JP2012203239A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2012203239A
JP2012203239A JP2011068493A JP2011068493A JP2012203239A JP 2012203239 A JP2012203239 A JP 2012203239A JP 2011068493 A JP2011068493 A JP 2011068493A JP 2011068493 A JP2011068493 A JP 2011068493A JP 2012203239 A JP2012203239 A JP 2012203239A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
remaining amount
image
primary
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011068493A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5779932B2 (ja
Inventor
Nobuyuki Mitsui
伸志 三井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2011068493A priority Critical patent/JP5779932B2/ja
Priority to US13/279,652 priority patent/US8649694B2/en
Priority to CN201110402836.0A priority patent/CN102692834B/zh
Publication of JP2012203239A publication Critical patent/JP2012203239A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5779932B2 publication Critical patent/JP5779932B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/06Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing
    • G03G15/08Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer
    • G03G15/0822Arrangements for preparing, mixing, supplying or dispensing developer
    • G03G15/0863Arrangements for preparing, mixing, supplying or dispensing developer provided with identifying means or means for storing process- or use parameters, e.g. an electronic memory
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/55Self-diagnostics; Malfunction or lifetime display
    • G03G15/553Monitoring or warning means for exhaustion or lifetime end of consumables, e.g. indication of insufficient copy sheet quantity for a job
    • G03G15/556Monitoring or warning means for exhaustion or lifetime end of consumables, e.g. indication of insufficient copy sheet quantity for a job for toner consumption, e.g. pixel counting, toner coverage detection or toner density measurement

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Dry Development In Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、画像形成装置に関し、違和感のないトナー残量を算出する。
【解決手段】互いに異なる根拠に基づいてトナー容器内のトナーの残量をそれぞれ算出することにより複数の1次残量を求める1次算出部と、それら複数の1次残量を変数とした残量空間上でのトナー容器が空である空領域が定義された、残量空間の空領域データを記憶する記憶部と、記憶部に記憶された空領域データを参照し、残量空間上での、トナー容器が未使用の状態にある原点と1次算出部で算出された複数の1次残量で定められる現在の座標点とを通る直線上の、原点から空領域に達する点までの間の距離に対する、現在の座標点から空領域に達する点までの間の距離の比率を、現在のトナー残量として算出する2次算出部とを有する。
【選択図】 図8

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
画像形成装置には、補給用のトナーを収容したトナー容器が着脱自在に装着され、装着されているトナー容器から、現像器内のトナーの減少に合わせてトナーを現像器に補給するタイプの画像形成装置が存在する。このタイプの画像形成装置の場合、装着されたトナー容器の寿命(空)を検知してトナー容器の交換を促すことが必要である。また、トナー容器が寿命に至る前の段階であっても、残量が少なくなったことを警告したり、さらには、トナー容器内にトナーが何%残存しているかをユーザに知らせることが好ましい。
ここで、ピクセルカウントにて、現像剤残量を推定し、現像剤が空となる間際の現像剤残量を静電容量にて検出することが提案されている。
また、トナーカートリッジのライフにおいて、残量がある閾値以下になるまではトナー補給量累積値による残量予測を行い、空間際の現像剤残量を累積ピクセル数にて予測演算することが提案されている。
特開2001−92232号公報 特開2005−173088号公報
本発明は、違和感のないトナー残量を算出することのできる画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1は、露光を受けて潜像を保持しトナーによる現像を受けてトナー像を保持する像保持体と、
像保持体上の潜像をトナーで現像してトナー像を形成する現像器と、
像保持体上のトナーを記録媒体上に転写する転写手段と、
転写されたトナー像を記録媒体に定着する定着手段と、
現像器への補給用のトナーを収容したトナー容器が着脱自在に装着される容器装着部と、
容器装着部に装着されているトナー容器内のトナーの残量を算出するトナー残量算出手段とを有し、
上記トナー残量算出手段が、
互いに異なる根拠に基づいてトナー容器内のトナーの残量をそれぞれ算出することにより複数の1次残量を求める1次算出部と、
複数の1次残量を変数とした残量空間上でのトナー容器が空である空領域が定義された、残量空間の空領域データを記憶する記憶部と、
記憶部に記憶された空領域データを参照し、残量空間上での、トナー容器が未使用の状態にある原点と1次算出部で算出された複数の1次残量で定められる現在の座標点とを通る直線上の、原点から空領域に達する点までの間の距離に対する、現在の座標点から空領域に達する点までの間の距離の比率を、現在のトナー残量として算出する2次算出部とを有することを特徴とする画像形成装置である。
