前で、ブラック10%印字率である「ブラック中DUTY画像チャート」500枚画像形成に切り替わる。このために、長期平均印字率は2%を上回る(5500枚目の時点で、長期平均印字率が約2.4%)。その後、5501枚目〜10000枚目までは、「ブラック低DUTY画像チャート」に切り替わるが長期平均印字率が2%以上を保持するために上記で述べた機序と同様に、トナー劣化積算値Xは0のままである。なお、10100枚目で長期平均印字率が2%下回ることになる。
以上より、本実施形態に従った実施例3では、ブラックのトナー吐き出し制御回数は0回である。ここで、本実施形態のように長期平均印字率によってトナー劣化閾値ビデオカウントVtを変更しないで、実施例3と同様の条件で強制消費モードを実行した例を比較例3とする。比較例3では、トナー劣化閾値ビデオカウントVtを10に固定して、図12のS6以降の動作を行った。即ち、比較例3では、同じ印字率の画像形成が寿命までなされた場合でもトナー劣化度が想定レベルに超えることがない値(比較例2は2%印字率)を基準現像剤量として、トナー吐き出し動作を実行する。このような比較例3の場合、計37回もトナー吐き出しを実行しなければならない。したがって、本実施形態に基づく実施例3では、比較例3に対してトナー吐き出し量を大幅に削減することができる。ユーザの使用形態として、実施例1、2のように低DUTY画像のみを継続的に画像形成する場合よりも、実施例3ように低DUTY画像と中DUTY画像(通常画像)を混載させて使う場合が多いと予想される。したがって、このような場合に、特に本実施形態の効果が発揮される。
また、実施例3では、10000枚画像形成中にトナー劣化による画像品質の劣化を発生させることもなかった。図19は、実施例3の制御と比較例3の制御とをそれぞれおこなった場合のトナーBET値の推移を示す。この結果、BET値の最小値、即ち、最もトナー劣化が進行した状態であっても、上述した画像弊害が発生し始めるBET値(閾値)2.0m/gを下回らないことがわかる。
以上説明したように、本実施形態によれば、トナーの劣化を防止する為の強制消費モードを実行する構成において、トナー劣化度合いに合わせて過不足ない適正量のトナー吐き出しを、画像濃度などの弊害のない適正な間隔をもって実現できる。
即ち、本実施形態の場合、平均トナー消費量に関する情報(長期平均印字率)に応じて、消費値(ビデオカウント値V)との差分を算出するための基準値(トナー劣化閾値ビデオカウントVt)を変更する。このため、トナー劣化に応じてトナーの強制消費を適切に行える。
具体的に説明すると、長期平均印字率が所定印字率2%(所定の基準トナー消費量に対応する値)以上の場合に、トナー劣化閾値ビデオカウントVtを低く設定するため、強制消費モードが実行される頻度が低くなる。この場合、トナー劣化はそれ程進行していないと考えられるため、このように強制消費モードの実行の頻度が低くなることで、必要以上にトナーが消費されることを抑制できる。
例えば低画像比率の画像形成が連続して行われた場合のように、長期平均印字率が2%未満の場合には、トナー劣化閾値ビデオカウントVtが高くなるため、強制消費モードが実行される頻度が高くなる。即ち、トナー劣化閾値ビデオカウントVtが高くなると、トナー劣化閾値ビデオカウントVtとビデオカウント値Vとの差分が大きくなり、その積算値(トナー劣化積算値X)が閾値(吐き出し実行閾値A)よりも大きくなり易くなる。このため、強制消費モードが実行される頻度が高くなる。この場合、トナー劣化が進行していると考えられるため、強制消費モードの実行の頻度を高くすることで、適切にトナー劣化を抑制できる。
一方、例えば低画像比率の画像形成が連続して行われている途中に高画像比率の画像形成が行われた場合のように、長期平均印字率が2%以上の場合には、トナー劣化閾値ビデオカウントVtが低くなる。このため、この場合には、長期平均印字率が2%未満の場合に比べて、強制消費モードが実行される頻度が低くなる。この場合、トナー劣化はそれ程進行していないと考えられるため、このように強制消費モードの実行の頻度が低くなることで、必要以上にトナーが消費されることを抑制できる。
