JPH0679084B2 - プラスチックレンズ - Google Patents

プラスチックレンズ

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JPH0679084B2
JPH0679084B2 JP61287680A JP28768086A JPH0679084B2 JP H0679084 B2 JPH0679084 B2 JP H0679084B2 JP 61287680 A JP61287680 A JP 61287680A JP 28768086 A JP28768086 A JP 28768086A JP H0679084 B2 JPH0679084 B2 JP H0679084B2
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【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明はプラスチツクレンズに関し、更に詳細には、優
れた耐衝撃性、耐摩耗性、耐熱水性、耐薬品性、レンズ
基材と硬化層との密着性などの特性を有し、米国FDA規
格を満足するプラスチツクレンズに関する。
<従来の技術> プラスチツクレンズは軽量、耐衝撃性、易加工性、染色
性などの長所があり、光学材料、とりわけ眼鏡レンズの
分野で近年急速に普及しつつある。さらに、表面硬度が
不十分なために傷がつきやすいと言った欠点の改良ある
いは像や物体のチラツキの原因となる表面反射を押える
ことでレンズに高付加価値を付与することを目的とした
表面改質が既に数多く提案され、それによつてますます
プラスチツクレンズの市場は拡大しつつある。例えば、
前者の表面硬度の改善についてはシリコン系硬化膜を設
けることにより、また後者の表面反射の改善では無機物
質をレンズ表面に蒸着し反射防止膜を設けることによ
り、高硬度または反射防止能を有するプラスチツクレン
ズも提供されている。しかし、シリコン系硬化膜や無機
反射防止膜を設ける場合にはプラスチツクレンズの耐衝
撃性を低下させる難点があり、とりわけ、この2者の膜
を同時に施したプラスチツクレンズにおいては耐衝撃性
の低下はいつそう顕著になり、改善が望まれている。
また、プラスチツクレンズ基材にシリコン系硬化膜を施
す場合にシリコン系硬化膜とプラスチツクレンズ基材と
の密着性を改善することが従来大きな課題となつてお
り、このためプラスチツクレンズ基材にプラズマ照射な
どのエツチング処理を施したり、プラスチツクレンズ基
材とシリコン系硬化膜との間にプライマー層を設けるな
どの方法によりプラスチツクレンズ基材の表面改質が行
なわれており、後者のプライマーコートによる表面改質
の従来技術としては、例えば、プライマー組成物として
エポキシ化合物を用いる方法(特開昭60−214301号公
報)、アクリルおよび/またはメタクリル系化合物と芳
香族ビニル化合物を主成分とするプライマー組成物を用
いる方法(特開昭60−214302号公報)、アクリルポリオ
ールと多官能有機イソシアネート化合物からなるプライ
マー組成物を用いる方法(特開昭61−114203号公報)な
どがある。
<発明の解決しようとする問題点> 上述の如く、シリコン系硬化膜のコーテイングによる表
面硬度向上や無機反射防止膜のコーテイングによる表面
反射の改善に伴なう問題点の一つにプラスチツクレンズ
の長所である耐衝撃性の低下があり、この問題は、前述
の従来技術の如くプライマー層を設けた後にシリコン系
硬化膜を施し、さらに無機反射防止膜を施したプラスチ
ツクレンズにおいても解決されない。この点を更に詳説
すると、特開昭60−214302号公報に開示されている、ア
クリル系および/またはメタクリル系化合物と芳香族ビ
ニル化合物を主成分とするプライマー組成物を用いる方
法ではプライマー層形成のためにエマルジョンを用いて
おり、このエマルジョン配合には水を使用するため、プ
ライマーの乾燥時に水の残留や乾燥時間に長時間を要す
る等の問題がある。また、プラスチツクレンズ基材にシ
リコン系硬化膜さらに無機反射防止膜を施した場合、密
