JP5720372B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関する。
画像形成装置には、補給用のトナーを収容したトナー容器が着脱自在に装着され、装着されているトナー容器から、現像器内のトナーの減少に合わせてトナーを現像器に補給するタイプの画像形成装置が存在する。このタイプの画像形成装置の場合、装着されたトナー容器の寿命(空)を検知してトナー容器の交換を促すことが必要である。
ここで、消耗品カートリッジに記憶手段を搭載し、消耗度情報を記憶させることで、正しく寿命を検知する技術が提案されている。
また、カートリッジの記憶手段により、認定カートリッジの装填の有無を判断し、さらに認定カートリッジが装填されなかった場合には、非認定品の装着か、カートリッジ未装着かを判断するロジックが提案されている。
特開2001−147633号公報 特開2009−151147号公報
本発明は、トナー容器が装着されているか否かが不明な第1の状態とトナー容器が装着されていることが明らかな第2の状態との2つの状態を取り得る画像形成装置における、トナー容器の寿命の判定精度向上を目的とする。
請求項1は、
露光を受けて潜像を保持しトナーによる現像を受けてトナー像を保持する像保持体と、
画像データの入力を受けて像保持体を画像データに応じて露光することにより像保持体上に潜像を形成する露光器と、
像保持体上の潜像をトナーで現像して像保持体上にトナー像を形成する現像器と、
像保持体上のトナー像を記録媒体上に転写する転写手段と、
転写されたトナー像を記録媒体に定着する定着手段と、
トナーを収容したトナー容器が着脱自在に装着される容器装着部と、
容器装着部に装着されたトナー容器から現像器にトナーを補給するトナー補給部材と、
画像データに基づいてトナー使用量を推定する第1の推定部と、
トナー補給部のトナー補給動作に基づいてトナー使用量を推定する第2の推定部と、
容器装着部にトナー容器が装着されているか否かが不明な第1の状態と容器装着部にトナー容器が装着されていることが明らかな第2の状態とのうちの第1の状態においては、第1の推定部と第2の推定部のうちの第1の推定部により推定されたトナー使用量のみに基づいて、該容器装着部にトナー容器が仮に装着されていたとした場合における該容器装着部に装着されているトナー容器の空を判定し、第2の状態においては、第1の推定部により推定されたトナー使用量と第2の推定部により推定されたトナー使用量との双方に基づいて容器装着部に装着されているトナー容器の空を判定する空判定部とを有することを特徴とする画像形成装置である。
請求項2は、容器装着部は、記憶手段が搭載されたトナー容器と記憶手段の搭載のないトナー容器のいずれのトナー容器の装着も受けるものであって、第1の推定部により推定されたトナー使用量の累積値が、この画像形成装置の使用開始から容器装着部に最初に装着されたトナー容器の空が判定される閾値に達するまでは、第1の状態における画像形成動作を許可し、そのトナー使用量の累積値がその閾値を越えた後は、容器装着部に装着されたトナー容器の記憶手段と通信を行なって通信に成功し、かつ空判定部によるトナー容器の空が判定されていない状態に限り画像形成動作を許可する制御部を有することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
請求項3は、現像器内のトナーの空を検出する空検出手段を有し、空判定部が、空検出手段により現像器内のトナーの空が検出され、さらにトナー補給部によるトナー補給動作によっても現像器内のトナーの空が解消しないことを受けて、容器装着部へのトナー容器の非装着および容器装着部に装着されているトナー容器の空のいずれかの状態であることを判定するものであることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置である。
請求項1の画像形成装置によれば、第1の状態と第2の状態の双方に同一の判定基準を採用した場合と比較し、トナー容器の寿命判定精度が向上する。
請求項2の画像形成装置によれば、記憶手段を搭載したトナー容器のみ使用可能な画像形成装置と比較しコストが低減化される。
請求項3の画像形成装置によれば、本構成を有しない場合と比べ、トナー容器の未装着あるいは装着されているトナー容器が空の状態のまま動作し続けることが低減される。
画像形成装置の一例としての複写機の外観斜視図である。 図1に外観を示す複写機の内部構成図である。 トナー容器と現像器を示した模式断面図である。 トナー容器と現像器を示した模式断面図である。 本実施形態における制御系統を示したブロック図である。 図1に示す複写機への電源投入時に主制御部で実行される、空判定に関する処理を示すフローチャートである。 プリント要求があったときに実行される、空判定に関する処理を示すフローチャートである。 メモリ付きトナー容器についての寿命判定アルゴリズムを表現した図である。
以下、本発明の実施形態を説明する。
図1は、画像形成装置の一例としての複写機の外観斜視図である。
この複写機1は、原稿読取部1Aと画像形成部1Bとを有する。
原稿読取部1Aには、原稿が重ねられた状態に置かれる原稿給紙台11が備えられている。この原稿給紙台11上に置かれた原稿は1枚ずつ送り出され、その原稿に記録されている文字や画像が読み取られて原稿排紙台12上に排出される。
