JP6470032B2 - オーバーハング部を備えるユニット式建物 - Google Patents

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本発明は、外壁面から張り出すオーバーハング部を備えるユニット式建物に関する。
従来、住宅等の建物の外観が単調になることを解消し、外観における意匠性を高めるための技術が知られている。
例えば、特許文献1に記載のユニット式建物は、2階建物ユニットの外壁面から張り出すようにして取り付けられるハンガーユニットによってオーバーハング部を形成し、これによって、外壁面に凹凸を生じさせ、外観における意匠性を高めている。
そして、特許文献2には、ユニット式建物の2階にその直交方向の二面に跨るオーバーハング部を配置した技術が記載されている。
このように、ユニット式建物において、2階の直交方向の二面に跨るオーバーハング部により、外観における意匠性を高めることができる。
特開2000−080726号公報 特開2002−188210号公報
しかし、特許文献2に記載のユニット式建物の直交方向の二面に跨るオーバーハング部では、2階建物ユニットの少なくとも一面にオーバーハング部を設けるため、そのオーバーハング部が重い問題があった。
本発明の課題は、上階建物ユニットの複数方向の面に跨ってオーバーハングするオーバーハング部を備えるユニット式建物において、そのオーバーハング部を軽量化することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、例えば図1から図6に示すように、
略直方体フレーム状に形成された複数の建物ユニット11・・・21・・・31・・・を組み合わせて構築される建物本体1・2と、
前記建物本体の上に設けられ、前記建物本体の上階部における屋外側の複数方向の面よりも外側に張り出す上部構造と、
前記上部構造の張出部分の下方に位置し、かつ前記建物本体の上階部における屋外側の複数方向の面に跨ってオーバーハングするように設けられたオーバーハング部3と、を備えるユニット式建物において、
前記オーバーハング部3は、
前記建物本体の出隅に位置し、床が、前記建物本体の上階部における屋外側の複数方向の面よりも張り出して設けられるキャンチバルコニー(キャンチバルコニーユニット28・29参照)と、
前記キャンチバルコニーの平面視における前記複数方向の面方向において前記出隅と対向する端部の各々に設けられ、上端部が前記上部構造の張出部分にそれぞれ接続される壁と、
前記キャンチバルコニーの前記出隅と対向する端部の前記壁にそれぞれ隣接し、略直方体フレーム状に形成されたオーバーハングユニット26・27と、を有しており、
前記キャンチバルコニーは、バルコニーフレームに手摺を有するキャンチバルコニーユニット28・29によって構成され、
前記建物本体の上階部を構成する建物ユニット21・・・のうち、前記オーバーハング部3に隣接する建物ユニット25には、前記キャンチバルコニーの床と連続する床を備えるとともに前記複数方向の面で屋外に開放されて、前記オーバーハング部3と共にインナーバルコニー3aを構成するバルコニー領域が含まれており、
前記インナーバルコニー3aは、前記略直方体フレームの四隅の柱を有するインナーバルコニーユニット25によって構成され、
前記上部構造は、前記建物本体の上階部の上方に設けられた下屋バルコニーであって、
前記オーバーハング部3に隣接する建物ユニットの上方に配置する下屋バルコニーユニット35と、
前記下屋バルコニーユニット35に隣接し、かつ、前記キャンチバルコニーユニット28・29の上方に配置する上階キャンチバルコニーユニット38・39と、を有しており、
前記インナーバルコニー3aには、前記インナーバルコニーユニット25の前記四隅の柱の一本で、前記キャンチバルコニーユニット28・29との境界部に位置し、前記下屋バルコニーユニット35を前記出隅側で支持する支柱3bが露出していることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、建物本体の上に設けられ、建物本体の上階部における屋外側の複数方向の面よりも外側に張り出す上部構造と、その上部構造の張出部分の下方に位置し、かつ建物本体の上階部における屋外側の複数方向の面に跨ってオーバーハングするように設けられたオーバーハング部3を備えるユニット式建物で、その建物本体の出隅に位置し、床が、建物本体の上階部における屋外側の複数方向の面よりも張り出して設けられるキャンチバルコニーと、そのキャンチバルコニーの平面視における前記複数方向の面方向において前記出隅と対向する端部の各々に設けられ、上端部が上部構造の張出部分にそれぞれ接続される壁と、を有するオーバーハング部3なので、意匠の構成要素としてオーバーハング部3を含むボックス体が形成され、このボックス体が建物本体からオーバーハングしていながらズレて配置されたように見せることができ、外観における意匠性を高めることができる。
しかも、オーバーハング部3はキャンチバルコニー及びオーバーハングユニット26・27により構成されるので、オーバーハング部3を軽量化することができる。また、重量及びサイズを抑えることができるので、輸送時における利点もある。
加えて、建物本体の上階部を構成する建物ユニット21・・・のうち、オーバーハング部3に隣接する建物ユニット25には、キャンチバルコニーの床と連続する床を備えるとともに複数方向の面で屋外に開放されて、オーバーハング部3と共にインナーバルコニー3aを構成するバルコニー領域が含まれており、インナーバルコニー3aには、インナーバルコニーユニット25の四隅の柱の一本で、キャンチバルコニーユニット28・29との境界部に位置し、下屋バルコニーユニット35を出隅側で支持する支柱3bが露出しているので、オーバーハング部3を含めてインナーバルコニー3aを広くすることができるとともに、外観における意匠性をさらに高めることができる。
