JPH08270255A - 既設建物の免震構造化方法 - Google Patents
既設建物の免震構造化方法Info
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- JPH08270255A JPH08270255A JP7781795A JP7781795A JPH08270255A JP H08270255 A JPH08270255 A JP H08270255A JP 7781795 A JP7781795 A JP 7781795A JP 7781795 A JP7781795 A JP 7781795A JP H08270255 A JPH08270255 A JP H08270255A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 建物を免震構造化する場合に改修後の建物を
免震構造物として成立させる。 【構成】 既設建物の、免震装置3を設置する層の柱の
一部を解体し、撤去して既設建物を上部構造体2と下部
構造体1に分離し、撤去された既設建物の柱の位置に免
震装置3を設置すると共に、上部構造体2の柱21の下端
のレベルに新たに梁4を構築し、または上部構造体2の
隣接する柱21,21間に耐震要素7を架設し、上部構造体
2の剛性と耐力を確保する既設建物の免震構造化方法。
免震構造物として成立させる。 【構成】 既設建物の、免震装置3を設置する層の柱の
一部を解体し、撤去して既設建物を上部構造体2と下部
構造体1に分離し、撤去された既設建物の柱の位置に免
震装置3を設置すると共に、上部構造体2の柱21の下端
のレベルに新たに梁4を構築し、または上部構造体2の
隣接する柱21,21間に耐震要素7を架設し、上部構造体
2の剛性と耐力を確保する既設建物の免震構造化方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は非免震構造の既設建物
を免震構造物に改修する既設建物の免震構造化方法に関
するものである。
を免震構造物に改修する既設建物の免震構造化方法に関
するものである。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】昭和56年
(新耐震設計法施行)以前に建設された一般建築構造物
の構造部材は靱性が乏しく、建物は耐震性に欠けること
から、地震に対する安全性を確保するために建物の耐震
性を増す対策が必要になる。耐震性を持たせる方法には
耐震壁を増設する、あるいは構造部材に補強材を付加す
る等の方法があるが、開口部や内部の空間を制約する形
になるため結果的に建物内部の使い勝手を阻害すること
になり、使い勝手を優先させれば耐震上、適切な部位に
必要な部材の増設ができないことになる。
(新耐震設計法施行)以前に建設された一般建築構造物
の構造部材は靱性が乏しく、建物は耐震性に欠けること
から、地震に対する安全性を確保するために建物の耐震
性を増す対策が必要になる。耐震性を持たせる方法には
耐震壁を増設する、あるいは構造部材に補強材を付加す
る等の方法があるが、開口部や内部の空間を制約する形
になるため結果的に建物内部の使い勝手を阻害すること
になり、使い勝手を優先させれば耐震上、適切な部位に
必要な部材の増設ができないことになる。
【0003】建物内に新たに免震装置を設置し、建物を
免震構造化する方法によれば既設建物の耐力を大幅に向
上させる必要がないため耐震性を高める方法より内部の
改修は簡素で済むが、免震装置の設置のために既設建物
を上下に分離させる必要が生じ、上部構造体と下部構造
体間で柱の連続性が失われることから、上部構造体の柱
下端での水平力の伝達ができなくなり、水平剛性と耐力
が低下するため上部構造体が独立した構造物として機能
しなくなる。従って改修後の建物を免震構造物として成
立させるには柱の連続性の喪失に伴う上部構造体の水平
剛性と耐力の低下を補うことが必要になる。
免震構造化する方法によれば既設建物の耐力を大幅に向
上させる必要がないため耐震性を高める方法より内部の
改修は簡素で済むが、免震装置の設置のために既設建物
を上下に分離させる必要が生じ、上部構造体と下部構造
体間で柱の連続性が失われることから、上部構造体の柱