また、この原稿読取部1Aは、奥側を左右に延びるヒンジを有し、そのヒンジを回転中心として、原稿給紙台11および原稿排紙台12を一体的に持ち上げることができ、その下には、透明ガラス製の原稿読取板13(図2参照)が広がっている。この原稿読取部1Aでは、原稿給紙台11に原稿を置くことに代えて原稿読取板13上に原稿を1枚だけ下向きに置き、その原稿読取板13上の原稿から文字や画像を読み取ることもできる。
この原稿読取板13の前側には、ユーザに向けて様々なメッセージを表示し、また、様々な操作ボタンを表示して、ユーザからの、原稿読取りや画像形成の指示等の操作を受ける表示操作部14が備えられている。
この原稿読取部1Aは、その全体が支持フレーム15により支持されている。
また、画像形成部1Bは、その上面に画像が形成された用紙が排出される排紙台21が設けられている。またこの画像形成部1Bの前面には、内部の、トナー容器等の部品の交換や搬送中に詰まった用紙の除去のために開けられる前カバー22を備えている。また、その下には、画像形成前の用紙が積み重ねられた状態に収容される引き出し型の3台の給紙台23_1,23_2,23_3が収容されている。
また、この画像形成部1Bの左側面には、搬送中に詰まった用紙を取り除くときに開かれる横カバー24が設けられている。
さらに、この画像形成部1Bの底面には、この画像形成部1Bを移動可能とする車輪251が取り付けられている。
図2は、図1に外観を示す複写機の内部構成図である。
透明ガラス製の原稿読取板13の下には、原稿読取光学系30が配備されている。この原稿読取光学系30は、ランプ311とミラー312とを有する第1ブロック31と、2枚のミラー321,322を有する第2ブロック32と、画像を表わす光を読み取って画像信号を生成する光電センサ33とを有する。
第1ブロック31と第2ブロック32は、原稿読取板13に沿って矢印A−A’方向に移動可能であり、初期状態では、図2に示す左寄りの位置にある。
原稿給紙台11上に置かれた原稿Sは、1枚ずつ送り込まれ、搬送ローラ16により原稿読取板13に接する搬送経路17上を搬送される。原稿Sは、原稿読取板13に接して搬送される際にランプ311により照射され、原稿Sからの反射光がミラー312,321,322で反射されて光電センサ33で読み取られ、その原稿Sに記録されていた文字や画像を表わす画像信号が生成される。ランプ311による照射を受けた原稿Sはさらに搬送されて原稿排紙台12上に送り出される。
原稿が原稿読取板13上に置かれたときは、第1ブロック31および第2ブロック32が、原稿読取板13上の原稿の読取位置と光電センサ33との間の光学的な距離を常に同一に保つように矢印A方向に移動する。そして、その間、ランプ311が原稿を照射し、光電センサ33でその原稿上の文字や画像が読み取られて画像信号に変換される。
光電センサ33で得られた画像信号は画像処理部34に入力される。光電センサ33で得られた画像信号はR(レッド)、G(グリーン)、およびB(ブルー)の各色を表わす画像信号であり、画像処理部34は、このRGBの画像信号をY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、およびK(黒)の4色分からなる画像データに変換して一時的に記憶する。そして、後述する潜像形成のための露光の時期に合わせて露光制御部41に送信される。
この画像形成部1Bには露光器42が備えられており、潜像形式にあたっては、露光制御部41から露光器42にY、M,C,Kの画像データが送り込まれ、露光器42から、各Y,M,C,Kの各画像データにより変調された各露光光421Y,421M,421C,421Kが発せられる。
また、この図2には、露光制御部41に隣接した位置に主制御部40が示されている。この主制御部40は、マイクロコンピュータと、そのマイクロコンピュータで実行されるプログラムとで構成されていて、露光制御部41、表示操作部14(図1参照)、画像処理部34、その他図示しない各種電源回路や駆動回路等に接続され、この複写機1の全体の制御を担っている。
画像形成部1Bの下部には、前述した3台の給紙台23_1,23_2,23_3が左右の案内レール24_1,24_2,24_3に支持されて収容されている。各給紙台23_1,23_2,23_3には、用紙Pが積み重なった状態に収容されている。各給紙台23_1,23_2,23_3は、用紙Pの補給のために、案内レール24_1,24_2,24_3に案内されて引出し自在に構成されている。
それら3台の給紙台23_1,23_2,23_3のうちの、表示操作部14(図1参照)の操作等により指定された給紙台(ここでは一例として給紙台23_1とする)からは、用紙Pがピックアップロール25により送り出され、さばきロール26により1枚ずつに分離され、その1枚の用紙Pが搬送ロール27により上方に搬送され、待機ロール28によりそれ以降の搬送のタイミングが調整されて、さらに上方に搬送される。この待機ロール28以降の用紙の搬送については後述する。
この画像形成部1Bの中央部分には、Y,M,C,Kの各色のトナーによるトナー像を形成する4つの像形成ユニット50Y,50M,50C,50Kが配置されている。これら4つの像形成ユニット50Y,50M,50C,50Kは、使用するトナーの色が異なることを除き、互いに同一の構成を有するため、ここでは像形成ユニット50Yを取り挙げてその構成を説明する。
