JP6932620B2 - 携帯用カンナ - Google Patents

携帯用カンナ Download PDF

Info

Publication number
JP6932620B2
JP6932620B2 JP2017219947A JP2017219947A JP6932620B2 JP 6932620 B2 JP6932620 B2 JP 6932620B2 JP 2017219947 A JP2017219947 A JP 2017219947A JP 2017219947 A JP2017219947 A JP 2017219947A JP 6932620 B2 JP6932620 B2 JP 6932620B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
controller
portable
cooling fan
motor
electric motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017219947A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019089261A (ja
Inventor
ハリヴォンサーヌパーブ ナッタキット
ハリヴォンサーヌパーブ ナッタキット
パーワン ドゥアーンルディー
パーワン ドゥアーンルディー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Makita Corp
Original Assignee
Makita Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Makita Corp filed Critical Makita Corp
Priority to JP2017219947A priority Critical patent/JP6932620B2/ja
Priority to CN201821698832.5U priority patent/CN209440364U/zh
Publication of JP2019089261A publication Critical patent/JP2019089261A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6932620B2 publication Critical patent/JP6932620B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Milling, Drilling, And Turning Of Wood (AREA)
  • Harvester Elements (AREA)

Description

この発明は、手で持って使用される携帯用カンナに関する。
特許文献1,2には、モータ軸を具備する電動モータと、電動モータを制御するコントローラを有する携帯用カンナが開示されている。携帯用カンナは、その最下部に位置するベースと、使用者が把持するグリップ部を有する。使用者はグリップ部を把持し、ベースの下面を木材の加工面に当てながら携帯用カンナを前後方向に水平に動かし、これによって木材の面加工を行う。木材の面加工によって生じた切屑は、使用者から離れる方向である例えば携帯用カンナの前方に向かって排出される。
特許文献1,2の携帯用カンナは、切屑の排出方向と逆方向である後部にコントローラを有する。例えばコントローラは電動モータの後方に位置する。これにより、切屑がコントローラの近くで飛散することが防止される。コントローラは、前後方向よりも上下方向が長手方向となる姿勢で配置される。これにより、携帯用カンナを前後方向にコンパクトにすることができる。
特許文献1の携帯用カンナは、電動モータのモータ軸に取り付けられる冷却ファンと、電動モータと冷却ファンを収容するモータ収容室と、コントローラを収容する制御部収容室を有する。制御部収容室の壁に吸気窓が形成され、制御部収容室は連通孔を介してモータ収容室と連通する。冷却ファンが回転することによってモータ収容室で負圧が生じ、外気が吸気窓から流入する。その外気によってコントローラと電動モータが冷却される。この冷却風の流れにおいて、コントローラと電動モータはともに冷却ファンの上流に位置する。
特開2015−127114号公報 特開2017−56684号公報
特許文献1の携帯用カンナでは、コントローラに当たる冷却風が負圧によって発生する。このためコントローラに当たる冷却風の風速が遅く、コントローラを十分に冷却できない場合がある。冷却ファンが発生する風は切屑の排出にも用いられる。そのため風の勢いはより弱まりやすい。したがってコントローラの冷却効率を高めるために、より速い風速の冷却風をコントローラに当てる構成が必要とされている。