下端での水平力の伝達ができなくなり、水平剛性と耐力
が低下するため上部構造体が独立した構造物として機能
しなくなる。従って改修後の建物を免震構造物として成
立させるには柱の連続性の喪失に伴う上部構造体の水平
剛性と耐力の低下を補うことが必要になる。
【0004】この発明は上記背景より既設建物を免震構
造物に改修する方法を提案するものである。
造物に改修する方法を提案するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では免震装置の設
置層を挟んで下部構造体から分離する上部構造体の柱の
下端のレベルに新たに梁を構築することにより、または
上部構造体の隣接する柱間に耐震要素を架設することに
より上部構造体の水平剛性と耐力を確保し、改修後の建
物を免震構造物として成立させる。免震装置の設置層は
既設建物の基礎に近い階,もしくは1階が好ましい。
置層を挟んで下部構造体から分離する上部構造体の柱の
下端のレベルに新たに梁を構築することにより、または
上部構造体の隣接する柱間に耐震要素を架設することに
より上部構造体の水平剛性と耐力を確保し、改修後の建
物を免震構造物として成立させる。免震装置の設置層は
既設建物の基礎に近い階,もしくは1階が好ましい。
【0006】免震装置の設置に先立ち、既設建物の免震
装置を設置する層の柱の一部が解体されて撤去され、既
設建物が上部構造体と下部構造体に分離する。この撤去
された既設建物の柱の位置に免震装置が設置される。
装置を設置する層の柱の一部が解体されて撤去され、既
設建物が上部構造体と下部構造体に分離する。この撤去
された既設建物の柱の位置に免震装置が設置される。
【0007】上部構造体に梁を構築する場合、上部構造
体は各隣接する柱の下端が梁によって接続されることに
より水平方向の荷重の伝達を可能にし、構造物としての
水平剛性と耐力を確保する。
体は各隣接する柱の下端が梁によって接続されることに
より水平方向の荷重の伝達を可能にし、構造物としての
水平剛性と耐力を確保する。
【0008】上部構造体の隣接する柱間に耐震要素が架
設される場合、上部構造体は免震装置より上階位置の梁
の下方に構築される耐震要素によって各隣接する柱が互
いに接続されることにより水平剛性と耐力を確保する。
設される場合、上部構造体は免震装置より上階位置の梁
の下方に構築される耐震要素によって各隣接する柱が互
いに接続されることにより水平剛性と耐力を確保する。
【0009】いずれの場合も上部構造体は水平剛性と耐
力を確保することにより構造物として独立して機能し、
改修後の建物が免震構造物として成立する。
力を確保することにより構造物として独立して機能し、
改修後の建物が免震構造物として成立する。
【0010】
【実施例】請求項1記載の発明は図1〜図7に示すよう
に既設建物内に免震装置3を設置すると共に、免震装置
3の設置位置で下部構造体1と分離した既設建物の上部
構造体2に新たに梁4を構築し、既設建物を免震構造物
に改修する方法である。実施例では梁4の他、上部構造
体2の水平剛性確保のためにスラブ5,もしくは水平ブ
レース6を構築した場合を示すが、スラブ4や水平ブレ
ース6に依らなくても十分な水平剛性がある場合には梁
4のみが構築される。
に既設建物内に免震装置3を設置すると共に、免震装置
3の設置位置で下部構造体1と分離した既設建物の上部
構造体2に新たに梁4を構築し、既設建物を免震構造物
に改修する方法である。実施例では梁4の他、上部構造
体2の水平剛性確保のためにスラブ5,もしくは水平ブ
レース6を構築した場合を示すが、スラブ4や水平ブレ
ース6に依らなくても十分な水平剛性がある場合には梁
4のみが構築される。
【0011】この発明は上部構造体2となる既設建物
の、免震装置3設置層の階高が、免震装置3及び新たに
構築される梁4の高さと、必要により構築されるスラブ
5や水平ブレース6の厚さ分を減少させてもなお新たな
上部構造体2の1階に十分な階高が確保できる高さを有
する場合に実施される。既設建物の構造形式は問われ
ず、鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造の
他、鉄骨造の場合も改修は行える。
の、免震装置3設置層の階高が、免震装置3及び新たに