言い換えれば、本実施形態では、長期平均印字率が所定印字率2%未満である期間中の方が、長期平均印字率が所定印字率2%以上である期間中よりも、強制消費モードが実行される頻度が高くなるように制御している。なお、何れの期間も、同一の画像比率(同一印字率)で画像形成を行う。例えば、印字率1.5%で5000枚の画像形成を行った場合、長期平均印字率が1.5%で所定印字率2%未満となる。一方、印字率5%で5000枚の画像形成を行った場合、長期平均印字率が5%で所定印字率2%以上となる。両者を比べた場合、上述の記載から明らかなように、前者の画像形成期間の方が後者の画像形成期間よりも、強制消費モードが実行される頻度が高くなる。なお、前者の場合と後者の場合とで、1回の強制消費モードで消費するトナー量を同じとすることが好ましい。
なお、平均トナー消費量に関する情報(長期平均印字率)に応じて閾値(実行閾値A)を変更することも考えられる。例えば、平均トナー消費量に関する情報が所定の基準トナー消費量に対応する値以上の場合、閾値を大きくすることで強制消費モードが実行される頻度を低くできる。但し、このように閾値を大きくすると、強制消費モードで閾値に相当する量のトナーを消費させるため、この強制消費モードで消費されるトナー量が多くなってしまう。このように強制消費モードで消費されるトナー量が多くなると、このモードの実行前後で現像装置内のトナーの帯電量が大きく変化してしまい、形成される画像の濃度に大きく影響を与えてしまう。したがって、閾値を長期平均印字率に応じて変更することは好ましくない。
なお、強制消費モードで消費するトナー量を閾値に拘らず一定として、閾値を長期平均印字率に応じて変更するようにしても良いが、この場合、トナー劣化を十分に回復できない可能性がある。即ち、閾値は、トナー劣化を回復するための指標となる値であり、閾値が小さければ、強制消費モードが実行される頻度が高くなり、閾値が大きければ、この頻度が低くなる。このため、強制消費モードの実行頻度が高い場合に消費されるトナー量が多いと必要以上にトナーが消費されることになり、強制消費モードの実行頻度が低い場合に消費されるトナー量が少ないと、十分にトナー劣化を回復できない可能性がある。
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態について、図20ないし図22を用いて説明する。上述の第1の実施形態では、画像形成中の現像スリーブ駆動を画像形成のみに必要な駆動時間を前提にトナー吐き出し制御を説明してきた。これに対して本実施形態では、画像形成中にパッチ濃度制御など割り込み制御が為され、現像スリーブが画像形成に必要な駆動時間以上に駆動される場合を考慮したトナー吐き出し制御について説明する。なお、その他の構成及び強制消費モードの基本的な内容は第1の実施形態と同様であるため、重複する説明及び図示を省略又は簡略にし、同一の構成には同一の符号を付して、以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
本実施形態の場合、第1の実施形態の図10の制御ブロック図に対し、現像スリーブ駆動時間検知部213を有する。CPU206は、ビデオ信号カウント部207で求めたビデオカウント値やメモリ212に記憶された情報に加えて、現像スリーブ駆動時間検知部213の情報から、次述する図21のフローにしたがって、強制消費モードの実行の可否を判断する。本実施形態では、現像スリーブ駆動時間検知部213は、前回のビデオカウント値Vの算出から今回のビデオカウント値Vの算出までの間の現像スリーブの回転駆動時間をカウントする。そして、CPU206は、画像形成1枚あたりの現像スリーブの回転駆動時間である基準駆動時間で除した係数αをトナー劣化閾値ビデオカウントVtに乗じた値(α×Vt)と、今回のビデオカウント値Vとの差分(α×Vt−V)を算出する。そして、この差分をトナー劣化積算値Xとして積算する。
次に、本実施形態の強制消費モードの実行可否の判断の詳細について、図21を用いて説明する。前提として、各色の強制消費モードの思想は同様である。したがって、以降のフローチャート等で色についての記述を省略している場合があるが、その場合は各色で共通の制御を行なっている。本実施形態においては分かりやすい例として1枚当たりの印字率がYMCKそれぞれの色に対してY=5%、M=5%、C=5%、K=1.5%の画像(以下、「ブラック低Duty画像チャート」)をA4サイズ用紙で連続画像形成した場合を考える。