請求項2は、上記トナー残量算出手段が、1つのトナー容器について現在のトナー残量を異なる時刻毎に算出し、今回算出された現在のトナー残量が前回算出されたトナー残量より上回ったときは、前回算出されたトナー残量を現在のトナー残量として維持するものであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
請求項3は、画像データの入力を受けて像保持体を画像データに応じて露光することにより像保持体上に潜像を形成する露光器と、
容器装着部に装着されたトナー容器から現像器にトナーを補給するトナー補給部材とを有し、
1次算出部が、画像データとトナー補給部材のトナー補給動作とのそれぞれに基づいてトナー容器内のトナーの残量をそれぞれ算出することにより2つの1次残量を求めるものであって、
2次算出部が、容器装着部に新たなトナー容器が装着された後、上記2つの1次残量のうちの画像データに基づいて算出された1次残量が第1の閾値に達するまでの間は、上記2つの1次残量のうちの画像データに基づいて算出された1次残量のみに基づいて、現在のトナー残量を算出するものであることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置である。
請求項4は、トナー残量算出手段で算出されたトナー残量が第2の閾値に達したことを警告するトナー残量警告手段を有することを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項記載の画像形成装置である。
請求項5は、上記第2の閾値を変更自在に設定する設定手段を有することを特徴とする請求項4記載の画像形成装置である。
請求項1の画像形成装置によれば、本構成を有しない場合と比べ、違和感の少ないトナー残量算出が実現する。
請求項2の画像形成装置によれば、今回算出されたトナー残量に常に更新する場合と比べ、違和感がさらに少ないトナー残量算出が実現する。
請求項3の画像形成装置によれば、最初から2つの1次残量に基づいてトナー残量を算出する場合と比べ、初期のトナー残量算出値の大きな変動が抑えられる。
請求項4の画像形成装置によれば、本構成を有しない場合と比べ、ユーザに的確な情報を与えられる。
請求項5の画像形成装置によれば、本構成を有しない場合と比べ、ユーザの使い勝手が向上する。
画像形成装置の一例としての複写機の外観斜視図である。 図1に外観を示す複写機の内部構成図である。 トナー容器と現像器を示した模式断面図である。 トナー容器と現像器を示した模式断面図である。 本実施形態における制御系統を示したブロック図である。 図1に示す複写機への電源投入時に主制御部で実行される、トナー残量算出に関する処理を示すフローチャートである。 プリント要求があったときに実行される、トナー残量算出に関する処理を示すフローチャートである。 本実施形態におけるトナー残量の計算アルゴリズムの説明のための図である。 累積補給量計算値のみに基づいてトナー残量を求める場合の、残量空間を示す図である。 累積ピクセル値のみに基づいてトナー残量を求める場合の、残量空間を示す図である。 累積補給量計算値と累積ピクセル数との双方に基づくが、進みの速い方で警告表示を行なう場合の残量空間を示す図である。
以下、本発明の実施形態を説明する。
図1は、画像形成装置の一例としての複写機の外観斜視図である。
この複写機1は、原稿読取部1Aと画像形成部1Bとを有する。
原稿読取部1Aには、原稿が重ねられた状態に置かれる原稿給紙台11が備えられている。この原稿給紙台11上に置かれた原稿は1枚ずつ送り出され、その原稿に記録されている文字や画像が読み取られて原稿排紙台12上に排出される。
また、この原稿読取部1Aは、奥側を左右に延びるヒンジを有し、そのヒンジを回転中心として、原稿給紙台11および原稿排紙台12を一体的に持ち上げることができ、その下には、透明ガラス製の原稿読取板13(図2参照)が広がっている。この原稿読取部1Aでは、原稿給紙台11に原稿を置くことに代えて原稿読取板13上に原稿を1枚だけ下向きに置き、その原稿読取板13上の原稿から文字や画像を読み取ることもできる。
この原稿読取板13の前側には、ユーザに向けて様々なメッセージを表示し、また、様々な操作ボタンを表示して、ユーザからの、原稿読取りや画像形成の指示等の操作を受ける表示操作部14が備えられている。
この原稿読取部1Aは、その全体が支持フレーム15により支持されている。
また、画像形成部1Bは、その上面に画像が形成された用紙が排出される排紙台21が設けられている。またこの画像形成部1Bの前面には、内部の、トナー容器等の部品の交換や搬送中に詰まった用紙の除去のために開けられる前カバー22を備えている。また、その下には、画像形成前の用紙が積み重ねられた状態に収容される引き出し型の3台の給紙台23_1,23_2,23_3が収容されている。
また、この画像形成部1Bの左側面には、搬送中に詰まった用紙を取り除くときに開かれる横カバー24が設けられている。
さらに、この画像形成部1Bの底面には、この画像形成部1Bを移動可能とする車輪251が取り付けられている。
図2は、図1に外観を示す複写機の内部構成図である。
透明ガラス製の原稿読取板13の下には、原稿読取光学系30が配備されている。この原稿読取光学系30は、ランプ311とミラー312とを有する第1ブロック31と、2枚のミラー321,322を有する第2ブロック32と、画像を表わす光を読み取って画像信号を生成する光電センサ33とを有する。
第1ブロック31と第2ブロック32は、原稿読取板13に沿って矢印A−A’方向に移動可能であり、初期状態では、図2に示す左寄りの位置にある。
原稿給紙台11上に置かれた原稿Sは、1枚ずつ送り込まれ、搬送ローラ16により原稿読取板13に接する搬送経路17上を搬送される。原稿Sは、原稿読取板13に接して搬送される際にランプ311により照射され、原稿Sからの反射光がミラー312,321,322で反射されて光電センサ33で読み取られ、その原稿Sに記録されていた文字や画像を表わす画像信号が生成される。ランプ311による照射を受けた原稿Sはさらに搬送されて原稿排紙台12上に送り出される。
原稿が原稿読取板13上に置かれたときは、第1ブロック31および第2ブロック32が、原稿読取板13上の原稿の読取位置と光電センサ33との間の光学的な距離を常に同一に保つように矢印A方向に移動する。そして、その間、ランプ311が原稿を照射し、光電センサ33でその原稿上の文字や画像が読み取られて画像信号に変換される。
光電センサ33で得られた画像信号は画像処理部34に入力される。光電センサ33で得られた画像信号はR(レッド)、G(グリーン)、およびB(ブルー)の各色を表わす画像信号であり、画像処理部34は、このRGBの画像信号をY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、およびK(黒)の4色分からなる画像データに変換して一時的に記憶する。そして、後述する潜像形成のための露光の時期に合わせて露光制御部41に送信される。
この画像形成部1Bには露光器42が備えられており、潜像形式にあたっては、露光制御部41から露光器42にY、M,C,Kの画像データが送り込まれ、露光器42から、各Y,M,C,Kの各画像データにより変調された各露光光421Y,421M,421C,421Kが発せられる。
また、この図2には、露光制御部41に隣接した位置に主制御部40が示されている。この主制御部40は、マイクロコンピュータと、そのマイクロコンピュータで実行されるプログラムとで構成されていて、露光制御部41、表示操作部14(図1参照)、画像処理部34、その他図示しない各種電源回路や駆動回路等に接続され、この複写機1の全体の制御を担っている。