構築される梁4の高さと、必要により構築されるスラブ
5や水平ブレース6の厚さ分を減少させてもなお新たな
上部構造体2の1階に十分な階高が確保できる高さを有
する場合に実施される。既設建物の構造形式は問われ
ず、鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造の
他、鉄骨造の場合も改修は行える。
【0012】図8〜図12により施工手順を簡単に説明す
る。
る。
【0013】図8に示す既設建物の、免震装置3設置層
の上のスラブに接続する梁の下に揚重装置8,または揚
重装置8を内蔵した架台81を設置し(図9)、揚重装置
8でその上層階を支持した状態で、免震装置3設置層の
柱21、または柱21と壁22を解体,撤去し(図10)、既設
建物を上部構造体2と下部構造体1に分離する。柱21の
解体,撤去は免震装置3の高さに相当する区間に対して
行われる。
の上のスラブに接続する梁の下に揚重装置8,または揚
重装置8を内蔵した架台81を設置し(図9)、揚重装置
8でその上層階を支持した状態で、免震装置3設置層の
柱21、または柱21と壁22を解体,撤去し(図10)、既設
建物を上部構造体2と下部構造体1に分離する。柱21の
解体,撤去は免震装置3の高さに相当する区間に対して
行われる。
【0014】続いて平面上、柱21の位置に免震装置3を
設置し、その上に新たに上部構造体2の1階部分の梁4
を構築し(図10,図11)、上部構造体2の柱21の下端を
互いに接続する。このとき柱21の下端位置に上部構造体
2の水平剛性を確保するスラブ5,または水平ブレース
6が構築され(図11)、上部構造体2が完成する。
設置し、その上に新たに上部構造体2の1階部分の梁4
を構築し(図10,図11)、上部構造体2の柱21の下端を
互いに接続する。このとき柱21の下端位置に上部構造体
2の水平剛性を確保するスラブ5,または水平ブレース
6が構築され(図11)、上部構造体2が完成する。
【0015】免震装置3は上部構造体2の柱21の下に設
置され、図13に示すように下部構造体1側に柱16の一部
が残される場合は上部構造体2の柱21と下部構造体1の
柱16に挟まれる形で設置される。免震装置3は既設建物
の基礎に近い部分、または既設建物の1階の柱脚部分に
設置される。
置され、図13に示すように下部構造体1側に柱16の一部
が残される場合は上部構造体2の柱21と下部構造体1の
柱16に挟まれる形で設置される。免震装置3は既設建物
の基礎に近い部分、または既設建物の1階の柱脚部分に
設置される。
【0016】上部構造体2の完成後、揚重装置8や架台
81を撤去して既設建物の免震構造物への改修が完了する
(図12)。上部構造体2は新たに増設された梁4、また
は梁4とスラブ5、もしくは梁4と水平ブレース6によ
って独立した構造物となり、免震装置3を介して下部構
造体1に支持される。
81を撤去して既設建物の免震構造物への改修が完了する
(図12)。上部構造体2は新たに増設された梁4、また
は梁4とスラブ5、もしくは梁4と水平ブレース6によ
って独立した構造物となり、免震装置3を介して下部構
造体1に支持される。
【0017】図1,図2は梁4とスラブ5を構築した場
合、図3,図4は逆スラブでスラブ5を構築し、スラブ
5の上方に床版9を設置し、スラブ5と床版9間の空間
を配管スペースとして利用した場合、図5,図6はスラ
ブ5に代えて図7に示すように水平ブレース6を柱21,
21間に架設した場合である。
合、図3,図4は逆スラブでスラブ5を構築し、スラブ
5の上方に床版9を設置し、スラブ5と床版9間の空間
を配管スペースとして利用した場合、図5,図6はスラ
ブ5に代えて図7に示すように水平ブレース6を柱21,
21間に架設した場合である。
【0018】上部構造体2の剛性と耐力が不足する場合
は図18〜図22に示すように柱21や梁23に、または図26,
図27に示すように壁22に補強が施される。柱21の補強は
図18〜図20に示すように柱21の回りに空間を設けて鋼板
10を巻き、その内部にモルタル11やコンクリートを充填
する、あるいは図17に示す籠状に組まれたプレファブ鉄
筋12を図21,図22に示すように柱21の回りに巻き、モル
タル11を吹き付けることにより行われる。梁23の補強は