本発明の1つの特徴によると携帯用カンナは、モータ軸を具備する電動モータと、モータ軸に取り付けられる冷却ファンと、電動モータを制御するコントローラを有する。冷却ファンによって発生される冷却風の流れる方向において、電動モータが冷却ファンの上流に位置し、コントローラが冷却ファンの下流に位置する。
したがって冷却ファンの上流で電動モータを冷却し、冷却ファンの下流でコントローラを冷却する。したがって電動モータは、コントローラが配置されない冷却ファンの上流を流れる比較的、速度の速い風によって冷却される。コントローラは、冷却ファンから吐き出される風速の速い風によって冷却される。したがって冷却風によってコントローラと電動モータが効率良く冷却され得る。
他の特徴によると、携帯用カンナは、電動モータによって回転する刃具と、刃具を収容する刃具収容室と、冷却ファンを収容するファン収容室と、コントローラを収容するコントローラ収容室を有する。さらに携帯用カンナは、刃具収容室と外気を連通して刃具によって生じた被加工材の切屑を排出する切屑排出路と、切屑排出路とファン収容室を連通する第1下流通路を有する。さらに携帯用カンナは、第1下流通路とは別にコントローラ収容室から延出してコントローラ収容室とファン収容室を連通する第2下流通路と、コントローラ収容室と外気を連通する排気窓を有する。
したがって冷却ファンで発生した風は、第1下流通路と第2下流通路のそれぞれに排出される。その風は、負圧で発生するものではないため、比較的速度が速い。そして第1下流通路の風は、コントローラに邪魔されることなく切屑排出路へ流れることで切屑を効果的に外部へ排出することができる。第2下流通路の風は、刃具によって邪魔されることなく、コントローラ収容室へ流れてコントローラを効果的に冷却できる。
他の特徴によると携帯用カンナは、冷却ファンからコントローラへ冷却風を案内する下流通路を有する。下流通路は、冷却ファンの径方向外方の延長線上に開口する入口を有する。冷却ファンから吐き出される冷却風は、径方向に流れる。入口は、その延長線上に向いているため、冷却風の勢いを保持しつつ受け入れる。そのためコントローラへ流れる冷却風の速度が速く、コントローラを効果的に冷却できる。
他の特徴によるとコントローラは、その長手方向がモータ軸に並設されかつモータ軸の一端から他端までの領域に対応して延在する。下流通路は入口からコントローラに向けて連続して湾曲する張出部と、張出部の先端に位置しモータ軸と略平行の向きに開口する出口を有する。したがってコントローラと電動モータが並設され、これによって携帯用カンナを小型にすることができる。さらに、冷却ファンから吐き出される冷却風は、張出部と出口によってコントローラの長手方向に流れる。そのため風速が保たれた冷却風がコントローラに当てられ、コントローラが効果的に冷却される。
他の特徴によると携帯用カンナは、電動モータを収容するモータハウジング部と、コントローラを収容するコントローラハウジング部を有する。コントローラハウジング部の一端にモータハウジング部と連通する入口が形成され、他端に冷却風を排出する排気窓が形成される。したがって冷却ファンから吐き出される冷却風がコントローラに当たって排気窓から外部に排出されるまでの経路を短くすることができる。これにより、経路中の冷却風の風速の損失を小さくすることができる。このため、冷却風によるコントローラの冷却効率が高く維持される。
他の特徴によると携帯用カンナは、モータハウジングに形成された吸気窓を有する。排気窓が吸気窓より上方に位置する。したがって電動モータとコントローラを冷却することで暖まり密度が小さくなった冷却風を、排気窓から外部に排出しやすい構造になっている。
他の特徴によると電動モータは、ブラシレスモータである。したがって電動モータのコンパクトを図ることができる。
本実施形態に係る携帯用カンナの左側面図である。 携帯用カンナの斜視図である。 携帯用カンナの右側面図である。 携帯用カンナの下面図である。 携帯用カンナの一部断面図を含む右側面図である。 図5のVI−VI線断面矢視図である。 図6のVII−VII線断面矢視図である。 図6のVIII−VIII線断面矢視図である。 図6のIX−IX線断面矢視図である。
次に、本発明の1つの実施形態を図1〜9に基づいて説明する。図1に示すように携帯用カンナ1は、前部ベース2と後部ベース3と工具本体部10を有する。工具本体部10は外装として本体ハウジング11を有し、前部ベース2と後部ベース3の上方に載置される。工具本体部10の上部には使用者が把持するグリップ部6が設けられる。
