JP6374069B1 - 木造建築用壁体の構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】筋交いの構成できない薄壁や雑壁を、容易な施工で、耐力構造部として寄与させることができる木造建築用壁体の構造を提供する。【解決手段】下部横架材11と、下部横架材11に立設された柱に支持される上部横架材13と、下部横架材11と上部横架材13との間に建て込まれる四角形の耐力板材15と、垂直板部31と水平板部33とにより断面L字形状に形成され、水平板部33に水平板丸穴と長穴とが交互に穿設されるとともに、垂直板部31に複数の垂直板丸穴が穿設され、耐力板材15の下縁と上縁を下部横架材11と上部横架材13に固定する少なくとも上下で2つの連結金物17と、水平板丸穴により下部横架材11及び上部横架材13に縦方向に打ち込まれる縦ビス19と、長穴により下部横架材11及び上部横架材13に打ち込まれる傾斜ビス21と、垂直板丸穴により耐力板材15に打ち込まれる横ビス23と、を設けた。【選択図】 図4

Description

本発明は、木造建築用壁体の構造に関する。
木造住宅において、耐震補強となる構造は、一般に筋交いを壁面の内部に構成している。筋交いは、柱と柱の間に、斜めに配置し、両端が各柱の上下端部と上下横架材との接合部分に連結され、壁材で隠される。この構造では、下部横架材と上部横架材の間で、左右一対の柱が矩形に枠組み構成されている部分において、筋交いが設けられて、いわゆる耐力壁となる。
実用新案登録第3121319号公報 特開平9−317006号公報
しかしながら、従来の木造住宅において、せん断力を負担するための筋交いを構成する場合、左右両側には柱が必要であった。すなわち、耐震補強となる耐力壁では、左右一対の柱と、筋交いが必須であった。また、耐力壁は、壁面を構成するために少なくとも片面が、柱や筋交いを覆うように壁材で覆われる。そのため、厚み等の制約で筋交いを構成できない薄壁や雑壁は、耐震補強のための耐力構造部として寄与させることができなかった。また、仮に柱の増設が可能な構造部であっても、柱を増設し、筋交いを複数の金物を用いて建て込み、さらにこれらを壁材で覆う作業は、多くの工数を必要とした。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、筋交いの構成できない薄壁や雑壁を、容易な施工で、耐力構造部として寄与させることができる木造建築用壁体の構造を提供することにある。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載の木造建築用壁体の構造は、下部横架材11と、
前記下部横架材11に立設された柱29に支持される上部横架材13と、
前記下部横架材11と前記上部横架材13との間に建て込まれる四角形の耐力板材15と、
前記耐力板材15の幅方向に沿う長尺となって長手方向に直交する断面が垂直板部31と水平板部33とによりL字形状に形成され、前記水平板部33には長手方向に沿って複数の水平板丸穴35と長手方向に直交する方向に長い複数の長穴37とが交互に穿設されるとともに、前記垂直板部31には長手方向に沿って複数の垂直板丸穴39が穿設され、前記耐力板材15の下縁を前記下部横架材11に固定し前記耐力板材15の上縁を前記上部横架材13に固定する少なくとも上下で2つの連結金物17と、
前記水平板丸穴35に挿通されて前記下部横架材11及び前記上部横架材13に縦方向に打ち込まれる縦ビス19と、
前記長穴37に挿通されて前記下部横架材11及び前記上部横架材13に傾斜して打ち込まれる傾斜ビス21と、
前記垂直板丸穴39に挿通されて前記耐力板材15に横方向に打ち込まれる横ビス23と、
を具備することを特徴とする。