プレファブ鉄筋12の配置とモルタル11の吹き付けによっ
て行われる。図21,図22は柱21が鉄筋コンクリート造,
または鉄骨鉄筋コンクリート造の場合の柱21の補強例を
示す。
は図18〜図22に示すように柱21や梁23に、または図26,
図27に示すように壁22に補強が施される。柱21の補強は
図18〜図20に示すように柱21の回りに空間を設けて鋼板
10を巻き、その内部にモルタル11やコンクリートを充填
する、あるいは図17に示す籠状に組まれたプレファブ鉄
筋12を図21,図22に示すように柱21の回りに巻き、モル
タル11を吹き付けることにより行われる。梁23の補強は
プレファブ鉄筋12の配置とモルタル11の吹き付けによっ
て行われる。図21,図22は柱21が鉄筋コンクリート造,
または鉄骨鉄筋コンクリート造の場合の柱21の補強例を
示す。
【0019】プレファブ鉄筋12は縦横2方向に組まれた
鉄筋を二重に配置し、この二重の鉄筋と両者を連結する
つなぎ筋から組み立てられる。図23は図17に示すプレフ
ァブ鉄筋12の折り曲げの要領を示すが、この場合、プレ
ファブ鉄筋12は折り曲げ部分の片側に形成された切欠き
側に曲げられる。図21に示すようにプレファブ鉄筋12の
折り曲げによって不連続になる柱21の隅角部には一重の
プレファブ鉄筋13が配置される。補強は原則的に耐力壁
が接続しない柱21に対して行われる。
鉄筋を二重に配置し、この二重の鉄筋と両者を連結する
つなぎ筋から組み立てられる。図23は図17に示すプレフ
ァブ鉄筋12の折り曲げの要領を示すが、この場合、プレ
ファブ鉄筋12は折り曲げ部分の片側に形成された切欠き
側に曲げられる。図21に示すようにプレファブ鉄筋12の
折り曲げによって不連続になる柱21の隅角部には一重の
プレファブ鉄筋13が配置される。補強は原則的に耐力壁
が接続しない柱21に対して行われる。
【0020】図24,図25は柱21が鉄骨造の場合の補強方
法を示す。この場合も柱21の補強はプレファブ鉄筋12を
柱21の回りに巻き、モルタル11を吹き付けることによ
り、あるいは鋼板10の巻き付けとモルタル11等の充填に
より行われる。
法を示す。この場合も柱21の補強はプレファブ鉄筋12を
柱21の回りに巻き、モルタル11を吹き付けることによ
り、あるいは鋼板10の巻き付けとモルタル11等の充填に
より行われる。
【0021】図26,図27はプレファブ鉄筋12を用いた上
部構造体2の壁22の補強方法を、図28は耐力壁の新設方
法を示す。プレファブ鉄筋12を壁22の補強や新設に使用
する場合、プレファブ鉄筋12は上下の梁にシアコネクタ
14で接続される。図29,図30は新設の耐力壁の構築例を
示すが、新設壁は折版15等の芯材の両面にプレファブ鉄
筋12,12を配置し、モルタル11を吹き付けることにより
構築される。
部構造体2の壁22の補強方法を、図28は耐力壁の新設方
法を示す。プレファブ鉄筋12を壁22の補強や新設に使用
する場合、プレファブ鉄筋12は上下の梁にシアコネクタ
14で接続される。図29,図30は新設の耐力壁の構築例を
示すが、新設壁は折版15等の芯材の両面にプレファブ鉄
筋12,12を配置し、モルタル11を吹き付けることにより
構築される。
【0022】請求項2記載の発明は既設建物内に免震装
置3を設置すると共に、上部構造体2の隣接する柱21,
21間に、上部構造体2の水平剛性を確保する耐震要素7
を架設し、既設建物を免震構造物に改修する方法であ
る。この発明は上部構造体2となる既設建物の、免震装
置3設置層の階高に、免震装置3の高さ分の階高の減少
によってスラブ5や水平ブレース6を構築する余裕がな
くなる場合に実施される。免震装置3の設置までの作業
は請求項1記載発明と同じである。
置3を設置すると共に、上部構造体2の隣接する柱21,
21間に、上部構造体2の水平剛性を確保する耐震要素7
を架設し、既設建物を免震構造物に改修する方法であ
る。この発明は上部構造体2となる既設建物の、免震装
置3設置層の階高に、免震装置3の高さ分の階高の減少
によってスラブ5や水平ブレース6を構築する余裕がな
くなる場合に実施される。免震装置3の設置までの作業
は請求項1記載発明と同じである。
【0023】耐震要素7は図13,図14に示す方杖状の線
材、または図15,図16に示す方杖を含むバットレス状の