画像形成部1Bの下部には、前述した3台の給紙台23_1,23_2,23_3が左右の案内レール24_1,24_2,24_3に支持されて収容されている。各給紙台23_1,23_2,23_3には、用紙Pが積み重なった状態に収容されている。各給紙台23_1,23_2,23_3は、用紙Pの補給のために、案内レール24_1,24_2,24_3に案内されて引出し自在に構成されている。
それら3台の給紙台23_1,23_2,23_3のうちの、表示操作部14(図1参照)の操作等により指定された給紙台(ここでは一例として給紙台23_1とする)からは、用紙Pがピックアップロール25により送り出され、さばきロール26により1枚ずつに分離され、その1枚の用紙Pが搬送ロール27により上方に搬送され、待機ロール28によりそれ以降の搬送のタイミングが調整されて、さらに上方に搬送される。この待機ロール28以降の用紙の搬送については後述する。
この画像形成部1Bの中央部分には、Y,M,C,Kの各色のトナーによるトナー像を形成する4つの像形成ユニット50Y,50M,50C,50Kが配置されている。これら4つの像形成ユニット50Y,50M,50C,50Kは、使用するトナーの色が異なることを除き、互いに同一の構成を有するため、ここでは像形成ユニット50Yを取り挙げてその構成を説明する。
この像形成ユニット50Yは、図2に矢印Bで示す向きに回転する感光体51を有し、その感光体51の周囲に、帯電器52、現像器53、およびクリーナ55が配置されている。また、後述する中間転写ベルト61を感光体51との間に挟んだ位置には、転写器54が置かれている。
感光体51はロール形状を有し、帯電により電荷を保持し露光によりその電荷を放出してその表面に静電潜像を保持する。
帯電器52は、感光体51の表面をある帯電電位に帯電する。
また、この画像形成部1Bは、前述した露光器42を有する。この露光器42には、露光制御部41から画像信号が入力され、その入力された画像信号に応じて変調された露光光421Y,421M,421C,421Kを出力する。感光体51は、帯電器52による帯電を受けた後、露光器42からの露光光421Yの照射を受け、感光体51の表面に静電潜像が形成される。
感光体51は、露光光421Yの照射を受けて表面に静電潜像が形成された後、現像器53により現像され、その感光体51の表面にトナー像(この像形成ユニット50Yではイエロー(Y)のトナーによるトナー像)が形成される。
現像器53は、内部にトナーとキャリアとからなる現像剤を収容したケース531内に、現像剤を攪拌する2本のオーガ532_1,532_2と、現像剤を感光体51に対向した位置に運ぶ現像ロール533とを有する。感光体51上に形成された静電潜像の現像にあたっては、現像ロール533にバイアス電圧が印加され、そのバイアス電圧の作用により、現像剤中のトナーが、感光体51上に形成された静電潜像に従って感光体51上に付着し、トナー像が形成される。
現像器53による現像により感光体51上に形成されたトナー像は、転写器54の作用により中間転写ベルト61上に転写される。
この転写後に感光体51上に残存するトナーは、クリーナ55によって感光体51上から取り除かれる。
中間転写ベルト61は、複数のロール62に架け回された、無端の、矢印C方向に循環移動するベルトである。
像形成ユニット50Y,50M,50C,50Kのそれぞれで形成された各色トナーによるトナー像は、順次重なるように中間転写ベルト61上に転写され、転写器63が配置された二次転写位置に搬送される。これと同期して、待機ロール28にまで搬送されてきていた用紙が二次転写位置に搬送され、転写器63の作用により、中間転写ベルト61上のトナー像が、搬送されてきた用紙上に転写される。このトナー像の転写を受けた用紙は、さらに搬送され、定着器64による加圧および加熱により用紙上のトナー像がその用紙上に定着され、定着されたトナー像からなる画像が用紙上に形成される。画像が形成された用紙はさらに搬送され、排出ローラ65により、排紙台21上に排出される。
転写器63によりトナー像を用紙上に転写した後の中間転写ベルト61はさらに循環移動し、その表面に残存するトナーがクリーナ66によって中間転写ベルト61上から取り除かれる。
また、画像形成部1Bの、中間転写ベルト61よりも上方には容器装着部29Y,29M,29C,29Kが設けられている。これらの容器装着部29Y,29M,29C,29Kには、イエロー(Y)、マゼンタ(M),シアン(C)、および黒(K)の各色トナーを収容するトナー容器67Y,67M,67C,67Kが装着されている。これらのトナー容器67Y,67M,67C,67Kに収容されている各色トナーは、対応する各現像器53におけるトナーの消費量に応じて各現像器53に補給される。
また、この画像形成部1Bでは、例えば所定枚数の画像形成が行なわれたとき、あるいは温湿度環境が変化したとき、さらに部品交換が行なわれたときなど、様々な事象を契機として、「プロセス制御」が行なわれる。このプロセス制御では、あらかじめ定められた画像濃度の一様画像(トナーパッチ)を形成して、ここには図示しない検出器でそのトナーパッチの濃度を測定し、基準の濃度と比較し、そのパッチの濃度が基準となるように、様々な要素が調整される。この様々な要素としては、例えば、画像データ上での画像密度の変換、トナー容器から現像器へのトナー補給量、帯電器による帯電量、露光器による露光光量、現像器における現像バイアス電圧等がある。このプロセス制御により、画像濃度の経時変化が補正され、一定濃度の画像形成が行なわれる。プロセス制御を実行すべき事象が到来すると、その時点ではプリント動作実行中であるなど直ちにプロセス制御を実行できるとは限らないので、プロセス制御実施要求フラグが立てられ、その後プロセス制御を実行することができるタイミングでそのフラグが参照され、そのフラグが立っているときにプロセス制御が実行される。
図3,図4は、トナー容器と現像器を示した模式断面図である。ここで、図3は、側方から見たときの模式断面図、図4は、上方から見たときの模式断面図である。
ここでは、代表的に一系統のみ図示し、各構成要素を、Y,M,C,Kを省略した符号で指し示している。
現像器53にはトナーとキャリアとを含む現像剤537(図3参照)が収容されており、2本のオーガ532_1,532_2により、図4に示す矢印F,G,H,Iで示す向きに循環しながら攪拌されている。その現像剤537は、矢印Eで示す向きに回転する現像ロール533に保持され層厚規制部材534による層厚規制を受けて感光体50に対面した現像位置に搬送される。一方、感光体51は矢印Bで示す向きに回転し、帯電器52により帯電を受け、露光器42からの露光光の照射を受けて静電潜像が形成される。さらにその静電潜像が、現像ロール533により搬送されてきた現像剤中のトナーにより現像され、感光体50上にトナー像が形成される。感光体50上に形成されたトナー像のその後の処理については図2を参照して説明済であり、ここでの重複説明は省略する。
このようにして現像器53内の現像剤537中のトナーが消費されると、現像剤537中のトナーが不足してくる。すると、トナー補給路68内に配備されているオーガ681が回転して、トナー容器67に収容されている補給用のトナー671がトナー補給路68内を矢印Jで示す向きに搬送され、現像器53内に供給される。現像器53内に供給されたトナーは、2本のオーガ532_1,532_2により図4に示す矢印F,G,H,Jに従って循環的に搬送されながら攪拌されてキャリアと混合される。
図5は、本実施形態における制御系統を示したブロック図である。この図5には、本実施形態の特徴部分の説明に必要な要素のみ示されている。