着性は良好であるが、レンズの中心厚が2.0mm未満で耐
衝撃性について米国FDA規格を満足させるのは難しい。
また特開昭60−214301号公報に開示されている方法で
は、プライマー層形成材料としてエポキシ化合物を用い
ており、このエポキシ化合物はエポキシ硬化触媒の存在
下に加熱することによりはじめてプライマー層となるも
のであるので、硬化時間に長時間を要する。また、この
プライマー層を設けた後にシリコン系硬化膜を設け、さ
らに無機反射防止膜を設けたプラスチツクレンズは耐薬
品性、シリコン系硬化膜とレンズ基材との密着性向上な
ど優れた特性をもつものの、耐衝撃性は向上されていな
い。
さらに特開昭61−114203号公報に開示されている方法で
は、プライマー層を施した後、シリコン系硬化膜を施
し、さらに無機反射防止膜を施したプラスチツクレンズ
が耐摩耗性、耐薬品性、耐熱水性、耐擦傷性等の向上は
認められるものの、耐衝撃性はあまり向上されない。
以上詳述したように従来のプライマーコートによる表面
改質方法では、密着性、耐薬品性、耐摩耗性において効
果が認められるものの、耐衝撃性は依然として解決せ
ず、このためシリコン系硬化膜またはシリコン系硬化膜
と無機反射防止膜を有するプラスチツクレンズはプライ
マー層を設けた場合にも米国FAD規格によるメガネレン
ズの耐衝撃性テストに合格させるためにマイナスレンズ
の場合、レンズの中心厚を2.0mm以上にする必要があ
り、このことはレンズのコバ厚を増大させ、レンズが重
くなるなどの原因となり、外観が損なわれ、実用上も好
ましくない。
従つて本発明の目的は、プラスチツクレンズ基材にプラ
イマー層を設けた後に、シリコン系硬化層、さらに必要
に応じて無機反射防止膜を設けた従来のプラスチツクレ
ンズの欠点を解消し、耐摩耗性、耐熱水性、耐薬品性、
レンズ基材と硬化層との密着性などの特性を維持しつつ
同時に優れた耐衝撃性を付与せしめたプラスチツクレン
ズを提供することにある。
<問題点を解決するための手段> 本発明者らは、前記の目的を達成するために検討を重ね
た結果、アルキレングリコール類、ポリアルキレングリ
コール類、ポリ(アルキレンアジペート)類、ポリ−ε
−カプロラクトン、ポリブタジエングリコール類、ポリ
(アルキレンカーボネート)類又はシリコーンポリオー
ルから選ばれる活性水素含有化合物とポリイソシアネー
トとから得られるポリウレタン樹脂からなる膜厚0.01〜
30μmのプライマー層をプラスチツクレンズ基材表面上
に設け、続いてシリコン系樹脂よりなる硬化層を設け、
さらにその表面に、必要に応じて無機物質の蒸着による
単層又は多層の反射防止膜を形成することにより得られ
るプラスチツクレンズが、耐摩耗性、耐熱水性、耐薬品
性、レンズ基材と硬化層との密着性に優れているばかり
でなく、耐衝撃性にも優れていることを見い出した。
従つて本発明は、プラスチツクレンズ基材上に、該基材
から順に、アルキレングリコール類、ポリアルキレング
リコール類、ポリ(アルキレンアジペート)類、ポリ−
ε−カプロラクトン、ポリブタジエングリコール類、ポ
リ(アルキレンカーボネート)類又はシリコーンポリオ
ールから選ばれる活性水素含有化合物とポリイソシアネ
ートとから得られるポリウレタン樹脂からなる膜厚0.01
〜30μmのプライマー層と、シリコン系樹脂よりなる硬
化層とを積層したことを特徴とするプラスチツクレンズ
にある。
以下、本発明を更に詳細に説明する。
本発明では、プラスチツクレンズ基材として、公知の任
意のプラスチツクレンズ基材が用いられるが、式 によつて示されるジエチレングリコールビスアリルカー
ボネートを重合することによつて得られたものが好まし
く用いられる。式(I)の単量体の重合に際して必要に
応じて光安定剤、酸化防止剤等の公知の添加剤や共重合
可能な他の単量体を添加しても良い。式(I)の単量体
の重合方法は特開昭57−44686号公報に詳細に開示され
ている。
本発明のプラスチツクレンズでは、プラスチツクレンズ
基材表面上にポリウレタン樹脂層をプライマー層として
設ける。
本発明においてプライマー組成物として用いるポリウレ
タン樹脂は両末端に活性水素を有する化合物とポリイソ
