JP6474764B2 - 切断機 - Google Patents

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Description

この発明は、主として手持ち式の電動工具であって、バッテリ(直流電源)を電源とする例えば切断工具や穴明け工具等の切断機に関する。
下記の特許文献には、バッテリを電源とする切断工具に関する技術が開示されている。この切断工具は、携帯マルノコと称されるもので、切断材の上面に当接するベースと、ベースの上面側に支持された工具本体を備えており、工具本体は円形の鋸刃とこれを回転させる電動モータと使用者が移動操作する際に把持するハンドル部を備えている。
下記の特許文献に開示されているように、通常バッテリはハンドル部の後部付近に装着されている。このバッテリは、取り外して別途用意した充電器で充電することにより繰り返し使用することができる。近年このバッテリには、ケース内に複数本のセルを内装したリチウムイオン式のバッテリ(以下、バッテリパックともいう。)が用いられている。
これらの特許文献に開示された技術によれば、比較的重量の大きなバッテリパックをハンドル部の後部において極力前側へ取り付けることにより重量バランスをよくするための工夫がなされている。
特開2010-201598号公報 特開2008-18498号公報 特開昭61-8289号公報
一般に、手持ち式の電動工具となる切断機では、バッテリパックはハンドル部の後部に設けたバッテリ取り付け部に対して前後方向(加工進行方向)にスライドさせて取り付け、取り外しする構成となっている。一方、バッテリパックは、概ね直方体形状をなし、その上面にスライドレールがその長手方向(長辺)に沿って設けられている。このため、バッテリパックはハンドル部の後部に対してその長手方向を加工進行方向に沿わせた縦向きに取り付けられ、その結果ハンドル部の後部の前後方向サイズが大きくなり、その分だけ重量バランスが低下し、またその取り扱い性が低下する問題があった。
本発明は、主としてハンドル部の後部について一層コンパクト化を図り、これにより手持ち式の電動工具となる切断機の取り扱い性を高めることを目的とする。
上記の課題は、下記の発明によって解決される。
第1の発明は、工具本体に、使用者が把持するハンドル部と電源としてのバッテリパックとを備えた手持ち式の切断機であって、前記バッテリパックは、その長手方向を加工進行方向に対して交差させた横向きにして配置され、前記ハンドル部の後部かつ下部に対してスライドさせて取り付け、取り外し可能な切断機である。なお、この加工進行方向は、前記切断機が加工工具にて加工作業するにあたって、該切断機を移動させていく方向と一致する方向である。
第1の発明によれば、通常直方体形状を有するバッテリパックがその長手方向を加工進行方向に対して交差させた横向きに取り付けられることにより、その短手方向をハンドル部の前後方向(工具本体の前後方向)に沿わせた向きに取り付けられることから、ハンドル部の主として後部についてコンパクト化を図ることができ、これによりバッテリパックの重心位置を前側に設定して当該切断機の重量バランスを高め、またその取り扱い性を高めることができる。
第2の発明は、第1の発明において、バッテリパックは、加工進行方向に対して交差する方向にスライドさせて取り付け、取り外し可能な切断機である。
第2の発明によれば、スライド取り付け形式のバッテリパックでは通常その長手方向に沿ってスライドレール部が設けられていることから、その長手方向を加工進行方向に対して交差する方向に沿わせた横向きで、かつ加工進行方向に対して交差する横方向にスライドさせることにより当該バッテリパックが取り付けられ、これによりその短手方向を加工進行方向に沿わせて取り付けられることからハンドル部の後部のコンパクト化を図ることができ、ひいては当該切断機の重量バランスを良くすることができ、またその取り扱い性を高めることができる。
第3の発明は、第1または第2の発明において、切断材に対して載置可能にされるベースと、ベースにより支持される工具本体と、を有した携帯マルノコとして構成され、工具本体は、ベースの上側に配置される駆動部と、駆動部の上側に配置されるハンドル部と、を備え、駆動部は、バッテリパックからの電力により回転駆動力を生じる電動モータと、電動モータの回転駆動軸として構成される第1回転軸と、第1回転軸と一体回転するモータギヤと、モータギヤと噛合する第1減速ギヤと、第1減速ギヤの回転軸として構成される第2回転軸と、第2回転軸と一体回転する第2減速ギヤと、第2減速ギヤと噛合する第3減速ギヤと、第3減速ギヤの回転軸として構成される第3回転軸と、を備え、第1回転軸の配設位置および第3回転軸の配設位置は、ハンドル部が設けられる加工進行方向に沿った範囲に収まるように設定されていることを特徴とする切断機である。
第3の発明によれば、第1回転軸の配設位置および第3回転軸の配設位置は、ハンドル部が設けられる加工進行方向に沿った範囲に収まるように設定されているので、加工進行方向に沿った嵩張りを抑えることができて、コンパクト化を図ることができて、取り扱い性を高めることができる。