この像形成ユニット50Yは、図2に矢印Bで示す向きに回転する感光体51を有し、その感光体51の周囲に、帯電器52、現像器53、およびクリーナ55が配置されている。また、後述する中間転写ベルト61を感光体51との間に挟んだ位置には、転写器54が置かれている。
感光体51はロール形状を有し、帯電により電荷を保持し露光によりその電荷を放出してその表面に静電潜像を保持する。
帯電器52は、感光体51の表面をある帯電電位に帯電する。
また、この画像形成部1Bは、前述した露光器42を有する。この露光器42には、露光制御部41から画像信号が入力され、その入力された画像信号に応じて変調された露光光421Y,421M,421C,421Kを出力する。感光体51は、帯電器52による帯電を受けた後、露光器42からの露光光421Yの照射を受け、感光体51の表面に静電潜像が形成される。
感光体51は、露光光421Yの照射を受けて表面に静電潜像が形成された後、現像器53により現像され、その感光体51の表面にトナー像(この像形成ユニット50Yではイエロー(Y)のトナーによるトナー像)が形成される。
現像器53は、内部にトナーとキャリアとからなる現像剤を収容したケース531内に、現像剤を攪拌する2本のオーガ532_1,532_2と、現像剤を感光体51に対向した位置に運ぶ現像ロール533とを有する。感光体51上に形成された静電潜像の現像にあたっては、現像ロール533にバイアス電圧が印加され、そのバイアス電圧の作用により、現像剤中のトナーが、感光体51上に形成された静電潜像に従って感光体51上に付着し、トナー像が形成される。
現像器53による現像により感光体51上に形成されたトナー像は、転写器54の作用により中間転写ベルト61上に転写される。
この転写後に感光体51上に残存するトナーは、クリーナ55によって感光体51上から取り除かれる。
中間転写ベルト61は、複数のロール62に架け回された、無端の、矢印C方向に循環移動するベルトである。
像形成ユニット50Y,50M,50C,50Kのそれぞれで形成された各色トナーによるトナー像は、順次重なるように中間転写ベルト61上に転写され、転写器63が配置された二次転写位置に搬送される。これと同期して、待機ロール28にまで搬送されてきていた用紙が二次転写位置に搬送され、転写器63の作用により、中間転写ベルト61上のトナー像が、搬送されてきた用紙上に転写される。このトナー像の転写を受けた用紙は、さらに搬送され、定着器64による加圧および加熱により用紙上のトナー像がその用紙上に定着され、定着されたトナー像からなる画像が用紙上に形成される。画像が形成された用紙はさらに搬送され、排出ローラ65により、排紙台21上に排出される。
転写器63によりトナー像を用紙上に転写した後の中間転写ベルト61はさらに循環移動し、その表面に残存するトナーがクリーナ66によって中間転写ベルト61上から取り除かれる。
また、画像形成部1Bの、中間転写ベルト61よりも上方には容器装着部29Y,29M,29C,29Kが設けられている。これらの容器装着部29Y,29M,29C,29Kには、イエロー(Y)、マゼンタ(M),シアン(C)、および黒(K)の各色トナーを収容するトナー容器67Y,67M,67C,67Kが装着されている。これらのトナー容器67Y,67M,67C,67Kに収容されている各色トナーは、対応する各現像器53におけるトナーの消費量に応じて各現像器53に補給される。
また、この画像形成部1Bでは、例えば所定枚数の画像形成が行なわれたとき、あるいは温湿度環境が変化したとき、さらに部品交換が行なわれたときなど、様々な事象を契機として、「プロセス制御」が行なわれる。このプロセス制御では、あらかじめ定められた画像濃度の一様画像(トナーパッチ)を形成して、ここには図示しない検出器でそのトナーパッチの濃度を測定し、基準の濃度と比較し、そのパッチの濃度が基準となるように、様々な要素が調整される。この様々な要素としては、例えば、画像データ上での画像密度の変換、トナー容器から現像器へのトナー補給量、帯電器による帯電量、露光器による露光光量、現像器における現像バイアス電圧等がある。このプロセス制御により、画像濃度の経時変化が補正され、一定濃度の画像形成が行なわれる。プロセス制御を実行すべき事象が到来すると、その時点ではプリント動作実行中であるなど直ちにプロセス制御を実行できるとは限らないので、プロセス制御実施要求フラグが立てられ、その後プロセス制御を実行することができるタイミングでそのフラグが参照され、そのフラグが立っているときにプロセス制御が実行される。
図3,図4は、トナー容器と現像器を示した模式断面図である。ここで、図3は、側方から見たときの模式断面図、図4は、上方から見たときの模式断面図である。
ここでは、代表的に一系統のみ図示し、各構成要素を、Y,M,C,Kを省略した符号で指し示している。