シアネートの反応から形成される樹脂である。ここで活
性水素含有化合物としては、エチレングリコール、1,2
−プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−
ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチ
ルグリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレング
リコールなどのアルキレングリコール類;ポリプロピレ
ングリコール、ポリエチレングリコール、ポリテトラメ
チレングリコールなどのポリアルキレングリコール類;
ポリ(ジエチレンアジペート)、ポリ(テトラメチレン
アジペート)、ポリ(ヘキサメチレンアジペート)、ポ
リ(ネオペンチレンアジペート)などのポリ(アルキレ
ンアジペート)類;ポリ−ε−カプロラクトン;ポリ
(1,4−ブタンジエン)グリコール、ポリ(1,2−ブタン
ジエン)グリコールなどのポリブタジエングリコール
類;ポリ(ヘキサメチレンカーボネート)などのポリ
(アルキレンカーボネート)類;シリコーンポリオール
等の2個以上の水酸基を有するポリオール化合物が挙げ
られるが、その他の公知の活性水素含有化合物の使用も
可能である。ポリイソシアネートの例としては、トリレ
ンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、4,
4′−ジフエニルメタンジイソシアネート、1,5−ナフタ
レンジイソシアネート、3,3′−ジメチル−4,4′−ジフ
エニルジイソシアネートなどの芳香族系ジイソシアネー
ト、;1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロ
ンジイソシアネート、4,4′−ジシクロヘキシルメタン
ジイソシアネート、1,3−ビス(イソシアナトメチル)
シクロヘキサン、トリメチルヘキサメチレンジイソシア
ネートなどの脂肪族系ジイソシアネートが挙げられる
が、その他に、例えば特開昭61−114203号公報に記載さ
れた水添キシリレンジイソシアネート、ポリイソシアネ
ートのビウレット結合体あるいはイソシアヌレート結合
体、ポリイソシアネートとトリメチロールプロパンとの
反応アダクト体などの公知のポリイソシアネートの使用
も可能である。
ポリウレタン樹脂の製造は公知の方法で可能であり、触
媒として各種アミンやジブチルスズジラウレートなどの
金属系化合物等が用いられる。
プライマー層の膜厚は0.01〜30μmで耐衝撃性向上が著
しく、特に好ましくは1〜21μmであり、0.01μm未満
では耐衝撃性向上の効果があまり大きくなく、30μmを
超えるとレンズに塗布した時に面精度が低下する。
プライマー組成物に用いられる溶媒としては炭化水素
類、ハロゲン化炭化水素類、アルコール類、ケトン類、
エステル類、エーテル類が挙げられ、その他の公知の溶
剤の使用も可能である。特に好ましいものは、トルエ
ン、酢酸エチル、メチルエチルケトン、テトラヒドロフ
ランであるが、これらは単独で用いてもよいし、2種以
上の混合溶剤として用いても良い。また、塗布性の改善
を目的とした各種レベリング剤あるいは耐候性の向上を
目的とした紫外線吸収剤や酸化防止剤さらに染料や顔
料、その他膜の性能や機能を高める公知の添加剤を併用
することができる。プライマー組成物の塗布方法はスピ
ナー法、デイツピング法、その他公知の方法の中から適
宜選択すればよい。ポリウレタン樹脂からなるプライマ
ー層を形成するのには、プライマー組成物を、プラスチ
ツクレンズ基材表面に塗布したのち、30℃〜200℃、好
ましくは60℃〜150℃の範囲の任意の温度で加熱すれば
よい。用いる溶剤により異なるが、1〜60分の加熱で所
望のプライマー層が形成される。
本発明のプラスチツクレンズでは、前記の硬化したプラ
イマー層上に、これに限定されるものではないが、例え
ば一般式 (ここでR1、R2は各々アルキル基、アルケニル基、アリ
ル基、またはハロゲン基、エポキシ基、アミノ基、メル
カプト基、メタクリルオキシ基あるいはシアノ基を有す
