JP6470274B2 - 可視領域において非常に低い反射を有する反射防止被覆を含む光学物品 - Google Patents

可視領域において非常に低い反射を有する反射防止被覆を含む光学物品 Download PDF

Info

Publication number
JP6470274B2
JP6470274B2 JP2016522293A JP2016522293A JP6470274B2 JP 6470274 B2 JP6470274 B2 JP 6470274B2 JP 2016522293 A JP2016522293 A JP 2016522293A JP 2016522293 A JP2016522293 A JP 2016522293A JP 6470274 B2 JP6470274 B2 JP 6470274B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
less
coating
refractive index
ophthalmic lens
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016522293A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016523385A (ja
Inventor
ボルシャコブ イルヤ
ボルシャコブ イルヤ
ドゥ エガビブ フランシスコ
ドゥ エガビブ フランシスコ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
EssilorLuxottica SA
Original Assignee
Essilor International Compagnie Generale dOptique SA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Essilor International Compagnie Generale dOptique SA filed Critical Essilor International Compagnie Generale dOptique SA
Publication of JP2016523385A publication Critical patent/JP2016523385A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6470274B2 publication Critical patent/JP6470274B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02CSPECTACLES; SUNGLASSES OR GOGGLES INSOFAR AS THEY HAVE THE SAME FEATURES AS SPECTACLES; CONTACT LENSES
    • G02C7/00Optical parts
    • G02C7/02Lenses; Lens systems ; Methods of designing lenses
    • G02C7/022Ophthalmic lenses having special refractive features achieved by special materials or material structures
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B1/00Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements
    • G02B1/10Optical coatings produced by application to, or surface treatment of, optical elements
    • G02B1/11Anti-reflection coatings
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B1/00Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements
    • G02B1/10Optical coatings produced by application to, or surface treatment of, optical elements
    • G02B1/11Anti-reflection coatings
    • G02B1/113Anti-reflection coatings using inorganic layer materials only
    • G02B1/115Multilayers
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B1/00Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements
    • G02B1/10Optical coatings produced by application to, or surface treatment of, optical elements
    • G02B1/11Anti-reflection coatings
    • G02B1/113Anti-reflection coatings using inorganic layer materials only
    • G02B1/115Multilayers
    • G02B1/116Multilayers including electrically conducting layers
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/20Filters
    • G02B5/208Filters for use with infrared or ultraviolet radiation, e.g. for separating visible light from infrared and/or ultraviolet radiation
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/20Filters
    • G02B5/28Interference filters
    • G02B5/281Interference filters designed for the infrared light
    • G02B5/282Interference filters designed for the infrared light reflecting for infrared and transparent for visible light, e.g. heat reflectors, laser protection
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/30Polarising elements
    • G02B5/3025Polarisers, i.e. arrangements capable of producing a definite output polarisation state from an unpolarised input state
    • G02B5/3066Polarisers, i.e. arrangements capable of producing a definite output polarisation state from an unpolarised input state involving the reflection of light at a particular angle of incidence, e.g. Brewster's angle
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02CSPECTACLES; SUNGLASSES OR GOGGLES INSOFAR AS THEY HAVE THE SAME FEATURES AS SPECTACLES; CONTACT LENSES
    • G02C2202/00Generic optical aspects applicable to one or more of the subgroups of G02C7/00
    • G02C2202/16Laminated or compound lenses
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02CSPECTACLES; SUNGLASSES OR GOGGLES INSOFAR AS THEY HAVE THE SAME FEATURES AS SPECTACLES; CONTACT LENSES
    • G02C7/00Optical parts
    • G02C7/02Lenses; Lens systems ; Methods of designing lenses