現像器53にはトナーとキャリアとを含む現像剤537(図3参照)が収容されており、2本のオーガ532_1,532_2により、図4に示す矢印F,G,H,Iで示す向きに循環しながら攪拌されている。その現像剤537は、矢印Eで示す向きに回転する現像ロール533に保持され層厚規制部材534による層厚規制を受けて感光体50に対面した現像位置に搬送される。一方、感光体51は矢印Bで示す向きに回転し、帯電器52により帯電を受け、露光器42からの露光光の照射を受けて静電潜像が形成される。さらにその静電潜像が、現像ロール533により搬送されてきた現像剤中のトナーにより現像され、感光体50上にトナー像が形成される。感光体50上に形成されたトナー像のその後の処理については図2を参照して説明済であり、ここでの重複説明は省略する。
このようにして現像器53内の現像剤537中のトナーが消費されると、現像剤537中のトナーが不足してくる。すると、トナー補給路68内に配備されているオーガ681が回転して、トナー容器67に収容されている補給用のトナー671がトナー補給路68内を矢印Jで示す向きに搬送され、現像器53内に供給される。現像器53内に供給されたトナーは、2本のオーガ532_1,532_2により図4に示す矢印F,G,H,Jに従って循環的に搬送されながら攪拌されてキャリアと混合される。
図5は、本実施形態における制御系統を示したブロック図である。この図5には、本実施形態の特徴部分の説明に必要な要素のみ示されている。
この図5には、図1又は図2にも示す主制御部40、表示操作部14、露光制御部41、露光器42、現像器53、トナー容器67、感光体50Y,50M,50C,50K、および中間転写ベルト61が示されている。ただし、この図5では、図2に示す4台の現像器をまとめて現像器53とし、図2に示す4台のトナー容器をまとめてトナー容器67としている。図1又は図2にも示したこれらの各要素についてはトナー容器67と主制御部40との間の通信に関する事項を除き説明済であるため、重複説明は省略し、この通信に関する事項のみの説明にとどめる。
トナー容器67には、Y,M,C,Kの各色のトナー容器67Y,67M,67C,67K(図2参照)ごとに不揮発性メモリ(不図示)が搭載されている。主制御部40は、それら各トナー容器67に搭載された不揮発性メモリと通信を行ない、通信を行うことで容器の有無を検知している。また、その不揮発性メモリからそのトナー容器の種類や過去の使用履歴等の読み出しや、新たな使用履歴の書き込み等を行なう。ただし、この実施形態の画像形成部1B(図1,図2参照)では、Y,M,C,Kの各色ごとの最初に装着されるトナー容器については、不揮発性メモリが搭載されていないトナー容器の使用も許容されている。詳細は後述する。
トナー容器に搭載される記憶手段は不揮発性メモリに限られるものではなく、記憶手段自体は例えば揮発性メモリ等であってバッテリバックアップ等によって不揮発性が与えられたものであってもよい。
また、この図5にはさらに、画像密度算出部91、補給量算出部92、および像濃度検知部93が示されている。
画像密度算出部91では、図2に示す画像処理部34から露光制御部41に送信されてきた画像データに基づいて、Y,M,C,Kの各色ごとに、画像密度が算出される。すなわち、図1,図2に示す画像形成部1Bでは、トナーが付着する画素(ピクセル)の密度により画像の濃淡を表わす画像を形成しており、この画像密度算出部91では、画像データに基づいて、各画像ごと、かつY,M,C,Kの各色ごとの、トナーの付着を受けるピクセル数が算出される。この算出されたピクセル数の情報は主制御部40に送信され、主制御部40では、これまでに作成された画像のピクセル数の累積値である累積ピクセル数がY,M,C,Kの各色ごとに算出される。
また、補給量算出部92では、トナー容器67から現像器53へのトナー補給量が算出される。ただし、このトナー補給量の算出は、図3,図4に示すトナー補給路68に配備されているオーガ681の回転数に基づいて行なわれるものであり、実際のトナー補給量とは異なる場合がある。例えば、環境温湿度によっても実際のトナー補給量は変動し、またトナー容器67が補給用のトナーで満杯のときと空に近づいたときとでも実際のトナー補給量は変動する。この補給量算出部92で算出されたトナー補給量の情報は主制御部40に伝えられ、主制御部40では、トナー補給量の累積値である累積補給量計算値が算出される。ここで、補給量算出部92でのトナー補給量の算出も、画像密度算出部91におけるピクセル数の算出と同様、Y,M,C,Kの各色トナーごとに行なわれ、主制御部40では各色トナーごとの累積補給量計算値が算出される。
さらに、像濃度検知部93では、前述のプロセス制御により作成された、Y,M,C,Kの各色トナーによる各トナーパッチの濃度が検知される。これらのトナーパッチの濃度の検知結果も主制御部40に伝えられる。
以上の構成を踏まえ、次に、主制御部40内で実行される、トナー容器が空か否かを判定する空判定処理について説明する。
図6は、図1に示す複写機への電源投入時に主制御部で実行される、空判定に関する処理を示すフローチャートである。
図1,図2に示す複写機1に電源が投入されると(ステップS01)、この複写機1が未使用の新品の状態で使用開始した時点からの、累積ピクセル数が参照され、その累積ピクセル数が閾値A以下か否かが判定される(ステップS02)。この累積ピクセル数は、図7のステップS25で順次更新される、図5に示す画像密度算出部91において画像データに基づいて算出された画像ごとかつY,M,C,Kの各色ごとのトナー使用量の、主制御部40で算出された累積値である。
