JP2015232587A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】安価な構成としつつトナー飛散を防止すること。
【解決手段】像担持体と、トナーを含む現像剤を収容する現像剤収容部と、前記現像剤収容部の現像剤を担持し前記像担持体に形成される静電潜像に対して前記現像剤を供給する現像剤担持体と、前記現像剤収容部にトナーを補給するトナー補給部と、少なくとも画像形成中において、前記現像剤担持体に対して交流電圧または直流電圧と交流電圧とを重畳した電圧を印加する電源と、トナー消費量をカウントするカウント部と、装置内部の温度を検知する温度検知部と、を備えた画像形成装置において、前記現像剤担持体に対して直流電圧のみを印加して前記現像剤担持体から前記像担持体へトナーを吐き出す飛散トナー吐き出し制御モードを、前記カウント部及び前記温度検知部の温度情報に基づいて、実行可能な制御部を有することを特徴とする。
【選択図】図10

Description

本発明は、像担持体上に形成された静電潜像をトナー像に現像する現像装置を備えた、電子写真複写機やレーザービームプリンタ等の画像形成装置に関する。
二成分現像方式の現像装置においては、現像剤担持体である現像スリーブを用いた磁気ブラシ現像方法が一般的である。この現像方法は、白黒デジタル複写機や高画質を要求されるフルカラー複写機を中心に多くの製品で用いられる。
感光体ドラムの静電潜像を効率よく現像するため、二成分現像剤は、磁性体の粉末、例えばフェライト等である磁性キャリアと、樹脂中に顔料を分散させたトナーと、を含む。この二成分現像剤を撹拌混合し、互いの摩擦による摩擦帯電によって、トナーに電荷を保有させる。
二成分現像剤を現像スリーブに保持させた状態で、現像スリーブ上の二成分現像剤を、現像剤容器から感光体ドラムに対向する現像領域まで搬送させる。この現像領域で磁界の作用により、現像剤を穂立ちさせ磁性ブラシを構成する。そして、磁性ブラシを感光体ドラム表面に摺擦させる。これにより、現像剤によって、感光体ドラム上に形成された静電潜像が現像される。
上記のような現像装置を使用する画像形成装置においては、飛散トナーによる機内汚染が問題となる。つまり、感光体ドラムと現像スリーブとの間の現像領域で現像剤が飛翔する。この時、トナーが空中に浮遊して飛散トナーとなる。ここで、現像装置と感光体ドラムとの間に存在する上下の隙間から、飛散トナーが現像装置外部へ漏れ出してしまう。
現像器の上下部には、LEDや光学系等、或いは、転写ユニットや搬送経路等、が配置されている場合が多い。このため、各種部材の動作不良や劣化や出力画像上のトナー汚れ等が生じる。
従来、現像スリーブの回転方向下流側のトナー飛散を防止する技術として、飛散トナー防止バイアスを印加する技術がある(特許文献1)。これは、現像容器内から飛散するトナーを防止するため、飛散防止電極を配置している。さらに、前記飛散防止電極の配置する場所を、現像スリーブに対して鉛直方向上方、かつ現像スリーブの回転中心と頂点との2点を通る直線よりも現像スリーブの回転方向の下流にするという方法もある。
また、特許文献2では、現像器下部へのトナー飛散防止技術として、飛散トナー回収用のローラを設ける技術が提案されている。特許文献2によると、感光体と現像スリーブとが接触する位置の現像スリーブ回転方向下流側に回収ローラが近接して配置される。
回収ローラにはバイアス電圧が印加されており、現像スリーブと逆方向に回転する。現像領域から飛散したトナーはその下方の回収ローラ上に堆積あるいは吸着する。回収ローラに堆積したトナーは、回収ローラの回転駆動によって搬送され、スクレーパによって掻き取られ、現像容器内に回収される。このようにして、現像スリーブより飛散したトナーが現像容器外部へ漏れることを防ぐ。
特開2010−231017 特開2000−112237
しかしながら、特許文献1のような飛散防止バイアス電極を備えた現像装置においては、飛散防止バイアス印加のための電極を現像容器内に配置する必要がある。また、飛散防止バイアスを印加するための高圧基板(或いは高圧整流化基盤)を配置する。特許文献2では、回収ローラを配設する必要がある。このように、トナー飛散防止のための特別な装置を現像器に配置すると、場所をとり、費用もかかる。従って、現像器のコストアップや大型化という課題が生じる。
本発明の目的は、安価な構成としつつトナー飛散を防止することである。
上記目的を達成するための本発明の代表的な構成は、像担持体と、トナーを含む現像剤を収容する現像剤収容部と、前記現像剤収容部の現像剤を担持し前記像担持体に形成される静電潜像に対して前記現像剤を供給する現像剤担持体と、前記現像剤収容部にトナーを補給するトナー補給部と、少なくとも画像形成中において、前記現像剤担持体に対して交流電圧または直流電圧と交流電圧とを重畳した電圧を印加する電源と、トナー消費量をカウントするカウント部と、装置内部の温度を検知する温度検知部と、を備えた画像形成装置において、前記現像剤担持体に対して直流電圧のみを印加して前記現像剤担持体から前記像担持体へトナーを吐き出す飛散トナー吐き出し制御モードを、前記カウント部及び前記温度検知部の温度情報に基づいて、実行可能な制御部を有することを特徴とする。
上記構成によれば、安価な構成としつつトナー飛散を良好に防止することができる。
画像形成装置の概略図。 画像形成装置の感光体ドラム周りの概略図。 画像処理ユニットのシステム構成を示すブロック図。 現像器の概略断面図。 現像器の概略長手図。 温度センサの制御ブロック図。 トナー飛散の印字率への依存性を示す図表。 印字率が1%と5%のトナー飛散の粒径分布を表わすグラフ。 第1実施形態のトナー飛散閾値ビデオカウントを示す図表。 第1実施形態の飛散トナー吐き出し制御に至るまでのフローチャート。 第1実施形態の飛散トナー吐き出し制御のフローチャート。 第1実施形態の飛散トナー吐き出し制御で吐き出されるトナーの粒径分布を示す図。 第1実施形態の飛散トナー吐き出し制御を説明する図表。 第1実施形態の飛散トナー吐き出し動作の制御ブロック図。 第2実施形態のトナー吐出制御のフローチャート。 第2実施形態の各色のトナー劣化の進行の閾値を示す図表。 第2実施形態の各色のトナー凝集塊による飛散の進行の温度依存性の閾値を示す図表。 第2実施形態の連続画像形成時の現像剤の温度上昇の様子を示すグラフ。 第2実施形態のトナー吐き出し動作の制御ブロック図。
〔第1実施形態〕
第1実施形態の画像形成装置について詳しく説明する。まず、画像形成装置の全体の概要を説明した後、特徴となる飛散トナー吐き出し制御モードについて説明する。
<本発明を適用できる画像形成装置の概要>
図1は画像形成装置の概略図である。以下の説明において、各画像形成ステーションは、イエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックK、の各色のトナー像を形成する。各画像形成ステーション及びその周辺の装置の構成は同様であるため、以下の説明において、適宜、Y、M、C、Kの添え字を省略する。