また、インナーバルコニー3aの外壁からキャンチバルコニーの先端までの距離が大きく、よりオーバーハングしているように見せることができる。
さらに、請求項1に記載の発明は、
前記上部構造は、前記建物本体の上階部の上方に設けられた下屋バルコニー3cであって、
前記オーバーハング部3に隣接する建物ユニット23・25の上方に配置する下屋バルコニーユニット35と、
前記下屋バルコニーユニット35に隣接し、かつ、前記キャンチバルコニーユニット28・29の上方に配置するキャンチバルコニーユニット38・39と、を有することを特徴とする。
したがって、請求項1に記載の発明によれば、キャンチバルコニーの上部構造が建物本体の上階部の上方に設けられた下屋バルコニー3cなので、キャンチバルコニーの上部構造も下屋バルコニー3cにより軽量化することができる。
また、屋根のかかる部分の外壁から下屋バルコニー3cの先端までの距離が大きく、よりオーバーハングしているように見せることができる。
そして、下屋バルコニー3cをキャンチバルコニーと組み合わせることで、バルコニー領域を大きくできる。
また、バルコニー領域が大きくなっても、下屋バルコニーユニット35とキャンチバルコニーユニット38・39に分割されているので、搬送しやすい。
請求項に記載の発明は、例えば図1、図4から図6に示すように、
請求項1に記載のオーバーハング部3を備えるユニット式建物において、
前記キャンチバルコニーの前記出隅と対向する端部の前記壁は、前記オーバーハングユニット26・27の外側面に壁材を設けることにより形成されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、キャンチバルコニーの出隅と対向する端部の各々に設けられ、上端部が上部構造にそれぞれ接続される壁が、オーバーハングユニット26・27の外側面の壁材により形成されるので、そのオーバーハングユニット26・27の外側面の壁材により、外観における意匠性を高めることができる。
また、オーバーハングユニット26・27を用いた分、オーバーハング部3を建物本体に対して大きく形成することができる。
本発明によれば、上階建物ユニットの複数方向の面に跨ってオーバーハングするオーバーハング部を備えるユニット式建物において、そのオーバーハング部を軽量化することができる。また、重量及びサイズを抑えることができるので、輸送時における利点もある。そして、オーバーハング部を含めてインナーバルコニーを広くすることができるとともに、外観における意匠性をさらに高めることができる。
本発明に係るオーバーハング部を備えるユニット式建物の一例を示す概略斜視図である。 図1の建物の1階プラン例を示す平面図である。 図1の建物の2階プラン例を示す平面図である。 図1の建物の3階プラン例を示す平面図である。 図1の建物のユニット配置を示すもので、1階ユニット配置図(a)、2階ユニット配置図(b)、及び3階ユニット配置図(c)である。 インナーバルコニーユニット、オーバーハング部のキャンチバルコニーユニット、及びその上のキャンチバルコニーユニットの分解斜視図である。 図3及び図4のオーバーハング部のフレーム構成例を示す平面図である。 図5のユニット配置に対応する排水計画を示すもので、3階ユニット配置に対応する3階排水計画図(a)、及び2階ユニット配置に対応する2階排水計画図(b)である。 図2の矢印A部の拡大詳細図である。 実施形態2のオーバーハング部を備えるユニット式建物を示す概略斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
(実施形態1)
図1は本発明に係るオーバーハング部を備えるユニット式建物の一例を示すもので、第一家屋本体部と第二家屋本体部とを有する建物本体と、上部構造と、オーバーハング部と、複数のバルコニーからなるバルコニー領域と、を備える。また、図1において、1は第一家屋本体部、2は第二家屋本体部、3はオーバーハング部である。なお、本実施形態における上部構造は、後述する下屋バルコニー3cである。
実施形態の建物は、図示のように、建物本体が、片流れ屋根と、上部構造の下方に位置する二階建ての第一家屋本体部1と、陸屋根の下方に位置する三階建ての第二家屋本体部2と、を有するユニット住宅である。これら第一家屋本体部1と第二家屋本体部2は、互いに隣接して空間的に連続した状態となっている。また、このユニット住宅は、第一家屋本体部1の2階部分外壁の直交する二面(正面及び右側面)に跨ってオーバーハングするオーバーハング部3を備えている。このオーバーハング部3の内側に、このオーバーハング部3を含む形で、インナーバルコニー3aが設けられている。このインナーバルコニー3a、後述する下屋バルコニー3c、サービスバルコニー1k、サニタリーバルコニー2iの複数のバルコニーでバルコニー領域が構成される。
図2は図1の建物の1階プラン例を示すもので、1aは玄関、1bは玄関ホール、1cはリビングダイニング、1dはキッチン、1eは和室、2aはサブ玄関、2bは洋室、2cは洋室、2dは勝手口、2eは階段である。
図示のように、第一家屋本体部1の1階には、玄関1a、玄関ホール1b、リビングダイニング1c、キッチン1d、及び和室1eが設けられている。
また、第二家屋本体部2の1階には、サブ玄関2a、洋室2b、洋室2c、勝手口2d、及び2階に行き来できる階段2eが設けられている。