る炭化水素基であり;R3は炭素数が1〜8のアルキル
基、アルコキシアルキル基、アシル基、フエニル基であ
り;lおよびmは0または1である) で表わされる有機ケイ素化合物および/またはその加水
分解物、及びコロイダルシリカ(粒径1〜100mμ)から
なるコーテイング組成物を被覆硬化せしめてシリコン系
樹脂よりなる硬化層を設ける。
これら有機ケイ素化合物の具体的な代表例としては、メ
チルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、
メチルトリエトキシシラン、ジメチルジメトキシシラ
ン、フエニルトリメトキシシラン、ジメチルジメトキシ
シラン、フエニルメチルジメトキシシラン、ビニルトリ
エトキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキ
シ)シラン、ビニルトリアセトキシシラン、γ−グリシ
ドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−グリシド
キシプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロ
ピルトリメトキシシラン、グリシドキシメチルトリメト
キシシラン、グリシドキシメチルトリエトキシシラン、
グリシドキシメチルトリプロポキシシラン、グリシドキ
シメチルトリブトキシシランまたはその加水分解物が挙
げられるが、その他の公知の化合物の使用も可能であ
る。これらの有機ケイ素化合物は単独または2種以上併
用して用いることが可能である。
コロイダルシリカは、粒径1〜100mμのシリカ微粒子、
さらに好ましくは、粒径5〜40mμのシリカ微粒子を、
メタノール、エタノール、n−ブタノール等のアルコー
ル、水等の溶剤に分散させたものである(特開昭60−21
4302号公報参照)。このケイ素組成物の硬化は、組成物
のみの加熱および/または乾燥、紫外線照射あるいは電
子線照射などによつて達成しうるが、硬化促進、低温効
果などを目的とした、各種の硬化剤を併用してもよい。
硬化剤の具体的な代表例としては、各種の有機酸および
それらの酸無水物、窒素含有有機化合物、各種金属錯化
合物あるいは金属アルコキシド、炭酸塩などの各種塩が
挙げられる。特に好ましくは金属錯塩であり、これらは
単独で用いてもよいし、2種以上併用することも可能で
ある。
これをコーテイングする方法はプライマー組成物のコー
テイング方式と同様にスプレー法、デイツピング法、ス
ピナー法などの公知の方法から適宜選択すれば良い。こ
の硬化反応は加熱により進行し硬化膜を形成するが、80
℃〜150℃熱風中30分〜240分硬化すると良い。
本発明のプラスチツクレンズにおいては、有機ケイ素系
組成物を被覆硬化させた後、さらに必要に応じて単層ま
たは多層の反射防止膜を設ける。反射防止膜形成に用い
る物質としては、無機物質であり、金属、金属あるいは
半金属の酸化物、フツ化物、ケイ化物、ホウ化物、炭化
物、窒化物、硫化物等があげられる。具体的には、Si
O2、SiO、ZrO2、Al2O3、TiO2、Sb2O3、Sb2O5、酸化タン
タルなどの金属酸化物、MgF2などのフツ化物等である。
前記物質から構成される単層または多層の反射防止膜を
形成させる方法としては、真空蒸着法、スパツタリング
法、イオンプレーテイング法、イオンビームアシスト法
などがあげられる。
上で得られた反射防止膜付きプラスチツクレンズは、反
射防止性の他に耐久性のある高硬化表面を有し、プライ
マー層による耐衝撃性の向上がなされたことから眼鏡用
レンズその他の光学物品として好ましく用いられる。
<実施例> 本発明をより明確にするため以下に実施例を掲げるが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。な
お例中の部数及び%は重量による。
[実施例1] (1)プラスチツクレンズ基材の製造 ジエチレングリコールビスアリルカーボネート150部、
パーロイルIPP(日本油脂(株)製ジイソプロピルパー
オキシジカルボネート)5部を混合攪拌し、次にこの混
