JP7355626B2 - 建築物 - Google Patents

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本発明は、建築物に関する。
高層建築物などの建築物で、中心部にコア部が設けられた構造の建築物がある。このような建築物では、コア部にエレベータシャフト、階段室、設備配管スペース等が設けられ、コア部の周囲の領域に廊下や居室などが設けられている。
特許文献1に開示された建築物は、コア部の外縁部が鉄筋コンクリート造のコアウォールで構築され、建築物の外縁部が鉄筋コンクリート造の柱および梁で構築され、コア部の外縁部と建築物の外縁部との間にロングスパンの鉄骨梁が架設された構造となっている。
特開2005-248438号公報
コア部の周囲の領域(外周部とする)に居室を設ける場合、居室の上部にロングスパンの鉄骨梁が架設されることになる。このため、居室の天井高が制限されたり、天井に梁型ができたりすることがある。
そこで本発明は、居室の天井高を高く確保することができる建築物を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る建築物は、コア部と、前記コア部の周囲に配置された外周部と、を有する建築物において、前記コア部の外縁部に設けられた鉄骨造のコア架構と、前記外周部の外縁部に設けられた鉄筋コンクリート造の外周架構と、前記コア架構と前記外周架構との間に架設された鉄骨梁と、を有し、前記コア架構には、耐震ブレースが設けられ、前記鉄骨梁は、前記コア架構と接続されている側のコア側梁部と、前記外周架構と接続されている側の外周側梁部と、を有し、前記外周側梁部は、前記コア側梁部よりも梁せい寸法が小さく設定され、前記外周側梁部の下方に居室が設けられていることを特徴とする。
本発明では、コア架構が鉄骨造で耐震ブレースが設けられ、外周架構が鉄筋コンクリート造である。これにより、鉄骨梁と外周架構との固定度を、鉄骨梁とコア架構との固定度よりも小さく設定することができる。このため、鉄骨梁は、外周側梁部の梁せい寸法をコア側梁部の梁せい寸法よりも小さく設定することができる。その結果、外周側梁部の下方に設けられた居室の天井高を高く確保することができる。居室の天井を梁型の無いフラットな天井とすることができる。
また、本発明に係る建築物では、前記外周側梁部の断面形状は、梁幅寸法よりも梁せい寸法が小さい扁平形状であってもよい。
このような構成とすることにより、外周側梁部の下方に設けられた居室の天井高を高く確保することができる。居室の天井を梁型の無いフラットな天井とすることができる。
また、本発明に係る建築物では、前記外周架構の鉄筋コンクリート柱の断面形状は、前記建築物の屋内外方向に交差する水平方向の寸法が前記建築物の屋内外方向の寸法よりも小さい扁平形状であってもよい。
このような構成とすることにより、外周架構に設ける開口部の屋内外方向に交差する水平方向の寸法(開口部の幅寸法)を大きく確保することができる。その結果、居室の開口部からの眺望を良好にすることができる。
また、本発明に係る建築物では、前記外周架構は、前記居室の外側に配置されていてもよい。
このような構成とすることにより、外周架構の柱や梁が、居室の天井高や開口部の大きさに影響しないため、居室の天井高や開口部の大きさを外周架構の柱や梁の寸法を考慮せずに設定することができる。居室に外周架構の柱型や梁型ができることがなく、居室の天井や壁をフラットな天井や壁とすることができる。
また、本発明に係る建築物では、前記外周架構の鉄筋コンクリート梁に接合され、前記外周架構の鉄筋コンクリート梁から外側に突出するバルコニースラブを有し、前記バルコニースラブは、プレキャストコンクリート製のプレキャストコンクリート部と、現場打ちコンクリート製の現場打ちコンクリート部とを有し、前記鉄筋コンクリート梁は、プレキャストコンクリート製のプレキャストコンクリート部と、現場打ちコンクリート製の現場打ちコンクリート部とを有し、前記バルコニースラブのプレキャストコンクリート部と、前記鉄筋コンクリート梁のプレキャストコンクリート部と、が接合され、前記バルコニースラブの現場打ちコンクリート部と、前記鉄筋コンクリート梁の現場打ちコンクリート部と、が連続して設けられていてもよい。