図3は図1の建物の2階プラン例を示すもので、1fは洋室、1gはリビングダイニング、1hはキッチン、1iは家事コーナー、1jはパントリー、1kはサービスバルコニー、1mは納戸、1nは階段、2fはサニタリー、2gは浴室、2hはトイレ、2iはサニタリーバルコニー、2jは洋室、2kは書斎、2mはハーフオープンクロゼット、2nは階段である。
図示のように、第一家屋本体部1の2階には、洋室1f、リビングダイニング1g、キッチン1h、家事コーナー1i、パントリー1j、サービスバルコニー1k、納戸1m、及び3階に行き来できる階段1nが設けられている。
また、第二家屋本体部2の2階には、階段2eを上がった所を囲むようにして、サニタリー2f、浴室2g、トイレ2h、サニタリーバルコニー2i、洋室2j、書斎2k、ハーフオープンクロゼット2m、及び3階に行き来できる階段2nが設けられている。この階段2nを上がった所から第一家屋本体部1の洋室1f、リビングダイニング1g、及びパントリー1jに行き来できる。
以上の2階において、洋室1f及びリビングダイニング1gの各々からインナーバルコニー3aにそれぞれ行き来できる。このインナーバルコニー3aには、その上階部分を支持する支柱3bが露出している。
なお、オーバーハング部3の内部には、洋室1fの外側部分と、インナーバルコニー3aのL形外側部分(後述するキャンチバルコニーユニット28・29からなる部分を指す)と、リビングダイニング1gの外側に並んで位置する一対の納戸1mが含まれる。
図4は図1の建物の3階プラン例を示すもので、1pは小屋裏収納、1rは吹き抜け、2pはコモンスペース、2rは洋室、2tは洋室、2uは洋室、3cは下屋バルコニーである。
図示のように、第一家屋本体部1の3階には、階段1nを上がった所を囲むように、片流れ屋根直下の小屋裏収納1pが設けられていて、この小屋裏収納1pに隣接してリビングダイニング1gの上方に位置する吹き抜け1rが設けられている。
また、第二家屋本体部2の3階には、階段2nを上がった所を囲むようにして、コモンスペース2p、洋室2r、洋室2t、及び洋室2uが設けられている。
以上の3階において、小屋裏収納1p及び吹き抜け1rをL形に囲むようにして、下屋バルコニー3cが設けられている。この下屋バルコニー3cには、コモンスペース2pから行き来できる。
なお、下屋バルコニー3cは、2階の洋室1f、インナーバルコニー3a、及び一対の納戸1mの上に沿って位置して、そのL形外側部分がオーバーハング部3の上部に沿って形成される。
第一家屋本体部1と第二家屋本体部2とを有する建物本体は、略直方体フレーム状に形成された複数の建物ユニットを組み合わせて構築されている。
1階から3階の各建物ユニットは、四隅に立設された柱の上端間及び下端間をそれぞれ梁で直結した略直方体状のフレームを有して、下端部を床、上端部を天井、周囲を必要に応じて壁で覆ってそれぞれ構成される。
また、上部構造は、上述のように下屋バルコニー3cであり、当該下屋バルコニー3cは、建物本体の上に設けられ、この建物本体の上階部における屋外側の複数方向の面よりも外側に張り出した状態となっている。
また、オーバーハング部3は、上部構造である下屋バルコニー3cの張出部分の下方に位置し、かつ建物本体の上階部における屋外側の複数方向の面に跨ってオーバーハングするように設けられている。
これら下屋バルコニー3cおよびオーバーハング部3も、建物本体を構成する各建物ユニットに連結される各種ユニットによって構成されている。
すなわち、図5は図1の建物のユニット配置を示すもので、11〜14は1階建物ユニット、21〜23は2階建物ユニット、24はサービスバルコニーユニット(下屋バルコニーユニット)、25はインナーバルコニーユニット、26・27はオーバーハングユニット、28はキャンチバルコニーユニット、29はコーナーキャンチバルコニーユニット、31・32は3階建物ユニット、33・34は小屋パネル、35〜37は下屋バルコニーユニット、38はキャンチバルコニーユニット、39はコーナーキャンチバルコニーユニットである。
先ず、1階ユニット配置は、図5(a)に示すように、1階建物ユニット11・12・13・14を縦横方向に並べて組み付けて構成される。
図示例では、左側及び中央に並ぶ1階建物ユニット11・12・13・14に、第一家屋本体部1の玄関1a、玄関ホール1b、リビングダイニング1c、キッチン1d、及び和室1eが設けられる。
また、図示右側に並ぶ1階建物ユニット11・12に、第二家屋本体部2のサブ玄関2a、洋室2b、洋室2c、勝手口2d、及び2階に行き来できる階段2eが設けられる。
次に、2階ユニット配置は、1階建物ユニット11・12・13・14の上に各々載せて、図5(b)に示すように、2階建物ユニット21・22・23、サービスバルコニーユニット24、及びインナーバルコニーユニット25を縦横方向に並べて組み付けて構成される。
図示例では、左側及び中央に並ぶ2階建物ユニット21・22・23、サービスバルコニーユニット24、及びインナーバルコニーユニット25に、第一家屋本体部1の洋室1f、リビングダイニング1g、キッチン1h、家事コーナー1i、パントリー1j、納戸1m、階段1n、インナーバルコニー3a及びサービスバルコニー1kが設けられる。
また、図示右側に並ぶ2階建物ユニット21・22に、第二家屋本体部2のサニタリー2f、浴室2g、トイレ2h、サニタリーバルコニー2i、洋室2j、書斎2k、ハーフオープンクロゼット2m、及び階段2nが設けられる。
以上において、図示下側で右側の1階建物ユニット12・13の入隅部に位置する中央の1階建物ユニット14の上にサービスバルコニーユニット24を配置して、図示上側で左側の出隅部に位置する1階建物ユニット11の上にインナーバルコニーユニット25を配置している。