合液の不溶物をフイルターで除去し、瀘液をエチレン/
エチルアクリレート共重合樹脂の成型されたガスケツト
と二枚のガラスモールドで作られる鋳型中に注入した。
次に40℃で4時間、40℃から65℃まで直線的に10時間、
65℃から85℃まで直線的に5時間、85℃で2時間加熱を
行なつた後ガスケツトとガラスモールドを分離した。更
に得られたレンズを130℃で2時間アニーリング処理
し、レンズ内部の歪を取り除いた。このようにして得ら
れたレンズは内部歪のない光学用のプラスチツクレンズ
として良好なものであつた。以下において、これをプラ
スチツクレンズ基材として用いた。
(2)プライマー用組成物の調製および塗布硬化市販の
ポリウレタンLQ3510[三洋化成(株)製、固形分濃度30
%(ポリアルキレンアジペート使用)]をトルエン/IPA
(イソプロピルアルコール)(混合比2/1)混合溶剤で
固形分濃度10%に希釈する。次に、この溶液50部に攪拌
下ゆつくり、シリコン系界面活性剤(日本ユニカー
(株)製L−7002)0.03部を加えてプライマー組成物と
した。
このプライマー組成物を、(1)得られたプラスチツク
レンズ基材上に浸漬法(引き上げ速度10cm/min)にて塗
布した。塗布した基材レンズは120℃で30分間加熱硬化
処理して基材上に膜厚8.0μmのプライマー層を形成さ
せた。
(3)シリコン系コーテイング用組成物の調製および塗
布硬化 γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン150
部を10℃に冷却、攪拌しながら、これに0.05規定塩酸18
部を30分間かけて滴下した。つづいてメタノール分散コ
ロイダルシリカ(平均粒子径12±1mμ、固形分30%)35
0部を攪拌しつつ液に滴下し、滴下終了後、10℃にてさ
らに一晩攪拌した。この液にメチルセロソルブ52部、イ
ソプロピルアルコール208部、n−ブタノール104部、シ
リコン系界面活性剤(日本ユニカー(株)製L−7002)
2部を添加混合し、充分攪拌した後、シリコン系コーテ
イング用組成物とした。
前記(2)で得た、プライマー層を有するプラスチツク
レンズ基材のプライマー層上に前記コーテイング用組成
物をプライマー組成物の場合と同様にして塗布した。塗
布後、120℃で3時間加熱硬化させてシリコン系樹脂よ
りなる硬化層を形成させて、プライマー層および硬化層
を有するプラスチツクレンズを得た。
(4)反射防止膜の形成 前記(3)によつて得られたプライマー層および硬化層
を有するプラスチツクレンズの硬化層上に無機物質であ
るZrO2/SiO2の混合物(光学的膜厚nd=λ/2)、ZrO2(n
d=λ/2)、SiO2(nd=λ/4)を順次真空蒸着法で多層
被覆させて、プライマー層、硬化層および反射防止膜を
有するプラスチツクレンズを得た。
(5)試験および評価結果 前記(3)及び(4)でそれぞれ得られたプライマー
層、硬化層付きプラスチツクレンズおよびプライマー
層、硬化層、反射防止膜付きプラスチツクレンズの性能
評価は、次に述べる方法で行なつた。
(A)外観 肉眼観察でレンズの透明度、面精度が良好でかつ塗膜に
欠陥のないものを合格(○)とし、そうでないものを不
合格(×)とした。
(B)スチールウール硬度 #0000のスチールウールで塗面をこすり、傷つき具合を
評価した。判定基準は、 a:強く摩擦しても傷がつかない。
b:強く摩擦すると少し傷がつく。
c:弱く摩擦しても傷がつく。
d:爪で簡単に傷がつく。
(C)密着性:硬化膜とレンズ基材或いは反射防止膜と
硬化膜の密着性は、JIS D−0202に準じてクロスカツ
トテープ試験法によつて行つた。即ち、鋼ナイフを用
い、基材の塗布面に1mmのマス目を100個形成する。次
に、その上にセロハン粘着テープ(商品名セロテープ、
ニチバン(株)製)を強くおしつけた後に、90度方向に
急速にはがし、塗膜の剥離の有無を調べた。
(D)耐衝撃性:FAD規格に基づき、鋼球落下試験を行つ
た。即ち、約16.4gの鋼球を127cmの高さから、レンズ中
心部へ向かつて自然落下させ、割れないものを合格とし
た。尚、本試験に用いたレンズの中心厚はすべて1.2mm