図1に示すように、本発明を適用できる画像形成装置100の画像形成部は、4つの画像形成ステーションを有する。各画像ステーションは、それぞれ像担持体としての感光体ドラム101(101Y、101M、101C、101K)を有する。
各画像形成ステーションの上方には、中間転写装置120が配置される。中間転写装置120は、中間転写ベルト121(中間転写体)が、ローラ122、ローラ123、ローラ124に張設されて矢印方向に走行するように、構成される。
画像形成にあたり、まず、感光体ドラム101の表面を、接触式帯電の帯電ローラ方式の一次帯電装置102(102Y、102M、102C、102K)によって帯電する。次に、感光体ドラム101表面を、不図示のレーザドライバによって露光装置により照射されるレーザ103(103Y、103M、103C、103K)によって露光する。これにより、感光体ドラム101上に静電潜像が形成される。
この静電潜像を現像器104(104Y、104M、104C、104K)によって現像する。これにより、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像を形成する。
各画像形成ステーションで形成されたトナー像は、一次転写ローラ105(105Y、105M、105C、105K:一次転写部材)による転写バイアスによって、ポリイミド系樹脂からなる中間転写ベルト121上に転写され重ね合わせられる。
中間転写ベルト121上に形成された4色のトナー像は、ローラ124と対向して配置された二次転写ローラ125(二次転写部材)によって、記録材Pに転写される。記録材Pに転写されずに中間転写ベルト121に残った残トナーは、ベルトクリーナー114によって除去される。
トナー像が転写された記録材Pは、加圧ローラ131、加熱ローラ132を備えた定着装置130によって、加圧/加熱され、永久画像を得る。また、一次転写後に感光体ドラム101上に残った一次転写残トナーは、クリーニングブレード接触式のドラムクリーナー109(109Y、109M、109C、109K)により除去され、次の画像形成に備える。
<画像形成装置の感光体ドラム周りの構成>
図2は画像形成装置の感光体ドラム周りの概略図である。図2を用いて、感光体ドラム101周りの構成を詳しく説明する。
図2示すように、画像形成ステーションは、感光体ドラム101の周りに、一次帯電装置102、レーザ103が照射されるスペース、現像器104、ドラムクリーナー109を有する。また、中間転写ベルト121を介して、一次転写ローラ105を有する。
画像形成動作においては、まず、回転自在に設けられた感光体ドラム101を、接触式帯電である帯電ローラ方式の一次帯電装置102によって一様に帯電する。次に、感光体ドラム101の表面を、レーザ103によって露光する。これにより、感光体ドラム101上に静電潜像が形成される。前記静電潜像を現像器104で可視像化する。そして、可視像を一次転写ローラ105により、中間転写ベルト121上に一次転写する。
また、一次転写後の感光体ドラム101上の転写残トナーは、クリーニングブレード接触式のドラムクリーナー109により除去される。また、前露光ランプ110により、感光体ドラム101上の電位が消去され、感光体ドラム101再び画像形成に供される。
<画像処理の概要>
次に、本実施形態の画像形成装置100における画像処理ユニットのシステム構成を示す。図3は画像処理ユニットのシステム構成を示すブロック図である。
図3に示すように、外部入力インタフェース200(外部入力I/F)から、カラー画像データが入力される。カラー画像データは、必要に応じて原稿スキャナ、コンピュータ(情報処理装置)等の不図示の外部装置から、RGB画像データとして入力される。
LOG変換部201は、ROM210に格納されているデータ等により構成されるルックアップテーブル(LUT)に基づいて入力されたRGB画像データの輝度データをCMYの濃度データ(CMY画像データ)に変換する。
マスキング・UCR部202は、CMY画像データから黒(K)成分データを抽出し、記録色材の色濁りを補正すべく、CMKY画像データにマトリクス演算を施す。
LUT部203(ルックアップテーブル部)は、画像データをプリンタ部の理想的な階調特性に合わせるためにガンマルックアップテーブル(γルックアップテーブル)を用いて入力されたCMYK画像データの各色毎に濃度補正を施す。なお、γルックアップテーブルはRAM211上に展開されたデータに基づいて作成され、そのテーブル内容はCPU206によって設定される。
パルス幅変調部204は、LUT部203から入力された画像データ(画像信号)のレベルに対応するパルス幅のパルス信号を出力する。このパルス信号に基づいてレーザドライバ205がレーザ103の発光素子を駆動し、感光体ドラム101を照射することで静電潜像が形成される。
ビデオ信号カウント部207(カウント部)は、LUT部203に入力された画像データの600dpiにおける1画素毎のレベル(0〜255レベル)を画像一面分積算する。この画像データ積算値を、ビデオカウント値と呼ぶ。このビデオカウント値は出力画像が全面すべて255レベルだった場合に最大値1023となる。なお、回路の構成上制限があるときは、ビデオ信号カウント部207のかわりにレーザ信号カウント部208を用いて、レーザドライバ205からの画像信号を同様に計算する。これにより、ビデオカウント値を求めることができる。
プリンタ制御部209(制御部)は、ビデオ信号カウント部207やレーザ信号カウント部208から得た情報を基に画像形成装置100の各部を制御する。
<現像器の構成>
さらに、現像器104について詳しく説明する。図4は現像器の概略断面図である。図5は現像器の概略長手図である。
図4及び図5に示すように、現像器104は、現像容器20(現像剤収容部)を備え、現像容器20内に現像剤としてトナーとキャリアを含む二成分現像剤が収容される。現像容器20内に、現像スリーブ24(現像剤担持体)と、現像スリーブ24上に担持された現像剤の穂を規制する規制ブレード25(穂切部材)とを有する。
現像容器20の内部は、その略中央部が本稿紙面に垂直方向に延在する隔壁23によって現像室21aと撹拌室21bに水平方向の左右に区画される。現像剤は現像室21a及び撹拌室21bに収容される。
現像室21a及び撹拌室21bには、現像剤撹拌・搬送手段としての搬送部材である第一撹拌スクリュー22a及び第二撹拌スクリュー22bが、それぞれ配置される。
第一撹拌スクリュー22aは、現像室21aの底部に現像スリーブ24の軸方向に沿ってほぼ平行に配置される。第一撹拌スクリュー22aが回転することで、現像室21a内の現像剤を軸線方向に沿って一方向に搬送する。
第二撹拌スクリュー22bは、撹拌室21b内の底部に第一撹拌スクリュー22aとほぼ平行に配置され、撹拌室21b内の現像剤を第一撹拌スクリュー22aとは反対方向に搬送する。