なお、サービスバルコニーユニット24は、下屋バルコニーユニットであり、バルコニーフレーム、そのフレーム床部上の防水シート、床材が一体化されている。そのバルコニーフレームは、建物ユニットと同寸法で、四隅の柱と上下接合支持されている。本実施例では、下屋バルコニーユニットに手摺も一体化させている。
そして、インナーバルコニーユニット25の右側に並ぶ2階建物ユニット23の外側(図示上側)に沿ってオーバーハングユニット26を結合し、インナーバルコニーユニット25の下側に並ぶ2個の2階建物ユニット21・21の各々外側(図示左側)に沿ってオーバーハングユニット27をそれぞれ結合している。
なお、インナーバルコニーユニット25は、略直方体状のフレーム、そのフレーム床部上の防水シート、床材、天井、及びその天井上の小屋パネルが一体化されている。その略直方体状のフレームを構成する四隅の柱のうち1本が、インナーバルコニー3aの支柱3bとして露出している。
また、オーバーハングユニット26・27は、通常の建物ユニットと同様、略直方体状のフレーム、床、壁、及び天井がそれぞれ一体化されている。このオーバーハングユニット26・27は、水平方向に隣接する建物ユニット23・21にそれぞれ接合支持されている。
さらに、インナーバルコニーユニット25の図示上側に沿ってキャンチバルコニーユニット28を結合するとともに、同じくインナーバルコニーユニット25の図示左側に沿ってコーナーキャンチバルコニーユニット29を結合している。
なお、キャンチバルコニーユニット28及びコーナーまでの寸法を有するコーナーキャンチバルコニーユニット29は、バルコニーフレーム、そのフレーム床部上の防水シート、床材、及び手摺がそれぞれ一体化されている。
以上のようにして2階ユニットが配置されている。つまり、オーバーハング部3は、建物本体の出隅に位置し、床が、建物本体(第一家屋本体部1及び第二家屋本体部2)の上階(2階)部における屋外側の複数方向の面よりも張り出して設けられるキャンチバルコニー(キャンチバルコニーユニット28及びコーナーキャンチバルコニーユニット29参照)と、そのキャンチバルコニーの両端部の各々に設けられ、上端部がその上部構造(下屋バルコニー3c)にそれぞれ接続される壁と、を有した状態となっている。
さらに、建物本体の上階(2階)部を構成する建物ユニット21・・・のうち、オーバーハング部3に隣接する建物ユニット25には、キャンチバルコニーの床と連続する床を備えるとともに屋外に開放されて、オーバーハング部3と共にインナーバルコニー3aを構成するバルコニー領域が含まれた状態となっている。
そして、壁を含むオーバーハング部3全体の壁は、コ字状の壁面と、その対称のコ字状の壁面とを出隅部で向かい合わせたような状態に形成される。しかも、壁は、図1で見えている側の面だけでなく、それに直交する面にも範囲が及んでいる。
また、壁の下端部は、下階(1階)部の上端部の高さに達する。
なお、インナーバルコニー3aの内壁面は、壁と直交して設けられる。
次に、3階ユニット配置は、2階建物ユニット21・22・23、インナーバルコニーユニット25、オーバーハングユニット26・27の上に各々載せて、キャンチバルコニーユニット28及びコーナーキャンチバルコニーユニット29の上方に各々配置し、図5(c)に示すように、3階建物ユニット31・32、小屋パネル33・34、下屋バルコニーユニット35〜37、キャンチバルコニーユニット38及びコーナーまでの寸法を有するコーナーキャンチバルコニーユニット39を縦横方向に並べて組み付けて構成される。
図示例では、右側に並ぶ3階建物ユニット31・32に、第二家屋本体部2のコモンスペース2p、洋室2r、洋室2t、及び洋室2uが設けられる。
インナーバルコニーユニット25の図示下側に並ぶ2階建物ユニット21・22及びその右側の2階建物ユニット23の各上に小屋パネル33・34をそれぞれ配置している。
そして、インナーバルコニーユニット25とその右側に並ぶ2階建物ユニット23の各上に下屋バルコニーユニット35をそれぞれ配置して接合するとともに、オーバーハングユニット26・27の各上に下屋バルコニーユニット36・37をそれぞれ配置して接合している。
また、キャンチバルコニーユニット28及びコーナーキャンチバルコニーユニット29の上階にキャンチバルコニーユニット38及びコーナーキャンチバルコニーユニット39をそれぞれ配置している。
なお、下屋バルコニーユニット35は、バルコニーフレーム、そのフレーム床部上の防水シート、及び床材で構成されている。
また、下屋バルコニーユニット36・37は、バルコニーフレーム、そのフレーム床部上の防水シート、床材、及び手摺がそれぞれ一体化されている。
同様に、キャンチバルコニーユニット38及びコーナーキャンチバルコニーユニット39も、バルコニーフレーム、そのフレーム床部上の防水シート、床材、及び手摺がそれぞれ一体化されている。このキャンチバルコニーユニット38及びコーナーキャンチバルコニーユニット39は、下屋バルコニーユニット35・36・37にぞれぞれ接合して支持される。
こうして、第一家屋本体部1の小屋裏収納1p、吹き抜け1r、及び下屋バルコニー3cが設けられる。
以上のようにして3階ユニットが配置されている。つまり、建物本体の上に設けられ、この建物本体の上階部における屋外側の複数方向の面よりも外側に張り出した状態となっている。
続いて、オーバーハング部3周囲の構成についてより詳細に説明する。
ここで、オーバーハング部3に隣接する建物ユニットは、上階建物ユニット25・21・23の三つである。
