[第1の実施形態]
以下、本発明に係る電動工具を実施するための形態について説明する。
次に、本発明の第1の実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。図示するように本実施形態では、手持ち式の切断機の一例として、いわゆる携帯マルノコと称される切断工具11を例示する。この切断工具11は、切断材(図示省略)の上面に当接させる矩形のベース12と、このベース12の上面に支持された工具本体13を備えている。ベース12の右側部にはサブベース121が取り外し可能に設けられている。このサブベース121を取り外すことにより、いわゆる際切りの便宜を図ることができる。なお、第1の実施形態の切断工具11を説明するにあたって、図示のとおりで工具の加工進行方向を前側として説明している。
工具本体13は、円形の鋸刃14の上側ほぼ半周を覆うブレードケース15を備えている。ブレードケース15の背面側(左側面)には、減速ギヤ部30を介して電動モータが取り付けられている。この鋸刃14は、本発明に係る加工工具に相当する。
鋸刃14の下部側は、ベース12の下面側に突き出される。この突き出し部分が切断材に切り込まれて切断加工がなされる。鋸刃14の下部側は可動カバー18で覆われる。可動カバー18は、ブレードケース15に対して回動支持されている。
工具本体13は、ベース12の上面前部に設けた上下傾動支軸16を介してベース12に対して上下に傾動可能に支持されている。工具本体13の上下傾動位置を調整することにより、鋸刃14の、ベース12の下面からの突き出し寸法であって切断材に対する鋸刃14の切り込み深さを調整することができる。ブレードケース15の背面側であって減速ギヤ部30の後方には、工具本体13の上下傾動位置を固定するための切り込み深さ固定レバー45が設けられている。
また、工具本体13は、ベース12の上面に同軸に設けた前後2箇所の左右傾動支軸17,17を介してベース12に対して左右に傾動可能に支持されている。
工具本体13には、使用者が把持するハンドル部41が設けられている。ハンドル部41は、減速ギヤ部30の上部から後方へ山形に延びている。このハンドル部41は、合わせ面411で左右に突き合わされた半割り構造を備えている。なお、このハンドル部41は、内部が中空構造をなすハンドルハウジングをなすハウジング40により構成される。
このハンドル部41の下面に、使用者が把持した手の指先で引き操作するトリガ形式のスイッチレバー42が設けられている。このスイッチレバー42を引き操作すると、電動モータ21が起動して鋸刃14が回転する。また、スイッチレバー42の上方であってハンドル部41の左右側部には、スイッチレバー42をオフ位置にロックするためのロックオフレバー44が設けられている。
ハンドル部41の後部には、当該切断工具11の電源となるバッテリパック60を取り付けるためのバッテリ取り付け部43が設けられている。バッテリパック60は、このバッテリ取り付け部43に対して左右方向(横方向)にスライドさせることにより取り付け、取り外しすることができる。
本実施形態の場合、図5に示すようにバッテリパック60をバッテリ取り付け部43に対して右方向にスライドさせて、当該バッテリパック60をバッテリ取り付け部43に取り付けることができる。逆に、図6に示すようにバッテリパック60をバッテリ取り付け部43に対して左方向にスライドさせて、当該バッテリパック60をバッテリ取り付け部43から取り外すことができる。
バッテリパック60は、バッテリケース内に複数本のセルを内装した出力電圧14.4Vのリチウムイオンバッテリで、別途用意した充電器で充電することにより繰り返し電源として利用することができる。図2には、このバッテリパック60が単体で示されている。図示するようにこのバッテリパック60は、長辺寸法Lで短辺寸法Sの概ね直方体形状を有している。図示するように長辺寸法L方向が長手方向で、短辺寸法S方向が短手方向であるので、以下の説明において、バッテリパック60の長手方向L、短手方向Sとも称してその向きを区別する。
バッテリパック60の上面には、一対のスライドレール61,61が設けられている。両スライドレール61,61は、長手方向Lに沿って相互に平行に設けられている。この両スライドレール61,61を介して当該バッテリパック60をバッテリ取り付け部43に対してスライドさせることにより、当該バッテリパック60を取り付け、取り外しすることができる。
このことから、バッテリパック60の長手方向Lがバッテリ取り付け部43に対する取り付け、取り外し方向(スライド方向)であり、この取り付け、取り外し方向は、加工進行方向であってハンドル部41の半割り構造の合わせ面411に直交する左右方向(横方向)であり、また使用者から見て左右方向となる。従って、バッテリパック60をバッテリ取り付け部43に取り付けた状態では、このバッテリパック60の短手方向Sがハンドル部41の延びる方向であって当該切断工具11の前後方向となる。
両スライドレール61,61間には、バッテリ取り付け部43に対する正極端子62と負極端子63と制御信号用のコネクタ接続部64が設けられている。バッテリパック60を横方向にスライドさせてバッテリ取り付け部43に取り付けると、両端子62,63とコネクタ接続部64を介して当該バッテリパック60がバッテリ取り付け部43ひいては切断工具11側に電気的に接続される。
