JP4961320B2 - 柱状壁及び建築物 - Google Patents

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Description

本発明は、建築物の技術に関し、特に、集合住宅等の複数の戸境壁が略平行に設けられてこれらの戸境壁と略直交して配置される柱状の壁に特徴を有する建築物の技術に関する。
従来、マンションやアパート等の集合住宅は、複数の住居が集合して一棟を構成している建築物であり、通常、鉄筋コンクリート造もしくは鉄骨鉄筋コンクリート造とされている。
前記集合住宅の一例として、複数の住戸が順次隣接配置され、一方向に長い平面形状で構成されており、住戸と住戸との間は戸境壁によって区切られた構成の集合住宅がある。前記戸境壁は柱状壁であり外力に対して耐震性、耐力性を備えた構造の集合住宅を構成している(特許文献1参照)。
一方、各住戸内には、前記住戸内の部屋を区切るため及び戸境壁では十分な耐力が得られない戸境壁に対して直交する方向へ対する耐力を得るために、前記戸境壁に対し直交する柱状壁が設けられている(特許文献2参照)。
特開平8−35341号公報 特開2006−45962号公報
しかし、前記柱状壁は、複数枚を顧客の注文に合わせて分散して配置したのでは、耐力が十分でない部分ができてしまい、建築物全体としての耐力に不均衡が発生する。そして、柱状壁を分散して配置してそれぞれの部屋の間取りを変更することにより、浴室や便所等の水回り部分が散在することとなるため、個別に配管スペースを設けなければならなかった。
また、前記柱状壁は外壁若しくは戸境壁と接していることにより、隣接する住戸または外からの熱伝導を受ける場合がある。更に外壁と接している場合には外気の温度と部屋内の温度との差によって結露が生じる場合がある。
また、前記柱状壁を複数枚配置した場合には、住戸が完全に区切られてしまい、視覚的に居住者に閉塞感を与えることがある。
そこで、本発明はかかる課題に鑑み、耐力壁としての機能を具備し、結露が生じ難く、室内の閉塞感を和らげることのできる柱状壁を具備する建築物を提供する。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、戸境壁に対して略直交するように室内空間に設けられる柱状壁であって、前記柱状壁の一端が前記戸境壁と接しない程度に近い位置に設けられ、前記柱状壁の他端が戸境壁と接しない独立端であるものである。
請求項2においては、前記柱状壁を前記戸境壁に沿って室内空間に複数等間隔で並設したものである。
請求項3においては、前記柱状壁は、室内空間に設けられた二本の柱間に有孔板を架設して成るものである。
請求項4においては、前記有孔板に、配管を挿通可能な機能孔を設けたものである。
請求項5においては、平面視略矩形状の建築物に、該建築物の梁間方向と略平行に複数の戸境壁を配設し、前記戸境壁間に形成される室内空間に前記請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の柱状壁を単数又は複数設けたものである。
請求項6においては、前記建築物の床又は天井に、一組の長尺部材を接合して成る梁を設け、前記長尺部材間に取付板を介設し、前記取付板に、前記柱状壁の上端又は下端を着脱可能に連結したものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
柱状壁が耐力壁の役割を兼ねることが可能となり、柱を室内に突出させず、また戸境壁を薄く構成することが可能となるため、室内空間を広く取ることができる。また、柱状壁を容易に取り外すことが可能となり、組立工程が少なくなり、作業性が向上するだけでなく、取り外した後に梁と柱状壁とに分割して搬送することが容易となる。
また、柱状壁の両端を独立端としたことで、前記柱状壁は戸境壁から遮断されることとなり、戸境壁を通じて外熱を伝導したり、内部の熱を放熱したりすることもない。また、前記柱状壁は外部から断熱されるため、内部結露等を防止することが可能となる。また、独立端とすることにより、柱状壁と戸境壁との間に空間が生まれるため、閉塞感を和らげることができ、デザイン性が向上する。そして、有孔板であるので、孔を通じて採光をすることが可能となり採光性が向上し、空気の流れが妨げられず、通気性が向上する。