Description

本発明は、可視領域において及び最終的にはUVA放射範囲とUVB放射範囲内で反射を大いに低減する反射防止被覆を含む光学物品に関する。光学物品は特に眼科用レンズ(特に眼鏡レンズ)であり得る。
反射防止被覆は通常、干渉薄層を含む多層(通常は、高屈折率の誘電材料と低屈折率の誘電材料とに基づく交互層)からなる。透明基板上に蒸着されると、このような被覆の機能は、その光反射を低減し、したがってその光透過率を増加する。したがって、このように被覆された基板はその透過光/反射光比を増加させ、これによりその後ろに配置された物体の可視性を改善する。最大反射防止効果を実現することが求められる場合は、基板の両面(前面と後面)にこのタイプの被覆を備えることが好ましい。
この反射防止被覆は通常、眼科分野において使用される。したがって、従来の反射防止被覆は可視領域における(典型的には380〜780nmのスペクトル範囲内の)レンズ面上の反射を低減するために設計され最適化される。一般的に、眼科用レンズの前面及び/又は後面上の可視領域における平均光反射率Rvは1.5〜2.5%である。
これらの反射防止被覆のいくつかはまた、315〜400nmのUVA帯域及び/又は280〜315nmのUVB帯域内のレンズ面上の反射を低減するために設計され最適化され得る。これらのUVA及びUVB帯域は実際、網膜にとって特に有害である。
したがってUVA及びUVB領域における平均反射は従来の反射防止レンズの高いレベル(最大60%)を達成し得る。一方、ほとんどの製造者により近年にわたって市販されてきた非太陽光反射防止物品に関して、UV平均反射は30〜45°の入射角に対し10〜25%の範囲である。これは、装着者の前から来て装着者の眼(法線入射、0〜15°で)に到達する可能性のあるUV線の大部分が通常、眼科用レンズ基板により吸収されるのでレンズの前面上では問題無い。UV線透過に対しより良好な保護は、可視スペクトル光度を低減するように研究され設計されたUVBを完全に吸収する又はUVAを部分的に吸収する太陽光眼科用レンズにより得られるかもしれない。
他方で、装着者の背後に配置された光源から生じるUV線は、紫外領域において効率的である反射防止被覆をレンズが備えていなければ、レンズ後面上で反射し、装着者の眼に到達し得、したがって場合によっては装着者の健康に影響を与える。このような現象は、眼に入る漏洩反射のリスクを増加する大きな径を有するファッションサングラスの流行により、より著しくなる。
レンズ後面上で反射し装着者の眼に到達し得る光線は30〜45°の狭い入射角範囲(斜め入射)を有すると認められる。
後面からのUV線反射に関係する規格は現在存在しない。
その上、全紫外領域にわたる反射防止特性の最適化は、可視領域における反射防止特性にとって一般的に有害であることが分かる。逆に、可視領域における反射防止特性だけの最適化は、満足な反射防止特性が紫外領域において得られることを確かなものにしない。
可視領域において効率的であり同時に最終的にUV線反射を低減することができる反射防止被覆を作製する方法を扱う多くの特許が存在する。
例えば、国際公開第2012/076714号パンフレットは、可視領域において非常に低い反射率値を有する眼科用レンズについて記載している。この眼科用レンズは前主面と後主面とを有する基板を含み、後主面は、1.6を越える屈折率を有する少なくとも1つの層と1.5未満の屈折率を有する少なくとも1つの層との積層を含む多層反射防止被覆により被覆される。この眼科用レンズは、
− 可視領域における前記後面上の平均反射率Rmは1.15%以下であり、
− 可視領域における前記後面上の平均光反射率Rvは1%以下であり、
− ISO13666:1998規格において定義された関数W(λ)により重み付けられた280nm〜380nm間の前記後面上の平均反射率RUVは30°の入射角と45°の入射角に対して5%未満であり、
− 多層反射防止被覆は3以上及び7以下、好適には6以下、より好適には5以下の層を含み、
− 多層反射防止被覆は、酸化インジウムに基づく20nm以上の厚さを有する導電性層を含まず、
− 反射防止被覆外側層はシリカベースの層であることを特徴とする。
本出願に記載された反射防止被覆は、可視領域において非常に効率的である(Rvは1%以下である)、と同時にUVA線反射(特にUVA及びUVB線)を著しく低減することができる。しかし、その頑強性とその美的外観とを改善することが望ましいだろう(特に斜め入射において)。
本発明における用語、レンズの「頑強性」は、このレンズがその製作工程により誘発される変動にもかかわらず変化に抵抗するレンズの能力として定義される。これらの変動は、例えば使用される基板のタイプ、製造機械の設定(温度スケジュール、適切な時間、電子銃の設定等)、及び/又はその使用モード、前記製作機械の別のものによる置き換えに依存する。
実際、多層反射防止被覆が工業規模で製造される場合、ある厚さ変動が層毎に通常発生する。これらの変動は、異なる反射性能、特に多層反射防止被覆の異なる知覚残留反射色(perceived residual reflected color)を生ずる。2つのレンズの反射防止被覆の知覚残留反射色が異なれば、これらのレンズは異なるように見え、対で関連付けられなくなる。
加えて、レンズの曲率と入射の値(角度θ)とに依存して、各レンズの多層反射防止被覆の残留反射色は、レンズのすべての表面上では色が均一でないように見える(「カメレオン効果」)。異なる色相「h」の色勾配(同じ色が例えば青から赤まで変わるのではない)又は異なる色強度の色勾配(例えば、飽和色からそれほど飽和していない色まで変わる、又はその逆)などレンズの右と左部分間で異なる残留反射色が入射角θに従って観察者により観察され得る。従って、例えばレンズ面の均質な感知残留反射色を、レンズ装着者を見る観察者が得られるようにすることによりこのようなレンズの美的外観を改善することが望ましいだろう。
これまでに開発された反射防止被覆の大部分は、斜め入射において見られる多層反射防止被覆の光学的及び美的外観及び/又はその頑強特性を考慮すること無く法線入射における光反射を最小化するように最適化されてきた。
したがって少なくとも可視領域と場合によりUVA及びUVB帯域における非常に良好な反射防止特性を有し、同時に従来技術の入射角対反射防止被覆が何であろうと頑強性と美的外観を有する新規な反射防止被覆を提供する必要性が依然としてある。
したがって、本発明の目的は、どんな入射角であっても良好な美観と高い頑強性との両方を保証するとともに可視領域において非常に良好な反射防止特性を保有する少なくとも1つの反射防止被覆を含む無機又は有機ガラスの基板を含む透明な光学物品(特に眼科用レンズ)の開発に努めることにより上記欠点を改善することと、その製造の経済的及び/又は工業的実現可能性を妥協すること無く改善することである。
加えて、本発明の別の態様によると、反射防止被覆は最終的に、露出基板又は従来の反射防止被覆を含む基板と比較してUV線反射(特にUVA及びUVB線)を低減することができる。
したがって、本発明は、前主面と後主面とを有する透明基板を含む光学物品(好適には眼科用レンズ)に関し、前記主面の少なくとも1つは1.5以上の屈折率を有する少なくとも1つの層と1.5未満の屈折率を有する少なくとも1つの層との積層を含む多層反射防止被覆で被覆され、したがって、
− 可視領域における平均光反射率Rvは、35°未満の入射角に対して(典型的には15°の入射角に対して)0.5%以下、好適には0.4%以下、より好適には0.3%以下であり、
− クロマC*は、国際的比色分析(international colorimetric CIE)CIE L***に従って15°の入射角(θ)に対して(通常は0°〜25°の入射角に対して、特に0°〜20℃の入射角に対して)18以上、好適には20以上である。
本発明については、添付図面を参照することによりさらに詳細に説明される。
本出願の実施例(実施例2と3)において用意されたいくつかのレンズ(レンズ2と3)の前面上の、UVA(315〜400nm)帯域、UVB(280〜315nm)帯域、及び可視領域(380〜780nm)における波長に応じた15°の入射角θにおけるスペクトル関数W(λ)に対する反射(R)の変動を示す。 本発明による実施例1〜3(塗りつぶし符号)から得られた眼科用レンズ1〜3及び従来技術の国際公開第2012/076714号パンフレットの実施例5〜8(白抜き符号)から得られた比較用眼科用レンズ5〜8の国際比色分析系L***における色相「h」とクロマ(C)の変動を示す。点線円はクロマが11未満である領域の境界を定める。本発明によるレンズは、35°を越える入射角(θ)に対してこの領域に配置される。
用語「含む(comprise)」(及びその任意の文法的変形)、「有する(have)」(及びその任意の文法的変形)、「含有する(contain)」(及びその任意の文法的変形)及び「含む(include)」(及びその任意の文法的変形)は開放型連結動詞である。これらの用語は、上述の特徴、整数、工程、又は部品、又はこれらのグループの存在を規定するために使用されるが、他の特徴、整数、工程、又は部品、又はこれらのグループの存在又は追加を排除しない。その結果、1つ又は複数の工程又は要素を「含む(comprises)」、「有する(has)」、「含有する(contains)」又は「含む(includes)」方法又は方法内の工程はそれらの1つ又は複数の工程又は要素を保有するが、それらの1つ又は複数の工程又は要素だけを保有することに限定されない。
特記ある場合を除き、本明細書で使用される成分の量、範囲、反応条件などを参照するすべての数又は表現は、全ての場合において用語「約」により修飾されるものと理解される。
また特に示されない限り、本発明による“X〜Y”又は「X〜Y間」の値の間隔の指示はXとYの値を含むことを意味する。
本出願において、光学物品がその表面上に1つ又は複数の被覆を含む場合、表現「物品上に層又は被覆を蒸着する」は、光学物品の外側被覆の外(露出)表面上に層又は被覆(すなわち、基板から最も遠い被覆)が蒸着されることを意味するように意図されている。
基板「上」に存在する又は基板「上に」蒸着されたと言われる被覆は、(i)基板の上に配置された被覆として、(ii)基板に必ずしも接触していない被覆として、すなわち、1つ又は複数の中間被覆が当該の基板と被覆間に配置され得る、(iii)基板を必ずしも完全には覆わない被覆として定義される。
好適な実施形態では、基板上の被覆又は基板上へ蒸着された被覆はこの基板と直接接触する。
「層1が層2の下に位置する」場合、層2は層1より基板からより離れていることを意味するように意図されている。
本明細書で使用されるように、基板の後(又は内側)面は、光学物品を使用する際に装着者の眼から最も近い表面を意味するように意図されており、通常は凹面である。逆に、基板の前面は、光学物品を使用する際に装着者の眼から最も遠い面であり、通常は凸面である。
本発明に従って用意された光学物品は、透明な光学物品、好適にはレンズ又はレンズブランク、より好適には眼科用レンズ又はレンズブランクである。光学物品は、本発明の方法を使用することによりその凸状主面(前面)、凹状主面(後面)、又は両側に被覆され得る。
一般的に言えば、本発明による光学物品の反射防止被覆(以降、単に「反射防止被覆」と呼ぶ)は、任意の基板上へ、好適には有機レンズ基板(例えば、熱可塑性材料又は熱硬化性プラスチック材料)上へ蒸着され得る。
熱可塑性物質は、例えばポリアミド;ポリイミド;ポリスルフホン;ポリカーボネートとその共重合体;ポリ(エチレンテレフタレート)及びポリメチルメタクリレート(PMMA:polymethylmethacrylate)から選択され得る。
熱硬化性材料は、例えば、エチレン/ノルボルネン又はエチレン/シクロペンタジエン共重合体などのシクロオレフィン共重合体;ジエチレングリコールビス(アリルカーボネート)(CR39(登録商標))の単独重合体などの直鎖又は分岐脂肪族又は芳香族多価アルコールのアリルカーボネートの単独共重合体と共重合体;ビスフェノールAから導出され得る(メタ)アクリル酸及びそのエステルの単独共重合体と共重合;チオ(メタ)アクリル酸及びそのエステルの重合体と共重合体;ビスフェノールA又はフタル酸とスチレンなどのアリル香料(allyl aromatics)から導出され得るアリルエステルの重合体と共重合体、ウレタン及びチオウレタンの重合体と共重合体;エポキシの重合体と共重合体;硫化物、二硫化物及びエピスルフィドの重合体と共重合体;及びそれらの組合せから選択され得る。
1.54〜1.58の屈折率を有するジエチレングリコールビス(アリルカーボネート)(CR39(登録商標))の単独重合体、アリル及び(メタ)アクリル共重合体が好適である。
本明細書で使用されるように、(共)重合体は共重合体又は重合体を意味するように意図されている。本明細書で使用されるように、(メタ)アクリル酸塩はアクリル酸塩又はメタクリル酸塩を意味するように意図されている。本明細書で使用されるように、ポリカーボネート(PC:polycarbonate)はホモポリカーボネート又はコポリカーボネート及びブロックコポリカーボネートのいずれかを意味するように意図されている。