この木造建築用壁体の構造では、耐力板材15の下縁と上縁のそれぞれが、連結金物17により下部横架材11と上部横架材13とに固定される。連結金物17は、垂直板部31と水平板部33とにより断面L字形状に形成される。連結金物17の水平板部33は、下部横架材11及び上部横架材13に、複数の縦ビス19と傾斜ビス21とにより交互に固定される。この縦と傾斜の交互の固定により、上下横架材11,13に対して1つの方向からの固定にならず、上下横架材11,13の割れを防ぐ。また、連結金物17の垂直板部31は、長手方向に沿って複数の横ビス23により耐力板材15に固定される。これにより、四角形の耐力板材15は、下縁と上縁が、下部横架材11と上部横架材13とに強固に固定される。耐力板材15は、下部横架材11と上部横架材13において延在方向の相対的な変位により生じるせん断力を負担することができる。このせん断力は、柱幅の1/4〜1/2の厚さの耐力板材15のみを用いることで、従来の柱間に筋交いを設けた耐力構造部と同等の大きさとなる。そのため、この木造建築用壁体の構造によれば、従来、耐力壁を構築できなかった薄壁や雑壁65においても、耐力構造部を構築することが可能となる。また、木造建築用壁体の構造は、下部横架材11と上部横架材13の間に耐力板材15を建て込み、連結金物17で固定するのみであるので、新築のみならず、リフォームにおいても容易に施工が可能となる。
本発明の請求項2記載の木造建築用壁体の構造は、請求項1記載の木造建築用壁体の構造であって、
前記上下で2つの連結金物17のうちそれぞれの前記水平板部33が、前記耐力板材15の下端面と前記下部横架材11との間、前記耐力板材15の上端面と前記上部横架材13との間に配置されることを特徴とする。
この木造建築用壁体の構造では、連結金物17は、水平板部33が、耐力板材15の下端面と下部横架材11との間、或いは耐力板材15の上端面と上部横架材13との間に配置される。すなわち、断面L字形状の連結金物17は、水平板部33が、耐力板材15の板厚内に納められ、耐力板材15の表裏から突出しない。これにより、木造建築用壁体の構造は、水平板部33を例えば引戸49などの建具と干渉しない位置に納めることができ、引戸49の収納部分における袖壁51に適用が可能となる。
本発明の請求項3記載の木造建築用壁体の構造は、請求項1または2に記載の木造建築用壁体の構造であって、
前記垂直板部31には長手方向に沿って前記垂直板丸穴39と交互に複数の四角形の逃げ穴41が穿設され、
前記耐力板材15の表面と裏面とに配置された表裏一対の前記連結金物17は、一方の連結金物17の垂直板丸穴39に打ち込まれた横ビス23が他方の連結金物17の前記逃げ穴41に配置されることを特徴とする。
この木造建築用壁体の構造では、耐力板材15の上縁または下縁において、耐力板材15を表裏から挟む一対の連結金物17が用いられる。ここで、表裏一方の連結金物17の垂直板丸穴39に打ち込まれた横ビス23は、耐力板材15を挟む表裏他方の連結金物17の垂直板部31に穿設された逃げ穴41に先端が位置する。耐力板材15の両面に連結金物17を使用する場合、垂直板丸穴39と逃げ穴41とが交互にあることで、横ビス23を両面から打つ際に、同じ位置に横ビス23が打たれて衝突することにならず、互い違いに配置できる。
本発明の請求項4記載の木造建築用壁体の構造は、請求項1〜3のいずれか1つに記載の木造建築用壁体の構造であって、
前記耐力板材15と、前記上下で2つの連結金物17とが、木造住宅の雑壁65を構成することを特徴とする。
この木造建築用壁体の構造では、例えば引戸の袖壁51等の薄壁、柱29が片側のみにしかない仕切壁63、食器棚下地を兼用した雑壁65、階段脇の雑壁65、ユニットバス入り口の出入口側壁67、物入れ内に露出した雑壁65等の化粧的な部分においても、この耐力板材15と連結金物17を用いて耐力構造部を構築することができる。
本発明に係る請求項1記載の木造建築用壁体の構造によれば、柱の無い上下横架材間に、せん断力を負担できる耐力構造部を、筋交いを必要とせずに容易な施工で得ることができる。別言すると、柱の無い部分での上下横架材間に、せん断力を負担できる耐力構造部を構成でき、従来の耐力壁で必要な両側の柱を必要とせず、柱から離れた位置であってもせん断力に対する十分な耐力を備えた構造を得られる。