面材であり、下側がアーチ状,またはそれに近似した形
状をすることにより免震装置3が設置された層の上方の
空間を阻害しない形をする。
材、または図15,図16に示す方杖を含むバットレス状の
面材であり、下側がアーチ状,またはそれに近似した形
状をすることにより免震装置3が設置された層の上方の
空間を阻害しない形をする。
【0024】耐震要素7は線材の場合は隣接する柱21,
21を接続する梁23と柱21間に架設され、面材の場合は隣
接する柱21,21間に亘って架設される。耐震要素7は面
材の場合、上記した耐力壁の新設の要領で構築される。
21を接続する梁23と柱21間に架設され、面材の場合は隣
接する柱21,21間に亘って架設される。耐震要素7は面
材の場合、上記した耐力壁の新設の要領で構築される。
【0025】免震装置3はそれを挟んで下部構造体1の
一部となった柱16上に載り、下部構造体1のスラブ17が
上部構造体2の、免震装置3設置層の床となる。
一部となった柱16上に載り、下部構造体1のスラブ17が
上部構造体2の、免震装置3設置層の床となる。
【0026】この発明でも上部構造体2の柱21や梁23と
壁22の必要な補強が施される。
壁22の必要な補強が施される。
【0027】
【発明の効果】請求項1記載発明では下部構造体から分
離する上部構造体の柱下端のレベルに新たに梁とスラ
ブ、もしくは梁と水平ブレースを構築することにより、
請求項2記載発明では上部構造体の隣接する柱間に耐震
要素を架設することにより上部構造体の水平剛性と耐力
を確保するため、上部構造体が構造物として独立して機
能でき、改修後の建物を免震構造物として成立させるこ
とができる。
離する上部構造体の柱下端のレベルに新たに梁とスラ
ブ、もしくは梁と水平ブレースを構築することにより、
請求項2記載発明では上部構造体の隣接する柱間に耐震
要素を架設することにより上部構造体の水平剛性と耐力
を確保するため、上部構造体が構造物として独立して機
能でき、改修後の建物を免震構造物として成立させるこ
とができる。
【図1】請求項1記載発明の施工後の様子を示した縦断
面図である。
面図である。
【図2】図1の一部拡大図である。
【図3】上部構造体の床を二重にした場合の施工後の様
子を示した縦断面図である。
子を示した縦断面図である。
【図4】図3の一部拡大図である。
【図5】上部構造体の柱間に水平ブレースを架設した場
合の施工後の様子を示した縦断面図である。
合の施工後の様子を示した縦断面図である。
【図6】図5の一部拡大図である。
【図7】図5の平面図である。
【図8】既設建物を示した立面図である。
【図9】既設建物の上部構造体部分を支持したときの様
子を示した立面図である。
子を示した立面図である。
【図10】上部構造体の柱を解体したときの様子を示し
た立面図である。
た立面図である。
【図11】上部構造体に梁とスラブを構築したときの様
子を示した立面図である。
子を示した立面図である。
【図12】上部構造体と下部構造体間に免震装置を設置
したときの様子を示した立面図である。
したときの様子を示した立面図である。
【図13】請求項2記載発明の施工後の様子を示した縦
断面図である。
断面図である。
【図14】図13の一部拡大図である。
【図15】請求項2記載発明の施工後の様子を示した縦
断面図である。
断面図である。
【図16】図15の一部拡大図である。
【図17】プレファブ鉄筋を示した斜視図である。
【図18】鋼板を用いた柱の補強例を示した平面図であ
る。
る。
【図19】鋼板を用いた柱の補強例を示した平面図であ
る。
る。
【図20】図18,または図19の立面図である。
【図21】プレファブ鉄筋を用いた柱の補強例を示した
平面図である。
平面図である。
【図22】図21の立面図である。
【図23】プレファブ鉄筋の折り曲げ要領を示した平面
図である。
図である。
【図24】鉄骨柱の補強例を示した平面図である。
【図25】図24の立面図である。
【図26】プレファブ鉄筋を用いた壁の補強例を示した
縦断面図である。
縦断面図である。
【図27】プレファブ鉄筋を用いた壁の補強例を示した
縦断面図である。
縦断面図である。
【図28】プレファブ鉄筋を用いた耐力壁の新設例を示
した立面図である。
した立面図である。