そして、上階建物ユニット25の出隅・屋外側面と、他の二つの上階建物ユニット21,23の屋外側面に対応する範囲内で、オーバーハング部3(壁及びキャンチバルコニー)が設けられる。すなわち、オーバーハング部3は、キャンチバルコニーユニット28及びコーナーキャンチバルコニーユニット29と、両方のオーバーハングユニット26・27と、からなる。
図6はインナーバルコニーユニット25、その上の下屋バルコニーユニット35、オーバーハング部3のキャンチバルコニーユニット28及びコーナーキャンチバルコニーユニット29、その上方に位置するキャンチバルコニーユニット38及びコーナーキャンチバルコニーユニット39を分解して示した斜視図である。
図7は図3及び図4のオーバーハング部3のフレーム構成例を示すもので、オーバーハングユニット26・27、キャンチバルコニーユニット28及びコーナーキャンチバルコニーユニット29は、2階建物ユニット21・23のフレーム床部(図示せず)と、インナーバルコニーユニット25のバルコニーフレーム床部25fにそれぞれ結合される。
図示例では、出隅部のインナーバルコニーユニット25のバルコニーフレーム床部25fの長辺部に対し、キャンチバルコニーユニット28のバルコニーフレーム床部28fが、各々の両端部でブラケット61を介してボルト結合や溶接等により強固に連結されている。
また、バルコニーフレーム床部25fの短辺部に対し、コーナーキャンチバルコニーユニット29のバルコニーフレーム床部29fが、同様に、各々の両端部でブラケット61を介してボルト結合や溶接等により強固に連結されている。
詳細には、バルコニーフレーム床部25fの長辺部と短辺部の両端に各々溶接したブラケット61に対し、バルコニーフレーム床部28f・29fがブラケット61の各々の受け板62を介してボルト結合や溶接等により強固に連結されている。
なお、図示例では、バルコニーフレーム床部25fの短辺部の両端に各々溶接したブラケット61に対し、バルコニーフレーム床部29fの一端部と、他端部側に延長した延長部29gを備える中間梁29h部とが、ブラケット61の各々の受け板62を介してボルト結合や溶接等により強固に連結されている。
そして、バルコニーフレーム床部25fの短辺部に連結したバルコニーフレーム床部29fの延長部29gの先端が、バルコニーフレーム床部28fの一端部先端に溶接したブラケット61に対し、受け板62を介してボルト結合や溶接等により強固に連結されている。
なお、オーバーハングユニット26・27と、2階建物ユニット21・23のフレーム床部との各々の結合についても、図示しないが、同様のブラケット61を介してボルト結合や溶接等により強固に連結されている。
また、下屋バルコニーユニット35・36とキャンチバルコニーユニット38及びコーナーキャンチバルコニーユニット39との各々の結合、3階の小屋パネル34と下屋バルコニーユニット37との各々の結合についても、図示しないが、同様のブラケット61を介してボルト結合や溶接等により強固に連結されている。
次に、図8は図5のユニット配置に対応する排水計画を示すものである。
先ず、3階の下屋バルコニー3cの排水計画は、図7(a)に示すように、矢印で示した水勾配に対応して、下屋バルコニーユニット36とキャンチバルコニーユニット38のフレーム床部には、各々の結合部先端に沿った排水溝にそれぞれ開口する排水孔36d・38dが形成されている。
同様に、下屋バルコニーユニット37・37のフレーム床部には、各々の結合部先端に沿った排水溝にそれぞれ開口する排水孔37d・37dが形成されている。
同様に、コーナーキャンチバルコニーユニット39のフレーム床部には、先端部に沿った排水溝に開口する排水孔39dが形成されている。
さらに、排水孔36d・38dには、フレーム床部内において、図略の呼び樋を介して合流する竪樋71に接続されており、この竪樋71を、図3に示すように、2階オーバーハングユニット26とキャンチバルコニーユニット28との境界に位置する壁内に配置する。この場合、2階オーバーハングユニット26のインナーバルコニー3a側の壁材26wを、図示のように、インナーバルコニー3a側に寄せることで、竪樋71を壁内に配置している。
また、排水孔37d・37dには、竪樋72・72がそれぞれ接続されており、この竪樋72・72を、図3に示すように、2階オーバーハングユニット27・27の壁内に各々配置する。
また、排水孔39dには、フレーム床部内において、点線で示したように、呼び樋73が接続されており、この呼び樋73を、下屋バルコニーユニット37との近接部に向けて配置させて、その先端に竪樋74を接続する。この竪樋74は、図3に示すように、インナーバルコニー3aの端部壁面に沿って露出している。
そして、2階のインナーバルコニー3aの排水計画は、図7(b)に示すように、矢印で示した水勾配に対応して、キャンチバルコニーユニット28のフレーム床部には、先端に沿った排水溝の右端部に開口する排水孔28dが形成されている。
同様に、コーナーキャンチバルコニーユニット29のフレーム床部には、先端部に沿った排水溝に開口する排水孔29dが形成されている。
さらに、排水孔28dには、竪樋75が接続されており、この竪樋75を、図2及び図5(a)に示すように、1階建物ユニット11の壁内に配置する。この竪樋75には、2階フレーム床部内において、図略の呼び樋を介して竪樋71が接続されている。
このように、下屋バルコニー3cの竪樋71を、インナーバルコニー3aの竪樋75に集合させることで、排水を負荷なく行うことができて、竪樋の数を抑えることができる。