第4の発明は、第1または第2の発明において、切断材に対して載置可能にされるベースと、ベースにより支持される工具本体と、を有した携帯マルノコとして構成され、工具本体は、ベースの上側に配置される駆動部と、駆動部の上側に配置されるハンドル部と、を備え、駆動部は、バッテリパックからの電力により回転駆動力を生じる電動モータと、電動モータの回転駆動軸として構成される第1回転軸と、第1回転軸と一体回転するモータギヤと、モータギヤと噛合する第1減速ギヤと、第1減速ギヤの回転軸として構成される第2回転軸と、第2回転軸と一体回転する第2減速ギヤと、第2減速ギヤと噛合する第3減速ギヤと、第3減速ギヤの回転軸として構成される第3回転軸と、を備え、第1回転軸の配設位置および第3回転軸の配設位置は、取り付けられたバッテリパックの重心位置よりも加工進行方向に沿った前側に位置するように設定され、且つハンドル部が設けられる加工進行方向に沿った範囲に収まるように設定されていることを特徴とする切断機である。
第4の発明によれば、第1回転軸の配設位置および第3回転軸の配設位置は、取り付けられたバッテリパックの重心位置よりも加工進行方向に沿った前側に位置するように設定され、且つハンドル部が設けられる加工進行方向に沿った範囲に収まるように設定されているので、加工進行方向に沿った前後バランスを高めた切断機とすることができる。これによって、切断機としての取り扱い性を高めることができる。
第5の発明は、第1または第2の発明において、切断材に対して載置可能にされるベースと、ベースにより支持される工具本体と、を有した携帯マルノコとして構成され、工具本体は、ベースの上側に配置される駆動部と、駆動部の上側に配置されるハンドル部と、を備え、駆動部は、バッテリパックからの電力により回転駆動力を生じる電動モータと、電動モータの回転駆動軸として構成される第1回転軸と、第1回転軸と一体回転するモータギヤと、モータギヤと噛合する第1減速ギヤと、第1減速ギヤの回転軸として構成される第2回転軸と、第2回転軸と一体回転する第2減速ギヤと、第2減速ギヤと噛合する第3減速ギヤと、第3減速ギヤの回転軸として構成される第3回転軸と、を備え、第2回転軸の配設位置は、第1回転軸の配設位置および第3回転軸の配設位置よりも加工進行方向に沿った前側に位置するように設定され、且つハンドル部に設けられる滑り止め被覆部の前端位置よりも加工進行方向に沿った後側に位置するように設定されていることを特徴とする切断機である。
第5の発明によれば、第2回転軸の配設位置は、第1回転軸の配設位置および第3回転軸の配設位置よりも加工進行方向に沿った前側に位置するように設定され、且つハンドル部に設けられる滑り止め被覆部の前端位置よりも加工進行方向に沿った後側に位置するように設定されているので、加工進行方向に沿った前後バランスを、より高めた切断機とすることができる。
本発明の実施形態に係る切断工具の全体斜視図である。本図は、切断工具を右斜め後方から見た状態を示している。 バッテリパック単体の斜視図である。 切断工具の全体平面図である。 切断工具の全体斜視図である。本図は、切断工具を左斜め前方から見た状態を示している。 切断工具の後面図である。本図は、バッテリパックを取り付けた状態を示している。 切断工具の後面図である。本図は、バッテリパックを取り外した状態を示している。 第2の実施形態の切断工具の側面図である。本図は、切断工具を右側から見た状態を示している。 図7の切断工具を反対側から見た側面図である。本図は、切断工具を左側から見た状態を示している。 図7の切断工具の全体平面図である。 図9の切断工具の内部の構造を示す内部構造図である。本図は、図7におけるX−X断面矢視を示す切断工具の断面図となっている。 図7におけるXI−XI断面矢視を示す切断工具の断面図である。 図7におけるXII−XII断面矢視を示す切断工具の断面図である。 図9におけるXIII−XIII断面矢視を示す切断工具の断面図である。 図9におけるXIV−XIV断面矢視を示す切断工具の断面図である。
[第1の実施形態]
次に、本発明の第1の実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。図示するように本実施形態では、手持ち式の切断機の一例として、いわゆる携帯マルノコと称される切断工具11を例示する。この切断工具11は、切断材(図示省略)の上面に当接させる矩形のベース12と、このベース12の上面に支持された工具本体13を備えている。ベース12の右側部にはサブベース121が取り外し可能に設けられている。このサブベース121を取り外すことにより、いわゆる際切りの便宜を図ることができる。なお、第1の実施形態の切断工具11を説明するにあたって、図示のとおりで工具の加工進行方向を前側として説明している。
工具本体13は、円形の鋸刃14の上側ほぼ半周を覆うブレードケース15を備えている。ブレードケース15の背面側(左側面)には、減速ギヤ部30を介して電動モータが取り付けられている。この鋸刃14は、本発明に係る加工工具に相当する。
鋸刃14の下部側は、ベース12の下面側に突き出される。この突き出し部分が切断材に切り込まれて切断加工がなされる。鋸刃14の下部側は可動カバー18で覆われる。可動カバー18は、ブレードケース15に対して回動支持されている。