なお、図21は、S1〜S5、S9〜S14は、第1の実施形態の図12のフローと同様である。このため、以下では、図12のフローと異なる部分を中心に説明する。S3〜S5でトナー劣化閾値ビデオカウントVtを設定したら、現像スリーブ駆動時間係数αの算出を行う。まず、前回のビデオカウントV算出時から今回の算出時までの現像スリーブの総駆動時間を算出する(S61)。次いで、算出した現像スリーブ総駆動時間を、予め設定している基準現像スリーブ駆動時間(基準駆動時間)で除算して、現像スリーブ駆動時間係数αの算出する(S62)。なお、基準スリーブ駆動時間は画像形成1枚に必要な駆動時間として定義している。従って画像形成中に割り込み制御がなされない場合、もしくは割り込み制御中に現像スリーブ駆動を停止している場合は、現像スリーブの総駆動時間と基準現像スリーブ駆動時間は同値になり、αは1になる。なお、本実施形態では基準現像スリーブ駆動時間を1秒に設定してあり、現像スリーブ総駆動時間としては3秒(即ち2秒分割り込み制御による現像スリーブ駆動がある)、α=3の場合を例に挙げて説明する。
次にビデオカウントVと、上記現像スリーブ駆動時間係数α×トナー劣化閾値ビデオカウントVtとの差分(α×Vt−V)を算出する(S63)。そして、この差分αVt−Vの正負を判断する(S71)。即ち差分αVt−V>0であるか否かを判定し、差分が正の値(αVt−V>0、S71のY)である場合には、印字率が低いのでトナー劣化が進行してしまう状態であるから、差分を積算して積算値、即ち、トナー劣化積算値Xを求める。言い換えれば、トナー劣化積算値Xに差分αVt−Vを加算していく(S81)。なお、α=1の際は1×Vt−Vのため、第1の実施形態と同様の計算になる。トナー劣化閾値ビデオカウントVtにαを掛け合わせている理由は、現像スリーブ駆動時間が長くなった分、トナー劣化が比例して進行するためである。一方、差分が負の値(αVt−V<0)及び差分が0であれば(S71のN)、印字率が高いのでトナー劣化が進行しない状態であるから、トナー劣化積算値Xに0を加算する(S9)。以降は、第1の実施形態の図12と同様である。
なお、割り込み制御時に、例えば濃度制御用パッチやトナー補給制御用パッチやレジずれ補正用パッチ等によってトナー消費する場合は、S1のビデオカウント値Vの算出時に、消費トナー相当量のビデオカウント値を加えて算出させる。
[実施例4]
このような本実施形態の具体例としての実施例4について説明する。実施例4では、前述した「ブラック低Duty画像チャート」(Y=5%、M=5%、C=5%、K=1.5%)を10000枚連続で画像形成した場合を具体的に考える。なお割り込み制御頻度としては簡易的に毎回実施で、且つトナー消費はない制御を例に説明する。
割り込み制御が毎回実施のため、現像スリーブ駆動時間係数αは常に3に設定してある。K(ブラック)については連続画像形成の前半(即ち、最初の5000枚)で、長期平均印字率が2%以上である(100%として扱う)。このために、前半では、トナー劣化閾値ビデオカウントVtが5に設定される。また、K(ブラック)のビデオカウント値V(k)=8が、α(=3)×トナー劣化閾値ビデオカウントVt(5)=15を下回っている。このために、1枚当たりのトナー劣化積算値Xは7である。一方、連続画像形成の後半(5001枚から10000枚)では、ブラック(K)の長期平均印字率が1.5%で、所定印字率2%未満となるため、トナー劣化閾値ビデオカウントVtが10に設定される。また、K(ブラック)のビデオカウント値V(k)=8が、α(=3)×トナー劣化閾値ビデオカウントVt(10)=30を下回っている。このために、1枚当たりのトナー劣化積算値は+7→+22まで大きくなる。
さらに具体的に説明すると、「ブラック低Duty画像チャート」のA4サイズ用紙で連続10000枚画像形成においては、まず0枚〜5000枚までは長期平均印字率が2%以上であるために、1枚当たりのトナー劣化積算値Xが+7である。このめにトナー吐き出し動作を実行され、その頻度は吐き出し実行閾値Aが512であることから、512/7=73枚(小数点以下切り下げ)毎である。また5001枚目〜10000枚目までは、長期平均印字率が1.5%で、2%未満になるために、1枚当たりのトナー劣化積算値Xが+22である。このためにトナー吐き出し動作は実行され、その頻度は、吐き出し実行閾値Aが512であることから、512/22=23枚(小数点以下切り下げ)毎である。