本発明に係る請求項2記載の木造建築用壁体の構造によれば、耐力板材の厚みの範囲内で構成でき、従来では困難であった薄壁に対して耐力構造を構築できる。
本発明に係る請求項3記載の木造建築用壁体の構造によれば、ビスを耐力板材の両面から打ち込む際に、ビス同士の干渉を容易に回避でき、施工性を高めることができる。
本発明に係る請求項4記載の木造建築用壁体の構造によれば、従来、困難であった薄壁構造の雑壁を耐力構造部として構築でき、木造住宅の耐震性を容易に且つ確実に高めることができる。
本発明の一実施形態に係る木造建築用壁体の構造を示す正面図である。 図1に示した連結金物を示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は底面図、(d)は側面図である。 片面仕様の連結金物で耐力板材を下部横架材に固定する例を(a)、(b)で示した手順説明図である。 両面仕様の連結金物で耐力板材の上縁と下縁を固定する例を(a)、(b)で示した要部断面図である。 連結金物の使用例を(a)、(b)、(c)で示した要部断面図である。 両面仕様の連結金物で耐力板材を下部横架材に固定する例を(a)、(b)、(c)、(d)で示した手順説明図である。 木造建築用壁体の構造を引戸に適用した例を示し、(a)は平面図、(b)はA−A断面図、(c)はB−B断面図である。 木造建築用壁体の構造を間柱間に適用した例を示し、(a)は平面図、(b)はC−C断面図、(c)はD−D断面図である。 木造建築用壁体の構造が適用される耐力構造部の一例を示す間取り図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る木造建築用壁体の構造を示す正面図である。
本実施形態に係る木造建築用壁体の構造は、下部横架材11と、上部横架材13と、耐力板材15と、連結金物17と、縦ビス19と、傾斜ビス21と、横ビス23と、を主要な構成として有する。
木造建築用壁体の構造では、これら耐力板材15、連結金物17、縦ビス19、傾斜ビス21、横ビス23により、下部横架材11と上部横架材13との間に壁体25が構築される。
下部横架材11は、木造住宅の例えば土台である。なお、木造建築用壁体の構造は、耐力板材15の下縁を固定する連結金物17が、床下地材27を介して下部横架材11に固定されてもよい。
上部横架材13は、下部横架材11に立設された柱29(図7参照)に支持される。上部横架材13は、木造住宅の例えば梁である。
耐力板材15は、四角形の板材で、下部横架材11と上部横架材13との間に建て込まれる。耐力板材15には、LVLとも称されるラミネイティッド・ベニア・ランバー(Laminated Veneer Lumber )が好適に用いられる。LVLは、単板積層材を意味する。LVLは、丸太を切削し単板(厚さ2〜4mmの薄板:ベニヤ)にし、これを乾燥し、単板の繊維方向が平行となるようにして積層接着する。LVLは、単板の繊維方向が平行である点が、単板の繊維方向が交互に直交するように積層接着する合板と異なる。木造建築用壁体の構造では、このLVLからなる耐力板材15を、繊維方向が上下方向となる向きで用いられる。
図2は図1に示した連結金物17を示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は底面図、(d)は側面図である。
連結金物17は、耐力板材15の下縁を下部横架材11に固定し、耐力板材15の上縁を上部横架材13に固定する。従って、連結金物17は、少なくとも上下で2つのものが使用される。少なくとも上下で2つとは、耐力板材15の表裏に連結金物17が使用される場合には、上下で4つとなる意味である。
連結金物17は、耐力板材15の幅方向に沿う長尺となって形成される。連結金物17は、長手方向に直交する断面が、垂直板部31と水平板部33とにより図2(d)に示すL字形状に形成される。連結金物17の水平板部33には、図2(a)に示すように、長手方向に沿って複数の水平板丸穴35と、長手方向に直交する方向に長い複数の長穴37とが交互に穿設される。また、連結金物17の垂直板部31には、図2(b)に示すように、長手方向に沿って複数の垂直板丸穴39が穿設される。