バルコニースラブのプレキャストコンクリート部と、鉄筋コンクリート梁のプレキャストコンクリート部と、が接合されていることにより、バルコニースラブと梁とを精度良く接合することができる。バルコニースラブの現場打ちコンクリート部と、鉄筋コンクリート梁の現場打ちコンクリート部と、が連続して設けられていることにより、施工時に、バルコニースラブの現場打ちコンクリート部と、鉄筋コンクリート梁の現場打ちコンクリート部とを一体に打設することができる。
本発明によれば、梁型ができることなく天井高を確保することができる。
本発明の実施形態による建築物の平面図である。 図1のA-A線断面図である。 図1の部分詳細図である。 図3のB-B線断面図である。
以下、本発明の実施形態による建築物について、図1-図4に基づいて説明する。
図1および図に示す本実施形態による建築物1は、高層建築物で、1つの階に複数の客室91が設けられるホテルを想定している。本実施形態による建築物1は、上下方向から見た平面視における中央部分に配置されるコア部2と、コア部2の周囲に隣接して配置される外周部3と、外周部3の外周に配置されバルコニー4が設けられるバルコニースラブ5と、を有している。コア部2には、エレベータシャフト、階段室、設備配管スペース等が設けられている。外周部3には、客室91、廊下92等が設けられている。
建築物1は、コア部2の外縁部に設けられたコア架構6と、外周部3の外縁部に設けられた外周架構7と、コア架構6と外周架構7とに仮設された複数のロングスパン鉄骨梁8(鉄骨梁)と、を有している。
上下方向から見た平面視における外周部3の外形は、正方形となっている。平面視における外周部3の外形の正方形の辺が延びる2つの水平方向を、X方向(図1の左右方向)およびY方向(図1の上下方向)とする。
コア部2は、平面視形状が長方形となっている。コア部2は、外周部3の平面視の中心を含む領域に配置されている。
コア架構6は、鉄骨造でコア架構鉄骨柱61とコア架構鉄骨梁62とで構築されている。コア架構6には、耐震ブレース63(図2参照)が設けられている。コア架構6の内側にコア部2のエレベータシャフト、階段室、設備配管スペース等が配置されている。
外周部3は、コア部2を囲繞するように設けられている。
外周部3には、内側(コア部2側)に廊下92が配置され、外側に客室91が配置されている。客室91は、外周部3の外縁部に沿って複数設けられている。
外周部3の外周全体にバルコニー4が設けられている。複数の客室91それぞれの外側には、バルコニー4が設けられている。バルコニー4は、外周部3の平面視における外形の正方形の各辺の中央から正方形の角部にむかって奥行き寸法(外周部3からの突出寸法)が漸次大きくなっている。
図3および図4に示すように、客室91は、バルコニー4側に寝室93(居室)が設けられ、廊下92側に玄関や洗面所、トイレ、浴室、パイプスペース、ダクトスペースなどが設けられている。
以下では、客室91における玄関や洗面所、トイレ、浴室、パイプスペース、ダクトスペースなどが設けられたスペースを客室設備スペース94とする。
客室91と廊下92との間の壁95は、コア架構6の外側にコア架構6と離れた位置に配置されている。このため、客室91と廊下92との間の壁95には、コア架構鉄骨柱61が設けられないため、客室の出入口を設ける場合に柱の位置を考慮する必要が無く、出入口を所望の位置に広く設けることができる。
外周架構7は、鉄筋コンクリート造で外周架構鉄筋コンクリート柱71と外周架構鉄筋コンクリート梁72とで構築されている。