このように、第一撹拌スクリュー22a及び第二撹拌スクリュー22bの回転による搬送によって、現像剤は、隔壁23の両端部に形成される連通部26及び連通部27(図5参照)を通じて、現像室21aと撹拌室21bとの間を循環する。なお、連通部26には温度センサ4T(温度検知部)が配置される。温度センサ4Tの詳細は後述する。
現像室21aと撹拌室21bは水平方向の左右に配置されるが、現像室21aと撹拌室21bが上下に配置された現像器(現像装置)、或いは、その他の形態の現像器においても、本発明は適用可能である。
現像容器20の感光体ドラム101に対向した現像領域A1(図4参照)に相当する位置には開口部があり、この開口部に現像スリーブ24が感光体ドラム方向に一部露出するように回転可能に配設される。
本実施形態では、現像スリーブ24の直径は20mm、感光体ドラム101の直径は30mm、現像スリーブ24と感光体ドラム101との最近接領域を約300μmの距離とする。この構成によって、現像領域A1に搬送した現像剤を感光体ドラム101と接触させた状態で、現像が行なえるように設定されている。なお、この現像スリーブ24は、アルミニウムやステンレスのような非磁性材料で構成され、その内部には磁界手段であるマグネットローラ24mが非回転状態で設置される。
<現像器の動作>
上記構成にて、現像スリーブ24は、現像時に図4に示す矢印方向(反時計方向)に回転し、規制ブレード25による磁気ブラシの穂切りによって層厚を規制された二成分現像剤を担持する。現像スリーブ24は、層厚が規制された現像剤を感光体ドラム101と対向した現像領域A1に搬送し、感光体ドラム101の画像部に形成された静電潜像に現像剤を供給することで現像する。
この時、現像効率(静電潜像へのトナーの付与率)を向上させるため、画像形成中の現像スリーブ24には、電源から直流電圧と交流電圧を重畳した現像バイアス電圧が印加される。本実施形態では、−500Vの直流電圧と、ピーク・ツウ・ピーク電圧Vppが1800V、周波数fが12kHzの交流電圧とした。しかし、直流電圧値、交流電圧波形はこれに限るものではない。
一般に、二成分磁気ブラシ現像法においては、交流電圧を印加すると現像効率が増して画像は高品位になるが、逆にカブリが発生し易くなる。このため、現像スリーブ24に印加する直流電圧と感光体ドラム101の帯電電位(即ち白地部電位)との間に電位差を設ける。これにより、カブリを防止する。
規制ブレード25は、現像スリーブ24の長手方向軸線に沿って延在した板状のアルミニウムなどで形成された非磁性部材で構成される。また、規制ブレード25は、感光体ドラム101よりも現像スリーブ回転方向上流側に配設されている。そして、この規制ブレード25の先端部と現像スリーブ24との間を現像剤のトナーとキャリアの両方が通過して現像領域A1へと送られる。
なお、規制ブレード25と現像スリーブ24の表面との間隙を調整することによって、現像スリーブ24上に担持した現像剤磁気ブラシの穂切り量が規制されて現像領域へ搬送される現像剤量が調整される。本実施形態においては、規制ブレード25によって、現像スリーブ24上の単位面積当りの現像剤コート量を30mg/cm2に規制している。
なお、規制ブレード25と現像スリーブ24は、間隙を200〜1000μm、好ましくは300〜700μmに設定される。本実施形態では500μmに設定した。
また、現像領域A1において、現像スリーブ24は、感光体ドラム101の移動方向と順方向で移動し、周速比は、感光体ドラムに対して1.80倍で移動している。この周速比に関しては、0〜3.0倍の間で設定され、好ましくは、0.5〜2.0倍の間に設定されれば、何倍でも構わない。移動速度比は、大きくなればなるほど現像効率はアップするが、あまり大きすぎると、トナー飛散、現像剤劣化等の問題点が発生するので、上記の範囲内で設定することが好ましい。
<温度センサ>
温度センサ4Tについて詳しく説明する。図4及び図5に示すように、温度センサ4Tは、現像容器20内の連通部26に配置される。温度センサ4Tの現像容器20内における配置場所は、必ずしも限定されるものではないが、検知精度向上のため、現像剤にセンサ面が埋まる位置が望ましい。
図6は温度センサの制御ブロック図である。図6に示すように、温度センサ4Tは、センシング素子である静電容量ポリマー1001(湿度検知デバイス)と、バンドギャップ温度センサ1002を実装する。いずれも、14ビットのA/Dコンバータ1003にカップリングされ、デジタルインターフェース1004を通じてシリアル出力を行う仕様のCMOSデバイスである。
バンドギャップ温度センサ1002は、温度に対して線形に抵抗値が変化するサーミスタを用いることで、サーミスタの抵抗値から温度を算出する。
また、静電容量ポリマー1001は、誘電体としてポリマーを挿入したコンデンサである。湿度に応じてポリマーに吸着する水分量が変化する結果、コンデンサの静電容量が湿度に対して線形に変化する。静電容量ポリマー1001はその特性を利用して、静電容量を湿度に変換することで湿度を算出する。
なお、上述のように、本実施形態に用いた温度センサ4Tは、温度と湿度の両方を検知できるものである。しかしながらこれに限るものではなく、場合に応じて、温度の検知結果のみ検知できるセンサでもよい。
<現像装置の現像剤の補給方法>
次に、本実施形態における現像剤の補給方法について図3及び図4を用いて説明する。現像器104の上部には、トナーとキャリアを混合した補給用二成分現像剤を収容するホッパー31(トナー補給部)が配置される。補給用二成分現像剤のうち、トナーと補給用現像剤は合計で100%〜80%含有されている。
ホッパー31は、下部にスクリュー状の補給部材、即ち、補給スクリュー32を備える。補給スクリュー32の一端が現像器104の後端部に設けられた現像剤補給口30の位置まで延びている。
画像形成によって消費された分のトナーは、補給スクリュー32の回転力と、現像剤の重力によって、ホッパー31から現像剤補給口30を通過して、現像容器20内に補給される。ホッパー31から現像器104に補給される補給現像剤の量は、補給スクリュー32の回転数によっておおよそ定められる。この回転数は画像データのビデオカウント値や、現像容器20内に設置された不図示のトナー濃度検知手段の検知結果等に基づいて、不図示のトナー補給量制御部によって定められる。
<現像装置の現像剤の概要>
ここでさらに本実施形態の現像器104の現像容器20に収容されているトナーとキャリアからなる二成分現像剤について詳しく説明する。本実施形態の現像剤は、ワックスを含有させた粉砕トナーである。
トナーは、結着樹脂、着色剤、そして、必要に応じてその他の添加剤を含む着色樹脂粒子と、コロイダルシリカ微粉末のような外添剤が外添されている着色粒子とを有している。トナーは、負帯電性のポリエステル系樹脂であり、体積平均粒径は4μm以上、10μm以下が好ましい。より好ましくは8μm以下であることが好ましい。また、近年のトナーにおいては、定着性を良くするために低融点のトナーあるいは結着樹脂のガラス転移点Tgが低い(例えばTgが70℃以下)トナーが用いられることが多い。さらに定着後の分離性を良くするためにトナーにワックスを含有させている場合もある。