縦ビス19は、連結金物17の水平板丸穴35に挿通されて、下部横架材11及び上部横架材13に垂直縦方向に打ち込まれる。
傾斜ビス21は、連結金物17における水平板部33の長穴37に挿通されて、下部横架材11及び上部横架材13に所定の角度に傾斜して打ち込まれる。
横ビス23は、垂直板丸穴39に挿通されて、耐力板材15に水平横方向に打ち込まれる。
また、連結金物17の垂直板部31には、長手方向に沿って上記の垂直板丸穴39と交互に複数の四角形の逃げ穴41が穿設される。図2(b)では菱形の逃げ穴41を示す。例えば、耐力板材15の表面と裏面とに配置された表裏一対の連結金物17は(図4参照)、一方の連結金物17の垂直板丸穴39に打ち込まれた横ビス23が、他方の連結金物17の逃げ穴41に配置される。長手方向に交互に配置される垂直板丸穴39と逃げ穴41とは、上下方向に複数段で設けられてもよい。この場合、隣接する各段における垂直板丸穴39と逃げ穴41とは配列の位相が逆となる。つまり、垂直板丸穴39と逃げ穴41とは、千鳥配列となる。
なお、本実施形態の連結金物17の水平板部33は、2枚重ねで構成され、溶接部43にて固定されている。
連結金物17は、耐力板材15に対して芯を合わせて(中心を合わせて)取り付けられる。このため、連結金物17の垂直板部31の上端縁部には、中央に切欠45が形成されている。連結金物17は、耐力板材15に予め設けられる罫書き線に切欠45を合わせることにより、芯を合わせて取り付けられるようになっている。
連結金物17の垂直板部31の中央には、中央四角穴47が穿設される。この中央四角穴47は、壁として建て込まれる際の間柱やパッキンなどが位置する(配置される)場合の逃げ、ビス打ちの逃げになっている。連結金物17は、垂直板丸穴39の全部に横ビス23が打たれる。また水平板部33においても全ての水平板丸穴35と長穴37に縦ビス19と傾斜ビス21が打たれる。これらのビス位置や数は、螺着締結固定による構造計算にも基づいて設定されている。
図3は片面仕様の連結金物17で耐力板材15を下部横架材11に固定する例を(a)、(b)で示した手順説明図である。
連結金物17は、片面仕様と、両面仕様との二通りで使用することができる。片面仕様では、図3(a)に示すように、下部横架材11の芯から所定の寸法を測り水平板部33の位置を罫書く。下部横架材11に連結金物17の水平板部33を載置する。水平板丸穴35に縦ビス19を垂直縦方向に打ちこむ。これと交互に、長穴37に、傾斜ビス21を斜めに打ちこむ。傾斜角度は、45度が望ましい。同様に上部横架材13にも連結金物17を取り付ける。
次に耐力板材15の芯出しが行われ、中央位置を罫書く。耐力板材15を上記の固定された連結金物17に位置合わせを行い、図3(b)に示すように水平板部33上に建て込む。位置合わせは、垂直板部31の切欠45に、耐力板材15に罫書いた線を合わせる。次いで、垂直板丸穴39に横ビス23を打ち込む。同様に上部横架材13に固定した連結金物17の垂直板部31も、耐力板材15の上縁に取り付ける。片面仕様では、これにより、壁体25の構築が完了する。
図4は両面仕様の連結金物17で耐力板材15の上縁と下縁を固定する例を(a)、(b)で示した要部断面図である。
両面仕様では、図4(a)に示すように、耐力板材15の上縁が、表裏一対の連結金物17により挟持されて、上部横架材13に固定される。図4(b)に示すように、同様に、耐力板材15の下縁も、表裏一対の連結金物17により挟持されて、下部横架材11に固定される。両面仕様では、垂直板部31の逃げ穴41に、反対側から打った横ビス23が1mm程度飛び出る。
図5は連結金物17の使用例を(a)、(b)、(c)で示した要部断面図である。