のものとした。
本実施例で得られたプライマー層、硬化層付きプラスチ
ツクレンズおよびプライマー層、硬化層、反射防止膜付
きプラスチツクレンズの評価結果を表−1に示す。2種
の複合膜付きプラスチツクレンズは同一の評価結果であ
り、外観、耐擦傷性、耐衝撃性、密着性に優れていた。
[実施例2] プライマー組成物を調製するにあたり、固形分濃度を5
%として、固形分濃度5%のポリウレタン樹脂溶液をプ
ライマー組成物として用いた以外はすべて実施例1と同
様にしてプライマー層、硬化膜付きプラスチツクレンズ
およびプライマー層、硬化層、反射防止膜付きプラスチ
ツクレンズを得、実施例1と同様に試験した。試験結果
は表−1に示す。
[実施例3] プライマー組成物を調製するにあたり、市販のポリウレ
タンとして実施例1で用いたLQ3510のかわりにLQ3505
[三洋化成(株)製、固形分濃度30%(ポリアルキレン
アジペート使用)]を用い、トルエン/IPA(混合比2/
1)混合溶剤で固形分5%になるように希釈して得たポ
リウレタン樹脂溶液をプライマー組成物として用いた以
外はすべて実施例1と同様にしてプライマー層、硬化膜
付きプラスチツクレンズをおよびプライマー層、硬化
層、反射防止膜付きプラスチツクレンズ得、実施例1と
同様に試験した。試験結果は表−1に示す。
[実施例4] プライマー組成物を調製するのにあたり、市販のポリウ
レタンとしてE380[日本エラストラン(株)製(ポリ
(アルキレンカーボネート)使用)]を用いてテトラヒ
ドロフランを加えてプライマー濃度を3%に調整して得
たポリウレタン樹脂溶液をプライマー組成物として用い
た以外はすべて実施例1と同様にしてプライマー層、硬
化膜付きプラスチツクレンズおよびプライマー層、硬化
層、反射防止膜付きプラスチツクレンズを得、実施例1
と同様に試験した。試験結果は表−1に示す。
[実施例5] プライマー組成物を調製するのにあたり、市販のポリウ
レタンとしてE580[日本エラストラン(株)製(ポリε
−カプロラクトン使用)]を用いテトラヒドロフランを
加えてプライマー濃度を3%に調整して得たポリウレタ
ン樹脂溶液をプライマー組成物として用いた以外はすべ
て実施例1と同様にしてプライマー層、硬化層付きプラ
スチツクレンズおよびプライマー層、硬化層、反射防止
層付きプラスチツクレンズを得、実施例1と同様に試験
した。試験結果は表−1に示す。
[実施例6] プライマー組成物を調製するのにあたり、市販のポリウ
レタンとしてSP−25[三洋化成(株)製、固形分濃度30
%(ポリ−ε−カプロラクトン使用)]を用い、メチル
エチルケトンを加えてプライマー濃度を5%に調整して
得たポリウレタン樹脂溶液をプライマー組成物として用
いた以外はすべて実施例1と同様にしてプライマー層、
硬化層付きプラスチツクレンズおよびプライマー層、硬
化層、反射防止膜付きプラスチツクレングを得、実施例
1と同様に試験した。試験結果は表−1に示す。
[実施例7] プライマー組成物の濃度を7%に調整し、プライマー組
成物を塗布するのにあたり、一回のみでなく、乾燥後同
様に浸漬法で塗布し、また乾燥するこの一連の操作を繰
り返して行い、2回の重ね塗りをした以外は実施例4と
全く同様にしてプライマー層、硬化層付きプラスチツク
レンズおよびプライマー層、硬化層、反射防止膜付きプ
ラスチツクレンズを得、実施例1と同様に試験した。試
験結果は表−1に示す。
[実施例8] プライマー組成物の調製をするにあたり、実施例1で用
いた市販のポリウレタンのかわりに下記の製法によつて
得られたポリウレタンを用い、このポリウレタンを固形
分濃度10%になるように、テトラヒドロランで希釈して
得たポリウレタン溶液をプライマー組成物として用いた
以外はすべて実施例1と同様にしてプライマー層、硬化
層付きプラスチツクレンズおよびプライマー層、硬化
層、反射防止膜付きプラスチツクレンズを得た。
ポリウレタンの製法 「ポリオールとしてテラタン3000(デユポン(株)製ポ
リエーテルグリコール)108部及びジエチレングリコー
ル38部を、またイソシアネートとしてヘキサメチレンジ