工具本体13は、ベース12の上面前部に設けた上下傾動支軸16を介してベース12に対して上下に傾動可能に支持されている。工具本体13の上下傾動位置を調整することにより、鋸刃14の、ベース12の下面からの突き出し寸法であって切断材に対する鋸刃14の切り込み深さを調整することができる。ブレードケース15の背面側であって減速ギヤ部30の後方には、工具本体13の上下傾動位置を固定するための切り込み深さ固定レバー45が設けられている。
また、工具本体13は、ベース12の上面に同軸に設けた前後2箇所の左右傾動支軸17,17を介してベース12に対して左右に傾動可能に支持されている。
工具本体13には、使用者が把持するハンドル部41が設けられている。ハンドル部41は、減速ギヤ部30の上部から後方へ山形に延びている。このハンドル部41は、合わせ面411で左右に突き合わされた半割り構造を備えている。なお、このハンドル部41は、内部が中空構造をなすハンドルハウジング40により構成される。
このハンドル部41の下面に、使用者が把持した手の指先で引き操作するトリガ形式のスイッチレバー42が設けられている。このスイッチレバー42を引き操作すると、電動モータ(モータハウジング19の内部に装置される)が起動して鋸刃14が回転する。また、スイッチレバー42の上方であってハンドル部41の左右側部には、スイッチレバー42をオフ位置にロックするためのロックオフレバー44が設けられている。
ハンドル部41の後部には、当該切断工具11の電源となるバッテリパック60を取り付けるためのバッテリ取り付け部43が設けられている。バッテリパック60は、このバッテリ取り付け部43に対して左右方向(横方向)にスライドさせることにより取り付け、取り外しすることができる。
本実施形態の場合、図5に示すようにバッテリパック60をバッテリ取り付け部43に対して右方向にスライドさせて、当該バッテリパック60をバッテリ取り付け部43に取り付けることができる。逆に、図6に示すようにバッテリパック60をバッテリ取り付け部43に対して左方向にスライドさせて、当該バッテリパック60をバッテリ取り付け部43から取り外すことができる。
バッテリパック60は、バッテリケース内に複数本のセルを内装した出力電圧14.4Vのリチウムイオンバッテリで、別途用意した充電器で充電することにより繰り返し電源として利用することができる。図2には、このバッテリパック60が単体で示されている。図示するようにこのバッテリパック60は、長辺寸法Lで短辺寸法Sの概ね直方体形状を有している。図示するように長辺寸法L方向が長手方向で、短辺寸法S方向が短手方向であるので、以下の説明において、バッテリパック60の長手方向L、短手方向Sとも称してその向きを区別する。つまり、バッテリパック60をバッテリ取り付け部43に対して取り付けたり取り外したりするスライド方向は、加工進行方向に対してほぼ直角方向にて設定されることとなっている。
バッテリパック60の上面には、一対のスライドレール61,61が設けられている。両スライドレール61,61は、長手方向Lに沿って相互に平行に設けられている。この両スライドレール61,61を介して当該バッテリパック60をバッテリ取り付け部43に対してスライドさせることにより、当該バッテリパック60を取り付け、取り外しすることができる。
このことから、バッテリパック60の長手方向Lがバッテリ取り付け部43に対する取り付け、取り外し方向(スライド方向)であり、この取り付け、取り外し方向は、加工進行方向であってハンドル部41の半割り構造の合わせ面411に直交する左右方向(横方向)であり、また使用者から見て左右方向となる。従って、バッテリパック60をバッテリ取り付け部43に取り付けた状態では、このバッテリパック60の短手方向Sがハンドル部41の延びる方向であって当該切断工具11の前後方向となる。
両スライドレール61,61間には、バッテリ取り付け部43に対する正極端子62と負極端子63と制御信号用のコネクタ接続部64が設けられている。バッテリパック60を横方向にスライドさせてバッテリ取り付け部43に取り付けると、両端子62,63とコネクタ接続部64を介して当該バッテリパック60がバッテリ取り付け部43ひいては切断工具11側に電気的に接続される。
バッテリパック60の上面端部には、バッテリ取り付け部43に対する取り付け状態をロックするためのロック爪65が設けられている。また、図4に示すようにバッテリパック60の取り外し側の側面には、このロック爪65を下方へ変位させるための取り外しボタン66が設けられている。
以上のように構成した第1の実施形態の切断工具11によれば、ハンドル部41の後部に設けたバッテリ取り付け部43に対してバッテリパック60を横向き(その長手方向Lを加工進行方向に対して直交させた向き)で、かつ横方向(加工進行方向に直交する方向)にスライドさせて取り付け、取り外しする構成であることから、取り付け状態ではその短手方向Sが切断工具11の前後に沿った状態となる。
このことから、バッテリ取り付け部43ひいてはハンドル部41の後部について、バッテリパックを縦向きに取り付ける構成に比して前後方向のコンパクト化を図ることができ、これにより使用者が把持した際の取り扱い性を良くすることができる。