木造建築用壁体の構造では、連結金物17を種々の位置で固定することができる。木造建築用壁体の構造は、図5(a)に示すように、耐力板材15を、例えば下部横架材11の芯の片側に、片面仕様で固定することができる。この例では、上下一対の連結金物17のうちそれぞれの水平板部33が、耐力板材15の下端面と下部横架材11との間、耐力板材15の上端面と上部横架材13との間に配置される。この片寄せ片面仕様は、後述する引戸49(図7参照)の袖壁51を構築する際等に好適となる。
また、木造建築用壁体の構造は、図5(b)に示すように、耐力板材15を、例えば下部横架材11の芯に、片面仕様で固定することができる。この中央片面仕様は、大開口に耐力構造部を構築する際に好適となる。この場合、図5(c)に示すように、耐力板材15の表裏を一対の連結金物17で固定した中央両面仕様としてもよく、建物の構造、建具などの造作に応じて組合せを可能としている。
図6は両面仕様の連結金物17で耐力板材15を下部横架材11に固定する例を(a)、(b)、(c)、(d)で示した手順説明図である。
中央両面仕様では、図6(a)に示すように、下部横架材11の芯から所定の寸法を測り水平板部33の位置を罫書く。下部横架材11に連結金物17の水平板部33を載置する。水平板丸穴35に縦ビス19を縦に打ちこむ。これと交互に、長穴37に、傾斜ビス21を斜めに打ちこむ。同様に上部横架材13にも連結金物17を取り付ける。
次に耐力板材15の芯出しが行われ、中央位置を罫書く。耐力板材15を上記の固定された連結金物17に位置合わせを行い、下部横架材11上に建て込む。位置合わせは、垂直板部31の切欠45に、耐力板材15に罫書いた線を合わせる。次いで、図6(b)に示すように、垂直板丸穴39に横ビス23を打ち込む。このとき耐力板材15の厚みが所定の寸法であれば下部横架材11上に自立する。同様に上部横架材13に固定した連結金物17の垂直板部31も、耐力板材15の上縁に取り付ける。
次いで、図6(c)に示すように、反対側に連結金物17を配置し、この連結金物17の水平板部33に、縦ビス19と傾斜ビス21とを打ち込む。図6(d)に示すように、垂直板丸穴39に横ビス打ち込む。同様に上部横架材13に固定した連結金物17の垂直板部31も、耐力板材15の反対側の上縁に取り付ける。これにより、連結金物17を両面仕様で用いた壁体25の構築が完了する。
図7は木造建築用壁体の構造を引戸49に適用した例を示し、(a)は平面図、(b)はA−A断面図、(c)はB−B断面図である。
木造建築用壁体の構造は、引戸49の袖壁51に適用することができる。すなわち、図のような「薄壁」を耐力構造部として構築することが可能となる。
この例では、連結金物17を上下で1つずつ使用する。連結金物17は、上記した片寄せ片面仕様で用いる。上下一対の連結金物17のうちそれぞれの水平板部33は、耐力板材15の下端面と下部横架材11との間、耐力板材15の上端面と上部横架材13との間に配置される。すなわち、水平板部33は、横架材11,13と耐力板材15とに挟まれる状態となる。
床下地材27の上面には、フローリング等の床仕上げ材53が貼られる。また、耐力板材15の表面には、石膏ボード等の壁仕上げ材55が貼られる。
これにより、引戸49の収納部分を構成でき、かつ、耐震補強が可能となる。従来では、このような引戸49を配置する一対の柱29,29間においては、耐震構造を構築することが不可能であり、薄い板材を単に建て込むのみで、強度を得ることは出来ず、空間を区切るのみであった。木造建築用壁体の構造では、一側に柱29が近接しているが、柱29と耐力板材15とは固定しない。上下の横架材11,13に対してのみ連結金物17で連結固定させる。なお、ビス19,21の位置、角度については、横架材11,13に対して垂直方向と斜め方向の2種類を交互に打つ。これによって、下部横架材11と上部横架材13の割れを防ぐことができ、これは横架材に一列に同方向多数ビスを打ち込むと割れる虞があるためである。
図8は木造建築用壁体の構造を間柱間に適用した例を示し、(a)は平面図、(b)はC−C断面図、(c)はD−D断面図である。
また、木造建築用壁体の構造は、間柱と間柱の間に耐力構造部を構築することができる。
