JP5276896B2 - 切断機 - Google Patents

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Description

本発明は、携帯用丸鋸等の切断機に関する。
ハウジングと、該ハウジングに内蔵されたモータと、該モータのモータ軸に減速機構を介して連結される出力軸とを備え、モータの回転により出力軸が回転して切断刃がワークを切断するタイプの切断機(電動切断機)が従来から提供されている。この種の切断機は、ハウジングにハンドルが設けられ、ハンドルを持ちながら切断作業を行ったり、持ち運びができるようになっているため、携帯用切断機として位置付けられる。
携帯用切断機としては、携帯用丸鋸(携帯用の電動丸鋸)が広く知られている。図6及び図7は、その携帯用丸鋸を示す。かかる携帯用丸鋸は、切断刃としての丸鋸刃1及びその駆動部を収納するハウジング2と、該ハウジング2の下方に配置され、ハウジング2の前端部に枢軸3を介して回動可能に連結される定盤4と、枢軸3を支点にして定盤4の回動を許容し、定盤4下への丸鋸刃1の突出量を加減する切込深さ調整部5とを備える。
ハウジング2は、駆動部のモータ6を収納するモータケース2a、駆動部の減速機構7及び出力軸としての鋸刃軸8を収納するギアボックス2b、丸鋸刃1の略上半分を覆うカバー2c等を一体的に備える。モータ6は、モータ軸6aの両端部がベアリング9,10を介してギアボックス2bとモータケース2aとに支持されて、モータケース2a内に横置きにして収納される。また、モータ軸6aには冷却ファン11が取り付けられ、この冷却ファン11を覆うファンケーシング12がモータケース2aの空間内に配置される。カバー2cは、丸鋸刃1の左右方向で分割式となっており、右半分がギアボックス2bと一体的に成形され、左半分が右半分にネジ等で固定される。
モータ軸6aは、ドライブギア7aを備え、該ドライブギア7aのある部分がギアボックス2b内に挿入される。また、ギアボックス2bの底部は、モータケース2aの底部よりも低くなっており、そこに鋸刃軸8の一部が挿入される。そのため、鋸刃軸8に取り付けられた丸鋸刃1は、略下半分がハウジング2の下端から下方に突出した格好となる。鋸刃軸8は、ギアボックス2b内に入り込んだ部分にファイナルギア7eを備える。また、ギアボックス2b内には、ドライブギア7aとファイナルギア7eとを連結する中間ギア7c,7dが収納される。中間ギア7c,7dは、ギアボックス2b内に配置される中間軸7bに設けられる。
ハウジング2のモータケース2aの上部には、操作用のハンドル13が設けられる。ハンドル13には、丸鋸刃1の回転をオン・オフするためのスイッチレバー14が設けられる。また、ギアボックス2bには、丸鋸刃1の下半分を覆う安全カバー15が鋸刃軸8を中心として回転可能に支持され、ワークを切断する際、安全カバー15がワークに押されてカバー2c内へと回り込むようになっている。
このように、モータ6及び丸鋸刃1は、それらのモータ軸6a、鋸刃軸8が平行になるようにハウジング2内に収納され、定盤4は、鋸刃軸8を基準にしてモータ軸6aと反対側にハウジング2に連結され、モータ軸6aが備えるドライブギア7aと、中間軸7bが備える中間ギア7c,7dと、鋸刃軸8が備えるファイナルギア7eとの噛合により、モータ6の回転が丸鋸刃1に減速して伝達されるようになっている。
尚、ドライブギアと中間ギアとファイナルギアとの噛合により、モータの回転が中間軸及び鋸刃軸を介して丸鋸刃に減速して伝達される構造の減速機構として、特許文献1に記載されたものが公知となっている。
特開2002−160121号公報