前述の通り、この実施形態の複写機1は、新品の状態にあるときの初回に使用する、Y,M,C,Kのそれぞれのトナー容器について1個ずつのみ、不揮発性メモリが搭載されていないトナー容器の使用を許している。すなわち、初回に使用するトナー容器については図1に示す複写機1の本体と同梱されてユーザに納入されるため、複写機1と、それに同梱されたトナー容器とを合わせた全体のコストを下げるための1つの方策である。初回のトナー容器が空になり、新たなトナー容器に交換するときは、不揮発性メモリが搭載されたトナー容器の使用のみ許可されている。ここでは、複写機1に同梱されて初回に使用されるトナー容器を「同梱トナー容器」と称し、不揮発性メモリ付きのトナー容器を「メモリ付きトナー容器」と称する。
図6のフローチャートのステップS02の閾値Aは、同梱トナー容器が寿命である(空になった)ことを判定するための閾値である。
同梱トナー容器が空になってメモリ付きトナー容器に交換された後は、後述するように、累積ピクセル数と、図5に示す補給量算出部92で算出されたトナー補給量の累積値である累積補給量計算値との双方に基づいて、そのメモリ付きトナー容器の寿命判定が行なわれる。これに対し、同梱トナー容器に関しては、それら累積ピクセル数と累積補給量とのうちの累積ピクセル数のみに基づいて寿命判定が行なわれる。
この実施形態の複写機の場合、メモリ付きトナー容器が装着されているときはそのメモリ付きトナー容器に搭載された不揮発性メモリとの間で通信を行なうことによりトナー容器が確実に装着されていることを確認することができる。これに対し、この実施形態の複写機の場合、同梱トナー容器の使用を許した結果、不揮発性メモリとの間の通信が不能であっても、すなわちトナー容器が実際に装着されているか否か不明の状態のまま、複写機としての動作を許容することになる。すなわち、例えばトナー容器が未装着の状態、あるいは一旦装着された後何らかの理由でトナー容器が取り外されてもプリント動作は実行される。この場合も、現像器内に存在する現像剤中のトナーが少なくなると、装着されているはずのトナー容器からのトナー補給動作が行なわれる。すなわち、前述の通り、図5に示す補給量算出部92では、図3,図4に示すトナー補給路68内のオーガ681の回転数でトナー補給量を算出しているため、仮にトナー容器が未装着であって実際にはトナーが補給されなくても補給量算出部92で算出されるトナー補給量は加算されることになる。したがって、トナー容器が装着されているか否かが不明な状態でのプリント動作を許した場合、トナー補給量の計算値の信頼性は大きく低下することになる。これに対し累積ピクセル数は画像信号に基づくものであり、実際のトナー使用量と比べ誤差を含むものの、正常な画像形成が行なわれないままプリントを指示し続ける可能性は低く、同梱トナー容器使用時であっても累積補給量計算値よりは高い信頼性が保たれる。
これが、本実施形態において、同梱トナー容器については累積ピクセル数のみで寿命判定を行なう理由である。
図6のフローチャートに戻り、説明を続ける。
図6のフローチャートのステップS02において、累積ピクセル数が閾値A未満の場合、すなわち、同梱トナー容器の寿命に満たない場合は、「メモリなし動作モード」にセットされる(ステップS03)。この「メモリなし動作モード」は、同梱トナー容器、すなわち不揮発性メモリが搭載されていないトナー容器が装着されていてもプリント動作を実行するモードである。このモードでは、トナー容器が実際に装備されていることを装置が確認することができず、トナー容器が未装着であってもプリント動作を実行することになる。ここで、ステップS02における、累積ピクセル数が閾値A未満であるか否かの判定、およびメモリなし動作モードにセットする処理はY,M,C,Kの各色ごとに行なわれる。
次にステップS04に進み、プロセス制御実施要求フラグが立っているか否かが判定される。プロセス制御実施要求フラグが立っていないときは、そのまま、すなわちメモリなし動作モードでプリント動作を許容した状態のまま、この図6に示す電源オン時の処理を終了する。
ステップS04において、プロセス制御実施要求フラグが立っていると判定されるとプロセス制御が実施される(ステップS05)。そしてそのプロセス制御において作成されたトナーパッチの濃度が図5に示す像濃度検知部93で検知され、そのトナーパッチの濃度が閾値Bを下回っているか否かが判定される(ステップS06)。この閾値Bは、現像器内の現像剤のトナー濃度(キャリアに対するトナーの割り合い)が低下し過ぎていてそのトナー濃度を回復すべき状態にあることを判定するための閾値である。このステップS06でトナー濃度が閾値Bを下回ってはいないと判定されると、この図6の処理が終了する。ここで、プロセス制御自体は、Y,M,C,Kの各色について同時に行なわれるが、トナー濃度が閾値Bを下回っているか否かの判定(ステップS06)やその後の、以下に説明するリカバリー補給(ステップS07)等の処理は、Y,M,C,Kの各色トナーに対応する各現像器又は各トナー容器ごとに行なわれる。