また、排水孔29dには、フレーム床部内において、点線で示したように、呼び樋76が接続されており、この呼び樋76を、オーバーハングユニット27との近接部に向けて配置する。
また、竪樋74には、フレーム床部内において、点線で示したように、呼び樋77が接続されており、この呼び樋77を、呼び樋76と同様、オーバーハングユニット27との近接部に向けて配置する。
そして、フレーム床部内において、竪樋72・72と呼び樋76・77が図略の一対の呼び樋に集合してそれぞれ接続されており、この呼び樋は、オーバーハングユニット26・27の各々の結合部端に配置した一対の竪樋78・78にそれぞれ接続されている。
この一対の竪樋78・78を、図2及び図5(a)に示すように、1階建物ユニット11・11の結合部先端に各々位置する壁内に配置する。
このように、下屋バルコニー3cの竪樋72、呼び樋73、竪樋74及び呼び樋77を、インナーバルコニー3aの呼び樋76とともに竪樋78・78に集合させることで、排水を負荷なく行うことができて、竪樋の数を抑えることができる。
なお、2階のサービスバルコニー1kとサニタリーバルコニー2iの排水は、図3に示すように行われる。
すなわち、2階建物ユニット21のフレーム床部には、サービスバルコニー1kの先端に沿った排水溝に開口する排水孔21dが形成されており、この排水孔21dに接続される図略の竪樋を1階建物ユニット14の壁内や外に配置する。
また、2階建物ユニット24のフレーム床部には、サニタリーバルコニー2iの先端に沿った排水溝に開口する排水孔24dが形成されており、この排水孔24dに接続される図略の竪樋を1階建物ユニット11の壁内や外に配置する。
図9は図2の矢印A部を拡大して詳細を示すもので、図示のように、一対の竪樋78・78を壁内に配置する1階建物ユニット11・11の柱11p・11pの外側にサッシ枠81・81がそれぞれ取り付けられて、そのサッシ枠81・82の外側にシャッターレール82・82がそれぞれ取り付けられている。
そして、シャッターレール82・82間において、柱11p・11pの外側の板材83の外側に縦長ケース状の取付下地材85が柱11p・11pにそれぞれボルト結合されている。この取付下地材85内に一対の竪樋78・78を配置して、取付下地材85を外側から覆う縦長のサッシカバー86(図1も参照)がねじ止めされている。
このように、サッシ枠81・82の外側のシャッターレール82・82間の取付下地材85内に一対の竪樋78・78を配置して、サッシカバー86で覆って隠すことができる。
なお、配置する竪樋は1本でもよい。
以上のような排水計画を採用すれば、建物の外観意匠性の向上に寄与できるので、樋を外部に露出させずに隠して、建物の外観意匠性を向上させたいという要望があった場合に、好適に対応できる。
以上、実施形態によれば、建物本体の上階部における屋外側の複数方向の面よりも外側に張り出す上部構造(下屋バルコニー3c)と、その上部構造の張出部分の下方に位置し、かつ建物本体の上階部における屋外側の複数方向の面に跨ってオーバーハングするように設けられたオーバーハング部3を備えるユニット式建物であって、その建物本体の出隅に位置し、床が、建物本体の上階部における屋外側の複数方向の面よりも張り出して設けられるキャンチバルコニー(キャンチバルコニーユニット28・29)と、そのキャンチバルコニーの両端部の各々に設けられ、上端部が上部構造(下屋バルコニー3c)にそれぞれ接続される壁と、を有するオーバーハング部3としたため、外観における意匠性を高めることができる。
すなわち、ユニット式建物において、インナーバルコニーユニット25のフレーム床部に結合したキャンチバルコニーユニット28・29と、インナーバルコニーユニット25のフレーム天井部上に配置して結合した下屋バルコニーユニット35と、その下屋バルコニーユニット35のフレーム床部に結合してキャンチバルコニーユニット28・29の上階に配置したキャンチバルコニーユニット38・39とにより、意匠の構成要素としてオーバーハング部3を含むボックス体が形成され、このボックス体が建物本体からオーバーハングしてながらズレて配置されたように見せることができて、意匠性を高めることができる。
しかも、オーバーハング部3はキャンチバルコニー(キャンチバルコニーユニット28・29)により構成されるので、オーバーハング部3を軽量化することができる。
具体的には、オーバーハング部3は、インナーバルコニーユニット25の直交方向の二面にそれぞれ取り付けられるキャンチバルコニーユニット28・29であって、そのインナーバルコニーユニット25及びキャンチバルコニーユニット28・29の上に上部構造である下屋バルコニー3cを備えて、そのキャンチバルコニーユニット28・29の側方及び上部構造(下屋バルコニー3c)に跨る壁を備える構成なので、オーバーハング部3を軽量化することができる。
また、重量及びサイズを抑えることができるので、輸送時における利点もある。
そして、建物本体の上階(2階)部を構成する建物ユニット21・・・のうち、オーバーハング部3に隣接する建物ユニット25には、キャンチバルコニー(キャンチバルコニーユニット28・29)の床と連続する床を備えるとともに屋外に開放されて、オーバーハング部3と共にインナーバルコニー3aを構成するバルコニー領域が含まれているので、オーバーハング部3を含めてインナーバルコニー3aを広くすることができるとともに、外観における意匠性をさらに高めることができる。
また、インナーバルコニー3aの外壁からキャンチバルコニー(キャンチバルコニーユニット28・29)の先端までの距離が大きく、よりオーバーハングしているように見せることができる。