バッテリパック60の上面端部には、バッテリ取り付け部43に対する取り付け状態をロックするためのロック爪65が設けられている。また、図4に示すようにバッテリパック60の取り外し側の側面には、このロック爪65を下方へ変位させるための取り外しボタン66が設けられている。
以上のように構成した第1の実施形態の切断工具11によれば、ハンドル部41の後部に設けたバッテリ取り付け部43に対してバッテリパック60を横向き(その長手方向Lを加工進行方向に対して直交させた向き)で、かつ横方向(加工進行方向に直交する方向)にスライドさせて取り付け、取り外しする構成であることから、取り付け状態ではその短手方向Sが切断工具11の前後に沿った状態となる。
このことから、バッテリ取り付け部43ひいてはハンドル部41の後部について、バッテリパックを縦向きに取り付ける構成に比して前後方向のコンパクト化を図ることができ、これにより使用者が把持した際の取り扱い性を良くすることができる。
また、概ね直方体形状のバッテリパック60がその長手方向Lを左右方向に沿わせた横向きに取り付けられる構成であるので、縦向きに取り付ける構成に比してその重心位置を前側(ハンドル部41のスイッチレバー42側)へ設定することができ、これにより使用者がハンドル部41を把持した際の重量バランスを良くすることができ、この点でも当該切断工具11の取り扱い性を高めることができる。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態の切断工具11Aについて、図7〜図14に基づいて説明する。この第2の実施形態の切断工具11Aも、上記した第1の実施形態の手持ち式の切断工具(切断機)と略同様の、携帯マルノコとして構成される。なお、この第2の実施形態の切断工具11Aは、上記した第1の実施形態の切断工具11と比較してハンドル部41Aの構成に関して相違する。このため、以下の第2の実施形態の切断工具11Aの説明では、上記した第1の実施形態の切断工具11と略同一に構成される部分については、上記した第1の実施形態の切断工具11を説明する際に用いた符号と同一の符号を用いて説明を省略する。
この第2の実施形態の切断工具11Aにおいて、上記した第1の実施形態の切断工具11と僅かに相違して構成される部分については、第1の実施形態の切断工具11を説明する際に用いた符号に末尾‘A’を付加して、その説明をするものとする。なお、この第2の実施形態の切断工具11Aにあっても、図示のとおりで工具の加工進行方向を前側として説明している。
この第2の実施形態の切断工具11Aも、電源としてバッテリパック60が装着され、使用者が把持するハンドル部41Aが工具本体13Aに設けられる。この第2の実施形態の切断工具11Aも、上記した第1の実施形態と同様、切断材に対して載置可能にされるベース12と、ベース12により支持される工具本体13Aとを有する。工具本体13Aは、ベース12の上側に配置される駆動部20を備える。この駆動部20の上側には、ハンドル部41Aが設けられる。ハンドル部41Aは、内部が中空構造をなすハンドルハウジングをなすハウジング40Aにより構成される。なお、ハウジング40Aは、合成樹脂にて成形される。なお、ハンドル部41Aの下側には、使用者が手で握る際の手握り空間(符号50)が設けられている。
ところで、図7等に示すように、ハンドル部41Aの使用者が手で触る部分には、滑り止め被覆部51が設けられている。この滑り止め被覆部51は、滑り止め機能を発揮させるために、例えば熱可塑性エラストマー(TPE)より形成される。つまり、滑り止め被覆部51は、この切断工具11Aのうち、この手握りの滑り止めを発揮したい部分に設けられている。なお、このエラストマーより形成される滑り止め被覆部51は、ハンドル部41Aに一体成形されている。図7等に示すように、滑り止め被覆部51が設けられる範囲(符号54)は、ハンドル部41Aの手握り空間(符号50)よりも前および後に延長された範囲に亘っている。つまり、滑り止め被覆部51の前端52は、ハンドル部41Aの下側の手握り空間(符号50)の前端よりも前側に設定されている。また、滑り止め被覆部51の後端53は、ハンドル部41Aの下側の手握り空間(符号50)の後端よりも後側に設定されている。このようにして、滑り止め被覆部51の前端52から後端53の範囲(符号54)は、ハンドル部41Aの手握り空間(符号50)よりも長く設定されている。なお、この滑り止め被覆部51のうち、前端52に近接する範囲には、この滑り止め被覆部51の外周を区画するように切り欠き溝55が設けられている。また、この滑り止め被覆部51を形成するエラストマーは、滑り止め機能を発揮する被覆例の一つの例に過ぎず、適宜の合成樹脂により形成されるものであってよい。