また、概ね直方体形状のバッテリパック60がその長手方向Lを左右方向に沿わせた横向きに取り付けられる構成であるので、縦向きに取り付ける構成に比してその重心位置を前側(ハンドル部41のスイッチレバー42側)へ設定することができ、これにより使用者がハンドル部41を把持した際の重量バランスを良くすることができ、この点でも当該切断工具11の取り扱い性を高めることができる。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態の切断工具11Aについて、図7〜図14に基づいて説明する。この第2の実施形態の切断工具11Aも、上記した第1の実施形態の手持ち式の切断工具(切断機)と略同様の、携帯マルノコとして構成される。なお、この第2の実施形態の切断工具11Aは、上記した第1の実施形態の切断工具11と比較してハンドル部41Aの構成に関して相違する。このため、以下の第2の実施形態の切断工具11Aの説明では、上記した第1の実施形態の切断工具11と略同一に構成される部分については、上記した第1の実施形態の切断工具11を説明する際に用いた符号と同一の符号を用いて説明を省略する。
この第2の実施形態の切断工具11Aにおいて、上記した第1の実施形態の切断工具11と僅かに相違して構成される部分については、第1の実施形態の切断工具11を説明する際に用いた符号に末尾‘A’を付加して、その説明をするものとする。なお、この第2の実施形態の切断工具11Aにあっても、図示のとおりで工具の加工進行方向を前側として説明している。
この第2の実施形態の切断工具11Aも、電源としてバッテリパック60が装着され、使用者が把持するハンドル部41Aが工具本体13Aに設けられる。この第2の実施形態の切断工具11Aも、上記した第1の実施形態と同様、切断材に対して載置可能にされるベース12と、ベース12により支持される工具本体13Aとを有する。工具本体13Aは、ベース12の上側に配置される駆動部20を備える。この駆動部20の上側には、ハンドル部41Aが設けられる。ハンドル部41Aは、内部が中空構造をなすハンドルハウジング40Aにより構成される。なお、ハンドルハウジング40Aは、合成樹脂にて成形される。なお、ハンドル部41Aの下側には、使用者が手で握る際の手握り空間(符号50)が設けられている。
ところで、図7等に示すように、ハンドル部41Aの使用者が手で触る部分には、滑り止め被覆部51が設けられている。この滑り止め被覆部51は、滑り止め機能を発揮させるために、例えば熱可塑性エラストマー(TPE)より形成される。つまり、滑り止め被覆部51は、この切断工具11Aのうち、この手握りの滑り止めを発揮したい部分に設けられている。なお、このエラストマーより形成される滑り止め被覆部51は、ハンドル部41Aに一体成形されている。図7等に示すように、滑り止め被覆部51が設けられる範囲(符号54)は、ハンドル部41Aの手握り空間(符号50)よりも前および後に延長された範囲に亘っている。つまり、滑り止め被覆部51の前端52は、ハンドル部41Aの下側の手握り空間(符号50)の前端よりも前側に設定されている。また、滑り止め被覆部51の後端53は、ハンドル部41Aの下側の手握り空間(符号50)の後端よりも後側に設定されている。このようにして、滑り止め被覆部51の前端52から後端53の範囲(符号54)は、ハンドル部41Aの手握り空間(符号50)よりも長く設定されている。なお、この滑り止め被覆部51のうち、前端52に近接する範囲には、この滑り止め被覆部51の外周を区画するように切り欠き溝55が設けられている。また、この滑り止め被覆部51を形成するエラストマーは、滑り止め機能を発揮する被覆例の一つの例に過ぎず、適宜の合成樹脂により形成されるものであってよい。
駆動部20は、電動モータ21と、減速ギヤ部30とを備える。電動モータ21は、ブラシレスモータにて構成され、バッテリパック60から電力が供給されて回転駆動力を生ずる。すなわち、電動モータ21は、磁化される固定子22と、永久磁石の回転子23とを備える。固定子22は、供給された電力により磁束を発生させて回転子23が回転するように作用する。回転子23には、回転子23の回転駆動軸となるモータ軸24が一体に設けられている。このモータ軸24は、本発明に係る第1回転軸に相当する。モータ軸24は、モータハウジング19に支持されるベアリング25とブレードケース15により支持されるベアリング26により回転可能に支持されている。このベアリング25,26は、双方ともボールベアリングにて構成されている。このモータ軸24には、冷却ファン27とピニオンギヤ28とが、モータ軸24と一体で回転するように取り付けられている。このピニオンギヤ28は、本発明に係るモータギヤに相当する。冷却ファン27は、遠心ファンにて構成される。この冷却ファン27は、図10に図示する符号W(冷却風)のように、モータ軸24と一体回転することにより、吸気孔47から工具本体13Aの内部に外気が吸引され、熱を持った固定子22を冷却するように送られる。なお、このように固定子22を冷却した後の冷却風Wは、ブレードケース15側に向けて排気風として送られる。ピニオンギヤ28は、モータ軸24の右端に設けられている。このピニオンギヤ28は、モータ軸24の外周面にて形成される。このピニオンギヤ28は、次に説明する中間駆動ギヤ31に噛合されるようになっており、電動モータ21により発生させた回転駆動力を、減速ギヤ部30に向けて伝達する。