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の一実施例に係る集合住宅の全体的な構成を示した平面図、図2は柱状壁の正面図、図3は柱状壁と梁の連結構造を示した側面図、図4は柱状壁と基礎梁の連結構造を示した側面図、図5は柱状壁の正面図、図6は柱状壁の正面図、図7は面材の概略断面図、図8は(a)柱材の平面断面図(b)柱材の平面断面図(c)柱材の平面断面図(d)柱材の平面断面図、図9は外廊下の物置スペースを示した平面図、図10は物置スペースの斜視図である。
本実施例の建築物の一実施例である集合住宅について説明する。
前記集合住宅1は、単身者若しくは夫婦が居住することを想定したワンルームタイプの集合住宅であり、一方向に長い平面視略矩形状を成し、図1に示すように長辺方向(桁行方向)に沿って複数の住戸が配列されている。
集合住宅1の躯体は、主に、柱及び該柱の頭部に架設された梁とで構成される。前記建築物の床はスラブ床であり、梁3・3間にスラブ2が設けられる。前記スラブ2を支持する柱はその柱頭部にキャピタルを有しないものとされている。また、最下層の柱は、コンクリートで構成された基礎梁4の上に設けている。
前記集合住宅1では、その短辺方向(梁間方向)における一端側に長辺方向(桁行方向)に沿って各住戸の共用部分であるバルコニー5が設けられ、他端側に共用部分としての共用廊下6が設けられて、これらバルコニー5と共用廊下6との間に各住戸の専用部分である室内空間7が設けられている。そして、隣接する室内空間7・7は、梁間方向に延びる戸境壁8で仕切られている。前記戸境壁8の内部にはブレース9が設けられ、耐震補強が図られている。
前記集合住宅1の躯体を構成する梁3は、二本の長尺部材3a・3aを接合して成るものである。つまり、一組の溝形鋼(C型鋼)からなる長尺部材3a・3aを背中合わせに螺結して梁3が構成されている。梁3は、桁行方向に略等間隔に複数並設されている。
前記床と天井との梁3・3間に、柱状壁21が設けられる。
梁3を構成する一組の長尺部材間に、取付板26が介設され、該取付板26が梁3に螺結される。つまり、前記取付板26は、梁3を構成する一組の長尺部材3a・3aに挟持され、螺子等の一例であるボルト30を前記取付板26と前記長尺部材3a・3aとに貫通することにより固定されている。
そして、前記取付板26に、柱状壁21の上端又は下端に突出する挟持ステー21aが螺結されることにより、柱状壁21が床と天井との梁3・3間に立設される。この梁3と柱状壁21との取付構造の詳細については後述する。
前記柱状壁21は、前記戸境壁8と略直交して設けられるとともに、前記戸境壁8に沿って複数略等間隔に配設される。
前記柱状壁21の幅は、隣接する戸境壁8・8間の距離よりも短く、本実施例においては戸境壁8・8間は3333mm(芯−芯)であるのに対し、柱状壁21の幅は600mm(芯−芯)とされる。
なお、前記柱状壁21は、一つの室内空間7を構成する一組の戸境壁8・8のうち、一側の戸境壁8に沿って設けられる。これは、室内空間7をより広く使用可能とするためであり、また、集合住宅1の躯体に捩れを発生させないためである。
なお、本実施例では建築物の一例として集合住宅を示したが、一側に共用廊下、他側にバルコニーを配置した方向性を有する建築物であれば集合住宅に限らず、例えば、オフィスビルや一般的な住宅にも本発明を適用することが可能である。
次に柱状壁21の構成について説明する。
前記柱状壁21は、図2乃至図4に示すように、二本の柱材23・23と、この柱材23・23間に架設された面材22とで構成されている。
前記面材22として、アルミやステンレス等の金属からなるパンチングメタル(有孔板)が採用される。面材22としてパンチングメタルを採用することで、面材の軽量化を図るとともに、面材22に透光性を備えて、室内空間7に配置される柱状壁21によって室内空間7に生じる影の低減が図られている。また、前記面材22には、配管を挿通可能な機能孔29が穿設される。この機能孔29は、円形孔や長円孔であり、配管や配線を別途支持部材を設けることなく支持し、挿通させることができる構成とされている。
