JP2697578B2 - 中高層集合住宅の躯体構造 - Google Patents

中高層集合住宅の躯体構造

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JP2697578B2
JP2697578B2 JP27954993A JP27954993A JP2697578B2 JP 2697578 B2 JP2697578 B2 JP 2697578B2 JP 27954993 A JP27954993 A JP 27954993A JP 27954993 A JP27954993 A JP 27954993A JP 2697578 B2 JP2697578 B2 JP 2697578B2
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wall
earthquake
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dwelling unit
rise apartment
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昇 上田
貴義 角南
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Kajima Corp
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  • Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水平方向に複数戸の住
宅を連続して配置するとともに鉛直方向にも連続して複
数階配置した中高層集合住宅の躯体構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の中高層集合住宅における平面形状
は一方向(例えばY方向)は耐震壁である妻壁および戸
境壁で支持され、これに直交する方向(例えばX方向)
はラーメン構造または壁式ラーメン構造で支持されるの
が一般的である。このため、X方向には柱部材または壁
部材が設けられ、さらにこの柱部材または壁部材の間を
緊結する梁部材を設けることが必要となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】住戸内に、柱部材また
は梁部材を設けることは、各部材の施工に手間がかかる
他に完成した住戸内に凹凸を形成することとなり住戸の
利用を制限することとなる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、内側に凹凸の
ないすっきりした構造であり、利用の際の自由度の高い
住戸を提供することを目的とする。
【0005】このため、本発明においては、水平断面が
「く」の字型に屈曲した耐震壁を妻壁および戸境壁とし
て配置して、この耐震壁により鉛直方向荷重に抵抗する
とともにXY両方向の水平方向荷重にも抵抗しうる構造
とし、柱部材または梁部材の設置を省略したものであ
る。
【0006】即ち、本発明は、水平断面が「く」の字型
に屈曲した耐震壁である妻壁および戸境壁と、該耐震壁
に上下複数段にわたって緊結された床版とから構成さ
れ、柱部材および梁部材を有しない中高層集合住宅の躯
体構造にかかる請求項1記載の発明と、請求項1の耐震
壁、床版に加えて更に鉛直断面が「へ」の字型に屈曲し
た勾配屋根とから構成され、柱部材および梁部材を有し
ない中高層集合住宅の躯体構造にかかる請求項2記載の
発明とにかかるものである。
【0007】本発明の躯体構造は場所打ち鉄筋コンクリ
ート造り、プレキャスト鉄筋コンクリート造りの何れで
も構成できるが、できるだけプレキャスト鉄筋コンクリ
ート部材を利用するのが施工の簡略化、工期短縮、コス
ト低下の面から好ましい。場所打ち鉄筋コンクリート造
りの場合でも、耐震壁、床版ともに単純な平らな形状で
あるので鉄筋のプレハブ化や単純な形状の大型型枠によ
る施工が可能となり施工の簡略化、工期短縮、コスト低
下に繋がる。床版は梁部材で支持されないので、アンボ
ンドPC鋼線を使用したプレストレストコンクリートと
し強度を確保するのが好ましい。また、床版を中空スラ
ブとし軽量化を図ることやハーフPC版を使用すること
も好ましい。
【0008】断面が「く」の字型の耐震壁間隔の頂部の
角度や頂部の設置位置は住戸の平面計画や耐震設計条件
に従って適宜決定される。
【0009】請求項2記載の発明においては、請求項1
の耐震壁、床版に加えて更に鉛直断面が「へ」の字型に
屈曲した勾配屋根とから構成される。この構成により勾
配屋根は耐震壁と組み合わさって、勾配屋根を梁、耐震
壁を柱とするスーパーラーメン構造が構成されることと
なる。従って、かかる構造とすることにより壁柱の柱脚
応力を低減することが可能となり、基礎周りの設計が容
易となり、材料の節減と施工の単純化が図れる。
【0010】
【実施例】以下図面を参照しながら本発明を説明する。
【0011】図1は本発明の中高層集合住宅の躯体構造
の一例を示し、(a)は一般階の平面図であり、(b)
は(a)のA−A断面図であり、(c)は(a)のB−
B矢視図である。
【0012】図2は図1の戸境壁とは異なる形状の戸境
壁を使用したり、異なる位置に配置した例を示す一般階
の平面図である。
【0013】図1の例では頂部角度ほぼ直角の耐震壁を
妻壁および戸境壁1とし、頂部を住戸4の中央部に配置
してあり、集合住宅の各住戸4は同型である。外壁3と
してパネルが設置され、バルコニー5および廊下6が設
けられている。集合住宅の躯体には柱部材および梁部材
は全く使用されず各住戸4の躯体は両側の戸境壁1と上
下の床版2のみで構成される。従って、各住戸4の内側
は凹凸部はなくすっきりした空間となる。なお、廊下6
を壁の外側にはね出して造る場合は戸境壁1の延長線上
に同じ厚さの片持壁梁7を設け、その上に床版を設置す
る。
【0014】図2(a)は戸境壁1の頂部の配置位置を
中央部よりずらした例であり、図2(b)は戸境壁1の
頂部角度を拡げた例であり、図2(c)は頂部角度の広
い戸境壁1の頂部を恣意的にばらばらに配置して各住戸
4の平面形状に変化を持たせた例である。
【0015】図3は断面「へ」の字型の勾配屋根を設け
た一例の斜視図である。戸境壁1と勾配屋根8との組み
合わせでスーパーラーメン構造が構成される。
【0016】
【発明の効果】
(1)住戸内に、柱部材および梁部材を設けないので、
施工が簡素化され、階高を低減することができる。
【0017】(2)部材としてプレキャストコンクリー
ト部材の使用箇所が多くなり、施工の簡素化、工期の短
縮、コスト低減が図られる。
【0018】(3)住戸内に、柱部材および梁部材を設
けないので、凹凸のないすっきりした構造であり、住戸
利用の自由度が高くなる。また、住戸の開口部を広くと
ることが可能となり、眺望、採光に優れた住戸となる。
【0019】(4)戸境壁の頂部の角度や配置位置を変
えることにより、住戸の平面形状の変化に幅広く対応す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の中高層集合住宅の躯体構造の一例を示
し、(a)は一般階の平面図であり、(b)は(a)の
A−A断面図であり、(c)は(a)のB−B矢視図で
ある。
【図2】戸境壁の形状、配置位置を示す別の例の一般階
の平面図である。
【図3】断面「へ」の字型の勾配屋根を設けた一例の斜
視図である。
【符号の説明】
1・・戸境壁、2・・床版、3・・外壁、4・・住戸、
5・・バルコニー、6・・廊下、7・・片持壁梁、8・
・勾配屋根。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平断面が「く」の字型に屈曲した耐震
    壁である妻壁および戸境壁と、該耐震壁に上下複数段に
    わたって緊結された床版とから構成され、柱部材および
    梁部材を有しない中高層集合住宅の躯体構造。
  2. 【請求項2】 耐震壁、床版に加えて更に鉛直断面が
    「へ」の字型に屈曲した勾配屋根を設けた請求項1記載
    の中高層集合住宅の躯体構造。
JP27954993A 1993-11-09 1993-11-09 中高層集合住宅の躯体構造 Expired - Lifetime JP2697578B2 (ja)

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JPH07127288A JPH07127288A (ja) 1995-05-16
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