キャリアは、例えば表面酸化或は未酸化の鉄、ニッケル、コバルト、マンガン、クロム、希土類などの金属、及びそれらの合金、或は酸化物フェライトなどが好適に使用可能であり、これらの磁性粒子の製造法は特に制限されない。キャリアは、重量平均粒径が20〜60μm、好ましくは30〜50μmであり、抵抗率が107Ωcm以上、好ましくは108Ωcm以上である。本実施形態では108Ωcmのものを用いた。
なお、本実施形態にて用いられるトナーについて、体積平均粒径は、以下に示す装置及び方法にて測定した。測定装置としては、電気抵抗式粒度分布測定装置を使用した。測定方法は以下に示す通りである。
即ち、一級塩化ナトリウムを用いて調製した1%NaCl水溶液の電解水溶液の100〜150ml中に、分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスルホン酸塩を0.1ml加え、測定試料を0.5〜50mg加える。試料を懸濁した電解水溶液は、超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行なう。そして、上記のSD−2000シースフロー電気抵抗式粒度分布測定装置により、アパーチャーとして100μmアパーチャーを用いて2〜40μmの粒子の粒度分布を測定して体積平均分布を求める。こうして求めた体積平均分布より、体積平均粒径を得る。
また、本実施形態にて用いられるキャリアの抵抗率は、測定電極面積4cm、電極間間隔0.4cmのサンドイッチタイプのセルを用いた。片方の電極に1kgの重量の加圧下で、両電極間の印加電圧E(V/cm)を印加して、回路に流れた電流から、キャリアの抵抗率を得る方法によって測定した。
<飛散トナー吐き出し制御モードの制御方法>
ここから本実施形態の特徴的な部分である、飛散トナー吐き出し制御モードの動作の制御方法について詳しく説明する。
まず、上記構成の画像形成装置100において、印字率の低い画像形成が連続した場合、現像容器20内から感光体ドラム101へ移行するトナーの割合が少なくなる。すると、現像容器20内のトナーは、第一撹拌スクリュー22a及び第二撹拌スクリュー22bによる撹拌を長時間受けることとなる。また、トナーは、規制ブレード25を通過するときの摺擦を長時間受けることとなる。
トナーが撹拌や摺擦を受けると、トナーの外添剤が剥れたり、外添剤がトナー表面に埋め込まれたりして、外添剤がトナー表面から失われる。トナーの樹脂表面の露出が顕著になると、トナー同士の結着が強まる。この結果、トナー凝集塊が発生してしまう。特に、粉砕トナー系の場合には、外添剤を流動性付与の為に添加している場合が多いので、外添剤が無くなってしまうと、トナーの流動性が悪くなる。すると、凝集塊が発生し易くなる。
また、トナーの温度が高くなると、トナーの樹脂が柔らかくなっていき、より凝集し易くなってしまう。従って、実際の画像形成装置100の温度は、40℃〜60℃程度の温度以上にならないように、ファンの風力等で制御することが望ましい。
上記のようにして発生した現像容器20内に凝集塊が発生すると、凝集塊は、第一撹拌スクリュー22aによる跳ね上げを受ける。その後、凝集塊は、現像スリーブ24に担持され、現像領域A1に到達する。すると、通常のトナーと比較して、高い確率で飛散トナーとして、画像形成装置100の機内に飛び出してしまう。
これは、次の理由による。つまり、凝集塊は通常のトナーと比較して体積が大きい。通常トナーの直径が6μm程度であるのに対して、凝集塊の直径は約20〜35μmである。従って、凝集塊は、質量が大きくなる為、現像領域A1に到達した際に、現像スリーブ24の回転による遠心力を強く受ける。すると、通常のトナーと比較して飛散し易くなる。
そこで本実施形態では、プリンタ制御部209が次のような飛散トナー吐き出し制御を行うことにより、トナー凝集塊が機内に飛散することを防止する。具体的には、印字率の低い画像形成が連続した場合凝集塊が形成されるが、凝集塊が飛散する前に、選択的にトナーの凝集塊を感光体ドラム101上に吐き出す。感光体ドラム101上に吐き出された凝集塊は、ドラムクリーナー109によって回収される。プリンタ制御部209は、このような飛散トナー吐き出し制御モードを実行可能である。本実施形態では、所定の直流電圧の現像バイアスを現像スリーブ24に印加することで、上記のトナー凝集塊を選択的に感光体ドラム101上に吐き出す制御を行う。
以下では、本実施形態において、まず画像の印字率によってトナー凝集塊の発生率が異なり、トナー飛散レベルが異なることを示す。さらにそこから、印字率に応じて飛散トナー吐き出し制御モードをどのように実行すれば良いか説明する。
<画像の印字率に応じた、トナー凝集塊の発生と、トナー飛散量の関係>
前述したように、感光体ドラム101へのトナー移行の割合が少なく、現像容器20へのトナー補給が少ない場合(印字率が低い場合)トナー劣化が進行し、トナー凝集塊が発生してしまう。そこで本発明者らは以下のような実験を行った。即ち、ある一定環境(温度:23℃/相対湿度:50%)下に現像器104を設置し、YMCK各色の印字率を振って(0%〜5%まで)A4サイズ用紙片面で連続画像形成を行う。そして、10000枚の連続画像形成を実施した後の状態の現像器104でトナー飛散量の変化を調べた。
ここで、トナー飛散量の測定は、次のような方法で行う。すなわち、現像器104において、現像領域A1を覆うように測定用の普通紙を巻き、現像スリーブ24と第一撹拌スクリュー22a及び第二撹拌スクリュー22bとを、一定時間(1分間)空回転させる。そして、時間内に飛散して前記測定用の普通紙に付着したトナー量を光学顕微鏡で観察し、画像解析する。
図7はトナー飛散の印字率への依存性を示す図表である。図7では上述の実験結果をブラックの色についてのみ示している。図7において、「○」はトナー飛散量が所定の目標値以下であったことを示す。また、「×」は前記所定の目標値を超えていたことを示す。本実施形態における前記所定の目標値は3000個/分、以下である。
また、図8は印字率が1%と5%のトナー飛散の粒径分布を表わすグラフである。図8では横軸に画像解析によって測定されたトナー粒径、縦軸にその粒径の個数をとった。図8のグラフによると、印字率が1%で耐久された現像剤の方が、トナー飛散量が多くなることがわかる。また、印字率が1%の方が5%よりも、飛散トナーの粒度分布が大粒径側にシフトしている。更に、印字率が1%では、20〜35μm程度のトナー凝集塊が発生していることが読み取れる。実際に飛散量測定用の普通紙に付着したトナーを光学顕微鏡で観察すると、凝集したトナーが多数見られた。