前記柱状壁21の左右両端部に位置する柱材23・23は、鋼管やH型鋼などの鋼材を木材で被覆して成るものである。柱材23を木材で被覆することにて、面材22端部の鋭利な部分が保護されて安全性の向上が図られる。また、熱伝導性の高い鋼材を断熱性の高い木材で被覆することにより断熱を行うことができる。また、鋼材は鉛直応力に対して耐性があるものの、座屈性が高いという欠点がある。すなわち、柱材を鋼材のみで形成した場合には、高い耐座屈性を得ることができないが、耐座屈製の高い木材で被覆することにより耐座屈性が向上する。また、柱材に木材を用いることにより環境負荷も軽減することができる。また、柱材を木材のみで構成する場合と比べて、鋼材を使用することにより鉛直応力に対する耐性が高くなり、耐久年数も伸びる。
次に、図8を用いて柱材23の構成について説明する。
例えば、図8(a)のように、柱材23は、鋼材51を平断面視環状の鋼管で構成し、該鋼材51の外周を平断面視略正方形から前記鋼材部分をくり抜いた形状の木材52で被覆する構成とすることができる。前記木材52は二つ以上の部材に分割されており、各部材が接着剤にて接着もしくはビス等にて接合されることにより前記鋼材51を被覆している。また面材22は前記木材52によって固定されている。このように構成することにより、木材52の部分のみを交換することが可能となり、外観を美しく保つことができる。
また、図8(b)のように柱材23は、鋼材51を二本の断面視L字型の鋼材(アングル材)で構成して、前記二本のアングル材で前記面材22を挟持し、該アングル材の面材22を挟持していない面を一面とする断面視正方形の木材52で被覆する構成とすることができる。すなわち、アングル材を背中合わせに配置し、前記面材22をアングル材の間に挟持すると、アングル材の面材22を挟持していない面は断面視略直線状の面を形成することとなる。そこで、該断面視直線状の面を一面とする断面視正方形の木材52によって前記アングル材の背中合わせにした面と挟持された面材22の面を被覆するものである。前記木材52には、前記アングル材の背中合わせにした面と挟持された面材をあわせた幅のスリットが中途部まで設けられている。このように構成することにより一面のみ鋼材51が露出し、他三面は木材52が被覆する構成となり、意匠性が向上する。
また、図8(c)のように、柱材23は、鋼材51をH型鋼で形成し、前記鋼材51の断面視H型の凹部に木材52を設ける構成とすることも可能である。すなわち、H型鋼の両端の直線部分と中央に通る直線部分とによって構成された図面上下方向の二つの凹部に木材52を嵌設して鋼材51の一部を被覆し鋼材51の一部を露出させるものである。また、前記面材22は木材52によって固定されている。このように構成することにより、意匠性が向上し、鋼材51の一部が木材で被覆されることとなるため断熱を行うことができる。
また、図8(d)のように、柱材23は、鋼材51を変形のH型鋼で形成し、前記鋼材51の断面視H型の凹部に木材52を設ける構成とすることも可能である。すなわち、H型鋼の両端部を丸くカーブさせて厚く形成し、細長い楕円の短径方向両端を切り取った形に形成する。また、前記H型鋼の両端部分と中央に通る直線部分とによって構成された図面上下方向の二つの凹部に木材52を嵌設して鋼材51の一部を被覆し鋼材51の一部を露出させるものである。また、前記面材22は木材52によって固定されている。このように構成することにより、鋼材51の一部が木材52で被覆されることとなるため断熱を行うことができる。また、柱材23の角を丸くすることが可能となり、居住者が柱材23に衝突して負傷するのを防止することができる。
また、柱材23は室内空間7に露出する部材であるので、木材で被覆することによってインテリア性の向上が図られる。但し、柱材23は、鋼管又は型鋼のみ、或いは、木材のみで構成することもできる。
また、前記柱状壁21は、図5に示すように、面材22としてのパンチングメタルにブレースを配設した補強材25を付設する構成とすることもできる。すなわち、前記面材22にブレースを斜辺とする直角三角形状の複数枚の補強材25をボルト等の螺子によって螺設する構成としている。これによって、前記面材22の通気性や採光性を残しつつ、耐力を向上することが可能である。また、面材22の一部を補強材で覆ったことにより、意匠性が向上する。
また、前記柱状壁21は、図6及び図7に示すように、プレス成型などにより凹凸を付ける事もできる。すなわち、前記面材22に正面視長方形状の凹部22aを設け、同様に長方形状の凹部22aを有する別の面材22と凹部22aが接するように重ね合わせて前記柱状壁21を構成するものである。このように構成することにより、パンチングメタルを単板及び平面で構成した場合と比較して建築物の長辺方向(桁行方向)への耐力が向上し、また、通気性及び採光性を確保することができる。