上記した減速機構は、中間軸を設けることにより、鋸刃軸の位置を定盤に近づけることができ、その結果、切込深さを大きくすることができるといった利点がある。しかしながら、モータと丸鋸刃が同方向に回転することから、モータの起動時にハウジング及び定盤に大きな反動が作用するといった欠点がある。即ち、図7を用いて説明すると、モータ6のモータ軸6aと丸鋸刃1が矢印Aの方向に回転(以下、この方向の回転を「左回転」といい、この逆方向の回転を「右回転」という)すると、ハウジング2及び定盤4に対して矢印Bの方向に反動が生じ、これが作業者に違和感を与えてしまうおそれがある。
これに対し、中間軸を無くす、即ち、モータのモータ軸を鋸刃軸に直結する(特許文献2)、あるいは、中間軸をもう一つ設けて中間軸を二段とする(特許文献3)ことにより、モータと丸鋸刃の回転を互いに逆方向にすることができ、その結果、モータの起動時にハウジング及び定盤に大きな反動が作用するといった欠点を解消することができる。
実開昭55−154101号のマイクロフィルム 特開平9−141602号公報
しかしながら、前者の構造にあっては、モータの回転を丸鋸刃に減速して伝達しようと思えば、鋸刃軸のファイナルギアをモータ軸のドライブギアよりもかなり大きくしなければならず、そうであれば、鋸刃軸の位置を定盤に近づけることができなくなってしまうため、上記した利点を失うことになる。
一方、後者の構造は、中間軸が設けられるため、上記した利点を維持しつつ、上記した欠点を解消することができる。しかしながら、かかる構造においては、モータ軸、二段の中間軸及び鋸刃軸が直線的に配置され、鋸刃軸がモータ軸よりも前方に離れて設けられるため、モータ軸より前方の重量が大きくなり、ハンドルを持ったときの重量バランスが悪いといった欠点がある。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、モータと出力軸の回転を互いに逆方向にすることにより、モータの起動時に生じる反動を好適に抑制することができる新たな構造の切断機を提供することを課題とする。
本発明に係る切断機は、上記課題を解決すべく構成されたもので、ハンドルが設けられるハウジングと、該ハウジングに内蔵されたモータと、該モータのモータ軸に減速機構を介して連結され丸鋸刃が取り付けられる出力軸とを備え、モータの回転により出力軸が回転して丸鋸刃が回転することでワークを切断するよう構成される切断機において、前記減速機構は、モータ軸と出力軸との間に配置される中間軸と、モータ軸上のドライブギアと、該ドライブギアと噛合する中間軸上の第1の中間ギアと、出力軸上のファイナルギアと、該ファイナルギアと噛合する中間軸上の第2の中間ギアとを備え、且つ、第1の中間ギア又はファイナルギアの何れかがインターナルギアで構成されることを特徴とする。
かかる構成によれば、第1の中間ギアがインターナルギアである場合、モータ軸:右回転 → 中間軸:右回転 → 出力軸:左回転、となり、あるいは、ファイナルギアがインターナルギアである場合、モータ軸:右回転 → 中間軸:左回転 → 出力軸:左回転、となる。従って、モータと出力軸の回転が互いに逆方向になり、モータの回転による反動と切断刃の回転による反動とが相殺される結果、モータの起動時に生じる反動が抑制されることとなる。
また、本発明に係る切断機は、モータ軸と出力軸とが前後方向においてほぼ同じ位置に配置されるよう、中間軸がモータ軸よりも前方又は後方の何れか一方にずれて配置されると共に、出力軸が中間軸よりも他方にずれて配置される構成を採用することができる。かかる構成によれば、モータ軸と出力軸とが前後方向でほぼ同じ位置になることにより、重量バランスが良好になる。
以上の如く、本発明は、第1の中間ギア又はファイナルギアの何れかがインターナルギアで構成されるため、モータと出力軸の回転を互いに逆方向にすることにより、モータの起動時に生じる反動を好適に抑制することができる。