前記実験結果の図7及び図8より、印字率が低いほどトナー凝集塊が発生し易く、更に該トナー凝集塊が空回転によって飛散し易いことが分かった。言い換えると、本実施形態の画像形成装置100において、ある一定以上の印字率(即ち、ある一定以上のビデオカウント)の画像形成を実行しないと、トナー凝集塊による飛散が悪化すると言うことである。
そこで本実施形態において、トナー凝集塊による飛散の悪化を発生させない為に、最低限必要なトナー消費量に相当するビデオカウントを「トナー飛散閾値ビデオカウントVt」と定義する。これは前記の実験等により算出できる値である。ここで図9にて本実施形態の画像形成装置100における各色のトナー飛散閾値ビデオカウントVtを図表に示す。
図9は第1実施形態のトナー飛散閾値ビデオカウントを示す図表である。なお、前記トナー飛散閾値ビデオカウントは、現像剤(トナー及びキャリア)の色や材質、現像装置の構成等に応じて異なるので適宜算出設定すれば良い。図9に示すトナー飛散閾値ビデオカウントVtの表の値に基づいて、飛散トナー吐き出し制御を行う。
ここで、トナー飛散閾値ビデオカウントVtの値は、装置の温度を検知し、当該検知温度に応じてVtを適宜設定することとすると好ましい。この場合、プリンタ制御部209が吐き出し制御を行う場合に基礎とする温度は、図4に示す温度センサ4Tの温度情報によるものである。しかしこれに限るものではなく、少なくとも画像形成装置100の装置内部であればよく、図1に示す画像形成装置に設けられた温度センサ100Tに基づいてもよい。本実施形態のトナー飛散閾値ビデオカウントVtの値は、図17に示して後述するように高温になるほど吐き出し頻度が高くなるようにトナー飛散閾値ビデオカウントVtの値が設定されている。
<飛散トナー吐き出し制御モードの制御方法>
次に、飛散トナー吐き出し制御モードの制御方法、及び、動作条件について説明する。まず前提として、各色に対して飛散トナー吐き出し制御モードの制御思想は同様である。従って、以降のフローチャート図等で色についての記述を省略している場合があるが、その場合は各色で共通の制御を行なっていることに注意されたい。
本実施形態においては分かり易い例として1枚当たりの印字率がYMCKそれぞれの色に対してY=5%、M=5%、C=5%、K=1%の画像(以下では、「ブラック低Duty画像チャート」と称する)をA4サイズ用紙で連続画像形成した場合を考える。このときのトナー吐き出し制御は図10に示すフローチャート図によって説明される。図10は第1実施形態の飛散トナー吐き出し制御に至るまでのフローチャートである。
図10に示すように、まず画像形成がスタートすると、ビデオ信号カウント部207が各色のビデオカウントV(Y)、V(M)、V(C)、V(K)を算出する(ステップS1)。本実施形態においては、ある1色についてA4サイズ用紙片面の全面ベタ画像(印字率が100%の画像)のビデオカウントは512とする。すると、「ブラック低Duty画像チャート」のビデオカウントは、V(Y)=26、V(M)=26、V(C)=26、V(K)=5である。ここでビデオカウントの算出において小数点以下は四捨五入する。
次に、前述した実験等で得られるトナー飛散閾値ビデオカウントVtの表(図9を参照)より、トナー飛散閾値ビデオカウントVtを算出する(ステップS2)。続けて、前述したビデオカウントVとトナー飛散閾値ビデオカウントVtとの差、Vt−Vの正負を判断する(ステップS3)。
Vt−Vが負の場合(0も含む。以下同様)、印字率が高い。この場合、トナー凝集塊が発生せず凝集塊によるトナー飛散が進行しない状態である。このため、トナー飛散積算値Xに0を加算する(ステップS4)。ここでトナー飛散積算値Xとは、現在のトナー凝集塊によるトナー飛散状態を表す指標であり、Vt−Vによって算出されるビデオカウント値の積算値である。Vt−Vが負の場合、トナー飛散積算値Xは増加しない。なお、ステップS4において、トナー飛散積算値Xに0を加算するとしたが、これに限るものではなく、Vt−Vが負の場合に当該負の値を加算するものとしてもよい。
一方、Vt−Vが正の場合には、印字率が低い。この場合、トナー凝集塊が発生し凝集塊によるトナー飛散が進行してしまう状態である。このため、トナー飛散積算値Xに、(Vt−V)を加算する(ステップS5)。
次に、前記ステップによって画像形成枚数ごとに算出・更新されるトナー飛散積算値Xに対して、飛散トナー吐き出し実行閾値Aとの差分(A−X)を算出する(ステップS6)。ここで、飛散トナー吐き出し実行閾値Aは任意に設定できる所定の値であり、飛散トナー吐き出し実行閾値Aが小さい程、同じ印字率の連続画像形成に対しても飛散トナー吐き出し制御動作を実行する頻度が多くなる。
本実施形態においては、飛散トナー吐き出し実行閾値Aを512に設定している。飛散トナー吐き出し実行閾値Aの設定値が大きすぎると、飛散トナー吐き出し動作を実行するまでに、トナー凝集塊が機内に飛散してしまう時間が多くなる。このため、望ましくはA4〜A3サイズ用紙片面の全面ベタ画像(印字率が100%の画像)のビデオカウント値と同等程度が良い。また例えば現像容器20内に保持できる現像剤の容量が多いほど、前記飛散トナー吐き出し実行閾値Aを大きめに設定することができる。
最後に、前記ステップによって算出した、トナー飛散積算値Xと飛散トナー吐き出し実行閾値Aとの差分(A−X)の正負を判断する(ステップS7)。
ここで(A−X)が正の場合は、飛散トナー吐き出しを今すぐ実行しなければならない程にトナー凝集塊の発生が進行している訳では無いと判断する。このため、続けて画像形成を実行する(ステップS8)。
一方、(A−X)が負の場合には、トナー凝集塊の発生が十分に進行している為に、今すぐ飛散トナー吐き出しを実行する必要があると判断する。この場合、画像形成を中断して、飛散トナー吐き出し動作を実行する(ステップS9)。
ここで、飛散トナー吐き出し動作について図11で説明する。図11は第1実施形態の飛散トナー吐き出し制御のフローチャートである。ステップS7において(A−X)が負の値の場合には、画像形成を中断して飛散トナー吐き出し動作を実行する(ステップ09)。
図11に示すように、飛散トナー吐き出し動作をスタートすると、まず一次転写バイアスに通常画像形成時とは逆極性の転写バイアスを印加する(ステップS101)。通常画像形成時とは逆極性の転写バイアスとは、感光体ドラム101上のトナー像と同極性の転写バイアスである。
次に、飛散トナー吐き出し実行閾値Aのビデオカウントに相当するトナー量を感光体ドラム101に吐き出す(ステップS102)。前記トナー吐き出しの為の感光体ドラム上の静電潜像は、全面ベタ画像を255とするならばその1/2程度のハーフトーン静電潜像であることが望ましい。
また、さらに重要なポイントとして、本飛散トナー吐き出し動作中に現像スリーブ24に印加される現像バイアスは直流電圧にする必要がある。これは、印字率が低い画像形成によって発生したトナー凝集塊は、現像スリーブに印加する現像バイアスの種類によって、感光体ドラム101上への現像のされ方が異なるからである。こうして、非画像形成時において、正規帯電トナーが現像スリーブ24から感光体ドラム101に向かう力が作用するようにする。