この図5には、図1又は図2にも示す主制御部40、表示操作部14、露光制御部41、露光器42、現像器53、トナー容器67、感光体50Y,50M,50C,50K、および中間転写ベルト61が示されている。ただし、この図5では、図2に示す4台の現像器をまとめて現像器53とし、図2に示す4台のトナー容器をまとめてトナー容器67としている。図1又は図2にも示したこれらの各要素についてはトナー容器67と主制御部40との間の通信に関する事項を除き説明済であるため、重複説明は省略し、この通信に関する事項のみの説明にとどめる。
トナー容器67には、Y,M,C,Kの各色のトナー容器67Y,67M,67C,67K(図2参照)ごとに不揮発性メモリ(不図示)が搭載されている。主制御部40は、それら各トナー容器67に搭載された不揮発性メモリと通信を行ない、その不揮発性メモリからそのトナー容器の種類や過去の使用履歴等の読み出しや、新たな使用履歴の書き込み等を行なう。
また、この図5にはさらに、画像密度算出部91、補給量算出部92、および像濃度検知部93が示されている。
画像密度算出部91では、図2に示す画像処理部34から露光制御部41に送信されてきた画像データに基づいて、Y,M,C,Kの各色ごとに、画像密度が算出される。すなわち、図1,図2に示す画像形成部1Bでは、トナーが付着する画素(ピクセル)の密度により画像の濃淡を表わす画像を形成しており、この画像密度算出部91では、画像データに基づいて、各画像ごと、かつY,M,C,Kの各色ごとの、トナーの付着を受けるピクセル数が算出される。この算出されたピクセル数の情報は主制御部40に送信され、主制御部40では、これまでに作成された画像のピクセル数の累積値である累積ピクセル数がY,M,C,Kの各色ごとに算出される。
また、補給量算出部92では、トナー容器67から現像器53へのトナー補給量が算出される。ただし、このトナー補給量の算出は、図3,図4に示すトナー補給路68に配備されているオーガ681の回転数に基づいて行なわれるものであり、実際のトナー補給量とは異なる場合がある。例えば、環境温湿度によっても実際のトナー補給量は変動し、またトナー容器67が補給用のトナーで満杯のときと空に近づいたときとでも実際のトナー補給量は変動する。この補給量算出部92で算出されたトナー補給量の情報は主制御部40に伝えられ、主制御部40では、トナー補給量の累積値である累積補給量計算値が算出される。ここで、補給量算出部92でのトナー補給量の算出も、画像密度算出部91におけるピクセル数の算出と同様、Y,M,C,Kの各色トナーごとに行なわれ、主制御部40では各色トナーごとの累積補給量計算値が算出される。
さらに、像濃度検知部93では、前述のプロセス制御により作成された、Y,M,C,Kの各色トナーによる各トナーパッチの濃度が検知される。これらのトナーパッチの濃度の検知結果も主制御部40に伝えられる。
以上の構成を踏まえ、次に、主制御部40内で実行される、トナー容器内のトナー残量を算出するトナー残量算出処理について説明する。
図6は、図1に示す複写機への電源投入時に主制御部で実行される、トナー残量算出に関する処理を示すフローチャートである。
図1,図2に示す複写機1に電源が投入されると(ステップS01)、図1に示す表示操作部14にトナー容器内のトナーの残量が表示される(ステップS02)。ここで表示されるトナー残量は、図7に示すステップS23又はステップS24で算出され、必要に応じて更新された(ステップS26)、前回の電源オフ時に表示されていた残量である。トナー残量の算出方法については後述する。ただし、新品のトナー容器が装着された後の未使用の状態にあるときは、トナー残量は100%と表示される。
次にそのトナー残量が閾値A以下か否かが判定され(ステップS03)、トナー残量が閾値A以下であると判定されると、ステップS02における残量表示に加え、警告が表示される(ステップS04)。ここで、閾値Aは、本発明にいう第2の閾値の一例に相当し、トナー容器内のトナー残量が例えば25%にまで減少したことを判定するための閾値である。
さらに、ステップS05において、トナー容器が寿命を迎えたか否か、すなわちトナー容器内のトナー残量が0%になったか否かが判定される。
トナー容器が寿命を迎えたと判定されると新たなトナー容器に交換するよう交換要求メッセージが表示され(ステップS06)、さらに、プリント動作が一旦禁止される(ステップS07)。トナー容器を交換すると、図示しないプリント動作再開のための処理が実行されて、プリント動作が再度許可される。
尚、図2に示すように、この複写機1には4台のトナー容器67Y,67M,67C,67Kが装着されており、ステップS02〜ステップS04、およびステップS06については、各トナー容器ごとに処理や表示が行なわれる。ただし、ステップS05では、4台のトナー容器のうちのいずれの1台が寿命を迎えた場合であっても寿命であると判定されてステップS06に進み、ステップS07では、いずれか1台のトナー容器が寿命を迎えたときであってもプリント動作が禁止される。
ステップS05において、4台のトナー容器のいずれもが未だ寿命ではないと判定されると、ステップS11に進み、プロセス制御実施要求フラグが立っているか否かが判定される。プロセス制御実施要求フラグが立っていないときは、そのまま、この図6に示す電源オン時の処理を終了する。
ステップS11において、プロセス制御実施要求フラグが立っていると判定されるとプロセス制御が実施される(ステップS12)。そしてそのプロセス制御において作成されたトナーパッチの濃度が図5に示す像濃度検知部93で検知され、そのトナーパッチの濃度が閾値Bを下回っているか否かが判定される(ステップS06)。この閾値Bは、現像器内の現像剤のトナー濃度(キャリアに対するトナーの割り合い)が低下し過ぎていてそのトナー濃度を回復すべき状態にあることを判定するための閾値である。このステップS13でトナー濃度が閾値Bを下回ってはいないと判定されると、この図6の処理が終了する。ここで、プロセス制御自体は、Y,M,C,Kの各色について同時に行われるが、トナー濃度が閾値Bを下回っているか否かの判定(ステップS13)や、その後の、以下に説明するリカバリー補給(ステップS14)等の処理は、Y,M,C,Kの各色トナーに対応する各現像器又は各トナー容器ごとに行なわれる。
一方、ステップS13でトナー濃度が閾値Bを下回っていると判定されるとステップS14に進み、リカバリー補給が実施される。すなわち、ここでは、現像器内の現像剤のトナー濃度を回復させるためにトナー容器から現像器にトナーを補給するための補給動作が行なわれる。ここでは具体的には図3,図4に示すトナー補給路68内のオーガ681を回転させる処理が行なわれる。その後再度プロセス制御が実施され(ステップS15)、トナー濃度の回復が判定される(ステップS16)。トナー濃度が回復したときは、この図6の処理が終了する。尚、トナー補給動作は、プロセス制御を実行した場合のみ行なわれるのではなく、普段からトナーの使用量を推定してその使用量に見合った分だけ少しずつトナー補給が行なわれている。それでもなおトナー濃度が閾値Bを下回った場合(ステップS13)にリカバリー補給(ステップS14)が実施される。このようにこのリカバリー補給は、正常動作の範囲内であっても行なわれるが、本実施形態において関心のある、トナー容器内のトナー残量の観点からは、以下の状態にあるときに実施される。すなわち、例えばトナー容器に搭載されている不揮発性メモリのデータからは未だ寿命ではないと判定されるにもかからわず、その不揮発性メモリを搭載したトナー容器が何らかの原因で空になっていた場合にステップS14以降の処理が実行される。すなわち、ステップS14以降の処理は、トナー容器の寿命の観点では、万一の異常な事態が生じたときの安全を確保するための処理である。
ステップS16においてトナー濃度が回復しないと判定されると、これは、上述の通り、装着されているトナー容器が未だ寿命とは判定されないにもかかわらず実際にはトナー残量が0%であったことを意味し、表示操作部14(図1,図5参照)にトナー容器の交換要求のメッセージが表示される(ステップS17)。