以下、本発明に係る切断機の一実施形態として、携帯用丸鋸について図面を参酌しつつ説明する。尚、本実施形態に係る携帯用丸鋸は、減速機構に新たな特徴があるため、以下においてはその部分の説明を行うものとする。その他の構造については、従来の携帯用丸鋸と共通するので、詳細な説明を割愛する(減速機構を含め、共通する構成については同じ符号を用いる)。
<第1実施形態>
第1実施形態に係る携帯用丸鋸を図1に示す。本実施形態に係る携帯用丸鋸が従来の携帯用丸鋸と異なる点は、中間軸7bの中間ギアのうち、モータ軸6aのドライブギア7aと噛合する中間ギア7c’(本発明に係る「第1の中間ギア」に相当)がインターナルギア(内歯車)で構成されるということである。
中間軸7bは、ベアリング16,17を介してギアボックス2bに支持される。より詳しくは、中間軸7bは、軸体とギア部材とからなり、軸体の両端部が外径が細くなって段差部となっており、そこにベアリング16,17が外嵌され、さらに、それらベアリング16,17がギアボックス2bに支持されることにより、中間軸7bがギアボックス2bに回転自在に支持される。
ギア部材は、軸体の中間部に外挿又は外嵌され、キー結合や嵌合力により相対回転不能にして軸体と一体化される。ギア部材は、円形(短円柱形)であり、一方の端面(モータ6側の端面)に環状凹部が形成されると共に、該環状凹部の大径側内周面にインターナルギアからなる中間ギア7c’が形成される。モータ軸6aの先端部に設けられたエクスターナルギア(外歯車)からなるドライブギア7aは、ギア部材の環状凹部内に挿入され、中間ギア7c’と噛合する。
尚、ギア部材の一方の端面の中心部は、外周縁部よりも奥まった位置にあって、環状凹部と併せて一体的な凹部となっており、ベアリング17は、その凹部内に収納される。中間ギア7d’(本発明に係る「第2の中間ギア」に相当)は、そのギア部材の外周面に形成されるエクスターナルギアである。従って、中間ギア7d’は、必然的に中間ギア7c’よりも大径のピッチ円を有する。
出力軸としての鋸刃軸8は、ベアリング18,19(ベアリング19はニードルベアリング)を介してギアボックス2bに支持される。より詳しくは、鋸刃軸8は、軸体とギア部材とからなる二つの部材の組み合わせで構成され、軸体の一端部寄りに鍔部が設けられて段差部となっており、そこにベアリング18が外嵌され、且つ、軸体の他端部が外径が細くなって段差部となっており、そこにベアリング19が外嵌され、さらに、それらベアリング18,19がギアボックス2bに支持されることにより、鋸刃軸8がギアボックス2bに回転自在に支持される。
ギア部材は、軸体の中間部に外挿又は外嵌され、キー結合や嵌合力により相対回転不能にして軸体と一体化される。ギア部材は、円形(短円柱形)であり、外周面にエクスターナルギアからなるファイナルギア7eが形成される。中間軸7bが備える中間ギア7d’は、ファイナルギア7eと噛合する。
従って、モータ6のモータ軸(第1軸)6aが備えるエクスターナルギアからなるドライブギア(第1ギア)7aと、中間軸(第2軸)7bが備えるインターナルギアからなる中間ギア(第2−1ギア)7c’とが噛合すると共に、中間軸(第2軸)7bが備えるエクスターナルギアからなる中間ギア(第2−2ギア)7d’と、鋸刃軸(第3軸)8が備えるエクスターナルギアからなるファイナルギア(第3ギア)7eとが噛合することにより、モータ6の回転が丸鋸刃1に減速して伝達されるようになっている。
このときの減速機構における回転の伝達は、モータ軸(第1軸)6a:右回転 → エクスターナルギアからなるドライブギア(第1ギア)7a:右回転 → インターナルギアからなる中間ギア(第2−1ギア)7c’:右回転 → 中間軸(第2軸)7b:右回転 → エクスターナルギアからなる中間ギア(第2−2ギア)7d’:右回転 → エクスターナルギアからなるファイナルギア(第3ギア)7e:左回転 → 鋸刃軸(第3軸)8:左回転、となり、モータ6と丸鋸刃1の回転が互いに方向に逆になる。従って、本実施形態に係る携帯用丸鋸では、モータ6の回転による反動と丸鋸刃1の回転による反動とが相殺され、その結果、モータ6の起動時に生じる反動を抑制することができる。