以上より、本実施形態に従った実施例4では、「ブラック低Duty画像チャート」のA4サイズ用紙での連続10000枚画像形成において、285回程、画像形成を中断してトナー吐き出しを実行する。また1回のトナー吐き出し動作でビデオカウント値512に相当するトナー量を消費する。
ここで、本実施形態のように長期平均印字率によってトナー劣化閾値ビデオカウントVtを変更しないで、実施例4と同様の条件で(割り込み制御時の現像スリーブ駆動時間を考慮して)強制消費モードを実行した例を比較例4とする。比較例4では、トナー劣化閾値ビデオカウントVtを10に固定して、図21のS61以降の動作を行った。即ち、比較例4では、同じ印字率の画像形成が寿命までなされた場合でもトナー劣化度が想定レベルに超えることがない値(比較例4は2%印字率)を基準現像剤量として、トナー吐き出し動作を実行する。このような比較例4の場合、計434回もトナー吐き出しを実行しなければならない。したがって、本実施形態に基づく実施例4では、比較例4に対してトナー吐き出し量を大幅に削減することができる。
また、実施例4では、10000枚画像形成中にトナー劣化による画像品質の劣化を発生させることもなかった。図22は、実施例4の制御と比較例4の制御とをそれぞれおこなった場合のトナーBET値の推移を示す。この結果、BET値の最小値、即ち、最もトナー劣化が進行した状態であっても、上述した画像弊害が発生し始めるBET値(閾値)2.0m/gを下回らないことがわかる。
なお、本実施形態のように長期平均印字率によってトナー劣化閾値ビデオカウントVtを変更しないで、且つ、現像スリーブ駆動時間も考慮しないで強制消費モードを実行した例を比較例5とする。このような比較例5の場合、前述の第1の実施形態の比較例1で述べた場合と同様に、トナー吐き出し動作の頻度は計39回のまま維持される。但し、比較例5の場合、割り込み制御に要した現像スリーブ駆動時間分のトナー劣化を考慮していないため、図22に示すように、トナー劣化が進行し、画像形成枚数5000枚を超えた当たりで画像弊害が発生した。
本実施形態の場合、上述のように現像スリーブ駆動時間を考慮して、強制消費モードを実行するようにしているため、よりトナー劣化に対応した制御が可能となり、画像弊害の発生を抑制しつつ、トナー吐き出し量を抑制できる。
なお、上述の各実施形態の説明では、画像形成の所定の単位毎に消費されるトナー量に応じた消費値と前記所定の単位に対して設定される基準値として、ビデオカウントを使用したが、本発明はこれに限らない。即ち、画像形成に伴い消費されるトナー量が分かれば良い。
101(101Y、101M、101C、101K)・・・感光ドラム(像担持体)/104(104Y、104M、104C、104K)・・・現像装置/24・・・現像スリーブ(現像剤担持体)/30・・・トナー補給装置(補給手段)/206・・・CPU(制御手段、差分算出手段、積算手段、実行手段)

Claims (6)

  1. 複数の記録材への画像形成を連続的に実行する連続画像形成ジョブを実行可能な画像形成装置であって、
    像担持体と、
    前記像担持体に形成された静電潜像を、トナーを用いて現像するための現像装置と、
    前記連続画像形成ジョブの実行中において記録材と当該記録材に後続する記録材との間の非画像領域に対応する前記像担持体の領域に対して前記現像装置によりトナーが強制的に供給される強制供給モードの動作を実行する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記連続画像形成ジョブの実行中において第1の枚数よりも多い所定の第2の枚数の記録材への画像形成で消費されるトナー量が所定の閾値よりも少ない第1の期間中に前記第1の枚数の記録材への画像形成で消費されるトナー量が所定量であるときの前記強制供給モードの動作が実行される頻度よりも、前記連続画像形成ジョブの実行中において前記第2の枚数の記録材への画像形成で消費されるトナー量が前記所定の閾値以上である第2の期間中に前記第1の枚数の記録材への画像形成で消費されるトナー量が前記所定量であるときの前記強制供給モードの動作が実行される頻度の方が低くなるように制御する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第2の枚数は、3600枚以上6000枚未満である
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 複数の記録材への画像形成を連続的に実行する連続画像形成ジョブを実行可能な画像形成装置であって、