イソシアネートを用い、これらをNCO/OH比1.0となるよ
うに混合した。その後、混合物をトルエン溶剤で固形分
30%となるように希釈した後、90℃で一晩攪拌し反応を
完結させ、常法により後処理して目的とするポリウレタ
ンを得た。」 得られたプライマー層、硬化層付きプラスチツクレンズ
およびプライマー層、硬化層、反射防止膜付きプラスチ
ツクレンズを実施例1と同様に試験し、表−1に示す結
果を得た。
[実施例9] プライマー組成物の固形分濃度を1%とし、塗布するの
にあたり、浸漬法でなくスピナー法を用いた。まずプラ
スチツクレンズ凸面にプライマー組成物0.5μlを滴下
し、回転数3000rpmにて30秒間回転させた。塗布したレ
ンズ基材は50℃で5分間加熱処理して乾燥させた。乾燥
したこのプライマー層に同様にプライマー組成物を塗布
し、乾燥を施すこの一連の操作を繰り返し行い、5回の
重ね塗りをし、最後の乾燥は120℃で10分間行つた。そ
れ以外は実施例1と全く同様にしてプライマー層、硬化
層付きプラスチツクレンズおよびプライマー層、硬化
層、反射防止膜付きプラスチツクレンズを得、実施例1
と同様に試験した。試験結果は表−1に示す。
[比較例1] 実施例1で用いた市販のポリウレタンの溶液のかわり
に、スチレン/ブチルアクリレート/ヒドロキシエチル
メタクリレート/アクリル酸(100/100/2/5混合比)の
4元共重合体(アクリルポリオール)とヘキサメチレン
ジイソシアネートをNCO/OH比2/1で混合し、メチルイソ
ブチルケトン/酢酸エチル(50/50混合比)で希釈して
得た固形分10%の溶液をプライマー組成物として用い、
これをプラスチツクレンズ基材表面上に塗布し、加熱処
理してポリウレタン硬化膜を形成せしめた以外はすべて
実施例1と同様にしてプライマー層、硬化層付きプラス
チツクレンズおよびプライマー層、硬化層、反射防止膜
付きプラスチツクレンズを得、実施例1と同様に試験し
た。試験結果は表−1に示す。
[比較例2] 実施例1の(2)で述べたプライマー層を施さない以外
は、実施例1と同様にして硬化層、反射防止膜付きプラ
スチツクレンズを得、実施例1と同様に試験した。試験
結果は表−1に示す。
[比較例3] プライマー組成物の調製にあたり、固形分濃度を0.1%
に調整し、またプライマー組成物の塗布にあたり、浸漬
法でなくスピナー法を用いた。まずレンズ面にプライマ
ー組成物0.5μlを滴下し、回転数3000rpmにて30秒間回
転させた。プライマー組成物を塗布した基材レンズは12
0℃で30分間加熱処理して、膜厚0.004μmのプライマー
層を形成させた。それ以外は実施例3と全く同様にして
プライマー層、硬化層付きプラスチツクレンズおよびプ
ライマー層、硬化層、反射防止膜付きプラスチツクレン
ズを得、実施例1と同様に試験した。結果は表−1に示
す。
[比較例4] 実施例1においてプライマー組成物を塗布するのにあた
り、一回だけでなく、乾燥後さらに浸漬法で同様に塗布
し、また乾燥するこの一連の操作を繰り返して行い、5
回の重ね塗りをし、膜厚41.0μmのプライマー層を形成
させた以外は実施例1と全く同様にしてプライマー層、
硬化層付きプラスチツクレンズおよびプライマー層、硬
化層、反射防止膜付きプラスチツクレンズを得、実施例
1と同様に試験した。結果は表−1に示す。
[実施例10] (1)プラスチツクレンズの製造 ジエチレングリコールビスアリルカーボネート150部、
メチルメタクリレート15部、パーロイルIPP(日本油脂
(株)製ジイソプロピルパーオキシカルボネート)5.5
部を混合攪拌し、次にこの混合液の不溶物をフイルター
で除去し、瀘液をエチレン/エチルアクリレート共重合
樹脂の成型されたガスケツトと二枚のガラスモールドで
作られる鋳型中に注入した。次に30℃から40℃まで直線
的に6時間、40℃から50℃まで直線的に4時間、50℃か
ら70℃まで直線的に5時間、70℃から85℃まで直線的に
2時間、85℃で1時間の加熱を行なつた後ガスケツトと
ガラスモールドを分離した。更に得られたレンズを120
℃で2時間アニーリング処理しレンズ内部の歪を取り除
いた。このようにして得られたレンズは内部歪のない光