駆動部20は、電動モータ21と、減速ギヤ部30とを備える。電動モータ21は、ブラシレスモータにて構成され、バッテリパック60から電力が供給されて回転駆動力を生ずる。すなわち、電動モータ21は、磁化される固定子22と、永久磁石の回転子23とを備える。固定子22は、供給された電力により磁束を発生させて回転子23が回転するように作用する。回転子23には、回転子23の回転軸となるモータ軸24が一体に設けられている。このモータ軸24は、本発明に係る第1回転軸に相当する。モータ軸24は、モータハウジング19に支持されるベアリング25とブレードケース15により支持されるベアリング26により回転可能に支持されている。このベアリング25,26は、双方ともボールベアリングにて構成されている。このモータ軸24には、冷却ファン27とピニオンギヤ28とが、モータ軸24と一体で回転するように取り付けられている。このピニオンギヤ28は、本発明に係るモータギヤに相当する。冷却ファン27は、遠心ファンにて構成される。この冷却ファン27は、図10に図示する符号W(冷却風)のように、モータ軸24と一体回転することにより、吸気孔47から工具本体13Aの内部に外気が吸引され、熱を持った固定子22を冷却するように送られる。なお、このように固定子22を冷却した後の冷却風Wは、ブレードケース15側に向けて排気風として送られる。ピニオンギヤ28は、モータ軸24の右端に設けられている。このピニオンギヤ28は、モータ軸24の外周面にて形成される。このピニオンギヤ28は、次に説明する中間駆動ギヤ31に噛合されるようになっており、電動モータ21により発生させた回転駆動力を、減速ギヤ部30に向けて伝達する。
減速ギヤ部30は、平歯車にて輪列されるギヤ構造をなし、上記したモータ軸24の回転を減速させる。すなわち、減速ギヤ部30は、輪列されて互いに噛合する2つの平歯車により構成される。この減速ギヤ部30は、上記したピニオンギヤ28と噛合する中間駆動ギヤ31と、この中間駆動ギヤ31と噛合する出力ギヤ35とを備える。中間駆動ギヤ31は、回転軸としての中間軸32が一体化されて回転可能に支持されている。この中間軸32は、本発明に係る第2回転軸に相当する。この中間軸32は、ハウジング40Aに支持されるベアリング33,34にて回転可能に支持されている。このベアリング33,34も、双方ともボールベアリングにて構成されている。出力ギヤ35は、回転軸としての出力軸36が一体化されて回転可能に支持されている。この出力軸36は、本発明に係る第3回転軸に相当する。この出力軸36は、ハウジング40Aに支持されるベアリング37,38にて回転可能に支持されている。この出力軸36は、その右端がブレードケース15の内部に突き出される出力軸として構成される。出力軸36の右端には、鋸刃14を保持するための保持部39が設けられている。この保持部39は、適宜の挟持構造により取り付けられて鋸刃14を保持する。つまり、出力軸として機能する出力軸36は、電動モータ21により生ずる回転駆動力を受けるにあたって、中間駆動ギヤ31と出力ギヤ35とにより2段で減速されて受けていることとなる。
ところで、出力軸36は、内側支持ベアリング37と、外側支持ベアリング38とにより回転可能に支持されている。なお、外側支持ベアリング38は、出力軸36のうち、鋸刃14が取り付けられる側を支持する。内側支持ベアリング37は、ニードルベアリング(針状ころ)にて構成されている。これに対して、外側支持ベアリング38は、2つのボールベアリング381,382にて構成されている。この2つのボールベアリング381,382は、互いに隣接するように並べられて配置されている。つまり、出力軸36は、ニードルベアリングにて構成される1つの内側支持ベアリング37と、2つのボールベアリング381,382にて構成される外側支持ベアリング38との、合計3つのベアリングを有する構造により回転可能に支持されている。これら3つのベアリング37,381,382は、上記したハウジング40Aにて支持されている。なお、この外側支持ベアリング38が配置される鋸刃14が取り付け側は、本発明に係る出力軸の一端側に相当する。また、この反対側となる内側支持ベアリング37が配置される側は、本発明に係る出力軸の他端側に相当する。このように出力軸36は、内側支持ベアリング37と外側支持ベアリング38(381,382)とにより、回転が支持されることとなる。ここで、内側支持ベアリング37と外側支持ベアリング38とが出力軸36を支持するために、この出力軸36に対して接触する軸の長さが相違するようになっている。すなわち、外側支持ベアリング38(381,382)が支持する出力軸36に対して接触する軸方向の長さ(図示符号380)は、内側支持ベアリング37が支持する出力軸36に対して接触する軸方向の長さ(図示符号370)よりも、長くなるように設定されている。具体的には、互いに隣接するボールベアリング381,382のそれぞれが接触する出力軸36の軸方向の長さの合算量(図示符号380)は、内側支持ベアリング37が接触する出力軸36の軸方向の長さ(図示符号370)に比して僅かに長くなっている。なお、この内側支持ベアリング37はニードルベアリングにて構成されている。このため、2つのボールベアリング381,382が並列されて構成される外側支持ベアリング38の軸方向の長さ(図示符号380)は、この内側支持ベアリング37の軸方向の長さ(図示符号370)と略同一の長さと言ってもよいほど、両者は近似した長さに設定されている。