図6に示すように工具本体部10は電動モータ20と刃具30とコントローラ40を収容する。本体ハウジング11は前後方向略中央領域にモータハウジング部12を有し、モータハウジング部12に電動モータ20が収容される。本体ハウジング11はモータハウジング部12の前方の領域に刃具ハウジング部13を有し、刃具ハウジング部13に刃具30が収容される。本体ハウジング11はモータハウジング部12の後方の領域にコントローラハウジング部15を有し、コントローラハウジング部15にコントローラ40が収容される。以下の説明において、前部ベース2と後部ベース3が設けられた側を下側とし、前後左右方向についてはグリップ部6を使用者が把持した時を基準とする。
図1に示すように前部ベース2の下面2aと後部ベース3の下面3aは被加工材Wの表面に当接される。図1,2,4に示すように、矩形平板形状の前部ベース2と矩形平板形状の後部ベース3の前後方向の間の開口部30aから、刃具30の下端部が下方に現出する。刃具30にはカンナ刃36が取り付けられる。開口部30aから下方に突出したカンナ刃36が被加工材Wに切り込むことで、被加工材Wの表面加工が行われる。
図1,2に示すように工具本体部10の前部に切込深さ調整ノブ5が回転操作可能に取り付けられる。切込深さ調整ノブ5の下部には、前部ベース2を押す押部材が設けられる。工具本体部10には前部ベース2を下方に向けて付勢するばねが設けられる。切込深さ調整ノブ5を工具本体部10に対して回転させることで、ばねの付勢力によって押部材が前部ベース2を押すことで前部ベース2が下方に移動する。切込深さ調整ノブ5を工具本体部10に対して反対方向に回転させることで前部ベース2がばねの付勢力に抗して上方に移動する。これにより前部ベース2の工具本体部10に対する高さを調整する。前部ベース2の下面2aを高くすると開口部30aから下方に突出するカンナ刃36の長さが長くなり、切り込み深さが深くなる。下面2aを低くすると開口部30aから下方に突出するカンナ刃36の長さが短くなり、切り込み深さが浅くなる。
図1,2に示すように後部ベース3の後端部には、脚部4が設けられる。脚部4は第1の姿勢と第2の姿勢の間で回転可能に後部ベース3に支持される。図5に示すように第1の姿勢の脚部4は下面3aから下方に延びる。第2の姿勢の脚部4は、後方に延びた状態で脚部4の後方に設けられた凹部4bに収容される。脚部4は、ばね4aによって第1の姿勢になるように付勢される。携帯用カンナ1を被加工材Wや卓上に載置する時、第1の姿勢の脚部4と下面2aが載置面に当接するように載置することができる。これにより、開口部30aから現出する刃具30が載置面と当接することを防止できる。下面2aと下面3aを被加工材Wの加工面に当接させながら携帯用カンナ1を前方に動かすことで、脚部4は後方に回転して第2の姿勢となる。脚部4が第2の姿勢になって表面加工を行うことができる。
図5に示すようにグリップ部6は前後方向に延びる略D字形のループ形状を有する。グリップ部6のループ形状の内周前部にはトリガー7が設けられる。トリガー7はばね7aの付勢力によってグリップ部6から下方に突出する。トリガー7の上方には、ロックオフボタン8が出没可能に設けられる。ロックオフボタン8はばねの付勢力によって突出する。使用者は、グリップ部6を把持しながらロックオフボタン8を押し、トリガー7を引くことで、電動モータ20が起動する。トリガー7の操作を止めると電動モータ20が停止する。ロックオフボタン8を押さない場合、トリガー7はストッパによって引くことができない。これにより、電動モータ20が起動することが防止される。
図6に示すようにモータハウジング部12に収容される電動モータ20は、モータ軸21と固定子22と回転子23を有する。モータ軸21は、左右方向に水平に延出しており、軸受24,25によってモータハウジング部12に対して回転可能に支持される。固定子22は、モータハウジング部12の内面に回転不能に支持される。回転子23は、固定子22の内周側に位置し、モータ軸21に支持され、モータ軸21とともにモータハウジング部12に対して回転可能に支持される。回転子23は、センサ基板46によって回転角度が検知される。
図6に示すように刃具30は、刃具ハウジング部13の刃具収容室38に収容される。刃具30は回転軸31を有し、回転軸31は左右方向に水平に延出し軸受33,34によって刃具ハウジング部13に回転可能に支持される。刃具30は回転軸31と同軸のシリンダ35を有する。図9に示すようにシリンダ35は凹部35aと差込部35bとねじ孔35cを有する。凹部35aは、中心方向に凹み、シリンダ35の軸方向の全長に亘って形成される。差込部35bは、溝であって凹部35aに近接する位置にてシリンダ35の内部に延びる。ねじ孔35cは、差込部35bの延びる方向およびシリンダ35の軸方向に対して直交する。