ステップS06でトナー濃度が閾値Bを下回っていると判定されるとステップS07に進み、リカバリー補給が実施される。すなわち、ここでは、現像器内の現像剤のトナー濃度を回復させるためにトナー容器から現像器にトナーを補給するための補給動作が行なわれる。ここでは具体的には図3,図4に示すトナー補給路68内のオーガ681を回転させる処理が行なわれる。その後再度プロセス制御が実施され(ステップS08)、トナー濃度の回復が判定される(ステップS09)。トナー濃度が回復したときは、この図6の処理が終了する。尚、トナー補給動作は、プロセス制御を実行した場合のみ行なわれるのではなく、普段からトナーの使用量を推定してその使用量に見合った分だけ少しずつトナー補給が行なわれている。それでもなおトナー濃度が閾値Bを下回った場合(ステップS06)にリカバリー補給(ステップS07)が実施される。このようにこのリカバリー補給は、正常動作の範囲内であっても行なわれるが、本実施形態において関心のある、トナー容器の寿命の観点からは、以下の状態にあるときに実施される。すなわち、例えばメモリなし動作モード(ステップS03参照)でトナー容器が未装着のまま動作が実行されたり、あるいは、同梱トナー容器が装着されていても、何らかの原因で累積ピクセル数が閾値Aに満たないにもかかわらず(ステップS02参照)、その同梱トナー容器が空になっていた場合等である。あるいは、メモリ付きトナー容器が装着されている通常動作モードにセットされている(ステップS17参照。後述する)場合であっても、不揮発性メモリのデータからは未だ寿命ではないと判定されるにもかからわず、その不揮発性メモリを搭載したメモリ付きトナー容器が何らかの原因で空になっていた場合にもステップS07以降の処理が実行される。すなわち、ステップS07以降の処理は、トナー容器の寿命の観点では、万一の異常な事態が生じたときの安全を確保するための処理である。
ステップS09においてトナー濃度が回復しないと判定されると、これはトナー容器が未装着であるか、あるいは装着されているトナー容器が未だ寿命とは判定されないにもかかわらず実際には空であったことを意味し、その旨、表示操作部14(図1,図5参照)にメッセージが表示される(ステップS10)。ここでは、メモリなし動作モードではトナー容器が未装着の場合も有り得るが、トナー容器が寿命である、というメッセージで代表させてもよく、トナー容器が寿命であるか、あるいは未装着のいずれかであることを明示したメッセージであってもよい。
その後、トナー容器が装着されると(ステップS11)、リカバリー補給動作が再度実施される(ステップS07)。ここで、ステップS11におけるトナー容器が装着されたか否かの判定は、メモリなし動作モード(ステップS03参照)の場合はトナー容器の装着あるいは交換に必要な動作、例えば、図1に示す前カバー22の開閉動作の検知等により行なわれる。このため、メモリなし動作モードでは確実に交換されたことの確証はない。一方、通常動作モード(ステップS17)の場合は、前カバー22の開閉を契機として装着されたはずのメモリ付きトナー容器に装着されている不揮発性メモリとの間で通信を試み、その通信が可能であることをもってトナー容器が装着されたことが判定される。すなわち通常動作モードの場合はトナー容器が装着されていることの確証を得ることができる。
次に、ステップS02において、累積ピクセル数が閾値A未満ではないと判定された場合について説明する。この場合は、ステップS12に進み、トナー容器の不揮発性メモリと通信を試みて通信が可能であるか否かが判定され、通信が不能であったときは、メッセージが表示される(ステップS13)。ステップS12において通信が不能であると判定される典型的な場合は、同梱トナー容器を使っていて累積ピクセル数が閾値Aに達したことによって同梱トナー容器が寿命であると判定される場合である。したがってステップS13では、トナー容器を交換することを促すメッセージが表示される。ステップS13でメッセージが表示された後は、プリント動作が一旦禁止される(ステップS14)。トナー容器を交換すると図示しないプリント動作再開のための処理が実行されて、プリント動作が再度許可される。プリント動作の禁止や再開は、Y,M,C,Kの全色について同時に行なわれる処理である。
ステップS12においてトナー容器のメモリとの通信が可能であることが判定されると、メモリ付きトナー容器が装着されていることが確かめられたことになり、次にそのトナー容器のメモリデータに基づいて、そのトナー容器が寿命を迎えていないかどうかが判定される(ステップS15)。そのトナー容器が寿命を迎えていたときは、ステップS16に進み、トナー容器の交換を促すメッセージが表示され、さらにプリント動作が禁止される(ステップS14)。
ステップS15でトナー容器が未だ寿命を迎えていないことが判定されると、ここではメモリ付きトナー容器が装着されているため、そのトナー容器に搭載されている不揮発性メモリの記録を更新しながらそのトナー容器の寿命を判定する通常動作モードにセットされて(ステップS17)、ステップS04に進む。この通常動作モードにおけるトナー容器の寿命判定アルゴリズムについては、図7のフローチャート中のステップS35,S36および図8を参照して説明する。
図7は、プリント要求があったときに実行される、空判定に関する処理を示すフローチャートである。この図7に示す処理も、ページプリントの実施(ステップS24)、プロセス制御の実施(ステップS28,S31)、プリント禁止処理(ステップS38)を除き、Y,M,C,Kの各色トナーに対応する各現像器又は各トナー容器ごとに行なわれる。