【図29】図28の詳細図である。
【図30】図29の平面図である。
1……下部構造体、2……上部構造体、21……柱、22…
…壁、23……梁、3……免震装置、4……梁、5……ス
ラブ、6……水平ブレース、7……耐震要素、8……揚
重装置、81……架台、9……床版、10……鋼板、11……
モルタル、12……プレファブ鉄筋、13……プレファブ鉄
筋、14……シアコネクタ、15……折版、16……柱、17…
…スラブ。
…壁、23……梁、3……免震装置、4……梁、5……ス
ラブ、6……水平ブレース、7……耐震要素、8……揚
重装置、81……架台、9……床版、10……鋼板、11……
モルタル、12……プレファブ鉄筋、13……プレファブ鉄
筋、14……シアコネクタ、15……折版、16……柱、17…
…スラブ。
Claims (2)
- 【請求項1】 既設建物内に免震装置を設置し、既設建
物を免震構造物に改修する方法であり、既設建物の、免
震装置を設置する層の柱の一部を解体し、撤去して既設
建物を上部構造体と下部構造体に分離し、撤去された既
設建物の柱の位置に免震装置を設置すると共に、上部構
造体の柱の下端のレベルに新たに梁を構築し、上部構造
体の剛性と耐力を確保する既設建物の免震構造化方法。 - 【請求項2】 既設建物内に免震装置を設置し、既設建
物を免震構造物に改修する方法であり、既設建物の、免
震装置を設置する層の柱の一部を解体し、撤去して既設
建物を上部構造体と下部構造体に分離し、撤去された既
設建物の柱の位置に免震装置を設置すると共に、上部構
造体の隣接する柱間に耐震要素を架設し、上部構造体の
剛性と耐力を確保する既設建物の免震構造化方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07077817A JP3116767B2 (ja) | 1995-04-03 | 1995-04-03 | 既設建物の免震構造化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07077817A JP3116767B2 (ja) | 1995-04-03 | 1995-04-03 | 既設建物の免震構造化方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08270255A true JPH08270255A (ja) | 1996-10-15 |
JP3116767B2 JP3116767B2 (ja) | 2000-12-11 |
Family
ID=13644590
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07077817A Expired - Fee Related JP3116767B2 (ja) | 1995-04-03 | 1995-04-03 | 既設建物の免震構造化方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3116767B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10121746A (ja) * | 1996-10-23 | 1998-05-12 | Okumura Corp | 既存建物の免震化構造 |
JP2015086557A (ja) * | 2013-10-29 | 2015-05-07 | 株式会社竹中工務店 | 既存建物の耐震改修方法 |
JP2017218740A (ja) * | 2016-06-03 | 2017-12-14 | 株式会社竹中工務店 | 既存構造物の免震改修方法 |
CN110259184A (zh) * | 2019-07-02 | 2019-09-20 | 浙江众安建设集团有限公司 | 基于托梁拔柱组合支撑顶升系统的拔除柱施工方法 |
-
1995
- 1995-04-03 JP JP07077817A patent/JP3116767B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP3116767B2 (ja) | 2000-12-11 |
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