図9に示すように差込部35bには、カンナ刃36が挿入される。カンナ刃36はシリンダ35の径方向外方に刃先を有する。カンナ刃36はねじ孔35cに取り付けたねじ37によって差込部35bの幅方向に締め付けられる。これにより、カンナ刃36は、刃先がシリンダ35から突出した状態でシリンダ35に位置決めされる。
図6に示すようにモータ軸21の左端部には駆動側プーリ28が設けられる。刃具30の回転軸31の左端部には従動側プーリ32が設けられる。駆動側プーリ28と従動側プーリ32の間には駆動ベルト29が掛け渡される。これにより、駆動ベルト29を介してモータ軸21の駆動が回転軸31へと伝達する。かくして刃具30は、回転軸31回りに回転する。図1,3に示すように刃具ハウジング部13の左右側部には、刃具30の回転方向を示す矢印11aが表示される。刃具30は矢印11aの示す方向に回転する。
図3に示すように本体ハウジング11の右壁には右壁を貫通する複数の吸気窓11bが設けられる。吸気窓11bは電動モータ20の右方に位置し電動モータ20を冷却する空気が流入することを許容する。図6に示すように回転子23の左側において、冷却ファン26がモータ軸21に取付けられる。冷却ファン26はモータ軸21とともに本体ハウジング11内において回転する。冷却ファン26は遠心ファンであり、ファン収容室27に収容される。図6,7に示すようにファン収容室27は、前部の開口部17と後部の開口部41を有する。開口部17,41は冷却ファン26の径方向外方の延長線上に開口する。図7に示すように開口部17は前方の第1下流通路39と略水平方向に連通する。第1下流通路39は図8に示す切屑排出路60aと略水平方向に連通する。
図1,2,6に示すように連結管14がモータハウジング部12の左方後端部から後方に延び、コントローラハウジング部15の左端部に湾曲しながら連接する。第2下流通路42は連結管14の内部に設けられる。第2下流通路42は、開口部(入口)41においてファン収容室27と連通する。第2下流通路42は、出口44においてコントローラハウジング部15に設けられたコントローラ収容室43と連通する。開口部41は前後方向に開口する。出口44は左右方向に開口する。第2下流通路42は開口部41から出口44に向けて湾曲部45で湾曲する。湾曲部45は略円弧状に延出する。
コントローラ40は、浅いケースに制御基板を収容して樹脂モールドすることで形成される。図7に示すようにコントローラ40は、板厚方向を概ね上下方向に向け、かつ前方から後方に向けて下方へと傾いた姿勢でコントローラ収容室43に収容される。コントローラ40の前端はモータ軸21より上方に位置し、コントローラ40の後端はモータ軸21より下方に位置する。図6に示すようにコントローラ40の左端はモータ軸21の左端よりも右側に位置する。コントローラ40の右端はモータ軸21の右端よりも左側に位置する。
コントローラ40は、主として電動モータ20の動作制御を行うための制御回路や電源回路を有する。コントローラ40には、電動モータ20のセンサ基板で検知された回転子23の位置情報に基づいて制御信号を送信するマイコンからなる制御回路、この制御回路から受信した制御信号に基づいて電動モータ20の電流をスイッチングするFETからなる駆動回路、バッテリパック51の状態の検出結果に応じて過放電又は過電流状態とならないように電動モータ20への電力供給を遮断するオートストップ回路等が搭載される。
図6,7に示すようにコントローラ40の右方には、本体ハウジング11の右壁を貫通する複数の排気窓11cが設けられる。図3に示すように吸気窓11bと排気窓11cは本体ハウジング11の右側部に形成され、右側方に向く。排気窓11cは吸気窓11bと同じかそれよりも高い位置に設けられる。
図1に示すように本体ハウジング10の後端部にはバッテリ装着部50が設けられる。バッテリ装着部50には電力供給源となるバッテリパック51が取外し可能に取り付けられる。バッテリパック51には、例えば別途用意した充電器で充電することで繰り返し使用可能な18V出力のリチウムイオンバッテリを用いることができる。バッテリパック51は他の電動工具にも汎用的に用いることができる。
図7に示すように刃具収容室38の上方には、左右方向に延びる略円筒形状の集塵部60が設けられる。図8に示すように集塵部60の中空部60bは、切屑排出路60aを介して刃具収容室38と連通する。中空部60bの左右端は、携帯用カンナ1の横方向に向かって開口する排出口60c,60dを有する。排出口60c,60dにはキャップ61を取り付けることができる。一方の排出口にキャップ61を取り付けることにより、冷却ファン26から流れてきた風が他方の排出口から排出される。そのため風速の低減が抑制され、風が切屑の排出用として効率良く利用される。