図12は第1実施形態の飛散トナー吐き出し制御で吐き出されるトナーの粒径分布を示す図である。図12では、印字率が1%で10000枚耐久した現像剤を、様々な現像バイアスで現像した場合の感光体ドラム101上へ現像されたトナーの粒径分布を表わす。図12では、通常の画像形成よりも浅い静電潜像を直流電圧のみで現像した場合と、直流と交流電圧を重ねた通常時の現像バイアスで現像した場合のそれぞれを比較した。
図12に示すように、直流電圧で通常画像形成よりも浅い静電潜像を現像した場合、20〜35μmのトナー凝集塊を選択的に現像できる。このため、飛散トナー吐き出し動作中の現像バイアスは、通常画像形成時とは異なり、直流電圧のみとすることが好適である。
図11に戻って、感光体ドラム101上に吐き出されたトナーは、一次転写バイアスがトナーと同極性である為に、中間転写ベルト121には転写されず、ドラムクリーナー109で回収される(ステップS103)。そして、トナー飛散積算値Xを0にリセットする(ステップS104)。
最後に、一次転写バイアスを通常画像形成時の極性のバイアスに戻し(ステップS105)、飛散トナー吐き出し動作を完了して通常の画像形成動作に復帰する。なお、本実施形態では、一次転写バイアスをトナーと同極性に印加したが、画像形成時と同様に、トナーと同極性に印加し、ベルトクリーナー114で回収する方式をとっても構わない。
ここで、以上で説明した飛散トナー吐き出し制御方法において、前述した「ブラック低Duty画像チャート」を10000枚連続で画像形成した場合を具体的に考える。
「ブラック低Duty画像チャート」を1枚画像形成した場合に、本実施形態の飛散トナー吐き出し制御におけるトナー飛散積算値Xが各色でどのように算出されるかを図13の図表に示す。図13は第1実施形態の飛散トナー吐き出し制御を説明する図表である。
図13の表にあるように「ブラック低Duty画像チャート」の画像形成においては、Y(イエロー)とM(マゼンタ)とC(シアン)については常に印字率が十分に高い。このため、トナー飛散積算値Xは常に0である。一方、K(ブラック)については印字率が低い。このため、1枚当たりのトナー飛散積算値Xは+5となる。即ち、連続画像形成中にブラックトナーのトナー凝集塊の発生が進行するということを意味する。
さらに具体的に説明する。「ブラック低Duty画像チャート」のA4サイズ用紙で連続10000枚の画像形成を行った場合、1枚当たりのトナー飛散積算値Xが+5である。このため、飛散トナー吐き出しが実行され、その頻度は、飛散トナー吐き出し実行閾値Aが512であることから、512/5=103枚(小数点以下切り上げ)毎である。
さらに、簡単な制御ブロック図を図14に示す。図14は第1実施形態の飛散トナー吐き出し動作の制御ブロック図である。図14に示すように、ビデオカウントの結果の情報はCPUに送られる。そして、CPUは、前記の図10及び図11のフローチャート図で説明した飛散トナー吐き出し制御に従って、画像形成部に飛散トナー吐き出し動作の実施を命令する。また、温度センサ4Tや温度センサ100Tの結果もCPUに送られると、より好ましい。
以上より、本実施形態では、「ブラック低Duty画像チャート」のA4サイズ用紙での連続10000枚画像形成において、97回程、画像形成を中断して飛散トナー吐き出しを実行する。また1回の飛散トナー吐き出し動作でビデオカウント512の1/10に相当するトナー量を消費する。また、飛散トナー吐き出し制御モード時は、飛散の原因となるトナー凝集塊を選択敵に吐き出す為に、通常画像形成時とは異なる直流電圧を現像スリーブに印加する。上記の動作により、飛散量を抑制することが可能である。
〔第2実施形態〕
第2実施形態の画像形成装置100について詳しく説明する。前述の第1実施形態においては、飛散トナー吐き出し制御を説明した。一方、実際の画像形成装置においては、印字率が低い場合に、通常の画像形成と同様の現像バイアスで、劣化したトナーを吐き出す劣化トナー吐き出し制御モードを備える場合もある。これは、画像品質の劣化を防止しつつ生産性の低下を最小限に抑える制御方法である。
具体的には、画像形成毎に使用されるトナー量を指標する値を算出し、設定された所定の閾値よりも小さい場合にその差分を積算して得られた値が所定値に達すると、劣化トナー吐き出し制御モードを実行する制御方法がある。上記の設定された所定の閾値とは、例えば、画像形成毎のビデオカウント値がある。
劣化トナー吐き出し制御モードによって、トナー劣化による画像品質の低下を防止することができる。画像品質の低下とは、具体的には、ガサツキや粒状性の悪化がある。そして、トナー消費量に対する閾値の設定と、劣化トナー吐き出し制御モードの実行の可否を判断する前記差分の積算値に対する閾値の設定とを適切に設定すれば、効果的に劣化トナー吐き出し制御モードを行うことができる。即ち、画像品質の劣化を防止しつつ生産性の低下を最小限に抑える制御が可能となる。
上記のような劣化トナー吐き出し制御モードを備えた画像形成装置においても、第1実施形態のような飛散トナー(凝集塊)吐き出し制御モードを備えていない場合には、トナー凝集塊が蓄積しトナー飛散が悪化する。そこで、第2実施形態では、上記のような劣化トナー吐き出し制御モードを備えた画像形成装置に、さらに飛散トナー吐き出し制御モードを重畳することで、飛散レベルを良化させる。
さらに、第2実施形態では現像剤のトナー凝集塊の発生度合いが、(1)現像スリーブの駆動時間と、(2)単位時間当たりのトナー消費量と、(3)そのときの現像剤の温度に依存することに着目し、飛散トナー吐き出し制御モードの動作方法を説明する。
<トナー吐き出し制御モードの制御方法>
まず前提として、トナー吐き出し制御モードの制御思想は、画像形成の色について異なるところはない。従って、以降のフローチャート図等で色についての記述を省略している場合は、トナー色の違いによらず、共通の制御を行なっていることを示す。また、第2実施形態を適用できる画像形成装置100のハード構成や現像剤については、第1実施形態で説明したものと変わらない。
また、第2実施形態においても、説明を分かり易くする為に1枚当たりの印字率がYMCKそれぞれの色に対してY=5%、M=5%、C=5%、K=1%の「ブラック低Duty画像チャート」をA4サイズ用紙で連続画像形成した場合を考える。このときのトナー吐き出し制御モードは、図15に示す。図15は第2実施形態のトナー吐出制御のフローチャートである。
図15に示すように、最初に、所定枚数B枚毎に、総スリーブ回転時間積算Stと総トナー消費量ビデオカウントVallを算出する(ステップS201)。ここで、所定枚数Bは、本実施形態の画像形成装置100において任意に決められる値であり、望ましくは100枚程度が良い。
総スリーブ回転時間積算Stとは、画像形成が開始してから所定枚数B枚の画像形成が終了するまでのスリーブ回転時間の総積算である。Stには、紙間や前回転等で実施されるスリーブ回転時間も含まれる。