ところで、モータ軸24、中間軸32、出力軸36が配置される、この工具本体13Aにおける加工進行方向に沿った前後方向の位置関係にあっては次のように設定されている。すなわち、上記したモータ軸24の前後方向の配設位置(P1)は、図7に示すように、ハンドル部41Aの手握り空間(符号50)の範囲内に収まるように設定されている。また、出力軸36の前後方向の配設位置(P3)も、図7に示すように、ハンドル部41Aの手握り空間(符号50)の範囲内に収まるように設定されている。なお、このモータ軸24と出力軸36とは、上下方向でずらされて設定されているだけで、前後方向の配設位置(P1,P3)が一致するものとなっている。つまり、モータ軸24および出力軸36の前後方向の配設位置(P1,P3)は、工具本体13Aの前後方向に対してハンドル部41Aが配設範囲内に収まっている。さらに言えば、モータ軸24と出力軸36との前後方向の配設位置(P1,P3)は、第1の実施形態で説明したバッテリ取り付け部43に取り付けられたバッテリパック60の重心位置600よりも、前側に位置するように設定されている。
これに対して、中間軸32の前後方向の配設位置(P2)にあっては、モータ軸24および出力軸36の配設位置(P1,P3)よりも前側に位置するように設定されている。また、この中間軸32の前後方向の配設位置(P2)は、図7に示すように、ハンドル部41Aの手握り空間(符号50)の範囲から、前側に食み出て位置するように設定されている。さらに、中間軸32の前後方向の配設位置(P2)は、ハンドル部41Aに設けられる滑り止め被覆部51の前端52の位置よりも後側に位置するように設定されている。さらに言えば、中間軸32の前後方向の配設位置(P2)は、モータ軸24および出力軸36の配設位置(P1,P3)と、ハンドル部41Aに設けられる滑り止め被覆部51の前端52の位置との、略中間の位置に位置するように設定されている。なお、この中間軸32の上下方向の配設位置は、モータ軸24の配設位置と出力軸36の配設位置との、略中間の位置に位置するように設定されている。
また、上記したハンドル41Aの内部には、図示するように、電動モータ21の回転駆動に関しての制御を行うコントローラ部品56が配設されている。このコントローラ部品56は、ベース体57に対して各種の電装部品が支持される。このベース体57を含むコントローラ部品56は、ハンドル41Aにて支持されている。詳しくは、コントローラ部品56をなすベース体57が、ハンドル41Aにより支持されている。この電装部品には、電動モータ21に供給される電力を調整する機能を有する。具体的には、ケースボックスに内装される電装部品として、通常使用において電動モータ21に供給される電力を調整する通常コントローラのほか、所定の条件により自動的に電源オフとするAS(オートストップ)コントローラが、含まれている。このASコントローラは、上記したバッテリ取り付け部43に取り付けられたバッテリパック60が過放電状態になったり、あるいは、このバッテリパック60が過電流状態となったりした場合に、電動モータ21に供給される電力を強制オフにするように制御する。
ところで、このコントローラ部品56が工具本体13Aの内部に配置される位置としては、次のようになっている。すなわち、図10に示すように、このコントローラ部品56は、コントローラ部品56の構造の延在する面が、上記した冷却ファン27の遠心外周側に位置するように、工具本体13Aの内部に装置されている。このため、冷却ファン27により送られる冷却風Wの一部は、コントローラ部品56に当たるようになっている。つまり、このコントローラ部品56は、電動モータ21を冷却する冷却ファン27の排気風の通り道に配置されるようになっている。また、このコントローラ部品56の工具本体13Aの内部の設置は、コントローラ部品56の短手方向を加工進行方向(前後方向)に沿わせることによって配置決めされている。また、このコントローラ部品56は、電動モータ21に対して加工進行方向の後側に配置されており、バッテリ取り付け部43に対して加工進行方向の前側に配置されている。
上記した第2の実施形態の切断工具11Aによれば、次の作用効果を奏することができる。すなわち、上記した切断工具11Aによれば、モータ軸24と出力軸36との配設位置は、ハンドル部41Aが設けられる加工進行方向に沿った範囲に収まるように設定されているので、加工進行方向に沿った嵩張りを抑えることができて、コンパクト化を図ることができて、取り扱い性を高めることができる。また、上記した切断工具11Aによれば、モータ軸24と出力軸36との配設位置は、取り付けられたバッテリパック60の重心位置600よりも加工進行方向に沿った前側に位置するように設定され、且つハンドル部41Aが設けられる加工進行方向に沿った範囲に収まるように設定されているので、加工進行方向に沿った前後バランスを高めた切断工具11Aとすることができる。これによって、切断工具11Aとしての取り扱い性を高めることができる。また、上記した切断工具11Aによれば、中間軸32の配設位置は、モータ軸24と出力軸36との配設位置よりも加工進行方向に沿った前側に位置するように設定され、且つハンドル部41Aに設けられる滑り止め被覆部51の前端52位置よりも加工進行方向に沿った後側に位置するように設定されているので、加工進行方向に沿った前後バランスを、より高めた切断工具11Aとすることができる。
