JP2001012087A - 中高層建物の構造 - Google Patents

中高層建物の構造

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JP2001012087A
JP2001012087A JP11186033A JP18603399A JP2001012087A JP 2001012087 A JP2001012087 A JP 2001012087A JP 11186033 A JP11186033 A JP 11186033A JP 18603399 A JP18603399 A JP 18603399A JP 2001012087 A JP2001012087 A JP 2001012087A
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泰博 小多
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養大 喜多村
Toru Nakayama
徹 中山
Ayumi Sasaki
歩 佐々木
Yukimasa Yamamoto
幸正 山本
Hidemichi Ibaraki
秀道 茨城
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建設後の後からでも、社会情勢の変化、家族
構成の変化や好み、あるいは入居の入れ代わりに応じ
て、用途や間取りを自由に変更できて利用性と居住性の
向上を図れるようにした中高層建物の構造を提供する。 【解決手段】 住居空間1と共用空間2を桁行き方向に
交互に配置する。住居空間1と共用空間2の両桁側に桁
行き方向に連続する多層・多スパンのラーメン架構3を
配置する。住居空間1と共用空間2との間に耐震壁4を
それぞれ配置する。住居空間1に各階の床スラブ5を配
置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主に中高層の集
合住宅に適用されるもので、後からでも社会情勢の変
化、入居者の家族構成の変化や好み等に応じて、柱やは
り等の躯体の影響を受けずに間取りを自由に変更できて
利用性と居住性の向上を図れるようにした中高層建物の
構造に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】柱と
はりを各階通しで規則正しく配置する、いわゆる「ラー
メン構造」の建物においては、柱とはりの位置で平面計
画が大きく左右されるため、常に柱とはりの位置を念頭
におきながら平面計画を立てる必要があり、これまで思
うような平面計画が立てられない等の課題があった。
【0003】また、特にRC構造の場合、概して柱とは
りの断面がきわめて大きいため、その一部が居室の中に
大きく突出することが避けられない場合が多く、その分
部屋が狭くなる等して居住性が悪い等の課題もあった。
【0004】また、永年の経過とともに法改正に伴う規
制緩和、社会情勢の変化、さらには家族構成の変化や好
み等に応じて用途や間取りを大幅に変更する必要も当然
考えられる。
【0005】しかしこれまで、用途や間取りの変更を目
的としたリフォームは、せいぜい模様変えを主な目的と
した内装工事や間取りを変更する程度で、それも戸境壁
で区画された各住戸ごとのリフォームに限られ、戸境壁
の配置を変更したりする等の、建物の躯体に関わるよう
な大規模なリフォームは全く不可能であった。
【0006】この発明は、以上の課題を解決するために
なされたもので、特に建設後においても社会情勢の変
化、家族構成の変化や好み、あるいは入居者の入れ代わ
り等に応じて、用途や間取りを自由に変更できて利用性
と居住性の向上を図れるようにした中高層建物の構造を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めの手段として、この発明に係る中高層建物の構造は、
請求項1として、住居空間と共用空間を桁方向に交互に
配置し、この住居空間と共用空間の両桁側に桁行き方向
に連続する多層・多スパンのラーメン架構を、前記住居
空間と共用空間との間に耐震壁をそれぞれ配置し、かつ
前記住居空間に各階の床スラブを配置する。
【0008】請求項2として、住居空間を桁行き方向に
連続して配置し、この住居空間の両桁側に桁行き方向に
連続する多層・多スパンのラーメン架構を配置し、はり
間方向に連続する耐震壁を桁行き方向に所定間隔に配置
し、かつ前記住居空間に各階の床スラブを配置する。
【0009】請求項3として、請求項1または2の中高
層建物の構造において、耐震壁を最下階から最上階まで
連続して配置し、かつ耐震壁の各階に開口を配置する。
【0010】
【発明の実施の形態】図1と図2はこの発明の一例を示
し、図において、複数の住居空間1と共用空間2が桁行
き方向に交互に配置されている。
【0011】また、住居空間1と共用空間2の両桁側に
多層・多スパンのラーメン架構3がそれぞれ配置され、
また住居空間1と共用空間2との間には耐震壁4がそれ
ぞれ配置されている。
【0012】さらに、各階に床スラブ5が配置され、か
つ耐震壁4の各階に開口6が設けられている。こうし
て、中高層建物の躯体(構造体)が構築されている。ラ
ーメン架構3は最下階から最上階まで連続する複数の柱
3aと各階のはり3bとで構築され、特に住居空間1の
柱3aは、共用空間2のそれより大きい柱間隔(スパ
ン)で、桁行き方向に配置されている。
【0013】また特に、住居空間1が広いときは、必要
に応じて住居空間1の中央に中柱3cが最下階から最上
階まで連続して配置されている。各階のはり3bのう
ち、耐震壁4の垂直部分4aを有する側のはり3bは、
住居空間1では桁行き方向に連続し、その両端は耐震壁
4にそれぞれ接合されている。
【0014】また、共用空間2においては、階段室、エ
レベーターシャフト、パイプシャフト等が配置される必
要から、はり3bは省略される場合があり、構造計画に
よっては配置される場合もある。
【0015】一方、反対側の各階のはり3bは、住居空