その後、新たなトナー容器が装着されると(ステップS18)、リカバリー補給動作が再度実施される(ステップS14)。トナー容器の装着は、例えば、図1に示す前カバー22の開閉動作が検知されたことを契機として装着されたはずのトナー容器に搭載されている不揮発性メモリとの間で通信を試みることによって行なわれ、その通信が可能であることでトナー容器が装着されたことが判定される。
図7は、プリント要求があったときに実行される、トナー残量算出に関する処理を示すフローチャートである。この図7に示す処理も、ページプリントの実施(ステップS32)、プロセス制御の実施(ステップS36,S39)、プリント禁止処理(ステップS31)を除き、Y,M,C,Kの各色トナーに対応する各現像器又は各トナー容器ごとに行なわれる。
図1,図2に示す画像形成部1Bがプリント要求を受信すると(ステップS21)、先ず、新たなトナー容器が装着された後の累積ピクセル数が閾値C未満であるか否かが判定される(ステップS22)。
閾値Cは、本発明にいう第1の閾値の一例に相当し、新たなトナー容器が装着されて使用開始されたばかりの初期段階にあるか否かを判定するための閾値である。この閾値Cとしては累積ピクセル数をトナー残量に換算して、例えばトナー残量90%に対応する値が採用される。
ここで、後述する図8には、累積ピクセル数として0%から100%を超えた値までが示されており、累積補給量計算値についても0%から100%を超えた値まで示されている。これらの値のうち、累積ピクセル数0%、かつ累積補給量計算値0%は、新たなトナー容器が装着された直後の、トナー容器内のトナー残量が100%の状態にあることを意味している。また、累積ピクセル数100%および累積補給量計算値100%は、標準的な動作環境の下で標準的な画像密度の画像をプリントし続けたときにトナー容器の寿命と見なすことのできる累積ピクセル数および累積補給量計算値である。ただし実際には、動作環境も様々に変化しプリントすべき画像の画像密度も様々に変化するため、100%未満で寿命となる場合もあり、100%を超えても未だ寿命を迎えた状態にはない場合もある。
ここでは図8についての説明は以上にとどめ、図7に戻って説明を続ける。
ステップS22において累積ピクセル数が閾値C未満であると判定されると、ステップS23に進み、累積ピクセル数に基づいてトナー残量が計算される。一方、ステップS22において累積ピクセル数が閾値C以上であると判定されるとステップS24に進み、累積ピクセル数と累積補給量計算値との双方に基づいてトナー残量が計算される。
累積ピクセル数が閾値C未満である、新たなトナー容器使用開始後の初期の段階では、現像器内の現像器中のトナー濃度の誤検知や検知のばらつきなどの結果、累積ピクセル数が増加してもトナー補給がほとんど行なわれないケースや、これとは逆に、累積ピクセル数はほとんど増えていないのに大量のトナー補給が行なわれるケースが発生することがある。そこで、本実施形態では、累積ピクセル数が閾値C未満の場合は、比較的安定している累積ピクセル数のみに基づいてトナー残量が計算される(ステップS23)。ステップS23,S24における具体的なトナー残量算出アルゴリズムについては、図8を参照しながら後述することとし、ここでは図7のフローチャートの説明を先に進めることとする。
ステップS23,S24でトナー容器内のトナー残量が計算されると、その計算結果としてのトナー残量が前回計算したトナー残量よりも減少しているか否かが判定され(ステップS25)、前回よりもトナー残量が減少していた場合のみトナー残量が更新されて、その更新されたトナー残量が表示操作部14上の表示にも反映される(ステップS26)。こうすることにより、表示上一旦減ったトナー残量が途中で増加するという違和感が排除される。
その後のステップS27〜S31の処理は、図6に示すフローチャートのステップS03〜S07の処理と同一であり、説明は省略する。
ステップS29において、4台のトナー容器67Y,67M,67C,67K(図2参照)のいずれもが未だ寿命には至っていないと判定されると、1ページ分のプリントが実施され(ステップS32)、さらに累積ピクセル数がその1ページ分だけ更新される(ステップS33)。
尚、累積補給量計算値は、この図7にフローチャートを示す処理とは別に、トナー補給動作が行なわれるたびに更新される。
さらに今回プリントを行なった1ページを含む、1回のプリント要求で行なわれる1又は複数ページ分のプリントからなるジョブが終了したか否かが判定され(ステップS34)、そのジョブが未だ終了していないときはステップS22以降の処理が繰り返される。ステップS34においてジョブが終了したことが判定されると、ステップS35以降の処理に進む。ステップS35〜ステップS42の処理は、図6に示すフローチャート中のステップS11〜ステップS18の処理と同一であり、重複説明は省略する。
次に、図7のステップS23,S24で実行されるトナー容器内のトナー残量の計算アルゴリズムについて説明する。
図8は、本実施形態におけるトナー残量の計算アルゴリズムの説明のための図である。
ここには、横軸が累積補給量計算値(%)、縦軸が累積ピクセル数(%)の二次元空間である、トナー残量を表わす残量空間が示されている。この残量空間のうちの空領域(領域103A)についてはあらかじめ定義されて主制御部40(図1,図5参照)内の記憶部に記憶されている。
本実施形態では主制御部40内の記憶部に記憶しているが、この実施形態に限られるものではなく、主制御部の外部に記憶部を設け、その記憶部に記憶させておいてもよい。
累積補給量計算値(%)および累積ピクセル数(%)は、それぞれが本発明にいう1次残量の各一例に相当する。%の意味は、前述の通りである。また、この図8において、ハッチングや網掛けのない領域101Aは十分なトナー残量がある領域、ハッチングを施した領域102Aは、トナー残量が25%以下となった領域、網掛けを施した領域103Aは、トナー容器が寿命を迎えた、トナー残量が0%であると定義される空領域である。
ここでは先ず、図7のステップS24における、累積ピクセル数と累積補給量計算値との双方に基づくトナー残量の計算アルゴリズムを説明する。
ステップS24では、図8に示す残量空間上での、トナー容器が未使用の状態にある原点(0%,0%)と、算出された累積ピクセル数と累積補給量計算値とで定められる現在の座標(x%,y%)とを通る直線上の、原点から空領域(領域103A)に達するまでの間の距離に対する、現在の座標点(x%,y%)から空領域(領域103A)に達するまでの間の距離の比率Rが現在のトナー残量として算出される。
すなわち、その直線が空領域(領域103A)に達した点の座標を(x%,y%)とすると、比率Rは、式
Figure 2012203239
により算出される。
すなわち、現在の座標点が図8に示すポイント_Aのときは、上記(1)式に基づいて、原点(0,0)とそのポイント_Aとを結ぶ直線が空領域(領域103A)に到達する点との間の距離に対する、ポイント_Aと空領域(領域103A)に到達する点との間の距離の比率Rが算出され、これが現在のトナー残量となる。
またこれと同様に、現在の座標点が図8に示すポイント_Bのときは、上記(1)式に基づいて、原点(0,0)とそのポイント_Bとを結ぶ直線が空領域(領域103A)に到達する点との間の距離に対する、ポイント_Bと空領域(領域103A)に到達する点との間の距離の比率Rが算出され、これが現在のトナー残量となる。
現在、ポイント_Aにあって、現在のポイントが原点とそのポイント_Aとを結ぶ直線上をそのまま移動して領域101Aと領域102Aとの境界であるポイント_Cに達すると、その時点でトナー残量が少なくなった旨、警告が表示される(図7ステップS28)。このポイント_Cは、トナー残量が25%にまで減少した点である。