減速ギヤ部30は、平歯車にて輪列されるギヤ構造をなし、上記したモータ軸24の回転を減速させる。すなわち、減速ギヤ部30は、輪列されて互いに噛合する2組の平歯車の噛合構造を有して構成される。
この減速ギヤ部30は、概略、中間駆動ギヤ31と、中間軸32と、中間従動ギヤ321と、出力ギヤ35と、出力軸36とを備える。中間駆動ギヤ31は、上記したピニオンギヤ28と噛合する。この中間駆動ギヤ31は、中間軸32を回転軸として回転支持されている。この中間軸32は、ベアリング33,34にて回転可能に支持されている。なお、これらのベアリング33,34は、ハンドルハウジング40Aと一体に形成されるギヤハウジング301にて固定支持され、双方ともにボールベアリングにて構成されている。
中間軸32には中間従動ギヤ321が一体回転可能に設けられている。つまり、中間軸32には、左側に中間駆動ギヤ31が一体回転するように設けられており、右側に中間従動ギヤ321が一体回転するように設けられている。この中間従動ギヤ321は、中間駆動ギヤ31と比較して小径に構成される。この中間従動ギヤ321は、出力ギヤ35と噛合している。この出力ギヤ35は、出力軸36を回転軸として構成されている。この出力軸36は、ギヤハウジング301にて固定支持されるベアリング37,38にて回転可能に支持されている。これらのベアリング37,38については、後に詳述する。
この出力軸36は、その右端がブレードケース15の内部に突き出される出力軸として構成される。出力軸36の右端には、鋸刃14を保持するための保持部39が設けられている。この保持部39は、適宜の挟持構造により取り付けられて鋸刃14を保持する。つまり、出力軸として機能する出力軸36は、電動モータ21により生ずる回転駆動力を受けるにあたって、中間駆動ギヤ31と出力ギヤ35とにより2段で減速されて受けていることとなる。なお、中間駆動ギヤ31は、本発明に係る第1減速ギヤに相当する。中間軸32は、本発明に係る第2回転軸に相当する。中間従動ギヤ321は、本発明に係る第2減速ギヤに相当する。出力ギヤ35は、本発明に係る第3減速ギヤに相当する。出力軸36は本発明に係る第3回転軸に相当する。
ところで、出力軸36は、内側支持ベアリング37と、外側支持ベアリング38とにより回転可能に支持されている。なお、外側支持ベアリング38は、出力軸36のうち、鋸刃14が取り付けられる側を支持する。内側支持ベアリング37は、ニードルベアリング(針状ころ)にて構成されている。これに対して、外側支持ベアリング38は、2つのボールベアリング381,382にて構成されている。この2つのボールベアリング381,382は、互いに隣接するように並べられて配置されている。つまり、出力軸36は、ニードルベアリングにて構成される1つの内側支持ベアリング37と、2つのボールベアリング381,382にて構成される外側支持ベアリング38との、合計3つのベアリングを有する構造により回転可能に支持されている。これら3つのベアリング37,381,382は、上記したハウジング40Aにて支持されている。なお、この外側支持ベアリング38が配置される鋸刃14が取り付け側は、本発明に係る出力軸の一端側に相当する。また、この反対側となる内側支持ベアリング37が配置される側は、本発明に係る出力軸の他端側に相当する。このように出力軸36は、内側支持ベアリング37と外側支持ベアリング38(381,382)とにより、回転が支持されることとなる。ここで、内側支持ベアリング37と外側支持ベアリング38とが出力軸36を支持するために、この出力軸36に対して接触する軸の長さが相違するようになっている。すなわち、外側支持ベアリング38(381,382)が支持する出力軸36に対して接触する軸方向の長さ(図示符号380)は、内側支持ベアリング37が支持する出力軸36に対して接触する軸方向の長さ(図示符号370)よりも、長くなるように設定されている。具体的には、互いに隣接するボールベアリング381,382のそれぞれが接触する出力軸36の軸方向の長さの合算量(図示符号380)は、内側支持ベアリング37が接触する出力軸36の軸方向の長さ(図示符号370)に比して僅かに長くなっている。なお、この内側支持ベアリング37はニードルベアリングにて構成されている。このため、2つのボールベアリング381,382が並列されて構成される外側支持ベアリング38の軸方向の長さ(図示符号380)は、この内側支持ベアリング37の軸方向の長さ(図示符号370)と略同一の長さと言ってもよいほど、両者は近似した長さに設定されている。