この場合、例えば間柱57は、例えば30mm×105mmの断面寸法である。左右の間柱57の間隔は、図示の例では芯間隔で910mmである。従って、左右の間柱57の対向面間の距離(間隔距離)は、805mmになる。その中に幅長800mmの耐力板材15を配置する。左右の間柱57と耐力板材15とは、接していても接していなくてもよい。但し、間柱57と耐力板材15とは固定しない。また、この例では、耐力板材15の中央部分に、上下に延在するパッキン59が、壁仕上げ材55との間に設けられる。壁仕上げ材55にはクロス材61等が貼られる。
この木造建築用壁体の構造によれば、間柱57と間柱57との間に耐力構造部を構築することにより、通常では室内壁面を支えるのみで筋交い等の構造体(専用金物)を配設できない箇所においても、せん断変形を起こしにくくでき、耐震性の効果を得ることができる。
図9は木造建築用壁体の構造が適用される耐力構造部の一例を示す間取り図である。
木造建築用壁体の構造は、耐力板材15と、少なくとも上下一対の連結金物17とを用いて木造住宅の雑壁を、耐力構造部として構成することができる。この雑壁としては、例えば柱29が片側のみにしかない仕切壁63や、階段脇の雑壁65、ユニットバスの出入口側壁67等を挙げることができる。
また、木造建築用壁体の構造は、柱29が近くにない開口部分に、窓と、壁となる耐力構造部と、を組み合わせて配置することもできる。この場合、採光や通風を可能としながら、耐力構造部を構築できる。
このように、木造建築用壁体の構造は、従来の耐力壁のような柱を必要とする箇所以外のどの部分においても、上下に横架材11,13があれば耐力板材15を上下の連結金物17で構築でき、せん断力を負担できる壁体を構成して耐震性の効果を得られる耐力構造部を構成できる。
次に、上記した構成の作用を説明する。
本実施形態に係る木造建築用壁体の構造では、下部横架材11と上部横架材13との間に、これら横架材11,13の長手方向を幅方向とする耐力板材15が建て込まれる。この耐力板材15は、下縁と上縁のそれぞれが、連結金物17により下部横架材11と上部横架材13とに固定される。
連結金物17は、耐力板材15の幅方向に沿って略同一長で延在する長尺材となる。連結金物17は、垂直板部31と水平板部33とにより断面L字形状に形成される。連結金物17の水平板部33は、下部横架材11及び上部横架材13に、複数の縦ビス19と傾斜ビス21とにより交互に固定される。また、連結金物17の垂直板部31は、長手方向に沿って複数の横ビス23により耐力板材15に固定される。これにより、四角形の耐力板材15は、下縁と上縁が、下部横架材11と上部横架材13とに強固に連結固定される。
下縁及び上縁が、下部横架材11と上部横架材13とに一体的に固定された耐力板材15は、下部横架材11と上部横架材13において延在方向の相対的な変位により生じるせん断力を負担することができる。
負担可能となるこのせん断力は、柱幅(耐力板材15の板厚方向と同方向の柱29の寸法)の1/4〜1/2の厚さの耐力板材15を用いることで、従来の柱間に筋交いを設けた耐力構造部、所謂耐力壁と同等の大きさとなる。すなわち、耐力板材15は、柱29、下部横架材11及び上部横架材13の幅長以下の厚さで構成できる。
そのため、この木造建築用壁体の構造では、従来、耐力壁を構築できなかった薄壁や雑壁となる室内仕切り部分においても、耐力構造部を構築することが可能となる。
また、木造建築用壁体の構造は、建物自体に対する大幅な加工が発生しない。そのため、下部横架材11と上部横架材13の間に耐力板材15を建て込み、連結金物17で固定するのみであるので、新築のみならず、リフォームにおいても容易に施工が可能となる。
地震などの外力を受けた際には、上下の横架材11,13間で、横架材11,13の長手方向に沿う方向において、耐力板材15が存在していること、耐力板材15の上下両縁が固定されていることで、両横架材11,13間のせん断変形が起きない。これは、耐力板材15のある部分の横架材11,13間が、固定された耐力板材15によって一枚板状になり、一般的な耐力壁と同等の構造体となるためである。