    像担持体と、
    前記像担持体に形成された静電潜像を、トナーを用いて現像するための現像装置と、
    前記連続画像形成ジョブの実行中において記録材と当該記録材に後続する記録材との間の非画像領域に対応する前記像担持体の領域に対して前記現像装置によりトナーが強制的に供給される強制供給モードの動作を実行する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記連続画像形成ジョブの実行中において前記現像装置を第1の時間よりも長い所定の第2の時間だけ駆動したときの記録材への画像形成で消費されるトナー量が所定の閾値よりも少ない第1の期間中に前記現像装置を前記第1の時間だけ駆動したときの記録材への画像形成で消費されるトナー量が所定量であるときの前記強制供給モードの動作が実行される頻度よりも、前記連続画像形成ジョブの実行中において前記現像装置を前記第2の時間だけ駆動したときの記録材への画像形成で消費されるトナー量が前記所定の閾値以上である第2の期間中に前記現像装置を前記第1の時間だけ駆動したときの記録材への画像形成で消費されるトナー量が前記所定量であるときの前記強制供給モードの動作が実行される頻度の方が低くなるように制御する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  4. 複数の記録材への画像形成を連続的に実行する連続画像形成ジョブを実行可能な画像形成装置であって、
    像担持体と、
    前記像担持体に形成された静電潜像を、トナーを用いて現像するための現像装置と、
    前記連続画像形成ジョブの実行中において記録材と当該記録材に後続する記録材との間の非画像領域に対応する前記像担持体の領域に対して前記現像装置によりトナーが強制的に供給される強制供給モードの動作を実行する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記連続画像形成ジョブの実行中において前記現像装置の初期状態からの画像形成枚数が第1の枚数よりも多い所定の第2の枚数に達した後の第1の期間中に前記第1の枚数の記録材への画像形成で消費されるトナー量が所定量であるときの前記強制供給モードの動作が実行される頻度よりも、前記連続画像形成ジョブの実行中において前記現像装置の初期状態からの画像形成枚数が前記第2の枚数に達するまでの第2の期間中に前記第1の枚数の記録材への画像形成で消費されるトナー量が前記所定量であるときの前記強制供給モードの動作が実行される頻度の方が低くなるように制御する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  5. 前記第2の枚数は、3600枚以上6000枚未満である
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 複数の記録材への画像形成を連続的に実行する連続画像形成ジョブを実行可能な画像形成装置であって、
    像担持体と、
    前記像担持体に形成された静電潜像を、トナーを用いて現像するための現像装置と、
    前記連続画像形成ジョブの実行中において記録材と当該記録材に後続する記録材との間の非画像領域に対応する前記像担持体の領域に対して前記現像装置によりトナーが強制的に供給される強制供給モードの動作を実行する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記連続画像形成ジョブの実行中において前記現像装置の初期状態からの前記現像装置の駆動時間が第1の時間よりも長い所定の第2の時間に達した後の第1の期間中に前記現像装置を前記第1の時間だけ駆動したときの記録材への画像形成で消費されるトナー量が所定量であるときの前記強制供給モードの動作が実行される頻度よりも、前記連続画像形成ジョブの実行中において前記現像装置の初期状態からの前記現像装置の駆動時間が前記第2の時間に達するまでの第2の期間中に前記現像装置を前記第1の時間だけ駆動したときの記録材への画像形成で消費されるトナー量が前記所定量であるときの前記強制供給モードの動作が実行される頻度の方が低くなるように制御する
    ことを特徴とする画像形成装置。
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