図1に示すように本体ハウジング11の側部にアダプタ挿入部52が設けられる。アダプタ挿入部52は本体ハウジング11の表面に対して角形の凹形状となっている。アダプタ挿入部52には、無線通信アダプタ53が差し込まれて装着可能である。アダプタ挿入部52に挿入された無線通信アダプタ53は、図示されていない無線通信用コントローラと電気的に接続される。無線通信用コントローラは例えばコントローラ40に設けられる。無線通信アダプタ53は、他の付帯設備との間で無線通信をする。付帯設備は例えば切屑を吸引する集塵機である。無線通信によって、付帯設備の起動動作や停止動作が携帯用カンナ1の起動動作や停止動作と連動する。
無線通信アダプタ53は、予め付帯設備に取り付けられた無線通信アダプタとの間で無線通信可能とするための関連付け(ペアリング)がなされる。ペアリングは、図1に示すように無線通信アダプタ53が有するボタン53aと、付帯設備の無線通信アダプタが同様に有するボタンを共に押し操作することでなされる。ペアリングがなされた状態でトリガー7をオン操作して携帯用カンナ1を起動させると、係る起動情報が無線通信アダプタ53から付帯設備に送信され、これに基づいて付帯設備が自動的に起動する。無線通信状態はランプ53bの点灯状態によって使用者に知らされる。
図3,4に示すように本体ハウジング11の右側部には、上下に平行に並んだ2つの板ばね11dが設けられる。2つの板ばね11dの近傍には、図示されない差込孔が本体ハウジング11の右側部から左方に向かって形成される。この差込孔にT字状のレンチ54の脚部を挿入する。レンチ54の両腕部を板ばね11dに挟み込むことでレンチ54が本体ハウジング11に取り外し可能に取付けられる。レンチ54は、カンナ刃36をシリンダ35から取り付け取り外しする時にねじ37を締め付け操作、若しくは緩め操作するために用いられる。
図6,7,8を参照して、冷却ファン26の回転によって工具本体部10内部を流れる冷却風および切屑排出風の流れを説明する。まず、電動モータ20の駆動によってモータ軸21に取り付けられた冷却ファン26が回転する。冷却ファン26の回転で発生した負圧によって吸気窓11bから空気がモータハウジング部12に取り込まれる。空気がモータハウジング部12内を右方から左方へと流れる。冷却ファン26に到達した外気は、冷却ファン26の径方向外方へと送り出される。
図6,7,8を参照するように冷却ファン26から送り出される空気は、ファン収容室27に形成される2つの開口部17,41によって大きく2つの流れに分かれる。一方の空気流れは、ファン収容室27の前方の開口部17から第1下流通路39へと向かう。空気は第1下流通路39から切屑排出路60aへと向かい、中空部60bへと流れる。一方で、刃具30の回転によって生じた切屑を巻き込む風が、刃具収容室38から切屑排出路60aへと排出される。中空部60bにて合流して切屑を巻き込んだ空気は、キャップ61が取り付けられていない排出口60cから排出される。
図6を参照するように他方の空気流れは、ファン収容室27の後方の開口部41から第2下流通路42へと向かう。第2下流通路42からコントローラ収容室43に冷却風が流れ込む。流れ込んだ冷却風は、コントローラ収容室43を左下方から右上方へと流れながらコントローラ40を冷却する。コントローラ40はその長手方向に沿って拡がった空気によって好適な速度で効率よく冷却される。コントローラ40を冷却した空気は排気窓11cから本体ハウジング11の外部へと放出される。
以上説明したように図6に示すように携帯用カンナ1は、冷却ファン26の上流で電動モータ20を冷却し、冷却ファン26の下流でコントローラ40を冷却する。したがって冷却ファン26の上流にはコントローラ40が配置されていない。したがって電動モータ20は、コントローラ40に邪魔されずに冷却ファン26の上流を流れる速い風によって冷却される。コントローラ40は、冷却ファン26から吐き出される比較的風速の速い風によって冷却される。したがって冷却風によってコントローラ40と電動モータ20が効率良く冷却され得る。
図6〜8に示すように冷却ファン26で発生した風は、ファン収容室27の開口部17,41から第1下流通路39と第2下流通路42のそれぞれに排出される。その風は、負圧で発生するものではないため、比較的速度が速い。そして第1下流通路39の風は、コントローラ40に邪魔されることなく、切屑排出路60aへ流れることで切屑を効果的に外部へ排出することができる。第2下流通路42の風は、刃具30によって邪魔されることなく、コントローラ収容室43へ流れてコントローラ40を効果的に冷却できる。