総トナー消費量ビデオカウントVallとは、画像形成が開始してから所定枚数B枚の画像形成が終了するまでの総トナー消費量を指標する値である。総トナー消費量ビデオカウントVallには、図3に記載のビデオ信号カウント部207より算出される通常の原稿の画像形成によるビデオカウントも含まれる。また、感光体ドラム101の非画像部に形成される濃度制御用パッチやトナー補給制御用パッチやレジずれ補正用パッチ等によって消費されたトナー量も含まれる。
ここで、前記の制御用パッチによるトナー消費量は、画像形成装置100によって適宜設定すれば良い。例えば、本実施形態において濃度制御用パッチは面積20mm×20mmの正方形のパッチであり、トナー載り量はベタ画像の半分である。従って、濃度制御用パッチの1回分のビデオカウントは、512×(0.5)×((20×20)/(297×210))=2である。なお、この式での0.5は濃度分を示し、(20×20)/(297×210)は面積分を示す。
次に、前ステップによって算出された総スリーブ回転時間積算Stと総トナー消費量ビデオカウントVallから単位駆動時間当たりのトナー消費量(Vall/St)を算出する(ステップS202)。これは即ち、トナー劣化の度合い、及び、トナー飛散の原因となるトナー凝集塊の発生度合いを表す値となる。ここで、トナー消費量の閾値として、画像品質の劣化の閾値Taと、飛散の悪化の閾値Tbを定義する。
まず、単位駆動時間当たりのトナー消費量の閾値Taについて考える。閾値Taは、トナー劣化の進行による画像品質の許容レベルを表す。閾値Taの算出方法は次の通りである。
まず、一定環境下に現像器104を設置し、各色の印字率を振って(0%〜5%まで)、連続画像形成をA4サイズ用紙片面で10000枚行う。次に、連続画像形成を実施する前後での画像品質の変化を調べる。つまり、印字率から通常画像形成のビデオカウントが分かり、通紙枚数から制御用パッチによるトナー消費量のビデオカウントも分かる。そして、これらの和を算出することで、総トナー消費量ビデオカウントVallが算出できる。また、総スリーブ回転時間積算Stは計測できる。以上から、単位駆動時間当たりのトナー消費量(Vall/St)と画像品質の相関が確認できる。
閾値Taの具体例を例示して説明する。図16は第2実施形態の各色のトナー劣化の進行の閾値を示す図表である。閾値Taは、本実施形態の画像形成装置100における各色のトナー劣化が進行する単位駆動時間当たりのトナー消費量である。なお、閾値Taは、現像剤(トナー及びキャリア)の色や材質、現像装置の構成等に応じて異なるので、適宜算出設定すれば良い。ただし閾値Taの単位は「ビデオカウント/秒」である。
次に、単位駆動時間当たりのトナー消費量の閾値Tb(温度依存性をもつ)について考える。閾値Tbは、トナー凝集塊の発生によるトナー飛散の悪化の許容レベルを表わす。閾値Tbの算出方法は、次の通りである。
まず、様々な一定環境下に現像器104を設置し、その各々の一定環境下において、各色の印字率を振って(0%〜5%まで)連続画像形成をA4サイズ用紙片面で10000枚行う。そして、連続画像形成を実施する前後での画像品質の変化を調べることで算出できる。
図17は第2実施形態の各色のトナー凝集塊による飛散の進行の温度依存性の閾値を示す図表である。閾値Tbは、本実施形態の画像形成装置100における各色・各温度でのトナー凝集塊による飛散が進行する単位駆動時間当たりのトナー消費量の閾値である。なお、閾値Tbは、現像剤(トナー及びキャリア)の色や材質、現像装置の構成等に応じて異なるので適宜算出設定すれば良い。ただし閾値Tbの単位は「ビデオカウント/秒」である。
図15のフローチャート図に戻る。所定枚数B枚の画像形成において、図16の表から単位駆動時間当たりのトナー消費量の閾値Ta読み込む(ステップS203)。そして、所定枚数B枚の画像形成の前後における温度センサ4Tの検知結果T1(前)とT2(後)の平均値の温度における閾値Tbを図17の表から算出する(ステップS204)。次に、前述した単位駆動時間当たりのトナー消費量(Vall/St)と、閾値Taとの差、即ち、Ta−(Vall/St)の正負を判断する(ステップS205)。
ステップS205において、Ta−(Vall/St)が0または負の場合は、単位駆動時間当たりのトナー消費量が十分に多く、画像品質の劣化が進行していないことを表す。そこで次のステップとして、トナー凝集塊による飛散の進行レベルを判断する為に、Vall/Stと、閾値Tbとの差、即ち、Tb−(Vall/St)の正負を判断する(ステップS206)。
ステップS206において、Tb−(Vall/St)が0または負の場合には、単位駆動時間当たりのトナー消費量が十分に多く、トナー凝集塊によるトナー飛散が進行していないことが分かる。従って各種トナー吐き出し動作は実行せずに、通常の画像形成を継続する。
ステップS206において、Tb−(Vall/St)が正の場合には、単位駆動時間当たりのトナー消費量が少なく、トナー凝集塊によるトナー飛散が進行していることを表わす。そこで、Vall−(Tb×St)で算出されるビデオカウントに相当するトナー量を、通常の画像形成時とは異なる直流電圧のみの現像バイアスで消費する、トナー吐き出し制御モードを実行する(ステップS207)。この後、総スリーブ回転時間積算Stと総トナー消費量ビデオカウントVallを共に0にリセットし(ステップS211)、通常の画像形成を継続する。
ステップS205において、Ta−(Vall/St)が正の場合は、単位駆動時間当たりのトナー消費量が少なく、画像品質の劣化が進行していることが分かる。次のステップとして、トナー凝集塊による飛散の進行レベルを判断する為に、Vall/Stと、閾値Tbとの差、即ち、Tb−(Vall/St)の正負を判断する(ステップS208)。
ステップS208において、Tb−(Vall/St)が0または負の場合には、単位駆動時間当たりのトナー消費量が十分に多く、トナー凝集塊によるトナー飛散が進行していないことが分かる。従って、画像品質を保つ為に、Vall−(Ta×St)で算出されるビデオカウントに相当するトナー量を、通常の直流と交流電圧を重畳した現像バイアスで消費する、劣化トナーの吐き出し動作のみを実行する(ステップS209)。その後、総スリーブ回転時間積算Stと総トナー消費量ビデオカウントVallを共に0にリセットし(ステップS211)、通常の画像形成を継続する。
ステップS208において、Tb−(Vall/St)が正の場合には、単位駆動時間当たりのトナー消費量が少なく、トナー凝集塊によるトナー飛散までもが進行していることを表わす。この場合、画像品質を保つ為に、Vall−(Ta×St)で算出されるビデオカウントに相当するトナー量を、通常の直流と交流電圧を重畳した現像バイアスで消費する、劣化トナーの吐き出し動作を実行する。