また、上記した切断工具11Aによれば、コントローラ部品56は、コントローラ部品56の構造の延在する面が、冷却ファン27の遠心外周側に配置されるように、工具本体13Aの内部に設置されている。これによって、冷却ファン27から吹き出された排気風を、コントローラ部品56の構造の延在する面に当てることができ、この排気風によりコントローラ部品56を冷却する効果を狙うことができる。したがって、従前より装置される冷却ファン27を利用することにより内蔵されるコントローラ部品56の冷却を確保できつつ、手持ち式の切断工具11Aとして小型化を図ることができる。また、上記した切断工具11Aによれば、コントローラ部品56は電動モータ21に対して加工進行方向における後側に配置されているので、切断工具11Aの加工進行方向の嵩張りを減らすことができる。これによって、加工作業がし易い切断工具11Aとすることができる。また、上記した切断工具11Aによれば、コントローラ部品56の設置は、コントローラ部品56の短手方向を加工進行方向に沿わせることによって配置決めされているので、内蔵するコントローラ部品56の嵩張りを加工進行方向に沿わせないようにできる。これによって、切断工具11Aの加工進行方向の嵩張りを減らすことができて、加工作業がし易い切断工具11Aとすることができる。
また、上記した切断工具11Aによれば、出力軸36は3つのベアリング37,381,382により回転が支持されているので、出力軸36の回転を支持するにあたって2つのベアリングで回転を支持するに比して回転する軸心を安定的に保持することができる。これによって、手持ち式の切断工具11Aとしての小型化を図りながら、ベアリングによる回転支持の精度を向上させることができる。また、上記した切断工具11Aによれば、出力軸36のうち鋸刃14が取り付けられる側に2つのボールベアリング381,382が並べられて配置されているので、鋸刃14が取り付けられる側に重きを置いて回転支持の精度を向上させることができる。また、上記した切断工具11Aによれば、出力軸36は電動モータ21の回転駆動力を受けるにあたり、2段で減速されて受けているので、減速によるトルク向上を図りながら、回転支持の精度を向上させることができる。また、上記した切断工具11Aによれば、外側支持ベアリング38(381,382)が支持するために接触する出力軸36の軸の長さは、内側支持ベアリング37が支持するために接触する出力軸36の軸の長さに比して長く設定されているので、鋸刃14が取り付けられる側に重きを置いて回転支持の精度を向上させることができる。
[第3の実施形態]
次に、上記した第2の実施形態とは相違する第3の実施形態の切断工具11Bについて、図15に基づいて説明する。図15は、第3の実施形態の切断工具11Bである切断機本体13Bの一部を模式的に図示している。図15の一部切欠き断面図では、コントローラ部品56Bを含む電動モータ21Bの配設部分が模式的に図示されつつ、このコントローラ部品56Bを冷却可能とする構造も模式的に図示されている。このため、第3の実施形態の切断工具11Bの説明では、上記した第2の実施形態の切断工具11Aと同一あるいは略同一に構成される部分については、上記した第2の実施形態の切断工具11Aを説明する際に用いた符号末尾‘A’を‘B’に変更した同類符号を用いて説明したり説明を省略したりする場合がある。なお、この第3の実施形態の切断工具11Bにあっては、図示のとおりで工具の加工進行方向とは逆側についてを前側として説明している。図15に示す切断工具11Bは、一般にスライドマルノコと称される切断工具(切断機)にて構成される。なお、この切断工具11Bは、上下揺動のみで切断加工を行う卓上マルノコの一種として構成されるものであり、上下揺動に加えて前後スライドも可能となっている。つまり、上記した第2の実施形態の切断工具11Aが手持ち式の切断工具であったのに対し、この第3の実施形態の切断工具11Bは、手で持たずに地面または作業台(載置台)に載せられた状態で切断作業を行う切断工具として構成される。切断工具11Bは、地面または作業台に載せられて支持されるベースと、このベースにより支持されるテーブルとを備える。テーブルは、切断機本体13Bを支持機構12Bを介してテーブルの上側に配置されるように支持する。この支持機構12Bは、切断機本体13Bを上下揺動させたり前後スライドさせたりできるように支持する。このため、切断機本体13Bは、テーブルに向けて下ろした状態で前側から後側にスライドさせることにより被切断材を切断するようになっている。なお、図15に示す符号41Bは使用者が把持するハンドル部である。また、図15に示す符号43Bはバッテリ取り付け部43Bであり、電源としてバッテリパック60が装着される。