特に推奨される基板は、例えばPPG Industries社により商品名CR−39(登録商標)の下に市販されるジエチレングリコールビスアリルカーボネートの(共)重合により、又は仏国特許第2,734,827号明細書の出願に記載されたものなどのチオ(メタ)アクリレートモノマーの重合により得られる基板(ORMA(登録商標)レンズ、ESSILOR社)を含む。基板は上記モノマー組み合せの重合により得られかもしれない、又はこのような重合体及び(共)重合体の混合物をさらに含み得る。
反射防止被覆を任意選択的被覆基板上へ蒸着する(例えば、耐摩耗性層及び/又は傷防止被覆により又は副層により)前に、前記任意選択的被覆基板の表面は通常、反射防止被覆の接着性を強化するように物理的又は化学的表面活性化処理に付される。このような前処理は通常、真空下で行われる。このような前処理は、エネルギー種及び/又は反応種によるボンバードメント、例えばイオンビーム(「イオン前洗浄」すなわち「IPC:Ion Pre−Cleaning」)、又は電子ビーム、コロナ放電処理、イオン粉砕処理、紫外線処理、又は通常は酸素又はアルゴンプラズマを使用する真空下のプラズマ媒介処理であり得る。このような前処理はまた、酸性又は塩基性処理及び/又は溶媒(水、過酸化水素又は任意の有機溶媒)ベースの処理であり得る。
本発明によると、「入射角(θ)」は眼科用レンズ表面上の入射光線と入射点における表面に対する法線とのなす角度である。この光線は、例えば国際比色分析CIE L***において定義された標準光源D65などの光源である。通常、入射角は0°(法線入射)から90°(すれすれの入射)まで変化する。入射角の通常の範囲は0°〜75°である。
国際比色分析系(international colorimetric system)CIE L***における本発明の光学物品の比色分析係数(colorimetric coefficient)は、標準光源D65と観察者と(10°の角度)を考慮して280〜780nmと計算された。反射防止被覆をそれらの色相角に関する制限無しに用意することが可能である。観察者は、国際比色分析系CIE L***において定義された「標準観測者」である。
vで標記される「平均光反射率」は、例えばISO13666:1998標準規格において定義されたものであり、ISO8980−4に従って測定される、すなわち、これは、380〜780nm間の全可視スペクトルにわたる重み付けスペクトル反射平均である。Rvは通常、17°未満の入射角(典型的には15°)に対して測定されるが任意の入射角に対して評価され得る。
本出願では、Rmで標記される「平均反射率」は、例えばISO13666:1998標準規格において定義されたものであり、ISO8980−4標準規格に従って測定される、すなわち、これは、400〜700nm間の全可視スペクトルにわたる(非重み付け)スペクトル反射平均である。Rmは通常、17°未満の入射角(典型的には15°)に対して測定されるが任意の入射角に対して評価され得る。
本出願では、ISO13666:1998標準規格に従って定義されたW(λ)関数により重み付けされ、RUVで標記された280nm〜380nm間の平均反射率は次の関係により定義され得る。
ここで、R(λ)は所与の波長におけるレンズスペクトル反射率を表し、W(λ)は太陽スペクトル放射照度Es(λ)と効率相対スペクトル関数S(λ)との積に等しい重み関数を表す。
紫外線透過率を計算できるようにするスペクトル関数W(λ)は、ISO13666:1998標準規格に従って定義される。スペクトル関数W(λ)は、UVA線と比較して少ないUVB線(UVB線はUVA線より有害である)をグローバルに放射する太陽スペクトルエネルギーE(λ)とスペクトル効率S(λ)との両方を同時に考慮するので、装着者のこのような放射線の相対的スペクトル効率により緩和された紫外線太陽放射分布を表現できるようにする。紫外領域内のそれらの3つの関数の値は次の表1に与えられる。
重み関数W(λ)は280nm〜295nm間でゼロ又はほぼゼロであるということに注意すべきであり、これは、加重平均反射率もまたこの波長領域内でゼロであるということを意味する。これは、反射レベルがこのスペクトル範囲にわたって高いとしても280〜380nm間で計算された加重平均反射率値RUVに対する影響が無くなるということを意味する。
本発明によると、透明基板の主面のうちの少なくとも1つの上に蒸着される反射防止被覆は、
− 眼科用レンズの可視領域における平均光反射率Rvが、少なくとも35°未満の入射角に対して0.5%以下、好適には0.4%以下、より好適には0.3%以下であるように、
− クロマC*が、15°の入射角θに対して国際比色分析CIE L***に従って18以上、好適には20であるように、される。
いかなる理論により束縛されること無く、本発明による反射防止被覆は、製造工程中に(特に工業規模で)生じ得る2つのレンズ間の前記反射防止被覆(前記反射防止被覆を含む)の知覚残留反射色の変動(観察者による)を克服するように十分な飽和色である残留反射色を有すると思われる。
加えて、驚くことに、本発明による眼科用レンズは良好な頑強性を提示するということが分かった。
好適には、多層反射防止被覆は、35°以下、好適には30°以下、特に25°以下、典型的には20°以下の入射角θに対して国際比色分析CIE L***に従って、275°〜325°、好適には280°〜320°、より好適には290°〜318°、典型的には295°〜315°、特に298°〜314°例えば300°〜305°の色相(h)を有する。
有利には、多層反射防止被覆は、35°を越える入射角(θ)に対して国際比色分析CIE L***に従って、11以下、好適には8以下、より好適には7以下、典型的には6以下、特に5以下のクロマC*を有する。
従って、本発明の反射防止被覆は入射角θに従って滑らかな感知残色変動を示す。
以下の例で示されるように、反射防止被覆の色相hはほぼ一定である、すなわち、0〜30°の範囲の入射角に対して典型的には280°〜320°特に295°〜315°である。実際、入射角が0〜30°で変化する場合の知覚残留反射色は正視を有する観察者にとって「同じ」である。反射防止被覆の色相が、30°を越える入射角に対して変化し始めると、クロマC*は非常に低くなる(11以下)、すなわち、知覚残留反射色は、残留反射色が観察者にとって感知可能でない又はほとんど目立たなくなるように非常に青白くなる。従って、本発明によるレンズの反射防止被覆の残留反射色は、どんな入射角であっても均一である。したがって、本発明によるレンズの反射防止被覆は良好な審美性(入射角に基づく滑らかな色変動)を有する。
その上、本発明による反射防止被覆は、可視領域において非常に良好な反射防止特性を保有するように及び/又は特に30〜45°の範囲のレンズ上の入射角を有する紫外線の眼方向の反射を最小化するように特に設計される。その好適な特徴については以下に説明する。
好ましい実施形態では、多層反射防止被覆は、ISO13666:1998規格で定義された関数W(λ)により重み付けられた280nm〜380nm間の平均反射率RUVであって、20°〜50°の範囲、好適には30°〜45°の範囲の入射角に対して13%以下、好適には10%以下、より好適には6%以下である平均反射率RUVを有する。
別の好ましい実施形態では、多層反射防止被覆は好適には、35°以下、典型的には15°の入射角に対して、可視領域において1.15%以下、好適には≦1%、より好適には≦0.75%の平均反射率Rmを有する。
その一般知識を有する当業者は、様々な所望パラメータRv、Rm、RUVを有するように反射防止被覆の様々な層に好適な材料と厚さを完全に選択することができる。
本発明の多層反射防止被覆は、高屈折率を有する少なくとも1つの層と低屈折率を有する少なくとも1つの層との積層を含む。
より好適には、本発明の多層反射防止被覆は、低屈折率(LI)を有する少なくとも2つの層と高屈折率(HI)を有する少なくとも2つの層とを含む。本発明の多層反射防止被覆は本明細書では、反射防止被覆の総層数が3以上、好適には4以上かつ7以下、より好適には6以下、さらに好適には5以下、最も好適には5に等しいので、単純な積層である。
本明細書で使用されるように、反射防止被覆の層は1nm以上厚さを有するものとして定義される。したがって、反射防止被覆の層の数をカウントする場合、1nm未満の厚さを有するいかなる層も考慮されない。反射防止被覆の層の数をカウントする場合、副層もまた考慮されない。
別途記載の無い限り、本出願に開示されるすべての厚さは物理的厚さに関する。
HI層とBI層は、本発明の一実施形態に従ってそのようにし得るが積層内で互い違いになる必要はない。2つ(又はそれを越える数)のHI層が互いの上に蒸着され得、同様に2つの(又はそれを越える数)LI層が互いの上に蒸着され得る。
本出願では、反射防止被覆の層は、その屈折率が1.5以上、好適には1.6以上、さらに好適には1.7以上、さらに好適には1.8以上、最も好適には1.9以上である場合に高屈折率(HI)を有する層であると言われる。前記HI層は好適には2.1未満の屈折率を有する。反射防止被覆の層は、その屈折率が1.50未満、好適には1.48以下、より好適には1.47以下である場合に低屈折率層(LI)であると言われる。前記LI層は好適には1.1を越える屈折率を有する。
特記ある場合を除き、本出願において参照される屈折率は550nmの波長及び25℃において表現される。
HI層は当該技術領域においてよく知られた従来の高屈折率層である。HI層は通常、限定しないがジルコニア(ZrO2)、二酸化チタン(TiO2)、アルミナ(Al23)、五酸化タンタル(Ta25)、酸化ネオジム(Nd25)、酸化プラセオジム(Pr23)、チタン酸プラセオジム(PrTiO3)、酸化ランタン(La23)、酸化ニオブ(Nb25)、酸化イットリウ(Y23)などの1つ又は複数の金属酸化物を含む。任意選択的に、HI層はさらに、上に示したように1.5以上の屈折率を有するという条件で、低屈折率を有するシリカ又は他の材料を含む。好適な材料は、TiO2、PrTiO3、ZrO2、Al23、Y23及びそれらの混合物を含む。
LI層はまたよく知られており、限定しないがSiO2、又はシリカとアルミナの混合(特にアルミナドープシリカ)を含み得る。後者は反射防止被覆熱抵抗を増加することに寄与する。LI層は、層全重量に対して好適には少なくとも重量比80%のシリカ、より好適には少なくとも重量比90%のシリカを含む層であり、さらに好適にはシリカ層からなる。好適には、反射防止被覆内のLI層はMgF2層ではない。
任意選択的に、LI層はさらに、結果層の屈折率が1.50未満であるという条件で、高屈折率を有する材料を含み得る。
SiO2とAl23の混合物を含むLI層が使用される場合、LI層は、このような層内のSiO2+Al23全重量に対する重量比で、好適には1〜10%、より好適には1〜8%、さらに好適には1〜5%のAl23を含む。
例えば、重量比4%又はそれ以下のAL23でドープされたSiO2、又は重量比8%のAL23でドープされたSiO2が採用され得る。Umicore Materials AG社により市販されるLIMA(登録商標)(550nmにおける屈折率n=1.48〜1.50)又はMerck KGaA社により市販されるL5(登録商標)(500nmにおける屈折率n=1.48)など市場で入手可能なSiO2/Al23混合物が使用され得る。
反射防止被覆外側層は必然的に、層全重量に対して好適には少なくとも重量比80%のシリカ、より好適には少なくとも重量比90%のシリカを含むシリカベースの層(例えば、アルミナドープシリカ層)であり、さらに好適にはシリカ層からなる。
通常、HI層は10〜120nmの物理的厚さを有し、LI層は10〜100nmの物理的厚さを有する。
通常、反射防止被覆合計厚は、1マイクロメートル未満、好適には800nm以下、より好適には500nm以下、さらに好適には250nm以下である。反射防止被覆合計厚は通常は100nmより厚く、好適には150nmより厚い。
好適には、反射防止被覆は、90nmより厚い(好適には70nmより厚い)厚さを有する酸化チタンを含む層を含まない。酸化チタンを含むいくつかの層が反射防止被覆内に存在する場合、それらの合計厚は好適には90nm未満、より好適には70nm未満である。最も好適には、反射防止被覆は酸化チタン含有層を含まない。酸化チタン含有層は実際、光劣化し易い。本明細書で使用されるように、酸化チタンは二酸化チタン又は準化学量論的(substoichiometric)酸化チタン(TiOx、ここでx<2)を意味するように意図されている。
本発明の一実施形態では、反射防止被覆は副層上へ蒸着される。このような反射防止被覆の副層は反射防止被覆に属さないということに注意すべきである。
本明細書で使用されるように、反射防止被覆の副層又は接着層は、比較的厚い被覆を意味するように意図されおり、前記被覆の耐摩耗性及び/又は傷耐性などの機械的性質を改善するために及び/又は基板又は下地被覆に対するその接着性を強化するように、使用される。