図1,図2に示す画像形成部1Bがプリント要求を受信すると(ステップS21)、先ず、現在、メモリなし動作モード(図6ステップS03参照)であるか通常動作モード(図6ステップS17参照)であるかが判定される。
メモリなし動作モードであると判定されると、次に累積ピクセル数が閾値A未満であるか否かが判定される(ステップS23)。累積ピクセル数が閾値A以上のときはステップS37に進み、トナー容器の交換を促すメッセージが表示され、さらにプリントが禁止される(ステップS38)。トナー容器を交換すると図示しないプリント動作再開のための処理が実行されて、プリント動作が再度許可される。
ステップS23において累積ピクセル数が閾値A未満であると判定されると、1ページ分のプリントが実施され(ステップS24)、累積ピクセル数がその1ページ分更新される(ステップS25)。
尚、累積補給量計算値は、この図7にフローチャートを示す処理とは別に、トナー補給動作が行なわれるたびに更新される。
さらに今回プリントを行なった1ページを含む、1回のプリント要求で行なわれる1又は複数ページ分のプリントからなるジョブが終了したか否かが判定され(ステップS26)、そのジョブが未だ終了していないときはステップS22以降の処理が繰り返される。ステップS26においてジョブが終了したことが判定されると、ステップS27以降の処理に進む。ステップS27〜ステップS34の処理は、図6に示すフローチャート中のステップS04〜ステップS11の処理と同一であり、重複説明は省略する。
ステップS22においてメモリなし動作モードではない、すなわち通常動作モード(図6ステップS17参照)であると判定されると、ステップS35に進む。このステップS35および次のステップS36では、メモリ付きトナー容器についての寿命判定が行なわれる。
図8は、メモリ付きトナー容器についての寿命判定アルゴリズムを表現した図である。
この図8中、累積ピクセル数100%および累積補給量計算値100%は、標準的な動作環境の下で標準的な画像密度の画像をプリントし続けたときにトナー容器の寿命と見なすことのできる、累積ピクセル数および累積補給量計算値である。したがって実際には、動作環境も様々に変化しプリントすべき画像の画像密度も様々に変化するため、100%未満で寿命となる場合もあり、100%を超えても未だ寿命を迎えた状態にはない場合もある。図8は、累積ピクセル数と累積補給量計算値とを組み合わせたときに、折れ線101よりも左側又は下側は未だ寿命を迎えていない領域、折れ線101よりも右側又は上側は寿命を迎えた領域であることを表わしている。
累積補給量計算値が75%のライン102は、図6,図7のフローチャートには表わされていないが、このライン102に達したときに寿命が近づいたことをユーザに通知してもよいラインを表わしている。
図8についての以上の説明を踏まえ、図7に示すフローチャートのステップS35,S36について説明する。
ステップS35では、装着されているメモリ付きトナー容器に搭載されている不揮発性メモリから累積補給量計算値が読み出され、その累積補給量計算値が閾値D未満であるか否かが判定される。ここでは、閾値Dとして、図8に示すように、累積補給量計算値105%が採用される。累積補給量計算値が閾値Dに達していたときは、累積ピクセル数の如何にかかわらずプリント不可の領域なので、ステップS37に進んでトナー容器交換を促すメッセージが表示され、さらにプリントが禁止される(ステップS38)。
ステップS35において、累積補給量計算値が閾値D(105%)未満であると判定されると、ステップS36に進む。このステップS36では、累積ピクセル数が、現在の累積補給量計算値に応じて定義される閾値E未満であるか否かが判定される。具体的には、図8に示すように、累積補給量計算値が90%〜100%の範囲内のときは、閾値Eとして累積ピクセル数105%が採用されて、現在の累積ピクセル数が閾値E(105%)未満であるか否かが判定される。また、累積補給量計算値が100%〜105%の範囲内のときは、閾値Eとして累積ピクセル数100%が採用されて、現在の累積ピクセル数が閾値E(100%)未満であるか否かが判定される。
ステップS37において、累積ピクセル数が、このように定義された閾値Eに達していると判定されると、ステップS37に進んでトナー容器交換を促すメッセージが表示され、さらにプリントが禁止される(ステップS38)。
一方、ステップS37において、累積ピクセル数が閾値E未満であると判定されると、現在装着されているメモリ付きトナー容器は未だ寿命を迎えた状態ではなく、ステップS24に進んで1ページ分のプリントが実施される。
以上のように、本実施形態では不揮発性メモリが搭載されていない同梱トナー容器についてもプリント動作が実行されて累積ピクセル数に基づいて寿命判定が行なわれ、メモリ付きトナー容器については、累積ピクセル数と累積補給量計算値との双方に基づいてさらに高精度な寿命判定が行なわれる。
ここで、上記の実施形態では、現像器内の現像剤中のトナーが不足した状態にあるか否かをプロセス制御を使って判定している。ただし、トナー容器の寿命の観点からは、プロセス制御に代えて、現像器内にトナー濃度を検知するセンサを備え、そのセンサからの信号に基づいて、現像器内の現像剤中のトナーが不足した状態にあるか否かを判定してもよい。
また、空とは実際にトナー容器の中にトナーが全てなくなった状態に限られるものではない。