図6に示すように第2下流通路42は、冷却ファン26の径方向外方の延長線上にファン収容室27が開口する開口部41を有する。したがって、第2下流通路42は冷却ファン26から吐き出された冷却風の勢いを保持しつつ受け入れる。そのためコントローラ40へ流れる冷却風の速度が速く、コントローラ40を効果的に冷却できる。
図6に示すようにコントローラ40は、その長手方向がモータ軸21に並設されかつモータ軸21の一端から他端までの領域に対応して延在する。第2下流通路42は開口部41からコントローラ40に向けて連続して湾曲する湾曲部45と、湾曲部45の先端に位置しモータ軸21と略平行の向きに開口する出口44を有する。したがってコントローラ40と電動モータ20が並設され、これによって携帯用カンナ1を左右方向および前後方向に小型にすることができる。さらに、冷却ファン26から吐き出される冷却風は、湾曲部45と出口44によってコントローラ40の長手方向に流れる。そのため風速が保たれた冷却風がコントローラ40に当てられ、コントローラ40が効果的に冷却される。
図6に示すようにコントローラハウジング部15の一端にモータハウジング部12と連通する開口部41が形成され、図3に示すように他端に冷却風を排出する排気窓11cが形成される。したがって冷却ファン26から吐き出される冷却風がコントローラ40に当たって排気窓11cから外部に排出されるまでの経路を短くすることができる。これにより、経路中の冷却風の風速の損失を小さくすることができる。このため、冷却風によるコントローラ40の冷却効率が高く維持される。
図3に示すように排気窓11cはモータハウジング部12に形成される吸気窓11bより上方に位置する。したがって電動モータ20とコントローラ40を冷却することで暖まり密度が小さくなった冷却風を、排気窓11cから外部に排出しやすい構造になっている。図6に示すように電動モータ20はブラシレスモータである。したがって電動モータ20のコンパクトを図ることができる。
以上説明した携帯用カンナ1には種々変更を加えることができる。コントローラ40の形状や姿勢は本実施形態で説明したものに限らず、例えば複数個に分かれたコントローラであったり、板厚方向を前後方向に向けた姿勢で設けたりしてもよい。図7に示すように第1下流通路39はファン収容室27の前部に、第2下流通路42は、ファン収容室27の後部に設けられる。これに代えて、第1下流通路39と第2下流通路42を前後方向について同じ方向に設けてもよい。電力供給源としてバッテリパック51だけでなく、例えば別途用意された直流電源や交流電源を用いてもよい。
図4に示すように連結管14はモータハウジング部12から後方に突出し、側方には突出していない。これに代えて連結管14はモータハウジング部12の後方でコントローラハウジング部15との間に設けられても良い。図6に示すようにコントローラハウジング部15はモータハウジング部12の後方に位置している。これに代えてコントローラハウジング部15がモータハウジング部12の上方、下方または前方に位置していても良い。
図7に示すように第1下流通路は39,第2下流通路42は、冷却ファン26の径方向外方の延長線上に開口する開口部17,41を有する。これに代えて第1下流通路は39,第2下流通路42は、冷却ファン26の径方向外方の延長線上の近傍に設けられても良い。図6,7に示すようにコントローラ40はその長手方向がモータ軸21に並設されている。これに代えてコントローラ40はその長手方向がモータ軸21に直交するように配置されても良い。
W…被加工材
1…携帯用カンナ
2…前部ベース、2a…下面
3…後部ベース、3a…下面
4…脚部、4a…ばね、4b…凹部
5…切込深さ調整ノブ
6…グリップ部
7…トリガー、7a…ばね
8…ロックオフボタン
10…工具本体部
11…本体ハウジング
11a…矢印、11b…吸気窓、11c…排気窓、11d…板ばね
12…モータハウジング部
13…刃具ハウジング部
14…連結管
15…コントローラハウジング部
17…開口部
20…電動モータ
21…モータ軸
22…固定子
23…回転子
24,25…軸受
26…冷却ファン
27…ファン収容室
28…駆動側プーリ
29…駆動ベルト
30…刃具、30a…開口部
31…回転軸
32…従動側プーリ
33,34…軸受
35…シリンダ、35a…凹部、35b…差込部、35c…ねじ孔
36…カンナ刃
37…ねじ
38…刃具収容室
39…第1下流通路
40…コントローラ
41…開口部(入口)
42…第2下流通路
43…コントローラ収容室
44…出口
45…湾曲部
46…センサ基板
50…バッテリ装着部
51…バッテリパック
52…アダプタ挿入部
53…無線通信アダプタ、53a…ボタン、53b…ランプ
54…レンチ
60…集塵部、60a…切屑排出路、60b…中空部、
60c,60d…排出口
61…キャップ