その比較的厚い厚さのために、副層は通常、基板上へ直接蒸着されれば、特に下地被覆(通常、耐摩耗及び傷防止被覆である)又は基板に近い屈折率を有する場合、反射防止光学的活動に関与しない。
副層は、反射防止被覆の耐摩耗性を増進するために十分な厚さを有すべきであるが、好適には、副層性質に依存して相対的透過率τvを著しく低減し得る光吸収が引き起こされ得る程度ではない。その厚さは通常300nm未満、より好適には200nm未満でありかつ通常90nmより厚く、より好適には100nmより厚い。
副層は、好適にはSiO2ベースの層を含み、層全重量に対して好適には少なくとも重量比80%のシリカ、より好適には少なくとも重量比90%のシリカを含み、さらに好適にはシリカ層からなる。このようなシリカベース層の厚さは、通常は300nm未満、より好適には200nm未満でありかつ通常90nmより厚い、より好適には100nmより厚い。
別の実施形態では、このSiO2ベース層は上に定義されたような量のアルミナドープシリカ層であり、好適にはアルミナドープシリカ層からなる。
特定の実施形態では、副層はSiO2層からなる。
単層型の副層が好適に使用されることになる。但し、副層は、特に副層と下地被覆(又は、副層が基板上へ直接蒸着されれば基板)が実質的に異なる屈折率を有する場合は積層化(多層化)され得る。これは、特に下地被覆(通常は、耐摩耗性及び/又は傷防止被覆である)又は基板が高屈折率(すなわち1.55以上、好適には1.57以上の屈折率)を有する場合に適用される。
この場合、副層は、主層と呼ばれる90〜300nmの厚い層に加えて、任意選択的被覆基板と通常はシリカベース層であるこのような90〜300nmの厚い層との間にはさまれた好適には最大で3つの追加層、より好適には最大で2つの追加層を含み得る。これらの追加層は好適には、その機能が必要に応じて副層/下地被覆界面又は副層/基板界面における反射を制限することを目的とする薄層である。
多層副層は好適には、主層に加え、高屈折率と80nm以下、より好適には50nm以下、最も好適には30nm以下の厚さを有する層を含む。高屈折率を有するこのような層は、必要に応じて、高屈折率を有する基板又は高屈折率を有する下地被覆に直接接触する。当然、この実施形態は基板(又は下地被覆)が1.55未満の屈折率を有しても使用され得る。
代替案として、副層は、主層と高屈折率を有する前述の層とに加え、1.55以下、好適には1.52以下、より好適には1.50以下の屈折率を有するSiO2ベース材料(すなわち、好適には少なくとも重量比80%のシリカを含む)であって、高屈折率を有する前記層がその上に蒸着された80nm以下、より好適には50nm以下、さらに好適には30nm以下の厚さを有する、SiO2ベースの材料で作られた層を含む。通常は、この場合、副層は、任意選択的被覆基板上に25nm厚のSiO2層、10nm厚のZrO2又はTa25層、その後副層主層の順番で蒸着される層を含む。
本発明の光学物品は、その表面上に存在する積層内に少なくとも1つの電荷消散導電層を取り込むことにより、帯電防止にされ得る(すなわち、かなりの静電荷を保持及び/又は成長させないようにされ得る)。
静電荷(コロナ放電などにより印可される電荷)を生成するために1枚の布で摩擦した又は任意の他の手順を使用した後に得られる静電荷をガラスが排出する能力は、前記電荷が消散するのにかかる時間を測定することにより定量化され得る。したがって、帯電防止ガラスは約数百ミリ秒、好適には500ms以下の放電時間を有し、一方、帯電ガラスは約数十秒の放電時間である。本出願では、放電時間は仏国特許出願第2,943,798号明細書に開示された方法に従って測定される。
本明細書で使用されるように、「導電層」又は「帯電防止層」は、非帯電防止基板の表面(すなわち、500msを越える放電時間を有する)上のその存在のために、静電荷がその表面上へ印加された後に500ms以下の放電時間を有することができるようにする層を意味するように意図されている。
導電層は、その反射防止特性が影響されないという条件で積層内の様々な場所に(通常は反射防止被覆内に又はそれと接触して)配置され得る。導電層は、好適には反射防止被覆の2つの層の間に配置される及び/又はこのような反射防止被覆の高屈折率を有する層に隣接する。好適には、導電層は、反射防止被覆の低屈折率を有する層の直下に配置され、最も好適には、反射防止被覆のシリカベースの外側層の直下に配置されることにより反射防止被覆の最後から2番目の層となる。
導電層は反射防止被覆の透明性を変えることがないように十分に薄くなければならない。導電層は、好適には導電性及び高透明性材料から、一般的には任意選択的ドープ金属酸化物から作られる。この場合、その厚さは、好適には1〜15nm、より好適には1〜10nmの範囲である。好適には、導電層は、インジウム、錫、酸化亜鉛及びそれらの混合物から選択された任意選択的ドープ金属酸化物を含む。錫酸化インジウム(In23:Sn、錫ドープ酸化インジウム)、アルミニウムドープ酸化亜鉛(ZnO:Al)、酸化インジウム(In23)及び酸化錫(SnO2)が好適である。最も好適な実施形態では、導電性及び光学的透明層はITO層と標記されるインジウム錫酸化物層又は酸化錫層である。
一般的には、導電層は、積層内で、しかしその薄い厚さのために限定されたやり方で反射防止特性を得ることに貢献し、反射防止被覆内の高屈折率を有する層を表す。これは、ITO層などの導電性及び高透明性材料から作られた層の場合である。
反射防止被覆は、酸化錫に基づく20nm以上の厚さ(好適には15nmを越える厚さ)のいかなる層も含まない。複数の酸化インジウムベース層が反射防止被覆内に存在する場合、それらの合計厚は好適には20nm未満、より好適には15nm未満である。本明細書で使用されるように、酸化インジウムベース層は層全重量に対して少なくとも50重量%の酸化インジウムを含む層を意味するように意図されている。
好ましい実施形態によると、反射防止被覆は、酸化インジウム、酸化錫又は酸化亜鉛を含む20nm以上の厚さ(好適には15nmを越える厚さ)を有するいかなる層も含まない。酸化インジウム、酸化錫、又は酸化亜鉛を含む複数の層が反射防止被覆内に存在する場合、それらの合計厚は好適には20nm未満、より好適には15nm未満である。
反射防止被覆及び任意選択的副層の様々な層は好適には、以下の方法のうちの任意のものに従って、i)任意選択的にイオンビーム支援蒸着により、ii)イオンビームスパッタリングにより、iii)陰極スパッタにより、iv)プラズマ支援化学気相蒸着により、真空下で化学気相蒸着により蒸着される。これらの様々な方法は、参考文献“Thin Film Processes”と“Thin Film Processes II,”Vossen & Kern,Ed.,Academic Press,1978と1991,それぞれに記載されている。特に推奨される方法は真空下の蒸着である。
好適には、反射防止被覆の層及び任意選択的副層のそれぞれの蒸着は、真空下の蒸着により行われる。
好適には、本発明の反射防止被覆は、第2の層により被覆された1.5以上の屈折率を有する第1の層又は1、2又は3層からなる積層、又は1.5未満の屈折率を有する1又は2層からなる積層を含む。任意選択的に、この第2の層又は積層は1.5以上の屈折率を有する第3の層又は1又は2層からなる積層により被覆され、第3の層自身は1.5未満の屈折率を有する第4の層又は1又は2層からなる積層により被覆される。
特に好適な実施形態によると、反射防止被覆は、基板から離れる方向に、10〜25nmの厚さを有し1.5以上の屈折率を有する層、20〜35nmの厚さを有し1.5未満の屈折率を有する層、60〜105nmの厚さを有し1.6を越える屈折率を有する層、任意選択的に3〜10nmの厚さを有する導電層、及び70〜105nmの厚さを有し1.5未満の屈折率を有する層を含む。
別の実施形態では、反射防止被覆は、基板から離れる方向に、14〜22nmの厚さを有し1.5以上の屈折率を有する層、27〜32nmの厚さを有し1.5未満の屈折率を有する層、68〜90nmの厚さを有し1.6を越える屈折率を有する層、任意選択的に4〜8nmの厚さを有する導電層、及び87〜95nmの厚さを有し1.5未満の屈折率を有する層を含む。
好適な実施形態では、1.5以上の屈折率を有する層は少なくともジルコニアで作られ、1.5未満の屈折率を有する層は少なくともシリカで作られる。
特に、反射防止被覆は、好適にはシリカの、1つ又は複数の機能被覆により任意選択的に被覆されるとともに100〜200nmの厚さの副層により好適に被覆された基板の表面から始まり、好適にはジルコニアの10〜25nmの厚さを有し高屈折率を有する層、好適にはシリカの20〜35nmの厚さを有し低屈折率を有する層、好適にはジルコニアの60〜105nmの厚さを有し高屈折率を有する層、任意選択的に3〜10nm(好適には4〜8nm)の厚さを有する導電層、及び好適にはシリカの70〜105nmの厚さを有し低屈折率を有する層を含む。
通常、反射防止被覆は、好適にはシリカの、任意選択的には1つ又は複数の機能被覆により被覆されるとともに好適には100〜200nmの厚さの副層により被覆された基板の表面から始まり、好適にはジルコニアの14〜22nmの厚さを有し高屈折率を有する層、好適にはシリカの27〜32nmの厚さを有し低屈折率を有する層、好適にはジルコニアの68〜90nmの厚さを有し高屈折率を有する層、任意選択的に4〜8nmの厚さを有する導電層、及び好適にはシリカの87〜95nmの厚さを有する低屈折率を有する層を含む。
従って、本発明は、美的外観と頑強性の両方を有する一方でその厚さと材料が可視領域と最終的に紫外領域との両方において満足な反射防止特性を得るように選択された薄層で作られた積層を含む改善された概念を有する反射防止被覆を提供する。
好適には、眼科用レンズの後主面と前主面は前記多層反射防止被覆で被覆される。
前面と後面の抗UV反射防止被覆は同じであっても異なってもよい。
例えば、光学物品の後面がUVA及びUVB帯域において基板の前面より効率的な(特に30〜45°の入射角において)反射防止被覆で被覆されることが可能である(上記特徴によると)。
抗UV反射防止被覆は露出基板上へ直接蒸着され得る。いくつかの用途では、本発明の反射防止被覆を蒸着する前に基板の主面が1つ又は複数の機能被覆で被覆されることが好ましい。光学系において伝統的に使用されるこれらの機能被覆は限定しないが耐衝撃性プライマ層、耐摩耗性被覆及び/又は傷防止被覆、偏光被覆、フォトクロミック被覆、又は着色被覆であり得る。
好適には、眼科用レンズはいかなるフォトクロミック被覆も含まない、及び/又はいかなるフォトクロミック基板も含まない。
一般的に、反射防止被覆が蒸着される基板の前主面及び/又は後主面は、耐衝撃性プライマ層、耐摩耗及び/又は傷防止被覆、又は耐摩耗性及び/又は傷防止被覆で被覆された耐衝撃性プライマ層で被覆される。
本発明の抗UV反射防止被覆は好適には、耐摩耗性及び/又は傷防止被覆上へ蒸着される。耐摩耗性及び/又は傷防止被覆は、眼科用レンズの分野で耐摩耗性及び/又は傷防止被覆として伝統的に使用される任意の層であり得る。
耐摩耗性及び/又は傷防止被覆は好適には、硬化されると被覆の硬度及び/又は屈折率を増加することを目的とする1つ又は複数の無機質充填材を通常は含むポリ(メタ)アクリレート又はシランに基づく硬質被覆である。
硬質耐摩耗性及び/又は傷防止被覆は好適には、少なくとも1つのアルコキシシラン及び/又はその水解物(例えば、塩化水素酸溶液及び任意選択的に凝結及び/又は硬化触媒との加水分解により得られる)を含む組成物から用意される。
本発明のために推薦される好適な被覆は、仏国特許第2,702,486号明細書(欧州特許第0,614,957号明細書)、米国特許第4,211,823号明細書及び米国特許第5,015,523号明細書に記載されたものなどのエポキシシラン水解物に基づく被覆を含む。
好ましい耐摩耗性及び/又は傷防止被覆組成物は、本出願人の名の元の仏国特許第2,702,486号明細書に開示されたものであり、エポキシトリアルコキシシランとジアルキルジアルコキシシランの水解物、コロイドシリカ、及び触媒量のアルミニウムアセチルアセトネートなどのアルミニウムベースの硬化触媒を含み、残りはこのような組成物の処方に伝統的に使用される溶媒から本質的になる。好適には、使用される水解物はγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(GLYMO:glycidoxypropyltrimethoxysilane)及びジメチルジエトキシシラン(DMDES:dimethyldiethoxysilane)の水解物である。
耐摩耗性及び/又は傷防止被覆組成物は、浸漬又は回転塗布により基板の主面上へ蒸着され得、次に、好適な方法により(好適には熱又は紫外線を使用して)硬化される。
耐摩耗性及び/又は傷防止被覆の厚さは、一般的には2〜10μm、好適には3〜5μmである。