また、前記柱状壁21の左右両端は室内空間7内に露出している。すなわち、前記柱状壁21は、戸境壁8または外壁11・12に接することなく、独立して立設されている。このように構成することにより、柱状壁21は戸境壁8や外壁11・12からの熱伝導を受けないため、外気温の影響を室内空間7へ伝導することを防止できる。また、前記柱状壁21は外部から断熱されるため、内部結露等を防止することが可能となる。
そして、前記柱状壁21は室内空間7のどちらか一方の戸境壁8に沿うように配置している。本実施例では、柱状壁21は梁間方向に沿って、桁行方向(戸境壁8と直交する方向)に複数配置しており、両端の室内空間7については、前記柱状壁21を外と接する戸境壁8と接しない側の壁に寄せて配置しており、残りの室内空間7については原則として隣り合う室内空間7と左右対称となるように配置している。室内空間7の数が奇数の場合にはどちらかの端の室内空間7が左右対称とはならず、最外側の戸境壁8と接しない側の戸境壁8に寄せて配置している。
なお、図1に示す室の配置は一例であり当該構造に限定するものではなく、例えば室と室との間に配管スペースやメーターボックスを設けることも可能である。
このように構成することにより、建築物の桁行方向への耐力が向上するため、地震等の振動による、横揺れ(桁行方向への揺れ)に対して強い建築物とすることが可能となる。また、二つの隣接する室内空間7・7の浴室や便所等の水回り部分を、柱状壁21を設けた戸境壁8と反対側の戸境壁8付近にまとめることができるため、二つの室内空間7・7で配管スペース等を共用することができ、省スペース化を図ることができる。
また、前記柱状壁21は複数枚を等間隔に配置している。このように構成することにより、不規則に柱状壁21を配列する場合と比較して、戸境壁8に垂直な柱状壁21を規則正しく配列することにより、ねじれを発生させず、地震時における桁行方向の水平荷重を支持することができる建築物を構成することができる。
次に、柱状壁21の取付方法について図2乃至図4を用いて説明する。
前記柱状壁21は、両端部に設けられた柱材23・23の上端部及び下端部より、梁3に固設された取付板26を挟持するための二枚の板状部材(挟持ステー21a・21a)が柱状壁21の幅方向と平行に突設されている。前記二本の挟持ステー21a・21aの間に取付板26を介挿し、螺子等の一例であるボルト31を前記挟持ステー21a・21aと取付板26とを貫通させて固定している。
一方、一階においては、前記柱状壁21の左右上端部の取付方法は一階より上の階における柱状壁21の取付方法と同様であるが、左右下端部の取付方法が異なる。すなわち、図4に示すように、柱状壁21の左右下端部より取付板21bが突設しており、該取付板21bがベースプレート41から突出した二本の挟持板42によって挟持され、該挟持板42及び前記取付板21bに螺子等の一例であるボルト43を貫通させて固定している。前記ベースプレート41は、基礎梁4にアンカーボルト46によって固定している。そのため、前記柱状壁21が基礎梁4に固定されることとなり、集合住宅1全体の桁行方向への耐力が向上する。
このように構成することにより、取付板26を介して柱状壁21の上部を長尺部材3a・3aからなる梁3に固定して、また、取付板26を介して柱状壁21の下部をスラブ2に延設した桁行方向に平行な二本の長尺部材3a・3aからなる梁3若しくは基礎梁4に固定することにより、柱状壁の役割を果たすことが可能となっている。そのため、戸境壁8を薄くすることが可能となり、室内に突出する柱を無くすことが可能となるため、各室内空間7の間取りについて、レイアウトの自由度が向上する。また、これらの柱状壁21を家具の一部として使用することも可能である。
また、ボルト31を着脱することにより柱状壁21を前記梁3より容易に着脱することが可能となっている。このため、柱状壁21の簡易な施工が可能となり、柱状壁21と梁3とを分割することにより搬送することが容易となる。
また、図9及び図10に示すように、共有空間である外廊下6と室内空間7とが戸境壁8を隔てて隣接する場合、外廊下6側に前記柱状壁21を設けて、該柱状壁21を用いて共用の物置スペース60を設けることもできる。このように構成することにより、共有空間においても柱状壁21を設置することとなり、前記柱状壁21と梁3を結合させることで集合住宅1全体の桁行方向への耐力が向上するものである。但し、物置スペース60に用いる柱状壁21の面材22上部には機能孔は設けず、前記面材22上部は平板もしくは有孔板で構成する。前記柱状壁21の面材をパンチングメタルで構成したことにより、左右両側の柱状壁の孔に突起物61を嵌設して該突起物61に棚板62を支持させることにより高さの調節が可能な棚を設けることができる。