図15に示す切断機本体13Bには、円形の鋸刃14Bの上側ほぼ半周を覆うブレードケース15Bが図示されている。このブレードケース15Bの右側には、この切断機本体13Bの駆動部20Bが設けられている。この駆動部20Bは、モータハウジング19Bに内装されており、電動モータ21Bおよび回転伝達機構(不図示)を具備して構成される。電動モータ21Bは、固定子22Bと回転子23Bとを有し、モータ軸24Bを回転駆動させる。回転伝達機構は、鋸刃14Bを回転させるように、モータ軸24Bに取り付けられたピニオンギヤ(不図示)からの回転駆動を受ける。なお、このピニオンギヤは本発明に係るモータギヤに相当し、電動モータ21Bにより発生させた回転駆動力を不図示の減速ギヤ部に向けて伝達する。このモータ軸24Bは、出力基端(図示右端)側が基端側ベアリング25Bに支持されており、出力先端(図示左端)側が先端側ベアリング26Bに支持されている。これらベアリング25B,26Bは、モータハウジング19Bに固定支持されている。また、電動モータ21Bを収容するモータハウジング19Bの出力基端(図示右端)側には、吸気孔47Bが設けられている。この吸気孔47Bは、モータハウジング19Bの右側端に配置される壁形状を適宜に開口させてモータハウジング19Bの内外を連通させている。
モータ軸24Bには、冷却ファン27Bが取り付けられてる。具体的には、モータ軸24Bの回転子23Bと先端側ベアリング26Bとの間に、このモータ軸24Bを回転軸とする冷却ファン27Bが取り付けられている。この冷却ファン27Bは、モータ軸24Bと一体回転する遠心ファンにて構成されており、モータ軸24Bに沿った方向から空気を吸気してモータ軸24Bの回転遠心方向に排気する。つまり、モータ軸24Bとともに冷却ファン27Bが回転すると、吸気孔47Bから切断機本体13Bの内部に外気が吸引されて、熱を持った電動モータ21Bを冷却するとともに、次に説明するコントローラ保持部48B内のコントローラ部品56Bも冷却する。
モータハウジング19Bには、電動モータ21Bの後側に隣接して配置されるようにコントローラ保持部48Bが設けられている。このコントローラ保持部48Bには、コントローラ部品56Bが保持される。このコントローラ部品56Bも、上記した実施形態のコントローラ部品56と同様、電動モータ21Bの回転駆動に関しての制御を行う。つまり、このコントローラ部品56Bには、電動モータ21Bに供給される電力を調整する各種の電装部品として、通常使用において電動モータ21Bに供給される電力を調整する通常コントローラのほか、所定の条件により自動的に電源オフとする上記したAS(オートストップ)コントローラが具備される。
このコントローラ保持部48Bには、電動モータ21Bの配設側に内部連通孔481Bが設けられており、モータハウジング19Bの外部に面する側に外部連通孔482Bが設けられている。内部連通孔481Bは、上記した冷却ファン27Bの排気位置に対応して配置設定されている。また、外部連通孔482Bは、コントローラ部品56Bを挟んだ内部連通孔481Bとは逆側に設けられている。このため、冷却ファン27Bによる冷却風は、図15に図示される符号Wのように送られる。つまり、冷却ファン27Bは、吸気孔47Bから外気をモータハウジング19Bの内部に吸気し、電動モータ21Bを冷却した後、ブレードケース15B側とコントローラ保持部48B側とに向けて排気風として送られる。
このコントローラ保持部48Bの内部は、コントローラ部品56Bに接触しながら風を流すことができるような適宜の空間を有して形成されている。なお、このコントローラ保持部48Bに保持されるコントローラ部品56Bの配置は次のように設定されている。すなわち、図15に示すように、コントローラ部品56Bは、コントローラ部品56Bの最も広く延在する平面が、上記した冷却ファン27Bの遠心方向に向かって対面するようにコントローラ保持部48Bに設置されている。このため、冷却ファン27Bにより送られる冷却風Wは、コントローラ部品56Bに当たるようになっている。言い換えれば、コントローラ部品56Bの長手方向は、モータ軸24Bが延びる方向と一致する。つまり、コントローラ部品56Bは、電動モータ21Bを冷却する冷却ファン27Bの排気風の通り道に配置されている。また、このコントローラ部品56Bは、コントローラ部品56Bの短手方向が加工進行方向(前後方向)に沿うように配置決めされている。なお、このコントローラ部品56Bは、電動モータ21Bに対して加工進行の正方向(後側)に向かって配置されており、バッテリ取り付け部43Bに対して加工進行の逆方向(前側)に配置されている。
この第3の実施形態のように切断工具11Bを構成した場合であっても、上記した第2の実施の形態と略同様の作用効果を奏することができる。すなわち、上記した切断工具11Bによれば、コントローラ部品56Bは、コントローラ部品56Bの構造の延在する面が、冷却ファン27Bの遠心外周側に配置されるように、切断機本体13Bの内部に設置されている。これによって、冷却ファン27Bから吹き出された排気風を、コントローラ部品56Bの構造の延在する面に当てることができ、この排気風によりコントローラ部品56Bを冷却する効果を狙うことができる。したがって、従前より装置される冷却ファン27Bを利用することにより内蔵されるコントローラ部品56Bの冷却を確保できつつ、手持ち式の切断工具11Bとして小型化を図ることができる。また、上記した切断工具11Bによれば、コントローラ部品56Bの設置は、コントローラ部品56Bの短手方向を加工進行方向に沿わせるように配置決めされているので、切断工具11Bの加工進行方向の嵩張りを減らすことができて、加工作業がし易い切断工具11Bとすることができる。また、上記した切断工具11Bによれば、コントローラ部品56Bは、電動モータ21Bに対して後側であり且つバッテリパック60に対して前側である位置に配置されている。これによって、デッドスペースとなり易い部分にコントローラ部品56Bを配置できて、工具全体としての嵩張りを減らすことができる。