耐摩耗性被覆及び/又は傷防止被覆を蒸着する前に、衝撃抵抗及び/又は最終製品内の後の層の接着性を改善するために基板上へプライマ被覆を塗布することが可能である。この被覆は、眼科用レンズなどの透明な高分子材料の物品に伝統的に使用される任意の耐衝撃性プライマ層であり得る。
好ましいプライマ組成物としては、日本国特許公開第63−141001号公報と日本国特許公開第63−87223号公報に記載のものなどの熱可塑性ポリウレタン樹脂に基づく組成物、米国特許第5,015,523号明細書に記載ものなどのポリ(メタ)アクリル系プライマ組成物、欧州特許第0,404,111号明細書に記載のものなどの熱硬化性ポリウレタンに基づく組成物、及び米国特許第5,316,791号明細書と欧州特許第0,680,492号明細書に記載ものなどのポリ(メタ)アクリル系ラテックス又はポリウレタン型ラテックスに基づく組成物が挙げられる。
好ましいプライマ組成物は、ポリウレタンに基づく組成物とラテックス(特にポリエステルユニットを任意選択的に含むポリウレタン型ラテックス)に基づく組成物である。
本発明において好適に使用される市販プライマ組成物としては、Witcobond(登録商標)232、Witcobond(登録商標)234、Witcobond(登録商標)240、Witcobond(登録商標)242、Neorez(登録商標)R−962、Neorez(登録商標)R−972、Neorez(登録商標)R−986及びNeorez(登録商標)R−9603などの組成物が挙げられる。
このようなラテックスの(特にポリウレタン型ラテックス及びポリ(メタ)アクリル系ラテックスの)組み合せもまたプライマに使用され得る。
このようなプライマ組成物は浸漬又は回転塗布により物品面上に蒸着され得、その後、硬化後に0.2〜2.5μm、好適には0.5〜1.5μmの厚さを有するプライマ層を形成するために、2分〜2時間(一般的には約15分)の期間少なくとも70℃〜100℃の温度(好適には約90℃)で乾燥される。
本発明による光学物品はまた、反射防止被覆上に形成されるとともにその表面特性を修正することができる疎水性及び/又は撥油性被覆(汚れ止め上部被覆)などの被覆を含み得る。これらの被覆は好適には、反射防止被覆の外側層上へ蒸着される。通常、それらの厚さは10nm以下であり、好適には1〜10nm、より好適には1〜5nmである。
フルオロシラン又はフルオロシラザン型の被覆が通常存在する。これらは、好適には分子毎に少なくとも2つの加水分解基を含むフルオロシラン又はフルオロシラザン前駆体を蒸着することにより得られるかもしれない。フルオロシラン前駆体は好適にはフルオロポリエーテル成分、より好適には、ペルフルオロポリエーテル成分を含む。これらのフルオロシランはよく知られており、中でも米国特許第5,081,192号明細書、米国特許第5,763,061号明細書、米国特許第6,183,872号明細書、米国特許第5,739,639号明細書、米国特許第5,922,787号明細書、米国特許第6,337,235号明細書、米国特許第6,277,485号明細書及び欧州特許第0,933,377号明細書に記載されている。
好ましい疎水性及び/又は撥油性被覆組成物は商品名KP801M(登録商標)の下に信越化学工業株式会社により市販されている。別の好ましい疎水性及び/又は撥油性被覆組成物は商品名OPTOOL DSX(登録商標)の下にダイキン工業株式会社により市販されている。これはパーフルオロプロピレン基を含むフッ化樹脂である。
疎水性被覆の代わりに、防曇性を提供する親水性被覆、又は界面活性剤を伴うと防曇性を提供する防曇性前駆体被覆が使用され得る。このような防曇性前駆体被覆の例は国際公開第2011/080472号パンフレットに記載されている。
通常、本発明による眼科用レンズは、その後面上に、耐衝撃性プライマ層、耐摩耗性及び傷防止層、本発明による抗UV反射防止被覆、及び疎水性及び/又は撥油性被覆、又は防曇性を提供する親水性被覆、又は防曇性前駆体被覆により逐次的に被覆される基板を含む。本発明による眼科用レンズは好適には、眼鏡(眼鏡レンズ)のための眼科用レンズ又は眼科用レンズのためのブランクである。レンズは、偏光レンズ、フォトクロミックレンズ又は太陽レンズであり得、着色されてもされなくてもよいし、矯正されていてもいなくてもよい。
光学物品の基板の前面は、耐衝撃性プライマ層、耐摩耗性層及び/又は傷防止層、反射防止被覆(本発明による抗UV反射防止被覆であってもなくてもよい)、及び疎水性及び/又は撥油性被覆で逐次的に被覆され得る。
一実施形態では、本発明による光学物品は可視領域で吸収しない又はあまり吸収しない、このことは本出願の文脈では、可視範囲におけるその透過率τv(可視範囲における相対的透過率とも呼ばれる)が90%より高い、より好適には95%より高い、さらに好適には96%より高い、及び最も好適には97%より高いということを意味する。
透過率τvは、国際標準定義(ISO13666:1998標準規格)により定義されるように理解されなるべきであり、ISO8980−3標準規格に従って測定される。透過率τvは380〜780nmの波長範囲で定義される。
好適には、本発明による被覆された物品の光吸収は1%以下である。
以下の実施例は本発明をさらに詳細であるが非限定的やり方で示す。
1.基本手順
実施例に使用される光学物品は、65mm直径、1.5又は1.56の屈折率、及び−2.00ジオプタの度数を有するレンズ基板を含み、屈折率1.5(欧州特許第0614957号明細書に記載のものなどの)又は1.6の硬質被覆層で被覆されるとともにSiO2で作られた副層でその前面上に被覆される。
ITO(錫ドープ酸化インジウム)層は10%の酸化インジウムからなる。
反射防止被覆の層は、真空下の蒸着(蒸発源:電子銃)により、基板を加熱せずに蒸着された。
蒸着枠は、酸化物を蒸発させるための電子銃(ESV14(8kV))が取り付けられるとともにアルゴンイオン(IPC)を使用して基板の表面を用意する予備段階のためのイオン銃(Commonwealth Mark II)を備えたLeybold 1104マシンである。
層の厚さは石英微量天秤により制御された。スペクトル測定は、URAアクセサリ(Universal Reflectance Accessory)を有する可変入射分光器Perkin Elmer Lambda 850上で行われた。
2.試験手順
光学物品を作製するための方法は、基板を導入する工程と、アルゴンイオンビーム(陽極電流:1A、陽極電圧:100V、中和電流:130mA)により基板の表面を活性化する工程と、イオン照射を止める工程と、蒸着により基板上にワニス(vernis)と副層を、次にその後、連続蒸着により反射防止被覆の様々な層を形成する工程と、最後に換気工程とを含む。
3.結果
実施例1〜3においてそれぞれ得られた眼科用レンズ1〜3の構造的特徴と光学性能について、以下に詳述する。副層は灰色である。用意されたいくつかの物品の280〜780nm間の反射グラフを図1に示す。
反射平均係数値は前面のものである。係数Rv、Rm及びRuvは、15°、35°又は45°の入射角θに対して得られ、様々な入射角θにおける標準光源D65と観察者とを考慮して(10°の角度)(すべての実施例に対して)国際比色分析系CIE L***における本発明の光学物品の比色分析係数を380〜780nm間で計算した。
表2及び3から、実施例1〜3において得られた本発明によるレンズ1〜3は可視領域において非常に良好な反射防止特性(Rv≦0.30%)を保有し、特にレンズ2と3に関し紫外領域において反射防止特性に対する弊害が無く、15°の入射角に対しRuv≦6%である(レンズ1はUV帯域において優れた特性を有するように設計されていない)ということが観測され得る。実際、図1にも示すように、実施例2から得られたレンズ2はUVA線反射とUVB線反射の両方を低減し、同時に、可視領域における反射を低減するのに非常に効率的である。実施例3から得られたレンズ3は、UVA線反射を低減するのにレンズ2ほど効率的ではないが、結果(約11%の最大Ruva値)は満足である。
さらに、実施例1〜3において得られたレンズはすぐれた透明性を有する。また、基板への被覆の接着性は非常に満足だった。
v係数は0.18%に等しく、Rm係数は15°の入射角に対して0.89%に等しい。
v係数は0.30%に等しく、Rm係数は15°の入射角に対して0.87%に等しい。
v係数は0.26%に等しく、Rm係数は15°の入射角に対して0.98%に等しい。
表4〜6から、眼科用レンズは大きな比色分析信頼性を有する、すなわち、クロマC*が入射角θの値に従って比較的急速に変化する場合、色相hの変動は非常に小さい(色相「h」は0≦θ≦35°間で全く一定である)、及び色相「h」が入射角θの値に従って比較的急速に変化する場合、クロマC*の値はC*の最大値と比較して非常に小さい(角度θ=0°において)、すなわち反射防止被覆の残留反射色は非常にクリアかつ青白(ほぼ白)いので色相の変動(h=300°を有するバイオレットから淡赤色又は淡黄色へ変わる)は観察者にとって感知可能ではない、ということが観測され得る。したがって、本発明によるレンズは非常に良好な審美性を有する。
レンズ1〜3の頑強性
169個の実施例1のレンズが工業的頑強性を評価するために用意された。標準偏差だけでなく色相、クロマ、Rm及びRvの実験結果も表7に列挙されている。
光学因子(Rv及びRm)と反射色(色相及びクロマ)は、標準偏差をほとんど示さず、反射防止積層の頑強性を実証している。
シミュレーションが、本発明による多層反射防止被覆の頑強性を試験するために行われた。従って、500回の繰り返しが、同じ構造(同じ組成物及び厚さの層)を含む2つの異なるレンズの性能と特性(残留反射色(h°、C*)及び15°の入射角(光源D65と観察者10°)に対するRv、Rm、Ruv光学因子など)に影響を与え得る製造工程により誘発される変動を評価するために行われた。
表8は、本発明によるレンズ2及びレンズ3が非常に良好な頑強性を有するということを示す。実際、500回の異なる繰り返しは本発明の眼科用レンズの光学因子又は反射色に影響を与えない。
比較例
国際公開第2012/076714号パンフレットの実施例5〜8が本出願人により再現された。得られた光学性能及び色係数が表9に示される。
表9又は図2から、本発明による眼用レンズは従来技術による眼用レンズより良好な審美性を有するということが観測され得る。実際、従来技術によるレンズは、入射角の値(0〜75°)に従って比較的急速に変化する(反射色は青からピンク、次に赤に変化する)色相値を提示する。同時に、入射角が0から60°へと変化すると又は比較例7と8ではさらに0〜70°へと変化すると色は比較的飽和状態となる(クロマが11を越える)。従って、従来技術による眼用レンズは入射角に依存して異なる残留反射色を有するが本発明による眼用レンズの場合はそうではなく、色相は、入射角が0から35°へ変化した場合ほぼ一定であり、入射角が変化したとしてもクロマはレンズの残留反射色が白色に見えるように又はほぼ感知可能でなくなるように非常に低い。
本発明は、以下の態様の眼科用レンズとしても実施可能である。
[態様1]
前主面と後主面とを有する透明基板を含む眼科用レンズであって、
可視領域における平均光反射率Rvが、少なくとも35°未満の入射角に対して0.5%以下であり、且つ
国際比色分析系のCIE LによるクロマC*が15°の入射角(θ)に対して18以上であるように、
前記主面の少なくとも1つは、1.5以上の屈折率を有する少なくとも1つの層と1.5未満の屈折率を有する少なくとも1つの層との積層を含む多層反射防止被覆で被覆されている、眼科用レンズ。
[態様2]
前記反射防止被覆は1.5以上の屈折率を有する少なくとも2つの層と1.5未満の屈折率を有する少なくとも2つの層を含む、態様1に記載の眼科用レンズ。
[態様3]
前記反射防止被覆は、基板から離れる方向に、10〜25nmの厚さを有し1.5以上の屈折率を有する層、20〜35nmの厚さを有し1.5未満の屈折率を有する層、60〜105nmの厚さを有し1.6を越える屈折率を有する層、及び70〜105nmの厚さを有し1.5未満の屈折率を有する層を含む、態様1に記載の眼科用レンズ。
[態様4]
前記反射防止被覆は、基板から離れる方向に、14〜22nmの厚さを有し1.5以上の屈折率を有する層、27〜32nmの厚さを有し1.5未満の屈折率を有する層、68〜90nmの厚さを有し1.6を越える屈折率を有する層、及び87〜95nmの厚さを有し1.5未満の屈折率を有する層を含む、態様3に記載の眼科用レンズ。
[態様5]
前記多層反射防止被覆は4以上の層を含む、態様1に記載の眼科用レンズ。
[態様6]
前記反射防止被覆は、基板から離れる方向に、10〜25nmの厚さを有し1.5以上の屈折率を有する層、20〜35nmの厚さを有し1.5未満の屈折率を有する層、60〜105nmの厚さを有し1.6を越える屈折率を有する層、3〜10nmの厚さを有する導電層、及び70〜105nmの厚さを有し1.5未満の屈折率を有する層を含む、態様1に記載の眼科用レンズ。