また、中間軸(第2軸)7bにインターナルギアを採用することにより、中間軸(第2軸)7bの軸長寸法を小さくすることができる。しかも、従来は、中間軸(第2軸)7bを支持するベアリングのうち、モータ6側のベアリング(ニードルベアリング:図7参照)と、モータ軸(第1軸)6aのベアリング9とが左右方向(軸長方向)で同じ位置にあったため、上下に重なって配置されていたが、本実施形態に係る携帯用丸鋸によれば、モータ軸(第1軸)6aのベアリング9と、中間軸(第2軸)7bのベアリング17とが左右方向(軸長方向)にずれ、上下に重ならない配置とすることができ、その結果、ギアケース2bにベアリング保持のための壁を設けることが容易になる。
また、モータ軸(第1軸)6a、中間軸(第2軸)7b、鋸刃軸(第3軸)8を直線的に配置するのではなく、前後方向(定盤4の長手方向)にずらして(振り分けて)配置する、具体的には、モータ軸(第1軸)6aよりも後方に中間軸(第2軸)7bを配置し、中間軸(第2軸)7bよりも前方に鋸刃軸(第3軸)8を配置することにより、モータ軸(第1軸)6aと鋸刃軸(第3軸)8とが前後方向でほぼ同じ位置に配置されることとなり、その結果、重量バランスを良好なものにすることができる。
尚、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態においては、中間ギア7c’,7d’が設けられたギア部材を軸体に組み付けることにより、中間ギア7c’,7d’を備える中間軸7bが構成されるが、ギア部材と軸体とを別部材ではなく、一体的に構成するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、ファイナルギア7eが設けられたギア部材を軸体に組み付けることにより、ファイナルギア7eを備える鋸刃軸(出力軸)8が構成されるが、ギア部材と軸体とを別部材ではなく、一体的に構成するようにしてもよい。
さらに、図2に示す変形例も可能である。本変形例では、中間軸7bのギア部材が部分的に外径が細くなって段差部となっている。この段差部は、環状凹部の大径側内周面と同径かあるいはそれよりも小径となっており、この段差部にエクスターナルギアからなる中間ギア7d’が形成される。従って、中間ギア7d’は、中間ギア7c’と同径かあるいはそれよりも小径のピッチ円を有する。このような構成を採用することにより、一対の中間ギア7c’,7d’でもモータ6の回転を減速させることができる。
また、上記実施形態においては、回転伝達の際に回転方向を変えない手段として、インターナルギアとエクスターナルギアとの組み合わせからなる手段を採用する上で、該手段をモータ軸6a及び中間軸7b間の駆動伝達に適用、即ち、インターナルギア7c’を中間軸7bに適用すると共に、エクスターナルギア7aをモータ軸6aに適用するが、これに限定されず、インターナルギアとエクスターナルギアとの組み合わせからなる手段を中間軸7b及び鋸刃軸8間の駆動伝達に適用、即ち、インターナルギアを鋸刃軸8に適用すると共に、エクスターナルギアを中間軸7bに適用するようにしてもよい。
<第2実施形態>