またこれと同様に、現在、ポイント_Bにあって、現在のポイントが原点とそのポイント_Bとを結ぶ直線上をそのまま移動して、領域101Aと領域102Aとの境界であるポイント_Dに達すると、その時点でトナー残量が少なくなった旨、警告が表示される。このポイント_Dも、トナー残量が25%にまで減少した点である。
尚、現在のポイント(座標点)は一本の直線上を辿って移動するとは限らず、その時その時の動作環境等に応じて様々に蛇行しながら空領域(領域103A)に近づいていくことになる。トナー残量は、その時点その時点の現在のポイント(座標点)を上記(1)式にあてはめて算出される。
この図8を参照して説明したトナー残量算出アルゴリズムによれば、違和感のないトナー残量が算出される。
次に、図7のステップS23における、累積ピクセル数のみに基づくトナー残量算出アルゴリズムについて説明する。
ここでは、累積ピクセル数が参照され、累積補給量計算値も累積ピクセル数と同じ%であるとみなしてトナー残量が算出される。すなわち、例えば累積ピクセル数が5%のときは累積補給量計算値も5%であり、累積ピクセル数が10%のときは累積補給量計算値も10%であるとみなす。これはすなわち、現在のポイントが図8に示す斜め45°の直線に沿って移動するものとみなすことを意味している。ここではこのようにみなして、上述の(1)式に基づく比率Rが算出され、この比率Rがトナー残量であるとみなされる。累積ピクセル数のみに基づいてトナー残量を算出する理由は、前述の通り、初期のトナー補給量は大きくばらつく可能性があるからである。
次に、トナー残量算出アルゴリズムの各種の比較例について説明する。
図9は、累積補給量計算値のみに基づいてトナー残量を求める場合の、残量空間を示す図である。
各領域101B,102B,103Bは、それぞれ、図8に示す各領域101A,102A,103Aに対応する。領域103Bは、トナー残量が0%であると定義されている空領域であり、この領域103Bは、図8に示す空領域103Aと同一の広がりをもっている。これに対し、ここでは累積補給量計算値のみに基づいてトナー残量が算出されるため、トナー残量が多い領域101Bとトナー残量が少ない領域102Bとの境界は、図8の2つの領域101A,102Aの境界とは異なっている。
累積補給量計算値のみに基づいてトナー残量を計算した場合、累積補給量計算値と累積ピクセル数が同一に変化するときは、直線Aに示すように正しいトナー残量が算出され、残量25%に達した時点で残量が少ない旨警告が表示される。
これに対し、累積補給量計算値の方が変化が大きく累積ピクセル数の変化が小さいときは、例えば直線Bを辿って進み、残量が未だ45%もあるときに、残量が少ないという警告が表示される。この場合、直線Aに従って変化しているか直線Bに従って変化しているかは装置にとっては不明であり、したがって、この場合も残量25%と表示することになる。ところが残量25%と表示した後、かなり多量のプリント枚数分使用することができ、ユーザに違和感を与えることになる。
一方、これとは逆に、累積補給量計算値の変化が小さく累積ピクセル数の変化が大きく、直線Cに従って進んだ場合を考えると、残量5%の時点で残量25%の警告が表示される。この場合、ユーザは残量25%分のプリント枚数を期待することになるが、実際の残量は5%であって、直ぐに空領域になってしまい、この場合もユーザに違和感を与える結果となる。
図10は、累積ピクセル値のみに基づいてトナー残量を求める場合の、残量空間を示す図である。
各領域101C,102C,103Cは、それぞれ、図8に示す各領域101A,102A,103Aに対応する。領域103Cは、トナー残量が0%であると定義されている空領域であり、この領域103Cは、図8,図9に示す空領域103A,103Bと同一の広がりをもっている。これに対し、ここでは累積ピクセル数のみに基づいてトナー残量が算出されるため、トナー残量が多い領域101Cとトナー残量が少ない領域102Cとの境界は、図8に示す2つの領域101A,102Aの境界、および図9に示す2つの領域101B,102Bの境界とは異なっている。
累積ピクセル数のみに基づいてトナー残量を計算した場合、累積補給量計算値が累積ピクセル数と同一に変化するときは、直線Aに示すように正しいトナー残量が算出され、残量25%に達した時点で残量が少ない旨、警告が表示される。
これに対し、累積補給量計算値の方が変化が大きく累積ピクセル数の変化が小さいときは、例えば直線Bを辿って進み、残量が10%にまで減少した時点で、残量が少ないという警告が表示される。この場合、直線Aに従って変化しているか直線Bに従って変化しているかは装置にとっては不明であり、したがって、この場合も残量25%と表示することになる。ユーザは、残量25%分のプリント枚数を期待することになるが、実際の残量は10%であって、警告表示があってから少ないプリント枚数でトナー容器が寿命となり、ユーザに違和感を与える結果になる。
これとは逆に、累積補給量計算値の変化が小さく累積ピクセル数の変化が大きい、直線Cに従って進んだ場合も、今度は残量が50%もある段階で残量25%の警告が表示され、これも違和感を与える結果となる。
図11は、累積補給量計算値と累積ピクセル数との双方に基づくが、進みの速い方で警告表示を行なう場合の残量空間を示す図である。
ここでも、各領域101D,102D,103Dは、図8に示す各領域101A,101B,101Cに対応する。領域101Dは、トナー残量0%であると定義されている空領域であり、この領域103Dは図8〜図10に示す空領域である領域103A,103B,103Cと同一の広がりをもっている。これに対し、トナー残量が多い領域101Dと少ない領域102Dとの境界は、トナー残量算出アルゴリズムの違いにより図8〜図10の各2つの領域101A,102A;101B,102B;101C,102Cの各境界とは異なっている。
この図11においても、累積補給量計算値と累積ピクセル数が標準通りに変化するときは傾き45°の直線Aに従って進み、トナー残量が25%に達した時点で警告が表示される。これに対し、累積補給量計算値の方が累積ピクセル数よりも先に進んだときは、累積補給量計算値の方が採用され、例えば直線Bに沿って進むとすると、残量45%のときに残量25%であるとの警告が表示される。また、累積ピクセル数の方が累積補給量計算値よりも先に進んだときは累積ピクセル数の方が採用され、例えば直線Cに従って進んだとすると残量50%のときに残量25%という警告が表示される。
すなわち、累積補給量計算値と累積ピクセル数のうちの速く進んだ方を採用するという、この図11のアルゴリズムの場合も、ユーザに大きな違和感を与えることになる。
図示は省略するが、累積補給量計算値と累積ピクセル数のうちの遅く進む方を採用するアルゴリズムの場合は、トナー残量が僅かしかなくなった段階になって始めて残量25%という警告が表示され、この場合もユーザに大きな違和感を与える。
これら図9〜図11等のアルゴリズムと比べ、図8を参照して説明した本実施形態のアルゴリズムによれば、ユーザに違和感を与えない自然なトナー残量の算出や表示が行なわれる。
ここで、上記実施形態では、現像器内の現像剤中のトナーが不足した状態にあるか否かをプロセス制御を使って判定している。ただし、トナー容器の寿命の観点からは、プロセス制御に代えて、現像器内にトナー濃度を検知するセンサを備え、そのセンサからの信号に基づいて、現像器内の現像剤中のトナーが不足した状態にあるか否かを判定してもよい。
またここでは、本発明にいう複数の1次残量の一例として、累積補給量計算値と累積ピクセル数が採用されているが、例えば前掲の特許文献1に示されているような静電容量に基づく1次残量を採用してもよい。さらに上述の本実施形態では累積補給量計算値と累積ピクセル数という2つの1次残量を採用しているが、例えば静電容量に基づく1次残量も含め3つの1次残量を採用し、残量空間としてそれら3つの1次残量を変数とする3次元空間を採用してもよい。