Claims (6)

  1. 携帯用カンナであって、
    モータ軸を具備する電動モータと、
    前記モータ軸に取り付けられる冷却ファンと、
    前記電動モータを制御するコントローラと、
    前記電動モータによって回転する刃具と、
    前記刃具を収容する刃具収容室と、
    前記冷却ファンを収容するファン収容室と、
    前記コントローラを収容するコントローラ収容室と、
    前記刃具収容室と外気を連通して前記刃具によって生じた被加工材の切屑を排出する切屑排出路と、
    前記切屑排出路と前記ファン収容室を連通する第1下流通路と、
    前記第1下流通路とは別に前記コントローラ収容室から延出して前記コントローラ収容室と前記ファン収容室を連通する第2下流通路と、
    前記コントローラ収容室と外気を連通する排気窓を有し、
    前記冷却ファンによって発生される冷却風の流れる方向において前記電動モータが前記冷却ファンの上流に位置し、前記コントローラが前記冷却ファンの下流に位置する携帯用カンナ。
  2. 請求項1に記載の携帯用カンナであって、
    前記冷却ファンから前記コントローラへ前記冷却風を案内する下流通路を有し、
    前記下流通路は、前記冷却ファンの径方向外方の延長線上に開口する入口を有する携帯用カンナ。
  3. 請求項2に記載の携帯用カンナであって、
    前記コントローラはその長手方向が前記モータ軸に並設されかつ前記モータ軸の一端から他端までの領域に対応して延在し、
    前記下流通路は前記入口から前記コントローラに向けて連続して湾曲する湾曲部と、前記湾曲部の先端に位置し前記モータ軸と略平行の向きに開口する出口を有する携帯用カンナ。
  4. 請求項2または3に記載の携帯用カンナであって、
    前記電動モータを収容するモータハウジング部と、
    前記コントローラを収容するコントローラハウジング部を有し、
    前記コントローラハウジング部の一端に前記モータハウジング部と連通する前記入口が形成され、他端に前記冷却風を排出する排気窓が形成される携帯用カンナ。
  5. 請求項4に記載の携帯用カンナであって、
    前記モータハウジング部に形成された吸気窓を有し、
    前記排気窓が前記吸気窓より上方に位置する携帯用カンナ。
  6. 請求項1から5のいずれか1つに記載の携帯用カンナであって、
    前記電動モータがブラシレスモータであることを特徴とする携帯用カンナ。