また、上記の実施形態では、初回に使用されるトナー容器のみ、不揮発性メモリが搭載されていないトナー容器の装着を許容しているが、初回のみでなく、どの時点においても、不揮発性メモリの搭載のないトナー容器あるいは不揮発性メモリが搭載されたトナー容器のいずれにも交換可能としてもよい。この場合、不揮発性メモリの搭載のないトナー容器については累積ピクセル数のみで寿命判定を行ない、不揮発性メモリが搭載されたトナー容器については累積ピクセル数と累積補給量計算値との双方に基づいて寿命判定を行なうようにすればよい。
また、トナー容器ではなく、複写機1又は画像形成部1Bの本体内に不揮発性メモリを用意して不揮発性メモリが搭載されていないトナー容器の装着を許容し、ユーザが責任を持ってトナー容器を装着したことを装置に通知したときは本体内の不揮発性メモリを使って累積ピクセル数と累積補給量計算値との双方に基づいて寿命を判定し、ユーザからの責任ある通知が確認できないときは累積ピクセル数のみに基づく寿命判定を行なうようにしてもよい。
尚、ここでは、本発明を図1に示す複写機に適用した例について説明したが、本発明は複写機にのみ適用されるものではなく、プリンタやファクシミリ装置など、画像形成機能を有する様々な形態の装置に適用することができる。
1 複写機
1A 原稿読取部
1B 画像形成部
14 表示操作部
15 支持フレーム
16 搬送ローラ
17 搬送経路
21 排紙台
22 前カバー
23_1,23_2,23_3 給紙台
24 横カバー
24_1,24_2,24_3 案内レール
29Y,29M,29C,29K 容器装着部
33 光電センサ
34 画像処理部
40 主制御部
41 露光制御部
42 露光器
50Y,50M,50C,50K 像形成ユニット
51 感光体
52 帯電器
53 現像器
54,63 転写器
61 中間転写ベルト
64 定着器
67,67Y,67M,67C,67K トナー容器
68 トナー補給路
91 画像密度算出部
92 補給量算出部
93 像濃度検知部
532_1,532_2,681 オーガ
533 現像ロール
534 層厚規制部材
537 現像剤
671 トナー

Claims (3)

  1. 露光を受けて潜像を保持しトナーによる現像を受けてトナー像を保持する像保持体と、
    画像データの入力を受けて前記像保持体を該画像データに応じて露光することにより該像保持体上に潜像を形成する露光器と、
    前記像保持体上の潜像をトナーで現像して該像保持体上にトナー像を形成する現像器と 、前記像保持体上のトナー像を記録媒体上に転写する転写手段と、
    転写されたトナー像を記録媒体に定着する定着手段と、
    トナーを収容したトナー容器が着脱自在に装着される容器装着部と、
    前記容器装着部に装着されたトナー容器から前記現像器にトナーを補給するトナー補給
    部材と、
    前記画像データに基づいてトナー使用量を推定する第1の推定部と、
    前記トナー補給部のトナー補給動作に基づいてトナー使用量を推定する第2の推定部と、
    前記容器装着部にトナー容器が装着されているか否かが不明な第1の状態と該容器装着部にトナー容器が装着されていることが明らかな第2の状態とのうちの前記第1の状態においては、前記第1の推定部と前記第2の推定部のうちの該第1の推定部により推定されたトナー使用量のみに基づいて、該容器装着部にトナー容器が仮に装着されていたとした場合における該トナー容器の空を判定し、前記第2の状態においては、前記第1の推定部により推定されたトナー使用量と前記第2の推定部により推定されたトナー使用量との双方に基づいて前記容器装着部に装着されているトナー容器の空を判定する空判定部とを有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記容器装着部は、記憶手段が搭載されたトナー容器と記憶手段の搭載のないトナー容器のいずれのトナー容器の装着も受けるものであって、
    前記第1の推定部により推定されたトナー使用量の累積値が、当該画像形成装置の使用開始から前記容器装着部に最初に装着されたトナー容器の空が判定される閾値に達するまでは、前記第1の状態における画像形成動作を許可し、該累積値が該閾値を越えた後は、前記容器装着部に装着されたトナー容器の記憶手段と通信を行なって通信に成功し、かつ前記空判定部による該トナー容器の空が判定されていない状態に限り画像形成動作を許可する制御部を有することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記現像器内のトナーの空を検出する空検出手段を有し、
    前記空判定部が、前記第1の状態にあるときに、前記空検出手段により前記現像器内のトナーの空が検出され、さらに前記トナー補給部によるトナー補給動作によっても該現像器内のトナーの空が解消しないことを受けて、前記容器装着部へのトナー容器の非装着および該容器装着部に装着されているトナー容器の空のいずれかの状態にあることを判定するものであることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
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