[第4の実施形態]
次に、上記した第2の実施形態とは相違する第4の実施形態の切断工具11Cについて、図16に基づいて説明する。図16は、第4の実施形態の切断工具11Cを模式的に図示している。図16の一部切欠き断面図では、コントローラ部品56Cを含む電動モータ21Cの配設部分が模式的に図示されつつ、このコントローラ部品56Cを冷却可能とする構造も模式的に図示されている。このため、第4の実施形態の切断工具11Cの説明では、上記した第2の実施形態の切断工具11Aと同様に機能する部分については、末尾‘A’を‘C’に変更した同類符号を用いて説明するものとする。なお、この第4の実施形態の切断工具11Cにあっては、図示のとおりで工具の加工進行方向を前側として説明している。図16に示す切断工具11Cは、一般にジグソーと称される手持ち式の切断工具(切断機)にて構成される。つまり、切断工具11Cは、電動モータ21Cの回転駆動を往復動変換機構により鋸刃14Cを往復動させる。この鋸刃14Cは、下向きに突き出させるように設けられている。この鋸刃14Cは、往復動変換機構により変換された往復動を受けて往復動され、切断工具11Cを被切断材の上でスライドさせることにより切断作業を行うようになっている。切断工具11Cは、被切断材の上に載せられて支持されるベース(不図示)と、ベースにより支持される工具本体13Cとを備える。なお、図16に示す符号14Cは、ブレードと称される鋸刃であり、図16に示す符号41Cは使用者が把持するハンドル部である。また、図16に示す符号43Cはバッテリ取り付け部43Cであり、電源としてバッテリパック60が装着される。
この切断工具11Cは、ハンドル部41Cをなすハウジング40Cと、モータハウジング19Cとが一体に形成されている。モータハウジング19Cには、工具本体13Cの駆動部20Cが内装されている。この駆動部20Cは、電動モータ21Cおよび往復動変換機構(不図示)を具備して構成される。電動モータ21Cは、固定子22Cと回転子23Cとを有し、モータ軸24Cを回転駆動させる。往復動変換機構は、鋸刃14Cを往復動させるようにモータ軸24Cに取り付けられたピニオンギヤ(不図示)からの回転駆動を受ける。なお、このピニオンギヤは本発明に係るモータギヤに相当し、電動モータ21Cにより発生させた回転駆動力を不図示の往復動変換機構のギヤに向けて伝達する。このモータ軸24Cは、出力後端(図示右端)側が後端側ベアリング25Cに支持されており、出力前端(図示左端)側が前端側ベアリング26Cに支持されている。これらベアリング25C,26Cは、モータハウジング19Cに固定支持されている。また、電動モータ21Cを収容するモータハウジング19Cの出力後端(図示右端)側には、吸気孔47Cが設けられている。この吸気孔47Cは、モータハウジング19Cの後端側に配置される壁形状を適宜に開口させてモータハウジング19Cの内外を連通させている。
モータ軸24Cには、冷却ファン27Cが取り付けられてる。具体的には、モータ軸24Cの回転子23Cと前端側ベアリング26Cとの間に、モータ軸24Cを回転軸とする冷却ファン27Cが取り付けられている。この冷却ファン27Cは、モータ軸24Cと一体で回転する遠心ファンにて構成されている。この冷却ファン27Cは、モータ軸24Cに沿った方向から空気を吸気してモータ軸24Cの回転遠心方向に排気する。つまり、モータ軸24Cとともに冷却ファン27Cが回転すると、吸気孔47Cから工具本体13Cの内部に外気が吸引されて、熱を持った電動モータ21Cを冷却するとともに、次に説明するコントローラ保持部48C内のコントローラ部品56Cも冷却する。
モータハウジング19Cには、電動モータ21Cの上側に隣接して配置されるようにコントローラ保持部48Cが設けられている。このコントローラ保持部48Cには、コントローラ部品56Cが保持される。このコントローラ部品56Cも、上記した実施形態のコントローラ部品56と同様、電動モータ21Cの回転駆動に関しての制御を行う。つまり、このコントローラ部品56Cには、通常使用において電動モータ21Cに供給される電力を調整する通常コントローラのほか、所定の条件により自動的に電源オフとする上記したAS(オートストップ)コントローラが具備される。
このコントローラ保持部48Cには、電動モータ21Cの配設側に内部連通孔481Cが設けられており、モータハウジング19Cの外部に面する側に外部連通孔482Cが設けられている。内部連通孔481Cは、上記した冷却ファン27Cの排気位置に対応して配置設定されている。また、外部連通孔482Cは、コントローラ部品56Cを挟んだ内部連通孔481Cとは逆側に設けられている。このため、冷却ファン27Cによる冷却風は、図16に図示される符号Wのように送られる。つまり、冷却ファン27Cは、吸気孔47Cから外気をモータハウジング19Cの内部に吸気し、電動モータ21Cを冷却した後、コントローラ保持部48C側に向けて排気風として送られる。