第2実施形態に係る携帯用丸鋸を図3に示す。本実施形態に係る携帯用丸鋸が従来の携帯用丸鋸と異なる点は、中間軸7bの中間ギアのうち、鋸刃軸8のファイナルギア7eと噛合する中間ギア7dと、鋸刃軸8のファイナルギア7eとの噛合構造を無くし、代わりに、それぞれ軸7b,8にプーリ7d'',7e’を設け、両者7d'',7e’に駆動伝達用のベルト7fを巻き掛けた構造を採用した点である。また、本実施形態に係る携帯用丸鋸が第1実施形態に係る携帯用丸鋸と異なる点は、回転伝達の際に回転方向を変えない手段として、インターナルギアとエクスターナルギアとの組み合わせからなる手段ではなく、ベルト伝達手段を採用した点である。
中間軸7bは、両端部がベアリング16,17’(ベアリング17’はニードルベアリング)を介してギアボックス2bに支持される。より詳しくは、中間軸7bは、軸体とギア部材とからなり、軸体の両端部が外径が細くなって段差部となっており、そこにベアリング16,17’が外嵌され、さらに、それらベアリング16,17’がギアボックス2bに支持されることにより、中間軸7bがギアボックス2bに回転自在に支持される。
ギア部材は、軸体の中間部に外挿又は外嵌され、キー結合や嵌合力により相対回転不能にして軸体と一体化される。ギア部材は、円形(短円柱形)であり、外周面にエクスターナルギアからなる中間ギア7cが形成される。モータ軸6aの先端部に設けられたエクスターナルギアからなるドライブギア7aは、中間ギア7cと噛合する。
また、軸体は、中間部に膨径部を有し、ここに中間プーリ7d''が形成される。該中間プーリ7d''は、ギア部材(中間ギア7c)と隣接するようになっており、駆動伝達部材としてのベルト7fが巻き掛けられる。尚、中間プーリ7d''は、中間ギア7cよりも小径のピッチ円を有する。
出力軸としての鋸刃軸8は、ベアリング18,19(ベアリング19はニードルベアリング19)を介してギアボックス2bに支持される。より詳しくは、鋸刃軸8は、軸体とプーリ部材とからなる二つの部材で構成され、軸体の一端部寄りに鍔部が設けられて段差部となっており、そこにベアリング18が外嵌され、且つ、軸体の他端部が外径が細くなって段差部となっており、そこにベアリング19が外嵌され、さらに、それらベアリング18,19がギアボックス2bに支持されることにより、鋸刃軸8がギアボックス2bに回転自在に支持される。
プーリ部材は、軸体の中間部に外挿又は外嵌され、キー結合や嵌合力により相対回転不能にして軸体と一体化される。プーリ部材は、円形(短円柱形)であり、外周面にファイナルプーリ7e’が形成される。該ファイナルプーリ7e’は、中間軸7bが備える中間プーリ7d''とに巻き掛けられて無端回転するベルト7fにより回転方向が変わることなく伝達される。
従って、モータ6のモータ軸(第1軸)6aが備えるエクスターナルギアからなるドライブギア(第1ギア)7aと、中間軸(第2軸)7bが備えるエクスターナルギアからなる中間ギア(第2ギア)7cとが噛合すると共に、中間軸(第2軸)7bが備える中間プーリ(第1プーリ)7d''と、鋸刃軸(第3軸)8が備えるファイナルプーリ(第2プーリ)7e’とがベルト7fを介して連結されることにより、モータ6の回転が丸鋸刃1に減速して伝達されるようになっている。
このときの減速機構における回転の伝達は、モータ軸(第1軸)6a:右回転 → エクスターナルギアからなるドライブギア(第1ギア)7a:右回転 → エクスターナルギアからなる中間ギア(第2ギア)7c:左回転 → 中間軸(第2軸)7b:左回転 → 中間プーリ(第1プーリ)7d'':左回転 → ベルト7f:左回転 → ファイナルプーリ(第2プーリ)7e’:左回転 → 鋸刃軸(第3軸)8:左回転、となり、モータ6と丸鋸刃1の回転が互いに方向に逆になる。従って、本実施形態に係る携帯用丸鋸によれば、モータ6の回転による反動と丸鋸刃1の回転による反動とが相殺され、その結果、モータ6の起動時に生じる反動を抑制することができる。