JP2017219947A 2017-11-15 2017-11-15 携帯用カンナ Active JP6932620B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017219947A JP6932620B2 (ja) 2017-11-15 2017-11-15 携帯用カンナ
CN201821698832.5U CN209440364U (zh) 2017-11-15 2018-10-19 便携式电刨

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017219947A JP6932620B2 (ja) 2017-11-15 2017-11-15 携帯用カンナ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019089261A JP2019089261A (ja) 2019-06-13
JP6932620B2 true JP6932620B2 (ja) 2021-09-08

Family

ID=66835615

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017219947A Active JP6932620B2 (ja) 2017-11-15 2017-11-15 携帯用カンナ

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6932620B2 (ja)
CN (1) CN209440364U (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112223431B (zh) 2019-07-15 2022-09-13 株式会社牧田 自动刨床
CN113442234B (zh) * 2021-07-16 2022-12-16 正阳科技股份有限公司 一种电刨及其刨木方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4619919Y1 (ja) * 1967-10-03 1971-07-10
US20050284543A1 (en) * 2004-06-23 2005-12-29 One World Technologies Limited Pre-directing insert for a bi-directional exhausting handheld planer
JP5633940B2 (ja) * 2012-03-15 2014-12-03 日立工機株式会社 携帯用電気切断機
JP6480975B2 (ja) * 2012-09-26 2019-03-13 株式会社マキタ 電動工具
JP6238064B2 (ja) * 2013-12-27 2017-11-29 日立工機株式会社 電動かんな
JP6657608B2 (ja) * 2015-06-12 2020-03-04 マックス株式会社 充電式工具
JP2017056684A (ja) * 2015-09-18 2017-03-23 株式会社マキタ 携帯用カンナ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019089261A (ja) 2019-06-13
CN209440364U (zh) 2019-09-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20200086405A1 (en) Portable machining device
US10974381B2 (en) System at least comprising an electronically commutated electric motor of a defined construction size, and a rechargeable battery of at least one voltage class
CN107175724B (zh) 链锯
US9757806B2 (en) Hand-held cutting tools
EP2802063B1 (en) Power tool having improved motor and controller cooling
EP1640092B1 (en) Cutting tool
US7768750B2 (en) Cordless power tool
US10086529B2 (en) Power planer configured to restrain heat generation of control portion
US11097442B2 (en) Portable power tool
JP5015886B2 (ja) 電動工具用吸塵装置及び電動工具
JP6953288B2 (ja) 携帯用切断機
TWM575366U (zh) 動力工具及切割鋸
JP2014533208A (ja) 独立した付属品スイッチをもった、交換式工具ヘッドを有する動力工具
US20220297209A1 (en) Cutting tool
JP6932620B2 (ja) 携帯用カンナ
CN112813897A (zh) 鼓风机
TWI256334B (en) Portable electric cutting device with blower mechanism
CN109909548B (zh) 电圆锯
JP7456869B2 (ja) 自動かんな盤
CN219336208U (zh) 手持式带锯
US20070033807A1 (en) Planer with improved chip removal
CN213655199U (zh) 鼓风机
CN117620307A (zh) 手持式带锯
CN212286096U (zh) 切割工具
US20240308052A1 (en) Gear case grip accessory for power tool

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200820

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210625

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210629

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210719

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210810

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210818

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6932620

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250