以上のように、本発明にかかる柱状壁21は、戸境壁8に対して略直交するように室内空間に設けられる柱状壁21であって、前記柱状壁21の両端が戸境壁8と接しない独立端であるものである。
また、前記柱状壁21を前記戸境壁8に沿って室内空間7に複数等間隔で並設したものである。
また、前記柱状壁21は、室内空間7に設けられた二本の柱23・23間に有孔板22を架設して成るものである。
また、前記有孔板22には、配管を挿通可能な機能孔29を設けたものである。
また、本発明にかかる建築物1は、平面視略矩形状の建築物1に、該建築物1の梁間方向と略平行に複数の戸境壁8を配設し、前記戸境壁8間に形成される室内空間7に前記柱状壁21を単数又は複数設けた建築物である。
また、前記建築物1の床又は天井に、一組の長尺部材3a・3aを接合して成る梁3を設け、前記長尺部材3a・3a間に取付板26を介設し、前記取付板26に、前記柱状壁21の上端又は下端を着脱可能に連結したものである。
このように構成することにより、柱状壁21が柱の役割を兼ねることが可能となり、柱を室内に突出させず、また戸境壁8を薄く構成することが可能となるため、室内空間を広く取ることができる。また、ボルト30、31、43を取り外すことで、柱状壁21を容易に取り外すことが可能となり、組立工程が少なくなり、作業性が向上するだけでなく、取り外した後に梁3と柱状壁21とに分割して搬送することが容易となる。
また、両端を独立端としたことで、外気から遮断されることとなり、外熱の影響を受けることがなく、内部の熱を放熱することもない。また、前記柱状壁21は外部から断熱されるため、内部結露等を防止することが可能となる。独立端とすることにより、柱状壁21と戸境壁8との間に空間が生まれるため、閉塞感を和らげることができ、デザイン性が向上する。また、戸境壁8に壁紙を張る際に仕切り壁が邪魔にならない。そして、有孔板の孔があることにより、採光をすることが可能となり採光性が向上し、空気の流れが妨げられず、通気性が向上する。
本発明の一実施例に係る集合住宅の全体的な構成を示した平面図。 柱状壁の正面図。 柱状壁と梁の連結構造を示した側面図。 柱状壁と基礎梁の連結構造を示した側面図。 柱状壁の正面図。 柱状壁の正面図。 面材の概略断面図。 (a)柱材の平面断面図(b)柱材の平面断面図(c)柱材の平面断面図(d)柱材の平面断面図。 外廊下の物置スペースを示した平面図。 物置スペースの斜視図。
符号の説明
1 集合住宅
2 スラブ
3 梁
4 基礎梁
8 戸境壁
21 柱状壁
22 面材
23 柱材

Claims (6)

  1. 戸境壁に対して略直交するように室内空間に設けられる柱状壁であって、
    前記柱状壁の一端が前記戸境壁と接しない程度に近い位置に設けられ、
    前記柱状壁の他端が戸境壁と接しない独立端であることを特徴とする、
    柱状壁。
  2. 前記柱状壁を前記戸境壁に沿って室内空間に複数等間隔で並設したことを特徴とする、
    請求項1に記載の柱状壁。
  3. 前記柱状壁は、室内空間に設けられた二本の柱間に有孔板を架設して成ることを特徴と
    する、
    請求項1又は請求項2に記載の柱状壁。
  4. 前記有孔板に、配管を挿通可能な機能孔を設けたことを特徴とする、
    請求項3に記載の柱状壁。
  5. 平面視略矩形状の建築物に、該建築物の梁間方向と略平行に複数の戸境壁を配設し、
    前記戸境壁間に形成される室内空間に前記請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の柱
    状壁を単数又は複数設けたことを特徴とする、
    建築物。
  6. 前記建築物の床又は天井に、一組の長尺部材を接合して成る梁を設け、
    前記長尺部材間に取付板を介設し、
    前記取付板に、前記柱状壁の上端又は下端を着脱可能に連結したことを特徴とする、
    請求項5に記載の建築物。
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