間1と共用空間2の両方において、桁行き方向に連続し
て配置されている。なお、柱3aとはり3bはいずれも
RC構造やSRC構造などの在来工法で構築されてい
る。
【0016】耐震壁4は、はり間(スパン)方向に対向
する一組の柱3a,3a間に柱3aと一体に、かつ最下
階から最上階まで連続して配置されている。また、耐震
壁4の各階に開口6を有することで、耐震壁4の垂直部
分4aは、一方の柱3aと最下階から最上階まで一体に
形成された壁柱になっており、また最上階の壁部分4b
は柱3aと壁柱(耐震壁4の垂直部分4a)の上端部間
に架け渡された大ばりになっている。
【0017】また、各階の住居空間1は、開口6を介し
て桁行き方向に連続する一つの空間になっている。な
お、開口6の大きさ、位置などは建物の用途、想定され
る地震力などを適当に参酌して決定されている。
【0018】したがって、例えば図3と図4に図示する
ように、耐震壁4の中央部分に開口6を配置し、その両
側に耐震壁4の垂直部分4aを柱3aと一体に配置して
もよいし、また特に開口6を設けない場合も考えられ
る。なお、耐震壁4もラーメン架構3と同様にRC構造
などによって構築されている。
【0019】また、例えば図5(a)〜(c)に図示す
るように、特に共用空間を独立させないで、耐震壁4を
桁行き方向に単に等間隔に配置してもよい。この場合、
各階のはり3bは、耐震壁4を有する側、有しない側の
いずれのはり3bも、桁行き方向に連続して配置されて
いる。
【0020】各階の床スラブ5は、各階のはり3b,3
b間に配置され、例えばアンボンドPC鋼線で補強した
構造のアンボンドフラットスラブ、またはスラブを中空
に形成したボイドスラブ、さらには中空に形成するとと
もに格子状に突設した比較的小さいリブで補強した構造
のワッフルボイドスラブ等として構築されている。
【0021】このような構成において、構造的には、桁
行き方向の地震力に対しては複数の柱3aと各階のはり
3bとからなる多層・多スパンのラーメン架構3で抵抗
し、スパン方向の地震力に対しては複数の耐震壁4で抵
抗する。
【0022】また、平面計画に際しては、耐震壁4で囲
まれた住居空間1に柱とはりがないので、柱やはりの影
響を全く受けないで、各住戸の平面計画を自由に行うこ
とができる。
【0023】その際、住居空間1の各住戸間の戸境壁、
各住戸内の間仕切り壁および外壁、サッシ等をすべて、
接合ボルトを併用した取付金具によって上下階の床スラ
ブ5に着脱自在に固定できるようにすれば、入居後の家
族構成や好みの変化、さらには入居者の入れ代わり等に
応じて各住戸の床面積や間取りを自由に変更することが
できる。
【0024】また特に、取付金具(普段は仕上げ材で被
覆されて露出していないもの)を、建設当初から床スラ
ブ5に所定の基準寸法で配置しておけば、建設時に戸境
壁、間仕切り壁および外壁などを設置する際、および建
設後の戸境壁、外壁、間仕切り壁の位置変えをする際、
床スラブ5に特に大規模な手を加えないでよく、戸境
壁、外壁や間仕切り壁などの施工を容易に行うことがで
きる。
【0025】
【発明の効果】この発明は以上説明した構成からなり、
特に住居空間に柱やはりがないので、柱やはりの影響を
全く受けないで各階ごとに自由な平面計画を立てること
ができる。また、建設後の後からでも、社会情勢の変
化、入居者の家族構成の変化や好み、あるいは入居者の
入れ代わり等に応じて用途や間取りを自由に変更するこ
ともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】中高層建物の一例を示し、(a)は最上階部分
を示す一部斜視図、(b)は基準階部分の一部斜視図で
ある。
【図2】図1に示す中高層建物の基準階部分の一部平面
図である。
【図3】中高層建物の他の一例を示し、(a)は最上階
部分を示す一部斜視図、(b)は基準階部分の一部斜視
図である。
【図4】図3に示す中高層建物の基準階部分の一部平面
図である。
【図5】中高層建物の一例を示し、(a)は基準階部分
の平面図、(b)は最上階部分を示す一部斜視図、
(c)は基準階部分の一部斜視図である。
【符号の説明】
1 住居空間 2 共用空間 3 ラーメン架構 3a 柱 3b はり 3c 中柱 4 耐震壁 5 床スラブ 6 開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中山 徹 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 佐々木 歩 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 山本 幸正 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 茨城 秀道 新潟県新潟市万代1丁目3番4号 鹿島建 設株式会社北陸支店内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 住居空間と共用空間を桁行き方向に交互
    に配置し、この住居空間と共用空間の両桁側に桁行き方
    向に連続する多層・多スパンのラーメン架構を、前記住
    居空間と共用空間との間に耐震壁をそれぞれ配置し、か
    つ前記住居空間に各階の床スラブを配置してなることを
    特徴とする中高層建物の構造。
  2. 【請求項2】 住居空間を桁行き方向に連続して配置
    し、この住居空間の両桁側に桁行き方向に連続する多層
    ・多スパンのラーメン架構を配置し、はり間方向に連続
    する耐震壁を桁行き方向に所定間隔に配置し、かつ前記
    住居空間に各階の床スラブを配置してなることを特徴と
    する中高層建物の構造。
  3. 【請求項3】 耐震壁を最下階から最上階まで連続して
    配置し、かつ耐震壁の各階に開口を有することを特徴と
    する請求項1または2記載の中高層建物の構造。
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