さらに、キャンチバルコニー(キャンチバルコニーユニット28・29)の上部構造が建物本体の上階部の上方に設けられた下屋バルコニー3cなので、キャンチバルコニー(キャンチバルコニーユニット28・29)の上部構造もバルコニー領域に含まれる下屋バルコニー3cにより軽量化することができる。
また、屋根のかかる部分の外壁から下屋バルコニー3cの先端までの距離が大きく、よりオーバーハングしているように見せることができる。
そして、下屋バルコニー3cをキャンチバルコニー(キャンチバルコニーユニット38・39)と組み合わせることで、バルコニー領域を大きくできる。
また、バルコニー領域が大きくなっても、下屋バルコニーユニット35とキャンチバルコニーユニット38・39に分割されているので、搬送しやすい。
また、キャンチバルコニー(キャンチバルコニーユニット28・29)の両端部の各々に設けられ、上端部が上部構造(下屋バルコニー3c)にそれぞれ接続される壁が、キャンチバルコニーユニット28・29に組み付けた壁材により形成されるので、そのキャンチバルコニーユニット28・29に組み付けた壁材により、外観における意匠性を高めることができる。
そして、キャンチバルコニー(キャンチバルコニーユニット28・29)の両端部の各々に設けられ、上端部が上部構造(下屋バルコニー3c)にそれぞれ接続される壁が、キャンチバルコニーユニット28・29の両端部に隣接するオーバーハングユニット26・27の外側面の壁材により形成されるので、そのオーバーハングユニット26・27の外側面の壁材により、外観における意匠性を高めることができる。
また、オーバーハングユニット26・27を用いた分、オーバーハング部3を建物本体に対して大きく形成することができる。
さらに、バルコニー領域、例えば下屋バルコニー3cの排水を通す竪樋71・72を、一の建物ユニット26(27)と他の建物ユニット28(27)の隣り合う柱を含む壁厚を利用した壁内に配置したので、下屋バルコニー3cの竪樋71・72を建物ユニット26(27)・28(27)の外部に露出させずにその隣り合う柱を含む壁厚を利用した壁内に配置できる。
または、インナーバルコニー3aの排水を通す竪樋71・78を、一の建物ユニット建物ユニット11と他の建物ユニット13(11)の隣り合う柱を含む壁厚を利用した壁内に配置したので、インナーバルコニー3aの竪樋71・78を建物ユニット11・13(11)の外部に露出させずにその隣り合う柱を含む壁厚を利用した壁内に配置できる。
そして、建物ユニットの隣り合う柱を含む壁厚を利用した壁内は、互いの柱を含む壁厚になるので、竪樋を配置する空間として余裕がある。
また、インナーバルコニー3aの排水を通す竪樋78を、建物本体に備えられるサッシ(サッシ枠81)の間に配置して、そのサッシ間に竪樋78を外側から隠すサッシカバー86を設けたので、インナーバルコニー3aの竪樋78を、建物本体のサッシの間に配置できるとともに、そのサッシ間に配置した竪樋78を、その外側に設けたサッシカバー86により外部から隠すことができる。
(実施形態2)
実施形態1では、キャンチバルコニーの両端部に壁を形成するためにオーバーハングユニットを用いたが、これに限られるものではない。
本実施形態2は、図示はしないが、オーバーハング部3に隣接する建物ユニットは、上階建物ユニット25単体である。すなわち、上階建物ユニット25の出隅・屋外側面に対応する範囲内で、オーバーハング部3(壁及びキャンチバルコニー28・29)が設けられる。
このオーバーハング部3は、キャンチバルコニーユニット28・29と、壁とからなる。すなわち、オーバーハングユニット26・27で形成される壁面と同じように壁を設置する。
このように、キャンチバルコニーの両端部の各々に設けられ、上端部が上部構造(下屋バルコニー3c)にそれぞれ接続される壁が、キャンチバルコニーユニット28・29の両端部に隣接するオーバーハングユニット26・27の外側面の壁材により形成されるので、そのオーバーハングユニット26・27の外側面の壁材により、外観における意匠性を高めることができる。
(実施形態3)
実施形態1では、キャンチバルコニーの両端部に壁を形成するためにオーバーハングユニットを用いたが、これに限られるものではない。
本実施形態3は、図示はしないが、オーバーハング部3に隣接する建物ユニットは、上階建物ユニット25・21(23)の二つである。すなわち、上階建物ユニット25の出隅・屋外側面と、他の上階建物ユニット21(23)の屋外側面に対応する範囲内で、オーバーハング部3(壁及びキャンチバルコニー28・29)が設けられる。
このオーバーハング部3は、キャンチバルコニーユニット28・29と、一方のオーバーハングユニット26(27)と、他方の壁とからなる。
このように、キャンチバルコニーの両端部の一方で、上端部が上部構造(下屋バルコニー3c)に接続される壁が、キャンチバルコニーユニット28(29)上に壁材を立設することにより形成されて、キャンチバルコニーの両端部の他方で、上端部が上部構造に接続される壁が、キャンチバルコニーユニット29(28)に隣接するオーバーハングユニット26(27)の外側面の壁材により形成されるので、その一方のキャンチバルコニーユニット28(29)上に立設した壁材と、他方のオーバーハングユニット26(27)の外側面の壁材とにより、外観における意匠性を高めることができる。
(実施形態4)
図10は実施形態4のオーバーハング部3を備えるユニット式建物を示すもので、図示のように、2階建てのユニット式建物において、その建物本体101の2階部分外壁の直交する二面に跨ってオーバーハングするオーバーハング部3のインナーバルコニー3aの上に屋根102を設けてもよい。