さらに、ここでは、本発明を図1,図2に示す複写機に適用した例について説明したが、本発明は複写機にのみ適用されるものではなく、プリンタやファクシミリ装置など、画像形成機能を有する様々な形態の装置に適用することができる。
1 複写機
1A 原稿読取部
1B 画像形成部
14 表示操作部
15 支持フレーム
16 搬送ローラ
17 搬送経路
21 排紙台
22 前カバー
23_1,23_2,23_3 給紙台
24 横カバー
24_1,24_2,24_3 案内レール
29Y,29M,29C,29K 容器装着部
33 光電センサ
34 画像処理部
40 主制御部
41 露光制御部
42 露光器
50Y,50M,50C,50K 像形成ユニット
51 感光体
52 帯電器
53 現像器
54,63 転写器
61 中間転写ベルト
64 定着器
67,67Y,67M,67C,67K トナー容器
68 トナー補給路
91 画像密度算出部
92 補給量算出部
93 像濃度検知部
532_1,532_2,681 オーガ
533 現像ロール
534 層厚規制部材
537 現像剤
671 トナー

Claims (5)

  1. 露光を受けて潜像を保持しトナーによる現像を受けてトナー像を保持する像保持体と、
    前記像保持体上の潜像をトナーで現像してトナー像を形成する現像器と、
    前記像保持体上のトナー像を記録媒体上に転写する転写手段と、
    転写されたトナー像を記録媒体に定着する定着手段と、
    前記現像器へのトナー補給用のトナーを収容したトナー容器が取替自在に装着される容器装着部と、
    前記容器装着部に装着されているトナー容器内のトナーの残量を算出するトナー残量算出手段とを有し、
    前記トナー残量算出手段が、
    互いに異なる根拠に基づいて前記トナー容器内のトナーの残量をそれぞれ算出することにより複数の1次残量を求める1次算出部と、
    前記複数の1次残量を変数とした残量空間上での前記トナー容器が空である空領域が定義された、該残量空間の空領域データを記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された空領域データを参照し、前記残量空間上での、前記トナー容器が未使用の状態にある原点と前記1次算出部で算出された複数の1次残量で定められる現在の座標点とを通る直線上の、該原点から前記空領域に達する点までの間の距離に対する、該現在の座標点から該空領域に達する点までの間の距離の比率を、現在のトナー残量として算出する2次算出部とを有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記トナー残量算出手段が、1つのトナー容器について現在のトナー残量を異なる時刻毎に算出し、今回算出された現在のトナー残量が前回算出されたトナー残量より上回ったときは、前回算出されたトナー残量を現在のトナー残量として維持するものであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 画像データの入力を受けて前記像保持体を該画像データに応じて露光することにより該像保持体上に潜像を形成する露光器と、
    前記容器装着部に装着されたトナー容器から前記現像器にトナーを補給するトナー補給部材とを有し、
    前記1次算出部が、前記画像データと前記トナー補給部材のトナー補給動作とのそれぞれに基づいて前記トナー容器内のトナーの残量をそれぞれ算出することにより2つの1次残量を求めるものであって、
    前記2次算出部が、前記容器装着部に新たなトナー容器が装着された後、前記2つの1次残量のうちの前記画像データに基づいて算出された1次残量が第1の閾値に達するまでの間は、該2つの1次残量のうちの該画像データに基づいて算出された1次残量のみに基づいて、現在のトナー残量を算出するものであることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 前記トナー残量算出手段で算出されたトナー残量が第2の閾値に達したことを警告するトナー残量警告手段を有することを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項記載の画像形成装置。
  5. 前記第2の閾値を変更自在に設定する設定手段を有することを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
JP2011068493A 2011-03-25 2011-03-25 画像形成装置 Expired - Fee Related JP5779932B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011068493A JP5779932B2 (ja) 2011-03-25 2011-03-25 画像形成装置
US13/279,652 US8649694B2 (en) 2011-03-25 2011-10-24 Image forming apparatus and remaining toner amount calculating unit
CN201110402836.0A CN102692834B (zh) 2011-03-25 2011-12-07 图像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011068493A JP5779932B2 (ja) 2011-03-25 2011-03-25 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012203239A true JP2012203239A (ja) 2012-10-22
JP5779932B2 JP5779932B2 (ja) 2015-09-16

Family

ID=46858391

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011068493A Expired - Fee Related JP5779932B2 (ja) 2011-03-25 2011-03-25 画像形成装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8649694B2 (ja)
JP (1) JP5779932B2 (ja)
CN (1) CN102692834B (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10719045B2 (en) * 2018-03-13 2020-07-21 Kabushiki Kaisha Toshiba Image forming apparatus and control method of image forming apparatus
JP2022072784A (ja) * 2020-10-30 2022-05-17 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置、規制方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001175067A (ja) * 1999-12-15 2001-06-29 Canon Inc 異常検知システム及び現像剤残量表示システム
JP2005134794A (ja) * 2003-10-31 2005-05-26 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2005321546A (ja) * 2004-05-07 2005-11-17 Ricoh Co Ltd トナー発注管理方法及び画像形成装置