外周架構7のうち、外周架構鉄筋コンクリート梁72がX方向に延びる部分では、外周架構鉄筋コンクリート柱71の断面形状がX方向の寸法がY方向の寸法よりも小さい扁平形状の長方形となっている。外周架構7のうち、外周架構鉄筋コンクリート梁72がY方向に延びる部分では、外周架構鉄筋コンクリート柱71の断面形状がY方向の寸法がX方向の寸法よりも小さい扁平形状の長方形となっている。外周架構7の角部に設けられる外周架構鉄筋コンクリート柱71の断面形状は、正方形となっている。
外周架構鉄筋コンクリート梁72の断面形状は、梁幅寸法の寸法よりも梁せい寸法の寸法小さい扁平形状の長方形となっている。
外周架構7は、客室91の外側に位置している。
外周架構鉄筋コンクリート梁72にはバルコニースラブ5が接合されている。外周架構鉄筋コンクリート梁72およびバルコニースラブ5の上に連続してバルコニー4が設けられている。
図1および図2に示すように、ロングスパン鉄骨梁8は、X方向またはY方向に延びるロングスパンの鉄骨梁である。ロングスパン鉄骨梁8は、一方の端部8aが外周架構鉄筋コンクリート柱71または外周架構鉄筋コンクリート梁72に接合され、他方の端部が、コア架構鉄骨柱61またはコア架構鉄骨梁62に接合されている。
図3および図4に示すように、ロングスパン鉄骨梁8は、隣り合う客室91の間の壁96の上部に配置されるように架設される位置が設定されている。ロングスパン鉄骨梁8には、例えばH型鋼が採用されている。
ロングスパン鉄骨梁8の一方の端部8aは、鉄骨造のコア架構6に接合されていることにより、ロングスパン鉄骨梁8とコア架構6との接合部近傍であっても、ロングスパン鉄骨梁8およびコア架構鉄骨梁62にスリーブを設けることができる。本実施形態では、コア架構6の内側に設備配管スペースを配置するため、配管や配線を通すためのスリーブを所望の位置に設けることができる。
複数のロングスパン鉄骨梁8のうちの一部は、一方の端部8aが外周架構鉄筋コンクリート柱71または外周架構鉄筋コンクリート梁72に接合され、他方の端部が外周架構7とコア架構6とに架設された他のロングスパン鉄骨梁8に接合されている。
以下では、一方の端部8bが外周架構鉄筋コンクリート柱71に接合され、他方の端部がコア架構鉄骨柱61に接合されているロングスパン鉄骨梁8について説明する。
ロングスパン鉄骨梁8は、長さ方向の中間部にハンチ部81を有している。ロングスパン鉄骨梁8におけるハンチ部81から一方側の端部8a(外周架構7と接合される端部)までを外周側梁部82とし、ハンチ部81よりも他方側の端部8b(コア外周と接合される端部)までをコア側梁部83とする。
図4に示すように、外周側梁部82の梁せい寸法h1は、コア側梁部83の梁せい寸法h2よりもが小さく設定されている。外周側梁部82の梁幅寸法とコア側梁部83の梁幅寸法とは、同じ値に設定されている。外周側梁部82の断面形状は、梁幅寸法よりも梁せい寸法が小さい扁平形状となっている。
外周側梁部82の上面821とコア側梁部83の上面831とは、同じ高さに配置されている。外周側梁部82の下面822は、コア側梁部83の下面832よりも上側に配置されている。
ハンチ部81は、外周側梁部82とコア側梁部83とを接続している。ハンチ部81の梁幅寸法は、外周側梁部82の梁幅寸法およびコア側梁部83の梁幅寸法と同じ値に設定されている。ハンチ部81の上面811は、外周側梁部82の上面821およびコア側梁部83の上面831と同じ高さに連続して配置されている。ハンチ部81の下面812は、外周側梁部82の下面822およびコア側梁部83の下面832と連続している。ハンチ部81の下面812は、外周側梁部82からコア側梁部83に向かって漸次上側に向かう傾斜面となっている。