このコントローラ保持部48Cの内部は、コントローラ部品56Cに接触しながら風を流すことができるような適宜の空間を有して形成されている。なお、このコントローラ保持部48Cに保持されるコントローラ部品56Cの配置は次のように設定されている。すなわち、図16に示すように、コントローラ部品56Cは、コントローラ部品56Cの最も広く延在する平面が、上記した冷却ファン27Cの遠心方向に向かって対面するようにコントローラ保持部48Cに設置されている。このため、冷却ファン27Cにより送られる冷却風Wは、コントローラ部品56Cに当たるようになっている。言い換えれば、コントローラ部品56Cの長手方向は、モータ軸24Cが延びる方向と一致する。つまり、コントローラ部品56Cは、電動モータ21Cを冷却する冷却ファン27Cの排気風の通り道に配置されている。また、このコントローラ部品56Cは、コントローラ部品56Cの長手方向が加工進行方向(前後方向)に沿うように配置決めされつつ、モータ軸24Cと並列に配置されている。
この第4の実施形態のように切断工具11Cを構成した場合であっても、上記した第2の実施の形態と略同様の作用効果を奏することができる。すなわち、上記した切断工具11Cによれば、コントローラ部品56Cは、コントローラ部品56Cの構造の延在する面が、冷却ファン27Cの遠心外周側に配置されるように、工具本体13Cの内部に設置されている。これによって、冷却ファン27Cから吹き出された排気風を、コントローラ部品56Cの構造の延在する面に当てることができ、この排気風によりコントローラ部品56Cを冷却する効果を狙うことができる。したがって、従前より装置される冷却ファン27Cを利用することにより内蔵されるコントローラ部品56Cの冷却を確保できつつ、手持ち式の切断工具11Cとして小型化を図ることができる。また、上記した切断工具11Cによれば、コントローラ部品56Cの設置は、コントローラ部品56Cの短手方向をハンドル部41Cが被切断材に向く方向に沿わせるように配置決めされているので、この切断工具11Cの高さ方向の嵩張りを減らすことができて、加工作業がし易い切断工具11Cとすることができる。また、上記した切断工具11Cによれば、コントローラ部品56Cは、ハンドル部41Cの下側である位置に配置されている。これによって、デッドスペースとなり易い部分にコントローラ部品56Cを配置できて、工具全体としての嵩張りを減らすことができる。
以上説明した実施形態は種々変更を加えることができる。例えば、バッテリパック60の長手方向Lに沿ってスライドレール61,61を設け、このスライドレール61,61を介して横スライドさせることによりバッテリパック60を横向きに取り付ける構成を例示したが、スライドレールを短手方向Sに沿って設け、この短手方向Sのスライドレールを介してバッテリパックを縦スライドさせることにより横向きに取り付ける構成としてもよい。係る構成によってもバッテリパックがその短手方向Sを加工進行方向に沿わせた横向きに取り付けられることから、ハンドル部後部について前後方向のコンパクト化を図ることができる。
また、例示した実施形態では、バッテリパック60の長手方向Lを加工進行方向に直交させた方向を横向きとし、かつそのスライド方向を加工進行方向に直交させた方向を横方向とする構成を例示したが、加工進行方向に対して精確に直交させた方向に限らず適度な範囲で傾斜させた方向(交差方向)を横向き若しくは横方向とする構成であってもよい。
また、上記した実施形態では、3つのベアリング37,381,382により出力軸36の回転を支持するようにした構成を例示したが、本発明に係るベアリングとしては3つ以上となる4つや5つで出力軸の回転を支持するものであってもよい。また、上記した実施形態では、2つのボールベアリング381,382にて構成される外側支持ベアリング38と、1つのニードルベアリングにて構成される内側支持ベアリング37とにより、出力軸36の回転を支持するようにしてある。しかしながら、本発明に係るベアリングとしては、全てボールベアリングにて構成されるものであってもよく、適宜のベアリングを選択することができる。なお、加工工具が取り付けられる側のベアリングは、小さく構成されるボールベアリングであることが望ましい。また、ベアリングの配置個数についても、必ずしも加工工具が取り付けられる側についてを相対的に多く配置することに限定されることなく、加工工具が取り付けられる側と反対側についてを相対的に多く配置するようにしてもよい。また、上記した実施形態では、電動モータ21による回転駆動力を2段(中間駆動ギヤ31、出力ギヤ35)で減速するように構成していたが、この回転駆動力を3段や4段で減速するように構成してもよい。
また、上記したコントローラ部品56は、過放電状態や過電流状態に対して電動モータ21を強制オフとする、いわゆるAS(オートストップ)コントローラに関する制御を主に行うものであった。しかしながら、本発明に係るコントローラ部品としては、これに限定されることなく、広い意味で電動モータの回転駆動に関しての制御を行うものであればいよいものである。
さらに、電動工具および切断機の一例として携帯マルノコを称される切断工具を例示したが、ジグソーやチェーンソー等のその他の切断工具、あるいは石材等の研削加工に用いるディスクグラインダ、木材等の端縁加工や溝切り加工に用いるトリマ、ルーター等の各種の切断機に適用することができる。