なお、通常の耐力壁は、左右両側に柱を有していることで、せん断力(横方向)と軸力(縦方向)を負担している。柱間の距離が大きいなど耐力壁を構成させることができない部分などの上下横架材間に、本発明の構造を構成させることで、せん断変形の起きにくい構造部分を容易に構築できる。例えば、壁一面に窓などの大きな開口部分を作る場合に、上下横架材と左右柱間は大きな空間となってしまうが、柱29の位置に関係なく上下横架材11,13間の所望の位置に耐力板材15を固定させることで耐力構造部を構成できる。
また、引戸49の配置される箇所においても、通常では薄壁や袖壁51を建て付けるのみであるが、その袖壁51を本発明の耐力板材15を用いた壁体25に置き換えることができ、厚さ寸法を大きく採れない部分においても補強構造が容易に得られることとなる。
また、木造建築用壁体の構造では、連結金物17は、水平板部33が、耐力板材15の下端面と下部横架材11との間、或いは耐力板材15の上端面と上部横架材13との間に配置することができる。すなわち、断面L字形状の連結金物17は、水平板部33が、耐力板材15の板厚内に納められ、耐力板材15の表裏から突出しない。これにより、木造建築用壁体の構造は、水平板部33を例えば引戸49と干渉しない位置に納めることができ、引戸49の収納部分における袖壁51に適用が可能となる。その結果、耐力板材15の厚みの範囲内で構成でき、従来では困難であった薄壁に対して耐力構造を構築することができる。
さらに、この木造建築用壁体の構造では、耐力板材15の上縁または下縁において、耐力板材15を表裏から挟む一対の連結金物17が用いられる。ここで、一方の連結金物17の垂直板丸穴39に打ち込まれた横ビス23は、耐力板材15を挟む他方の連結金物17の垂直板部31に穿設された逃げ穴41に先端が通される。耐力板材15の両面に連結金物17を使用する場合、垂直板丸穴39と逃げ穴41とが交互にあることで、横ビス23を両面から打つ際に、同じ位置にならず、互い違いに配置できる。その結果、ビスを耐力板材15の両面から打ち込む際に、ビス同士の干渉を容易に回避でき、施工性を高めることができる。
また、この木造建築用壁体の構造では、引き戸の袖壁51等の薄壁、食器棚下地を兼用した雑壁68、ユニットバス入り口の袖壁67、物入れ内に露出した雑壁69等の化粧的な部分においても、この耐力板材15と連結金物17を用いて耐力構造部を構築することができる。その結果、従来、困難であった薄壁構造の雑壁65を耐力構造部として構築でき、木造住宅の耐震性を容易に且つ確実に高めることができる。
従って、本実施形態に係る木造建築用壁体の構造によれば、せん断力を負担できる耐力構造部を、柱、筋交いを必要とせずに容易な施工で得ることができる。
実施の形態で説明した構成と同様の壁体を、耐力板材15と連結金物17とを用い図1に示すように構築し、せん断力を試験した結果を説明する。
壁体25は、幅800mm、厚さ38mmの柱がない耐力板材15により構成した。
耐力板材15の高さ寸法は、横架材間距離−(床合板(床下地材27)厚+上下連結金物厚20mm)とし、2300〜3000mmの範囲とした。
耐力板材15は、すぎなどを素材とする単板積層材(LVL)を用いた。
通り心から455mmの位置が、幅800mmの耐力板材の心位置となる。
上下2個の連結金物17にて、耐力板材15の側面と上下の横架材11,13をビス19,21,23にて固定した。
上部横架材11(梁),下部横架材13(土台)の幅長は105mm、床合板(床下地材27)の厚さは28mmである。
連結金物17は、床合板(床下地材27)−上部横架材13間にて、耐力板材15の上下をそれぞれ計2個の連結金物17を内使い(片寄せ片面仕様)(図3,図5(a)参照)で取り付けた。
連結金物17は、厚さ2.3mmの亜鉛メッキ鋼板よりなり、幅(長手方向の長さ)800mm,高さ(垂直板部31の高さ)152.3mm,厚み(水平板部33の幅長)31.5mmのL型の形状である。