ロングスパン鉄骨梁8は、コア架構6と剛接合され、外周架構7とピン接合されている。ロングスパン鉄骨梁8は、コア架構6との固定度が外周架構7との固定度よりも大きく設定されている。このため、ロングスパン鉄骨梁8は、外周側梁部82の梁せい寸法h1をコア側梁部83の梁せい寸法h2よりも小さく設定することができる。
ハンチ部81の下側には、客室91における寝室93と客室設備スペース94との境界部分が配置されている。外周側梁部82の下側には、客室91の寝室93が設けられ、コア側梁部83の下側には、廊下92や、客室91の客室設備スペース94が設けられている。このため、梁せい寸法の小さい外周側梁部82の下側に設けられた客室91の寝室93は、コア側梁部83の下側に設けられた廊下92や客室91の客室設備スペース94よりも天井高が高く設定されている。
バルコニースラブ5は、外周架構鉄筋コンクリート梁72に接合され、外周架構鉄筋コンクリート梁72の外側の面から突出している。バルコニースラブ5の上面51は、外周架構鉄筋コンクリート梁72の上面721と面一となっている。バルコニースラブ5の上面51および外周架構鉄筋コンクリート梁72の上面721には、内側(客室91側)から外側(バルコニースラブ5の先端側)に向かって漸次下側に向かう水勾配が形成されている。
外周架構鉄筋コンクリート梁72の上面721は、外周架構7の内側の床スラブ11の上面111よりも下側に配置されている。外周架構鉄筋コンクリート梁72の上面721およびバルコニースラブ5の上面51にはウッドデッキ41が設置され、ウッドデッキの上面と客室91の床面とが段差なく連続するように設計されている。
外周架構鉄筋コンクリート梁72は、プレキャストコンクリート製のプレキャストコンクリート部723と、現場打ちのコンクリート製の現場打ちコンクリート部724と、が接合されている。図4では、プレキャストコンクリート部723と、現場打ちコンクリート部724との境界部を破線で示している。
外周架構鉄筋コンクリート梁72は、プレキャストコンクリート部723の上に現場打ちコンクリート部724が設けられている。
バルコニースラブ5は、プレキャストコンクリート製のプレキャストコンクリート部53と、現場打ちのコンクリート製の現場打ちコンクリート部54と、が接合されている。図4では、プレキャストコンクリート部53と、現場打ちコンクリート部54との境界部を破線で示している。バルコニースラブ5は、外周架構鉄筋コンクリート梁72と接合される側における上部側の部分が現場打ちコンクリート部54となっている。
外周架構鉄筋コンクリート梁72の現場打ちコンクリート部724と、バルコニースラブ5の現場打ちコンクリート部54と、床スラブ11とは、コンクリートが一体に打設されている。
上述しているが、バルコニー4は、外周架構鉄筋コンクリート梁72およびバルコニースラブ5の上に連続してバルコニー4が設けられている。このため、バルコニー4には、外周架構7の外周架構鉄筋コンクリート柱71が配置されている。
図3に示すように、バルコニー4は、客室91ごとに仕切られており、外周架構鉄筋コンクリート柱71の外側にバルコニー4の外縁部まで延びる第1仕切り壁55が接続されている。第1仕切り壁55は、両側の側面551,551が外周架構鉄筋コンクリート柱71と接続されている側から外側に向かって互いに近づく傾斜面となっている。これにより、バルコニー4は、客室91側から外側に向かって間口が広くなっている。このため、客室91からバルコニー4を介した屋外の眺望を広く良好にすることができる。
さらに、外周架構鉄筋コンクリート柱71は扁平な形状であるとともに、鉄骨柱のように耐火被覆を行う必要がないため、バルコニー4の間口を広く確保することができる。
隣り合う客室91のバルコニー4の間に外周架構鉄筋コンクリート柱71が設けられていない場合は、隣り合う客室91のバルコニー4の間に外周架構鉄筋コンクリート柱71と第1仕切り壁55とを合わせた形状と同じ形状の第2仕切り壁56が設けられている。