Claims (14)

  1. 前主面と後主面とを有する透明基板を含む眼科用レンズであって、
    可視領域における平均光反射率Rvが、少なくとも35°未満の入射角に対して0.5%以下であり、且つ
    国際比色分析系のCIE LによるクロマC*が15°の入射角(θ)に対して18以上であるように、
    前記主面の少なくとも1つは、1.5以上の屈折率を有する少なくとも1つの層と1.5未満の屈折率を有する少なくとも1つの層との積層を含む多層反射防止被覆で被覆されており、
    前記反射防止被覆は、基板から離れる方向に、14〜22nmの厚さを有し1.5以上の屈折率を有する層、27〜32nmの厚さを有し1.5未満の屈折率を有する層、68〜90nmの厚さを有し1.6を越える屈折率を有する層、4〜8nmの厚さを有する導電層、及び87〜95nmの厚さを有し1.5未満の屈折率を有する層を含み、
    前記反射防止被覆の外側層はシリカベースの層である、眼科用レンズ。
  2. 前記多層反射防止被覆は30°以下の入射角(θ)において275°〜325°の色相(h)を有する、請求項1に記載の眼科用レンズ。
  3. 前記多層反射防止被覆は35°を越える入射角(θ)に対して11以下であるクロマC*を有する、請求項1又は2に記載の眼科用レンズ。
  4. 前記多層反射防止被覆は、20°〜50°の範囲の入射角に対して、ISO13666:1998規格で定義された関数W(λ)により重み付けられた280nm〜380nm間の平均反射率RUVを有する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の眼科用レンズ。
  5. 前記多層反射防止被覆は、35°以下の入射角に対して、可視領域において1.15%以下の平均反射率Rmを有する、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の眼科用レンズ。
  6. 前記多層反射防止被覆は以上の層を含む、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の眼科用レンズ。
  7. 前記多層反射防止被覆は7以下の層を含む、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の眼科用レンズ。
  8. 前記反射防止被覆は100〜300nmの厚さを有するシリカベースの副層層上に蒸着される、請求項1乃至のいずれか一項に記載の眼科用レンズ。
  9. 前記眼科用レンズの前記後主面と前記前主面は前記多層反射防止被覆で被覆される、請求項1乃至のいずれか一項に記載の眼科用レンズ。
  10. 前記前主面は請求項2に記載の多層反射防止被覆を含み、前記後主面は請求項4に記載の多層反射防止被覆を含む、請求項に記載の眼科用レンズ。
  11. 前記多層反射防止被覆は、30°〜45°の範囲の入射角に対して、ISO13666:1998規格で定義された関数W(λ)により重み付けられた280nm〜380nm間の平均反射率RUVを有する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の眼科用レンズ。
  12. 前記多層反射防止被覆は、15°の入射角に対して、可視領域において1.15%以下の平均反射率Rmを有する、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の眼科用レンズ。
  13. 前記多層反射防止被覆は6以下の層を含む、請求項1乃至12のいずれか一項に記載の眼科用レンズ。
  14. 前記多層反射防止被覆は5の層を含む、請求項1乃至13のいずれか一項に記載の眼科用レンズ。
JP2016522293A 2013-07-05 2013-07-05 可視領域において非常に低い反射を有する反射防止被覆を含む光学物品 Active JP6470274B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/EP2013/064322 WO2015000534A1 (en) 2013-07-05 2013-07-05 Optical article comprising an antireflective coating with a very low reflection in the visible region