このように、キャンチバルコニーを含むインナーバルコニー3aの上部構造が屋根102なので、キャンチバルコニーを含むインナーバルコニー3aの上部構造も屋根102により軽量化することができる。
(変形例)
以上の実施形態においては、3階建てや2階建ての建物としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、4階建て以上の建物であってもよい。
また、建物本体及びオーバーハング部の構成等も任意であり、例えば、建物本体の直交する三壁面や全周囲壁面に沿ってオーバーハングするオーバーハング部を設けてもよく、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
1 第一家屋本体部(建物本体)
1a 玄関
1b 玄関ホール
1c リビングダイニング
1d キッチン
1e 和室
1f 洋室
1g リビングダイニング
1h キッチン
1i 家事コーナー
1j パントリー
1k サービスバルコニー
1m 納戸
1n 階段
1p 小屋裏収納
1r 吹き抜け
2 第二家屋本体部(建物本体)
2a サブ玄関
2b 洋室
2c 洋室
2d 勝手口
2e 階段
2f サニタリー
2g 浴室
2h トイレ
2i サニタリーバルコニー
2j 洋室
2k 書斎
2m ハーフオープンクロゼット
2n 階段
2p コモンスペース
2r 洋室
2t 洋室
2u 洋室
3 オーバーハング部
3a インナーバルコニー
3b 支柱
3c 下屋バルコニー(上部構造)
11 1階建物ユニット
11p 柱
12 1階建物ユニット
13 1階建物ユニット
14 1階建物ユニット
21 2階建物ユニット
21d 排水孔
22 2階建物ユニット
23 2階建物ユニット
24 サービルバルコニーユニット(下屋バルコニーユニット)
24d 排水孔
25 インナーバルコニーユニット
25f バルコニーフレーム床部
26 オーバーハングユニット
26w 壁材
27 オーバーハングユニット
28 キャンチバルコニーユニット
28d 排水孔
28f バルコニーフレーム床部
29 コーナーキャンチバルコニーユニット
29d 排水孔
29f バルコニーフレーム床部
29g 延長部
29h 中間梁
31 3階建物ユニット
32 3階建物ユニット
33 小屋パネル
34 小屋パネル
35 下屋バルコニーユニット
36 下屋バルコニーユニット
36d 排水孔
37 下屋バルコニーユニット
37d 排水孔
38 キャンチバルコニーユニット
38d 排水孔
39 コーナーキャンチバルコニーユニット
39d 排水孔
61 ブラケット
62 受け板
71 竪樋
72 竪樋
73 呼び樋
74 竪樋
75 竪樋
76 呼び樋
77 呼び樋
78 竪樋
81 サッシ枠
82 シャッターレール
83 板材
85 取付下地材
86 サッシカバー
101 建物本体
102 屋根

Claims (2)

  1. 略直方体フレーム状に形成された複数の建物ユニットを組み合わせて構築される建物本体と、
    前記建物本体の上に設けられ、前記建物本体の上階部における屋外側の複数方向の面よりも外側に張り出す上部構造と、
    前記上部構造の張出部分の下方に位置し、かつ前記建物本体の上階部における屋外側の複数方向の面に跨ってオーバーハングするように設けられたオーバーハング部と、を備えるユニット式建物において、
    前記オーバーハング部は、
    前記建物本体の出隅に位置し、床が、前記建物本体の上階部における屋外側の複数方向の面よりも張り出して設けられるキャンチバルコニーと、
    前記キャンチバルコニーの平面視における前記複数方向の面方向において前記出隅と対向する端部の各々に設けられ、上端部が前記上部構造の張出部分にそれぞれ接続される壁と、
    前記キャンチバルコニーの前記出隅と対向する端部の前記壁にそれぞれ隣接し、略直方体フレーム状に形成されたオーバーハングユニットと、を有しており、
    前記キャンチバルコニーは、バルコニーフレームに手摺を有するキャンチバルコニーユニットによって構成され、
    前記建物本体の上階部を構成する建物ユニットのうち、前記オーバーハング部に隣接する建物ユニットには、前記キャンチバルコニーの床と連続する床を備えるとともに前記複数方向の面で屋外に開放されて、前記オーバーハング部と共にインナーバルコニーを構成するバルコニー領域が含まれており、
    前記インナーバルコニーは、前記略直方体フレームの四隅の柱を有するインナーバルコニーユニットによって構成され、
    前記上部構造は、前記建物本体の上階部の上方に設けられた下屋バルコニーであって、
    前記オーバーハング部に隣接する建物ユニットの上方に配置する下屋バルコニーユニットと、
    前記下屋バルコニーユニットに隣接し、かつ、前記キャンチバルコニーユニットの上方に配置する上階キャンチバルコニーユニットと、を有しており、
    前記インナーバルコニーには、前記インナーバルコニーユニットの前記四隅の柱の一本で、前記キャンチバルコニーユニットとの境界部に位置し、前記下屋バルコニーユニットを前記出隅側で支持する支柱が露出していることを特徴とするオーバーハング部を備えるユニット式建物。
  2. 請求項1に記載のオーバーハング部を備えるユニット式建物において、
    前記キャンチバルコニーの前記出隅と対向する端部の前記壁は、前記オーバーハングユニットの外側面に壁材を設けることにより形成されていることを特徴とするオーバーハング部を備えるユニット式建物。
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