ところで、モータ軸24、中間軸32、出力軸36が配置される、この工具本体13Aにおける加工進行方向に沿った前後方向の位置関係にあっては次のように設定されている。すなわち、上記したモータ軸24の前後方向の配設位置(P1)は、図7に示すように、ハンドル部41Aの手握り空間(符号50)の範囲内に収まるように設定されている。また、出力軸36の前後方向の配設位置(P3)も、図7に示すように、ハンドル部41Aの手握り空間(符号50)の範囲内に収まるように設定されている。なお、このモータ軸24と出力軸36とは、上下方向でずらされて設定されているだけで、前後方向の配設位置(P1,P3)が一致するものとなっている。つまり、モータ軸24および出力軸36の前後方向の配設位置(P1,P3)は、工具本体13Aの前後方向に対してハンドル部41Aが配設範囲内に収まっている。さらに言えば、モータ軸24と出力軸36との前後方向の配設位置(P1,P3)は、第1の実施形態で説明したバッテリ取り付け部43に取り付けられたバッテリパック60の重心位置600よりも、前側に位置するように設定されている。
これに対して、中間軸32の前後方向の配設位置(P2)にあっては、モータ軸24および出力軸36の配設位置(P1,P3)よりも前側に位置するように設定されている。また、この中間軸32の前後方向の配設位置(P2)は、図7に示すように、ハンドル部41Aの手握り空間(符号50)の範囲から、前側に食み出て位置するように設定されている。さらに、中間軸32の前後方向の配設位置(P2)は、ハンドル部41Aに設けられる滑り止め被覆部51の前端52の位置よりも後側に位置するように設定されている。さらに言えば、中間軸32の前後方向の配設位置(P2)は、モータ軸24および出力軸36の配設位置(P1,P3)と、ハンドル部41Aに設けられる滑り止め被覆部51の前端52の位置との、略中間の位置に位置するように設定されている。なお、この中間軸32の上下方向の配設位置は、モータ軸24の配設位置と出力軸36の配設位置との、略中間の位置に位置するように設定されている。
また、上記したハンドル41Aの内部には、図示するように、電動モータ21の回転駆動に関しての制御を行うコントローラ部品56が配設されている。このコントローラ部品56は、ベース体57に対して各種の電装部品が支持される。このベース体57を含むコントローラ部品56は、ハンドル41Aにて支持されている。詳しくは、コントローラ部品56をなすベース体57が、ハンドル41Aにより支持されている。この電装部品には、電動モータ21に供給される電力を調整する機能を有する。具体的には、ケースボックスに内装される電装部品として、通常使用において電動モータ21に供給される電力を調整する通常コントローラのほか、所定の条件により自動的に電源オフとするAS(オートストップ)コントローラが、含まれている。このASコントローラは、上記したバッテリ取り付け部43に取り付けられたバッテリパック60が過放電状態になったり、あるいは、このバッテリパック60が過電流状態となったりした場合に、電動モータ21に供給される電力を強制オフにするように制御する。
ところで、このコントローラ部品56が工具本体13Aの内部に配置される位置としては、次のようになっている。すなわち、図10に示すように、このコントローラ部品56は、コントローラ部品56の構造の延在する面が、上記した冷却ファン27の遠心外周側に位置するように、工具本体13Aの内部に装置されている。このため、冷却ファン27により送られる冷却風Wの一部は、コントローラ部品56に当たるようになっている。つまり、このコントローラ部品56は、電動モータ21を冷却する冷却ファン27の排気風の通り道に配置されるようになっている。また、このコントローラ部品56の工具本体13Aの内部の設置は、コントローラ部品56の短手方向を加工進行方向(前後方向)に沿わせることによって配置決めされている。また、このコントローラ部品56は、電動モータ21に対して加工進行方向の後側に配置されており、バッテリ取り付け部43に対して加工進行方向の前側に配置されている。
上記した第2の実施形態の切断工具11Aによれば、次の作用効果を奏することができる。すなわち、上記した切断工具11Aによれば、モータ軸24と出力軸36との配設位置は、ハンドル部41Aが設けられる加工進行方向に沿った範囲に収まるように設定されているので、加工進行方向に沿った嵩張りを抑えることができて、コンパクト化を図ることができて、取り扱い性を高めることができる。また、上記した切断工具11Aによれば、モータ軸24と出力軸36との配設位置は、取り付けられたバッテリパック60の重心位置600よりも加工進行方向に沿った前側に位置するように設定され、且つハンドル部41Aが設けられる加工進行方向に沿った範囲に収まるように設定されているので、加工進行方向に沿った前後バランスを高めた切断工具11Aとすることができる。これによって、切断工具11Aとしての取り扱い性を高めることができる。また、上記した切断工具11Aによれば、中間軸32の配設位置は、モータ軸24と出力軸36との配設位置よりも加工進行方向に沿った前側に位置するように設定され、且つハンドル部41Aに設けられる滑り止め被覆部51の前端52位置よりも加工進行方向に沿った後側に位置するように設定されているので、加工進行方向に沿った前後バランスを、より高めた切断工具11Aとすることができる。