隣接する柱とは直接固定せず、隣接する柱とは2.5mmのクリアランスが生じた。
連結金物17一個当たりのビスは、耐力板材15に打ち込む横ビス23を45mmビスとして31本、横架材に打ち込む各ビスを120mmビスとして垂直打ちとなる縦ビス19を13本,斜め打ちとなる傾斜ビスを12本使用し、各ビスは炭素鋼を材質とする木ネジとした。なお、これらビスは、横ビス23である45mmビスがネジ部43mm、縦ビス19,傾斜ビス21である120mmビスがネジ部120mmである。ここで120mmビスを用いるのは、下部横架材11である土台側に床下地材27が介設されることによる。上部横架材13に対しては、100mmビスの縦ビス19,傾斜ビス21を用いても良く、これはネジ部が100mmとされる。
木造建築用壁体の構造により構築した壁体の短期許容せん断耐力と換算壁倍率の運用を下表1に示す。
Figure 0006374069
表中の実施例1は、上記した連結金物17を片面にのみ使用した結果であり、実施例2は連結金物17を耐力板材15の両面に使用したもの(図4参照)である。
壁体は、連結金物の片側仕様と両側仕様でせん断耐力が異なった。
なお、比較例は、45mm×90mmのたすき筋交い耐力壁、すなわち左右に柱を必須とする一般的な耐力壁とした。
表1から分かるように、運用するせん断耐力は、連結金物17の片側仕様で、たすき筋交いの耐力壁と同等の壁倍率となり、すなわち耐力壁に相当する耐力を備える壁体となり、また、連結金物の両側仕様では、たすき筋交いの耐力壁の1.5倍の壁倍率となることが知見できた。
11…下部横架材
13…上部横架材
15…耐力板材
17…連結金物
17…連結金物
19…縦ビス
21…傾斜ビス
23…横ビス
29…柱
31…垂直板部
33…水平板部
35…水平板丸穴
37…長穴
39…垂直板丸穴
41…逃げ穴
65…雑壁

Claims (4)

  1. 下部横架材と、
    前記下部横架材に立設された柱に支持される上部横架材と、
    前記下部横架材と前記上部横架材との間に建て込まれる四角形の耐力板材と、
    前記耐力板材の幅方向に沿う長尺となって長手方向に直交する断面が垂直板部と水平板部とによりL字形状に形成され、前記水平板部には長手方向に沿って複数の水平板丸穴と長手方向に直交する方向に長い複数の長穴とが交互に穿設されるとともに、前記垂直板部には長手方向に沿って複数の垂直板丸穴が穿設され、前記耐力板材の下縁を前記下部横架材に固定し前記耐力板材の上縁を前記上部横架材に固定する少なくとも上下で2つの連結金物と、
    前記水平板丸穴に挿通されて前記下部横架材及び前記上部横架材に縦方向に打ち込まれる縦ビスと、
    前記長穴に挿通されて前記下部横架材及び前記上部横架材に傾斜して打ち込まれる傾斜ビスと、
    前記垂直板丸穴に挿通されて前記耐力板材に横方向に打ち込まれる横ビスと、
    を具備することを特徴とする木造建築用壁体の構造。
  2. 請求項1記載の木造建築用壁体の構造であって、
    前記上下で2つの連結金物のうちそれぞれの前記水平板部が、前記耐力板材の下端面と前記下部横架材との間、前記耐力板材の上端面と前記上部横架材との間に配置されることを特徴とする木造建築用壁体の構造。
  3. 請求項1または2に記載の木造建築用壁体の構造であって、
    前記垂直板部には長手方向に沿って前記垂直板丸穴と交互に複数の四角形の逃げ穴が穿設され、
    前記耐力板材の表面と裏面とに配置された表裏一対の前記連結金物は、一方の連結金物の垂直板丸穴に打ち込まれた横ビスが他方の連結金物の前記逃げ穴に配置されることを特徴とする木造建築用壁体の構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の木造建築用壁体の構造であって、
    前記耐力板材と、前記上下で2つの連結金物とが、木造住宅の雑壁を構成することを特徴とする木造建築用壁体の構造。
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