JP2007057632A (ja) * 2005-08-23 2007-03-08 Fuji Xerox Co Ltd トナー残量推定システムおよび画像形成装置
JP2009025745A (ja) * 2007-07-23 2009-02-05 Ricoh Co Ltd トナー補給方法、トナー補給装置及び画像形成装置
JP2009229733A (ja) * 2008-03-21 2009-10-08 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2011008147A (ja) * 2009-06-29 2011-01-13 Brother Industries Ltd 画像形成装置
JP2011022426A (ja) * 2009-07-17 2011-02-03 Fuji Xerox Co Ltd 消耗品管理システムおよび画像形成装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6912366B1 (en) * 1999-08-31 2005-06-28 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus comprising means for detecting an amount of developer contained in a developer container, a memory for storing the amount detected by the detecting means, and control means for updating the information stored in the memory
JP2001092232A (ja) 1999-09-17 2001-04-06 Canon Inc 画像形成装置
JP4474678B2 (ja) 2003-12-10 2010-06-09 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置、トナー量算出方法及びそのプログラム
JP4720448B2 (ja) * 2005-10-06 2011-07-13 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置及びその出力画像濃度補正方法
JP4347357B2 (ja) * 2007-03-26 2009-10-21 シャープ株式会社 画像形成装置
JP5720372B2 (ja) * 2011-03-30 2015-05-20 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001175067A (ja) * 1999-12-15 2001-06-29 Canon Inc 異常検知システム及び現像剤残量表示システム
JP2005134794A (ja) * 2003-10-31 2005-05-26 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2005321546A (ja) * 2004-05-07 2005-11-17 Ricoh Co Ltd トナー発注管理方法及び画像形成装置
JP2007057632A (ja) * 2005-08-23 2007-03-08 Fuji Xerox Co Ltd トナー残量推定システムおよび画像形成装置
JP2009025745A (ja) * 2007-07-23 2009-02-05 Ricoh Co Ltd トナー補給方法、トナー補給装置及び画像形成装置
JP2009229733A (ja) * 2008-03-21 2009-10-08 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2011008147A (ja) * 2009-06-29 2011-01-13 Brother Industries Ltd 画像形成装置
JP2011022426A (ja) * 2009-07-17 2011-02-03 Fuji Xerox Co Ltd 消耗品管理システムおよび画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20120243885A1 (en) 2012-09-27
JP5779932B2 (ja) 2015-09-16
CN102692834A (zh) 2012-09-26
CN102692834B (zh) 2016-06-08
US8649694B2 (en) 2014-02-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5720372B2 (ja) 画像形成装置
JP2006227325A (ja) 画像形成装置
JP5779932B2 (ja) 画像形成装置
JP2002287581A (ja) 画像形成装置、カートリッジ及び画像形成方法
JP2008158246A (ja) 画像形成装置
JP2005107113A (ja) 画像形成装置
JP2012194379A (ja) 画像形成装置及びトナー補給方法
JP6060575B2 (ja) 画像形成装置
JP5887956B2 (ja) 画像形成装置
US8538281B2 (en) Image forming apparatus and image forming method
JP5125641B2 (ja) 画像形成装置及び同装置におけるイメージングユニットのライフ判定方法
CN111273528B (zh) 图像形成装置、劣化状态检测方法以及存储介质
JP5746129B2 (ja) 画像形成装置
JP4590933B2 (ja) 画像形成装置及び回収ボックス
JP5172498B2 (ja) 画像形成装置
JP7077040B2 (ja) 画像形成装置
JP5285976B2 (ja) 画像形成装置
JP2001222203A (ja) 画像形成装置
JP6582775B2 (ja) 画像形成装置および画像形成方法
JP2005121993A (ja) 多色画像記録装置
JP2007140332A (ja) トナー補給回収機構
JP5387329B2 (ja) 画像形成装置
CN103969978A (zh) 图像形成装置及图像形成装置中的图像稳定化控制方法
JP2023038972A (ja) 画像形成装置、現像剤残量出力方法
JP5880057B2 (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140218

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20141222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150106

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150304

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150616

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150629

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5779932

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees
R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350