学用のプラスチツクレンズとして良好なものであつた。
得られたプラスチツクレンズ基材を以下、実施例7と同
様に処理してプライマー層、硬化層付きプラスチツクレ
ンズおよびプライマー層、硬化層、反射防止膜付きプラ
スチツクレンズを得、実施例1と同様に試験した。試験
結果は表−1に示す。
[実施例11] プラスチツクレンズの製造にあたりジエチレングリコー
ルビスアリルカーボネート150部、メチルメタアクリレ
ート40部、パーロイルIPP(日本油脂(株)製ジイソプ
ロピルパーオキシカルボネート)6部を混合攪拌し、次
にこの混合液の不溶物をフイルターで除去し、瀘液をエ
チレン/エチルアクリレート共重合樹脂の成型されたガ
スケツトと二枚のガラスモールドで作られる鋳型中に注
入した以外は実施例10と同様にしてプライマー層、硬化
層付きプラスチツクレンズおよびプライマー層、硬化
層、反射防止膜付きプラスチツクレンズを得、実施例1
と同様に試験した。結果は表−1に示す。
[実施例12] プラスチツクレンズの製造にあたりジエチレングリコー
ルビスアリルカーボネート150部、メチルメタアクリレ
ート15部、ジエチレングリコールジアクリレート3部、
パーロイルIPP(日本油脂(株)製ジイソプロピルパー
オキシカルボネート)6部を混合攪拌し、次にこの混合
液の不溶物をフイルターで除去し、瀘液をエチレン/エ
チルアクリレート共重合樹脂の成型されたガスケツトと
二枚のガラスモールドで作られる鋳型中に注入した以外
は実施例10と同様にしてプライマー層、硬化層付きプラ
スチツクレンズおよびプライマー層、硬化層、反射防止
膜付きプラスチツクレンズを得、実施例1と同様に試験
した。結果は表−1に示す。
上表より明らかなように、本発明により、外観、耐摩耗
性、耐擦傷性、密着性ばかりでなく耐衝撃性に極めて優
れたプラスチツクレンズが提供された。
<発明の効果> 本発明によれば、外観、密着性、耐摩耗性、耐擦傷性に
すぐれているばかりでなく、従来の同種のプラスチツク
レンズの欠点である耐衝撃性を大幅に改善したプラスチ
ツクレンズを得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉村 光男 東京都新宿区中落合2丁目7番5号 ホー ヤ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−163001(JP,A)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチツクレンズ基材上に、該基材から
    順に、アルキレングリコール類、ポリアルキレングリコ
    ール類、ポリ(アルキレンアジペート)類、ポリ−ε−
    カプロラクトン、ポリブタジエングリコール類、ポリ
    (アルキレンカーボネート)類又はシリコーンポリオー
    ルから選ばれる活性水素含有化合物とポリイソシアネー
    トとから得られるポリウレタン樹脂からなる膜厚0.01〜
    30μmのプライマー層と、シリコン系樹脂よりなる硬化
    層とを積層したことを特徴とするプラスチツクレンズ。
  2. 【請求項2】前記プライマー層の膜厚が1〜21μmであ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のプラス
    チツクレンズ。
  3. 【請求項3】硬化層上に、無機物質の蒸着による単層又
    は多層の反射防止層を積層したことを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載のプラスチツクレンズ。
  4. 【請求項4】プラスチツクレンズ基材が式 によつて示されるジエチレングリコールビスアリルカー
    ボネートを主成分とする単量体を重合させることによつ
    て得られたものであることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載のプラスチツクレンズ。
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