尚、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態においては、中間ギア7cが設けられたギア部材を軸体に組み付けることにより、中間ギア7cを備える中間軸7bが構成されるが、ギア部材と軸体とを別部材ではなく、一体的に構成するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、軸体に中間プーリ7d''が設けられることにより、中間プーリ7d''を備える中間軸7bが構成されるが、鋸刃軸8のように、プーリが形成されたプーリ部材と軸体とを別部材で構成するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、ファイナルプーリ7e’が設けられたプーリ部材を軸体に組み付けることにより、ファイナルプーリ7e’を備える鋸刃軸(出力軸)8が構成されるが、プーリ部材と軸体とを別部材ではなく、一体的に構成するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、回転伝達の際に回転方向を変えない手段として、ベルト伝達手段を採用する上で、該手段を中間軸7b及び鋸刃軸8間の駆動伝達に適用するが、これに限定されず、ベルト伝達手段をモータ軸6a及び中間軸7b間の駆動伝達に適用するようにしてもよい。この場合、減速機構は、モータ軸6aが備えるドライブプーリと、中間軸7bが備える中間プーリとのベルトによる連結、及び、中間軸7bが備えるエクスターナルギアからなる中間ギアと、鋸刃軸8が備えるエクスターナルギアからなるファイナルギアとの噛合、で構成されることになる。
<第3実施形態>
第3実施形態に係る携帯用丸鋸を図4に示す。本実施形態に係る携帯用丸鋸が従来の携帯用丸鋸と異なる点は、中間軸をもう一つ設けて中間軸を二段とすることである。
中間軸7bは、ベアリング16,17’(ベアリング17’はニードルベアリング)を介してギアボックス2bに支持される。より詳しくは、中間軸7bは、軸体とギア部材とからなり、軸体の両端部が外径が細くなって段差部となっており、そこにベアリング16,17’が外嵌され、さらに、それらベアリング16,17’がギアボックス2bに支持されることにより、中間軸7bがギアボックス2bに回転自在に支持される。
ギア部材は、軸体の中間部に外挿又は外嵌され、キー結合や嵌合力により相対回転不能にして軸体と一体化される。ギア部材は、円形(短円柱形)であり、外周面にエクスターナルギアからなる中間ギア7cが形成される。モータ軸6aの先端部に設けられたエクスターナルギアからなるドライブギア7aは、中間ギア7cと噛合する。
また、軸体は、中間部に膨径部を有し、ここに中間ギア7dが形成される。該中間ギア7dは、ギア部材(中間ギア7c)と隣接する。尚、中間ギア7dは、中間ギア7cよりも小径のピッチ円を有する。
二つ目の中間軸7gは、ベアリング20,21(ベアリング21はニードルベアリング)を介してギアボックス2bに支持される。より詳しくは、二つ目の中間軸7gは、軸体とギア部材とからなり、軸体の両端部が外径が細くなって段差部となっており、そこにベアリング20,21が外嵌され、さらに、それらベアリング20,21がギアボックス2bに支持されることにより、二つ目の中間軸7gがギアボックス2bに回転自在に支持される。
ギア部材は、軸体の中間部に外挿又は外嵌され、キー結合や嵌合力により相対回転不能にして軸体と一体化される。ギア部材は、円形(短円柱形)であり、外周面にエクスターナルギアからなる中間ギア7hが形成される。中間軸7bに設けられたエクスターナルギアからなる中間ギア7dは、中間ギア7hと噛合する。