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016523385A JP2016523385A (ja) 2016-08-08
JP6470274B2 true JP6470274B2 (ja) 2019-02-13

Family

ID=48746563

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016522293A Active JP6470274B2 (ja) 2013-07-05 2013-07-05 可視領域において非常に低い反射を有する反射防止被覆を含む光学物品

Country Status (8)

Country Link
US (1) US9772509B2 (ja)
EP (1) EP3017324B1 (ja)
JP (1) JP6470274B2 (ja)
KR (1) KR101910950B1 (ja)
CN (1) CN105359005B (ja)
AU (1) AU2013393576B2 (ja)
BR (1) BR112016000120B1 (ja)
WO (1) WO2015000534A1 (ja)

Families Citing this family (43)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9366784B2 (en) 2013-05-07 2016-06-14 Corning Incorporated Low-color scratch-resistant articles with a multilayer optical film
US9110230B2 (en) 2013-05-07 2015-08-18 Corning Incorporated Scratch-resistant articles with retained optical properties
US9359261B2 (en) * 2013-05-07 2016-06-07 Corning Incorporated Low-color scratch-resistant articles with a multilayer optical film
EP2803372A1 (en) 2013-05-16 2014-11-19 Universiteit Twente Process for the preparation of an object supporting a lipid bilayer
US11267973B2 (en) 2014-05-12 2022-03-08 Corning Incorporated Durable anti-reflective articles
US9790593B2 (en) 2014-08-01 2017-10-17 Corning Incorporated Scratch-resistant materials and articles including the same
US10481413B2 (en) * 2015-03-13 2019-11-19 Rupp + Hubrach Optik Gmbh Optical article comprising an antireflective coating in the visible region for low luminance conditions
AU2015388446B2 (en) * 2015-03-25 2021-09-16 Essilor International Anti-reflective sputtering stack with low RV and low RUV
CN107531566A (zh) * 2015-05-11 2018-01-02 旭硝子株式会社 车辆用的隔热玻璃单元及其制造方法
JP6760273B2 (ja) * 2015-05-11 2020-09-23 Agc株式会社 車両用の断熱ガラスユニット
KR102591067B1 (ko) 2015-09-14 2023-10-18 코닝 인코포레이티드 높은 광 투과율 및 내-스크래치성 반사-방지 제품
EP3182177B1 (en) 2015-12-18 2024-02-28 Essilor International Composite high index layers for anti reflective stacks
US10191305B2 (en) 2015-12-30 2019-01-29 Signet Armorlite, Inc. Ophthalmic lens
HUP1600384A1 (hu) * 2016-06-15 2018-01-29 Hungaro Lux Light Kft Antireflexiós bevonat
JP6744415B2 (ja) * 2016-09-01 2020-08-19 富士フイルム株式会社 加飾シート、液晶表示装置および自動車車内用内装
EP3301488A1 (en) * 2016-09-29 2018-04-04 Essilor International Optical lens comprising an antireflective coating with multiangular efficiency
DE102017105372B4 (de) * 2017-03-14 2022-05-25 Schott Ag Transparentes Element mit einer Antireflex-Beschichtung und Verfahren zu dessen Herstellung
EP3392680A1 (en) 2017-04-18 2018-10-24 Essilor International Optical article having an abrasion and temperature resistant interferential coating with an optimized thickness ratio of low and high refractive index layers
CN215340409U (zh) 2017-05-08 2021-12-28 康宁股份有限公司 包含光学涂层的制品
JP2019174796A (ja) * 2018-03-13 2019-10-10 ヴァイアヴィ・ソリューションズ・インコーポレイテッドViavi Solutions Inc. 機能処理を施した光学層スタックを備えた光学デバイス
KR102591065B1 (ko) 2018-08-17 2023-10-19 코닝 인코포레이티드 얇고, 내구성 있는 반사-방지 구조를 갖는 무기산화물 물품
DE102018122444A1 (de) * 2018-09-13 2020-03-19 Rodenstock Gmbh Optisches Element mit einem Stapel von Schichtpaketen und Verfahren zur Herstellung des optischen Elements
EP3640687A1 (en) 2018-10-18 2020-04-22 Essilor International Optical article having an interferential coating with a high abrasion-resistance
EP3640688B1 (en) 2018-10-18 2022-10-05 Essilor International Optical article having an interferential coating with an improved abrasion-resistance
EP3884314B1 (en) * 2018-11-19 2024-01-03 Essilor International Optical lens having a mirror coating and a multilayer system for improving abrasion-resistance
EP3667401A1 (en) 2018-12-12 2020-06-17 Essilor International Method and device for manufacturing an ophthalmic lens
BR112021011933A2 (pt) 2018-12-18 2021-09-08 Essilor International Artigo óptico tendo um revestimento refletivo com elevada resistência à abrasão
US11678975B2 (en) 2019-04-05 2023-06-20 Amo Groningen B.V. Systems and methods for treating ocular disease with an intraocular lens and refractive index writing
US11583388B2 (en) 2019-04-05 2023-02-21 Amo Groningen B.V. Systems and methods for spectacle independence using refractive index writing with an intraocular lens
US11583389B2 (en) 2019-04-05 2023-02-21 Amo Groningen B.V. Systems and methods for correcting photic phenomenon from an intraocular lens and using refractive index writing
US11944574B2 (en) 2019-04-05 2024-04-02 Amo Groningen B.V. Systems and methods for multiple layer intraocular lens and using refractive index writing
US11564839B2 (en) 2019-04-05 2023-01-31 Amo Groningen B.V. Systems and methods for vergence matching of an intraocular lens with refractive index writing
US11529230B2 (en) 2019-04-05 2022-12-20 Amo Groningen B.V. Systems and methods for correcting power of an intraocular lens using refractive index writing
US20210278577A1 (en) * 2020-03-05 2021-09-09 Viavi Solutions Inc. Optical coating for organic surface treatments
CN115516343B (zh) * 2020-05-01 2024-03-15 株式会社尼康依视路 光学部件
EP3907537A1 (en) * 2020-05-07 2021-11-10 Essilor International Optical article with low reflection in the visible region and in the near infrared region
EP4095570A1 (en) 2021-05-27 2022-11-30 Essilor International Optical lens having an asymmetric mirror
CN117529674A (zh) 2021-06-09 2024-02-06 依视路国际公司 具有反射蓝光的抗反射涂层的光学镜片
EP4102265A1 (en) 2021-06-09 2022-12-14 Essilor International Optical lens having an antireflection coating reflecting harmful blue light
EP4102264A1 (en) 2021-06-09 2022-12-14 Essilor International Optical lens having an antireflection coating reflecting harmful blue light and nir radiation
WO2022268795A1 (en) 2021-06-21 2022-12-29 Essilor International Optical lens having an interferential coating and a multilayer system for improving abrasion-resistance
EP4109141A1 (en) 2021-06-21 2022-12-28 Essilor International Optical lens having a light-absorbing interferential coating
EP4123357A1 (en) * 2021-07-23 2023-01-25 Ficosa Adas, S.L.U. Lens assembly, camera module having a lens assembly for motor vehicles, and a method for making a lens assembly