これと共にVall−(Tb×St)で算出されるビデオカウントに相当するトナー量を、通常の画像形成時とは異なる直流電圧のみの現像バイアスで消費する、飛散トナー吐き出し制御モードも実行する(ステップS210)。その後、総スリーブ回転時間積算Stと総トナー消費量ビデオカウントVallを共に0にリセットし(ステップS211)、通常の画像形成を継続する。
なお、トナーの吐き出し制御モードでの画像形成動作(転写バイアスの設定や、動作順番、等)は、第1実施形態の図11で説明したものと略同等である。なお、図11のリセットについての動作(図11のステップS104〜ステップS105の動作)は、本実施形態では、ステップS211で行う。注意すべきは、吐き出しの条件によって、直流電圧の現像バイアス、直流と交流電圧を重畳した現像バイアス、その両方を順番に用いて吐き出す、等を使い分けることである。
以上で説明した図15のフローチャートに則り、制御を行う。具体的には、室温:23℃/相対湿度:50%固定環境下に設置した本実施形態の画像形成装置100において「ブラック低Duty画像チャート」をA4サイズ用紙で10000枚、連続画像形成した場合のブラックについて考える。
このとき、温度センサ4Tによる現像剤温度の検知結果を図18に示す。図18は第2実施形態の連続画像形成時の現像剤の温度上昇の様子を示すグラフである。図18において、横軸は耐久枚数で、縦軸は温度センサ4Tの検知結果である。
図18のグラフから読み取れるように、画像形成装置100の設置環境が一定(室温:23℃/相対湿度:50%)に保たれていても、温度センサ4Tの検知結果(即ち、現像剤の温度)は上昇していくことが分かる(ただし、45℃付近で飽和する)。これは、現像器104は、現像スリーブ24や搬送スクリューの回転による自己昇温や、画像形成装置100内のその他のモーター等の自己昇温があるからである。このように、耐久が進むにつれて現像剤の温度が高くなるため、トナー凝集塊の発生が進行し、直流電圧の現像バイアスを用いたトナー吐き出し制御の頻度を上げる必要がある。または、トナーの吐き出し量を増やす必要がある。
図15のフローチャートにおいて、所定枚数B=100枚とすると、本実施形態において、所定枚数B=100枚での総スリーブ回転時間積算St=200秒である。
所定枚数B=100枚での総トナー消費量ビデオカウントVallは、Vall=520となる。これは、画像1枚のビデオカウントが5であり、かつ連続画像形成中に10枚毎に行われる濃度制御用パッチの1回分のビデオカウントが2であるからである。但し、本実施形態において補給制御用パッチとレジずれ補正用パッチはパッチ形成頻度が少なく、トナー消費量としては微量なので無視した。従って、単位駆動時間当たりのトナー消費量(Vall/St)=2.6(小数点以下切り上げ)である。
ここで、算出した所定枚数B=100枚の画像形成中での単位駆動時間当たりのトナー消費量(Vall/St)=2.6と、図16及び17の図表で示した画像品質に関わる閾値Taと、凝集塊によるトナー飛散に関わる閾値Tbとを比較する。閾値Taに対してはトナー消費量が少ないので、画像品質を保つ為のトナー吐き出しが、100枚毎に必要となる。
一方、閾値Tbに対しては、35℃以下の温度ではトナー消費量の方が多いので、トナー吐き出しは実行しない。即ち2000枚までは直流電圧の現像バイアスによる吐き出しは実行しない。しかしながら、2000枚〜10000枚の間では、機内温度が35℃以上となり、閾値Tbよりもトナー消費量が少なくなるので、直流電圧の現像バイアスによる吐き出しを実行する。また、本実施形態のトナー吐き出し制御は、図19の制御ブロック図に従う。図19は第2実施形態のトナー吐き出し動作の制御ブロック図である。
即ち、機内温度の上昇に応じて、直流電圧の現像バイアスを用いた、トナー凝集塊によるトナー飛散を抑制するトナー吐き出しの頻度・ダウンタイムが上昇するような画像形成装置となる。本実施形態で説明した上記のような制御によって、トナー凝集塊によるトナー飛散を適切に抑制することが可能である。
4T…温度センサ
20…現像容器
24…現像スリーブ
24m…マグネットローラ
100…画像形成装置
100T…温度センサ
101…感光体ドラム
104…現像器
206…CPU
207…ビデオ信号カウント部
208…レーザ信号カウント部
209…プリンタ制御部

Claims (7)

  1. 像担持体と、
    トナーを含む現像剤を収容する現像剤収容部と、
    前記現像剤収容部の現像剤を担持し前記像担持体に形成される静電潜像に対して前記現像剤を供給する現像剤担持体と、
    前記現像剤収容部にトナーを補給するトナー補給部と、
    少なくとも画像形成中において、前記現像剤担持体に対して交流電圧または直流電圧と交流電圧とを重畳した電圧を印加する電源と、
    トナー消費量をカウントするカウント部と、
    装置内部の温度を検知する温度検知部と、
    を備えた画像形成装置において、
    前記現像剤担持体に対して直流電圧のみを印加して前記現像剤担持体から前記像担持体へトナーを吐き出す飛散トナー吐き出し制御モードを、前記カウント部及び前記温度検知部の温度情報に基づいて、実行可能な制御部を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記像担持体の非画像部において、画像部と同様の電圧を前記現像剤担持体に印加することにより、前記現像剤担持体から前記像担持体へトナーを吐き出す、劣化トナー吐き出し制御モードを、前記カウント部及び前記温度検知部の温度情報に基づいて、実行可能であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、トナー消費量と前記現像剤担持体の駆動時間とを積算して、所定の画像形成枚数ごとに前記現像剤担持体の単位駆動時間当たりのトナー消費量が所定の閾値よりも低い場合には、前記劣化トナー吐き出し制御モードを行なうことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記温度検知部での検知温度が高いほど、前記劣化トナー吐き出し制御モードでの吐き出し量を増やすあるいは吐き出し頻度を増やすことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記像担持体の画像部においては、前記現像剤担持体に交流電圧または直流電圧と交流電圧を重畳した電圧を印加することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記トナーには結着樹脂が含有され、
    前記結着樹脂のガラス転移点Tgが70℃以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記トナーは、ワックスを含有することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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