出力軸としての鋸刃軸8は、ベアリング18,19(ベアリング19はニードルベアリング)を介してギアボックス2bに支持される。より詳しくは、鋸刃軸8は、軸体とギア部材とからなる二つの部材の組み合わせで構成され、軸体の一端部寄りに鍔部が設けられて段差部となっており、そこにベアリング18が外嵌され、且つ、軸体の他端部が外径が細くなって段差部となっており、そこにベアリング19が外嵌され、さらに、それらベアリング18,19がギアボックス2bに支持されることにより、鋸刃軸8がギアボックス2bに回転自在に支持される。
ギア部材は、軸体の中間部に外挿又は外嵌され、キー結合や嵌合力により相対回転不能にして軸体と一体化される。ギア部材は、円形(短円柱形)であり、外周面にエクスターナルギアからなるファイナルギア7eが形成される。二つ目の中間軸7gが備える中間ギア7hは、ファイナルギア7eと噛合する。
従って、モータ6のモータ軸(第1軸)6aが備えるエクスターナルギアからなるドライブギア(第1ギア)7aと、中間軸(第2軸)7bが備えるエクスターナルギアからなる中間ギア(第2−1ギア)7cとが噛合し、中間軸(第2軸)7bが備えるエクスターナルギアからなる中間ギア(第2−2ギア)7dと、二つ目の中間軸(第3軸)7gが備えるエクスターナルギアからなる中間ギア(第3ギア)7hとが噛合し、さらに、該中間ギア(第3ギア)7hと、鋸刃軸(第4軸)8が備えるエクスターナルギアからなるファイナルギア(第4ギア)7eとが噛合することにより、モータ6の回転が丸鋸刃1に減速して伝達されるようになっている。
このときの減速機構における回転の伝達は、モータ軸(第1軸)6a:右回転 → エクスターナルギアからなるドライブギア(第1ギア)7a:右回転 → エクスターナルギアからなる中間ギア(第2−1ギア)7c:左回転 → 中間軸(第2軸)7b:左回転 → エクスターナルギアからなる中間ギア(第2−2ギア)7d:左回転 → エクスターナルギアからなる中間ギア(第3ギア)7h:右回転 → エクスターナルギアからなるファイナルギア(第4ギア)7e:左回転 → 鋸刃軸(第4軸)8:左回転、となり、モータ6と丸鋸刃1の回転が互いに方向に逆になる。従って、本実施形態に係る携帯用丸鋸によれば、モータ6の回転による反動と丸鋸刃1の回転による反動とが相殺され、その結果、モータ6の起動時に生じる反動を抑制することができる。
また、モータ軸(第1軸)6a、中間軸(第2軸)7b、二つ目の中間軸(第3軸)7g、鋸刃軸(第4軸)8を直線的に配置するのではなく、前後方向にずらして(振り分けて)配置する、具体的には、モータ軸(第1軸)6aよりも後方に中間軸(第2軸)7bを配置し、中間軸(第2軸)7bよりも前方に二つ目の中間軸(第3軸)7gを配置し、二つ目の中間軸(第3軸)7gよりも後方に鋸刃軸(第4軸)8を配置することにより、モータ軸(第1軸)6aと鋸刃軸(第4軸)8とが前後方向でほぼ同じ位置に配置されることとなり、その結果、特許文献3の構造が持つ重量バランスの悪さを改善することができる。
尚、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態においては、中間ギア7cが設けられたギア部材を軸体に組み付けることにより、中間ギア7cを備える中間軸7bが構成されるが、ギア部材と軸体とを別部材ではなく、一体的に構成するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、軸体に中間ギア7dが設けられることにより、中間ギア7dを備える中間軸7bが構成されるが、二つ目の中間軸7gのように、ギアが形成されたギア部材と軸体とを別部材で構成するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、中間ギア7hが設けられたギア部材を軸体に組み付けることにより、中間ギア7hを備える二つ目の中間軸7gが構成されるが、ギア部材と軸体とを別部材ではなく、一体的に構成するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、ファイナルギア7eが設けられたギア部材を軸体に組み付けることにより、ファイナルギア7eを備える鋸刃軸(出力軸)8が構成されるが、ギア部材と軸体とを別部材ではなく、一体的に構成するようにしてもよい。