次に、上記の実施形態による建築物1の作用・効果について図面を用いて説明する。
上記の実施形態による建築物1では、コア架構6が鉄骨造で耐震ブレース63が設けられ、外周架構7が鉄筋コンクリート造である。これにより、ロングスパン鉄骨梁8と外周架構7との固定度を、コア架構鉄骨梁62とコア架構6との固定度よりも小さく設定することができる。このため、ロングスパン鉄骨梁8は、外周側梁部82の梁せい寸法h1をコア側梁部83の梁せい寸法h2よりも小さく設定することができる。その結果、外周側梁部82の下方に設けられた寝室93の天井高を高く確保することができる。寝室93の天井を梁型の無いフラットな天井とすることができる。
さらに、上記の実施形態による建築物1では、外周側梁部82の断面形状は、梁幅寸法よりも梁せい寸法が小さい扁平形状であるため、外周側梁部82の下方に設けられた寝室93の天井高を高く確保することができる。
上記の実施形態による建築物1では、コア架構6が鉄骨造であることにより、コア架構が鉄筋コンクリート造の建築物と比べると建築物の重量を抑えることができる。このため、本実施形態による建築物1では、建築物を支持する杭などの構造をコア架構が鉄筋コンクリート造の建築物と比べて簡便化することができる。
上記の実施形態による建築物1では、外周架構7が鉄筋コンクリート造であることにより、外周架構が鉄骨造の建築物と比べて、重厚感のある外観を演出することができる。
上記の実施形態による建築物1では、外周架構7の外周架構鉄筋コンクリート柱71の断面形状は、建築物1の屋内外方向に交差する水平方向の寸法が建築物1の屋内外方向の寸法よりも小さい扁平形状である。
このような構成とすることにより、外周架構7に設ける開口部の屋内外方向に交差する水平方向の寸法(開口部の幅寸法)を大きく確保することができる。その結果、客室91の開口部からの眺望を良好にすることができる。
上記の実施形態による建築物1では、外周架構7は、客室91の外側に配置されている。
このような構成とすることにより、外周架構7の柱や梁が、客室91の天井高や開口部の大きさに影響しないため、客室91の天井高や開口部の大きさを外周架構7の柱や梁の寸法を考慮せずに設定することができる。客室91に外周架構7の柱型や梁型ができることがなく、居室の天井や壁をフラットな天井や壁とすることができる。
上記の実施形態による建築物1では、バルコニースラブ5のプレキャストコンクリート部53と、外周架構鉄筋コンクリート梁72のプレキャストコンクリート部723とが接合されている。これにより、バルコニースラブ5と梁とを精度良く接合することができる。
上記の実施形態による建築物1では、バルコニースラブ5の現場打ちコンクリート部54と、外周架構鉄筋コンクリート梁72の現場打ちコンクリート部724と、が連続して設けられている。これにより、施工時に、バルコニースラブ5の現場打ちコンクリート部54と、外周架構鉄筋コンクリート梁72の現場打ちコンクリート部724とを一体に打設することができる。
以上、本発明による建築物1の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記の実施形態による建築物1では、建築物1は、外形が正方形で、コア部2を囲繞するように該主部が設けられているが、コア部2の周囲に外周部3が設けられていれば、外形は正方形以外であってもよい。外周部3はコア部2の全周に設けられていなくてもよい。
上記の実施形態による建築物1は、居室が客室91となるホテルを想定しているが、建築物1の用途は適宜設定されてよい。
上記の実施形態による建築物1では、外周側梁部82の断面形状は、梁幅寸法よりも梁せい寸法が小さい扁平形状であるが、梁幅寸法よりも梁せい寸法が大きく設定されていてもよい。
上記の実施形態による建築物1では、外周架構7は、客室91の外側に配置されているが、外周架構7は、客室91の内側や、客室91とバルコニー4の境界部分に設けられていてもよい。