また、上記した切断工具11Aによれば、コントローラ部品56は、コントローラ部品56の構造の延在する面が、冷却ファン27の遠心外周側に配置されるように、工具本体13Aの内部に設置されている。これによって、冷却ファン27から吹き出された排気風を、コントローラ部品56の構造の延在する面に当てることができ、この排気風によりコントローラ部品56を冷却する効果を狙うことができる。したがって、従前より装置される冷却ファン27を利用することにより内蔵されるコントローラ部品56の冷却を確保できつつ、手持ち式の切断工具11Aとして小型化を図ることができる。また、上記した切断工具11Aによれば、コントローラ部品56は電動モータ21に対して加工進行方向における後側に配置されているので、切断工具11Aの加工進行方向の嵩張りを減らすことができる。これによって、加工作業がし易い切断工具11Aとすることができる。また、上記した切断工具11Aによれば、コントローラ部品56の設置は、コントローラ部品56の短手方向を加工進行方向に沿わせることによって配置決めされているので、内蔵するコントローラ部品56の嵩張りを加工進行方向に沿わせないようにできる。これによって、切断工具11Aの加工進行方向の嵩張りを減らすことができて、加工作業がし易い切断工具11Aとすることができる。
また、上記した切断工具11Aによれば、出力軸36は3つのベアリング37,381,382により回転が支持されているので、出力軸36の回転を支持するにあたって2つのベアリングで回転を支持するに比して回転する軸心を安定的に保持することができる。これによって、手持ち式の切断工具11Aとしての小型化を図りながら、ベアリングによる回転支持の精度を向上させることができる。また、上記した切断工具11Aによれば、出力軸36のうち鋸刃14が取り付けられる側に2つのボールベアリング381,382が並べられて配置されているので、鋸刃14が取り付けられる側に重きを置いて回転支持の精度を向上させることができる。また、上記した切断工具11Aによれば、出力軸36は電動モータ21の回転駆動力を受けるにあたり、2段で減速されて受けているので、減速によるトルク向上を図りながら、回転支持の精度を向上させることができる。また、上記した切断工具11Aによれば、外側支持ベアリング38(381,382)が支持するために接触する出力軸36の軸の長さは、内側支持ベアリング37が支持するために接触する出力軸36の軸の長さに比して長く設定されているので、鋸刃14が取り付けられる側に重きを置いて回転支持の精度を向上させることができる。
以上説明した実施形態は種々変更を加えることができる。例えば、バッテリパック60の長手方向Lに沿ってスライドレール61,61を設け、このスライドレール61,61を介して横スライドさせることによりバッテリパック60を横向きに取り付ける構成を例示したが、スライドレールを短手方向Sに沿って設け、この短手方向Sのスライドレールを介してバッテリパックを縦スライドさせることにより横向きに取り付ける構成としてもよい。係る構成によってもバッテリパックがその短手方向Sを加工進行方向に沿わせた横向きに取り付けられることから、ハンドル部後部について前後方向のコンパクト化を図ることができる。
また、例示した実施形態では、バッテリパック60の長手方向Lを加工進行方向に直交させた方向を横向きとし、かつそのスライド方向を加工進行方向に直交させた方向を横方向とする構成を例示したが、加工進行方向に対して精確に直交させた方向に限らず適度な範囲で傾斜させた方向(交差方向)を横向き若しくは横方向とする構成であってもよい。
また、上記した実施形態では、3つのベアリング37,381,382により出力軸36の回転を支持するようにした構成を例示したが、本発明に係るベアリングとしては3つ以上となる4つや5つで出力軸の回転を支持するものであってもよい。また、上記した実施形態では、2つのボールベアリング381,382にて構成される外側支持ベアリング38と、1つのニードルベアリングにて構成される内側支持ベアリング37とにより、出力軸36の回転を支持するようにしてある。しかしながら、本発明に係るベアリングとしては、全てボールベアリングにて構成されるものであってもよく、適宜のベアリングを選択することができる。なお、加工工具が取り付けられる側のベアリングは、小さく構成されるボールベアリングであることが望ましい。また、ベアリングの配置個数についても、必ずしも加工工具が取り付けられる側についてを相対的に多く配置することに限定されることなく、加工工具が取り付けられる側と反対側についてを相対的に多く配置するようにしてもよい。また、上記した実施形態では、電動モータ21による回転駆動力を2段(中間駆動ギヤ31、出力ギヤ35)で減速するように構成していたが、この回転駆動力を3段や4段で減速するように構成してもよい。
また、上記したコントローラ部品56は、過放電状態や過電流状態に対して電動モータ21を強制オフとする、いわゆるAS(オートストップ)コントローラに関する制御を主に行うものであった。しかしながら、本発明に係るコントローラ部品としては、これに限定されることなく、広い意味で電動モータの回転駆動に関しての制御を行うものであればいよいものである。