Family Cites Families (36)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53111336A (en) 1977-03-11 1978-09-28 Toray Ind Inc Coating composition
JPH0642002B2 (ja) 1983-07-29 1994-06-01 セイコーエプソン株式会社 プラスチックレンズ
JPH0762722B2 (ja) 1986-09-30 1995-07-05 ホ−ヤ株式会社 プラスチックレンズ
JPH0679084B2 (ja) 1986-12-04 1994-10-05 ホーヤ株式会社 プラスチックレンズ
JP2705105B2 (ja) 1988-05-21 1998-01-26 ダイキン工業株式会社 新規ポリマーおよびその製法と用途
JP3196780B2 (ja) 1989-06-20 2001-08-06 日本板硝子株式会社 プラスチックレンズの製造法
US5316791A (en) 1993-01-21 1994-05-31 Sdc Coatings Inc. Process for improving impact resistance of coated plastic substrates
FR2702486B1 (fr) 1993-03-08 1995-04-21 Essilor Int Compositions de revêtement antiabrasion à base d'hydrolysats de silanes et de composés de l'aluminium, et articles revêtus correspondants résistants à l'abrasion et aux chocs.
FR2734827B1 (fr) 1995-05-31 1997-07-11 Essilor Int Compositions polymerisables a base de monomeres thio (meth)acrylates, polymeres a faible indice de jaune obtenus a partir de telles compositions et lentilles ophtalmiques correspondantes
KR100413714B1 (ko) 1995-06-15 2004-06-12 다이킨 고교 가부시키가이샤 반사방지필터및이의얼룩을방지하는방법
DE69624923T2 (de) 1995-08-11 2003-08-21 Daikin Ind Ltd Silizium enthaltende organische fluorpolymere und ihre verwendung
JP3344199B2 (ja) 1996-03-21 2002-11-11 ソニー株式会社 防汚膜形成用組成物および反射防止フィルター
US5739639A (en) 1996-07-03 1998-04-14 Nsi Enterprises, Inc. Method and apparatus for operating LED array and charging battery for emergency LED operation including DC boost circuit allowing series connection of LED array and battery
US6172812B1 (en) * 1997-01-27 2001-01-09 Peter D. Haaland Anti-reflection coatings and coated articles
US6277485B1 (en) 1998-01-27 2001-08-21 3M Innovative Properties Company Antisoiling coatings for antireflective surfaces and methods of preparation
JP4733798B2 (ja) 1998-01-31 2011-07-27 凸版印刷株式会社 防汚剤、防汚層の形成方法、光学部材、反射防止光学部材、光学機能性部材及び表示装置
US6337235B1 (en) 1999-03-26 2002-01-08 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device and manufacturing method thereof
JP4524877B2 (ja) * 2000-07-17 2010-08-18 コニカミノルタホールディングス株式会社 眼鏡用レンズ
JP4434949B2 (ja) * 2002-08-08 2010-03-17 エシロール アテルナジオナール カンパニー ジェネラーレ デ オプティック 薄い、安定した、フッ素ドープ処理シリカ層を得る方法、得られた薄い層、およびこれらの眼科光学における応用
FR2864251B1 (fr) * 2003-12-17 2006-04-28 Essilor Int Article d'optique revetu d'un revetement anti-reflets multicouches absorbant dans le visible et procede de fabrication
JP4887612B2 (ja) * 2004-10-20 2012-02-29 日油株式会社 減反射材及びそれを用いた電子画像表示装置
JP4796077B2 (ja) * 2005-12-28 2011-10-19 東海光学株式会社 眼鏡レンズおよび眼鏡
FR2896045B1 (fr) * 2006-01-12 2008-02-08 Essilor Int Collection de couples de lentilles ophtalmiques et lentilles ophtalmiques a couleur de reflet residuel d'intensite differente
FR2903197B1 (fr) * 2006-06-28 2009-01-16 Essilor Int Article d'optique revetu d'une sous-couche et d'un revetement anti-reflets multicouches resistant a la temperature, et procede de fabrication
US7692855B2 (en) * 2006-06-28 2010-04-06 Essilor International Compagnie Generale D'optique Optical article having a temperature-resistant anti-reflection coating with optimized thickness ratio of low index and high index layers
JP4803808B2 (ja) * 2006-07-25 2011-10-26 Hoya株式会社 反射防止膜及び反射防止膜を有する光学部材
JP2008151930A (ja) 2006-12-15 2008-07-03 Nof Corp 転写用反射防止フィルム並びにそれを用いた転写物及び表示装置
JP2010181613A (ja) * 2009-02-05 2010-08-19 Nof Corp 反射防止フィルム
FR2943798B1 (fr) * 2009-03-27 2011-05-27 Essilor Int Article d'optique revetu d'un revetement antireflet ou reflechissant comprenant une couche electriquement conductrice a base d'oxyde d'etain et procede de fabrication
JP2010250036A (ja) * 2009-04-15 2010-11-04 Bridgestone Corp 反射防止フィルム
FR2954832A1 (fr) 2009-12-31 2011-07-01 Essilor Int Article d'optique comportant un revetement antibuee temporaire ayant une durabilite amelioree
FR2961609B1 (fr) * 2010-06-21 2012-06-01 Saint Gobain Dispositif a proprietes optiques et/ou energetiques electrocommandables
FR2968774B1 (fr) * 2010-12-10 2013-02-08 Essilor Int Article d'optique comportant un revetement antireflet a faible reflexion dans le domaine ultraviolet et le domaine visible
JP6112490B2 (ja) * 2012-02-08 2017-04-12 東海光学株式会社 光学製品及びその製造方法
JP2014145914A (ja) * 2013-01-29 2014-08-14 Nitto Denko Corp 反射防止フィルムおよびその製造方法
JP6199088B2 (ja) * 2013-06-18 2017-09-20 アズビル株式会社 機器管理装置および機器管理方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN105359005A (zh) 2016-02-24
EP3017324A1 (en) 2016-05-11
KR20160052465A (ko) 2016-05-12
EP3017324B1 (en) 2021-11-10
US9772509B2 (en) 2017-09-26
BR112016000120B1 (pt) 2022-02-08
BR112016000120A2 (ja) 2017-07-25
US20160154254A1 (en) 2016-06-02
AU2013393576B2 (en) 2018-10-04
AU2013393576A1 (en) 2016-01-28
KR101910950B1 (ko) 2018-10-24
WO2015000534A1 (en) 2015-01-08
JP2016523385A (ja) 2016-08-08
CN105359005B (zh) 2018-01-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6470274B2 (ja) 可視領域において非常に低い反射を有する反射防止被覆を含む光学物品
JP7266510B2 (ja) 紫外領域及び可視領域の両方において低い反射性を持つ反射防止膜を有する光学部品
JP7145848B2 (ja) マルチアングル効率を有する反射防止被膜を含む光学レンズ
CN109073785B (zh) 包括在近红外区(nir)中具有高反射的减反射涂层的光学制品
WO2018029251A1 (en) Optical article comprising an interferential coating with a high reflection in the near infrared region (nir)
US20230176255A1 (en) Optical article with very low reflection in the visible region and in the near infrared region
WO2016026808A1 (en) Optical article comprising an antireflective coating with a low reflection both in the ultraviolet region and in the visible region

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160704

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170313

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170404

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20170703

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171003

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180227

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20180515

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20180525

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180820

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181218

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190117

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6470274

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250