さらに、図5に示す変形例も可能である。同図(a)に示す変形例では、モータ軸(第1軸)6aよりも前方に中間軸(第2軸)7bが配置され、中間軸(第2軸)7bよりも後方に二つ目の中間軸(第3軸)7gが配置され、二つ目の中間軸(第3軸)7gよりも前方に鋸刃軸(第4軸)8が配置され、同図(b)に示す変形例では、モータ軸(第1軸)6aよりも後方に中間軸(第2軸)7bが配置され、中間軸(第2軸)7bよりも後方に二つ目の中間軸(第3軸)7gが配置され、二つ目の中間軸(第3軸)7gよりも前方に鋸刃軸(第4軸)8が配置される。これらの配置構造であっても、モータ軸(第1軸)6aと鋸刃軸(第4軸)8とが前後方向でほぼ同じ位置に配置されることとなり、その結果、重量バランスを良好なものにすることができる。
(a)は、第1実施形態に係る携帯用丸鋸の正面図、(b)は、同携帯用丸鋸における減速機構の要部であって、(a)のA−A線断面図を示す。 (a)は、第1実施形態の変形例に係る携帯用丸鋸の正面図、(b)は、同携帯用丸鋸における減速機構の要部であって、(a)のB−B線断面図を示す。 (a)は、第2実施形態に係る携帯用丸鋸の正面図、(b)は、同携帯用丸鋸における減速機構の要部であって、(a)のC−C線断面図を示す。 (a)は、第3実施形態に係る携帯用丸鋸の正面図、(b)は、同携帯用丸鋸における減速機構の要部であって、(a)のD−D線断面図を示す。 (a)は、第3実施形態の第1変形例に係る携帯用丸鋸の正面図、(b)は、第3実施形態の第2変形例に係る携帯用丸鋸の正面図を示す(尚、(a)のE−E線断面図及び(b)のF−F線断面図は、図4(b)と同じである。)。 従来の携帯用丸鋸の縦断面図を示す。 (a)は、同携帯用丸鋸の正面図、(b)は、同携帯用丸鋸における減速機構の要部であって、(a)のG−G線断面図を示す。
符号の説明
1…丸鋸刃(切断刃)、2…ハウジング、2a…モータケース、2b…ギアボックス、2c…カバー、3…枢軸、4…定盤、5…切込深さ調整部、6…モータ、6a…モータ軸、7…減速機構、7a…ドライブギア、7b…中間軸、7c,7c’,7d,7d’…中間ギア、7d''…中間プーリ、7e…ファイナルギア、7e’…ファイナルプーリ、7f…ベルト、7g…二つ目の中間軸、7h…中間ギア、8…鋸刃軸(出力軸)、9,10…ベアリング、11…冷却ファン、12…ファンケーシング、13…ハンドル、14…スイッチレバー、15…安全カバー、16,17,17’,18〜21…ベアリング

Claims (2)

  1. ハンドルが設けられるハウジングと、該ハウジングに内蔵されたモータと、該モータのモータ軸に減速機構を介して連結され丸鋸刃が取り付けられる出力軸とを備え、モータの回転により出力軸が回転して丸鋸刃が回転することでワークを切断するよう構成される切断機において、前記減速機構は、モータ軸と出力軸との間に配置される中間軸と、モータ軸上のドライブギアと、該ドライブギアと噛合する中間軸上の第1の中間ギアと、出力軸上のファイナルギアと、該ファイナルギアと噛合する中間軸上の第2の中間ギアとを備え、且つ、第1の中間ギア又はファイナルギアの何れかがインターナルギアで構成されることを特徴とする切断機。
  2. モータ軸と出力軸とが前後方向においてほぼ同じ位置に配置されるよう、中間軸がモータ軸よりも前方又は後方の何れか一方にずれて配置されると共に、出力軸が中間軸よりも他方にずれて配置される請求項1に記載の切断機。
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