さらに、電動工具および切断機の一例として携帯マルノコを称される切断工具を例示したが、ジグソーやチェーンソー等のその他の切断工具、あるいは石材等の研削加工に用いるディスクグラインダ、木材等の端縁加工や溝切り加工に用いるトリマ、ルーター等の各種の切断機に適用することができる。
11,11A…切断工具(電動工具、切断機)
12…ベース
121…サブベース
13,13A…工具本体
14…鋸刃(加工工具)
15…ブレードケース
16…上下傾動支軸
17…左右傾動支軸
18…可動カバー
19…モータハウジング
20…駆動部
21…電動モータ
22…固定子
23…回転子
24…モータ軸(第1回転軸)
25,26…ベアリング
27…冷却ファン
28…ピニオンギヤ(モータギヤ)
30…減速ギヤ部
301…ギヤハウジング
31…中間駆動ギヤ(第1減速ギヤ)
32…中間軸(第2回転軸)
321…中間従動ギヤ(第2減速ギヤ)
33,34…ベアリング
35…出力ギヤ(第3減速ギヤ)
36…出力軸(第3回転軸)
37…内側支持ベアリング
370…内側支持ベアリングの接触支持範囲
38…外側支持ベアリング
380…外側支持ベアリングの接触支持範囲
381,382…ボールベアリング
39…保持部
40,40A…ハウジング
41,41A…ハンドル部
411…合わせ面
42…スイッチレバー
43…バッテリ取り付け部
44…ロックオフレバー
45…固定レバー
47…吸気孔
50…手握り空間
51…滑り止め被覆部
52…滑り止め被覆部の前端
53…滑り止め被覆部の後端
54…滑り止め被覆部の配設範囲
55…切り欠き溝
56…コントローラ部品
57…ベース体
60…バッテリパック
600…バッテリパックの重心位置
61…スライドレール
62…正極端子
63…負極端子
64…コネクタ接続部
65…ロック爪
66…取り外しボタン
L…長辺寸法(長手方向)
S…短辺寸法(短手方向)

Claims (6)

  1. 切断材に対して載置可能にされるベースと、該ベースにより支持される工具本体とを備え、該工具本体に、鋸刃を回転させる駆動源としての電動モータと、電源としてのリチウムイオン式のバッテリパックを取り付けるためのバッテリ取り付け部と、前記鋸刃の上部を覆うブレードケースと、使用者が把持するハンドル部とを備えた携帯マルノコであって、
    前記電動モータは、前記鋸刃の回転軸に対して平行に設けられており、
    前記バッテリパックは、前記バッテリ取り付け部に対してスライドさせて取り付けるための一対のスライドレールを一面に有する直方体形状を有しており、前記一対のスライドレールは、該バッテリパックの長手方向Lに沿って平行に設けられ、該一対のスライドレールの間には正極端子と負極端子が設けられており、
    前記バッテリ取り付け部に対する前記バッテリパックの取り付け、取り外しのためのスライド方向が、前記バッテリパックの長手方向Lを加工進行方向に対して交差させた横向きとされ、前記ハンドル部の後部かつ下部に対して横向きにスライドさせて取り付け、取り外し可能になっており、
    前記バッテリパックは、前記バッテリ取り付け部に取り付けた状態では、前記一対のスライドレールと前記正極端子と前記負極端子がそれぞれ前記電動モータに対して平行に配置され、かつ前記一面に対向する底面について前記工具本体側に接触しない露出状態で配置される構成とした携帯マルノコ。
  2. 請求項1に記載の携帯マルノコであって、電装部品を支持するベース体が、前記バッテリ取り付け部に取り付けた状態のバッテリパックに対して平行に配置された携帯マルノコ
  3. 請求項1又は2に記載した携帯マルノコであって、
    前記電動モータの回転動力を減速するための減速ギヤ部を備え、該減速ギヤ部は前記電動モータのモータ軸と前記鋸刃を取り付けた出力軸との間に中間軸を介在させた2段減速ギヤ列を有し、
    前記モータ軸と前記出力軸の双方に対して、前記中間軸が前記加工進行方向の前方に配置され、前記電動モータの動作制御をするためのコントローラ部品が前記加工進行方向の後方に配置された携帯マルノコ。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載した携帯マルノコであって、
    前記鋸刃前記ベースに対する上下位置を変位させて該鋸刃の前記切断材に対する切り込み深さを調整可能であり、該切り込み深さを固定するためのレバーが前記ブレードケースの背面側かつ前記電動モータの回転動力を減速するための減速ギヤ部の後方に配置された携帯マルノコ。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載した携帯マルノコであって、
    前記ブレードケースの側方に沿って前記ハンドル部が延びており、該ハンドル部の後部に、前記バッテリ取り付け部が反ブレードケース側へ張り出して配置された携帯マルノコ。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載した携帯マルノコであって、
    前記電動モータの動作制御をするためのコントローラ部品は、その厚み方向を前記加工進行方向に沿わせた起立姿勢で配置された携帯マルノコ。
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