上記の実施形態による建築物1では、バルコニースラブ5は、プレキャストコンクリート部53と、現場打ちコンクリート部54とを有し、外周架構鉄筋コンクリート梁72は、プレキャストコンクリート部723と、現場打ちコンクリート部724とを有している。バルコニースラブ5のプレキャストコンクリート部53と、外周架構鉄筋コンクリート梁72のプレキャストコンクリート部723とが接合されている。バルコニースラブ5の現場打ちコンクリート部54と、外周架構鉄筋コンクリート梁72の現場打ちコンクリート部724と、が連続して設けられている。
これに対し、バルコニースラブ5および外周架構鉄筋コンクリート梁72は、現場打ちコンクリートのみで構築されていてもよいし、プレキャストコンクリート部材のみで構築されていてもよい。
上記の実施形態による建築物1では、バルコニー4が設けられているが、バルコニー4が設けられていなくてもよい。建築物1にバルコニー4が設けられている場合には、バルコニー4を客室91ごとに仕切る仕切り壁は、上記以外の形態であってもよい。
1 建築物
2 コア部
3 外周部
5 バルコニースラブ
6 コア架構
7 外周架構
8 ロングスパン鉄骨梁(鉄骨梁)
53 プレキャストコンクリート部
54 現場打ちコンクリート部
61 コア架構鉄骨柱
62 コア架構鉄骨梁
63 耐震ブレース
82 外周側梁部
83 コア側梁部
93 寝室(居室)
723 プレキャストコンクリート部
724 現場打ちコンクリート部

Claims (5)

  1. コア部と、前記コア部の周囲に配置された外周部と、を有する建築物において、
    前記コア部の外縁部に設けられた鉄骨造のコア架構と、
    前記外周部の外縁部に設けられた鉄筋コンクリート造の外周架構と、
    前記コア架構と前記外周架構との間に架設された鉄骨梁と、を有し、
    前記コア架構には、耐震ブレースが設けられ、
    前記鉄骨梁は、
    前記コア架構と接続されている側のコア側梁部と、
    前記外周架構と接続されている側の外周側梁部と、を有し、
    前記外周側梁部は、前記コア側梁部よりも梁せい寸法が小さく設定され、
    前記外周側梁部の下方に居室が設けられていることを特徴とする建築物。
  2. 前記外周側梁部の断面形状は、梁幅寸法よりも梁せい寸法が小さい扁平形状であることを特徴とする請求項1に記載の建築物。
  3. 前記外周架構の鉄筋コンクリート柱の断面形状は、前記建築物の屋内外方向に交差する水平方向の寸法が前記建築物の屋内外方向の寸法よりも小さい扁平形状であることを特徴とする請求項1又は2に記載の建築物。
  4. 前記外周架構は、前記居室の外側に配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の建築物。
  5. 前記外周架構の鉄筋コンクリート梁に接合され、前記外周架構の鉄筋コンクリート梁から外側に突出するバルコニースラブを有し、
    前記バルコニースラブは、プレキャストコンクリート製のプレキャストコンクリート部と、現場打ちコンクリート製の現場打ちコンクリート部とを有し、
    前記鉄筋コンクリート梁は、プレキャストコンクリート製のプレキャストコンクリート部と、現場打ちコンクリート製の現場打ちコンクリート部とを有し、
    前記バルコニースラブのプレキャストコンクリート部と、前記鉄筋コンクリート梁のプレキャストコンクリート部と、が接合され、
    前記バルコニースラブの現場打ちコンクリート部と、前記鉄筋コンクリート梁の現場打ちコンクリート部と、が連続して設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の建築物。
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